JP2008139701A - 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構、鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】その構造が単純であり、その設置に鍵盤楽器内部の前後方向に大きなスペースを必要とせず、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えない鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構、および上述の鍵盤蓋開閉機構を備える鍵盤楽器を提供すること。
【解決手段】鍵盤蓋を鍵盤楽器本体1内に収納するためには、収納部44、鍵盤蓋案内部38,38および鍵盤蓋停止部としての連結溝壁面38g,38gを備えればよい。この鍵盤蓋案内部38,38は、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器1内の後部に位置する鍵盤蓋の突起部を鍵盤楽器1の背面板9に沿って案内する。そして、開蓋位置にある鍵盤蓋は、略垂直な姿勢で鍵盤楽器1内の後部にて収納部44に収納される。
【選択図】図1

Description

本発明は、その構造が単純であり、その設置に鍵盤楽器内部の前後方向に大きなスペースを必要とせず、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えない鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構、および上述の鍵盤蓋開閉機構を備える鍵盤楽器に関する。
近年、電子ピアノや電子オルガンなどのような各種の鍵盤楽器においては、多種多様の演奏を実現する際に用いる各種の操作子や表示器を操作パネル上に配置する必要があるため、操作パネルが大型になってきている。従って、こうした大型の操作パネルや鍵盤を覆う鍵盤蓋もまた、当然のことながら大型化せざるを得ないものであった。
ところで、従来の鍵盤楽器において、演奏者が演奏を行う際には、鍵盤や操作パネルを覆っている大型化した鍵盤蓋をその鍵盤や操作パネル上から取り除いて、鍵盤楽器の内部に収納するようになされていた。なお、一般には、鍵盤や操作パネルを覆っている鍵盤蓋を当該鍵盤や操作パネル上から取り除くことを「鍵盤蓋を開く」と称し、鍵盤蓋により鍵盤や操作パネルを覆うことを「鍵盤蓋を閉じる」と称している。従って、本明細書においても「鍵盤蓋の開閉」は上述した意味に用いるものとする。
一例を挙げると、特許文献1に記載された鍵盤楽器は、当該鍵盤装置の上を前後に移動する鍵盤蓋が、平面板からなる第一のスライド鍵盤蓋と第一のスライド鍵盤蓋と連結して前後に分割され屈曲可能に連結する第二のスライド鍵盤蓋を形成する複数の蓋部材とから構成されており、第一のスライド鍵盤蓋の後部と複数の蓋部材とを係着する両側部に設けた環状ベルトと、筐体の両側部に設けたラックギアと歯合する第一の軸の両端に固着したピニオンギヤと、第一の軸と所定の軸間距離を有して第二の軸を軸支する軸間支持部材と、第一の軸に固着した回転ドラムと、を有し、回転ドラムと第二の軸との間に環状ベルトを回動自在に架け渡し、第一のスライド鍵盤蓋を筐体内に収納するように構成されている。このことにより、第二の鍵盤蓋が筐体内で回転ドラムを介して折り返されて収納され、鍵盤蓋の奥行き寸法を短くすることができ、鍵盤楽器本体の奥行き寸法を短くすることができるとされている。
また、特許文献2に記載された鍵盤楽器は、二段にわたって設けられた鍵盤と、側板の内壁に設けられた一対のガイドと、一対のガイドの上をスライドされて開閉する鍵盤蓋と、鍵盤蓋の両側に形成された一対のレールと、屋根の下方に位置して鍵盤蓋の端部のレールを案内するローラと、鍵盤蓋の開動作に伴って鍵盤蓋を折り畳んで収納可能な収納部と、を備える。そして、鍵盤蓋は、上面側、下面側が交互に蝶着された前蓋板、中蓋板および後蓋板から構成され、このうちの後蓋板が上述のローラに案内される。このことにより、鍵盤蓋が後方へ押されると、後蓋板がローラに案内されて右上がりに傾斜しつつ右方向に移動し、これに伴って中蓋板がガイドの上を摺動して右方向に移動し、後蓋板および中蓋板が収納部に収納される。前蓋板についてはその先端が鍵盤の上方のガイドの上を摺動して後方に移動されて鍵盤蓋が途中まで開かれた状態となっている。さらに、鍵盤蓋が後方に押されると、ローラがレールの右端に当接して後蓋板がほぼ垂直となり、これに伴って中蓋板もほぼ直立となり、前蓋板についてはその先端がガイドの凹部に入り込んでほぼ水平となっている。この場合、鍵盤蓋は完全に開かれた状態となる。このように、複数の板材の上面側、下面側が交互に軸着された鍵盤蓋を、その開動作に伴って案内機構が案内して収納部に折り畳んで収納させるので、鍵盤楽器の奥行寸法および高寸法を小さくすることができるとされている。
また、特許文献2には、従来の鍵盤楽器として次のような構造を有する鍵盤楽器が記載されている。すなわち、実公平1−19181号公報に記載の従来の鍵盤楽器は、前後方向にスライド自在で屈曲自在な鎧戸型の鍵盤蓋と、この鎧戸型の鍵盤蓋を収納可能であり、その途中で鍵盤蓋を下方に屈曲する収納部と、を備えている。このように構成された鍵盤楽器によれば、鍵盤を開放する場合には、上述の鎧戸型の鍵盤蓋を後方にスライドさせてその途中から下方に屈曲させて収納部に収納し、一方、鍵盤を閉鎖する場合には、上述の鎧戸型の鍵盤蓋を前方にスライドさせて鍵盤を覆う。
また、特許文献3に記載された鍵盤楽器は、前後方向にスライド自在で複数の短冊片からなる鍵盤蓋と、この鍵盤蓋を収納可能であり、スライドする鍵盤蓋をその途中で下方に屈曲させながら収納する収納部と、を備えている。なお、鍵盤蓋は、上述のように複数の短冊片からなるので、屈曲自在である。このように構成された鍵盤楽器によれば、鍵盤を開放する場合には、上述の鍵盤蓋を後方にスライドさせてその途中から下方に屈曲させて収納部に収納し、一方、鍵盤を閉鎖する場合には、上述の鍵盤蓋を前方にスライドさせて鍵盤を覆う。
また、特許文献4に記載された鍵盤楽器は、鍵盤上を開閉可能に覆う鍵盤蓋と、鍵盤蓋の下面に取り付けられて楽器本体の内部に延出された支持部材と、この支持部材を前後方向に回動可能に支持する軸部材とを備え、支持部材が軸部材を中心に回動して、鍵盤蓋が鍵盤上を覆う位置と、楽器本体内に鍵盤蓋が傾斜して収納される位置とに移動するように、軸部材を設置したことを特徴とする。このことにより、鍵盤蓋が楽器本体内に傾斜して収納されることになり、このため、鍵盤蓋が傾斜した分だけ楽器本体の奥行きを小さくでき、これにより楽器本体の床面積を小さくでき、その設置スペースを小さくできるとともに、鍵盤蓋の開閉機構が支持部材と軸部材とで構成されているので、構造が簡単で部品点数も少なくなり、低コスト化が図れるとされている。
特開平08−314434号公報(第4頁、図1) 特開平09−44144号公報(第2、3頁、図1〜4、8) 特開平11−242475号公報(第2、3頁、図1) 特開2001−228859号公報(第3頁、図1,2)
しかし、上述のような特許文献1に記載された鍵盤楽器においては、鍵盤蓋を折り曲げて鍵盤楽器内に収納しているが、鍵盤蓋を第一のスライド鍵盤蓋が水平となる姿勢で鍵盤楽器内に収納するために、鍵盤楽器の収納スペースを鍵盤楽器内に前後方向に長く確保する必要があり、鍵盤楽器の奥行き寸法が長くなるという問題があった。
また、上述のような特許文献2に記載された鍵盤楽器においては、鍵盤蓋の開動作に伴って鍵盤蓋を折り畳んで収納するよう構成されているため、鍵盤蓋を収納するためのスペースだけでなく、移動する鍵盤蓋が通過する場所を鍵盤楽器内に確保する必要があるために鍵盤楽器の容量を大きくする必要があり、鍵盤楽器が大型化するといった問題があった。また、基板などの構成部位を移動する鍵盤蓋に当接しないよう鍵盤楽器内に配置する必要があるため、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えるという問題があった。
また、上述のような特許文献2に従来技術として記載された鍵盤楽器においては、鍵盤蓋が屈曲自在に構成されているため、鍵盤蓋の部品点数が多くなり、鍵盤蓋の製造工数および製造コストが大きくなるという問題があった。
また、上述のような特許文献3に記載された鍵盤楽器においては、同様に、鍵盤蓋が屈曲自在に構成されているため、鍵盤蓋の部品点数が多くなり、鍵盤蓋の製造工数および製造コストが大きくなるという問題があった。
また、上述のような特許文献4に記載された鍵盤楽器においては、移動する鍵盤蓋が回転しながら鍵盤楽器内に収納されるよう構成されているため、鍵盤蓋を収納するためのスペースだけでなく、移動中の鍵盤蓋が回転する際に通過する領域を鍵盤楽器内に確保する必要があるために鍵盤楽器の容量を大きくする必要があり、鍵盤楽器が大型化するといった問題があった。また、基板などの構成部位を移動する鍵盤蓋に当接しないよう鍵盤楽器内に配置する必要があるため、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えるという問題があった。
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、その構造が単純であり、その設置に鍵盤楽器内部の前後方向に大きなスペースを必要とせず、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えない鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構、および上述の鍵盤蓋開閉機構を備える鍵盤楽器を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1に係る鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構は、鍵盤楽器内の前側左右両端付近に対向配置された腕木の間に配された鍵盤の上方を覆う位置である閉蓋位置と前記鍵盤楽器内に収納された位置である開蓋位置との間を移動可能な板状の鍵盤蓋と、前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間で前記鍵盤蓋を案内する鍵盤蓋案内部と、移動中の前記鍵盤蓋を前記開蓋位置で停止させる鍵盤蓋停止部と、前記開蓋位置にある前記鍵盤蓋を収納可能な収納部と、を備え、前記鍵盤蓋案内部は、前記鍵盤蓋が前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間を移動する際に、前記鍵盤楽器内の後部に位置する前記鍵盤蓋の後部を、前記鍵盤楽器の背面に沿って案内し、前記収納部は、前記開蓋位置にある前記鍵盤蓋を前記鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で前記鍵盤楽器内の後部に収納可能であることを特徴とする。
このように構成された本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構によれば、鍵盤の上方を覆う鍵盤蓋を演奏時などに開けるには、この閉蓋位置にある鍵盤蓋を開蓋位置に向けて移動させればよい。すなわち、鍵盤蓋の前部を押すなどして鍵盤蓋を鍵盤楽器本体内に向けて移動させる。この場合、鍵盤蓋案内部が、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器内の後部に位置する鍵盤蓋の後部を鍵盤楽器の背面に沿って案内する。そして、鍵盤蓋停止部が、移動中の鍵盤蓋を開蓋位置で停止させる。この際、開蓋位置にある鍵盤蓋が、鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で鍵盤楽器内の後部にて収納部に収納される。一方、演奏終了後などに鍵盤蓋を閉じるには、この開蓋位置にある鍵盤蓋を閉蓋位置に向けて移動させればよい。すなわち、収納部に収納されていた鍵盤蓋を、手前に引くなどして鍵盤の上方に向けて移動させる。すると、鍵盤蓋が鍵盤蓋停止部から離れ、鍵盤楽器本体内から引き出されていく。この場合、鍵盤蓋案内部が、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器内の後部に位置する鍵盤蓋の後部を鍵盤楽器の背面に沿って案内する。そして、鍵盤蓋が、鍵盤の上方を覆う閉鎖位置となる。
このように鍵盤蓋を鍵盤楽器本体内に収納するためには、収納部、鍵盤蓋案内部および鍵盤蓋停止部を備えればよく、したがって、鍵盤蓋を開閉させるための構成を単純にできる。またこれらは可動部分を有しないので、その設置には鍵盤楽器内部の前後方向に大きなスペースを必要とせず、鍵盤楽器の奥行方向の寸法を小さくすることができる。
また、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構によれば、開蓋位置にある鍵盤蓋が鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で鍵盤楽器内の後部にて収納部に収納されるので、鍵盤楽器の奥行方向の寸法を小さくすることができる。
また、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構によれば、鍵盤蓋案内部が、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器内の後部に位置する鍵盤蓋の後部を鍵盤楽器の背面に沿って案内し、この際、開蓋位置にある鍵盤蓋が鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で鍵盤楽器内の後部にて収納部に収納されるので、上述の特許文献4に記載された鍵盤楽器のような移動中の鍵盤蓋が回転する際に通過する領域を鍵盤楽器内に確保する必要がなく、鍵盤楽器の容量を小さくでき、鍵盤楽器を小型化することができる。また、基板などの構成部位を移動する鍵盤蓋に当接しないよう鍵盤楽器内に配置する必要がないため、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えない。
また、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構によれば、上述の特許文献3に記載された鍵盤楽器のように鍵盤蓋をスライド自在な複数の短冊片を繋ぎ合わせて屈曲自在に構成する必要がなく、鍵盤蓋の部品点数を少なくすることができ、且つ鍵盤蓋の製造工数および製造コストを小さくすることができる。
この場合、請求項2のように、鍵盤蓋案内部が、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器内の上部に位置する鍵盤蓋の後部を鍵盤楽器の上面に沿って案内することが考えられる。このように構成すれば、移動する鍵盤蓋を通過する領域を鍵盤楽器内に確保する必要がなく、鍵盤楽器の容量を小さくすることができ、鍵盤楽器を小型化することができる。また、基板などの構成部位を移動する鍵盤蓋に当接しないよう鍵盤楽器内に配置する必要がないため、鍵盤楽器の設計時に設計上の制約を与えない。
また、請求項3のように、上述の鍵盤蓋については、一対の腕木の間に配された鍵盤の上方を覆う前蓋と、前蓋の後端部とその前端部とが連結部により山型に折り畳み可能に連結される後蓋と、を有し、収納部が開蓋位置にある鍵盤蓋を連結部によって山型に折り畳まれた状態で、鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で前記鍵盤楽器の後部に収納可能であることが考えられる。このように構成すれば、鍵盤楽器の後部に収納された鍵盤蓋の高さ方向の寸法を小さくすることができ、鍵盤楽器の高さ方向の寸法を小さくすることができる。
また、請求項4のように、鍵盤蓋がその側方に向けて延出する突起部を有し、一方、鍵盤蓋案内部が互いにほぼ平行な内側溝壁面と外側溝壁面とを有し、内側溝壁面が、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際には、突起部を介して鍵盤蓋を前記鍵盤楽器の内部側から支えるとともに、外側溝壁面が、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際には、突起部を介して鍵盤蓋が鍵盤楽器の外部へ向けて移動するのを防ぐことが考えられる。このように構成すれば、鍵盤蓋の安定した移動が可能となる。
また、請求項5のように、突起部が少なくとも2つあり、そのうちの2つが同軸上で反対向きに延出し、一方、鍵盤蓋案内部が少なくとも2つあり、そのうちの2つが、同軸上にある2つの突起部をそれぞれ案内しており、同軸上にある2つの突起部の少なくとも一方が伸縮自在に構成されていることが考えられる。このように構成すれば、伸縮自在な突起部を縮めることで、鍵盤蓋を鍵盤楽器本体に対して容易に取り外したり取り付けたりすることができる。すなわち、後蓋を鍵盤楽器本体に取り付けるには、まず、同軸上にある2つの突起部のうち伸縮自在な方を縮ませた状態にし、これら突起部が、それぞれを案内する2つの鍵盤蓋案内部の間に位置するように鍵盤蓋を移動させる。そして、縮ませた状態の突起部を伸ばすと、これら突起部が2つの鍵盤蓋案内部の間に入る。つまり鍵盤蓋が鍵盤楽器本体に取り付けられる。一方、鍵盤蓋を鍵盤楽器本体から取り外すには、伸縮自在な突起部を縮ませた状態にする。こうすれば、同軸上にある2つの突起部を2つの鍵盤蓋案内部の間から移動させることができ、つまり鍵盤蓋を鍵盤楽器本体から取り外すことができる。
ところで、例えば鍵盤蓋を鍵盤楽器本体内に収納する際に真っ直ぐ押さなかった場合には、案内軸の両端には同程度の力が作用せず、これら両端のうちの一方が空転したり滑ったりするなど鍵盤蓋をうまく移動させられない事態が生じる。そこで、請求項6のように、記鍵盤蓋が、その両端付近それぞれにピニオンギヤを有し、且つその移動方向に対して直交する方向に沿って配されて回転可能な案内軸を備えるととともに、鍵盤蓋が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、ピニオンギヤそれぞれに噛み合うように配置された一対のラックを備えることが考えられる。このように構成すれば、案内軸の両端のピニオンギヤとラックとが噛み合っているので、上述のような空転や滑りが生じず、したがって、鍵盤蓋の移動をさらに安定させることができる。
なお、本発明については、上述の鍵盤蓋開閉機構を備える鍵盤楽器として構成してもよい(請求項7)。
また、上述の鍵盤楽器の具体例としては、電子ピアノや電子オルガンなどの電子鍵盤楽器や、オルガンなどが挙げられる。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は第一実施形態の鍵盤楽器1の側断面図であり、鍵盤蓋14を取り外した状態を示す。また、図2は第一実施形態の鍵盤蓋14の説明図であり、図2(a)は板材18、鍵盤蓋軸ホルダー26および鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28を示し、図2(b)は鍵盤蓋軸ホルダー26、案内軸30およびピニオンギヤ34を示し、図2(c)は鍵盤蓋14を鍵盤蓋案内部38,38に取り付けた状態を示している。また、図3は第一実施形態の鍵盤楽器1の側断面図であり、図3(a)は鍵盤蓋14が閉蓋位置にある状態を示し、図3(b)は鍵盤蓋14が鍵盤楽器1の屋根5近傍を移動する状態を示し、図3(c)は鍵盤蓋14を鍵盤楽器1の後部から引き出した状態を示し、図3(d)は鍵盤蓋14が開蓋位置にある状態を示す。
[鍵盤楽器1の構成の説明]
図1に示すように、鍵盤楽器1は、鍵盤楽器1の内部の前側左右両端付近に対向配置された一対の腕木3,3、屋根5、棚板8、背面板9および腕木3,3の間に配された鍵盤10や口棒11、操作パネル12等により形成されている。なお、この鍵盤楽器1の具体例としては、電子ピアノや電子オルガンなどの電子鍵盤楽器や、オルガンなどが挙げられる。また、上述の一対の腕木3,3については、左右対称に構成されている。また、図1では演奏者側から見て右側に配置される腕木3のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される腕木3については図示を省略する。
屋根5は木製の板材で構成されており、鍵盤楽器1の上部に配置され、その姿勢が略水平となるよう腕木3,3に取り付けられている。また、背面板9は木製の板材で構成されており、鍵盤楽器1の後部に配置され、その姿勢が略垂直となるよう腕木3,3に取り付けられている。
鍵盤10は合計88鍵の白鍵10aおよび黒鍵10bを備えており、腕木3,3の間の前方に配置されている。なお、図1では、一つの白鍵10aおよび一つの黒鍵10bのみを図示している。また、操作パネル12は、各種スイッチおよび電子回路を備えており、鍵盤10の後方の斜め上方において、屋根5に近づくに従って上方に傾斜して配置されている。また、鍵盤楽器1の内部には、基板13aおよびトランス13bが設置されている。このうち基板13aは棚板8の上面に取り付けられ、さらに、トランス13bは基板13aの上面に取り付けられている。
[鍵盤蓋14の構成の説明]
図2(a)に示すように、鍵盤楽器1は鍵盤蓋14を備えている。この鍵盤蓋14は、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う木製の板材18を備えている。また、板材18の下面には、鍵盤蓋軸ホルダー26が鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28を介して取り付けられている。なお、鍵盤蓋軸ホルダー26を、鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28を介さずに板材18に取り付ける構成としてもよい。この鍵盤蓋軸ホルダー26は軸用穴26aを有しており、この軸用穴26aには、図2(b)に示すように案内軸30が通されている。なお、この軸用穴26aは、案内軸30が回転可能となるようにその形状が設定されている。そして、これら鍵盤蓋軸ホルダー26および鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28は、図2(a)に示すように、案内軸30が鍵盤蓋14の左右方向に沿って配されるように設定されている。
また、図2(b)に示すように、案内軸30の両端には突起部32,32がそれぞれ取り付けられている。具体的には、この突起部32は円柱状であり、その一端からは、取付穴32aが軸方向に沿って開けられている。また、突起部32には、取付穴32aに連通するビス穴32bが突起部32の直径方向に沿って開けられている。さらに、突起部32には、ピニオンギヤ34がその周方向に沿って設けられている。
この突起部32を案内軸30に取り付けるには、まず図2(b)における左の突起部32の取付穴32aに案内軸30の先端(図2(b)では左の先端)を差し入れる。次に、図示しないビスをビス穴32bからねじ入れ、ビスが案内軸30の側面を押圧し、突起部32が案内軸30に対して動かなくなるまで締めればよい(図2(b)における右の突起部32)。このような手順にて案内軸30の両端それぞれに突起部32を取り付ける。一方、案内軸30に取り付けられた突起部32を取り外すには、上述の取り付け手順を逆に辿ればよい。
[鍵盤蓋案内部38,38の構成の説明]
また、図1に示すように、鍵盤楽器1は、一対の鍵盤蓋案内部38,38をそれぞれ腕木3,3に備えている。なお、上述の一対の鍵盤蓋案内部38,38については、左右対称に構成されている。また、図1では演奏者側から見て右側に配置される鍵盤蓋案内部38のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される鍵盤蓋案内部38については図示を省略する。
鍵盤蓋案内部38,38は、腕木3,3の内面に沿って配されて互いにほぼ平行な下側溝壁面38aおよび上側溝壁面38bを備えている。このうち下側溝壁面38aは、略水平部分38cと略垂直部分38dとからなり、略水平部分38cは屋根5近傍に略水平に配置され、略垂直部分38dは背面板9近傍に略垂直に配置されている。また、上側溝壁面38bは、略水平部分38eと略垂直部分38fとからなり、略水平部分38eは、下側溝壁面38aの略水平部分38cと平行に配置され、略垂直部分38fは、下側溝壁面38aの略垂直部分38dと平行に配置されている。また、これら下側溝壁面38aおよび上側溝壁面38bは、これらの前端部同士が連結溝壁面38gにより連結されており、これらの後端部同士が連結溝壁面38hにより連結されている。
また、この鍵盤蓋案内部38の下部には、ラック40が下側溝壁面38aに沿って設けられている。このラック40は、板材18を鍵盤蓋案内部38に取り付けた際に、ピニオンギヤ34と噛み合うように設定されている。
さらに、この鍵盤蓋案内部38,38には複数の取付穴38iがそれぞれ開けられており(図2(c)参照)、鍵盤蓋案内部38,38は、これら取付穴38iにビスなどを通して腕木3,3にそれぞれ固定されている。
なお、下側溝壁面38aは内側溝壁面に該当し、上側溝壁面38bは外側溝壁面に該当する。また、連結溝壁面38hは鍵盤蓋停止部に該当する。
[突起部42,42の構成の説明]
また、図1に示すように、鍵盤楽器1は、一対の突起部42,42をそれぞれ腕木3,3に備えている。具体的には、鍵盤楽器1の腕木3,3における鍵盤蓋案内部38,38の略水平部分と略垂直部分との接続部分38j,38jの近傍からは、後述のように鍵盤楽器1の内部の後端部に略垂直な姿勢で収納された鍵盤蓋14の上部の後方へ向けて突出する一対の突起部42,42がそれぞれ形成されている。なお、上述の一対の突起部42,42については、左右対称に構成されている。これら突起部42,42は、鍵盤蓋14が突起部32,32を中心にして後方へ回転するのを防止する。このことにより、鍵盤楽器1の内部の後端部に収納部44が形成され、収納部44は、開蓋位置にある鍵盤蓋14を収納可能である。なお、図1では演奏者側から見て右側に配置される突起部42のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される突起部42については図示を省略する。
なお、鍵盤蓋14、鍵盤蓋案内部38,38および収納部44が、鍵盤蓋開閉機構を構成する。
また、鍵盤楽器1の他の構成は公知技術に従っているのでその詳細の説明は省略する。
[鍵盤楽器1に対する鍵盤蓋14の取り付け・取り外しについての説明]
次に、鍵盤楽器1に対する鍵盤蓋14の取り付け・取り外しについて説明する。
上述のように構成された鍵盤蓋14は、突起部32,32を介して鍵盤蓋案内部38,38に取り付けられることにより鍵盤楽器1に取り付けられる。それには、まず、図3(a)に示すように、鍵盤蓋14の突起部32,32をそれぞれ鍵盤蓋案内部38,38に差し入れた状態とする。この際、上述のように突起部32,32が案内軸30に対して伸縮自在に構成された鍵盤蓋14は、次のように鍵盤楽器1に対して取り付け・取り外しが可能である。すなわち、鍵盤蓋14を鍵盤楽器1に取り付ける際には、まず鍵盤蓋14の案内軸30の両端を突起部32,32の取付穴32a,32aの奥までそれぞれ差し入れた状態にする。なお、この場合の突起部32,32の両端の間の距離は、鍵盤蓋案内部38,38の間の距離よりも短くなるように、取付穴32aの深さおよび案内軸30の長さが設定されている。
続いて、鍵盤蓋14を、突起部32,32および案内軸30が鍵盤蓋案内部38,38の間に位置するように移動させる。そして、突起部32,32を鍵盤蓋案内部38,38それぞれの下側溝壁面38aと上側溝壁面38bとの間に差し入れるように移動させる。この際、突起部32,32のピニオンギヤ34,34と鍵盤蓋案内部38,38のラック40,40とがそれぞれ噛み合う。続いてビスを各ビス穴32bからねじ入れ、突起部32が案内軸30に対して動かなくなるまで締めると鍵盤蓋14が鍵盤楽器1に取り付けられる(図2(c)参照)。
すると、鍵盤蓋14の突起部32,32は、それぞれ下側溝壁面38aおよび上側溝壁面38bの前端部とこれらの後端部との間を、ピニオンギヤ34とラック40とを噛み合わせながら移動可能となる。なおこの場合、鍵盤蓋案内部38の下側溝壁面38aは、鍵盤蓋14が移動する際には、突起部32を介して鍵盤蓋14を下方から支える。一方、鍵盤蓋案内部38の上側溝壁面38bは、鍵盤蓋14が移動する際には、突起部32を介して鍵盤蓋14が上方に外れるのを防ぐ。
なお、上述のように鍵盤楽器1に取り付けられた状態の鍵盤蓋14を、鍵盤楽器1の前側に移動させると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部38,38の前端部(連結溝壁面38g)に当接することによって鍵盤蓋14が停止する。この場合、鍵盤蓋14は、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆うように配置される(閉蓋位置)。
一方、上述のように鍵盤楽器1に取り付けられた鍵盤蓋14を取り外すには、上述の取り付け手順を逆に辿ればよい。すなわち、鍵盤蓋14の突起部32を案内軸30に固定しているビスを緩め、突起部32,32がそれぞれ案内軸30の軸方向に動くようにする。続いて突起部32,32を動かし、突起部32,32の両端の間の距離を、鍵盤蓋案内部38,38の間の距離よりも短くする。そして、鍵盤蓋14を上方に移動させて鍵盤楽器1より取り外す。
[鍵盤蓋14の開閉動作の説明]
次に鍵盤蓋14の開閉動作について説明する。
鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋14(閉蓋位置、図3(a)参照)を演奏時などに開けるには、まず板材18を後方へ押すなどして鍵盤蓋14を鍵盤楽器1の内部に向けて移動させる(図3(b)参照)。
鍵盤蓋14をさらに移動させると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部38,38の略水平部分の後端部に到着してそれぞれ略水平部分と略垂直部分との接続部分38jに当接して鍵盤蓋14の後方への移動が停止する。
ここで、板材18の先端部を上方に持ち上げて鍵盤蓋14を垂直な姿勢とする(図3(c)参照)。
続いて、板材18を下方へ押すなどして鍵盤蓋14を下方へ向けて移動させる。すると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部38,38の略垂直部分の各後端部に到着してそれぞれ連結溝壁面38h,38h(鍵盤蓋停止部)に当接する。すると鍵盤蓋14の移動が停止し、鍵盤蓋14が、鍵盤楽器1の内部の後端部に形成された収納部44に略垂直な姿勢で収納される(開蓋位置、図3(d)参照)。この際、突起部42,42が、鍵盤蓋14が突起部32,32を中心にして後方へ回転するのを防止する。
一方、演奏終了後などに鍵盤蓋14を閉じるには、図3(d)に示すように鍵盤楽器1の収納部44に略垂直な姿勢で収納された鍵盤蓋14を、板材18を上方へ引くなどして鍵盤楽器1の上方へ向けて移動させる。すると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部38,38の略垂直部分の上端部に到着してそれぞれ略水平部分と略垂直部分との接続部分38jに当接して鍵盤蓋14の上方への移動が停止する(図3(c)参照)。
続いて、板材18の先端部を手前に引くなどして鍵盤蓋14を鍵盤10および操作パネル12の上方に向けて移動させる(図3(b)参照)。
鍵盤蓋14をさらに移動させると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部38,38の略水平部分の各前端部に到着してそれぞれ連結溝壁面38g,38gに当接する。すると、鍵盤蓋14が停止し、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う状態となる(閉鎖位置、図3(a)参照)。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、鍵盤蓋14を鍵盤楽器本体1内に収納するためには、収納部44、鍵盤蓋案内部38,38および鍵盤蓋停止部としての連結溝壁面38g,38gを備えればよく、したがって、鍵盤蓋14を開閉させるための構成を単純にできる。またこれらは可動部分を有しないので、その設置には鍵盤楽器1の内部の前後方向に大きなスペースを必要とせず、鍵盤楽器1の奥行方向の寸法を小さくすることができる。
(2)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、開蓋位置にある鍵盤蓋14が略垂直な姿勢で鍵盤楽器1内の後部にて収納部44に収納されるので、鍵盤楽器1の奥行方向の寸法を小さくすることができる。
(3)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、鍵盤蓋案内部38,38が、鍵盤蓋14が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器1内の後部に位置する鍵盤蓋14の突起部32,32を略垂直方向に沿って案内し、この際、開蓋位置にある鍵盤蓋14が略垂直な姿勢で鍵盤楽器1内の後部にて収納部44に収納されるので、上述の特許文献4に記載された鍵盤楽器のような移動中の鍵盤蓋が回転する際に通過する領域を鍵盤楽器内に確保する必要がなく、鍵盤楽器1の容量を小さくでき、鍵盤楽器1を小型化することができる。また、基板13aやトランス13bなどの構成部位を、移動する鍵盤蓋14に当接しないよう鍵盤楽器1内に配置する必要がないため、鍵盤楽器1の設計時に設計上の制約を与えない。
(4)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、鍵盤蓋14を木製の板材18で構成するといった具合に屈曲自在に構成する必要がなく、鍵盤蓋14の部品点数を少なくすることができ、且つ鍵盤蓋14の製造工数および製造コストを小さくすることができる。
(5)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、鍵盤蓋案内部38,38が、鍵盤蓋14が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際に、鍵盤楽器1内の上部に位置する鍵盤蓋14の突起部32,32を鍵盤楽器1の屋根5に沿って案内するので、移動する鍵盤蓋14を通過する領域を鍵盤楽器1内に確保する必要がなく、鍵盤楽器1の容量を小さくすることができ、鍵盤楽器1を小型化することができる。また、基板13aやトランス13bなどの構成部位を移動する鍵盤蓋14に当接しないよう鍵盤楽器1内に配置する必要がないため、この点でも鍵盤楽器1の設計時に設計上の制約を与えない。
(6)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、鍵盤蓋14がその側方に向けて延出する突起部32,32を有し、一方、鍵盤蓋案内部38,38が互いにほぼ平行な内側溝壁面としての下側溝壁面38aと外側溝壁面としての上側溝壁面38bとを有し、下側溝壁面38aが、鍵盤蓋14が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際には、突起部32,32を介して鍵盤蓋14を鍵盤楽器1の内部側から支えるとともに、上側溝壁面38bが、鍵盤蓋14が閉蓋位置と開蓋位置との間を移動する際には、突起部32,32を介して鍵盤蓋14が鍵盤楽器1の外部へ向けて移動するのを防ぐ。このことにより、鍵盤蓋14の安定した移動が可能となる。
(6)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、鍵盤蓋14の突起部32,32が、それぞれ案内軸30の両端に対して伸縮自在に構成されているので、鍵盤楽器1に対する鍵盤蓋14の取り付けおよび取り外しが容易に行われる。
(7)また、第一実施形態の鍵盤楽器1によれば、ピニオンギヤ34,34とラック40,40とがそれぞれ噛み合っているので、仮に、閉蓋位置と開蓋位置との間で鍵盤蓋14を移動させる際において、例えば真っ直ぐ押さなかった場合であっても、ピニオンギヤ34,34とラック40,40との噛み合いによって、これら両端のうちの一方が空転したり滑ったりするような事態が生じず、したがって、鍵盤蓋14の移動をさらに安定させることができる。
[第二実施形態]
上記第一実施形態では、鍵盤楽器1の鍵盤蓋14が一枚の木製の板材18を備えている。これに対して第二実施形態では、鍵盤楽器101の鍵盤蓋114が、鍵盤10および操作パネル12の上方うち前方側を覆う板状の前蓋116および後方側を覆う板状の後蓋118を備えていることを特徴とする。
以下に、第二実施形態の鍵盤楽器101が備える構成について説明する。なお、図4は第二実施形態の鍵盤楽器101の側断面図であり、鍵盤蓋114を取り外した状態を示す。また、図5は第二実施形態の鍵盤蓋114の説明図であり、前蓋115、後蓋118、鍵盤蓋軸ホルダー26および鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28を示す。また、図6は第二実施形態の鍵盤楽器101の側断面図であり、図6(a)は鍵盤蓋114が閉蓋位置にある状態を示し、図6(b)は鍵盤蓋114が鍵盤楽器101の屋根5近傍を移動する状態を示し、図6(c)は鍵盤蓋114を鍵盤楽器101の後部から引き出した状態を示し、図6(d)は鍵盤蓋114が開蓋位置にある状態を示す。
また、本第二実施形態では、多くの部分は第一実施形態と共通なので、第一実施形態と同じ符号を使用してその詳細な説明を省略する。
[鍵盤楽器101の構成の説明]
図4に示すように、鍵盤楽器101は、鍵盤楽器101の内部の前側左右両端付近に対向配置された一対の腕木3,3、屋根5、棚板8、背面板9および腕木3,3の間に配された鍵盤10や口棒11、操作パネル12等により形成されている。なお、図4では演奏者側から見て右側に配置される腕木3のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される腕木3については図示を省略する。また、図4では、基板13aおよびトランス13bの図示を省略している。
また、鍵盤楽器101は、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋114を備えている(図5参照)。また、鍵盤楽器101は、一対の鍵盤蓋案内部138,138、および一対の突起部42,42をそれぞれ腕木3,3に備えている。

次に、鍵盤蓋114および鍵盤蓋案内部138,138について順に説明する。
[鍵盤蓋114の構成の説明]
図5に示すように、鍵盤蓋114は、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う木製の板材であり、これらのうち前方側を覆う板状の前蓋116および後方側を覆う板状の後蓋118を備えている。そして、これら前蓋116の後端部と後蓋118の前端部とは、連結部としての蝶番120により山型に折り畳み可能に連結されている。
また、後蓋118の下面には、鍵盤蓋軸ホルダー26が鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28を介して取り付けられている。なお、鍵盤蓋軸ホルダー26を、鍵盤蓋軸ホルダー取付金具28を介さずに後蓋118に取り付ける構成としてもよい。この鍵盤蓋軸ホルダー26は軸用穴26aを有しており、この軸用穴26aには、図2(b)に示すように案内軸30が通されている。また、案内軸30の両端には突起部32,32がそれぞれ取り付けられている。さらに、突起部32には、ピニオンギヤ34がその周方向に沿って設けられている。
なお、この突起部32を案内軸30に取り付ける手順および案内軸30に取り付けられた突起部32を取り外す手順については、上記第一実施形態で述べたのでここでは詳細な説明は省略する。
[鍵盤蓋案内部138,138の構成の説明]
また、図4に示すように、鍵盤楽器101は、一対の鍵盤蓋案内部138,138をそれぞれ腕木3,3に備えている。なお、上述の一対の鍵盤蓋案内部138,138については、左右対称に構成されている。また、図4では演奏者側から見て右側に配置される鍵盤蓋案内部138のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される鍵盤蓋案内部138については図示を省略する。
鍵盤蓋案内部138,138は、腕木3,3の内面に沿って配されて互いにほぼ平行な下側溝壁面138aおよび上側溝壁面138bを備えている。このうち下側溝壁面138aは略垂直部分138dを有し、略垂直部分138dは背面板9近傍に略垂直に配置されている。また、上側溝壁面38bは略垂直部分138fを有し、略垂直部分138fは、下側溝壁面138aの略垂直部分138dと平行に配置されている。また、これら下側溝壁面138aおよび上側溝壁面138bは、これらの前端部同士が連結溝壁面138gにより連結されており、これらの後端部同士が連結溝壁面138hにより連結されている。
なお、下側溝壁面138aは内側溝壁面に該当し、上側溝壁面138bは外側溝壁面に該当する。また、連結溝壁面138hは鍵盤蓋停止部に該当する。
また、この鍵盤蓋案内部138の下部には、上述のラック40と同様のラック(図示省略)が下側溝壁面138aに沿って設けられている。このラックは、鍵盤蓋114の後蓋118を鍵盤蓋案内部138に取り付けた際に、ピニオンギヤ34と噛み合うように設定されている。
さらに、この鍵盤蓋案内部138,138には、上述の取付穴38iと同様の取付穴(図示省略)が複数設けられており、鍵盤蓋案内部138,138は、これら取付穴にビスなどを通して腕木3,3にそれぞれ固定されている。
なお、鍵盤蓋114、鍵盤蓋案内部138,138および収納部44が、鍵盤蓋開閉機構を構成する。また、鍵盤楽器101に対する鍵盤蓋114の取り付け・取り外しについては、上記第一実施形態で述べた手法と同様であるのでここでは詳細な説明は省略する。また、鍵盤楽器101の他の構成は公知技術に従っているので、その詳細の説明は省略する。
[鍵盤蓋114の開閉動作の説明]
次に鍵盤蓋114の開閉動作について説明する。
鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋114(閉蓋位置、図6(a)参照)を演奏時などに開けるには、まず鍵盤蓋114の前蓋116を上方に押し上げ、鍵盤蓋114を、蝶番120を中心とした前蓋116と後蓋118との折れ曲がりが解消した状態とする(図6(b)参照)。
前蓋116をさらに押し上げると、鍵盤蓋114が後蓋118の突起部32,32を中心として後方へ向けて回転し、後蓋118が垂直な姿勢になるに従って、前蓋116と後蓋118とが蝶番120を中心として折れ曲がり始める。
後蓋118が略垂直な姿勢になったら(図6(c)参照)、前蓋116を後方へ押し、前蓋116と後蓋118とが蝶番120を中心として折り畳まれた状態とする。そして、折り畳まれた状態の鍵盤蓋114を下方に押し下げる。すると、鍵盤蓋114の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部138,138の略垂直部分を移動する。鍵盤蓋114をさらに押し下げると、鍵盤蓋114の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部138,138の略垂直部分の下端部である連結溝壁面138h,138h(鍵盤蓋停止部)に当接する。すると鍵盤蓋114の移動が停止し、鍵盤楽器101の内部の後端部に形成された収納部44に略垂直な姿勢で収納される(開蓋位置、図6(d)参照)。この際、突起部42,42が、鍵盤蓋114が突起部32,32を中心にして後方へ回転するのを防止する。
一方、演奏終了後などに鍵盤蓋114を閉じるには、図6(d)に示すように鍵盤楽器101の収納部44に略垂直な姿勢で収納された鍵盤蓋114を、上方へ引くなどして鍵盤楽器101の上方へ向けて移動させる。すると、鍵盤蓋114の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部138,138の略垂直部分の上端部に到着し、それぞれ連結溝壁面138g,138gに当接して鍵盤蓋114の上方への移動が停止する。続いて、前蓋116を略水平な姿勢となるまで手前に引く(図6(c)参照)。
さらに、前蓋116を手前に引くと、後蓋118が徐々に前方に傾斜するとともに、蝶番120を中心とした前蓋116と後蓋118との折れ曲がりが徐々に解消される。後蓋118が屋根5の上方で略水平な姿勢となったら(図6(b)参照)、前蓋116の先端部を押し下げる。すると、鍵盤蓋114が鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う状態となる(閉鎖位置、図6(a)参照)。
[第二実施形態の効果]
このように第二実施形態の鍵盤楽器101によれば、鍵盤蓋114が、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う木製の板材であり、これらのうち前方側を覆う板状の前蓋116および後方側を覆う板状の後蓋118を備え、これら前蓋116の後端部と後蓋118の前端部とは、連結部としての蝶番120により山型に折り畳み可能に連結されている。そして、収納部44が、開蓋位置にある鍵盤蓋114を蝶番120によって山型に折り畳まれた状態で、略垂直な姿勢で鍵盤楽器101の後部に収納可能である。このことにより、鍵盤楽器101の後部に収納された鍵盤蓋114の高さ方向の寸法を小さくすることができ、鍵盤楽器101の高さ方向の寸法を小さくすることができる。
[第三実施形態]
上記第一実施形態では、鍵盤蓋14が、鍵盤楽器1の内部の後端部に形成された収納部44に略垂直な姿勢で収納されるよう構成されている。これに対して第三実施形態では、
鍵盤蓋14が、鍵盤楽器201の内部の後端部に形成された収納部244に、鍵盤楽器201の背面に沿った傾斜した姿勢で収納されるよう構成されていることを特徴とする。
以下に、第三実施形態の鍵盤楽器201が備える構成について説明する。なお、図7は第三実施形態の鍵盤楽器201の側断面図であり、鍵盤蓋14を取り外した状態を示す。また、図8は第三実施形態の鍵盤楽器201の側断面図であり、図8(a)は鍵盤蓋14が閉蓋位置にある状態を示し、図8(b)は鍵盤蓋14が鍵盤楽器201の屋根5近傍を移動する状態を示し、図8(c)は鍵盤蓋14を鍵盤楽器201の後部から引き出した状態を示し、図8(d)は鍵盤蓋14が開蓋位置にある状態を示す。
また、本第三実施形態では、多くの部分は第一実施形態および第二実施形態と共通なので、第一実施形態および第二実施形態と同じ符号を使用してその詳細な説明を省略する。
[鍵盤楽器201の構成の説明]
図7に示すように、鍵盤楽器201は、鍵盤楽器201の内部の前側左右両端付近に対向配置された一対の腕木203,203、屋根5、棚板8、背面板9および腕木203,203の間に配された鍵盤10や口棒11、操作パネル12等により形成されている。
腕木203は、その上端よりも下端の方が後方に位置するよう傾斜する後端面203aを有している。なお、上述の一対の腕木203,203については、左右対称に構成されている。また、図7では演奏者側から見て右側に配置される腕木203のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される腕木203については図示を省略する。また、図7では、基板13aおよびトランス13bの図示を省略している。
また、鍵盤楽器201は、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋14を備えている(図8(a)参照)。
[鍵盤蓋案内部238,238の構成の説明]
図7に示すように、鍵盤楽器201は、一対の鍵盤蓋案内部238,238をそれぞれ腕木203,203に備えている。なお、上述の一対の鍵盤蓋案内部238,238については、左右対称に構成されている。また、図7では演奏者側から見て右側に配置される鍵盤蓋案内部238のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される鍵盤蓋案内部238については図示を省略する。
鍵盤蓋案内部238,238は、腕木203,203の内面に沿って配されて互いにほぼ平行な下側溝壁面238aおよび上側溝壁面238bを備えている。このうち下側溝壁面238aは、略水平部分238cと傾斜部分238dとからなり、略水平部分238cは屋根5近傍に略水平に配置され、傾斜部分238dは腕木203の後端面203aに沿って傾斜するよう配置されている。また、上側溝壁面238bは、略水平部分238eと傾斜部分238fとからなり、略水平部分238eは、下側溝壁面238aの略水平部分238cと平行に配置され、傾斜部分238fは、下側溝壁面38aの傾斜部分238dと平行に配置されている。また、これら下側溝壁面238aおよび上側溝壁面238bは、これらの前端部同士が連結溝壁面238gにより連結されており、これらの後端部同士が連結溝壁面238hにより連結されている。
また、この鍵盤蓋案内部238の下部には、上述のラック40と同様のラック(図示省略)が下側溝壁面238aに沿って設けられている。このラックは、板材18を鍵盤蓋案内部238に取り付けた際に、ピニオンギヤ34と噛み合うように設定されている。
さらに、この鍵盤蓋案内部238,238には、上述の取付穴38iと同様の取付穴(図示省略)が複数設けられており、鍵盤蓋案内部238,238は、これら取付穴にビスなどを通して腕木203,203にそれぞれ固定されている。
なお、下側溝壁面238aは内側溝壁面に該当し、上側溝壁面238bは外側溝壁面に該当する。また、連結溝壁面238hは鍵盤蓋停止部に該当する。
[突起部242,242の構成の説明]
また、図7に示すように、鍵盤楽器201は、一対の突起部242,242をそれぞれ腕木203,203に備えている。具体的には、鍵盤楽器201の腕木203,203における鍵盤蓋案内部238,238の略水平部分と傾斜部分との接続部分238j,238jの近傍からは、後述のように鍵盤楽器201の内部の後端部に、その上端部が前方へ傾斜した姿勢で収納された鍵盤蓋14の上部の後方へ向けて突出する一対の突起部242,242がそれぞれ形成されている。なお、上述の一対の突起部242,242については、左右対称に構成されている。このことにより、鍵盤楽器201の内部の後端部に収納部244が形成される。また、図7では演奏者側から見て右側に配置される突起部242のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される突起部242については図示を省略する。これら突起部242,242は、鍵盤蓋14が突起部232,232を中心にして後方へ回転するのを防止する。
なお、鍵盤蓋14、鍵盤蓋案内部238,238および収納部244が、鍵盤蓋開閉機構を構成する。また、鍵盤楽器201に対する鍵盤蓋14の取り付け・取り外しについては、上記第一実施形態で述べた手法と同様であるのでここでは詳細な説明は省略する。また、鍵盤楽器201の他の構成は公知技術に従っているのでその詳細の説明は省略する。
[鍵盤蓋14の開閉動作の説明]
次に鍵盤蓋14の開閉動作について説明する。
鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋14(閉蓋位置、図8(a)参照)を演奏時などに開けるには、まず板材18を後方へ押すなどして鍵盤蓋14を鍵盤楽器201の内部に向けて移動させる(図8(b)参照)。
鍵盤蓋14をさらに移動させると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部238,238の略水平部分の後端部に到着してそれぞれ略水平部分と傾斜部分との接続部分238jに当接して鍵盤蓋14の後方への移動が停止する。
ここで、板材18の先端部を上方に持ち上げて鍵盤蓋14を垂直な姿勢とする(図8(c)参照)。
続いて、板材18を下方へ押すなどして鍵盤蓋14を下方へ向けて移動させる。すると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部238,238の略垂直部分の各後端部に到着してそれぞれ連結溝壁面238h,238h(鍵盤蓋停止部)に当接する。すると鍵盤蓋14の移動が停止し、鍵盤蓋14が、鍵盤楽器201の内部の後端部に形成された収納部244に、腕木203の後端面203aに沿った前方へ傾斜した姿勢で収納される(開蓋位置、図8(d)参照)。この際、突起部242,242が、鍵盤蓋14が突起部32,32を中心にして後方へ回転するのを防止する。
一方、演奏終了後などに鍵盤蓋14を閉じるには、図8(d)に示すように腕木203の後端面203aに沿った前方へ傾斜した姿勢で鍵盤楽器201の収納部244に収納された鍵盤蓋14を、板材18を上方へ引くなどして鍵盤楽器201の上方へ向けて移動させる。すると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部238,238の傾斜部分の上端部に到着してそれぞれ略水平部分と傾斜部分との接続部分238jに当接して鍵盤蓋14の上方への移動が停止する(図8(c)参照)。
続いて、板材18の先端部を手前に引くなどして鍵盤蓋14を鍵盤10および操作パネル12の上方に向けて移動させる(図8(b)参照)。
鍵盤蓋14をさらに移動させると、鍵盤蓋14の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部238,238の略水平部分の各前端部に到着してそれぞれ連結溝壁面238g,238gに当接する。すると、鍵盤蓋14が停止し、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う状態となる(閉鎖位置、図8(a)参照)。
[第三実施形態の効果]
このように第三実施形態の鍵盤楽器201によれば、開蓋位置にある鍵盤蓋14が、鍵盤楽器201の内部の後端部に形成された収納部244に、腕木203の後端面203aに沿った前方へ傾斜した姿勢で収納されるので、鍵盤楽器201の後部のデザイン性を損なうことなく、鍵盤楽器201の高さ方向の寸法をさらに小さくすることができる。
[第四実施形態]
上記第三実施形態では、鍵盤楽器201の鍵盤蓋14が一枚の木製の板材18を備えている。これに対して第四実施形態では、鍵盤楽器301の鍵盤蓋114が、鍵盤10および操作パネル12の上方うち前方側を覆う板状の前蓋116および後方側を覆う板状の後蓋118を備えていることを特徴とする。
以下に、第四実施形態の鍵盤楽器301が備える構成について説明する。なお、図9は第四実施形態の鍵盤楽器301の側断面図であり、鍵盤蓋114を取り外した状態を示す。また、図10は第四実施形態の鍵盤楽器301の側断面図であり、図10(a)は鍵盤蓋が閉蓋位置にある状態を示し、図10(b)は鍵盤蓋114が鍵盤楽器301の屋根5近傍を移動する状態を示し、図10(c)は鍵盤蓋114を鍵盤楽器301の後部から引き出した状態を示し、図10(d)は鍵盤蓋114が開蓋位置にある状態を示す。
また、本第四実施形態では、多くの部分は第一実施形態、第二実施形態および第三実施形態と共通なので、第一実施形態、第二実施形態および第三実施形態と同じ符号を使用してその詳細な説明を省略する。
[鍵盤楽器301の構成の説明]
図9に示すように、鍵盤楽器301は、鍵盤楽器301の内部の前側左右両端付近に対向配置された一対の腕木203,203、屋根5、棚板8、背面板9および腕木203,203の間に配された鍵盤10や口棒11、操作パネル12等により形成されている。なお、図9では、基板13aおよびトランス13bの図示を省略している。
また、鍵盤楽器301は、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋114を備えている(図8(a)参照)。
[鍵盤蓋案内部338,338の構成の説明]
図9に示すように、鍵盤楽器301は、一対の鍵盤蓋案内部338,338をそれぞれ腕木203,203に備えている。なお、上述の一対の鍵盤蓋案内部338,338については、左右対称に構成されている。また、図9では演奏者側から見て右側に配置される鍵盤蓋案内部338のみを図示し、演奏者側から見て左側に配置される鍵盤蓋案内部338については図示を省略する。
鍵盤蓋案内部338,338は、腕木203,203の内面に沿って配されて互いにほぼ平行な下側溝壁面338aおよび上側溝壁面338bを備えている。このうち下側溝壁面338aは傾斜部分338dを有し、傾斜部分338dは、腕木203の後端面203aに沿って傾斜するよう配置されている。また、上側溝壁面338bは傾斜部分338fを有し、傾斜部分338fは、下側溝壁面338aの傾斜部分338dと平行に配置されている。また、これら下側溝壁面338aおよび上側溝壁面338bは、これらの前端部同士が連結溝壁面338gにより連結されており、これらの後端部同士が連結溝壁面338hにより連結されている。
なお、下側溝壁面338aは内側溝壁面に該当し、上側溝壁面338bは外側溝壁面に該当する。また、連結溝壁面338hは鍵盤蓋停止部に該当する。
また、この鍵盤蓋案内部338の下部には、上述のラック40と同様のラック(図示省略)が下側溝壁面338aに沿って設けられている。このラックは、鍵盤蓋114の後蓋118を鍵盤蓋案内部338に取り付けた際に、ピニオンギヤ34と噛み合うように設定されている。
さらに、この鍵盤蓋案内部338,338には、上述の取付穴38iと同様の取付穴(図示省略)が複数設けられており、鍵盤蓋案内部338,338は、これら取付穴にビスなどを通して腕木203,203にそれぞれ固定されている。
なお、鍵盤蓋114、鍵盤蓋案内部338,338および収納部244が、鍵盤蓋開閉機構を構成する。また、鍵盤楽器301に対する鍵盤蓋114の取り付け・取り外しについては、上記第二実施形態で述べた手法と同様であるのでここでは詳細な説明は省略する。また、鍵盤楽器301の他の構成は公知技術に従っているので、その詳細の説明は省略する。
[鍵盤蓋114の開閉動作の説明]
次に鍵盤蓋114の開閉動作について説明する。
鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う鍵盤蓋114(閉蓋位置、図10(a)参照)を演奏時などに開けるには、まず鍵盤蓋114の前蓋116を上方に押し上げ、鍵盤蓋114を、蝶番120を中心とした前蓋116と後蓋118との折れ曲がりが解消した状態とする(図10(b)参照)。
前蓋116をさらに押し上げると、鍵盤蓋114が後蓋118の突起部32,32を中心として後方へ向けて回転し、後蓋118が垂直な姿勢になるに従って、前蓋116と後蓋118とが蝶番120を中心として折れ曲がり始める。
後蓋118が略垂直な姿勢になったら(図10(c)参照)、前蓋116を後方へ押し、前蓋116と後蓋118とが蝶番120を中心として折り畳まれた状態とする。そして、折り畳まれた状態の鍵盤蓋114を斜め後方へ押し下げる。すると、鍵盤蓋114の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部338,338の傾斜部分を移動する。鍵盤蓋114をさらに押し下げると、鍵盤蓋114の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部338,338の傾斜部分の下端部である連結溝壁面338h,338h(鍵盤蓋停止部)に当接する。すると鍵盤蓋114の移動が停止し、鍵盤楽器301の内部の後端部に形成された収納部244に、腕木203の後端面203aに沿った前方へ傾斜した姿勢で収納される(開蓋位置、図10(d)参照)。この際、突起部242,242が、鍵盤蓋114が突起部32,32を中心にして後方へ回転するのを防止する。
一方、演奏終了後などに鍵盤蓋114を閉じるには、図10(d)に示すように腕木203の後端面203aに沿った前方へ傾斜した姿勢で鍵盤楽器301の収納部244に収納された鍵盤蓋114を、上方へ引くなどして鍵盤楽器301の上方へ向けて移動させる。すると、鍵盤蓋114の突起部32,32がそれぞれ鍵盤蓋案内部338,338の傾斜部分の上端部に到着し、それぞれ連結溝壁面338g,338gに当接して鍵盤蓋114の上方への移動が停止する。続いて、前蓋116を略水平な姿勢となるまで手前に引く(図10(c)参照)。
さらに、前蓋116を手前に引くと、後蓋118が徐々に前方に傾斜するとともに、蝶番120を中心とした前蓋116と後蓋118との折れ曲がりが徐々に解消される。後蓋118が屋根5の上方で略水平な姿勢となったら(図10(b)参照)、前蓋116の先端部を押し下げる。すると、鍵盤蓋114が鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う状態となる(閉鎖位置、図10(a)参照)。
[第四実施形態の効果]
このように第四実施形態の鍵盤楽器301によれば、鍵盤蓋114が、鍵盤10および操作パネル12の上方を覆う木製の板材であり、これらのうち前方側を覆う板状の前蓋116および後方側を覆う板状の後蓋118を備え、これら前蓋116の後端部と後蓋118の前端部とは、連結部としての蝶番120により山型に折り畳み可能に連結されている。そして、収納部244が、開蓋位置にある鍵盤蓋114を蝶番120によって山型に折り畳まれた状態で、腕木203の後端面203aに沿った前方へ傾斜した姿勢で鍵盤楽器301の後部に収納可能である。このことにより、鍵盤楽器301の後部に収納された鍵盤蓋114の高さ方向の寸法を小さくすることができ、鍵盤楽器201の後部のデザイン性を損なうことなく、鍵盤楽器301の高さ方向の寸法を小さくすることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように様々な態様にて実施することが可能である。
(1)上記第三実施形態の鍵盤蓋14については、図11(a)に例示するように、下方に垂れて鍵盤10の前方を覆う前付け部22をその前端部に備えるようにしてもよい。
このようにすれば、鍵盤蓋14が閉蓋位置にある際に前付け部22によって鍵盤10を保護することができる。また、図11(b)に例示するように、鍵盤蓋14が開蓋位置にある際に前付け部22によって鍵盤蓋14と屋根5の間に隙間が生じることがなく、鍵盤蓋14と屋根5の間から例えば譜面などが鍵盤楽器201の内部に落下するのを防ぐことができる。
なお、このことは第一実施形態の鍵盤蓋14についても同様である。また、第二実施形態および第四実施形態の鍵盤蓋114についても、同様に下方に垂れて鍵盤10の前方を覆う前付け部をその前端部に備えるようにしても同様の効果を得られる。
第一実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、鍵盤蓋を取り外した状態を示す。 第一実施形態の鍵盤蓋の説明図であり、(a)は板材、鍵盤蓋軸ホルダーおよび鍵盤蓋軸ホルダー取付金具を示し、(b)は鍵盤蓋軸ホルダー、案内軸およびピニオンギヤを示し、(c)は鍵盤蓋を鍵盤蓋案内部に取り付けた状態を示している。 第一実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、(a)は鍵盤蓋が閉蓋位置にある状態を示し、(b)は鍵盤蓋が鍵盤楽器の屋根近傍を移動する状態を示し、(c)は鍵盤蓋を鍵盤楽器の後部から引き出した状態を示し、(d)は鍵盤蓋が開蓋位置にある状態を示す。 第二実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、鍵盤蓋を取り外した状態を示す。 第二実施形態の鍵盤蓋の後蓋の説明図であり、前蓋、後蓋、鍵盤蓋軸ホルダーおよび鍵盤蓋軸ホルダー取付金具を示す。 第二実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、(a)は鍵盤蓋が閉蓋位置にある状態を示し、(b)は鍵盤蓋が鍵盤楽器の屋根近傍を移動する状態を示し、(c)は鍵盤蓋を鍵盤楽器の後部から引き出した状態を示し、(d)は鍵盤蓋が開蓋位置にある状態を示す。 第三実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、鍵盤蓋を取り外した状態を示す。 第三実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、(a)は鍵盤蓋が閉蓋位置にある状態を示し、(b)は鍵盤蓋が鍵盤楽器の屋根近傍を移動する状態を示し、(c)は鍵盤蓋を鍵盤楽器の後部から引き出した状態を示し、(d)は鍵盤蓋が開蓋位置にある状態を示す。 第四実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、鍵盤蓋を取り外した状態を示す。 第四実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、(a)は鍵盤蓋が閉蓋位置にある状態を示し、(b)は鍵盤蓋が鍵盤楽器の屋根近傍を移動する状態を示し、(c)は鍵盤蓋を鍵盤楽器の後部から引き出した状態を示し、(d)は鍵盤蓋が開蓋位置にある状態を示す。 第三実施形態の鍵盤楽器の側断面図であり、(a)は前付け部を備える鍵盤蓋が閉蓋位置にある状態を示し、(b)は前付け部を備える鍵盤蓋が開蓋位置にある状態を示す。
符号の説明
1,101,201,301…鍵盤楽器、3,203…腕木、5…屋根、8…棚板、
9…背面板、10…鍵盤、10a…白鍵、10b…黒鍵、11…口棒、
12…操作パネル、13a…基板、13b…トランス、14,114…鍵盤蓋、
18…板材、22…前付け部、26…鍵盤蓋軸ホルダー、26a…軸用穴、
28…鍵盤蓋軸ホルダー取付金具、30…案内軸、32…突起部、32a…取付穴、
32b…ビス穴、34…ピニオンギヤ、
38,138,238,338…鍵盤蓋案内部、
38a,138a,238a,338a…下側溝壁面、
38b,138b,238b,338b…上側溝壁面、
38c,238c…下側溝壁面の略水平部分、
38d,138d…下側溝壁面の略垂直部分、
38e,238e…上側溝壁面の略水平部分、
38f,138f…上側溝壁面の略垂直部分、
38g,138g,238g,338g…連結溝壁面、
38h,138h,238h,338h…連結溝壁面、
38i,…取付穴、38j…鍵盤蓋案内部の略水平部分と略垂直部分との接続部分、
40…ラック、42,242…突起部、44,244…収納部、
116…前蓋、118…後蓋、120…蝶番、203a…腕木の後端面、
238d,338d,…下側溝壁面の傾斜部分、
238f,338f…上側溝壁面の傾斜部分、
238j…鍵盤蓋案内部の略水平部分と傾斜部分との接続部分

Claims (7)

  1. 鍵盤楽器内の前側左右両端付近に対向配置された腕木の間に配された鍵盤の上方を覆う位置である閉蓋位置と前記鍵盤楽器内に収納された位置である開蓋位置との間を移動可能な板状の鍵盤蓋と、
    前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間で前記鍵盤蓋を案内する鍵盤蓋案内部と、
    移動中の前記鍵盤蓋を前記開蓋位置で停止させる鍵盤蓋停止部と、
    前記開蓋位置にある前記鍵盤蓋を収納可能な収納部と、
    を備え、
    前記鍵盤蓋案内部は、前記鍵盤蓋が前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間を移動する際に、前記鍵盤楽器内の後部に位置する前記鍵盤蓋の後部を、前記鍵盤楽器の背面に沿って案内し、
    前記収納部は、前記開蓋位置にある前記鍵盤蓋を前記鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で前記鍵盤楽器内の後部に収納可能であること
    を特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構。
  2. 請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構において、
    前記鍵盤蓋案内部は、前記鍵盤蓋が前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間を移動する際に、前記鍵盤楽器内の上部に位置する前記鍵盤蓋の後部を前記鍵盤楽器の上面に沿って案内することを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構において、
    前記鍵盤蓋は、前記一対の腕木の間に配された鍵盤の上方を覆う前蓋と、前記前蓋の後端部とその前端部とが連結部により山型に折り畳み可能に連結される後蓋と、を有し、
    前記収納部は、前記開蓋位置にある前記鍵盤蓋を、前記連結部によって山型に折り畳まれた状態で、前記鍵盤楽器の背面に沿った姿勢で前記鍵盤楽器の後部に収納可能であること
    を特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構において、
    前記鍵盤蓋は、その側方に向けて延出する突起部を有し、
    一方、前記鍵盤蓋案内部は、互いにほぼ平行な内側溝壁面と外側溝壁面とを有し、
    前記内側溝壁面は、前記鍵盤蓋が前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間を移動する際には、前記突起部を介して前記鍵盤蓋を前記鍵盤楽器の内部側から支えるとともに、前記外側溝壁面は、前記鍵盤蓋が前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間を移動する際には、前記突起部を介して前記鍵盤蓋が前記鍵盤楽器の外部へ向けて移動するのを防ぐこと
    を特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構。
  5. 請求項4記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構において、
    前記突起部は少なくとも2つあり、そのうちの2つが同軸上で反対向きに延出し、
    一方、前記鍵盤蓋案内部は少なくとも2つあり、そのうちの2つが、前記同軸上にある2つの突起部をそれぞれ案内しており、
    前記同軸上にある2つの突起部の少なくとも一方は、伸縮自在に構成されていること
    を特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構。
  6. 請求項1〜請求項5の何れかに記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構において、
    前記鍵盤蓋は、その両端付近それぞれにピニオンギヤを有し、且つその移動方向に対して直交する方向に沿って配されて回転可能な案内軸を備えるととともに、
    前記鍵盤蓋が前記閉蓋位置と前記開蓋位置との間を移動する際に、前記ピニオンギヤそれぞれに噛み合うように配置された一対のラックを備えること
    を特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉機構を備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
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CN105374341A (zh) * 2014-08-12 2016-03-02 雅马哈株式会社 键盘乐器

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