JP2008138746A - 逆止弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単であり、しかも優れたシール性能を発揮することができる逆止弁を提供する。
【解決手段】弁座23と弁体15との当接面の下流側端部15cに外嵌され、高圧流体の非充填時に下流側端部15cを封止するとともに、高圧流体の充填時に充填される高圧流体の圧力によって下流側端部15cから離れる側へ拡径可能な弾性を有するOリング17と、下流側端部15cの周部に設けられ、下流側端部15cから離れる側へ拡径したシール部材17を高圧流体が充填されている間収容するOリング収容部S1と、高圧容器50内に連通して高圧容器50内に充填された高圧流体を導入する高圧流体導入路H2と、を備え、Oリング収容部S1に、高圧流体導入路H2の一端が開口している構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素ガス等の高圧流体を貯蔵する高圧容器に搭載される逆止弁に関し、特に、シール性能に優れた逆止弁に関するものである。
従来、例えば、燃料電池電気自動車に用いられる水素ガス等の貯蔵を行う場合に、高圧容器が使用されている。燃料電池電気自動車に用いられる水素は、液体に比べて取り扱いが容易であることから気体の状態のものが用いられ、高圧容器のガス充填口には、水素ガスの逆流防止機能を備えた逆止弁が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、一般的な従来の逆止弁は、充填口から水素ガスが充填されると、水素ガスのガス圧によって、閉弁方向に付勢されている弁体が開弁方向に押し開かれて、弁体が弁座から離座し、その隙間から水素ガスが流入するように構成されている。そして流入した水素ガスは、弁体から流出口に至り、流出口から高圧容器内に流出するようになっている。
また、水素ガスの充填が終了すると、弁体が閉弁方向に付勢されて移動し、弁体が弁座に着座して水素ガスが流入口に向かうのを遮断する。このようにして、逆止弁は、水素ガスが充填される方向の一方向のみに水素ガスが流通することを可能としている。
特開2006−144841号公報
ところで、従来の高圧容器に用いられる逆止弁では、貯蔵した水素ガス等の高圧流体が逆流しないように、さらなるシール性の向上が望まれていた。
加えて、構造を複雑にせずに簡単な構造を採用することによって、シール性の向上を図ることが望まれていた。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、構造が簡単であり、しかも優れたシール性能を発揮することができる逆止弁を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明のうち請求項1に係る記載の発明は、高圧容器に装着されて、当該高圧容器へ高圧流体を充填するための逆止弁であって、上流側に設けられた弁座と、この弁座の下流側に設けられ、高圧流体の非充填時に当該弁座に着座され、高圧流体の充填時に充填される高圧流体の圧力によって離座されて高圧流体を通流する弁体と、前記弁座と前記弁体との当接面の下流側端部に外嵌され、高圧流体の非充填時に前記下流側端部を封止するとともに、高圧流体の充填時に充填される高圧流体の圧力によって前記下流側端部から離れる側へ拡径可能な弾性を有する環状のシール部材と、前記下流側端部の周部に設けられ、当該下流側端部から離れる側へ拡径した前記シール部材を高圧流体が充填されている間収容するシール部材収容部と、前記高圧容器内に連通して当該高圧容器内に充填された高圧流体を導入する高圧流体導入路と、を備え、前記シール部材収容部に、前記高圧流体導入路の一端が開口していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、弁座と弁体との当接面の下流側端部に弾性を有する環状のシール部材が外嵌され、このシール部材は、高圧流体の非充填時に下流側端部を封止するとともに、高圧流体の充填時に充填される高圧流体の圧力によって下流側端部から離れる側へ拡径可能であるので、高圧流体の非充填時の逆流防止および高圧流体の充填時におけるスムーズな充填を実現することができる。
しかも、高圧流体が充填されている間は、拡径したシール部材が、下流側端部の周部に設けられたシール部材収容部に収容されるようになっているので、シール部材が高圧流体の流入の邪魔にならず、高圧流体の通流が確保される。また、拡径したシール部材はシール部材収容部に収容されるので、シール部材の保形性を図ることができる。したがって、シール部材が変形し難くなり、シール性能が長期間にわたって維持されるようになる。
また、シール部材収容部には、高圧容器内に充填された高圧流体を導入する高圧流体導入路の一端が開口しているので、拡径したシール部材は高圧流体の充填後に、開口を通じて導入される高圧流体によってシール部材収容部から良好に離れ、縮径されて下流側端部へ戻され、下流側端部を封止する。
したがって、例えば、仮に、拡径したシール部材とシール部材収容部との間に、高圧流体の充填前の低い流体圧が残ったままとなって、シール部材がシール部材収容部から離れなくなるという事態が生じたとしても、開口を通じて導入される高圧流体によってシール部材がシール部材収容部から良好に引き離されることとなり、シール部材が下流側端部に確実に戻されることとなる。
これによって、シール性能に優れた逆止弁が得られる。
しかも、高圧流体導入路の一端をシール部材収容部に設けるだけでシール部材が下流側端部に確実に戻されることとなるので、構成が簡単であるとともに、低コストであるという利点が得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の逆止弁において、前記シール部材収容部は、環状の周壁部とこの周壁部に連続する底部と、を備え、前記高圧流体導入路の前記開口は、前記周壁部から前記底部に亘る部分に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、シール部材収容部が、環状の周壁部とこの周壁部に連続する底部と、を備え、高圧流体導入路の開口は、周壁部から底部に亘る部分に形成されているので、前記のように、高圧流体の充填前の低い流体圧が、周壁部から底部に亘る角部等に残ったままとなっても、開口を通じて導入される高圧流体によってシール部材がシール部材収容部から良好に引き離されることとなり、シール部材が下流側端部に確実に戻されることとなる。
これによって、シール性能に優れた逆止弁が得られる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の逆止弁において、前記弁座と前記弁体と前記シール部材収容部とを含んで形成される空間部には、前記高圧容器内に連通して当該高圧容器内に充填された高圧流体を導入する他の高圧流体導入路の一端が開口していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、弁座と弁体とシール部材収容部とを含んで形成される空間部に、高圧容器内に連通して高圧容器内に充填された高圧流体を導入する他の高圧流体導入路の一端が開口しているので、高圧流体の充填後に他の高圧流体導入路を通じて空間部に導入される高圧流体によって、シール部材が下流側端部に良好に戻されるとともに、下流側端部が良好に封止される。これによってシール性能に優れた逆止弁が得られる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の逆止弁において、前記シール部材がOリングであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、下流側端部の封止をOリングによって簡単に行うことができ、優れたシール性能を確実に、しかも安価に実現することができる。
本発明によれば、構造が簡単であり、しかも優れたシール性能を発揮することができる逆止弁が得られる。
以下、本発明の実施の形態を適宜図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る逆止弁を示す断面図、図2(a)(b)は要部の拡大断面図である。なお、本実施形態では、燃料電池電気自動車に搭載された水素ガスの高圧容器に適用した例を示すが、これに限定される意味ではなく、その他の高圧流体の高圧容器に対しても適用することができる。また、以下では、「左右」,「上下」は、逆止弁を高圧容器に取り付けた状態を基準としている。
図1に示すように、逆止弁1は、高圧容器50に装着されて、この高圧容器50へ高圧流体としての水素ガスを充填するためのものであり、円筒状のケーシング10と、このケーシング10の上部内空に装着される段付き円筒状の上流側部材20と、ケーシング10の下部内空に装着される下流側部材30と、を備えて構成され、ケーシング10内の上流側部材20と下流側部材30との間の内空に配置された弁体15と、この弁体15を保持する摺動部材16と、環状のシール部材としてのOリング17と、摺動部材16を上流側部材20へ向けて付勢するスプリング18と、を備えている。
ケーシング10は、上部内壁に、上流側部材20が装着されるねじ部10Aが形成され、また、下部内壁に、下流側部材30が装着されるねじ部10Bが形成されている。ケーシング10の周壁には、Oリング17が配置される空間部Sに通じる、他の高圧ガス導入路(高圧流体導入路)H1と、同じく空間部Sの後記するOリング収容部S1に通じる高圧ガス導入路(高圧流体導入路)H2とが形成されている。これらの他の高圧ガス導入路H1および高圧ガス導入路H2の詳細な説明は後記する。
上流側部材20は、小径の円筒状に形成された上部21と大径の円筒状に形成された下部22とからなり、軸線に沿うガス流入路20A,20Bが形成されている。上部21には、上端部にガス流入路20Aの開口となる流入口21aが形成され、図示しない水素ガス充填装置からの充填ノズルが装着されるねじ部21cが周壁に形成されている。また、上部21の流入口21aの近傍には、図示しないシール部が形成されている。下部22には、高圧容器50の逆止弁装着孔51に螺合される固定ねじ部22aが形成されているとともに、ケーシング10のねじ部10Aに螺合されるねじ部22Aが形成されている。下部22の内壁24の下端には、下流側へ向けてテーパ状に拡径する弁座23が形成されている。また、下部22の下端には、後記する空間部Sを構成する天部22b(図2(a)参照)と、同じく空間部Sを構成する側部22c(図2(a)参照)が形成されている。
下流側部材30には、軸線に沿うガス流出路30が形成され、ケーシング10のねじ部10Bに螺合されるねじ部32Bが形成されている。また、下流側部材30の上端部には、スプリング18が嵌め入れられる突部31が形成されている。
弁体15は、弁座23に着座する傾斜部15bを備えた先端部15aと、摺動部材16に挿入される棒状の挿入部15eとを備えている。先端部15aは、流線型を呈しており、上流側部材20の下部22に形成されたガス流入路20B内に上部側が配置されるようになっている。図2(a)に示すように、弁体15と弁座23との当接面の下流側端部15cには、Oリング17が外嵌されるようになっている。
ここで、Oリング17は、ゴム等の弾性を有する部材からなり、前記のように、弁体15と弁座23との当接面の下流側端部15cに外嵌されて、水素ガスの非充填時に下流側端部15cを封止するとともに、水素ガスの充填時に充填される水素ガスの圧力によって下流側端部15cから離れる側へ拡径可能となっている(図2(b)参照)。
このようなOリング17が配置される空間部Sは、下流側端部15cの周りに環状を呈して形成されており、前記した天部22bと、側部22cと、弁体15の肩部15dと、ケーシング10に形成された周壁部10aと、この周壁部10aに連続する底部10bとによって囲まれてなる。本実施形態では、空間部Sを構成している前記ケーシング10の周壁部10aと底部10bとで囲まれる空間(空間部Sの一部)を、シール部材収容部としてのOリング収容部S1としており、図2(b)に示すように、このOリング収容部S1に、水素ガスの充填時に拡径されたOリング17が収容されるようになっている。
このOリング収容部S1には、周壁部10aから底部10bに亘る部分、つまり周壁部10aと底部10bとが交差する角部周りに、高圧容器50内に連通して高圧容器50内に充填された水素ガスを導入する高圧ガス導入路H2が開口している。
また、このOリング収容部S1の上方には、同じく、高圧容器50内に連通して高圧容器50内に充填された水素ガスを導入する他の高圧ガス導入路H1が開口している。本実施形態では、他の高圧ガス導入路H1が高圧ガス導入路H2に比べて幅広(大径)に形成されている。
再び図1を参照して説明すると、摺動部材16は、弁体15の棒状の挿入部15eが挿入されて保持される保持孔16aを備えており、下端の突部16cに嵌め入れられるスプリング18の付勢力によって、弁体15を弁座23へ向けて付勢するようになっている。また、水素ガスの充填時に、弁体15にかかる水素ガスの圧力がスプリング18の付勢力を上回ると、スプリング18を圧縮する方向へ摺動し、弁体15を弁座23から離座させるようになっている。
摺動部材16には、充填時に流入してきた水素ガスを下流側部材30のガス流出路30Aに導く連通溝16b(図中破線で図示)が設けられている。
次に、水素ガスを充填する際の作用について図1〜図3を参照して説明する。
図3(a)に示すように、水素ガスの非充填時は、弁体15が弁座23に着座しており、下流側端部15cをOリング17が封止している。この場合、図中矢印で示すように、Oリング17には、他の高圧ガス導入路H1および高圧ガス導入路H2を通じて空間部Sに導入された高圧容器50内の水素ガスの圧力、あるいは、図1に示すように、流出口31a、ガス流出路30Aおよび摺動部材16の連通溝16bを通じて空間部Sに逆流入してきた高圧容器50内の水素ガスの圧力がそれぞれかかっており、これによって、図3(a)に示すように、下流側端部15cがOリング17で良好に封止された状態となっている。
この状態から、図1に示す上流側部材20の流入口21aを通じて図示しない水素ガス充填装置のノズルからガス流入路20A,20Bに水素ガスが充填されると、図3(b)に示すように、その圧力が弁体15に作用して弁体15が弁座23から離座する。そうすると、弁体15と弁座23との隙間を通って、図中太い矢印で示すように、水素ガスが下流側へ向けて流入する。これと同時に、流入してきた水素ガスの圧力によって、下流側端部15cを封止していたOリング17が、空間部S内で拡径して下流側端部15cから離れ、Oリング収容部S1に収納される。このとき、空間部Sから他の高圧ガス導入路H1へ、充填された水素ガスが通流し、Oリング17がOリング収容部S1へ向けてスムーズに拡径してここへ収容される。したがって、Oリング17が、流入してくる水素ガスの流れの妨げとならず、Oリング17で下流側端部15cが封止される構造であるにもかかわらず、水素ガスの良好な流入が実現され、充填にかかる時間が短縮されるようになる。
次に、水素ガスの充填を終了すると、弁体15がスプリング18(図1参照)の付勢力によって押し上げられ、図3(c)に示すように、弁体15の傾斜部15bが弁座23に着座するとともに、他の高圧ガス導入路H1および高圧ガス導入路H2を通じて高圧容器50内の水素ガスの圧力が空間部Sに導入される。これによって、Oリング収容部S1からOリング17が好適に離れ、下流側端部15cを封止する状態に縮径する(図3(a)参照)。ここで、Oリング収容部S1は、周壁部10aと底部10bとからなるため、水素ガスの充填終了直後に、この周壁部10aと底部10bとの間に形成される角部に、拡径したOリング17が密着することがある(図3(c)に示すOリングの状態)。このとき、仮に、この角部とOリング17との間に、水素ガスの充填前における低いガス圧が残ったままとなっていても、高圧ガス導入路H2を通じてこの部分に高圧ガスが導入されるので、Oリング17がOリング収容部S1から良好に引き離され、Oリング17が下流側端部15cに確実に戻されることとなる。
つまり、図3(c)に示すOリング17の状態が維持されることはなく、高圧ガス導入路H2により空間部SとOリング収容部S1との均圧化が図られて、Oリング17の縮径が促され、容易に図3(a)に示すOリング17の状態に移行して、下流側端部15cがシールされる。
以上説明した実施形態によれば、下流側端部15cにOリング17が外嵌され、このOリング17は、高圧ガスの非充填時に下流側端部15cを封止するとともに、高圧ガスの充填時に充填される高圧ガスの圧力によって下流側端部15cから離れる側へ拡径可能であるので、高圧ガスの非充填時の逆流防止および高圧ガスの充填時のスムーズな充填を実現することができる。
しかも、水素ガスが充填されている間は、Oリング17が拡径して下流側端部15cの周部に設けられたOリング収容部S1に収容されるようになっているので、Oリング17が水素ガスの流入の邪魔にならず、水素ガス通流が確保される。また、拡径したOリング17がOリング収容部S1に保持されて保形性を有するものとなる。したがって、Oリング17が変形し難くなり、シール性能が長期間にわたって維持されるようになる。
また、Oリング収容部S1には、高圧容器50内に充填された水素ガスを導入する高圧ガス導入路H2の一端が開口しているので、拡径したOリング17は水素ガスの充填後に、開口を通じて導入される水素ガスによってOリング収容部S1から良好に離れ、下流側端部15cに縮径されて戻されてこれを封止する。
したがって、例えば、仮に、拡径したOリング17とOリング収容部S1との間に、水素ガス充填前の低いガス圧(高圧容器50の残圧)が残ったままとなって、Oリング17がOリング収容部S1から離れなくなるという事態が生じたとしても、開口を通じて導入される高圧の水素ガスによってOリング17がOリング収容部S1から良好に引き離されることとなり、Oリング17が下流側端部15cに確実に戻されることとなる。
これによって、シール性能に優れた逆止弁1が得られる。
しかも、高圧ガス導入路H2の一端をOリング収容部S1に設けるだけでOリング17が下流側端部15cに確実に戻されることとなるので、構成が簡単であるとともに、低コストであるという利点が得られる。
高圧ガス導入路H2の開口は、Oリング収容部S1の周壁部10aから底部10bに亘る部分に形成されているので、水素ガスの充填前の低いガス圧が、周壁部10aから底部10bに亘る角部等に残ったままとなっても、開口を通じて導入される高圧の水素ガスによってOリング17がOリング収容部S1から良好に引き離されることとなり、Oリング17が下流側端部15cに確実に戻されることとなる。
これによって、シール性能に優れた逆止弁1が得られる。
また、弁体15と弁座23とOリング収容部S1とを含んで形成される空間部Sに、他の高圧ガス導入路H1の一端が開口していので、水素ガスの充填後に他の高圧ガス導入路H1を通じて空間部Sに導入される高圧ガスによって、Oリング17が下流側端部15cに良好に戻されるとともに、下流側端部15cを良好に封止する。これによってシール性能に優れた逆止弁1が得られる。
また、下流側端部15cの封止をOリング17によって簡単に行うことができ、優れたシール性能を確実にしかも安価に実現することができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、発明の主旨に応じた適宜の変更実施が可能であることはいうまでもない。例えば、弁体15や弁座23の形状は任意に設定することができる。また、他の高圧ガス導入路H1および高圧ガス導入路H2の形成位置やその形成個数は、任意に選択して設定することができる。
本発明の一実施の形態に係る逆止弁を示す断面図である。 (a)(b)は要部の拡大断面図である。 Oリングの状態を示す図であり、(a)は高圧ガスの非充填時を示す断面図、(b)は高圧ガスの充填時を示す断面図、(c)は高圧ガスの充填直後を示す断面図である。
符号の説明
1 逆止弁
10 ケーシング
10a 周壁部
10b 底部
15 弁体
15c 下流側端部
17 Oリング(シール部材)
20 上流側部材
23 弁座
30 下流側部材
50 高圧容器
51 逆止弁装着孔
H1 高圧ガス導入路(高圧流体導入路)
H2 高圧ガス導入路(高圧流体導入路)
S 空間部
S1 Oリング収容部(シール部材収容部)

Claims (4)

  1. 高圧容器に装着されて、当該高圧容器へ高圧流体を充填するための逆止弁であって、
    上流側に設けられた弁座と、
    この弁座の下流側に設けられ、高圧流体の非充填時に当該弁座に着座され、高圧流体の充填時に充填される高圧流体の圧力によって離座されて高圧流体を通流する弁体と、
    前記弁座と前記弁体との当接面の下流側端部に外嵌され、高圧流体の非充填時に前記下流側端部を封止するとともに、高圧流体の充填時に充填される高圧流体の圧力によって前記下流側端部から離れる側へ拡径可能な弾性を有する環状のシール部材と、
    前記下流側端部の周部に設けられ、当該下流側端部から離れる側へ拡径した前記シール部材を高圧流体が充填されている間収容するシール部材収容部と、
    前記高圧容器内に連通して当該高圧容器内に充填された高圧流体を導入する高圧流体導入路と、を備え、
    前記シール部材収容部に、前記高圧流体導入路の一端が開口していることを特徴とする逆止弁。
  2. 前記シール部材収容部は、環状の周壁部とこの周壁部に連続する底部と、を備え、前記高圧流体導入路の前記開口は、前記周壁部から前記底部に亘る部分に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  3. 前記弁座と前記弁体と前記シール部材収容部とを含んで形成される空間部には、前記高圧容器内に連通して当該高圧容器内に充填された高圧流体を導入する他の高圧流体導入路の一端が開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の逆止弁。
  4. 前記シール部材がOリングであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の逆止弁。
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