JP2008137932A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Takao Mori
孝男 盛
Tatsuyuki Fujita
龍之 藤田
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Abstract

【課題】 高い紫外線防御効果を有し、自然で快適な使用感を持ち、かつ、製造工程において複雑な技術コントロールをすることなく製剤化できるような、化粧品配合用の紫外線防御素材、ならびにこれを含有する化粧料を提供すること。
【解決手段】 [Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2(式中、nは0〜3の整数である)で示されるチタン化合物を含有する日焼け止め化粧料が開示される。本発明の日焼け止め化粧料は、製剤上の複雑なコントロールを必要とせずに種々の製品に配合することができ、顔面の表皮に適用したときに優れた紫外線防御作用を示し、かつ使用感に優れている。
【選択図】 なし

Description

本発明は日焼け止め化粧料に関し、更に詳しくは、紫外線防御効果を有するチタン化合物を有効成分として含有する日焼け止め化粧料に関する。
肌荒れ、しみ、そばかす、しわ等は、加齢による女性ホルモンのバランスの影響、日光からの紫外線の刺激、体内の過酸化物濃度の高まりによる表皮への悪影響、皮脂の過剰分泌、表皮への血流量の低下、栄養不良、精神的なストレスなど様々の事柄が原因で起こると考えられているが、中でも、紫外線による影響が大きい。
従来の日焼け止め化粧料としては、皮膚を紫外線から防御する手段として紫外線散乱無機粉体を配合したものが知られている。これらの製品においては、酸化チタン、酸化亜鉛および酸化セリウム等の紫外線散乱無機粉体を油成分中に分散させ、グリセリン等の保湿剤とともに配合することにより、日焼け止めクリームなどの製品としていた。
しかしながら、従来の紫外線散乱剤は、紫外線防御効果を高めるために様々な加工技術を必要とする。このような技術には、例えば、粒子径を特定の範囲内にコントロールすること、特定の形状を有するよう粒子形状をコントロールすること、粉体を複合化したり表面処理をすること、化粧膜の色調をコントロールすること、各種の配合剤を加えて粉体の分散を安定化させることなどが含まれ、これらの各技術を複雑に組み合わせることが必要であった。一方で、紫外線散乱剤を多量に含む化粧品では、使用の際にざらつきや白浮きなどがあり、使用感の点で十分に満足できるものではなかった。
したがって、高い紫外線防御効果を有し、一方、多様化する屋外での生活シーンに対応する目的に合うよう自然で快適な使用感を持ち、かつ、製造工程において複雑な技術コントロールをすることなく製剤化できるような、化粧品配合用の紫外線防御素材が求められている。
本発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
WO2005/058754
本発明者らは、チタン酸アパタイトの構造を有するチタン化合物に紫外線防御効果があることを見いだして、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、[Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2(式中、nは0〜3の整数である)で示されるチタン化合物を含有する日焼け止め化粧料を提供する。
本発明の日焼け止め化粧料は、製剤上の複雑なコントロールを必要とせずに種々の製品に配合することができ、顔面の表皮に適用したときに優れた紫外線防御作用を示し、かつ使用感に優れている。
本発明の日焼け止め化粧料において、紫外線防御機能を有する有効成分として用いられるチタン化合物は、チタン酸アパタイトの構造を有し、以下の式:[Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2(式中、nは0〜3の整数である)で表される。上記の式において、nは、0〜3であり、好ましくは1または2である。このチタン化合物は、WO2005/058754に開示されている。この文献では、このチタン化合物は人工骨材料として有用な焼結体を製造するための原材料として記載されているのみであり、紫外線防御機能を有するか否かについては何も述べられていない。
本発明で用いられるチタン化合物は、例えば、カルシウムイオン、チタンイオンおよびリン酸イオンを含む溶液にアルカリを添加して、共沈させる共沈法により製造することができる。より具体的には、例えば、硝酸カルシウムと硫酸チタンおよび少量のアルカリ成分を溶解した水溶液に、リン酸を添加し、その後アンモニア水を添加してpHを9付近に調整し、得られた懸濁液を80〜100℃で4〜8時間撹拌することより、チタン化合物の分散液を得ることができる。この液をろ過して、ろ過物を洗浄、乾燥することによりチタン化合物の粉末を製造することができる。
本発明の日焼け止め化粧料は、[Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2で示されるチタン化合物を配合したローション、乳液、クリーム、ジェル、エッセンスおよびファンデーションなどの基礎化粧品の形で提供することができる。本発明にかかるチタン化合物は水溶性に優れているため、上記化粧料の他、O/W乳化型ファンデーションとしても用いることができる。本発明の日焼け止め化粧料におけるチタン化合物の濃度は適宜選択することができるが、例えば0.1〜40%、好ましくは1〜30%の量で配合することができる。
本発明の日焼け止め化粧料には、前記有効成分に加えて、化粧品に配合され得る公知の成分を配合することができる。例えば、香料や保湿剤等を、単独または組み合わせて配合することができる。
また、本発明の日焼け止め化粧料には、薬剤成分として、ビタミンEまたはその誘導体、例えばビタミンEアセテート、アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;グリチルレチン酸またはその誘導体;エストラジオール;エストロン等の女性ホルモン剤;セリン、メチオニン、アルギニン等のアミノ酸類;ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB6、ビオチン、パントテン酸またはその誘導体等のビタミン類を、単独または組み合わせて配合することができる。
更に、本発明の日焼け止め化粧料には、必要に応じて、通常、化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる添加剤、例えば、油分、防腐剤、界面活性剤、分散安定剤、増粘剤、湿潤剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤、精製水およびアルコール等を単独または組み合わせて配合することができる。
更に、本発明の日焼け止め化粧料には、ケイ皮酸誘導体(メトキシケイ皮酸オクチル等)、パラアミノ安息香酸誘導体(ジメチルPABAオクチル等)、ジベンゾイルメタン誘導体(t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン等)などの紫外線吸収剤を配合してもよい。また、本発明の日焼け止め化粧料の優れた使用感を損なわない限り、酸化チタン、酸化亜鉛等の紫外線散乱剤を少量配合してもよい。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明を具体的かつ詳細に説明する。下記実施例は、本発明の説明のためのみのものであり、これらの実施例により本発明の技術的範囲が限定されるものではない。なお、以下の実施例における配合量は、全体量に対する質量%である。また、実施例で用いた試作品の量は固形分量として表す。
<チタン化合物の製造および紫外線透過防御効果の測定>
0.1モルの硝酸カルシウム(Ca(NO3)2)および0.1モルの硫酸チタン(TiSO4)を、約500mlの水に溶解した後、アルカリで中和した。次に、0.06モルのリン酸(H3PO4)を加えた後、アンモニア水を添加してpH=9.0とし、100℃で6時間撹拌した。得られた沈殿をろ過し、乾燥することにより、[Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2で示されるチタン化合物の粉末約10gを得た。
得られたチタン化合物をエタノールに溶解し、濃度を0.001%とした。このときの光の透過率を測定したところ、可視領域(400nm〜750nm)では約95%以上(%T:=95.8)の透過性を示したのに対し、UVA領域(320nm〜400nm)では約90%(%T=90.2)、UVB(280nm〜320nm)領域では約85%(%T=84.8)の透過性であった。この結果から、[Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2で示されるチタン化合物は、UVAおよびUVB領域の波長の光に対して防御効果があることが示された。
<チタン化合物含有クリームの製造>
得られたチタン化合物を用いて、以下の配合比でクリームを製造した。また、酸化チタンを配合したものおよび何も配合しないものを比較例とした。
Figure 2008137932
<使用感および日焼け防止効果の評価>
10名のパネラーにより、上記実施例1〜3および比較例1および2のクリームについて使用試験を行った。暴露試験については各クリーム約1.2g(そら豆くらい)を腕に約4cm四方になるように延ばし塗布した。塗布後、屋外にて太陽光に10分間曝し判定した。各々のサンプルに対して、使用感および日焼け防止効果の各項目について、下記の評価基準に基づき6段階評価し、その平均点により判定した。
評価
5 良好
4 やや良好
3 普通
2 やや不満
1 不満
0 非常に不満
判定
◎:4.5以上
○:3.5以上4.5未満
△:2.5以上3.5.未満
×:2.5未満
これらの評価結果を表1に併せて示した。
得られた結果から、本発明の日焼け止め化粧料は、比較例の化粧料と比較して、肌に塗布した時のさらさら感において優れた効果を示し、また、日焼け止め効果においても酸化チタンより優れていた。さらに、本発明の日焼け止め化粧料は、肌に塗布した時の白浮きが認められず、使用性においても優れていた。
<チタン化合物を配合したファンデーション>
下記の配合比で材料を混合し、定法により乳化して、O/W乳化型ファンデーションを製造した。
Figure 2008137932
<チタン化合物を配合したローション>
下記の配合比で材料を混合し、ローションを製造した。
Figure 2008137932

Claims (1)

  1. [Ca10(PO4)6]TiO3・nH2O または [Ca10(PO4)6]TiO2(OH)2(式中、nは0〜3の整数である)で示されるチタン化合物を含有する日焼け止め化粧料。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000327315A (ja) * 1999-05-21 2000-11-28 Fujitsu Ltd 金属修飾アパタイト及びその製造方法
JP2005206477A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Lady Doctors & Biochemist:Kk 光触媒含有皮膚洗浄料
JP2006306760A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Lady Doctors & Biochemist:Kk 化粧料

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