JP2008136241A - 移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法 - Google Patents

移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008136241A
JP2008136241A JP2008030902A JP2008030902A JP2008136241A JP 2008136241 A JP2008136241 A JP 2008136241A JP 2008030902 A JP2008030902 A JP 2008030902A JP 2008030902 A JP2008030902 A JP 2008030902A JP 2008136241 A JP2008136241 A JP 2008136241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
location registration
registration area
mobile device
mobile
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008030902A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4637191B2 (ja
Inventor
Shinichiro Aikawa
慎一郎 相川
Yoshiko Koizumi
善子 小泉
Yukihiro Noda
幸宏 野田
Yoko Shimominami
葉子 下南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008030902A priority Critical patent/JP4637191B2/ja
Publication of JP2008136241A publication Critical patent/JP2008136241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4637191B2 publication Critical patent/JP4637191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】移動機の位置登録の効率化、および網の無線リソースの効率化を図ること。
【解決手段】移動機(100)は、位置登録エリア(LA1)から(LA2)へ移動したとき、位置登録要求を網に送信する。網側の移動交換機(104)は、移動機(100)の着信記録(503)を参照し、着信回数(Q)が閾値(R)を超えておらず、位置登録エリア(LA1⇔LA2)間の移動回数(M)が閾値(N)を超えたとき、これらを同一の位置登録エリア(LA1+LA2)とし、移動機(100)に通知する。通知を受けた移動機(100)は、拡張した位置登録エリア(LA1+LA2)を記録する。これにより、移動機(100)が再び位置登録エリア(LA1)に移動しても、同一の位置登録エリア内での移動と判断し、網に対する新たな位置登録要求を送信せず、無線リソースを効率的に使用できるようになる。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信網における移動機が在圏している位置の登録に関し、特に、移動機の移動状態および通信状態に対応した適切な位置登録を行い、無線リソースを効率的に使用できる移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法に関する。
移動体通信システムは、移動機(UE)と、基地局制御装置(RNC)と、基地局(BS)と、移動交換機(MSC)と、移動交換機に設けられ、移動機の位置情報を登録しているロケーションレジスタ(VLR)とを有して構築されている。このような移動体通信システムにおいて、移動機の場所は固定ではなく常に移動する。このため、移動機への着信時にその通信を確立できるように、網(移動交換機)側では、移動機の位置を予め位置登録する管理が必要である。
具体的には、移動機の位置は、移動交換機に設けられたロケーションレジスタ内で加入者情報の一部として位置登録エリアと呼ばれる地域的区分により管理されている。また、移動機側にもロケーションレジスタと同じ位置登録エリア情報が記録されている。移動機の位置登録手順は、移動機が電源を入れた際と、その後、通信中ではない移動機が位置登録エリアを跨って移動する際に、移動機側から網に対して要求し実行される。
ところで、近年、移動体通信システムを利用するユーザが増え、網上のデータ量も増えてきている。ここで、移動機と、網側の基地局間との無線リソースには限りがあることから、この無線リソースを効率よく利用するさまざまな方法が検討されている。
従来の位置登録方法としては、例えば、移動機が位置登録エリアを跨って移動する場合、位置登録エリアを跨った時点で、常に位置登録を行うよう構成したものがある。網は、移動機に着信のための呼び出し(Paging)信号を送出するエリアを確定するために、常に移動機の在圏エリアを認識する。
第12図は、従来の移動機の位置登録手順の一例を説明するためのシーケンス図である。この図を用いて位置登録手順を順に説明する。存在する位置登録エリアはLA1,LA2,LA3の3つであるとする。
はじめに、(1)移動機100は、基地局(BS1)101の位置登録エリアLA1内に存在しており、基地局101および基地局制御装置(RNC1)111を介して、この位置登録エリアLA1が、移動交換機(MSC)104内のロケーションレジスタVLRに登録されているとする(ステップS1200)。
次に、(2)移動機100が新しい位置登録エリアLA2に移動したとする(ステップS1201)。このとき、移動機100は、在圏エリアの報知情報D1により新たな位置登録エリアLA2に入ったことを認識する(ステップS1202)。そして、旧位置登録エリアLA1が設定された位置情報登録要求D2を基地局(BS2)102および基地局制御装置(RNC2)112を介して移動交換機104のロケーションレジスタVLRに対して送信する。
次に、(3)移動機100から位置情報登録要求D2を受信した移動交換機104は、受信した信号から、該当する移動機100が位置登録エリアLA2に在圏することを認識して、ロケーションレジスタVLRの最終位置登録エリアをLA2に変更する(ステップS1203)。その後、移動交換機104は、位置情報登録要求応答D3を移動機100に返信し、最終位置登録エリアがLA2であることを通知する。
次に、(4)位置情報登録要求応答D3を受信した移動機100は、位置登録が完了したことを認識し、移動機100内の位置情報記憶エリアに、最終位置登録エリアとしてLA2を書き込み、記憶する(ステップS1204)。
次に、(5)移動機100が位置登録エリアLA3に移動したとする(ステップS1205)。このとき、移動機100は、在圏エリアの報知情報D4により、新たな位置登録エリアがLA3に入ったことを認識する(ステップS1206)。そして、位置登録エリアLA2に移動したときと同様の位置登録手順を実施する。まず、旧位置登録エリアLA2が設定された位置情報登録要求D5を基地局(BS3)103および基地局制御装置(RNC3)113を介して移動交換機104のロケーションレジスタVLRに対して送信する。
次に、(6)移動機100から位置情報登録要求D5を受信した移動交換機104は、受信した信号から、該当する移動機100が位置登録エリアLA3に在圏することを認識して、ロケーションレジスタVLRの最終位置登録エリアをLA3に変更する(ステップS1207)。その後、移動交換機104は、位置情報登録要求応答D6を移動機100に返信し、最終位置登録エリアがLA3であることを通知する。
次に、(7)位置情報登録要求応答D6を受信した移動機100は、位置登録が完了したことを認識し、移動機100内の位置情報記憶エリアに、最終位置登録エリアとしてLA3を書き込み、記憶する(ステップS1208)。
以上のように、位置登録エリアLA1にいた移動機100が、位置登録エリアLA2に移動したとき、移動機100は、網に対して位置登録手順を実施して、移動機100および移動交換機104のロケーションレジスタVLRの位置情報が位置登録エリアLA2に更新される。これにより、該当する移動機100に着信があった場合に、網は、移動機100が位置登録エリアLA2に在圏していることを認識して、該当する位置登録エリアLA2に対して呼び出し(Paging)手順を行うことになる。同様に、移動機100が新たな位置登録エリアLA3に移動したときには、位置情報が位置登録エリアLA3に更新される。
このように、従来の移動体通信では、網は、移動機の位置を複数の基地局で構成される位置登録エリア単位で把握している。そして、網から移動機に着信させる際に、位置登録エリアを的確に把握するために、位置登録エリアの更新が重要となる。このような、移動機の位置登録エリアの更新にかかる技術としては、下記の特許文献1〜3に開示された技術がある。
特開平7−87554号公報 特開平7−250365号公報 特開2000−23234号公報
しかしながら、従来技術によれば、位置登録エリアを跨って移動する毎に、着信頻度の大小にかかわらず、網に対して着信の呼び出し(Paging)エリアを確定するために一様に位置登録情報の更新にかかる処理が行われていた。このため、移動機が位置登録エリアの境界付近を頻繁に移動した場合には、いずれか一方の位置登録エリアに入るたびに、上述した位置登録情報の更新処理が行われることになる。特に、着信頻度が低い移動機が位置登録情報の更新を頻繁に行ったときには、網の無線リソースを無駄に使用していることになり、網の無線リソースを効率的に使用することができなかった。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、移動機の移動状態および通信状態を適切に管理して移動機の位置登録を効率的に行え、網の無線リソースを効率的に利用できる移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、以下のことを特徴とする。移動交換機は、移動機に対する所定期間の着信回数を記録する着信記録手段と、移動機が異なる位置登録エリアに移動した毎に、移動機が移動した過去の位置登録エリアの間での移動状態を記録する移動記録手段と、着信記録手段に記録された着信回数が予め定めた着信の閾値を超えず、かつ、前記移動記録手段に記録された一定時間内における位置登録エリアの間の移動回数が予め定めた回数の閾値を超えたときに、過去の位置登録エリアに新たな位置登録エリアを結合させて移動記録手段に記録すると共に、結合により拡張した位置登録エリアを移動機に通知する位置登録エリア拡張手段とを備える。移動機は、移動交換機から通知される拡張した位置登録エリアを記録する位置登録エリア記憶手段と、位置登録エリア記憶手段に記録されていない新たな位置登録エリアに移動したときにのみ移動交換機に対して新たな位置登録エリアの位置登録を要求し、位置登録エリア記憶手段に記録されている位置登録エリア内での移動については、移動交換機に対する位置登録を要求しない位置登録要求手段とを備える。
この発明によれば、移動交換機は、移動機が異なる位置登録エリアに移動する毎に、この移動状態を記録、管理する。移動機は、位置登録エリア記憶手段に記録されていない新たな位置登録エリアに移動したときにのみ、移動交換機に対して新たな位置登録エリアの位置登録を要求する。この移動機は、拡張された位置登録エリア内での移動については、移動交換機に対する位置登録を要求しないので、位置登録要求を行うことによる網への通信負荷を軽減して、無線リソースを効率的な利用を図ることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。第1図は、本発明にかかる移動体通信システムを構成する移動機と網の各構成、および位置登録エリアを示す概要図である。図示のように、網は通信のサービスエリアに相当する複数の位置登録エリアLA1,LA2,LA3を有している。携帯電話機等の移動機(UE)100は、これらの位置登録エリアLA1,LA2,LA3内を移動しながら通話が行えるようになっている。
網は、位置登録エリアLA1,LA2,LA3を有し、各移動機100との間で無線電波を用いた通信(通話を含む)を行う複数の基地局(BS,101)101a,101b,101cと、各基地局101に接続される基地局制御装置(RNC,111)111a,111b,111cと、各基地局制御装置111に接続され、外部の中継網(および網内部での移動機100同士を含む)との間で通話の発信および着信を制御する移動交換機(MSC)104とを有している。移動交換機104内部には、移動機100の位置情報を登録するロケーションレジスタ(VLR)105が設けられている。ロケーションレジスタ105は、移動機100の位置を、加入者情報の一部として位置登録エリアと呼ばれる地域的区分により管理している。
基地局101は、移動機100を配下にもつ。基地局制御装置111は、基地局101経由で報知信号を移動機100に送信する手段を有している。移動機100は、基地局制御装置111から基地局101を経由して送信される報知情報を受信する手段を有している。報知情報内には、この報知情報を送信した基地局101が属する位置登録エリア情報が含まれている。
移動機100は、この位置登録エリア情報により自身が在圏する位置登録エリアを認識し、異なる位置登録エリアへ移動した場合、ロケーションレジスタ105に対して所定の位置登録を行うための手段を有している。また、移動機100側には、ロケーションレジスタ105と同じ位置登録エリア情報を記録するための手段を有している。
移動交換機104は、他の網から配下の移動機100に対する着信時、移動機100に対して着信通知を行う手段を有する。他の網から着信信号を受信すると、ロケーションレジスタ105に記憶されている該当する移動機100の最終位置登録エリア情報を検索し、位置登録エリア全体に相当する基地局制御装置111および基地局101を経由してページング(Paging)による着信通知を行い、移動機100に着信時の処理を起動させる。
第2図は、移動機(UE)の内部構成を示すブロック図である。移動機100は、アンテナ201と、受信部202と、送信部203と、信号解析部204と、位置登録エリア記憶部205と、位置登録要求部206と、ページング応答部207とを有している。移動機100は、位置登録エリアを拡張した状態で保持する機能を有している。
第3図は、移動交換機(MSC)の内部構成を示すブロック図である。移動交換機104は、外部の中継網との間で移動機100に対する着信、および移動機100からの発信を行うと共に、これら着信および発信時に移動機100が位置している位置登録エリアに該当する基地局(BS)に対して基地局制御装置(RNC)を介して網制御を行う。この移動交換機104は、受信部301と、送信部302と、信号解析部303と、加入者情報記憶部304と、位置登録要求応答部305と、ページング要求部306とを有している。加入者情報記憶部304の一部がロケーションレジスタ(VLR)105として用いられ、位置登録エリアに関する情報を格納する。以下の説明では、加入者情報記憶部304がロケーションレジスタ105の機能を有しているものとして説明する。
次に、この発明の主要な構成部である位置登録エリアの拡張にかかる構成について説明する。この発明においては、移動機100の位置登録回数を減らすために、移動頻度が高く、着信頻度が少ない移動機100については、最終位置登録エリア情報として複数の位置登録エリアを結合させて記憶する。例えば、旧位置登録エリアLA1であり、移動機100が新たな位置登録エリアLA2に移動したときの結合は、LA1+LA2となり、これを位置登録エリアの拡張と称す。これにより、移動機100が短時間に特定の位置登録エリアの間を頻繁に跨いで移動したときに、その都度、移動機100が位置登録の処理を実行することがなく、網に対する位置登録の回数を減少させて網の無線リソースの効率的な使用を可能とするものである。このため、移動機100および移動交換機104には、後述する位置登録エリア拡張、および位置登録拡張エリア解除を実行する手段を備える。
移動交換機104の加入者情報記憶部304は、移動機100の移動状態を記録する移動記録手段と、着信記録手段の機能を有する。この移動記録手段は、移動機100がある位置登録エリアから別の位置登録エリアへ移動した情報、およびその移動時の時刻を加入者情報記憶部304に記録する。移動機100が位置登録の処理を実行する際に、移動記録手段は、移動機100からの位置情報登録要求が基地局制御装置111を経由する際に付加される情報(メッセージを受信したセルと位置登録エリアの対応関係に関する情報)に基づき、移動機100の現在の位置登録エリア(例えば、LA2)を認識することができる。また、位置情報登録要求には、旧位置登録エリア情報(例えば、LA1)が含まれているため、移動記録手段は、移動機100がある位置登録エリアから別の位置登録エリアへ移動したこと(例えば、LA1→LA2への移動)を認識でき、位置登録エリアへ移動した情報と、移動した時刻を記録する。
着信記録手段は、移動機100に着信があったこと、およびその時刻を加入者情報記憶部304(ロケーションレジスタ105)に記録する。移動交換機104の加入者情報記憶部304には、移動機100の着信制御(呼制御)を行う際に移動機100に着信があったことを認識し、着信の発生と、着信時刻を記録する。
移動交換機104の信号解析部303は、位置登録エリア拡張手段の機能を有している。この位置登録エリア拡張手段は、移動機100に対する着信回数、および移動機100の移動回数に応じて、移動機100の位置登録エリアを拡張させる。加入者情報記憶部304は、上記の着信記録手段により記録した情報を基に、一定時間内の移動機100への着信回数をカウントし、その着信回数が予め定められた閾値を超えていないことを確認する。その後、上記の移動記録手段により記録した情報を基に、一定時間内の移動機100の移動回数をカウントし、その移動回数が予め定められた閾値を超えた場合、その移動機100の最終位置登録エリアとして、移動に応じて複数の位置登録エリアを結合させることにより、位置登録エリアを拡張させる。拡張された複数の位置登録エリアは、移動機100の位置登録完了エリアとして移動機100に通知される。
また、移動交換機104の信号解析部303には、位置登録拡張エリア解除手段(不図示)の機能を有している。位置登録拡張エリア解除手段は、結合拡張された複数の位置登録エリアを元の個々の位置登録エリアに戻す。移動交換機104の加入者情報記憶部304では、移動機100への着信時に、上記の着信記録手段により記録した情報を基に、一定時間内の移動機100への着信回数をカウントする。そして、位置登録拡張エリア解除手段は、この着信回数が予め定められた閾値を超えた場合、拡張された複数の位置登録エリアを元の個々の位置登録エリアに戻すことを決定する。そして、該当する移動機100に対してページング要求時に拡張位置登録解除通知を行う。
移動機100の位置登録エリア記憶部205は、拡張エリア記憶手段(不図示)の機能を有している。この拡張エリア記憶手段は、位置登録時に位置登録完了エリアとして移動交換機104の加入者情報記憶部304(ロケーションレジスタ105)から通知された複数の位置登録エリアを記憶する。移動機100に対しては、上記の移動交換機104の位置登録エリア拡張手段により、拡張された複数の位置登録エリアが位置登録完了エリアとして通知される。この位置登録完了エリアが最終位置登録エリア情報として移動機100の位置登録エリア記憶部205の記憶エリアに書き込まれる。また、移動交換機104のページング要求により拡張位置登録解除通知がきたときには、位置登録エリア情報として拡張解除を示す情報(例えば、NULL)を書き込み、ページング応答時に拡張位置登録解除応答を移動交換機104に返信する。
次に、位置登録の拡張に用いる各信号内容を説明する。第4図は、移動機と網(移動交換機)との間で送受される位置登録エリアの拡張および解除に関する信号内容を示す図である。移動機100から網に対しては、位置登録要求信号401と、ページング応答信号404が送信される。網から移動機100に対しては、位置登録要求応答信号402と、ページング要求信号403の各信号が送信される。図中、斜線で囲った部分がこの発明によって拡張された情報である。
位置登録要求信号401は、旧位置登録エリア401aと、拡張旧位置登録エリア401bの情報を含む。拡張旧位置登録エリア401bは、旧位置登録エリア401aが示す位置登録エリアと、現在見かけ上一つの位置登録エリアを構成している位置登録エリアのリストを移動機100から網に送信するために設けられる。
なお、網側の基地局制御装置111には、移動機100からのメッセージを受信したセルと、位置登録エリアの対応関係に関する情報とが予め設定されており、基地局制御装置111は、移動機100から受信した位置登録要求信号401に対してこの在圏位置登録エリア401cを付加して送信する。
位置登録要求応答信号402は、登録完了位置登録エリア402aと、拡張登録完了位置登録エリア402bの情報を含む。拡張登録完了位置登録エリア402bは、網が決定した登録完了位置登録エリア402aにある位置登録エリアと見かけ上一つの位置登録エリアを構成する位置登録エリアを構成する位置登録エリアリストを移動機100に送信するために設けられる。
ページング要求信号403は、着信ユーザ識別子403aと、拡大位置登録解除通知403bの情報を含む。拡大位置登録解除通知403bは、網側から、拡大した位置登録エリアを全て元に戻すことを決定した通知を移動機100に通知するために設けられる。
ページング応答信号404は、着信ユーザ識別子404aと、拡大位置登録解除応答404bの情報を含む。拡大位置登録解除応答404bは、移動機100がページング要求信号403に設定された拡大位置登録解除通知403bを受信、および識別し、拡大した位置登録エリアを全て元に戻したことを網側に通知するために設けられる。
このように、上記の各信号、すなわち、位置登録要求信号401、位置登録要求応答信号402、ページング要求信号403、ページング応答信号404には、いずれも拡張された情報が含まれている。このような本発明の拡張された情報は、既存(従来方式)の移動機100および網においても問題なく既存の位置登録方式で使用できるようになっている。例えば、位置登録要求信号401において拡張された拡張旧位置登録エリア401bの情報については、この拡張された情報が考慮されていない既存の網では、拡張部分を破棄し、既存の旧位置登録エリア401aの情報のみ解釈することができる。また、位置登録要求応答信号402において拡張された拡張登録完了位置登録エリア402bの情報については、この拡張された情報が考慮されていない既存の移動機100では、拡張部分を破棄し、既存の登録完了位置登録エリア402aの情報のみ解釈することができる。
また、ページング要求信号403において拡張された拡大位置登録解除通知403bの情報については、この拡張された情報が考慮されていない既存の移動機100では、拡張部分を破棄し、既存の着信ユーザ識別子403aの情報のみ解釈することができる。なお、既存の移動機100は、位置登録エリアの拡張自体を想定していないため、位置登録エリアの拡張解除に関する処理を行わない。また、ページング応答信号404において拡張された拡大位置登録解除応答404bの情報についても、既存の移動機100は、位置登録エリアの拡張自体を想定していないため、位置登録エリアの拡張解除の応答を行わない。このように、この発明は、既存の移動機100および網に適用しても、この発明による位置登録エリアの拡張および拡張解除を行わないため、既存方式による位置登録が支障なく行える方式となっている。
第5図は、移動交換機の加入者情報記憶部に格納される位置登録エリアに関するデータを示す図である。加入者情報記憶部304(ロケーションレジスタ105)には、移動機100からの位置登録要求信号401が送信される都度、移動機100の位置登録エリアに関する各種の情報が格納される。
図示の加入者情報記憶部304は、各加入者(移動機100のユーザ)毎に設けられる記憶部であり、この加入者情報記憶部304に格納される情報は、該当する加入者に関する、過去L時間の位置登録エリア移行記録501と、過去L時間の累計移動回数502と、過去P時間の着信記録503と、最終位置登録エリア情報504と、最終位置登録エリア情報拡張部505と、その他の加入者情報506と、からなる。LおよびPの時間には、任意の値(時間)が予め設定される。最終位置登録エリア情報504に格納される位置登録エリアは、移動機100に対して送信する位置登録要求応答信号402の登録完了位置登録エリア402aの情報が格納され、最終位置登録エリア情報拡張部505に格納される位置登録エリアは、移動機100に対して送信する位置登録要求応答信号402の拡張登録完了位置登録エリア402bの情報が格納される。
移動機100は、位置登録要求時に、移動交換機104に対して位置登録要求信号401を送信する。この位置登録要求信号401は、上述したように、移動機100の過去の位置である旧位置登録エリア401aと、拡張旧位置登録エリア401bの情報と、基地局制御装置111によって付加された現在の移動機100の位置である在圏位置登録エリア401cの情報を含む。
加入者情報記憶部304の過去L時間の位置登録エリア移行記録501には、移動機100が過去L時間に移動した全ての位置登録エリアの情報と、移動時の時刻が記録される。過去L時間の累計移動回数502には、移動機100が過去L時間に特定の位置登録エリアの間を移動した回数が記録される。着信記録503には、移動機100に対する過去P時間の着信時刻が全て(図示の例では2つ)記録される。最終位置登録エリア情報504には、移動機100の最終位置登録エリアが格納される。最終位置登録エリア情報拡張部505には、最終位置登録エリア504に含まれる位置登録エリアと見かけ上一つの位置登録エリアを構成する位置登録エリアのリストが格納される。
第6図は、移動機に設けられる位置登録エリア記憶部の内部構成を示す図である。位置登録エリア記憶部205は、最終位置登録エリア情報部601と、最終位置登録エリア情報拡張部602によって構成されている。網から送信される位置登録要求応答信号402は、上述したように、登録完了位置登録エリア402aと、この発明により拡張(追加)された拡張登録完了位置登録エリア402bの情報を含む。これら、登録完了位置登録エリア402aと、拡張登録完了位置登録エリア402bの情報は、見かけ上一つの位置登録エリアを構成している。
最終位置登録エリア情報部601には、最後に位置登録が完了した位置登録エリア、すなわち、網から送信される登録完了位置登録エリア402aの情報が格納される。また、最終位置登録エリア情報拡張部602には、拡張登録完了位置登録エリア402bの情報が格納される。
(移動機における位置登録エリア拡大時の動作)
次に、この発明による位置登録エリア拡大時における移動機100の動作を説明する。移動機100は、網の位置登録エリア(LA1,LA2,LA3のいずれか)にいる場合、網より送信される報知情報をアンテナ201(第2図参照)を通して受信部202で受信する。信号解析部204は、受信した報知情報内に含まれる現在の位置登録エリア情報が、位置登録エリア記憶部205に記憶された最終位置登録エリア情報部601、または最終位置登録エリア情報拡張部602(第6図参照)の中に含まれているかどうか照合する。
信号解析部204は、最終位置登録エリア情報部601に格納された登録完了位置登録エリア402aの情報と、最終位置登録エリア情報拡張部602に格納された拡張登録完了位置登録エリア402bの情報との照合を行う。その結果、報知情報によって受信した現在の位置登録エリアの情報が最終位置登録エリア情報部601、または最終位置登録エリア情報拡張部602に含まれていなかった場合には、位置登録要求部206に対して、網への位置登録処理を起動するよう指示する。
位置登録要求部206は、位置登録エリア記憶部205の最終位置登録エリア情報部601から登録完了位置登録エリア402aの情報を取り出し、位置登録要求信号401(第5図参照)の旧位置登録エリア401aに設定する。これと共に、最終位置登録エリア情報拡張部602に記録されている拡張登録完了位置登録エリア402bの情報を取り出して拡張旧位置登録エリア401bに設定し、これらを送信部203およびアンテナ201を経由して網(基地局101)に対して送信する。
一方、報知情報により受信した現在の位置登録エリア情報が位置登録エリア記憶部205に含まれていた場合、信号解析部204は、位置登録手順が不要と判断し、処理を終了する。網による位置登録処理が完了すると、移動機100は、網から送信された位置登録要求応答信号402をアンテナ201を通して受信部202で受信する。信号解析部204は、位置登録が正常に完了したことを認識し、位置登録要求応答信号402に含まれる登録完了位置登録エリア402aの情報を位置登録エリア記憶部205の最終位置登録エリア情報部601に格納し、位置登録要求応答信号402に拡張登録完了位置登録エリア402bの情報が含まれている場合には、この拡張登録完了位置登録エリア402bを最終位置登録エリア情報拡張部602に書き込む。この書き込みの際、既に格納されている元の情報は全て消去する。このようにして移動機100は、網の指示によって位置登録エリア記憶部205に記憶される位置登録エリア情報を拡大していく。
(移動機における位置登録エリアの拡大解除時の動作)
次に、位置登録エリアの拡大解除にかかる移動機100の動作について説明する。移動機100は、着信時に網から送信されたページング要求信号403(第4図参照)をアンテナ201を通して受信部202で受信する。信号解析部204は、ページング要求信号403に拡大位置登録解除通知403bの情報が含まれていた場合、位置登録エリア記憶部205(第2図参照)に記録されている情報を全て消去し、ページング応答部207から送信部203およびアンテナ201を経由し、網に対して拡大位置登録解除応答404bの情報を含んだページング応答信号404(第4図参照)を送信するよう指示する。このようにして、移動機100は、網の指示によって位置登録エリア記憶部205に記憶されている拡大された位置登録エリア(位置登録エリア情報)を全て消去する。
次に、移動交換機104側の位置登録エリアの拡大および解除の動作について説明する。移動交換機104は、移動機100から位置登録要求信号401を受信したときには、位置登録エリアの拡大にかかる処理を実行する。一方、移動機100への着信が発生したときには、拡大した位置登録エリアの解除にかかる処理を実行する。
(移動交換機における位置登録エリア拡大時の動作)
第7図は、位置登録エリア拡大時における移動交換機104の動作を説明するフローチャートである。移動機100から位置登録要求信号401(第5図参照)が送信されると、この位置登録要求信号401は、基地局101および基地局制御装置111経由で、移動交換機104の受信部301により受信する。
これにより、移動交換機104の信号解析部303は、この位置登録要求信号401に含まれる旧位置登録エリア401aに含まれる位置登録エリアと、拡張旧位置登録エリア401bに含まれる位置登録エリアを合わせた見かけ上の位置登録エリア(位置登録エリアAとする)と、同時に送られてくる在圏位置登録エリア401cの情報に含まれる位置登録エリア(位置登録エリアBとする)との間を移動機100が移動したことを加入者情報記憶部304に、その時刻と共に記録する(ステップS701)。
具体的には、第5図に示すように、加入者情報記憶部304は、過去L時間の位置登録エリア移行記録501として、該当する移行位置登録エリアと移動時間の情報を記録する。過去L時間の累計移動回数502には、該当する移行位置登録エリアと累計移動回数を記録する。
また、信号解析部303は、位置登録要求信号401に含まれる在圏位置登録エリア401cの情報を加入者情報記憶部304の最終位置登録エリア情報504に設定する。
次に、過去P時間の間、この移動機100への着信回数Qが、予め設定した閾値Rを超えた(Q>R)かどうかを判断する(ステップS702)。この判断は、加入者情報記憶部304の過去P時間の着信記録503を参照して行われる。ここで、移動機100への着信回数Qが、予め設定した閾値R以下(Q≦R)のときには(ステップS702:No)、次に、過去L時間の間、この移動機100が過去に移動した位置登録エリアAと、現在位置している位置登録エリアBとの間を跨って移動した回数Mが、予め設定した閾値Nを超えた(M>N)かどうかを判断する(ステップS703)。
この判断は、加入者情報記憶部304の過去L時間の累積移動回数502を参照して行われる。ここで、移動機100の移動回数Mが、予め設定した閾値Nを超えた(M>N)ときには(ステップS703:Yes)、位置登録エリアA+Bの結合を決定し、この結合結果を加入者情報記憶部304に記録すると共に、移動機100に対して通知する(ステップS704)。具体的には、最終位置登録エリア情報504に位置登録エリアBを記録し、最終位置登録エリア情報拡張部505に新たに結合すべき位置登録エリアAを記録する。
そして、位置登録要求応答部305に対して、移動機100への位置登録要求応答信号402(第4図参照)の送信を指示する。位置登録要求応答部305は、加入者情報記憶部304内の最終位置登録エリア情報504、および最終位置登録エリア情報拡張部505に記録されている情報をそれぞれ取り出す。そして、位置登録要求応答信号402の登録完了位置登録エリア402aの情報として、最終位置登録エリア情報504に記録された位置登録エリアBを割り当て、拡張登録完了位置登録エリア402bの情報として、最終位置登録エリア情報拡張部505に記録された位置登録エリアAを割り当てる。
この後、位置登録要求応答信号402を、送信部302から基地局制御装置(RNC)111および基地局(BS)101を経由して移動機100に対して送信し、位置登録エリアの拡大の処理を終了する。このようにして網は、移動機100の移動記録および着信記録に基づいて見かけ上の位置登録エリアを拡大していく。
一方、ステップS702において、移動機100への着信回数Qが、予め設定した閾値Rを超えている(Q>R)とき(ステップS702:Yes)、および、ステップS703において、移動機100の移動回数Mが、予め設定した閾値N以下(M≦N)のときには(ステップS703:No)、この移動機100の最終位置登録エリア情報をBとし、移動機100に対して通知し(ステップS705)、位置登録エリアの拡大の処理を終了する。
(移動交換機における位置登録エリア拡大解除時の動作)
第8図は、位置登録エリア拡大解除時における移動交換機の動作を説明するフローチャートである。外部の中継網から移動機100に対する着信があると、移動交換機104の受信部301は、中継網からの着信要求を受信する。そして、信号解析部303は、その着信要求からどの加入者(移動機100)に着信があったかを認識し、この後、該当する加入者用の加入者情報記憶部304に含まれる最終位置登録エリア情報拡張部505から拡大位置登録エリア適用中かどうか確認する(ステップS801)。
最終位置登録エリア情報拡張部505に情報が設定されているときには、拡大位置登録エリア適用中と判断し(ステップS801:Yes)、該当する加入者の過去P時間の着信記録503を参照して拡大位置登録エリアを解除するかどうかを決定する。この過去P時間の着信回数Qが予め設定した閾値Rを超えたか(Q>R)どうか判断する(ステップS802)。
ここで、過去P時間の着信回数Qが閾値Rを超えている(Q>R)ときには(ステップS802:Yes)、拡大位置登録エリアを解除するために、拡大された位置登録エリアを全て元に戻すことを決定する。そして、ページング要求部306より拡大位置登録解除通知403b(第4図参照)の情報を含んだページング要求信号403を送信部302から基地局(BS)を経由して該当する移動機100に通知する(ステップS803)。
この後、移動機100から拡大位置登録解除応答404bの情報を含むページング応答信号404の受信の有無を判断する(ステップS804)。受信部301が移動機100からページング応答信号404を受信し、信号解析部303が、このページング応答信号404に、拡大位置登録解除応答404bの情報を含んでいることを検出した場合には(ステップS804:Yes)、拡大された位置登録エリアを全て戻す(ステップS805)。具体的には、加入者情報記憶部304の最終位置登録エリア情報拡張部505に記録されている情報を全て消去した後、通常の着信処理を行う(ステップS806)。このようにして網は、移動機100の着信頻度に基づき、着信頻度が多い移動機100については、拡大させていた位置登録エリアを元に戻し、位置登録エリアの拡大解除の処理を終了する。
ところで、上記のステップS801において、最終位置登録エリア情報拡張部505に情報が設定されていなければ、拡大位置登録エリア非適用中と判断し(ステップS801:No)、通常の着信処理を行う(ステップS806)。同様に、ステップS802において、過去P時間の着信回数Qが閾値R以下である(Q≦R)とき(ステップS802:No)、および、ステップS804において、移動機100からのページング応答信号404を受信しなかったとき(ステップS804:No)、のいずれにおいても、次に、通常の着信処理を行い(ステップS806)、位置登録エリアの拡大解除の処理を終了する。
次に、以上説明した位置登録エリアの拡張および解除にかかる全体の処理手順を説明する。以下の説明では、加入者情報記憶部304が移動機100の位置情報を登録しているロケーションレジスタ105に相当し、移動交換機104がロケーションレジスタ105としての加入者情報記憶部304にアクセスして位置登録エリアの拡張および拡張解除を行うものとする。
第9図は、位置登録エリアの拡張手順を示すシーケンス図である。図には、移動機(UE)100と、各位置登録エリア(LA1〜LA3)をカバーする基地局(BS1〜3)101a〜101cと、基地局制御装置(RNC1〜3)111a〜111cと、移動交換機(MSC)104およびロケーションレジスタ(VLR)105とが示され、各装置間での信号のやりとりが記載されている。以下、移動機100が移動したときの位置登録エリアの拡大手順を具体的に説明する。
はじめに、移動機100は、位置登録エリアLA1で位置登録されていたとする(ステップS901)。この後、移動機100が新たな位置登録エリアLA2内へ移動したとする(ステップS902)。このとき、移動機100は、位置登録エリアLA2の基地局制御装置(RNC2)111bから基地局(BS2)101bを介して報知情報(LA2)を受信する。
この報知情報に基づいて、移動機100は、新たな位置登録エリア(LA2)に入ったことを認識する(ステップS903)。そして、第5図に示した位置登録要求信号401を送信する。この位置登録要求信号401の旧位置登録エリア401aの情報は、旧登録位置エリアLA1である。この位置登録要求信号401は、位置登録エリアLA2の基地局(BS2)101bから基地局制御装置(RNC2)111bを介して移動交換機(MSC)104に送出される。
移動交換機(MSC)104内の加入者情報記憶部304(ロケーションレジスタ105)は、位置登録要求信号401を受信すると、第5図に示す加入者情報記憶部304における、この移動機100の最終位置登録エリア情報504をLA2に変更する。また、過去L時間の位置登録エリア移行記録501に位置登録エリアLA1⇔LA2の移動を時刻と共に記録する(ステップS904)。
次に、この移動機100に対する過去P時間の着信記録503を参照し、単位時間当たりの着信回数Qが閾値Rを超えていないこと(第7図のステップS702:Noに該当)、および過去L時間の累積移動回数502を参照して単位時間当たりの位置登録エリアLA1⇔LA2間の移動回数Mが閾値Nを超えたこと(第7図のステップS703:Yesに該当)、がいずれも満たされるか判断する。いずれも満たされている場合には、位置登録エリアLA1とLA2を同一の位置登録エリア(LA1+LA2)とすることを決定する(ステップS905)。
このとき、加入者情報記憶部304の最終位置登録エリア情報504には、LA2が記録され、最終位置登録エリア情報拡張部505には、LA1が記録される。そして、移動交換機104は、移動機100に対して、第6図に示した位置登録要求応答信号402を送信する。この位置登録要求応答信号402の登録完了位置登録エリア402aの情報としては、最終位置登録エリア情報504に記録されたLA2が設定され、拡張登録完了位置登録エリア402bの情報としては、最終位置登録エリア情報拡張部505に記録されたLA1が設定される。この位置登録要求応答信号402は、位置登録エリアLA2の基地局制御装置(RNC2)111bから基地局(BS2)101bを介して移動機100に送信される。
移動機100は、この位置登録要求応答信号402を受信すると、位置登録エリア記憶部205の最終位置登録エリア情報部601に登録完了位置登録エリア402aの情報であるLA2を書き込む。また、最終位置登録エリア情報拡張部602に拡張登録完了位置登録エリア402bの情報であるLA1を書き込む(ステップS906)。
この後、移動機100が再び位置登録エリアLA1に移動したとする(ステップS907)。このとき、移動機100は、位置登録エリアLA1の基地局制御装置(RNC1)111aから基地局(BS1)101aを介して報知情報(LA1)を受信する。この報知情報に基づいて、移動機100は、位置登録エリア(LA1)に入ったことを認識する。このとき、移動機100の位置登録エリア記憶部205には、既に、最終位置登録エリア情報部601にLA2が書き込まれており、最終位置登録エリア情報拡張部602にLA1が書き込まれている。すなわち、移動機100は、このような拡張された位置登録エリアLA1+LA2内での移動時には、同一の位置登録エリア内での移動と判断して位置登録手順を起動させない(ステップS908)。
次に、第10図は、位置登録エリアをさらに拡張させる手順を示すシーケンス図である。以下、第9図に示した拡張状態の位置登録エリアをさらに拡張させる手順を説明する。
移動機100は、位置登録エリアLA1+LA2の拡張状態で位置登録されており、この後、この移動機100が新たな位置登録エリアLA3内へ移動したとする(ステップS1001)。このとき、移動機100は、位置登録エリアLA3の基地局制御装置(RNC3)111cから基地局(BS3)101cを介して報知情報(LA3)を受信する。
この報知情報に基づいて、移動機100は、新たな位置登録エリア(LA3)に入ったことを認識する(ステップS1002)。そして、第5図に示した位置登録要求信号401を送信する。この位置登録要求信号401の旧位置登録エリア401aの情報は、旧位置登録エリアLA2であり、拡張旧位置登録エリア401bの情報は、LA1である。この位置登録要求信号401は、位置登録エリアLA3の基地局(BS3)101cから基地局制御装置(RNC3)111cを介して移動交換機(MSC)104に送出される。
移動交換機(MSC)104内の加入者情報記憶部304は、位置登録要求信号401を受信すると、第5図に示すように、この移動機100の最終位置登録エリア情報504をLA3に変更する。また、過去L時間の位置登録エリア移行記録501には、位置登録エリア(LA1+LA2)⇔LA3の移動を時刻と共に記録する(ステップS1003)。
次に、この移動機100に対する過去P時間の着信記録503を参照し、単位時間当たりの着信回数Qが閾値Rを超えていないこと(第7図のステップS702:Noに該当)、および過去L時間の累積移動回数502を参照して単位時間当たりの位置登録エリア(LA1+LA2)⇔LA3間の移動回数Mが閾値Nを超えたこと(第7図のステップS703:Yesに該当)、がいずれも満たされるか判断する。いずれも満たされている場合には、位置登録エリアLA1+LA2と、LA3を同一の位置登録エリア(LA1+LA2+LA3)とすることを決定する(ステップS1004)。
このとき、加入者情報記憶部304の最終位置登録エリア情報504には、LA3が記録され、最終位置登録エリア情報拡張部505には、LA1と、LA2が記録される。そして、移動交換機104は、移動機100に対して、第6図に示した位置登録要求応答信号402を送信する。この位置登録要求信号401の登録完了位置登録エリア402aの情報としては、最終位置登録エリア情報504に記録されたLA3が設定され、拡張登録完了位置登録エリア402bの情報としては、最終位置登録エリア情報拡張部505に記録されたLA1+LA2が設定される。この位置登録要求応答信号402は、位置登録エリアLA3の基地局制御装置(RNC3)111cから基地局(BS3)101cを介して移動機100に送信される。
移動機100は、この位置登録要求応答信号402を受信すると、位置登録エリア記憶部205の最終位置登録エリア情報部601に登録完了位置登録エリア402aの情報であるLA3を書き込む。また、最終位置登録エリア情報拡張部602に拡張登録完了位置登録エリア402bの情報である(LA1+LA2)を書き込む(ステップS1005)。
上記手順によれば、着信頻度の低い移動機100が異なる位置登録エリアの間を跨った移動の頻度が、予め設定された閾値を超えるたびに、これらの異なる位置登録エリアを結合していく。そして、移動機100がこの新たに拡大された位置登録エリア内で移動する場合、この移動機100は位置登録手順を実施しない。このように、移動頻度が多く、着信頻度が少ない移動機100ほど、位置登録エリアが拡張していくことになる。このような移動機100は、位置登録エリアの間を跨いで移動する毎に拡張された位置登録エリア内に在圏位置登録している割合が高くなるため、位置登録手順を起動させる回数を少なくすることができ、移動機100と網との間における位置登録にかかる無駄な送受信を省き、無線リソースの効率的な使用が図れるようになる。
次に、以上説明した位置登録エリアの拡大解除にかかる全体の処理手順を説明する。第11図は、位置登録エリアの拡張解除手順を示すシーケンス図である。以下、第10図に示した拡張状態の位置登録エリアを拡張解除する手順を説明する。
移動機100は、位置登録エリアLA1+LA2+LA3を拡張した一つの位置登録エリアとして使用している。また、移動機100は、位置登録エリアLA2の配下に在圏しているとする(ステップS1101)。この移動機100への着信要求が発生した場合、移動交換機104は、加入者情報記憶部304の過去P時間の着信記録503に着信があったことをその時刻と共に記録する(ステップS1102)。また、この過去P時間の着信記録503を参照し、一定時間内の移動機100の着信回数Qが予め設定した閾値Rを超えたか判断する(第8図のステップS802に該当)。超えている場合には、移動交換機104は、拡大された位置登録エリアを含む全ての位置登録エリアを元に戻すことを決定する(ステップS1103)。
そして、移動交換機104は、拡大された位置登録エリア全て(LA1,LA2,LA3)にページング手順を起動する。移動交換機104は、移動機100に送信するページング要求信号403(第4図参照)に、拡大位置登録解除通知403bの情報を含ませる。この拡大位置登録解除通知403bによって、全ての位置登録エリアが元に戻されたことを移動機100に通知する。
この情報を受信した移動機100は、位置登録エリア記憶部205の最終位置登録エリア情報部601と、最終位置登録エリア情報拡張部602とに、それぞれ拡張解除を示す情報(例えば、NULL)を書き込む(ステップS1104)。そして、移動機100は、ページング応答信号404(第4図参照)に拡大位置登録解除応答404bの情報を含み、移動交換機104に対して拡大位置登録解除通知403bの情報を正常に受信したことを通知する。
この後、移動交換機104は、拡大位置登録解除応答404bの情報を含むページング応答信号404を受信することにより、この移動機100に関する全ての位置登録エリアに関する情報を消去し、拡大された位置登録エリアを全て戻す(ステップS1105)。具体的には、加入者情報記憶部304の最終位置登録エリア情報504と、最終位置登録エリア情報拡張部505に格納された情報を消去する。この状態で移動機100は、着信を受けて通信中となる(ステップS1106)。
そして、移動機100は、通信の終了後、移動機100内部に記憶された最終位置登録エリアが拡張解除の状態(NULL)であることに基づき、現在、網に位置登録されていないことを認識して新たに位置登録手順を起動する(ステップS1107)。このとき、移動機100は、位置登録エリアLA2に在圏しているため、該当する基地局制御装置(RNC2)111bから基地局(BS2)101bを介して報知情報(LA2)を受信する。そして、移動機100は、この報知情報に基づいて、現在の位置登録エリアがLA2であることを認識し、位置登録要求信号401(第5図参照)を送信する。このとき、位置登録要求信号401の旧位置登録エリア401a、および拡張旧位置登録エリア401bの情報は、いずれもNULLである。
移動交換機104は、位置登録要求信号401を受信すると、通常の位置登録手順を実施し、加入者情報記憶部304における、この移動機100の最終位置登録エリア情報504をLA2に変更する(ステップS1108)。そして、移動交換機104は、移動機100に対して、第6図に示した位置登録要求応答信号402を送信する。この位置登録要求応答信号402の登録完了位置登録エリア402aの情報としては、最終位置登録エリア情報504に記録されたLA2が設定されている。移動機100は、位置登録エリア記憶部205の最終位置登録エリア情報部601に最終位置登録エリアとしてLA2を書き込む(ステップS1109)。
このように、拡大された位置登録エリアは、移動機100への着信頻度が予め設定された閾値を超えた際にクリア、すなわち、元に戻すことができる。すなわち、着信頻度が多い移動機100については、位置登録エリアの拡大を解除する。したがって、この移動機100への着信時に、移動機100に対して複数の位置登録エリアの基地局(BS)から送信するページング信号の増大を回避できる。これにより、網の通信負担を軽減させ、無線リソースを効率的に利用できるようになる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、移動機100は、位置登録エリアの拡大解除時に、第6図に示した最終位置登録エリア情報部601に格納された位置登録エリアの情報をクリアせず、最終位置登録エリア情報拡張部602に格納されている拡大した位置登録エリアの情報のみをクリアする構成としてもよい。このクリア時に在圏していた位置登録エリアが最終位置登録エリア情報部601に記録された位置登録エリアと同じであるか判断すれば、同じ場合には位置登録要求信号を網に送信せずに済むため、無線リソースのより効率的な使用が図れるようになる。
また、以上説明した位置登録エリアの拡張および拡張解除にかかる方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、各種記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、移動機の移動状態に対応して最適な位置登録エリアを設定することができるようになる。そして、着信頻度が低く、位置登録エリアの間を頻繁に移動する移動機については、複数の位置登録エリアを結合することにより、移動機から網に対する位置登録の要求頻度を低減化させる。また、着信頻度が高い移動機については、着信時に複数の位置登録エリアの結合を解除するため、位置登録エリアの単純な拡大を防止でき、着信時に網から移動機に送信するページング信号の増大を回避できる。したがって、網の通信負荷を軽減し、無線リソースを効率的に使用できるようになるという効果を奏する。
以上のように本発明は、移動機が移動体通信網内の異なる位置登録エリアの間を移動した場合であっても、移動状態に対応した適切な位置登録を行い、新たな位置登録エリアに移動したときのみ移動機に対して新たな位置登録を行わせて無線リソースを効率的に使用できる移動交換機を提供することに適している。また、本発明は、移動体通信網内の異なる位置登録エリアの間を移動した場合であっても、移動状態に対応した適切な位置登録を行い、新たな位置登録エリアに移動したときのみ位置登録要求を送信して無線リソースを効率的に使用できる移動機を提供することに適している。また、本発明は、移動機が移動体通信網内の異なる位置登録エリアの間を移動した場合であっても、移動交換機では移動状態に対応した適切な位置登録を行い、移動機では新たな位置登録エリアに移動したときのみ新たな位置登録を要求して無線リソースを効率的に使用できる移動体通信システムおよび位置登録拡張方法を提供することに適している。
本発明にかかる移動体通信システムを構成する移動機と網の各構成、および位置登録エリアを示す概要図である。 移動機の内部構成を示すブロック図である。 移動交換機の内部構成を示すブロック図である。 移動機と網(移動交換機)との間で送受される位置登録エリアの拡張および解除に関する信号内容を示す図である。 移動交換機の加入者情報記憶部に格納される位置登録エリアに関するデータを示す図である。 移動機に設けられる位置登録エリア記憶部の内部構成を示す図である。 位置登録エリア拡大時における移動交換機の動作を説明するフローチャートである。 位置登録エリア拡大解除時における移動交換機の動作を説明するフローチャートである。 位置登録エリアの拡張手順を示すシーケンス図である。 位置登録エリアをさらに拡張させる手順を示すシーケンス図である。 位置登録エリアの拡張解除手順を示すシーケンス図である。 従来の移動機の位置登録手順の一例を説明するためのシーケンス図である。

Claims (22)

  1. 複数の位置登録エリアの間を移動自在な移動機に対する所定期間の着信回数を記録する着信記録手段と、
    前記移動機が異なる位置登録エリアに移動した毎に、該移動機が移動した過去の位置登録エリアの間の移動状態を記録する移動記録手段と、
    前記着信記録手段に記録された前記着信回数と、前記位置登録エリアの間の移動記録に基づき、過去の位置登録エリアに新たな位置登録エリアを結合させるか否か判断して前記移動記録手段に記録すると共に、前記結合により拡張した位置登録エリアを前記移動機に通知する位置登録エリア拡張手段と、
    を備えたことを特徴とする移動交換機。
  2. 前記位置登録エリア拡張手段は、前記着信記録手段に記録された前記着信回数が予め定めた着信の閾値を超えず、かつ、前記移動記録手段に記録された一定時間内における位置登録エリアの間の移動回数が予め定めた回数の閾値を超えたときに、過去の位置登録エリアに新たな位置登録エリアを結合させることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の移動交換機。
  3. 前記移動機に対する着信時に、前記移動記録手段に記録された前記移動機の位置登録エリア全てに対して着信通知を行うページング要求手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の移動交換機。
  4. 前記移動記録手段は、前記移動機が新たな位置登録エリアに移動し、該移動機から位置登録要求を受けた毎に、該移動機に関する現在の位置登録エリアと、該現在の位置登録エリアに結合される過去に移動した全ての旧位置登録エリアと、該旧位置登録エリアと前記現在の位置登録エリアとの間を移動した情報を時刻と共に記録することを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一つに記載の移動交換機。
  5. 前記移動機への着信時に、前記着信記録手段に記録された前記着信回数が前記着信の閾値を超えたときに、前記移動記録手段に記録された位置登録エリアをクリアし、前記移動機に対して拡張した位置登録エリアの解除を通知する位置登録エリア拡張解除手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一つに記載の移動交換機。
  6. 前記着信記録手段は、前記移動機への着信があった毎に、該着信の情報と、着信の時刻を記録することを特徴とする請求の範囲第5項に記載の移動交換機。
  7. 前記移動記録手段は、前記移動機に対して位置登録エリアを通知するために、現在の位置登録エリアを格納する位置登録エリア格納手段と、
    前記位置登録エリア拡張手段により拡張された位置登録エリアを格納する拡張位置登録エリア格納手段と、
    を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一つに記載の移動交換機。
  8. 移動機から位置登録要求を受けたときに、位置登録要求応答信号を用いて前記移動機に対して位置登録エリアを通知するための位置登録要求応答手段を備え、
    該位置登録要求応答手段は、前記位置登録エリア格納手段に格納された現在在圏している一つの位置登録エリアを前記位置登録要求応答信号の登録完了位置登録エリアに設定し、前記拡張位置登録エリア格納手段に格納されている拡張された位置登録エリアを前記位置登録要求応答信号の拡張した拡張登録完了位置登録エリアに設定して、前記移動機に通知することを特徴とする請求の範囲第7項に記載の移動交換機。
  9. 移動交換機を含む網が有する複数の位置登録エリア内で通信でき、前記移動交換機により移動時の位置情報の管理、および発着信の交換制御が行われる移動機において、
    前記移動交換機から位置登録エリアの登録が通知される毎に、過去に移動した位置登録エリアに対し、前記通知された新たな位置登録エリアを追加して記録する位置登録エリア記憶手段と、
    前記位置登録エリア記憶手段に記録されていない新たな位置登録エリアに移動したときに、前記移動交換機に対して該新たな位置登録エリアの位置登録を要求し、前記位置登録エリア記憶手段に記録されている位置登録エリア内での移動については、前記移動交換機に対する位置登録を要求しない位置登録要求手段と、
    を備えたことを特徴とする移動機。
  10. 前記位置登録エリア記憶手段は、前記位置登録要求応答信号に含まれる現在在圏している一つの位置登録エリアを示す登録完了位置登録エリアを格納する最終位置登録エリア格納手段と、
    前記位置登録要求応答信号に含まれる過去に移動した全ての位置登録エリアを示す拡張登録完了位置登録エリアを格納する最終位置登録エリア拡張格納手段と、
    を備えたことを特徴とする請求の範囲第9項に記載の移動機。
  11. 前記移動交換機から着信通知であるページング要求信号を受けたとき、該ページング要求信号に拡大位置登録解除通知が含まれている場合には、前記最終位置登録エリア格納手段と、前記最終位置登録エリア拡張格納手段に格納されている全ての位置登録エリアをクリアする拡張位置登録エリア解除手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第10項に記載の移動機。
  12. 前記拡張位置登録エリア解除手段は、全ての位置登録エリアをクリアしたときには、前記移動交換機に送信するページング要求応答信号に拡大位置登録解除応答を含み前記移動交換機に通知することを特徴とする請求の範囲第11項に記載の移動機。
  13. 前記拡張位置登録エリア解除手段は、全ての位置登録エリアをクリアしたときには、前記位置登録エリア記憶手段に位置登録を再要求するための再登録用識別情報を書き込み、
    前記位置登録要求手段は、前記位置登録エリア記憶手段に対する前記再登録用識別情報の書き込みに基づいて、前記移動交換機に対し現在在圏している位置登録エリアの位置登録を要求することを特徴とする請求の範囲第11項または第12項に記載の移動機。
  14. 網が有する複数の位置登録エリア内で移動しながら通信自在な移動機と、前記移動機の位置情報を管理し、前記移動機との間での発着信の交換制御を行う移動交換機とを備えた移動通信システムにおいて、
    前記移動交換機は、
    前記移動機に対する所定期間の着信回数を記録する着信記録手段と、
    前記移動機が異なる位置登録エリアに移動した毎に、該移動機が移動した過去の位置登録エリアの間での移動状態を記録する移動記録手段と、
    前記着信記録手段に記録された前記着信回数が予め定めた着信の閾値を超えず、かつ、前記移動記録手段に記録された一定時間内における位置登録エリアの間の移動回数が予め定めた回数の閾値を超えたときに、過去の位置登録エリアに新たな位置登録エリアを結合させて前記移動記録手段に記録すると共に、該結合により拡張した位置登録エリアを前記移動機に通知する位置登録エリア拡張手段とを備え、
    前記移動機は、
    前記移動交換機から通知される前記拡張した位置登録エリアを記録する位置登録エリア記憶手段と、
    前記位置登録エリア記憶手段に記録されていない新たな位置登録エリアに移動したときに、前記移動交換機に対して新たな位置登録エリアの位置登録を要求し、前記位置登録エリア記憶手段に記録されている位置登録エリア内での移動については、前記移動交換機に対する位置登録を要求しない位置登録要求手段とを備えたことを特徴とする移動体通信システム。
  15. 前記移動交換機は、
    前記移動機への着信時に、前記着信記録手段に記録された前記着信回数が前記着信の閾値を超えたときに、前記移動記録手段に記録された位置登録エリアをクリアし、前記移動機に対して拡張した位置登録エリアの解除を通知する位置登録エリア拡張解除手段を備え、
    前記移動機は、
    前記移動交換機から着信通知を受けたとき、該着信通知に前記位置登録エリア解除の通知が含まれている場合には、前記位置登録エリア格納手段に格納されている全ての位置登録エリアをクリアする拡張位置登録エリア解除手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第14項に記載の移動体通信システム。
  16. 移動機との間で通信を行い、前記移動機の位置情報を管理し、前記移動機と間での発着信の交換制御を行う移動交換機における位置登録拡張方法であって、
    前記移動機に対する所定期間の着信回数を記録する着信記録工程と、
    前記移動機が異なる位置登録エリアに移動した毎に、該移動機が過去に移動した位置登録エリアの間での移動状態を記録する移動記録工程と、
    前記着信回数が予め定めた着信の閾値を超えず、かつ、一定時間内における位置登録エリアの間の移動回数が予め定めた回数の閾値を超えたときに、過去の位置登録エリアに新たな位置登録エリアを結合させ、該結合により拡張した位置登録エリアを前記移動機に通知する位置登録エリア拡張工程と、
    を含むことを特徴とする位置登録拡張方法。
  17. 前記移動機への着信を検出する着信検出工程と、
    前記着信が検出されたときに、前記着信回数を参照し、該着信回数が予め定めた着信の閾値を超えたときに、該移動機に関して記録していた位置登録エリアをクリアする位置登録エリア拡張解除工程と、
    前記移動機に対して拡張した位置登録エリアの解除を通知する位置登録エリア拡張解除通知工程と、
    を含むことを特徴とする請求の範囲第16項に記載の位置登録拡張方法。
  18. 網が有する複数の位置登録エリア内で移動し、該移動による位置情報を管理する移動交換機に対して位置登録を要求するための移動機における位置登録拡張方法であって、
    過去に移動した位置登録エリアの記録を参照して、新たな位置登録エリアに移動したとき、前記移動交換機に対する新たな位置登録を要求する位置登録要求工程と、
    前記移動交換機から位置登録の要求応答の通知に基づき、過去に移動した位置登録エリアに対し、前記通知された新たな位置登録エリアを追加して記録する位置登録エリア記憶工程と、
    を含むことを特徴とする位置登録拡張方法。
  19. 前記移動交換機から着信通知を受けたとき、該着信通知に拡大位置登録解除通知が含まれている場合には、該移動機に記録されている全ての位置登録エリアをクリアする拡張位置登録エリア解除工程を含むことを特徴とする請求の範囲第18項に記載の位置登録拡張方法。
  20. 網が有する複数の位置登録エリア内で移動機が移動し、該移動機に関する位置情報を移動交換機で管理する位置登録拡張方法であって、
    前記移動機が過去に移動した位置登録エリアを記録する移動記録工程と、
    前記移動機に対する所定期間の着信回数を記録する着信記録工程と、
    前記着信回数が予め定めた着信の閾値を超えず、かつ、一定時間内における位置登録エリアの間の移動回数が予め定めた回数の閾値を超えたときに、過去の位置登録エリアに新たな位置登録エリアを結合させて記録する移動記録拡張工程と、
    前記結合により拡張した位置登録エリアを前記移動機に通知する拡張通知工程と、
    を含むことを特徴とする位置登録拡張方法。
  21. 前記結合された位置登録エリアの記録に基づき、新たな位置登録エリアに移動したときのみ、前記移動機から前記移動交換機に対して新たな位置登録の要求を行わせる位置登録要求工程を含むことを特徴とする請求の範囲第20項に記載の位置登録拡張方法。
  22. 前記移動機への着信時に、該移動機に対する着信回数が前記着信の閾値を超えたときに、前記拡張した位置登録エリアをクリアする位置登録エリア拡張解除工程を含むことを特徴とする請求の範囲第20項に記載の位置登録拡張方法。
JP2008030902A 2008-02-12 2008-02-12 移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法 Expired - Lifetime JP4637191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008030902A JP4637191B2 (ja) 2008-02-12 2008-02-12 移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008030902A JP4637191B2 (ja) 2008-02-12 2008-02-12 移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004570140A Division JP4134048B2 (ja) 2003-03-28 2003-03-28 移動通信システム、エリア更新方法、移動局、記憶装置および呼び出し方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008136241A true JP2008136241A (ja) 2008-06-12
JP4637191B2 JP4637191B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=39560703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008030902A Expired - Lifetime JP4637191B2 (ja) 2008-02-12 2008-02-12 移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4637191B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114120626A (zh) * 2020-08-11 2022-03-01 丰田自动车株式会社 信息处理系统、信息处理装置以及计算机可读存储介质

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11196452A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Hitachi Ltd 移動通信端末、処理装置、および、位置登録エリア設定方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11196452A (ja) * 1997-12-26 1999-07-21 Hitachi Ltd 移動通信端末、処理装置、および、位置登録エリア設定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114120626A (zh) * 2020-08-11 2022-03-01 丰田自动车株式会社 信息处理系统、信息处理装置以及计算机可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4637191B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8041354B2 (en) Mobile switchboard, mobile unit, mobile communication system, and position-registration extending method
US8712443B2 (en) Wireless communication method, wireless communication system, and mode switching method
JP3964616B2 (ja) 着信要求送信装置、着信要求の送信方法および移動通信網
CN104322095B (zh) 位置区管理方法和核心网控制器
JPH10506768A (ja) 移動通信システムの加入者データを更新する方法
CN105722163B (zh) 网络切换方法和系统
CN103108303B (zh) 支持组移动的方法及设备
JP4134048B2 (ja) 移動通信システム、エリア更新方法、移動局、記憶装置および呼び出し方法
CN103155688B (zh) 一种承载的处理方法、系统及装置
CN101047971B (zh) 当智能用户漫游时在归属地触发智能业务的方法
JP4995043B2 (ja) 無線回線制御装置および無線回線制御方法
JP4637191B2 (ja) 移動交換機、移動機、移動体通信システムおよび位置登録拡張方法
CN104955115A (zh) 业务提供的方法、源基站和目标基站
JP2019071569A (ja) 無線基地局装置、移動局の制御方法及びプログラム
CN102573066A (zh) 一种传输rn信息、寻呼ue的方法及装置
CN101940040B (zh) 用于移动设备注册的方法和用户设备
JP2000092553A (ja) 呼制御装置及び方法
CN101026856A (zh) 移动终端切换过程中空口消息序列号的处理方法及系统
JP4619933B2 (ja) ページング方法
CN104469732B (zh) 一种寻呼被叫终端、位置更新的方法、设备和系统
CN101431800A (zh) 移动通信系统、无线线路控制装置及方法、移动机、交换机
JP4573034B2 (ja) 移動体通信制御装置および近隣セルリスト情報通知方法
CN100441052C (zh) 一种防止a接口软切换消息流量过大的方法
JP3842584B2 (ja) 移動通信システムおよび移動通信システムにおける位置登録制御方法
JPH06205457A (ja) 移動体位置登録方式

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4637191

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term