JP2008131361A - 移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】電波遮蔽物などにより通信障害が発生した場合であっても、代替通信経路を確保することによってインフラ通信が不能となっている移動体通信端末にコンテンツデータを配信する。
【解決手段】各所に点在する複数のデータ通信装置のうち、データ通信が不能となっている一のデータ通信装置を検出する。そして、データ通信が不能となっている一のデータ通信装置が検出された場合、当該一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することによって、他の移動体通信端末からコンテンツデータを受信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、各所に点在する複数のデータ通信装置によって移動体通信端末にコンテンツデータを配信する移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、データ通信技術を活用することによって人と道路と車両とを結び、交通事故や渋滞などの道路交通問題の解決を図るITS(Intelligent Transport Systems)と呼ばれる交通システムに対する要求が高まっている。ITSにおける人と道路と車両とを結ぶ通信手段として、無線通信が利用されている。
無線通信は、空間内に存在する物質や媒質によって伝送路の状態が多様に変化する。このため、伝送路の状態によっては、データ通信をおこなうための通信経路を確保することができず、通信障害が生じてしまう場合がある。たとえば、無線通信をおこなう移動局と基地局との間に電波遮蔽物が現れることにより、電波が遮断されてしまい通信障害が発生する場合がある。
従来より、何らかの原因によって電波が遮蔽されてしまい通信障害が発生した場合における、無線通信を補完するための技術が提供されている。たとえば、車両に搭載された移動体通信端末間、あるいは、移動体通信端末と路側に設置された基地局との間で連続的な路車間通信をおこなうことにより、通信障害発生時における代替通信経路を確保する技術が提供されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、携帯電話機などの異なる通信手段を利用して、代替通信経路を確保する技術が提供されている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開平10−336092号公報 特開2001−257637号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術では、各車両に搭載された移動体通信端末間で現在位置や走行速度などの経路情報を交換しているため、常に経路情報の交換のための通信リソースが消費されていた。このため、通信障害が発生した場合などにおける代替通信経路の確保に時間がかかってしまい、データ通信に遅延が生じてしまうという問題があった。
そこで、経路情報の交換周期を長くすることにより、消費する通信リソースを低減させることも考えられるが、交換周期が長いために走行中の通信相手との物理的な距離が大きくなってしまい、リアルタイムな経路情報の交換をおこなうことができない、あるいは、経路情報の交換そのものをおこなうことができない場合があるという問題があった。
また、経路情報の変更があった場合にのみ、移動体通信端末間において経路情報を交換することも考えられるが、変更にともなう経路情報の更新にかかる遅延時間が発生するため、上記同様に、通信相手との物理的な距離が大きくなってしまい、リアルタイムな経路情報の交換をおこなうことができない、あるいは、経路情報の交換そのものをおこなうことができない場合があるという問題があった。
また、上述した特許文献2に記載の従来技術では、代替通信経路として利用する携帯電話機などを使用することができない場所(電波圏外)などにおいては、代替通信経路を確保することができず、データ通信そのものをおこなうことができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、通信障害が発生した場合にのみ代替通信経路を確保することにより、効率的なデータ通信をおこなうとともに、データ通信における通信品質を維持することができる移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる移動体通信方法、移動体通信端末、移動体通信プログラムおよび記録媒体は、各所に点在する複数のデータ通信装置の通信エリアのうち、移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出し、検出された通信エリアを有する前記一のデータ通信装置と、前記移動体通信端末とのデータ通信が不能となっているか否かを判断し、前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記移動体通信端末から、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信し、転送要求が送信された結果、前記他の移動体通信端末から前記コンテンツデータを受信することを特徴とする。
この発明によれば、移動体通信端末と一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっている場合であっても、一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータを、他の移動体通信端末から受信することができる。
また、上記発明において、移動体通信端末の現在位置情報に基づいて、当該移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することとしてもよい。
この発明によれば、一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっている場合であっても、一のデータ通信装置の通信エリアに在圏していることを自律的に検出することができる。
また、上記発明において、前記他の移動体通信端末が前記一のデータ通信装置とデータ通信をおこなっていることを通知する通知データを、前記他の移動体通信端末から受信し、受信された通知データに基づいて、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することとしてもよい。
この発明によれば、一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっている場合であっても、一のデータ通信装置の通信エリアに在圏していることを自律的に検出することができる。
また、上記発明において、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、前記他の移動体通信端末に対する前記移動体通信端末の受信レベルに基づいて、前記他の移動体通信端末の中から前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定し、決定された送信先の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することとしてもよい。
この発明によれば、電波の受信レベルが高い他の移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信することができる。
また、上記発明において、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、前記他の移動体通信端末と前記移動体通信端末との相対距離に基づいて、前記他の移動体通信端末の中から前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定し、決定された送信先の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することとしてもよい。
この発明によれば、移動体通信端末の近傍に位置している他の移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信することができる。
また、上記発明において、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、前記他の移動体通信端末と前記移動体通信端末との相対速度に基づいて、前記他の移動体通信端末の中から前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定し、決定された送信先の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することとしてもよい。
この発明によれば、移動体通信端末の移動速度に近い移動速度で移動中の他の移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信することができる。
また、この発明にかかるコンテンツ配信方法、データ通信装置、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体は、コンテンツデータを配信するデータ通信装置の通信エリアの境界近傍に設置されたデータ中継装置によって受信された当該通信エリア内に進入する第1の移動体通信端末の識別データを、前記データ中継装置から受信し、識別データが受信された第1の移動体通信端末と、前記データ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断し、データ通信が不能となっていると判断された場合、前記データ通信装置と通信可能な第2の移動体通信端末を検出し、検出された第2の移動体通信端末に、前記第1の移動体通信端末への前記コンテンツデータの転送要求を送信することを特徴とする。
この発明によれば、データ通信装置と第1の移動体通信端末とのデータ通信が不能となっている場合であっても、第2の移動体通信端末を代替通信経路として利用することによって、データ通信装置から配信されるコンテンツデータを第1の移動体通信端末に送信することができる。
また、上記発明において、前記第2の移動体通信端末が複数存在する場合、前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を、前記第2の移動体通信端末のうち、その識別データが前記データ中継装置によって送信された移動体通信端末の中から決定し、送信先に決定された移動体通信端末に、前記転送要求を送信することとしてもよい。
この発明によれば、第2の移動体通信端末のうち、データ中継装置とデータ通信をおこなった移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信することができる。
また、上記発明において、前記第2の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入順序に基づいて、前記送信先となる移動体通信端末を決定することとしてもよい。
この発明によれば、第2の移動体通信端末のうち、データ通信装置の通信エリアへの進入順序が、第1の移動体通信端末の進入順序と近い移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信することができる。
また、上記発明において、前記第1の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入時刻と、前記第2の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入時刻との時間差に基づいて、前記送信先となる移動体通信端末を決定することとしてもよい。
この発明によれば、第2の移動体通信端末のうち、データ通信装置の通信エリアへの進入時刻が、第1の移動体通信端末の進入時刻と近い移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信することができる。
本発明にかかる移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体によれば、通信障害が発生した場合にのみ代替通信経路を確保することにより、効率的なデータ通信をおこなうとともに、データ通信における通信品質を維持することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この発明の実施の形態における説明内容は、後述する実施の形態1、2に共通する内容である。
(実施の形態)
(移動体通信端末のハードウェア構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる移動体通信端末のハードウェア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる移動体通信端末のハードウェア構成を示す説明図である。
図1において、移動体通信端末は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD(ハードディスクドライブ)104と、HD(ハードディスク)105と、ディスプレイ106と、I/F(インターフェース)107と、操作パネル108と、を備えている。また、各構成部は、バス100によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU101は、移動体通信端末の全体の制御を司る。ROM102は、ブートプログラムなどのプログラムを記録している。RAM103は、CPU101のワークウェアとして使用される。HDD104は、CPU101の制御にしたがってHD105に対するデータのリード/ライトを制御する。HD105は、HDD104の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ106は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ106には、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F107は、通信回線を通じてインターネット、LAN、WANなどのネットワークに接続され、このネットワークを介して他の装置に接続される。そして、I/F107は、ネットワークと内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F107には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
操作パネル108は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
(コンピュータ装置のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施にかかるコンピュータ装置(データ通信装置、データ中継装置)のハードウェア構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2において、コンピュータ装置は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、I/F(インターフェース)206と、操作パネル207と、を備えている。また、各構成部は、バス200によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU201は、コンピュータ装置の全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記録している。RAM203は、CPU201のワークウェアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
I/F206は、通信回線を通じてインターネットやWANなどのネットワークに接続され、このネットワークを介して他の装置に接続される。そして、I/F206は、ネットワークと内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F206には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
操作パネル207は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
(移動体通信端末の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる移動体通信端末の機能的構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかる移動体通信端末の機能的構成を示すブロック図である。図3において、移動体通信端末は、検出部301と、判断部302と、送信部303と、受信部304と、決定部305と、から構成されている。
移動体通信端末は、各所に点在する複数のデータ通信装置とデータ通信をおこなう。移動体通信端末は、たとえば、車両などの移動体に搭載されており、道路上の路側などに設置されたデータ通信装置とデータの送受信をおこなう。より具体的には、移動体通信端末は、信号機や電柱などに設置されているデータ通信装置の通信エリア内に進入した際に、データ通信装置とリアルタイムなデータの送受信をおこなう。
また、移動体通信端末は、データ通信装置の通信エリア境界の近傍に設置されたデータ中継装置とデータ通信をおこなう。通信エリアの境界近傍とは、データ通信装置からの電波が届く限界地点の近傍であり、通信エリアの内部であっても外部であってもよい。具体的には、データ通信装置は、連続する通信エリア間の境目に設置されており、複数の通信エリアが重なるエリアに設置されていてもよい。
さらに、移動体通信端末は、他の移動体通信端末との間で無線によるデータ通信をおこなう。具体的には、移動体通信端末同士を、別の中継装置を介すことなく直接無線によって接続し、リアルタイムなデータの送受信をおこなう。また、移動体通信端末本体が中継局となることにより、無線通信エリア外に存在する移動体通信端末とのデータ通信を実現することができる。
移動体通信端末間において送受信されるデータは、移動体通信端末の識別データ、現在位置情報、移動速度情報および移動方向情報などであり、移動体通信端末が移動体に搭載されている場合には、当該移動体の識別データであってもよい。
まず、移動体通信端末の検出部301は、複数のデータ通信装置の通信エリアのうち、移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出する。すなわち、移動体通信端末の現在位置が、複数のデータ通信装置の中のどのデータ通信装置の通信エリア内に在圏しているかを検出する。
具体的には、検出部301は、移動体通信端末の現在位置情報に基づいて、当該移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することとしてもよい。たとえば、移動体通信端末のROM102やHD105などの記録媒体に記録されている各データ通信装置の設置位置を示す設置位置情報を利用する。より具体的には、各データ通信装置の設置位置から所定範囲内を、当該各データ通信装置の通信エリアとし、移動体通信端末の現在位置が在圏する通信エリアを検出する。
現在位置情報は、端末本体、すなわち移動体通信端末の現在位置を特定する情報であり、移動体通信端末が車両などの移動体に搭載されている場合には、移動体の現在位置を特定する。具体的には、たとえば、移動体に搭載されたGPSユニットにおいて、GPS衛星からの受信波や移動体に設けられた各種センサからの出力値などを用いて算出される。現在位置情報は、より具体的には、たとえば、緯度・経度、高度などの地図データ上の1点を特定する情報である。
判断部302は、検出部301によって検出された通信エリアを有する一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する。具体的には、データ通信装置の通信エリア内に移動体通信端末が在圏しているにもかかわらず、データ通信装置からの電波を受信していない場合に、データ通信が不能となっていると判断する。
より具体的には、判断部302は、移動体通信端末と一のデータ通信装置との通信状態がタイムアウトとなった場合に通信が不能であると判断するようにしてもよい。タイムアウトとは、ある要求に対して、肯定も否定もせず、何も応答を返さないまま、所定の一定期間が経過した状態を示す。すなわち、移動体通信端末からの何らかの要求処理に対して、一のデータ通信装置から応答が所定の期間なかった場合にタイムアウトと判断する。
送信部303は、判断部302によって一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された場合、一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信する。
具体的には、たとえば、判断部302によって一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された際に、無線によるデータ通信をおこなっている他の移動体通信端末に、一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信する。
ここで、コンテンツデータとは、たとえば、文字データ、画像データおよび音声データなどを含み、一のデータ通信装置固有のデータである。具体的には、一のデータ通信装置の設置位置固有のデータである。すなわち、データ通信装置が設置されている位置ごとに内容が異なるデータであり、各設置位置近傍の交通情報や気象情報などであってもよい。
また、コンテンツデータは、複数のデータ通信装置共通のデータであってもよい。具体的には、たとえば、所定の地域内に複数のデータ通信装置が設置されている場合に、当該複数のデータ通信装置から、所定の地域に関する共通のコンテンツデータが配信されるようにしてもよい。
受信部304は、送信部303によって転送要求が送信された結果、他の移動体通信端末からコンテンツデータを受信する。すなわち、一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏しているにもかかわらず、受信することができなかった一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータを他の移動体通信端末から受信する。
また、受信部304は、他の移動体通信端末が一のデータ通信装置とデータ通信をおこなっていることを通知する通知データを、他の移動体通信端末から受信することとしてもよい。通知データは、一のデータ通信装置と現在データ通信中であることを通知するものであってもよいし、一のデータ通信装置から送信されたコンテンツデータを受信したことを通知するものであってもよい。また、通知データには、一のデータ通信装置を特定する識別データ、当該一のデータ通信装置の通信エリアを示すデータなどが含まれている。
ここでは、複数のデータ通信装置とデータ通信をおこなう各移動体通信端末は、一のデータ通信装置とデータ通信中、あるいは、コンテンツデータの受信が完了したことを示す通知データを周囲の移動体通信端末(無線によるデータ通信をおこなっている移動体通信端末)に送信する。受信部304は、他の移動体通信端末から送信されるこの通知データを受信する。
また、検出部301は、受信部304によって受信された通知データに基づいて、移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することとしてもよい。具体的には、たとえば、通知データを受信した場合に、移動体通信端末が在圏する通信エリアとして一のデータ通信装置の通信エリアを検出するようにしてもよい。
また、通知データに含まれる一のデータ通信装置を特定する識別データに関連付けられた一のデータ通信装置の設置位置を記録媒体から読み出し、当該設置位置から所定範囲内に移動体通信端末の現在位置が在圏するかを判定し、一のデータ通信装置の通信エリアを検出するようにしてもよい。
なお、検出部301は、移動体通信端末の現在位置情報および受信部304によって受信された通知データに基づいて、移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することとしてもよい。この場合、現在位置情報によって通信エリアが検出され、かつ、通知データによって通信エリアが検出された場合に、一のデータ通信装置の通信エリアを検出することとしてもよい。
決定部305は、一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、他の移動体通信端末に対する移動体通信端末の受信レベルに基づいて、他の移動体通信端末の中から転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定する。
他の移動体通信端末に対する移動体通信端末の受信レベルとは、他の移動体通信端末から受信する電波の信号レベルをあらわすものである。通常、電波の減衰による波形劣化によって受信レベルは低下してしまう。
このため、他の移動体通信端末からの電波の受信状態を監視し、最も受信レベルの高い移動体通信端末を送信先に決定することとしてもよい。なお、受信レベルは、ある一定時間に受信したビット列に、どの程度誤りビットが含まれているかという比率を示すBER(Bit Error Rate)を用いて算出するようにしてもよい。
また、決定部305は、一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、他の移動体通信端末と移動体通信端末との相対距離に基づいて、他の移動体通信端末の中から転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定することとしてもよい。
具体的には、移動体通信端末間のデータ通信によって取得された現在位置情報を利用して、移動体通信端末から他の移動体通信端末までの距離を算出し、その算出結果を用いて送信先となる移動体通信端末を決定する。たとえば、移動体通信端末から最も近傍に位置している移動体通信端末を、送信先となる移動体通信端末に決定することとしてもよい。
また、決定部305は、一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、他の移動体通信端末と移動体通信端末との相対速度に基づいて、他の移動体通信端末の中から転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定することとしてもよい。
具体的には、移動体通信端末間のデータ通信によって取得された移動速度情報を利用して、移動体通信端末と他の移動体通信端末との移動速度の速度差を算出し、その算出結果を用いて送信先となる移動体通信端末を決定する。たとえば、移動速度の速度差が最も小さい移動体通信端末を、送信先となる移動体通信端末に決定することとしてもよい。
決定部305によって送信先となる移動体通信端末が決定された場合には、送信部303は、決定部305によって決定された送信先の移動体通信端末に、一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信する。
ここでは、一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末からコンテンツデータを送信してもらう構成としたが、通信エリア外であっても一のデータ通信装置からのコンテンツデータを受信した移動体通信端末から当該コンテンツデータを送信してもらう構成としてもよい。
なお、検出部301、判断部302、送信部303、受信部304および決定部305は、具体的には、たとえば、図1に示したROM102、RAM103、HD105などの記録媒体に記録されているプログラムをCPU101に実行させることによって、またはI/F107によって、その機能を実現する。
(データ通信装置の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるデータ通信装置の機能的構成について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかるデータ通信装置の機能的構成を示すブロック図である。図4において、データ通信装置は、受信部401と、判断部402と、検出部403と、送信部404と、決定部405と、から構成されている。
データ通信装置は、各所に点在しており、通信エリア内に在圏する移動体通信端末にコンテンツデータを配信する。上述したように、データ通信装置は、道路上の信号機や電柱などに設置されており、通信エリア内に進入してくる移動体通信端末とリアルタイムなデータの送受信をおこなう。
受信部401は、データ通信装置の通信エリアの境界近傍に設置されたデータ中継装置によって受信された当該通信エリア内に進入する第1の移動体通信端末の識別データを、データ中継装置から受信する。データ中継装置は、各データ通信装置の通信エリアの境界近傍に少なくとも一つは設置されている。
具体的には、たとえば、データ中継装置は、データ通信装置の通信エリアの境界近傍の道路上に設置されており、データ中継装置の通信エリア内を通過する移動体通信端末とデータ通信をおこなう。データ中継装置と移動体通信端末との間で送受信されるデータは、移動体通信端末の識別データ、移動速度情報および移動方向情報などであり、移動体通信端末が移動体に搭載されている場合には、当該移動体の識別データであってもよい。
また、複数の車線を有する道路の場合には、データ中継装置が車線ごとに設置されていてもよい。この場合、データ中継装置は、道路(各車線)の真上に設置されており、データ中継装置の真下を通過する移動体通信端末とデータ通信をおこなうこととしてもよい。
判断部402は、受信部401によって識別データが受信された第1の移動体通信端末と、データ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する。具体的には、判断部402は、第1の移動体通信端末との通信状態がタイムアウトとなった場合に通信が不能であると判断するようにしてもよい。
また、第1の移動体通信端末とは、データ中継装置に識別データを送信した移動体通信端末のうち、データ通信装置の通信エリアに進入する移動体通信端末である。すなわち、データ通信装置の通信エリア内に在圏する移動体通信端末である。
検出部403は、判断部402によってデータ通信が不能となっていると判断された場合、データ通信装置と通信可能な第2の移動体通信端末を検出する。具体的には、検出部403は、データ通信装置の通信エリア内に在圏する移動体通信端末のうち、何らかの要求処理に対して応答があった移動体通信端末を第2の移動体通信端末として検出する。
送信部404は、検出部403によって検出された第2の移動体通信端末に、第1の移動体通信端末へのコンテンツデータの転送要求を送信する。具体的には、送信部404は、受信部401によって受信された第1の移動体通信端末の識別データとともに、当該第1の移動体通信端末へのコンテンツデータの転送要求を第2の移動体通信端末に送信する。
コンテンツデータの転送要求を第2の移動体通信端末に送信することにより、データ通信装置から第1の移動体通信端末へ送信されるべきコンテンツデータが、第2の移動体通信端末を介して第1の移動体通信端末に送信されることとなる。すなわち、第2の移動体通信端末を代替経路として利用し、データ通信装置とのデータ通信が不能となっている第1の移動体通信端末へコンテンツデータを送信する。
決定部405は、第2の移動体通信端末が複数存在する場合、転送要求の送信先となる移動体通信端末を、第2の移動体通信端末のうち、その識別データがデータ中継装置によって送信された移動体通信端末の中から決定する。第2の移動体通信端末の中には、第1の移動体通信端末の識別データを送信してきたデータ中継装置とは異なるデータ中継装置から識別データが送信された移動体通信端末が存在する場合がある。
ここでは、送信先となる移動体通信端末を、第2の移動体通信端末のうち、その識別データが第1の移動体通信端末の識別データを送信してきたデータ中継装置から送信された移動体通信端末の中から決定する。決定部405によって送信先となる移動体通信端末が決定された場合、送信部404は、決定部405によって送信先に決定された移動体通信端末に、転送要求を送信する。
また、決定部405は、第2の移動体通信端末の通信エリア内への進入順序に基づいて、送信先となる移動体通信端末を決定することとしてもよい。具体的には、通信エリア内に進入してきた第2の移動体通信端末のうち、通信エリア内への進入順序が第1の移動体通信端末と近い移動体通信端末を送信先に決定する。
より具体的には、たとえば、第1の移動体通信端末をa、複数の第2の移動体通信端末をそれぞれb、c、d、eとする。このとき、データ通信装置の通信エリア内への進入順序が「b、c、a、d、e」であった場合、aの直前、あるいは、直後に通信エリア内に進入してきたcまたはdに転送要求を送信する。
また、決定部405は、第1の移動体通信端末の通信エリア内への進入時刻と、第2の移動体通信端末の通信エリア内への進入時刻との時間差に基づいて、送信先となる移動体通信端末を決定することとしてもよい。具体的には、通信エリア内に進入してきた第2の移動体通信端末のうち、それぞれの通信エリア内への進入時刻と第1の移動体通信端末の進入時刻との時間差が小さい移動体通信端末を送信先に決定する。
データ通信装置の通信エリア内への進入時刻は、当該データ通信装置においてデータ中継装置からの識別データを受信した時刻であってもよく、また、データ中継装置と各移動体通信端末がデータ通信をおこなった時刻(すなわち、移動体通信端末からの識別データをデータ中継装置が受信した時刻)であってもよい。
なお、受信部401、判断部402、検出部403、送信部404および決定部405は、具体的には、たとえば、図2に示したROM202、RAM203、HD205などの記録媒体に記録されているプログラムをCPU201に実行させることによって、またはI/F206によって、その機能を実現する。
(実施の形態1)
つぎに、この発明の実施の形態1にかかる通信システムの概要について説明する。図5は、この発明の実施の形態1にかかる通信システムの概要を示す説明図である。ここでは、基地局とのインフラ通信が不能となった際に、各車両に搭載されている移動体通信端末において自律的にコンテンツデータの取得をおこなう場合について説明する。図5において、通信システム500は、基地局と、車両501、502に搭載された移動体通信端末(図3参照)と、から構成されている。
基地局(上記データ通信装置(図4参照)に相当)は、自身の通信エリア内を通過する車両(たとえば、車両501、502)に対してコンテンツデータを配信する。具体的には、基地局は、各所に点在する信号機や電柱などに備え付けられたデータ通信装置であり、車両に搭載された移動体通信端末と無線によるデータ通信をおこなう。以下、基地局と車両との間でおこなわれるデータ通信をインフラ通信という。
コンテンツデータは、交通情報、気象情報および店舗情報などに関する文字データや音声データなどであり、車両に搭載された車載機器の液晶画面(たとえば、ディスプレイ106)に表示されたり、音声データに変換されてスピーカから音声出力される。
また、コンテンツデータは、各車両において利用可能なアプリケーションやデータ通信において使用される無線帯域に応じて各種用意されており、基地局や基地局に接続されるサーバなどに蓄積されている。各車両において使用することができるアプリケーションデータは、たとえば、各車両から送信される各車両の車両IDから判断される。
より具体的には、コンテンツデータは、基地局の設置位置付近の交差点内においてドライバーの死角領域となる箇所や、交差点で曲がった直後の交通状況(渋滞状況など)を示すカメラ映像などが挙げられる。さらに、カメラ映像に加えて文字による付加情報を送信可能である。これにより、車載機器の液晶画面などに、実世界の状況(交通状況など)に加え、注意すべき箇所(交差点、車両など)に関する文字情報を重畳表示することができる。
各車両に搭載されている移動体通信端末は、他の車両に搭載されている移動体通信端末と無線によるデータ通信をおこなう。ここでは、車両501に搭載されている移動体通信端末と、車両502に搭載されている移動体通信端末とが無線によるデータ通信をおこなう。
以下、車両間(移動体通信端末間)でおこなわれるデータ通信をアドホック通信という。ここで、基地局と車両とがおこなうインフラ通信は、すなわち、データ通信装置と移動体通信端末とがおこなうデータ通信であり、車両間でおこなうアドホック通信は、すなわち、移動体通信端末間でおこなわれるデータ通信である。
図5において、車両501の後方を走行中の車両502が基地局の通信エリア内に進入した際に、車両501が電波遮蔽物となり通信障害が発生している。このため、車両502は、基地局とインフラ通信をおこなうことができず、基地局から配信されるコンテンツデータを受信することができない。
通信システム500では、車両502が通信障害によって受信することができない基地局からのコンテンツデータを、車両501を代替経路として利用することによって、車両501から車両502に送信する。
(移動体通信端末の移動体通信処理手順(その1))
つぎに、車両(たとえば、車両501、502)に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順について説明する。まず、基地局の設置位置情報から端末本体が通信障害に陥っていることを判断する場合について説明する。図6は、車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順を示すフローチャート(その1)である。
図6のフローチャートにおいて、まず、移動体通信端末は、基地局からの電波を受信したか否かを判断する(ステップS601)。移動体通信端末は、基地局の通信エリア内に在圏する場合であっても、何らかの原因で通信障害が発生した場合には、基地局からの電波を受信することができない。すなわち、移動体通信端末は、基地局の通信エリア内に在圏し、かつ、電波遮蔽物などによる通信障害が発生していない場合に、基地局からの電波を受信することができる。
図5において、車両501は、基地局の通信エリア内に在圏し、かつ、通信障害が発生していないため、基地局からの電波を受信することができる。また、車両502は、基地局の通信エリア内に在圏しているにもかかわらず、車両501によって基地局からの電波が遮蔽されているため、基地局からの電波を受信することができない。
ステップS601において、基地局からの電波を受信していない場合(ステップS601:No)、車両の現在位置が通信エリア内に在圏しているか否かを判断する(ステップS602)。具体的には、基地局の設置位置情報および車両の現在位置情報から、基地局の通信エリア内に車両が在圏しているか否かを判断する。
基地局の設置位置情報は、予め移動体通信端末のROM102やHD105などの記録媒体に記録されていてもよく、また、アドホック通信によって他の移動体通信端末から受信することとしてもよい。車両の現在位置情報は、車両に搭載されているGPSユニットから取得される。
ステップS602において、車両の現在位置が通信エリア内に在圏していない場合(ステップS602:No)、ステップS601に戻る。また、ステップS602において、車両の現在位置が通信エリア内に在圏している場合(ステップS602:Yes)、基地局から送信されるコンテンツデータの転送要求の送信先となる車両を決定する(ステップS603)。具体的には、アドホック通信をおこなっている他の移動体通信端末の中から、コンテンツデータの転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定する。
アドホック通信をおこなっている車両が一台であった場合には、当該車両に搭載されている移動体通信端末に転送要求を送信する。アドホック通信をおこなっている車両が複数存在する場合には、アドホック通信情報テーブルに格納されているアドホック通信情報に基づいて、転送要求の送信先となる車両を決定する。
ここで、アドホック通信をおこなうことによって取得されるアドホック通信情報について説明する。図7は、アドホック通信情報テーブルの一例を示す説明図である。図7において、アドホック通信情報テーブル700には、車両ID、通信エリア在圏情報および受信電波レベルが格納されている。
車両IDは、移動体通信端末が現在アドホック通信をおこなっている他の移動体通信端末が搭載された車両を特定するための情報である。この車両IDには、車種情報や利用可能なアプリケーション情報などが含まれていてもよい。
通信エリア在圏情報は、基地局の通信エリア内に在圏しているか否かを示す情報である。ここでは、通信エリア内に在圏している場合には「1」、通信エリア内に在圏していない場合には「0」が示されている。
受信電波レベルは、他の車両に搭載されている移動体通信端末から受信する信号レベルをあらわすものである。ここでは、受信レベルが「1〜10」の数値によってあらわされており、受信レベルが「10」のとき最も受信状態がよい。
ここでは、アドホック通信情報テーブル700に格納されているアドホック通信情報に基づいて、コンテンツデータの転送要求の送信先となる車両を決定する。たとえば、通信エリア在圏情報が「1」となっている車両のうち(AまたはB)、電波受信レベルが高い車両(A)を送信先となる車両に決定する。
また、アドホック通信情報テーブル700には、基地局から送信されるコンテンツデータの受信が完了したことを示す受信完了情報が格納されていてもよい。この場合、基地局の通信エリア内に在圏していなくとも、受信電波レベルが最も高い場合などには、コンテンツデータの受信が完了した車両を送信先に決定するようにしてもよい。
さらに、アドホック通信情報テーブル700には、他の車両に関する移動経路情報(目的地や走行している車線)、移動方向情報、移動速度情報、急ブレーキ情報および右左折の情報などが格納されていてもよい。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS603において決定された車両に、基地局から配信されるコンテンツデータの転送要求を送信する(ステップS604)。図5においては、車両502に搭載されている移動体通信端末から、車両501に搭載されている移動体通信端末にコンテンツデータの転送要求を送信する。
つぎに、転送要求を送信した結果、当該転送要求の送信先の車両からコンテンツデータを受信したか否かを判断する(ステップS605)。図5においては、車両502に搭載されている移動体通信端末は、車両501に搭載されている移動体通信端末から、転送要求に応じたコンテンツデータを受信する。
ここで、コンテンツデータを受信した場合(ステップS605:Yes)、ステップS601に戻る。また、コンテンツデータを受信しなかった場合(ステップS605:No)、ステップS603に戻り、送信先となる車両を再決定し、一連の処理を繰り返す。
なお、ステップS605においてコンテンツデータを受信した場合には、当該コンテンツデータの正当性を判断するようにしてもよい。具体的には、たとえば、電子署名技術などを利用して基地局から配信されたコンテンツデータが改変されていないか否かを判断するようにしてもよい。
電子署名技術によれば、基地局から配信されるコンテンツデータごとに電子署名を付与することによって、コンテンツデータの作成者を認証するとともに、コンテンツデータの正当性を判断することができ、コンテンツデータの真正性を保証することができる。
また、電子署名とは、コンテンツデータの正当性の認証をおこなうための方式、または、コンテンツデータに付加される署名情報である。電子署名は、たとえば、公開鍵暗号方式を利用することによって実現することができる。
ステップS605において受信されたコンテンツデータが改変されていると判断された場合には、ステップS603に戻り、送信先となる車両を再決定し、一連の処理を繰り返す。この場合、改変されているコンテンツデータを破棄した後に、ステップS603に戻り、送信先となる車両を再決定することとしてもよい。
また、ステップS601において、基地局からの電波を受信した場合(ステップS601:Yes)、基地局とのインフラ通信が終了したか否かを判断する(ステップS606)。具体的には、車両の現在位置が、基地局の通信エリア内から外れた場合にインフラ通信が終了したと判断してもよく、また、車両から基地局にインフラ通信完了信号を送信した場合にインフラ通信が終了したと判断することとしてもよい。
ここで、インフラ通信が終了していない場合(ステップS606:No)、基地局から配信されるコンテンツデータの転送要求を受信したか否かを判断する(ステップS607)。コンテンツデータの転送要求は、基地局の通信エリア内に在圏しているにもかかわらず、通信障害によりコンテンツデータを受信することができない車両から送信される。
図5においては、通信障害により基地局からの電波を受信することができない車両502から、車両501にコンテンツデータの転送要求が送信される。ステップS607において、コンテンツデータの転送要求を受信した場合(ステップS607:Yes)、転送要求の送信元の車両にコンテンツデータを送信して(ステップS608)、ステップS601に戻る。
また、ステップS607においてコンテンツデータの転送要求を受信しなかった場合(ステップS607:No)、ステップS601に戻る。また、ステップS606において、インフラ通信が終了した場合(ステップS606:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
(移動体通信端末の移動体通信処理手順(その2))
つぎに、他の車両から送信されるエリア在圏通知から端末本体が通信障害に陥っていることを判断する場合について説明する。図8は、車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順を示すフローチャート(その2)である。
図8のフローチャートにおいて、まず、移動体通信端末は、基地局からの電波を受信したか否かを判断する(ステップS801)。ここで、基地局からの電波を受信していない場合(ステップS801:No)、他の車両から送信されるエリア在圏通知を受信したか否かを判断する(ステップS802)。
エリア在圏通知とは、基地局とインフラ通信をおこなっている車両に搭載されている移動体通信端末から送信される通知データである。図5においては、車両502に搭載された移動体通信端末は、車両501に搭載されている移動体通信端末からエリア在圏通知を受信する。このエリア在圏通知には、基地局を特定するための基地局IDやエリア在圏通知の送信元の車両を特定するための車両IDなどが含まれている。
ステップS802において、エリア在圏通知を受信していない場合(ステップS802:No)、ステップS801に戻る。また、ステップS802において、エリア在圏通知を受信した場合(ステップS802:Yes)、基地局から送信されるコンテンツデータの転送要求の送信先となる車両を決定する(ステップS803)。具体的には、たとえば、図7に示すアドホック通信情報テーブル700を用いてコンテンツデータの転送要求の送信先となる車両を決定する。
つぎに、送信先に決定された車両に、基地局から配信されるコンテンツデータの転送要求を送信する(ステップS804)。図5においては、車両502に搭載されている移動体通信端末から、車両501に搭載されている移動体通信端末に転送要求を送信する。
そして、転送要求を送信した結果、当該転送要求の送信先の車両からコンテンツデータを受信したか否かを判断する(ステップS805)。ここで、コンテンツデータを受信した場合(ステップS805:Yes)、ステップS801に戻る。また、コンテンツデータを受信しなかった場合(ステップS805:No)、ステップS803に戻り、送信先となる車両を再決定し、一連の処理を繰り返す。
また、ステップS801において、基地局からの電波を受信した場合(ステップS801:Yes)、基地局とのインフラ通信が終了したか否かを判断する(ステップS806)。ここで、インフラ通信が終了した場合(ステップS806:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、インフラ通信が終了していない場合(ステップS806:No)、基地局とインフラ通信をおこなっていることを示すエリア在圏通知を、アドホック通信をおこなっている他の車両に送信する(ステップS807)。
そして、エリア在圏通知を送信した結果、基地局から配信されるコンテンツデータの転送要求を受信したか否かを判断する(ステップS808)。ここで、コンテンツデータの転送要求を受信した場合(ステップS808:Yes)、転送要求の送信元の車両にコンテンツデータを送信して(ステップS809)、ステップS801に戻る。
また、ステップS808においてコンテンツデータの転送要求を受信しなかった場合(ステップS808:No)、ステップS801に戻る。
このように、この発明の実施の形態1にかかる移動体通信端末によれば、基地局の通信エリア内に在圏しているにもかかわらず、基地局とのインフラ通信が不能となっている場合であっても、アドホック通信をおこなっている他の移動体通信端末からコンテンツデータを受信することができる。
また、基地局とのインフラ通信に通信障害が発生した場合にのみ、コンテンツデータの送受信に関するアドホック通信をおこなうため、移動体通信端末における処理負荷が軽減され、消費電力の低減を図ることができる。
また、端末本体が通信障害に陥っていることを基地局の設置位置情報、または、他の移動体通信端末から送信されるエリア在圏通知から判断することができる。このため、基地局とのインフラ通信が不能となった場合であっても、各車両に搭載されている移動体通信端末において自律的にコンテンツデータの取得をおこなうことができる。
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる通信システムの概要について説明する。図9は、この発明の実施の形態2にかかる通信システムの概要を示す説明図である。ここでは、通信エリアA内に在圏しているにもかかわらずインフラ通信が不能となっている車両を基地局Aにおいて検出し、インフラ通信をおこなっている他の車両を利用してインフラ通信が不能となっている車両へコンテンツデータを配信する。図9において、通信システム900は、基地局Aと、基地局Bと、車両901、902に搭載された移動体通信端末と、から構成されている。
基地局A(上記データ通信装置(図4参照)に相当)は、通信エリアAを通過する車両(たとえば、車両901、902)に対してコンテンツデータを配信する。具体的には、基地局Aは、各所に点在する信号機や電柱などに備え付けられたデータ通信装置であり、車両に搭載された移動体通信端末と無線によるデータ通信をおこなう。
基地局B(上記データ中継装置に相当)は、基地局Aの通信エリアAの境界近傍に設置されており、通信エリアBを通過する車両に搭載された移動体通信端末と無線によるデータ通信をおこなう。具体的には、基地局Bは、移動体通信端末とデータ通信をおこなうことによって、基地局Aの通信エリアAに進入する車両から車両IDを受信し、この車両IDを基地局Aに送信する。
車両901、902には、移動体通信端末(図3参照)が搭載されており、当該移動体通信端末によって基地局Aおよび基地局Bとインフラ通信をおこなう。また、各車両に搭載されている移動体通信端末は、アドホック通信によって他の車両に搭載されている移動体通信端末とデータの送受信をおこなう。
図9において、車両901の後方を走行中の車両902が基地局Aの通信エリア内に進入した際に、車両901が電波遮蔽物となり通信障害が発生している。このため、車両902は、基地局Aとインフラ通信をおこなうことができず、基地局Aから配信されるコンテンツデータを受信することができない。
通信システム900では、基地局Bから送信される車両IDに基づいて、基地局Aの通信エリアA内に在圏しているにもかかわらず通信不能となっている車両902を特定する。そして、車両901を代替経路として利用して、車両901から車両902にコンテンツデータを送信する。
(基地局Bのデータ中継処理手順)
まず、基地局Aの通信エリアの境界近傍に設置されている基地局Bにおいて実行されるデータ中継処理について説明する。図10は、基地局Bにおいて実行されるデータ中継処理手順を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、基地局Bは、通信エリアB内に在圏する車両を検出したか否かを判断する(ステップS1001)。
ここで、車両が検出されるのを待って、検出された場合(ステップS1001:Yes)、検出された車両に車両ID要求を送信する(ステップS1002)。車両ID要求とは、車両を特定するための車両IDの送信要求である。また、車両IDには、車両の速度情報や移動方向情報などが含まれていてもよい。
つぎに、車両ID要求の送信先の車両から車両IDを受信したか否かを判断する(ステップS1003)。ここで、車両IDを受信するのを待って、受信した場合(ステップS1003:Yes)、車両とのインフラ通信を終了する(ステップS1004)。また、車両IDを受信しなかった場合(ステップS1003:No)、ステップS1002に戻る。
そして、ステップS1003において受信した車両IDを基地局Aに送信する(ステップS1005)。このとき、車両IDとともに、基地局Aの通信エリアAに進入した進入時刻を示すタイムスタンプを基地局Aに送信することとしてもよい。具体的には、基地局Bにおいて各車両から車両IDを受信した時刻を、各車両が通信エリアA内に進入した進入時刻として送信する。
なお、基地局Aと基地局Bとは、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介してデータ通信をおこなう。また、基地局Aと基地局Bとは無線によるデータ通信をおこなうこととしてもよい。
つぎに、基地局Aから車両IDの受信完了応答を受信したか否かを判断する(ステップS1006)。受信完了応答とは、基地局Bから送信された車両IDを、基地局Aが受信したことを示す応答データである。
ここで、車両IDの受信完了応答を受信した場合(ステップS1006:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。また、車両IDの受信完了応答を受信しなかった場合(ステップS1006:No)、ステップS1005に戻る。
このように、この発明の実施の形態2にかかる基地局B(データ中継装置)によれば、基地局Aの通信エリアA内に進入する移動体通信端末の識別データを基地局Aに送信することができる。
なお、ここでは、車両に搭載された移動体通信端末から車両IDを受信する度に、基地局Bから基地局Aに車両IDが送信される構成としたが、一定間隔ごと、または、一定数ごとに車両IDをまとめて送信することとしてもよい。
(基地局Aのデータ通信処理手順)
つぎに、基地局Aと基地局Bがデータ通信をおこなう際に、基地局Aにおいて実行されるデータ通信処理手順について説明する。図11は、基地局Aにおいて実行されるデータ通信処理手順を示すフローチャートである。図11のフローチャートにおいて、まず、基地局Aは、基地局Bから送信される車両IDを受信したか否かを判断する(ステップS1101)。
ここで、車両IDを受信するのを待って、受信した場合(ステップS1101:Yes)、車両IDの受信完了応答を基地局Bに送信する(ステップS1102)。最後に、ステップS1101において受信された車両IDに基づいて、インフラ通信管理テーブルを更新し(ステップS1103)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
具体的には、車両IDによって特定される車両との通信状態を検出し、検出された通信状態に応じてインフラ通信管理テーブルの内容を更新する。また、車両IDとともに通信エリアAへの進入時刻を示すタイムスタンプが送信されてきた場合には、インフラ通信管理テーブルに車両IDに関連付けて各車両の通信エリアAへの進入時刻を格納するようにしてもよい。
ここで、ステップS1103において更新されるインフラ通信管理テーブルについて説明する。図12は、インフラ通信管理テーブルの一例を示す説明図である。図12において、インフラ通信管理テーブル1200には、基地局Aの通信エリアA内への進入順序(ここでは、a→b→c→dの順序で通信エリアA内に進入している)に従って、車両ID、インフラ通信状態および転送状態が格納されている。
車両IDとは、移動体通信端末が搭載された車両を特定するための情報であり、基地局Bから基地局Aに送信されたものである。車両IDに車種情報や利用可能なアプリケーション情報が含まれている場合には、これらの情報もあわせてインフラ通信管理テーブル1200に格納することとしてもよい。
インフラ通信状態とは、基地局Aと現在インフラ通信をおこなっているか否かを示す情報である。ここでは、インフラ通信をおこなっている場合には「1」、インフラ通信をおこなっていない場合には「0」が示されている。
転送状態とは、基地局Aからのコンテンツデータを受信することができない車両に対して、他の車両からコンテンツデータが転送されたか否かを示す情報である。具体的には、コンテンツデータが転送された場合には、転送元の車両の車両ID(具体的には、「→a」)が転送先の車両の転送状態として示されている。
また、上述したように、インフラ通信管理テーブル1200には、各車両が基地局Aの通信エリアA内に進入した進入時刻を車両IDと関連付けて格納するようにしてもよい。この進入時刻は、基地局Bにおいて各車両から車両IDを受信した時刻であってもよく、また、基地局Aにおいて基地局Bから車両IDを受信した時刻であってもよい。
なお、インフラ通信管理テーブル1200に格納されている各種情報の消去は、対応する車両が基地局Aの通信エリアAから離脱した際に、消去するようにしてもよい。具体的には、たとえば、車両が基地局Aの通信エリアAから離脱する際に、上述した基地局Bとは異なる場所に設置された基地局B(データ中継装置を備えた基地局Bが基地局Aの通信エリアAの境界近傍に複数設置されている)に車両IDを送信し、その車両IDを基地局Bから基地局Aに送信する。そして、基地局Aは、受信した車両IDから、基地局Aの通信エリアAから離脱した車両を特定する。
また、インフラ通信管理テーブル1200を、通信エリアAへの進入経路ごとに保持することとしてもよい。すなわち、通信エリアAへの進入経路が複数有り、当該複数の進入経路ごとに基地局Bが設置されている場合に、進入経路ごとのインフラ通信管理テーブル1200を作成する。
(基地局Aのコンテンツデータ配信処理手順)
つぎに、基地局Aにおいて実行されるコンテンツデータ配信処理手順について説明する。図13は、基地局Aにおいて実行されるコンテンツデータ配信処理手順を示すフローチャートである。
図13のフローチャートにおいて、まず、基地局Aは、通信エリアA内に在圏するすべての車両とインフラ通信をおこなっているか否かを判断する(ステップS1301)。ここでは、図12に示すインフラ通信管理テーブル1200を用いて、すべての車両とインフラ通信をおこなっているか否かを判断する。
具体的には、基地局Bから送信された車両IDから、基地局Aの通信エリアに在圏している車両を特定し、さらに、インフラ通信状態から、現在インフラ通信をおこなっている車両を特定する。そして、基地局Aの通信エリアA内に在圏しているにもかかわらず、インフラ通信をおこなっていない車両を検出する。
より具体的には、基地局Bから送信された車両IDから特定された車両がa、b、cおよびdであり、インフラ通信状態から特定された車両がa、cおよびdであった場合、bが通信エリアA内に在圏しているにもかかわらず、インフラ通信が不能となっている車両となる。
図9においては、車両901が電波遮蔽物となり基地局Aと車両902とのインフラ通信が不能となっている。このため、車両902が、基地局Aの通信エリアA内に在圏しているにもかかわらず、インフラ通信が不能となっている車両として検出される。
ステップS1301において、すべての車両とインフラ通信をおこなっていない場合(ステップS1301:No)、インフラ通信をおこなっている車両の中から、基地局Aから送信されるコンテンツデータの転送要求の送信先となる車両を決定する(ステップS1302)。図9においては、インフラ通信をおこなっている車両901を、コンテンツデータの転送要求の送信先として決定する。
インフラ通信をおこなっている車両が複数存在する場合には、通信エリアA内への進入順序に基づいて、転送要求の送信先の車両を決定するようにしてもよい。具体的には、インフラ通信が不能となっている車両が通信エリアA内に進入した順序に近い車両を送信先として決定する。上記の例では、インフラ通信が不能となっているbの通信エリアA内への進入順序に近い(直前あるいは直後)、aまたはcを送信先の車両に決定する。
また、インフラ通信管理テーブル1200に進入時刻が格納されている場合には、通信エリアA内への進入時刻に基づいて、転送要求の送信先の車両を決定するようにしてもよい。具体的には、インフラ通信をおこなっている各車両の進入時刻と、インフラ通信が不能となっている車両の進入時刻との時間差が最も小さい車両を送信先として決定する。
つぎに、ステップS1302において決定された車両にコンテンツデータの転送要求を送信する(ステップS1303)。すなわち、何らかの原因によってインフラ通信が不能となっている車両にコンテンツデータを配信するために、インフラ通信が可能となっている車両を利用する。
そして、転送要求を送信した結果、送信先の車両から転送要求受信完了応答を受信したか否かを判断する(ステップS1304)。ここで、転送要求受信完了応答を受信した場合(ステップS1304:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。また、転送要求受信完了応答を受信しなかった場合(ステップS1304:No)、ステップS1302に戻り、一連の処理を終了する。また、ステップS1301において、すべての車両とインフラ通信をおこなっている場合(ステップS1301:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
なお、インフラ通信が不能となっていた車両とのインフラ通信が開始された場合には、コンテンツデータの転送要求の送信先の車両に、転送終了要求を送信することとしてもよい。図9においては、基地局Aと車両902とのインフラ通信が開始された場合には、基地局Aから車両901に転送終了要求が送信される。これにより、インフラ通信が開始されたにもかかわらず、車両901から車両902にコンテンツデータが送信してしまうことを防ぐことができ、無駄な通信リソースの消費を低減することができる。
また、インフラ通信が不能となっていた車両とのインフラ通信が開始された場合であっても、再度インフラ通信が不能となる場合を想定して、すぐに転送終了要求を送信するのではなく、一定時間経過後に送信するようにしてもよい。これにより、再度インフラ通信が不能となった場合に、転送終了要求の送信にかかる無駄な処理を防ぐことができ、基地局Aにおける処理負荷を低減することができる。
このように、この発明の実施の形態2にかかる基地局A(データ通信装置)によれば、通信エリアAの境界近傍に設置されている基地局Bから送信される車両IDによって、通信エリアA内に在圏する移動体通信端末を特定することができる。
また、車両IDから特定された通信エリアA内に在圏する移動体通信端末と、インフラ通信をおこなっている移動体通信端末と、を比較することにより、通信エリアAに在圏する移動体通信端末のうち、インフラ通信が不能となっている移動体通信端末を検出することができる。
さらに、インフラ通信をおこなっている他の移動体通信端末を代替通信経路として利用することにより、インフラ通信が不能となっている移動体通信端末へコンテンツデータを配信することができる。
(車両に搭載された移動体通信端末の移動体通信処理手順)
つぎに、車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順について説明する。図14は、車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順を示すフローチャートである。
図14に示すフローチャートにおいて、まず、車両に搭載された移動体通信端末は、基地局Bから車両ID要求を受信したか否かを判断する(ステップS1401)。具体的には、車両が走行中に基地局Bの通信エリアB内を通過した際に、基地局Bから車両ID要求を受信する。
ここで、車両ID要求を受信するのを待って、受信した場合(ステップS1401:Yes)、端末本体が搭載されている車両を特定するための車両IDを基地局Bに送信する(ステップS1402)。そして、基地局Bとのインフラ通信を終了する(ステップS1403)。
つぎに、基地局Aからの電波を受信したか否かを判断する(ステップS1404)。ここで、基地局Aからの電波を受信しなかった場合(ステップS1404:No)、基地局Aから配信されるコンテンツデータを受信したか否かを判断する(ステップS1405)。具体的には、インフラ通信が不能となっているため受信することができないコンテンツデータを、他の車両から受信したか否かを判断する。
ここで、コンテンツデータを受信した場合(ステップS1405:Yes)、コンテンツデータの送信元の車両(移動体通信端末)に、当該コンテンツデータの受信が完了したことを示す転送完了応答を送信して(ステップS1406)、ステップS1404に戻る。また、コンテンツデータを受信しなかった場合(ステップS1405:No)、ステップS1404に戻る。
ステップS1404において、基地局Aからの電波を受信した場合(ステップS1404:Yes)、つぎに、インフラ通信が終了したか否かを判断する(ステップS1407)。ここで、インフラ通信が終了していない場合(ステップS1407:No)、基地局Aから配信されるコンテンツデータの転送要求を受信したか否かを判断する(ステップS1408)。
ステップS1408において、コンテンツデータの転送要求を受信した場合(ステップS1408:Yes)、転送先の車両にコンテンツデータを送信し(ステップS1409)、ステップS1407に戻る。具体的には、転送要求に含まれる車両IDから転送先の車両を特定し、アドホック通信によって特定した車両にコンテンツデータを送信する。
ステップS1408において、コンテンツデータの転送要求を受信しなかった場合(ステップS1408:No)、ステップS1407に戻る。また、ステップS1407において、インフラ通信が終了した場合(ステップS1407:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
なお、ステップS1408において転送要求を受信した場合に、インフラ通信が不能となっていた車両とのインフラ通信が開始されたことを示す転送終了要求を受信したか否かを判断するようにしてもよい。転送終了要求は、基地局Aから送信されてもよく、また、インフラ通信が不能となっていた車両から送信されてもよい。
この転送終了要求を受信したときには、ステップS1408において転送要求が受信された場合であっても、転送先の車両にコンテンツデータを送信しない。
このように、この発明の実施の形態2にかかる移動体通信端末によれば、基地局の通信エリア内に在圏しているにもかかわらず、基地局とのインフラ通信が不能となっている場合であっても、アドホック通信をおこなっている他の移動体通信端末からコンテンツデータを受信することができる。
以上説明したように、移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体によれば、通信障害が発生した場合にのみ代替通信経路を確保することにより、効率的なデータ通信をおこなうことができるとともに、データ通信における通信品質を維持することができる。
なお、本実施の形態で説明した移動体通信方法およびコンテンツ配信方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)各所に点在する複数のデータ通信装置とデータ通信をおこなう移動体通信端末の移動体通信方法であって、
前記複数のデータ通信装置の通信エリアのうち、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された通信エリアを有する前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によって前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記移動体通信端末から、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信する送信工程と、
前記送信工程によって転送要求が送信された結果、前記他の移動体通信端末から前記コンテンツデータを受信する受信工程と、
を含んだことを特徴とする移動体通信方法。
(付記2)前記検出工程は、
前記移動体通信端末の現在位置情報に基づいて、当該移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することを特徴とする付記1に記載の移動体通信方法。
(付記3)前記他の移動体通信端末が前記一のデータ通信装置とデータ通信をおこなっていることを通知する通知データを、前記他の移動体通信端末から受信する通知データ受信工程を含み、
前記検出工程は、
前記通知データ受信工程によって受信された通知データに基づいて、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することを特徴とする付記1に記載の移動体通信方法。
(付記4)前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、前記他の移動体通信端末に対する前記移動体通信端末の受信レベルに基づいて、前記他の移動体通信端末の中から前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定する決定工程を含み、
前記送信工程は、
前記決定工程によって決定された送信先の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の移動体通信方法。
(付記5)前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、前記他の移動体通信端末と前記移動体通信端末との相対距離に基づいて、前記他の移動体通信端末の中から前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定する決定工程を含み、
前記送信工程は、
前記決定工程によって決定された送信先の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の移動体通信方法。
(付記6)前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末が複数存在する場合、前記他の移動体通信端末と前記移動体通信端末との相対速度に基づいて、前記他の移動体通信端末の中から前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を決定する決定工程を含み、
前記送信工程は、
前記決定工程によって決定された送信先の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の移動体通信方法。
(付記7)前記コンテンツデータは、
前記一のデータ通信装置固有のデータであることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の移動体通信方法。
(付記8)前記コンテンツデータは、
前記一のデータ通信装置の設置位置固有のデータであることを特徴とする付記7に記載の移動体通信方法。
(付記9)前記コンテンツデータは、
前記複数のデータ通信装置共通のデータであることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の移動体通信方法。
(付記10)データ通信装置によってコンテンツデータを配信するコンテンツ配信方法において、
前記データ通信装置の通信エリアの境界近傍に設置されたデータ中継装置によって受信された当該通信エリア内に進入する第1の移動体通信端末の識別データを、前記データ中継装置から受信する受信工程と、
前記受信工程によって識別データが受信された第1の移動体通信端末と、前記データ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程によってデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記データ通信装置と通信可能な第2の移動体通信端末を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された第2の移動体通信端末に、前記第1の移動体通信端末への前記コンテンツデータの転送要求を送信する送信工程と、
を含んだことを特徴とするコンテンツ配信方法。
(付記11)前記第2の移動体通信端末が複数存在する場合、前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を、前記第2の移動体通信端末のうち、その識別データが前記データ中継装置によって送信された移動体通信端末の中から決定する決定工程を含み、
前記送信工程は、
前記決定工程によって送信先に決定された移動体通信端末に、前記転送要求を送信することを特徴とする付記10に記載のコンテンツ配信方法。
(付記12)前記決定工程は、
前記第2の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入順序に基づいて、前記送信先となる移動体通信端末を決定することを特徴とする付記11に記載のコンテンツ配信方法。
(付記13)前記決定工程は、
前記第1の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入時刻と、前記第2の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入時刻との時間差に基づいて、前記送信先となる移動体通信端末を決定することを特徴とする付記11に記載のコンテンツ配信方法。
(付記14)各所に点在する複数のデータ通信装置とデータ通信をおこなう移動体通信端末であって、
前記複数のデータ通信装置の通信エリアのうち、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された通信エリアを有する前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記移動体通信端末とは異なり、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信する送信手段と、
前記送信手段によって転送要求が送信された結果、前記他の移動体通信端末から前記コンテンツデータを受信する受信手段と、
を備えることを特徴とする移動体通信端末。
(付記15)移動体通信端末にコンテンツデータを配信するデータ通信装置であって、
前記データ通信装置の通信エリアの境界近傍に設置されたデータ中継装置によって受信された当該通信エリア内に進入する第1の移動体通信端末の識別データを、前記データ中継装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって識別データが受信された第1の移動体通信端末と、前記データ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記データ通信装置と通信可能な第2の移動体通信端末を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された第2の移動体通信端末に、前記第1の移動体通信端末への前記コンテンツデータの転送要求を送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするデータ通信装置。
(付記16)各所に点在する複数のデータ通信装置とデータ通信を、移動体通信端末により実行させる移動体通信プログラムにおいて、
前記複数のデータ通信装置の通信エリアのうち、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出させる検出工程と、
前記検出工程によって検出された通信エリアを有する前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断させる判断工程と、
前記判断工程によって前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記移動体通信端末から、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信させる送信工程と、
前記送信工程によって転送要求が送信された結果、前記他の移動体通信端末から前記コンテンツデータを受信させる受信工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする移動体通信プログラム。
(付記17)データ通信装置によってコンテンツデータを配信させるコンテンツ配信プログラムにおいて、
前記データ通信装置の通信エリアの境界近傍に設置されたデータ中継装置によって受信された当該通信エリア内に進入する第1の移動体通信端末の識別データを、前記データ中継装置から受信させる受信工程と、
前記受信工程によって識別データが受信された第1の移動体通信端末と、前記データ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断させる判断工程と、
前記判断工程によってデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記データ通信装置と通信可能な第2の移動体通信端末を検出させる検出工程と、
前記検出工程によって検出された第2の移動体通信端末に、前記第1の移動体通信端末への前記コンテンツデータの転送要求を送信させる送信工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンテンツ配信プログラム。
(付記18)付記16または17に記載のプログラムを記録した前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
以上のように、本発明にかかる移動体通信方法、コンテンツ配信方法、移動体通信端末、データ通信装置、移動体通信プログラム、コンテンツ配信プログラムおよび記録媒体は、無線通信を利用した通信システムに有用であり、特に、道路上の路側などに設けられた基地局と移動体に搭載された移動体通信端末とのデータ通信に適している。
この発明の実施の形態にかかる移動体通信端末のハードウェア構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかる移動体通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかるデータ通信装置の機能的構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1にかかる通信システムの概要を示す説明図である。 車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順を示すフローチャート(その1)である。 アドホック通信情報テーブルの一例を示す説明図である。 車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順を示すフローチャート(その2)である。 この発明の実施の形態2にかかる通信システムの概要を示す説明図である。 基地局Bにおいて実行されるデータ中継処理手順を示すフローチャートである。 基地局Aにおいて実行されるデータ通信処理手順を示すフローチャートである。 インフラ通信管理テーブルの一例を示す説明図である。 基地局Aにおいて実行されるコンテンツデータ配信処理手順を示すフローチャートである。 車両に搭載された移動体通信端末において実行される移動体通信処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
301 検出部
302 判断部
303 送信部
304 受信部
305 決定部
401 受信部
402 判断部
403 検出部
404 送信部
405 決定部

Claims (6)

  1. 各所に点在する複数のデータ通信装置とデータ通信をおこなう移動体通信端末の移動体通信方法であって、
    前記複数のデータ通信装置の通信エリアのうち、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出された通信エリアを有する前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程によって前記一のデータ通信装置とのデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記移動体通信端末から、前記一のデータ通信装置の通信エリア内に在圏する他の移動体通信端末に、前記一のデータ通信装置から送信されるコンテンツデータの転送要求を送信する送信工程と、
    前記送信工程によって転送要求が送信された結果、前記他の移動体通信端末から前記コンテンツデータを受信する受信工程と、
    を含んだことを特徴とする移動体通信方法。
  2. 前記検出工程は、
    前記移動体通信端末の現在位置情報に基づいて、当該移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信方法。
  3. 前記他の移動体通信端末が前記一のデータ通信装置とデータ通信をおこなっていることを通知する通知データを、前記他の移動体通信端末から受信する通知データ受信工程を含み、
    前記検出工程は、
    前記通知データ受信工程によって受信された通知データに基づいて、前記移動体通信端末が在圏する一のデータ通信装置の通信エリアを検出することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信方法。
  4. データ通信装置によってコンテンツデータを配信するコンテンツ配信方法において、
    前記データ通信装置の通信エリアの境界近傍に設置されたデータ中継装置によって受信された当該通信エリア内に進入する第1の移動体通信端末の識別データを、前記データ中継装置から受信する受信工程と、
    前記受信工程によって識別データが受信された第1の移動体通信端末と、前記データ通信装置とのデータ通信が不能となっているか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程によってデータ通信が不能となっていると判断された場合、前記データ通信装置と通信可能な第2の移動体通信端末を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出された第2の移動体通信端末に、前記第1の移動体通信端末への前記コンテンツデータの転送要求を送信する送信工程と、
    を含んだことを特徴とするコンテンツ配信方法。
  5. 前記第2の移動体通信端末が複数存在する場合、前記転送要求の送信先となる移動体通信端末を、前記第2の移動体通信端末のうち、その識別データが前記データ中継装置によって送信された移動体通信端末の中から決定する決定工程を含み、
    前記送信工程は、
    前記決定工程によって送信先に決定された移動体通信端末に、前記転送要求を送信することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信方法。
  6. 前記決定工程は、
    前記第2の移動体通信端末の前記通信エリア内への進入順序に基づいて、前記送信先となる移動体通信端末を決定することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信方法。
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