JP2008130621A - 露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 グローバルアライメント、フォーカスマッピングの高精度の同時計測を行える露光装置、これを用いるデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 上記露光装置は、感光剤が塗布されたウェハ5の位置を計測するためのアライメント検出系17と、アライメント検出系17とは分離されて構成され、露光に先立ってウェハ5の高さ形状を予め測定するフォーカス検出系16とを有する。フォーカス検出系16がウェハ5の高さ形状の測定を行っている際に、アライメント検出系17が同時にウェハ5の位置合わせ計測を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、露光装置、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィー技術を用いてデバイスを製造する際に、レチクルに描画されたパターンを投影光学系によってウェハ等に投影してパターンを転写する投影露光装置が従来から使用されている。
デバイスには、例えば、半導体素子、液晶表示素子又は薄膜磁気ヘッド等がある。レチクル以外にもフォトマスクを用いる場合があるが、ここでは以下、レチクルを例示する。
投影露光装置においては、集積回路の微細化及び高密度化に伴い、より高い解像力でレチクルのパターンをウェハに投影露光することが要求されている。
投影露光装置で転写できる最少の線幅(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど解像度はよくなる。
このため、近年の光源には、超高圧水銀ランプg線(波長約436nm)、i線(波長約365nm)から波長の短いKrFエキシマレーザ(波長約248nm)やArFエキシマレーザ(波長約193nm)が用いられている。
しかし、さらにF2レーザ(波長約157nm)の実用化も進んでおり、将来的には波長が数nm〜百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)の採用も見込まれている。
このように露光光の短波長化が進むにつれて、ウェハの位置合わせ精度(以下、アライメント精度)もまた高精度化が求められている。
通常、ウェハのアライメント測定には、数点のアライメントマークを測定し、統計的に処理することでウェハのショット配列を把握するグローバルアライメントと呼ばれる方式が用いられている。
このグローバルアライメント方式のアライメントではウェハアライメントマークの測定点数を増やすことによりアライメント精度の向上が見込めるが、それでは計測時間の増大によるスループットの低下を引き起こしてしまう。
そこで近年、アライメント精度とスループットの向上という2つの要求を満たすため、ウェハを保持するステージを2つ搭載したツインステージ型露光装置が登場してきている。
このツインステージ型露光装置とは、まず実際にウェハ上に露光を行う露光ステーションと、ウェハの露光領域の位置を計測する計測ステーションを有する。
このため、露光ステーションにおける第一ウェハの露光処理中に、計測ステーションにおいて第二ウェハの計測処理を行うことができる。
従って、ウェハ処理のスループットが高まり、装置はより効率的になる。
露光装置のスループットを向上させる技術として、フォーカシング時間を短縮してスループットを向上させ、ウェハ周辺の欠けショットのフォーカシング精度を向上させるステッパ式露光方法が提案されている(特許文献1)。
特開2001−93813号公報
従来のツインステージ型露光装置においては、計測ステーションでウェハ表面の凹凸情報を検出するための所謂フォーカスマッピング計測を行った後に、グローバルアライメントをできるだけ多くのウェハアライメントマークに対して行う。
このことでアライメント精度がシングルステージ時と比べて向上するといった計測のシーケンスが一般的であった。
しかしこれではシングルステージでのグローバルアライメントと比べるとウェハアライメントマークの測定点数は確かに増えはするが、ウェハのフォーカスマッピングに計測ステーションでの計測時間の多くを掛けてしまっている。
このため、シングルステージ時と比べて大幅なアライメント精度の向上には繋がらなかった。
今後、ツインステージ型露光装置での更なるスループット向上のために露光ステーションでの露光時間自体が短くなり、それに伴い計測ステーションでの計測時間がより短くなることが予想し得る。
また、ウェハのサイズが現状の200mm・300mmよりもさらに大きくなるといったウェハの大型化等も予想し得る。
このため、計測ステーションでの限られた計測時間の中でウェハアライメントマークの測定点数をできるだけ増やす必要が生じることが予測される。
一方、アライメント計測における1点あたりの計測精度自体の向上もグローバルアライメントの高精度化には必要なことである。
アライメント計測における1点あたりの計測精度の劣化の一要因としては、ウェハアライメントマークを検出する際のフォーカス計測精度がある。
即ちグローバルアライメント時にウェハアライメントマークのフォーカス計測を精度良く行うと、検出波形のコントラストが上がることでアライメント計測における計測再現性が向上するといったメリットがある。
このため、グローバルアライメントにおけるウェハアライメントマークのフォーカス計測の精度向上が求められている。
また、従来のツインステージ型露光装置ではアライメント検出系専用に構成しているフォーカス検出系を用いてグローバルアライメントの際のウェハアライメントマークのフォーカス計測を行っている。
その為、グローバルアライメントの際に行うフォーカス計測とウェハショットのフォーカスマッピング用のフォーカス計測との2回のフォーカス計測を行っていたため、スループットの観点でも問題となっていた。
今後のツインステージ型露光装置では、グローバルアライメントのウェハアライメントマークの測定点数をできるだけ増やし、しかもウェハアライメントマークのフォーカス計測の精度を向上させるような計測手法が求められている。
そこで、本発明は、グローバルアライメント用の計測とウェハショットのフォーカスマッピング用の計測との同時処理を可能にし、ウェハのアライメント精度及びスループットを高める露光装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としての露光装置は、マスク上のパターンを感光剤が塗布された基板上に投影露光する露光装置であって、前記感光剤が塗布された前記基板の位置を計測するためのアライメント検出系と、前記アライメント検出系とは分離されて構成され、露光に先立って前記基板の高さ形状を予め測定するフォーカス検出系と、を有し、前記フォーカス検出系が前記基板の前記高さ形状の測定を行っている際に、前記アライメント検出系が同時に前記基板の位置合わせ計測を行うことを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付の図面を参照して説明される好ましい実施例等によって明らかにされる。
ウェハのアライメント精度及びスループットを高める露光装置を提供することことができる。
本発明は高スループット・高アライメント精度を達成するための露光装置を提供することを目的としており、本発明の露光装置はフォーカスマッピングとグローバルアライメントを同時に行うことのできる計測手法を特徴とする。
またフォーカスマッピングとグローバルアライメントを同時に行うことができるため、グローバルアライメントの際のウェハアライメントマークのフォーカス計測にフォーカス検出系のフォーカス読み値を使うことができる。
これは後述の実施例において図11及び図12を参照して説明するように、アライメント検出系とは分離されて構成され、露光に先立って基板の高さ形状を予め測定するフォーカス検出系がウェハのフォーカス計測を行う。
このことは、アライメント検出系内部の簡易フォーカス検出系がフォーカス計測を行う場合と比べて、より深い角度でウェハに計測光を斜入射できるため精度の良いフォーカス検出にも繋がる。
そのためアライメント検出系内部の簡易フォーカス検出系がフォーカス計測を行った後にアライメントを行う場合と比べて、高いアライメント精度を達成することができるといったメリットもある。
本発明はツインステージ型露光装置の計測ステーションへの適用に限らず、シングルステージ型液浸露光装置等、露光前にフォーカスマッピングとグローバルアライメントを行う必要がある全ての露光装置に適用できる。
ツインステージ型露光装置に本発明を適用した例を実施例1で説明し、シングルステージ型液浸露光装置に本発明を適用した例を実施例2で説明する。
以下、本発明のツインステージ型露光装置への適用例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1のツインステージ型露光装置の構成を示す概略構成図である。
ツインステージ型露光装置とは、図1に示すように、例えば1つの基盤に2つのステーション、即ち計測ステーション1と露光ステーション2とを有する露光装置である。
計測ステーション1では主にウェハ5のショット配列及び表面の凹凸等の計測処理が行われ、露光ステーション2では主にウェハ5の露光処理が行われる。
なお、ウェハ5は、感光剤が塗布された基板の一例である。
図1に示すように、露光ステーション2は、レチクル3を支持するレチクルステージ4と、ウェハ5を支持し、2つのステーション間で移動可能な2つのウェハステージ6、7とを有する。
なお、露光ステーション2は不図示のウェハを支持するウェハステージを用いても良い。
また、ツインステージ型露光装置は、レチクルステージ4に支持されたレチクル3を露光光で照明する照明光学系8を備えている。
さらに、露光光で照明されたレチクル3のレチクルパターン像をウェハステージ6、7に支持されたウェハ5に投影露光する投影光学系9と、本露光装置全体の動作を統括制御する制御装置41とを備えている。
なお、図1では2つのウェハステージ6、7が示されているが、3つ以上のウェハステージを有する露光装置であっても良い。
ここでは、ツインステージ型露光装置としてレチクル3とウェハ5とを走査方向に互いに同期移動しつつレチクル3に形成されたレチクルパターン像をウェハ5に露光する走査型露光装置を例示する。
以下、投影光学系9の光軸と一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でレチクル3とウェハ5との同期移動方向(走査方向)をY軸方向、Z軸方向及びY軸方向に垂直な方向(非走査方向)をX軸方向とする。
また、X軸、Y軸、及びZ軸まわり方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
レチクル3上の所定の照明領域は照明光学系8により均一な照度分布の露光光で照明される。
照明光学系8から射出される露光光としては、これまで主流であった水銀ランプに代わって、KrFエキシマレーザが用いられるようになり、さらに短波長のArFエキシマレーザやF2レーザの実用化が進められている。
また今後は、より微細な半導体素子等を製造するために、露光光として波長が数nm〜百nmの極端紫外光(Extreme Ultra Violet:EUV光)を使用した露光装置の開発も行われつつある。
実施例1のツインステージ型露光装置は、そのような露光装置にも対応することが可能である。
レチクルステージ4は、レチクル3を支持するものであって、投影光学系9の光軸に垂直な平面内、即ちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。
レチクルステージ4は、最低1軸駆動でも良いが、6軸駆動であっても構わない。
レチクルステージ4は、リニアモータ等の不図示のレチクルステージ駆動装置により駆動され、レチクルステージ駆動装置の駆動は制御装置41により制御される。
レチクルステージ4上にはミラー10aが設けられており、ミラー10aに対向する位置にはレーザ干渉計11aが設けられている。
レチクルステージ4上のレチクル3の2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計11aによりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置41に出力される。
制御装置41は、レーザ干渉計11aの計測結果に基づいてレチクルステージ駆動装置を駆動することでレチクルステージ4に支持されたレチクル3の位置決めの制御を行う。
投影光学系9は、レチクル3のレチクルパターンを所定の投影倍率βでウェハ5に投影露光するものであって、複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は金属部材としての鏡筒で支持されている。
なお、実施例1において、投影光学系9は、投影倍率βが例えば1/4あるいは1/5の縮小投影系である。
ウェハステージ6、7はウェハ5を支持するものであって、ウェハ5をウェハチャックを通して保持するZステージと、Zステージを支持するXYステージと、XYステージを支持するベースとを備えている。
以下、これを総称する場合、XYZステージと記す。
ウェハステージ6、7はリニアモータ等の不図示のウェハステージ駆動装置により駆動される。各ウェハステージ駆動装置の駆動は制御装置41により制御される。
また、ウェハステージ6、7上にはウェハステージ6、7とともに移動するミラー10b、10cが設けられており、ミラー10b、10cに対向する位置にはレーザ干渉計11b、11c、12a、12bが設けられている。
ウェハステージ6、7のXY方向の位置、及びθZの位置はレーザ干渉計11b、11cによりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置41に出力される。
また、ウェハステージ6、7のZ方向の位置、及びθX、θYの位置についてはレーザ干渉計12a、12bによりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置41に出力される。
レーザ干渉計11b、11c、12a、12bの計測結果からウェハステージ駆動装置を通してXYZステージを駆動すると、ウェハ5のXYZ方向の位置を調整してウェハステージ6、7上のウェハ5の位置決めを行える。
レチクルステージ4の近傍には、レチクルステージ4上のレチクル基準マーク13と投影光学系9とを通してウェハステージ6、7上のステージ基準プレート14を検出するレチクルアライメント検出系15Aが設けられている。
レチクルアライメント検出系15Aは、実際にウェハ5を露光する光源と同一の光源が用いられ、投影光学系9を通してレチクル基準マーク13と図2に示されるレチクルアライメント検出系用基準マーク19を照明する。
なお、レチクル基準マーク13、及びレチクルアライメント検出系用基準マーク19は、基板としてのウェハ5の位置合わせ用マークともなる。
レチクルアライメント検出系15Aは、照明後のその反射光を検出する例えばCCDカメラである光電子変換素子を搭載しており、その光電変換の信号を制御装置41に渡しレチクル3とウェハ5の位置を合わせる。
レチクルアライメント検出系15Aは、レチクル3とウェハ5の位置合わせの際、レチクル基準マーク13とレチクルアライメント検出系用基準マーク19の位置及びフォーカスを合わせる。
その結果、レチクル3と投影光学系9の光軸とウェハステージ6、7の位置合わせを行うことができる。
また、レチクルアライメント検出系15Aにより検出する上記基準マーク19は反射型のマークでも良く、あるいは透過型レチクルアライメント検出系15Bを用いて透過型の上記基準マーク19を検出することも可能である。
透過型レチクルアライメント検出系15Bは、実際にウェハ5を露光する光源と同一の光源及び照明光学系8を用い、投影光学系9を通してレチクル基準マーク13とレチクルアライメント検出系用基準マーク19を照明する。
また、透過型レチクルアライメント検出系15Bは、レチクル基準マーク13と透過型のレチクルアライメント検出系用基準マーク19の透過光量を検出するための光量センサー等を搭載している。
透過型レチクルアライメント検出系15Bは、透過光量を検出する際、制御装置41が制御するウェハステージ駆動装置で例えばウェハステージ7をX方向又はY方向及びZ方向に駆動しその透過光量が最大になる点を探索する。
透過型レチクルアライメント検出系15Bが最大の透過光量を見つけて制御装置41に渡すことで、レチクル基準マーク13とレチクルアライメント検出系用基準マーク19の位置及びフォーカスを合わせることができる。
その結果、透過型レチクルアライメント検出系15Bでもレチクル3と投影光学系9の光軸とウェハステージ6、7の位置合わせを行うことができる。
このようにレチクルアライメント検出系15A、又は、透過型レチクルアライメント検出系15Bのどちらを用いても、レチクル3と投影光学系9の光軸とウェハステージ6、7の位置合わせを行える。
一方、図2は、ウェハステージ6、7のコーナーにあるステージ基準プレート14の構成を説明する説明図である。
ウェハステージ6、7の1つのコーナーにあるステージ基準プレート14は、ウェハ5表面とほぼ同じ高さ位置にあり、ウェハアライメント検出系用基準マーク18、及びレクチルアライメント検出系用基準マーク19を有する。
ウェハアライメント検出系用基準マーク18は、アライメント検出系17により検出される。
なお、ウェハアライメント検出系用基準マーク18も、基板としてのウェハ5の位置合わせ用マークの1つである。
一方、レクチルアライメント検出系用基準マーク19は、上述したようにレチクルアライメント検出系15A、又は、透過型レチクルアライメント検出系15Bにより検出されるマークである。
また、ステージ基準プレート14は、ウェハステージ6、7の任意の複数のコーナーに配置されていても良く、1つのステージ基準プレート14が任意の複数の上記基準マーク18及び上記基準マーク19を含んでいても良い。
なお、ウェハアライメント検出系用基準マーク18とレクチルアライメント検出系用基準マーク19の位置関係(XY方向)は予め定めた既知の関係にあり、双方18,19は共通のマークでも良くその形状等は任意である。
一方、フォーカス検出系16は、検出光をウェハ5表面に投射する投射系とそのウェハ5からの反射光を受光する受光系(受光素子)とを備えており、フォーカス検出系16の検出結果は制御装置41に出力される。
フォーカス検出系16は、アライメント検出系15A、15Bとは分離されて構成され、露光に先立って基板としてのウェハ5の高さ形状を予め測定する。フォーカス検出系16の検出結果とは、つまり予めの測定結果でもある。
制御装置41は、フォーカス検出系16の検出結果に基づいてZステージを駆動し、Zステージに保持されているウェハ5のZ軸方向における位置及び傾斜角を調整することが可能である。
また、アライメント検出系17は、基板としてのウェハ5の位置を計測するための検出系であり、図2に示すウェハアライメント検出系用基準マーク18、ウェハアライメントマーク20を検出することでウェハ5の位置を計測する。
なお、ウェハアライメント検出系用基準マーク18、及びウェハアライメントマーク20は、基板としてのウェハ5の位置合わせ用マークである。
アライメント検出系17も、計測結果を制御装置41に渡すことで、ウェハステージ駆動装置の駆動を介してウェハ5の位置を正規の位置に調整することが可能である。
一方、ツインステージ型露光装置のフォーカス計測の手順は、まず計測ステーション1でフォーカス検出系16が基準となるステージ基準プレート14にフォーカスを合わせ、ウェハ5のフォーカスマッピングを行う。
また、フォーカス検出系16によりウェハ5のフォーカスマッピングを行うと、制御装置41は、ウェハ5表面の凹凸を、上述のように計測したステージ基準プレート14からの差分として検出し逐次記憶部42に記憶する。
なお、制御装置41及び記憶部42は、エンベデッドシステムで構成しても良く、若しくは本例のツインステージ型露光装置に接続するコンピュータで代用しても良い。
一方、フォーカスマッピングの間、Z方向用レーザ干渉計12bはミラー10cを常に測定し続け、その距離が常に一定になるようにウェハステージ6の位置を制御する。
次に計測ステーション1で計測したウェハ5を露光するためにウェハステージ6を露光ステーション2に移動させる。
露光ステーション2ではまず、レチクルアライメント検出系用基準マーク19をレチクルアライメント検出系15Aを用いて検出することで、投影光学系9の焦点面をステージ基準プレート14に合わせる。
そして、計測ステーション1側で記憶したステージ基準プレート14とウェハ5表面の凹凸のフォーカスの差分に基づいて、ウェハステージ6を移動させることで、投影光学系9の焦点面とウェハ5表面のフォーカスを合わせる。
投影光学系9の焦点面とウェハ5表面のフォーカスを合わせた後は、レクチル3のパターン像をウェハ5に転写する露光処理を行う。
なお、露光ステーション2で投影光学系9の焦点面に対するステージ基準プレート14の位置合わせのためレチクルアライメント検出系用基準マーク19を検出する際は透過型レチクルアライメント検出系15Bを用いても良い。
このようなツインステージ型露光装置では、例えば露光ステーション2でのウェハステージ7上の第一のウェハ5の露光処理中に、計測ステーション1でウェハステージ6上の第二のウェハ5の交換及び計測処理が行われる。
そして、それぞれの作業が終了すると、ウェハステージ7が計測ステーション1に移動し、それと並行してウェハステージ6が露光ステーション2に移動し、次はウェハステージ7で上記計測処理及びウェハ交換処理が行われる。
その結果、次はウェハステージ6上の第二のウェハ5に対して露光処理が行われることになる。
一方、ツインステージ型露光装置のアライメント計測の手順は、まず計測ステーション1へウェハ5が搬入された後にウェハアライメント検出系用基準マーク18をアライメント検出系17で検出する。
また、フォーカス検出系16は、アライメント検出系17とは分離されて構成され、露光に先立って基板としてのウェハ5の高さ形状を予め測定する。
次に、計測ステーション1のグローバルアライメント処理として、アライメント検出系17によりショット領域周辺にあるウェハ5の位置合わせ用マークとしての図2に示されるウェハアライメントマーク20を複数個測定する。
さらに、制御装置41によりその測定結果に基づいてウェハアライメント検出系用基準マーク18からウェハアライメントマーク20までの距離を求め、図2に示す各ショット領域30の座標を統計的に予測する。
この時ウェハアライメントマーク20の測定点数が多ければ多いほど、ショット座標の予測精度が上がることになり、また1点あたりの測定精度が高ければ高いほど同じく各ショット領域30の座標の予測精度が上がることになる。
また、ショット領域座標の予測精度、また1点あたりの測定精度が高くなるほど、ウェハ5の露光処理の際のレクチル3の位置とウェハ5の位置との重ね合わせの精度は向上することになる。
一方、計測ステーション1での計測が終了すると計測ステーション1にあるウェハステージ6は露光ステーション2側に移動し、露光ステーション2側にあるウェハステージ7は計測ステーション1側に移動する。
露光ステーション2側に移動したウェハステージ6はまず計測ステーション1においてアライメント検出系17で検出したウェハアライメント検出系用基準マーク18が露光光で検出される。
即ち、今度はレチクルアライメント検出系15A、又は、透過型レチクルアライメント検出系15Bを用いてレチクルアライメント検出系用基準マーク19が露光光で検出される。
そしてこの時の検出位置を基準としてグローバルアライメントで統計的に求めたショット領域30の座標までウェハステージ6を移動し、図2に示すショット領域30の露光を開始するというシーケンスが行われる。
本発明の実施例1ではショットのフォーカス検出とグローバルアライメントを同時に行うことができるため、計測ステーション1でのウェハアライメントマーク20の測定点数を増やすことができる。
その結果、レクチル3とウェハ5の精度の高い重ね合わせ露光を行うことが可能となり、露光精度の信頼性をさらに高めることができる。
しかも、本発明の実施例1ではフォーカスマッピングとグローバルアライメントを同時に行うことができるため、計測時間の短縮が可能となり、装置のスループットが大幅に向上する。
また、ウェハアライメントマーク20をグローバルアライメントで測定する際のフォーカス計測にフォーカス検出系16の読み値を記憶部42から利用できるため、ウェハアライメントマーク1点あたりの計測精度を高めることができる。
なお、実施例1ではレクチル3を用いるツインステージ型露光装置を例示しているが、レクチル3の代りにマスクを用いても良いことは勿論である。
ここで、ショット領域30のフォーカス検出とグローバルアライメント処理を同時に行う様子を図3及び図4に示す。
まず図3に示すように、ウェハ5の各ショット領域30の上下方向の位置にはウェハアライメントマーク20がある。
また、ウェハ5の一部ショット領域30に関係してアライメント検出系17による第1計測領域21があり、これを中心とするようにフォーカス検出系16による第2計測領域22が存在する。
即ちアライメント検出系17によるウェハアライメントマーク20を計測するための第1計測領域21と、第1計測領域21の一部が少なくとも重なる第2計測領域22が存在する。
また、第2計測領域22の長手方向の中心と、第1計測領域21の中心とは一致する。
また、図3、図4中の矢印はアライメント検出系17が計測するウェハアライメントマーク20の計測順序を示す。その計測の際、第1計測領域21、第2計測領域22を通過する。
一方、図4では、各ショット領域30の左右方向の位置にウェハアライメントマーク20がある場合の例を示す。
図4中の矢印は、図3と同じくアライメント検出系17が計測するウェハアライメントマーク20の計測順序を示す。その計測の際も、第1計測領域21、第2計測領域22を通過する。
ただし、ウェハアライメントマーク20の計測順序は、図3、図4に示す順序に限定されるものではなく、その他、任意の計測順序を定めても良い。
図5は、図3に示すように、各ショット領域30の上下方向の位置にウェハアライメントマーク20があるときの1つのショット領域30を拡大して示す拡大図である。
図5に示すように、ショット領域30の上側にあるウェハアライメントマーク20をアライメント検出系17が測定し、次にショット領域30の下側にあるウェハアライメントマーク20をアライメント検出系17が測定する。
このためにウェハステージ6、7が移動する時、ウェハステージ6、7の移動と同時にこのショット領域30をカバーするフォーカス検出系16の第3計測領域23の範囲(図5に×で示す範囲)の受光素子の出力を選択する。
即ち、ウェハ5のショット領域30に対するウェハアライメントマーク20の座標によって、フォーカス検出系16が計測する第2計測領域22からショット領域30を含む第3計測領域23のセンサー範囲を抽出する。
このように、ウェハステージ6、7の移動と同時にショット領域30のフォーカス計測を行う。これにより、フォーカス検出系16は、ウェハ5の高さ形状の測定を行うことができる。
図6は、図5に示す状態のウェハステージ6,7が移動してショット領域のフォーカス計測が完了した状態を拡大して示す拡大図である。
アライメント検出系17は、図5に示すショット領域30の上側にあるウェハアライメントマーク20を測定した後は、続いてショット領域30の下側にある図6に示されるウェハアライメントマーク20を測定する。
このような計測手法を用いれば、図3に示すようなショット領域30の上下方向にウェハアライメントマーク20があるウェハ5のグローバルアライメント処理と同時にショット領域のフォーカス計測を行うことができる。
図7は、図4に示すようにショット領域30の左右方向の位置にウェハアライメントマーク20がある場合のウェハアライメントマーク20付近を拡大して示す拡大図である。
図7に示す例は、ショット領域30,30の間にあるウェハアライメントマーク20をアライメント検出系17が測定するためにウェハステージ6、7が移動する。
この時、ウェハステージ6、7の移動と同時にショット領域30,30をカバーするフォーカス検出系16の第3計測領域の範囲(×で示す範囲)24、25の受光素子の出力を選択する。
これにより、ウェハステージ6、7の移動と同時に図7に示す2つのショット領域30、30のフォーカス計測を同時に行う。
図8は、ウェハステージ6、7が移動して図7に示す2つのショット領域30、30のフォーカス計測が完了した状態を拡大して示す拡大図である。
図8に示す例は、フォーカス検出系16が図7に示すショット領域30、30を上から下へ計測する計測方法を採用している。
フォーカス検出系16は、ショット領域30、30をカバーする領域の受光素子の出力を選択することで、2つの隣同士のショット領域30、30のフォーカス計測を同時に行う。
即ちフォーカス検出系16は、その計測領域から複数のショット領域30を含むセンサー範囲を抽出し、複数のショット領域30に対して同時に、ウェハ5の高さ形状の測定を行うことができる。
このような計測手法を用いれば、図4に示す各ショット領域30の左右方向にウェハアライメントマーク20があるウェハ5のグローバルアライメント処理と各ショット領域30のフォーカス計測を同時に行うことが可能となる。
このように本発明の実施例1では、ウェハアライメントマーク20が各ショット領域30の上下左右のどの座標にあっても、計測ステーション1でグローバルアライメント処理と各ショット領域30のフォーカス計測を同時に行える。
また図3〜図8ではアライメント検出系17による第1計測領域21はフォーカス検出系16による第2計測領域22の中心にあるとしてグローバルアライメントとフォーカス計測を行っている。
しかし、勿論、図9、図10に示すようにアライメント検出系17による第1計測領域21がフォーカス検出系16による第2計測領域22からずれた位置にあってもグローバルアライメント処理とフォーカス計測を同時に行える。
また、アライメント検出系17による第1計測領域21とフォーカス検出系16による第2計測領域22とは必ずしも重なっていなくても良い。
本発明の実施例1の計測手法では、アライメント検出系17がウェハアライメントマーク20を測定するときのフォーカス計測は、フォーカス検出系16が記憶部42から過去の計測結果を先読みして行う。
しかし、従来のシングルステージ型露光装置等のグローバルアライメントでは、アライメント検出系17がウェハアライメントマーク20を測定するときのフォーカス計測に図11に示される手法を用いていた。
即ち従来のグローバルアライメントの際のウェハアライメントマーク20のフォーカス計測では、図11に示すように、ウェハアライメント検出系内部の簡易フォーカス検出系26を用いて行っていた。
これに対して、本発明を利用したツインステージ型露光装置では、グローバルアライメントとフォーカス検出系16によるショット領域のフォーカス計測を同時に行う。
これにより、フォーカス検出系16によるウェハアライメントマークのフォーカス計測値を記憶部42に記憶する。
このため、グローバルアライメントの際のウェハアライメントマーク20のフォーカス計測にフォーカス検出系16の過去の測定値を任意に用いることができる。
したがって、グローバルアライメントの際のウェハアライメントマーク20のフォーカス計測には、図11に示すようなウェハアライメント検出系内部の簡易フォーカス検出系26を用いるよりも、当然に次の手法の方が好ましい。
即ち図12に示すようにアライメント検出系17とは独立に存在するフォーカス検出系16を用いてウェハアライメントマーク20のフォーカス計測を行うという手法の方が好ましい。
その場合、フォーカス検出光の照射角度を大きくすることができるために精度の良いフォーカス計測が可能となる。
フォーカス検出光の照射角度が大きければ大きいほどフォーカス計測の精度も向上し、グローバルアライメントの際のフォーカス計測が精度良く行えればグローバルアライメントの計測精度自体も向上する。
このようなウェハアライメントマークのフォーカス計測をアライメント検出系17と独立に存在するフォーカス検出系16で行う手法を、ツインステージ型露光装置の計測ステーション1でのグローバルアライメント時に適用しても良い。
また、シングルステージ型露光装置でのグローバルアライメント時に適用しても良い。
なお、図15は、本発明による計測ステーションでの計測時間に占めるアライメント時間及びフォーカス時間と従来例でのアライメント時間及びフォーカス時間との関係を順序を含めて比較した場合を説明する説明図である。
図15にも示すように、本発明を含むツインステージ型露光装置は、アライメント計測、及びフォーカス計測を同時に行うことが可能である。
次に、本発明の実施例2を説明する。
実施例1では本発明のツインステージ型露光装置への適用例について述べてきたが、実施例2では本発明のシングルステージ型液浸露光装置への適用例につて説明する。
液浸型露光装置とは投影光学系9とウェハ5との間の少なくとも一部を屈折率が1よりも大きい液体で浸して開口数NAの増大を図ることにより、解像力の向上を図る露光装置である。
この液浸露光方法においては、ウェハ5と投影光学系9のウェハ側先端面を構成する光学素子との間の空間に、フォトレジスト層の屈折率に近い屈折率を有する液体が充填されている。
これにより、ウェハ側から見た投影光学系の有効開口数が増加し、解像力を向上させることができる。この液浸露光方法は、使用する液体を選択することによって、良好な焼き付け性能を獲得できると期待されている。
以下、本発明のシングルステージ型液浸露光装置への適用例について図面を用いて説明する。本発明の実施例2の説明では図13に示すようなシングルステージ型液浸露光装置を用いる。
図13は、本発明の実施例2のシングルステージ型液浸露光装置の構成を示す概略構成図である。なお、図13では制御装置41、記憶部42の図示を省略する。
実施例2では、フォーカス検出系16を例えば液浸領域の光軸が当たるウェハ5上へフォーカス点が向くように液体31を満たす液浸領域の外側に設置する。また、アライメント検出系17は、投影光学系9の付近に適宜設置する。
なお、ウェハ5と投影光学系9の間を浸す液体31は、液体供給装置27によって露光前に供給され、露光後に液体回収装置28によって回収される。
通常のシングルステージ型露光装置ではグローバルアライメントを行った後に露光と同時に先読みのフォーカス検出系がフォーカス位置の追い込みを行う。
しかし、液浸露光装置では露光する前にウェハ5と投影光学系9の間をフォトレジスト層の屈折率に近い屈折率を有する液体31で浸すために、露光と同時にフォーカス検出系がフォトレジスト層の凹凸情報を計測することができなくなる。
つまり、シングルステージ型液浸露光装置では露光と同時にショット領域のフォーカス計測を行うことができないので、露光前に予めフォーカスマッピングを行っておく必要がある。
そこで、実施例2のシングルステージ型液浸露光装置では露光の前にフォーカスマッピングとグローバルアライメントを行った後に液体供給装置27がウェハ5と投影光学系9の間に液体31を供給しショット領域の露光を行う。
そして、露光後に液体回収装置28が液体31を回収するといったシーケンスの計測方法を採用する。
従来のシングルステージ型液浸露光装置では露光前にウェハ5のグローバルアライメントを行った後にショット領域のフォーカスマッピングを行っていた。
しかし、これではグローバルアライメントを行った後に露光とフォーカスマッピングを同時に行っていたシングルステージ型露光装置と比べスループットの低下が生じてしまう。
ところが、実施例2ではフォーカスマッピングとグローバルアライメントを同時に行う構成と計測手法を用いるため、シングルステージ型液浸露光装置での露光前にグローバルアライメントとフォーカスマッピングを同時に行える。
このため、図14に示すように、従来のシングルステージ型露光装置が行うアライメントの計測時間と同じ計測時間内にアライメント及びフォーカスマッピングを行い、露光前の計測を完了することが可能となる。
このように本発明の実施例2のフォーカスマッピングとグローバルアライメントを同時に行う構成と計測手法を用いれば、シングルステージ型液浸露光装置でのスループットを従来よりも大幅に向上させることが可能となる。
(デバイス製造方法の実施例)
次に、図16及び図17を参照して、上述の露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。
図16は、デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造方法を例に説明する。
ステップS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。
ステップS2(マスク製作)では設計した回路パターンに基づいてマスクを製作する。ただしここではレクチルを製作しても良い。
ステップS3(ウェハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
ステップS4(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いて、上記の露光装置によりリソグラフィ技術を利用してウェハ上に実際の回路を形成する。
ステップS5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップS4によって作製されたウェハを用いて半導体チップ化する工程である。
半導体チップ化する工程ではアッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。
ステップS6(検査)では、ステップS5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップS7)される。
図17は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
ステップS11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。
ステップS12(CVD)ではウェハの表面に絶縁膜を形成する。
ステップS13(電極形成)では、ウェハに電極を形成する。
ステップS14(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。
ステップS15(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。
ステップS16(露光)では露光装置によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。
ステップS17(現像)では露光したウェハを現像する。
ステップS18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。
ステップS19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明の実施例のデバイス製造方法では、ウェハのアライメント精度及びスループットを高める上記の露光装置を用いるため、デバイスの生産性を向上させることができる。
本発明の実施例1のツインステージ型露光装置の構成を示す概略構成図である。 実施例1のウェハステージのコーナーにあるステージ基準プレートの構成を説明する説明図である。 実施例1のショット領域のフォーカス検出とグローバルアライメント処理を同時に行う様子の一例を説明する説明図である。 実施例1のショット領域のフォーカス検出とグローバルアライメント処理を同時に行う様子の他の一例を説明する説明図である。 実施例1の各ショット領域の上下方向の位置にウェハアライメントマークがあるときの1つのショット領域を拡大して示す拡大図である。 実施例1のウェハステージが移動してショット領域のフォーカス計測が完了した状態を拡大して示す拡大図である。 実施例1のショット領域の左右方向の位置にウェハアライメントマークがある場合のウェハアライメントマーク付近を拡大して示す拡大図である。 実施例1のウェハステージが移動して図7に示す2つのショット領域のフォーカス計測が完了した状態を拡大して示す拡大図である。 アライメント検出系の計測領域がフォーカス検出系の計測領域の中心からずれた位置にある状態の一例を示す拡大図である。 アライメント検出系の計測領域がフォーカス検出系の計測領域の中心からずれた位置にある状態の他の一例を示す拡大図である。 通常におけるアライメント検出系内部のフォーカス検出系を使ってアライメントのためのウェハのフォーカス計測を行う場合の計測ステーションを拡大して示す拡大図である。 実施例1のアライメント検出系とは独立に存在するフォーカス検出系がアライメントのためのウェハアライメントマークのフォーカス計測を行う場合の計測ステーションを拡大して示す拡大図である。 本発明の実施例2のシングルステージ型液浸露光装置の構成を概略的に示す概略構成図である。 実施例2のシングルステージ型液浸露光装置での計測時間を従来のシングルステージ型液浸露光装置での計測時間と比較した場合を説明する説明図である。 本発明による実施例1の計測ステーションでの計測時間に占めるアライメント時間及びフォーカス時間と従来例でのアライメント時間及びフォーカス時間との順序を含めて比較した場合を説明する説明図である。 本発明の露光装置を使用したデバイス製造方法を説明するためのフローチャートである。 図16に示すフローチャートのステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 計測ステーション
2 露光ステーション
3 レチクル
4 レチクルステージ
5 ウェハ
6 ウェハステージ
7 ウェハステージ
8 照明光学系
9 投影光学系
10a,10b,10c ミラー
11a,11b,11c,12a,12b レーザ干渉計
13 レチクル基準マーク
14 ステージ基準プレート
15A レチクルアライメント検出系
15B 透過型レチクルアライメント検出系
16 フォーカス検出系
17 アライメント検出系
18 ウェハアライメント検出系用基準マーク
19 レチクルアライメント検出系用基準マーク
20 ウェハアライメントマーク
21 第1計測領域
22 第2計測領域
23 第3計測領域
24 第3計測領域の範囲
25 第3計測領域の範囲
26 フォーカス検出系
27 液体供給装置
28 液体回収装置
31 液体
41 制御装置
42 記憶部

Claims (7)

  1. マスク上のパターンを感光剤が塗布された基板上に投影露光する露光装置であって、
    前記感光剤が塗布された前記基板の位置を計測するためのアライメント検出系と、
    前記アライメント検出系とは分離されて構成され、露光に先立って前記基板の高さ形状を予め測定するフォーカス検出系と、を有し、
    前記フォーカス検出系が前記基板の前記高さ形状の測定を行っている際に、前記アライメント検出系が同時に前記基板の位置合わせ計測を行うことを特徴とする露光装置。
  2. マスク上のパターンを感光剤が塗布された基板上に投影露光する露光装置であって、
    前記感光剤が塗布された前記基板の位置を計測するためのアライメント検出系と、
    露光に先立って前記基板の高さ形状を予め測定するフォーカス検出系と、を有し、
    前記アライメント検出系が前記基板の位置合わせ用マークを測定する際に、前記位置合わせ用マークのフォーカス計測に前記フォーカス検出系の読み値を用いることを特徴とする露光装置。
  3. 前記アライメント検出系が前記基板の前記位置合わせ用マークを計測する第1計測領域と、
    前記第1計測領域の一部が少なくとも重なり、前記フォーカス検出系が計測する第2計測領域と、を有することを特徴とする請求項1または2記載の露光装置。
  4. 前記第2計測領域の長手方向の中心と、前記第1計測領域の中心とが一致することを特徴とする請求項3記載の露光装置。
  5. マスク上のパターンを感光剤が塗布された基板上に投影露光する露光装置であって、
    前記感光剤が塗布された基板の位置を計測するためのアライメント検出系と、露光に先立って前記基板の高さ形状を予め測定するフォーカス検出系と、を有し、
    前記基板のショット領域に対する前記位置合わせ用マークの座標によって、前記フォーカス検出系が計測する第2計測領域から前記ショット領域を含む第3計測領域のセンサー範囲を抽出して、前記基板の高さ形状の測定を行うことを特徴とする露光装置。
  6. 前記フォーカス検出系の計測領域から複数の前記ショット領域を含むセンサー範囲を抽出し、複数の前記ショット領域に対して同時に、前記基板の高さ形状の測定を行うことを特徴とする請求項5記載の露光装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の露光装置を用いてウェハを露光する工程と、
    前記ウェハを現像する工程とを備えることを特徴とするデバイス製造方法。
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