JP2008129409A - 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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紀行 神谷
Takeshi Imamura
剛 今村
Kyota Hizuka
恭太 肥塚
Tadaaki Hattori
忠明 服部
善之 ▲高▼野
Yoshiyuki Takano
Masayuki Osawa
正幸 大澤
Mieko Terajima
美恵子 寺嶋
Hiroya Abe
紘也 阿部
Takashi Innami
崇 印南
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Abstract

【課題】経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる中空体、現像剤担持体、現像装置、及び該現像装置を備えたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁界発生手段と、前記磁界発生手段を内包しているとともに前記磁界発生手段の磁力により外表面に現像剤を吸着する中空体と、を有する現像剤担持体において、前記中空体が、外表面にランダムに設けられた多数の楕円形状の凹みを有する円筒形状の基材と、該基材の外表面に該基材を構成する金属よりも硬い金属で構成されたメッキ層と、を有するものとする。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等に用いられる現像剤担持体、現象装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関し、さらに詳しくは、中空体に担持された現像剤を、感光体と中空体とが間隙をもって対向する現像領域に搬送し、該感光体上の静電潜像を現像してトナー像を形成する現像剤担持体及び現像装置に関する。また、本発明は、かかる現像装置を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
画像形成装置の現像剤担持体の中空体に現像剤を担持して、該現像剤を感光体ドラムに確実に搬送するために、前述した中空体(例えば、特許文献1参照)の外表面へのサンドブラスト加工や、該外表面へのV溝形成などの粗面化処理を行っていた。
特願2005−036534号
しかしながら、前述したサンドブラスト加工が施された中空体は、その外表面に形成された凹凸が非常に細かいので、現像剤などにより該凹凸が徐々に削られ、そのために、前述したサンドブラスト加工が施された中空体は、印刷枚数が増加するにしたがって、即ち、経年変化にしたがって、前述した凹凸が削られて平らになってしまい、よって、前述したサンドブラスト加工が施された中空体は、徐々に現像剤の搬送量が減少してゆき、記録紙に形成される画像が徐々に薄くなるという問題があった。
また、サンドブラスト加工などの粗面化処理で中空体の搬送力を高めようとすると、概して外表面の加工で中空体に大きな負荷をかけることになり、中空体軸心の湾曲、中空体外径の不均一、および中空体断面の歪みを引き起こし、中空体の振れ精度が悪くなる。これにより、中空体と感光ドラムとの間隔が変動するので、感光ドラムに供給される現像剤の量が一定でなくなり、そのために、画像にムラが生じるという問題があった。
一方、前述したV溝を外表面に形成した加工対象物としての中空体は、前記V溝が前述したサンドブラスト加工によって形成される凹凸より遙かに大きい。即ち、中空体のV溝は、現像剤の磁性キャリアなどより遙かに大きい(深い)ので、V溝が形成された中空体は、該V溝が摩耗しにくく経年変化とともに現像剤の搬送量が低下することが無い。しかしながら、前述したV溝を外表面に形成した中空体は、V溝内で搬送する現像剤が、V溝が設けられていない部分で搬送する現像剤より多くなるので、現像剤の搬送量が変化し、形成した画像に濃度ムラが生じ易いという問題があった。
また、中空体の基材に、アルミニウム合金などの比較的硬度が低く、加工性の良い金属を用いると、大きな負荷をかけずに粗面化処理が可能となり、さらに、加工に係る工程が短く済ませることができるので、前記中空体の振れ精度の悪化を防ぐことができ、また、加工に係るコストの高騰を防ぐことができる。しかし、その一方で、硬度の低い金属は、磨耗による経年変化の進行が早いという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制して、形成される画像が薄くなることを防止するとともに、現像剤を均一にかつ安定に感光ドラムに供給して、画像のムラが生じることを防止した中空体、現像剤担持体、現像装置、及び該現像装置を備えたプロセスカートリッジ並びに画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の現像剤担持体は、磁界発生手段と、前記磁界発生手段を内包しているとともに前記磁界発生手段の磁力により外表面に現像剤を吸着する中空体と、を有する現像剤担持体において、前記中空体が、外表面にランダムに設けられた多数の楕円形状の凹みを有する円筒形状の基材と、該基材の外表面に該基材を構成する金属よりも硬い金属で構成されたメッキ層と、を有していることを特徴とするものである。
請求項2に記載の現像剤担持体は、請求項1に記載の現像剤担持体において、前記中空体の基材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の現像剤担持体は、請求項1または2に記載の現像剤担持体において、前記中空体の外表面に設けられた多数の楕円形状の凹みが、短線状の線条材を回転磁場内に位置づけて、回転磁場により前記中空体の外表面に前記線条材をランダムに衝突させて形成された凹みであることを特徴とするものである。
請求項4に記載の現像剤担持体は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像剤担持体において、前記メッキ層が、リンの含有量が8wt%以上の無電解ニッケルメッキ層で構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の現像剤担持体は、請求項4に記載の現像剤担持体において、前記メッキ層の膜厚(μm)が、2μm以上であり、かつ前記中空体の基材の表面粗さRz(μm)より小さいことを特徴とするものである。
請求項6に記載の現像装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像剤担持体を有することを特徴とするものである。
請求項7に記載の現像装置は、請求項6に記載の現像装置において、現像剤が、トナーと磁性キャリアとを含んでいるとともに、磁性キャリアの平均粒径が20μm以上でかつ50μm以下であることを特徴とするものである。
請求項8に記載のプロセスカートリッジは、現像装置を少なくとも有するプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項6または7に記載の現像装置を有することを特徴とするものである。
請求項9に記載の画像形成装置は、現像装置を少なくとも有する画像成形装置において、前記現像装置として、請求項6または7に記載の現像装置を有することを特徴とするものである。
請求項1に記載の現像剤担持体によれば、現像剤担持体の有する中空体の外表面に、従来のサンドブラスト加工で形成される凹みより大きな楕円形状の凹みを有するので、サンドブラスト加工で形成された凹みに比して、経年変化による楕円形状の凹みの磨耗が少なく、また、サンドブラスト加工で形成された凹みに比して、凹みの磨耗が進行したときの、中空体の外周側から見た、中空体に吸着される現像剤の面積の減少率が小さく、そのため、経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制でき、よって、形成される画像が薄くなることを防止できる。また、前記中空体は、その外表面に、前記中空体を構成する基材より硬い金属で構成されるメッキ層を有するので、前記中空体を構成する基材のみで構成される中空体に比して、外表面の硬度が高く、その外表面の磨耗を抑制でき、そのため、経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制でき、よって、形成される画像が薄くなることを防止できる。また、前記中空体は、前述の通り、その外表面に有するメッキ層によって硬度を高めることができるので、中空体を構成する基材に、大きな負荷をかけずに加工が可能な、硬度の低い金属を使用でき、そのため、中空体の振れ精度の低下による、現像剤の搬送量の不均一を防止でき、よって、濃度ムラのない画像を得ることができる。また、前記中空体を構成する基材に、硬度の低い金属を使用することができるので、加工にかかる工程を短縮することができ、よって、加工にかかるコストの高騰を防ぐことができる。
請求項2に記載の現像剤担持体によれば、中空体を構成する基材に、比較的硬度が低く加工性の良い、アルミニウムまたはアルミニウム合金を使用しているので、中空体に大きな負荷をかけずに中空体の基材の外表面を加工でき、そのため、中空体の振れ精度の低下による、現像剤の搬送量の不均一を防止でき、よって、濃度ムラのない画像を得ることができる。
請求項3に記載の現像剤担持体によれば、回転磁場内に位置づけられた短線状の線条材を中空体の外表面に衝突させて、中空体の外表面に楕円形状の凹みを形成するので、前記線条材を中空体の外表面に均一に衝突させて、その中空体の外表面に均一に楕円形状の凹みを形成することができ、そのため、現像剤の搬送量をより均一にでき、よって、より濃度ムラのない画像を得ることができる。また、前記中空体は、前記線条材をその中空体の外表面に均一に衝突させて楕円形状の凹みを形成するので、中空体に大きな負荷をかけずに外表面を加工でき、そのため、中空体の振れ精度の低下による、現像剤の搬送量の不均一を防止でき、よって、濃度ムラのない画像を得ることができる。
請求項4に記載の現像剤担持体によれば、中空体の外表面に無電解ニッケルメッキ層を有するので、非磁性かつ膜厚の均一性および密着性に優れたメッキ層を構成することができ、そのため、中空体の基材の性質を損うことがなく、よって、中空体の外表面と同等の表面性状を有するメッキ層を得ることができる。
請求項5に記載の現像剤担持体によれば、中空体外表面に有する無電解ニッケルメッキ層の膜厚(μm)を2μm以上としているので、例えばアルミニウム合金と膜厚2μm以上の無電解ニッケルメッキ層の組み合わせにおいては、アルミニウム合金より硬度の高い、ステンレス綱並みの硬度を得ることができるなど、基材を構成する金属と、無電解ニッケルメッキ層との組み合わせにより、基材そのものより高い硬度を得ることで、経年変化による中空体外表面の磨耗を抑制でき、そのため、現像剤の搬送量の低下を抑制でき、よって、形成される画像が薄くなることを防止できる。また、中空体外表面に有する無電解ニッケルメッキ層の膜厚(μm)を、中空体の表面粗さRz(μm)より小さくしているので、無電解ニッケルメッキ層を施しても、その外表面において、中空体の基材の外表面の表面粗さRz(μm)を追従でき、よって、中空体の基材の外表面と同等の表面性状を有するメッキ層を得ることができる。
請求項6に記載の現像装置は、前述した現像剤担持体を有しているので、経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制できるとともに、中空体の振れ精度を高く保つことができ、よって、形成される画像が薄くなることを防止できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる。
請求項7に記載の現像装置は、磁性キャリアの平均粒径が20μm以上でかつ50μm以下の現像剤を用いている。よって、磁性キャリアが粒状度に優れているので、ムラの少ない優れた画像を得ることができる。
請求項8に記載のプロセスカートリッジは、請求項6または7に記載の現像装置を有しているので、経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制できるとともに、中空体の振れ精度を高く保つことができ、よって、形成される画像が薄くなることを防止できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる。
請求項9に記載の画像形成装置は、請求項6または7に記載の現像装置を有しているので、経年変化による現像剤の搬送量の低下を抑制できるとともに、中空体の振れ精度を高く保つことができ、よって、形成される画像が薄くなることを防止できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態を示す現像剤担持体の断面図である。図2は、本発明の一実施形態を示す現像剤担持体を構成する中空体の斜視図である。図3は、図2に示す中空体のI−I線に沿う断面図である。図4は、図3に示す中空体の断面図の表面を拡大した様子を示す概略図である。図5は、本発明の一実施形態を示す現像剤担持体を構成する中空体の外表面に吸着された現像剤の様子を示す概略図である。図6は、従来のサンドブラスト加工を施した中空体の外表面に吸着された現像剤の様子を示す概略図である。図7は、本発明の一実施形態を示す現像剤担持体を構成する中空体の外表面に、楕円形状の凹みを形成する加工を行うために、その外表面に衝突させる線条材の斜視図である。図8は、前記中空体の外表面に、楕円状の凹みを形成する表面処理装置の概略構成図である。図9は、図8に示す表面処理装置のII−IIに沿う断面図である。図10は、本発明の一実施形態を示す現像装置、および前記現像装置を有するプロセスカートリッジの断面図である。図11は、本発明の一実施形態を示す磁性キャリアの断面図である。図12は、本発明の一実施形態を示す画像形成装置である。
次に、本発明の一実施形態である現像剤担持体の構成を、図1〜図4を参照して説明する。
図1において、115は現像剤担持体である。現像剤担持体115は、芯金134と、円筒状の磁界発生手段(磁石体ともいう)133と、円筒状の中空体132とを備えている。
磁界発生手段133は、磁性材料で構成され、かつ円筒状に形成されているとともに、図示しない複数の固定磁極が取り付けられている。磁界発生手段133は、芯金134の外周に軸芯回りに回転することなく固定されている。
前記固定磁極は、長尺で棒状の磁石であり、磁界発生手段133に取り付けられている。固定磁極は、磁界発生手段133、即ち、現像剤担持体115の長手方向に沿って延びており、該磁界発生手段133の全長に亘って設けられている。前述した構成の磁界発生手段133は、中空体132内に収容されている(内包されている)。
中空体132は、図2に示すように、円筒状に形成されている。中空体132は、磁界発生手段133を内包して、軸芯回りに回転自在に設けられている。中空体132は、その内周面が固定磁極に順に相対するように回転される。中空体132は、図3に示すように、それを構成する基材1321の外表面にメッキ層1322を有している。また、中空体132の外表面には、後述する表面処理装置1(図8)によって粗面化処理が施され、図4に示すように楕円形状の凹み139がランダムに形成されている。
中空体の基材1321は、非磁性材料であるアルミニウム、またはアルミニウム合金で構成される。アルミニウムまたはアルミニウム合金は、成形性、軽さなどの面で優れている。アルミニウム合金は、鋳造用合金と展伸用合金とがあり、さらに、非熱処理型合金と熱処理型合金とに分類される。中空体132に用いる場合は押出しによりパイプ形状を得るため、展伸用合金が用いられる。また、非熱処理型合金では、冷間加工によって強度を高めることができる純Al系の1100、Al−Mn系の3003、および一般的な展伸材であるAl−Mg系の5052などを用いることができる。熱処理型合金では、常温で時効硬化するAl−Cu系の2024、人工時効によって高い強度が得られるAl−Mg−Si系の6063、Al−Zn−Mg系の7075などを用いることができる。望ましくは、アルミニウム合金A6063である。
メッキ層1322は、無電解ニッケルメッキ層であって、8wt%以上のリンを含有し、その膜厚は2μm以上かつ中空体の表面粗さRz(μm)より小さい。望ましくは、含有するリンは9wt%程度、膜厚は3μm程度である。
芯金134は、その長手方向が、図10に示す感光体ドラム108の長手方向と平行に配され、現像装置113を構成するケース125に回転することなく固定される。
次に、現像剤担持体115がその外表面に現像剤126を吸着させる動作について説明する。
図10に示す現像装置113内において、現像剤担持体115と、磁性キャリア135とトナーとで構成される現像剤126と、は間隙を持って対向している。磁力発生手段133に取り付けられている固定磁極は、その磁力により中空体132の外表面に現像剤126を吸着し、現像剤126の磁性キャリア135を、固定磁極が生じる磁力線に沿って複数重ねさせて、図5に示すように、前記中空体132の外表面上に立設させる。このように、磁性キャリア135が磁力線に沿って複数重なって中空体132の外表面上に立設する状態を、磁性キャリア135が中空体132の外表面上に穂立ちするという。すると、この穂立ちした磁性キャリア135にトナーが吸着し、ともに現像剤担持体115の外表面に担持されて、感光体である感光ドラム108と中空体132とが間隙をもって対向する現像領域131に搬送される。
次に、中空体132の外表面に形成される楕円形状の凹み139について、従来のサンドブラスト加工による凹み139aとの違いについて、図5および図6を参照して説明する。
図6に、従来用いられているサンドブラスト加工により形成された従来の中空体132aの凹み139aを示す。サンドブラスト加工によって形成される凹み139aは、それぞれの間隔が狭く、磁性キャリア135に対して十分な大きさを持たないので、該磁性キャリア135が、該細かい凹み139a上に浮いた状態で、中空体132aの外表面に吸着されている。そのため、磁性キャリア135が凹み139a上を滑りやすく、磁性キャリア135から成る穂の一つ一つが、磁界発生手段からの磁界により磁気モーメントを有し、同方向の磁気モーメントを有した穂が互いに隣り合って平衡する。それぞれの穂には、互いに反発する力が働いているため、図6に示すように、磁性キャリア135を含む現像剤126aは、細く長く(中空体132aの外周面上では細く、中空体132aからの突出量が長く)穂立ちする。よって、中空体132aでは、実線で示す状態から二点鎖線で示す状態まで汲み上げた現像剤126aの量が減少すると、穂立ち形状を実線と二点鎖線とで相似形とするために、前述した中空体132aの外周側から見た穂立ちした現像剤126aの幅、即ち、面積が著しく小さくなり、現像領域131への現像剤126の搬送量は著しく減少する。
これに対して、図5に示す本実施形態における中空体の外表面の凹みは、図6に示すサンドブラスト加工による凹み139aよりはるかに大きいので、外表面の磨耗が少なく、そのため、経年変化による現像剤126の搬送量の減少が抑制される。また、図5の凹み139は磁性キャリア135に対して十分な大きさを持つので、該磁性キャリア135は中空体132の外表面に密着し、さらに一つ一つの凹み139を根として穂立ちを形成する。そのため、図6に示された従来のサンドブラスト加工された中空体の外表面より、磁性キャリア135を含む現像剤126は、太く短く(中空体132の外周面上では太く、中空体132からの突出量が短く)穂立ちするので、図5に示された本実施形態の中空体132では、実線で示す状態から二点鎖線で示す状態まで汲み上げた現像剤126の量が減少して、穂立ち形状を実線と二点鎖線とで相似形としても、前述した中空体132の外周側から見た穂立ちした現像剤126の幅、即ち、面積がほとんど小さくならず、現像領域131への現像剤126の搬送量はほとんど減少しない。
以上の説明より、本実施形態によれば、現像剤担持体115の有する中空体132の外表面に、従来のサンドブラスト加工で形成される凹みより大きな楕円形状の凹みを有するので、サンドブラスト加工で形成された凹みに比して、経年変化による楕円形状の凹み139の磨耗が少なく、また、サンドブラスト加工で形成された凹みに比して、凹みの磨耗が進行したときの、中空体132の外周側から見た、中空体132に吸着される現像剤126の面積の減少率が小さい。そのため、経年変化による現像剤126の搬送量の低下を抑制でき、よって、形成される画像が薄くなることを防止できる。また、前記中空体132は、その外表面に、前記中空体を構成する基材1321より硬い金属で構成されるメッキ層1322を有するので、前記中空体を構成する基材1321のみで構成される中空体に比して、外表面の硬度が高く、その外表面の磨耗を抑制できる。そのため、経年変化による現像剤126の搬送量の低下を抑制でき、よって、形成される画像が薄くなることを防止できる。また、前記中空体132は、前述の通り、その外表面に有するメッキ層1322によって硬度を高めることができるので、中空体を構成する基材1321に、大きな負荷をかけずに加工が可能な、硬度の低い金属を使用できる。そのため、中空体132の、軸心の湾曲および断面形状の歪みが発生せず、中空体の振れ精度の低下による、現像剤126の搬送量の不均一を防止でき、よって、濃度ムラのない画像を得ることができる。
また、前記中空体を構成する基材1321に、硬度の低い金属を使用することができるので、加工にかかる工程を短縮することができ、よって、加工にかかるコストの高騰を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、中空体を構成する基材1321に、比較的硬度が低く加工性の良い、アルミニウムまたはアルミニウム合金を使用しているので、中空体に大きな負荷をかけずに中空体の基材の外表面を加工できる。そのため、中空体132の、軸心の湾曲および断面形状の歪みが発生せず、中空体132の振れ精度の低下による、現像剤126の搬送量の不均一を防止でき、よって、濃度ムラのない画像を得ることができる。
また、本実施形態によれば、中空体132の外表面に無電解ニッケルメッキ層1322を有するので、非磁性かつ膜厚の均一性および密着性に優れたメッキ層1322を構成することができる。そのため、中空体の基材1321の性質を損うことがなく、よって、中空体の基材1321の外表面と同等の表面性状を有するメッキ層1322を得ることができる。
また、本実施形態によれば、中空体132の外表面に有する無電解ニッケルメッキ層1322の膜厚(μm)を2μm以上としているので、例えばアルミニウム合金と膜厚2μm以上の無電解ニッケルメッキ層の組み合わせにおいては、アルミニウム合金より硬度の高い、ステンレス綱並みの硬度を得ることができるなど、基材の金属と無電解ニッケルメッキ層との組み合わせにより、基材そのものより高い硬度を得ることで、経年変化による中空体132の外表面の磨耗を抑制できる。そのため、現像剤126の搬送量の低下を抑制でき、よって、形成される画像が薄くなることを防止できる。また、中空体132の外表面に有する無電解ニッケルメッキ層1322の膜厚(μm)を、中空体132の表面粗さRz(μm)より小さくしているので、無電解ニッケルメッキ層1322を施しても、その外表面において、中空体の基材1321の外表面の表面粗さRz(μm)を追従でき、よって、中空体の基材1321の外表面と同等の表面性状を有するメッキ層1322を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態である現像剤担持体を構成する中空体の外表面に衝突させて、その外表面に楕円形状の凹みを形成するための線条材、および前記線条材を内包する回転磁場を有する表面処理装置について、図7〜図9を参照して説明する。
線条材65は、図7に示すように、円柱状に形成されている。なお、線条材65の大きさは、外径が0.5mm〜1.4mmで、かつ全長が3.0mm〜14.0mm程度であるが、望ましくは、外径0.8mm、長さ6mm程度で、その材質はステンレス鋼SUS440Cである。線条材65は、後述する表面処理装置1の収容槽9に収容される。
表面処理装置1は、図8に示すように、ベース3と、固定保持部4と、移動手段としての電磁コイル移動部5と、移動保持部6と、移動チャック部7と、磁場発生部としての電磁コイル8と、収容槽9と、回収部10と、冷却部11と、検出手段としてのリニアエンコーダ75と、制御手段としての制御装置76(図9に示す)とを備えている。
ベース3は、平板状に形成されて、工場のフロアやテーブル上等に設置される。ベース3の上面は、水平方向と平行に保たれる。ベース3の平面形状は、矩形状に形成されている。
固定保持部4は、ベース3の長手方向(以下、矢印Xで示す)の一端部から立設した複数の支柱12と、保持ベース13と、立設ブラケット14と、円筒保持部材15と、保持チャック16と、を備えている。
保持ベース13は、平板状に形成され、支柱12の上端に取り付けられている。立設ブラケット14は、平板状に形成され、保持ベース13から立設している。円筒保持部材15は、円筒状に形成され、立設ブラケット14と保持ベース13とに取り付けられている。円筒保持部材15は、その軸芯が水平方向と矢印Xとの双方と平行な状態でかつ前記立設ブラケット14よりベース3の中央部寄りに配置されている。円筒保持部材15は、内側に収容槽9の一端部9a(図9)に取り付けられた後述するフランジ部材51b,51c,51d(即ち、一端部9a)を収容する。
保持チャック16は、前述した円筒保持部材15、即ち、保持ベース13の近傍に配され、前述したベース3に取り付けられている。保持チャック16は、円筒保持部材15内に一端部9aが収容された収容槽9をチャックして、該収容槽9の一端部9aを保持する。前述した構成の固定保持部4は、収容槽9の一端部9aを保持する。
電磁コイル移動部5は、一対のリニアガイド17と、電磁コイル保持ベース18と、電磁コイル移動用アクチュエータ19と、を備えている。リニアガイド17は、レール20と、スライダ21とを備えている。レール20は、ベース3上に設置されている。レール20は、直線状に形成されているとともに、その長手方向がベース3の長手方向、即ち、矢印Xと平行に配されている。スライダ21は、レール20に該レール20の長手方向、即ち、矢印Xに沿って移動自在に支持されている。一対のリニアガイド17は、レール20がベース3の幅方向(以下、矢印Yで示す)に沿って互いに間隔をあけて配されている。なお、矢印Xと矢印Yとは、勿論、互いに直交しているとともに、それぞれ水平方向と平行である。
電磁コイル保持ベース18は、平板状に形成され、前述したスライダ21上に取り付けられている。電磁コイル保持ベース18の上面は、水平方向と平行に配されている。電磁コイル保持ベース18は、電磁コイル8を表面上に設置する。電磁コイル移動用アクチュエータ19は、ベース3に取り付けられているとともに、前述した電磁コイル保持ベース18を矢印Xに沿って、スライド移動させる。前述した電磁コイル移動部5は、電磁コイル移動用アクチュエータ19により電磁コイル保持ベース18、即ち、電磁コイル8を矢印Yに沿ってスライド移動させる。また、電磁コイル移動部5による電磁コイル8の移動速度は、0mm/秒〜300mm/秒の間で変更可能である。さらに、電磁コイル移動部5の電磁コイル8の移動範囲は、600mm程度である。
移動保持部6は、一対のリニアガイド22と、保持ベース23と、第1アクチュエータ24と、第2アクチュエータ25と、移動ベース26と、軸受け回転部27と、保持チャック28と、を備えている。
リニアガイド22は、レール29と、スライダ30とを備えている。レール29は、ベース3上に設置されている。レール29は、直線状に形成されているとともに、その長手方向が矢印X、即ち、ベース3の長手方向と平行に配されている。スライダ30は、レール29に該レール29の長手方向、即ち、矢印Xに沿って移動自在に支持されている。一対のリニアガイド22は、レール29が矢印Y、即ち、ベース3の幅方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。
保持ベース23は、平板状に形成され、前述したスライダ30上に取り付けられている。保持ベース23の上面は、水平方向と平行に配されている。第1アクチュエータ24は、ベース3に取り付けられているとともに、前述した保持ベース23を矢印Xに沿って、スライド移動させる。
第2アクチュエータ25は、保持ベース23に取り付けられているとともに、移動ベース26を矢印Yに沿って、スライド移動させる。移動ベース26は、平板状に形成され、その上面が水平方向と平行に配されている。
軸受け回転部27は、一対の軸受31と、芯軸としての中空保持部材32と、回転手段としての駆動用モータ33と、チャック用シリンダ34とを備えている。一対の軸受31は、矢印Xに沿って、互いに間隔をあけて配置されているとともに、移動ベース26上に設置されている。中空保持部材32は、磁性材料で構成され、かつ円筒状に形成されているとともに、前述した軸受31により軸芯回りに回転自在に支持されている。中空保持部材32は、その軸芯が前述した矢印X、即ち、固定保持部4の円筒保持部材15の軸芯と平行に配置されている。中空保持部材32は、一端部32a(図9)が収容槽9内に位置するように移動ベース26上から固定保持部4に向かって突出した格好で、かつ、他端部32cが移動ベース26上に位置した状態に配されている。中空保持部材32は、図8に示すように、円筒状の中空体132内に通される。また、中空保持部材32の移動ベース26上に位置付けられた他端部32cには、プーリ35が固定されている。プーリ35は、中空保持部材32と同軸に配置されている。
駆動用モータ33は、移動ベース26に設置されているとともに、その出力軸にプーリ36が取り付けられている。駆動用モータ33の出力軸の軸芯は、矢印Xと平行である。前述したプーリ35,36には、無端状のタイミングベルト37が掛け渡されている。駆動用モータ33は、中空保持部材32を軸芯回りに回転させる。駆動用モータ33は、中空保持部材32を軸芯回りに回転させることで、中空体132を収容槽9の長手方向と平行な中空保持部材32の軸芯、即ち、中空体132の軸芯を中心として回転させる。
チャック用シリンダ34は、移動ベース26に設置されたシリンダ本体38と、該シリンダ本体38にスライド自在に設けられたチャック軸39とを備えている。チャック軸39は、円柱状に形成されその長手方向が矢印Xと平行に配されている。チャック軸39は、中空保持部材32内に収容されているとともに、該中空保持部材32と同軸に配置されている。チャック軸39には、一対のチャック爪40が複数取り付けられている。
一対のチャック爪40は、チャック軸39の外周面から該チャック軸39の外周方向に突出する格好で、該チャック軸39に取り付けられている。また、チャック爪40は、中空保持部材32の外周面から該中空保持部材32の外周に向かって突出可能となっている。チャック爪40は、チャック軸39及び中空保持部材32からの突出量が変更自在に設けられている。複数対のチャック爪40は、前述したチャック軸39の長手方向、即ち、矢印Xに沿って、間隔をあけて配置されている。一対のチャック爪40は、チャック用シリンダ34のチャック軸39がシリンダ本体38に近づく方向に縮小すると、前述したチャック軸39及び中空保持部材32からの突出量が増加する。
前述したチャック用シリンダ34は、チャック軸39がシリンダ本体38に縮小することで、チャック爪40をよりチャック軸39の外周方向に突出させて、該チャック爪40を中空保持部材32の外周に取り付けられた中空体132の内周面に押圧させて、チャック軸39と中空保持部材32と中空体132とを固定する。このとき、勿論、チャック軸39と中空保持部材32と中空体132と後述の円筒部材50、即ち、収容槽9は、同軸になる。
前述したチャック用シリンダ34とチャック爪40は、中空保持部材32と収容槽9と同軸となるように中空体132を保持する。即ち、チャック用シリンダ34とチャック爪40は、中空体132を収容槽9の中心に保持する。前述したチャック用シリンダ34とチャック爪40と、中空保持部材32とは、特許請求の範囲に記載された保持手段をなしている。
保持チャック28は、前述した移動ベース26上に設置されている。保持チャック28は、収容槽9の他端部9bに取り付けられた後述のフランジ部材51aをチャックして、該収容槽9の他端部9bを保持する。保持チャック28は、収容槽9がその軸芯回りに回転することを規制する。
前述した構成の移動保持部6は、保持チャック28及び中空保持部材32などをアクチュエータ24,25により互いに直交する矢印X,Yに沿って移動させる。即ち、移動保持部6は、保持チャック28で保持した収容槽9を矢印X,Yに沿って移動させる。
移動チャック部7は、保持ベース41と、リニアガイド42と、保持チャック43とを備えている。保持ベース41は、リニアガイド22のレール29の固定保持部4寄りの端部に固定されている。保持ベース41は、平板状に形成され、その上面が水平方向と平行に配されている。
リニアガイド42は、レール44と、スライダ45とを備えている。レール44は、保持ベース41上に設置されている。レール44は、直線状に形成されているとともに、その長手方向が矢印Y、即ち、ベース3の幅方向と平行に配されている。スライダ45は、レール44に該レール44の長手方向、即ち、矢印Yに沿って移動自在に支持されている。
保持チャック43は、スライダ45上に設置されている。保持チャック43は、前述した保持チャック16,28間に位置付けられている。保持チャック43は、収容槽9の他端部9b寄りの箇所をチャックして、該収容槽9を保持する。前述した移動チャック部7
は、保持チャック43が収容槽9を保持することで、該収容槽9を位置決めする。また、移動チャック部7は、保持チャック43が収容槽9を保持することで、収容槽9が軸芯に沿って移動する際に、前述した保持チャック28と協働して収容槽9を保持して、該収容槽9が軸受け回転部27、即ち、表面処理装置1から脱落することを防止する。
電磁コイル8は、図9に示すように、円筒状に形成された外皮46と該外皮46内に配された複数のコイル部47とを備えて、全体として円環状に形成されている。電磁コイル8の内径は、収容槽9の外径より大きい。即ち、電磁コイル8の内周面と収容槽9の外周面との間には、空間が形成されている。また、電磁コイル8の軸芯方向の全長は、収容槽9の軸芯方向の全長より十分に短い。電磁コイル8の軸芯方向の全長は、収容槽9の軸芯方向の全長の2/3以下であるのが望ましい。図示例では、電磁コイル8の内径は、90mmであるとともに、電磁コイル8の軸芯方向の長さは、85mmである。
外皮46は、その軸芯、即ち、電磁コイル8自身の軸芯が矢印Xと平行な状態で前述した電磁コイル保持ベース18に取り付けられている。電磁コイル8は、中空保持部材32、チャック軸39及び収容槽9と同軸に配置されている。複数のコイル部47は、外皮46、即ち、電磁コイル8の周方向に沿って互いに並設されている。コイル部47は、図8に示す三相交流電源48により印加される。複数のコイル部47には互いに移送のずれた電力が印加されて、これらの複数のコイル部47が互いに位相のずれた磁場を発生する。そして、電磁コイル8は、これらの磁場を合成して形成される該電磁コイル8の軸芯回りの回転方向の磁場(回転磁場)を内側に生じさせる。
前述した電磁コイル8は、三相交流電源48から印加されて、回転磁場を発生するとともに、電磁コイル移動部5によりその軸芯、即ち、収容槽9の長手方向に沿って移動される。そして、電磁コイル8は、前述した回転磁場により、収容槽9内に収容された線条材65を中空体132の外周に位置付け、該線条材65を収容槽9及び中空体132の軸芯回りに回転(移動)させる。そして、電磁コイル8は、前述した回転磁場により移動させた線条材65を中空体132の外表面に衝突させる。
また、三相交流電源48と電磁コイル8との間には、磁場変更手段としてのインバータ49が設けられている。即ち、表面処理装置1は、磁場変更手段としてのインバータ49を備えている。インバータ49は、三相交流電源48が電磁コイル8に印加する電力の周波数、電流値、電圧値を変更自在である。インバータ49は、電磁コイル8に印加する電力の周波数、電流値、電圧値を変更することで、三相交流電源48が電磁コイル8に印加する電力を増減させて、該電磁コイル8が発生する回転磁場の強さを変更する。
収容槽9は、図9に示すように、外壁が一重構造(外壁が一枚の壁からなること)の円筒部材50と、複数のフランジ部材51と、一対の削り屑封止ホルダ52と、一対の削り屑封止板53と、一対の位置決め部材54と、複数の仕切手段としての仕切部材55と、一対の封止板56とを備えている。
円筒部材50は、円筒状に形成されており、収容槽9の外殻を構成している。このため、収容槽9は、円筒部材50が一重構造に形成されていることで、外壁が一重構造に形成されているとともに、円筒状に形成されている。円筒部材50、即ち、収容槽9の外径は、40mm〜80mm程度であるのが望ましい。さらに、円筒部材50の肉厚は、0.5mm〜2.0mm程度であるのが望ましい。円筒部材50の軸芯方向の長さは、600mm〜800mm程度であるのが望ましい。円筒部材50は、非磁性体で構成されている。
円筒部材50には、複数の砥粒供給孔57が設けられている。砥粒供給孔57は、勿論、円筒部材50を貫通して、該円筒部材50の内外を連通している。砥粒供給孔57には、封止キャップ58が取り付けられている。砥粒供給孔57は、内側に線条材65を通して、該線条材65を円筒部材50、即ち、収容槽9に出し入れする。また、封止キャップ58は、砥粒供給孔57を塞いで、線条材65が円筒部材50、即ち、収容槽9の外部に流出することを規制する。
複数のフランジ部材51は、円環状又は円柱状に形成されている。複数のフランジ部材51のうち一つを除く大多数のフランジ部材51(図示例では、三つ)は、円筒部材50の一端部9aに取り付けられ、一つのフランジ部材51(以下、符号51aで示す)は、円筒部材50の他端部9bに取り付けられている。
円筒部材50の一端部9aに取り付けられた複数のフランジ部材51のうち一つのフランジ部材51(以下、符号51bで示す)は、円環状に形成され、かつ円筒部材50の外周に嵌合している。他の一つのフランジ部材51(以下、符号51cで示す)は、円環状に形成され、かつ前述したフランジ部材51bの外周に嵌合している。残りのフランジ部材51(以下、符号51dで示す)は、円環状のリング部59と、円柱状の円柱部60とを一体に備えている。リング部59は、円柱部60の外縁から立設した格好となっている。フランジ部材51dは、リング部59がフランジ部材51cの外周に嵌合している。
前述したフランジ部材51dには、軸受74により従動軸73が回転自在に支持されている。従動軸73は、円柱状に形成され、かつ収容槽9の円筒部材50と同軸に配されている。従動軸73は、端面に中空保持部材32が押し付けられる。従動軸73は、中空保持部材32とともに回転するとともに、該中空保持部材32の自由端としての一端部32aを支持する。
前述した一つのフランジ部材51aは、円環状に形成され、かつ円筒部材50の他端部9bの外周に嵌合している。フランジ部材51aは、内側に中空保持部材32を通している。なお、円筒部材50の一端部9aは、収容槽9の一端部をなしているとともに、円筒部材50の他端部9bは、収容槽9の他端部をなしている。
一対の削り屑封止ホルダ52は、それぞれ、円環状に形成されている。一方の削り屑封止ホルダ52は、円筒部材50の一端部9aの内周に嵌合し、他方の削り屑封止ホルダ52は、円筒部材50の他端部9bの内周に嵌合している。該他方の削り屑封止ホルダ52は、内側に中空保持部材32を通している。
一対の削り屑封止板53は、それぞれ、メッシュ状に形成されている。一方の削り屑封止板53は、円板状に形成され、かつ円筒部材50の一端部9aの内周に配されているとともに、前述した一方の削り屑封止ホルダ52に取り付けられている。さらに、一方の削り屑封止板53は、内側に従動軸73を通している。他方の削り屑封止板53は、円環状に形成され、かつ円筒部材50の他端部9bの内周に配されているとともに、前述した他方の削り屑封止ホルダ52に取り付けられている。他方の削り屑封止板53は、内側に中空保持部材32を通している。削り屑封止板53は、線条材65が中空体132の外表面に衝突して、該中空体132から削りとられて形成される削り屑が円筒部材50、即ち、収容槽9外に漏れ出ることを規制する。
一対の位置決め部材54は、円筒状に形成されている。一方の位置決め部材54は、中空保持部材32の自由端である一端部32aの外周に嵌合している。他方の位置決め部材54は、円筒部材50内に位置しかつ他端部9b寄りの中空保持部材32の中央部32bの外周に嵌合している。一対の位置決め部材54は、互いに間に中空体132を挟んで、該中空体132を中空保持部材32に位置決めする。なお、一端部32aは、中空保持部材32の固定保持部4寄りでかつ移動保持部6から離れた側の端部をなして
いる。中央部32bは、収容槽9内でかつ中空保持部材32の固定保持部から離れた側であるとともに移動保持部6寄りの端部をなしている。
仕切部材55は、円環状に形成された本体部61と、メッシュ部62とを備えている。本体部61、即ち、仕切部材55は、円筒部材50の内周に嵌合して、該円筒部材50に取り付けられているとともに、内側に中空保持部材32を通している。本体部61、即ち、複数の仕切部材55は、一対の削り屑封止板53間に配されている。また、本体部61、即ち、複数の仕切部材55は、円筒部材50の軸芯P、即ち、長手方向に沿って、互いに間隔をあけて、並設されている。図示例では、仕切部材55は、7つ設けられている。
本体部61には、貫通孔63が設けられている。メッシュ部62は、貫通孔63を塞ぐ格好で本体部61に取り付けられている。メッシュ部62は、メッシュ状に形成されており、気体と削り屑が通ることを許容するとともに、線条材65が通ることを規制する。
前述した複数の仕切部材55は、円筒部材50内、即ち、収容槽9内の空間を、該円筒部材50、即ち、収容槽9の軸芯、即ち、中空体132の軸芯Pに沿って、仕切っている。また、軸芯Pは、収容槽9の軸芯と中空保持部材32の軸芯との双方をなしているとともに、収容槽9の長手方向をなしている。即ち、軸芯Pと収容槽9の長手方向とは、互いに平行である。さらに、前述した本体部61とメッシュ部62との双方、即ち、仕切部材55は、非磁性体で構成されている。
一対の封止板56は、円環状に形成されている。また、封止板56は、メッシュ状に形成されているとともに、気体と削り屑が通ることを許容するとともに、線条材65が通ることを規制する。一方の封止板56は、最も一端部9a寄りの仕切部材55に取り付けられているとともに、他方の封止板56は、最も他端部9b寄りの仕切部材55に取り付けられている。封止板56は、内側に中空体132の両端に取り付けられた後述するキャップ64を通す。封止板56は、仕切部材55間に位置付けられた線条材65を通すことを規制して、該線条材65の円筒部材50、即ち、収容槽9の外部への流出を規制する。
前述した構成の収容槽9は、複数の仕切部材55間に磁性体で構成される線条材65を収容するとともに、中空保持部材32に取り付けられた中空体132を円筒部材50内に収容する。即ち、収容槽9は、中空体132と線条材65との双方を収容する。また、線条材65は、前述した回転磁場により中空体132の外周を回転(移動)するなどして、中空体132の外表面に衝突する。線条材65は、中空体132の外表面に衝突して、中空体132の外表面から該中空体132の一部を削り取り、該中空体132の外表面を粗面化する。
回収部10は、図9に示すように、気体流入管66と、気体排出用孔67と、メッシュ部材68と、気体排出用ダクト69と、集塵機70(図8に示す)とを備えている。気体流入管66は、他方の削り屑封止ホルダ52より円筒部材50、即ち、収容槽9の端(移動保持部6)寄りに設けられ、円筒部材50、即ち、収容槽9の内部に開口している。気体流入管66は、図示しない加圧気体供給源から加圧された気体などが供給される。気体流入管66は、加圧された気体を円筒部材50、即ち、収容槽9内に導く。
気体排出用孔67は、円筒部材50を貫通して、収容槽9の内外を連通しているとともに、一方の削り屑封止ホルダ52より円筒部材50、即ち、収容槽9の端寄り(移動保持部6から離れた側)に設けられている。メッシュ部材68は、気体排出用孔67を塞いだ格好で、円筒部材50に取り付けられている。メッシュ部材68は、削り屑と気体とが通ることを許容し、線条材65が通ることを規制する。メッシュ部材68は、線条材65が円筒部材50、即ち、収容槽9の外部に流出することを規制する。
気体排出用ダクト69は、配管であるとともに、気体排出用孔67の近傍に取り付けられている。気体排出用ダクト69は、気体排出用孔67の外縁を囲んでいる。気体排出用孔67及び気体排出用ダクト69は、気体流入管66から円筒部材50、即ち、収容槽9内に供給された気体を、円筒部材50、即ち、収容槽9の外部に導く。
集塵機70は、気体排出用ダクト69に接続しているとともに、該気体排出用ダクト69内の気体を吸引する。集塵機70は、気体排出用ダクト69内の気体を吸引することで、円筒部材50、即ち、収容槽9内の気体を前述した削り屑とともに吸引する。集塵機70は、削り屑を回収する。前述した回収部10は、気体流入管66を通して円筒部材50、即ち、収容槽9内に気体を供給し、該気体と集塵機70により気体排出用孔67と気体排出用ダクト69を通して、削り屑を円筒部材50、即ち、収容槽9の外部に導く。そして、回収部10は、集塵機70に削り屑を回収する。
冷却部11は、図8に示すように、冷却用ファン71と、冷却用ダクト72とを備えている。冷却用ファン71は、加圧された気体を冷却用ダクト72に供給する。冷却用ダクト72は、配管である。冷却用ダクト72は、冷却用ファン71から供給された加圧された気体を電磁コイル8に導く。冷却用ダクト72は、冷却用ファン71から供給された加圧された気体を、電磁コイル8に吹き付ける。冷却部11は、加圧された気体を電磁コイル8に吹き付けて、該電磁コイル8を冷却する。
リニアエンコーダ75は、図9に示すように、本体部77と、該本体部77に移動自在に設けられた検出子78とを備えている。本体部77は、直線状の延在しており、ベース3に取り付けられている。本体部77は、レール20と平行に、該一対のレール20間に配置されている。本体部77の全長は、前述した収容槽9より長い。本体部77は、長手方向の両端部が前述した収容槽9より該収容槽9の長手方向に沿って外側に突出した位置に配置されている。
検出子78は、本体部77、即ち、収容槽9の長手方向に沿って移動自在に設けられている。検出子78は、電磁コイル保持ベース18に取り付けられている。即ち、検出子78は、電磁コイル保持ベース18を介して、電磁コイル8に取り付けられている。
前述したリニアエンコーダ75は、本体部77、即ち、収容槽9に対する検出子78の位置を検出して、該検出した結果を制御装置76に向かって出力する。このように、リニアエンコーダ75は、電磁コイル8の収容槽9、即ち、中空体132に対する相対的な位置を検出して、検出結果を制御装置76に向かって出力する。
制御装置76は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータである。制御装置76は、電磁コイル移動部5と、移動保持部6と、移動チャック部7と、電磁コイル8と、インバータ49と、回収部10と、冷却部11と、リニアエンコーダ75などと接続しており、これらを制御して、表面処理装置1全体の制御を司る。
制御装置76は、リニアエンコーダ75の検出した電磁コイル8の中空体132に対する相対的な位置に応じた電磁コイル8の回転磁場の強さを記憶している。即ち、制御装置76は、電磁コイル8の中空体132に対する相対的な位置に応じたインバータ49が電磁コイル8に印加する電力を記憶している。また、制御装置76は、前述した電力を中空体132の品番毎に記憶している。
図示例では、制御装置76は、電磁コイル8が中空体132の長手方向(軸方向)の中央部から両端部に向かうにしたがって、インバータ49が電磁コイル8に印加する電力を徐々に大きくするパターンを予め記憶している。そして、制御装置76は、予め記憶した前述した電力のパターン通りにインバータ49に電磁コイル8の発生する回転磁場の強さを変更させる。このように、図示例では、制御装置76は、中空体132の両端部を加工する際の回転磁場が、中空体132の中央部を加工する際の回転磁場より強くなるように、インバータ49に電磁コイル8の発生する磁場の強さを変更させる。前述したように、制御装置76は、リニアエンコーダ75が検出した電磁コイル8の収容槽9即ち中空体132に対する相対的な位置に基づいて、インバータ49に電磁コイル8の発生する回転磁場の強さを変更させる。
さらに、制御装置76には、キーボードなどの各種の入力装置や、ディスプレイなどの各種の表示装置が接続している。
次に、前述した構成の表面処理装置1を用いて中空体132の外表面を処理(粗面化)する工程を説明する。
まず、制御装置76に入力装置から中空体132の品番などを入力する。そして、中空体132の長手方向(軸方向)の両端の外周に円筒状のキャップ64を嵌合させる。そして、前述した他方の位置決め部材54を中空保持部材32の外周に嵌合させる。そして、両端にキャップ64が取り付けられた中空体132内に中空保持部材32を通す。その後、前述した一方の位置決め部材54を中空保持部材32の外周に嵌合させる。そして、チャック用シリンダ34のチャック軸39を縮小させて、中空保持部材32に中空体132を固定する。このとき、中空保持部材32と中空体132などが同軸になる。こうして、中空体132を中空保持部材32に取り付ける。
そして、収容槽9内に中空体132及び中空保持部材32を収容するとともに、収容槽9の円筒部材50内に線条材65を供給する。こうして、収容槽9内に線条材65及び中空体132を収容する。さらに、収容槽9を保持チャック28,43でチャックする。こうして、移動保持部6に中空体132と収容槽9とを取り付ける。すると、収容槽9の円筒部材50と中空保持部材32と中空体132などが同軸になる。
前述した作業は、勿論、アクチュエータ24,25で移動ベース26の位置を調整しながら行われる。さらに、前述した作業は、勿論、保持ベース41の位置を調整しながら行われる。保持チャック16で収容槽9の一端部9aをチャックさせるなどして、固定保持部4に収容槽9の一端部9aを保持させる。
そして、回収部10の気体流入管66を通して収容槽9内に気体を供給するとともに、集塵機70で収容槽9内の気体を吸引するとともに、冷却部11に加圧された気体を電磁コイル8に吹き付けさせる。
そして、駆動用モータ33で中空保持部材32とともに中空体132を軸芯P回りに回転させる。その後、電磁コイル8に三相交流電源48からの電力を印加して、電磁コイル8に回転磁場を発生させる。すると、電磁コイル8の内側に位置する線条材65が自転しながら軸芯P回りに公転(回転、即ち、移動)して、該線条材65が中空体132の外表面に衝突して、該中空体132の外表面を粗面化する。
そして、電磁コイル移動部5が、適宜、電磁コイル8を軸芯Pに沿って移動する。すると、電磁コイル8の内側に侵入した線条材65が前述した回転磁場により移動(自転及び公転)するとともに、電磁コイル8の内側から抜け出た線条材65が停止する。また、仕切部材55が収容槽9内の空間を仕切っているので、線条材65が仕切部材55を越えて移動することが規制され、電磁コイル8の内側から抜け出た線条材65が前述した回転磁場内から抜け出ることとなる。さらに、電磁コイル移動部5が予め定められた所定の回数電磁コイル8を矢印Xに沿って往復移動させると、中空体132の外表面の粗面化が終了する。
前述した中空体132の外表面の粗面化が終了すると、電磁コイル8への電力の印加を停止するとともに、駆動用モータ33を停止する。さらに、回収部10と冷却部11とを停止する。そして、固定保持部4の保持チャック16の収容槽9の保持を解除するとともに、移動チャック部7の保持チャック43と移動保持部6の保持チャック28とが収容槽9を保持したまま、第1アクチュエータ24で移動ベース26を矢印Xに沿って固定保持部4から離す。すると、収容槽9が固定保持部4から離れる。そして、収容槽9内から外表面の粗面化が終了した中空体132を取り出して、新たな中空体132を収容槽9内に収容する。こうして、中空体132の外表面の粗面化を行って、中空体132が得られる。
以上の説明より、本実施形態によれば、回転磁場内に位置づけられた短線状の線条材65を中空体132の外表面に衝突させて、中空体132の外表面に楕円形状の凹み139を形成するので、前記線条材65を中空体132の外表面に均一に衝突させて、その中空体132の外表面に均一に楕円形状の凹み139を形成することができる。そのため、現像剤126の搬送量をより均一にでき、よって、より濃度ムラのない画像を得ることができる。また、前記中空体132は、前記線条材65をその中空体132の外表面に均一に衝突させて楕円形状の凹み139を形成するので、中空体に大きな負荷をかけずに外表面を加工できる。そのため、中空体132の、軸心の湾曲および断面形状の歪みが発生せず、中空体132の振れ精度の低下による、現像剤126の搬送量の不均一を防止でき、よって、濃度ムラのない画像を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態である現像装置の構成を、図10を参照して説明する。
現像装置113は、図10に示すように、現像剤供給部114と、ケース125と、前述した現像剤担持体115と、規制部材としての規制ブレード116とを少なくとも備えている。
現像剤供給部114は、収容槽117と、攪拌部材としての一対の攪拌スクリュー118と、を備えている。収容槽117は、感光体ドラム108と長さが略等しい箱状に形成されている。また、収容槽117内には、該収容槽117の長手方向に沿って延びた仕切壁119が設けられている。仕切壁119は、収容槽117内を第1空間120と、第2空間121とに区画している。また、第1空間120と第2空間121とは、両端部が互いに連通している。
収容槽117は、第1空間120と第2空間121との双方に現像剤126を収容する。現像剤126は、トナーと、後述する磁性キャリア(磁性粉ともいい、図11に断面を示す)135とを含んでいる。トナーは、第1空間120と、第2空間121とのうち現像剤担持体115から離れた側の第1空間120の一端部に、適宜供給される。トナーは、乳化重合法又は懸濁重合法により製造された球状の微粒子である。なお、トナーは、種々の染料又は顔料を混入・分散した合成樹脂で構成される塊を粉砕して得られても良い。トナーの平均粒径は、3μm以上でかつ7μm以下である。また、トナーは、粉砕加工などにより形成されても良い。
攪拌スクリュー118は、第1空間120と第2空間121それぞれに収容されている。攪拌スクリュー118の長手方向は、収容槽117、現像剤担持体115及び感光体ドラム108の長手方向と平行である。攪拌スクリュー118は、軸芯周りに回転自在に設けられており、軸芯周りに回転することで、トナーと磁性キャリア135とを攪拌するとともに、該軸芯に沿って現像剤126を搬送する。図示例では、第1空間120内の攪拌スクリュー118は、現像剤126を前述した一端部から他端部に向けて搬送する。第2空間121内の攪拌スクリュー118は、現像剤126を他端部から一端部に向けて搬送する。前述した構成によれば、現像剤供給部114は、第1空間120の一端部に供給されたトナーを、磁性キャリア135と攪拌しながら、他端部に搬送し、この他端部から第2空間121の他端部に搬送する。そして、現像剤供給部114は、第2空間121内でトナーと磁性キャリア135とを攪拌し、軸芯方向に搬送しながら、現像剤担持体115の外表面に供給する。
ケース125は、箱状に形成され、前述した現像剤供給部114の収容槽117に取り付けられて、該収容槽117とともに、現像剤担持体115などを覆う。また、ケース125の感光体ドラム8と相対する部分には、開口部125aが設けられている。
現像剤担持体115は、円柱状に形成され、第2空間121と、感光体ドラム108との間でかつ前述した開口部125aの近傍に設けられている。現像剤担持体115は、感光体ドラム108と収容槽117との双方と平行である。現像剤担持体115は、感光体ドラム108と間隔をあけて配されている。現像剤担持体115と感光体ドラム108との間の空間は、現像剤126のトナーを感光体ドラム108に吸着させて、静電潜像を現像してトナー像を得る現像領域131をなしている。現像領域131では、現像剤担持体115と感光体ドラム108とが相対する。
規制ブレード116は、現像装置113の感光体ドラム108寄りの端部に設けられている。規制ブレード116は、中空体132の外表面と間隔をあけた状態で、前述したケース125に取り付けられている。規制ブレード116は、所望の厚さを越える中空体132の外表面上の現像剤126を収容槽117内にそぎ落として、現像領域131に搬送される中空体132の外表面上の現像剤126を所望の厚さにする。
次に、現像装置113が、現像剤126を現像領域131に搬送する動作について説明する。
現像装置113は、現像剤供給部114でトナーと磁性キャリア135とを十分に攪拌し、この攪拌した現像剤126は、現像剤担持体115内の固定磁極により中空体132の外表面に吸着される(現像剤の汲み上げという)。そして、現像装置113は、中空体132が回転して、複数の固定磁極により吸着した現像剤126を現像領域131に向かって搬送する(現像剤の搬送という)。現像装置113は、規制ブレード116で所望の厚さになった現像剤126を感光体ドラム108に吸着させる。こうして、現像装置113は、現像剤126を現像剤担持体115に担持し、現像領域131に搬送して、感光体ドラム108上の静電潜像を現像して、トナー像を形成する。そして、現像装置113は、現像済みの現像剤126を、収容槽117に向かって離脱させる。さらに、そして、収容槽117内に収容された現像済みの現像剤126は、再度、第2空間121内で他の現像剤126と十分に攪拌されて、感光体ドラム108の静電潜像の現像に用いられる。
以上の説明より、本実施形態によれば、現像装置113は、前述した現像剤担持体115を有しているので、経年変化による現像剤126の搬送量の低下を抑制できるとともに、中空体132の振れ精度を高く保つことができ、よって、形成される画像が薄くなることを防止できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる。
次に、本発明の一実施形態である磁性キャリアの構成を、図11を参照して説明する。
磁性キャリア135は、図11に示すように、芯材136と、該芯材136の外表面を被覆した樹脂コート膜137と、樹脂コート膜137に分散されたアルミナ粒子138と、を備えている。なお、前述した現像装置113の現像剤126は、磁性キャリア135とトナーとで構成されている。
芯材136は、磁性材料としてのフェライトで構成されているとともに、球形に形成されている。樹脂コート膜137は、芯材136の外表面全体を被覆している。樹脂コート膜137は、アクリルなどの熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分と、帯電調整剤とを含有している。この樹脂コート膜137は、弾力性と強い接着力を有している。アルミナ粒子138は、外径が樹脂コート膜137の厚みより大きな球形に形成されている。アルミナ粒子138は、樹脂コート膜137の強い接着力で保持されている。アルミナ粒子138は、樹脂コート膜137より磁性キャリア135の外周側に突出している。
磁性キャリア135の平均粒径は、20μm以上でかつ50μm以下である。磁性キャリア135の平均粒径が20μm未満であると、磁性キャリア135一つ一つの磁化度合が小さくなるために、磁性キャリア135が現像剤担持体115から受ける磁気的拘束力が弱くなり、該磁性キャリア135が感光体ドラム8に吸着しやすくなり、望ましくない。また、磁性キャリア135の平均粒径が50μmを超えると、磁性キャリア135と感光体ドラム8上の静電潜像との間の電界が疎になるため、均一な画像を得ることができず、画質が劣化するため、望ましくない。
以上の説明より、本実施形態によれば、磁性キャリア135の平均粒径が20μm以上でかつ50μm以下の現像剤126を用いている。よって、磁性キャリア135が粒状度に優れているので、ムラの少ない優れた画像を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態であるプロセスカートリッジの構成を、図10を参照して説明する。
プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、図10に示すように、カートリッジケース111と、帯電装置としての帯電ローラ109と、感光体(像担持体ともいう)としての感光体ドラム108と、クリーニング装置としてのクリーニングブレード112と、前述した現像装置113と、を備えている。
カートリッジケース111は、帯電ローラ109と、感光体ドラム108と、クリーニングブレード112と、現像装置113と、を収容している。帯電ローラ109は、感光体ドラム108の外表面を一様に帯電する。感光体ドラム108は、軸芯を中心として回転自在な円柱状又は円筒状に形成されており、現像装置113内の現像剤担持体115と間隔をあけて配されている。また、カートリッジケース111は、図12に示す、画像形成装置本体102に着脱自在である。
次に、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kが、記録紙107に画像を転写する動作について説明する。
プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kのレーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kにより、感光体ドラム108は、その外表面上に静電潜像が形成される。その感光体ドラム108の外表面上に形成された静電潜像が、感光体ドラム108と相対して位置する現像剤担持体115が搬送してきた現像剤126を吸着して現像し、こうして得られた現像を搬送ベルト129との間に位置付けられた記録紙107に転写する。クリーニングブレード112は、記録紙107にトナー像を転写した後に、感光体ドラム108の外表面に残留した転写残トナーを除去する。
以上の説明より、本実施形態によれば、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、前述した現像装置113を有しているので、経年変化による現像剤126の搬送量の低下を抑制できるとともに、中空体132の振れ精度を高く保つことができ、よって、形成される画像が薄くなることを防止できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる。
次に、本発明の一実施形態である画像形成装置101の構成を、図12を参照して説明する。
画像形成装置101は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像、即ち、カラー画像を、一枚の転写材としての記録紙107(図1に示す)に形成する。なお、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の各色に対応するユニットなどを、以下、符号の末尾に各々Y,M,C,Kを付けて示す。
画像形成装置101は、図12に示すように、装置本体102と、給紙ユニット103と、レジストローラ対110と、転写ユニット104と、定着ユニット105と、複数のレーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kと、複数のプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kとを少なくとも備えている。
装置本体102は、例えば、箱状に形成され、フロア上などに設置される。装置本体102は、給紙ユニット103と、レジストローラ対110と、転写ユニット104と、定着ユニット105と、複数のレーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kと、複数のプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kを収容している。
プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、それぞれ、転写ユニット104と、レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kとの間に設けられている。プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、装置本体102に着脱自在である。プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、記録紙107の搬送方向に沿って、互いに並設されている。
給紙ユニット103は、装置本体102の下部に複数設けられている。給紙ユニット103は、前述した記録紙107を重ねて収容するとともに装置本体102に出し入れ自在な給紙カセット123と、給紙ローラ124とを備えている。給紙ローラ124は、給紙カセット123内の一番上の記録紙107に押し当てられている。給紙ローラ124は、前述した一番上の記録紙107を、転写ユニット104の後述する搬送ベルト129と、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの後述する現像装置113の感光体ドラム108との間に送り出す。
レジストローラ対110は、給紙ユニット103から転写ユニット104に搬送される記録紙107の搬送経路に設けられており、一対のローラ110a,110bを備えている。レジストローラ対110は、一対のローラ110a,110b間に記録紙107を挟み込み、該挟み込んだ記録紙107をトナー像を重ね合わせ得るタイミングで、転写ユニット104とプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kとの間に送り出す。
転写ユニット104は、給紙ユニット103の上方に設けられている。転写ユニット104は、駆動ローラ127と、従動ローラ128と、搬送ベルト129と、転写ローラ130Y,130M,130C,130Kとを備えている。駆動ローラ127は、記録紙107の搬送方向の下流側に配置されており、駆動源としてのモータなどによって回転駆動される。従動ローラ128は、装置本体102に回転自在に支持されており、記録紙107の搬送方向の上流側に配置されている。搬送ベルト129は、無端環状に形成されており、前述した駆動ローラ127と従動ローラ128との双方に掛け渡されている。搬送ベルト129は、駆動ローラ127が回転駆動されることで、前述した駆動ローラ127と従動ローラ128との回りを図中半時計回りに循環(無端走行)する。
転写ローラ130Y,130M,130C,130Kは、それぞれ、プロセスカートリ
ッジ106Y,106M,106C,106Kの感光体ドラム108との間に搬送ベルト129と該搬送ベルト129上の記録紙107とを挟む。転写ユニット104は、転写ローラ130Y,130M,130C,130Kが、給紙ユニット103から送り出された記録紙107を各プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの感光体ドラム108の外表面に押し付けて、感光体ドラム108上のトナー像を記録紙107に転写する。転写ユニット104は、トナー像を転写した記録紙107を定着ユニット105に向けて送り出す。
定着ユニット105は、転写ユニット104の記録紙107の搬送方向の下流に設けられ、互いの間に記録紙107を挟む一対のローラ105a,105bを備えている。定着ユニット105は、一対のローラ105a,105b間に転写ユニット104から送り出されてきた記録紙107を押圧加熱することで、感光体ドラム108から記録紙107上に転写されたトナー像を、該記録紙107に定着させる。
レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kは、それぞれ、装置本体102の上部に取り付けられている。レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kは、それぞれ、一つのプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kに対応している。レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kは、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの後述の帯電ローラ109により一様に帯電された感光体ドラム108の外表面にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。
次に、画像形成装置101が、記録し107に画像を形成する動作について説明する。
画像形成装置101は、感光体ドラム108を回転して、この感光体ドラム108の外表面を一様に帯電ローラ109により帯電する。感光体ドラム108の外表面にレーザ光を照射して、該感光体ドラム108の外表面に静電潜像を形成する。そして、静電潜像が現像領域131に位置付けられると、現像装置113の中空体132の外表面に吸着した現像剤126が感光体ドラム108の外表面に吸着して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム108の外表面に形成する。そして、画像形成装置101は、給紙ユニット103の給紙ローラ124などにより搬送されてきた記録紙107が、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの感光体ドラム108と転写ユニット104の搬送ベルト129との間に位置して、感光体ドラム108の外表面上に形成されたトナー像を記録紙107に転写する。画像形成装置101は、定着ユニット105で、記録紙107にトナー像を定着する。こうして、画像形成装置101は、記録紙107にカラー画像を形成する。
以上の説明より、本実施形態によれば、画像形成装置101は、前述した現像装置113を有しているので、経年変化による現像剤126の搬送量の低下を抑制できるとともに、中空体132の振れ精度を高く保つことができ、よって、形成される画像が薄くなることを防止できるとともに、画像のムラが生じることを防止できる。
次に、本発明者が、粗面化処理の方法および外表面のメッキ層の有無が異なる中空体132を複数製造し、これら中空体132の現像剤の搬送量について、印刷実施後の現像剤搬送量の低下率を測定および比較して、本発明の効果を確認した結果を説明する。
(実施例1)
異方性Srフェライトの磁性粉と、エチレン−エチルアクリレート共重合体で構成されるバインダーと、から成る材料に、酸化防止剤を添加し、押出し磁場成形にて、外径23mm、内径10mm、全長314mmのパイプ状のマグネットを形成する。マグネットの各磁極に相当する押出しダイの位置に磁場を印加することにより、マグネットの各磁極に相当する位置の磁性粉の磁化容易軸が揃い、その後、得られたマグネットを脱磁して、マグネットの内孔に、SUM22にニッケルメッキを施した剛性体の軸を圧入して配置し、さらに、マグネットの各磁極に相当する部分にヨークを配置して着磁することで各磁極を形成し、磁界発生手段133とした。中空体132を構成する基材1321は、アルミニウム合金A6063とし、外径25mm、内径23.4mm、全長332mmとした。表面処理装置1により、SUS440C、外径0.8mm、長さ6mmの線条材65を中空体132の外表面に衝突させて中空体132を粗面化したあと、中空体132の外表面にリン含有量9wt%、膜厚3μm、表面粗さRz20μmの無電解ニッケルメッキ層1322を形成した。その後、中空体に前記磁界発生手段133を内包し、中空体の両端にフランジ形状の部材を圧入して配置して、現像剤担持体115を得た。
(比較例1)
前記中空体132にメッキ層1322を形成せず、中空体132の外表面の表面粗さRz20μmとした以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体115を得た。
(比較例2)
前記中空体132の粗面化処理として、アルミナ質研削材(昭和電工 モランダムA−40 #60)によりサンドブラスト加工を施した以外は、実施例1と同様にして現像剤担持体115を得た。
以上、実施例1、比較例1および2で得られた現像剤担持体115を用いて、初期の現像剤汲み上げ量(規制部材通過後の現像剤量)に対する低下の割合を測定した。測定は、初期、10,000枚給紙後、30,000枚給紙後、および100,000枚給紙後に行い、それぞれの結果を評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 2008129409
表1によれば、実施例1では100,000枚給紙まで現像剤汲み上げ量の低下率は20%未満を維持しており、メッキ層を有しない比較例1に比して現像剤汲み上げ量の低下を抑制しており、メッキ層による現像剤汲み上げ量低下率の低減効果が確認できた。
また、実施例1、比較例1では30,000枚給紙後以降は現像剤汲み上げ量の低下率の増加が抑制される傾向であるのに対し、比較例2では、さらに低下率の増加傾向が観察される。これにより、サンドブラスト加工により粗面化処理を行った中空体外表面にメッキ層を設けた比較例2に比して、中空体外表面に楕円形状の凹みが形成されている実施例1および比較例1の方が、より現像剤汲み上げ量低下率の増加を抑制する効果があることがわかり、粗面化処理による中空体外表面の形状が、現像剤汲み上げ量低下率に影響を及ぼすことが確認できた。
したがって、実施例1では給紙枚数が増えても、十分実用に耐え得る程度に、現像剤汲み上げ量の低下を抑制できることがわかり、中空体の経年変化の進行を抑制する効果があることが確認できた。
なお、本実施形態では、中空体132の外表面のメッキ層1322は無電解ニッケルメッキ層としたが、これ以外に、硬質クロムによるメッキ層としても良い。
また、本実施形態では、中空体132を構成する基材1321としてアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いているが、これら以外にステンレス綱を用いることもできる。その種類としては、非磁性であるオーステナイト系ステンレス綱のSUS301、SUS303、SUS304、SUS305、SUS316などを用いることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態を示す現像剤担持体の断面図である。 本発明の一実施形態を示す現像剤担持体を構成する中空体の斜視図である。 図2に示す中空体のI−I線に沿う断面図である。 図3に示す中空体の断面図の表面を拡大した様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態を示す現像剤担持体を構成する中空体の外表面に吸着された現像剤の様子を示す概略図である。 従来のサンドブラスト加工を施した中空体の外表面に吸着された現像剤の様子を示す概略図である。 本発明の一実施形態を示す現像剤担持体を構成する中空体の外表面に、楕円形状の凹みを形成する加工を行うために、その外表面に衝突させる線条材の斜視図である。 前記中空体の外表面に、楕円状の凹みを形成する処理を行う、表面処理装置の概略構成図である。 図8に示す表面処理装置のII−IIに沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示す現像装置、および前記現像装置を有するプロセスカートリッジの断面図である。 本発明の一実施形態を示す磁性キャリアの断面図である。 本発明の一実施形態を示す画像形成装置である。
符号の説明
65 線条材
101 画像形成装置
106Y、106M、106C、106K プロセスカートリッジ
113 現像装置
115 現像剤担持体
132 中空体
1321 中空体を構成する基材
1322 メッキ層
133 磁界発生手段
135 磁性キャリア
139 凹み

Claims (9)

  1. 磁界発生手段と、前記磁界発生手段を内包しているとともに前記磁界発生手段の磁力により外表面に現像剤を吸着する中空体と、を有する現像剤担持体において、
    前記中空体が、外表面にランダムに設けられた多数の楕円形状の凹みを有する円筒形状の基材と、該基材の外表面に該基材を構成する金属よりも硬い金属で構成されたメッキ層と、を有していることを特徴とする現像剤担持体。
  2. 前記中空体の基材が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の現像剤担持体。
  3. 前記中空体の外表面に設けられた多数の楕円形状の凹みが、短線状の線条材を回転磁場内に位置づけて、回転磁場により前記中空体の外表面に前記線条材をランダムに衝突させて形成された凹みであることを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤担持体。
  4. 前記メッキ層が、リンの含有量が8wt%以上の無電解ニッケルメッキ層で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の現像剤担持体。
  5. 前記メッキ層の膜厚(μm)が、2μm以上であり、かつ前記中空体の基材の表面粗さRz(μm)より小さいことを特徴とする請求項4に記載の現像剤担持体。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の現像剤担持体を有することを特徴とする現像装置。
  7. 現像剤が、トナーと磁性キャリアとを含んでいるとともに、磁性キャリアの平均粒径が20μm以上でかつ50μm以下であることを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 現像装置を少なくとも有するプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項6または7に記載の現像装置を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 現像装置を少なくとも有する画像成形装置において、前記現像装置として、請求項6または7に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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