JP2008128520A - ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置 - Google Patents

ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008128520A
JP2008128520A JP2006311525A JP2006311525A JP2008128520A JP 2008128520 A JP2008128520 A JP 2008128520A JP 2006311525 A JP2006311525 A JP 2006311525A JP 2006311525 A JP2006311525 A JP 2006311525A JP 2008128520 A JP2008128520 A JP 2008128520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
structural member
drain pan
air conditioning
water receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006311525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5001630B2 (ja
Inventor
Atsushi Okada
敦 岡田
Hironori Nozoe
博紀 濃添
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006311525A priority Critical patent/JP5001630B2/ja
Publication of JP2008128520A publication Critical patent/JP2008128520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5001630B2 publication Critical patent/JP5001630B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】 金型を使って効率的に製造できるとともに室外への縦横自在設置を配慮したドレンパンを提供することを目的とする。
【解決手段】 室外設置型室内ユニット5の室内熱交換器21からのドレンを受けるドレンパン93であって、周囲に壁部109を有する折り曲げが可能で、幅方向に略全幅に亘り延在する折曲部111を有する水受部材101と、水受部材101の壁部109と反対側の背面における折曲部111を挟んで、それぞれ水受部材101と一体的に取り付けられた断熱機能を有する第一構造部材103および第二構造部材105と、を備え、水受部材101は折曲部111で第一構造部材103および第二構造部材105が交差する方向になるように折り曲げられ、室内熱交換器21の2方向をカバーするように室外設置型室内ユニット5に取り付けられていることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置に関するものである。
空気調和装置の空調ユニットとしての室内ユニットには、床置き形、壁掛け形、天井吊下げ形、天井カセット形、天井埋込形と設置場所が異なるものがある。
また、特許文献1に示されるように室内を広く使い、室内景観をよくする目的で室内ユニットを室外に設置するものが提案されている。
これらの室内ユニットには、室内熱交換器で生じる凝縮水(ドレン)を受けるドレンパンが備えられている。ドレンパンは基本的には、熱硬化性樹脂で形状を維持できるよう形成され、室内熱交換器の下方をカバーするように設置されている。
最近、例えば、天井吊下げ形と壁掛け形とを兼用するような室内ユニットが提案されている。
このような室内ユニットでは、天井吊下げ時と壁掛け時とで室内熱交換器の下方位置が略90度異なるので、一方の姿勢用のドレンパンを標準として取付けておき、他方の姿勢で設置する場合、オプションとして用意された他方の姿勢用のドレンパンを追加する、あるいは、両方のドレンパンを同時に組み込んでおくという対応が取られていた。
しかし、これらはドレンパンの取付工事が必要となったり、構造が複雑となったりするという問題を有していた。
これを解消するものとして、例えば、特許文献1に示されるように、1個のドレンパンで室内ユニットの取付姿勢が変わった場合におけるそれぞれの室内熱交換器の下方位置をカバーするものが提案されている。
これは、2つの受面が略直交にように形成され、一の取付姿勢では一の受面が室内熱交換器の下方に位置し、他の取付姿勢では他の受面が室内熱交換器の下方に位置するようにされている。
そして、各受面の周囲にはドレンを貯留するために直立する壁部が形成されている。
特開2004−278996号公報 特開2006−194554号公報
しかしながら、特許文献2に示されるものは、略直交する受面の周囲に壁部が内側に、すなわち他方の受面に向けて立設されているので、抜き勾配が取れないため、一体成形が難しいという問題があった。
また、特許文献2に示される室内ユニットは、断熱に対する考慮がなされていないため、室外に設置するのが難しいという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、金型を使って効率的に製造できるとともに室外への縦横自在設置を配慮したドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるドレンパンは、空調ユニットの熱交換器からのドレンを受けるドレンパンであって、周囲に壁部を有する折り曲げが可能で、幅方向に略全幅に亘り延在する折曲部を有する水受部材と、該水受部材の前記壁部と反対側の背面における前記折曲部を挟んで、それぞれ前記水受部材と一体的に取り付けられた断熱機能を有する第一構造部材および第二構造部材と、を備え、前記水受部材は前記折曲部で前記第一構造部材および前記第二構造部材が交差する方向になるように折り曲げられ、前記熱交換器の2方向をカバーするように前記空調ユニットに取り付けられていることを特徴とする。
本発明にかかるドレンパンは、ドレンを受ける水受部材が折り曲げ可能とされているので、開いた状態で成形される。
したがって、成形後の形状は、周囲に壁部が立設した形状であるので、抜き勾配を十分に取れ、金型を用いて効率的に成形することができる。
その後、第一構造部材および第二構造部材を一体的に取り付けられると、折曲部を除いて変形が規制されるので、変形することなく空調ユニットに取付けることができる。
そして、折曲部で第一構造部材および第二構造部材が交差する方向になるように折り曲げられ、熱交換器の2方向をカバーするように空調ユニットに取り付けられるので、一の取付姿勢に対して第一構造部材で支持された水受部材が室内熱交換器からのドレンを受けるように位置し、他の取付姿勢では第二構造部材で支持された水受部材が室内熱交換器からのドレンを受けるように位置させることができる。
このように、空調ユニットの取付姿勢が多様化するので、空調ユニットは設置場所の制限が少なく、かつ、多様な姿勢で設置することができる。
第一構造部材および前記第二構造部材は、例えば、樹脂で金型成形する場合、開いた状態の水受部材を金型に装着した状態で、第一構造部材および前記第二構造部材を形成するようにすると、抜き勾配を十分に取れる形状であるので、金型を用いて効率的に一体成形することができる。
また、第一構造部材および前記第二構造部材は水受部材に対して熱交換器と反対側、すなわち、外側に位置することとなる。第一構造部材および前記第二構造部材は、断熱機能を有しているので、例えば、空調ユニットを室外に設置する場合に、外部空気が熱交換器に影響するのを抑制することができ、空調ユニットの室外設置に対応することができる。
さらに、室外に設置する場合に、空調ユニットの断熱構造を簡素化することができる。
なお、第一構造部材および前記第二構造部材は、樹脂で金型成形する代わりに断熱材を貼りつけるようにしてもよい。また、中空体として空気層の断熱機能を用いるようにしてもよい。
また、本発明にかかるドレンパンでは、前記折曲部は、軸線が幅方向に延在するように湾曲されていることを特徴とする。
このように、折曲部は、軸線が幅方向に延在するように湾曲されているので、第一構造部材および第二構造部材が交差する方向になるように折り曲げる際、容易に折り曲げることができる。
また、本発明にかかるドレンパンでは、前記折曲部にドレン抜き孔が備えられていることを特徴とする。
第一構造部材で支持された水受部材と第二構造部材で支持された水受部材とが成す角度が鋭角になるように設置すると、第一構造部材が下になる姿勢および第二構造部材が下になる姿勢としてもドレンを受ける水受部材で折曲部が最下部に位置するように取付けられる。
本発明では、折曲部にドレン抜き孔が備えられているので、いずれの姿勢でも水受部材に落下したドレンが折曲部に集まり、ドレン抜き孔から外部に排出することができる。
このように、空調ユニットの取付姿勢にかかわらずドレンの外部への排出が1箇所で行えるので、構造を簡単とし、安価に製造することができる。
また、本発明にかかるドレンパンでは、前記第一構造部材および前記第二構造部材は、発泡樹脂で構成されていることを特徴とする。
このように、第一構造部材および第二構造部材は、発泡樹脂で構成されているので、開いた状態の水受部材を金型に装着し、金型内に発泡ビーズを封入し、蒸気によって加熱して発泡させることで、第一構造部材および前記第二構造部材を水受部材と一体に形成することができる。
したがって、ドレンパンを効率的に一体成形することができる。
また、本発明にかかる空調ユニットでは、熱交換器と、該熱交換器の2方向をカバーするように取り付けられた請求項1から請求項4のいずれかに記載されたドレンパンを備えていることを特徴とする。
本発明にかかる空調ユニットによれば、熱交換器と、熱交換器の2方向をカバーするように取り付けられた請求項1から請求項4のいずれかに記載されたドレンパンを備えているので、空調ユニットの取付姿勢を多様化することができる。
このため、空調ユニットは設置場所の制限が少なく、かつ、多様な姿勢で設置することができるので、ユーザニーズに沿って設置することができる。
また、外部空気が熱交換器に影響するのを抑制することができるので、空調ユニットの室外設置に対応することができる。さらに、室外に設置する場合に、空調ユニットの断熱構造を簡素化することができる。
本発明にかかる空気調和装置は、少なくとも1台の請求項5に記載された空調ユニットを備えていることを特徴とする。
本発明にかかる空気調和装置は、少なくとも1台の請求項5に記載された空調ユニットを備えているので、空調ユニットをユーザニーズに沿って設置することができる。
本発明によれば、ドレンを受ける水受部材が折り曲げ可能とされているので、抜き勾配を十分に取れ、金型を用いて効率的に成形することができる。
また、一体的に取り付けられる第一構造部材および第二構造部材により変形しないように規制され、折曲部で第一構造部材および第二構造部材が交差する方向になるように折り曲げられ、熱交換器の2方向をカバーするように空調ユニットに取り付けられるので、空調ユニットは設置場所の制限が少なく、かつ、多様な姿勢で設置することができる。
また、第一構造部材および前記第二構造部材は、断熱機能を有しているので、外部空気が熱交換器に影響するのを抑制することができ、空調ユニットの室外設置に対応することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図8を用いて説明する。
図1は本実施形態にかかる空気調和装置の設置状態を示す斜視図である。図2は、本実施形態にかかる室外設置用室内ユニットの内部概略構成を示す正面図である。図3は、本実施形態にかかるドレンパンの斜視図である。図4は、図3のY−Y断面図である。図5および図6は、設置状態の異なる室外設置型室内ユニットを示す図2のX−X断面図である。
図7は、水受部材の加工状態を示す断面図である。図8は、ドレンパンの加工状態を示す断面図である。
本実施形態にかかる空気調和装置1は、図1に示されるように1台の室外ユニット3に、複数台、例えば2台の室外設置型室内ユニット(空調ユニット)5が接続された、マルチ室内ユニットタイプと称されるものである。
これら室外ユニット3および室外設置用室内ユニット5は、冷媒が導通する冷媒配管である液管7およびガス管9や図示しない電気配線等により接続されている。
空気調和装置1は、室外ユニット3および室外設置用室内ユニット5内に設置された各機器を液管7およびガス管9によって接続し、冷媒が状態を変えて循環する冷媒回路を構成している。
室外ユニット3には、図示しない圧縮機、室外熱交換器、等が備えられている。
室外ユニット3は、冷房時には、冷却した液冷媒を液管7によって各室外設置用室内ユニット5へ供給し、暖房時には、高温高圧のガス冷媒を各室外設置用室内ユニット5に供給する。
室外設置用室内ユニット5には、図2に示されるように、各機器を収納するケーシング11と、全熱交換器13と、ロールフィルタ15と、シロッコファン17と、ファンモータ19と、室内熱交換器21と、排気用ファン23と、外部空気取入用ファン25と、ゴミ排出ファン27と、制御箱29とが備えられている。
ケーシング11は、略直方体形状をした中空体である。ケーシング11の内部は、仕切部材31によって全熱交換器13等を設置する全熱交換器セクション33と、室内熱交換器21等を設置する室内熱交換器セクション35と、シロッコファン17等を設置する送風機セクション37とに区切られている。
ケーシング11の前面39には、全熱交換器セクション33、室内熱交換器セクション35および送風機セクション37が略全面に亘り開口している。
これらの開口部を覆うようにそれぞれ全熱交換器セクションパネル41、室内熱交換器セクションパネル43および送風機セクションパネル45が備えられている。(図1参照)
全熱交換器セクションパネル41、室内熱交換器セクションパネル43および送風機セクションパネル45は、前面39にパッキン等を介して密封できるように着脱可能に取り付けられている。
ケーシング11の前面39と略直交するように交差する上面47には、吸引ダクト49が接続される吸引口部51と、吹出ダクト53が接続される吹出口部55とが備えられている。
吸引口部51は、全熱交換器セクション33に位置し、吹出口部55は室内熱交換器セクション35に位置している。
ケーシング11の上面47および下面57の両端部で、背面59側には、ネジが切られた貫通孔61を有する固定金具63が固定して取付けられている。
排気用ファン23は、全熱交換器セクション33の外側面下部に排気開口部67を有し、内側に開閉可能な排気扉69を有する排気ダクト71の中に取付けられている。
外部空気取入用ファン25は、全熱交換器セクション33に下部側面側に配置され、全熱交換器セクション33の下面57に取入開口部73を有し、内側に開閉可能な取入扉75を有する取入ダクト77の中に取付けられている。
ゴミ排出ファン27は、全熱交換器セクション33の下部中央側に配置され、全熱交換器セクション33の下面に排出開口部79を有し、内側に開閉可能な排出扉81を有する排出ダクト83の中に取付けられている。
ロールフィルタ15は、全熱交換器セクション33と送風機セクション37とを区切る仕切部材31に設けられた開口部に設置され、シロッコファン17に吸引されて通過する吸引口部51から吸引された室内空気に含まれるダスト等のゴミを分離して回収する機能を奏する。
ロールフィルタ15で回収されたゴミは図示しない掻き取り等の回収手段によって除去され、ゴミ排出ファン27によって外部に排出される。
シロッコファン17は、複数枚の羽根を環状配置させて円筒をなし、ファンモータ19によって回転させられる。シロッコファン17は、この羽根の回転によってこの円筒の軸線中心部に流入する空気を円筒の接線方向に向けて流路が形成された送風ダクト65内を通って室内熱交換器21に向けて送り出すものである。
室内熱交換器21は、シロッコファン17によって送られる空気を冷却あるいは加熱するもので、例えば、複数のプレートフィンを平行に配列するとともにその両側にそれぞれ側板を配置し、かつこれら側板および複数のプレートフィンの間に冷媒の流れるチューブを配設した構成とされている。
すなわち、このチューブの両端に液管7とガス管9とが接続されている。
液管7には、膨張弁85とストレーナ87とが備えられている。
空気調和装置1の運転等を制御する制御部が収納されている制御箱29は、送風機セクション37の下部に設置されている。
制御箱29のシロッコファン17側には、スピーカ89が取付けられている。制御箱29に設けられた図示しない信号処理回路によって、吹出ダクト53内に設置されたマイクロフォン91で検出された騒音波形をもとに、それと逆位相の音波形を出すような信号が形成され、スピーカ89に供給される。スピーカ89は、この信号に応じて指示された音波形に従った音を発生し、吹出ダクト53および吸引ダクト49を通って室内に伝播される騒音を低減するように構成されている。
室内熱交換器セクション35の室内熱交換器21の下方には室内熱交換器21で発生するドレンを受けるドレンパン93が備えられている。
ドレンパン93に貯留したドレンは、ドレン管95を通って機外に排出される。
ケーシング11の下面57には、液管7、ガス管9、図示しない配線等およびドレン管95が通る貫通孔が備えられている。
このように構成された2台の室外設置型室内ユニット5を含む空気調和装置1は、図1に例示する集合住宅において次ぎのように設置されている。
室外ユニット3は、ベランダ97の所定位置に載置される。
2台の室外設置型室内ユニット5は、部屋の外壁99に取付けられる。
室外設置型室内ユニット5aは、取付位置における幅方向寸法に余裕があるので、上面47、すなわち、吸引ダクト49および吹出ダクト53が上になるように配置し、固定金具63をコンクリートボルトによって外壁99に固定することで取付けられる。
これは、前面39が上下方向に延在するので、縦置きと称される。
そして、室外設置型室内ユニット5bは、設置位置における上下方向高さが小さいので、前面39が下側に向き、かつ、横方向に延在する形(横置き)で設置される。
ケーシング11は、固定金具63が吊りボルト98の先端に取付けられることによって、例えば、上の階のベランダ97の下面に吊下げられる。
このように横置き配置とすると、設置場所の上下方向高さはケーシング11の厚みと略同等以上あればよい。
ドレンパン93の構成について図3および図4によって説明する。
ドレンパン93には、水受部材101と、第一構造部材103と、第二構造部材105とが備えられている。
水受部材101は、ドレンを受ける略矩形状の受部107と、受部107の周囲に立設された壁部109とで、上部が開放された箱形状に形成されている。
壁部109は、上方に向かうに連れて若干外側に開くように構成されている。
水受部材101は、ABS樹脂製のシートで形成されているので、比較的自由に折り曲げることができる。
なお、水受部材101の材料としては、ポリスチレン、ポリプロピレン、軟質ビニール等を用いてもよい。
受部107は、幅方向全長に亘り延在する折曲部111を区切りとして第一受面部113と第二受面部115に分離されている。
折曲部111は、その長手方向、すなわち、幅方向に沿う軸線中心を持つように下方に凸(軸線中心が壁部109側に位置するよう)に湾曲されている。
壁部109の折曲部111に相当する位置には、開いた扇子のように複数の折り目線が内側と外側と交互に設けられている。
折曲部111の最も下側に位置するところには、適宜な場所に貫通した貫通孔(ドレン抜き孔)117が形成されている。
第一構造部材103は、第一受面部113と第一受面部113に対応する壁部109との外側面に一体的に取り付けられた発泡スチロールで形成された部材である。
第二構造部材105は、第二受面部115と第二受面部115に対応する壁部109との外側面に一体的に取り付けられた発泡スチロールで形成された部材である。
第一構造部材103および第二構造部材105は、曲げ剛性が高いので、水受部材101が変形するのを抑制する機能を奏する。
折曲部111は依然として変形し易いままであるので、折曲部111を中心として第一受面部113と第二受面部115とが接近するように回動することができる。
ドレンパン93の幅方向における長さL1は、室内熱交換器21の幅Bよりも大きくされている。
第一構造部材103の端から折曲部111の中心位置までの距離L2は、室内熱交換器21の設置高さHよりも大きくされている。
第二構造部材105の端から折曲部111の中心位置までの距離L3は、室内熱交換器21の設置深さDよりも大きくされている。
第二受面部115および第二構造部材105には、送風ダクト65の先端部分が貫通して挿入される挿入孔119が設けられている。
ドレンパン93は、図4に二点鎖線で示したように第一受面部113と第二受面部115とが成す角度θが鋭角となるように折り曲げられた状態で、図5あるいは図6に示されるように室外設置型室内ユニット5に設置されている。
このようにドレンパン93を折り曲げると壁部109の折曲部111に相当する部分では、折り目線に沿って扇子が閉じるように折り畳まれる。
このとき、挿入孔119に貫通して挿入された送風ダクト65と第二受面部115との間には、必要があれば詰め物をする等して隙間ができないようにされる。
第一受面部113は、上部が内側(室内熱交換器21側)に位置するように傾斜し、一方、第二受面部115は、奥側が上側(室内熱交換器21側)に位置するように傾斜させられている。
貫通孔117にはソケット121が挿入され、ソケット121にはドレン管95が接続されている。
以上説明した本実施形態にかかる空気調和装置1の動作について説明する。
次に、空気調和装置1の各種運転について説明する。
まず、冷房運転を行う場合には、室外ユニット5から液管7により室内熱交換器21に冷めたい液冷媒が供給される。その途中で液冷媒は膨張弁85によって膨張され室内熱交換器21に流入する。
そして、シロッコファン17の回転により、吸込ダクト49を介して吸引口部51から取り入れられた室内空気は、ロールフィルタ15でダスト等のゴミを分離された状態で、室内熱交換器21を通過して冷却される。この室内熱交換器21で冷却された空気が吹出口部55を通って吹出ダクト53から室内に吹き出され、室内の冷房を行う。
室内熱交換器21を流れる冷媒は、室内空気との熱交換によって暖められてガス化し、ガス管9を通って室外ユニット3に戻される。
このとき、室内空気に含まれる水蒸気が、冷媒によって冷却された室内熱交換器21に触れて凝縮し、ドレンとなる。
このドレンは、室内熱交換器21に沿って流下し、縦置きの室外設置型室内ユニット5a(図5参照)の場合には、第二受面部115の上に落下し、横置きの室外設置型室内ユニット5bの場合には、第一受面部113の上に落下する。
第一受面部113あるいは第二受面部115に落下したドレンは、第一受面部113あるいは第二受面部115の傾斜によって折曲部111の方向へ流下する。
そして、ソケット121を介してドレン管95に流下し、外部に排出される。
このように、室外設置型室内ユニット5が縦置きでも横置きでもドレンの処理が行えるので、室外設置型室内ユニット5の取付姿勢を多様化することができる。
特に、横置きの場合、室外設置型室内ユニット5bの外壁99側側面をベランダ側に位置するように取付ければ、吸引ダクト49および吹出ダクト53がケーシング11の左側に位置させることができる。
また、吸引ダクト49および吹出ダクト53を外壁99側に向けるように設置することができる。
このように、集合住宅においてよく求められる左右勝手の違い等に対応して多様に設置することができる。
また、暖房運転を行う場合には、室外ユニット5からガス管9により室内熱交換器21に暖かいガス冷媒が運ばれ、上述の冷房運転と同様に流れる室内空気を暖める。
この室内熱交換器21で冷却された空気が吹出口部55を通って吹出ダクト53から室内に吹き出され、室内の暖房を行う。
室内熱交換器21を流れる冷媒は、室内空気との熱交換によって冷却されて液化し、液管7を通って室外ユニット3に戻される。
この場合、排気扉69および取入扉75を開き、排気用ファン23および外部空気取入用ファン25を回転させる。
排気用ファン23が回転すると吸引口部51から取り入れられた室内空気の一部が全熱交換器13に取り込まれ、全熱交換器13および排気ダクト71を通って排気開口部67から外部に排気される。
一方、外部空気取入用ファン25が回転すると、取入開口部73から取入ダクト77を通って全熱交換器13に外部空気が供給される。
全熱交換器13に供給された外部空気は、全熱交換器13を通って排気される室内空気と熱交換され、残りの室内空気とともに室内熱交換器21によって冷却あるいは加熱されて吹出ダクト53を通り室内に供給される。
このとき、室内熱交換器21で生じるドレンは上述のようにして外部に排出される。
このように、室内空気の一部を排出するとともにそれと取り入れた外部空気との間で熱交換させる全熱交換器13が備えられているので、省エネルギーを図った冷暖房を伴った換気を行うことができる。
室内熱交換器21に冷媒を供給しない状態で、排気用ファン23および外部空気取入用ファン25を運転すれば、室内の環境を略維持した状態での換気を行うことができる。
また、外部空気取入用ファン25のみを作動させれば、外部空気を取り込む(吸気)ことができる。
このように、本実施形態の空気調和装置1は、冷暖房、換気、吸気等の種々の運転を行うことができる。
このため、建築基準法によって義務付けされた換気用の設備(換気ユニット、給排気用のダクト等)を別途設置する必要がなくなる。
次に、ドレンパン93の製造方法について説明する。
まず、水受部材101を真空成形で製造する。真空成形に用いる金型123は、上面が受部107を逆にした形状、すなわち、折曲部111に相当する部分が突出した形状をし、側面上部が壁部109の傾斜と同じに傾斜するように形成されている。すなわち、水受部材101は、開いた状態で成形されるので、開放された形状であり、抜き勾配を十分に取れる。
金型123の内部は中空で、図示しない吸引源に接続され、かつ、上面および側面には多数の貫通孔が形成されている。
ABS樹脂製の略矩形状をしたシート125をクランプした状態で、加熱して軟化させる。
この軟化したシート125に、金型123を押し当てつつ金型123内部の空気を吸引してシート125を金型123に密着させる。
その後、冷却してシート125の形状を固定し、金型123を離脱すると、水受部材101が成形される。
このとき、シート125における折曲部111の位置に対応する壁部109に相当する部分には折り目線が、また、挿入孔119に相当する部分には貫通孔が形成してある。
なお、この折り目線および貫通孔は成形した後で加工するようにしてもよい。
なお、ウェブ状のシート125を順次送って、上記工程を連続して行うようにしてもよい。
また、シート材を用いて真空成形するのではなく、射出成形で成形するようにしてもよい。
材料の樹脂としてABS樹脂を用いているが、これはポリスチレン、ポリプロピレン、軟質ビニール等を用いてもよい。
次いで、第一構造部材103および第二構造部材105を発泡加工について説明する。
下金型127の上面は、水受部材101が逆さの状態で載置されるので、金型123の上面と略同様な形状とされている。
上金型129の下面は、ドレンパン93の下面形状に沿った形状とされている。なお、挿入孔119に相当する位置では上金型129は下金型127に接触するような形状とされている。
ドレンパン93は、開いた状態で成形されるので、開放された形状であり、上金型129および下金型127は抜き勾配を十分に取れる。
下金型127の上面に水受部材101を載置し、下金型127と上金型129との間に発泡ビーズとしてスチレンビーズ131を封入する。そして、下金型127と上金型129との間に蒸気を導入して蒸気加熱すると、スチレンビーズ131が二次発泡し、水受部材101と一体となった発泡スチロールである第一構造部材103および第二構造部材105が形成される。
このように、ドレンパン93は、金型を用いた発泡加工によって効率的に成形することができる。
なお、発泡ビーズとしてスチレンを用いているが、これはポリウレタンを用いてもよいし、他の素材を用いてもよい。
また、第一構造部材103および第二構造部材105として発泡によって断熱機能を与えているが、これは別の断熱材を貼り付けて第一構造部材103および第二構造部材105を形成するようにしてもよい。
第一構造部材103はケーシング11に接近して設置されているので、その断熱機能によって室外に設置された室外配置型室内ユニット5の室内熱交換器21に、外部空気が影響するのを抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
例えば、本実施形態では、本発明を室外ユニット3に対して複数の室外設置型室内ユニット5が取付けられるマルチ室内ユニットタイプに適用したとして説明したが、これに限定されるものではなく、室外ユニット3に対して1台の室外設置型室内ユニット5が設けられるタイプに適用してもよいし、その他の形式の空気調和装置に適用してもよい。
また、室外に設置された室外設置型室内ユニット5ではなく、室内に設置される室内ユニットに適用してもよい。
本発明の一実施形態にかかる空気調和装置の設置状態を示す斜視図である 本発明の一実施形態にかかる室外設置型室内ユニットの内部構造を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるドレンパンの全体構成を示す斜視図である。 図3のY−Y断面図である。 本発明の一実施形態にかかる室外設置型室内ユニットの設置状態を示す図2のX−X断面図である。 本発明の一実施形態にかかる室外設置型室内ユニットの別の設置状態を示す図2のX−X断面図である。 本発明の一実施形態にかかる水受部材の製造状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態にかかるドレンパンの製造状態を示す断面図である。
符号の説明
1 空気調和装置
3 室外ユニット
5,5a,5b 室外設置型室内ユニット
21 室内熱交換器
93 ドレンパン
101 水受部材
103 第一構造部材
105 第二構造部材
109 壁部
111 折曲部
117 貫通孔

Claims (6)

  1. 空調ユニットの熱交換器からのドレンを受けるドレンパンであって、
    周囲に壁部を有する折り曲げが可能で、幅方向に略全幅に亘り延在する折曲部を有する水受部材と、
    該水受部材の前記壁部と反対側の背面における前記折曲部を挟んで、それぞれ前記水受部材と一体的に取り付けられた断熱機能を有する第一構造部材および第二構造部材と、を備え、
    前記水受部材は前記折曲部で前記第一構造部材および前記第二構造部材が交差する方向になるように折り曲げられ、前記熱交換器の2方向をカバーするように前記空調ユニットに取り付けられていることを特徴とするドレンパン。
  2. 前記折曲部は、軸線が幅方向に延在するように湾曲されていることを特徴とする請求項1に記載されたドレンパン。
  3. 前記折曲部にドレン抜き孔が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたドレンパン。
  4. 前記第一構造部材および前記第二構造部材は、発泡樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載されたドレンパン。
  5. 熱交換器と、該熱交換器の2方向をカバーするように取り付けられた請求項1から請求項4のいずれかに記載されたドレンパンを備えていることを特徴とする空調ユニット。
  6. 少なくとも1台の請求項5に記載された空調ユニットを備えていることを特徴とする空気調和装置。
JP2006311525A 2006-11-17 2006-11-17 ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置 Expired - Fee Related JP5001630B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311525A JP5001630B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006311525A JP5001630B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008128520A true JP2008128520A (ja) 2008-06-05
JP5001630B2 JP5001630B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=39554530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006311525A Expired - Fee Related JP5001630B2 (ja) 2006-11-17 2006-11-17 ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5001630B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011136271A1 (ja) * 2010-04-30 2011-11-03 東芝キヤリア株式会社 空気調和機の室内機
WO2018025356A1 (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 三菱電機株式会社 ドレンパンおよび冷凍サイクル装置
JPWO2019234871A1 (ja) * 2018-06-06 2020-12-17 三菱電機株式会社 熱交換換気装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53143450U (ja) * 1977-04-19 1978-11-13
JPS56164421U (ja) * 1980-05-12 1981-12-05
JPS58108322U (ja) * 1982-01-18 1983-07-23 シャープ株式会社 空気調和機のドレンパン
JPH02140524A (ja) * 1988-11-21 1990-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JPH09118120A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Zexel Corp 空調用ケース
JP2002005467A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Fujitsu General Ltd 空気調和機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53143450U (ja) * 1977-04-19 1978-11-13
JPS56164421U (ja) * 1980-05-12 1981-12-05
JPS58108322U (ja) * 1982-01-18 1983-07-23 シャープ株式会社 空気調和機のドレンパン
JPH02140524A (ja) * 1988-11-21 1990-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JPH09118120A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Zexel Corp 空調用ケース
JP2002005467A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Fujitsu General Ltd 空気調和機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011136271A1 (ja) * 2010-04-30 2011-11-03 東芝キヤリア株式会社 空気調和機の室内機
WO2018025356A1 (ja) * 2016-08-03 2018-02-08 三菱電機株式会社 ドレンパンおよび冷凍サイクル装置
US10724749B2 (en) 2016-08-03 2020-07-28 Mitsubishi Electric Corporation Drain pan and refrigeration cycle apparatus
JPWO2019234871A1 (ja) * 2018-06-06 2020-12-17 三菱電機株式会社 熱交換換気装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5001630B2 (ja) 2012-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5995107B2 (ja) ビルトイン型空気調和装置
KR100629342B1 (ko) 공기조화기
JP6530722B2 (ja) 換気空調ユニット
JP5761097B2 (ja) 空気調和装置の室内機
JP2015506450A (ja) 空気調和機、及び空気調和機の設置構成
JP6690256B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP3651417B2 (ja) 空気調和機
JP6641606B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
US20100248612A1 (en) Device for ventilating and air-conditioning bathroom
JP5001630B2 (ja) ドレンパンおよびこれを用いた空調ユニットならびに空気調和装置
JP5884069B2 (ja) ビルトイン型空気調和装置
JP7049600B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP4658552B2 (ja) 天井埋込型空気調和装置
JP5692136B2 (ja) 空気調和機
JP2008185221A (ja) 空気調和装置
JP2012032035A (ja) 空気調和装置
JP2016099034A (ja) 空気調和装置、空気調和装置の調整方法及び空気調和設備の製造方法
JP6721871B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP4425007B2 (ja) 換気ユニット
JP2008122009A (ja) 室外設置型室内ユニットおよびこれを用いた空気調和装置
KR100529914B1 (ko) 덕트 연결형 공기조화기의 실내기
KR20050064963A (ko) 덕트형 공기조화기의 배관 지지구조
WO2020203415A1 (ja) 空調ユニット
JP6792208B2 (ja) 天井埋込型空気調和機
JP2004278982A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120501

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120518

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5001630

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees