JP2008128120A - 湿分分離器 - Google Patents

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信喜 宇多
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二郎 笠原
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Abstract

【課題】湿分を収容するドレン通路への流体の流入を抑制することができる湿分分離器を提供する。
【解決手段】円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室60と、流体の流入方向に対して交差する隔壁47aにより流入室60と区画され一部で該流入室60と連通すると共に流体から湿分を分離可能な湿分分離室と、流体から分離された湿分を収容可能なドレン通路と、隔壁47aの鉛直方向下部に設けられる水封口73を介して流入室60とドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部72とを備える湿分分離器において、水封口73の水平方向両側方を閉塞する閉塞部62を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気から湿分を除去する湿分分離器に関するものであり、特に、原子力発電プラントなどに適用して好適な湿分分離器に関するものである。
例えば、加圧水型原子力発電プラントでは、原子炉にて、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電するものがある。そして、この加圧水型原子炉は、高温高圧の一次冷却水の熱を蒸気発生器を介して二次冷却水に伝え、二次冷却水で水蒸気を発生させるものである。また、蒸気発生器は、多数の細い伝熱管の内側を一次冷却水が流れ、外側を流れる二次冷却水に熱を伝えて水蒸気を生成し、この水蒸気をタービン発電機に送給している。
一方、このタービン発電機では、高圧タービン及び低圧タービンを有する蒸気タービンと、この蒸気タービンの出力により発電する発電機を有している。この場合、高圧タービンと低圧タービンとの間には、一般的に、湿分分離器が設けられている。この湿分分離器は、高圧タービンから排出される低圧蒸気に含まれる湿分を分離すると共に、低圧蒸気を再加熱して過熱蒸気として低圧タービンに供給することで、この低圧タービンの出口湿り度を低減させてエロージョンを防止すると共に、タービンプラントの熱効率を向上させている。
図12は、従来の湿分分離器を表す概略図である。従来の湿分分離器において、図12に示すように、円筒形状をなす胴体001は、一端部から加熱管002が挿通され、他端部に蒸気入口が形成され、この蒸気入口に連通するように2つのマニホールド003が加熱管002の下方両側に設けられている。そして、加熱管002には、蒸気発生器からの高圧加熱蒸気が供給される一方、各マニホールド003には、蒸気入口を介して高圧タービンからの湿分を含む低温再熱蒸気が供給され、側部に形成された多数の吹出口004から蒸気を胴体001内へ吹き出し可能となっている。
胴体内の下部には、水平な仕切底板005が固定されることでその下方にドレン通路006が区画され、胴体001にこのドレン通路006のドレン(湿分)を排出するドレン出口007が形成されている。また、この仕切底板005上に、各マニホールド003に対応して、胴体001の径方向に左右一対の湿分分離エレメント008がそれぞれ固定されている。この湿分分離エレメント008は、波形をなすセパレータベーンが所定間隔で多数積層された状態で、上下の支持枠により支持されて構成され、下支持枠にドレンスリットが形成されている。
そして、各湿分分離エレメント008の上部には、胴体001の径方向に左右一対の仕切側板が固定されており、この一対の仕切側板の間の上方には、上述した加熱管002が位置しており、加熱管002の上方に位置する胴体001に、湿分が分離された蒸気を排出する蒸気出口009が形成されている。なお、この蒸気出口009から排出された高温再熱蒸気は、低圧タービンに送られる。
従って、高圧タービンからの低温再熱蒸気は、各マニホールド003を通って多数の吹出口004から胴体001内へ吹き出され、内壁面にガイドされながら各湿分分離エレメント008に導入される。すると、蒸気が湿分分離エレメント008を通過するときに、湿分がセパレータベーンに衝突することで分離される。そして、湿分が分離された蒸気は、左右一対の仕切側板の間を通って上昇し、加熱管002に接触することで加熱され、高温再熱蒸気となって蒸気出口009から排出される。一方、湿分分離エレメント008で分離された湿分は、ドレンスリットを通ってドレン通路006に流下し、ドレン出口007から外部に排出される。
このような湿分分離器としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2002−130609号公報
ところで、上述した湿分分離器では、蒸気入口から胴体001内に導入される蒸気は、一旦、流入室に流入し、その後、2つのマニホールド003に分岐して流動する。このとき、流入室に流入した蒸気は、胴体001内でこの流入室を区画すると共に蒸気の流れ方向に対して垂直に設けられる隔壁に衝突し、この蒸気中に含有される湿分の一部が分離され流入室の底部に貯留される。そして、この隔壁の鉛直方向下部には、流入室とドレン通路006を連通する連通流路を有する水封部が設けられており、これにより、流入室の底部に貯留される湿分が連通流路を介して上記ドレン通路006に排出されると共に流入室の底部に貯留される湿分が封水として作用することで、流入室からドレン通路への蒸気の流通を遮断している。
一方、上記のように隔壁に衝突した蒸気は、この隔壁に沿って放射状に広がると共に胴体001の内面に沿った周縁部において流速が増し、この周縁部に沿って蒸気の流速が高い領域が形成され、流速の高い蒸気の流れの一部が上記連通流路の開口に向かう。このとき、例えば、この蒸気が流入室の底部に貯留される封水としての湿分を押しのけて流入室からドレン通路へ流入するおそれがある。すると、例えば、ドレン通路006内に流入した蒸気の動圧により、この蒸気がドレン(湿分)を伴ってドレンスリットから湿分分離エレメント008側へ吹き上がり、分離した湿分をドレン通路006に排出することができないばかりか、湿分を分離した蒸気がドレンスリットから吹き上がったドレンを持ち去ってしまい、湿分分離エレメント008での湿分分離性能が低下してしまうという問題がある。
そこで本発明は、湿分を収容するドレン通路への流体の流入を抑制することができる湿分分離器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明の湿分分離器は、円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、前記胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室と、前記流体の流入方向に対して交差する隔壁により前記流入室と区画されると共に流体流入口を介して前記流入室から導入される前記流体の湿分を分離可能な湿分分離室と、前記流体から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路と、前記隔壁の鉛直方向下部に設けられる水封口を介して前記流入室と前記ドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部とを備える湿分分離器において、前記水封口の水平方向両側方を閉塞する閉塞部を備えることを特徴とする。
請求項2の発明の湿分分離器では、前記水封部は、前記水封口を介して前記流入室の鉛直方向下部と前記ドレン通路の鉛直方向上部とを連通する連通流路を有することを特徴とする。
請求項3の発明の湿分分離器では、前記流入室に流入した流体を前記閉塞部方向に案内可能な流体案内手段を備えることを特徴とする。
請求項4の発明の湿分分離器では、前記水封口の縁部に沿って前記隔壁に立設される水封部規制板を備えることを特徴とする。
請求項5の発明の湿分分離器では、前記水封部規制板は、複数設けられることで内側に前記水封部の延長路を形成する水封ボックスをなすことを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項6の発明の湿分分離器では、円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、前記胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室と、前記流体の流入方向に対して交差する隔壁により前記流入室と区画されると共に流体流入口を介して前記流入室から導入される前記流体の湿分を分離可能な湿分分離室と、前記流体から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路と、前記隔壁の鉛直方向下部に設けられる水封口を介して前記流入室と前記ドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部とを備える湿分分離器において、前記流入室に流入し前記水封口の水平方向両側方に向かう流体を規制する流入室規制板と、前記流入室に流入した流体を拡散する複数の孔を有する拡散板とを備えることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項7の発明の湿分分離器は、円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、前記胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室と、前記流体の流入方向に対して交差する隔壁により前記流入室と区画されると共に流体流入口を介して前記流入室から導入される前記流体の湿分を分離可能な湿分分離室と、前記流体から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路と、前記隔壁の鉛直方向下部に設けられる水封口を介して前記流入室と前記ドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部とを備える湿分分離器において、前記水封口は、鉛直方向上端位置が前記流入室に流入する流体の最大流速に応じて設定されることを特徴とする。
上記の目的を達成するための請求項8の発明の湿分分離器は、前記湿分分離室は、前記流体が通過することで湿分を分離する湿分分離エレメントが設けられ、前記流入室は、前記流体が前記隔壁に衝突することで分離された湿分を鉛直方向下部に貯留することを特徴とする。
請求項1の発明の湿分分離器によれば、外部から流入室に流入した湿分を含む蒸気は、湿分分離室に流れてこの湿分分離室内で湿分が分離され、分離された湿分がドレン通路に収容される。また、流入室に流入した蒸気は、隔壁に衝突することでその湿分の一部が分離され流入室の底部に貯留されて、水封口を介してドレン通路に排出されると共に水封部の封水として作用し、流入室からドレン通路への蒸気の流通を遮断する。このとき、隔壁に衝突した蒸気がその周縁部において流速が増しても、水封口の水平方向両側方に閉塞部を設けたことで、この蒸気が流入室の底部に貯留される封水としての湿分内にもぐりこんでも、この閉塞部により規制されることで、蒸気が水封口に進入することが抑制されるので、湿分を収容するドレン通路への蒸気の流入を抑制することができる。
請求項2の発明の湿分分離器によれば、流入室の底部に貯留される湿分は、連通流路を通ってドレン通路に適正に排出される一方、この連通流路が水封口を介して流入室の鉛直方向下部とドレン通路の鉛直方向上部とを連通するように設けられていることから、流入室の底部に貯留される湿分が封水として作用することで、この連通流路を介した流入室からドレン通路への蒸気の流通を適正に遮断することができる。
請求項3の発明の湿分分離器によれば、流体案内手段により隔壁の周縁部において流速が高くなった蒸気を閉塞部側に案内することで、この流速の高い蒸気が水封口方向に直接流れてこの水封口に進入することが防止できる一方、この流速の高い蒸気を閉塞部側に確実に案内し、この閉塞部により水封口に進入することを確実に抑制することができる。
請求項4の発明の湿分分離器によれば、隔壁において水封口の縁部に沿って水封部規制板が立設されていることから、隔壁に沿って流れる蒸気が水封部規制板により規制されるため、この蒸気が水封口に進入することを防止することができる。
請求項5の発明の湿分分離器によれば、複数の水封部規制板により水封ボックスを構成し、その内側に水封部の延長路を形成することから、蒸気の流速が高い領域が形成されやすい隔壁から水平方向に離れた位置に蒸気が進入しうる開口を設定することができるため、湿分を適正にドレン通路に排出することができると共により確実に蒸気のドレン通路への進入を抑制することができる。
請求項6の発明の湿分分離器によれば、外部から流入室に流入した湿分を含む蒸気は、湿分分離室に流れてこの湿分分離室内で湿分が分離され、分離された湿分がドレン通路に収容される。また、流入室に流入した蒸気は、隔壁に衝突することでその湿分の一部が分離され流入室の底部に貯留されて、水封口を介してドレン通路に排出されると共に水封部の封水として作用し、流入室からドレン通路への蒸気の流通を遮断する。このとき、隔壁に衝突した蒸気がその周縁部において流速が増しても、流入室の周縁部に流入室規制板を設けたことから、この流入室規制板により水封口の水平方向両側方に向かう蒸気の流れが規制され、流入室の径方向中心側に案内される。そして、流入室規制板により径方向中心側に案内された蒸気は、拡散板の複数の孔を通過することで流速分布が均一化されるため、流速が相対的に高くなる領域が部分的に形成されことが抑制され、水封口への蒸気の進入が抑制されるので、湿分を収容するドレン通路への蒸気の流入を抑制することができる。
請求項7の発明の湿分分離器によれば、外部から流入室に流入した湿分を含む蒸気は、湿分分離室に流れてこの湿分分離室内で湿分が分離され、分離された湿分がドレン通路に収容される。また、流入室に流入した蒸気は、隔壁に衝突することでその湿分の一部が分離され流入室の底部に貯留されて、水封口を介してドレン通路に排出されると共に水封部の封水として作用し、流入室からドレン通路への蒸気の流通を遮断する。このとき、水封口の鉛直方向上端位置を流入室に流入する蒸気の最大流速に応じて設定することで、最大流速の蒸気が流入室の底部に貯留される封水としての湿分内にもぐりこんでもこの鉛直方向上端位置まで到達しない高さに鉛直方向上端位置を設定することができ、これにより、流入室の底部に貯留される湿分の液面から鉛直方向上端位置までの水深を適正な水深に維持することができる。よって、水封口への蒸気の進入が抑制されるので、湿分を収容するドレン通路への蒸気の流入を抑制することができる。
請求項8の発明の湿分分離器によれば、主として湿分分離室に設けられる湿分分離エレメントにより流体から湿分を分離することができる一方、流入室により流体が隔壁に衝突することで分離された湿分を鉛直方向下部に貯留することができ、これを封水として用いることができる。
以下に、本発明に係る湿分分離器の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図、図2は、本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の軸線方向の概略断面図、図3は、本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の径方向の概略断面図、図4は、本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の内部構造を示す切欠斜視図、図5は、本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の水封部を示す部分断面図、図6は、本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器が適用された発電プラントの概略構成図である。
図6に示すように、本実施例の湿分分離器としての湿分分離加熱器17が適用される発電プラント1は、例えば、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)やこれを改良した改良型加圧水型原子炉(APWR:Advanced Pressurized Water Reactor)に適用することができるが、本実施例の湿分分離加熱器17他の発電プラントにも適用可能である。
本実施例の発電プラント1は、蒸気発生器11と、蒸気タービン12と、湿分分離加熱器17を備える。蒸気発生器11は、冷却水配管13を介して蒸気タービン12に連結されている。この蒸気タービン12は、高圧タービン14及び低圧タービン15を有すると共に発電機16が接続されている。また、湿分分離加熱器17は、高圧タービン14と低圧タービン15との間に設けられており、すなわち、高圧タービン14は、低温再熱管18を介して湿分分離加熱器17に連結される一方、湿分分離加熱器17は、高温再熱管19を介して低圧タービン15に連結されている。さらに、蒸気タービン12は、復水器20を有しており、この復水器20は、冷却水配管21を介して蒸気発生器11に連結されており、この冷却水配管21には復水ポンプ22が設けられている。
したがって、蒸気発生器11にて、高圧高温の軽水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管13を通して蒸気タービン12(高圧タービン14から低圧タービン15)に送られ、この蒸気により蒸気タービン12を駆動して発電機16により発電を行う。この場合、蒸気発生器11からの蒸気は、高圧タービン14を駆動した後、湿分分離加熱器17で蒸気に含まれる湿分が除去されると共に加熱されてから低圧タービン15を駆動する。そして、蒸気タービン12を駆動した蒸気は、復水器20で冷却された後、冷却水配管21を通して蒸気発生器11に戻される。
湿分分離加熱器17は、さらに具体的には、図2乃至図5に示すように、装置の各部を収容する胴体40を備える。胴体40は、中空円筒形状に形成されると共にその軸線方向が水平方向となるように横置きに設置される。なお、以下の説明では特に断りの無い限り、「胴体40の軸線方向」のことを単に「軸線方向」、「胴体40の径方向」のことを単に「径方向」と略記する。なお、本実施例では、後述する一対のマニホールド49、流入室60の軸線方向及び径方向は、この胴体40の軸線方向及び径方向と一致する。
この胴体40は、軸線方向に対する一端部が閉塞されると共に他端部に蒸気入口41が形成され、さらに鉛直方向上部に蒸気出口42が形成される一方、鉛直方向下部にドレン出口43が形成される。蒸気入口41は、湿分を含む流体としての蒸気(低温再熱蒸気)を胴体40の内部に導入可能な開口であり、胴体40の外部から軸線方向に蒸気を導入する。蒸気出口42は、湿分が分離され加熱された蒸気(高温再熱蒸気)を胴体40の外部に排出可能な開口であり、軸線方向と交差する方向、ここでは、鉛直方向上方に向けて蒸気を胴体40の外部に排出する。すなわち、本実施例の湿分分離加熱器17は、いわゆる軸流型の湿分分離加熱器である。また、ドレン出口43は、蒸気から分離された湿分(ドレン)を排出可能な開口であり、湿分を胴体40の鉛直方向下方の外部に排出する。そして、図6に示すように、蒸気入口41は、低温再熱管18を介して高圧タービン14に連結され、蒸気出口42は、高温再熱管19を介して低圧タービン15に連結され、ドレン出口43は、図示しないドレン配管を介してドレンタンクに連結されている。
この胴体40は、図2乃至図5に示すように、その軸線方向(長手方向)における一端部から軸線方向に沿って加熱管群44が挿通されている。この加熱管群44は、胴体40の外部に位置する蒸気室45と、この蒸気室45から胴体40内に延出されたU字形状をなす複数の加熱管46とから構成されている。この複数の加熱管46は、胴体40の内部に固定された一対の仕切壁47a、47b及びその間に固定された複数の支持壁48により支持されている。そして、蒸気室45は、内部が上下に分割され、複数の加熱管46の一端部が連結される上側の入口管台45aに、蒸気発生器11の冷却水配管13から分岐された配管が連結される一方、複数の加熱管46の他端部が連結される下側の出口管台45bにドレンタンクに延出されるドレン配管が連結されている。
胴体40の内部の蒸気入口41側には、胴体40の内面と上述の隔壁としての仕切壁47aにより流入室60が区画される。流入室60は、蒸気入口41と連通し所定の容積を有する空間として設けられ、蒸気入口41を介して外部から胴体40内に導入される蒸気は、通路断面が大きいこの流入室60に流入する。仕切壁47aは、蒸気入口41と対向して蒸気の流入方向に対して垂直に交差するように設けられる。そして、この仕切壁47aは、上記のように一端面側で流入室60を区画する一方、他端面側で湿分分離室70を区画する。この湿分分離室70は、後述で具体的に説明するが、内部に湿分分離エレメント53が設けられており、蒸気から湿分を分離可能な空間として形成される。また、この仕切壁47aには、流入室60と湿分分離室70とを一部で連通する一対の流体流入口としての蒸気流入口71が形成されており、この各蒸気流入口71にマニホールド49の基端開口が接続される。胴体40は、その軸線方向における他端部から、加熱管群44の下方の両側に位置し、径方向に対して左右一対のマニホールド49が設けられている。
この一対のマニホールド49は、上述の複数の支持壁48を貫通して胴体40の内部に軸線方向に対して平行に設けられる。各マニホールド49は、基端が一方の仕切壁47aに固定され蒸気流入口71を介して流入室60に連通し、さらにこの流入室60を介して蒸気入口41に連通すると共に先端が他方の仕切壁47bに固定されて閉塞している。そして、複数の支持壁48は、板状に形成されると共に胴体40の内面に軸線方向に沿って所定間隔で並んで固定されている。したがって、各マニホールド49は、この複数の支持壁48を介して胴体40に支持される。そして、各マニホールド49は、胴体40の壁面に対向する側部にこの胴体40内へ蒸気を吹き出す複数の吹出口50が形成されている。この複数の吹出口50は、各マニホールド49の側部に軸線方向に沿って所定間隔で形成されると共に該各マニホールド49内から下方に向けて蒸気を吹き出し可能である。
胴体40内の下部には、水平な第1支持板51が固定され、この第1支持板51の両側には、一対のマニホールド49に対応して、径方向に対して左右一対の湿分分離エレメント53が設けられている。すなわち、一対の湿分分離エレメント53は、径方向に対して互いに対向するように設けられる。湿分分離エレメント53は、マニホールド49の各吹出口50に対向して位置し、蒸気が通過することで湿分を分離することができる。すなわち、この湿分分離エレメント53は、蒸気が通過することで湿分を分離する複数のセパレータベーン54を有する。セパレータベーン54は、波形をなし、軸線方向に所定間隔で多数積層されている。セパレータベーン54は、セパレータベーン支持枠により第1支持板51上に支持されている。さらに、この第1支持板51の下方にはドレン通路52が設けられており、このドレン通路52の下方に上述したドレン出口43が設けられている。
ドレン通路52は、第1支持板51により胴体40内の下部に区画される。そして、この第1支持板51には、湿分分離エレメント53の内側とドレン通路52とを連通するドレン流通路としてのドレン開口59が形成されている。ドレン通路52は、湿分分離エレメント53により蒸気から分離された湿分をこのドレン開口59を介して収容可能となる。さらに、上述のドレン出口43は、このドレン通路52に連通している。これにより、ドレン通路52に収容されたこの湿分は、ドレン出口43を介して胴体40の外部に排出される。
また、各湿分分離エレメント53の上部には、径方向に対して左右一対の第2支持板57が立設される。各第2支持板57は、加熱管群44の両側に沿って湾曲するように上方に延出され、上端部が胴体40に連結される一方、下端部がセパレータベーン支持枠に連結されている。
従って、胴体40の内部空間は、上述した第1支持板51により、マニホールド49の吹出口50から吹出された蒸気が湿分分離エレメント53を通過して蒸気出口42に流動する湿分分離室70における蒸気流動空間S1と、湿分分離エレメント53により分離された湿分をドレン出口43に導くドレン通路52とに区画されている。
また、蒸気流動空間S1は、湿分分離エレメント53を境界とする第2支持板57により、吹出口50から吹出された蒸気が湿分分離エレメント53に流動する蒸気供給空間S21と、湿分分離エレメント53により湿分が分離された蒸気を蒸気出口42に流動する蒸気排出空間S22とに区画されている。
さらに具体的には、蒸気供給空間S21は、胴体40内の内面に沿って設けられ空間であり、複数の吹出口50から吹き出された蒸気を胴体40の内方に設けられる湿分分離エレメント53に向けて供給可能である。胴体40の内部には、一対のマニホールド49に対応して、径方向に対して左右一対の蒸気供給空間S21が設けられている。この蒸気供給空間S21は、軸線方向に隣接する支持壁48により挟まれた空間と、各支持壁48の下端下方において連通している空間とにより構成される。
蒸気排出空間S22は、一対の湿分分離エレメント53の間に区画されると共に蒸気出口42に連通している。蒸気排出空間S22は、各湿分分離エレメント53を通過し湿分が分離された蒸気を鉛直方向上方に向けて流動させ、蒸気出口42を介して排出可能である。上述の加熱管群44は、蒸気排出空間S22内に軸線方向に沿って設けられ、これにより、湿分分離エレメント53により湿分が分離された蒸気を蒸気出口42の上流側で加熱可能である。
なお、上述した湿分分離エレメント53は、胴体40の軸線方向に沿って配設されているが、マニホールド49の蒸気入口41側にて、メンテナンス空間S3により2つの湿分分離エレメント53a、53bの領域に分割されている。そして、各湿分分離エレメント53a,53bは、両者の間に複数のジャッキボルト58が介装されることで支持されている。
そして、この湿分分離エレメント53は、波形をなす複数のセパレータベーン54が所定間隔で積層され、セパレータベーン支持枠により支持されており、マニホールド49の吹出口50から吹き出された蒸気がこの複数のセパレータベーン54の間を通過することで、蒸気に含まれる湿分が衝突して分離される。セパレータベーン54により蒸気から分離された湿分、つまり、ドレンは、上述のドレン開口59を通ってドレン通路52に排出され収容される。
なお、この湿分分離加熱器17の胴体40や仕切壁47a、47bには、この胴体40に対する作業員の出入りを可能とするマンホール61(図4参照)が設けられている。そして、上述の蒸気供給空間S21、蒸気排出空間S22及び流入室60は、このマンホール61(図4参照)を通って外部から作業員が進入可能な領域(アクセス可能領域)として形成され、例えば、装置の定期点検時などにおいてメンテナンス空間として用いられることがある。
さらに、この実施例の湿分分離加熱器17は、図5に示すように、仕切壁47aの鉛直方向下部に設けられる水封口73を有する水封部72を備える。この水封部72は、水封口73を介して流入室60の底部とドレン通路52とを連通する。さらに具体的には、この水封部72は、水封口73を介して流入室60の鉛直方向下部とドレン通路52の鉛直方向上部とを連通する連通流路74を備え、これにより、流入室60内の湿分をドレン通路52に排出可能であると共にこの湿分により水封可能である。この連通流路74は、仕切壁47aと、胴体40の内面に立設される流路壁74aにより画成される。流路壁74aは、仕切壁47aからドレン通路52側に予め設定される所定間隔をあけて設けられる。
すなわち、上述した湿分分離加熱器17では、蒸気入口41から胴体40内に導入される蒸気は、一旦、流入室60に流入し、その後、2つのマニホールド49に分岐して流動する。このとき、流入室60に流入した蒸気は、仕切壁47aに衝突することで、この蒸気中に含有される湿分の一部が分離され流入室60の底部に貯留される。そして、この流入室60の底部に貯留される湿分は、連通流路74を通ってドレン通路52に排出される。一方、この連通流路74は、水封口73を介して流入室60の鉛直方向下部とドレン通路52の鉛直方向上部とを連通するように設けられていることから、流入室60の底部に貯留される湿分が封水として作用することで、この連通流路74を介した流入室60からドレン通路52への蒸気の流通を遮断している。
ここで、本実施例の湿分分離加熱器17による湿分分離の作用について、図2乃至図6を用いて詳細に説明する。
本実施例の湿分分離加熱器17による湿分分離において、図6に示すように、蒸気発生器11で生成された加熱蒸気は、冷却水配管13を通して蒸気タービン12を構成する高圧タービン14に送られると共に、湿分分離加熱器17に送られる。そして、高圧タービン14を駆動した低温再熱蒸気は、低温再熱管18を通して湿分分離加熱器17に送られ、ここで、蒸気に含まれる湿分が除去されると共に加熱されて高温再熱蒸気となり、高温再熱管19を通して低圧タービン15に送られる。
この湿分分離加熱器17では、図2乃至図5に示すように、蒸気発生器11で生成された加熱蒸気が蒸気室45の入口管台45aから加熱管群44に供給され、胴体40内に配設された複数の加熱管46を通って蒸気室45に戻され、出口管台45bからドレンとして排出される。
一方、高圧タービン14からの低温再熱蒸気は、蒸気入口41から流入室60に流入し、その後、一対のマニホールド49内に分岐して供給され、多数の吹出口50から胴体40の湿分分離室70の蒸気供給空間S21へ吹き出される。この胴体40の蒸気供給空間S21内に吹き出された蒸気は、内壁面に沿って各湿分分離エレメント53に案内される。すると、この湿分分離エレメント53にて、蒸気が波形をなす複数のセパレータベーン54の間を通過し、この蒸気に含まれる湿分がセパレータベーン54に衝突することで、ドレンとなって分離される。
そして、湿分分離エレメント53により湿分が分離された蒸気は、左右の第2支持板57により区画された蒸気排出空間S22を通って上昇し、複数の加熱管46の間を通過する際に、各加熱管46内を通る加熱蒸気により加熱され、高温再熱蒸気となって蒸気出口42から排出される。一方、湿分分離エレメント53で蒸気から分離された湿分(ドレン)は、ドレン開口59を通ってドレン通路52に流下し、ドレン出口43から外部に排出される。
このとき、高圧タービン14からの低温再熱蒸気は、蒸気入口41から流入室60に流入した際に、仕切壁47aに衝突することで、含有される湿分の一部が分離され流入室60の底部に貯留される。そして、この流入室60の底部に貯留される湿分(ドレン)は、水封口73を介して連通流路74を通りドレン通路52に排出され、ドレン出口43から外部に排出される。
ところで上記のように仕切壁47aに衝突した蒸気は、この仕切壁47aに沿って放射状に広がると共に胴体40の内面に沿った周縁部において流速が増し、この周縁部に沿って蒸気の流速が高い領域が形成され、流速の高い蒸気の流れの一部が上記水封部72の水封口73に向かう。このとき、この蒸気が流入室60の底部に貯留される封水としての湿分を押しのけて流入室60からドレン通路へ流入するおそれがある。
そこで、本実施例の湿分分離加熱器17は、図1に示すように、水封口73に閉塞部62を設けることで、ドレン通路52への蒸気の流入の抑制を図っている。
具体的には、閉塞部62は、仕切壁47aの周縁部において水封口73の水平方向両側方を閉塞するように設けられる。この閉塞部62は、板状の部材により形成されると共に仕切壁47aと面一になるように設けられる。
この湿分分離加熱器17は、上記のように構成されることで、仕切壁47aに衝突した蒸気は、この仕切壁47aに沿って放射状に広がると共にその周縁部において流速が増し、この周縁部に沿って蒸気の流速が高い領域が形成され、流速の高い蒸気の流れの一部が上記水封部72の水封口73に向かう。しかしながら、水封口73の水平方向両側方に閉塞部62を設けたことで、仕切壁47aの周縁部に沿った流速の高い蒸気が湿分の液面をたたいて押しのけて、流入室60の底部に貯留される封水としての湿分内にもぐりこんでも、この閉塞部62により規制されることで水封口73に進入することが抑制される。特に、本実施例のように、胴体40が円筒状に形成されると共にこの胴体40の内面に沿うように水封口73が形成される場合、その水平方向両側方において流入室60の底部に貯留される湿分の液面から底面までの水深が浅くなり水封が切れやすくなるが、この水平方向両側方に閉塞部62を設けることで、上述のように水封口73への蒸気の進入を効果的に抑制することができる。
この結果、ドレン通路52内に蒸気が流入することが抑制されるため、ドレン通路52内の蒸気の動圧により、この蒸気がドレン(湿分)を伴って湿分分離エレメント53が設けられた湿分分離室70側へドレン開口59を介して吹き上がることが抑制される。これにより、湿分分離エレメント53で蒸気から分離された湿分は、ドレン開口59を通ってドレン通路52に流下することとなり、ドレン出口43から適正に排出されると共に一旦湿分を分離された蒸気がドレン開口59から吹き上がったドレンを持ち去ってしまうことが防止され、湿分分離エレメント53での湿分分離性能の低下も抑制される。
さらに、この閉塞部62は、アクセス可能領域として形成される流入室60に設けられることから、その取り付けが容易であると共に、例えば、経年変化によりこの閉塞部62や水封部72を取り替える必要が生じた際にも、装置の停止時に、作業員が外部からマンホール61(図4参照)を通って流入室60に進入し、このアクセス可能領域としての流入室60側から容易にこの閉塞部62や水封部72を取り替えることが可能であり、すなわち、良好な施工性を確保することができる。
このように実施例1の湿分分離加熱器17にあっては、円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体40と、胴体40の内部に設けられ湿分を含む蒸気が外部から流入可能な流入室60と、蒸気の流入方向に対して垂直な仕切壁47aにより流入室60と区画されると共に蒸気流入口71を介して流入室60から導入される蒸気の湿分を分離可能な湿分分離室70と、蒸気から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路52と、仕切壁47aの鉛直方向下部に設けられる水封口73を介して流入室60とドレン通路52とを連通すると共に水封可能な水封部72と、仕切壁47aの周縁部において水封口73の水平方向両側方を閉塞する閉塞部62を備える。
したがって、外部から流入室60に流入した湿分を含む蒸気は、湿分分離室70に流れてこの湿分分離室70内で湿分が分離され、分離された湿分がドレン通路52に収容される。また、流入室60に流入した蒸気は、仕切壁47aに衝突することでその湿分の一部が分離され流入室60の底部に貯留されて、水封口73を介してドレン通路52に排出されると共に水封部72の封水として作用し、流入室60からドレン通路52への蒸気の流通を遮断する。このとき、仕切壁47aに衝突した蒸気がその周縁部において流速が増しても、水封口73の水平方向両側方に閉塞部62を設けたことで、この蒸気が流入室60の底部に貯留される封水としての湿分内にもぐりこんでも、この閉塞部62により規制されることで、蒸気が水封口73に進入することが抑制されるので、湿分を収容するドレン通路52への蒸気の流入を抑制することができる。この結果、ドレン通路52内の湿分をドレン出口43から適正に排出することができると共にドレン通路52から湿分が吹き上がることが抑制されるので、湿分分離室70内での湿分分離性能の低下も抑制することができる。
さらに、このように実施例1の湿分分離加熱器17にあっては、水封部72は、水封口73を介して流入室60の鉛直方向下部とドレン通路52の鉛直方向上部とを連通する連通流路74とを有する。したがって、この流入室60の底部に貯留される湿分は、連通流路74を通ってドレン通路52に適正に排出される一方、この連通流路74が水封口73を介して流入室60の鉛直方向下部とドレン通路52の鉛直方向上部とを連通するように設けられていることから、流入室60の底部に貯留される湿分が封水として作用することで、この連通流路74を介した流入室60からドレン通路52への蒸気の流通を適正に遮断することができる。
さらに、このように実施例1の湿分分離加熱器17にあっては、湿分分離室70は、蒸気が通過することで湿分を分離する湿分分離エレメント53が設けられ、流入室60は、蒸気が仕切壁47aに衝突することで分離された湿分を鉛直方向下部に貯留する。したがって、主として湿分分離室70に設けられる湿分分離エレメント53により流体から湿分を分離することができる一方、流入室60により流体が仕切壁47aに衝突することで分離された湿分を鉛直方向下部に貯留することができ、これを封水として用いることができる。
さらに、このように実施例1の湿分分離加熱器17にあっては、円筒形に形成される胴体40と、胴体40の内部に湿分を含む蒸気を胴体40の軸線方向に導入する蒸気入口41と、胴体40の内部に軸線方向に対して平行に設けられ基端が流入室60を蒸気入口41に連通すると共に先端が閉鎖されたマニホールド49と、マニホールド49の側部に軸線方向に沿って所定間隔で形成されこのマニホールド49から蒸気を吹き出し可能な複数の吹出口50と、蒸気が通過することで湿分を分離する湿分分離エレメント53と、湿分分離エレメント53により湿分が分離された蒸気を軸線方向と交差する方向に向けて胴体40の外部に排出する蒸気出口42とを備える。したがって、蒸気入口41から胴体40内に導入された湿分を含む蒸気は、マニホールド49を通って複数の吹出口50から吹き出され、湿分分離エレメント53を通過することで湿分が分離され、その後、蒸気出口42から外部に排出されるので、蒸気から湿分を適正に分離することができる。
さらに、このように実施例1の湿分分離加熱器17にあっては、胴体40の内部に区画され湿分分離エレメント53により蒸気から分離された湿分を収容可能なドレン通路52と、湿分分離エレメント53の内側とドレン通路52とを連通するドレン開口59と、胴体40にドレン通路52と連通して設けられ湿分を胴体40の外部に排出するドレン出口43とを備える。したがって、各湿分分離エレメント53を通過させることで湿分を除去し、湿分が除去された蒸気を蒸気出口42に流動させる一方、湿分をドレン開口59からドレン通路52を通ってドレン出口43に導くので、胴体40内に蒸気を効率的に流動して適性に湿分を分離することができる。
さらに、このように実施例1の湿分分離加熱器17にあっては、軸線方向に沿って胴体40に挿通され蒸気出口42の上流側で蒸気を加熱可能な加熱管群44を備える。したがって、各湿分分離エレメント53を通過させることで湿分が除去され蒸気を加熱管群44に接触して加熱してから蒸気出口42に流動するので、湿分を分離した蒸気を加熱してから排出することで、蒸気の有効利用を図ることができる。
図7は、本発明の実施例2に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。実施例2に係る湿分分離加熱器は、実施例1に係る湿分分離加熱器と略同様の構成であるが、流体案内手段を設けている点で実施例1に係る湿分分離加熱器とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図7に示すように、実施例2に係る湿分分離器としての湿分分離加熱器217は、流入室60に流入した蒸気を案内する流体案内手段としての一対のフローガイド275を備える。各フローガイド275は、板状に形成されると共に径方向に対して胴体40の内面と所定の間隔をあけて仕切壁47aの流入室60側の面に立設される。さらに、各フローガイド275は、各蒸気流入口71の下方から各閉塞部62の水封口73側縁部に向けて仕切壁47aの周縁部に沿って湾曲状に設けられる。
すなわち、フローガイド275は、仕切壁47aに衝突した蒸気がこの仕切壁47aの周縁部において流速が増加する領域に沿って設けられる。これにより、各フローガイド275は、流速の高い領域の蒸気が流入室60における径方向内方側に流れるのを規制し、各閉塞部62方向に案内する。つまり、フローガイド275は、流速の高い蒸気を閉塞部62に案内する。これにより、流速の高い蒸気が閉塞部62を設けていない水封口73中央部に直接流れてしまい、ここで水封口73に蒸気が進入してしまうことが防止される。また、この流速の高い蒸気はフローガイド275により閉塞部62側に確実に案内され、上記のようにこの閉塞部62により水封口73に進入することが抑制される。
このように実施例2の湿分分離加熱器217にあっては、流入室60に流入した蒸気を閉塞部62方向に案内可能なフローガイド275を備える。したがって、フローガイド275により仕切壁47aの周縁部において流速が高くなった蒸気を閉塞部62側に案内することで、この流速の高い蒸気が水封口73方向に直接流れてこの水封口73に進入することが防止できる一方、この流速の高い蒸気を閉塞部62側に確実に案内し、この閉塞部62により水封口73に進入することを確実に抑制することができる。
図8は、本発明の実施例3に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図、図9は、本発明の実施例3に係る湿分分離加熱器の水封部を示す部分断面図である。実施例3に係る湿分分離加熱器は、実施例1に係る湿分分離加熱器と略同様の構成であるが、水封部規制板を設けている点で実施例1に係る湿分分離加熱器とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図8及び図9に示すように、実施例3に係る湿分分離器としての湿分分離加熱器317は、複数、ここでは、3枚の水封部規制板376a、376b、376cを備える。各水封部規制板376a、376b、376cは、水封口73の縁部に沿って仕切壁47aに立設される。水封部規制板376aは、仕切壁47aに向かって左側の鉛直方向に沿った縁部に設けられ、水封部規制板376bは、鉛直方向上側の水平方向に沿った縁部に設けられ、水封部規制板376cは、仕切壁47aに向かって右側の鉛直方向に沿った縁部に設けられる。各水封部規制板376a、376b、376cは、上記のように基端が仕切壁47aに固定されると共に先端が流入室60側に突出している。
この3枚の水封部規制板376a、376b、376cは、それぞれ隣接する端部において連結されており、全体で水封ボックス377を構成する。この水封ボックス377は、水封部規制板376a、376b、376cが組み合わせられることで、コの字型の断面形状をなす。すなわち、上記のように水封部規制板376a、376cが鉛直方向に沿った水封口73の縁部、水封部規制板376bが水封部規制板376aと水封部規制板376cに挟まれるように鉛直方向上側の水平方向に沿った水封口73の縁部に設けられることで、この水封ボックス377は、その内側に延長路378を形成する。この延長路378は、一端面で水封口73に接続すると共に他端面が開口している。
この湿分分離加熱器317は、上記のように構成されることで、仕切壁47aに衝突しこの仕切壁47aに沿って放射状に広がった蒸気が水封口73に向かって流れても、仕切壁47aにおいて水封口73の縁部に沿って水封部規制板376a、376b、376cが立設されていることから、仕切壁47aに沿った蒸気の流れがこの水封部規制板376a、376b、376cにより遮断され、蒸気が仕切壁47aに沿ってそのまま水封口73に進入することが防止される。また、この3つの水封部規制板376a、376b、376cにより水封ボックス377を構成し、その内側に連通流路74の延長路378を形成することから、蒸気の流速が高い領域が形成されやすい仕切壁47aから水平方向に離れた位置に蒸気が進入しうる開口を設定することができ、これにより、延長路378及び連通流路74を介して適正に湿分をドレン通路52に排出すると共により確実に仕切壁47aに沿った蒸気の進入が抑制される。また、この水封ボックス377を工場等で製作しておけば、現場での取り付け作業行程数を削減することもできるので、より施工性を向上させることもできる。
このように実施例3の湿分分離加熱器317にあっては、水封口73の縁部に沿って仕切壁47aに立設される水封部規制板376a、376b、376cを備える。したがって、仕切壁47aにおいて水封口73の縁部に沿って水封部規制板376a、376b、376cが立設されていることから、仕切壁47aに沿って流れる蒸気が水封部規制板376a、376b、376cにより規制されるため、この蒸気が水封口73に進入することを防止することができる。
さらに、このように実施例3の湿分分離加熱器317にあっては、水封部規制板376a、376b、376cは、3つ設けられることで内側に水封部72の延長路378を形成する水封ボックス377をなす。したがって、この3つの水封部規制板376a、376b、376cにより水封ボックス377を構成し、その内側に連通流路74の延長路378を形成することから、蒸気の流速が高い領域が形成されやすい仕切壁47aから水平方向に離れた位置に蒸気が進入しうる開口を設定することができるため、湿分を適正にドレン通路52に排出することができると共により確実に蒸気のドレン通路52への進入を抑制することができる。
図10は、本発明の実施例4に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。実施例4に係る湿分分離加熱器は、実施例1に係る湿分分離加熱器と略同様の構成であるが、閉塞部に代えて流入室規制板及び拡散板を設けている点で実施例1に係る湿分分離加熱器とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図10に示すように、実施例4に係る湿分分離器としての湿分分離加熱器417は、実施例1の閉塞部62(図1参照)に代えて一対の流入室規制板479を備える。各流入室規制板479は、板状に形成されると共に仕切壁47aの流入室60側の面に立設される。また、各流入室規制板479は、径方向に対する一端が胴体40の内面に接すると共に他端が径方向中心側に水平に延設される。つまり、各流入室規制板479は、仕切壁47aに衝突した蒸気がこの仕切壁47aの周縁部において流速が増加する領域を横切って設けられ、流入室60の周縁部において水封口73の水平方向両側方側に向かう蒸気の流れを規制し、流入室60の径方向中心側に案内する。
さらに、本実施例の湿分分離加熱器417は、孔480aを有する拡散板としての多孔板480を備える。孔480aは、複数設けられると共に流入室60に流入した蒸気が通過することでこの蒸気を拡散可能である。この多孔板480は、仕切壁47aの流入室60側の面に立設されると共に径方向に対して一対の流入室規制板479と水封口73との間の空間に設けられる。
この湿分分離加熱器417は、上記のように構成されることで、仕切壁47aに衝突した蒸気は、この仕切壁47aに沿って放射状に広がると共にその周縁部において流速が増し、この周縁部に沿って蒸気の流速が高い領域が形成され、流速の高い蒸気の流れの一部が上記水封部72の水封口73に向かう。しかしながら、流入室60の周縁部において水封口73の水平方向両側方側に向かう蒸気の流速が高い領域に流入室規制板479を設けたことから、この流入室規制板479により水封口73の水平方向両側方に向かう蒸気の流れが規制され、流入室60の径方向中心側に案内される。そして、流入室規制板479により径方向中心側に案内された蒸気は、多孔板480の複数の孔480aを通過することで複数の孔480aから放射状に噴射されるようになることから、減速されて蒸気の流速分布が均一化され、流速が相対的に高くなる領域が部分的に形成されことが抑制される。この結果、水封口73への蒸気の進入が抑制される。
このように実施例4の湿分分離加熱器417にあっては、円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体40と、胴体40の内部に設けられ湿分を含む蒸気が外部から流入可能な流入室60と、蒸気の流入方向に対して垂直な仕切壁47aにより流入室60と区画されると共に蒸気流入口71を介して流入室60から導入される蒸気の湿分を分離可能な湿分分離室70と、蒸気から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路52と、仕切壁47aの鉛直方向下部に設けられる水封口73を介して流入室60とドレン通路52とを連通すると共に水封可能な水封部72と、流入室60に流入し水封口73の水平方向両側方側に向かう蒸気を規制する流入室規制板479と、流入室60に流入した蒸気を拡散する複数の孔480aを有する多孔板480を備える。
したがって、外部から流入室60に流入した湿分を含む蒸気は、湿分分離室70に流れてこの湿分分離室70内で湿分が分離され、分離された湿分がドレン通路52に収容される。また、流入室60に流入した蒸気は、仕切壁47aに衝突することでその湿分の一部が分離され流入室60の底部に貯留されて、水封口73を介してドレン通路52に排出されると共に水封部72の封水として作用し、流入室60からドレン通路52への蒸気の流通を遮断する。このとき、仕切壁47aに衝突した蒸気がその周縁部において流速が増しても、流入室60の周縁部に流入室規制板479を設けたことから、この流入室規制板479により水封口73の水平方向両側方に向かう蒸気の流れが規制され、流入室60の径方向中心側に案内される。そして、流入室規制板479により径方向中心側に案内された蒸気は、多孔板480の複数の孔480aを通過することで流速分布が均一化されるため、流速が相対的に高くなる領域が部分的に形成されことが抑制され、水封口73への蒸気の進入が抑制されるので、湿分を収容するドレン通路52への蒸気の流入を抑制することができる。この結果、ドレン通路52内の湿分をドレン出口43から適正に排出することができると共にドレン通路52から湿分が吹き上がることが抑制されるので、湿分分離室70内での湿分分離性能の低下も抑制することができる。
図11は、本発明の実施例5に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。実施例5に係る湿分分離加熱器は、実施例1に係る湿分分離加熱器と略同様の構成であるが、閉塞部を設けず水封口の上端位置を流体の流速に応じて設定している点で実施例1に係る湿分分離加熱器とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
図11に示すように、実施例5に係る湿分分離器としての湿分分離加熱器517では、水封口73は、鉛直方向上端位置73aが流入室60に流入する蒸気の最大流速に応じて設定される。すなわち、流入室60の底部に貯留される湿分の液面から鉛直方向上端位置73aまでの水深hは、流入室60に流入する蒸気の動圧に応じて設定され、水封口73の鉛直方向上端位置73aは、最大流速の蒸気が流入室60の底部に貯留される封水としての湿分内にもぐりこんでもこの鉛直方向上端位置73aまで到達しない高さまで下げて設定される。水深hは蒸気の最大流速の2乗に比例し、例えば、流入室60に流入する蒸気の最大流速が10m/sである場合、水深hは25mm程度に設定される。本実施例では、水封口73の鉛直方向上端位置73aは、水封口73の上部に仕切壁47aと面一になるように上端板581を設けられることで設定される。
このように実施例5の湿分分離加熱器517にあっては、円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体40と、胴体40の内部に設けられ湿分を含む蒸気が外部から流入可能な流入室60と、蒸気の流入方向に対して垂直な仕切壁47aにより流入室60と区画されると共に蒸気流入口71を介して流入室60から導入される蒸気の湿分を分離可能な湿分分離室70と、蒸気から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路52と、仕切壁47aの鉛直方向下部に設けられる水封口73を介して流入室60とドレン通路52とを連通すると共に水封可能な水封部72とを備え、水封口73は、鉛直方向上端位置73aが流入室60に流入する蒸気の最大流速に応じて設定される。
したがって、外部から流入室60に流入した湿分を含む蒸気は、湿分分離室70に流れてこの湿分分離室70内で湿分が分離され、分離された湿分がドレン通路52に収容される。また、流入室60に流入した蒸気は、仕切壁47aに衝突することでその湿分の一部が分離され流入室60の底部に貯留されて、水封口73を介してドレン通路52に排出されると共に水封部72の封水として作用し、流入室60からドレン通路52への蒸気の流通を遮断する。このとき、水封口73の鉛直方向上端位置73aを流入室60に流入する蒸気の最大流速に応じて設定することで、最大流速の蒸気が流入室60の底部に貯留される封水としての湿分内にもぐりこんでもこの鉛直方向上端位置73aまで到達しない高さに鉛直方向上端位置73aを設定することができ、これにより、流入室60の底部に貯留される湿分の液面から鉛直方向上端位置73aまでの水深hを適正な水深に維持することができる。よって、水封口73への蒸気の進入が抑制されるので、湿分を収容するドレン通路52への蒸気の流入を抑制することができる。この結果、ドレン通路52内の湿分をドレン出口43から適正に排出することができると共にドレン通路52から湿分が吹き上がることが抑制されるので、湿分分離室70内での湿分分離性能の低下も抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係る湿分分離器は、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。本発明の実施例に係る湿分分離器は、以上で説明した実施例を複数組み合わせることで構成してもよい。
以上の実施例1の湿分分離加熱器17及び実施例5の湿分分離加熱器517の説明では、閉塞部62、上端版581は、孔等を有さない板状の部材により形成するものとして説明したが、水封口73を完全に閉塞せず部分的に閉塞するものでもよく、例えば、複数の孔を有する多孔板や棒状の部材を所定間隔ごとにスリットをあけて設けることで形成してもよい。この場合でも、この閉塞部62、上端板581が蒸気の流れに対する抵抗体となることで、蒸気のドレン通路52への流入を抑制することができる。また、この閉塞部62、上端版581は、仕切壁47aと一体に形成してもよい。この場合、湿分分離加熱器の部品点数を減少させることができ、より効率的に製造することができる。ただし、以上の説明のように、閉塞部62、上端板581を仕切壁47aと別体に形成することで、メンテナンスの際に容易に取り替えることができると共に湿分分離器の運転状況に応じて適宜取り替えて調整することができる。
以上の実施例3の湿分分離加熱器317の説明では、蒸気を整流する複数の孔を有する拡散板は多孔板であるものとして説明したが、格子状に孔が形成されたメッシュ状の部材でもよい。また、拡散板は多孔板を重ねて多段にして用いてもよい。
以上の出説明した湿分分離器では、制御手段により水面調整機構(例えば、不図示のバルブ等)を制御することで、流入室60の底部に貯留される湿分の液面を適宜調節するようにしてもよい。この場合、制御手段は、この湿分の液面を湿分分離器の運転状態に応じて適正な水深hが維持される高さに適宜調節すれば、水封口73への蒸気の進入を抑制し、湿分を収容するドレン通路52への蒸気の流入を抑制することができる。
また、以上の説明では、本発明の湿分分離器を発電プラントに適用される湿分分離器として説明したが、これに限らず、胴体に流体を導入しこの流体から湿分を分離するものであればなんでもよい。
本発明に係る湿分分離器は、湿分を収容するドレン通路への流体の流入を抑制するものであり、種々の湿分分離器に適用することができる。
本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。 本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の軸線方向の概略断面図である。 本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の径方向の概略断面図である。 本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の内部構造を示す切欠斜視図である。 本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器の水封部を示す部分断面図である。 本発明の実施例1に係る湿分分離加熱器が適用された発電プラントの概略構成図である。 本発明の実施例2に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。 本発明の実施例3に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。 本発明の実施例3に係る湿分分離加熱器の水封部を示す部分断面図である。 本発明の実施例4に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。 本発明の実施例5に係る湿分分離加熱器の流入室を区画する仕切壁の正面図である。 従来の湿分分離器を表す概略図である。
符号の説明
17、217、317、417、517 湿分分離加熱器(湿分分離器)
40 胴体
41 蒸気入口
42 蒸気出口
43 ドレン出口
46 加熱管
47a 仕切壁(隔壁)
47b 仕切壁
48 支持壁
49 マニホールド
50 吹出口
52 ドレン通路
53、53a、53b 湿分分離エレメント
54 セパレータベーン
59 ドレン開口
60 流入室
61 マンホール
62 閉塞部
70 湿分分離室
71 蒸気流入口(流体流入口)
72 水封部
73 水封口
73a 鉛直方向上端位置
74 連通流路
275 フローガイド(流体案内手段)
376a、376b、376c 水封部規制板
377 水封ボックス
378 延長路
479 流入室規制板
480 多孔板(拡散板)
480a 孔
581 上端板
h 水深

Claims (8)

  1. 円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、前記胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室と、前記流体の流入方向に対して交差する隔壁により前記流入室と区画されると共に流体流入口を介して前記流入室から導入される前記流体の湿分を分離可能な湿分分離室と、前記流体から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路と、前記隔壁の鉛直方向下部に設けられる水封口を介して前記流入室と前記ドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部とを備える湿分分離器において、
    前記水封口の水平方向両側方を閉塞する閉塞部を備えることを特徴とする、
    湿分分離器。
  2. 前記水封部は、前記水封口を介して前記流入室の鉛直方向下部と前記ドレン通路の鉛直方向上部とを連通する連通流路を有することを特徴とする、
    請求項1に記載に湿分分離器。
  3. 前記流入室に流入した流体を前記閉塞部方向に案内可能な流体案内手段を備えることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載に湿分分離器。
  4. 前記水封口の縁部に沿って前記隔壁に立設される水封部規制板を備えることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の湿分分離器。
  5. 前記水封部規制板は、複数設けられることで内側に前記水封部の延長路を形成する水封ボックスをなすことを特徴とする、
    請求項4に記載の湿分分離器。
  6. 円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、前記胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室と、前記流体の流入方向に対して交差する隔壁により前記流入室と区画されると共に流体流入口を介して前記流入室から導入される前記流体の湿分を分離可能な湿分分離室と、前記流体から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路と、前記隔壁の鉛直方向下部に設けられる水封口を介して前記流入室と前記ドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部とを備える湿分分離器において、
    前記流入室に流入し前記水封口の水平方向両側方に向かう流体を規制する流入室規制板と、
    前記流入室に流入した流体を拡散する複数の孔を有する拡散板とを備えることを特徴とする、
    湿分分離器。
  7. 円筒形に形成されると共に軸線方向が水平方向に設定される胴体と、前記胴体の内部に設けられ湿分を含む流体が外部から流入可能な流入室と、前記流体の流入方向に対して交差する隔壁により前記流入室と区画されると共に流体流入口を介して前記流入室から導入される前記流体の湿分を分離可能な湿分分離室と、前記流体から分離された湿分を一時的に貯留可能なドレン通路と、前記隔壁の鉛直方向下部に設けられる水封口を介して前記流入室と前記ドレン通路とを連通すると共に水封可能な水封部とを備える湿分分離器において、
    前記水封口は、鉛直方向上端位置が前記流入室に流入する流体の最大流速に応じて設定されることを特徴とする、
    湿分分離器。
  8. 前記湿分分離室は、前記流体が通過することで湿分を分離する湿分分離エレメントが設けられ、
    前記流入室は、前記流体が前記隔壁に衝突することで分離された湿分を鉛直方向下部に貯留することを特徴とする、
    請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の湿分分離器。
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