JP2008126533A - 射出成形機の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 射出工程の無用なスクリュ回転によって生じる圧力検出のバラツキ等の不具合を確実に排除して高品質かつ高精密、更には均質性の高い成形品を安定して得る。
【解決手段】 先端部に逆流防止バルブ3を設けたスクリュ2を、射出開始位置から前進させて射出工程を行うとともに、射出工程中に、スクリュ2におけるフライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となるように、スクリュ2を回転させるスクリュ回転制御を行う射出成形機Mの制御方法において、予め、射出工程の開始からスクリュ回転制御を禁止する所定の回転制御禁止区間Znを設定し、射出工程を行う際に、射出工程が開始してから回転制御禁止区間Znが経過した後にスクリュ回転制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、射出工程中にスクリュのフライト部の見掛上の位置が略不動となるようにスクリュ回転制御を行う射出成形機の制御方法に関する。
一般に、インラインスクリュ式射出成形機は、成形材料を供給するホッパーを後部に配し、かつ射出ノズルを前部に設けた加熱筒を有するとともに、この加熱筒にスクリュを挿入した射出装置を備えている。そして、計量工程ではスクリュを回転させることにより溶融した成形材料をスクリュの前方に計量蓄積するとともに、射出工程ではスクリュを前進させて計量した成形材料を金型へ射出充填する。したがって、この種の射出成形機では、射出速度や射出圧力(保圧圧力)等を正確に制御することが、高精密、高品質、更には均質性の高い成形品を確保する上で極めて重要となる。また、成形材料として、アクリル樹脂,ポリカーボネイト樹脂,ガラス入り樹脂等の硬度の大きい成形材料(ペレット)を使用する場合には、成形材料による物理的影響も無視できず、このような成形材料による影響をできるだけ少なくすることも射出成形機にとって重要な課題となる。即ち、この種の成形材料を用いた場合、スクリュの後側(ホッパー側)では成形材料が十分な溶融状態にならないことから、スクリュのフライト部と加熱筒の内周面間に固形質の成形材料が挟まった際にスクリュに対する機械的抵抗が大きくなり、この結果、成形品の品質及び均質性の低下を招く要因となる。
一方、このような成形材料による物理的影響をできるだけ少なくして、高品質かつ高精度の成形品を得れるようにした射出成形機の制御方法も、既に本出願人が提案した特公平5−9256号公報により知られている。同公報で開示される制御方法は、回転または進退移動するスクリュと、このスクリュを挿入し、かつ成形材料を供給するホッパを配した加熱筒を備えるインラインスクリュ式射出成形機の制御方法であって、特に、成形時に、スクリュを軸方向へ前進させる射出工程の全部または一部のストローク範囲で、r≒Vs/L〔回転/s〕(Vs:スクリュ前進速度〔mm/s〕,L:スクリュのピッチ〔mm〕)により設定する所定速度rにより、スクリュを計量時の回転方向に対し逆方向へ回転させ、加熱筒の所定位置におけるスクリュのフライト部の見掛上の位置が略不動となるように制御するものである。
特公平5−9256号
ところで、上記公報で開示される射出成形機の制御方法は、次のような更なる解決すべき課題も存在した。
即ち、射出工程(スクリュ前進)中にスクリュを回転させた場合、返って不具合を招く場合がある。この種の射出成形機では、先端部に逆流防止バルブを設けたスクリュを用いているが、射出工程の開始時(計量工程の終了時)には、逆流防止バルブは開いた状態になっているため、この状態でスクリュが回転した場合には、逆流防止バルブを通して無用な樹脂の移動を生じ、成形品質に悪影響を及ぼす虞れがある。また、スクリュに対する機械的抵抗の影響が特に問題となるのは圧力制御領域であり、必ずしも全部のストローク範囲に要求されるものではない。したがって、スクリュの回転を一部のストローク範囲において行うこともできるが、射出工程に係わる制御系は、フィードバック制御系により構成され、しかも、近時のように高速成形が要求される場合には、制御の僅かな応答遅れも無視できないなど、スクリュ回転制御を行うタイミング設定は極めて重要な要素となる。しかし、上記公報で開示される射出成形機の制御方法では、このような観点からの対策は考慮しておらず、結局、高品質かつ高精密、更には均質性の高い成形品を得るには限界があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の制御方法の提供を目的とするものである。
本発明は上述した課題を解決するため、先端部に逆流防止バルブ3を設けたスクリュ2を、射出開始位置から前進させて射出工程を行うとともに、射出工程中に、スクリュ2におけるフライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となるように、スクリュ2を回転させるスクリュ回転制御を行う射出成形機Mの制御方法において、予め、射出工程の開始からスクリュ回転制御を禁止する所定の回転制御禁止区間Znを設定し、射出工程を行う際に、射出工程が開始してから回転制御禁止区間Znが経過した後にスクリュ回転制御を行うようにしたことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、フライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となる態様には、見掛上の位置Xfが停止する態様又は見掛上の位置Xfが微速により後退移動する態様を含ませることができる。また、スクリュ回転制御におけるスクリュ2の回転方向には、計量工程におけるスクリュ2の回転方向に対する逆方向又は順方向を含ませることができる。なお、回転制御禁止区間Znは、時間t又はスクリュ位置(スクリュ移動距離)により設定することができる。一方、回転制御禁止区間Znは、射出工程が開始してから逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの区間Zsに基づいて設定、具体的には、試し成形時に、射出工程を開始してからスクリュ2の回転角Qsが最大に達するまでの区間Zsを検出し、この区間Zsに基づいて設定することができる。なお、試し成形時における射出工程では、スクリュ角度を一定に保持するサーボロックを行うことが望ましい。他方、回転制御禁止区間Znは、射出工程が開始してから当該射出工程における圧力制御が開始するまでの区間Zcに基づいて設定、具体的には、射出工程における速度制御領域(充填工程)から圧力制御領域(保圧工程)に切換える速度制御/圧力制御切換点tcに基づいて設定することができるとともに、他の方法として、試し成形時に、速度制御領域(充填工程)による射出工程を開始してから圧力リミッタによる圧力制限が開始するまでの区間Zcを検出し、この区間Zcに基づいて設定することができる。さらに、スクリュ回転制御におけるスクリュ2に対する回転速度指令値Drsは、スクリュ位置に対するフィードフォワード制御系Ufの出力とスクリュ位置に対するフィードバック制御系Unの出力を加算して得る速度指令値Diに基づいて生成することができる。
このような手法による本発明に係る射出成形機Mの制御方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 予め、射出工程の開始からスクリュ回転制御を禁止する所定の回転制御禁止区間Znを設定し、射出工程を行う際に、射出工程が開始してから回転制御禁止区間Znが経過した後にスクリュ回転制御を行うようにしたため、射出工程における無用なスクリュ回転によって生じる圧力検出のバラツキ等の不具合を確実に排除し、高品質かつ高精密、更には均質性の高い成形品を安定して得ることができる。
(2) 好適な態様により、フライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となる態様として、見掛上の位置Xfが停止する態様又は見掛上の位置Xfが微速により後退移動する態様を含ませれば、成形材料の種類等に応じた、より好ましいスクリュ回転制御を実現できる。
(3) 好適な態様により、スクリュ回転制御におけるスクリュ2の回転方向に、計量工程におけるスクリュ2の回転方向に対する逆方向又は順方向を含ませれば、本来必要とする逆方向の回転制御に加え、射出工程の終段で行われる圧抜き動作などのスクリュ2の反対動作に対しても臨機応変に対応することができる。
(4) 好適な態様により、回転制御禁止区間Znを、射出工程が開始してから逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの区間Zsに基づいて設定すれば、逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの間における当該逆流防止バルブ3を通した無用な樹脂の移動を阻止し、この区間Zsにおける悪影響要因を有効に解消することができる。
(5) 好適な態様により、回転制御禁止区間Znの設定に際し、試し成形時に、射出工程を開始してからスクリュ2の回転角Qsが最大に達するまでの区間Zsを検出し、この区間Zsに基づいて設定すれば、逆流防止バルブ3の閉鎖点を容易かつ確実に検出することができる。
(6) 好適な態様により、試し成形時における射出工程において、スクリュ角度を一定に保持するサーボロックを行えば、樹脂の流量を安定化させることができるため、正確な回転角Qsを検出できる。
(7) 好適な態様により、回転制御禁止区間Znを、射出工程が開始してから当該射出工程における圧力制御が開始するまでの区間Zcに基づいて設定すれば、スクリュ回転が不要となる速度制御領域におけるスクリュ回転制御を確実に排除できる。
(8) 好適な態様により、回転制御禁止区間Znの設定に際し、試し成形時に、速度制御領域(充填工程)による射出工程を開始してから圧力リミッタによる圧力制限が開始するまでの区間Zcを検出し、この区間Zcに基づいて設定すれば、圧力リミッタに基づく圧力制御領域におけるスクリュ回転制御を確実に実行することができる。
(9) 好適な態様により、スクリュ回転制御におけるスクリュ2に対する回転速度指令値Drsを、スクリュ位置に対するフィードフォワード制御系Ufの出力とスクリュ位置に対するフィードバック制御系Unの出力を加算して得る速度指令値Diに基づいて生成するようにすれば、近時のように高速成形が要求される場合であっても、制御の応答遅れを極力抑え、高精度かつ安定した制御(成形)を行うことができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る制御方法を実施できる射出成形機Mの構成について、図4〜図7を参照して説明する。
図4に示す射出成形機Mは、型締装置を除いた射出装置Miのみを示す。射出装置Miは、離間した射出台11と駆動台12を備え、この射出台11の前面により加熱筒13の後端が支持される。加熱筒13は、前端に射出ノズル14を、また、後部に当該加熱筒13の内部に成形材料を供給するホッパ15をそれぞれ備えるとともに、加熱筒13の内部にはスクリュ2を挿通させる。スクリュ2は、先端部に逆流防止バルブ3を備える。スクリュ2は、図7(a)〜(c)に拡大して示すように、最先端部に、先端が尖形となる円錐状のスクリュヘッド部2hを有するとともに、このスクリュヘッド部2hからフライト部2f側間に、比較的小径のバルブ装填軸部2sを有し、このバルブ装填軸部2sに円筒形(リング形)の逆流防止バルブ3を変位自在に装填する。これにより、逆流防止バルブ3は、バルブ装填軸部2sの軸方向(前後方向)に所定ストロークにわたってスライド自在となり、逆流防止バルブ3が後退し、フライト部2f側に形成したバルブシート2rに当接すれば、フライト部2f側からスクリュヘッド部2h側に至る樹脂通路が遮断されるとともに、逆流防止バルブ3が前進し、バルブシート2rから離間すれば、当該樹脂通路が開放される。この場合、樹脂通路が遮断されるとは、逆流防止バルブ3が閉鎖することと同義である。
一方、射出台11と駆動台12間には四本のタイバー16…を架設し、このタイバー16…に、スライドブロック17をスライド自在に装填する。スライドブロック17の前端には、被動輪18を一体に有するロータリブロック19を回動自在に支持し、このロータリブロック19の中央にスクリュ2の後端を結合する。また、スライドブロック17の側面には、スクリュ回転用サーボモータ20を取付け、このサーボモータ20の回転シャフトに固定した駆動輪21は、回転伝達機構22を介して被動輪18に接続する。この回転伝達機構22は、伝達ギアを用いたギア式伝達機構であってもよいし、タイミングベルトを用いたベルト式伝達機構であってもよい。さらに、サーボモータ20には、このサーボモータ20の回転速度(回転数)を検出するロータリエンコーダ23を付設する。
他方、スライドブロック17の後部には、ナット部25を同軸上一体に設けるとともに、駆動台12に回動自在に支持されたボールねじ部26の前側を、ナット部25に螺合させることにより、ボールねじ機構24を構成する。また、駆動台12から後方に突出したボールねじ部26の後端には、被動輪27を取付けるとともに、駆動台12に取付けた支持盤12sには、スクリュ進退用のサーボモータ28を取付け、このサーボモータ28の回転シャフトに固定した駆動輪29は、回転伝達機構30を介して被動輪27に接続する。この回転伝達機構30は、伝達ギアを用いたギア式伝達機構であってもよいし、タイミングベルトを利用したベルト式伝達機構であってもよい。さらに、サーボモータ28には、このサーボモータ28の回転速度(回転数)を検出するロータリエンコーダ31を付設する。
また、図4において、32は射出成形機Mに備えるコントローラであり、格納した制御プログラム32pにより本実施形態に係る制御方法における一連の制御(シーケンス制御)を実行することができる。一方、コントローラ32には、上述したサーボモータ20,28及びロータリエンコーダ23,31をそれぞれ接続するとともに、ロータリブロック19とスライドブロック17間に介在させたロードセル(圧力検出器)33を接続する。このロードセル33によりスクリュ2が受ける圧力(樹脂圧)を検出することができる。さらに、コントローラ32は成形条件等の各種データを格納したデータメモリ32sを有する。
図5及び図6に、本実施形態に係る制御方法を実施するコントローラ32における主要回路32Cを示す。主要回路32Cは、大別して、位置制御ループLx,射出速度制御ループLvi,スクリュ回転速度制御ループLvm及び圧力制御ループLpを備えて構成する。
位置制御ループLxは、偏差演算部41,比例(P)ゲイン42,微分動作部43,フィードフォワード(FF)ゲイン44及び加算部45を備える。この位置制御ループLxには、データメモリ32sから射出速度に係わる射出速度目標値Dvsが付与される。この場合、射出速度目標値Dvsは、積分動作部46により位置指令値Dxsに変換された後、偏差演算部41の非反転入力部に付与される。また、ロータリエンコーダ31から得る位置検出値Dxdは偏差演算部41の反転入力部に付与される。これにより、偏差演算部41の出力部からは、位置指令値Dxsと位置検出値Dxdの位置偏差が得られ、この位置偏差はPゲイン42を介して加算部45の一方の入力部に付与されるスクリュ位置に対するフィードバック制御系Unが構成される。さらに、位置指令値Dxsは、微分動作部43,FFゲイン44を介して加算部45の他方の入力部に付与されるスクリュ位置に対するフィードフォワード制御系Ufが構成される。そして、加算部45の出力部からは、フィードフォワード制御系Ufの出力とフィードバック制御系Unの出力が加算された速度指令値Diが出力し、速度制御/圧力制御切換スイッチ70に付与される。
圧力制御ループLpは、偏差演算部51,比例(圧力差)動作部52,積分動作部53,微分動作部54,比例(P)ゲイン55,積分(I)ゲイン56,微分(D)ゲイン57,加算部58,偏差演算部59を備える。この場合、比例動作部52,積分動作部53,微分動作部54,Pゲイン55,Iゲイン56,Dゲイン57,加算部58及び偏差演算部59はPID補償部61を構成する。この圧力制御ループLpにはデータメモリ32sから圧力目標値Dpsが付与される。そして、この圧力目標値Dpsは、偏差演算部51の非反転入力部に付与されるとともに、ロードセル33から得られる圧力検出値Dpdは偏差演算部51の反転入力部に付与される。これにより、偏差演算部51の出力部からは、圧力目標値Dpsと圧力検出値Dpdの圧力偏差が得られ、この圧力偏差はPID補償部61を介して速度指令値Dpに変換される圧力に対するフィードバック制御系(PID制御系)62が構成され、この速度指令値Dpは、速度制御/圧力制御切換スイッチ70に付与される。
射出速度制御ループLviは、偏差演算部65,比例(P)ゲイン66,積分動作部67,積分(I)ゲイン68及び加算部69を備える。この射出速度制御ループLviには、速度制御/圧力制御切換スイッチ70を介して、位置制御ループLxからの速度指令値Di又は圧力制御ループLpからの速度指令値Dpが選択的に付与される。そして、速度指令値Di又は速度指令値Dpは、偏差演算部65の非反転入力部に付与されるとともに、ロータリエンコーダ31から得る位置検出値Dxdは微分動作部64により速度検出値Dvdに変換され、この速度検出値Dvdは、偏差演算部65の反転入力部に付与される。これにより、偏差演算部65の出力部からは、速度指令値Di(又はDp)と速度検出値Dvdの速度偏差が得られ、この速度偏差はPゲイン66を介して一方の加算部69の入力部に付与されるとともに、速度偏差は積分動作部67及びIゲイン68を介して加算部69の他方の入力部に付与される速度に対するフィードバック制御系71が構成される。さらに、加算部69の出力部からは駆動制御信号Siが得られ、この駆動制御信号Siはスクリュ進退用のサーボモータ28に付与される。
スクリュ回転速度制御ループLvmは、図6に示すように、偏差演算部75,比例(P)ゲイン76,積分動作部77,積分(I)ゲイン78及び加算部79を備える。このスクリュ回転速度制御ループLvmには、位置制御ループLxから出力する速度指令値Diが付与される。この場合、速度指令値Diは速度演算部81により回転速度指令値Drsに変換(生成)され、偏差演算部75の非反転入力部に付与されるとともに、ロータリエンコーダ23から得る回転速度検出値Drdは偏差演算部75の反転入力部に付与される。これにより、偏差演算部75の出力部からは、回転速度指令値Drsと回転速度検出値Drdの速度偏差が得られ、この速度偏差はPゲイン76を介して加算部79の一方の入力部に付与されるとともに、速度偏差は積分動作部77及びIゲイン78を介して加算部79の他方の入力部に付与される回転速度に対するフィードバック制御系82が構成される。さらに、加算部79の出力部からは駆動制御信号Srが得られ、この駆動制御信号Srがスクリュ回転用のサーボモータ20に付与される。
次に、射出成形機Mを用いた本実施形態に係る制御方法について、図4〜図11を参照しつつ図1〜図3に示すフローチャートに従って説明する。
本実施形態に係る制御方法は、射出開始位置からスクリュ2を前進させる射出工程中に、スクリュ2におけるフライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となるように、スクリュ2を回転させるスクリュ回転制御を行うも、特に、射出工程中に、スクリュ回転制御を禁止する所定の回転制御禁止区間Znを設定することが主要な制御手法となる。
この回転制御禁止区間Znは予め設定する。回転制御禁止区間Znを設定するモードには、射出工程が開始してから逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの区間Zsに基づいて設定する第一のモードと、射出工程が開始してから当該射出工程における圧力制御が開始するまでの区間Zcに基づいて設定する第二のモードがある。
まず、第一のモードについて、図8及び図9を参照しつつ図2に示すフローチャートに従って説明する。
回転制御禁止区間Znは、試し成形を行うことにより設定できるため、所定の成形材料を用いて計量工程を行う(ステップS11)。計量工程が終了したならスクリュ2の回転を固定、即ち、サーボモータ20をサーボロックする(ステップS12,S13)。なお、サーボロックとは、スクリュ角度を一定に保持するようにフィードバック制御することである。そして、スクリュ2を射出開始位置から前進させる射出工程を実行する(ステップS14)。この際、射出工程中におけるスクリュ2の回転角Qsをサーボモータ20に付設したロータリエンコーダ23により検出する(ステップS15)。検出した回転角Qs〔゜〕を図8に示す。図8は、横軸に射出工程の開始からの時間t〔ms〕を示すとともに、縦軸には回転角Qs〔゜〕をはじめ、サーボモータ20に電流を流してサーボロックする際の回転トルクTr〔Nm〕、射出速度(スクリュ前進速度)Vi〔mm/s〕、射出圧力Pi〔MPa〕、スクリュ位置X〔mm〕をそれぞれ示す。
図8から明らかなように、射出工程中は、スクリュ2が回転しないようにサーボロックを行うが、スクリュ2を回転させようとする外力が付加された場合、それを修正するためのフィードバック制御が行われるため、スクリュ2は僅かに回転する。なお、このときの回転は、最大でも0.1〔゜〕程度である。したがって、射出開始位置からスクリュ2を前進させた場合、最初は逆流防止バルブ3が開いた状態にあるため、樹脂圧がスクリュ2に付加されることによりスクリュ2が僅かに回転する。そして、この後に逆流防止バルブ3が閉鎖すれば、樹脂圧はスクリュ2に付加されなくなるため、フィードバック制御によりスクリュ2は元の位置(ロック位置)に戻される。このように、射出開始位置からスクリュ2を前進させた場合、図8に示すtr時点でスクリュ2の回転角Qsがピーク(最大)になる僅かな回転挙動を生じるため、このピークの発生時点、具体的にはピークの発生による回転挙動の停止時点を逆流防止バルブ3の閉鎖時点(閉鎖位置Xc)と見做すことができる。
なお、図7(a)〜(c)には逆流防止バルブ3の動きを示す。図7(a)は計量工程中におけるスクリュ2の状態を示す。計量工程ではフライト部2f側の樹脂が逆流防止バルブ3を通して矢印Ff方向に移動し、スクリュヘッド2hの前方に蓄積される。したがって、逆流防止バルブ3は前方に押され、スクリュヘッド2hに当接した状態、即ち、逆流防止バルブ3が開いた状態となる。したがって、射出開始位置におけるスクリュ2は、図7(a)に示す状態と同じになる。一方、射出開始位置からスクリュ2が前進すれば、逆流防止バルブ3は、図7(b)に示すように後方(図中、右方向)へ相対移動するとともに、この際、スクリュ2は矢印Fr方向へ僅かに回転するため、前述した回転角Qsが検出されるとともに、逆流防止バルブ3がバルブシート2rに当接することにより閉鎖位置Xcとなる。
図9は、回転角Qsのピークを閉鎖位置Xcと見做した場合における成形(ショット)毎の閉鎖位置Xc〔mm〕とこの閉鎖位置Xcにおける成形品質量G〔g〕の関係を示すデータである。このデータから明らかなように、成形品質量Gのバラツキと閉鎖位置Xcのバラツキは明白な相関関係があり、回転角Qsのピークを閉鎖位置Xcと見做すことが可能である。なお、サーボモータ20をサーボロックすることなくフリーにして回転角Qsを検出することも可能であるが、この場合、スクリュ2は0.5〜3〔゜〕程度と大きく回転してしまう。したがって、樹脂の逆流量が不安定になり、正確で安定した回転角Qsを検出できない。しかし、回転角Qsの検出に際して、サーボモータ20をサーボロックすることにより、樹脂の流量を安定化させることができるため、正確な回転角Qsを検出できる。
他方、スクリュ2の回転角Qsを検出したなら、ピークの回転角Qsが発生した時間tを取込み、時間データとして一次記憶する(ステップS16)。この後、同様の試し成形をN回繰り返し、N個の時間データを収集する(ステップS17,S11…)。N個の時間データを収集したなら、その平均値となる時間trを算出する(ステップS18)。この時間trは、射出工程が開始してから逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの区間Zsに対応するため、得られた時間trに基づいて回転制御禁止区間Znを設定する。この場合の回転制御禁止区間Znは、逆流防止バルブ3が完全に閉鎖してからスクリュ回転制御を開始させるための区間であるため、例えば、時間trに所定の余裕時間を付加して設定でき、これにより、回転制御禁止区間Znの終了時間tsaを求める(ステップS19)。そして、求めた終了時間tsaは、スクリュ回転制御の開始時間tsaとして設定する(ステップS20)。
このように、回転制御禁止区間Znを、射出工程が開始してから逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの区間Zsに基づいて設定すれば、逆流防止バルブ3が閉鎖するまでの間における当該逆流防止バルブ3を通した無用な樹脂の移動を阻止し、この区間Zsにおける悪影響要因を有効に解消できる。特に、試し成形を行うことにより、射出工程を開始してからスクリュ2の回転角Qsが最大に達するまでの区間Zsに基づいて設定すれば、逆流防止バルブ3の閉鎖点を容易かつ確実に検出できる利点がある。
次に、第二のモードについて、図10及び図11を参照しつつ図3に示すフローチャートに従って説明する。
この場合も、回転制御禁止区間Znは、試し成形を行うことにより設定できるため、所定の成形材料を用いて計量工程を行う(ステップS21)。計量工程が終了したならスクリュ2の回転を固定、即ち、サーボモータ20をサーボロックする(ステップS22,S23)。そして、スクリュ2を射出開始位置から前進させる射出工程を実行するとともに、射出工程中における圧力制御の有無を検出する(ステップS24,S25)。この場合、射出工程の開始により速度制御が行われるが、速度制御の途中で射出圧力が上昇し、設定されたリミッタ値に達すれば、圧力リミッタによる圧力制限が行われる。したがって、圧力の大きさを監視(検出)し、圧力がリミッタ値に達したことにより圧力制御が開始したことを検出できる。
図10は、圧力制御の有無を検出する際に用いるデータ、即ち、射出速度Vi〔mm/s〕によりスクリュ2を前進させた際におけるスクリュ位置〔mm〕及び時間t〔ms〕に対応する圧力制御の有無(有:〇,無:×)を検出(監視)するためのデータを示す。このデータから明らかなように、時間tが150〔ms〕(スクリュ位置が70.5〔mm〕)のときに圧力制御が開始したことを示している。このようにして圧力制御の有無を検出できるため、圧力制御が開始した時間tcを時間データとして記録する(ステップS26)。この後、同様の試し成形をN回繰り返し、N個の時間データを収集する(ステップS27,S11…)。N個の時間データを収集したならその平均値となる時間tcを算出する(ステップS28)。この時間tcは、射出工程が開始してから圧力制御が開始するまでの区間Zcに対応するため、得られた時間tcに基づいて回転制御禁止区間Znを設定する。この場合の回転制御禁止区間Znは、スクリュ回転制御が不要な区間を排除し、必要な区間のみで確実にスクリュ回転制御を行うための区間となるため、図11に示すように、得られた時間tcよりも手前となる時点tsbをスクリュ回転制御を開始する開始時間tsbとして求める(ステップS29)。そして、求めた開始時間tsbはスクリュ回転制御の開始時間tsbとして設定する(ステップS30)。これにより、開始時間tsbからサーボモータ20が回転を開始し、回転制御禁止区間Znが終了する時間tsbから正規の回転速度によるスクリュ回転制御を確実に実行することができる。
ところで、射出工程の制御形態によっては圧力リミッタによる圧力制限が行われることなく圧力制御領域に移行、即ち、保圧工程に移行する場合がある。この場合、設定した速度制御/圧力制御切換点に達したことにより圧力制御が行われる。図11における区間Zx(=Zc)が終了する時点txは速度制御/圧力制御切換点を示す。したがって、この場合には、試し成形を行うことなく予め設定された速度制御/圧力制御切換点(tx)を圧力制御の開始時点として設定できる。勿論、この場合であっても必要により試し成形を行い、圧力制御が開始する実際の開始時点を検出してもよい。
このように、回転制御禁止区間Znを、射出工程が開始してから当該射出工程における圧力制御が開始するまでの区間Zc(Zx)に基づいて設定すれば、スクリュ回転が不要となる速度制御領域におけるスクリュ回転制御を確実に排除できる。特に、試し成形を行うことにより、速度制御領域(充填工程)による射出工程を開始してから圧力リミッタによる圧力制限が開始するまでの区間Zcに基づいて設定すれば、圧力リミッタに基づく圧力制御領域におけるスクリュ回転制御を確実に実行できる利点がある。
以上、回転制御禁止区間Znとして二つのモードを挙げたが、これらのモードにより設定される各回転制御禁止区間Znは、金型や成形材料の種類などに対応して選択使用することができる。
次に、実際の成形工程における制御について、各図を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
なお、回転制御禁止区間Znは、上述した第一のモードによる回転制御禁止区間Znが設定されている。まず、所定の成形材料を用いて計量工程を行う(ステップS1)。計量工程ではサーボモータ20を正方向に駆動制御、即ち、スクリュ2を正方向に回転させて計量を行う。計量工程が終了したならスクリュ2の回転を固定、即ち、サーボモータ20をサーボロックする(ステップS2,S3)。そして、射出工程を開始する(ステップS4)。射出工程では、サーボモータ28を駆動制御してスクリュ2を射出開始位置から前進させる。
射出工程では、データメモリ32sから射出速度目標値Dvsが付与され、積分動作部46により位置指令値Dxsに変換されるとともに、この位置指令値Dxsは偏差演算部41の非反転入力部に付与される。また、ロータリエンコーダ31から得る位置検出値Dxdは偏差演算部41の反転入力部に付与される。さらに、偏差演算部41の出力部からは、位置指令値Dxsと位置検出値Dxdの位置偏差が得られ、この位置偏差はPゲイン42を介して加算部45の一方の入力部に付与される。これにより、フィードバック制御系Unによるスクリュ位置に対するフィードバック制御が行われる。一方、位置指令値Dxsは、微分動作部43,FFゲイン44を介して加算部45の他方の入力部に付与される。これにより、フィードフォワード制御系Ufによるスクリュ位置に対するフィードフォワード制御が行われる。そして、加算部45の出力部からは、フィードフォワード制御系Ufの出力とフィードバック制御系Unの出力が加算された速度指令値Diが出力し、この速度指令値Diは、速度制御側に切換えられている速度制御/圧力制御切換スイッチ70を介して、射出速度制御ループLviに付与される。射出速度制御ループLviではフィードバック制御系71による射出速度に対するフィードバック制御が行われ、駆動制御信号Siが出力するとともに、この駆動制御信号Siはサーボモータ28に付与される。この結果、スクリュ2は射出速度目標値Dvsとなるように駆動制御される。
他方、射出工程が開始すると同時に計時を開始する(ステップS5)。そして、設定された回転制御禁止区間Znを経過、即ち、上述した開始時間tsaになったならサーボモータ20に対するサーボロックを解除し、直ちにスクリュ回転制御を行う(ステップS6,S7)。スクリュ回転制御は、スクリュ2におけるフライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となるようにスクリュ2を回転させる制御であり、基本的には、スクリュ2に対する回転速度指令値Drsを、Drs≒Vs/L〔回転/s〕(Dvs:射出速度〔mm/s〕,Ps:スクリュピッチ〔mm〕)により設定し、スクリュ2を計量工程の回転方向に対し逆方向へ回転させる。
したがって、実際の制御においては、位置制御ループLxから得る速度指令値Diが速度演算部81に付与され、この速度演算部81により上記Drs≒Vs/Lの式を用いた演算処理によりフライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動になるための回転速度指令値Drsに変換(生成)されるとともに、この回転速度指令値Drsは、偏差演算部75の非反転入力部に付与される。また、ロータリエンコーダ23から得る速度検出値Vdは偏差演算部75の反転入力部に付与される。これにより、フィードバック制御系82によるスクリュ2の回転に対するフィードバック制御が行われ、スクリュ回転速度制御ループLvmから駆動制御信号Srが出力するとともに、この駆動制御信号Srがサーボモータ20に付与される。この結果、スクリュ2は回転速度指令値Drsとなるように駆動制御される。
この場合、フライト部2fの見掛上の位置Xfが略不動となる態様には、見掛上の位置Xfが停止する態様又は見掛上の位置Xfが微速により後退移動する態様が含まれる。したがって、これらの態様を選択すれば、成形材料の種類等に応じた、より好ましいスクリュ回転制御を実現できる。このように、スクリュ回転制御におけるスクリュ2に対する回転速度指令値Drsを、スクリュ位置に対するフィードフォワード制御系Ufの出力とスクリュ位置に対するフィードバック制御系Unの出力を加算して得る速度指令値Diに基づいて生成するようにすれば、近時のように高速成形が要求される場合であっても、制御の応答遅れを極力抑え、高精度かつ安定した制御(成形)を行うことができる利点がある。また、スクリュ回転制御におけるスクリュ2の回転方向には、計量工程におけるスクリュ2の回転方向に対する逆方向又は順方向が含まれる。したがって、本来必要とする逆方向の回転制御に加え、射出工程の終段で行われる圧抜き動作などのスクリュ2の反対動作に対しても臨機応変に対応することができる。
そして、このスクリュ回転制御は、射出工程が終了するまで継続して行う(ステップS8)。さらに、次の成形工程を継続して行う場合にも同様の処理が行われる(ステップS9,S1…)。よって、このような本実施形態に係る制御方法によれば、予め、射出工程の開始からスクリュ回転制御を禁止する所定の回転制御禁止区間Znを設定し、射出工程を行う際に、射出工程が開始してから回転制御禁止区間Znが経過した後にスクリュ回転制御を行うため、射出工程における無用なスクリュ回転によって生じる圧力検出のバラツキ等の不具合を確実に排除し、高品質かつ高精密、更には均質性の高い成形品を安定して得ることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の回路構成,数値,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、逆流防止バルブ3としてリング形のバルブ(リングバルブ)を例示したが必ずしもリングバルブに限定されるものではない。また、回転制御禁止区間Znは、時間tにより設定する場合を示したが、スクリュ位置(スクリュ移動距離)により設定してもよい。さらに、回転制御禁止区間Znは二つのモードにより設定する例を挙げたが、他のモードで設定することも可能であり、例えば、計量工程が終了した後、射出工程が開始するまでの区間を回転制御禁止区間Znとして設定することができる。
本発明の最良の実施形態に係る射出成形機の制御方法の処理手順を示すフローチャート、 同制御方法における回転制御禁止区間を設定する際の処理手順を示すフローチャート、 同制御方法における他の回転制御禁止区間を設定する際の処理手順を示すフローチャート、 同制御方法を実施できる射出成形機の一部断面平面図、 同射出成形機に備えるコントローラの主要回路のブロック回路図、 同主要回路におけるスクリュ回転速度制御ループのブロック回路図、 同制御方法を実施した際におけるスクリュの状態を示す作用説明図、 図2に示す処理手順により回転制御禁止区間を設定する試し成形を行った際の時間に対するスクリュの回転角を含むデータ図、 図2に示す処理手順により回転制御禁止区間を設定する試し成形を行った際の逆流防止バルブの閉鎖位置と成形品質量の関係を示すデータ図、 図3に示す処理手順により回転制御禁止区間を設定する試し成形を行った際の時間に対する圧力制御の有無を含むデータ図、 図3に示す処理手順により回転制御禁止区間を設定する際の説明図、
符号の説明
2:スクリュ,2f:フライト部,3:逆流防止バルブ,Xf:見掛上の位置,M:射出成形機,Zn:回転制御禁止区間,Zs:逆流防止バルブが閉鎖するまでの区間,Zc:圧力制御が開始するまでの区間,Qs:スクリュの回転角,tc:速度制御/圧力制御切換点,t:時間,Drs:スクリュに対する回転速度指令値,Di:速度指令値,Uf:フィードフォワード制御系,Un:フィードバック制御系

Claims (11)

  1. 先端部に逆流防止バルブを設けたスクリュを、射出開始位置から前進させて射出工程を行うとともに、この射出工程中に、前記スクリュにおけるフライト部の見掛上の位置が略不動となるように、前記スクリュを回転させるスクリュ回転制御を行う射出成形機の制御方法において、予め、前記射出工程の開始から前記スクリュ回転制御を禁止する所定の回転制御禁止区間を設定し、前記射出工程を行う際に、当該射出工程が開始してから前記回転制御禁止区間が経過した後に前記スクリュ回転制御を行うことを特徴とする射出成形機の制御方法。
  2. 前記フライト部の見掛上の位置が略不動となる態様には、前記見掛上の位置が停止する態様又は前記見掛上の位置が微速により後退移動する態様を含むことを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御方法。
  3. 前記スクリュ回転制御における前記スクリュの回転方向には、計量工程における前記スクリュの回転方向に対する逆方向又は順方向を含むことを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御方法。
  4. 前記回転制御禁止区間は、時間又はスクリュ位置(スクリュ移動距離)により設定することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御方法。
  5. 前記回転制御禁止区間は、前記射出工程が開始してから前記逆流防止バルブが閉鎖するまでの区間に基づいて設定することを特徴とする請求項1又は4記載の射出成形機の制御方法。
  6. 前記回転制御禁止区間は、試し成形時に、射出工程を開始してから前記スクリュの回転角が最大に達するまでの区間を検出し、この区間に基づいて設定することを特徴とする請求項5記載の射出成形機の制御方法。
  7. 前記試し成形時における射出工程では、前記スクリュ角度を一定に保持するサーボロックを行うことを特徴とする請求項6記載の射出成形機の制御方法。
  8. 前記回転制御禁止区間は、前記射出工程が開始してから当該射出工程における圧力制御が開始するまでの区間に基づいて設定することを特徴とする請求項1又は4記載の射出成形機の制御方法。
  9. 前記回転制御禁止区間は、前記射出工程における速度制御領域(充填工程)から圧力制御領域(保圧工程)に切換える速度制御/圧力制御切換点に基づいて設定することを特徴とする請求項8記載の射出成形機の制御方法。
  10. 前記回転制御禁止区間は、試し成形時に、速度制御領域(充填工程)による前記射出工程を開始してから圧力リミッタによる圧力制限が開始するまでの区間を検出し、この区間に基づいて設定することを特徴とする請求項8記載の射出成形機の制御方法。
  11. 前記スクリュ回転制御におけるスクリュに対する回転速度指令値は、スクリュ位置に対するフィードフォワード制御系の出力とスクリュ位置に対するフィードバック制御系の出力を加算して得る速度指令値に基づいて生成することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の制御方法。
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