JP2008125306A - レゾルバのステータ構造及びブラシレスモータ - Google Patents

レゾルバのステータ構造及びブラシレスモータ Download PDF

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弘達 池野
Eiichi Machida
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Abstract

【課題】コネクタを用いることなく、センサリード線とレゾルバステータ巻線とを強固に接続し得るレゾルバのステータ構造を提供する。
【解決手段】レゾルバコア61に形成されたティース62にインシュレータ63を介してコイル36を巻装する。コイル36は、ハーネス接続部52にてリード線51と接続される。ハーネス接続部52は、合成樹脂製のベースモールド部54と、インシュレータ63内に埋設された接続端子53を有する。接続端子53はコの字形に形成され、一端側にコイル端子55、他端側にリード線端子56が形成されている。接続端子53の中央部には、ベースモールド部54のリード線挿通孔58bと連通するリード線挿通孔58aが設けられている。リード線51をリード線挿通孔58a,58bを挿通させ、ベースモールド部54にリード線51を絡げた状態で、リード線端子56とリード線51を接続する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシレスモータ等に使用されるレゾルバのステータ構造に関し、特に、レゾルバステータのリード線接続部の構造に関する。
自動車等の操舵力補助のため、近年多くの車両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されている。このようなパワーステアリング装置としては、近年、エンジン負荷軽減や重量低減等の観点から、電気式の動力操舵装置(いわゆる電動パワーステアリング装置)を搭載した車両が増大している。この電動パワーステアリング装置(以下、EPSと略記する)では、狭いボンネット空間内などに装置を配置する関係から、その駆動源であるモータにも小型化、高性能化が要求されている。従来、このようなモータとしては、ブラシ付のDCモータが多く用いられてきたが、昨今では、制御技術の向上も相俟って、小型高性能化の点で優れたブラシレスモータの採用が増大している。
一方、ブラシレスモータには、ブラシ付モータと異なり、ロータ位置を検出する位置センサが必要となる。このような位置センサとしては、ホールICやレゾルバなどが挙げられるが、そこでは、モータ外部に位置センサの信号を伝えるため、装置からハーネスを引き出す必要がある。例えば、特許文献1には、レゾルバのステータ構造が示されており、リード線が半田等によってステータ巻線に接続される構成が示されている。図5は、特許文献1に示された従来のレゾルバステータ構造を示す説明図であり、図5のレゾルバステータ101は、多数のティース102とスロット103が交互に形成された多層状の鉄心104を備えている。各ティース102には、インシュレータ105を介してコイル106が巻回されており、その端線は、コネクタ107に接続されたリード線108に半田等を介して接続されている。
特開平10-309067号公報
ところが、例えばEPS用のブラシレスモータなどでは、前述のように、小型高性能化の要求から、センサリード線(ハーネス)とレゾルバステータとの接続部には、省スペースの要求の下、外部からの引っ張り力にも強い固定構造が求められる。これに対し、汎用レゾルバを使用する従来のブラシレスモータでは、レイアウト上の制約から、強固なリード線固定方法を採用できず、図5のレゾルバのように、ステータ巻線とリード線とを半田や溶接、カシメなどで接続するのが一般的であった。しかしながら、半田等による接続の場合、接続部が外部からの引っ張り力に弱いため、接続部の損傷を防止するには、リード線を持っての運搬やリード線の引っ張りを禁止する旨を、現場にて注意喚起するしかない、というのが実情であった。
この場合、リード線とレゾルバステータとの接続部をコネクタ接続とし、ステータ端子にリード線端子を嵌合させる構成とすれば、引っ張り力にも対抗し得る固定構造を構築することが可能である。しかしながら、モータ小型化に伴い、モータの内部スペースもまた非常に限られており、特にEPS用モータでは、コネクタのスペースを確保することが難しい。このため、コネクタ仕様を採用すると、そのためにモータ内部のレイアウト性が大きく損なわれるという問題があった。また、コネクタの使用により、製品のコストアップは避けられず、低コスト化の要請にも反するという問題もあり、レイアウト性やコスト性を損なうことなく、リード線とレゾルバステータとを強固に接続し得るリード線固定構造が求められていた。
本発明の目的は、コネクタを用いることなく、センサリード線とレゾルバステータ巻線とを強固に接続し得るレゾルバのステータ構造を提供することにある。
本発明のレゾルバのステータ構造は、鋼製のコアと、前記コアに形成されたティースと、前記ティースに合成樹脂製のインシュレータを介して巻装されたコイルと、前記コイルとリード線とを電気的に接続するリード線接続部とを備えてなるレゾルバのステータ構造であって、前記リード線接続部に、合成樹脂製のベース部と、前記ベース部と一体に成形された金属製の接続端子とを設けると共に、前記接続端子に、前記コイルが接続されるコイル端子と、前記リード線が接続されるリード線端子と、前記ベース部に形成されたリード線挿通孔と連通する孔とを設け、前記リード線を、前記リード線挿通孔及び前記接続端子の前記孔を挿通させた状態で前記リード線端子と電気的に接続することを特徴とする。
本発明にあっては、リード線をリード線挿通孔と接続端子の孔を挿通させた状態でリード線端子に接続させることにより、リード線をベース部に絡げるように挿通させた状態で接続端子とリード線を接合させることができ、リード線が外部から引っ張られた場合でも、リード線に加わった引っ張り力がベース部に加わり、その分、リード線端子とリード線との接続部に加わる力が軽減される。これにより、コネクタを使用することなく、リード線接合部に生じる引張応力が低減し、接続部の損傷による断線を防止できる。
前記レゾルバステータ構造において、前記接続端子をコの字型に形成すると共に、両端部が前記ベース部から露出する状態で前記ベース部内に埋設し、その一端側に前記コイル端子、他端側に前記リード線端子を形成しても良い。また、前記接続端子の前記孔を、前記接続端子の前記ベース部内に埋設された部位に形成しても良い。さらに、前記ベース部を、前記インシュレータと一体に成形しても良い。
一方、本発明のブラシレスモータは、ステータコアと、前記ステータコアに巻装された界磁コイルとを備える固定子と、前記固定子の内側又は外側に回転自在に配設され、ロータシャフトと、前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアに取り付けられたマグネットとを備える回転子と、前記ロータシャフトに取り付けられたレゾルバロータと、前記レゾルバロータの外側に配置されたレゾルバステータとを有してなるブラシレスモータであって、前記レゾルバステータを、鋼製のレゾルバコアと、前記レゾルバコアに形成されたティースと、前記ティースに合成樹脂製のインシュレータを介して巻装されたコイルと、前記コイルとリード線とを電気的に接続するリード線接続部とを備えた構成とし、前記リード線接続部に、合成樹脂製のベース部と、前記ベース部と一体に成形された金属製の接続端子とを設けると共に、前記接続端子に、前記コイルが接続されるコイル端子と、前記リード線が接続されるリード線端子と、前記ベース部に形成されたリード線挿通孔と連通する孔とを設け、前記リード線を、前記リード線挿通孔及び前記接続端子の前記孔を挿通させた状態で前記リード線端子と電気的に接続するようにしても良い。
本発明のブラシレスモータにあっては、ブラシレスモータに使用されるレゾルバにて、リード線をレゾルバステータのベース部に設けたリード線挿通孔と接続端子の孔を挿通させ、その状態でリード線をリード線端子に接続させることにより、リード線をベース部に絡げるように挿通させた状態で接続端子とリード線を接合させることができ、リード線が外部から引っ張られた場合でも、リード線に加わった引っ張り力がベース部に加わり、その分、リード線端子とリード線との接続部に加わる力が軽減される。これにより、コネクタを使用することなく、リード線接合部に生じる引張応力が低減し、接続部の損傷による断線を防止でき、ブラシレスモータの信頼性向上が図られる。
本発明のレゾルバのステータ構造によれば、レゾルバステータのリード線接続部に、合成樹脂製のベース部と、ベース部と一体に成形された金属製の接続端子とを設けると共に、接続端子に、コイルが接続されるコイル端子と、リード線が接続されるリード線端子と、ベース部に形成されたリード線挿通孔と連通する孔とを設け、リード線を、リード線挿通孔及び接続端子の孔を挿通させた状態でリード線端子と電気的に接続するようにしたので、リード線をベース部に絡げるように挿通させた状態で接続端子とリード線を接合させることができる。このため、リード線が外部から引っ張られた場合でも、リード線に加わった引っ張り力がベース部に加わり、その分、リード線端子とリード線との接続部に加わる力を軽減することが可能となる。従って、コネクタを使用することなく、リード線接合部に生じる引張応力を低減させることができ、接続部の損傷による断線を防止することが可能となる。
本発明のブラシレスモータによれば、ブラシレスモータに使用するレゾルバにて、レゾルバステータのリード線接続部に、合成樹脂製のベース部と、ベース部と一体に成形された金属製の接続端子とを設けると共に、接続端子に、コイルが接続されるコイル端子と、リード線が接続されるリード線端子と、ベース部に形成されたリード線挿通孔と連通する孔とを設け、リード線を、リード線挿通孔及び接続端子の孔を挿通させた状態でリード線端子と電気的に接続するようにしたので、リード線をベース部に絡げるように挿通させた状態で接続端子とリード線を接合させることができる。このため、リード線が外部から引っ張られた場合でも、リード線に加わった引っ張り力がベース部に加わり、その分、リード線端子とリード線との接続部に加わる力を軽減することが可能となる。従って、コネクタを使用することなく、リード線接合部に生じる引張応力を低減させることができ、接続部の損傷による断線を防止することが可能となり、ブラシレスモータの信頼性向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明を適用したブラシレスモータの構成を示す断面図である。図1のモータ1は、ラックアシスト式のEPSの動力源として使用され、モータ1の内部をラック軸2が貫通する構成となっている。モータ1の回転は、ボールねじ機構3を介してラック軸2に伝達され、操舵補助力となる。
モータ1は、外側にステータ11、内側にロータ21を配したインナーロータ型の装置構成となっている。ステータ11は、ハウジング12と、ハウジング12の内周側に固定されたステータコア13及びステータコア13に巻装された巻線14とを備えた構成となっている。ハウジング12は鉄等にて形成され、その外周はモータ小型化の要請に応じて100mm程度に抑えられている。ステータコア13は鋼板を多数積層した構成となっており、ステータコア13の内周側には複数個(ここでは9個)のティース16が突設されている。ティース16間に形成されたスロット(同9個)には、コイルが巻装され巻線14が形成される。巻線14は、給電配線15を介してバッテリ(図示せず)と接続されている。
ロータ21はステータ11の内側に配設されており、円筒状のロータシャフト22と、ロータコア23、マグネット24及びマグネットカバー25を同軸状に配した構成となっている。ロータシャフト22の内側には、ラック軸2が挿通される。ロータシャフト22の外周には、円筒形状のロータコア23が外装されている。ロータコア23の外周には、6極構成のマグネット24が固定されている。
マグネット24には、小型で高磁束密度が得られるネオジウム鉄磁石等の希土類磁石が使用される。このように、マグネット24に希土類磁石を用いることにより、モータの小型化が図れると共に、ロータ21のイナーシャが低減され操舵フィーリングも向上する。マグネット24は、リング形状となっており、周方向に複数の磁極がN,S交互に配置されている。なお、マグネット24として、複数個のセグメントマグネットを用いても良い。マグネット24の外側には、マグネットカバー25が外装されており、万が一マグネットが破損しても、その破片によりモータ1がロックしないようになっている。
ハウジング12の図中右端側には、アルミダイカスト製のハウジング31が取り付けられている。ハウジング31内には、ロータ21の右端側を支持するベアリング32と、ロータ21の回転を検知するレゾルバ33が収容されている。レゾルバ33は、ハウジング31側に固定されたレゾルバステータ34と、ロータ21側に固定されたレゾルバロータ35とから構成されている。レゾルバステータ34にはコイル36が巻装されており、励磁コイルと検出コイルが設けられている。レゾルバステータ34は、鋼板を複数枚積層させて形成したリング状のレゾルバコア61を備えている。レゾルバコア61は、図5のレゾルバステータ101と同様の構成となっており、その内周には、中心に向かって複数個のティース62が突設されている。ティース62には、合成樹脂製のインシュレータ63が取り付けられており、インシュレータ63の外側にコイル36が巻装されている。
図2は、レゾルバステータ34の正面図、図3は、図2のA−A線に沿った側面図である。図2に示すように、レゾルバステータ34の外周には、コイル36とセンサリード線51(以下、リード線51と略記する)とを接続するためのハーネス接続部(リード線接続部)52が突設されている。ハーネス接続部52は合成樹脂にて形成されており、インシュレータ63と一体に成形される。図3に示すように、ハーネス接続部52の先端部には、金属製の接続端子53が複数個インサート成形されている。各接続端子53は、ハーネス接続部52のベースモールド部(ベース部)54に埋設されており、互いに電気的に絶縁された状態となっている。
接続端子53はコの字形に形成されており、そのステータ中心側(図2,3において下側)は、コイル端子55となっている。これに対し、接続端子53のステータ外方側(図2,3において上側)は、リード線端子56となっている。図4は、接続端子53の構成を示す説明図である。図4に示すように、コイル端子55は角線状に形成されており、ハーネス接続部52のベースモールド部54から軸方向(図2,3において左右方向)に突出している。コイル端子55にはコイル36の端線が巻回され、接続端子53とコイル36が電気的に接続される。
リード線端子56は平板状に形成されており、ベースモールド部54からコイル端子55と同様に軸方向に突出している。リード線端子56の先端部には、リード線51が挿入可能な凹部57が切り欠き形成されている。また、接続端子53の中央部はベースモールド部54内に埋設されたており、そのやや外側の部位には、リード線挿通孔58aが軸方向に沿って貫通形成されている。ベースモールド部54にも同様のリード線挿通孔58bが軸方向に沿って貫通形成されており、両孔58a,58bは一体的に連通している。リード線51は、図3に示すように、リード線挿通孔58a,58bを用いて、ベースモールド部54に絡げるように取り付けられる。
すなわち、リード線51は、ベースモールド部54の下側(図3において左側)にて上方に折り曲げられ、リード線挿通孔58a,58bに挿通される。そして、ベースモールド部54の上側に引き出される。リード線51は、その状態でリード線引き出し方向(リード線端子56側)に戻るように再び折り曲げられる(図3参照)。この際、リード線挿通孔58a,58bは、ハーネスにおける複数本の各リード線51の位置決め機能も有しており、組み付け作業時に各リード線51を確実に所定の端子に接続できる。このため、レゾルバ33の組み付け性向上も図られ、配線ミスも防止することができる。
リード線51の端部は、被覆が剥がされており、その芯線59のみがリード線端子56の凹部57に挿入される。芯線59は、凹部57内にてリード線端子56に半田付け、又は、溶接により、リード線端子56に固定される。これにより、リード線51が接続端子53と接続され、リード線51は、接続端子53を介して、コイル36と電気的に接続される。このように、ハーネス接続部52では、接続端子53を使用することにより、コネクタを使用することなく、リード線51とコイル36が電気的に接続される。
このようなハーネス接続部52では、リード線51が外部から引っ張られた場合、リード線51は、まず、リード線挿通孔58bの入口部分に当接する。このため、リード線51に加わった引っ張り力はまずベースモールド部54に加わり、その際の荷重受け面も大きいため、その分、リード線端子56との接続部に加わる力が軽減される。従って、リード線51とリード線端子56との接続部(凹部57における芯線59の接合部)に生じる引張応力が低減し、接続部の損傷による断線を防止することが可能となる。さらに、前述のように、ハーネス接続部52ではコネクタを使用していないため、モータ内のレイアウト性を損なうこともなく、コストアップも招来しない。
また、リード線の接続部では一般に、その機能として、リード線とリード線端子の電気的接合(接点の製作)と機械的固定(外部引張力に対する強度確保)が必要とされており、従来の接続部構造では、機械的固定のため、接続端子にある程度の加工精度が求められる。これに対し、当該モータ1では、リード線51をリード線挿通孔58a,58bに通して芯線59を半田付け等することにより機械的固定が行われ、しかも、引張力に対する強度は、リード線を孔に通すという簡単な構造・作業で確保することができる。すなわち、本発明による構成では、電気的接合と機械的固定という複数の機能をリード線端子56のみに負わせるのではなく、リード線51をリード線挿通孔58a,58bに通すことにより両機能を適宜分散させており、その分、接続端子の負担軽減を図ることが可能となる。このため、リード線端子の機械的固定機能が軽減され、リード線挿通孔58a,58bにも厳しい精度が要求されないことから、従来の接続部構造に比してリード線端子56の加工精度を緩和することができ、加工工数や寸法管理の手間等を省くことが可能となる。
一方、レゾルバステータ34の内側には、ロータシャフト22に固定されたレゾルバロータ35が配設される。レゾルバロータ35は、金属板を積層した構成となっており、三方向に凸部が形成されている。ロータシャフト22が回転すると、レゾルバロータ35もまたレゾルバステータ34内にて回転する。レゾルバステータ34の励磁コイルには高周波信号が付与されており、凸部の近接離反により検出コイルから出力される信号の位相が変化する。この検出信号と基準信号とを比較することにより、ロータ21の回転位置が検出される。そして、ロータ21の回転位置に基づき、巻線14への電流が適宜切り替えられ、ロータ21が回転駆動される。
ハウジング12の図中左端側には、アルミダイカスト製のハウジング41が取り付けられている。ハウジング41内には、ボールねじ機構3が組み込まれている。ボールねじ機構3は、ナット部42と、ラック軸2の外周に形成されたスクリュー部43と、ナット部42とスクリュー部43との間に介装された多数のボール44とから構成されている。ラック軸2は、軸回りの回動が規制された状態でナット部42によって左右方向に往復動自在支持され、ナット部42の回転に伴って左右方向に移動する。
ナット部42は、ロータシャフト22の左端部に固定されており、ハウジング41に固定されたアンギュラーベアリング45によって回動自在に保持されている。アンギュラーベアリング45は、ハウジング41の開口部にねじ込まれたベアリング固定用リング46a,46bとハウジング41の内部に形成された段部47との間で軸方向の動きが規制された状態で固定されている。また、ナット部42とアンギュラーベアリング45との間の軸方向の動きは、ナット部42の左端にねじ込まれたベアリング固定用リング48とナット部42の外周に形成された段部49とによって規制される。
このようなモータ1を備えたEPSでは、まず操向ハンドルが操作されてステアリング軸が回動し、この回動に応じた方向にラック軸2が移動して転舵操作がなされる。この操作により、図示しないステアリングトルクセンサが作動すると、検出トルクに応じて、バッテリから給電配線15を介して巻線14に電力が供給される。巻線14に電力が供給されるとモータ1が作動し、ロータシャフト22が回転する。ロータシャフト22が回転すると、これと結合されたナット部42が回転し、ボールねじ機構3の作用により、ラック軸2に対し軸方向の操舵補助力が伝達される。これにより、ラック軸2の移動が促進され、操舵力が補助される。
また、モータ1では、前述のようなハーネス接続部52にて、リード線51とコイル36が電気的に接続されているため、リード線51が外部から引っ張られても、接続端子53とリード線51との接合部に大きな引張応力が生じない。このため、接続部の損傷による断線を防止することができ、モータ1の信頼性向上を図ることが可能となる。また、コネクタを使用しないため、部品点数も増大せず、作業工程やコストへの影響や負担もない。さらに、リード線の位置決め機能により作業性が向上すると共に、機械的固定機能の一部(特に、引張力に対する強度)を孔通し部分に負担させることにより、リード線接続部の部品加工精度を緩和することも可能となり、コスト削減も図られる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、本発明によるレゾルバステータ構造をEPSの駆動源として用いられるブラシレスモータに使用した例を示したが、当該ステータ構造は、EPS用ブラシレスモータには限定されず、他の用途のブラシレスモータにも広く適用可能である。また、ブラシレスモータ用に限らす、汎用的なレゾルバのステータ構造としても適用可能である。
本発明を適用したブラシレスモータの構成を示す断面図である。 レゾルバステータの正面図。 図2のA−A線に沿った側面図である。 接続端子の構成を示す説明図である。 従来のレゾルバステータ構造を示す説明図である。
符号の説明
1 モータ
2 ラック軸
3 ボールねじ機構
11 ステータ
12 ハウジング
13 ステータコア
14 巻線
15 給電配線
16 ティース
21 ロータ
22 ロータシャフト
23 ロータコア
24 マグネット
25 マグネットカバー
31 ハウジング
32 ベアリング
33 レゾルバ
34 レゾルバステータ
35 レゾルバロータ
36 コイル
41 ハウジング
42 ナット部
43 スクリュー部
44 ボール
45 アンギュラーベアリング
46a,46b ベアリング固定用リング
47 段部
48 ベアリング固定用リング
49 段部
51 センサリード線
52 ハーネス接続部(リード線接続部)
53 接続端子
54 ベースモールド部(ベース部)
55 コイル端子
56 リード線端子
57 凹部
58a,58b リード線挿通孔
59 芯線
61 レゾルバコア
62 ティース
63 インシュレータ
101 レゾルバステータ
102 ティース
103 スロット
104 鉄心
105 インシュレータ
106 コイル
107 コネクタ
108 リード線

Claims (5)

  1. 鋼製のコアと、前記コアに形成されたティースと、前記ティースに合成樹脂製のインシュレータを介して巻装されたコイルと、前記コイルとリード線とを電気的に接続するリード線接続部とを備えてなるレゾルバのステータ構造であって、
    前記リード線接続部は、合成樹脂製のベース部と、前記ベース部と一体に成形された金属製の接続端子とを有し、
    前記接続端子は、前記コイルが接続されるコイル端子と、前記リード線が接続されるリード線端子と、前記ベース部に形成されたリード線挿通孔と連通する孔とを有し、
    前記リード線は、前記リード線挿通孔及び前記接続端子の前記孔を挿通させた状態で前記リード線端子と電気的に接続されることを特徴とするレゾルバのステータ構造。
  2. 請求項1記載のレゾルバのステータ構造において、前記接続端子は、コの字型に形成されると共に両端部が前記ベース部から露出する状態で前記ベース部内に埋設され、その一端側に前記コイル端子、他端側に前記リード線端子が形成されることを特徴とするレゾルバのステータ構造。
  3. 請求項2記載のレゾルバのステータ構造において、前記接続端子の前記孔は、前記接続端子の前記ベース部内に埋設された部位に形成されることを特徴とするレゾルバのステータ構造。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のレゾルバのステータ構造において、前記ベース部は、前記インシュレータと一体に成形されることを特徴とするレゾルバのステータ構造。
  5. ステータコアと、前記ステータコアに巻装された界磁コイルとを備える固定子と、
    前記固定子の内側又は外側に回転自在に配設され、ロータシャフトと、前記ロータシャフトに固定されたロータコアと、前記ロータコアに取り付けられたマグネットとを備える回転子と、
    前記ロータシャフトに取り付けられたレゾルバロータと、
    前記レゾルバロータの外側に配置されたレゾルバステータとを有してなるブラシレスモータであって、
    前記レゾルバステータは、鋼製のレゾルバコアと、前記レゾルバコアに形成されたティースと、前記ティースに合成樹脂製のインシュレータを介して巻装されたコイルと、前記コイルとリード線とを電気的に接続するリード線接続部とを備えてなり、
    前記リード線接続部は、合成樹脂製のベース部と、前記ベース部と一体に成形された金属製の接続端子とを有し、
    前記接続端子は、前記コイルが接続されるコイル端子と、前記リード線が接続されるリード線端子と、前記ベース部に形成されたリード線挿通孔と連通する孔とを有し、
    前記リード線は、前記リード線挿通孔及び前記接続端子の前記孔を挿通させた状態で前記リード線端子と電気的に接続されることを特徴とするブラシレスモータ。
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