JP2008123064A - 電力系統運用監視制御システム、および方法 - Google Patents

電力系統運用監視制御システム、および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008123064A
JP2008123064A JP2006303419A JP2006303419A JP2008123064A JP 2008123064 A JP2008123064 A JP 2008123064A JP 2006303419 A JP2006303419 A JP 2006303419A JP 2006303419 A JP2006303419 A JP 2006303419A JP 2008123064 A JP2008123064 A JP 2008123064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
location
monitoring
area
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006303419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4916283B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Date
義明 伊達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2006303419A priority Critical patent/JP4916283B2/ja
Publication of JP2008123064A publication Critical patent/JP2008123064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4916283B2 publication Critical patent/JP4916283B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】電力系統の機器の運用管理を行う操作箇所の変更に柔軟に耐えられるシステムを提供すること。
【解決手段】作業の指令を順に記載している操作票に従って予め定められたエリア内の機器に対して操作を実行するとともに、行った操作指令の結果を中継局に対して通知する手段と、制御ルートスイッチが変更になった際に業務執行権スケジュール表を参照してエリア内機器の制御を引き継ぐ手段とを備えた操作箇所と、エリア内機器の制御を行う可能性を有する箇所の動作状況を監視し、監視結果を関連する箇所に通信ネットワークを介して通知する手段と、エリア内機器の制御を行う制御権を表す制御ルートスイッチの内容判定を行い、変化を検出した場合は、関連のある箇所に通知し、変更内容を反映させて修正した操作票を関係のある箇所に通知する手段と、操作指令を関連のある箇所に中継する手段とを備えた中継局とより構成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電力の系統の運用管理において、予め作成されている作業の内容を記載した操作票を実行する際に作業の中途で制御を行う制御所などの操作箇所に障害が発生した場合に行われる操作票の書き換え作業を自動的に行い、電力の運用管理を制御所など操作箇所の障害が有った場合も速やかに操作を継続して進めることを可能とする電力系統運用監視制御システム、方法に関する。
電力系統の運用管理の操作は、1〜2週間程度前に作成され、承認された操作票に基づいて1手順ずつもしくは複数の手順群を一度に自動的に操作を行われている。従来の操作票を用いた操作支援システムでは、技術的手段としての手順作成やチェックを重点的に操作票が作成されている。
また、電力の自動系統操作として、特許文献1において電力系統の自動操作を行うために作成した自動系統操作票を、上長等の承認者に承認してもらうための電力監視制御システムにおける自動系統操作票承認システムに関する技術が提案されている。また、特許文献2には、電力系統に異常が発生したときにその異常のレベルを判定することができ、またその異常のレベルに応じて各機器の緊急停止操作や事故による停電の復旧操作を行うことのできる電力系統制御装置に関する技術が提案されている。
特開2004−15903号公報 特開平11−41783号公報
しかし従来行っている、操作票の運用方法では、機器を操作する順番などは正しく作成され、チェックされるが、運用形態の変更は考慮されていない。このため、例えば制御所から操作する予定が運用やシステムの都合でバックアップ箇所や変電所から制御するようになったり、指令代行により指令箇所が変更になったりするとその操作票は指令箇所や操作箇所、中継箇所などを書き換えて、電話連絡で操作しなければならないため、時間がかかったり、ミスが発生しやすいという問題が有った。またたくさんの箇所の操作が集中しているため、1つの操作に時間がかかると、その影響は広範囲に及んでいた。
また、上記特許文献1で提案されている技術は、電力系統を、自動的に制御して系統操作を行うために作成される自動系統操作票を上長等の承認者から承認得る方法として、作成した自動系統操作票の承認をコンピュータネットワークおよびウェブサーバ装置を備えることで行えるようにしたものであり、機器を管理すべきサーバを都合により変更するなどは考えられていない。
また、特許文献2は、電力系統に発生した異常のレベルを的確に判定し、異常のレベルに応じた適切な処置をとりうる措置を取り得るようにしたことおよび、緊急停止を要するような機器異常が発生したとき、自動的に作成された緊急停止手順に従って緊急停止を行うことができるように構成されているが、管理するサーバなどの機器を変更することなどは提案されていない。
本発明は、上述のかかる事情に鑑みてなされたものであり、システムの都合などの何らかの理由で指令箇所、中継箇所、操作箇所などのルートの変更が発生した場合においても、速やかに対応可能な運用管理を可能とする電力系統運用監視制御システム、方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係わる電力系統運用監視制御システムは、発変電所間を結ぶ電力の送配電線との間に設置される開閉器などの機器の制御を操作手順に従って制御することにより電力系統の運用を行う電力系統運用監視制御システムであって、作業の操作指令を順序に従って記載している操作票データに従って指令を順番に予め定められたエリア内の機器に対して実行するとともに、実行した前記操作指令の結果を中継局に対して通知する操作票実行手段と、エリア内の機器の制御を行う操作箇所の優先順位を時系列に特定する業務執行権スケジュールデータを監視し、自箇所が第2の優先順位になっている場合に、エリア内の第1の優先順位の箇所に障害が発生しているかどうかを前記エリア内機器の障害などの機器の状態を有する監視パケットを参照して判定し、第1の優先順位の箇所の障害を検出した場合は、予め定めた宛先に通知を行い、前記通知を行った宛先からの指示が有った場合、もしくは通信回線などの故障で承諾が取れないが、あらかじめ定められたルールに適用した場合は、第1の優先順位の箇所の制御権を剥奪し、自箇所に制御権を付与するように前記エリア内機器の制御を行う箇所を特定する制御ルートスイッチの内容を書き換え、書き換えた前記制御ルートスイッチの内容を前記中継局に送信する1次局障害判定手段と、を備えた操作箇所と、前記エリア内の操作箇所、操作に関して指令を行う指令箇所、指令の中継を行う中継箇所などの機器の動作状況を監視する箇所監視手段と、前記監視した結果を監視パケットとして関連する箇所に通信ネットワークを介して通知する監視結果送信手段と、前記制御ルートスイッチの内容を前記制御ルートスイッチを有する箇所から受信し、前記制御ルートスイッチの内容に変化が有るか判定し、変化を検出した場合は、前記制御ルートスイッチの変更内容を関連のある箇所に通知し、前記検出した変更内容を反映させて操作票データを修正し、修正を行ったことを第1の優先順位にある操作箇所を含む関係のある箇所に通知する制御ルートスイッチ判定手段と、前記操作箇所からの操作指令を前記エリア内機器に中継し、前記エリア内機器からの受信する前記操作指令の結果などを関連のある箇所に中継する指令中継手段と、を備えた中継局と、を備えたことを特徴とする。
ここで、機器制御とは、状態確認を含み、また、操作手順は状態確認手順を含む趣旨である。操作票データは操作手順群などを有するデータを意味する。また、あらかじめ定められたルールとしては、たとえば一定時間経過などがある。
本発明によれば、対象のエリア内の機器の制御を行う操作箇所に障害が発生したり、何らかの理由により操作箇所を変更したりしたい場合においても、制御ルートスイッチを変更することによって、中継局にて制御ルートスイッチの変更内容を業務執行権スケジュールデータを参照して関連のある箇所に通知し、作業の実際の制御手順と指令箇所、中継箇所、操作箇所という作業の流れを記した操作票の内容を制御ルートスイッチの変更に合わせて修正を行い、関連のある箇所に通知することができ、操作箇所になることができる営業所、制御所、発変電所などの箇所は新たに操作箇所になる場合に次の手順から用意に作業を行うことができるので、担当者間で電話連絡を行って作業を確認することによる時間の浪費を削減し、人手作業による間違いを無くすことができ効率的に電力系統の機器の運用管理を行うことができる。
好ましくは、前記中継局は、発変電所、制御所、営業所のいずれかに設置されるように構成する。
本発明によれば、中継局を固定的に運用することなく被制御所、制御所、営業所のどこにおいても機能させることができるので、柔軟性の高い電力系統の機器の運用管理をおこなうことができる。ここで、被制御所には発変電所やダムなどが含まれ、制御所には給電所、営業所、制御所バックアップ個所などが含まれる。
さらに好ましくは、前記通信ネットワークはインターネットであるように構成するもの良い。
本発明によれば、独自に構築された、例えばHDLC(High-level Data Link Control procedure)による通信ネットワークのみではなく、IP(Internet Protocol)を用いたインターネット網を用いて電力系統の機器運用管理が可能となるので全てを独自網を張り回すこと無く容易に電力系統の機器の運用管理を行うネットワークを構築することができる。
また、前記監視結果や制御ルートスイッチなどの制御情報を送受信する専用の制御用チャンネルを有するように構成するのも好ましい。
本発明によれば、専用の制御用チャンネルを用いて制御情報を送受信することができるので、信頼性を確保した運用管理を行うことができる。
さらに、前記制御ルートスイッチの変更通知は変更元から行われ、その変更内容は、中継局の状態検出機能よって、関連する制御装置へ該制御装置が監視制御を行う機器の監視制御伝送用フォーマットに則して通知するように構成するのも好ましい。
本発明によれば、内容の変更が有った時のみ通知が行われるので、通知を行う回数を削減することができ、通知を受信をする側も内容の変更が有ったということで通知を受けることで最初から必要な準備を行うことができ、運用管理に関し効率的に行うことができる。
好ましくは、前記中継局は、修正した前記操作票データを作業を行う操作箇所に送信する機能を有するように構成する。
本発明によれば、修正を行った操作票を必要である箇所に自動的に送信することができるので、作業の操作を継続するに際して必要となる操作票データを自分から通信ネットワークを介して取得することなく自動的に取得することができ、作業を効率的に再開することが可能となる。
さらに好ましくは、前記1次局の障害発生を検出した2次局である箇所は、前記指示に従い、管理対象の前記エリア内の機器に対する操作票データを参照し、既に操作を行った手順以降の手順より操作指令を行うように構成する。
本発明によれば、エリア内機器の制御を行う操作箇所である1次局に障害が発生した際にも2次局が自動的に操作票を用いて処理が終了した手順の次の手順から操作指令を継続して行うことができるので、手動による操作の間違いが発生することを無くし、支障なく操作の継続を行うことができ、効率的に電力系統の機器の運用管理を行うことができる。
また、前記監視結果の通知は、監視したごとに、または監視した際に障害が発見された時のみに行うように構成するのも好ましい。
本発明によれば、障害を発見した時にのみ通知することができるので、時間を有効的に使用することができる。
さらに、1次局に障害が発生している旨の通知は、予め定めた電話、FAX、電子メール、インターネットを用いた独自の通知手段などを用いて行うように構成するのも好ましい。
本発明によれば、障害検出などの通知を予め定めた電話番号、FAX、インターネットにて予め定めた宛先に通知することができるので、直ちに障害などを認識することができ、安心して電力系統の機器の運用管理を行うことができる。
上記目的を達成するため、本発明に係わる電力系統運用監視制御方法は、発変電所間を結ぶ電力の送配電線との間に設置される開閉器などの機器の制御を操作手順に従って制御する操作箇所と、前記操作箇所と関連ある箇所間において制御情報または監視情報の中継を行う中継局を備えて電力系統の運用を行う電力系統運用監視制御方法であって、操作箇所において、作業の操作指令を順序に従って記載している操作票データに従って指令を順番に予め定められたエリア内の機器に対して実行するとともに、実行した前記操作指令の結果を中継局に対して通知する操作票実行ステップと、エリア内の機器の制御を行う操作箇所の優先順位を時系列に特定する業務執行権スケジュールデータを監視し、自箇所が第2の優先順位になっている場合に、エリア内の第1の優先順位の箇所に障害が発生しているかどうかを前記エリア内機器の障害などの機器の状態を有する監視パケットを参照して判定し、第1の優先順位の箇所の障害を検出した場合は、予め定めた宛先に通知を行い、前記通知を行った宛先からの指示が有った場合、もしくは通信回線などの故障で承諾が取れないが、あらかじめ定められたルールに適用した場合は、第1の優先順位の箇所の制御権を剥奪し、自箇所に制御権を付与するように前記エリア内機器の制御を行う箇所を特定する制御ルートスイッチの内容を書き換え、書き換えた前記制御ルートスイッチの内容を前記中継局に送信する1次局障害判定ステップとを含み、中継局において、前記エリア内の操作箇所、操作に関して指令を行う指令箇所、指令の中継を行う中継箇所などの機器の動作状況を監視する箇所監視ステップと、前記監視した結果を監視パケットとして関連する箇所に通信ネットワークを介して通知する監視結果送信ステップと、前記制御ルートスイッチの内容を前記制御ルートスイッチを有する箇所から受信し、前記制御ルートスイッチの内容に変化が有るか判定し、変化を検出した場合は、前記制御ルートスイッチの変更内容を関連のある箇所に通知し、前記検出した変更内容を反映させて操作票データを修正し、修正を行ったことを第1の優先順位にある操作箇所を含む関係のある箇所に通知する制御ルートスイッチ判定ステップと、前記操作箇所からの操作指令を前記エリア内機器に中継し、前記エリア内機器からの受信する前記操作指令の結果などを関連のある箇所に中継する指令中継ステップと、を含むことを特徴とする。
好ましくは、前記中継局において、前記制御ルートスイッチ判定ステップは、前記修正した操作票を作業を行う操作箇所に送信するステップを含むように構成する。
本発明によれば、電力系統の操作において指令箇所、中継箇所、操作箇所などの制御ルートに変更が有った場合に、自動的に操作票の修正を行うことが可能となるので、操作票の修正を電話連絡で行うことによる手違いの発生を少なくすることができ、操作票の修正の時間も短縮することができるので、電力系統の操作を効率的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1に、本発明の第1の実施の形態に係わる全体の機器接続構成を示す。電力系統運用監視制御システム1は、指令箇所、中継箇所についての記載は無いが、実際の操作指令を行う操作箇所サーバ20としての制御所A、B、Cと、操作箇所/バックアップ箇所/その他の箇所を監視し障害検出を行い障害を発見した場合は、監視している上記操作箇所/バックアップ箇所/その他の箇所に障害の通知を行うと同時に、操作箇所サーバ20から届くエリア内機器50への操作指令をエリア内機器50に通知する中継局サーバ60と、エリア内機器50が通信ネットワーク4を介して接続可能に構成されている。
それぞれのエリア5内には配電盤や機側盤および操作対象の機器が接続される。配電盤や機側盤は実際の機器を収容している子局の配下に存在するものである。但しエリア内機器50は通信ネットワーク4を介して営業所、制御所、および発変電所などから制御できるように構成されている。
図2は、電力系統の操作を行うのに使用する事前にオフラインで作成する操作票71の作成およびオンライン中での操作票71の修正の動作の流れの概要を示す図である。以下図2を用いて操作票71の処理概要を説明する。操作票71は、まず操作が行われる予定の日の1〜2週間前にオフライン業務で作成される。オフライン業務での作成に際し、運用ルールD21(A24)および、エリア内機器50の担当を示す業務執行権のスケジュールを示す業務執行権スケジュール表72(A25)および制御権ルートスイッチB21(A26)を用いて図5にその例を示す操作票71を作成する。例えば運用ルールより指令箇所と中継箇所を取得し、業務執行権スケジュール表72および制御ルートスイッチより操作箇所2を取得し、操作内容は運用ルールなどより取得することで操作票71は作成される。
作成した操作票71は一旦作成したサーバである本実施の形態では中継局サーバ60内にデータベースとして保存され、操作箇所サーバ20に作成されたことが通知されるかもしくはデータそのものが送信される(A28)。実際のエリア内機器50の操作は、担当の操作箇所サーバ20にて中継局サーバ60内に存在する操作票71のデータベースを参照して行われるか、もしくは受信した操作票71を参照して行われる。
オンライン業務中に何らかの理由で制御ルートの変更が発生した場合は、図2の上部に記載しているように、オンライン処理中の業務執行権スケジュール表72(A21)に記載の内容と、制御ルートが変更になったことを示す制御権ルートスイッチB21の内容により事前に承認を受けた上でオンラインにて操作票71の修正(A27、A28)を行い、図2中の事故時の操作票71の作成を行う。
本操作票71も中継局サーバ60内にデータベースとして蓄積され、操作する際に操作箇所サーバ20が内容を取得して操作を行うことが可能である。作成された制御ルートが修正された操作票71が作成されたことが通知されるか、もしくは修正された操作票71そのものが操作箇所サーバ20に中継局サーバ60から送信され(A29)、操作箇所サーバ20はその操作票71を元にした操作を実行する。以上のような処理手順にて操作票71は作成/修正され、実行される。
図3は、電力系統運用監視制御システム1を構成する、エリア内機器50の制御を行う操作箇所2に設置される操作箇所サーバ20、処理を中継する中継局6に設置される中継局サーバ60、エリア内機器50の機能ブロック図を示す、操作箇所2および中継局6は、制御所、営業所、発電所および変電所(以降、発電所と変電所を合わせて発変電所と称す)であっても良い。
図3において、上記操作箇所サーバ20、中継局サーバ60、およびエリア内機器50は全て通信ネットワーク4を介して通信可能に接続されている。ここで、電力系統運用監視制御システム1は、電力系統の保守運用をなどの管理を行う電力会社、またはサービス事業者などにより管理、運営される。
操作箇所サーバ20は、通信ネットワーク4を介してデータの送受信を行うための送受信部22、送受信部22から受け取ったデータの処理、およびその他のさまざまな処理を行う中央演算処理部23、データを記憶するための記憶部24、および、中央演算処理部23との間でデータの入出力を行う入力部25と表示部26から構成されている。入力部25と表示部26はマンマシンインタフェースの機能を有する部分である。送受信部22は通信プロトコルの機能を有する部分である。
さらに、中央演算処理部23は、送受信部22との間でデータの受け渡しを行う送受信処理手段(機能)231、入力部25あるいは表示部26とデータの受け渡しを行う入出力処理手段(機能)232、入出力処理手段(機能)232または送受信処理手段231を介して受信した業務執行権スケジュール表72、操作票71に記載する内容などの情報を登録する情報登録手段(機能)233、操作票71を逐一実行する操作票実行手段(機能)234、中継局6から受信される各サーバや装置の状態などを含む監視パケットなどにより、エリア内機器50の操作を行う第1番目の優先順位を有する操作箇所である1次局の障害発生などを監視し判定する1次局障害発生手段(機能)235から構成される。
また、記憶部24は、本電力系統運用監視制御システム1の利用者である利用者の情報を保存する利用者情報データベース(DB)241、操作を行う可能性があるエリア内機器50に関する全ての操作票71を保存する操作票データベース(DB)242、エリア内機器50の操作を行う担当箇所を特定している業務執行権スケジュール表72から構成されている。操作票DB242は、含まれることもあるが、中継局サーバ60内の操作票DB642を参照して作業を行う場合は含まれなくても良い。
エリア5は、エリア内機器50を備え、エリア内機器50は、通信ネットワーク4を介してデータの送受信を行うための送受信部52、送受信部52から受け取ったデータの処理、およびその他のさまざまな処理を行う中央演算処理部53、および、中央演算処理部53との間でデータの入出力を行う入力部55と表示部56から構成されている。入力部55と表示部56はマンマシンインタフェースの機能を有する部分である。送受信部52は通信プロトコルの機能を有する部分である。
さらに、中央演算処理部53は、送受信部52との間でデータの受け渡しを行う送受信処理手段(機能)531、入力部55あるいは表示部56とデータの受け渡しを行う入出力処理手段(機能)532、与えられた操作を実行する操作実行手段(機能)533、実行した操作の結果を通知する実行結果通知手段(機能)534から構成される。
中継局6は、中継局サーバ60を備え、中継局サーバ60は、通信ネットワーク4を介してデータの送受信を行うための送受信部62、送受信部62から受け取ったデータの処理、およびその他のさまざまな処理を行う中央演算処理部63、データを記憶するための記憶部64、および、中央演算処理部63との間でデータの入出力を行う入力部65と表示部66から構成されている。入力部65と表示部66はマンマシンインタフェースの機能を有する部分である。送受信部62は通信プロトコルの機能を有する部分である。
さらに、中央演算処理部63は、送受信部62との間でデータの受け渡しを行う送受信処理手段(機能)631、入力部65あるいは表示部66とデータの受け渡しを行う入出力処理手段(機能)632、操作箇所である制御所などの監視を行う箇所監視手段(機能)634、操作箇所サーバ20から受信される制御ルートスイッチを中継して他の制御所などに通知する制御ルートスイッチ判定手段(機能)635、操作箇所サーバ20から対応するエリア内機器50への指令を中継する指令中継手段(機能)636から構成される。
また、記憶部64は、通信を行う各操作箇所である制御所などを監視して取得した状態を管理し保存する操作箇所状態管理データベース(DB)641、操作を行う全てのエリア内機器50の操作票71を保存している操作票データベース(DB)642から構成されている。
通信ネットワーク4は、利用者が独自に敷設した専用の通信網または、通信事業者から借り受けた回線をある定めた通信プロトコルを用いて操作箇所サーバ20、エリア内機器50、中継局サーバ60を接続する通信網である。例えば、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、CATV(Community Antenna TeleVision)、広域LAN(Local Area Network)などの回線を使用することが可能である。
図4は、業務執行権スケジュール表72のデータ構成例である。図4に示す表においてエリア1内の機器の運用管理は、平日の昼間帯、土水日曜日の夜間は操作箇所としては制御所Aが担当し、平日の夜間、閑散日や休日の昼間、および繁忙日の夜間は制御所Bが代行して担当すること、さらに制御所Bもしくは制御所Cが使用不可になった時は制御所Aが担当することが記載されている。
エリア2内の機器の運用管理も同様に、平日昼間・平日夜間・閑散日・休日の昼間・繁忙日の夜間・土水日の夜間の場合は制御所Bが操作箇所を担当し、制御所Bが使用不可の場合は制御所AまたはCが代行し、制御所AまたはCが使用不可の場合は、制御所Bが担当することが記載されている。本実施の形態では、日時の記載などが無いが、日時を指定して操作箇所を決定しても良い。また、図19に示すように、担当箇所を優先順位順に1次局、2次局、3次局というように登録可能にしても良い。
本業務執行権スケジュール表72は操作箇所2になることができる制御所、営業所、および発変電所が予め有している。エリア1の場合、制御所AおよびBで管理しており、制御所AおよびBはお互いの稼動状況などを監視パケットを参照することで判定する。例えば、監視パケットの内容を確認することで、あるエリア内機器50の1次局である制御所Aが障害もしくはシステムの都合などで動作できなくなったと2次局である制御所Bが判定することができる。
その場合には、制御所Bは、承認を得た上で制御権ルートスイッチを変更して執行権を自分に変更して変更した制御権ルートスイッチの内容を中継局サーバ60に監視パケットを用いて送信することで機能することができなくなった制御所Aの執行権を剥奪し、2次局である制御所Bを担当する操作箇所にすることができる。執行権の変更の際には担当者の承認を得ることを必須とするか、またはフラグなどの定義によって承認が無くとも2次局は1次局の執行権の変更処理を行うことができるようにするかを選択するのも可能である。
同様にエリア2の場合は制御所A、B、Cが操作箇所2として担当する可能性が有るので制御所A、B、Cはそれぞれ中継局より受信される監視パケットをチェックする。但し、本図において、制御所Aが動作中の場合は制御所Cは代行することが無いので制御所Bが動作中のときのみ参照するなどの処理が行われる。エリア3においても同様である。
図19においては、1次局〜3次局まで定義しているので、1次局が動作中の場合は2次局が監視を行い、2次局が動作中の場合は3次局が監視を行うなどの動作がなされる。
図5は、各機器の操作を記載している操作票71の構成例である。図5に示すように「指令箇所」、「中継箇所」、「操作箇所」、「作業内容」、作業の「済/未」などの項目が記載できるようになっている。通常の作業はこの操作票71に則り、指令箇所である○○制御所から電話で中継箇所である○△電力センターに連絡が届き、さらに○△電力センターから操作箇所である□△営業所に電話で連絡が届き、その連絡を元にして作業内容に記載のある、例えば「201開閉機断」を実行するものである。また作業終了時には「済/未」の欄を「済」に設定する。
操作票71に記載されている一連の作業の途中に操作箇所2に障害などが発生し、中継局6がそれを検出して監視パケットにその旨を設定して各制御所に仮想チャンネルを用いて通知する。ここで仮想チャンネルとは、複数の制御所の制御権の切り替え用に割り当てられ、遠方監視制御装置の伝送用フォーマット(テレコンフォーマット)に即して関係する制御所との間で切替制御データあるいは状態データ送るためのチャンネルのことを称す。
通知を受信した制御所などは自分が操作箇所2として担当する可能性があるエリアの現時点での操作箇所2に障害が発生したかを上記仮想チャンネルにて受信される監視パケットの内容より判定して、障害を検出した場合でかつ自分が2次局として次の優先順位になっていた場合は、承認を得た上で図7にその例を示す制御権ルートスイッチの対応するエリアの自箇所の欄を「ON」に設定し、障害を検出した1次局の欄を「OFF」に設定して中継局に通知する。新たに担当になった2次局は、「済/未」の欄よりどこまでの作業が終了したのかが特定できるので、次の操作をエリア内機器50に指示することが可能となる。
図6は制御所、営業所、発変電所などの箇所の状態を示す監視パケットの構成例である。本実施の形態においては、制御所、営業所、発変電所のそれぞれが動作中なのかをOK/NGで示している。例えば、OKであれば「0」、NGであれば「1」などと設定して中継局サーバ60から通知される情報である。例えば図4においてエリア1内の機器の操作の「平日昼間」の担当は制御所Aであるが、次優先順位の担当である制御所Bは、図6内の制御所C1が制御所Aであり、C2が制御所Bである場合は、C1の情報を常に監視して、この情報がNG(例えば1)になった時に制御所Aの障害を検出し、自箇所が担当の操作箇所サーバ20となるべく処理を行うことになる。
図7は、制御権ルートスイッチのデータの構成例である。制御権ルートスイッチはどの箇所が操作箇所2であってエリア内の機器の制御権があるかを示すデータであり、エリアごとに制御権がある箇所がオン状態にかっており、その他の箇所はオフ状態になっている。このオン/オフ状態は0/1で表現されていても良い。図7では、エリアID#1の制御権は営業所Aにあり、エリアID#2の制御権は制御所Aにあり、エリアID#3の制御権は発電所Aにあるということを示している。本データは操作箇所2が障害やその他の理由により他の箇所からエリア内の機器を制御する場合などに変更になるため、リアルタイムに使用されるデータである。本制御権ルートスイッチは、図11に示すスイッチSW01〜SW04を表現したものであっても良い。
図8は、中継局サーバ60が有する箇所状態管理DB641のデータ構成例である。監視を行うべき制御所、営業所、発変電所などの指令箇所、中継箇所、操作箇所になる可能性がある箇所の稼動状態を例えばある定期的な間隔もしくは、状態の変化があった時にパケットが送信されるようにして取得し本DBに登録する。本箇所状態管理DB641を参照して上述の監視パケットを送信することになる。
第1の実施の形態における電力運用監視制御システム1は以上のように構成され、以下にその動作をフローチャートなどを用いて説明する。
[1. 制御パケットのシーケンス]
図9は、操作を行うに際して行われる操作箇所、中継局およびエリア内の機器A間で行われる制御パケットの通信のシーケンスチャートを示している。制御パケットとは、操作票71に従って行われるべき作業指令を含むパケットのことである。まず1次局である制御所Aからエリア内機器Aに対する作業内容を含んだ制御パケットがエリア内機器Aを目指して送信され(A91)、中継局に届き、中継局で受信される(A92)。このパケットは例えば、図5の操作票71に示す作業内容そのものもしくは、作業内容をより詳細に一手順ずつ分けられた、例えば「201の遮断機を選択する」といった選択制御信号などである。
中継局は受信した制御パケットのエラーチェックおよび制御権のある操作箇所サーバ20からのパケットであるかの正当性をチェック(A92)して、問題がなければ対応するエリア内機器Aに対して制御パケットを中継する(A93)。エリア内機器Aは受信した制御パケットの内容に従って、例えば「201の遮断機を選択」する。エリア内機器Aは受信した指令を含んだ制御パケットに対する応答として、例えば「201遮断機選択OK」などの応答パケットを中継局サーバ60に送信する(A94)。
応答パケットを受信した中継局は、受信したエリア内機器Aの業務執行権スケジュール表72を参照し、関連のある箇所、例えば図9では制御所Aおよび制御所Bに応答パケットを転送する(A95、A96)。これ以降のA97〜A9Cは、次の操作指令である、例えば次に行う必要がある「遮断機をオフにする」などの指令を含んでおり、処理はA91〜A96と同様に行われる。上記の手順にて操作票71に従った操作指令が実行される。
[2. 監視パケットのシーケンス]
次に監視パケットのシーケンスについて図10を用いて説明する。監視パケットとは、指令箇所、中継箇所、操作箇所になることができる箇所の、例えば停止中、調整中、稼動中などの状態を監視もしくは通知するパケットである。本実施の形態では制御所、営業所、発変電所などから中継局サーバ60に届くものであり、中継局サーバ60で状態の管理を行っている。
本監視パケットは詳細は記載していないが、既存の子局−制御局間の制御パケットなどのフォーマットに従って作成することが可能であり、監視のための専用のチャンネルを各制御所、営業所、発変電所などが有するものである。以降、このチャンネルのことを仮想チャンネルと称す。例えば100の子局が存在する場合は、中継局サーバ60は100の子局用のチャンネルと制御所、営業所、発変電所の監視用の1つの仮想チャンネルを有する。
例えば中継局サーバ60が操作箇所である制御所Aおよび営業所Bに仮想チャンネルを使用して監視パケットを送信する場合は、例えばパケット内に制御所Aおよび営業所B用である旨のフラグを立てるなどの制御を行い、制御所Aおよび営業所Bはそのフラグを見て自分向けのパケットであると判定してその監視パケットを取り込むなどの動作を行う。全箇所向けも同様に予め定めたフラグなどのパターンを持たせることで可能である。
または、仮想チャンネルを使用して互いに制御所Aと営業所Bにリンクを張った上で監視パケットの送受信を行うことも可能である。図10では、リンクを張るのではなく定めた箇所にのみ監視パケットを送信する例である。但しこの例の場合は、全ての送り先である制御所、営業所、初変電所に届くが、宛先として指定した箇所がそのデータを取得するという形式である。また、図10では、指令箇所、中継箇所、操作箇所#1と#2と中継局から構成され、指令箇所、中継箇所、操作箇所#1および#2から状態を通知する監視パケットを受信し、中継局が受信した監視パケットにより各箇所の状態をまとめて指令箇所、中継箇所、操作箇所#1および#2に状態の通知を行う監視パケットを送信している例である。
まず、指令箇所、中継箇所、操作箇所#1は自分の状態である、例えば停止中、調整中、稼動中などの状態を監視パケットに設定して中継局に送信する(A101)。この送信のトリガーは、定期的な通信でも良いし、状態変化があった時のみ行われても良いし、またシーケンスチャートには記載が無いが、中継局からのポーリングに対する応答であっても良い。
中継局は受信した監視パケットより状態を抽出し、対応する箇所の状態を保存している図8に示す箇所状態管理DB641を更新し(A102)、受信した応答パケットを送信する。指令箇所、中継箇所、操作箇所#2からも同様にA104〜A107で示すような通信手順が行われる。次に例えば周期的に、もしくは何らかのイベント発生をトリガーとして更新された状態を状態の通知を行う監視パケットにて指令箇所、中継箇所、操作箇所#1および#2に送信する。これにより指令箇所、中継箇所、操作箇所#1および#2は互いの状態を知ることが可能となる。
上記指令箇所、中継箇所、操作箇所#1および#2は、例えば全ての制御所、営業所、発変電所などである。
[3. 指令制御のパターン]
図11は、指令箇所同一で、各制御ルートスイッチが変更された時の指令制御パターンを示している。図中、指令箇所は営業所であり本図において指令箇所の変更は無い。また、操作箇所2としては営業所と制御所、バックアップ箇所および発変電所および機側盤がある。この例のように発変電所内の配電盤もしくは機側盤が操作箇所2になり操作を行うことができる。
図中記載されていないが、操作箇所サーバ20からエリア内機器50の間は図9に示すように常に中継局サーバ60を経由する。よって図11中の(1)〜(8A)の全てにおいて、C(操作指令)と記載がある部分には中継局が介在しており、操作箇所サーバ20からの作業内容の指示は常に中継局サーバ60を介してエリア内機器50に送信されるものである。
また、図11中で記載されているスイッチ群であるSW01〜SW04は制御ルートスイッチの例である。図11中のSW01〜SW04の状態は(1)の状態を示しており、この場合は発変電所の機側盤のスイッチSW01および配電盤のSW02、バックアップ箇所のスイッチSW03、制御所のスイッチSW04はオフになっており、営業所のスイッチSW04のみがオン状態になっており、エリア内機器50の制御は営業所が行うことを示している。また、営業所は指令箇所を兼ねている。(2)では、営業所および制御所のスイッチSW04は制御所がオン状態になっており、営業所は指令箇所としてのみ機能し、エリア内機器50の制御は制御所が行うことを示している。
以下に制御ルートが変更になる場合の(1)〜(8A)までの説明を行う。
(1)操作箇所は営業所であり、営業所からの操作指令(A111)によりエリア内機器50を直接操作する。この操作とは図9で示した内容と同様である。
(2)営業所および制御所のスイッチSW04の制御所側をオン状態にしており、操作箇所は制御所である。指令箇所は営業所なので営業所から電話にて制御所に連絡を取り(A112)、その後は制御所からの操作指令によりエリア内機器50の操作を行う(A113)。
(3)バックアップ箇所のSW03がオン状態になっており、バックアップ拠点が操作箇所になっている。制御の指令は指令箇所である営業所からバックアップ箇所に電話で連絡があり、(A114)、バックアップ箇所から指令によりエリア内機器50の制御を行う(A115)。
(4)発変電所が操作箇所になる場合である。この場合、発変電所の機側盤のスイッチSW01がオフ状態、監視制御装置のスイッチSW02がオン状態になっていて監視制御装置が操作箇所として動作している状態を示す。本図ではエリア内機器50が1箇所しか記載されていないが発変電所が自分のエリア内機器50を操作するか別のエリア内機器50を制御することを意味している。この形態においても、指令箇所である営業所から電話で監視制御装置が設置されている発変電所に連絡があり(A116)、監視制御装置から対象のエリア内機器50に操作指令を行う(A117)。この場合も、制御はまず中継局を通ってから中継局から操作指令が監視制御装置もしくは機側盤に届くものである。
(4A)発変電所の監視制御装置のスイッチSW02がオフ状態のなっており、機側盤のスイッチSW01がオン状態になっていて機側盤が操作箇所になっている状態を示している。操作指令は機側盤から行われる(A118)。この場合も操作指令は中継局を介してエリア内機器50に通知される。
上記(1)〜(4A)では、中継箇所を介していない例である。
(5)指令箇所から電話による中継箇所を介してバックアップ箇所から指令を行う例であり、まず指令箇所である営業所から電話で中継箇所に連絡を行い(A119)、さらに中継箇所は電話でバックアップ箇所に連絡を行い(A11A)、バックアップ箇所はエリア内機器50に操作指令を行い操作する(A11B)。本(4)は上記(3)において中継箇所を経由する例となっている。
(6)上記(4)において中継箇所を経由する例である。異なるのは指令箇所である営業所から電話で中継箇所に連絡があり、さらに中継箇所から監視制御装置が設置されている発変電所に電話連絡があり、作業が行われるところである。
(7)上記(6)において2つ目の中継箇所としてバックアップ箇所を利用する例である。
(8)上記(6)において中継箇所としてバックアップ箇所を利用する例である。
[4. 情報の登録]
図12は、電力系統運用監視制御システム1にて操作箇所サーバ20における情報の登録を行う「情報登録ルーチン」の動作の処理手順を示すフローチャートである。本動作は情報登録手段233が行う動作である。利用者の情報・宛先情報・閾値情報、作業機材特定ファイルなどの情報の登録は、操作箇所サーバ20の入力部25および表示部26に接続されているキーボードや画面を用いて直接登録を行う。
図示していないシリアル回線などを用いてパソコンを端末として使用して接続するか、社内のLAN(Local Area Network)や通信ネットワーク4を介して外部からネットワーク越しに接続してログインして設定を行ったりすることも可能である。ネットワークを経由して情報の設定を行う場合は、セキュリティを強化してIDおよびパスワードの送信およびデータの送受信情報を暗号化を行うことが望ましい。以下、操作箇所サーバ20に直接つながっているキーボードを用いて登録を行う場合の処理手順について図12を用いて説明する。
まず、キーボードを操作して本電力系統運用監視制御システム1(実際はケーブル位置情報管理サーバ2に接続される)に対してログイン要求を行う(S121b)。操作箇所サーバ2はログイン要求を受信し(S121a)、システムへログインするためのIDとパスワードの要求を行う(S122a)。ID/パスワードの要求は表示部16を介してモニタ画面などに表示され(S122b)、操作者が入力したID/パスワードの内容が操作箇所サーバ20に通知され(S123b)、操作箇所サーバ2は情報を受信する(S123a)。
操作箇所サーバ2は、利用者情報DB241内の利用者IDとパスワード情報を取得し、受信したID/パスワードと合致しているかを判定する(S124a)。ID/パスワードが合致しない場合は、ステップS122aに戻り再度上記処理を繰り返す。ID/パスワードが合致すると操作箇所サーバ20は、作業の選択画面などを送信する(S125a)。本画面にて各種情報の登録を選択することができる。
操作者のモニタ画面には受信した選択画面が表示され(S124b)、操作者が選択した内容として業務執行権スケジュール表、操作票71などの情報の登録作業を選択したことが通知される(S125b)。要求を受信した(S126a)情報登録手段133は、前述の業務執行権スケジュール表、操作票71に関連する情報などの入力画面を作成し、表示部16を通して操作者が扱っている画面に表示させる(S127a)。
操作者は画面(S126b)を見ながら業務執行権スケジュール表、操作票71に関連する情報などをキーボードで入力する。入力された情報は入力部15を介して情報登録手段233に通知される(S127b)。情報登録手段233は、入力された(S128a)業務執行権スケジュール表、操作票71に関連する情報などを、それぞれ、業務執行権スケジュール表72、操作票DB242に登録する(S129a)。次に情報登録手段133は、入力を継続するか終了するかを選択する画面を作成して画面に表示する(S12Aa)。
表示された画面を見て(S128b)、操作者が選択した内容が入力部15より情報登録手段233に通知される(S129b、S12Ba)。受信した内容を判定(S12Ca)して、終了が選択された場合は本ルーチンを終了する。継続が選択された場合(S12Caのnoのルート)は、ステップS122aに戻り、処理終了が選択されるまで上記動作を繰り返す。
なお、本実施の形態においてはステップS12Aaにて入力を終了するか継続するかを判定するような構成になっているが、継続して行わなければならないような登録内容の時は上記のS12Aa〜12Caに記載のステップの動作は行わず直ちにステップS127aに戻って継続して入力情報を打ち込む画面を送信する動作を行う。また、入力する情報の登録が済んだ場合は、別の画面に遷移するなどその他の手順が行われても良い。
[5. オフライン業務での操作票の作成]
図13は、オフライン業務にて操作票71を作成する際のフローチャートを示す。本実施の形態ではオフライン業務での操作票71の作成は実際の操作が、例えば1〜2週間前に行われるとするとまず、作成している操作票の作成日であるか判定する(S131)し、作成日で無い場合は処理を終了する。作成日の場合は、運用ルールと業務執行権スケジュール表、制御所状態管理テーブルより操作票71に必要な指令箇所、中継箇所、操作箇所を決定し、対象の機器などの電力操作を行う操作票71を作成する(S132)。
次に、全ての操作票71の作成が終了したかどうかを判定し(S133)、終了していない場合は、次の対象操作を指定(S134)してステップS132へ戻り全ての操作票71の作成が終了するまで上記処理を繰り返す。全ての操作票71の作成が終了した場合(S133のyesのルート)は、作成した操作票71を保存し(S135)、操作箇所になりうる制御所、営業所、発変電所などに作成したこと通知し(S136)処理を終了する。上記処理手順にて日々の操作票71が作成され必要な操作箇所などに通知される。
なお、業務が自動化され1〜2週間より以前に操作票71の作成が早期に行われる場合においても日付をチェックするステップS131において「2週間前」から「1日前」などのように日付を変更するだけで対応可能である。
[6. オンライン業務での操作票の修正]
図14は、動作中の操作箇所2に何らかの障害が発生した場合、もしくは人的に操作箇所の変更を行いたくなった時に強制的に操作箇所を変更する際のシーケンスチャートおよび動作のフローチャートを示す。中継局サーバ60と操作箇所サーバ20は例えば定期的に通信するか、もしくは、何か発生した時に通信を行うなどで通信を行うことで中継局サーバ60は操作箇所サーバ20の監視を行っているものとする。
図14において制御所Aは図示していないがあるエリア内機器50の1次局としての操作箇所2であり、制御所Bは同じエリア内機器50の2次局であるとする。制御局Aは定期通信として制御情報を通知する(S141a)。中継局サーバ60は上記定期通信を受信する(S141c)とその内容をチェック(S142c)する。受信した制御情報内に制御所Aの障害情報が存在するかを判定し(S143c)、障害を発見しなかった場合は、何もせず(S147c)処理を終了する。
制御所Aに障害を発見した場合は、発見した障害情報を他の操作箇所サーバ20などに通知するために制御所Aが障害であることを記載した図6に示す監視パケットを作成する(S144c)。次に操作箇所状態管理DB641に制御所Aが障害状態であることを登録することで内容を更新し(S145c)、作成した監視パケットを仮想チャンネルを用いて他の制御所、営業所、発変電所などに通知する(S146c)。
送信された監視パケットは制御所Aおよび制御所Bおよび図示していないその他の制御所、営業所、発変電所などにて受信される(S142a、S141b)。制御所Bは受信した制御パケットを参照し、自分が2次局になっている1次局の障害が発生しているかを判定する(S142b)。障害発生を検出したとしても自分が2次局で無い限りは何もせずに処理を終了する(S142bのnoのルート)。
自分が2次局であるエリア内機器50の1次局が障害であることを検出した場合は、まず指定の宛先に自分が操作箇所として担当することの可否を予め指定された宛先に通知して回答を待つ(S143b)。指定の宛先からの回答を判定し(S144b)、OKの回答を得なかった場合(S144bのnoのルート)は、何もせずに処理を終了する。OKの場合は(S144bのyesのルート)、制御権の剥奪を行うことに同意したものとし、制御権ルートスイッチパケット内に、自分を対象のエリア内機器50の執行権者とし、障害を発生した制御所を執行権無しに設定して(S145b)、制御権ルートスイッチを含んだ監視パケットを中継局サーバ60に送信する(S146b)。
次に制御ルートスイッチを含んだ監視パケットを受信(S148c)した中継局サーバ60は、対応する操作票71の操作箇所を2次局として登録されている箇所である制御所Bに変更し(S149c)、操作票71を修正したことを関連のある箇所に通知する監視パケットを作成する(S14Ac)。受信した制御ルートスイッチを含んだ監視パケットおよびステップS14Acで作成した監視パケットを仮想チャンネルを用いて制御所A、B、その他の制御所、営業所、発変電所などに送信する(S14Bc)。上記制御所A、B、その他の制御所、営業所、発変電所などは受信した(S143a、S147b)制御ルートスイッチを含んだ監視パケットにより制御所Aに障害が発生し、対象のエリア内機器50の操作箇所が制御所Bに移ったことを理解することになる。
上述の手順によりエリア内機器50の操作箇所になっている制御所などに障害が発生した場合は、中継局が障害の発生を検出し、仮想チャンネルを使用して障害情報を含んだ制御パケットを送信することで2次局である箇所が権限の委譲を行って良いかを予め指定された宛先の承認を求め、その回答が委譲を行っても良い場合は、制御権ルートスイッチパケットを用いて権限の書替えを行い、作業中の操作票71に記載の操作箇所を修正して関連する箇所に通知するので、作業を継続して行うことが可能となる。
図14においては、操作箇所に障害が発生した場合について記載しているが、指令箇所、中継箇所に変更が有り、その変更内容が監視パケットで判明できる場合、例えば指令箇所もしくは中継箇所の障害の発見などの場合は図14と同様な手順で処理することが可能である。または、システムの管理者などが、手動で指令箇所、中継箇所、操作箇所の変更などを行いたい場合は、図14で示した監視パケットによる「障害」の検出だけではなく、例えば手動で変更を行いたい旨の制御情報を載せ、操作箇所でその内容を理解し自動的に操作票71の修正を行うことも可能である。
さらに、上記例においては、中継局サーバ60が操作票71の修正を行い関連する箇所に通知しているが、操作箇所サーバ20が自己の障害を検出した場合は、自己の障害を検出した操作箇所サーバ20において制御ルートスイッチの修正を行うことも可能である。同様に操作票71の修正も自己の障害を検出した操作箇所サーバ20もしくは1次局の障害を検出した2次局である操作箇所サーバ20が行い中継局サーバ60に通知するということも可能である。
[7. 操作票実行時の処理]
図15は、操作箇所サーバ20が操作票71をもとに作業を処理する動作の処理手順を示すフローチャートである。本動作は、操作票実行手段533が行う動作であり、以下図15を用いて処理を説明する。
まず、対応のエリアを制御しているのが自分であるか制御ルートスイッチを参照して確認する(S151)。制御ルートスイッチの内容は中継局より、定期的にもしくは変更が有った時に通知される。自分がエリアの制御権を有する操作箇所で無い場合は、操作票71の読み込み作業などを停止し処理を終了する(S159)。この処理により障害が有った場合もしくは何らかの理由で操作箇所を変更する場合、現状の処理を停止することができる。現状の操作箇所が自分で障害を検知することができる場合は、自ら操作を停止することも可能である。
操作箇所に変更が無かった場合は、操作票71に登録された手順を実行する(S152)。実行結果に問題が無いか判定し(S153)、問題ない場合は「実行OK」をバッファに出力し(S154)、問題が有った場合は、「実行NG」をバッファに出力し(S155)、バッファの内容を結果として出力する(S156)。出力結果は中継局サーバ60に送信されるが、この出力結果がOKであれば対応する操作票71に記載されている作業に「済」を書き込む。出力結果がNGである場合は、別途対応することが可能である。
次に操作票71に登録されている全ての作業を終了したかを判定し(S157)、終了していない場合は次の操作を指定してステップS151に戻り上記処理を繰り返す。終了した場合は(S153のyesのルート)、処理を終了する。上記処理により操作票71に登録されている作業を一つずつ順序良く作業し、その結果を中継局に通知し、中継局サーバ60がその結果を関連ある箇所に転送することで、2次局が1次局が行った動作とその結果を知ることが可能となる。
本発明による第1の実施の形態は以上のように構成され動作する。
本発明によれば、電力系統の機器に実際に作業指示を与える操作箇所サーバ20とエリア内機器50の間に中継局6を設け、中継局サーバ60にて指令箇所、中継箇所、操作箇所になりうる制御所、営業所、発変電所などを監視し、エリア内機器50を制御する操作箇所サーバ20に制御の優先権を与えた業務遂行権スケジュール72を基にして、さらにエリア内機器50を制御する制御権を制御ルートスイッチにて管理することで、操作箇所サーバ20に障害が発生したり、何らかの理由で操作箇所2を変更したりしたいといった要望に柔軟に対応できる電力系統の機器の運用管理を行うことができる。
次に第2の実施の形態について以下に説明する。図16は、本発明の第2の実施の形態に係わる中継局サーバ2の機能ブロック図を示している。第1の実施の形態と比較して、中央演算処理手段63内に、障害を検出した際に予め定めた宛先に通知を行う障害通知手段637が存在し、記憶部64内に障害を検出した際に通知する宛先を保存する通知宛先データベース(DB)642が存在することが異なる。
図17は、監視結果通知または障害を検出した時に通知する宛先を保存する通知宛先DB642のデータ構成例である。通知先として、通知先の氏名、電話/FAX/電子メール/インターネット利用などの通知方法、および通知先の電話番号/FAX番号/電子メールなどの通知する宛先が通知先ごとに保存されている。
第2の実施の形態における電力系統運用監視制御システム1は以上のように構成され、以下に第2の実施の形態と異なる部分のみその動作をフローチャートなどを用いて説明する。
[8. 障害検出の通知]
図18は、電力系統運用監視制御システム1にて箇所に障害を検出した時に動作する
「障害通知ルーチン」の動作の処理手順を示すフローチャートであり、本動作は障害通知手段637が行う動作である。以下図18を用いて処理を説明する。まず、図17に示す通知宛先DB642を参照し、通知先と通知方法、通知宛先を取得し(S181)、通知方法により分岐する(S182)。
電子メールにより通知する場合は、障害発生状況を知らせるメールを作成し、メールのボディに設定し、宛先は取得したメールの宛先を設定する。(S183)。次に作成したメールを送信し(S184)、ステップS18Cに進む。FAXにより通知する場合は、障害発生状況をファイルとして電子的に作成し出力し(S185)、宛先に電話してFAXプロトコルにて送信する(S186)ことによって通知し、ステップS18Cへ進む。
電話により通知する場合は、障害発生状況を知らせる音声ファイルを作成し(S187)、取得した宛先に電話して、相手先が応答した時に音声ファイル再生し(S188)、ステップS18Cへ進む。
インターネット利用の場合は、まず障害発生状況を知らせるファイルを作成し(S189)、作成したファイルを特定のプロトコルで参照できる特定の場所に置き(S18A)、特定の場所に置いたことを特定の手段、例えば電子メールなどにて通知する(S18B)。特定のプロトコルがHTTP(HyperText Transfer Protocol)通知の場合は、外部から参照できるサーバなどのHTTPにてアクセス可能な場所にファイルを置き、その場所を示すURL(Uniform Resource Locator)を電子メールを用いて通知する。
次にステップ18Cでは全ての宛先の処理が終了したかを判定し、終了していない場合は次の宛先を指定して(S18D)、ステップS181に戻り、全ての登録されている宛先の処理が終了するまで上記動作を繰り返す。全ての宛先の処理が終了した場合は(S18Cのyesルート)、本ルーチンの処理を終了する。このような手順で障害発生状況を予め定めた宛先に通知することができる。本実施の形態ではメールのボディに稼動状況の結果を記載することにしているが、稼動状況を表すファイルを作成し、安全を確保するために例えば暗号化などを行った上で送信し、受け取る側で復号化して受信するという行い方でも良い。
本発明による第2の実施の形態は以上のように構成され動作する。
本実施の形態によれば、障害発生を検出した際に自動的に予め登録している宛先に通知することができるので、障害に素早くに対応することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係わる電力系統運用監視制御システムの全体機器構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる操作票の作成・修正・実行などの流れを説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる電力系統運用監視制御システムを構成する操作箇所サーバ、エリア内機器、中継局サーバの機能ブロック図である。 図2の業務執行権スケジュール表のデータ構成例である。 図2の操作票のデータ構成例である。 本発明の第1の実施の形態に係わる監視パケットのデータ構成例である。 図2の制御権ルートスイッチのデータ構成例である。 図2の箇所状態管理DBのデータ構成例である。 本発明の第1の実施の形態に係わる制御パケットのシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係わる監視パケットのシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係わる、指令箇所同一で、各制御ルートスイッチが変更された時の指令制御パターンである。 図2の情報登録手段が行う動作の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係わる、オフライン業務にて操作票を作成する際のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係わる、障害発生時のシーケンスチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係わる、操作票実行時の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係わる、中継局サーバの機能ブロック図である。 図16の通知宛先DBのデータ構成例である。 図16の障害通知手段が行う動作の処理手順を示すフローチャートである。 図2の業務執行権スケジュール表のデータ構成例である。
符号の説明
1 電力系統運用監視制御システム
2 操作箇所
4 通信ネットワーク
5 エリア
6 中継局
20 操作箇所サーバ
50 エリア内機器
60 中継局サーバ
22、52、62 送受信部
23、53、63 中央演算処理部
24、64 記憶部
25、55、65 入力部
26、56、66 表示部
71 操作票
72 業務執行権スケジュール表
231、531送受信処理手段
232、532 入出力処理手段
233、533 情報登録手段
234 1次局障害判定手段
241 利用者情報(データベース)DB
242 操作票(データベース)DB
533 操作票実行手段
534 実行結果通知手段
542 操作票(データベース)DB
634 箇所監視手段
635 制御ルートスイッチ判定手段
636 指令中継手段
637 障害通知手段
641 箇所状態管理(データベース)DB
642 通知宛先(データベース)DB

Claims (9)

  1. 発変電所・ダムなどの機器制御を操作手順に従って実行することにより電力系統の運用を行う電力系統運用監視制御システムであって、
    作業の操作指令を順序に従って記載している操作票データに従って指令を順番に予め定められたエリア内の機器に対して実行するとともに、実行した前記操作指令の結果を中継局に対して通知する操作票実行手段と、
    エリア内の機器の制御を行う操作箇所の優先順位を時系列に特定する業務執行権スケジュールデータを監視し、自箇所が第2の優先順位になっている場合に、エリア内の第1の優先順位の箇所に障害が発生しているかどうかを前記エリア内機器の障害などの機器の状態を有する監視パケットを参照して判定し、第1の優先順位の箇所の障害を検出した場合は、予め定めた宛先に通知を行い、前記通知を行った宛先からの指示が有った場合、もしくは通信回線などの故障で承諾が取れないが、あらかじめ定められたルールに適用した場合は、第1の優先順位の箇所の制御権を剥奪し、自箇所に制御権を付与するように前記エリア内機器の制御を行う箇所を特定する制御ルートスイッチの内容を書き換え、書き換えた前記制御ルートスイッチの内容を前記中継局に送信する1次局障害判定手段と、を備えた操作箇所と、
    前記エリア内の操作箇所、操作に関して指令を行う指令箇所、指令の中継を行う中継箇所などの機器の動作状況を監視する箇所監視手段と、
    前記監視した結果を監視パケットとして関連する箇所に通信ネットワークを介して通知する監視結果送信手段と、
    前記制御ルートスイッチの内容を前記制御ルートスイッチを有する箇所から受信し、前記制御ルートスイッチの内容に変化が有るか判定し、変化を検出した場合は、前記制御ルートスイッチの変更内容を関連のある箇所に通知し、前記検出した変更内容を反映させて操作票データを修正し、修正を行ったことを第1の優先順位にある操作箇所を含む関係のある箇所に通知する制御ルートスイッチ判定手段と、
    前記操作箇所からの操作指令を前記エリア内機器に中継し、前記エリア内機器からの受信する前記操作指令の結果などを関連のある箇所に中継する指令中継手段と、
    を備えた中継局と、を備えたことを特徴とする電力系統運用監視制御システム。
  2. 前記中継局は、被制御所、制御所、および中継所のいずれかに設置されることを特徴とする請求項1に記載の電力系統運用監視制御システム。
  3. 前記監視結果や制御ルートスイッチなどの制御情報を送受信する専用の制御用チャンネルを有することを特徴とする請求項1ないし2のいずれか一に記載の電力系統運用監視制御システム。
  4. 前記制御ルートスイッチの変更通知は変更元から行われ、その変更内容は、中継局の状態検出機能よって、関連する制御装置へ該制御装置が監視制御を行う機器の監視制御伝送用フォーマットに則して通知することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の電力運用監視制御システム。
  5. 前記中継局は、修正した前記操作票データを作業を行う操作箇所に送信する機能を有することを特徴とする請求項1ないし4に記載の電力系統運用監視制御システム。
  6. 前記1次局の障害発生を検出した2次局である箇所は、前記指示に従い、管理対象の前記エリア内の機器に対する操作票データを参照し、既に操作を行った手順以降の手順より操作指令を行うことを特徴とする請求項1ないし5に記載の電力系統運用監視制御システム。
  7. 前記監視結果の通知は、監視したごとに、または監視した際に障害が発見された時のみに行うことを特徴とする請求項1ないし6に記載の電力系統運用監視制御システム。
  8. 発変電所・ダムなどの機器制御を操作手順に従って制御する操作箇所と、前記操作箇所と関連ある箇所間において制御情報または監視情報の中継を行う中継局を備えて電力系統の運用を行う電力系統運用監視制御方法であって、
    操作箇所において、作業の操作指令を順序に従って記載している操作票データに従って指令を順番に予め定められたエリア内の機器に対して実行するとともに、実行した前記操作指令の結果を中継局に対して通知する操作票実行ステップと、
    エリア内の機器の制御を行う操作箇所の優先順位を時系列に特定する業務執行権スケジュールデータを監視し、自箇所が第2の優先順位になっている場合に、エリア内の第1の優先順位の箇所に障害が発生しているかどうかを前記エリア内機器の障害などの機器の状態を有する監視パケットを参照して判定し、第1の優先順位の箇所の障害を検出した場合は、予め定めた宛先に通知を行い、前記通知を行った宛先からの指示が有った場合、もしくは通信回線などの故障で承諾が取れないが、あらかじめ定められたルールに適用した場合は、第1の優先順位の箇所の制御権を剥奪し、自箇所に制御権を付与するように前記エリア内機器の制御を行う箇所を特定する制御ルートスイッチの内容を書き換え、書き換えた前記制御ルートスイッチの内容を前記中継局に送信する1次局障害判定ステップとを含み、
    中継局において、前記エリア内の操作箇所、操作に関して指令を行う指令箇所、指令の中継を行う中継箇所などの機器の動作状況を監視する箇所監視ステップと、
    前記監視した結果を監視パケットとして関連する箇所に通信ネットワークを介して通知する監視結果送信ステップと、
    前記制御ルートスイッチの内容を前記制御ルートスイッチを有する箇所から受信し、前記制御ルートスイッチの内容に変化が有るか判定し、変化を検出した場合は、前記制御ルートスイッチの変更内容を関連のある箇所に通知し、前記検出した変更内容を反映させて操作票データを修正し、修正を行ったことを第1の優先順位にある操作箇所を含む関係のある箇所に通知する制御ルートスイッチ判定ステップと、
    前記操作箇所からの操作指令を前記エリア内機器に中継し、前記エリア内機器からの受信する前記操作指令の結果などを関連のある箇所に中継する指令中継ステップと、
    を含むことを特徴とする電力系統運用監視制御方法。
  9. 前記中継局において、前記制御ルートスイッチ判定ステップは、前記修正した操作票を作業を行う操作箇所に送信するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の電力系統運用監視制御方法。
JP2006303419A 2006-11-08 2006-11-08 電力系統運用監視制御システム、および方法 Active JP4916283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006303419A JP4916283B2 (ja) 2006-11-08 2006-11-08 電力系統運用監視制御システム、および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006303419A JP4916283B2 (ja) 2006-11-08 2006-11-08 電力系統運用監視制御システム、および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008123064A true JP2008123064A (ja) 2008-05-29
JP4916283B2 JP4916283B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=39507785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006303419A Active JP4916283B2 (ja) 2006-11-08 2006-11-08 電力系統運用監視制御システム、および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4916283B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012165505A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電力系統の監視制御システム
WO2014033943A1 (ja) * 2012-09-03 2014-03-06 中国電力株式会社 バックアップ装置、バックアップシステム及びバックアップ方法
JP2015530863A (ja) * 2012-09-28 2015-10-15 エンリッチメント テクノロジー カンパニー リミテッドEnrichment Technology Company Ltd. エネルギー貯蔵システムおよびモジュール通信
CN109214639A (zh) * 2018-06-27 2019-01-15 中国南方电网有限责任公司 电网调度操作票智能生成方法及设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109474065A (zh) * 2018-01-31 2019-03-15 国网浙江省电力公司湖州供电公司 一种二次设备的防误操作系统及方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05219664A (ja) * 1992-01-31 1993-08-27 Hitachi Ltd 配電系統の監視・制御方式
JPH05274585A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Kansai Electric Power Co Inc:The 変電所の運転支援装置
JPH09138702A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Toshiba Corp システム監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05219664A (ja) * 1992-01-31 1993-08-27 Hitachi Ltd 配電系統の監視・制御方式
JPH05274585A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Kansai Electric Power Co Inc:The 変電所の運転支援装置
JPH09138702A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Toshiba Corp システム監視装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012165505A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電力系統の監視制御システム
WO2014033943A1 (ja) * 2012-09-03 2014-03-06 中国電力株式会社 バックアップ装置、バックアップシステム及びバックアップ方法
JP2015530863A (ja) * 2012-09-28 2015-10-15 エンリッチメント テクノロジー カンパニー リミテッドEnrichment Technology Company Ltd. エネルギー貯蔵システムおよびモジュール通信
CN109214639A (zh) * 2018-06-27 2019-01-15 中国南方电网有限责任公司 电网调度操作票智能生成方法及设备
CN109214639B (zh) * 2018-06-27 2023-11-14 中国南方电网有限责任公司 电网调度操作票智能生成方法及设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP4916283B2 (ja) 2012-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106586753B (zh) 一种电梯故障报修智能处理系统和方法
JP5102060B2 (ja) 通信システムおよびそれを用いる給電監視制御システムならびに通信システムにおけるファームウェアの更新方法
TWI485567B (zh) Relay communication system and access management device
JP4916283B2 (ja) 電力系統運用監視制御システム、および方法
JP5185173B2 (ja) 自動警報通知装置、自動警報通知システム、および自動警報通知方法
CN102801644A (zh) 邮件行为阻断方法、装置及网关
JP2007288579A (ja) 基地局ログ収集装置、基地局のログの収集方法、およびコンピュータプログラム
CN102215272B (zh) 一种应急切换的方法和系统
JP6999056B2 (ja) メッセージ管理装置及びメッセージ管理方法
CN102255716A (zh) 一种对协议状态的设备间备份的方法及系统
KR100965157B1 (ko) 실시간 서버 관리 솔루션
KR100904089B1 (ko) 자동회선 절체 제어시스템 및 그 방법
JP2009098757A (ja) セキュリティ監視制御システム
JP2014060636A (ja) 通信インタフェース変換装置
CN100334882C (zh) 传输线路配置方法
JP2008077475A (ja) サーバクライアントシステム及び通信状態配信サーバ
JP2007096859A (ja) 通信中継装置及び通信中継方法
JP2008060808A (ja) 空港設備遠隔監視制御システム
JP6671625B1 (ja) 電話の転送設定の自動切替システム及び電話の転送設定の自動切替プログラム
JP5119127B2 (ja) 交換機及び交換機の保守運用方法
JP3676908B2 (ja) ビル管理装置及びその管理方法
CN100512151C (zh) 一种广域通信网的合法监听方法
JP2018182389A (ja) 通信システム、データ変換装置及びデータ変換プログラム
KR100645509B1 (ko) 국설 교환기의 원격 메시지 모니터링 방법 및 그 시스템
CN112671894A (zh) 机器人任务远程取消方法、装置、终端及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4916283

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250