JP2008121940A - 貯湯式電気温水器 - Google Patents

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正宏 黒石
Tomoko Sato
知子 佐藤
Makoto Hatakeyama
真 畠山
Michihiro Uozumi
亨広 魚住
Kengo Fujioka
藤岡  研吾
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Abstract

【課題】限られた設置スペースに設置可能で貯湯タンク内の湯の押し出し性や沸き上げ性に優れた貯湯式電気温水器を提供する。
【解決手段】貯湯タンク10と、この所定位置に備わった入水部11と、入水部と異なる位置に備わった出湯部12と、入水部近傍から出湯部近傍に亘って複数の流路を形成する第1の仕切り構造体20とを有し、この温水器の設置状態で貯湯タンクの上下方向の高さより横方向の長さが長くなるように貯湯タンクが備わり、第1の仕切り構造体の入水部側に夫々が流路を形成する複数の開口部31を備えた第2の仕切り構造体30が配設され、第1の仕切り構造体の各流路を流れる水や湯の平均流速差を小さくするように第1の仕切り構造体の複数の流路の1個当りの平均流路断面積よりも第2の仕切り構造体の複数の開口の1個当りの平均開口面積を小さくした。
【選択図】図1

Description

本発明は、限られた設置スペースに設置可能な横置き型の貯湯式電気温水器に関する。
従来から建物の壁などに縦長の状態で設置され、貯湯タンクの下部から水を入れて上部から沸き上がった湯を出す貯湯式電気温水器が広く用いられてきた。設置状態で貯湯タンクがこのように縦長となった理由は、貯湯タンクの下部から入った水が温められると湯と水の密度差により湯が自然に上昇する作用を利用して湯の押出し性、即ち高温の湯を安定して押し出す性能を高めているためである。そして、近年、例えばトイレルーム内などの手洗い用の蛇口に温水を供給するために、トイレルーム内に電気温水器が直接設置されることが多くなっている。
トイレルームへの貯湯式電気温水器の設置に際して、トイレルーム内のインテリア性としての美観や統一感を損なわないために、貯湯式電気温水器自体を従来のように壁面に縦長の状態で直接設置する代わりに、例えば図16に点線で示すように洗面器カウンタやキャビネットの裏面でトイレルーム内から目に付かない場所に貯湯タンク50を寝かせた状態で設置されることが望まれている。
なお、このような貯湯タンク50を寝かせた状態で設置する態様は、例えばキッチンカウンタの下面やキッチンキャビネットのケコミ部などに貯湯式電気温水器を設置する場合にも適用でき、これによってキッチンルームの壁面に貯湯式電気温水器を設置しなくて済み、キッチンルームの美観やインテリア性を向上できるので、このような設置形態は広く望まれている。
このような寝かせた状態で設置される貯湯式電気温水器の場合、これをカウンタ下面などの狭いスペースに設置するためには、貯湯タンク50をかなり扁平の薄型形状にする必要がある。しかしながら、上下方向の高さを低くして扁平にした横長の貯湯タンク50を有する貯湯式電気温水器の場合、貯湯量一定で単純に高さを低くすると、設置状態で貯湯タンク50が水平方向に広くなるため、湯と水が接する面が広くなって湯と水が混合し易くなる。そこで、このような薄型の貯湯タンクを備えた寝かせ置き式の貯湯式電気温水器の押し出し性を改善した特別な構成も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
かかる特許文献1に記載の貯湯式電気温水器は、図17に示すように、貯湯タンク50の内部に細長い隙間を有するハニカム体51を設け、貯湯タンク内の各流路断面積を小さくすることで、給水時に水が湯と混ざらずに湯を高温のまま出湯部側に押し出すようにしている。
特開平7−12405号公報(図1)
図17に示す従来型の貯湯式電気温水器の場合、貯湯タンク50の内部に細長い細管を有するハニカム体51を設け、このハニカム体51によって構成される各流路の流路断面積を縮小すると共に、貯湯タンク50の入水部52とハニカム体51の入口側開口部51aとの間に空間Xを設け、入水部52から入った水をこの空間Xを介してハニカム体51の各流路に均等に分配することで、給水時に入水部52から入水した水をハニカム体51の重力の作用方向で見て入口側上下方向に拡散させてハニカム体内に流入させ、水が湯と混ざらずに湯を高温のまま貯湯タンク50の出湯部53に押し出すようにしている。そして、ハニカム体で構成される各流路をこのような細管とせずに、図18に示すような流路断面積の大きい流路として構造の単純化と流路内の水や湯の流路抵抗の低下を図ることも考えられている。
後者の構造を有する貯湯式電気温水器の場合、実際には入水部から入った水は湯との密度差によって入水直後に入水部とハニカム体の流路入口側との間の空間Xにおいてすぐに下に落ち込んでしまう。(図18の空間X内の下方に向かう水の流れを示す矢印P参照)。そして、この空間の下側に落ち込んだ水は、ハニカム体60の太い流路にそのまま抵抗なく流入していく。その結果、ハニカム体60の各流路において下側の流路内の水が上側の流路内の水よりも流路内を先行してしまい、ハニカム体60の各流路内の平均流速差が大きくなってしまう(図18のハニカム体60の各流路61を進む水の流れを示す矢印Q参照)。
そのため、このような空間Xにおける水の落ち込みに抗して、ハニカム体内の流路を流れる水の平均流速差をできるだけ小さくするために、図17に示す上述の従来例のように目の細かいハニカム体51で貯湯タンク内の全体流路を構成すると、容積の大きな嵩張るハニカム体51を貯湯タンク内に収容しなければならず、貯湯タンク内の容積の多くをハニカム体51が占めるようになり、貯湯タンク内の貯湯量が減ってしまい、湯を頻繁に沸き上げる必要が生じる。
本発明の目的は、限られた設置スペースに設置可能な横置き型の貯湯式電気温水器であって貯湯タンク内の湯の押し出し性や沸き上げ性に優れた貯湯式電気温水器を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明にかかる貯湯式電気温水器は、
貯湯タンクと、前記貯湯タンクの所定位置に備わった入水部と、前記貯湯タンクの前記入水部とは異なる位置に備わった出湯部と、前記貯湯タンク内の入水部近傍から出湯部近傍に亘って複数の流路を形成するように設けられた第1の仕切り構造体とを有した貯湯式電気温水器であって、前記貯湯式電気温水器が設置された状態で前記貯湯タンクの上下方向の高さより横方向の長さが長くなるように当該貯湯タンクが備わった貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体の入水部側にそれぞれが流路を形成する複数の開口部を備えた第2の仕切り構造体が配設され、前記第1の仕切り構造体の各流路を流れる水や湯の平均流速差を小さくするように前記第1の仕切り構造体の複数の流路の1個あたりの平均流路断面積よりも前記第2の仕切り構造体の複数の開口の1個あたりの平均開口面積を小さくしたことを特徴としている。
複数の流路を構成する第1の仕切り構造体に加えて、このような第2の仕切り構造体を貯湯タンク内に設けることで、入水部から貯湯タンクに入水した水は貯湯タンク内で第2の仕切り構造体にまず衝突してその流れが分散され、第2の仕切り構造体の各開口から流出する際に重力の作用方向で見て第2の仕切り構造体の下側からのみ水が多量に流出するのを阻止できる。
これによって、第2の仕切り構造体から出た水が第1の仕切り構造体の各流路に入った後、第1の仕切り構造体の各流路間において上側の流路内の水や湯の平均流速より下側の流路内の水や湯の平均流速が大きくなることなく、これら流路間の平均流速差を小さくすることができる。即ち、入水部から貯湯タンクに入った水が湯と水の密度差によって貯湯タンクの下側に向かい、その後タンク下側において先行して押し出されるのを防止し、結果的に貯湯タンク内の湯の押し出し性が向上する。
更に、第1の仕切り構造体で形成される各流路は押し出し性が確保できれば良いので、十分な大きさの流路断面積を有する流路とすることができる。即ち、第1の仕切り構造体の流路断面積を第2の仕切り構造体の各流路の開口面積よりかなり大きくできるので、より多くの貯湯容積を貯湯タンク内で確保することができる。
より具体的には、例えば貯湯タンク内の全体流路を目の細かいハニカム構造体で構成したタイプの従来の貯湯式電気温水器の場合、容積の大きなハニカム構造体を貯湯タンク内に収容しなければならず、貯湯タンク内の容積の多くをハニカム構造体が占めるようになり、貯湯タンク内の貯湯量が減ってしまっていたが、本発明による構成では第1の仕切り構造体の大部分を目の粗い流路で構成できるため、貯湯タンクの貯湯量を十分に確保できるようになる。
また、本発明の請求項2に記載の貯湯式電気温水器は、請求項1に記載の貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体の流路の長さが、前記第2の仕切り構造体の流路の長さより長いことを特徴としている。
出口の開口面積が比較的小さい流路を備えた目の細かい第2の仕切り構造体を設けて貯湯タンクに入る水を重力の作用する下側にのみ向かわないように整流するが、この際にこの各流路に対応する長さとなる第2の仕切り構造体の長さを対流防止用の第1の仕切り構造体の長さよりも短くすることで、比較的小さい流路を備えた目の細かい第2の仕切り構造体の貯湯タンクに占める割合を小さくすることができ、結果的に貯湯タンクの貯湯量を十分に確保しつつ、押し出し性を向上できるようになる。
また、本発明の請求項3に記載の貯湯式電気温水器は、請求項1又は請求項2に記載の貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体の入水部側と前記第2の仕切り構造体の出湯部側が当接していることを特徴としている。
第1の仕切り構造体の入水部側と前記第2の仕切り構造体の出湯部側が当接していることで、第2の仕切り構造体で形成される各開口から流出した水がその落下方向に配置された流路に限らず第1の仕切り構造体の各流路に全体的に流入するので、第2の仕切り構造体から流出した水によって第1の仕切り構造体の各流路を流れる水や湯の平均流速差を小さくするようにし、貯湯タンク内全体に亘って湯の均一な押し出しを可能とする。
また、本発明の請求項4に記載の貯湯式電気温水器は、請求項3に記載の貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体の流路が前記第2の仕切り構造体の開口部に連通していることを特徴としている。
第1の仕切り構造体と第2の仕切り構造体がこのように当接していることで、請求項3の効果をより発揮し得る。
また、本発明の請求項5に記載の貯湯式電気温水器は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体が、当該第1の仕切り構造体内の各流路間に隙間を生じさせないハニカム体形状を有することを特徴としている。
第1の仕切り構造体がこのようなハニカム形状を有することで、第1の仕切り構造体を押し出し成型により容易に作れると共に、貯湯タンク全体の組み立ても簡単に行うことができる。
また、本発明の請求項6に記載の貯湯式電気温水器は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体が、それぞれが流路を形成しかつ少なくとも一部の流路間が離間するように並設された複数のパイプ体からなることを特徴としている。
第1の仕切り構造体がこのようなパイプ形状を有することで、第1の仕切り構造体の材料が入手し易く部品コストを低減できる。
また、このように離間したパイプを用いることで、この隙間を介して貯湯タンク内で水や湯が対流し易く湯の沸き上げ性が良くなる。
また、本発明の請求項7に記載の貯湯式電気温水器は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の貯湯式電気温水器において、
前記第1の仕切り構造体の少なくとも何れか一つの流路の長手方向少なくとも一部に切り欠きが設けられ、当該切り欠きを介して前記第1の仕切り構造体の当該切欠きを挟んだ隣接する少なくとも2つの流路が互いに連通していることを特徴としている。
第1の仕切り構造体で構成される各流路のうち、このような切欠きを有する少なくとも一部の流路間で上下方向の対流を生じさせることができ、ヒータを貯湯タンクに内蔵した貯湯式電気温水器の場合における貯湯タンク内の沸き上げ性を向上させる。
本発明によると、限られた設置スペースに設置可能な横置き型の貯湯式電気温水器であって貯湯タンク内の湯の押し出し性や沸き上げ性に優れた貯湯式電気温水器を提供することができる。
より具体的には、複数の流路を構成する第1の仕切り構造体に加えて、このような第2の仕切り構造体を貯湯タンク内に設けることで、入水部から貯湯タンクに入水した水は貯湯タンク内で第2の仕切り構造体の多くを占める非流路部分に衝突してその流れが分散され、第2の仕切り構造体の各開口から流出する際には第2の仕切り構造体の各流路の平均流速差がより小さくなる。
これによって、第2の仕切り構造体から出た水が第1の仕切り構造体の各流路に入った後、第1の仕切り構造体の各流路間において重力の作用方向で見て上側の流路内の水や湯の平均流速より下側の流路内の水や湯の平均流速が大きくなることなく、平均流速差を小さくすることができる。即ち、入水部から貯湯タンクに入った水が湯と水の密度差によって貯湯タンクの下側に向かい、その後タンク下側において先行して押し出されるのを防止し、結果的に貯湯タンク内の湯の押し出し性が向上する。更に、第1の仕切り構造体で形成される各流路は押し出し性が確保できれば良いので、十分な大きさの流路断面積を有する流路とすることができる。即ち、第1の仕切り構造体の流路断面積を第2の仕切り構造体の各流路の開口面積よりかなり大きくできるので、より多くの貯湯容積を貯湯タンク内で確保することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる貯湯式電気温水器について図1乃至図3に基づいて説明する。本発明の一実施形態にかかる貯湯式電気温水器1は、貯湯式電気温水器が設置された状態で貯湯タンクの上下方向の高さより横方向の長さが長くなるように当該貯湯タンクが配置される(以下、これを単に「横置き式」とする)ようになっている。そして、貯湯式電気温水器1は、図1に示すように、両端部が入水部11と出湯部12を除いて閉塞した略円筒体形状を有する貯湯タンク10と、貯湯タンク10の一方の端部に設けられた入水部11と、貯湯タンク10の他方の端部に設けられた出湯部12と、貯湯タンク10の内部に設けられ、貯湯タンク10の設置状態で貯湯タンク内に収容され、タンク長手方向に長さL1を有する押し出し管(第1の仕切り構造体)20と、押し出し管20の入水部側端部に当接した整流板(第2の仕切り構造体)30と、貯湯タンク10の内部に設けられたヒータ40と、貯湯タンク10の外側に設けられた図示しない温度センサを備えている。
押し出し管20は、本実施形態の場合、外周方向一部で互いに隣接した6本の円筒体21〜26(図2参照)からなり、各円筒体21〜26の周面同士やヒータ40との周面、貯湯タンク10の内周面と互いに一部が接触した状態で貯湯タンク内に収容されている。なお、押し出し管20は、この押し出し管内における湯の押し出し中に湯の押し出し具合いが重力の作用方向で見て上下の円筒体間でばらつくことを抑制し、かつ押し出し時に湯を貯湯タンク内全体でより均等に押し出すのに十分な大きさの内径を有している。
ここでの具体的な寸法設計の考え方としては、容器内径7cm(断面積38cm)の貯湯タンクにおいて吐出湯量が毎分1リットル程度である場合、各流路の開口断面積が3cm程度以下であれば、押し出し中の湯水の混合が抑えられ、十分な量の湯を押し出すことが可能となる。
なお、各流路の開口断面積の下限値を設定することは、仕切り構造体が細かいとこの肉厚の分だけ貯湯タンク内の貯湯量が減るので、この点を考慮することで可能となる。例えば、仕切り構造体を構成する各円筒体の外径が3mmとすると、肉厚を0.2mmと仮定して、開口断面積/外径断面積=75%程度となり、貯湯タンク容積の25%は仕切り管で占められてしまい、貯湯量を稼ぐには全体が大きくなる。
そして、押し出し管20を構成する各円筒体21〜26、押し出し管20の各円筒体同士の隙間、円筒体21〜26の外側と貯湯タンク10の内壁との隙間で構成される細長の空間のそれぞれが貯湯タンク内で独立した流路を形成している。
一方、整流板30は厚さ(長さ)L2を有する円板形状をなし、その外周縁部が例えば溶接等で貯湯タンクの内周壁に固定されている。整流板30は、押し出し管20の各円筒体21〜26の内径よりも十分小さい内径を有する多数の開口部31(図2及び図3参照)を備えている。
また、貯湯タンク10の入水部11と整流板30との間には、入水部11から入った水を貯湯タンク内の重力の作用方向で見て上下方向に拡散させる空間A(図1参照)が形成されている。そして、整流板30がこのような多数の小径の開口部31を有することで、貯湯タンク10の入水部11から入って空間Aに溜まった水が整流板30の各開口から重力の作用方向で見て下側の開口のみから多量に出ないようにしながら押し出し管側に流出するようになっている。
また、整流板30の厚さL2が貯湯タンク10の全長に比べて非常に小さくなっているので、比較的小さい流路を備えた目の細かい整流板30の貯湯タンク10に占める割合を小さくすることができ、結果的に貯湯タンクの貯湯量を十分に確保しつつ、押し出し性を向上できるようになる。
また、押し出し管20の出湯側端部は、貯湯タンク10の出湯側端壁よりも若干引っ込むように貯湯タンク内に収容され、これによって押し出し管20の出湯側端部(図1中右側端部)と貯湯タンクの出湯部側端壁の間にも一定の容積を有した空間B(図1参照)が形成されている。なお、空間Aと空間Bとは、本実施形態のように貯湯タンク10にヒータ40が内蔵された貯湯式電気温水器の場合、貯湯タンク10の入水部11から水が入水した後に貯湯タンク内の水を沸き上げる際に沸き上げを効率的に行う対流用空間としての役目も果たしている。
そして、貯湯タンク10は、ここでは図示しない筐体内に収容されている。筐体には、貯湯タンク10の他に貯湯タンク10の入水部11又は出湯部12とこれらに接続される配管との間に介在する図示しない開閉バルブと、ヒータ40を駆動する図示しないヒータ駆動制御部が備わっている。
貯湯タンク10は、ステンレス鋼(SUS)などの金属でできているが、この代わりに耐熱性の樹脂でできていても良い。又、貯湯タンク内に収容された押し出し管20や整流板30もSUSでできているが、これも耐熱性樹脂でできていても良い。貯湯タンク10や押し出し管20、整流板30を金属製とした場合、これらの耐熱性や耐圧性を高めることができる。一方、貯湯タンク10や押し出し管20、整流板30を樹脂製とした場合、これらの成型コストを低減できる。
また、貯湯タンク内のヒータ40は、押し出し管20と同様の長さを有する棒状体からなり、内部にニクロム線等の発熱体を有すると共に、その外側が防水性に優れた絶縁体で完全に囲繞され、貯湯式電気温水器1の設置状態で貯湯タンク10によって支持され、貯湯式電気温水器1の設置状態で押し出し管20の下部と貯湯タンク10の底面とで挟まれ貯湯タンク10の底部近傍(図1中下側部分)、即ち貯湯式電気温水器1の設置状態で仕切り構造体20の下側に配置されるようになっている。
そして、押し出し管20とヒータ40が上述のように同様の長さを有することで、このようなヒータ40により加熱することで貯湯タンク内全体に亘って対流を生じさせることができ、仕切り構造体内外の水と湯の対流を最も効果的に生じさせ、貯湯タンク内で湯を均等に沸き上げることを可能としている。
また、ヒータ40の長さをこのように長くすることで、単位表面積あたりの出力(ワット密度)を下げることによりヒータ表面での局所沸騰を抑制でき、ヒータ表面の腐食やスケールの付着などを抑制することでヒータの耐久性を向上させることができる。更に、局所沸騰によって沸騰音が発生する可能性を低く抑えている。
なお、上述の実施形態のようにヒータ40は貯湯タンク10の長手方向全体に亘って延在していなくても良い。即ち、ヒータ長さを押し出し管30より短くした状態で貯湯タンク内にヒータを設置しても良い。この場合、ヒータが撓み難くなり、貯湯式電気温水器の運搬中の耐振性を向上させることで貯湯式電気温水器の信頼性が向上する。
また、図示しない温度センサは、例えばバイメタルなどの感温素子でできており、貯湯式電気温水器1の設置状態で貯湯タンクの上部外側面に直接接触するように取り付けられ、貯湯タンク内の湯が一定の温度以下であることを検知したとき、ヒータ制御回路にこれを知らせ、ヒータ制御回路の制御によりヒータ40を適宜加熱して本実施形態では貯湯タンク内の湯を約85℃程度に保つようにしている。
なお、本実施形態における「沸き上げ」とは、貯湯タンク内の水や比較的温度の低い所謂ぬるま湯を加熱して貯湯タンク内の湯が全体的に約85℃程度になるようにすることを言うが、貯湯式電気温水器の各種仕様に応じてこの沸き上げ温度は適宜変更されることは言うまでもない。
続いて、上述した構成を有する貯湯式電気温水器1の設置の仕方と貯湯式電気温水器1を実際に使用した場合の作用について説明する。貯湯式電気温水器1を設置するに当って、この貯湯式電気温水器1を例えば図16に示すトイレルームのカウンタの下部やキッチンのカウンタのケコミ部に貯湯タンク10の上下方向の高さより横方向の長さが長くなるように横置き状態で設置する。
そして、貯湯タンク10の入水部11に水道水の一次側に至る配管を接続すると共に、出湯部12に蛇口と連結された混合バルブの一方に至る配管を接続する。なお、図15に示す従来型の横置き式貯湯式電気温水器では例えばヒータ930を貯湯タンク910の外部に設けて、貯湯タンク910とヒータの間で循環ポンプ951を介して湯を循環させることが必要となるが、本実施形態による貯湯式電気温水器1は、貯湯タンク10の外部にヒータや循環ポンプ、循環パイプを設けた構成をとっていないので、全体的に小型となり、上述のような場所に横置き状態で設置しても省スペースを十分に保つことができる。
次いで、蛇口を開くことで入水部11を介して水道水からの水を貯湯タンク10に流入させ、貯湯タンク内全体を水で満たす。次に電源を入れて、ヒータ制御回路を介して貯湯タンク内のヒータ40を作動させる。
そして、貯湯式電気温水器1の貯湯タンク内に満たされた水がヒータ40によって上述したように約85℃まで加熱されて沸き上げられる。その後、使用者が蛇口を開くと水圧により水道水の一次側配管から入水部11を介して貯湯タンク内に水が供給される。これにより、この供給された分だけ貯湯式電気温水器1の出湯部12からこの沸き上がった湯が押し出され、混合栓を介して水と混合されて適当な温度の温水として蛇口から使用者に供給されると共に、この供給された分だけ水道水の一次側配管から入水部11を介して貯湯タンク内に水が供給される。
この時、貯湯タンクに備わった温度センサが内部の温度を検知し、所定温度以下になったことを検知すると、ヒータ制御回路を介して貯湯タンク内のヒータ30を作動させ、再度沸き上げる。
貯湯タンク内に水が供給される際に、最初に貯湯タンクの入水側空間Aに水が入り、湯と水の密度差により最初は水が空間Aの下側に向かう。そして、この下側に向かった水は、整流板30の下側に設けられた開口部31を通って押し出し管側に抜けようとするが、整流板30の開口部31は、各開口部31の1個あたりの平均開口面積が押し出し管20の各円筒体21〜26の1個あたりの平均流路断面積よりもかなり小さくなっているので、この整流板30を容易に通過することができず、空間A内の重力の作用方向で見て下側に向かう流れは抑制され、整流板30の開口部31全体を通過して流れるようになる。
これによって、整流板30の出口側開口部に当接した押し出し管20の各円筒体21〜26内に平均流速差が小さくなるように水を流入させると共に、押し出し管内の湯が全体的に同じような平均流速で押し出される。即ち、各流路断面積の比較的大きいハニカム体を設けた従来の横置き式電気温水器のように、下側の水が上側の水よりも先行して押し出されて湯と水が混ざった状態で出湯されることが防止される。
また、整流板30の厚さL2は押し出し管20の長さL1よりも十分に小さいので、比較的小さい流路を備えた目の細かい整流板30の貯湯タンク10に占める割合を小さくすることができ、結果的に貯湯タンクの貯湯量を十分に確保しつつ、押し出し性を向上できるようになる。
続いて、上述した実施形態に係る貯湯式電気温水器の各種変形例について説明する。なお、上述した実施形態と同等の構成については、対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
この第1変形例は、貯湯タンク内にヒータを内蔵した上述の実施形態と同等の基本的構成を有しているが、押し出し管120のヒータ設置側端部に工夫が施されている。具体的には、図4に示すように、押し出し管120の各円筒体121〜126(図4では円筒体121〜123のみ図示)のヒータ設置側の端部開口部120a(121a〜123a)が、貯湯式電気温水器の設置状態で水平方向より下向きに開口すると共に、押し出し管120の各端部開口部120aのうち、上側の端部開口部121a(122a)が下側の端部開口部122a(123a)よりも貯湯タンクの長手方向端部側(図4中右側)に突出するようにこの押し出し管120が貯湯タンク内に収容されている。
貯湯タンク内の押し出し管120がこのような構成を有することで、貯湯タンク内の湯の上昇流を押し出し管120の各円筒体内へ隈なく導くことができ、貯湯タンク内全体の水や湯を簡単な構造で効率良く沸き上げることができる。
特に、このような端部開口部120aの下方にヒータの端部が配置されていると、ヒータによって温められた高温の湯の上昇流がちょうど図4の矢印に示すように各開口部120aに最短距離で流入するので、その対流効果が大きくなる。
なお、この場合、押し出し管120のヒータ設置側の端部開口部120aが水平方向より下向きに開口している構成と、押し出し管120の各端部開口部120aのうち、上側の端部開口部121a(122a)が下側の端部開口部122a(123a)よりも貯湯タンクの長手方向端部側に突出するようになった構成の双方を必ずしも満たす必要はなく、何れか一方の構成を満たせば貯湯タンク内の水や湯の沸き上げ性向上をそれなりに達成することができる。
また、この第1変形例の更なる変形例として、図5に示すような変形例が考えられる。この更なる変形例は、押し出し管130(図5では円筒体131〜133のみ図示)の端部開口部130a(131a〜133a)に加えて押し出し管130の突出した部分の下側に対流促進用開口部130b(131b〜133b)が設けられている。そして、貯湯タンク内で自然対流により上昇した湯がこの対流促進用開口部130bを介して円筒状仕切り構造体内に流入するようになっている。
押し出し管130の各円筒体がこのような構造を有することで、貯湯タンク内の湯の上昇流を上述した変形例と同様に各円筒体内へ積極的により隈なく導くことができ(図5中の矢印参照)、貯湯タンク内全体の水や湯を簡単な構造によってより効率良く沸き上げることができる。
続いて、上述した実施形態の第2変形例について説明する。この第2変形例は、本実施形態及びその第1変形例の更なる変形例であり、貯湯式電気温水器が被取付け対象物である例えばトイレルームのカウンタ下面やキッチンカウンタのケコミ部に取り付けられた状態で、図6(a)に示すように、貯湯タンク210の出湯部212が入水部211よりも高く位置するようになっており、かつ貯湯タンク210の入水部近傍の下面210aが出湯部近傍の下面210bよりも低く位置するようになっている。
いわゆる横置き式の貯湯式電気温水器の場合、全体が扁平型をなしているので、入水部311から入った水が貯湯タンク内の底面全体に拡がり易く、その結果、出湯部側にこの水が容易に達して出湯部からの湯と混ざりあう虞があるが、貯湯タンク210がこのような構成を有することで、貯湯タンク内の水や湯が対流する時に比重の違いで貯湯タンク内上部に向かって常に上昇していく高温の湯のみを出湯部212に確実に導くことができ、貯湯タンク内の湯の押し出し性をより向上させる。
なお、本変形例では、図6(a)に示すように、貯湯タンク210の出湯部側端部が入水部側端部より高くなるように全体的に傾いた状態で貯湯タンク210が設置されているが、貯湯タンク210をこのように傾けて設置することを必ずしも必要としない。具体的には、図6(b)に示すように、貯湯タンク自体は傾いていないが、貯湯タンク220の入水部221の近傍の下面220aが出湯部222の近傍の下面220bよりも低くなるように、貯湯タンク220の下面のみが入水部側に向かうに従って下方に向かうテーパ面をなしていても良い。また、この場合、貯湯タンク220の下面全体がテーパ面をなす代わりに緩やかな段差をなして入水部近傍の下面が出湯部近傍の下面より低くなっていても良い。
続いて、上述した実施形態の第3変形例について説明する。この第3変形例は、図7に示すように、押し出し管320を構成する各筒体の断面形状を円形とする代わりに正六角形とした変形例である。なお、図7においては、整流板の開口部は図示を省略している。また、ヒータ340は上述の実施形態と同様の構成とする。貯湯タンク310に収容される押し出し管320の各筒体321〜326がこのような形状を有することでも、貯湯タンク内周面とこの貯湯タンク内に支持された各筒体の外側との間の隙間や貯湯タンク内に支持された筒体同士の隙間で形成される流路の断面積をより小さくでき、その結果、貯湯タンク310の湯の押し出し性を向上させることができる。
なお、押し出し管を構成する各筒体の断面形状をこの変形例のように正六角形とする代わりにそれぞれの筒体の断面形状を三角形、四角形、及び正六角形以外の多角形の何れかとしても良い。また、各筒体の断面形状を全て同じ形状にする代わりに各筒体の断面形状が三角形、四角形、多角形の少なくとも2つ以上の断面の組み合わせからなるように異なる断面形状の筒体を組み合わせても良い。
このような組み合わせの筒体からなる押し出し管を様々な外形形状を有する貯湯タンクに適宜収容することで、貯湯タンクの湯の押し出し性と水や湯の沸き上げ性を損なうことなく貯湯タンクの小型化を図ることができ、ひいては貯湯式電気温水器の小型化を達成することが可能となる。
続いて、上述した実施形態の第4変形例及び第5変形例について説明する。この第4変形例及び第5変形例は、貯湯式電気温水器がその筐体内に単一の貯湯タンクを収容するのではなく、複数の貯湯タンクを収容した形態の変形例である。そして、第4変形例は、貯湯式電気温水器の設置状態で貯湯タンク410,420,430を図8に示すように水平方向に並列に配置した状態で連結パイプ401,402,411,421,431を介して互いに並列に連結した構成を有している。同じく上述した実施形態の第5変形例は、貯湯式電気温水器の設置状態で貯湯タンク510,520,530を図9に示すように鉛直方向に並列に配置した状態で連結パイプ501,502,511,521,531を介して互いに並列に連結した構成を有している。
貯湯タンクをこのように複数設けてこれらを互いに連結することで、貯湯式電気温水器の貯湯容量を増やしながら貯湯式電気温水器の全体形状の自由度を高めることができ、トイレルームの下面やキッチンカウンタのケコミ部などの限られた設置スペースを有効活用しながら貯湯容量のより大きい貯湯式電気温水器を所望のスペースに設置できる。
なお、これら第4変形例及び第5変形例とは異なり、複数の貯湯タンクを直列若しくは端面視でマトリックス状に配置した状態で互いに連結して筐体内に収容した貯湯式電気温水器の構成としても同様の効果を発揮し得る。即ち、図10に示すように、貯湯タンク410,420,430をそれぞれ連結パイプ403,404,405,406で直列に連結した場合、上述のように各貯湯タンクを連結パイプで並列に連結した場合に較べて各貯湯タンク内に流入する水の平均流速が速くなるため、押し出し中に湯水が混ざり難くなり、押し出し性が向上する。
また、上述した実施形態及びその各種変形例について、図11に示す第6変形例が考えられる。この第6変形例は、貯湯タンク内に設けた押し出し管を構成する各円筒体の代わりに、周面長手方向一部に亘って切欠き620a(621a〜626a)を備えた複数の円筒体621〜626からなる押し出し管620を貯湯タンク610の内部に収容している。なお、各円筒体621〜626は隣接する円筒体同士がそれぞれ周方向に接するように例えば溶接等で固定され、かつ外側の円筒体621,622,624〜626が貯湯タンクの内周壁に接するように例えば溶接等で固定されて貯湯タンク内に収容されているのが良い。これによって、各円筒体がそれぞれ断面積の小さい狭い通路を形成すると共に、貯湯タンクの内周壁と各円筒体との間の隙間も流路としての役目を果たすようになる。なお、各円筒体に形成された切欠きは、長手方向の適当な場所に適当な長さに亘って部分的に形成されていれば良い。
貯湯タンク内の各円筒体621〜626にこのような切欠き620aが形成されることで、各円筒体内から切欠き620aを介してその周囲の各円筒体同士の隙間や円筒体621〜626と貯湯タンク内周壁との隙間に形成される押し出し対流用空間から切り欠き620a(621a〜626a)を介して各円筒体内の流路にヒータ630で温められた湯が流入すると共に、各円筒体内の流路の水や温度の比較的低いぬるま湯が切欠き620a(621a〜626a)を介して各円筒体同士の隙間や円筒体621〜626と貯湯タンク内周壁との隙間に形成される押し出し対流用空間に流出する。
これによって、貯湯式電気温水器の沸き上げ中に貯湯タンク内の水や湯の重力の作用方向で見て上下方向の対流をこの円筒体同士や円筒体と貯湯タンク内周壁との隙間の間で積極的に生じさせる。即ち、貯湯タンクにヒータを内蔵したタイプの貯湯式電気温水器において、貯湯タンク内の図1に示す対流用空間A,Bのみならず、これに加えて一方の対流用空間A(B)から上下の押し出し管620を介して他方の対流用空間B(A)に至る貯湯タンク内周壁近傍に沿った大きな迂回経路、並びに各押し出し管620の適所に形成された切欠き620aを介して貯湯タンク内の水又は湯がタンク内で全体的に対流するようになっている。
なお、押し出し管の各円筒体に切欠きを設ける代わりに長孔等の形状を有する連通開口部を各円筒体に設けても良い。また、押し出し管の一部の円筒体にこのような切欠きや長孔を設けても良い。
また、各流路の離間した位置に少なくとも2つの切欠きを設けた方がそれぞれの入口側連通開口部と出口側連通開口部としての役目を果たすようになり、貯湯タンク内の水や湯の対流をより促進をさせることができる。
また、このような切欠きを各円筒体の全長に亘って形成しても良い。この場合、各円筒体の切欠きが形成されていない周面同士で接していたり、切欠きが形成されていない周面と貯湯タンク内周面に接していたりすれば、特別な支持体でこれらの円筒体を支持する必要がない。
切欠きを各円筒体に全長に亘って形成した場合、各切欠きを介してその円筒体内外の水や湯が連通するようになる。そのため、各円筒体の長手方向の一部に切欠きを形成した場合に較べて貯湯タンク内の湯の押し出し性は若干低下するが、貯湯タンク内の水や湯の対流効果に関してはかなり高めることができる。
なお、上述した実施形態の第7変形例として、図12に示すような変形例が考えられる。この別の変形例は、第1変形例にかかる押し出し管120(円筒体121〜126)よりも内径及び外径の大きい押し出し管720(721〜724)を貯湯タンク内に備えると共に、押し出し管720の内部を仕切り板720a(721a〜724a)で仕切って複数の流路(本変形例では各円筒体内を4つの流路)に分割するようになっている。また、押し出し管720の外周部には上述した第6変形例と同等の切欠き(図示せず)が形成されると共に、各仕切り板720a(721a〜724a)にも矩形状の連通開口部(図示せず)が形成されている。
このように各押し出し管720の内部を仕切り板720aで更に複数の流路に分割することで、上述の第6変形例の作用を同様に発揮することに加えて、貯湯タンク内に収容する押し出し管の総本数を減らしながら多数の流路を貯湯タンク内に形成することができ、これにより貯湯タンクの組み付け工数の低減を図ることが可能となる。
一方、ヒータに関する変形例として、ヒータを貯湯タンク内に設けた場合、ヒータを貯湯タンクの長手方向全体に亘って延在していなくても良い。即ち、ヒータが貯湯タンクの入水部側又は出湯部側の何れかに偏倚して貯湯タンク内に設けられていても良い。
また、ヒータは上述の実施形態及びその各種変形例に示したような細長い円柱状のヒータであることに限定されず、例えば発熱体であるニクロム線を防水性と耐熱性に優れた樹脂で完全に囲繞しかつその外側を金属でできた可撓性のシース(鞘管)で覆ったいわゆるシースヒータを用いて、これを貯湯タンクの一方の端部から挿入して他方の端部近傍でU字状に折り曲げて再び一方の端部から外部に導出するようにしても良い。
また、ヒータは必ずしも貯湯タンクの内部に設ける必要はなく、例えば板状ヒータを貯湯タンクの外側に直接当接させた状態で設けても良い。この場合、貯湯タンク内のいわゆる死に水の容積をなくすために貯湯式電気温水器の設置状態で貯湯タンクの底面にヒータを設けるのが良い。
なお、上述した実施形態の第8変形例として、図13及び図14に示すように第1の仕切り構造体820がハニカム形状を有するようにしても良い。第1の仕切り構造体820がハニカム形状を有することで、第1の仕切り構造体820を押し出し成型により容易に作れると共に、組み立ても簡単に行うことができる。
より具体的には、第1の仕切り構造体820は、貯湯タンク長手方向に所定長さを有する複数の横板821と本実施形態では一枚の縦板822を貯湯タンク端面視で格子状となるように配置して構成された仕切り構造体820からなる。そして、第1の仕切り構造体820の下側にはヒータ830が備わっている。なお、仕切り構造体820の横板821の左右縁部と縦板822の上下縁部は、それぞれ貯湯タンク810の内周壁に例えば溶接等で固定されている。また、仕切り構造体820の各横板821、縦板822、及び貯湯タンク810の内周壁とで仕切られた細長の空間のそれぞれが貯湯タンク内で独立した流路を形成している。なお、本変形例では、縦板822が一枚であるが、複数枚の縦板で構成されていても良いことは言うまでもない。また、仕切り構造体820はタンク810内に挿入固定しても良い。
そして、第1の仕切り構造体820は、上述したように貯湯タンク810の内周壁と協働して貯湯タンク内の入水部側から出湯部側に向かう複数の流路を形成することに加えて、第1の仕切り構造体820によって形成される各流路の適所に連通開口部825を設け、この連通開口部825を介してその流路と隣接する流路とを一部連通させている。
第1の仕切り構造体820がこのようなハニカム形状を有することで、本発明の上述した作用効果に加えて連通開口部825を介して第1の仕切り構造体内の上下方向の対流が更に複雑になり、水やぬるま湯が貯湯タンク内でよどむ部分を少なくでき、水やぬるま湯の沸き上げ性が向上する。
また、整流板の出口側と押し出し管の入口側とは必ずしも当接させる必要はなく、両者間に多少の隙間を有していても良い。しかしながら、両者を当接させた方が整流板から流出した水がこれらの隙間で下方に向かうことが一切生じず、貯湯タンク内での湯の押し出し性を向上させる点では好ましいと言える。
更に好ましくは、整流板の出口側と押し出し管の入口側が当接すると共に、押し出し管の流路が整流板の開口部に連通しているのが本発明の作用を更に発揮し得る点でより好ましいと言える。
なお、整流板の出口側と押し出し管の入口側が当接する、或いは、更に押し出し管の流路が整流板の開口部に連通している場合には、第2の仕切り構造体の複数の流路の1個あたりの平均流路断面積とは、当接或いは連通した状態で第1の仕切り構造体の仕切り部により覆われていない、第1の仕切り構造体の各流路に流れ込むために有効な第2の仕切り構造体の各流路の面積を元に算出される。
また、貯湯タンクの出湯部は貯湯タンクの一側端部のどの場所に備わっていていても良いが、貯湯式電気温水器の設置状態で貯湯タンクの一側端部の上側に備わっていると湯をより多く押し出すことができる。
また、上述した実施形態及びその各種変形例において貯湯タンクは全て両端部が閉塞した円筒形状を有していた。貯湯タンクが円筒形状を有することで耐圧性を高めることができるが、貯湯タンクはこのような形状に限定されるものでなく、例えば直方体形状で貯湯タンクを構成しても構わない。このように例えば直方体形状で貯湯タンクを構成することで、一般的に箱型形状を有する筐体内に貯湯タンクを収容した場合、筐体の内部にデッドスペースを生じさせることなく貯湯タンクを収容することができ、貯湯式電気温水器全体の小型化を図りつつその貯湯容量を高めることができる。
以上説明したように、本発明にかかる貯湯式電気温水器は、複数の流路を構成する第1の仕切り構造体に加えて、このような第2の仕切り構造体を貯湯タンク内に設けることで、入水部から貯湯タンクに入水した水は貯湯タンク内で第2の仕切り構造体にまず衝突してその流れが分散され、第2の仕切り構造体の各開口から流出する際に重力の作用方向で見て第2の仕切り構造体の下側からのみ水が多量に流出するのを阻止できる。
これによって、第2の仕切り構造体から出た水が第1の仕切り構造体の各流路に入った後、第1の仕切り構造体の各流路間において上側の流路内の水や湯の平均流速より下側の流路内の水や湯の平均流速が大きくなることなく、これら流路間の平均流速差を小さくすることができる。即ち、入水部から貯湯タンクに入った水が湯と水の密度差によって貯湯タンクの下側に向かい、その後タンク下側において先行して押し出されるのを防止し、結果的に貯湯タンク内の湯の押し出し性が向上する。
更に、第1の仕切り構造体で形成される各流路は押し出し性が確保できれば良いので、十分な大きさの流路断面積を有する流路とすることができる。即ち、第1の仕切り構造体の流路断面積を第2の仕切り構造体の各流路の開口面積よりかなり大きくできるので、より多くの貯湯容積を貯湯タンク内で確保することができる。
より具体的には、例えば貯湯タンク内の全体流路を目の細かいハニカム構造体で構成したタイプの従来の貯湯式電気温水器の場合、容積の大きなハニカム構造体を貯湯タンク内に収容しなければならず、貯湯タンク内の容積の多くをハニカム構造体が占めるようになり、貯湯タンク内の貯湯量が減ってしまっていたが、本発明による構成では第1の仕切り構造体の大部分を目の粗い流路で構成できるため、貯湯タンクの貯湯量を十分に確保できるようになる。
出口の開口面積が比較的小さい流路を備えた目の細かい第2の仕切り構造体を設けて貯湯タンクに入る水を重力の作用する下側にのみ向かわないように整流するが、この際にこの各流路に対応する長さとなる第2の仕切り構造体の長さを対流防止用の第1の仕切り構造体の長さよりも短くすることで、比較的小さい流路を備えた目の細かい第2の仕切り構造体の貯湯タンクに占める割合を小さくすることができ、結果的に貯湯タンクの貯湯量を十分に確保しつつ、押し出し性を向上できるようになる。
また、第1の仕切り構造体の入水部側と前記第2の仕切り構造体の出湯部側が当接していることで、第2の仕切り構造体で形成される各開口から流出した水がその落下方向に配置された流路に限らず第1の仕切り構造体の各流路に全体的に流入するので、第2の仕切り構造体から流出した水によって第1の仕切り構造体の各流路を流れる水や湯の平均流速差を小さくするようにし、貯湯タンク内全体に亘って湯の均一な押し出しを可能とする。
また、第1の仕切り構造体の流路が第2の仕切り構造体の開口部に連通するように第1の仕切り構造体と第2の仕切り構造体が当接していることで、上述の効果をより発揮し得る。
また、第1の仕切り構造体が、当該第1の仕切り構造体内の各流路間に隙間を生じさせないハニカム体形状を有することで、第1の仕切り構造体を押し出し成型により容易に作れると共に、貯湯タンク全体の組み立ても簡単に行うことができる。
また、第1の仕切り構造体が、それぞれが流路を形成しかつ少なくとも一部の流路間が離間するように並設された複数のパイプ体からなることで、第1の仕切り構造体の材料が入手し易く部品コストを低減できる。
また、第1の仕切り構造体の少なくとも何れか一つの流路の長手方向少なくとも一部に切り欠きが設けられ、当該切り欠きを介して第1の仕切り構造体の当該切欠きを挟んだ隣接する少なくとも2つの流路が互いに連通していることで、第1の仕切り構造体で構成される各流路のうち、このような切欠きを有する少なくとも一部の流路間で上下方向の対流を生じさせることができ、ヒータを貯湯タンクに内蔵した貯湯式電気温水器の場合における貯湯タンク内の沸き上げ性が向上する。
本発明の一実施形態に係る貯湯式電気温水器の貯湯タンクをその内部構造と共に概略的に示す断面図である。 図1に示した貯湯タンクを押し出し管のタンク中心軸線と垂直に切断した面を下流側から見た概略断面図である。 図1に示した貯湯タンクを整流板の入口側開口部を含む位置においてタンク中心軸線と垂直に切断した状態を示す概略断面図である。 図1に示した貯湯タンクの第1変形例をその作用と共に部分的に示す概略側面図である。 図4に示した第1変形例の別の変形例を図4に対応して示す概略断面図である。 図1に示した貯湯タンクの第2変形例を示す概略側面図(図6(a))及びその更なる変形例の概略側面図(図6(b))である。 図1に示した貯湯タンクの第3変形例を図2に対応して示す概略断面図であり、整流板については図示省略している。 図1に示した貯湯タンクの第4変形例を示す概略斜視図である。 図1に示した貯湯タンクの第5変形例を示す概略斜視図である。 図8に示した貯湯タンクの第4変形例の更なる変形例を示す概略斜視図である。 図1に示した貯湯タンクの第6変形例を図2に対応して示す概略断面図であり、整流板については図示省略している。 図1に示した貯湯タンクの第7変形例を図2に対応して示す概略断面図であり、整流板については図示省略している。 図1に示した貯湯タンクの第8変形例を示す概略斜視図であり、整流板については図示省略している。 図1に示した貯湯タンクの第8変形例を図2に対応して示す概略断面図であり、整流板については図示省略している。 図17に関連した従来の貯湯式電気温水器の構造を概略的に示す全体構成図である。 横置き式貯湯式電気温水器の設置状態の一例を概略的に示す説明図である。 従来の貯湯式電気温水器に備わる貯湯タンクの構造の一例を図1に対応して示す概略断面図である。 図17に関連した従来の貯湯式電気温水器の構造をタンク内の水の流れと共に示す全体構成図である。
符号の説明
1 貯湯式電気温水器
10 貯湯タンク
11 入水部
12 出湯部
20 押し出し管(第1の仕切り構造体)
21〜26 円筒体
30 整流板(第2の仕切り構造体)
31 開口部
40 ヒータ
50 貯湯タンク
51 ハニカム体
51a 入口側開口部
52 入水部
53 出湯部
60 ハニカム体
61 流路
120 押し出し管
120a 端部開口部
121〜126 円筒体
121a〜123a 端部開口部
130 押し出し管
130a 端部開口部
130b 対流促進用開口部
131〜133 円筒体
131a〜133a 端部開口部
131b〜133b 対流促進用開口部
210 貯湯タンク
210a 入水部近傍の下面
210b 出湯部近傍の下面
211 入水部
212 出湯部
220 貯湯タンク
220a 入水部近傍の下面
220b 出湯部近傍の下面
221 入水部
222 出湯部
310 貯湯タンク
311 入水部
320 押し出し管
321〜326 円筒体
401〜406,411,421,431 連結パイプ
410,420,430 貯湯タンク
501,502,511,521,531 連結パイプ
510,520,530 貯湯タンク
610 貯湯タンク
620 押し出し管
620a 切欠き
621〜626 円筒体
621a〜626a 切欠き
630 ヒータ
710 貯湯タンク
720(721〜724) 押し出し管
720a(721a〜724a) 仕切り板
810 貯湯タンク
820 第1の仕切り構造体
821 横板
822 縦板
825 連通開口部
910 貯湯タンク
930 ヒータ
951 循環ポンプ
952,953 循環パイプ
A,B,X,Y 空間

Claims (7)

  1. 貯湯タンクと、前記貯湯タンクの所定位置に備わった入水部と、前記貯湯タンクの前記入水部とは異なる位置に備わった出湯部と、前記貯湯タンク内の入水部近傍から出湯部近傍に亘って複数の流路を形成するように設けられた第1の仕切り構造体とを有した貯湯式電気温水器であって、前記貯湯式電気温水器が設置された状態で前記貯湯タンクの上下方向の高さより横方向の長さが長くなるように当該貯湯タンクが備わった貯湯式電気温水器において、
    前記第1の仕切り構造体の入水部側にそれぞれが流路を形成する複数の開口部を備えた第2の仕切り構造体が配設され、前記第1の仕切り構造体の各流路を流れる水や湯の平均流速差を小さくするように前記第1の仕切り構造体の複数の流路の1個あたりの平均流路断面積よりも前記第2の仕切り構造体の複数の開口の1個あたりの平均開口面積を小さくしたことを特徴とする貯湯式電気温水器。
  2. 前記第1の仕切り構造体の流路の長さが、前記第2の仕切り構造体の流路の長さより長いことを特徴とする、請求項1に記載の貯湯式電気温水器。
  3. 前記第1の仕切り構造体の入水部側と前記第2の仕切り構造体の出湯部側が当接していることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の貯湯式電気温水器。
  4. 前記第1の仕切り構造体の流路が前記第2の仕切り構造体の開口部に連通していることを特徴とする、請求項3に記載の貯湯式電気温水器。
  5. 前記第1の仕切り構造体が、当該第1の仕切り構造体内の各流路間に隙間を生じさせないハニカム体形状を有することを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の貯湯式電気温水器。
  6. 前記第1の仕切り構造体が、それぞれが流路を形成しかつ少なくとも一部の流路間が離間するように並設された複数のパイプ体からなることを特徴とする、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の貯湯式電気温水器。
  7. 前記第1の仕切り構造体の少なくとも何れか一つの流路の長手方向少なくとも一部に切り欠きが設けられ、当該切り欠きを介して前記第1の仕切り構造体の当該切欠きを挟んだ隣接する少なくとも2つの流路が互いに連通していることを特徴とする、請求項1乃至請求項6の何れかに記載の貯湯式電気温水器。
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