JP2008121703A - 弁 - Google Patents

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Toshihiro Hanada
敏広 花田
Kenro Yoshino
研郎 吉野
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Abstract

【課題】吸引開始時から応答性良く一定流量で一定の吸引圧力による吸引を行うことができ、コンパクトで組み立て容易な弁を提供することを目的とする。
【解決手段】上部に弁室(5)が設けられ、弁室に連通する連通口(8)の周縁部に弁座(7)が形成され、連通口に連通する第一流路(9)と、弁室に連通する第二流路(11)と、第一、第二流路を連通させるオリフィス部(14)とを有する本体(1)と、弁座に圧接/離間されるダイヤフラム(16)と、その外周縁を本体上部と挟持固定する蓋体(21)とを具備する弁において、ダイヤフラムを一定の力で上方に付勢する付勢体を有し、蓋体下部にダイヤフラム上面と形成される空間部(24)が設けられ、蓋体に空間部と外部とを連通する通気孔(25)が設けられている。第一流路と第二流路とオリフィス部が略同一軸線上に配置され、付勢体はバネ(27)とすることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、オリフィスを有して一定流量の流体を流すことのできる弁に関するものであり、さらに詳しくは、主に負圧で流体が流れる弁において、吸引開始時にはオリフィス以外の流路を開放して流路の開口面積が大きく得られ一定時間後にオリフィス以外の流路を自動的に閉止して流路をオリフィスのみにすることで吸引開始時から応答性良く一定流量で一定の吸引圧力による吸引を行うことができ、コンパクトで組み立て容易な弁に関するものである。
従来、射出成型品の取出機には製品を真空吸着する機構が使用されていることが多い。一例として、図6に示すような射出成型品取出機及び取出システムに用いられる真空吸着機構があった(例えば、特許文献2参照)。その構成は、取出機の製品を取り出す部分の先端に弾性体からなる吸着パッド101が設けられ、この吸着パット101が真空源に配管接続された構成のものであり、その効果は、真空パッド101を製品102に押し付けた状態で吸着パッド101内部を減圧することで、製品102を吸着するものである。また、射出成型機が多数ある場合には、取出機も多数設置される。このときの各々の取出機に接続される真空源からの配管は、図7に示すように、真空ポンプ103から各々の取出機近傍まで主配管107が接続され、主配管107から多数に副配管108分岐して、各々の取出機の副配管108内で真空度を調節する真空レギュレータ104が接続され、さらにバルブ105を介して製品102を吸着する吸着パッド106が接続されている。製品を吸着する際には、予め配管107、108内部を減圧させておき、バルブ105を開いて吸着パッド106内部を減圧させて製品102を吸着させる。
ここで、図7の構成において吸着パッド106にひび割れや変形などの破損が発生すると、バルブ105を開いた際に、破損が発生した箇所から外部の空気を吸引してしまい、配管中に流れる空気の流量が増加してしまうので充分な製品の吸着ができなくなる。さらに破損が進むと、配管中に流れる空気の流量が過大となり、真空レギュレータ104で調圧できなくなるばかりか、主配管107の真空度が下がってしまい、他の取出機に接続された正常な吸着パッド106の真空度が不十分となり、配管接続されている取出機全体で吸着ミスが多発する恐れがあるという問題があった。
この問題を防ぐためには、流量を制限するためのオリフィスを吸着パッド106の手前の配管内に設ける方法があった。しかしながら、オリフィスによって流量が制限されているため、バルブ105を開いて吸着パッド106内部を減圧する際に、吸着パッド106内部の空気が減圧される時間がオリフィスがなかった時に比べて長くなり、設定された圧力に到達するまでに時間がかかる。そのため、製品を吸着保持するまでの時間が長くかかり、生産効率の悪化を招くという問題や、流量を制限しすぎると製品102や吸着パッド106の微細な変形によって確実な吸着ができなくなり、吸着ミスが発生し易くなるという問題があった。これを改善するには、吸引開始時には流量を多く流すことを可能にして配管内を短時間で減圧させるとともに、一定時間後には自動的に流路をオリフィスのみに切り替えることで一定流量に安定させることのできる弁が求められる。これはニードル弁などを用いて一定時間後に特定の開度に調節するように自動制御を行うことも可能であるが、開度を自動で制御するための制御部を新たに設け制御プログラムを設定するなど、制御に必要な部材が多くなり、部材のコストがかかる問題があった。
上記問題点を解決する方法として、従来では図8に示すような定流量リーク弁を用いる方法が考えられる(例えば、特許文献2参照)。その構成は、弁本体111の一端に設けた流入口112から延びる流入流路113と、他端に設けた流出口114から延びる流出流路115とが略直線上に配置されており、流入流路113と流出流路115との間にある隔壁116に連通孔117を設けた定流量リーク弁において、連通孔117は中空のパイプ118を隔壁116に貫通して設けることによって形成するものであった。その効果は、連通孔117として微小孔を加工する代わりに市販のパイプ118を用いるのでこの連通孔117の形成が容易であり、必要リーク流量の変更が簡単にでき、安価でかつ幅の広い流量範囲の定流量リーク弁を提供することができるものであった。なお、この定流量リーク弁は、正圧の流量制御を目的としているが、本発明の主な目的である負圧としても用いることも可能な構成である。
特開2003−236899号公報(図4) 特開平7−35248号公報(図1)
しかしながら、前記従来の定流量リーク弁は、上記動作を行うためにはメタルダイヤフラム119を開閉駆動させる駆動部が必要なため動力源を用意する必要があり、また定流量リーク弁自体が大きく重量が重くなるという問題があった。さらに部品点数が多く組み立てが煩雑となり、バルブの製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、主に負圧で流体が流れる弁において、吸引開始時にはオリフィス以外の流路を開放して流路の開口面積が大きく得られ一定時間後にオリフィス以外の流路を自動的に閉止して流路をオリフィスのみにすることで吸引開始時から応答性良く一定流量で一定の吸引圧力による吸引を行うことができ、コンパクトで組み立て容易な弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、上部に弁室が設けられ、該弁室に連通する連通口の周縁部に弁座が形成され、該連通口に連通する第一流路と、該弁室に連通する第二流路と、該第一流路と該第二流路を連通させるオリフィス部とを有する本体と、該弁座に圧接または離間されるダイヤフラムと、該ダイヤフラムの外周縁を該本体上部と挟持固定する蓋体とを具備する弁において、該ダイヤフラムを一定の力で上方に付勢する付勢体を有し、該蓋体下部に該ダイヤフラム上面と形成される空間部が設けられ、該蓋体に該空間部と外部とを連通する通気孔が設けられたことを第1の特徴とする。
また、前記第一流路と、前記第二流路と、前記オリフィス部が略同一軸線上に配置されてなることを第2の特徴とする。
また、前記付勢体がバネであり、前記弁座が前記弁室底面の中央から上方へ突出した突起部の上端面に形成され、該バネが該突起部の外周に該弁室底面と前記ダイヤフラム下面とで挟持されてなることを第3の特徴とする。
また、前記本体に、前記第一流路と前記第二流路とを連通させる雌ねじ孔が設けられ、該雌ねじ孔に螺合されるボルト体の中央に前記オリフィス部が設けられたことを第4の特徴とする。
さらに、前記蓋体の通気孔の直径が0.03mm〜1mmで設けられたことを第5の特徴とする。
本発明において吸引圧力とは弁の流路内が負圧となり吸引が行われた時の流路内の圧力のことを言い、本発明の試験においては弁の第一流路9側に接続される真空ポンプ(図示せず)等により吸引が行われた時の弁の一次側(第一流路9側)の流路における負圧の圧力のことを言う。
また、本発明の弁を流れる流体は、特に空気を負圧によって吸引することが好適なものとして挙げられるが、流体は吸引が行われるのであれば気体でも液体でも良く、特に限定されない。
本発明は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)弁を流れる流体の流量は、弁が開状態の時には大きな流量を流すことができ、弁が閉状態の時にはオリフィス部によって一定流量を流すことができる。
(2)吸引を開始して一定時間は弁が開状態であり、大きな流量を流すことで流路全体を短時間で減圧させることができ、弁室が減圧されると自動的にダイヤフラムがゆっくりと閉止されて、弁が閉状態になるとオリフィス部によって一定流量が流れるように流体の流れを制限することができる。
(3)吸引を開始してからタイムラグをほとんど生じることなく応答性良く設定された吸引圧力で安定した吸引を行うことができる。
(4)オリフィス部の孔径を変えたボルト体を交換することで容易に一定する流量を変更することができる。
(5)弁を構成する部品点数が少なく簡単な構成なので、弁自体を非常に軽量でコンパクトに設けることができ、容易に組み立てを行うことができる。
以下、本発明の第一の実施形態を図面を参照して説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。図1は本発明の実施形態である弁の開状態を示す縦断面図である。図2は図1の弁の閉状態を示す縦断面図である。図3は流量と圧力変化の評価を行うための試験装置を示す概念構成図である。図4は図3の試験装置に図1の弁を用いた時の応答特性を示すグラフである。図5は図3の試験装置にオリフィスのみを用いた時の応答特性を示すグラフである。
図1において1は塩化ビニル樹脂(以下、PVCと記す)製の本体であり、本体1の上部には、内周面に雌ねじ部2が設けられた環状突部3と、環状突部3内周に環状溝4を有する。また上面には、環状溝4内周壁と後記ダイヤフラム16と共に形成される弁室5が設けられている。弁室5の底面中央は上方へ突出した突起部6が設けられ、突起部6の中央には第一流路9に連通する連通口8が設けられており、突起部6の上端面の連通口8周縁部には弁座7が形成されている。また、弁室5には第二流路11に連通する連通口10が設けられている。本体1には、弁室5以外で第一流路9と第二流路11とを連通する雌ねじ孔12が設けられており、後記オリフィス部14が形成されたボルト体13が螺合されている。
本発明において本体1の材質は、必要物性を満たしていれば、PVC、ABS樹脂、ポリビリニデンフルオライド(以下、PVDFと記す)、ポリテトラフルオロエチレン(以下、 PTFEと記す)、ポリクロロトリフルオロエチレン(以下、PCTFEと記す)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下、PFAと記す)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン(以下、PEEKと記す)などの樹脂や、鉄、銅、アルミニウム、ステンレス、真鍮などの金属でも良く、特に限定されない。
13はPEEK製のボルト体であり、中央を貫通したφ0.5mmのオリフィス部14が設けられ、外周に雄ねじ部15が設けられている。ボルト体13の雄ねじ部15は前記本体1の雌ねじ孔12に螺合されることで、オリフィス部14がオリフィスとして作用する。このとき前記本体1の第一流路9と、第二流路11と、ボルト体13のオリフィス部14は略同一軸線上に配置されている。
また、本体1に設けられたオリフィス部14は、本体1に直接第一流路9と第二流路11を連通させる連通孔を設けてオリフィス部14としても良く、図1に示すようにオリフィス部14が設けられたボルト体13を第一流路9と第二流路11とを連通する雌ねじ孔12に螺合させた構成にしても良い。ボルト体13を設ける場合、孔径を変えたオリフィス部14を交換することでオリフィス部14でコントロールする流量を容易に変更することができるため好適である。
16はEPDM製のダイヤフラムであり、中央が厚肉に設けられ下面に前記弁座7と圧接、離間されて弁の開閉を行う弁体17を有する中央部18と、中央部18の外周に延設された膜部19と、膜部19の外周縁に前記本体1の環状溝4に嵌合する環状係合部20とを有している。
本発明においてダイヤフラム16の材質は、エチレンプロピレンゴム(以下、EPDMと記す)、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴムなどのゴム製であっても良く、PTFE、PCTFE、PVDF、PFAなど繰り返し疲労特性の良いフッ素樹脂製であっても良い。ダイヤフラム16がゴム製の場合、ダイヤフラム16内にビニロン、ナイロン、ポリエステルなどの強度の高い補強布が含まれても良い。
21はPVC製の蓋体であり、外周に前記本体1の環状突部3に設けられた雌ねじ部2と螺合する雄ねじ部22が設けられ、下部には底面に開口した凹部23が設けられている。また、凹部23の内周面と前記ダイヤフラム16の上面とで空間部24が形成され、空間部24と外部とを連通させるφ0.1mmの通気孔25が形成されている。また、蓋体21の底面には円環状リブ部26が設けられ、前記ダイヤフラム16の環状係合部20を蓋体21と本体1とで螺合により挟持固定されている。このとき円環状リブ部26が環状係合部20を押圧するので、ダイヤフラム16と蓋体21と本体1とのシール性を向上させる。
27は付勢体としてのSUS製のバネであり、このように、本発明において付勢体はバネであることが望ましい。本体1の突起部6に嵌挿した状態でダイヤフラム16の中央部18下面と弁室5底面との間で支承され、ダイヤフラム16を上方に付勢している。
バネ27の装着方法は、図1に示すように弁室5底面とダイヤフラム16下面とで挟持させてバネ27の弾性によりダイヤフラム16を上方に付勢するように設置すると良く、組み立てが容易で弁をコンパクトに設けることができるので好適である。また、バネ27を空間部24内に位置させて上方からバネ27の弾性によりダイヤフラム16を上方へ引張るように付勢するように(図示せず)設けて、流路内にバネ27を設置せずに流体がバネ27に直接当たらないようにしても良い。また、付勢体は圧力室内に正圧(圧縮空気など)や負圧を発生させることにより付勢される力を用いても良い。これは例えば空間部24内を負圧にすることでダイヤフラム16を上方に付勢させて吸引開始に合わせて負圧を停止させるようにしても良く、圧縮空気を供給することによりダイヤフラム16を上方に付勢するように(図示せず)に設けても良い。
次に、図1、図2に基づいて本発明の弁の作動を説明する。本実施形態の弁の第一流路9側に接続される流路に、上流より真空ポンプ(図示せず)と開閉弁(図示せず)を接続し、第二流路11側から弁を通って吸引が行われる構成にする。
まず、弁の第一流路9側が減圧されずに弁内部に圧力がかかっていない状態では、ダイヤフラム16がバネ27によって上方に付勢され、弁体17は弁座7から離間して弁は開状態になる(図1の状態)。
次に、開閉弁(図示せず)を閉にした状態で真空ポンプ(図示せず)を起動させて暫くしてから開閉弁を開にして吸引を行うと、弁は開状態であるため、弁二次側の流体が、弁座7とオリフィス部14との両方を通って吸引され、大きな流量で弁を通過し始める。
ここで、吸引を続けると、弁室5内部の真空度が増加し、ダイヤフラム16に加わる吸引圧力による下方向の力が増加する。その力が、バネ27のダイヤフラム16を上方に付勢する力より大きくなると、ダイヤフラム16は下方向へと変位し、空間部24の体積が増加する。しかしながら、空間部24へ流入する外気量は、通気孔25により制限されているため、空間部24の体積変化は緩慢なものとなり、ダイヤフラム16はゆっくりとした速度で変位し、十分な時間が経過した後に弁閉となる。そのため、ダイヤフラム16の弁体17が、弁座7に当接するまでの時間を遅延させることができ、その間は、二次側の流体が弁を大きな流量で通過することができる。
さらに吸引が続くと、弁はすでに閉状態であるため、二次側の流体はオリフィス部14のみを通過して流れるため、流量は制限された状態で一定に安定する。
ここで、蓋体21の通気孔25の直径は0.03mm〜1mmで設けられたことが望ましく、0.1mm〜1mmであることがより望ましい。ダイヤフラム16が下方向へ移動する速度が遅すぎてオリフィス部14で流量を一定にするまでの時間を長くさせないために0.03mm以上である必要があり、ダイヤフラム16が下方向へ移動する速度が速くて二次側の減圧が不十分なうちに弁閉することを抑えるために1mm以下である必要がある。また、通気孔25は孔の合計面積が直径1mmの面積以内であれば複数設けても良く、通気孔25には布、綿、スポンジなどでフィルターを設けても良い。
以上のことから、弁を流れる流体の流量は、吸引を開始して一定時間は大きな流量を流すことで流路全体を応答性良く短時間で減圧させることができ、弁閉後にはオリフィス部14によって一定流量が流れることになる。この動作により、本発明の弁は吸引開始時からタイムラグがほとんど生じることなく応答性良く設定された吸引圧力で吸引することができ、さらに、一定時間後には過大な流体の通過を制限することができる。
これは、例えば射出成型品の取出機で製品を真空吸着して保持するような用途などで好適に用いられ、吸引開始時に充分な吸引圧力を得ることができるので吸着ミスが起こることを防止することができる。なお、本発明の弁は通気孔25から空間部24内に圧縮空気を供給することでダイヤフラム16の開閉を行っても良い。この場合、流体は正圧と負圧の両方で用いることができる。
また、本発明の弁は負圧に対して自動的に弁の開度を制御できるにもかかわらず、部品点数が5つのみと少なく簡単な構成なので、弁自体を軽量でコンパクトに設けることができ、組み立てが非常に容易である。
また、本実施形態においてオリフィス部14は、ボルト体13に設けられた構成であるため、ボルト体13のボルト頭の外径を第一流路9または第二流路11の内径より小径に設けることで本体1より着脱自在となる。そのため、要求される流量に応じてオリフィス部14の径を変えたボルト体13を選択して付け変えることで幅広い流量範囲で使用することができる。
また、本実施形態において、第一流路9と第二流路11とオリフィス部14が略同一軸線上に配置されていると、閉弁した後の流体の流れに対して無駄な流体の流れがなくなり、流体抵抗が抑えられるため、より流量が安定するので好適である。また、オリフィス部14がボルト体13に設けられてた構成であれば、第一流路9または第二流路11からボルト体13の着脱を容易に行うことができる。
次に、図3に示すように本発明の弁を用いて、ニードル弁28、流量計30、二次側圧力センサ31、試験に用いる弁32、一次側圧力センサ33、真空レギュレータ34、開閉弁36、真空ポンプ37をこの順番で配管接続し、ニードル弁28と流量計30の間の配管を分岐させて開閉弁29を接続し、真空レギュレータ34と開閉弁36の間の配管を分岐させて開閉弁35を接続し、流量計30、一次側圧力センサ33、二次側圧力センサ31にそれぞれ配線接続して流量、圧力を測定器38で経時的に測定できる試験装置を用いて、以下の要領で試験を行った。なお、本試験装置の流量計30は(株)キーエンス製デジタル流量センサ『FD−V40』、一次側圧力センサ33および二次側圧力センサ31は(株)キーエンス製デジタル圧力センサ『AP−V40』を使用して測定を行った。
<試験手順>
(1)図3の試験装置において、開閉弁36を開にして、開閉弁29と開閉弁35を閉にした状態で、真空ポンプ37を作動させて暫くして真空ポンプ37の動作が安定した後、ニードル弁28の開度を調節して流量計30の測定値が400mL/minになるように吸引する流体の流量を設定し、その後、真空レギュレータ34を操作して一次側圧力センサ33の測定値が試験で行う吸引圧力の設定値と同じになるよう設定する。
(2)開閉弁36を閉にした後、開閉弁29と開閉弁35を開にして、試験装置の配管内の圧力を開放する。
(3)開閉弁29と開閉弁35とを閉にするのと開閉弁36を開にするのを同時に行い、この時点を0秒として試験装置による吸引を開始し、流量計30、一次側圧力センサ33、二次側圧力センサ31で測定された流量、一次側圧力、二次側圧力の経時変化を測定器38に記録させる。
<実験例1>
図3の試験装置において配管の内径を4mmとし、弁32にオリフィス部14をφ0.5mmとした図1に示す本発明の弁を設置し、吸引圧力を−10kPaとしたときの流量、一次側圧力、二次側圧力の応答特性の試験を行った。試験結果を図4に示す。
<実験例2>
実験例1において、吸引圧力を−20kPaとしたときの流量、一次側圧力、二次側圧力の応答特性の試験を行った。試験結果を図4に示す。
<実験例3>
実験例1において、吸引圧力を−30kPaとしたときの流量、一次側圧力、二次側圧力の応答特性の試験を行った。試験結果を図4に示す。
<比較例1>
図3の試験装置において配管の内径を4mmとし、弁32にφ0.5mmのオリフィスを設置し、吸引圧力を−10kPaとしたときの流量、一次側圧力、二次側圧力の応答特性の試験を行った。試験結果を図5に示す。
<比較例2>
比較例1において、吸引圧力を−20kPaとしたときの流量、一次側圧力、二次側圧力の応答特性の試験を行った。試験結果を図5に示す。
<比較例3>
比較例1において、吸引圧力を−30kPaとしたときの流量、一次側圧力、二次側圧力の応答特性の試験を行った。試験結果を図5に示す。
図4より、本発明の弁を用いた場合の圧力は、実施例1〜3では吸引を開始すると一次側の圧力と二次側の圧力はほぼ同じタイミングですぐに減圧されて設定圧力付近で安定する。図5より、オリフィス部14のみの場合の圧力は、比較例1〜3では吸引を開始すると一次側の圧力はすぐに減圧されて設定圧力付近で安定するのに対し、二次側の圧力は吸引開始の一瞬はほとんど減圧されず、次第に減圧されて実験例の2〜3倍の時間をかけて設定圧力付近で安定する。
流量についても、図4より実験例1〜3が吸引を開始してすぐに設定流量より若干高い充分な流量を得た後に設定した流量で安定するのに対して、図5より比較例1〜3は吸引を開始してから実験例1〜3よりゆっくりと流量が上昇し、実験例1〜3の流量が安定するまでの時間の2〜3倍の時間をかけて流量が安定している。
以上のことから、本発明の弁を用いた場合は、オリフィスのみの場合に比べて圧力や流量が安定するまでの時間が1/3〜1/2で行うことができ、吸引を開始してからタイムラグがほとんど生じることなく応答性良く設定された吸引圧力で吸引することができる。
本発明の実施形態である弁の開状態を示す縦断面図である。 図1の弁の閉状態を示す縦断面図である。 流量と圧力変化の評価を行うための試験装置を示す概念構成図である。 図3の試験装置に図1の弁を用いた時の応答特性を示すグラフである。 図3の試験装置にオリフィスのみを用いた時の応答特性を示すグラフである。 従来の射出成型品取出機及び取出システムに用いられる真空吸着機構を示す概念構成図である。 従来の取出機が複数ある場合の配管接続状態を示す概念構成図である。 従来の定流量リーク弁を示す縦断面図である。
符号の説明
1 本体
2 雄ねじ部
3 環状突部
4 環状溝
5 弁室
6 突起部
7 弁座
8 連通口
9 第一流路
10 連通口
11 第二流路
12 雌ねじ孔
13 ボルト体
14 オリフィス部
15 雄ねじ部
16 ダイヤフラム
17 弁体
18 中央部
19 膜部
20 環状係合部
21 蓋体
22 雄ねじ部
23 凹部
24 空間部
25 通気孔
26 円環状リブ部
27 バネ
28 ニードル弁
29 開閉弁
30 流量計
31 二次側圧力センサ
32 弁
33 一次側圧力センサ
34 真空レギュレータ
35 開閉弁
36 開閉弁
37 真空ポンプ
38 測定器

Claims (5)

  1. 上部に弁室が設けられ、該弁室に連通する連通口の周縁部に弁座が形成され、該連通口に連通する第一流路と、該弁室に連通する第二流路と、該第一流路と該第二流路を連通させるオリフィス部とを有する本体と、
    該弁座に圧接または離間されるダイヤフラムと、
    該ダイヤフラムの外周縁を該本体上部と挟持固定する蓋体とを具備する弁において、
    該ダイヤフラムを一定の力で上方に付勢する付勢体を有し、
    該蓋体下部に該ダイヤフラム上面と形成される空間部が設けられ、該蓋体に該空間部と外部とを連通する通気孔が設けられたことを特徴とする弁。
  2. 前記第一流路と、前記第二流路と、前記オリフィス部が略同一軸線上に配置されてなることを特徴とする請求項1記載の弁。
  3. 前記付勢体がバネであり、
    前記弁座が前記弁室底面の中央から上方へ突出した突起部の上端面に形成され、
    該バネが該突起部の外周に該弁室底面と前記ダイヤフラム下面とで挟持されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弁。
  4. 前記本体に、前記第一流路と前記第二流路とを連通させる雌ねじ孔が設けられ、該雌ねじ孔に螺合されるボルト体の中央に前記オリフィス部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の弁。
  5. 前記蓋体の通気孔の直径が0.03mm〜1mmで設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の弁。
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