JP2008121597A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼重心位置に基づいて正確に燃焼状態を判別する。
【解決手段】機関10の各気筒に筒内圧センサ11〜14を設け、検出した気筒内圧力とクランク角とに基づいて筒内熱発生量を算出し、燃焼サイクルにおける総熱発生量の所定割合の熱が発生するクランク角である燃焼重心位置θgを求める。更に、気筒の複数燃焼サイクルに渡って求めた複数の燃焼重心位置θgのうち、所定の判定クランク角よりθgが遅角している割合である遅角頻度を算出し、遅角頻度が予め定めた値より大きい場合には燃焼悪化と判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃焼制御装置に関し、詳細には気筒内燃焼圧力に基づいて気筒の燃焼状態を判定する内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関の各気筒に気筒内圧力を検出可能な筒内圧センサを設け、機関運転中に検出した気筒内圧力(燃焼圧力)に基づいて各気筒の熱発生量を演算するとともに、この熱発生量に基づいて各気筒の燃焼状態を制御する内燃機関の燃焼制御装置が知られている。
この種の燃焼制御装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1の燃焼制御装置は、気筒内燃焼圧力に基づいて、単位クランク角毎の熱発生量(熱発生率)dQを算出する。そして、気筒の1燃焼サイクルにおける熱発生量の総和(総熱発生量)Qtを演算するとともに、上記各クランク角毎の熱発生率dQから、熱発生量がQtの50パーセントに到達するクランク角(熱発生重心位置)を求めるようにしている。
特許文献1の装置では、上記熱発生重心位置が予め定めた目標位置(クランク角)になるように機関の点火時期を修正することにより、機関の燃焼状態を良好な状態になるように調整する。熱発生重心位置は、気筒内の燃焼パターンを反映しており燃焼状態を最も忠実に表している。このため、熱発生重心位置が予め定めた理想的な燃焼状態に対応する位置になるように点火時期を調整することにより、気筒内の燃焼状態を良好な状態に維持することが可能となる。
特開平1−216073号公報 特開平3−246326号公報 特許第2609892号公報
ところが、実際には特許文献1のように気筒内燃焼状態を燃焼重心位置のみで判断していると問題が生じる場合がある。
特許文献1に記載されたように、燃焼重心位置は気筒内燃焼状態と密接な関係にある。例えば、理論空燃比より大幅に高い空燃比(リーン空燃比)で運転を行うリーンバーンエンジンなどでは、理論空燃比混合気の燃焼に較べて燃焼速度が遅くなり、筒内圧力の上昇が遅れるため発生トルクが低下する異常燃焼が生じる場合がある。
この場合には、燃焼速度の遅れに伴って燃焼重心位置も遅角するため、燃焼重心位置の遅角がある程度以上になった場合に異常燃焼が生じた(すなわち、燃焼が悪化した)と判断し、点火時期進角や燃料噴射量増量等の対策をとるようにすることができる。
しかし、実際には異常燃焼が生じておらず発生トルクは低下していないにもかかわらず燃焼重心位置に遅角が生じる場合がある。
例えば、一般的には異常燃焼時には着火(燃焼開始)が遅れ、かつ燃焼速度も遅くなり燃焼行程時に弱い燃焼が遅くまで続くため、発生トルクが低下するとともに燃焼重心が遅角するのであるが、着火が遅れても燃焼速度が低下しなければ実際には発生トルクは低下しない。
この場合には、着火が遅れているだけであり、発生トルクも低下しておらず燃焼が悪化しているわけでもない。ところが、この場合でも混合気の着火(燃焼開始)が遅れれば燃焼速度が低下していなくても燃焼パターン全体が正常な場合に較べて遅角方向にずれるために、燃焼重心位置は遅角するようになる。
一般に、リーンバーンエンジンなどでは混合気空燃比がリーンであるため理論空燃比の混合気に較べて混合気の着火は遅れる傾向があるが、通常、リーンバーンエンジンでは点火プラグのスパークの点火エネルギーを強くしているため、着火が遅れても一旦混合気に着火すると燃焼速度は充分に速くなり異常燃焼は生じない場合が多い。また、通常混合気の着火は圧縮上死点前に開始されるが、着火が遅れると全体的に圧縮比の高い状態で行われるようになるため、異常燃焼が生じていない場合には燃焼速度が速くなる。
すなわち、上記のような場合には、混合気の着火(燃焼開始)が遅れるために全体として通常よりも燃焼重心位置は遅角するものの、実際には燃焼開始後の燃焼速度は速く発生トルクも低下しない。
このため、特許文献1の装置のように単に燃焼重心位置のみで燃焼状態を判定していると、上記のように着火が遅れただけの正常燃焼(以下、「着火遅れ正常燃焼」という)と真の燃焼悪化との判別ができず、着火遅れ正常燃焼の場合も燃焼悪化が生じたと判定され、点火時期の進角や燃料の増量等の燃焼改善操作が行われてしまい、かえって排気性状の悪化等の問題を生じる場合がある。
本発明は上記問題に鑑み、着火遅れ正常燃焼などのように実際に燃焼が悪化していない見かけ上の異常燃焼による誤判定を生じることなく、正確に燃焼状態の悪化が生じているか否かを判定することが可能な手段を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明によれば、気筒内燃焼圧力を検出するとともに、検出した燃焼圧力に基づいて気筒内熱発生量を算出する手段を備えた内燃機関の制御装置において、気筒1燃焼サイクル中における気筒内熱発生量が、当該燃焼サイクルにおける気筒内総熱発生量に対して予め定めた比率に到達するクランク角である燃焼重心位置を算出する手段と、前記気筒の複数の燃焼サイクルにわたって前記燃焼重心位置を算出するとともに、算出した全燃焼重心位置のうち、予め定めた判定クランク角より燃焼重心位置が遅角しているものの割合を算出し、算出した割合に基づいて前記気筒の燃焼状態を判定する燃焼判定手段と、を備えた内燃機関の制御装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、前記燃焼判定手段は、前記算出した割合が予め定めた値より大きい場合に前記気筒の燃焼が悪化したと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、前記燃焼判定手段は、機関の複数気筒についてそれぞれ前記割合を算出するとともに、前記複数気筒の前記割合の平均値を算出し、前記割合と前記平均値との差が予め定めた値より大きい気筒の燃焼が悪化したと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
すなわち、請求項1から3の発明では、特許文献1の発明のように燃焼重心位置そのもので燃焼悪化を判定するのではなく、一つの気筒に対して複数サイクルにわたって燃焼重心を算出し、算出した燃焼重心位置全体のうち予め定めた判定クランク角より燃焼重心が遅角したものの割合に基づいて燃焼状態を判定する。
前述のように、燃焼重心があるクランク角(判定クランク角)より進角している場合には異常燃焼は生じていないが、遅角する燃焼サイクルが生じるようになると燃焼悪化が発生することが判明している。
また、このように燃焼重心が判定クランク角より遅角した場合が生じていても、異常燃焼のみが生じているわけではなく、必ず異常燃焼と、着火遅れ正常燃焼、及び正常燃焼が混在する状態となっている。このため、燃焼重心が判定クランク角より遅角した燃焼サイクルが発生していても、必ずしも気筒出力トルクの変動が増大するような状態になっているわけではなく、全体として燃焼が悪化した状態になっているとは限らない。
このため、燃焼重心が判定クランク角より遅角した燃焼サイクルが生じた場合に直ちに燃焼が悪化したと判断して燃料噴射量の増量等の燃焼改善操作を行ったのでは、燃費の増大や排気性状の悪化を生じるおそれがある。
しかし、発明者の研究によれば燃焼重心が遅角する頻度(割合)は気筒出力トルクの変動と相関があり、燃焼重心が遅角する割合が増大するにつれて出力トルクの変動が大きくなることが判明している。そして、燃焼重心が判定クランク角より遅角する割合がある値を越えるとその気筒での出力トルク変動が許容範囲を越えること、すなわちその気筒で燃焼悪化が生じたと判断できることが判明している。
従って、燃焼重心が遅角したか否かのみではなく、燃焼重心が遅角する頻度(割合)に基づいて気筒の燃焼状態を判断することにより、より正確に燃焼の悪化を判定することができる。
請求項1から請求項3の発明では、上記のように気筒の複数燃焼サイクルにわたって燃焼重心を算出し、算出した燃焼重心のうち、判定クランク角より遅角するものの割合に基づいて燃焼状態を判断することにより、正確に気筒燃焼状態を判定することを可能としている。
なお、上記燃焼重心の遅角頻度に基づく燃焼状態判定の具体的な方法としては、例えばある気筒において燃焼重心の遅角頻度(割合)が予め定めた判定値を越えた場合にその気筒で燃焼悪化が生じていると判定するようにしても良いし、複数の気筒について燃焼重心の遅角頻度(割合)を算出し、ある気筒の遅角頻度が上記複数気筒の遅角頻度平均値より予め定めた判定値以上大きくなった場合にその気筒で燃焼悪化(燃焼ばらつきの増大)が生じていると判定するようにしても良い。
請求項4に記載の発明によれば、更に、前記燃焼判定手段により燃焼が悪化していると判定された気筒の燃焼を改善する手段を備えた、請求項2から3のいずれか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、前記燃焼を改善する手段は、前記気筒の燃料噴射量の増量、点火時期の進角の、少なくとも一方を行うことにより気筒の燃焼を改善する、請求項4に記載の内燃機関の燃焼制御装置が提供される。
すなわち、請求項4と請求項5に記載の発明では、判定手段により燃焼が悪化していると判定される場合には、燃焼を改善する操作を行う。
上記のように、本発明では各気筒の燃焼悪化を正確に判別することが可能となっているため、真に燃焼が悪化している場合にのみ燃焼改善操作が行われ、誤判定による燃焼改善操作が行われて排気性状の悪化や燃費の増大等が生じることが防止される。
また、燃焼改善操作としては、例えば燃料噴射量の増量や点火時期の進角などを行うことが可能である。燃料噴射量増量により、空燃比は低下(リッチ側に移行)するため、着火が促進されるとともに着火後の燃焼速度も増大するようになり燃焼が改善される。また、点火時期の進角によっても着火時期が進角し、燃焼パターンが進角側に移行するようになる。
なお、着火遅れ正常燃焼は混合気の空燃比がリーン空燃比であるほど生じやすくなる。このため、上記による燃焼悪化の判定と燃焼悪化時の燃焼改善操作は、機関が所定空燃比以上のリーン空燃比で運転されている時にのみ行うようにしても良い。
請求項6に記載の発明によれば、前記燃焼判定手段は、前記算出した割合が予め定めた値より小さい場合に前記気筒に過燃焼が生じたと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、前記燃焼判定手段は、機関の複数気筒についてそれぞれ前記割合を算出するとともに、前記複数気筒の前記割合の平均値を算出し、前記割合と前記平均値との差が予め定めた値より小さい気筒に過燃焼が生じたと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
すなわち、請求項6と請求項7の発明では、燃焼重心が判定クランク角より遅角する割合に基づいて、過燃焼が生じているか否かを判定する。
前述したように、燃焼重心が判定クランク角より遅角する割合が大きくなると異常燃焼などによりその気筒の出力トルク変動が大きくなる。
一方、燃焼重心が判定クランク角より遅角する割合がある程度小さいような場合には、例えば、気筒の燃焼空燃比をもっとリーン化する等の操作を行っても運転に影響を生じるような出力トルク変動は生じないことになる。従って、この場合にはもっと空燃比をリーンにした運転が可能であるにもかかわらず、必要以上に空燃比が低い(リッチ空燃比)運転をしていることになる。このように、空燃比などにおいて過剰に余裕を保った運転を行うことは、例えば本来であればもっと燃費を低減可能、或は排気性状を更に改善可能な状態で運転を行っていることになり、好ましくない。
本明細書では、上記のように、過剰な余裕を持った燃焼状態を「過燃焼」と称している。
請求項6と7との発明では、燃焼重心の遅角割合に基づいて、上記過燃焼が生じていることを正確に判定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、更に、前記燃焼判定手段により過燃焼が生じていると判定された気筒の燃焼を改善する手段を備えた、請求項6から7のいずれか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置が提供される。
請求項9に記載の発明によれば、前記燃焼を改善する手段は、前記気筒の燃料噴射量の減量、点火時期の遅角の、少なくとも一方を行うことにより気筒の燃焼を改善する、請求項8に記載の内燃機関の燃焼制御装置が提供される。
すなわち、請求項8と請求項9とに記載の発明では、判定手段により過燃焼が生じていると判定される場合には、燃焼を改善する(すなわち、この場合は余裕の低減)操作を行う。
燃焼改善操作としては、、請求項4、請求項5の場合とは逆に燃料噴射量の減量、点火時期の遅角などが行われる。このように、過燃焼が生じたときに燃焼改善操作を行うことにより請求項8と請求項9とに記載の発明では、過燃焼を抑制し、気筒の燃焼状態を最適に保つことが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、前記判定クランク角は気筒の点火時期に応じて決定される、請求項1から9のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置が提供される。
すなわち、請求項4の発明では、燃焼重心が遅角したか否かの判定に用いる判定クランク角は気筒の点火時期に応じて決定される。例えば、実際の機関では、点火時期は機関の負荷、回転数などの運転状態に応じて変更される。しかし、点火時期を進角すると気筒内燃焼パターンが全体的に進角側に移行し燃焼重心も進角する。また、逆に点火時期を遅角すると燃焼パターンが全体的に遅角側に移行するため燃焼重心も遅角する。
このため、機関運転状態の変化による点火時期の変更にかかわらず、正確に燃焼状態を判定するためには、燃焼重心の遅角の有無を判定するための判定クランク角を点火時期に応じて変更することが好ましい。
請求項10の発明では、点火時期に応じて判定クランク角を変更することにより、機関の運転状態に影響を受けることなく正確に気筒の燃焼状態を判定することが可能となっている。
各請求項に記載の発明によれば、出力トルク変動を生じるような気筒内の燃焼悪化の有無や過燃焼の発生の有無などの気筒内燃焼状態を正確に判定することが可能となる共通の効果を奏する。
また、請求項4と請求項5、及び請求項8と請求項9に記載の発明によれば、更に上記共通の効果に加えて、真に燃焼が悪化した場合、或は真に過燃焼が発生した場合にのみ燃焼改善操作が行われるため、誤判定による燃焼改善操作の実行により、排気性状や燃費の悪化が生じることが防止可能となる効果を奏する。
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を自動車用内燃機関に適用した場合の実施形態の概略構成を示している。
図1において10は自動車用内燃機関を示す。本実施形態では、機関10は#1〜#4で示す4つの気筒を有する4気筒火花点火機関とされている。
また、それぞれの気筒#1〜#4には、気筒内圧力を検出可能な筒内圧力センサ11〜14が設けられている。
本実施形態では、筒内圧力センサ11〜14は、ピエゾ素子などを用いた公知の形式の圧力センサとされている。本実施形態の筒内圧センサは、シリンダブロックやシリンダヘッドに配置され、気筒内部に接続孔を介して連通するタイプのものや、各気筒の点火プラグ(図示せず)に取付けられるワッシャ形式のもの、などいずれの形式のものも使用可能である。
図1に30で示すのは、機関10の電子制御ユニット(ECU)である。
本実施形態では、ECU30はCPU、RAM、ROM、入出力ポートを備えた公知の形式のディジタルコンピュータとされ、機関10の燃料噴射制御や点火時期制御などの機関の基本制御を行う他、本実施形態では後述するように、筒内圧力センサ11〜14で検出した筒内燃焼圧力に基づいて筒内熱発生量と燃焼重心位置とを算出するとともに、算出した燃焼重心位置のうち判定クランク角より遅角するものの割合に基づいて気筒内の燃焼状態の悪化の有無を判定する燃焼判定操作と、判定結果に基づいて気筒燃焼状態を改善する燃焼改善操作とを行う。
これらの制御を実行するため、ECU30の入出力ポートには筒内圧センサ11〜14の出力電圧が図示しないADコンバータを介して入力されている他、機関10のクランク軸近傍に配置されたクランク角センサ31から機関のクランク軸回転角CAを表すパルス信号と、機関10の吸気通路に設けられたエアフローメータ33から機関の吸気流量を表す信号とが、それぞれ入力されている。
また、ECU30の出力ポートは、点火回路41及び燃料噴射回路43に接続され、機関10の点火時期と燃料噴射とを制御している。
ECU30はクランク角センサ31から入力するパルス信号の周波数から機関回転速度N(rpm)を、また特定の気筒(例えば#1気筒)の圧縮行程上死点到達毎に別途発生する基準位置信号入力後のクランク角パルス数から現在のクランク軸回転角(クランク角)を、それぞれ算出する。
また、ECU30は、エアフローメータ33で検出した機関吸気流量と、機関回転数とに基づいて機関燃料噴射量、機関点火時期を設定する。この燃料噴射量演算及び点火時期の演算は公知のいずれの方法をも使用することができるため、ここでは詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態における燃焼判定操作について説明する。
前述したように、本実施形態では燃焼重心位置が判定クランク角より遅角する頻度(割合)に基づいて各気筒の燃焼悪化の有無を判別する。
本実施形態では、燃焼重心位置は燃焼開始後、筒内熱発生量が気筒の1行程サイクルの総熱発生量に対して所定の比率に到達したときのクランク角として算出される。
また、ある期間における筒内熱発生量は、単位クランク角当り(例えばクランク角1度当り)の熱発生量、すなわち熱発生率dQをその期間にわたって積算することにより求められる。
ここで、良く知られているように、熱発生率dQはクランク角θの関数となり、以下の式で表される。
dQ(θ)=(1/(κ−1))・(κ・P(θ)・dV(θ)
+V(θ)・dP(θ))
ここで、dQ(θ)はクランク角θにおける熱発生率、κは混合気の比熱比、P(θ)及びdP(θ)はクランク角θにおける筒内圧力とその変化率、V(θ)及びdV(θ)はクランク角θにおける燃焼室容積とその変化率である。
ECU30は上記の熱発生率dQ(θ)の式を離散形で表した計算式
dQ(θ)=(1/(κ−1))・(κ・P(θ)・(V(θ)−V(θi-1))
+V(θ)・(P(θ)−P(θi-1)))
を用いて、単位クランク角毎(例えば1度毎)に各クランク角θにおける熱発生率を算出する。
ここで、V(θi-1)、P(θi-1)は、それぞれθより単位クランク角だけ前のクランク角における燃焼室容積Vと圧力Pとを表している。
ECU30は、各クランク角θ毎に筒内圧センサ11〜14により筒内圧力P(θ)を検出するとともに、クランク角θから燃焼室容積V(θ)を算出し、これらを用いて上記の式からクランク角θにおける熱発生率dQ(θ)を算出し、ECU30のRAMの所定の記憶領域に格納する。
ECU30は、上記により算出した各クランク角毎の熱発生率dQ(θ)を、燃焼期間(燃焼開始クランク角θsから燃焼終了クランク角θeまで)にわたって積算することにより、気筒内総熱発生量Qを算出する。
ECU30は、今回のクランク角において上記により算出した熱発生率dQ(θ)を、前回の積算値Q(θi-1)(すなわち、今回から単位クランク角前のクランク角で算出した積算値)に加えることにより、今回のクランク角までの熱発生量Q(θ)を算出する。
すなわち、Q(θ)=Q(θi-1)+dQ(θ)
この操作を、燃焼開始クランク角θsから燃焼終了クランク角θeまで繰返すことにより総熱発生量Qが算出される。
なお、実際には熱発生率は燃焼が行われていない場合にはゼロになるので、上記積算は実際の燃焼区間が変動した場合でも全部の燃焼区間を含むような一定の区間を一律に設定して、この区間内で各クランク角毎の熱発生率の算出と積算とを行うようにしている。
また、ECU30は各クランク角における上記熱発生量積算値Q(θ)をRAMの所定記憶領域に記憶しておき、上記総熱発生量Qを算出後、以下に述べる燃焼重心位置の算出に使用する。
本実施形態では、燃焼重心位置は、燃焼開始後気筒内の熱発生量が総熱発生量の所定の比率に到達した時のクランク角として定義される。また、上記所定の比率は厳密に50パーセントとする必要はなく、例えば40から60パーセントの間の適宜な値αとすることができる。
ECU30は、上記により総熱発生量Qを算出後、記憶した各クランク角毎の熱発生量積算値Q(θ)を参照して、Q(θi-1)<Q・α<Q(θ)となる2つのクランク角θとθi-1を求める。この2つのクランク角間を補間計算することにより熱発生量がQ・αとなる燃焼重心位置θgが算出される。
ECU30は、上記の燃焼重心位置θgが予め定めた判定クランク角より遅角しているか否かを判断する。
判定クランク角は燃焼重心位置θgがそれ以上遅角すると異常燃焼が発生し始めるクランク角であり、機関点火時期(機関の運転条件)に応じて変化する。
判定クランク角は機関の型式により異なるため、本実施形態では予め実際の機関を用いた実験等により各点火時期毎に最適な値を決定してあり、ECU30のROMに格納している。
ECU30は、機関の点火時期に応じて上記判定クランク角の値をROMから読出して、気筒の燃焼サイクル毎に燃焼重心位置θgの遅角の有無を判定する操作を各気筒について複数燃焼サイクルにわたって(例えば30燃焼サイクルにわたって)行い、これらのうち燃焼重心位置θgが判定クランク角より遅角しているものの数を求め、遅角したものの数が算出した全燃焼重心位置の数に占める割合(遅角する頻度)Qrを算出する。
ECU30は、更に、上記燃焼重心位置の遅角頻度Qrに基づいて各気筒の燃焼状態を判定する。
図2、図3は、上記遅角頻度Qrに基づく具体的な燃焼状態判定操作と燃焼改善操作とを説明するフローチャートであり、図2は燃焼重心位置θgの遅角頻度Qrの算出操作、図3は算出した遅角頻度Qrに基づく燃焼状態の判定と燃焼改善操作とを示している。
図2、図3の操作はECU30により一定時間毎に実行されるルーチンとして行われ、各気筒毎に個別に実行される。
図2の操作では、まずステップ201で現在リーン空燃比での運転(リーンバーン運転)が行われているか否かが判定される、リーンバーン運転が行われていない場合には、本操作はステップ203以下を実行することなく直ちに終了する。
すなわち、本実施形態ではリーンバーン運転が行われていない場合には遅角頻度Qrの算出操作は実行されない。
前述したように、燃燃焼重心の遅角などの異常燃焼が生じるのはリーンバーン運転の場合に多く、リーンバーン運転が行われていない場合には判定の必要性が低いからである。
ステップ201でリーンバーン運転が実行されていた場合には、次にステップ203で気筒の1燃焼サイクルにおける総熱発生量Qが算出される。前述したように、本実施形態では各気筒の総熱発生量Qは各気筒のクランク角毎の熱発生率dQ(θ)を全燃焼期間にわたって積算することにより算出される。
総熱発生量Q算出後、ステップ205では、燃焼重心位置θgが前述の方法で算出され、ステップ207では判定クランク角θcが点火時期に基づいて決定される。前述したように、本実施形態では判定クランク角θcは点火時期に基づいて決定される。
次いで、ステップ209では、算出した燃焼重心位置θgが上記判定クランク角θcより遅角しているか否かが判定され、遅角している場合(θg>θc)にはステップ211で遅角カウンタDの値を1だけ増大させ、その後ステップ213で算出総数カウンタTの値を1だけ増大させる。
また、ステップ209で燃焼重心位置θgが遅角していない場合(θg≦θc)には、遅角カウンタDの値は増大させずに、算出総数カウンタTの値のみを1だけ増大させる。
これにより、カウンタTはその気筒について算出された燃焼重心位置θgの総数を表し、遅角カウンタDはその内の燃焼重心位置θgが判定クランク角θcより遅角したものの総数を表すようになる。
次に、ステップ215では算出総数カウンタTの値が予め定めた判定値TRに到達したか否か、すなわち、燃焼重心位置θgが所定数TRだけ算出されたか否かが判定される。本実施形態では、TRは例えば30程度の一定値に設定されている。
燃焼重心位置θgの算出総数Tが所定数TRに到達していない場合には、今回の操作はステップ217以下を実行することなく終了する。すなわち、ステップ201から215の操作は燃焼重心位置θgの算出総数Tが所定数TRに到達するまで一定時間毎に繰返し実行される。
ステップ215でTが所定数TRに到達した場合には、次にステップ217で燃焼重心位置θgの算出総数Tに占める遅角数Dの割合、すなわち遅角頻度QrがQr=D/Tとして算出され、ステップ219ではカウンタDとTとの値がクリアされ、次のQr算出に備えられるとともに、ステップ221では遅角頻度Qrの算出が完了したことを示すフラグRの値が1(完了)に設定され、本操作は終了する。
図3は、図2の操作により算出した燃焼重心位置θgの遅角頻度Qrを用いた燃焼判定及び燃焼改善操作を説明するフローチャートである。
図3の操作では、まずステップ301でフラグRの値が1にセットされているか否かが判定される。フラグRは、図2のステップ221で遅角頻度Qrの算出が完了した場合に1にセットされるフラグである。ステップ301でR≠1であった場合には遅角頻度Qrの算出が完了していないため、本操作はステップ303以下を実行することなく終了する。
一方、ステップ301で遅角頻度Qrの算出が完了(R=1)していた場合には、次にステップ303で算出した遅角頻度Qrが予め定めた上限値Qrmaxを越えているか否かが判定される。Qrmaxは、遅角頻度Qrがそれ以上になると気筒の出力トルク変動が許容できない程大きくなり燃焼悪化が生じたと判定できる値であり、実際にはQrの値は機関の型式毎に異なるため実際の機関を用いた実験により決定される。
ステップ303でQr>Qrmaxであった場合には、燃焼悪化が生じたと判定される(ステップ305)。この場合には、ステップ307に進み燃焼改善操作が行われる。
ステップ307の燃焼改善操作では、例えば燃料噴射量の一定量増量や点火時期の一定量進角などが行われる。燃料噴射量を増量することにより、空燃比は低下(リッチ側に移行)するため、着火が促進されるとともに着火後の燃焼速度も増大するようになり燃焼が改善され、また、点火時期の進角によっても着火時期が進角し、燃焼パターンが進角側に移行するようになる。
これにより、本操作ではステップ303で燃焼が悪化したと判定されている限り、図3の操作実行毎にステップ307で一定量ずつ燃料増量または点火時期の進角が実行され、燃焼が改善されるまで(ステップ303でQr≦Qrmaxになるまで)燃料の増量(または点火時期の進角)が行われようになる。
本実施形態では、ステップ303で燃焼が悪化していない場合(Qr≦Qrmax)には、次にステップ309で遅角頻度Qrが所定の下限値Qrminより小さいか否かが判定される。
遅角頻度Qrが小さい値である場合には、過燃焼が生じており、例えば燃料噴射量を低減して空燃比をもっとリーン側に移行させても燃焼の悪化は生じない。このため、本実施形態では遅角頻度Qrの値が予め実験により定めた下限値Qrminより小さい場合にはステップ311で空燃比のリーン化操作を行うようにして、過燃焼を抑制し燃費と排気性状とを向上させるようにしている。
ステップ311の操作では、燃料噴射量が一定量だけ減量される。これにより、図3の操作では、遅角頻度Qrが下限値Qrmin以上になるまで一定量ずつ燃料が減量されるようになる。
すなわち、本実施形態では燃料噴射量(気筒の空燃比)は燃焼悪化(Qr>Qrmax)が生じない範囲でできるだけリーンに設定されるようになる。
なお、ステップ311の操作では、燃料噴射量の減量とともに、または燃料噴射量の減量に代えて点火時期の遅角を行うようにしても良い。
また、ステップ309でQr≧Qrminであった場合には燃焼改善操作も空燃比のリーン化操作も必要でないため、ステップ313でフラグRをゼロにリセットして本操作を終了する。
ステップ307、ステップ311のいずれかの操作が行われた場合にもステップ313が実行され、次回の操作実行に備えられる。
次に、図4を用いて図3の燃焼判定操作の別の実施形態を説明する。
前述したように図2、図3の操作は各気筒毎に別々に実行され、燃焼悪化の有無の判定も各気筒の遅角頻度Qrそのものに基づいて、他の気筒の燃焼状態とは無関係に判断される。
これに対して、本実施形態では遅角頻度Qrを用いて各気筒の燃焼状態を判断する点は図3の操作と同様であるが、遅角頻度Qrそのものではなく遅角頻度Qrのばらつきの大きさに基づいて各気筒の燃焼状態の判断を行う点が図3の操作と相違している。
すなわち、遅角頻度Qrのばらつきは各気筒の燃焼状態のばらつきを表しており、ばらつきの大きい気筒があると機関全体の出力トルクの変動が大きくなる。このため、本実施形態では遅角頻度Qrの気筒間のばらつきΔQrが所定の範囲内になるようにして、機関全体の出力トルク変動の増大を防止している。
図4は、本実施形態における気筒の燃焼状態ばらつきの判定と燃焼改善操作を説明するフローチャートである。
なお、本実施形態においても図4の操作は各気筒毎に個別に実行され、各気筒の遅角頻度Qrは図2の操作により算出される。
図4の操作では、まずステップ401で現在図4の操作を実行中の気筒(現気筒)の遅角頻度Qrの算出が完了しているか否かが判定され、完了していない場合にはステップ403以下の操作は実行せずに今回の操作実行を終了する。
遅角頻度Qrの算出が完了している場合には、次にステップ403で、全気筒の遅角頻度Qrの平均値Qraveが読出される。本実施形態では、遅角頻度平均値Qraveは、別途ECU30により実行される図示しない操作により、各気筒で算出された最新の遅角頻度Qrの値を用いて、全部の気筒の遅角頻度Qrの算術平均として算出される。
そして、ステップ405では、現気筒の最新の遅角頻度Qrと遅角頻度平均値Qraveとの差として現気筒の遅角頻度ばらつきΔQrが算出される(ΔQr=Qr−Qrave)。
また、ステップ407では上記により算出されたばらつきΔQrが、予め定めたばらつきの上限値ΔQrmaxに入っているか否か、すなわちΔQrの絶対値|ΔQr|がΔQrmax以下か否かが判定される。
ここで、ΔQrmaxは機関の出力トルク変動の許容できる上限値に対応する各気筒の遅角頻度ばらつきΔQrの上限値(正の一定値)であり、機関型式に応じて実験等により定められる。
ステップ407で|ΔQr|≦ΔQrmaxであった場合には、現気筒のΔQrのばらつきは許容範囲内であるため、本操作はステップ409以下を実行することなく終了する。
また、ステップ407で|ΔQr|≦ΔQrmaxであった場合には、次にステップ409でΔQrの値が正か否か(ΔQr>ΔQrmax)が判定される。
ΔQr>Qrmaxであった場合には、遅角頻度Qrが平均値Qraveに較べて所定値Qrmax以上大きいこと、すなわち現気筒の燃焼のばらつきが比較的大きいことを意味する。そこで、この場合にはステップ411で現気筒の燃焼悪化が判定され、ステップ413で燃焼改善操作が行われる。ステップ413の燃焼改善操作の内容は図3ステップ307で説明したものと同じである。
一方、ステップ409でΔQr≦ΔQrmaxであった場合には、ステップ407の判定結果と合わせて考えると、ばらつきΔQrが負の比較的大きな値であり、現気筒の遅角頻度Qrが平均値Qraveに較べてかなり小さいことを意味する。
従って、この場合には図3、ステップ309でQr<Qrminであった場合と同様、現気筒の空燃比をもっとリーンにしても現気筒では燃焼の悪化が生じないため、ステップ415に進み現気筒の燃料噴射量を一定量減量するリーン化操作を行う。ステップ415のリーン化操作の内容は図3ステップ311と同様である。この場合も、ステップ311の操作と同様、燃料噴射量の一定量減量に加えて、もしくは燃料噴射量の一定量減量に代えて、点火時期の一定量遅角を行うようにすることも可能である。
また、上記操作のいずれかが終了すると、図3と同様にステップ417でフラグRの値がリセットされ、本操作は終了する。
なお、前述したように図2、図3の操作は各気筒毎に実行され、それぞれの気筒で燃焼悪化による燃焼ばらつきの有無が判定され、出力トルク変動が生じるほど燃焼悪化によるばらつきが大きい場合には、その気筒の燃焼改善操作が実行される。
本発明を自動車用内燃機関に適用した場合の実施形態の概略構成を説明する図である。 遅角頻度Qrの算出操作を説明するフローチャートである。 燃焼状態判定と燃焼改善操作とを説明するフローチャートである。 燃焼状態判定と燃焼改善操作との、図3とは別の実施形態を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 機関本体
11〜14 筒内圧センサ
30 電子制御ユニット(ECU)
31 クランク角センサ
33 エアフローメータ

Claims (10)

  1. 気筒内燃焼圧力を検出するとともに、検出した燃焼圧力に基づいて気筒内熱発生量を算出する手段を備えた内燃機関の制御装置において、
    気筒1燃焼サイクル中における気筒内熱発生量が、当該燃焼サイクルにおける気筒内総熱発生量に対して予め定めた比率に到達するクランク角である燃焼重心位置を算出する手段と、
    前記気筒の複数の燃焼サイクルにわたって前記燃焼重心位置を算出するとともに、算出した全燃焼重心位置のうち、予め定めた判定クランク角より燃焼重心位置が遅角しているものの割合を算出し、算出した割合に基づいて前記気筒の燃焼状態を判定する燃焼判定手段と、を備えた内燃機関の制御装置。
  2. 前記燃焼判定手段は、前記算出した割合が予め定めた値より大きい場合に前記気筒の燃焼が悪化したと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記燃焼判定手段は、機関の複数気筒についてそれぞれ前記割合を算出するとともに、前記複数気筒の前記割合の平均値を算出し、前記割合と前記平均値との差が予め定めた値より大きい気筒の燃焼が悪化したと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 更に、前記燃焼判定手段により燃焼が悪化していると判定された気筒の燃焼を改善する手段を備えた、請求項2から3のいずれか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 前記燃焼を改善する手段は、前記気筒の燃料噴射量の増量、点火時期の進角の、少なくとも一方を行うことにより気筒の燃焼を改善する、請求項4に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  6. 前記燃焼判定手段は、前記算出した割合が予め定めた値より小さい場合に前記気筒に過燃焼が生じたと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記燃焼判定手段は、機関の複数気筒についてそれぞれ前記割合を算出するとともに、前記複数気筒の前記割合の平均値を算出し、前記割合と前記平均値との差が予め定めた値より小さい気筒に過燃焼が生じたと判定する、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 更に、前記燃焼判定手段により過燃焼が生じていると判定された気筒の燃焼を改善する手段を備えた、請求項6から7のいずれか1項に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  9. 前記燃焼を改善する手段は、前記気筒の燃料噴射量の減量、点火時期の遅角の、少なくとも一方を行うことにより気筒の燃焼を改善する、請求項8に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  10. 前記判定クランク角は気筒の点火時期に応じて決定される、請求項1から9のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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