JP2008119724A - 熱間圧延材マーキング装置 - Google Patents

Abstract

【課題】搬送中の熱間圧延材にマーキングをより確実に施すことができる熱間圧延材マーキング装置を提供する。
【解決手段】熱間圧延材２の搬送ラインの一側に冷却水を該熱間圧延材に向けて局所的に噴射する水噴霧器３を設けると共に、マーキング塗料噴射機７を該搬送ラインの下流側であって該水噴霧器と接近して設け、該マーキング塗料噴射機が備える一対の塗料噴射ノズル８ａ，８ｂから該熱間圧延材の冷却水が噴霧された個所に向けてマーキング塗料が同時に噴射されるようにした。
【選択図】図１

Description

本発明は熱間圧延材に搬送中に材料種別などを示すためのマーキングを施す装置に関するものである。

熱間圧延された圧延材がコンベヤ上を長手方向に搬送されて次の圧延機や切断機に搬入される際の該熱間圧延材は、８００〜１１００℃の高温度であるので、耐熱性の塗料を使用したとしても、うつりが悪く、マーキングすることは実質的に不可能であった。このため、温度を低下させた後に作業者が手動でマーキングすることが一般的であったが、危険を伴う過酷な作業を強いるものであった。

一方、下記特許文献１は切断された圧延材の端面にマーキング装置から塗料を噴射させてマーキングする装置を示すものである。
特開平８−３０９４３７号公報

そこで、本発明は搬送中の熱間圧延材にマーキングを施すことを可能にする熱間圧延材マーキング装置を提供しようとするものである。

そのために請求項１に記載した熱間圧延材マーキング装置の発明は、熱間圧延材の搬送ラインの一側に冷却水を該熱間圧延材に向けて局所的に噴射する水噴霧器を設けると共に、マーキング塗料噴射機を該ラインの下流側であって該水噴霧器と接近して設け、該マーキング塗料噴射機が備える一対の塗料噴射ノズルから該熱間圧延材の冷却水が噴霧された個所に向けてマーキング塗料が同時に噴射されるようにしたことを特徴とする。

請求項１に記載した発明によれば、水噴霧器から噴射された冷却水によって熱間圧延材が局所的に冷却され、その直後にその部所にマーキング塗料が同時に２方向から噴射されることにより、搬送中の熱間圧延材にマーキングをより確実に施すことができる。

図１は本発明の実施形態である熱間圧延材の搬送ラインを示し、同図中、１は熱間圧延材２を矢印の方向に１０ｍ／ｓ程度の一定速度で搬送するローラーコンベヤである。３は該搬送ラインに設けられた水噴霧器で、該水噴霧器は図２に示したように配管４に熱間圧延材２の両側に相対する水噴射ノズル５，５が設けられ、該配管４の電磁弁６を開閉することにより該水噴射ノズル５，５から熱間圧延材２に向けて局所的に冷却水が噴射されるよう構成される。また、７は搬送ラインの下流側であって該水噴霧器と接近（３０ｃｍ程度離間）して設けられたマーキング塗料噴射機で、該マーキング塗料噴射機は、図３に示したように、熱間圧延材２を挟むように両側にスタンド９，１０が設けられ、該各スタンドにそれぞれ一対の塗料噴射ノズル８ａ，８ｂを備えており、該塗料噴射ノズル８ａ，８ｂから該熱間圧延材２の冷却水が噴霧された個所に向けてマーキング塗料が同時に噴射されるように構成している。

このように構成した熱間圧延材マーキング装置では、熱間圧延材２に冷却水が噴射されることにより該熱間圧延材２が局所的に冷却され、一時的に温度が下がった時にその個所に向けて２方向からマーキング塗料を同時に噴射することで、マーキング塗料をその特定個所に確実に塗着させることができる。このため、危険で過酷な任務から作業者が解放されるなど有益な効果がある。

本発明の実施形態を示す熱間圧延材搬送ラインの平面図。 図１のＡ−Ａ線断面拡大図。 図１のマーキング塗料噴射機の拡大平面図。

符号の説明

１ ローラーコンベヤ
２ 熱間圧延材
３ 水噴霧器
５ 水噴射ノズル
７ マーキング塗料噴射機
８ａ，８ｂ 塗料噴射ノズル

Claims (1)

1. 熱間圧延材の搬送ラインの一側に冷却水を該熱間圧延材に向けて局所的に噴射する水噴霧器を設けると共に、マーキング塗料噴射機を該搬送ラインの下流側であって該水噴霧器と接近して設け、該マーキング塗料噴射機が備える一対の塗料噴射ノズルから該熱間圧延材の冷却水が噴霧された個所に向けてマーキング塗料が同時に噴射されるようにしたことを特徴とする熱間圧延材マーキング装置。

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