JP2008119577A - 裁断装置の投入口構造 - Google Patents

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雅之 加藤
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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら、投入口に指などを入れることによる怪我の発生を防止できる裁断装置の投入口構造を提供する。
【解決手段】投入口3から裁断刃5に向けて幼児の指の厚みよりも狭い通路を設け、通路の始端部に、通路を拡幅する方向に変形可能な弾性部材10を配設し、その弾性変形によって操作されるスイッチ30を設け、そのスイッチ30の操作によって裁断刃が駆動不能になるようにする。挿入口に指などが挿入され、裁断刃5のところにまで達した場合であっても、裁断刃5は停止状態なので、指の切断等の大事故に繋がる可能性は低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙やコンパクトディスク等のシート材を細かく裁断するためのシュレッダー、或いは名刺などのカード類を所定の大きさに裁断するためのカード裁断機などの裁断装置の投入口の構造に関し、特に、投入口に指などが入ることによる怪我の発生を防止できる投入口構造に関する。
シュレッダーやカード裁断機などの裁断装置においては、シート材の投入口に誤って指を入れてしまったり、投入口にネクタイ等が巻き込まれるのを防止するための技術として、以下の特許文献に示されたものがある。
特許文献1には、シュレッダーの投入口に人の指などの裁断されるべきでない物が進入するのを検知するために、投入口の近傍に人や動物の存在を検知する近接センサを設けるという技術が開示されている。
また、特許文献2には、ネクタイ等がカッターに巻き込まれることを防止するために、上部に凹み部を設けたペーパーガイドを裁断機の用紙投入口の周辺に設置する技術が開示されている。
特開2005−95898号公報 特開平05−115807号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術には、裁断されるべきでない物と、裁断されるべき物とを区別して検知できる近接センサが必要である上に、センサの配設位置によっては、被裁断物を差し込む際の作業者の手などにも反応してしまい、裁断作業に支障を来す虞がある。
特に、被裁断物が挿入されると同時に自動的に裁断刃が回転する構成のシュレッダーにおいては、被裁断物の挿入を検知するセンサが別個に必要になるので、それぞれのセンサの性能や構造が複雑化する上に、取り付け位置の調節が困難である。このため、製造コストが嵩み、商品価格が高くなるので、家庭用のシュレッダーとして普及させるには難しい。
特許文献2に開示の技術は、無意識のうちにネクタイが裁断されるといった事態は低減できるかもしれないが、幼児の悪戯等によって、意識的に用紙投入口に指などを挿入する場合には効果が低い。
そこで、本発明は、簡単な構造でありながら、シート材の投入口に指などを入れることによる怪我の発生を防止できる裁断装置の投入口構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ハウジング内に投入されたシート材を裁断する裁断装置の投入口構造であって、投入口から裁断刃に向けて幼児の指の厚みよりも狭い通路を設け、該通路を拡幅する方向に変位可能な壁面部材を配設したことを特徴とするものである。
この場合、前記壁面部材を、前記通路の始端部に設けられた弾性部材とし、該壁面部材が弾性変形されることによって前記通路が変位されるように構成してもよい。
また、前記壁面部材を、投入口に向かう壁面を構成する部材で構成し、該壁面部材に設けられた係止部が、ハウジングに取り付けられた被係止部に係止されながら摺動することによって、前記通路が拡幅される方向に変位するように構成してもよい。
この場合、前記係止部を、前記壁面部材に設けられたガイド溝によって構成し、前記被係止部を、前記ハウジングに取り付けられた突起部によって構成してもよい。
また、前記壁面部材の変位によって操作されるスイッチを更に設け、該スイッチの操作によって前記裁断刃が駆動不能になるようにしてもよい。
請求項1に係る発明は、ハウジング内に投入されたシート材を裁断する裁断装置において、投入口から裁断刃に向けて幼児の指の厚みよりも狭い通路を設けたので、幼児の指の厚みよりも厚いものが無意識のうちに投入口に入り込むことを防止できる。
万一、悪戯や不注意によって、指など裁断されるべきでないものが投入口に挿入された場合であっても、壁面部材が変位して通路が拡幅されるので、裁断刃の方向に引き込まれようとする指を、瞬時に引き抜くことができる。特に、通路の幅がハウジングの内部にいくに従って狭窄する場合は、投入口に挿入された指がハウジング内部に引き込まれ、抜き出すことが難しくなるが、本発明においては、通路が拡幅されるので、かかる事態は生じない。
請求項2に係る発明は、壁面部材を通路の始端部に設けられた弾性部材によって構成し、壁面部材が弾性変形されることによって、その弾性変形される端部が変位するようにしたので、簡単な構造の部材によって、通路を拡幅させることができる。
請求項3に係る発明は、壁面部材を投入口に向かう壁面を構成する部材によって構成し、その壁面部材に設けられた係止部が、ハウジングに取り付けられた被係止部に係止されながら摺動するようにしたので、簡単な構造の部材によって、通路を拡幅させることができる。
請求項4に係る発明では、請求項3に係る発明の係止部を、壁面部材に設けられたガイド溝によって構成し、被係止部をハウジングに取り付けられた突起部によって構成したので、係止部と被係止部との係合状態を維持しながら、壁面部材を円滑に変位させることができる。これによって、通路をスムーズに拡幅させることができ、裁断されるべきでないものが投入口に挿入されてしまった場合に、スムーズに引き出すことができるようになる。
請求項5に係る発明では、壁面部材の変位によって操作されるスイッチを更に設け、そのスイッチが操作されることによって裁断刃が駆動不能になるようにしたので、万一、指などの裁断されるべきでないものが裁断刃のところまで達した場合であっても、その時は、裁断刃は回転していない状態となる。
これによって、回転状態の裁断刃に指などが接触することがなくなるので、指の切断などの大事故を回避できる。
本発明の好適な実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、実施形態は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得るものであれば他の態様も可能である。
図1は、本発明の第1実施形態の裁断装置の投入口構造1を示す断面図である。この裁断装置の投入口構造1は、図2に示すシュレッダー2の投入口3に適用されるものである。
先ず、本発明に係る裁断装置の投入口構造1が適用されるシュレッダー2の構成について説明する。
このシュレッダー2は、紙やコンパクトディスクなどのシート状の被裁断物を裁断するものであり、投入口3から投入された被裁断物を、ハウジング4の内部に設けられた裁断刃5で裁断処理し、裁断刃5の下方に設けられた屑収容箱に排出するようになっている。
このシュレッダー2のハウジング4の正面には扉8が回動可能に取り付けられている。この扉8を開けば、図示しない屑収集箱が前方に引き出し可能に収容されている。
ハウジング4の上面には、シート材を投入するための投入口3が設けられている。
投入口3の下方には、シート材の裁断処理を行うための一対の裁断刃5が配設されている。この裁断刃5は、筒状体の周面に鋭利な刃先を多数設けたもので、2本の筒状体は、裁断刃5が対向するように水平に並列させて配置され、両端部において回転可能に支承されている。
この裁断刃5の上方には、図示しないセンサが取り付けられており、そのセンサが被裁断物の通過を検知することによって、図示しない駆動モータが作動し、筒状の裁断刃5が回転し、裁断刃5の間を通過する被裁断物を細かく裁断するようになっている。
なお、裁断刃5を回転させるための駆動モータは、ハウジング4に設けられた電源スイッチ6をONにすることによって閉じる電源回路に接続されている。また、上記裁断刃5を駆動させるための一連の機器は、ハウジング4の扉8を開けた際に表れる保護壁と、ハウジング4の扉8を開けて屑収集箱を引き出した際に裁断刃5と屑収集箱との間を遮蔽するシャッターとによって、裁断作業者が直接触れることがないようになっている。
次に、このシュレッダー2に適用される投入口構造1について詳述する。
シュレッダー2の投入口3から裁断刃5に向けて被裁断物の通路9が形成されている。この通路9は、被裁断物の進路方向に向けて配設された弾性部材10と、ハウジング4と一体形成された通路部材20と、によって構成される。
この場合、シュレッダー2のハウジング4の上面は、投入口3の手前で、一旦裁断刃5の位置まで下降し、裁断刃5の上で通路側に向けて屈曲し、緩やかなカーブを描きながら上方に向かう形状に成形されている。即ち、通路部材20は、図3に示すように、ハウジング4の上面を所定幅に切り欠いてできた開口部に、半円形の上部の円弧部分を切り欠いた断面形状を成すレール部材を連設して形成されている。このレール部材において通路を形成する中央側の部分を通路壁部21、底の部分を底壁部22、ハウジング4から下降している部分を後壁部23と称することとする(図1参照)。
上記構成のレール部材を覆うように、断面円弧状の弾性部材10が取り付けられている。
この弾性部材10は、通路の始端部(即ち、通路の上流側)に、通路部材20の通路壁部21と略面一になって通路壁面が構成されるように配設されている。弾性部材10は、金属又は合成樹脂製の板バネ状の部材によって構成されており、弾性変形された際に、弾性部材10の先端部11と通路部材20との間に間隙が生じるように設計されている。
この場合、弾性部材10の通路に面した部分と、通路部材20の後壁部23との間に、スプリング12が配設されており、初期状態においては、通路の幅Mが幼児の指の厚みよりも狭くなり、弾性変形された際には、弾性部材10の先端部11と通路部材20との間に生じる間隙が、幼児の指の厚みよりも広い幅になるように調節されている。なお、幼児の指の厚みとは、図4に示す長さNをいうものとする。
弾性部材10が弾性変形された際に生じた間隙は、通路部材20によって規制されたレール状の空間部Sに連続するようになっている。
また、弾性部材10の先端部11には、通路から反れる方向に傾斜する逃げ面13が設けられている。
このような弾性部材10と通路部材20のセットが、所定の間隔Mをあけて対向配置されることで、投入口3から裁断刃5に向かう被裁断物の通路が形成されることとなる。弾性部材10と通路部材20のセットが対向配置される間隔Mは、幼児の指の厚みよりも小さく、例えば約2mm〜10mm程度の幅に設定されている。
通路部材20の裏側には、裁断刃5の駆動を制御するリミットスイッチ30が配設されている。
このリミットスイッチ30は、通路部材20の後壁部23に設けられた小孔31から操作部が露呈するように、通路部材20の後壁部23の背面に取り付けられている。
弾性部材10が弾性変形した際に、その先端部11でリミットスイッチ30の操作部を押圧するようになっている。
このリミットスイッチ30は、裁断刃5を回転させるための駆動モータに接続されており、リミットスイッチ30の操作部が押圧されることによって、回転刃5が駆動不能状態となる。
上記構成のシュレッダー2の使用状態を、図5を参照して説明する。
裁断作業を行う際には、被裁断物を投入口3に投入する。この際、投入口3から裁断刃5に向かう通路の幅が幼児の指の厚みよりも狭いので、図5(a)に示すように、指を投入口3の付近まで近づけても、投入口3に挿入される危険性が低い。
万が一、誤って指が投入口3に挿入してしまった場合、図5(b)に示すように、通路の始端部に設けられた弾性部材10が変形し、その先端部11において、通路を拡幅する方向に大きく撓む。
この際、弾性部材10と通路部材20との間に間隙ができ、その間隙に指が導かれ、空間部Sへと進入する。そして、通路部材20の内壁面に当接して停止する。
これによって、指が誤って投入口3に挿入された場合であっても、裁断刃5にまで至る可能性は低くなる。
たとえ指が裁断刃5に達してしまった場合であっても、弾性部材10の先端部11がリミットスイッチ30の操作部を押圧しているので、既に回転刃5が駆動不能状態となっている。このため、たとえ裁断作業中であっても、裁断刃5の回転が直ちに停止するので、回転する裁断刃5に指が巻き込まれるといった事態を回避できる。
なお、通路の間隔Mを裁断刃5の裁断能力に応じた幅に設計しておけば、裁断可能枚数を超えて被裁断物が投入された場合に、回転刃5の駆動を停止させることもできる。これによって、被裁断物が裁断刃5に噛み込まれ、裁断刃5が停止するといった事態を防止することができる。また、被裁断物が裁断刃5に噛み込まれることによる裁断刃5の破損を防止することもできる。
本実施形態においては、弾性部材の下流側に通路部材を配設したが、図6に示すように、リミットスイッチ30を押圧する弾性部材10のみを設けてもよい。
この場合、指を進路から逃がすことはできないが、万一、裁断刃5のところにまで達した場合であっても、裁断刃5は既に停止しているので、指の切断等の大事故に繋がる可能性は低い。
また、弾性部材10によって押圧されるスイッチは、裁断刃5の駆動回路を開閉できるものであれば、如何なる構造のものであってもよい。
更に、弾性部材10の構成も、通路を拡幅可能なものであれば、ゴム製又はスポンジ状のものでもよいし、或いは、ハウジング4に枢支された剛体をスプリングによって通路側に付勢したものであってもよい。
また、本発明においては、弾性部材10の変位によって操作されるスイッチは必ずしも必要ではない。
この場合、投入口3に指などが挿入された際、裁断刃は回転している状態ではあるが、弾性部材10の先端部が変位して通路9が拡幅されるので、裁断刃の方向に引き込まれようとする指を、瞬時に引き抜くことができる。これによって、シュレッダーの投入口における事故を防止できる。
なお、本発明の投入口構造は、名刺裁断機などのシート材を所定形状に裁断する装置の投入口にも適用できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るシュレッダーの投入口構造1を、図7を参照し、説明する。
この投入口構造1は、図8に示すシュレッダー2の投入口3に適用されるものである。
図8は、シュレッダー2の横方向中央部を切断した状態を表した図であり、図7(a)は、図8の投入口3の部分を示す要部断面図であり、図7(b)は、図2のA−A線に沿ってシュレッダー2を切断した状態を示す要部断面図である。
先ず、本発明に係る投入口構造1が適用されるシュレッダー2について説明する。
このシュレッダー2は、紙やコンパクトディスクなどのシート状の物を細断するものであり、投入口3から投入された被裁断物を、ハウジング内部に設けられた裁断刃5で細かく裁断し、裁断刃5の下方に設けられた屑収容箱に排出するようになっている。
シュレッダー2のハウジングは、ハウジング本体4と壁面部材110とによって構成されており、ハウジング本体4の正面側からハウジング内部に向かう導入面41と、ハウジング本体4の背面側に取り付けられた壁面部材110との間の間隙(即ち、投入口3)に被裁断物を挿入するようになっている。なお、図9は、壁面部材110を取り外した状態のハウジング本体4を示している。
ハウジング内部においては、投入口3から裁断刃5へと向かう通路9が形成されており、通路9の下方に、細断処理を行なうための裁断刃5がフレーム7に固定されて配設されている。
裁断刃5は、被裁断物を縦方向に裁断する第1の回転刃51と、斜め方向に裁断する第2の回転刃58とからなるものである。
投入口3からの通路9に連続して配置される第1の回転刃51は、図10に示すように、2つの回転刃51a、51bを、回転刃ケース54a,54bに収容した状態で対向配置したものである。これらの回転刃51a,51bは、図11に示すように、回転軸52にディスク状の丸刃53を等間隔に配設したものであり、軸線方向を水平にして並列されている。
回転刃51のディスク状の丸刃53は、図12に示すように、周面に鋭利な刃部を有する薄刃55をディスク状のスペーサ56の両側に貼り付けたもので、夫々の薄刃55の周縁部において被裁断物を巻き込みながら縦方向に裁断するようになっている。なお、回転刃ケース54は、1つの丸刃53が収容される凹部57を有する単位ケース54’を、凹部57を同方向に向けた状態で複数接合することによって構成されたものである。この場合、単位ケース54’の凹部57は、丸刃53の周縁部がケースから一部露出されるような形状に形成されており、その露出された丸刃53a,53bの周縁部が相互に接触されるように、2本の回転刃51a,51bを並べて配置している(図10参照)。
なお、この単位ケース54’は、ABS樹脂等の合成樹脂によって成形されている。このように、回転刃ケース54を合成樹脂製の材料で形成することによって、回転刃51が回転刃ケース54に接触した場合であっても、刃先が破損することがないので、丸刃53と凹部57との間に隙間が殆ど生じないような形状に成型することが可能となる。
これによって、細断中に丸刃53の刃先に細断屑や切子が付着した際に、ケースの縁部で細断屑等が掻き落とされるので、刃とケースの間に細断屑が詰まるのを防止できる。
また、回転刃ケース54に覆われた回転刃51を並列配置した際に、図10に示すように、夫々の回転刃ケース54a,54bの間の隙間M’が、幼児の指の厚みよりも狭くなるように、双方の回転刃51a,51bを接近させて配置している。この隙間M’は、例えば2mm程度に設計するのが好ましい。
このように、回転刃51a,51bを並列配置した際に、丸刃53a,53bの刃先が相互に接触した状態で露出される空間部を、幼児の指が入らないような隙間M’とすることで、作業者の指が回転刃51に直接触れることがないようにしている。
第1の回転刃51の下方には、第1の回転刃51によって縦方向に裁断された被裁断物を斜め方向に切断するための第2の回転刃58が配設されており、その下方に、屑収集箱が引き出された際に生じた空間部から手が回転刃58の方向に挿入されるのを防止するためのガード部材59が配設されている(図1参照)。
第1及び第2の回転刃51,58は、導入面41に設けられた図示しないセンサが被裁断物の通過を検知することによって回転される。第1及び第2の回転刃51,58を回転させるための駆動モータは、ハウジング本体4に設けられた図示しない電源スイッチをONにすることによって閉じる電源回路に接続されている。
また、ハウジング本体4の内壁面には、壁面部材110の変位を検出するマイクロスイッチ60が取り付けられており、壁面部材110の変位によって通路9が拡幅された際に、回転刃51,58が停止されるようになっている。
次に、このシュレッダー2に適用される投入口構造1について詳述する。
この投入口構造1は、投入口3に向かう壁面を構成する壁面部材110を、ロック部材120を介して、図8に示すハウジング本体4に取り付けたものである。
即ち、ハウジング本体4の上面は、背面側の領域が大きく開口されており、正面側から中央部に向けて導入面41が形成されている。この導入面41は、ハウジング内部に向けて滑らかに湾曲する曲面からなるもので、後述する壁面部材110の通路面114と対向配置されることによって、被裁断物の通路9を形成する。
このハウジング本体4の導入面41を覆うように壁面部材110が取り付けられる。
以下、壁面部材110の構成を、図13,図14を参照して説明する。
壁面部材110は、ハウジング本体4に取り付けられた際に、その上面部111において投入口3に向かう壁面を構成するものであるが、投入口側112の裏面部には、通路面114が形成されている。
この通路面114は、ハウジング本体4の導入面41と対向配置されることによって所定幅の通路9を形成するものであり、導入面41の湾曲形状に対応した形状を成している。
一方、壁面部材110が取り付けられる背面部側113の裏面部には、嵌合凹部115と階段部116が形成されている。
即ち、背面部側113の裏面部には、横方向中央部に嵌合凹部115が形成され(図14(a)参照)、その両側に隣接して、階段部116,116が形成されている(図14(b)参照)。
中央に形成された嵌合凹部115は、図7(a)に示すように、後述するロック部材120の嵌合凸部121を収容することで、壁面部材110とロック部材120との嵌合状態を維持させるための部位である。
この嵌合凹部115は、壁面部材110が変位した場合であっても、ロック部材120の嵌合凸部121が遊嵌される大きさの内側形状を有する(図19(a),図20(a)参照)。
この場合、嵌合凹部115を構成する内壁115aを、横方向からの外力によっては嵌合凸部121が跳び出すことがないような高さに設計することで、通路9が拡幅される方向(即ち、シュレッダー2の背面側に向かう方向)に外力が加わった際に、壁面部材110がハウジング本体4から過度に離反されない範囲で、壁面部材110を変位させることが可能となる(図20(a)参照)。
なお、壁面部材110の斜め上方への変位をガイドするためのガイド溝118が壁面部材110の側壁部に形成されており、そのガイド溝118を、ハウジング本体4の側壁内側に設けられた突起42(図10参照)がスライドするようになっている。
また、壁面部材110の嵌合凹部115の形状は、壁面部材110が通路9を拡幅する方向に離反された際に、通路9の終端部における通路幅L(図20参照)が、指の厚みよりも大きくならないよう(例えば9mm程度)に設計されている。
嵌合凹部115の両側には、階段部116が形成されている。この階段部116は、壁面部材110が取り付けられている背面部側113から投入口112の側に向けて突出高さが高くなるような階段状に形成されている。この階段部116の段差は、通路9が拡幅される方向に外力が加えられることによって、後述するロック部材120の係止部122に、夫々の段差部が係止しながら移動可能な程度の高さ(例えば1mm程度)に設計されている。この階段部116の角部にアールをつけることで、係止部122上を滑らかに移動できるようにしておくとよい。
このようにして、壁面部材110がハウジング本体4に取り付けられた初期状態においては、図7(b)に示すように、壁面部材110の取り付け側に位置する始段部116aに係止部122が係止され、壁面部材110が背面部側113に向けて変位することによって、階段部116の夫々の段差が係止部122に係止していき、ロック部材120の嵌合凸部121が壁面部材110の嵌合凹部115の内壁115aに当接することによって、壁面部材110の変位量を規制できるように構成する。
次に、ロック部材120の構成を説明する。
ロック部材120は、ハウジング本体4に壁面部材110を着脱可能に取り付けるためのもので、ハウジング本体4の背面側の上部に配設されている。
このロック部材120は、図15及び図16に示す板状部材であって、上縁部の中央に嵌合凸部121を突設し、その両側に係止部122,122を形成している。嵌合凸部121は、壁面部材110の嵌合凹部115と嵌合する部位で、係止部122,122は、壁面部材110の階段部に係止される部位である。
ロック部材120は、嵌合凸部121を上方に向けた状態でハウジング本体4の側壁面の内側に配設される。この嵌合凸部121が壁面部材110の嵌合凹部115に嵌め込まれることによって、壁面部材110がハウジング本体4に取り付けられ、シュレッダーのハウジングの上面が構成される(図7(a)参照)。この際、ロック部材120の係止部122は壁面部材110の階段部116の始段部116aに位置することとなる(図7(b)参照)。
係止部122の下方には、後述するスプリング130、130を取り付けるための空間部123,123が形成されており、その反対側の面には、スプリング130,130によって上方に付勢されたロック部材120を下方に変位させるための操作部124が形成されている。
ロック部材120の空間部123には、弾性部材としてのスプリング130が配設される。このスプリング30の下端部は、図14に示すように、ハウジング本体4の背面部に設けられた取付部131の筒状部材に嵌め込まれており、ロック部材120を上方に付勢している。
ハウジング本体4の取付部131の近傍には、小さな孔132が開設されており、その孔132からロック部材の操作部124がハウジング外部に露呈されるようになっている。
ロック部材120の操作部124を下方に押し下げた状態で、壁面部材110を斜め上方に持ち上げることで、ロック部材120の嵌合凸部21が壁面部材110の嵌合凹部115から抜け出し、ロック部材120と壁面部材110との嵌合状態が解除される。
上記構成の投入口構造1の使用状態を、図1及び図17〜図21を使用して説明する。
細断作業を行う際には、図18(a)の状態の投入口3に、被裁断物を投入する。被裁断物は導入面41を滑り落ち、ハウジング内部の第1の回転刃51に巻き込まれながら縦方向に裁断される。そして、第2の回転刃58で斜め方向に裁断されることによって細かく裁断されていく。
この際、被裁断物などが多量に投入口に挿入された場合は、壁面部材110に対して水平方向に外力が加わるので、図18(b)に示すように、壁面部材110の階段部116の2段目、3段目の段差が係止部122に係止し(図19(b)参照)、被裁断物の通路9が少し拡幅される。通路9が拡幅されることによって被裁断物の枚数が多すぎたことを知った作業者は、搬送されようとする被裁断物を瞬時に引き抜くこととなるが、この際、通路9が拡幅されているので、被裁断物を容易に引き抜くことができる。この際の壁面部材110とロック部材120の嵌合状態は、図19(a)に示すようになっている。
また、万一、被裁断物9と共に投入口3に作業者の指などが挿入されてしまった場合、壁面部材110に対して大きな外力が加わるので、壁面部材110の階段部116の夫々の段差が、ロック部材120の係止部122に係止ししつつ移動し(図20(b)参照)、被裁断物の通路9が大きく拡幅される。
このように、被裁断物と共に指などがハウジング内部に挿入された場合において、特に通路9が狭窄している場合などは、指が通路9に挟まった状態で更にハウジング内部へと引き込まれてしまうが、壁面部材110を変位させて通路9を拡幅することによって、瞬時に指を引き抜くことができるようになる。
この際、図20(a)に示すように、壁面部材110とロック部材120との嵌合が維持された状態であり、壁面部材110の移動範囲が規制されているので、壁面部材110が過度に離反し、その隙間から指が勢いよくハウジング内部に進入するのを防止できる。
本実施例では、壁面部材110が変位された際の通路9終端部の最大幅Lが、幼児の指の厚みよりも大きくならないように、壁面部材110の嵌合凹部115を設計しているので、壁面部材110に過度の外力が加わった場合にでも、指の進入が許容されるまでは通路9が拡幅されることはない。これによって、意図的に指を投入口3に挿入した場合であっても、通路の終端部において指の進入が規制されるので、指が裁断刃5に到達することを防止できる。
細断作業中に、被裁断物が細断刃51に噛み込まれてしまった場合は、図17(b)及び図21(a)に示すように、ロック部材120の操作部124を下方に押し下げることによって、スプリング130を圧縮させて、壁面部材110の嵌合凹部115から引き抜かれる位置まで、ロック部材120の嵌合凸部121を下降させる。そして、壁面部材110を更に斜め上方に移動させ、図21(b)に示すロック解除位置で停止させる。このようにして壁面部材110とロック部材120との嵌合状態を解除することができるので、壁面部材110をハウジング本体4に対して大きく離反させ、噛み込まれた被裁断物を取り除くことが可能となる。
なお、本発明において、壁面部材110は、必ずしもロック部材を介してハウジング本体に取り付けられている必要はないし、また、壁面部材110の階段部116が係止されながら段階的にスライドしていく構成でなくともよい。
また、図22に示すように、壁面部材110の側壁部にガイド溝118が設けられているのみでもよいし、ガイド溝をハウジング本体に設け、突起部を壁面部材に設けてもよい。
本発明は、投入口からハウジング内に投入されたシート材を裁断する構造の機器であれば、家庭用、事務用、工業用等のあらゆる産業分野で使用される裁断装置の投入口に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る裁断装置の投入口構造を示す断面図である。 上記裁断装置の投入口構造が適用される裁断装置を示す斜視図である。 上記裁断装置の投入口構造の弾性部材と通路部材を示す説明図である。 指の厚みを示す説明図である。 上記裁断装置の投入口構造の使用状態を示す断面図である。 上記裁断装置の投入口構造の変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る裁断装置の投入口構造を示す要部断面図であり、(a)は裁断装置の横方向中央部を切断したもので、(b)はその近傍を切断したものである。 上記投入口構造の適用される裁断装置を示す断面斜視図である。 壁面部材を取り外した状態のハウジング本体を示す斜視図である。 第1の回転刃を示す正面図である。 上記回転刃の構成を示す斜視図である。 上記回転刃の構成を示す説明図である。 壁面部材を裏面側から見た状態の斜視図である。 壁面部材の断面図であり、(a)は嵌合凹部の断面形状を示し、(b)は階段部の断面形状を示す。 ロック部材を外側から見た状態を示す斜視図である。 ロック部材を内側から見た状態を示す斜視図である。 シュレッダーの横方向中央部を切断した状態を示す要部断面斜視図であり、(a)は投入口に厚みのあるものが挿入された状態を示し、(b)はロック部材を解除する状態を示す。 図8のA−A線を切断した状態を示す要部断面斜視図であり、(a)は初期状態を示し、(b)は投入口に厚みのあるものが挿入された状態を示し、(c)はロック部材を解除して壁面部材を大きく引き離した状態を示す。 投入口に厚みのある物が挿入されて押圧部材に外圧が加わった際の投入口構造を示し、(a)はシュレッダーの横方向中央部を切断したもので、(b)はその近傍を切断したものである。 投入口に指などが挿入されて押圧部材に大きな外圧が加わった際の投入口構造を示し、(a)はシュレッダーの横方向中央部を切断したもので、(b)はその近傍を切断したものである。 ロック部材を解除する際の投入口構造を示し、(a)は、ロック解除操作時におけるシュレッダーの横方向中央部を切断したもので、(b)は、壁面部材をシュレッダー本体から大きく引き引き離した状態において、中央部近傍を切断したものである。 上記裁断装置の投入口構造の変形例における壁面部材を示す斜視図である。
符号の説明
1・・投入口構造
2・・・シュレッダー(裁断装置)
3・・・投入口
4・・・ハウジング、ハウジング本体
5・・・裁断刃
6・・・電源スイッチ
7・・・フレーム
8・・・扉
9・・・通路
10・・・弾性部材(壁面部材)
11・・・先端部
12・・・スプリング
13・・・逃げ面
20・・・通路部材
21・・・通路壁部
22・・・底壁部
23・・・後壁部
30・・・リミットスイッチ
31・・・小孔
41・・・導入面
42・・・突起
51・・・第1の回転刃
52・・・回転軸
53・・・丸刃
54・・・回転刃ケース
54’・・・単位ケース
55・・・薄刃
56・・・スペーサ
57・・・凹部
58・・・第2の回転刃
59・・・ガード部材
60・・・マイクロスイッチ
110・・・壁面部材
111・・・上面
112・・・投入口側
113・・・背面部側
114・・・通路面
115・・・嵌合凹部
116・・・階段部
118・・・ガイド溝
120・・・ロック部材
121・・・嵌合凸部
122・・・係止部
123・・・空間部
124・・・操作部
126・・・階段部
130・・・スプリング
131・・・取付部
132・・・孔

Claims (5)

  1. ハウジング内に投入されたシート材を裁断する裁断装置(2)の投入口構造(1)であって、
    投入口(3)から裁断刃(5)に向けて幼児の指の厚みよりも狭い通路を設け、該通路を拡幅する方向に変位可能な壁面部材(10、110)を配設したことを特徴とする裁断装置の投入口構造。
  2. 前記壁面部材(10)を、前記通路の始端部に設けられた弾性部材(10)とし、該壁面部材(10)が弾性変形されることによって前記通路が変位されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の裁断装置の投入口構造。
  3. 前記壁面部材(110)を、投入口に向かう壁面を構成する部材で構成し、該壁面部材(110)に設けられた係止部(18)が、前記ハウジング(4)に取り付けられた被係止部(42)に係止されながら摺動することによって、前記通路が拡幅される方向に変位するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の裁断装置の投入口構造。
  4. 前記係止部(18)を、前記壁面部材(10)に設けられたガイド溝(18)によって構成し、前記被係止部(18)を、前記ハウジング(4)に取り付けられた突起部(42)によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の裁断装置の投入口構造。
  5. 前記壁面部材(10、110)の変位によって操作されるスイッチ(30)を更に設け、該スイッチ(30)が操作されることによって前記裁断刃(5)が駆動不能になるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つの請求項に記載の裁断装置の投入口構造。
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