JP2008118819A - ディスク装置 - Google Patents

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和紀 梶川
Toshiaki Fukui
利明 福井
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Abstract

【課題】ディスクを回転させるモータの故障をディスクの再生中において適切に検出することが可能なディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置101は、ディスク200を回転させるモータ1と、ディスク200からデータを読み出し、読み出したデータに基づいてディスク200を再生する再生部5と、モータ1に駆動電圧を供給する駆動部2と、モータ1がディスク200を回転させ、かつ再生部5がディスク200を再生している期間のうち、再生部5がディスク200に対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において駆動電圧を3回以上検出し、連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値に基づいてモータ1の故障の有無を判定する故障検出部3と、モータ1が故障であると判定された場合、駆動部2の動作を停止する制御部4とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスク装置に関し、特に、ディスクを回転させるモータの故障を検出するディスク装置に関する。
スピンドルを用いてディスクを回転させるモータを備えるディスク装置では、モータ内のブラシ(電極)が磨耗してカスが発生し、発生したカスによってモータ内の整流子(コミテータ)がショートする場合がある。整流子がショートするとスピンドルの回転が停止し、ディスクの回転が停止してしまう。そして、ディスクの回転が停止すると、ディスク装置におけるCPU(Central Processing Unit)等の制御部は、モータを駆動する駆動IC(Integrated Circuit)の出力電流を増大させてスピンドルの回転速度を上げようとするため、駆動ICが大電流に起因して発熱してしまう。そうすると、駆動ICが発熱によって誤動作し、ディスク装置におけるピックアップユニット内の可動部分であるアクチュエータに大電流を流してしまい、アクチュエータのカバー等が燃えてしまう場合がある。また、ディスクの回転が停止すると、フォーカスおよびトラッキングに関する正常な信号が制御部において得られない。このため、制御部が駆動ICを誤制御することにより、ディスク装置におけるピックアップユニット内の可動部分であるアクチュエータへ駆動ICから大電流が流れ、アクチュエータのカバー等が燃えてしまう場合がある。
ところで、特許文献1には、以下のような負荷短絡故障検出装置が開示されている。すなわち、負荷電流駆動手段と、負荷電流制御手段と、負荷電流検出手段と、負荷短絡故障判定手段とを備え、負荷電流の検出値が,第1の所定時間内に所定値を越える状態が,第2の所定時間継続した場合に負荷の短絡故障であると判定する。
特開平10−191551号公報
しかしながら、特許文献1では、ディスクを回転させるモータの故障をディスクの再生中において適切に検出する構成は開示されていない。
それゆえに、本発明の目的は、ディスクを回転させるモータの故障をディスクの再生中において適切に検出することが可能なディスク装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある局面に係わるディスク装置は、ディスクを回転させるモータと、ディスクからデータを読み出し、読み出したデータに基づいてディスクを再生する再生部と、モータに駆動電圧を供給する駆動部とを備えたディスク装置において、モータがディスクを回転させ、かつ再生部がディスクを再生している期間のうち、再生部がディスクに対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において駆動電圧を3回以上検出し、連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値に基づいてモータの故障の有無を判定する故障検出部と、モータが故障であると判定された場合、駆動部の動作を停止する制御部とを備え、故障検出部は、さらに、駆動電圧の検出時におけるディスクの再生位置に基づいて、予め設定された複数個の閾値の中から1個の閾値を選択し、故障検出部は、選択した閾値と連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値とを比較し、比較結果に基づいてモータの故障の有無を判定し、モータは2個のブラシと3個の整流子とを含むDCモータであり、駆動部は、2個のブラシ間に駆動電圧として一定の電位差を与え、故障検出部は、反転入力端子および非反転入力端子が2個のブラシと1対1で電気的に接続されるオペアンプと、オペアンプの出力に基づいてモータの故障の有無を判定する故障判定部とを含む。
また本発明のさらに別の局面に係わるディスク装置は、ディスクを回転させるモータと、ディスクからデータを読み出し、読み出したデータに基づいてディスクを再生する再生部と、モータに駆動電圧を供給する駆動部とを備えたディスク装置において、モータがディスクを回転させ、かつ再生部がディスクを再生している期間のうち、再生部がディスクに対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において駆動電圧を3回以上検出し、連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値に基づいてモータの故障の有無を判定する故障検出部と、モータが故障であると判定された場合、駆動部の動作を停止する制御部とを備える。
好ましくは、故障検出部は、さらに、駆動電圧の検出時におけるディスクの再生位置に基づいて、予め設定された複数個の閾値の中から1個の閾値を選択し、故障検出部は、選択した閾値と連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値とを比較し、比較結果に基づいてモータの故障の有無を判定する。
好ましくは、モータは2個のブラシを含むDCモータであり、駆動部は、2個のブラシ間に駆動電圧として一定の電位差を与え、故障検出部は、反転入力端子および非反転入力端子が2個のブラシと1対1で電気的に接続されるオペアンプと、オペアンプの出力に基づいてモータの故障の有無を判定する故障判定部とを含む。
好ましくは、モータは、2個のブラシと3個の整流子とを含むDCモータである。
本発明によれば、ディスクを回転させるモータの故障をディスクの再生中において適切に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係るディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。
図1を参照して、ディスク装置101は、スピンドルモータ1と、駆動IC(駆動部)2と、オペアンプ12と、ディスク再生部5と、CPU11とを備える。ディスク再生部5は、ピックアップユニット13と、信号処理部14とを含む。CPU11は、制御部4と、故障判定部15とを含む。オペアンプ12と、故障判定部15とは、故障検出部3を構成する。ディスク200は、たとえばCD(Compact Disk)またはDVD(Digital Versatile Disk)である。
CPU11は、ディスク装置101における各部を制御する。CPU11における制御部4は、ピックアップユニット13から受けたディスク200の回転状態を表わす信号に基づいて、駆動IC2へリファレンス電圧VREFおよびオフセット電圧V1を出力する。
駆動IC2は、CPU11から受けたリファレンス電圧VREFおよびオフセット電圧V1の差に基づいて、駆動電圧を電圧供給線SP+およびSP−を介してスピンドルモータ1に供給する。
スピンドルモータ1は、駆動IC2から受けた駆動電圧に基づいてスピンドルを回転させることにより、ディスク200を回転させる。
故障検出部3は、駆動IC2がスピンドルモータ1に供給する駆動電圧を検出し、駆動電圧の検出結果に基づいてスピンドルモータ1の故障の有無を判定する。
制御部4は、故障検出部3によってスピンドルモータ1が故障であると判定された場合、駆動IC2の動作を停止する。
ディスク再生部5は、ディスク200からデータを読み出し、読み出したデータに基づいてディスク200を再生する。より詳細には、ピックアップユニット13は、図示しないアクチュエータを含み、フォーカスおよびトラッキングを行なう。また、ピックアップユニット13は、ディスク200の半径方向に走査しながら、ディスク200の表面にレーザ光を照射し、反射光を電気信号に変換することによりディスク200からデータを読み出す。信号処理部14は、ピックアップユニット13から受けた読み出しデータに対して復調処理およびデコード処理等を行なうことにより、ディスク200の再生処理を行なう。
図2は、スピンドルモータ1の構成を示す図である。
図2を参照して、スピンドルモータ1は、たとえばDC(Direct Current)モータであり、ブラシB1およびB2と、整流子C1〜C3と、コイルL1〜L3とを含む。
たとえば、駆動IC2は、電圧供給線SP+の電位を3Vに設定し、電圧供給線SP−の電位を1Vに設定することにより、スピンドルモータ1に2Vの直流電圧を駆動電圧として供給する。すなわち、駆動IC2は、電圧供給線SP+に接続される駆動IC2の出力端子の電圧を3Vに設定し、電圧供給線SP−に接続される駆動IC2の出力端子の電圧を1Vに設定することにより、電圧供給線SP+およびSP−間すなわちブラシB1およびB2間に2Vの電位差を与える。
そして、駆動IC2が電圧供給線SP+およびSP−を介して供給する直流電圧に基づいて、ブラシB1およびB2間には整流子C1〜C3の一部およびコイルL1〜L3の一部を介して直流電流が流れる。
整流子C1〜C3は、図示しない回転軸に連動して回転する。整流子C1〜C3の回転に応じてそれぞれコイルL1〜L3に流れる電流の有無および向きが変わり、図示しない回転軸の回転すなわちスピンドルモータ1の回転が継続される。
再び図1を参照して、オペアンプ12は、非反転入力端子が電圧供給線SP+を介してブラシB1に電気的に接続され、反転入力端子が電圧供給線SP−を介してブラシB2に電気的に接続される。オペアンプ12は、非反転入力端子の電位および反転入力端子の電位差すなわちブラシB1およびB2間に印加される駆動電圧に対応する電圧を故障判定部15へ出力する。
故障判定部15は、オペアンプ12から受けた電圧に基づいてスピンドルモータ1の故障判定を行なう。
図3(a)は、制御部4が駆動IC2へ出力する電圧を示す波形図である。(b)は、駆動IC2がスピンドルモータ1に供給する駆動電圧を示す波形図である。
図3(a)を参照して、制御部4は、駆動IC2へリファレンス電圧VREFおよびオフセット電圧V1を出力する。制御部4は、PWM(パルス幅変調:Pulse Width Modulation)方式に基づいてパルス状のオフセット電圧V1を駆動IC2に供給する。
図3(b)を参照して、駆動IC2は、制御部4から受けたリファレンス電圧VREFおよびオフセット電圧V1の差に基づいて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を電圧供給線SP+およびSP−を介してスピンドルモータ1に供給する。
オフセット電圧V1がリファレンス電圧VREFより大きい場合と小さい場合とで駆動IC2がスピンドルモータ1へ供給する直流電圧の極性が逆になり、スピンドルモータ1の回転方向が逆になる。図3(b)においては、左から1個目〜3個目までのパルス電圧がスピンドルモータ1に供給されている場合と、左から4個目および5個目のパルス電圧がスピンドルモータ1に供給されている場合とでスピンドルモータ1の回転方向が逆になる。
再び図2を参照して、ブラシB1およびB2が磨耗するとブラシのカスが発生する。そして、ブラシのカスが整流子間に入り込む量が増えるにつれてブラシ間の電気抵抗値が徐々に小さくなり、最終的にはブラシ間が完全ショート状態となる。そうすると、制御部4からは図3(a)に示すような波形の電圧が供給されているにも関わらず、電圧供給線SP+およびSP−に現われる電圧の差すなわち駆動IC2からスピンドル1へ供給される駆動電圧は徐々に小さくなり、ブラシ間の完全ショート状態において0Vとなる。
[動作]
図4は、本発明の実施の形態に係るディスク装置がスピンドルモータ1の故障検出を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。ここでは、故障判定部15が駆動電圧を10回検出する期間が、ディスク200の半回転期間に相当すると仮定する。また、A格納庫およびB格納庫とは、故障判定部15が有する、変数の格納領域である。
CPU11における故障判定部15は、変数iおよびNを0に設定し、また、B格納庫の値を0に設定する(S1)。
ディスク200の再生時、信号処理部14は、ピックアップユニット13から受けた読み出しデータに対して復調処理およびデコード処理等を行なう。ここで、ピックアップユニット13がディスク200からデータを読み出す速度と比べて信号処理部14が復調処理およびデコード処理等を行なう速度は遅い。このため、信号処理部14はピックアップユニット13から受けた読み出しデータを図示しないメモリに一時保存するが、メモリが一杯になるとCPU11へポーズコマンドを出力する。
CPU11における制御部4は、信号処理部14からポーズコマンドを受けると、ピックアップユニット13を制御して、ディスク200に対するデータ読み出しを停止させる。このとき、制御部4は、駆動IC2を制御してスピンドルモータ1の回転を継続させる。
CPU11における故障判定部15は、信号処理部14がポーズコマンドを出力していない場合には待機する(S2でNO)。
一方、故障判定部15は、信号処理部14がポーズコマンドを出力した場合には(S2でYES)、電圧供給線SP+およびSP−の電圧差、すなわち駆動IC2がスピンドルモータ1に供給している駆動電圧値をオペアンプ12から取得する(S3)。なお、ここでは、オペアンプ12は、電圧供給線SP+およびSP−の電圧差をそのまま故障判定部15に出力する構成であるとしたが、これに限定するものではない。オペアンプ12が、電圧供給線SP+およびSP−の電圧差に対応する電圧を出力する構成であってもよい。たとえば、オペアンプ12が、電圧供給線SP+およびSP−の電圧差を整数倍した電圧を故障判定部15に出力し、故障判定部15が、電圧供給線SP+およびSP−の電圧差の何倍がオペアンプ12から出力されているかを認識していれば、故障判定部15は駆動電圧を取得することができる。
故障判定部15は、変数i=0である場合すなわち信号処理部14がポーズコマンドを出力してから故障判定部15が初めて駆動電圧値を取得した場合には(S4でYES)、駆動電圧値をA格納庫に格納する(S5)。
故障判定部15は、変数iに1を加える(S11)。
故障判定部15は、変数iが9ではない場合、すなわち信号処理部14がポーズコマンドを出力してから故障判定部15が駆動電圧値を取得した回数が10未満である場合であって(S12でNO)信号処理部14がポーズコマンドを引き続き出力しているときには(S13でNO)、再び駆動電圧値をオペアンプ12から取得する(S3)。
一方、故障判定部15は、変数iが9ではない場合であって(S12でNO)信号処理部14がポーズコマンドの出力を停止したときには(S13でYES)、再び初期設定を行ない、信号処理部14がポーズコマンドを出力するまで待機する(S1およびS2)。このように、変数iが10となる期間、すなわちディスク200の半回転期間、駆動電圧を検出する構成により、図2に示すスピンドルモータにおいて、整流子間の電気抵抗値の低下またはショート状態を確実に検出することができる。なお、駆動電圧を検出する期間はディスク200の半回転期間に限定されるものではなく、スピンドルモータ1が整流子間の電気抵抗値の低下またはショート状態を確実に検出できる期間を設定することができる。
また、故障判定部15は、変数i=0ではない場合すなわち信号処理部14がポーズコマンドを出力してから故障判定部15が駆動電圧値を取得したのが2回目以降である場合には(S4でNO)、A格納庫に格納された駆動電圧値と今回取得した駆動電圧値との差の絶対値を算出する(S6)。
故障判定部15は、算出した絶対値が前回B格納庫に格納した値以上である場合(S7でYES)には、B格納庫の値を今回算出した絶対値に更新する(S8)。一方、故障判定部15は、算出した絶対値が前回B格納庫に格納した値未満である場合(S7でNO)には、B格納庫の値を更新しない(S9)。なお、信号処理部14がポーズコマンドを出力してから故障判定部15が駆動電圧値を取得したのが2回目である場合には、B格納庫には初期値0が設定されているため、B格納庫の値は必ず更新される(S8)。
故障判定部15は、変数iが9である場合、すなわち信号処理部14がポーズコマンドを出力してから故障判定部15が駆動電圧値を10回取得した場合には(S12でYES)、駆動電圧値の取得時におけるディスク200の再生位置、たとえばディスク200のアドレスを検出する(S14)。このとき、B格納庫には、ディスク200の半回転期間における駆動電圧の最大変化量が格納されている。
故障判定部15は、予め設定されたディスク200の再生位置と閾値との対応関係を示すテーブルを記憶している。そして、故障判定部15は、検出したディスク200の再生位置に対応する閾値をテーブルから選択する(S15)。たとえば、故障判定部15は、ディスク200の再生位置がディスクの外周である場合には小さい閾値を選択し、ディスク200の再生位置がディスクの内周である場合には大きい閾値を選択する。
故障判定部15は、選択した閾値とB格納庫に格納された値とを比較し、B格納庫に格納された値が閾値以下である場合には(S16でYES)、変数Nに1を加える(S17)。
故障判定部15は、変数N=2でない場合には(S18でNO)、スピンドルモータ1が故障である旨を未だCPU11に通知しない。そして、CPU11は、ディスク200の再生処理をディスク装置101における各部に続行させる(S20)。また、故障判定部15は、変数iおよびB格納庫に格納された値を0に設定し、信号処理部14がポーズコマンドを出力するまで待機する(S21およびS22)。
一方、故障判定部15は、選択した閾値とB格納庫に格納された値とを比較し、B格納庫に格納された値が閾値未満である場合には(S16でNO)、スピンドルモータ1は正常であると判断し、変数Nを0に設定する(S19)。そして、CPU11は、ディスク200の再生処理をディスク装置101における各部に続行させる(S20)。また、故障判定部15は、変数iおよびB格納庫に格納された値を0に設定し、信号処理部14がポーズコマンドを出力するまで待機する(S21およびS22)。
故障判定部15は、変数N=2である場合には(S18でYES)、スピンドルモータ1は故障していると判断し、制御部4に通知する。このように、3回連続で駆動電圧の最大変化量が閾値以上となる場合にスピンドルモータ1は故障していると判断する構成により、より正確にモータの故障を検出することが可能となる。
制御部4は、スピンドルモータ1の故障通知を故障判定部15から受けて、ディスク200の再生処理を停止する。より具体的には、たとえば、制御部4は、駆動IC2へオフセット電圧V1としてリファレンス電圧VREFを出力することにより、駆動IC2からスピンドルモータ1への電流供給を停止させる。すなわち、駆動IC2は、電圧供給線SP+およびSP−にそれぞれ接続される駆動IC2の出力端子の電圧を等電圧に設定する(S22)。
図5は、故障判定部15が算出する駆動電圧の最大変化量を示すグラフ図である。
図5を参照して、グラフAはスピンドルモータ1が異常である場合を示し、グラフCはスピンドルモータ1が正常である場合を示し、グラフBはグラフAから所定値だけマージンを与えたグラフであり、Vthは故障判定部15が選択する閾値を示す。
ここで、CDおよびDVDに対応するディスク装置では、CLV(Constant Linear Velocity)制御が採用されている。CLV制御では、ディスクの外周と比べて内周の回転速度が速くなる。したがって、ディスク200の再生位置がディスクの外周である場合と比べてディスク200の再生位置がディスクの内周である場合の方が、駆動IC2からスピンドル1へ供給される駆動電圧が大きくなる。
このため、グラフA〜Cに示すように、ディスク200の半回転期間における駆動電圧の最大変化量は、ディスク200の再生位置がディスクの外周である場合と比べてディスク200の再生位置がディスクの内周である場合の方が大きくなる。
また、グラフAおよびCに示すように、駆動電圧の最大変化量は、スピンドルモータ1が正常である場合と比べて異常である場合の方が大きくなる。
したがって、故障判定部15は、ディスク200の再生位置がディスクの外周である場合には小さい閾値を選択し、ディスク200の再生位置がディスクの内周である場合には大きい閾値を選択する。このような構成により、ディスクの再生位置に応じて適切にモータの故障を検出することができる。
また、故障判定部15が記憶するテーブルにおける閾値は、ディスク200のばらつきを考慮して、グラフAから所定値だけマージンを与えたグラフBとグラフCとの間に設定される。
ここで、図2に示すようにスピンドルモータが3個の整流子を含む3極モータである場合であって、3箇所の整流子間の隙間のうち1箇所だけがショート状態となったときには、コイルに誘導起電力が発生しない期間と発生する期間とが繰り返されることになる。このため、スピンドルモータは、回転速度は遅くなるが、慣性力によって回転を継続する。しかしながら、本発明の実施の形態に係るディスク装置では、故障検出部3は、ディスク200の再生時、駆動電圧を検出し、検出した駆動電圧に基づいてスピンドルモータ1の故障の有無を判定する。このような構成により、ディスクが回転している場合でもモータの故障を検出することができる。
また、本発明の実施の形態に係るディスク装置では、故障検出部3は、スピンドルモータ1がディスク200を回転させ、かつディスク再生部5がディスク200を再生している期間のうち、ディスク再生部5がディスク200に対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において駆動電圧を複数回検出する。そして、故障検出部3は、連続して検出した駆動電圧の差に基づいてスピンドルモータ1の故障の有無を判定する。
このような構成により、ディスク200の再生中において、ディスク装置101の処理負荷を増大させることなくモータの故障を検出することができる。なお、2個の整流子を含むスピンドルモータにおいても、整流子間が完全にショートしていない場合には回転が継続される場合があり、本発明の実施の形態に係るディスク装置では、このような2個の整流子を含むスピンドルモータの故障も適切に検出することができる。
また、たとえば故障検出部3が、スピンドルモータ1がディスク200を回転させ、かつディスク再生部5がディスク200を再生している期間のうち、ディスク再生部5がディスク200に対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において駆動電圧を複数回検出する。そして、故障検出部3が、検出した複数個の駆動電圧の最大値および最小値の差に基づいてスピンドルモータ1の故障の有無を判定する構成が考えられる。ところが、このような構成では、ディスク200の偏重心が大きい場合には、駆動電圧が大きく変動するため、故障検出部3がスピンドルモータ1を誤って故障であると判断してしまう場合がある。
しかしながら、本発明の実施の形態に係るディスク装置では、スピンドルモータ1がディスク200を回転させ、かつディスク再生部5がディスク200を再生している期間のうち、ディスク再生部5がディスク200に対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において駆動電圧を3回以上検出する。そして、故障検出部3は、連続して検出した駆動電圧の差の最大値に基づいてスピンドルモータ1の故障の有無を判定する。ディスク200の偏重心に起因する駆動電圧の変化量は、スピンドルモータ1の故障時における駆動電圧の変化量よりも一般的に小さいことから、本発明の実施の形態に係るディスク装置では、故障検出部3がスピンドルモータ1を誤って故障であると判断してしまうことを防ぐことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 スピンドルモータ1の構成を示す図である。 (a)は、制御部4が駆動IC2へ出力する電圧を示す波形図である。(b)は、駆動IC2が出力する駆動電圧を示す波形図である。 本発明の実施の形態に係るディスク装置がスピンドルモータ1の故障検出を行なう際の動作手順を定めたフローチャートである。 故障判定部15が算出する駆動電圧の最大変化量を示すグラフ図である。
符号の説明
1 スピンドルモータ、2 駆動IC(駆動部)、3 故障検出部、4 制御部、5 ディスク再生部、11 CPU、12 オペアンプ、13 ピックアップユニット、14 信号処理部、15 故障判定部、101 ディスク装置、200 ディスク、B1,B2 ブラシ、C1〜C3 整流子、L1〜L3 コイル、SP+,SP− 電圧供給線。

Claims (5)

  1. ディスクを回転させるモータと、
    前記ディスクからデータを読み出し、前記読み出したデータに基づいて前記ディスクを再生する再生部と、
    前記モータに駆動電圧を供給する駆動部とを備えたディスク装置において、
    前記モータが前記ディスクを回転させ、かつ前記再生部が前記ディスクを再生している期間のうち、前記再生部が前記ディスクに対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において前記駆動電圧を3回以上検出し、連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値に基づいて前記モータの故障の有無を判定する故障検出部と、
    前記モータが故障であると判定された場合、前記駆動部の動作を停止する制御部とを備え、
    前記故障検出部は、さらに、前記駆動電圧の検出時における前記ディスクの再生位置に基づいて、予め設定された複数個の閾値の中から1個の閾値を選択し、
    前記故障検出部は、前記選択した閾値と前記連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値とを比較し、前記比較結果に基づいて前記モータの故障の有無を判定し、
    前記モータは2個のブラシと3個の整流子とを含むDCモータであり、
    前記駆動部は、前記2個のブラシ間に前記駆動電圧として一定の電位差を与え、
    前記故障検出部は、
    反転入力端子および非反転入力端子が前記2個のブラシと1対1で電気的に接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの出力に基づいて前記モータの故障の有無を判定する故障判定部とを含むディスク装置。
  2. ディスクを回転させるモータと、
    前記ディスクからデータを読み出し、前記読み出したデータに基づいて前記ディスクを再生する再生部と、
    前記モータに駆動電圧を供給する駆動部とを備えたディスク装置において、
    前記モータが前記ディスクを回転させ、かつ前記再生部が前記ディスクを再生している期間のうち、前記再生部が前記ディスクに対するデータ読み出しを停止してから再開するまでの期間において前記駆動電圧を3回以上検出し、連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値に基づいて前記モータの故障の有無を判定する故障検出部と、
    前記モータが故障であると判定された場合、前記駆動部の動作を停止する制御部とを備えるディスク装置。
  3. 前記故障検出部は、さらに、前記駆動電圧の検出時における前記ディスクの再生位置に基づいて、予め設定された複数個の閾値の中から1個の閾値を選択し、
    前記故障検出部は、前記選択した閾値と前記連続して検出した2個の駆動電圧の差の最大値とを比較し、前記比較結果に基づいて前記モータの故障の有無を判定する請求項2記載のディスク装置。
  4. 前記モータは2個のブラシを含むDCモータであり、
    前記駆動部は、前記2個のブラシ間に前記駆動電圧として一定の電位差を与え、
    前記故障検出部は、
    反転入力端子および非反転入力端子が前記2個のブラシと1対1で電気的に接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの出力に基づいて前記モータの故障の有無を判定する故障判定部とを含む請求項2記載のディスク装置。
  5. 前記モータは、2個のブラシと3個の整流子とを含むDCモータである請求項2記載のディスク装置。
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