JP2008117693A - 電磁スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】固定鉄心3がベース部23とディスク部24とからなる電磁スイッチにおいて、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制することを目的とする。
【解決手段】ディスク部24をなす金属板25を、初期状態から組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量を織り込んだ形状に設ける。これにより、金属板25が初期状態から組付状態に至る間に軸方向に折れ曲がって変形しても、これらの変形量は金属板25自身の変形により吸収される。このため、ベース部23の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
【選択図】図2
【解決手段】ディスク部24をなす金属板25を、初期状態から組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量を織り込んだ形状に設ける。これにより、金属板25が初期状態から組付状態に至る間に軸方向に折れ曲がって変形しても、これらの変形量は金属板25自身の変形により吸収される。このため、ベース部23の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気回路を開閉する電磁スイッチに関する。
従来より、図5に示すような固定鉄心100を備える電磁スイッチが公知である(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この固定鉄心100は、ソレノイドコイルの内周側で可動鉄心に対向して配されるベース部101と、ベース部101の外周に配され、ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部102とを有する。
ここで、ディスク部102は、複数枚の金属板103を積層してなり、複数枚の金属板103を、順次、ベース部101のボス104の外周に圧入貫通させて形成される。さらに、この積層により一体物となった固定鉄心100は、ディスク部102に荷重を負荷されてヨークに組み付けられる。
このため、ディスク部102をなす各々の金属板103は、未使用の初期状態からヨークへの組付が終了したときの組付状態に至る間に、軸方向に微小に折れ曲がってしまう。この結果、ベース部101が軸方向にずれるので、接点たわみ量が設計値に対して変動してしまう。
特表2002−524826号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、固定鉄心がベース部とディスク部とからなる電磁スイッチにおいて、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の電磁スイッチは、ソレノイドコイルへの通電により、可動鉄心を固定鉄心の方に磁気吸引するとともに、可動鉄心と連動する可動接点を固定接点に当接させるものである。
そして、固定鉄心は、ソレノイドコイルの内周側で可動鉄心に対向して配され、可動鉄心を磁気吸引するベース部と、ベース部の外周に配され、ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部とを有する。さらに、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、未使用の初期状態から外郭への組付が終了したときの組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている(以下、軸方向の変形量が織り込まれて設けられた金属板を「特殊加工板」と呼ぶ)。
請求項1に記載の電磁スイッチは、ソレノイドコイルへの通電により、可動鉄心を固定鉄心の方に磁気吸引するとともに、可動鉄心と連動する可動接点を固定接点に当接させるものである。
そして、固定鉄心は、ソレノイドコイルの内周側で可動鉄心に対向して配され、可動鉄心を磁気吸引するベース部と、ベース部の外周に配され、ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部とを有する。さらに、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、未使用の初期状態から外郭への組付が終了したときの組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている(以下、軸方向の変形量が織り込まれて設けられた金属板を「特殊加工板」と呼ぶ)。
これにより、特殊加工板および他の金属板が初期状態から組付状態に至る間に軸方向に折れ曲がって変形しても、これらの変形量は特殊加工板の変形により吸収される。このため、ベース部の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の電磁スイッチによれば、少なくとも1枚の金属板は、変形する向きとは逆の向きに折り曲げられることにより、軸方向の変形量が織り込まれている。
この手段は、特殊加工板において軸方向の変形量を織り込むための一形態を示すものである。そして、上記のように、金属板を変形する向きとは逆の向きに折り曲げることにより、簡便に特殊加工板を製作できる。
請求項2に記載の電磁スイッチによれば、少なくとも1枚の金属板は、変形する向きとは逆の向きに折り曲げられることにより、軸方向の変形量が織り込まれている。
この手段は、特殊加工板において軸方向の変形量を織り込むための一形態を示すものである。そして、上記のように、金属板を変形する向きとは逆の向きに折り曲げることにより、簡便に特殊加工板を製作できる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の電磁スイッチによれば、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、少なくとも1枚の金属板は、荷重が作用する力点よりも外周側の部分の折り曲げ角が、力点よりも内周側の部分の折り曲げ角よりも大きい。
これにより、金属板のボスへの圧入貫通で生じる変形量、および固定鉄心の外郭への組付で生じる変形量の各々に応じて、力点よりも内周側と力点よりも外周側とで折り曲げ角を可変することができる。このため、特殊加工板による変形量の吸収が、より精密に行われるので、接点たわみ量の設計値からの変動幅を、さらに縮小することができる。
請求項3に記載の電磁スイッチによれば、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、少なくとも1枚の金属板は、荷重が作用する力点よりも外周側の部分の折り曲げ角が、力点よりも内周側の部分の折り曲げ角よりも大きい。
これにより、金属板のボスへの圧入貫通で生じる変形量、および固定鉄心の外郭への組付で生じる変形量の各々に応じて、力点よりも内周側と力点よりも外周側とで折り曲げ角を可変することができる。このため、特殊加工板による変形量の吸収が、より精密に行われるので、接点たわみ量の設計値からの変動幅を、さらに縮小することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載の電磁スイッチによれば、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、軸方向に隆起して剛性が高められた部分(高剛性部と呼ぶ)を有する。
これにより、金属板のボスへの圧入貫通、および固定鉄心の外郭への組付でディスク部に生じる変形、つまり、固定鉄心の製作および組付によりディスク部に生じる変形が高剛性部により抑制される。このため、ベース部の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
請求項4に記載の電磁スイッチによれば、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、軸方向に隆起して剛性が高められた部分(高剛性部と呼ぶ)を有する。
これにより、金属板のボスへの圧入貫通、および固定鉄心の外郭への組付でディスク部に生じる変形、つまり、固定鉄心の製作および組付によりディスク部に生じる変形が高剛性部により抑制される。このため、ベース部の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載の電磁スイッチによれば、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、高剛性部は、荷重が作用する力点を含むように設けられている。
これにより、固定鉄心の組付により生じる変形を効率的に防止できる。
請求項5に記載の電磁スイッチによれば、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、高剛性部は、荷重が作用する力点を含むように設けられている。
これにより、固定鉄心の組付により生じる変形を効率的に防止できる。
最良の形態1の電磁スイッチは、ソレノイドコイルへの通電により、可動鉄心を固定鉄心の方に磁気吸引するとともに、可動鉄心と連動する可動接点を固定接点に当接させるものである。
そして、固定鉄心は、ソレノイドコイルの内周側で可動鉄心に対向して配され、可動鉄心を磁気吸引するベース部と、ベース部の外周に配され、ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部とを有する。さらに、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、未使用の初期状態から外郭への組付が終了したときの組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている(以下、軸方向の変形量が織り込まれて設けられた金属板を「特殊加工板」と呼ぶ)。
また、特殊加工板は、変形する向きとは逆の向きに折り曲げられることにより、軸方向の変形量が織り込まれている。
そして、固定鉄心は、ソレノイドコイルの内周側で可動鉄心に対向して配され、可動鉄心を磁気吸引するベース部と、ベース部の外周に配され、ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部とを有する。さらに、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、未使用の初期状態から外郭への組付が終了したときの組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている(以下、軸方向の変形量が織り込まれて設けられた金属板を「特殊加工板」と呼ぶ)。
また、特殊加工板は、変形する向きとは逆の向きに折り曲げられることにより、軸方向の変形量が織り込まれている。
最良の形態2の電磁スイッチによれば、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、特殊加工板は、荷重が作用する力点よりも外周側の部分の折り曲げ角が、力点よりも内周側の部分の折り曲げ角よりも大きい。
最良の形態3の電磁スイッチによれば、ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、軸方向に隆起して剛性が高められた部分(高剛性部と呼ぶ)を有する。
また、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、高剛性部は、荷重が作用する力点を含むように設けられている。
また、固定鉄心は、ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて外郭に組み付けられ、高剛性部は、荷重が作用する力点を含むように設けられている。
〔実施例1の構成〕
実施例1の電磁スイッチ1の構成を、図1を用いて説明する。
電磁スイッチ1は、例えば、周知の直流モータ(図示せず)とともに車両に搭載されるスタータ(図示せず)を構成し、電源やモータ回路等により構成されるスタータ回路(図示せず)を開閉するために用いられる。
実施例1の電磁スイッチ1の構成を、図1を用いて説明する。
電磁スイッチ1は、例えば、周知の直流モータ(図示せず)とともに車両に搭載されるスタータ(図示せず)を構成し、電源やモータ回路等により構成されるスタータ回路(図示せず)を開閉するために用いられる。
この電磁スイッチ1は、通電を受けて磁界を形成するソレノイドコイル2と、ソレノイドコイル2の内周側および一方側に固定して配される固定鉄心3と、ソレノイドコイル2の内周で固定鉄心3に対向して配され、ソレノイドコイル2への通電により一方側に磁気吸引される可動鉄心4と、可動鉄心4を他方側に付勢するリターンスプリング5と、スタータ回路に接続される固定接点6と、固定接点6の他方側に配され、固定接点6に離接することでスタータ回路を開閉する可動接点7と、可動接点7を一方側に付勢する接点圧スプリング8と、可動鉄心4と可動接点7とを連動させるロッド9とを備える。
ここで、電磁スイッチ1の外郭は、ソレノイドコイル2の外周を覆うヨーク13の内周に、樹脂カバー14を装着し、ヨーク13の一端を樹脂カバー14にかしめて固定することで構成されている。
ヨーク13には、ソレノイドコイル2、固定鉄心3および可動鉄心4等が収容されている。ここで、ソレノイドコイル2は、樹脂製のボビン15に内外2層に巻線された2つのコイル16、17により構成されている。すなわち、内周側のコイル16は、可動鉄心4の一方側への変位を開始させる磁気吸引力を発生させるものであり、外周側のコイル17は、一方側に変位した可動鉄心4を保持する磁気吸引力を発生させるものである。また、固定鉄心3と可動鉄心4とは、ボビン15の内周にリターンスプリング5を介して所定の隙間を形成するように配される。
樹脂カバー14には、固定接点6および可動接点7等が収容されるとともに、2本の外部端子18、19が固定され、この外部端子18、19の他端に固定接点6が接続する。
以上の構成により、ソレノイドコイル2に通電が行われると、可動鉄心4が一方側に磁気吸引されて変位するとともに、可動接点7が接点圧スプリング8に付勢され可動鉄心4に連動して一方側に変位する。この結果、可動接点7が、固定接点6に当接して電気回路を閉成する。また、ソレノイドコイル2への通電が停止されると、可動鉄心4がリターンスプリング5に付勢されて他方側に変位するとともに、可動接点7がロッド9に連動して他方側に変位し、固定接点6から離脱して電気回路を開成する。
〔実施例1の特徴〕
実施例1の電磁スイッチ1の特徴を、図1および図2を用いて説明する。
実施例1の電磁スイッチ1によれば、固定鉄心3は、ソレノイドコイル2の内周側で可動鉄心4に対向して配され、可動鉄心4を磁気吸引するベース部23と、ベース部23の外周に配され、ソレノイドコイル2の一方側で磁束を通す円環板状のディスク部24とから構成される。ディスク部24は、複数枚の金属板25を積層してなり、複数枚の金属板25を、順次、ベース部23のボス26の外周に圧入貫通させて形成される。そして、この積層により一体物となった固定鉄心3は、ディスク部24に荷重を負荷されてヨーク13に組み付けられる。
実施例1の電磁スイッチ1の特徴を、図1および図2を用いて説明する。
実施例1の電磁スイッチ1によれば、固定鉄心3は、ソレノイドコイル2の内周側で可動鉄心4に対向して配され、可動鉄心4を磁気吸引するベース部23と、ベース部23の外周に配され、ソレノイドコイル2の一方側で磁束を通す円環板状のディスク部24とから構成される。ディスク部24は、複数枚の金属板25を積層してなり、複数枚の金属板25を、順次、ベース部23のボス26の外周に圧入貫通させて形成される。そして、この積層により一体物となった固定鉄心3は、ディスク部24に荷重を負荷されてヨーク13に組み付けられる。
ここで、ディスク部24をなす全ての金属板25は、未使用の初期状態(つまり、ボス26に圧入貫通される前の状態)からヨーク13への組付が終了したときの組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている。
すなわち、金属板25には、ボス26への圧入貫通、および固定鉄心3のヨーク13への組付を行うため他方側に向けて荷重が負荷されるので、金属板25は、初期状態から組付状態に至る間に他方側に折れ曲がる(以下、「金属板25のボス26への圧入貫通、および固定鉄心3のヨーク13への組付」を「固定鉄心3の製作および組付」と略す)。そして、固定鉄心3の製作および組付により金属板25に生じる軸方向の変形量は、ベース部23の他方側へのずれ量として集約される。
そこで、金属板25を、予め、折れ曲がる向き(他方側)とは逆の向き(一方側)に折り曲げることにより、金属板25に軸方向の変形量を織り込んでおく。この結果、金属板25は、図2(b)に示すように、初期状態から組付状態に至る間に、固定鉄心3の製作および組付により他方側へ折れ曲がり、組付状態において軸方向への変形量がほぼゼロになる。そして、金属板25の軸方向の変形量がほぼゼロになることで、ベース部23の軸方向へのずれが抑制される。
〔実施例1の効果〕
実施例1の電磁スイッチ1によれば、ディスク部24をなす金属板25は、全て、初期状態から組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている。
これにより、金属板25が初期状態から組付状態に至る間に軸方向に折れ曲がって変形しても、これらの変形量は金属板25自身の変形により吸収される。このため、ベース部23の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
実施例1の電磁スイッチ1によれば、ディスク部24をなす金属板25は、全て、初期状態から組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられている。
これにより、金属板25が初期状態から組付状態に至る間に軸方向に折れ曲がって変形しても、これらの変形量は金属板25自身の変形により吸収される。このため、ベース部23の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
また、金属板25は、変形する向き(他方側)とは逆の向き(一方側)に折り曲げられることにより、軸方向の変形量が織り込まれている。
これにより、簡便に軸方向の変形量を金属板25に織り込むことができる。
これにより、簡便に軸方向の変形量を金属板25に織り込むことができる。
実施例2の電磁スイッチ1によれば、図3に示すように、全ての金属板25は、固定鉄心3のヨーク13への組付時に荷重が作用する力点よりも外周側の部分の折り曲げ角が、力点よりも内周側の部分の折り曲げ角よりも大きい。
これにより、金属板25のボス26への圧入貫通で生じる変形量、および固定鉄心3のヨーク13への組付で生じる変形量の各々に応じて、力点よりも内周側と力点よりも外周側とで折り曲げ角を可変することができる。このため、金属板25による変形量の吸収が、より精密に行われるので、接点たわみ量の設計値からの変動幅を、さらに縮小することができる。
これにより、金属板25のボス26への圧入貫通で生じる変形量、および固定鉄心3のヨーク13への組付で生じる変形量の各々に応じて、力点よりも内周側と力点よりも外周側とで折り曲げ角を可変することができる。このため、金属板25による変形量の吸収が、より精密に行われるので、接点たわみ量の設計値からの変動幅を、さらに縮小することができる。
実施例3の電磁スイッチ1によれば、図4に示すように、全ての金属板25は、軸方向に隆起して剛性が高められた部分(高剛性部29と呼ぶ)を有する。
これにより、初期状態から組付状態に至る間に生じる変形が、高剛性部29により抑制される。このため、ベース部23の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
また、高剛性部29は、固定鉄心3のヨーク13への組付時に荷重が作用する力点を含むように設けられているので、固定鉄心3の組付により生じる変形を効率的に防止できる。
これにより、初期状態から組付状態に至る間に生じる変形が、高剛性部29により抑制される。このため、ベース部23の軸方向へのずれを抑制できるので、接点たわみ量が設計値から変動するのを抑制できる。
また、高剛性部29は、固定鉄心3のヨーク13への組付時に荷重が作用する力点を含むように設けられているので、固定鉄心3の組付により生じる変形を効率的に防止できる。
〔変形例〕
実施例1、2の電磁スイッチ1によれば、複数枚の金属板25が全て、軸方向の変形量を織り込む形状に設けられていたが、このような形態に限定されず、複数枚の金属板25の内の少なくとも1枚の金属板25が軸方向の変形量を織り込む形状に設けられていれば、同様の効果を得ることができる。
また、実施例3の電磁スイッチ1によれば、複数枚の金属板25が全て高剛性部29を有していたが、このような形態に限定されず、複数枚の金属板25の内の少なくとも1枚の金属板25に高剛性部29が設けられていれば、同様の効果を得ることができる。
実施例1、2の電磁スイッチ1によれば、複数枚の金属板25が全て、軸方向の変形量を織り込む形状に設けられていたが、このような形態に限定されず、複数枚の金属板25の内の少なくとも1枚の金属板25が軸方向の変形量を織り込む形状に設けられていれば、同様の効果を得ることができる。
また、実施例3の電磁スイッチ1によれば、複数枚の金属板25が全て高剛性部29を有していたが、このような形態に限定されず、複数枚の金属板25の内の少なくとも1枚の金属板25に高剛性部29が設けられていれば、同様の効果を得ることができる。
1 電磁スイッチ
2 ソレノイドコイル
3 固定鉄心
4 可動鉄心
6 固定接点
7 可動接点
13 ヨーク(外郭)
23 ベース部
24 ディスク部
25 金属板
29 高剛性部(剛性が高められた部分)
2 ソレノイドコイル
3 固定鉄心
4 可動鉄心
6 固定接点
7 可動接点
13 ヨーク(外郭)
23 ベース部
24 ディスク部
25 金属板
29 高剛性部(剛性が高められた部分)
Claims (5)
- ソレノイドコイルへの通電により、可動鉄心を固定鉄心の方に磁気吸引するとともに、前記可動鉄心と連動する可動接点を固定接点に当接させる電磁スイッチにおいて、
前記固定鉄心は、前記ソレノイドコイルの内周側で前記可動鉄心に対向して配され、前記可動鉄心を磁気吸引するベース部と、このベース部の外周に配され、前記ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部とを有し、
前記ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、
前記複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、未使用の初期状態から外郭への組付が終了したときの組付状態に至る間に生じる軸方向の変形量が織り込まれた形状に設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項1に記載の電磁スイッチにおいて、
前記少なくとも1枚の金属板は、変形する向きとは逆の向きに折り曲げられることにより、前記軸方向の変形量が織り込まれていることを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項2に記載の電磁スイッチにおいて、
前記固定鉄心は、前記ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて前記外郭に組み付けられ、
前記少なくとも1枚の金属板は、荷重が作用する力点よりも外周側の部分の折り曲げ角が、前記力点よりも内周側の部分の折り曲げ角よりも大きいことを特徴とする電磁スイッチ。 - ソレノイドコイルへの通電により、可動鉄心を固定鉄心の方に磁気吸引するとともに、前記可動鉄心と連動する可動接点を固定接点に当接させる電磁スイッチにおいて、
前記固定鉄心は、前記ソレノイドコイルの内周側で前記可動鉄心に対向して配され、前記可動鉄心を磁気吸引するベース部と、このベース部の外周に配され、前記ソレノイドコイルの一端側で磁束を通す円環板状のディスク部とを有し、
前記ディスク部は、複数枚の金属板を積層してなり、
前記複数枚の金属板の内の少なくとも1枚の金属板は、軸方向に隆起して剛性が高められた部分を有することを特徴とする電磁スイッチ。 - 請求項4に記載の電磁スイッチにおいて、
前記固定鉄心は、前記ディスク部に軸方向に荷重を負荷されて前記外郭に組み付けられ、
前記剛性が高められた部分は、荷重が作用する力点を含むように設けられていることを特徴とする電磁スイッチ。
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