JP2008116212A - 多光軸光電スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】投光量の調整を適切に行い、他機との相互干渉を防止する。
【解決手段】正常入光時に、受光信号レベルがピークになるタイミングを第1判定タイミングとし、その受光信号レベルが第1閾値以上になり、受光信号レベルがピークから減衰するタイミングを第2判定タイミングとし、そのときの受光信号レベルが第2閾値未満となるように、各判定タイミングと各閾値とを予め設定しておく。これにより、過入光の際には、受光信号レベルが減衰する時期が遅くなるため、第2判定タイミングにおいて第2閾値以上となることをもって過入光状態であると判定でき、光量不足の際には、受光信号レベルが第1判定タイミングにおいて第1閾値未満になることをもって光量不足であることを判定できる。従って、受光信号レベルが前述の範囲に収まるように、投光素子の投光量を変更することにより、投光量の調整が適切に行われ、他機との相互干渉を防止することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、多光軸光電スイッチに関する。
ライトカーテン等として使用される多光軸光電スイッチは、複数の投光素子が一列に並んで設けられた投光器と、各投光素子のそれぞれと対をなす複数の受光素子が同じく一列に並んで設けられた受光器とを備えており、投光器と受光器とが検出領域を挟むように対向配置される構成となっている。投光器側では、各投光素子を所定の投光タイミングで順次点灯させる。受光器側では、受光素子からの出力が受光回路にて増幅され、受光素子での受光量に応じたレベルの受光信号としてCPUに入力される。CPUでは、その受光信号を投光タイミングと同期したタイミングで読み取り、その受光信号のレベルに基づいて入光状態であるかまたは遮光状態であるかの判定を行う。
特開平2003−344554公報
ところで、上記のような多光軸光電スイッチは、複数台が互いに接近して配置されることが多い。この場合に、一の多光軸光電スイッチの投光素子から投光された光が他の多光軸光電スイッチの受光素子に入光して、その検出動作に影響を与えるという相互干渉が生じる可能性がある。
こうした相互干渉を防止する手段としては、各投光素子の投光量を、他機の検出動作に影響を与えず、かつ自機の検出動作には支障が生じないような、適度な大きさに調節することが有効である。投光量の調整を自動で行うには、例えば、入光状態のときに、投光素子の投光タイミングに同期したタイミングで受光信号を読み取り、その受光信号レベルと予め設定された閾値との比較を行って、受光信号レベルが所定の範囲内に収まるように投光量を調整する。
しかしながら、上記構成では、受光素子における受光量が所定量を超えると、受光回路が飽和状態になって、受光回路からの受光信号レベルが、本来増幅されるべきレベルより低いレベル(図7においてE[V]。)になってしまうことがある。そのような場合には、正確な受光量が取得できないため、受光信号レベルに基づいて適切な投光量の調整を行うことが困難であるという問題が生じる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、投光量の調整を適切に行うことにより、他機との相互干渉を防止することが可能な多光軸光電スイッチを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る多光軸光電スイッチは、複数の投光素子を有する投光器と、前記複数の投光素子を所定の投光タイミングで順次点灯させる投光制御手段と、前記複数の投光素子のそれぞれと対をなして複数の光軸を構成する複数の受光素子を有する受光器と、前記複数の受光素子での受光量に応じた受光信号を出力する受光回路と、前記受光回路から出力される受光信号を取得するとともに、前記投光素子の投光タイミングに同期した第1判定タイミングにおける前記受光信号レベルを第1閾値と比較し、前記投光素子の投光タイミングに同期しかつ第1判定タイミングより後の第2判定タイミングにおける前記受光信号レベルを前記第1閾値よりも小さい第2閾値と比較する比較処理を行うとともに、前記受光信号レベルの前記第1閾値との比較に基づいて入光状態と遮光状態とを判定する状態判定処理とを行う判定手段と、前記判定手段の比較結果に基づいて、前記受光信号レベルが、前記第1判定タイミングで前記第1閾値以上、かつ前記第2判定タイミングで前記第2閾値未満になるように、前記投光制御手段における前記複数の投光素子の投光量を調整する投光量調整処理を実行する投光量調整手段と、を備える。
なお、所定の投光タイミングとは、必ずしも一定でなくてもよい。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記投光量調整手段は、電源投入後の所定期間後に前記投光量調整処理を実行する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記投光量調整手段は、前記判定手段の前記状態判定処理に基づく判定結果が前記遮光状態から前記入光状態に移行したことを条件に、前記投光量調整処理を実行する。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のものにおいて、前記投光量調整手段は、前記比較処理において、前記受光信号レベルが、前記第1判定タイミングで前記第1閾値未満、または前記第2判定タイミングで前記第2閾値以上である状態が、連続して所定回数続いたことを条件に前記投光量調整処理を行う。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のものにおいて、外部に異常を報知する報知手段を備え、前記投光量調整処理を実行する際に、前記投光量の調整可能範囲における最大の投光量で投光させた場合に、前記比較処理において前記受光信号レベルが前記第1判定タイミングで前記第1閾値未満、かつ前記第2判定タイミングで前記第2閾値以上であると判定された場合には、前記報知手段により外部に異常を報知させる。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに一項に記載のものにおいて、外部から投光量調整指示を入力可能な調整指示手段を備え、前記調整指示手段の入力に基づいて、前記投光量調整処理を実行する。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のものにおいて、前記複数の光軸に対応して前記投光量調整手段の前記投光量調整処理により調整された投光量をそれぞれ記憶する記憶手段と、前記複数の光軸のうち任意の光軸を指定可能な光軸指定手段と、前記光軸指定手段により指定された光軸の投光素子について、前記投光量調整手段によって設定された投光量をレベル表示する表示手段と、前記投光素子の投光量の調整値を入力可能な調整値入力手段と、前記調整値入力手段から入力された調整値に基づいて前記投光制御手段に対して前記投光素子の投光量を調整させるとともに、前記記憶手段に記憶される投光量を調整後の投光量に更新させる手動調整手段と、を備える。
<請求項1の発明>
正常な入光があった場合に、受光信号レベルがピークになるタイミングを第1判定タイミングとし、その受光信号レベルが第1閾値以上になり、受光信号レベルがピークから減衰するタイミングを第2判定タイミングとし、そのときの受光信号レベルが第2閾値未満となるように、各判定タイミングと各閾値とを予め設定しておく。これにより、例えば、過入光の際には、受光信号レベルが減衰する時期が遅くなるため、第2判定タイミングにおいて第2閾値以上となることをもって過入光状態であると判定でき、また、光量不足の際には、受光信号レベルが第1判定タイミングにおいて第1閾値未満になることをもって光量不足であることを判定できる。従って、受光信号レベルが前述の範囲に収まるように、投光素子の投光量を変更することにより、投光量の調整が適切に行われ、他機との相互干渉を防止することができる。
<請求項2の発明>
電源投入直後は、各光軸における受光量が安定しないため、投光量調整処理を適切に行えない可能性があるが、本構成によれば、電源投入後に受光量が安定するのを待ち、その後に投光量調整処理を実行することで、適切な調整を行うことができる。
<請求項3の発明>
判定手段の判定が遮光状態の場合には、入光状態に移ってから投光量調整が行われるため、不要な調整動作を行わずに済む。
<請求項4の発明>
同様の判定が所定回数続いたことを条件に投光量の調整を行うため、ノイズの影響が抑えられて、調整処理が必要か否かの判断をより正確に行うことができる。
<請求項5の発明>
投光量の調整可能範囲における最大の投光量で投光させた場合に、受光信号レベルが第1判定タイミングで第1閾値未満、かつ第2判定タイミングで第2閾値以上であると判定された場合には、報知手段により外部に異常を報知させるため、投光素子の劣化や、投光窓・受光窓の汚れなどによる異常を検知して、ユーザにメンテナンスの必要性を知らせることができる。
<請求項6の発明>
ユーザが任意のタイミングで投光量調整処理を実行させることができる。
<請求項7の発明>
また投光量を自動で調整した後に、その投光量を手動で微調整することができるため、必要に応じてさらに適切な投光量の調整を行うことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図10を参照して説明する。
本発明に係る多光軸光電スイッチ1は、図1に示すように、複数の投光素子(例えば投光素子)21a〜21dが一列に配列された投光器2と、この投光器2とケーブル(図示せず)を介して接続され、投光器2の各投光素子21a〜21dとそれぞれ対をなして光軸Lを形成する複数の受光素子(例えばフォトダイオード)31a〜31dが配列された受光器3とを備えており、投光器2と受光器3とは所定の検出領域を挟んで対向配置される。受光器3の外面には、入光状態などの表示を行うための表示灯41が設けられている。
図2には、本実施形態の多光軸光電スイッチ1の電気的構成を示す。投光器2には投光素子21a〜21dを点灯させるための駆動回路22a〜22dが備えられ、各駆動回路22a〜22dはAND回路23a〜23dからの信号を受けると投光素子21a〜21dに駆動電流を供給する。AND回路23a〜23dにはシフトレジスタ24及び投光側CPU25からの出力信号が入力され、双方からの信号が入力されると駆動回路22a〜22dに信号を送出するようになっている。投光側CPU25は後述する受光器3に備えられた受光側CPU35から投光タイミング信号Stを受けとり、この投光タイミング信号Stをシフトレジスタ24及びAND回路23a〜23dに出力する。
この投光タイミング信号Stは所定周期のパルス信号であって、投光素子21a〜21dの点灯タイミングを決定するために受光側CPU35によって生成される。投光タイミング信号Stの1周期内には光軸数と同数のパルスが一定間隔で発生し、これにより、各投光素子21a〜21dが上から下へと順次点灯される投光スキャン動作が1周期毎に繰り返し行なわれる。なお、AND回路23a〜23d、シフトレジスタ24、投光側CPU25及び受光側CPU35が投光素子21a〜21dを所定のタイミングで順次点灯させる投光制御手段を構成する。
一方、受光器3には、受光素子31a〜31dからの受光信号を所定の増幅率で増幅する受光回路32a〜32dがそれぞれ備えられている。受光回路32a〜32dから出力される受光信号はアナログスイッチ33a〜33dを介し、共通の信号線にまとめられて受光側CPU35に入力される。
受光側CPU35は上記投光タイミングと同期したタイミングで順次出力される受光タイミング信号Srをシフトレジスタ36に入力する。シフトレジスタ36は、受光タイミング信号Srが入力されると、、これに接続された各アナログスイッチ33a〜33dをオン状態にするためのゲート制御信号をアナログスイッチ33aからアナログスイッチ33dへと順次送出する。これにより、各受光素子31a〜31dからの受光信号Sdが受光側CPU35に入力される。なお、受光側CPU35には、記憶手段としてメモリ38が接続されている。
図5は、通常時(正常入光時)における投光タイミングと受光信号Sdのレベルとの関係を示すグラフである。同図に示すように、受光信号は投光タイミングに対してやや遅れて出力され、オーバーシュートとアンダーシュートが生じている。
次に受光側CPU35の動作について説明する。
多光軸光電スイッチ1の電源がオンになると、受光側CPU35は、図3に示すように、まずタイマによる計時を開始する(S101)。なお、このタイマは、ここではソフトウェアタイマであるが、別にタイマ回路を設けてそれを用いても良い。そして、メモリの初期化等の起動処理を実行する(S102)。起動処理が終了すると、タイマを参照して、電源投入から所定期間が経過するのを待つ(S103)。そして、所定期間が経過したところで(S103:Yes)、以下に示す検出処理を実行する(S104)。
受光側CPU35は、検出処理を開始すると、図4に示すように、まずカウンタKとカウンタLの値をともに0にセットし(S201)、続いて光軸のチャンネル数を示すカウンタChの値を1にセットする(S202)。そして、受光信号Sdに基づいて2つの比較処理を続けて行う。具体的には、まず、図5に示すように、投光タイミングに同期した第1判定タイミングt1における受光信号レベルを第1閾値及び第2閾値と比較する(S203)。なお、この第1判定タイミングt1では、受光信号レベルが概ねピークに近い値となる。また、第2閾値は、第1閾値よりも小さい値である。次に、投光タイミングに同期し、かつ第1判定タイミングt1より後の第2判定タイミングt2における受光信号レベルを第1閾値及び第2閾値と比較する(S204)。なお、正常入光時には、この第2判定タイミングt2では、受光信号レベルがピークから減衰する。
続いて、受光側CPU35は、上記の比較処理の結果に基づいて、その光軸における入光状態を判定する状態判定処理を行う(S205)。図6は、その判定の内容を示す。まず第1判定タイミングにおいて受光信号レベルが第1閾値、第2閾値よりも大きく(図6ではONで示す)、かつ第2判定タイミングにおいて受光信号レベルが第1閾値、第2閾値よりも小さい(図6ではOFFで示す)場合には、投光量が適正な範囲であることを示す正常入光状態(図5参照)と判定する。また、第1判定タイミングにおいて受光信号レベルが第1閾値、第2閾値よりも大きく、かつ第2判定タイミングにおいても受光信号レベルが第1閾値、第2閾値よりも大きい場合には、投光量が過大である事を示す過入光状態(図7参照)であると判断する。
また、第1判定タイミングにおいて受光信号レベルが第1閾値と第2閾値との間にあり、かつ第2判定タイミングにおいて受光信号レベルが第1閾値、第2閾値よりも小さい場合には、投光量が不足である事を示す光量不足状態(図8参照)であると判定する。さらに、第1、第2判定タイミングの両方において受光量レベルが第1閾値、第2閾値よりも小さい場合には、光軸が物体に遮られていると考えられることから遮光状態であると判定する。図6に示すように、上記以外の場合には、他の多光軸光電スイッチ1等からの光が入光していると考えられるため、外乱入光状態であると判定する。
次に、受光側CPU35は、Chが光軸数Nに到達したか否かを判断し(S206)、Chが光軸数Nに達していない場合には(S206:No)、Chに1を加え(S207)、S203に戻る。そして、S203からS207の処理を繰り返すことにより、全ての光軸について判定を行うと、S206にてYesに進み、遮光状態であると判定された光軸が存在したか否かを調べる(S208)。そして、遮光状態であると判定された光軸が存在する場合(S208:Yes)には、出力回路37を介して外部機器40に遮光状態である旨の信号を送信し、表示灯41に遮光状態である旨の表示をさせる遮光判定処理を実行する(S209)。なお、出力回路37及び表示灯41は、ともに本発明の報知手段に相当する。その後、S201に戻る。
遮光状態であると判定された光軸が存在しない場合(S208:No)には、過入光状態であると判定された光軸が存在するか否かを判断する(S210)。そして、過入光状態であると判定された光軸が存在した場合(S210:Yes)には、Kに1を加えて(S211)、Kが予め定められた規定数(ここでは4とする)に達したかを判断する(S212)。Kが規定数に達していない場合(S212:No)には、S202に戻る。これにより、各光軸について前述の比較処理と状態判定処理(S203〜S205)が繰り返され、4回連続して過入光状態の光軸が存在すると判定された場合(S210:Yes)には、S212にてYesに進み、投光側CPU25に対して投光量の低減を指示する信号を送信する(S213、投光量調整処理)。これにより、投光側CPU25は、駆動回路22a〜22dから投光素子21a〜21dに供給する駆動電流の電流値を所定量低下させ、それにより投光素子21a〜21dからの投光量が低下する。なお、受光側CPU35は、投光量の調整を行った後、各光軸についての調整後の投光量の値をメモリ38上に記憶させる。その後、S201に戻る。
S210にて、過入光状態であると判定された光軸が存在しない場合(S210:No)には光量不足状態であると判定された光軸が存在するか否かを判断する(S214)。そして、光量不足状態であると判定された光軸が存在する場合(S214:Yes)には、そのとき投光素子21a〜21dがその投光量の調整可能な範囲における最大の投光量で投光されているか否かを調べる(S215)。投光量が最大の状態であった場合(S215:Yes)には、投光異常である旨の信号を出力回路37を介して外部機器40に出力し、表示灯41に投光異常である旨の表示をさせる投光異常処理を行う(S216)。その後、S201に戻る。
投光量が最大の状態でない場合(S215:No)には、Lに1を加えて(S217)、Lが予め定められた規定数(ここでは4とする)に達したかを判断する(S218)。Lが規定数に達していない場合(S218:No)には、S202に戻る。これにより、各光軸について前述の比較処理及び状態判定処理(S203〜S205)が繰り返され、4回連続して光量不足状態の光軸が存在すると判定された場合(S214:Yes)には、S218にてYesに進み、投光側CPU25に対して投光量の増加を指示する信号を送信する(S219、投光量調整処理)。これにより、投光側CPU25は、駆動回路22a〜22dから投光素子21a〜21dに供給する駆動電流の電流値を所定量増やすため、投光素子21a〜21dからの投光量が増加する。なお、受光側CPU35は、投光量の調整を行った後、各光軸についての調整後の投光量の値をメモリ38上に記憶させる。その後、S201に戻る。
S214にて、光量不足状態であると判定された光軸が存在しない場合(S214:No)には、全光軸が正常入光状態である旨の信号を出力回路37を介して外部機器40に出力し、表示灯41に正常入光状態である旨の表示をさせる正常入光判定処理を行う(S220)。その後、S201に戻る。
さて、受光側CPU35には、図2に示すように、この多光軸光電スイッチ1の各種設定を行うためのコントローラ42が接続されている。コントローラ42は、CPU43(手動調整手段に相当)、表示部44(表示手段に相当)、操作部45(光軸指定手段、調整値入力手段に相当)を備えている(図9も併せて参照)。次に、このコントローラ42を用いて行われる投光量の手動調整処理について図10を参照して説明する。
ユーザが操作部45から手動調整処理の実行を入力すると、CPU43は、まず光軸を指定させるための画面を表示部44に表示させる(S301)。ここでユーザが操作部45から任意の光軸を指定すると、CPU43は、指定された光軸に対応する投光素子21a〜21dについて、受光側CPU35によって設定された投光量を受光側CPU35を介してメモリ38から取得し、その投光量を表示部44にレベル表示(数値表示)する(S302)。続いて、ユーザが操作部45から投光量の調整値を入力すると(S303)、その調整値に基づく投光量の調整を投光側CPU25に指示する信号を出力する(S304)。これにより、投光側CPU25では、指示された光軸の投光素子21a〜21dの投光量を調整値に従って変更する。また、このとき、CPU43は、受光側CPU35を介してメモリ38に記憶された各光軸についての投光量の値を調整後の投光量の値に更新させる。
以上のように本実施形態によれば、正常な入光があった場合に、受光信号レベルがピークになるタイミングを第1判定タイミングt1とし、その受光信号レベルが第1閾値以上になり、受光信号レベルがピークから減衰するタイミングを第2判定タイミングt2とし、そのときの受光信号レベルが第2閾値未満となるように、各判定タイミングt1,t2と各閾値とを予め設定しておく。これにより、例えば、過入光の際には、受光信号レベルが減衰する時期が遅くなるため、第2判定タイミングt2において第2閾値以上となることをもって過入光状態であると判定でき、仮に受光回路32a〜32dが飽和状態となった場合にも、適切な調整が可能になる。また、光量不足の際には、受光信号レベルが第1判定タイミングt1において第1閾値未満になることをもって光量不足であることを判定できる。従って、受光信号レベルが前述の範囲に収まるように、投光素子21a〜21dの投光量を変更することにより、投光量の調整が適切に行われ、他機との相互干渉を防止することができる。
また、電源投入直後は、各光軸における受光量が安定しないため、投光量調整処理を適切に行えない可能性があるが、本構成によれば、電源投入後に受光量が安定する(入光量がほとんど変化しなくなる)のを待ち、その後に投光量調整処理を実行することで、適切な調整を行うことができる。
また、判定の結果が遮光状態の場合には、入光状態に移ってから投光量調整が行われるため、不要な調整動作を行わずに済む。
また、状態判定処理において同様の判定が所定回数続いたことを条件に投光量の調整を行うため、ノイズの影響が抑えられて、調整処理が必要か否かの判断をより正確に行うことができる。
また、投光量の調整可能範囲における最大の投光量で投光させた場合に、受光信号レベルが第1判定タイミングt1で第1閾値未満、かつ第2判定タイミングt2で第2閾値以上であると判定された場合には、外部に異常を報知させるため、投光素子21a〜21dの劣化や、投光窓・受光窓の汚れなどによる異常を検知して、ユーザにメンテナンスの必要性を知らせることができる。
また、投光量を自動で調整した後に、その投光量を手動で微調整することができるため、必要に応じてさらに適切な投光量の調整を行うことができる。
<実施形態2>
次に実施形態2について図11を参照して説明する。
上記実施形態では、検出処理において、遮光状態の検出と投光量の調整とをともに行うものを示したが、本実施形態の受光側CPU35は、通常時は遮光状態の検出のみを行う検出処理を実行し、ユーザが任意のタイミングでコントローラ42(調整指示手段に相当)から調整処理の実行を入力すると、検出処理を中断して、投光量の調整を行うための調整処理を実行する。また、上記実施形態では、全ての投光素子21a〜21dの投光量を一括して調整するものを示したが、本実施形態の調整処理では各投光素子21a〜21dの投光量を個別に調整する。
受光側CPU35は、図11に示す調整処理を開始すると、まず光軸を示すカウンタChを1にセットし(S401)、続いてカウンタの示す光軸について、第1判定タイミングと第2判定タイミングの受光信号レベルを第1閾値・第2閾値と比較し(S402,S403)、それに基づき入光状態についての判定を行う(S404)。そして、その光軸が遮光状態であると判定された場合(S405:Yes)には、Chが光軸数Nに到達したか否かを判断し(S406)、到達していない場合(S406:No)には、Chに1を加えて(S407)、S402に戻り、次の光軸についての比較処理・状態判定処理を行う。また、Chが光軸数Nに至った場合(S406:Yes)には、S401に戻る。また、S405にて光軸が遮光状態と判定されていない場合(S405:No)には、過入光状態と判定されたかを判断し(S408)、過入光状態である場合(S408:Yes)には、投光側CPU25に対して投光量の低減を指示する信号を送信する(S409、投光量調整処理)。その後、S406に進む。また、過入光状態と判定されていない場合(S408:No)には、光量不足と判定された否かを判断し(S410)、光量不足と判定された場合には(S410:Yes)、投光側CPU25に対して投光量の増加を指示する信号を送信する(S411、投光量調整処理)。その後、S406に進む。また、光量不足でない場合(正常入光である場合)には、S406に進む。
以上のように本実施形態によれば、ユーザが任意のタイミングで投光量調整処理を実行させることができる。
また、各投光素子21a〜21dの投光量が個別に調整されるため、各素子ごとの感度のばらつきの影響を抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)受光側CPUにおいて、受光信号レベルを数値として取得可能な構成とし、投光量調整の際に、受光信号レベルと目標とする閾値との差の大きさに応じて、1回の投光量の変更量(駆動電流の電流値の増減量等)を変えるようにしても良い。これにより、調整を短時間で行うことができる。
(2)上記実施形態1では、全ての光軸についての判定結果に基づいて投光量調整処理を行う構成としたが、本発明によれば、一部の光軸についての判定に基づいて、全ての光軸についての投光量調整処理を行う構成としてもよく、これにより、判定から投光量の調整を完了するまでに要する時間を短縮できる。
(3)受光信号レベルが、第1判定タイミングで第2閾値未満、かつ第2判定タイミングで第1閾値以上となった場合には、次回からの投光タイミングを予め設定された時間だけ前後にずらす構成としてもよい。即ち、当該多光軸光電スイッチの投光タイミングに遅れて他の多光軸光電スイッチからの外乱光が入光した場合に、投光タイミングをずらすことで、相互干渉を回避することができる。
(4)受光側CPUにおいて、受光信号に基づく判定が入光状態から遮光状態に移行する直前の判定結果(若しくは受光信号レベル)と、遮光状態から入光状態に移行したときの判定結果(若しくは受光信号レベル)とを比較し、両者が異なる場合には投光量調整動作を行い、両者が同一である場合には投光量調整動作をキャンセルする構成としても良い。遮光状態の前後で入光状態に変化がない場合には、投光量調整動作を行わないことで、不要な投光量調整動作を省略することができる。
(5)上記実施形態では、4回連続して過入光状態の光軸が存在すると判定された場合、または4回連続して光量不足状態の光軸が存在すると判定された場合に、投光量の調整を行うが、本発明によれば、調整前に判定を行う回数は、4回に限らず、1回以上の任意の回数とすることができる。
(6)上記実施形態では、図3に示すように、起動処理の終了後に所定期間が経過するのを待つものを示したが、本発明によれば、起動処理の終了後に所定期間が経過するのを待たずに直ちに検出処理を開始する構成としても良い。
本発明の実施形態1における多光軸光電スイッチを示す斜視図 多光軸光電スイッチの電気的構成を示す回路図 電源投入後の動作を示すフローチャート 検出処理の流れを示すフローチャート 正常入光状態における投光タイミングと受光信号のレベルとの関係を示すグラフ 判定の内容を示す図 過入光状態における投光タイミングと受光信号のレベルとの関係を示すグラフ 光量不足状態における投光タイミングと受光信号のレベルとの関係を示すグラフ コントローラの外観の一部を示す正面図 手動調整処理の流れを示すフローチャート 実施形態2における調整処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
1…多光軸光電スイッチ
2…投光器
3…受光器
21a〜21d…投光素子
22a〜22d…駆動回路(投光制御手段)
23a〜23d…AND回路(投光制御手段)
24…シフトレジスタ(投光制御手段)
25…投光側CPU(投光制御手段)
31a〜31d…受光素子
32…受光回路
35…受光側CPU(判定手段、投光量調整手段)
37…出力回路(報知手段)
38…メモリ(記憶手段)
41…表示灯(報知手段)
42…コントローラ(調整指示手段)
43…CPU(手動調整手段)
44…表示部(表示手段)
45…操作部(光軸指定手段、調整値入力手段)

Claims (7)

  1. 複数の投光素子を有する投光器と、
    前記複数の投光素子を所定の投光タイミングで順次点灯させる投光制御手段と、
    前記複数の投光素子のそれぞれと対をなして複数の光軸を構成する複数の受光素子を有する受光器と、
    前記複数の受光素子での受光量に応じた受光信号を出力する受光回路と、
    前記受光回路から出力される受光信号を取得するとともに、前記投光素子の投光タイミングに対応した第1判定タイミングにおける前記受光信号レベルを第1閾値と比較し、前記投光素子の投光タイミングに対応しかつ第1判定タイミングより後の第2判定タイミングにおける前記受光信号レベルを前記第1閾値よりも小さい第2閾値と比較する比較処理を行うとともに、前記受光信号レベルの前記第1閾値との比較に基づいて入光状態と遮光状態とを判定する状態判定処理とを行う判定手段と、
    前記判定手段の比較結果に基づいて、前記受光信号レベルが、前記第1判定タイミングで前記第1閾値以上、かつ前記第2判定タイミングで前記第2閾値未満になるように、前記投光制御手段における前記複数の投光素子の投光量を調整する投光量調整処理を実行する投光量調整手段と、
    を備えた多光軸光電スイッチ。
  2. 前記投光量調整手段は、電源投入後の所定期間後に前記投光量調整処理を実行する請求項1に記載の多光軸光電スイッチ。
  3. 前記投光量調整手段は、前記判定手段の前記状態判定処理に基づく判定結果が前記遮光状態から前記入光状態に移行したことを条件に、前記投光量調整処理を実行する請求項1または請求項2に記載の多光軸光電スイッチ。
  4. 前記投光量調整手段は、前記比較処理において、前記受光信号レベルが、前記第1判定タイミングで前記第1閾値未満、または前記第2判定タイミングで前記第2閾値以上である状態が、連続して所定回数続いたことを条件に前記投光量調整処理を行う請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の多光軸光電スイッチ。
  5. 外部に異常を報知する報知手段を備え、
    前記投光量調整処理を実行する際に、前記投光量の調整可能範囲における最大の投光量で投光させた場合に、前記比較処理において前記受光信号レベルが前記第1判定タイミングで前記第1閾値未満、かつ前記第2判定タイミングで前記第2閾値以上であると判定された場合には、前記報知手段により外部に異常を報知させる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の多光軸光電スイッチ。
  6. 外部から投光量調整指示を入力可能な調整指示手段を備え、
    前記調整指示手段の入力に基づいて、前記投光量調整処理を実行する請求項1から請求項5のいずれかに一項に記載の多光軸光電スイッチ。
  7. 前記複数の光軸に対応して前記投光量調整手段の前記投光量調整処理により調整された投光量をそれぞれ記憶する記憶手段と、
    前記複数の光軸のうち任意の光軸を指定可能な光軸指定手段と、
    前記光軸指定手段により指定された光軸の投光素子について、前記投光量調整手段によって設定された投光量をレベル表示する表示手段と、
    前記投光素子の投光量の調整値を入力可能な調整値入力手段と、
    前記調整値入力手段から入力された調整値に基づいて前記投光制御手段に対して前記投光素子の投光量を調整させるとともに、前記記憶手段に記憶される投光量を調整後の投光量に更新させる手動調整手段と、
    を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の多光軸光電スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010206506A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Omron Corp 受光検出回路
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