JP2008114700A - ポップアップフード装置 - Google Patents

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Kosuke Matsubara
浩輔 松原
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Abstract


【課題】押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるリバーシブルタイプのポップアップフード装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置よれば、アクチュエータと、アクチュエータに接続されたエネルギー吸収アーム、エネルギー吸収アームに連結され、一端が第1ヒンジ部を介してアーム固定ブラケットに回動可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介してフード固定ブラケットに形成された溝に回動可能且つ摺動可能に固定されたフード持上げアーム、アーム固定ブラケットに設けられたガイド部材、及びフード固定ブラケットに設けられた被ガイド部材、を有するヒンジ機構と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のフードを押し上げるポップアップフード装置に関するものであり、特に押し上げたフードを元の格納状態に引き戻すことができるポップアップフード装置に関する。
従来、自動車における安全対策は、事故の場合に、乗員の安全性を如何に確保するかに重点が置かれ、シートベルトやエアバックシステム等の開発が重要視されてきた。しかし近年においては、乗員の安全性を確保するのは勿論、所謂パッシブセーフティの考え方を推し進め、歩行者との衝突時に歩行者の安全を確保するより積極的な安全対策が求められている。
歩行者の被害を最小限に抑える対策として、歩行者が車両前方に衝突した際に、フードを持上げてフードとエンジン等との間に空間を形成し、持上げられたフードが撓むことで、歩行者衝突のエネルギーをフードの変形エネルギーとして吸収することが考え出された。そして、これを実現する手段として、フードの車両進行前部側に配設されたフードロック機構を支点として、車両進行方向後部側に配設されたヒンジ機構が作動させてフードを持上げる技術が提案された。しかし、歩行者が車両に衝突してフードに乗り上げるまでは瞬時であり、歩行者が衝突してからフードを持ち上げる方法では、十分な対応ができない。そこで、特許文献1に示されたように、予めセンサー等によって歩行者の衝突を予測して、事前にフードの車両進行方向に向かって後部側を機械的に持上げて歩行者の衝突に対して準備することで、歩行者の被害を最小限に食い止める技術が開発されている。
ところが、このようなポップアップフード装置においては、衝突を予測してフードを持上げた場合、運転者のブレーキ操作やハンドル操作等によって歩行者との衝突が回避できる場合もある。また、装置が誤動作をする場合もある。このような場合、運転には支障がないことから、運転者はそのまま運転を続行することができるが、フードを押し上げた状態では押し上げられたフードが運転者の下方視界を遮るため、フードを引き下げる必要性が生じる。従って、持上げたフードを再度引き下げることができるポップアップフード装置が必要とされる。そこで、特許文献2に示されたように、フードを再度引き下げる技術も開発されている。
特開2001−18844号公報 特開2003−220972号公報
上述したとおり、ポップアップフード装置は、フードの車両進行前部側に配設されたフードロック機構を支点として、フードの車両進行後部側に配設されたヒンジ機構が作動することでフードが押し上げられるようになっているが、この押し上げ動作の際にヒンジ機構からフードに伝わる衝撃等によってフードが車両進行方向前方にスライドする場合がある。これは、フードロック機構をなすフードロックとフードラッチとの係合部分に間隙が存し、フードロックとフードラッチの係合状態が強固なものとはなりにくいというのがその原因である。そして、このフードロック機構における間隙は、自動車部品の製造工程上避け難いものとされている。
また、フードのスライドは、ヒンジ機構の部材の構造によっても引き起こされる。すなわち、ヒンジ機構の部材のうち、フードに固着される部材(以下、「フード固定ブラケット」と言う。)において、これに連結するアームの一端が回動可能且つ摺動可能なようにスリットが形成される場合がある。
図7を参照する。フード固定ブラケットとこれに連結されるアームの一部を拡大して示した側面図である。このようなスリットが形成されるのは、ヒンジ機構がフードの押し上げ動作をスムーズに行うことができるようにするためである。すなわち、フード固定ブラケットにスリットが形成されず、フード固定ブラケットとアームとが一点で回動可能となるように固定して連結された場合、フードロック機構を支点としたフードの回転軌道とヒンジ機構の回転軌道とにずれが生じた場合に、押し上げ動作の途中でフード固定ブラケットとこれに連結されるアームとが突っ張り合って膠着した状態となり、フードが所定の位置まで押し上げられない場合がある。つまり、フード固定ブラケットに設けられたスリットは、フードロック機構とヒンジ機構との回転軌道のずれを修正し、ポップアップフード装置のスムーズな押し上げ動作を可能にする役割を果たす。しかし、その一方でこのようなスリットが形成されていることにより、押し上げ動作時にフードがスライドするに伴ってフードに固着されたフード固定ブラケットもスライドしてしまう。
このようにフード及びフード固定ブラケットがスライドした場合にポップアップフード装置がフードの引き戻し動作を行おうとすると、スライドした状態のままでフード及びフード固定ブラケットが作動するため、結局はフードを所定の格納位置に引き戻すことができず、持上げたフードを再度引き下げることができるポップアップフード装置にあって、その特性を損なうという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、フード及びこれに連結されたポップアップフード装置の移動を所定の位置に制御することを可能とすることで、フードの押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるポップアップフード装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、アクチュエータと、前記アクチュエータに接続されたエネルギー吸収アーム、前記エネルギー吸収アームに連結され、一端が第1ヒンジ部を介してアーム固定ブラケットに回動可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介してフード固定ブラケットに形成された溝に回動可能且つ摺動可能に固定されたフード持上げアーム、前記アーム固定ブラケットに設けられたガイド部材、及び前記フード固定ブラケットに設けられた被ガイド部材、を有するヒンジ機構と、を有することを特徴とするポップアップフード装置が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、アクチュエータと、前記アクチュエータに接続されたエネルギー吸収アーム、前記エネルギー吸収アームとフードとの間に配設され、一端が第1ヒンジ部を介して車両本体又は前記車両本体に固着されたアーム固定ブラケットに回動可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介して前記フード又は前記フードに固着されたフード固定ブラケットに形成された溝に回動可能且つ摺動可能に固定されたフード持上げアーム、前記車両本体又は前記アーム固定ブラケットに設けられたガイド部材、及び前記フード又は前記フード固定ブラケットに設けられた被ガイド部材、を有するヒンジ機構と、を有することを特徴とするポップアップフード装置が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ガイド部材は、凹部を有し、前記凹部は前記被ガイド部材の先端部を前記凹部の最深部に誘導するような斜辺を有し、且つ前記凹部の前記最深部の形状と前記被ガイド部材の先端部の形状とが概略一致するような形状であることを特徴とするポップアップフード装置が提供される。
請求項4に記載の発明において、請求項1乃至請求項3の何れか一に記載の発明において、前記被ガイド部材は、その先端部が前記凹部の前記斜辺を摺動可能であり、且つ前記先端部の形状と前記ガイド部材の前記凹部の前記最深部の形状とが概略一致することを特徴とするポップアップフード装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4の何れか一に記載のポップアップフード装置を備えたことを特徴とする自動車が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、アクチュエータと、前記アクチュエータに接続されるエネルギー吸収アーム、及び前記エネルギー吸収アームとフードとの間に配設され、一端が第1ヒンジ部を介して車両本体に回転可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介して前記フード又は前記フードに固着されたフード固定ブラケットに形成された溝を回転可能且つ摺動可能に固定されるフード持上げアーム、を有するヒンジ機構と、前記フードに固着され溝が形成されたフードロック、及び前記車両本体に固着されたフードラッチ、を有するフードロック機構と、を有することを特徴とするポップアップフード装置が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明において、前記フードロックに形成される前記溝は、前記フードロックと前記フードラッチとが嵌合するように形成されることを特徴とするポップアップフード装置が提供される。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6乃至請求項7の何れか一に記載のポップアップフード装置を備えたことを特徴とする自動車が提供される。
本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置によれば、フード及びこれに連結されるポップアップフード装置の移動を所定の位置に制御することが可能となる。これにより、フードの押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるポップアップフード装置を提供することができるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置の例を示しており、本発明のポップアップフード装置はそれら実施形態に限定されるわけではない。また、以下の実施形態において参照する図面では、同一部分又は同様な機能を有する部分に同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略するものとする。
(実施形態1)
本実施形態1では、持ち上げたフードを再度引き下げることができるポップアップフード装置(以下、「リバーシブルタイプのポップアップフード装置」という)において、アーム固定ブラケットにガイド部材を設け、且つフード固定ブラケットにガイド部材に収納される被ガイド部材を設けることにより、フード及びこれに連結されるポップアップフード装置の移動を所定の位置に制御し、フードの押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるリバーシブルタイプのポップアップフード装置を提供することを可能とする。
まず、本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置の構成について図面を参照しながら説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、車両進行方向前方から見た方向を指す。
図1を参照する。図1は、本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置の車両搭載状態における側面図が一部を切り欠いた状態で示されている。図1に示すように本実施形態1に係るポップアップフード装置1は、フード101後端側に配設されフード101に連結されるポップアップフード機構3と、フード101の前端側に配設されフード101及び車両100本体に連結されるフードロック機構4と、駆動装置であってフード101前端側に配設されプーリ6に接続されるモーターユニット5と、モーターユニット5に接続され且つワイヤーケーブル7及びワイヤーケーブル8の作動を制御するプーリ6と、その一端がアクチュエータ10に連結され他端がプーリ6に連結されるワイヤーケーブル7と、同じくその一端がアクチュエータ10に連結され他端がプーリ6に連結されるワイヤーケーブル8と、その一端がワイヤーケーブル7及びワイヤーケーブル8と連結され他端がポップアップフード機構3に連結されるアクチュエータ10と、を有する。
アクチュエータ10は、アクチュエータ本体11、アクチュエータ本体11の外周に配設され且つその一端がアクチュエータ本体11の一端に連結され他端がピストンヘッド14に連結されるコイルばね12、アクチュエータ本体11内部に配設されるピストンロッド13、ピストンロッド13の先端部に配設されるピストンヘッド14、ワイヤーケーブル7及びワイヤーケーブル8と連結されるロック装置15、そしてガイドスリット22を介してピストンヘッド14とフード持上げアーム20とを連結する固定ねじ16を有する。
このようなポップアップフード装置1は、フード101後部側の左右両側に配設される。なお、以下の説明においては、フード101の後部左側に設けられるポップアップフード装置1について説明を行う。フード101の後部右側に設けられるポップアップフード装置1の構成及び動作については、フード101の後部左側に設けられるポップアップフード装置1と対称であることから、以下ではその説明を省略する。
図2及び図3を参照する。図2は、本実施形態1のポップアップフード装置1をフード101に対し水平方向から見た場合の模式図である。図3は、本実施形態1のポップアップフード機構3をフード101に対し垂直方向から見た模式図である。また、図2及び図3は、ポップアップフード機構3が、フード101を格納状態の位置(格納位置)にて保持している通常の状態(第1状態)を模式的に示したものである。
図2及び図3で示される本実施形態1のポップアップフード機構3は、エネルギー吸収アーム部、フード持上げアーム部、動力伝達アーム部、アーム固定ブラケット部、フード固定ブラケット部、ロック機構部、そしてダブルラチェット部を有している。
動力伝達アーム部は、上端側が固定部材21及び固定ねじ23を介してエネルギー吸収アーム30と連動して回動可能となるように連結され、且つ下端側がガイドスリット22及び固定ねじ16を介してピストンヘッド14とに連結される動力伝達アーム20、車両100にねじ等の部材で固着される固定部材21、動力伝達アーム20の下端側に上下方向を長手方向として直線状且つ長孔状に形成され、固定ねじ16を介して連結されるピストンヘッド14が回動可能且つ摺動可能となるように形成されたガイドスリット22、そして、固定部材21を介して動力伝達アーム20とエネルギー吸収アーム30とが連動して回動可能となるように連結する固定ねじ23を有する。
エネルギー吸収アーム部は、前後方向を長手方向としてその前端側が固定ねじ23を介して動力伝達アーム20と連動して回動可能となるように連結され且つ後端側にピン33及びエネルギー吸収アームバー32が配設されたエネルギー吸収アーム30、エネルギー吸収アーム30の後端側の先端部であって、フード101が格納状態の位置にある場合は第1ラチェット80と隣接した状態に配設されるエネルギー吸収アーム端部31、エネルギー吸収アームバー固定ねじ35によりエネルギー吸収アーム30に固着され且つフード101が格納状態の位置にある場合はロック解除バー71下側と隣接した状態に配設される略L字状のエネルギー吸収アームバー32、エネルギー吸収アーム30の後端側の先端部に配設され、嵌合するガイドスリット43を摺動するピン33、エネルギー吸収アーム30の一定部分に設けられた開口部34、そしてエネルギー吸収アーム30とエネルギー吸収アームバー32とを螺合するエネルギー吸収アームバー固定ねじ35を有する。
フード持上げアーム部は、前後方向を長手方向としてその前端側に配設される第2ヒンジ部44によってガイドスリット62を介してフード固定ブラケット60と回動可能となるように連結され、且つ後端側に配設される第1ヒンジ部41を介してアーム固定ブラケット50と回動可能となるように連結されているフード持上げアーム40、フード持上げアーム40とアーム固定ブラケット50とが回動可能となるように連結する第1ヒンジ部41、フード持上げアーム40の後端側の先端部に設けられ、フード持上げアーム40の回動の角度を制御するフード持上げアーム突起42、前後方向を長手方向としてその中央部に直線状且つ長孔状に形成され、嵌合するピン33が摺動するガイドスリット43、ガイドスリット62を回動可能且つ摺動可能となるように固定される第2ヒンジ部44を有する。
アーム固定ブラケット部は、車両100に固着され且つ第1ヒンジ部41を介してフード持上げアーム40と回動可能となるように連結されるアーム固定ブラケット50、フード固定ブラケット突起61を収納し、且つフード固定ブラケット突起61の先端部が摺動可能となるような略V形状の溝が形成された収納ガイド51を有する。なお、アーム固定ブラケット部は、独立した部材としてではなく、車両100本体に直接形成されるとしてもよい。また、収納ガイド51とアーム固定ブラケット部の他の部材とは一体形成される必要はない。
また、収納ガイド51の溝には、フード固定ブラケット突起61の先端部が溝の最深部に誘導されるように斜辺が形成されている。なお、本実施形態1において、収納ガイド51の溝は略V字形状としたが、本発明の収納ガイド51の溝の形状はこれに限定されるわけではない。すなわち、フード固定ブラケット突起61の先端部が収納ガイド51の溝の最深部に誘導され、且つ溝の最深部の形状とフード固定ブラケット突起61の先端部の形状とが概略一致するような形状であれば、収納ガイド51の溝はいかなる形状によることも可能である。
フード固定ブラケット部は、上方がフード101に連結され且つ前端側にフード固定ブラケット突起61及びガイドスリット62が配設されるフード固定ブラケット60、収納ガイド51に収納される棒状突起物のフード固定ブラケット突起61、フード固定ブラケット60の前端側に直線状且つ長孔状に形成され、第2ヒンジ部44が回動可能且つ摺動可能となるように形成されたガイドスリット62、フード固定ブラケット60の後端側に配設され、ロック部70に掛止される略円筒状の収納フード固定ピン63を有する。なお、フード固定ブラケット部は、独立した部材としてではなく、フード101において形成されるとしてもよい。
また、フード固定ブラケット突起61の先端部は、収納ガイド51の溝を摺動可能であり、且つ収納ガイド51の溝の最深部の形状と概略一致するものであれば、いずれの形状によることも可能である。
ロック機構部は、フード持上げアーム40の後方側に配設され、フード固定ピン63を掛止するように略U字形の溝を設けたロック部70、ロック部70と連動するように固着され、フード101が格納状態の位置にある場合にはその下方がエネルギー吸収アームバー32と隣接するように配設される略直方体状の形状を有するロック解除バー71、ロック機構固定ピン73を介してフード持上げアーム40に連結され、ロック部70がフード固定ピン63を掛止する状態を保持するロック機構ばね72、ロック部70及びロック解除バー71が回動可能となるように軸支するフード持上げアーム40後部側に配設される略円筒状のロック機構固定ピン73を有する。
ダブルラチェット部は、ポップアップフード機構3の押し上げ動作時に作動する第1ラチェット80、第1ラチェット80が一定角度以下で動作するように第1ラチェット80を保持する第1ラチェットばね81、ポップアップフード機構3の押し上げ動作時以外において第1ラチェット80が作動することを防止する第1ラチェット回転防止部材82、ポップアップフード機構3の引き戻し動作時に作動する第2ラチェット83、第2ラチェット83が一定角度以下で動作するように第2ラチェット83を保持する第2ラチェットばね84、そしてポップアップフード機構3の引き戻し動作時以外において第2ラチェット83が作動することを防止する第2ラチェット回転防止部材86を有する。
なお、本実施形態1のポップアップフード装置1においては、アクチュエータ10がコイルばね12のようなばね部材によって駆動するとしたが、本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置1は、これに限定されるものではなく、例えば油圧等によりアクチュエータが駆動するとしてもよい。
また、本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置1においては、アクチュエータ10は動力伝達アーム20を介して駆動力をポップアップフード機構3に伝達しているが、動力伝達アーム20を省略して、アクチュエータ10とエネルギー吸収アーム30とを連結してポップアップフード機構3にアクチュエータ10の駆動力を直接伝達するようにしてもよい。
次に、ポップアップフード装置1の動作であるフード101の押し上げ動作及び引き戻し動作について図面を参照しながら説明する。
まず、ポップアップフード装置1の押し上げ動作について説明する。
図2で示すような第1状態において、図示しないセンサー2が歩行者と車両100との衝突の危険を感知した場合、センサー2はモーターユニット5に駆動信号(押し上げ指示信号)を与える。
モーターユニット5は、伝達された駆動信号(押し上げ指示信号)に基づいて作動を開始する。このモーターユニット5から伝達される駆動力を利用して、モーターユニット5に接続されたプーリ6が時計周りに回転を始める。プーリ6がこのように回転することで、一端がプーリ6に連結され他端がアクチュエータ10のロック装置15に連結されているワイヤーケーブル7の緊張状態が緩和される。
ワイヤーケーブル7の緊張状態が緩和されると、これに連結されるロック装置15がロックを解除し、アクチュエータ10が作動する。すなわち、ロック装置15によるロックが解除されると、コイルばね12及びピストンロッド13が作動し、ピストンヘッド14を車両後方へ押しやるように延伸する。これに伴い、ピストンヘッド14は、ガイドスリット22及び固定ねじ16を介して連結された動力伝達アーム20の下端側が後方へ回転するように押圧する。
動力伝達アーム20において、アクチュエータ10から伝達される駆動力に応じて、固定ねじ23を回転軸として下端側が後方へ回転を始める。これに伴い、固定部材21及び固定ねじ23を介して動力伝達アーム20と連動するように連結されたエネルギー吸収アーム30が、前端側の固定ねじ23を回転軸として後端側が上方へ回転を始める。
エネルギー吸収アーム30の後端側が上方へ回転するに伴って、エネルギー吸収アーム30の前端側に連結されたエネルギー吸収アームバー32が、エネルギー吸収アームバー32に隣接するロック解除バー71の底部を押し上げ始める。ロック解除バー71に連結されたロック部70は、ロック解除バー71がエネルギー吸収アームバー32により一定の角度以上まで押し上げられるとフード固定ピン63との掛止状態を解除する。
また、エネルギー吸収アーム30の後端側が上方へ回転するに伴って、第1ラチェット80と当接していたエネルギー吸収アーム端部31が第1ラチェット80の上方へ移動し、エネルギー吸収アーム30の後端側の先端部に配設されたピン33がガイドスリット43と嵌合し第1ラチェット80と当接する。
図4を参照する。図4は、フード101に対して水平方向から見たポップアップフード装置1の模式図である。図4において、ポップアップフード機構3が押し上げ動作を開始し、フード101を持ち上げ始めた位置(持ち上げ開始状態)にて保持する状態(第2状態)を示す。なお、フード101は、フード101の前端部に配設されたフードロック機構4を支点として、フード101の後端部に配設されたポップアップフード機構3が作動することでフード101が押し上げられる。
この第2状態からさらにアクチュエータ10の駆動力が動力伝達アーム20に伝達され、動力伝達アーム20の下端側が後方へ回転を続けると、これに連動してエネルギー吸収アーム30の後端側が上方へ回転を続ける。第1ラチェット80は、第1ラチェットばね81の力により下側に荷重が加わり、ピン33がガイドスリット43内へ進入するのを防いでいるが、一定以上の力がピン33から与えられると第1ラチェット80が上方へ回転して、ピン33がガイドスリット43内を摺動する。
ガイドスリット43と嵌合したピン33がガイドスリット43内を後方から前方へ摺動するに伴い、フード持上げアーム40が後端部に配設された第1ヒンジ部41を回転軸として前端側が上方へ回転を始める。すなわち、フード持上げアーム40は、スリット43及びピン33の係合を介してエネルギー吸収アーム30の上方へ回転する力を受けるため、ピン33がスリット43内を摺動するに伴ってエネルギー吸収アーム30とフード持上げアーム40とが連動して上方へ回転するようになる。
また、フード持上げアーム40の前端側が上方へ回転するに伴い、ガイドスリット62及び第2ヒンジ部44を介してフード持上げアーム40と連結されているフード固定ブラケット60が上方へ押し上げられる。フード固定ブラケット60が上方へ移動するに伴って、フード101も上方へ押し上げられる。
図5を参照する。図5は、フード101に対して水平方向から見たポップアップフード装置1の模式図である。図4において、ポップアップフード機構3が第2状態からさらに押し上げ動作を継続し、フード101がさらに上方へ押し上げられた位置(中間状態)にて保持する状態(第3状態)を示す。
この第3状態からさらにアクチュエータ10の駆動力が動力伝達アーム20に伝達され、動力伝達アーム20の下端側が後方へ回転を続ける。動力伝達アーム20の回転に連動してエネルギー吸収アーム30の後端側も上方へ回転を続け、さらにこのエネルギー吸収アーム30の回転に連動してフード持上げアーム40も上方へ回転する。そして、フード固定ブラケット60及びフード101は上方へ押し上げられる。
この動力伝達アーム20、エネルギー吸収アーム30及びフード持上げアーム40の回転は、ピン33がガイドスリット43内の前端部まで摺動し且つフード持上げアーム突起42がアーム固定ブラケット50に当接した時に終了する。かくして、ポップアップフード機構3の押し上げ動作が完了する。このような一連の動作によりスムーズに押し上げられたフード101及び塑性変形可能なエネルギー吸収アーム30によって衝突エネルギーの吸収量が向上し、歩行者と自動車との二次衝突の衝撃を緩和することが可能となる。
図6を参照する。図6は、フード101に対して水平方向から見たポップアップフード装置1の模式図である。図6において、ポップアップフード機構3が押し上げ動作を完了し、フード101を状態の位置(持ち上げ位置)にて保持する状態(第4状態)を示す。
次に、ポップアップフード装置1の引き戻し動作について説明する。
第4状態にあるポップアップフード装置1において、図示しないセンサー2が、押し上げ動作の完了から一定時間を経過してもフード101に荷重が加わらないことを感知した場合は、センサー2はモーターユニット5に対し駆動信号(引き戻し指示信号)を与える。
モーターユニット5は、センサー2から伝達された駆動信号(引き戻し指示信号)に基づいて作動を開始する。このモーターユニット5から伝達される駆動力を利用して、モーターユニット5に接続されたプーリ6が反時計周りに回転を始める。プーリ6がこのように回転することで、一端がプーリ6に連結され他端がアクチュエータ10のピストンヘッド14に連結されているワイヤーケーブル8が緊張状態となる。
ワイヤーケーブル8がプーリ6の回転動作に従ってピストンヘッド14を引っ張ることで、ピストンロッド13及びコイルばね12が収縮動作を開始する。
ガイドスリット22を介してピストンヘッド14と連結される動力伝達アーム20は、アクチュエータ10から伝達される駆動力に応じて、固定ねじ23を回転軸として下端側が前方へ回転を始める。これに伴い、固定部材21及び固定ねじ23を介して動力伝達アーム20と連動するように連結されたエネルギー吸収アーム30において、前端側の固定ねじ23を回転軸として後端側が下方へ回転を始める。
これに伴いピン33がガイドスリット43内を前端側から後端側へ摺動し始める。ピン33がガイドスリット43内を前端側から後端側へ摺動するのに伴い、フード持上げアーム40において、後端側の第1ヒンジ部41を回転軸として前端側が下方へ回転を始める。すなわち、フード持上げアーム40は、スリット43及びピン33の係合を介してエネルギー吸収アーム30の下方へ回転する力を受けるため、ピン33がスリット43内を摺動するに伴ってエネルギー吸収アーム30とフード持上げアーム40とが連動して下方へ回転するようになる。
また、フード持上げアーム40の前端側が下方へ回転するに伴い、ガイドスリット62及び第2ヒンジ部44を介してフード持上げアーム40と連結されているフード固定ブラケット60が下方へ引き戻される。フード固定ブラケット60が下方へ移動するに伴って、フード101も下方へ引き戻される。
ポップアップフード装置1が第4状態から引き戻し動作を継続し、フード101が下方へ引き下げられた位置(中間状態)にて保持する状態(第5状態)を示した図は、図5と同様である。
この第5状態からさらにアクチュエータ10の駆動力が動力伝達アーム20に伝達され、動力伝達アーム20の下端側が前方へ回転を続ける。動力伝達アーム20の回転に連動してエネルギー吸収アーム30の後端側も下方へ回転を続け、さらにこのエネルギー吸収アーム30の回転に連動してフード持上げアーム40も下方へ回転する。そして、フード固定ブラケット60及びフード101は下方へ引き戻される。
エネルギー吸収アーム30の回転に伴い、ピン33がガイドスリット43内を後端側へ摺動し続けると、第1ラチェット80と当接する。この第1ラチェット80は、下側には回転することができないため、押し上げ動作の時のように荷重を加えても回転しない。そこで、エネルギー吸収アーム30が回転を続け、ピン33が一定以上の荷重を加えた場合は、第2ラチェット83が作動してピン33を下方へ引き下げる。かくして、ピン33は、ガイドスリット43から引き出される。
また、フード持上げアーム40及びフード固定ブラケット60が下方へ移動する際に、エネルギー吸収アーム30が下方へ回転するに伴ってエネルギー吸収アーム30に連結されたエネルギー吸収アームバー32も下方へ回転する。これにより、エネルギー吸収アームバー32により押し上げられていたロック解除バー71も下方へ回転する。このような一連の動作の中で、フード固定ブラケット突起61の先端部は、収納ガイド51と当接する高さまで次第に下降し、また、フード固定ブラケット60のフード固定ピン63もロック解除バー71の溝の高さまで次第に下降する。
ここで、収納ガイド51とこれに収納されるフード固定ブラケット突起61との動作を説明する。
図8を参照する。図8は、フード固定ブラケット突起61が収納ガイド51に収納される状態を拡大して示した側面図である。
すなわち、ポップアップフード装置1の引き戻し動作によってフード固定ブラケット60が一定の高さまで下降すると、フード固定ブラケット突起61の先端部が収納ガイド51に当接する。その後、ポップアップフード装置1の引き戻し動作が進むにつれて、フード固定ブラケット突起61の先端部が収納ガイド51の溝の斜辺に沿って摺動し、これに合わせて第2ヒンジ部44もガイドスリット62を摺動する。フード固定ブラケット突起61の先端部が収納ガイドの溝の最底部まで摺動した時、フード固定ブラケット突起61は押し上げ動作開始以前と同様の収納位置に収納される。
このように、ポップアップフード装置1にガイド部材である収納ガイド51と被ガイド部材であるフード固定ブラケット突起61とを設けることで、フード101の押し上げ動作時にフード101及びフード固定ブラケット60のスライドが生じても、引き戻し動作時にスムーズにフード101を元の格納位置に戻すことが可能となる。
ポップアップフード装置1が第5状態から引き戻し動作を継続し、フード101が下方へ引き下げられた位置(格納直前状態)にて保持する状態(第6状態)を示した図は、図4と同様である。
この第6状態において、アクチュエータ10の駆動力が動力伝達アーム20にさらに伝達され、動力伝達アーム20の下端側が前方へ回転を続ける。エネルギー吸収アーム30も回転を続け、これに伴ってフード持上げアーム40も下方へ回転し、フード持上げアーム40に連結されたフード固定ブラケット60も下方へ移動する。
エネルギー吸収アーム30の後端側が下方へ回転するに伴って、エネルギー吸収アーム30の前端側に連結されたエネルギー吸収アームバー32も下方へ回転し、エネルギー吸収アームバー32に当接するロック解除バー71は、ロック機構ばね72の作用によって下方へ回転する。ロック解除バー71に連結されたロック部70は、フード固定ピン63がロック部70の溝の高さまで下降した時にフード固定ピン63と当接し、さらにエネルギー吸収アームバー32の回転に合わせてフード固定ピン63を掛止するように下方へ回転する。
動力伝達アーム20、エネルギー吸収アーム30及びフード持上げアーム40の回転は、フード固定ブラケット突起61の先端部が収納ガイド51の収納位置まで摺動し、フード固定ピン63がロック部70に掛止された時に終了する。また、アクチュエータ10にあってはピストンロッド13及びコイルばね12が所定の位置まで収縮し、ロック装置15が作動してこの収縮状態を保持する。かくして、ポップアップフード機構3の引き戻し動作が完了する。このような一連の動作により、フード101及びポップアップフード装置1を元の格納状態(格納位置)へスムーズに引き戻すことが可能となる。
ポップアップフードの引き戻し動作が完了し、ポップアップフード装置1がフード101を格納状態の位置(格納位置)にて保持している通常の状態(第1状態)については、図2で示したとおりである。
以上に説明したように、本実施形態1のポップアップフード装置によれば、ガイド部材と被ガイド部材とを設けることで、押し上げ動作時にフード及びフード固定ブラケットがスライドした場合でも、引き戻し動作時にフード及びフード固定ブラケットを所定の位置に制御することが可能となる。かくして、本実施形態2のポップアップフード装置によれば、フードの押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるリバーシブルタイプのポップアップフード装置を提供することができるという効果が得られる。
(実施形態2)
上述したとおり、ポップアップフード機構3の押し上げ動作時において、フード101が車両100前方向にスライドする場合がある。そこで、本実施形態2においては、フードロック機構4の形状を工夫することで、このスライド動作を制御し、フードの押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるポップアップフード装置を提供することを可能にする。
本実施形態2のポップアップフード装置1の構成及び動作については、実施形態1と同様である。そのため、本実施形態2においては説明を省略する。
次に、本発明の一実施形態に係るフードロック機構4の構成について説明する。
すなわち、本実施形態2のフードロック機構4は、フード101の裏面に固着されフードラッチ91と嵌合するフードロック90と、車両100本体に固着されフードロック90と嵌合するフードラッチ91と、を有する。
図9を参照する。図9は、本実施形態2のフードロック機構4の車両100への取付状態が斜視図にて示されている。図9で示すとおり、本実施形態2のフードロック機構4は、車両100前端部すなわちフード101の前端部に取り付けられる。
図10及び図11を参照する。図10は本実施形態2のフードロック90の形状を示す斜視図、図11は図10に示すフードロック90の先端部(A)の部分を拡大して示す斜視図である。図10及び図11で示すとおり、フードロック90は、ねじ等を介してフード101裏面に固着されるベース部90aと、フードラッチ91と嵌合し、溝90cが形成される略U字形のフック90bと、フック90bの少なくとも一部に複数形成される溝90cと、そしてベース部90aとフック90bとを固着するねじ等の固定部材90dと、を有する。
なお、本実施形態2において、フック90bの形状を、略U字形状としたが、本発明のフック90bの形状は、これに限定されるわけではない。すなわち、本発明の一実施形態に係るフードロック90は、溝90cが形成され、この溝90cとフードラッチ91とが嵌合するような形状であれば、いずれの形状によることも可能である。
一方、フードラッチ91は、図9に示すような車両100に固着されるフードラッチ本体90aと、図9においては図示しない略U字形の溝が形成された掛止部91bと、を有する。
溝90cの幅及び深さと掛止部91bの幅とは、フードロック90とフードラッチ91とが嵌合するように形成される。なお、図10においては、フック90bが掛止部91bと嵌合する部分に溝90cを形成したが、フック90bの全周に溝90cを形成してもよい。
また、フック90bに形成される溝90cの形状は、溝90cと掛止部91bとが嵌合するであれば、いずれの形状によることも可能である。例えば、溝90cの断面形状は、図12の(a)〜(d)で示すような形状のいずれによることも可能である。
次に、本実施形態2のフードロック機構4の作用について説明する。
すなわち、フード101を閉めると、フード101に固着したフードロック90と車両100に取り付けられたフードラッチ91とが嵌合する。その際、掛止部91bの溝にフック90bの先端部が収容され、フック90bの先端部に形成された溝90cの一つと掛止部91bとが嵌合する。加えて、フードラッチ本体91aに取り付けられた図示しないばね部材等によって、掛止部91bがフック90bの先端部を車両下側へ押し下げるように荷重を加え、溝90cと掛止部91bとの嵌合状態を保持する。
ここで、図13を参照する。図13は、フック90bに形成された溝90cとフードラッチ91の掛止部91bとが嵌合した部分を拡大して示す断面図である。なお、図中の矢印は、フードラッチ本体91aに取り付けられた図示しないばね部材等によって、掛止部91bがフック90bに加える荷重Fの向きを表す。
このようにフック90bに形成された溝90cと掛止部91bとが嵌合する状態を保持するようにフードロック機構4の形状を工夫することで、フードロック90とフードラッチ91との嵌合状態が強化される。これにより、ポップアップフード機構3の押し上げ動作時に生じるフード101のスライドを抑制することができる。
フードロック90とフードラッチ91との嵌合状態は、車室内から図示しないワイヤーで解除でき、その状態で図示しない安全ロックレバーを手で外すことによりフード101を開くことができる。
以上に説明したように、本実施形態2のポップアップフード装置によれば、フードロック機構の形状を工夫することで、ポップアップフード装置の押し上げ動作時に生ずるフードのスライドを抑止することが可能となる。すなわち、本実施形態2のポップアップフード装置によれば、フード及びこれに連結されるポップアップフード装置の移動を所定の位置に制御することが可能となる。かくして、本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置によれば、フードの押し上げ動作及び引き戻し動作をスムーズに行うことができるリバーシブルタイプのポップアップフード装置を提供することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置の車両搭載状態における側面図である。 本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置をフードに対し水平方向から見た場合の模式図である。 本発明の一実施形態に係るポップアップフード機構をフードに対し垂直方向から見た模式図である。 本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置をフードに対し水平方向から見た場合の模式図である。 本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置をフードに対し水平方向から見た場合の模式図である。 本発明の一実施形態に係るポップアップフード装置をフードに対し水平方向から見た場合の模式図である。 フード固定ブラケットとこれに連結されるアームの一部を拡大して示した側面図である。 フード固定ブラケット突起が収納ガイドに収納される状態を拡大して示した側面図である。 本発明の一実施形態に係るフードロック機構の車両への取付状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフードロックの形状を示す斜視図である。 図10の(A)の部分を拡大して示す斜視図である。 (a)〜(d)は、いずれも本発明の一実施形態に係るフードロックの断面形状の一例を示す模式図である。 フードロックに形成された溝とフードラッチの掛止部とが嵌合した部分を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 ポップアップフード装置
3 ポップアップフード機構
4 フードロック機構
5 モーターユニット
6 プーリ
7 ワイヤーケーブル1
8 ワイヤーケーブル2
51 収納ガイド
61 フード固定ブラケット突起
90 フードロック

Claims (8)

  1. アクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続されたエネルギー吸収アーム、前記エネルギー吸収アームに連結され、一端が第1ヒンジ部を介してアーム固定ブラケットに回動可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介してフード固定ブラケットに形成された溝に回動可能且つ摺動可能に固定されたフード持上げアーム、前記アーム固定ブラケットに設けられたガイド部材、及び前記フード固定ブラケットに設けられた被ガイド部材、を有するヒンジ機構と、を有することを特徴とするポップアップフード装置。
  2. アクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続されたエネルギー吸収アーム、前記エネルギー吸収アームとフードとの間に配設され、一端が第1ヒンジ部を介して車両本体又は前記車両本体に固着されたアーム固定ブラケットに回動可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介して前記フード又は前記フードに固着されたフード固定ブラケットに形成された溝に回動可能且つ摺動可能に固定されたフード持上げアーム、前記車両本体又は前記アーム固定ブラケットに設けられたガイド部材、及び前記フード又は前記フード固定ブラケットに設けられた被ガイド部材、を有するヒンジ機構と、を有することを特徴とするポップアップフード装置。
  3. 前記ガイド部材は、凹部を有し、
    前記凹部は前記被ガイド部材の先端部を前記凹部の最深部に誘導するような斜辺を有し、且つ前記凹部の前記最深部の形状と前記被ガイド部材の先端部の形状とが概略一致するような形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のポップアップフード装置。
  4. 前記被ガイド部材は、その先端部が前記凹部の前記斜辺を摺動可能であり、且つ前記先端部の形状と前記ガイド部材の前記凹部の前記最深部の形状とが概略一致することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一に記載のポップアップフード装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一に記載のポップアップフード装置を備えたことを特徴とする自動車。
  6. アクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続されるエネルギー吸収アーム、及び前記エネルギー吸収アームとフードとの間に配設され、一端が第1ヒンジ部を介して車両本体に回転可能に固定され、他端が第2ヒンジ部を介して前記フード又は前記フードに固着されたフード固定ブラケットに形成された溝を回転可能且つ摺動可能に固定されるフード持上げアーム、を有するヒンジ機構と、
    前記フードに固着され溝が形成されたフードロック、及び前記車両本体に固着されたフードラッチ、を有するフードロック機構と、を有することを特徴とするポップアップフード装置。
  7. 前記フードロックに形成される前記溝は、前記フードロックと前記フードラッチとが嵌合するように形成されることを特徴とする請求項6に記載のポップアップフード装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のポップアップフード装置を備えたことを特徴とする自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008238886A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車のフード衝撃吸収構造

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