JP2008114246A - ダイカストマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】射出用電動サーボモータを用いるダイカストマシンにおいて、高速射出工程における高速速度への急速立ち上げの性能や、増圧工程における高圧への急速立ち上げの性能を向上させ、比較的に小容量のモータを用いても、大きな増圧力を容易に得ることが可能であるようにすること。
【解決手段】射出用電動サーボモータの回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するリンク機構により射出機構を構成し、高速射出工程を、リンク機構の動作領域における速度が大きい領域で実行し、増圧工程を、リンク機構の動作領域における力の拡大率の大きい領域で実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出プランジャの前進によって金属溶湯を金型内に射出充填するダイカストマシンに係り、特に、射出用駆動源として電動サーボモータを用いたダイカストマシンに関する。
溶融金属材料を金型のキャビティ内に射出・充填して製品を得るダイカストマシンはよく知られており、このダイカストマシンにおいては、溶解炉で溶融した金属材料(例えば、Al合金、Mg合金など)を1ショット毎にラドルで計量して汲み上げ、汲み上げた金属溶湯(溶融金属材料)を射出スリーブ内に注ぎ込んで、これを射出プランジャの前進動作によって金型のキャビティ内に射出・充填するようにしている。
ダイカストマシンによる鋳造過程には、図9に示すように、低速射出工程およびこれに引き続く高速射出工程からなる射出工程と、高速射出工程に引き続く増圧工程とが含まれており、高速射出工程ではプラスチック射出成形よりも高速の射出速度が要求され、また、増圧工程では大きな増圧力が求められることから、射出/増圧の射出の駆動源としては、従来は一般的に、比較的に大型の油圧駆動源が用いられており、このように射出駆動源を油圧駆動源としていることから、型開閉や鋳造品突き出しの駆動源も油圧駆動源とした、油圧式のダイカストマシンが、従来はダイカストマシンの主流となっていた。しかしながら、油圧式のダイカストマシンは、油による汚損の虞があるため、クリーンな電動式のダイカストマシンへの要望が、近時は高まりつつあり、このような電動式のダイカストマシンの開発が進みつつある。
図10は、従来の電動式のダイカストマシンの主として射出系の構成を示す簡略化し且つ一部を破断した説明図である。図10において、101はベース部材、102は、ベース部材101上に配置された固定ダイプレート、103は、固定ダイプレート102に取り付けられた固定側金型、104は、図示せぬ型開閉用駆動源および型開閉メカニズムによって、固定ダイプレート102に対して前後進駆動される可動ダイプレート、105は、可動ダイプレート104に取り付けられた可動側金型、106は、型締め状態の両金型103、105によって形作られるキャビティ、107は、キャビティ106に通じる金型湯道部(スプル・ゲート部等)である。
また、108は、固定ダイプレート102と対向するようにベース部材101上に配置された保持プレート、109は、固定ダイプレート102と保持プレート108との間に架け渡された連結軸、110は、ベース部材101上に敷設されたレール部材、111は、レール部材110上を直線移動可能な直動ガイド112に、その下部を固定された直動体、113は保持プレート108に搭載された射出用の電動サーボモータ、114は、電動サーボモータ113の出力軸に固着された駆動プーリ、115は、電動サーボモータ113の回転を直線運動に変換するボールネジ機構、116は、保持プレート108に回転可能に保持されたボールネジ機構115のナット体、117は、ナット体116に螺合されてナット体116の回転で直線移送されるボールネジ機構115のネジ軸、118は、ナット体116に固着されて、電動サーボモータ113の回転を駆動プーリおよび図示せぬタイミングベルトを介して伝達される被動プーリ、119は、その端部を固定側金型103に固定され、その内部が金型湯道部107と連通した射出スリーブ、120は、射出スリーブ119に穿設された注湯口、121は、その端部を直動体111に固定されて、射出スリーブ119内を前後進可能な射出プランジャである。
上記の電動サーボモータ113の回転は、被動プーリ114、図示せぬタイミングベルト、被動プーリ118を介してボールネジ機構115のナット体116に伝達され、ナット体116が回転することでボールネジ機構115のネジ軸117が直線駆動されて、これにより、ネジ軸117と一体となって直動体111および射出プランジャ121が直線駆動される。
図10に示す構成において、型締め状態において、図示せぬラドルによって溶融金属122が注湯口120から射出プランジャ119内に注ぎ込まれると、その直後のタイミングにおいて低速射出工程が開始され、射出プランジャ121は、低速射出工程での設定速度にしたがって前進駆動されて、これによって、射出スリーブ119内の金属溶湯122が金型湯道部107まで充填され、また、金型のキャビティ106内のガス抜きが行われる。低速射出工程が完了すると直ちに高速射出工程に移行し、射出プランジャ121は、高速射出工程での設定速度にしたがって前進駆動されて、これによって、金属溶湯122が金型のキャビティ106内に急速に射出・充填される。高速射出工程が完了すると直ちに増圧工程に移行し、増圧工程での設定圧力にしたがって、射出プランジャ121によりキャビティ106内の金属に対して増圧力を付与する。このような、低速射出工程、高速射出工程での速度の遷移や、増圧工程での圧力の遷移は、例えば図9に示したようなものとなる。
ところで図10に示した従来技術では、上記したように、電動サーボモータ113の回転をボールネジ機構115により直線運動に変換し、ボールネジ機構115の直動部により射出プランジャ121を直線駆動するようにしている。ところが、高速射出工程では射出プランジャ121の前進速度を急速に高速に立ち上げる必要があるので、高速射出工程では電動サーボモータ113を急速に高速回転させることになるが、高速に立ち上げる過渡応答性にはモータ性能だけでは自ずと限界がある。また、増圧工程では射出プランジャ121による増圧力(押圧力)を急速に高圧に立ち上げる必要があるが、高圧に立ち上げる過渡応答性にはモータ性能だけでは自ずと限界がある上、大きな増圧力を得るためには大容量の(高トルク出力の)高価なモータを必要とし、コストアップに繋がるという問題がある。
なお、プラスチック射出成形機においては、電動サーボモータの回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するリンク機構によって、射出動作を行うように技術として、クランク機構により射出動作を行う技術が特開平3−146320号公報に開示されており、ダブルトグルリンク機構により射出動作を行う技術が特開2003−25368号公報に開示されている。しかし、これらの先願公報の技術はダイカストマシンへの適用ではなく、ダイカストマシンに固有の高速射出工程や増圧工程に応じたリンクの動作特性の利用を開示するものではない。
本発明の目的は、射出用駆動源として電動サーボモータを用いるダイカストマシンにおいて、高速射出工程における高速速度への急速立ち上げの性能や、増圧工程における高圧への急速立ち上げの性能を向上させることが可能であると共に、比較的に小容量のモータを用いても、大きな増圧力を容易に得ることが可能であるようにすることにある。
本発明は上記した目的を達成するために、射出用駆動源として電動サーボモータを用いるダイカストマシンにおいて、
射出用電動サーボモータの回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するリンク機構と、該リンク機構によって射出スリーブ内を直線駆動される射出プランジャとを、備え、
高速射出工程を、リンク機構の動作領域における速度が大きい領域で実行し、増圧工程を、リンク機構の動作領域における力の拡大率の大きい領域で実行する。
また、金属溶湯の射出充填条件に応じて、固定ダイプレートとリンク機構の力の入力端との間の距離を可変設定する。
さらに、固定ダイプレートと対向配置され、固定ダイプレートに対する位置を可変設定可能な保持ブロックと、固定ダイプレートと保持ブロックとを連結し、保持プレートを貫通した側に形成したネジ部に、保持ブロックに回転可能に保持されたギヤ付きナットが螺合された複数本の連結軸と、保持ブロックに搭載されて、ギヤ付きナットを伝達ギヤ列を介して回転駆動する保持ブロック位置調整用モータと、リンク機構により直線駆動され、射出プランジャと一体となって直線移送される直動ブロックとを、備え、
リンク機構は、保持ブロック側に回転可能に保持された前記の力の入力端である原動軸と、その一端部が原動軸を回転中心として原動軸と一体回転する第1アームと、その一端部が第1アームの他端部に相対回転可能に連結され、その他端側が直動ブロック側に相対回転可能に連結された第2アームとをもつ、クランク機構により構成される。
本発明では、射出用電動サーボモータの回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するリンク機構によって、射出プランジャを直線駆動する構成において、高速射出工程を、リンク機構の動作領域における速度が大きい領域で実行し、増圧工程を、リンク機構の動作領域における力の拡大率の大きい領域で実行するので、高速射出領域ではリンク機構が増速メカニズムとして機能することで、高速速度への急速立ち上げが容易に可能となり、また、増圧工程ではリンク機構が力の拡大メカニズム(すなわち、増圧メカニズム)として機能することで、高圧への急速立ち上げが容易に可能となる上、比較的に小容量のモータを用いても、大きな増圧力を得ることが容易に可能となる。
また、金型形状といった金属溶湯の射出充填条件に応じて、固定ダイプレートとリンク機構の力の入力端との間の距離を可変設定するので、高速射出工程に先立つ低速射出工程開始時点の射出プランジャの位置を任意位置に設定することができ、これによって、低速射出工程開始時点から高速射出工程開示時点までの射出プランジャの前進ストロークを任意に可変設定すること、つまり、高速射出工程開始時点におけるリンク機構の動作姿勢を所望の状態に設定することで、リンク機構の速比特性線における所望位置から高速射出工程を開始させることができる。したがって、金型形状といった金属溶湯の射出充填条件に応じて、リンク機構における速比特性線の所望位置から高速射出工程を開始させることが可能となるので、金属溶湯の射出充填条件に応じた好適鋳造を適応的に行うことができる。
また、リンク機構は、保持ブロック側に回転可能に保持された力の入力端である原動軸と、その一端部が原動軸を回転中心として原動軸と一体回転する第1アームと、その一端部が第1アームの他端部に相対回転可能に連結され、その他端側が直動ブロック側に相対回転可能に連結された第2アームとをもつ、クランク機構により構成されているので、このクランク機構よりなる射出機構は、電動サーボモータの回転をボールネジ機構によって一旦直線運動に変換して、ボールネジ機構の直動部によりダブルトグルリンク機構などのトグルリンク機構を駆動することによって、射出を行う構成に較べると、構造がはるかにシンプルなものとなる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図8は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による電動式のダイカストマシンに係り、図1は、本実施形態のダイカストマシンの主として射出系の構成を示す簡略化し且つ一部を破断した説明図である。
図1において、1は、図示せぬメインフレーム上に固定されたベース部材、2は、ベース部材1上に固定された固定ダイプレート、3は、固定ダイプレート2に取り付けられた固定側金型、4は、図示せぬ型開閉用駆動源および型開閉メカニズムによって、固定ダイプレート2に対して前後進駆動される可動ダイプレート、5は、可動ダイプレート4に取り付けられた可動側金型、6は、型締め状態の両金型3、5によって形作られるキャビティ、7は、キャビティ6に通じる金型湯道部(スプル・ゲート部等)である。
8は、ベース部材1に敷設されたレール部材、9は、レール部材8上を直線移動可能な直動ガイド10にその下部を固定され、鋳造運転時には固定位置を維持される保持ブロック、11は、固定ダイプレート2と保持ブロック9との間に架け渡され、両プレート2、9を連結した複数本の連結軸、12は、レール部材8上を直線移動可能な直動ガイド13にその下部を固定された直動体、14は、保持ブロック9に搭載された図1では示されていない射出用電動サーボモータの回転力で駆動されるクランク機構(射出用電動サーボモータの回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するリンク機構であるクランク機構)、15は、クランク機構14の力の出力端の保持片16と直動ブロック12とを連結・固定するロードセルユニット、17は、その端部を固定側金型3に固定され、その内部が金型湯道部7と連通した射出スリーブ、18は、射出スリーブ17に穿設された注湯口、19は、その端部を直動体12に固定されて、射出スリーブ17内を前後進可能な射出プランジャ、20は、射出プランジャ19の位置を検出する位置センサである。
21は、保持ブロック9に搭載された保持ブロック位置調整用モータ、22は、保持ブロック位置調整用モータ21の出力軸に固着された駆動ギヤ、23は、保持ブロック9に回転可能に保持され、駆動ギヤ22の回転が伝達される中間ギヤ、24は、各連結軸11における保持ブロック9を貫通した側の端部に形成したネジ部に螺合されると共に、保持ブロック9に回転可能に保持されて、中間ギヤ23の回転が伝達されるギヤ付きナットである。
なお、図1および後記する図4、図5において、25は、金属溶湯(溶融金属)ないしは固化し始めた金属を示している。
図1、図2を用いて、クランク機構14について説明する。図2は、クランク機構14を図1とは直交する方向から見た構成と、クランク機構14の駆動系とを示す説明図であり、図2においては、保持ブロック9は左右で分離されて描かれているが、実際には、保持ブロック9は全体が一体に連なった構造物となっている。
図1、図2において、31は、保持ブロック9に図示せぬ軸受を介して回転可能に保持された1対の原動軸で、対をなす原動軸31はその回転中心が同一線上にあるように配置されている。この原動軸31は、クランク機構14の力の入力端となっている。各原動軸31の一端側には、それぞれ第1アーム32の一端側が固定されていて、この1対の第1アーム32の他端側には、この他端側同士を一体に結合する連結軸33が固定されている。この連結軸33の中間部には、第2アーム34の一端側が図示せぬ軸受を介して回転可能に保持されている。第2アーム34の他端側は、直動体12にロードセルユニット15を介して取り付けられた保持片16に図示せぬ軸受を介して回転可能に保持された回転軸35に、固定されており、この回転軸35はクランク機構14の力の出力端となっている。
また、図2において、36は、保持ブロック9に搭載された射出用電動サーボモータであり、この射出用電動サーボモータ36の回転は、例えば、プーリとタイミングベルとを用いた減速回転伝達機構37を介して、対をなす原動軸31に同期して伝達されるようになっている。38は、ダイカストマシン全体の制御を司るシステムコントローラで、該システムコントローラ38がサーボアンプ39を介して射出用電動サーボモータ36を駆動制御するようになっている。なお、S1は位置センサ20の検出出力(位置検出情報)、S2はロードセルユニット15の歪みセンサの検出出力(圧力検出情報)であり、システムコントローラ38は、これらの検出出力S1、S2を監視しつつ、低速射出工程および高速射出工程では、位置軸に沿った速度フィードバック制御により射出用電動サーボモータ36を駆動制御し、増圧工程では、時間軸に沿った圧力フィードバック制御により射出用電動サーボモータ36を駆動制御する。
上記したクランク機構14およびその駆動系において、射出用電動サーボモータ36が所定方向に回転駆動されると、この射出用電動サーボモータ36の回転は減速回転伝達機構37を介して対をなす原動軸31に同期して伝達される。なお、減速回転伝達機構37を用いる所以は、射出用電動サーボモータ36が小型のものであっても、ある程度以上の回転トルクが原動軸31に伝わるようにするためであるが、射出用電動サーボモータ36の性能如何によっては、原動軸31を射出用電動サーボモータ36によってダイレクト駆動するように構成してもよい。上記のように、対をなす原動軸31が回転駆動されると、これと一体となっている対をなす第1アーム32が、原動軸31を回転中心として同時に所定方向に回転駆動され、これに伴って、第2アーム34が所定の連携追従動作(第2アーム34が、回転軸35に固定されたその他端側を直線運動させるように、第1アーム32の回転に追従して所定の軌跡で回動動作)をして、この第2アーム34の動作で、直動体12が直線駆動されることで、直動体12と一体となって射出プランジャ19が直線駆動される。
ここで、本実施形態のクランク機構14では、対をなす原動軸31および対をなす第1アーム32を、それぞれ減速回転伝達機構37を介して射出用電動サーボモータ36により同時に回転駆動する、ツイン駆動方式(両軸駆動方式)のクランク機構の駆動形態を採っている。このため、回転を伝達される原動軸31を1本とし、その回転中心が原動軸31と同一線上にあるように配置された原動軸31と対をなす他の1本の回転軸を、従動軸とした一般的な片側駆動方式(片軸駆動方式)のクランク機構に較べると、第2アーム34への力の伝達を2つの力の伝達経路から均等に行うことができるので、回転軸支部に偏摩耗やガタなどが発生する虞を可及的に低減できるものとなっており、したがって、動作信頼性や耐久性に優れたクランク機構14を実現できるようになっている。なお、減速回転伝達機構37の構成を簡単化するために、ツイン駆動方式(両軸駆動方式)のクランク機構ではなく、片側駆動方式(片軸駆動方式)のクランク機構を採用することも、勿論可能である。
図3は、クランク機構14の原動軸31を一定速度で回転させたときの、クランク機構14の力の出力端における速度変化と力の拡大率の変化とを示す、ごく模式的な概略特性図である。図3において、横軸はクランク機構14の力の出力端の位置を示し、縦軸は速比(相対速度)および力の拡大率を示しており、41は速比の特性線であり、42は力の拡大率の特性線である。
クランク機構14の第1アーム32が図4に示す状態にあるときから、180°回転するときの特性が、図3に示されている。第1アーム32が図4に示す状態から回転を始めると、クランク機構14の力の出力端の速度は、速比(相対速度)「0」から上昇を始めて、速比(相対速度)「1」を超えた後に最高速度に達し、最高速度に到達した以降は速度は下降を始めて、速比(相対速度)「1」を下回った後、第1アーム32が180°回転し終わると、速比(相対速度)は「0」となる。これに対して、第1アーム32が図4に示す状態から回転を始めると、クランク機構14の力の出力端の力の拡大率は、無限大から下降を始めて、拡大率「1」を下回った後に最低拡大率に達し、最低拡大率に到達した以降は力の拡大率は上昇を始めて、拡大率「1」を超えた後に、第1アーム32が180°回転し終わると、力の拡大率は無限大となる。
本実施形態では、上記のようなクランク機構14の速比の特性および力の拡大率の特性を考慮して、高速射出工程を、クランク機構14の動作領域における速度(速比)が大きい領域で実行し、増圧工程を、リンク機構14の動作領域における力の拡大率の大きい領域で実行するようにしたものである。具体的には、高速射出工程を、速比「1」を上回るクランク機構14の動作領域において行うようにし、より望ましくは、速比「1.5」を上回るクランク機構14の動作領域において行うようにしたものであり、また、増圧工程を、力の拡大率「1」を上回るクランク機構14の動作領域において行うようにし、より望ましくは、力の拡大率「2」を上回るクランク機構14の動作領域において行うようにしたものである。なお、図3の特性線41、42は、先にも述べたようにごく模式的な概略特性であり、クランク機構14の設計の如何により所望の動作特性を得ることが可能であり、したがって、高速射出工程に用いる領域の大きさや、増圧工程に用いる領域の大きさも、それを広くしたり狭くすることも可能である。
本実施形態の低速射出工程、高速射出工程、増圧工程について、次に説明する。図4は、低速射出工程の開始前の状態を示す説明図であり、図5は、高速射出工程が開始された直後の状態を示す説明図であり、図4、図5においては、図1に示した構成要素のうち一部の構成要素を省いてある。
図示せぬラドルによって、注湯口18から射出スリーブ17内に所定量の金属溶湯25が注ぎ込まれると、システムコントローラ38からの指令に基づいて、サーボアンプ39を介して、射出用電動サーボモータ36が、所定方向にかつ低速射出工程に設定された速度で回転駆動され、これよって、減速回転伝達機構37を介してクランク機構14の原動軸31が回転駆動されることで、直動体12と一体となって射出プランジャ19が低速で前進駆動される。本実施形態では、低速射出工程の速度設定は、ユーザの所望する段数かつ速度での位置軸に沿った多段設定が可能となっており、この設定条件に基づいて射出用電動サーボモータ36が速度フィードバック制御されるようになっている。つまり、低速射出工程では、射出プランジャ19の位置を検出する位置センサ20の検出出力S1を監視しながら、位置軸に沿った速度フィードバック制御によって射出用電動サーボモータ36が駆動制御され、これによって、低速射出工程が実行されて、射出スリープ17内の金属溶湯25が金型湯道部7まで充填され、また、キャビティ6内のガス抜きが行われる。そして、システムコントローラ38は、位置センサ20からの検出出力S1により、射出プランジャ19の前進位置を認知して、低速射出工程に設定された距離だけ前進したタイミングで、射出工程を高速射出工程に切り替える。なお、低速射出工程の完了時には、クランク機構14の動作姿勢は、速比「1」を上回る、より望ましくは速比「1.5」を上回る状態となっている。
高速射出工程の開始タイミングとなると、システムコントローラ38からの指令に基づいて、サーボアンプ39を介して、射出用電動サーボモータ36が、所定方向にかつ高速射出工程に設定された速度で回転駆動され、これよって、減速回転伝達機構37を介してクランク機構14の原動軸31が回転駆動されることで、直動体12と一体となって射出プランジャ19が高速で前進駆動される。本実施形態では、高速射出工程の速度設定は、位置軸に沿った1段または2段の設定が可能となっており、この設定条件に基づいて射出用電動サーボモータ36が速度フィードバック制御されるようになっている。つまり、高速射出工程でも、射出プランジャ19の位置を検出する位置センサ20の検出出力S1を監視しながら、位置軸に沿った速度フィードバック制御によって射出用電動サーボモータ36が駆動制御され、これによって、高速射出工程が実行されて、金属溶湯25がキャビティ6内に急速に射出・充填される。図5は、この高速射出工程が開始された直後の状態を示している。
上記の高速射出工程では、クランク機構14の動作領域は、速比が「1」を上回る、より望ましくは「1.5」を上回る領域となっており、したがって、高速射出領域ではクランク機構14が増速メカニズムとして機能することによって、高速速度への急速な立ち上げが容易に達成可能となる。
そして、システムコントローラ38は、位置センサ20からの検出出力S1により射出プランジャ19の前進位置を認知して、高速射出工程に設定された距離だけ前進したタイミング(すなわち、増圧工程の開始位置まで射出プランジャ19が前進したタイミング)で、高速射出工程を完了させ、工程を増圧工程に切り替える。なお、高速射出工程の完了時には、クランク機構14の動作姿勢は、力の拡大率が「1」を上回る、より望ましくは力の拡大率が「2」を上回る状態となっている。
増圧工程に入ると、システムコントローラ38は、サーボアンプ39を介した射出用電動サーボモータ36の制御を、位置軸に沿った速度フィードバック制御から、時間軸に沿った圧力フィードバック制御に切り替える。なお、ダイカストマシンにおける増圧工程とは、プラスチック射出成形における保圧工程に相当するものである。この増圧工程では、システムコントローラ38からの指令に基づいて、サーボアンプ39を介して、射出用電動サーボモータ36が、時間軸に沿った圧力フィードバック制御で駆動され、これよって、減速回転伝達機構37を介してクランク機構14の原動軸31が適応的に回転駆動されることで、射出プランジャ19によって溶融金属25ないしは固化し始めた金属25に大きな増圧力が付与される。本実施形態では、増圧工程の圧力設定は、ユーザの所望する段数かつ圧力での時間軸に沿った多段設定が可能となっており、この設定条件に基づいて射出用電動サーボモータ36が圧力フィードバック制御されるようになっている。つまり、増圧工程では、ロードセルユニット15の歪みセンサからの検出出力S2を監視を監視しながら、時間軸に沿った圧力フィードバック制御によって射出用電動サーボモータ36が駆動制御され、これによって、増圧工程が実行されて、時間軸に沿った圧力設定に倣う圧力が出力される。この増圧射出工程では、射出プランジャ19が固化し始めた金属25に大きな圧力を付加し続けるので、金属25の固化・収縮に伴って、射出プランジャ19は、高速射出完了時点の位置から微量だけ微速前進する。そして、システムコントローラ38は、時間監視に基づいて、増圧射出工程の完了タイミングを認知すると、工程を冷却工程に切り替える。図1は、この増圧工程の完了状態を示しており、図1において、25aは射出スリーブ17の先端内のビスケットを示している。なお、図1におけるクランク機構14の力の拡大率は無限大ではないが、きわめて大きな拡大率となっている。
上記の増圧工程では、クランク機構14の動作領域は、力の拡大率が「1」を上回る、より望ましくは「2」を上回る領域となっており、したがって、増圧領域ではクランク機構14が増圧メカニズムとして機能することによって、高圧への急速な立ち上げが容易に達成可能となる。また、比較的に小容量の射出用電動サーボモータ36を用いても、大きな増圧力を得ることが容易に可能となる。
次に、図1、図6を用いて、保持ブロックの位置調整機構について説明する。図6は、保持ブロックの位置調整機構を、図1とは直交する方向から見た構成を示す説明図であり、図6においては、保持ブロック9は左右で分離されて描かれているが、実際には、保持ブロック9は全体が一体に連なった構造物となっている。図6に示した構成要素は総て、図1を用いて先に説明した構成要素である。
鋳造運転に先立ち、保持ブロック9の位置を調整する際には、保持ブロック9に搭載された保持ブロック位置調整用モータ21を所定方向に所定回転量だけ回転させることで、駆動ギヤ22、中間ギヤ23を介して、各ギヤ付きナット24を所定方向に所定回転量だけ同期して回転させる。これによって、各連結軸11のネジ部に螺合された各ギヤ付きナット24が連結軸11に対して軸方向に移動して、各ギヤ付きナット24を回転可能に保持した保持ブロック9を所定量だけ前進または後退させる。このように保持ブロック9が前進または後退すると、固定ダイプレート2と保持ブロック9との間の距離、つまり、固定ダイプレート2とクランク機構14の力の入力端である原動軸31との間の距離が変わわることになる。このような保持ブロック9の位置調整は、金型形状といった金属溶湯の射出充填条件に応じて行われ、固定ダイプレート2とクランク機構14の原動軸31との間の距離は、金属溶湯の射出充填条件に応じた好適値に設定される。
上記の保持ブロック9の位置調整の意義について、図7、図8を用いて説明する。図7は、固定ダイプレート2とクランク機構14の原動軸31との間の距離が、それぞれ異なる3つのケースにおける、低速射出工程前の射出プランジャ19の位置と、高速射出工程前の射出プランジャ19の位置とを示す説明図であり、図7の左側が低速射出工程前の状態を示しており、図7の右側が高速射出工程前の状態を示している。なお、図7では説明の簡単化のために、金型内への射出充填量は総て同一であるとしている。
図7の(a)は、固定ダイプレート2とクランク機構14の原動軸31との間の距離が基準値よりも長い場合を示しており、図7の(b)は、固定ダイプレート2とクランク機構14の原動軸31との間の距離が基準値の場合を示しており、図7の(c)は、固定ダイプレート2とクランク機構14の原動軸31との間の距離が基準値よりも短い場合を示している。
固定ダイプレート2とクランク機構14の原動軸31との間の距離を変えるということは、図7の左側に示すように、低速射出工程前における、射出スリーブ17に対する射出プランジャ19の位置(先端位置)を変えるということを意味し、図7の(a)では、PA1が低速射出工程前の射出プランジャ19の先端位置を示しており、図7の(b)では、PS1が低速射出工程前の射出プランジャ19の先端位置を示しており、図7の(c)では、PB1が低速射出工程前の射出プランジャ19の先端位置を示している。図7の上、中、下においてそれぞれ低速射出工程が行われると、ここでは金型内への射出充填量は総て同一としているので、射出スリーブ17に対する射出プランジャ19の先端位置で見た低速射出工程の完了位置、すなわち、射出スリーブ17に対する射出プランジャ19の先端位置で見た高速射出工程の開始位置は、図7の上、中、下において同一位置となる。つまり、図7の(a)では、低速射出工程の開始位置PA1から距離Lだけ射出プランジャ19が前進することで高速射出工程の開始位置PA2となり、図7の(b)では、低速射出工程の開始位置PS1から距離Lだけ射出プランジャ19が前進することで高速射出工程の開始位置PS2となり、図7の(c)では、低速射出工程の開始位置PB1から距離Lだけ射出プランジャ19が前進することで高速射出工程の開始位置PB2となる。そして、図7の上、中、下においてそれぞれ高速射出工程が行われると、ここでは金型内への射出充填量は総て同一としているので、射出スリーブ17に対する射出プランジャ19の先端位置で見た高速射出工程の完了位置、すなわち、射出スリーブ17に対する射出プランジャ19の先端位置で見た増圧工程の開始位置は、図7の上、中、下において同一位置となる。つまり、高速射出工程の開始位置PA2、PS2、B2から、それぞれ同一距離だけ前進することで、それぞれの増圧工程の開始位置PA3、PS3、PB3となる。
ここで、図7の上、中、下において、射出スリーブ17に対する射出プランジャ19の先端位置で見た高速射出工程の開始位置は同一であるも、高速射出工程の開始位置PA2、PS2、B2に至るまでの射出プランジャ19の前進ストロークはそれぞれ異なり、したがって、クランク機構14で見た高速射出工程の開始時点での動作姿勢は、それぞれ異なったものとなる。
図8は、図7の(a)、(b)、(c)に対応するようにして描いた、速比の特性線を示しており、図8において、横軸は、射出プランジャ19の先端位置(これは、クランク機構14の力の出力端の位置と対応する)を示し、縦軸は速比を示している。図8中において、1点鎖線で示した速比特性が図7の(a)と対応し、実線で示した速比特性が図7の(b)と対応し、2点鎖線で示した速比特性が図7の(c)と対応している。
図8から明らかなように、図7の(a)の場合には、高速工程射出開始時点でのクランク機構14の動作姿勢は、速比が最も速比が大きく、図7の(b)の場合には、高速射出工程開始時点でのクランク機構14の動作姿勢は、速比が図7の(a)の場合よりも小さく、図7の(c)の場合には、高速射出工程開始時点でのクランク機構14の動作姿勢は、速比が最も速比が小さい。したがって、図7の(a)と(b)と(c)とでは、高速射出工程を開始した時点での、速度の立ち上が特性に差をつけることが容易となり、金型形状といった金属溶湯の射出充填条件に応じた、好適な高速射出工程を行うことが可能となる。
なお、図7、図8は本発明の理解を助けるためのごく模式的なものであり、固定ダイプレート2とクランク機構14の力の入力端(原動軸31)との間の距離を可変設定することで、高速射出工程の開始時点におけるクランク機構14の動作姿勢を所望の状態に設定することが可能であること、つまり、クランク機構14の速比特性線における所望位置から高速射出工程を開始させることが可能であることを、示すものであると理解されたい。
以上のように本実施形態では、射出用電動サーボモータ36の回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するクランク機構14によって、射出プランジャ19を直線駆動する構成において、高速射出工程を、クランク機構14の動作領域における速度が大きい領域で実行し、増圧工程を、クランク機構14の動作領域における力の拡大率の大きい領域で実行するので、高速射出領域ではクランク機構14が増速メカニズムとして機能することで、高速速度への急速立ち上げが容易に可能となり、また、増圧工程ではクランク機構14が力の拡大メカニズム(すなわち、増圧メカニズム)として機能することで、高圧への急速立ち上げが容易に可能となる上、比較的に小容量のモータを用いても、大きな増圧力を得ることが容易に可能となる。
また、金型形状といった金属溶湯の射出充填条件に応じて、固定ダイプレート2とクランク機構14の力の入力端(原動軸31)との間の距離を可変設定するので、高速射出工程に先立つ低速射出工程開始時点の射出プランジャ19の位置を任意位置に設定することができ、これによって、低速射出工程開始時点から高速射出工程開示時点までの射出プランジャ19の前進ストロークを任意に可変設定すること、つまり、高速射出工程の開始時点におけるクランク機構14の動作姿勢を所望の状態に設定することで、クランク機構14の速比特性線における所望位置から高速射出工程を開始させることができる。したがって、金型形状といった金属溶湯の射出充填条件に応じて、クランク機構14における速比特性線の所望位置から高速射出工程を開始させることが可能となるので、金属溶湯の射出充填条件に応じた好適鋳造を適応的に行うことができる。
また、クランク機構14による射出機構は、電動サーボモータの回転をボールネジ機構によって一旦直線運動に変換して、ボールネジ機構の直動部によりダブルトグルリンク機構などのトグルリンク機構を駆動することによって、射出を行う構成に較べると、構造がはるかにシンプルなものとなる。
本発明の一実施形態に係るダイカストマシンにおける、主として射出系の構成を示す簡略化し且つ一部を破断した説明図である。 本発明の一実施形態に係るダイカストマシンにおけるクランク機構を、図1とは直交する方向から見た構成と、クランク機構の駆動系とを示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るダイカストマシンで用いるクランク機構における、速比特性および力の拡大率の特性の概略を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るダイカストマシンにおける、主として射出系の構成を示す簡略化し且つ一部を破断した説明図である。 本発明の一実施形態に係るダイカストマシンにおける、主として射出系の構成を示す簡略化し且つ一部を破断した説明図である。 本発明の一実施形態に係るダイカストマシンにおける保持ブロックの位置調整機構を、図1とは直交する方向から見た構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るダイカストマシンにおいて、固定ダイプレートとクランク機構の原動軸との間の距離がそれぞれ異なる3つのケースにおける、低速射出工程前の射出プランジャの位置と高速射出工程前の射出プランジャの位置とを示す説明図である。 図7の(a)、(b)、(c)に対応するようにして描いた、クランク機構の速比の特性線の概要を示す説明図である。 ダイカストマシンにおける、低速射出工程、高速射出工程、増圧工程における速度、圧力の制御例を示す説明図である。 従来の電動式のダイカストマシンにおける、主として射出系の構成を示す簡略化し且つ一部を破断した説明図である。
符号の説明
1 ベース部材
2 固定ダイプレート
3 固定側金型
4 可動ダイプレート
5 可動側金型
6 キャビティ
7 金型湯道部(スプル・ゲート部等)
8 レール部材
9 保持ブロック
10 直動ガイド
11 連結軸
12 直動体
13 直動ガイド
14 クランク機構(リンク機構)
15 ロードセルユニット
16 保持片
17 射出スリーブ
18 注湯口
19 射出プランジャ
20 位置センサ
21 保持ブロック位置調整用モータ
22 駆動ギヤ
23 中間ギヤ
24 ギヤ付きナット
25 金属溶湯ないしは固化し始めた金属
25a ビスケット
31 原動軸
32 第1アーム
33 連結軸
34 第2アーム
35 回転軸
36 射出用電動サーボモータ
37 減速回転伝達機構
38 システムコントローラ
39 サーボアンプ

Claims (3)

  1. 射出用駆動源として電動サーボモータを用いるダイカストマシンであって、
    射出用電動サーボモータの回転力により駆動され、動作位置に応じて力の拡大率と速度とが変化するリンク機構と、該リンク機構によって射出スリーブ内を直線駆動される射出プランジャとを、備え、
    高速射出工程を、前記リンク機構の動作領域における速度が大きい領域で実行し、増圧工程を、前記リンク機構の動作領域における力の拡大率の大きい領域で実行することを特徴とするダイカストマシン。
  2. 請求項1に記載のダイカストマシンにおいて、
    金属溶湯の射出充填条件に応じて、固定ダイプレートと前記リンク機構の力の入力端との間の距離を可変設定することを特徴とするダイカストマシン。
  3. 請求項2に記載のダイカストマシンにおいて、
    前記固定ダイプレートと対向配置され、前記固定ダイプレートに対する位置を可変設定可能な保持ブロックと、
    前記固定ダイプレートと前記保持ブロックとを連結し、前記保持プレートを貫通した側に形成したネジ部に、前記保持ブロックに回転可能に保持されたギヤ付きナットが螺合された複数本の連結軸と、
    前記保持ブロックに搭載されて、前記ギヤ付きナットを伝達ギヤ列を介して回転駆動する保持ブロック位置調整用モータと、
    前記リンク機構により直線駆動され、前記射出プランジャと一体となって直線移送される直動ブロックとを、備え、
    前記リンク機構は、前記保持ブロック側に回転可能に保持された前記力の入力端である原動軸と、その一端部が前記原動軸を回転中心として前記原動軸と一体回転する第1アームと、その一端部が前記第1アームの他端部に相対回転可能に連結され、その他端側が前記直動ブロック側に相対回転可能に連結された第2アームとをもつ、クランク機構で構成されていることを特徴とするダイカストマシン。
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