JP2008113423A - 追尾装置、撮像装置、および追尾方法 - Google Patents

追尾装置、撮像装置、および追尾方法 Download PDF

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【課題】被写体追尾性能を向上させる。
【解決手段】追尾装置は、光学系による画面内の画像情報を取得する撮像素子と、画像情報に基づいて画面内の対象を追尾する追尾手段と、画面内に設定された少なくとも一つの焦点検出領域に関する光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、対象の画面内の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態に基づいて、光学系の焦点調節を行う焦点調節手段と、追尾手段による追尾結果に基づいて、対象を追尾できたか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果に基づいて焦点調節を禁止する制御手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は追尾装置、撮像装置、および追尾方法に関する。
撮影した画像の中の、撮影者が指定した領域の画像をテンプレート画像とし、その後に繰り返し撮像される画像の中からパターンマッチング法によりテンプレート画像と一致する画像を検索し、テンプレート画像と一致する領域を撮影者の意図する主要被写体領域と見なし、主要被写体を追尾するようにした追尾装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−058431号公報
しかしながら、上述した従来の追尾装置では、テンプレート画像を用いたパターンマッチングにより被写体追尾を行っているので、例えば追尾対象の被写体の手前を他の物体が横切るようなことがあると、追尾対象の被写体を見失ったり、別な被写体を追尾対象と誤認することがある。
請求項1の発明は、追尾装置に適用され、光学系による画面内の画像情報を取得する撮像素子と、画像情報に基づいて画面内の対象を追尾する追尾手段と、画面内に設定された少なくとも一つの焦点検出領域に関する光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、対象の画面内の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態に基づいて、光学系の焦点調節を行う焦点調節手段と、追尾手段による追尾結果に基づいて、対象を追尾できたか否かを判定する判定手段と、判定手段による判定結果に基づいて焦点調節を禁止する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の追尾装置において、焦点検出領域は、画面内に複数設定されており、追尾手段は、画面内の画像情報と対象の画像情報との差分量を算出し、差分量に基づいて対象の位置を追尾することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1に記載の追尾装置において、焦点検出領域は、画面内に複数設定されており、追尾手段は、画面内の画像情報と対象の画像情報との差分量を算出し、差分量が最も少ない領域を対象が位置する領域として追尾することを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の追尾装置において、追尾手段は、画面内の画像情報と対象の画像情報とを照合し、判定手段は、照合結果に基づいて対象を追尾できたか否かを判定することを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の追尾装置において、追尾手段は、画面内の画像情報と対象の画像情報とを比較し、判定手段は、画面内の画像情報と対象の画像情報とが一致している割合に基づいて対象を追尾できたか否かを判定することを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の追尾装置において、制御手段は、判定手段によって対象を追尾できなかったと判定された場合に焦点調節を禁止することを特徴とするものである。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の追尾装置において、判定手段は、画面内の画像情報と対象の画像情報とを照合した照合結果と、対象の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態とに基づいて焦点調節を禁止するか否かを判定することを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の追尾装置において、制御手段は、焦点調節の禁止後に、対象が追尾できたと判定された場合に焦点調節の禁止を解除することを特徴とするものである。
請求項9の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の追尾装置において、制御手段は、焦点調節の禁止後に対象が追尾できたと判定された場合、焦点調節の禁止後の対象の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態に基づいて光学系の焦点調節を行うことを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の追尾装置において、制御手段は、焦点調節の禁止後に、対象を追尾できない状態が所定時間継続した場合に焦点調節の禁止を解除することを特徴とするものである。
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の追尾装置において、焦点調節手段は、焦点調節の禁止後に焦点調節の禁止を解除した場合、焦点調節の禁止を開始する前の対象の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態に基づいて光学系の焦点調節を行うことを特徴とするものである。
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の追尾装置において、追尾手段は、画面内に設定された検索領域内で対象を追尾し、検索領域は、判定手段による判定結果に基づいて変更可能であることを特徴とするものである。
請求項13の発明は、請求項1〜12のいずれか1項に記載の追尾装置において、追尾手段は、画面内に設定された検索領域内で対象を追尾し、対象の位置が検索領域の範囲内にない場合は検索領域を拡大して対象の追尾を行うことを特徴とするものである。
請求項14の発明は、請求項1〜13のいずれか1項に記載の追尾装置において、追尾手段は、画面内に設定された検索領域内で対象の追尾をし、検索領域は、対象の位置が検索領域の範囲内にない場合、対象の位置の画面内での移動方向を予測し、予測した移動方向に検索領域を変更することを特徴とするものである。
請求項15の発明は、請求項1〜14のいずれか1項に記載の追尾装置において、画像情報は対象の色または輝度であることを特徴とするものである。
請求項16の発明は、撮像装置に適用され、請求項1〜15のいずれか1項に記載の追尾装置を備えることを特徴とするものである。
請求項17の発明は、請求項16に記載の撮像装置において、撮像素子は、画像情報を取得して画面内の画像を記録するための第一撮像素子と、追尾手段が対象の位置を追尾するための画像情報を取得する第二撮像素子とを有することを特徴とするものである。
請求項18の発明は、追尾方法に適用され、光学系による画面内の画像情報を取得し、画像情報に基づいて画面内の対象を追尾し、画面内に設定された少なくとも一つの焦点検出領域に関する光学系の焦点調節状態を検出し、対象の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態に基づいて、光学系の焦点調節を行い、対象を追尾できたか否かを判定し、判定の結果に基づいて焦点調節を禁止することを特徴とするものである。
請求項19の発明は、請求項18に記載の追尾方法において、画面内の画像情報と対象の画像情報とを照合し、照合の結果に基づいて対象が追尾できたか否かを判定することを特徴とするものである。
請求項20の発明は、請求項18又は19に記載の追尾方法において、画面内の画像情報と対象の画像情報とを比較し、画面内の画像情報と対象の画像情報とが一致している割合に基づいて対象が追尾できたか否かを判定することを特徴とするものである。
請求項21の発明は、請求項18〜20のいずれか1項に記載の追尾方法において、画面内の画像情報と対象の画像情報とを照合した照合結果と、対象の位置に対応する焦点検出領域での焦点調節状態とに基づいて焦点調節を禁止するか否かを判定することを特徴とするものである。
本発明によれば、追尾対象の被写体に対する追尾性能を向上させることができる。
図1は、一実施の形態の被写体追尾装置を備えた撮像装置(一眼レフディジタルスチルカメラ)の構成を示す。カメラ本体10には交換レンズ11が交換可能に装着されている。カメラ本体10には、被写体像を撮像して画像を記録するための第1撮像素子12が設けられている。この第1撮像素子12はCCDやCMOSなどにより構成することができる。撮影時にはクイックリターンミラー13が実線で示す撮影光路外の位置に退避してシャッター14が開放され、撮影レンズ15により第1撮像素子12の受光面に被写体像が結像される。
カメラ本体10の底部には、撮影レンズ15の焦点調節状態を検出するための焦点検出光学系16と測距素子17が設けられている。この一実施の形態では、瞳分割位相差検出方式による焦点検出方法を採用した例を示す。焦点検出光学系16は、撮影レンズ15を通過した一対の焦点検出用光束を測距素子17の受光面へ導き、一対の光像を結像させる。測距素子17は例えば一対のCCDラインセンサーを備え、一対の光像に応じた焦点検出信号を出力する。撮影前にはクイックリターンミラー13が破線で示すような撮影光路内の位置に設定されており、撮影レンズ15からの焦点検出用光束がクイックリターンミラー13のハーフミラー部を透過し、サブミラー18により反射されて焦点検出光学系16および測距素子17へ導かれる。
カメラ本体10の上部にはファインダー光学系が設けられている。撮影前にはクイックリターンミラー13が破線で示す位置にあり、撮影レンズ15からの被写体光は焦点板20へ導かれ、焦点板20上に被写体像が結像する。液晶表示素子21は、焦点板20上に結像された被写体像に焦点検出位置や露出値などの種々の情報を重畳して表示する。焦点板20上の被写体像はペンタダハプリズム22および接眼レンズ23を介して接眼窓24へ導かれ、撮影者が被写体像を視認することができる。
また、カメラ本体上部のファインダー光学系には、被写体追尾や測光のために被写体像を撮像する第2撮像素子25が設けられている。この第2の撮像素子25については詳細を後述する。焦点板20に結像した被写体像は、ペンタダハプリズム22、プリズム26および結像レンズ27を介して第2撮像素子25の受光面に再結像される。第2撮像素子25は被写体像に応じた画像信号を出力する。
カメラ本体10にはまた、操作部材28、制御装置29、レンズ駆動装置30が設けられる。操作部材28には、シャッターボタンや焦点検出エリア選択スイッチなどのカメラを操作するためのスイッチやセレクターが含まれる。制御装置29はCPUとその周辺部品から構成され、カメラの各種制御と演算などを行う。また、レンズ駆動装置30はモーターと駆動回路から構成され、撮影レンズ15の焦点調節を行う。
図2は制御装置29の詳細な構成を示す。なお、本願発明と直接関係のない制御機能については図示と説明を省略する。制御装置29はCPUのソフトウエア形態により構成される各種制御部を備えている。CCD制御部31は第2撮像素子25の電荷の蓄積と読み出しを制御する。A/D変換部32は、第2撮像素子25から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。露出演算部33は、第2撮像素子25により撮像した画像信号に基づいて露出値を演算する。タイマー38は、時計機能を有するとともに経過時間の計測に使用される。
焦点検出演算部34は、測距素子17から出力される対の光像に応じた焦点検出信号に基づいて撮影レンズ15の焦点調節状態、ここではデフォーカス量を検出する。なお、詳細を後述するが、撮影レンズ15の撮影画面内には複数の焦点検出エリアが設定されており、測距素子17は焦点検出エリアごとに対の光像に応じた焦点検出信号を出力し、焦点検出演算部34は焦点検出エリアごとに対の光像に応じた焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を検出する。レンズ駆動量演算部35は検出されたデフォーカス量をレンズ駆動量に変換する。レンズ駆動装置30は、レンズ駆動量にしたがって撮影レンズ15のフォーカシングレンズ(不図示)を駆動し、焦点調節を行う。
追尾制御部36は、第2撮像素子25により撮像した被写体像の内、撮影者が手動で指定した追尾対象領域、あるいはカメラが自動で設定した追尾対象領域の画像をテンプレート画像として記憶部37に記憶するとともに、焦点検出演算部34に対しその追尾対象領域における撮影レンズ15のデフォーカス量を検出するよう制御する。そして、その後に繰り返し撮像される画像の中からテンプレート画像と一致する画像領域を検索するとともに、テンプレート画像と一致する画像領域に対応した位置における撮影レンズ15のデフォーカス量を検出し、前回の追尾対象領域と今回の画像領域のデフォーカス量に大きな変化がなければ今回の画像領域を新追尾対象領域とする。このような手順を繰り返し、特定の被写体を追尾する。記憶部37は、追尾制御部36による追尾動作中のテンプレート画像やデフォーカス量などの情報、あるいは撮影レンズ15の焦点距離、開放F値、絞り値、像ズレ量/デフォーカス量の変換係数などのレンズ情報を記憶する。
図3は第2撮像素子25の詳細な構成を示す正面図である。第2撮像素子25は、マトリクス状に配列された複数の画素(光電変換素子)40(ここでは横16個×縦12個=192個)を備えている。各画素40は図4に示すように3個の部分40a、40b、40cに分割され、これらの部分40a、40b、40cにはそれぞれ赤R、緑G、青Bの原色フィルターが設けられている。これにより、各画素40ごとに被写体像のRGB信号を出力することができる。
次に、一実施の形態の被写体追尾動作を説明する。図5〜図6は一実施の形態の被写体追尾方法を説明するための図、図7〜図10は一実施の形態の被写体追尾処理を示すフローチャートである。制御装置29は、第2撮像素子25により撮像した被写体像の内、撮影者が手動で追尾対象領域を指定するか、あるいはカメラが自動で追尾対象領域を設定した後、操作部材28のシャッターボタンを半押しすると、被写体追尾処理を開始する。
なお、シャッターボタンを全押しして撮影を行うとき以外は、クイックリターンミラー13は図1に破線で示す撮影光路内に設定されており、撮影レンズ15から入射した被写体光は焦点板20上に結像される。そして、焦点板20上の被写体像はペンタダハプリズム22、プリズム26および結像レンズ27を介して第2撮像素子25へ導かれ、第2撮像素子25から被写体像が繰り返し出力される。
撮影レンズ15の撮影画面には複数の焦点検出エリアが設定されており、液晶表示素子21により焦点板20上の被写体像にエリアマークを重畳し、各焦点検出エリアの位置を表示する。この一実施の形態では、図5に示すように、撮影画面内の11カ所に焦点検出エリア45a〜45kが設定された例を示す。また、操作部材28の焦点検出エリア選択スイッチにより任意のエリアを選択すると、そのエリアのマークが点灯表示される。
被写体像に対応する焦点検出エリア45fを操作部材28の焦点検出エリア選択スイッチにより選択し、この状態で操作部材28のシャッターボタンを半押しすることによって、追尾対称の被写体を指定することができる。また、この半押し操作に応じて制御装置29は被写体追尾処理を開始する。
図7のステップ1において、第2撮像素子25により追尾初期画像(被写体追尾処理を開始して最初に取得する画像)を取得するとともに、測距素子17により選択焦点検出エリア(ここでは、45f)に対応する一対の光像を取得する。続くステップ2では、測距素子17により取得した焦点検出エリア45fに対応する一対の光像に基づいて焦点検出エリア45fのデフォーカス量(撮影レンズ15の焦点調節状態)を検出する。ステップ3で、選択された焦点検出エリア45fに対して検出されたデフォーカス量をレンズ駆動量に変換し、レンズ駆動装置30により撮影レンズ15を駆動して焦点調節を行う。
ステップ4において、図8に示す追尾制御の初期処理を実行する。図8のステップ101において、追尾初期画像の中の焦点検出エリア45fに対応する領域の画像の被写体色情報を記憶する。ステップ102では、図5(a)に示すように、追尾初期画像の中の焦点検出エリア45fの周辺部において被写体色情報と同様な色情報を示す同色情報領域を検出し、続くステップ103で同色情報領域を初期の追尾被写体領域47とする。ステップ104において、追尾初期画像の中の追尾被写体領域47の画像を以降の追尾処理に用いるテンプレート画像48(図5(b)参照)として記憶部37に記憶し、ステップ105で追尾被写体領域47を前後左右に所定画素(ここでは2画素とする)づつ拡大した領域を探索領域49とする。
追尾制御の初期処理を終了したら図7のステップ5へ進み、操作部材28のシャッターボタンが全押しされたか否か、つまりシャッターレリーズ操作が行われたか否かを確認する。シャッターレリーズ操作がない場合はステップ6へ進み、第2撮像素子25から追尾次画像(図6(a)参照)を取得するとともに、測距素子17により各焦点検出エリア45a〜45kごとに焦点検出用の対の光像を取得する。そして、その対の光像に基づいて焦点検出演算部34により各焦点検出エリア45a〜45kごとにデフォーカス量(撮影レンズ15の焦点調節状態)を検出する。
ステップ7において、図9に示す追尾演算処理を行う。図9のステップ201において、追尾次画像(図6(a)参照)の中の探索領域49からテンプレート画像48と同じサイズの領域を順次切り出し、切り出した画像とテンプレート画像48とを対比し、画素ごとに色相B/G、R/Gの差を演算する。そして、画素ごとの色相差を色相ごとに合計し、色相ごとに合計した色相差を切り出し画像毎に合計する。画素ごとの色相B/G、R/Gの差を求める場合は、第2撮像素子25から出力される生の画像信号を用いて演算することができるため、生の画像信号に対するホワイトバランスやフィルター処理などの前処理を必要とせず、追尾処理の簡素化を図ることができる。なお、色相差に代えて画素ごとの色の差を演算するようにしてもよい。このように、図9の処理では、色相差や色差を使用するので、色による追尾処理と言える。
追尾次画像の探索領域49においてテンプレート画像48との差分演算が終了したらステップ202へ進み、色相差の合計値が最も小さい(以下最小色相差と言う)領域を検索し、最小色相差の領域における色相差が予め設定したしきい値以下か否かを判別する。このしきい値は、最小色相差の領域の被写体が追尾対象被写体か否かを判定するための基準値であり、最小色相差がしきい値以下の場合は探索領域49内に追尾初期画像で指定した追尾被写体が存在すると予測できる。
このしきい値は、各種の実験やシミュレーションにより適切な値が決められる。なお、しきい値は固定値であってもよいが、動的に変化する値であってもよい。例えば、追尾被写体の移動量に応じて閾値を変化させるなど。また、撮影モードによって値を変えるようにしてもよい。例えば、追尾被写体の移動量が大きいスポーツシーンを撮影するモードでは閾値を大きくするなど。また、テンプレート画像48の絵柄、すなわちRGB値に基づき変化させるようにしてもよい。さらには、最小色相差の履歴などによって変化させるようにしてもよい。
なお、切り出した画像とテンプレート画像48の色相差が小さいということは、切り出した画像とテンプレート画像48とが一致している割合がおおきいことを意味している。一方、色相差が大きいということは切り出した画像とテンプレート画像48とが一致している割合が小さい、言い換えれば一致していない割合がおおきいことを意味している。このように、切り出した画像とテンプレート画像48とが一致している割合に基づいて追尾被写体を追尾できたか否かを判定している。
最小色相差がしきい値以下のときはステップ203へ進み、図6(a)に示すように、追尾次画像における最小色相差の領域を新しい追尾被写体領域47に決定する。続くステップ204において、テンプレート画像48の更新を行う。この一実施の形態では、元のテンプレート画像48の色情報や輝度情報などの画像情報の例えば80%に、新追尾被写体領域47の画像情報の20%を加えて新しいテンプレート画像48を生成する。なお、追尾被写体を見失った場合には、元のテンプレート画像48をそのまま用いるか、あるいは新追尾被写体領域47の画像をテンプレート画像48としてもよい。ステップ206において、新追尾被写体領域47を前後左右に所定画素(ここでは2画素とする)づつ拡大した領域を新探索領域49とする。
一方、ステップ202で最小色相値がしきい値より大きいときはステップ205へ進み、図6(b)に示すように、探索領域49内において追尾被写体が別の被写体に隠れるなどして追尾被写体を見失ったと判断し、“被写体消失フラグ”をセットする。ステップ206において、追尾被写体を見失ったのであるから探索領域49を上述のように2画素ずつ拡大させた領域としてもよいし、さらに広げてもよい。例えば追尾被写体領域47の前後左右に所定画素(ここでは3〜4画素とする)づつ拡大した領域を新探索領域49とする。探索領域49を広げることによって、追尾被写体をふたたび補足できる可能性が高くなる。
なお、探索領域49の拡大は、上記のように相似形状で拡大(比例拡大)するようにしてもよいし(図11(a))、追尾の履歴などから追尾被写体の移動方向を予測して移動方向(矢印の方向)へのみ拡大するようにしてもよい(図11(b))。また、探索領域49を予測した追尾被写体の移動方向(矢印の方向)へそのままの形状でシフトするようにしてもよい(図11(c))。さらには、探索領域49を全画面に変更するようにしてもよい(図11(d))。すなわち、探索領域49を、拡大したり、シフトしたり、全画面へ変更したりなどすることにより、新たな探索領域49’へ変更することができる。図11(a)〜11(d)は、探索領域49を新たな探索領域49’へ変更する様子を示す図である。
図9に示す追尾演算処理が終了したら図7のステップ8へリターンし、図10に示す焦点調節制御処理を実行する。ステップ301において、“被写体消失フラグ”がセットされているか否かを確認し、セットされている場合はタイマー38を起動してステップ306へ進む。すでにタイマー38が起動されている場合は、そのままステップ306へ進む。
ステップ301において追尾被写体を見失っていないと判定すると、ステップ303へ進む。前にステップ301において追尾被写体を見失ったとしてタイマー38が起動されている場合は、ここでタイマー38を停止してリセットする。後述するステップ303においてデフォーカス量の差がしきい値を超えているとしてタイマー38が起動されている場合は、そのまま計測を継続する。なお、ここでタイマー38をリセットしステップ303へ進むということは、焦点調節の禁止後に追尾被写体が再度追尾できたと判定され、追尾被写体を見失ったことによる焦点調節の禁止を解除することを意味する。
ステップ303において、前回の被写体領域47の位置の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量と、今回の被写体領域47の位置の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量とを比較し、両者の差が予め設定したしきい値以下か否かを判別する。このしきい値は、前回の被写体領域内の追尾被写体と今回の被写体領域内の追尾被写体とを同一の被写体と判定するための基準値である。
デフォーカス量の差がしきい値以下で前回と同一の追尾被写体を捕捉していると判定された場合はステップ304へ進む。この場合、タイマー38が起動されている場合はタイマー38を停止してリセットする。ステップ304において、ステップ6(図7)で検出した今回の被写体領域47におけるデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動装置30を制御して撮影レンズ15の焦点調節制御を行う。一方、デフォーカス量の差がしきい値を超えており、今回補足した被写体が前回の被写体と同一ではないと判定されたときはタイマー38を起動しステップ306へ進む。すでにタイマー38が起動されている場合は、そのままステップ306へ進む。
ステップ306では、タイマー38が起動されてから所定時間経過したかどうかを判定する。タイマー38が所定時間経過していると判定するとステップ307へ進み、まだ所定時間経過していないと判定するとステップ305へ進む。ステップ305では、撮影レンズ15の焦点調節制御を禁止し(AFロック)、図7の処理に戻る。
一方、ステップ306でタイマー38が所定時間経過したと判定するとステップ307へ進む。ステップ307では、タイマー38をリセットし、前回の焦点調節制御処理で使用していた焦点検出エリアを使用して焦点検出を行いデフォーカス量を求める。ステップ308では、ステップ307で求めたデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動装置30を制御して撮影レンズ15の焦点調節制御を行う。その後、図7の処理に戻る。
上記所定時間は、カメラ固有に予め設定していてもよいし、撮影者が設定できるようにしてもよい。例えば、操作部材28を使用して設定できるようにしてもよいし、操作部材28とメニュー画面(不図示の液晶表示装置へ表示)との組み合わせで設定できるようにしてもよい。所定時間は、例えば0.2秒〜1秒の間で撮影者が設定できるようにしてもよいし、0.5秒〜1秒の間でカメラ固有に設定するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、追尾被写体を見失ったと判定した場合、あるいは、前回の被写体に対するデフォーカス量と今回の被写体に対するデフォーカス量との差が予め設定したしきい値を越えたと判定した場合、所定時間の間焦点調節制御を禁止(AFロック)するようした。そして、焦点調節制御を禁止(AFロック)してから所定時間経過した場合は前回の焦点調節制御処理で使用した焦点検出エリアを使用して焦点調節を再開(AFロックの解除)するようにした。
これにより、追尾処理が完全に停止してしまうことがない。また、追尾被写体が一時的に別の被写体に隠れるなどして追尾処理ができなくなった場合でも、追尾被写体が再度同じ場所近辺に現われる可能性が高い。このような場合には、即座にかつ正確に以前追尾していた追尾被写体の追尾を再開することができる。
図7のステップ5で操作部材28のシャッターボタンが全押しされた場合はステップ9へ進み、交換レンズ11の絞り(不図示)の設定、クイックリターンミラー13の交換レンズ11の撮影光路からの退避、シャッター14の開閉制御、第1撮像素子12の電荷蓄積および電荷読み出し制御、撮像画像処理、画像記録などの一連の撮影制御を行う。なお、撮影制御に関しては本願発明と直接関係がないので詳細な説明を省略する。
上述したように、一実施の形態によれば、追尾被写体のテンプレート画像を用いて検索した追尾被写体領域の位置に対応する焦点検出エリアのデフォーカス量に基づいて、撮影レンズの焦点調節制御を禁止するか否かを判定するようにしたので、例えば追尾対象の被写体の手前を他の物体が横切るようなことがあっても、不用意に他の物体に対して焦点調節して追尾対象の被写体を見失ったり、追尾対称と類似した色相を有する別な被写体を追尾対象と誤認して焦点調節するような事態を防止することができ、追尾対象の被写体に対する追尾性能を向上させることができる。
図12(a)、12(b)は、この様子を説明する図である。図12(a)において、追尾被写体領域47を使用して被写体Aが追尾されているとする。被写体Aは図右方向へ移動し被写体Bは図左方向へ移動しているとし、被写体Aおよび被写体Bともに同じような色の服を着ているとし、被写体Bは被写体Aよりもカメラ側手前に位置しているものとする。図12(b)に示されるように、被写体Aの手前を被写体Bが横切って重なったとき、被写体Aは被写体Bの後ろに隠れてしまったとする。
このような場合、図9のステップ202では、被写体Bは被写体Aと同じような色の服を着ているため、最小色相差がしきい値以下であると判定されてしまい、探索領域49内に追尾被写体が存在すると判定されてしまう場合がある。
しかし、本実施の形態では、図10のステップ303において、前回の被写体領域47の位置の焦点検出エリア45i(図12(a))で検出したデフォーカス量と、今回の被写体領域47の位置の焦点検出エリア45j(図12(b))で検出したデフォーカス量とを比較し、両者の差が予め設定したしきい値以下か否かを判別するようにしている。これにより、前回の被写体Aに対するデフォーカス量と今回の被写体Bに対するデフォーカス量とは明らかに異なるので、図10のステップ303ではステップ306へ進むようになる。そして、タイマー38が起動されてから所定時間が経過するまではステップ305で焦点調節制御が禁止され、被写体Bに誤って合焦されてしまうことがなくなる。
また、一実施の形態によれば、撮影レンズによる画面内の画像情報と追尾被写体のテンプレート画像の画像情報とを照合し、照合結果に基づいて追尾被写体が追尾する位置から外れたか否かを判定するようにしたので、追尾被写体の消失の有無を正確に判定することができる。
さらに、一実施の形態によれば、撮影レンズによる画面内に追尾被写体を探索するための探索領域を設定して探索領域内で追尾被写体を検索し、追尾被写体が探索領域から外れた場合は探索領域を拡大して追尾被写体の検索を行うようにしたので、追尾被写体をふたたび捕捉できる可能性が高くなる。
なお、上述した一実施の形態では、焦点検出エリア選択スイッチにより追尾対象の被写体に対応する焦点検出エリアを選択することによって、追尾対象被写体を手動で指定する例を示したが、制御装置29により自動で指定するようにしてもよい。例えば、複数の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量の内の最至近のデフォーカス量のエリアで補足している被写体を追尾対象被写体としてもよいし、人物の顔認識技術を利用して追尾対象被写体を指定するようにしてもよい。
また、上述した一実施の形態では、撮影レンズ15の焦点調節状態を検出する方法として瞳分割位相差検出方式を用いた例を示したが、コントラスト方式により撮影レンズ15の焦点調節状態を示す焦点評価値を検出するようにしてもよい。
さらに、上述した一実施の形態では、追尾対象被写体として指定した焦点検出エリアに対応する画像領域の被写体の色情報により、同色情報領域を追尾被写体領域として設定する例を示したが、処理の簡素化を図るために色情報に関係なく焦点検出エリアに対応する例えば4×4画素の領域を追尾被写体領域としてもよい。あるいは、撮影レンズの焦点距離が短い場合は広い領域、焦点距離が長い場合は狭い領域というように、撮影レンズの焦点距離に応じた像倍率により追尾被写体領域の大きさを変えるようにしてもよい。
また、上述した一実施の形態では被写体色情報に基づいて追尾被写体領域を決定する例を示したが、被写体の色情報に輝度情報を加えた情報に基づいて追尾被写体領域を決定するようにしてもよい。
上述した一実施の形態では、図10に示すように、色による追尾処理で追尾被写体を見失った場合、所定時間の間焦点調節制御を禁止(AFロック)するようにした。しかし、色による追尾処理で追尾被写体を見失った場合でも、前回の被写体領域47の位置の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量と、所定の焦点検出エリア(後述)で検出したデフォーカス量との差が予め設定したしきい値以下であれば、追尾被写体を見失っていないとして、その所定の焦点検出エリアのデフォーカス量を使用して焦点調節制御するようにしてもよい。
図13は、図10の焦点調節制御の変形例を示すフローチャートである。図10と同様な処理のステップには同じステップ番号を付す。図13のステップ301において、“被写体消失フラグ”がセットされているか否かを確認し、セットされている場合はステップ309へ進む。ステップ309では、所定の焦点検出エリアでデフォーカス量を検出し、前回の被写体領域47の位置の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量と、所定の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量との差が予め設定した第2のしきい値以下かどうかを判定する。この第2のしきい値は、ステップ303のしきい値より小さい値とするのが好ましい。
ステップ309においてデフォーカス量の差が第2のしきい値以下であると判定するとステップS304に進む。ステップ304では、所定の焦点検出エリアで検出したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を演算し、レンズ駆動装置30を制御して撮影レンズ15の焦点調節制御を行う。
一方、ステップ309においてデフォーカス量の差が第2のしきい値以下でないと判定すると、図10と同様に、タイマー38を起動してステップ306へ進む。すでにタイマー38が起動されている場合は、そのままステップ306へ進む。ステップ306以降の処理は図10と同様であるが、ステップ307では、所定の焦点検出エリアを使用して焦点検出を行う。この場合、基本的にはテンプレート画像は更新しない。
図13の処理は、色による追尾処理で追尾被写体を見失った場合でも、デフォーカス量による比較処理を優先して追尾被写体を見失ったかどうかを判定するモードとして設定されるものである。
上記の所定の焦点検出エリアは、追尾領域とは関係なしに撮影画面内に設定されている複数の焦点検出エリアのうちの1の焦点検出エリア(例えば、撮影画面内の最も中央付近に位置する焦点検出エリアf)であって、優先エリアとして予め設定されているエリアである。なお、この所定の焦点検出エリアは、テンプレート画像との差分値が最も小さい領域に対応する焦点検出エリアとしてもよい。この場合は、ステップ307では、差分値が最も小さい領域に対応する焦点検出エリア使用して焦点検出を行えばよい。また、所定の焦点検出エリアとして、前回の焦点調節制御処理で使用した焦点検出エリアを使用して焦点検出を行うようにしてもよい。
ここで、追尾被写体がカメラに対する向きを変えると、テンプレート画像48と一致する割合が小さくなって追尾被写体を見失ったと判定されてしまうおそれがある。しかし、前回の焦点調節制御処理で使用した焦点検出エリアを所定の焦点検出エリアとして図13の処理を行うことにより、色による追尾処理で追尾被写体を見失ったと判定されても、所定の焦点検出エリアを使用して追尾被写体を追尾し続けることが可能である。
また、ステップ202の閾値が小さすぎる場合、色による追尾処理で追尾被写体を見失ったと判定される確率が高くなる。しかし、テンプレート画像との差分値が最も小さい領域に対応する焦点検出エリアを所定の焦点検出エリアとして図13の処理を行うことにより、色による追尾処理で追尾被写体を見失ったと判定されても、所定の焦点検出エリアを使用して追尾被写体を追尾し続けることが可能である。
上述した一実施の形態では、画素ごとに色相B/G、R/Gの差を演算して追尾処理をする例を示した。この色相の代わりに、輝度情報を使用して追尾処理をするようにしてもよい。例えば、G値を輝度情報とみなしてG値のデータのみを使用して追尾処理をするようにしてもよい。RGB値を所定の係数をかけて足した輝度情報を使用するようにしてもよい。
上述した一実施の形態では、本願発明を一眼レフディジタルスチルカメラに適用した例を説明したが、本発明は、例えばコンパクトデジタルカメラやビデオカメラなどの、一眼レフディジタルスチルカメラ以外の、時系列的に画像を取得可能なあらゆる撮像装置に適用することができ、上述した効果と同様な効果を得ることができる。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
一実施の形態のカメラ(撮像装置)の構成を示す図 一実施の形態のカメラの制御装置の詳細な構成を示す図 第2撮像素子の正面図 第2撮像素子の画素のフィルターを示す図 一実施の形態の被写体追尾動作を説明するための図 一実施の形態の被写体追尾動作を説明するための図 一実施の形態の追尾制御を示すフローチャート 一実施の形態の追尾制御初期処理を示すフローチャート 一実施の形態の追尾演算処理を示すフローチャート 一実施の形態の焦点調節制御を示すフローチャート 探索領域49を新たな探索領域49’へ変更する様子を示す図 一実施の形態の被写体追尾動作を説明するための図 図10の焦点調節制御の変形例を示すフローチャート
符号の説明
15 撮影レンズ
16 焦点検出光学系
17 測距素子
25 第2撮像素子
29 制御装置

Claims (21)

  1. 追尾装置であって、
    光学系による画面内の画像情報を取得する撮像素子と、
    前記画像情報に基づいて前記画面内の対象を追尾する追尾手段と、
    前記画面内に設定された少なくとも一つの焦点検出領域に関する前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記対象の前記画面内の位置に対応する前記焦点検出領域での前記焦点調節状態に基づいて、前記光学系の焦点調節を行う焦点調節手段と、
    前記追尾手段による追尾結果に基づいて、前記対象を追尾できたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて前記焦点調節を禁止する制御手段とを備えることを特徴とする追尾装置。
  2. 請求項1に記載の追尾装置において、
    前記焦点検出領域は、前記画面内に複数設定されており、
    前記追尾手段は、前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報との差分量を算出し、前記差分量に基づいて前記対象の位置を追尾することを特徴とする追尾装置。
  3. 請求項1に記載の追尾装置において、
    前記焦点検出領域は、前記画面内に複数設定されており、
    前記追尾手段は、前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報との差分量を算出し、前記差分量が最も少ない領域を前記対象が位置する領域として追尾することを特徴とする追尾装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記追尾手段は、前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とを照合し、
    前記判定手段は、照合結果に基づいて前記対象を追尾できたか否かを判定することを特徴とする追尾装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記追尾手段は、前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とを比較し、
    前記判定手段は、前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とが一致している割合に基づいて前記対象を追尾できたか否かを判定することを特徴とする追尾装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記制御手段は、前記判定手段によって前記対象を追尾できなかったと判定された場合に前記焦点調節を禁止することを特徴とする追尾装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記判定手段は、前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とを照合した照合結果と、前記対象の位置に対応する前記焦点検出領域での前記焦点調節状態とに基づいて前記焦点調節を禁止するか否かを判定することを特徴とする追尾装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記制御手段は、前記焦点調節の禁止後に、前記対象が追尾できたと判定された場合に前記焦点調節の禁止を解除することを特徴とする追尾装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記制御手段は、前記焦点調節の禁止後に前記対象が追尾できたと判定された場合、前記焦点調節の禁止後の前記対象の位置に対応する前記焦点検出領域での前記焦点調節状態に基づいて前記光学系の焦点調節を行うことを特徴とする追尾装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記制御手段は、前記焦点調節の禁止後に、前記対象を追尾できない状態が所定時間継続した場合に前記焦点調節の禁止を解除することを特徴とする追尾装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記焦点調節手段は、前記焦点調節の禁止後に前記焦点調節の禁止を解除した場合、前記焦点調節の禁止を開始する前の前記対象の位置に対応する前記焦点検出領域での前記焦点調節状態に基づいて前記光学系の焦点調節を行うことを特徴とする追尾装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記追尾手段は、前記画面内に設定された検索領域内で前記対象を追尾し、
    前記検索領域は、前記判定手段による判定結果に基づいて変更可能であることを特徴とする追尾装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記追尾手段は、前記画面内に設定された検索領域内で前記対象を追尾し、前記対象の位置が前記検索領域の範囲内にない場合は前記検索領域を拡大して前記対象の追尾を行うことを特徴とする追尾装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記追尾手段は、前記画面内に設定された検索領域内で前記対象の追尾をし、
    前記検索領域は、前記対象の位置が前記検索領域の範囲内にない場合、前記対象の位置の前記画面内での移動方向を予測し、予測した移動方向に前記検索領域を変更することを特徴とする追尾装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の追尾装置において、
    前記画像情報は前記対象の色または輝度であることを特徴とする追尾装置。
  16. 撮像装置であって、
    請求項1〜15のいずれか1項に記載の追尾装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  17. 請求項16に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子は、前記画像情報を取得して前記画面内の画像を記録するための第一撮像素子と、前記追尾手段が前記対象の位置を追尾するための画像情報を取得する第二撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  18. 追尾方法であって、
    光学系による画面内の画像情報を取得し、
    前記画像情報に基づいて前記画面内の対象を追尾し、
    前記画面内に設定された少なくとも一つの焦点検出領域に関する前記光学系の焦点調節状態を検出し、
    前記対象の位置に対応する前記焦点検出領域での前記焦点調節状態に基づいて、前記光学系の焦点調節を行い、
    前記対象を追尾できたか否かを判定し、
    前記判定の結果に基づいて前記焦点調節を禁止することを特徴とする追尾方法。
  19. 請求項18に記載の追尾方法において、
    前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とを照合し、
    照合の結果に基づいて前記対象が前記追尾できたか否かを判定することを特徴とする追尾方法。
  20. 請求項18又は19に記載の追尾方法において、
    前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とを比較し、
    前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とが一致している割合に基づいて前記対象が前記追尾できたか否かを判定することを特徴とする追尾方法。
  21. 請求項18〜20のいずれか1項に記載の追尾方法において、
    前記画面内の画像情報と前記対象の画像情報とを照合した照合結果と、前記対象の位置に対応する前記焦点検出領域での前記焦点調節状態とに基づいて前記焦点調節を禁止するか否かを判定することを特徴とする追尾方法。
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