JP2008113043A - 電気二重層キャパシタ及びイオン性化合物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は電気二重層キャパシタ及びイオン性化合物に関する。
電気二重層キャパシタを一定の容量でより小型かつ軽量とするには、電気二重層キャパシタに蓄えうるエネルギ密度を高める必要がある。電気二重層キャパシタが蓄えうるエネルギは、静電容量に比例し、使用電圧の2乗に比例する。したがって、電気二重層キャパシタのエネルギ密度を高めるには分解電圧の高い電解液を用いて使用電圧を高めるのが効果的である。
従来の電気二重層キャパシタの電解液としては、硫酸等の鉱酸、アルカリ金属塩又はアルカリを含む水系電解液の他、各種非水系電解液が用いられている。水系電解液の分解電圧が約1.2Vであるのに対し、非水系電解液は2〜3Vの分解電圧を有するので、使用電圧を高められる点では非水電解液の方が有利である。
このような非水系電解液の溶媒としては、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド(特許文献1)、スルホラン及びその誘導体等(特許文献2)が知られている。また、非水系電解液の溶質としては、第4級アンモニウム塩や第4級ホスホニウム塩等のホウフッ化物塩等が知られているが、酸化還元電位の幅がより広い溶質が望まれている。
一方、リチウムイオン二次電池用電解液の溶質として、[N(SO2CF3)2]−をアニオンとして有するリチウムのイミド塩や[N(SO2OCF3)2]−などをアニオンとして有するリチウムのイミドエステル塩が提案されている(特許文献3〜5)。しかしカチオンをリチウムイオン又は第4級オニウムイオンとするイミド塩やイミドエステルを用いた電解液は電気伝導度が低く、かつ分解電圧が低い問題があった。
また、カチオンについては近年、イオン性流体として注目されているイミダゾリウムカチオンが研究されており(非特許文献1)、電解液としての応用も試みられているが(特許文献6)、PF6 −、BF4 −、AsF6 −等のアニオンとの組み合わせでは電気伝導度が低く、かつ分解電圧が低い問題があった。
本発明は、従来技術の前記問題を解決し、耐電圧が高く、エネルギ密度が高く、かつ内部抵抗が低い電気二重層キャパシタ及びそのための電解質となるべくイオン性化合物を提供することを目的とする。
本発明は、一対の分極性電極と該分極性電極上に電気二重層を形成する電解液とを有する電気二重層キャパシタにおいて、電解液が式1a又は式1bで表されるイオン性化合物、もしくは式1a又は式1bで表されるイオン性化合物R1及びR2はそれぞれ独立に、炭素数1〜4の1価の含フッ素有機基であり、R3は炭素数2〜8の2価の含フッ素有機基であり、R4+は式2〜10のいずれかで表されるカチオンであって、R5、R6、R7、R8、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子又はフッ素原子を含有してもよい炭素数1〜4の1価の有機基である。)と有機溶媒とからなることを特徴とする電気二重層キャパシタを提供する。
また、本発明は、式11又は式12で表されるイオン性化合物を提供する(ただし、式11において、R11及びR12はそれぞれ独立に、炭素数1〜4の1価の含フッ素アルキル基であり、R13〜R17はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はフッ素原子を含有してもよい炭素数1〜4の1価のアルキル基である。また、式12において、R21及びR22はそれぞれ独立に、炭素数1〜4の1価の含フッ素アルキル基であり、R25〜R28はそれぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はフッ素原子を含有してもよい炭素数1〜4の1価のアルキル基である。)。
本発明の電気二重層キャパシタは、内部抵抗が低く、かつ単位セルで3.0Vという高い使用電圧が可能であり、使用電圧が高い分エネルギー密度が高い。また、長時間の使用による容量の低下と内部抵抗の増加が少ないという優れた特性を有する。
従来よりリチウム電池等においてはX+[N(SO2CF3)2]−で表される電解質(X+は1価のカチオン)が使用できることが報告されているが、本発明の電気二重層キャパシタに使用されるイオン性化合物に基づくアニオンは、−SO2CF3基に例えば−CH2O−のような基が挿入されたイミドエステルアニオンであり、酸素原子が導入されることで電子吸引性が高まり、イオンの解離度が大きくなって電解液の電気伝導度が高くなるとともに酸化安定性が向上している。
このようなイミドエステルアニオン部はイミドビス(スルホニルクロリド)[HN(SO2Cl)2]とHOCH2CF3、HOCH2CF2CF3、HOCH(CF3)2、HOCH2CF2CHF2、HOCH2CF2CFHCF3、HOCH2(CF2)2CH2OH、HOCH2(CF2)3CH2OH、HOCH2(CF2)4CH2OH、HO(CH(CF3))2OH、HO(CH(CF2CF3))2OH、HO(CH(CF2CHF2))2OH又はHO(C(CF3)2)2OH等の含フッ素アルコールとを反応させることによって合成できる。
イミドビス(スルホニルクロリド)[HN(SO2Cl)2]は、例えばInorgnic Syntheses,Vol.VIII,1966,p105−107に記載されている方法で合成できるものであり、五塩化リン、スルホン酸アミド及びクロロスルホン酸より合成できる。
本発明における式1a又は式1bで表されるアニオンは、電子吸引性の高いフッ素原子の数が多いほどイオンの解離度が大きくなるが、一方分子量が大きくなるとアニオンの移動度が小さくなる。したがって、電解質の電気伝導度を高くするには、式1aにおけるR1、R2がそれぞれ独立に、炭素数1〜4の含フッ素アルキル基であることが好ましい。CH2CF3、CH2CF2CF3、CH(CF3)2、CH2CF2CHF2又はCH2CF2CFHCF3であることが好ましい。このとき、R1とR2は同じであっても異なっていてもよい。
また、式1bにおけるR3は、上記同様の観点から炭素数1〜4の含フッ素アルキレン基であることが好ましい。具体的には、CH2(CF2)2CH2、CH2(CF2)3CH2、CH2(CF2)4CH2、(CH(CF3))2、(CH(CF2CF3))2、(CH(CF2CHF2))2又は(C(CF3)2)2であるのが好ましく、特にCH2(CF2)2CH2、CH2(CF2)3CH2、CH2(CF2)4CH2であることが好ましい。
具体的に好ましいアニオンを例示すると、[N(SO2OCH2CF3)2]−、[N(SO2OCH2CF2CF3)2]−、[N(SO2OCH2CF2CHF2)2]−、[N(SO2OCH(CF3)2)2]−及び式13〜式17で示されるアニオンが挙げられる。ただし式13においてnは2〜4の整数である。
また、本発明に使用される電解質のカチオンは、下記式2〜10のいずれかで表されるカチオンである。ここで、式中、R5、R6、R7、R8、R9及びR10はそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子又はフッ素原子を含有してもよい炭素数1〜4の1価の有機基であるが、特に水素原子、フッ素原子又は含フッ素アルキル基であることが好ましく、窒素原子には含フッ素アルキル基が結合し、炭素原子には水素原子又はフッ素原子が結合していることが好ましい。
本発明におけるイオン性化合物は、いわゆるイオン性流体、すなわち常温で溶融塩となり、新規な溶媒としても有用であるし、他の溶媒と混合せずに単独で電解液として使用できる。しかし、電解液としては、より高い電気伝導度と低温作動性を考慮すると、上記イオン性化合物を有機溶媒と混合して用いることが好ましい。この場合、電解質にイオン性流体を用いると、従来の固体の電解質を溶媒に溶解した溶液を電解液の場合に比べると溶解できる溶媒の選択肢が広がる。
本発明におけるイオン性化合物を溶媒に溶解して電解液とする場合、得られる電解液の電気伝導度と低温における安定性を勘案すると、電解液に含まれる溶質である上記イオン性化合物の濃度は0.3〜2.0mol/L、特には0.5〜1.5mol/Lであることが好ましい。
上述の電解液の有機溶媒は特に限定されず、従来公知又は周知の有機溶媒を使用できる。特に電気化学的な安定性を考慮すると、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、スルホラン、3−メチルスルホラン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジメチルカーボネートからなる群から選ばれる1種以上からなる溶媒が好ましい。
本発明の電気二重層キャパシタに使用される分極性電極は、電気化学的に不活性な高比表面積の材料を主体とするものであればよく、主として活性炭、カーボンブラック、金属微粒子、導電性金属酸化物微粒子からなるものが好ましい。分極性電極を正極と負極の両極に用いて電気二重層キャパシタは構成される。正極及び負極は、セパレータを介して対向させ、電解液を含浸させて容器に収容する。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されない。
[合成例1]:化合物1(式111で表される化合物)
還流冷却器を備えた200mlのフラスコに、イミドビス(スルホニルクロリド)(HN(SO2Cl)2)20.0gを入れ、不活性ガス雰囲気中でマグネッチクスターラーで撹拌しながら、蒸留したヘキサフルオロ−2−プロパノール150mlを加え、混合物を還流しながら50時間反応させた。上記反応の間に塩化水素ガスの発生が認められた。過剰なアルコールをエバポレーターで取り除いた後、44.4gの吸湿性の高い白色の固体を得た。得られた白色固体を80℃、0.25mmHgの条件下でアイス−トラップを用いて昇華精製を行い、無色の結晶((CF3)2CHOSO2)2NHを42.0g得た。
この結晶12.5gを300mlの2口フラスコ中で150mlのアセトニトリルに溶解し、室温でマグネチックスターラーで撹拌しながら炭酸リチウム(純度99.999%)0.968gを徐々に加え、1時間の超音波照射を行った。その間に炭酸ガスの発生が認められた。
反応溶液を濾過した後、溶媒のアセトニトリルをエバポレーターで取り除き、無色の液体を得た。これを0.05mmHgで100℃で2時間乾燥し、残留した酸を昇華によって取り除いた。これによって、非常に吸湿性の高い白色粉状の[(CF3)3CHOSO2]2N−Liを9.0g得た。
この結晶2.0gを100mlのフラスコ中で精製水10mlに溶解し、さらに1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド0.76gを精製水5mlに溶解した溶液を加え、マグネチックスターラーで撹拌したところ、下部にオイル層が分離した。これに塩化メチレン10mlを添加し、塩化メチレン層を二層分離し、さらに精製水で洗浄を3回行った。この後、塩化メチレンを留去し、0.05mmHgで100℃で3時間乾燥することにより、黄色透明の粘調な液体2.1gが得た。得られた化合物の分析結果を以下に示す。また、DSC(Perkin−Elmer社製、商品名:DSC7)で熱分析を行ったところ融点又は粘性流体としての転移点は−50℃であった。
1H−NMR(300.4MHz、溶媒:CD3CN、基準:TMS):δ(ppm);0.93(t、CH3、J=7.2Hz、3H)、1.26〜1.38(m、CH2、2H)、1.75〜1.85(m、CH2、2H)、3.8(s、CH3、3H)、4.09〜4.14(m、CH2、2H)、5.49〜5.57(m、CH、2H),7.32〜7.36(m、2H)、8.40(b、1H)。
19F−NMR(282.7MHz,溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−72.00〜−72.03(m、CF3、12F)。
19F−NMR(282.7MHz,溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−72.00〜−72.03(m、CF3、12F)。
[合成例2]:化合物2(式112で表される化合物)
還流冷却器を備えた200mlのフラスコに、イミドビス(スルホニルクロリド)14.0gと無水ベンゼン100mlを入れ、不活性ガス雰囲気中でマグネッチクスターラーで撹拌しながら、蒸留した2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール17.3gを加えて、混合物を還流しながら3時間加熱して反応させた。その間に塩化水素ガスの発生が認められた。反応後、溶媒のベンゼンはエバポレーターで取り除き、吸湿性の高い茶色の固体を29.1g得た。この茶色の固体を120℃、0.05mmHgの条件下で−90℃のコールド−フィンガートラップを用いて昇華精製を行うことにより、無色の結晶(HCF2CF2CH2OSO2)2NHを24.7g得た。
上記結晶10.0gを100mlのフラスコ中で50mlの水に溶解し、室温中でマグネチックスターラーで撹拌しながら、炭酸リチウム(純度99.999%)0.912gを徐々に加え、100℃まで昇温した後、同温度で1時間反応させた。上記反応の間に炭酸ガスの発生が認められた。
得られた溶液を濾過した後、溶媒である水をエバポレーターで取り除き、無色の固体を得た。この固体を0.05mmHgの圧力にて100℃で2時間乾燥した。その結果、非常に吸湿性の高い白色粉状の(HCF2CF2CH2OSO2)2N−Liを7.78g得た。
この結晶7.78gを100mlのフラスコ中で精製水20mlに溶解し、さらに1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド3.30gを精製水15mlに溶解した溶液を加え、マグネチックスターラーで撹拌することにより下部にオイル層が分離した。これに塩化メチレン40mlを添加し、塩化メチレン層を二層分離し、さらに精製水で洗浄を3回行った。次いで塩化メチレンを留去し、0.05mmHgにて100℃で3時間乾燥することにより、薄褐色透明の粘調な液体7.00gを得た。この化合物の分析結果を以下に示す。また、例1と同様に熱分析を行ったところ、−66〜−61℃の範囲にピークがあり、融点又は粘性流体としての転移点がその範囲にあることがわかった。
1H−NMR(300.4MHz、溶媒:CD3CN、基準:TMS):δ(ppm);0.94(t、CH3、J=7.2Hz、3H)、1.26〜1.38(m、CH2、2H)、1.75〜1.85(m、CH2、2H)、3.81(s、CH3、3H)、4.09〜4.14(m、CH2、2H)、4.36〜4.45(m、CH2、4H)、6.00〜6.34(m、CH、2H)、7.32〜7.35(m、2H)、8.38(b、1H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−124.79〜−124.94(m、CF2、4F)、−138.69〜−138.91(m、CF2、4F)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−124.79〜−124.94(m、CF2、4F)、−138.69〜−138.91(m、CF2、4F)。
[合成例3]:化合物3(式113で表される化合物)
還流冷却器を備えた300mlのフラスコに、イミドビス(スルホニルクロリド)30.0gと無水ベンゼン250mlを入れ、不活性ガス雰囲気中でマグネッチクスターラーで撹拌しながら、蒸留した2,2,2−トリフルオロエタノール28.0gを加えて混合物を還流しながら、塩化水素ガスの発生が終了した後、1時間反応させた。その後、溶媒のベンゼンと未反応のアルコールはエバポレーターで取り除き、吸湿性の高い茶褐色の固体を46.0g得た。この固体を80℃、0.2mmHgの条件下でアイストラップを用いて昇華精製を行い、無色の結晶(CF3CH2OSO2)2NHを44.0g得た。
この無色の結晶44.0gを300mlのフラスコ中で140mlの水に溶解し、室温でマグネチックスターラーで撹拌しながら、炭酸リチウム(純度99.999%)を4.768g徐々に加え、100℃で1時間反応を行った。上記反応の間に炭酸ガスの発生が認められた。反応混合物のpHは約7であった。
反応溶液を濾過した後、溶媒である水をエバポレーターで取り除き、無色の固体を得た。この固体を0.4mmHgの圧力下にて100℃で3時間乾燥した。その結果、非常に吸湿性の高い白色粉状の(CF3CH2OSO2)2N−Liを40.7g得た。
この結晶39.5gを300mlのフラスコ中で精製水100mlに溶解し、さらに1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド19.9gを精製水75mlに溶解した溶液を加え、マグネチックスターラーで撹拌することにより下部にオイル層が分離した。これに塩化メチレン100mlを添加し、塩化メチレン層を二層分離し、さらに精製水で洗浄を3回行った。この後、塩化メチレンを留去し、0.05mmHgにて100℃で3時間乾燥することにより、薄褐色透明の粘調な液体47.4gを得た。この化合物の分析結果を以下に示す。また、例1と同様に熱分析を行ったところ、−62〜−60℃の範囲にピークがあり、融点又は粘性流体としての転移点がその範囲にあることがわかった。
1H−NMR(300.4MHz、溶媒:CD3CN、基準:TMS):δ(ppm);0.94(t、CH3、J=7.2Hz、3H)、1.26〜1.38(m、CH2、2H)、1.75〜1.85(m,CH2,2H)、3.81(s、CH3、3H)、4.09〜4.14(m,CH2,2H)、4.42〜4.50(m、CH2,4H)、7.31〜7.36(m、2H)、8.38(b、1H)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−73.07〜−73.01(m、CF3、6F)。
19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−73.07〜−73.01(m、CF3、6F)。
[合成例4]:化合物4(式121で表される化合物)
合成例3と同様の方法で、白色粉状の〔CF3CH2OSO2〕2N−Liを32.5g得た。この結晶28.9gを300mlのフラスコ中で精製水100mlに溶解し、さらに1−ブチル−3−メチル−イミダゾリウムクロライド15.5gを精製水75mlに溶解した溶液を加え、マグネチックスターラーで撹拌することにより下部にオイル層が分離した。これに塩化メチレン75mlを添加し、塩化メチレン層を二層分離し、さらに精製水で洗浄を3回行った。この後、塩化メチレンを留去し、0.05mmHgで100℃で3時間乾燥することにより、赤褐色透明の粘調な液体34.5gが得られた。この化合物の分析結果を以下に示す。また、例1と同様に熱分析を行ったところ、−60〜−59℃の範囲にピークがあり、融点又は粘性流体としての転移点がその範囲にあることがわかった。
1H−NMR(300.4MHz,溶媒:CD3CN、基準:TMS):δ(ppm);0.95(t、CH3、J=7.2Hz、3H)、1.30〜1.42(m、CH2、2H)、1.88〜1.98(m、CH2、2H)、2.51(s、CH3、3H)、4.41〜4.50(m、CH2、6H)、7.87〜7.91(m、1H)、8.29〜8.31(m、1H)、8.48〜8.53(m、2H)。
19F−NMR(282.7MHz,溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−73.07〜−73.01(m、CF3、6F)。
19F−NMR(282.7MHz,溶媒:CD3CN、基準:CFCl3):δ(ppm);−73.07〜−73.01(m、CF3、6F)。
[例1〜9]
以下、本発明の電気二重層キャパシタについて、実施例(例1〜5)及び比較例(例6〜9)により詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されない。
以下、本発明の電気二重層キャパシタについて、実施例(例1〜5)及び比較例(例6〜9)により詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されない。
水蒸気賦活されたやしがら活性炭粉末とポリテトラフルオロエチレンとカーボンブラックとの質量比で8:1:1の混合物にエタノールを加えて混練し、シート状に成形後、厚さ0.6mmにロール圧延し、得られたシートを直径12mmの円盤2枚に打ち抜き、分極性電極とした。
この2枚の円盤状の分極性電極を、コイン型キャパシタセルの集電体兼ハウジング部材とするステンレス製ケースの正極側及び負極側の内側に、それぞれ黒鉛系導電性接着剤を用いて接着した。次にこのステンレス製ケースごと減圧下で加熱処理して水分等を除き、表1に示す組成の低水分の非水系電解液を分極性電極に含浸させ、2つの分極性電極の間にポリプロピレン繊維不織布製のセパレータ紙を挟んであわせた。さらに、絶縁体であるガスケットを介してステンレスケースをかしめ封口し、直径18.4mm、厚さ2.0mmのコイン型電気二重層キャパシタを得た。
なお、表1において、PCはプロピレンカーボネート、EMCはエチルメチルカーボネート、BCはブチレンカーボネートを示し、混合溶媒の場合、括弧内に体積比を示す。また濃度は溶質の濃度(単位:mol/L)を示す。なお、例9の電解質である化合物5は式22で表される化合物である。
例1〜9の各電気二重層キャパシタについて、初期の放電容量と内部抵抗を測定した後、55℃に保持した恒温槽中で3.0Vの電圧を印加して500時間経過した後の放電容量及び内部抵抗を測定した。この初期と電圧印加試験後の放電容量及び内部抵抗の変化を調べて、高い使用電圧域における長期的な作動性能と信頼性を加速的に評価した。その結果を表2に示す。なお、表2において、放電容量の単位はF、内部抵抗の単位はΩである。
Claims (9)
- 前記電解液は前記式1aで表される化合物を含み、かつ前記式1aにおいてR1、R2がそれぞれ独立に、CH2CF3、CH2CF2CF3、CH(CF3)2、CH2CF2CHF2又はCH2CF2CFHCF3である請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
- 前記電解液は前記式1bで表される化合物を含み、かつ式1bにおいてR3がCH2(CF2)2CH2、CH2(CF2)3CH2、CH2(CF2)4CH2、(CH(CF3))2、(CH(CF2CF3))2、(CH(CF2CHF2))2又は(C(CF3)2)2である請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
- R11、R12がそれぞれ独立に、CH2CF3、CH2CF2CF3、CH(CF3)2、CH2CF2CHF2又はCH2CF2CFHCF3である請求項4に記載のイオン性化合物。
- R21、R22がそれぞれ独立に、CH2CF3、CH2CF2CF3、CH(CF3)2、CH2CF2CHF2又はCH2CF2CFHCF3である請求項7に記載のイオン性化合物。
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