JP2008112766A - 半導体装置、半導体ウェハ、および半導体ウェハの検査方法 - Google Patents

半導体装置、半導体ウェハ、および半導体ウェハの検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウェハ状態での一括検査を実現するための半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体集積回路100に対して検査回路110を1つ設け、第1の検査回路用電源端子111と半導体集積回路100の電源電極101との間に電流経路を形成する。検査回路110は、電源電極101に対して第1の検査回路用電源端子111が低電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を前記電流経路に流し、そのときの電源電極101の電位を基に短絡故障の有無を判定して、その判定結果を短絡故障情報として記憶する。逆に高電位になると、短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合、電源電極101が検査回路110の検査電源電圧端子115と同電位になるように前記電流経路を制御し、短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合、前記電流経路が遮断されるように前記電流経路を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェハ上の複数の半導体集積回路に対し、一括して検査を行うための回路構成およびその検査方法に関する。
従来、半導体集積回路の製造工程においては、まず半導体ウェハの状態において、プローブカードを用いた検査を1個または同時に数個程度の半導体集積回路に対して行い、良品のみを半導体ウェハから切り出してパッケージ組立工程に送る。次に、パッケージ状態となった半導体集積回路に対して出荷前の最終検査を行い、良品のみが市場に出荷される。
ところで近年、半導体製造プロセスの微細化により半導体集積回路1つ当たりの面積が低下するとともに、半導体ウェハの大口径化により1枚の半導体ウェハ上に形成される半導体集積回路の数量が格段に増加した。そのため、半導体ウェハ状態での検査に非常に長い時間を要することとなり、高価なテスタ装置およびウェハプローバ装置を長時間占有しなければならない状況に陥っている。半導体集積回路製品における検査コストは押し上げられ、顧客からの低価格化の要望に対して大きな問題となっている。
以上の問題を改善するための方法として、同時に測定する半導体集積回路の数を極限まで大きくする方法、すなわち、半導体ウェハ上に形成された半導体集積回路の全てを一括して検査する方法が提案されている。
この場合、各半導体集積回路に対して電源電圧および接地電圧を個別に供給しようとすると、テスタ装置において電源供給設備が大量に必要であり、かつ、プローブカードあるいは半導体ウェハ上に非常に多くの配線を引き回す必要があるため、現実的ではない。そこで、プローブカードあるいは半導体ウェハ上に電源共通配線および接地共通配線を設けて、そこから各半導体集積回路に電源電圧および接地電圧を供給するという方法が考えられている。
しかし、実際の半導体ウェハ上には、製造の過程において電源電極と接地電極の間に短絡、あるいは、非常に低い抵抗値を有する電流経路により過電流が流れる故障(以下、短絡故障と記す)を含む半導体集積回路が少なからず存在する。したがって、半導体ウェハにおいて、電源共通配線および接地共通配線と各半導体集積回路の電源電極および接地電極を何の配慮もなくそれぞれ接続して電源電圧および接地電圧をそれぞれ印加したとすると、電源共通配線と接地共通配線が短絡して所望の電位差は発生させられず、半導体ウェハ状態での検査が全くできなくなるという問題が発生する。同時に、過電流が流れるため、プローブカードやテスタ装置にも負担がかかり、最悪の場合は焼損に至る。
そこで、上記の問題を解決するための方法が幾つか提案されている。1つは、半導体ウェハ全体の検査に先立って、電源電極と接地電極の間に短絡故障を含む半導体集積回路を洗い出しておき、これらの電源電極等の上に絶縁体層を形成するというものである。絶縁体層により、電源電極と接地電極の間の短絡故障に電流が流れなくなるため、電源共通配線および接地共通配線により適切な電源電圧および接地電圧をそれぞれ印加することができ、半導体ウェハ状態での一括検査が可能となる(特許文献1参照。)。
もう1つは、電源共通配線等と各半導体集積回路の電源電極等の間に電気的分離手段を挿入するというものである。本方法では、初めに電気的分離手段を導通状態にしておき、半導体集積回路の電源電極と接地電極の間の短絡故障による過電流が流れたことを検出して、対応する電気的分離手段を非導通状態に変化させる。その結果、半導体ウェハ中に存在する電源電極と接地電極の間の短絡故障が電気的に除去され、電源共通配線および接地共通配線により適切な電源電圧および接地電圧をそれぞれ印加することができるので、半導体ウェハ状態での一括検査が可能となる(特許文献2および特許文献3参照。)。
ところが、上記の電源電極等に絶縁体層を形成する方法では、半導体ウェハ全体の一括検査に先立って個々の半導体集積回路が電源電極と接地電極の間に短絡故障を含むかどうかの検査を行う必要がある。したがって、短絡故障の有無の判定だけに検査項目を限定しても、テスタ装置およびウェハプローバ装置を使用して個々の半導体集積回路を順次検査する工程が依然として必要であり、改善の効果は小さい。
また、上記の電源共通配線等と各半導体集積回路の間に電気的分離手段を挿入し、過電流を検出して電気的分離手段を非導通状態に変化させる方法では、半導体ウェハ全体の一括検査を行う状態において各半導体集積回路の電源電極と接地電極の間に短絡故障を含むかどうかを検査でき、続いてその対策を実施できる点で、一定の改善の効果は認められる。
しかし、特許文献2においては、具体的な過電流の検出方法については示されておらず、電気的分離手段の制御のための配線が各半導体集積回路に対応して必要となるため、半導体ウェハ上に非常に多くの配線を引き回すことになってしまい、現実的ではない。
また、特許文献3においては、過電流の判定のための規格値は半導体製造プロセスによって大きく異なり、さらに、同じ半導体製造プロセスであっても半導体集積回路の回路規模や製造ロット間のバラツキによって大きく異なることから、過電流検出用の抵抗値の設定は非常に困難と思われる。
さらに、特許文献2および特許文献3をはじめとする方法に共通する問題として、半導体ウェハ上に過電流が流れる半導体集積回路が多数存在した場合に備えて、同時に過電流の検出を行う半導体集積回路の数は小さく抑えなければならない。そのため、電源電極と接地電極の間の短絡故障を含む半導体集積回路の検出において同時に測定可能な半導体集積回路の数が小さく抑えられることになり、改善の効果はやはり大きくない。
特開平7−169806号公報 特開平10−125747号公報 特開2006−54450号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、半導体ウェハ全体の一括検査を実現するにあたり、テスタ装置に特殊な機能を必要とせず、プローブカードおよび半導体ウェハ自身に大量の配線を引き回すことなく、簡単な操作で、短絡故障を含む半導体集積回路を検出して電気的に除去する半導体装置、半導体ウェハ、および半導体ウェハの検査方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の半導体装置は、p型半導体よりなる半導体基板上に形成された半導体集積回路および検査回路からなる半導体装置であって、
前記半導体集積回路は、電源電極と、接地電極と、基板端子が前記電源電極に接続されたPチャネルMOSトランジスタと、基板端子が前記接地電極に接続されたNチャネルMOSトランジスタと、を具備し、
前記検査回路は、
第1の検査回路用電源端子と、第2の検査回路用電源端子と、前記半導体集積回路の前記接地電極に接続された検査回路用接地端子と、短絡故障判定電圧端子と、検査電源電圧端子と、前記半導体集積回路の前記電源電極に接続された電源電極接続端子と、を具備するとともに、
前記第1の検査回路用電源端子と前記電源電極接続端子との間に電流経路を形成し、前記電源電極接続端子に対して前記第1の検査回路用電源端子が低電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を前記電流経路に流し、前記電源電極接続端子に対して前記第1の検査回路用電源端子が高電位になると、電源電流制御信号により制御された電流を前記電流経路に流す電源電流制御手段と、
前記電源電極接続端子の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の前記電源電極と前記接地電極との間が短絡故障しているか否かを判定し、その判定結果を示す短絡故障判定結果を生成する短絡故障判定手段と、
前記短絡故障判定結果を短絡故障情報として記憶する記憶手段と、
前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合、前記検査電源電圧端子と前記電源電極接続端子との電位差が小さくなるように前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合、前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する制御信号生成手段と、を具備する
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置であって、前記検査回路は、前記半導体集積回路内に含まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の半導体装置は、請求項1もしくは2のいずれかに記載の半導体装置であって、前記電源電流制御手段は、第1と第2のPチャネルMOSトランジスタにより構成され、前記第1のPチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用電源端子に、ドレイン端子は前記電源電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用電源端子に、ゲート端子はソース端子にそれぞれ接続され、前記第2のPチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用電源端子に、ドレイン端子は前記電源電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用電源端子にそれぞれ接続され、ゲート端子は前記電源電流制御信号を入力とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載の半導体装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置であって、前記記憶手段は、不揮発性記憶素子を含む記憶素子により構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載の半導体装置は、n型半導体よりなる半導体基板上に形成された半導体集積回路および検査回路からなる半導体装置であって、
前記半導体集積回路は、電源電極と、接地電極と、基板端子が前記電源電極に接続されたPチャネルMOSトランジスタと、基板端子が前記接地電極に接続されたNチャネルMOSトランジスタと、を具備し、
前記検査回路は、
前記半導体集積回路の前記電源電極に接続された検査回路用電源端子と、第1の検査回路用接地端子と、第2の検査回路用接地端子と、短絡故障判定電圧端子と、検査接地電圧端子と、前記半導体集積回路の前記接地電極に接続された接地電極接続端子と、を具備するとともに、
前記第1の検査回路用接地端子と前記接地電極接続端子との間に電流経路を形成し、前記接地電極接続端子に対して前記第1の検査回路用接地端子が高電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を前記電流経路に流し、前記接地電極接続端子に対して前記第1の検査回路用接地端子が低電位になると、電源電流制御信号により制御された電流を前記電流経路に流す電源電流制御手段と、
前記接地電極接続端子の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の前記電源電極と前記接地電極との間が短絡故障しているか否かを判定し、その判定結果を示す短絡故障判定結果を生成する短絡故障判定手段と、
前記短絡故障判定結果を短絡故障情報として記憶する記憶手段と、
前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合、前記検査接地電圧端子と前記接地電極接続端子との電位差が小さくなるように前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合、前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する制御信号生成手段と、を具備する
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載の半導体装置は、請求項5記載の半導体装置であって、前記検査回路は、前記半導体集積回路内に含まれることを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載の半導体装置は、請求項5もしくは6のいずれかに記載の半導体装置であって、前記電源電流制御手段は、第1と第2のNチャネルMOSトランジスタにより構成され、前記第1のNチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用接地端子に、ドレイン端子は前記接地電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用接地端子に、ゲート端子はソース端子にそれぞれ接続され、前記第2のNチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用接地端子に、ドレイン端子は前記接地電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用接地端子にそれぞれ接続され、ゲート端子は前記電源電流制御信号を入力とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項8記載の半導体装置は、請求項5ないし7のいずれかに記載の半導体装置であって、前記記憶手段は、不揮発性記憶素子を含む記憶素子により構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9記載の半導体ウェハは、請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置がマトリクス状に配列された半導体ウェハであって、
第1の検査回路用電源電極と、第2の検査回路用電源電極と、検査回路用接地電極と、短絡故障判定電圧電極と、検査電源電圧電極とがそれぞれ1つ以上設けられ、
第1の検査回路用電源共通配線と、第2の検査回路用電源共通配線と、検査回路用接地共通配線と、短絡故障判定電圧共通配線と、検査電源電圧共通配線とが設けられ、
前記第1の検査回路用電源電極と前記各半導体装置の第1の検査回路用電源端子、前記第2の検査回路用電源電極と前記各半導体装置の第2の検査回路用電源端子、前記検査回路用接地電極と前記各半導体装置の検査回路用接地端子、前記短絡故障判定電圧電極と前記各半導体装置の短絡故障判定電圧端子、および前記検査電源電圧電極と前記各半導体装置の検査電源電圧端子が、それぞれ前記第1の検査回路用電源共通配線、前記第2の検査回路用電源共通配線、前記検査回路用接地共通配線、前記短絡故障判定電圧共通配線、および前記検査電源電圧共通配線により接続されている
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項10記載の半導体ウェハは、請求項9記載の半導体ウェハであって、前記短絡故障判定電圧電極と前記検査電源電圧電極、前記短絡故障判定電圧共通配線と前記検査電源電圧共通配線がそれぞれ共用されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項11記載の半導体ウェハは、請求項5ないし8のいずれかに記載の半導体装置がマトリクス状に配列された半導体ウェハであって、
第1の検査回路用接地電極と、第2の検査回路用接地電極と、検査回路用電源電極と、短絡故障判定電圧電極と、検査接地電圧電極とがそれぞれ1つ以上設けられ、
第1の検査回路用接地共通配線と、第2の検査回路用接地共通配線と、検査回路用電源共通配線と、短絡故障判定電圧共通配線と、検査接地電圧共通配線とが設けられ、
前記第1の検査回路用接地電極と前記各半導体装置の第1の検査回路用接地端子、前記第2の検査回路用接地電極と前記各半導体装置の第2の検査回路用接地端子、前記検査回路用電源電極と前記各半導体装置の検査回路用電源端子、前記短絡故障判定電圧電極と前記各半導体装置の短絡故障判定電圧端子、および前記検査接地電圧電極と前記各半導体装置の検査接地電圧端子が、それぞれ前記第1の検査回路用接地共通配線、前記第2の検査回路用接地共通配線、前記検査回路用電源共通配線、前記短絡故障判定電圧共通配線、および前記検査接地電圧共通配線により接続されている
ことを特徴とする。
また、本発明の請求項12記載の半導体ウェハは、請求項11記載の半導体ウェハであって、前記短絡故障判定電圧電極と前記検査接地電圧電極、前記短絡故障判定電圧共通配線と前記検査接地電圧共通配線がそれぞれ共用されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項13記載の半導体ウェハの検査方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置をマトリクス状に配列した半導体ウェハ、あるいは請求項9もしくは10のいずれかに記載の半導体ウェハを使用した半導体ウェハの検査方法であって、
前記検査回路用接地端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用電源端子に負の電源電圧を、前記第2の検査回路用電源端子に正の電源電圧をそれぞれ印加し、前記短絡故障判定電圧端子に短絡故障判定電圧を印加して、前記短絡故障判定手段において前記半導体集積回路の前記電源電極の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の短絡故障判定を行う短絡故障検出工程と、
前記短絡故障判定の結果を、前記記憶手段において短絡故障情報として記憶する短絡故障情報記憶工程と、
前記検査回路用接地端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用電源端子に正の電源電圧を印加し、前記検査電源電圧端子に検査電源電圧を印加して、前記制御信号生成手段において、前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合は、前記検査電源電圧端子と前記半導体集積回路の前記電源電極の電位差が小さくなるように前記電源電流制御手段の前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合は、前記電源電流制御手段の前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する短絡故障除去工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項14記載の半導体ウェハの検査方法は、請求項13記載の半導体ウェハの検査方法であって、前記短絡故障除去工程の後に、前記第1の検査回路用電源端子と前記検査回路用接地端子の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、前記短絡故障検出工程、前記短絡故障情報記憶工程、および前記短絡故障除去工程を再実施することを特徴とする。
また、本発明の請求項15記載の半導体ウェハの検査方法は、請求項5ないし8のいずれかに記載の半導体装置をマトリクス状に配列した半導体ウェハ、あるいは請求項11もしくは12のいずれかに記載の半導体ウェハを使用した半導体ウェハの検査方法であって、
前記検査回路用電源端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用接地端子に正の電源電圧を、前記第2の検査回路用接地端子に負の電源電圧をそれぞれ印加し、前記短絡故障判定電圧端子に短絡故障判定電圧を印加して、前記短絡故障判定手段において前記半導体集積回路の前記接地電極の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の短絡故障判定を行う短絡故障検出工程と、
前記短絡故障判定の結果を、前記記憶手段において短絡故障情報として記憶する短絡故障情報記憶工程と、
前記検査回路用電源端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用接地端子に負の電源電圧を印加し、前記検査接地電圧端子に検査接地電圧を印加して、前記制御信号生成手段において、前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合は、前記検査接地電圧端子と前記半導体集積回路の前記接地電極の電位差が小さくなるように前記電源電流制御手段の前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合は、前記電源電流制御手段の前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する短絡故障除去工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項16記載の半導体ウェハの検査方法は、請求項15記載の半導体ウェハの検査方法であって、前記短絡故障除去工程の後に、前記検査回路用電源端子と前記第1の検査回路用接地端子の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、前記短絡故障検出工程、前記短絡故障情報記憶工程、および前記短絡故障除去工程を再実施することを特徴とする。
本発明によれば、半導体ウェハ全体の一括検査を実現するにあたり、テスタ装置に特殊な機能を必要とせず、プローブカードおよび半導体ウェハ自身に大量の配線を引き回すことなく、簡単な操作で、短絡故障を含む半導体集積回路を検出し、電気的に除去することができる。
すなわち、本発明によれば、半導体集積回路の短絡故障の有無を、接地電極に対して電源電極を低電位としたとき、あるいは電源電極に対して接地電極を高電位としたときに接地電極と電源電極の間に発生する電位差によって判定することができる。このとき、電源電流制御手段は抵抗負荷的に動作するので、半導体集積回路が短絡故障を含むかどうかにかかわらず半導体集積回路の短絡故障検出を実施できる。しかも、短絡故障を含む半導体集積回路に流れる電流値は、電源電流制御手段により制限されるため、短絡故障検出の同時実施の並列度も十分大きくすることができる。
さらに、短絡故障判定結果を短絡故障情報として記憶手段に記憶し、制御信号生成手段において短絡故障情報に基づき電源電流制御信号を生成して、電源電流制限手段を制御するので、短絡故障を含むかどうかによって半導体集積回路に検査電源電圧あるいは検査接地電圧を印加するかどうかが自動的に決定される。したがって、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去することが可能となり、半導体ウェハ状態での一括検査が可能となる。
以上の効果は、第1の検査回路用電源端子に印加する電源電圧を、検査回路用接地端子の電位に対して初めは負側にとり、次に正側にとることにより、あるいは、第1の検査回路用接地端子に印加する電源電圧を、検査回路用電源端子の電位に対して初めは正側にとり、次に負側にとることにより、自動的に得られるという点で非常に有用である。さらに、テスタ装置およびプローブカードに特殊な機能は必要なく、プローブカードおよび半導体ウェハ自身に大量の配線を引き回す必要もないので、検査コストの低減が期待でき、非常に有用である。
また、検査回路を半導体集積回路内部に含めることにより、個片の半導体装置に分離された状態での評価が可能となる。また、電源電流制御手段の具体的な回路構成として通常の半導体製造プロセスにおけるPチャネルMOSトランジスタあるいはNチャネルMOSトランジスタが使用できるため、本構成の導入が容易である。
さらに、短絡故障の有無の判定における電源電流量は第1のPチャネルMOSトランジスタあるいは第1のNチャネルMOSトランジスタのサイズにより、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査における電源電流量は第2のPチャネルMOSトランジスタあるいは第2のNチャネルMOSトランジスタのサイズによりそれぞれ独立して設定できる。したがって、短絡故障の有無の判定においては電源電流量を必要最小限に抑え、かつ、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査においては必要な電源電流量を確保することが容易に実現できるため、非常に有用である。
また、記憶手段として不揮発性記憶素子を含む記憶素子によるものを採用することにより、短絡故障の有無の判定と、短絡故障を含む半導体集積回路を除去した後の検査の間で、短絡故障情報を保持したまま、電源電圧の印加を行わない期間を設けることができる。したがって、その間に、半導体ウェハに対して別の処置を施すことが可能となり、検査工程を柔軟に構成することができるため、非常に有用である。
また、検査回路が有する各端子へ電源電圧等を供給するための各配線および各電極を各半導体装置間で共有化することで、半導体ウェハ状態での一括検査をより少ない電極数にて実施することができ、プローブカードの低コスト化、製作容易化ならびにプロービングの確実性向上につながるので、非常に有用である。
また、短絡故障判定電圧端子と検査電源電圧端子、あるい短絡故障判定電圧端子と検査接地電圧端子が同時に使用されないことに着目して、短絡故障判定電圧と検査電源電圧を供給するための配線および電極、あるいは短絡故障判定電圧と検査接地電圧を供給するための配線および電極を共用化することにより、さらに少ない電極数による半導体ウェハ状態での一括検査が可能となるため、非常に有用である。
また、短絡故障を含む半導体集積回路の検出からその除去までを第1の検査回路用電源端子に印加する電源電圧の切換え、あるいは第1の検査回路用接地端子に印加する電源電圧の切換えによって実現できる。これは非常に簡単な操作であり、非常に有用である。
また、一旦、短絡故障除去工程を実施した後に、第1の検査回路用電源端子と検査回路用接地端子の電位差、あるいは第1の検査回路用接地端子と検査回路用電源端子の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、短絡故障検出工程、短絡故障情報記憶工程、および短絡故障除去工程を再実施することにより、新たに発生した短絡故障を含む半導体集積回路を追加で電気的に除去することができる。本操作は何度実施してもよく、短絡故障を含む半導体集積回路の発生の都度、対処することができる。したがって、半導体ウェハ状態での一括検査を続行するために非常に有用である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図面を交えて説明する。
図1は本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を示す図である。図1に示すように、当該半導体装置は、半導体集積回路100と検査回路110からなる。
検査回路110は、半導体集積回路100と共に半導体ウェハ上に形成され、半導体集積回路100を半導体ウェハ状態で検査する際に用いられる。すなわち、検査回路110は、半導体集積回路100の電源電極101と接地電極102との間が短絡故障しているか否かを判定して、その判定結果である短絡故障情報を記憶する。そして、検査回路110は、半導体集積回路100の検査時に、半導体集積回路100の電源電極101と接地電極102との間が短絡故障していない場合には、電源電極101に検査電源電圧を印加し、短絡故障している場合には、電源電極101への電流の流入あるいは電源電極101からの電流の流出を遮断して、半導体集積回路100を電気的に除去する。
図2(a)に本発明の実施の形態1における半導体装置の断面図を示す。
図2(a)に示すように、半導体集積回路100は、p型半導体よりなる半導体基板上に電源電極101と、接地電極102と、基板端子が電源電極101に電気的に接続されたPチャネルMOSトランジスタと、基板端子が接地電極102に電気的に接続されたNチャネルMOSトランジスタとが形成された構成となっている。また、検査回路もこの半導体基板上に形成されている。図2(a)には、検査回路に含まれる第1のPチャネルMOSトランジスタ121を示している。
以下、検査回路110を詳細に説明する。
図1に示すように、検査回路110は、第1の検査回路用電源端子111、第2の検査回路用電源端子112、検査回路用接地端子113、短絡故障判定電圧端子114、検査電源電圧端子115、および電源電極接続端子116を有する。また、検査回路110は、電源電流制御手段120、短絡故障判定手段130、記憶手段140、および制御信号生成手段150を具備する。半導体集積回路100と検査回路110は、電源電極101と電源電極接続端子116、接地電極102と検査回路用接地端子113がそれぞれ接続されている。
電源電流制御手段120は、制御信号生成手段150からの電源電流制御信号151を入力とし、第1の検査回路用電源端子111と電源電極接続端子116との間に電流経路を形成する。また電源電流制御手段120は、電源電極接続端子116に対して第1の検査回路用電源端子111が低電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を電流経路に流す。一方、電源電極接続端子116に対して第1の検査回路用電源端子111が高電位になると、電源電流制御信号151により制御された電流を電流経路に流す。
具体的には、電源電流制御手段120は、第1のPチャネルMOSトランジスタ121と第2のPチャネルMOSトランジスタ122とからなり、第1の検査回路用電源端子111と電源電極接続端子116との間に、第1のPチャネルMOSトランジスタ121を介した第1の電流経路と、第2のPチャネルMOSトランジスタ122を介した第2の電流経路を形成する。
第1のPチャネルMOSトランジスタ121のソース端子は第1の検査回路用電源端子111に、ドレイン端子は電源電極接続端子116に、基板端子は第2の検査回路用電源端子112に、ゲート端子はソース端子にそれぞれ接続されている。一方、第2のPチャネルMOSトランジスタ122のソース端子は第1の検査回路用電源端子111に、ドレイン端子は電源電極接続端子116に、基板端子は第2の検査回路用電源端子112にそれぞれ接続されている。また第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート端子は、制御信号生成手段150の出力端子に接続され、制御信号生成手段150からの電源電流制御信号151を入力とする。
したがって、検査回路用接地端子113の電位を基準電位として、第1の検査回路用電源端子111に負の電源電圧を印加して、電源電極接続端子116に対して第1の検査回路用電源端子111を低電位にした場合、第1のPチャネルMOSトランジスタ121のゲート電圧がドレイン電圧に対して閾値を越えて低くなると、第1のPチャネルMOSトランジスタ121はオン状態となり、電源電極接続端子116と第1の検査回路用電源端子111の電位差の増加に応じて増加する電流が第1のPチャネルMOSトランジスタ121(第1の電流経路)を介して流れる。なお、この場合、後述するように第2のPチャネルMOSトランジスタ122はオフ状態となる。
一方、検査回路用接地端子113の電位を基準電位として、第1の検査回路用電源端子111に正の電源電圧を印加して、電源電極接続端子116に対して第1の検査回路用電源端子111を高電位にした場合、後述するように第1のPチャネルMOSトランジスタ121はオフ状態となり、電源電流制御信号151により制御された電流が第2のPチャネルMOSトランジスタ122(第2の電流経路)を介して流れる。
このように、電源電流制御手段120の具体的な回路構成として通常の半導体製造プロセスにおけるPチャネルMOSトランジスタを使用することで、容易に電源電流制御手段120を実現できる。
短絡故障判定手段130は、電源電極接続端子116の電位を短絡故障判定電圧が印加される短絡故障判定電圧端子114の電位と比較して、電源電極101と接地電極102との間が短絡故障しているか否かを判定し、その判定結果を示す短絡故障判定結果を生成する。詳しくは、短絡故障判定結果131は、短絡故障判定電圧端子114に対して電源電極接続端子116が高電位である場合は短絡故障ありを示す電位となり、低電位である場合は短絡故障なしを示す電位となる。
記憶手段140は、第2の検査回路用電源端子112と検査回路用接地端子113の電位差により動作するDフリップフロップであり、短絡故障判定手段130により生成された短絡故障判定結果131を短絡故障情報141として記憶する。記憶手段140に記憶された情報は、第2の検査回路用電源端子112と検査回路用接地端子113の間に有効な電位差が存在する限り保存される。
制御信号生成手段150は、第2の検査回路用電源端子112と検査回路用接地端子113の電位差により動作し、記憶手段140により記憶された短絡故障情報141が短絡故障なしを示す場合、検査電源電圧が印加される検査電源電圧端子115と電源電極接続端子116との電位差が小さくなるように電源電流制御手段120の電流経路を制御する電気的信号を生成して、電源電流制御信号151として出力する。一方、記憶手段140により記憶された短絡故障情報141が短絡故障ありを示す場合、電源電流制御手段120の電流経路を遮断する電気的信号を生成して、電源電流制御信号151として出力する。
次に、制御信号生成手段150と電源電流制御手段120の回路動作について説明する。初めに、検査回路用接地端子113の電位を基準電位として、第1の検査回路用電源端子111に正の電源電圧を、第2の検査回路用電源端子112に正の電源電圧をそれぞれ印加し、検査電源電圧端子115に検査電源電圧を印加して、検査回路用接地端子113に対して電源電極接続端子116を高電位にし、電源電極接続端子116に対して第1の検査回路用電源端子111を高電位にした場合の動作について説明する。
この場合、第1のPチャネルMOSトランジスタ121のゲート電圧はドレイン電圧よりも低くならないので、第1のPチャネルMOSトランジスタ121はオフ状態となり、電源電流制御手段120の特性は第2のPチャネルMOSトランジスタ122のみによって決まる。
制御信号生成手段150は、短絡故障情報141が短絡故障なしを示す場合、検査電源電圧端子115と電源電極接続端子116の電位差が小さくなるように第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート電圧を制御する電源電流制御信号151を生成する。詳しくは、検査電源電圧端子115に対して電源電極接続端子116が低電位になった場合は、電源電流制御信号151の電位を下げて、第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート・ソース端子間電圧を大きくしてドレイン電流を増大させ、電源電極接続端子116の電位を上昇させる。逆に、検査電源電圧端子115に対して電源電極接続端子116が高電位になった場合は、電源電流制御信号151の電位を上げて、第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート・ソース端子間電圧を小さくしてドレイン電流を減少させ、電源電極接続端子116の電位を下降させる。
一方、短絡故障情報141が短絡故障ありを示す場合は、制御信号生成手段150は、第2のPチャネルMOSトランジスタ122がオフ状態になるように第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート電圧を制御する電源電流制御信号151を生成する。すなわち、電源電流制御信号151の電位を第1の検査回路用電源端子111と同電位にする。
続いて、検査回路用接地端子113の電位を基準電位として、第1の検査回路用電源端子111に負の電源電圧を、第2の検査回路用電源端子112に正の電源電圧をそれぞれ印加して、検査回路用接地端子113に対して電源電極接続端子116を低電位にし、電源電極接続端子116に対して第1の検査回路用電源端子111を低電位にした場合の動作について説明する。
この場合、第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート端子に印加される電源電流制御信号151の電圧レベルは、第2の検査回路用電源端子112の電位(基準電位に対して正の電圧)と検査回路用接地端子113の電位(基準電位)との間の電圧範囲にあり、第2のPチャネルMOSトランジスタ122のゲート電圧がドレイン電圧よりも低くならないので、第2のPチャネルMOSトランジスタ122はオフ状態となり、電源電流制御手段120の特性は第1のPチャネルMOSトランジスタ121のみによって決まる。
半導体集積回路100においては、電源電極101と接地電極102の電位差が通常の使用時と逆になっているため、その内部のPチャネルおよびNチャネルMOSトランジスタはMOSトランジスタとして機能しておらず、図2(a)に示すように、NチャネルMOSトランジスタのp型半導体による基板部分とPチャネルMOSトランジスタのn型半導体による基板部分とのPN接合が、順方向バイアスされた状態になっている。したがって、半導体集積回路100はダイオードとみなすことができ、図2(b)に示す等価回路が得られる。
よって、半導体集積回路100が短絡故障を含まない場合は、接地電極102と電源電極101の電位差は約0.6Vとなり、短絡故障を含む場合は、接地電極102と電源電極101の電位差は約0.6Vに比べて非常に小さい値となる。また、接地電極102と電源電極101の間が開放状態である場合は、接地電極102と電源電極101の電位差は約0.6Vに比べて非常に大きい値となる。したがって、短絡故障判定電圧端子114に設定する電位を適切に選択すれば、短絡故障判定手段130において半導体集積回路100が短絡故障を含むかどうかの判定が実施可能となる。
第1のPチャネルMOSトランジスタ121は、第1の検査回路用電源端子111に対してドレイン端子が閾値電圧分を超えて高電位であればオン状態となり、抵抗負荷的に動作するので、検査回路用接地端子113と第1の検査回路用電源端子111の間に印加している電位差から、半導体集積回路100の接地電極102と電源電極101の電位差を差し引いた分を第1のPチャネルMOSトランジスタ121が負担する。したがって、半導体集積回路100が短絡故障を含むかどうかにかかわらず、半導体ウェハ全面に亘って、検査回路用接地端子113の電位(基準電位)に対して負の電源電圧を第1の検査回路用電圧端子111に印加することができ、半導体ウェハ状態で一括して短絡故障を含む半導体集積回路を検出することができる。
以上説明した回路構成により、複数の半導体集積回路100を半導体ウェハ状態で同時検査することが可能となる。すなわち、本実施の形態1によれば、半導体集積回路の短絡故障の有無を、接地電極102に対して電源電極101を低電位としたときに接地電極102と電源電極101の間に発生する電位差によって判定することができる。このとき、電源電流制御手段120は抵抗負荷的に動作するので、半導体集積回路が短絡故障を含むかどうかにかかわらず半導体集積回路の短絡故障検出を実施できる。しかも、短絡故障を含む半導体集積回路に流れる電流値は、電源電流制御手段により制限されるため、短絡故障検出の同時実施の並列度も十分大きくすることができる。
さらに、短絡故障判定結果131を短絡故障情報141として記憶手段140に記憶し、制御信号生成手段150において短絡故障情報141に基づき電源電流制御信号151を生成して、電源電流制限手段120を制御するので、短絡故障を含むかどうかによって半導体集積回路に検査電源電圧を印加するかどうかが自動的に決定される。したがって、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去することが可能となり、半導体ウェハ状態での一括検査が可能となる。
また、短絡故障の有無の判定と半導体集積回路の検査は、第1の検査回路用電源端子111に印加する電源電圧を、検査回路用接地端子113の電位に対して初めは負側にとり、次に正側にとることにより自動的に実施される。したがって、テスタ装置およびプローブカードに特殊な機能は必要なく、プローブカードおよび半導体ウェハ自身に大量の配線を引き回す必要もない。
また、短絡故障の有無の判定における電源電流量は第1のPチャネルMOSトランジスタ121のサイズにより、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査における電源電流量は第2のPチャネルMOSトランジスタ122のサイズによりそれぞれ独立して設定できる。したがって、短絡故障の有無の判定においては電源電流量を必要最小限に抑え、かつ、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査においては必要な電源電流量を確保することが容易に実現できる。
なお、本実施の形態1では、記憶手段140をDフリップフロップで構成したが、SRAMもしくはDRAMを採用して構成しても、あるいは、不揮発性記憶素子を含む記憶素子を採用して構成しても同様の機能が得られる。記憶手段140として不揮発性記憶素子を含む記憶素子を採用することにより、短絡故障の有無の判定と、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査の間で、短絡故障情報を保持したまま、電源電圧の印加を行わない期間を設けることができる。したがって、その間に、半導体ウェハに対して別の処置を施すことが可能となり、検査工程を柔軟に構成することができる。
また、図1において、検査回路110は半導体集積回路100の外側に位置するように描かれているが、半導体集積回路100の内部に含まれていてもよい。この場合、個片の半導体装置に分離された状態での検査の実施が可能となる。
続いて、本実施の形態1における半導体ウェハについて説明する。図3は本発明の実施の形態1における半導体ウェハの構成を説明するための図である。図3に示すように、半導体ウェハ200上には、半導体集積回路100と検査回路110からなる半導体装置がマトリクス状に配列されている。
さらに、半導体ウェハ200上には、第1の検査回路用電源電極211、第2の検査回路用電源電極212、検査回路用接地電極213、短絡故障判定電圧電極214、および検査電源電圧電極215がそれぞれ1つ以上設けられている。また、半導体ウェハ200上には、第1の検査回路用電源共通配線221、第2の検査回路用電源共通配線222、検査回路用接地共通配線223、短絡故障判定電圧共通配線224、および検査電源電圧共通配線225が引き回されている。
これら第1の検査回路用電源電極211、第2の検査回路用電源電極212、検査回路用接地電極213、短絡故障判定電圧電極214、および検査電源電圧電極215は、各検査回路110の第1の検査回路用電源端子111、第2の検査回路用電源端子112、検査回路用接地端子113、短絡故障判定電圧端子114、および検査電源電圧端子115とそれぞれ第1の検査回路用電源共通配線221、第2の検査回路用電源共通配線222、検査回路用接地共通配線223、短絡故障判定電圧共通配線224、および検査電源電圧共通配線225を介して接続されている。
このように、各機能ごとの電源電圧あるいは信号線を共通配線により集約することで、半導体ウェハ状態での一括検査をより少ない電極数で実施することができる。したがって、プローブカードの低コスト化、製作容易化、並びにプロービングの確実性を向上させることができる。
また、短絡故障判定電圧端子114と検査電源電圧端子115が同時に使用されないことに着目して、上記した短絡故障判定電圧電極214と検査電源電圧電極215、短絡故障判定電圧共通配線224と検査電源電圧共通配線225をそれぞれ共用する構成としてもよい。
すなわち、図4に示すように、兼用電圧電極216および兼用共通配線226を設け、各検査回路110の短絡故障判定電圧端子114および検査電源電圧端子115と兼用電圧電極216とを兼用共通配線226を介して接続してもよい。このように構成すれば、さらに少ない電極数で半導体ウェハ状態での一括検査を実施することができる。
続いて、本実施の形態1における半導体ウェハの検査方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態1における半導体ウェハの検査方法の実施手順を示す図である。まず、短絡故障検出工程301において、検査回路用接地端子113の電位を基準電位として、第1の検査回路用電源端子111に負の電源電圧を、第2の検査回路用電源端子112に正の電源電圧をそれぞれ印加し、短絡故障判定電圧端子114に短絡故障判定電圧を印加して、短絡故障判定手段130において電源電極(電源電極接続端子116)101の電位を短絡故障判定電圧端子114の電位(短絡故障判定電圧)と比較して、半導体集積回路100の短絡故障判定を行う。
このとき、上述したように、第2のPチャネルMOSトランジスタ122はオフ状態であり、第1のPチャネルMOSトランジスタ121は抵抗負荷的に動作するので、検査回路用接地端子113から半導体集積回路100を通り、電源電極接続端子116を通って第1の検査回路用電源端子111に至る経路は、図2(b)に示す等価回路で表される。したがって、上述したように短絡故障判定電圧端子114に適切な電位の短絡故障判定電圧を印加すれば、短絡故障判定手段130において短絡故障を含む半導体集積回路を検出することができる。
次に短絡故障情報記憶工程302において、記憶手段140に短絡故障判定結果131を取り込み、短絡故障情報141として記憶する。次に、短絡故障除去工程303において、第2の検査回路用電源端子112の電圧は保持したまま、第1の検査回路用電源端子111に印加する電圧を正側に切換える。すなわち、検査回路用接地端子113の電位を基準電位として、第1の検査回路用電源端子111に正の電源電圧を印加する。本実施の形態1では、第2の検査回路用電源端子112と同じ電位に切換える。また、検査電源電圧端子115に検査電源電圧を印加する。
このとき、上述したように、第1のPチャネルMOSトランジスタ121はオフ状態であり、電源電流制御信号151により制御される第2のPチャネルMOSトランジスタ122の動作により半導体集積回路100に印加される電源電圧が決まる。すなわち、短絡故障情報141が短絡故障なしを示す場合は、第2のPチャネルMOSトランジスタ122は、検査電源電圧端子115と電源電極接続端子116の電位差が小さくなるように動作する。一方、短絡故障情報141が短絡故障ありを示す場合は、第2のPチャネルMOSトランジスタ122は、オフ状態となる。
以上のようにして、短絡故障を含むと判定された半導体集積回路は電気的に除去され、短絡故障を含まないと判定された半導体集積回路には所望の電源電圧が印加されて、以降の検査が行われる。以上説明した検査方法によれば、短絡故障を含む半導体集積回路の検出からその除去までを第1の検査回路用電源端子111に印加する電源電圧の切換えにより実現できる。このように、本実施の形態1によれば、短絡故障を含む半導体集積回路の検出からその除去までを非常に簡単な操作によって実現することができる。
なお、本実施の形態1においては、短絡故障情報記憶工程302から短絡故障除去工程303に移行する際、検査回路110への電源電圧の印加は継続して行っていた。しかし、記憶手段140を不揮発性記憶素子を用いて構成した場合、検査回路110への電源電圧の印加とは無関係に短絡故障情報141は保存されるため、上記2工程の間で検査回路110への電源電圧の印加を遮断することができる。よって、短絡故障情報記憶工程302と短絡故障除去工程303の間に、検査回路110に電源電圧の印加を行わない期間を設けてもよい。
また、短絡故障検出工程301、短絡故障情報記憶工程302、および短絡故障除去工程303は何度実施してもよく、実施の度に、短絡故障を含むと判定された半導体集積回路100の情報が記憶手段140に追加して記憶される。あるいは上書きされる。
そこで、半導体集積回路100で新たに短絡故障が発生して過電流が流れることになった場合は、LSIテスタの機能を用いて、第1の検査回路用電源端子111と検査回路用接地端子113の電位差を所望の値に維持できなくなることを検出し、短絡故障検出工程301、短絡故障情報記憶工程302、および短絡故障除去工程303を再度実施して、新たに短絡故障を含むに至った半導体集積回路100を電気的に除去することにより、半導体ウェハ状態での一括検査を続行することが可能となる。
なお、外部から電圧を与えたり、デバイスが出力する電圧信号を測定したりする一般的なLSIテスタは、電源供給部の機能として、短絡・低抵抗等により電源電圧を電源設定値で維持できなくなり、電源電圧がクランプ設定値を外れると電源印加を停止する機能を備える。そこで、このLSIテスタの機能により、第1の検査回路用電源端子111と検査回路用接地端子113の電位差を所望の値に維持できなくなることを検出することができる。
このように、一旦、短絡故障除去工程を実施した後に、第1の検査回路用電源端子111と検査回路用接地端子113の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、短絡故障検出工程301、短絡故障情報記憶工程302、および短絡故障除去工程303を再実施することで、新たに発生した短絡故障を含む半導体集積回路を追加で電気的に除去することができる。本操作は何度実施してもよく、短絡故障を含む半導体集積回路の発生の都度、対処することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図面を交えて説明する。
図6は本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を示す図である。図6に示すように、当該半導体装置は、半導体集積回路400と検査回路410からなる。
検査回路410は、半導体集積回路400と共に半導体ウェハ上に形成され、半導体集積回路400を半導体ウェハ状態で検査する際に用いられる。すなわち、検査回路410は、半導体集積回路400の電源電極401と接地電極402との間が短絡故障しているか否かを判定して、その判定結果である短絡故障情報を記憶する。そして、検査回路410は、半導体集積回路400の検査時に、半導体集積回路400の電源電極401と接地電極402との間が短絡故障していない場合には、接地電極402に検査接地電圧を印加し、短絡故障している場合には、接地電極402への電流の流入あるいは接地電極402からの電流の流出を遮断して、半導体集積回路400を電気的に除去する。
図7(a)に本発明の実施の形態2における半導体装置の断面図を示す。
図7(a)に示すように、半導体集積回路400は、n型半導体よりなる半導体基板上に電源電極401と、接地電極402と、基板端子が電源電極401に電気的に接続されたPチャネルMOSトランジスタと、基板端子が接地電極402に電気的に接続されたNチャネルMOSトランジスタとが形成された構成となっている。また、検査回路もこの半導体基板上に形成されている。図7(a)には、検査回路に含まれる第1のNチャネルMOSトランジスタ421を示している。
以下、検査回路410を詳細に説明する。
図6に示すように、検査回路410は、第1の検査回路用接地端子411、第2の検査回路用接地端子412、検査回路用電源端子413、短絡故障判定電圧端子414、検査接地電圧端子415、および接地電極接続端子416を有する。また、検査回路410は、電源電流制御手段420、短絡故障判定手段430、記憶手段440、および制御信号生成手段450を具備する。半導体集積回路400と検査回路410は、電源電極401と検査回路用電源端子413、接地電極402と接地電極接続端子416がそれぞれ接続されている。
電源電流制御手段420は、制御信号生成手段450からの電源電流制御信号451を入力とし、第1の検査回路用接地端子411と接地電極接続端子416との間に電流経路を形成する。また電源電流制御手段420は、接地電極接続端子416に対して第1の検査回路用接地端子411が高電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を電流経路に流す。一方、接地電極接続端子416に対して第1の検査回路用接地端子411が低電位になると、電源電流制御信号451により制御された電流を電流経路に流す。
具体的には、電源電流制御手段420は、第1のNチャネルMOSトランジスタ421と第2のNチャネルMOSトランジスタ422とからなり、第1の検査回路用接地端子411と接地電極接続端子416との間に、第1のNチャネルMOSトランジスタ421を介した第1の電流経路と、第2のNチャネルMOSトランジスタ422を介した第2の電流経路を形成する。
第1のNチャネルMOSトランジスタ421のソース端子は第1の検査回路用接地端子411に、ドレイン端子は接地電極接続端子416に、基板端子は第2の検査回路用接地端子412に、ゲート端子はソース端子にそれぞれ接続されている。一方、第2のNチャネルMOSトランジスタ422のソース端子は第1の検査回路用接地端子411に、ドレイン端子は接地電極接続端子416に、基板端子は第2の検査回路用接地端子412にそれぞれ接続されている。また第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート端子は、制御信号生成手段450の出力端子に接続され、制御信号生成手段450からの電源電流制御信号451を入力とする。
したがって、検査回路用電源端子413の電位を基準電位として、第1の検査回路用接地端子411に正の電源電圧を印加して、接地電極接続端子416に対して第1の検査回路用接地端子411を高電位にした場合、第1のNチャネルMOSトランジスタ421のゲート電圧がドレイン電圧に対して閾値を越えて高くなると、第1のNチャネルMOSトランジスタ421はオン状態となり、接地電極接続端子416と第1の検査回路用接地端子411の電位差の増加に応じて増加する電流が第1のNチャネルMOSトランジスタ421(第1の電流経路)を介して流れる。なお、この場合、後述するように第2のNチャネルMOSトランジスタ422はオフ状態となる。
一方、検査回路用電源端子413の電位を基準電位として、第1の検査回路用接地端子411に負の電源電圧を印加して、接地電極接続端子416に対して第1の検査回路用接地端子411を低電位にした場合、後述するように第1のNチャネルMOSトランジスタ421はオフ状態となり、電源電流制御信号451により制御された電流が第2のNチャネルMOSトランジスタ422(第2の電流経路)を介して流れる。
このように、電源電流制御手段420の具体的な回路構成として通常の半導体製造プロセスにおけるNチャネルMOSトランジスタを使用することで、容易に電源電流制御手段420を実現できる。
短絡故障判定手段430は、接地電極接続端子416の電位を短絡故障判定電圧が印加される短絡故障判定電圧端子414の電位と比較して、電源電極401と接地電極402との間が短絡故障しているか否かを判定し、その判定結果を示す短絡故障判定結果を生成する。詳しくは、短絡故障判定結果431は、短絡故障判定電圧端子414に対して接地電極接続端子416が低電位である場合は短絡故障ありを示す電位となり、高電位である場合は短絡故障なしを示す電位となる。
記憶手段440は、検査回路用電源端子413と第2の検査回路用接地端子412の電位差により動作するDフリップフロップであり、短絡故障判定手段430により生成された短絡故障判定結果431を短絡故障情報441として記憶する。記憶手段440に記憶された情報は、検査回路用電源端子413と第2の検査回路用接地端子412との間に有効な電位差が存在する限り保存される。
制御信号生成手段450は、検査回路用電源端子413と第2の検査回路用接地端子412の電位差により動作し、記憶手段440により記憶された短絡故障情報441が短絡故障なしを示す場合、検査接地電圧が印加される検査接地電圧端子415と接地電極接続端子416との電位差が小さくなるように電源電流制御手段420の電流経路を制御する電気的信号を生成して、電源電流制御信号451として出力する。一方、記憶手段440により記憶された短絡故障情報441が短絡故障ありを示す場合、電源電流制御手段420の電流経路を遮断する電気的信号を生成して、電源電流制御信号451として出力する。
次に、制御信号生成手段450と電源電流制御手段420の回路動作について説明する。初めに、検査回路用電源端子413の電位を基準電位として、第1の検査回路用接地端子411に負の電源電圧を、第2の検査回路用接地端子412に負の電源電圧をそれぞれ印加し、検査接地電圧端子415に検査接地電圧を印加して、検査回路用電源端子413に対して接地電極接続端子416を低電位にし、接地電極接続端子416に対して第1の検査回路用接地端子411を低電位にした場合の動作について説明する。
この場合、第1のNチャネルMOSトランジスタ421のゲート電圧はドレイン電圧よりも高くならないので、第1のNチャネルMOSトランジスタ421はオフ状態となり、電源電流制御手段420の特性は第2のNチャネルMOSトランジスタ422のみによって決まる。
制御信号生成手段450は、短絡故障情報441が短絡故障なしを示す場合、検査接地電圧端子415と接地電極接続端子416の電位差が小さくなるように第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート電圧を制御する電源電流制御信号451を生成する。詳しくは、検査接地電圧端子415に対して接地電極接続端子416が高電位になった場合は、電源電流制御信号451の電位を上げて、第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート・ソース端子間電圧を大きくしてドレイン電流を増大させ、接地電極接続端子416の電位を下降させる。逆に、検査接地電圧端子415に対して接地電極接続端子416が低電位になった場合は、電源電流制御信号451の電位を下げて、第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート・ソース端子間電圧を小さくしてドレイン電流を減少させ、接地電極接続端子416の電位を上昇させる。
一方、短絡故障情報441が短絡故障ありを示す場合は、制御信号生成手段450は、第2のNチャネルMOSトランジスタ422がオフ状態になるように第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート電圧を制御する電源電流制御信号451を生成する。すなわち、電源電流制御信号451の電位を第1の検査回路用接地端子411と同電位にする。
続いて、検査回路用電源端子413の電位を基準電位として、第1の検査回路用接地端子411に正の電源電圧を、第2の検査回路用接地端子412に負の電源電圧をそれぞれ印加して、検査回路用電源端子413に対して接地電極接続端子416を高電位にし、接地電極接続端子416に対して第1の検査回路用接地端子411を高電位にした場合の動作について説明する。
この場合、第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート端子に印加される電源電流制御信号451の電圧レベルは、検査回路用電源端子413の電位(基準電位)と第2の検査回路用接地端子412の電位(基準電位に対して負の電圧)との間の電圧範囲にあり、第2のNチャネルMOSトランジスタ422のゲート電圧がドレイン電圧よりも高くならないので、第2のNチャネルMOSトランジスタ422はオフ状態となり、電源電流制御手段420の特性は第1のNチャネルMOSトランジスタ421のみによって決まる。
半導体集積回路400においては、電源電極401と接地電極402の電位差が通常の使用時と逆になっているため、その内部のPチャネルおよびNチャネルMOSトランジスタはMOSトランジスタとして機能しておらず、図7(a)に示すように、NチャネルMOSトランジスタのp型半導体による基板部分とPチャネルMOSトランジスタのn型半導体による基板部分とのPN接合が、順方向バイアスされた状態になっている。したがって、半導体集積回路400はダイオードとみなすことができ、図7(b)に示す等価回路が得られる。
よって、半導体集積回路400が短絡故障を含まない場合は、接地電極402と電源電極401の電位差は約0.6Vとなり、短絡故障を含む場合は、接地電極402と電源電極401の電位差は約0.6Vに比べて非常に小さい値となる。また、接地電極402と電源電極401の間が開放状態である場合は、接地電極402と電源電極401の電位差は約0.6Vに比べて非常に大きい値となる。したがって、短絡故障判定電圧端子414に設定する電位を適切に選択すれば、短絡故障判定手段430において半導体集積回路400が短絡故障を含むかどうかの判定が実施可能となる。
第1のNチャネルMOSトランジスタ421は、第1の検査回路用接地端子411に対してドレイン端子が閾値電圧分を超えて低電位であればオン状態となり、抵抗負荷的に動作するので、検査回路用電源端子413と第1の検査回路用接地端子411の間に印加している電位差から、半導体集積回路400の接地電極402と電源電極401の電位差を差し引いた分を第1のNチャネルMOSトランジスタ421が負担する。したがって、半導体集積回路400が短絡故障を含むかどうかにかかわらず、半導体ウェハ全面に亘って、検査回路用電源端子413の電位(基準電位)に対して正の電源電圧を第1の検査回路用接地端子411に印加することができ、半導体ウェハ状態で一括して短絡故障を含む半導体集積回路を検出することができる。
以上説明した回路構成により、複数の半導体集積回路400を半導体ウェハ状態で同時検査することが可能となる。すなわち、本実施の形態2によれば、半導体集積回路の短絡故障の有無を、電源電極401に対して接地電極402を高電位としたときに接地電極402と電源電極401の間に発生する電位差によって判定することができる。このとき、電源電流制御手段420は抵抗負荷的に動作するので、半導体集積回路が短絡故障を含むかどうかにかかわらず半導体集積回路の短絡故障検出を実施できる。しかも、短絡故障を含む半導体集積回路に流れる電流値は、電源電流制御手段により制限されるため、短絡故障検出の同時実施の並列度も十分大きくすることができる。
さらに、短絡故障判定結果431を短絡故障情報441として記憶手段440に記憶し、制御信号生成手段450において短絡故障情報441に基づき電源電流制御信号451を生成して、電源電流制限手段420を制御するので、短絡故障を含むかどうかによって半導体集積回路に検査接地電圧を印加するかどうかが自動的に決定される。したがって、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去することが可能となり、半導体ウェハ状態での一括検査が可能となる。
また、短絡故障の有無の判定と半導体集積回路の検査は、第1の検査回路用接地端子411に印加する電源電圧を、検査回路用電源端子413の電位に対して初めは正側にとり、次に負側にとることにより自動的に実施される。したがって、テスタ装置およびプローブカードに特殊な機能は必要なく、プローブカードおよび半導体ウェハ自身に大量の配線を引き回す必要もない。
また、短絡故障の有無の判定における電源電流量は第1のNチャネルMOSトランジスタ421のサイズにより、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査における電源電流量は第2のNチャネルMOSトランジスタ422のサイズによりそれぞれ独立して設定できる。したがって、短絡故障の有無の判定においては電源電流量を必要最小限に抑え、かつ、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査においては必要な電源電流量を確保することが容易に実現できる。
なお、本実施の形態2では、記憶手段440をDフリップフロップで構成したが、SRAMもしくはDRAMを採用して構成しても、あるいは、不揮発性記憶素子を含む記憶素子を採用して構成しても同様の機能が得られる。記憶手段440として不揮発性記憶素子を含む記憶素子を採用することにより、短絡故障の有無の判定と、短絡故障を含む半導体集積回路を電気的に除去した後の検査の間で、短絡故障情報を保持したまま、電源電圧の印加を行わない期間を設けることができる。したがって、その間に、半導体ウェハに対して別の処置を施すことが可能となり、検査工程を柔軟に構成することができる。
また、図6において、検査回路410は半導体集積回路400の外側に位置するように描かれているが、半導体集積回路400の内部に含まれていてもよい。この場合、個片の半導体装置に分離された状態での検査の実施が可能となる。
続いて、本実施の形態2における半導体ウェハについて説明する。図8は本発明の実施の形態2における半導体ウェハの構成を説明するための図である。図8に示すように、半導体ウェハ500上には、半導体集積回路400と検査回路410からなる半導体装置がマトリクス状に配列されている。
さらに、半導体ウェハ500上には、第1の検査回路用接地電極511、第2の検査回路用接地電極512、検査回路用電源電極513、短絡故障判定電圧電極514、および検査接地電圧電極515がそれぞれ1つ以上設けられている。また、半導体ウェハ500上には、第1の検査回路用接地共通配線521、第2の検査回路用接地共通配線522、検査回路用電源共通配線523、短絡故障判定電圧共通配線524、および検査接地電圧共通配線525が引き回されている。
これら第1の検査回路用接地電極511、第2の検査回路用接地電極512、検査回路用電源電極513、短絡故障判定電圧電極514、および検査接地電圧電極515は、各検査回路410の第1の検査回路用接地端子411、第2の検査回路用接地端子412、検査回路用電源端子413、短絡故障判定電圧端子414、および検査接地電圧端子415とそれぞれ第1の検査回路用接地共通配線521、第2の検査回路用接地共通配線522、検査回路用電源共通配線523、短絡故障判定電圧共通配線524、および検査接地電圧共通配線525を介して接続されている。
このように、各機能ごとの電源電圧あるいは信号線を共通配線により集約することで、半導体ウェハ状態での一括検査をより少ない電極数で実施することができる。したがって、プローブカードの低コスト化、製作容易化、並びにプロービングの確実性を向上させることができる。
また、短絡故障判定電圧端子414と検査接地電圧端子415が同時に使用されないことに着目して、上記した短絡故障判定電圧電極514と検査接地電圧電極515、短絡故障判定電圧共通配線524と検査接地電圧共通配線525をそれぞれ共用する構成としてもよい。
すなわち、図9に示すように、兼用電圧電極516および兼用共通配線526を設け、各検査回路410の短絡故障判定電圧端子414および検査接地電圧端子415と兼用電圧電極516とを兼用共通配線526を介して接続してもよい。このように構成すれば、さらに少ない電極数で半導体ウェハ状態での一括検査を実施することができる。
続いて、本実施の形態2における半導体ウェハの検査方法について説明する。図10は、本発明の実施の形態2における半導体ウェハの検査方法の実施手順を示す図である。まず、短絡故障検出工程601において、検査回路用電源端子413の電位を基準電位として、第1の検査回路用接地端子411に正の電源電圧を、第2の検査回路用接地端子412に負の電源電圧をそれぞれ印加し、短絡故障判定電圧端子414に短絡故障判定電圧を印加して、短絡故障判定手段430において接地電極(接地電極接続端子416)402の電位を短絡故障判定電圧端子414の電位(短絡故障判定電圧)と比較して、半導体集積回路400の短絡故障判定を行う。
このとき、上述したように、第2のNチャネルMOSトランジスタ422はオフ状態であり、第1のNチャネルMOSトランジスタ421は抵抗負荷的に動作するので、検査回路用電源端子413から半導体集積回路400を通り、接地電極接続端子416を通って第1の検査回路用接地端子411に至る経路は、図7(b)に示す等価回路で表される。したがって、上述したように短絡故障判定電圧端子414に適切な電位の短絡故障判定電圧を印加すれば、短絡故障判定手段430において短絡故障を含む半導体集積回路を検出することができる。
次に短絡故障情報記憶工程602において、記憶手段440に短絡故障判定結果431を取り込み、短絡故障情報441として記憶する。次に、短絡故障除去工程603において、第2の検査回路用接地端子412の電圧は保持したまま、第1の検査回路用接地端子411に印加する電圧を負側に切換える。すなわち、検査回路用電源端子413の電位を基準電位として、第1の検査回路用接地端子411に負の電源電圧を印加する。本実施の形態2では、第2の検査回路用接地端子412と同じ電位に切換える。また、検査接地電圧端子415に検査接地電圧を印加する。
このとき、上述したように、第1のNチャネルMOSトランジスタ421はオフ状態であり、電源電流制御信号451により制御される第2のNチャネルMOSトランジスタ422の動作により半導体集積回路400に印加される電源電圧(接地電圧)が決まる。すなわち、短絡故障情報441が短絡故障なしを示す場合は、第2のNチャネルMOSトランジスタ422は、検査接地電圧端子415と接地電極接続端子416の電位差が小さくなるように動作する。一方、短絡故障情報441が短絡故障ありを示す場合は、第2のNチャネルMOSトランジスタ422は、オフ状態となる。
以上のようにして、短絡故障を含むと判定された半導体集積回路は電気的に除去され、短絡故障を含まないと判定された半導体集積回路には所望の電源電圧(接地電圧)が印加されて、以降の検査が行われる。以上説明した検査方法によれば、短絡故障を含む半導体集積回路の検出からその除去までを第1の検査回路用接地端子411に印加する電源電圧の切換えにより実現できる。このように、本実施の形態2によれば、短絡故障を含む半導体集積回路の検出からその除去までを非常に簡単な操作によって実現することができる。
なお、本実施の形態2においては、短絡故障情報記憶工程602から短絡故障除去工程603に移行する際、検査回路410への電源電圧の印加は継続して行っていた。しかし、記憶手段440を不揮発性記憶素子を用いて構成した場合、検査回路410への電源電圧の印加とは無関係に短絡故障情報441は保存されるため、上記2工程の間で検査回路410への電源電圧の印加を遮断することができる。よって、短絡故障情報記憶工程602と短絡故障除去工程603の間に、検査回路410に電源電圧の印加を行わない期間を設けてもよい。
また、短絡故障検出工程601、短絡故障情報記憶工程602、および短絡故障除去工程603は何度実施してもよく、実施の度に、短絡故障を含むと判定された半導体集積回路400の情報が記憶手段440に追加して記憶される。あるいは上書きされる。
そこで、半導体集積回路400で新たに短絡故障が発生して過電流が流れることになった場合は、LSIテスタの機能を用いて、検査回路用電源端子413と第1の検査回路用接地端子411との電位差を所望の値に維持できなくなることを検出し、短絡故障検出工程601、短絡故障情報記憶工程602、および短絡故障除去工程603を再度実施して、新たに短絡故障を含むに至った半導体集積回路400を電気的に除去することにより、半導体ウェハ状態での一括検査を続行することが可能となる。
このように、一旦、短絡故障除去工程を実施した後に、検査回路用電源端子413と第1の検査回路用接地端子411の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、短絡故障検出工程601、短絡故障情報記憶工程602、および短絡故障除去工程603を再実施することで、新たに発生した短絡故障を含む半導体集積回路を追加で電気的に除去することができる。本操作は何度実施してもよく、短絡故障を含む半導体集積回路の発生の都度、対処することができる。
本発明にかかる半導体装置、半導体ウェハ、および半導体ウェハの検査方法は、テスタ装置およびプローブカードに特殊な機能を必要とせず、かつ、プローブカードおよび半導体ウェハ自身に大量の配線を引き回す必要もなく、短絡故障を含む半導体集積回路を検出して電気的に除去できるので、半導体ウェハ状態での一括検査を実現し、検査コストの低下を図ることができ、半導体ウェハの検査に非常に有用である。
本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を示す図 (a)本発明の実施の形態1における半導体装置の断面図、(b)本発明の実施の形態1における半導体装置の一部を等価回路で表した図 本発明の実施の形態1における半導体ウェハの構成の概略を示す図 本発明の実施の形態1における半導体ウェハの他の構成の概略を示す図 本発明の実施の形態1における半導体ウェハの検査方法の実施手順を示す図 本発明の実施の形態2における半導体装置の構成を示す図 (a)本発明の実施の形態2における半導体装置の断面図、(b)本発明の実施の形態2における半導体装置の一部を等価回路で表した図 本発明の実施の形態2における半導体ウェハの構成の概略を示す図 本発明の実施の形態2における半導体ウェハの他の構成の概略を示す図 本発明の実施の形態2における半導体ウェハの検査方法の実施手順を示す図
符号の説明
100、400 半導体集積回路
101、401 電源電極
102、402 接地電極
110、410 検査回路
111 第1の検査回路用電源端子
112 第2の検査回路用電源端子
113 検査回路用接地端子
114、414 短絡故障判定電圧端子
115 検査電源電圧端子
116 電源電極接続端子
120、420 電源電流制御手段
121、122 PチャネルMOSトランジスタ
130、430 短絡故障判定手段
131、431 短絡故障判定結果
140、440 記憶手段
141、441 短絡故障情報
150、450 制御信号生成手段
151、451 電源電流制御信号
200、500 半導体ウェハ
211 第1の検査回路用電源電極
212 第2の検査回路用電源電極
213 検査回路用接地電極
214、514 短絡故障判定電圧電極
215 検査電源電圧電極
216、516 兼用電圧電極
221 第1の検査回路用電源共通配線
222 第2の検査回路用電源共通配線
223 検査回路用接地共通配線
224、524 短絡故障判定電圧共通配線
225 検査電源電圧共通配線
226、526 兼用共通配線
411 第1の検査回路用接地端子
412 第2の検査回路用接地端子
413 検査回路用電源端子
415 検査接地電圧端子
416 接地電極接続端子
421、422 NチャネルMOSトランジスタ
511 第1の検査回路用接地電極
512 第2の検査回路用接地電極
513 検査回路用電源電極
515 検査接地電圧電極
521 第1の検査回路用接地共通配線
522 第2の検査回路用接地共通配線
523 検査回路用電源共通配線
525 検査接地電圧共通配線

Claims (16)

  1. p型半導体よりなる半導体基板上に形成された半導体集積回路および検査回路からなる半導体装置であって、
    前記半導体集積回路は、電源電極と、接地電極と、基板端子が前記電源電極に接続されたPチャネルMOSトランジスタと、基板端子が前記接地電極に接続されたNチャネルMOSトランジスタと、を具備し、
    前記検査回路は、
    第1の検査回路用電源端子と、第2の検査回路用電源端子と、前記半導体集積回路の前記接地電極に接続された検査回路用接地端子と、短絡故障判定電圧端子と、検査電源電圧端子と、前記半導体集積回路の前記電源電極に接続された電源電極接続端子と、を具備するとともに、
    前記第1の検査回路用電源端子と前記電源電極接続端子との間に電流経路を形成し、前記電源電極接続端子に対して前記第1の検査回路用電源端子が低電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を前記電流経路に流し、前記電源電極接続端子に対して前記第1の検査回路用電源端子が高電位になると、電源電流制御信号により制御された電流を前記電流経路に流す電源電流制御手段と、
    前記電源電極接続端子の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の前記電源電極と前記接地電極との間が短絡故障しているか否かを判定し、その判定結果を示す短絡故障判定結果を生成する短絡故障判定手段と、
    前記短絡故障判定結果を短絡故障情報として記憶する記憶手段と、
    前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合、前記検査電源電圧端子と前記電源電極接続端子との電位差が小さくなるように前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合、前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する制御信号生成手段と、を具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記検査回路は、前記半導体集積回路内に含まれることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記電源電流制御手段は、第1と第2のPチャネルMOSトランジスタにより構成され、
    前記第1のPチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用電源端子に、ドレイン端子は前記電源電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用電源端子に、ゲート端子はソース端子にそれぞれ接続され、
    前記第2のPチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用電源端子に、ドレイン端子は前記電源電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用電源端子にそれぞれ接続され、ゲート端子は前記電源電流制御信号を入力とする
    ことを特徴とする請求項1もしくは2のいずれかに記載の半導体装置。
  4. 前記記憶手段は、不揮発性記憶素子を含む記憶素子により構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. n型半導体よりなる半導体基板上に形成された半導体集積回路および検査回路からなる半導体装置であって、
    前記半導体集積回路は、電源電極と、接地電極と、基板端子が前記電源電極に接続されたPチャネルMOSトランジスタと、基板端子が前記接地電極に接続されたNチャネルMOSトランジスタと、を具備し、
    前記検査回路は、
    前記半導体集積回路の前記電源電極に接続された検査回路用電源端子と、第1の検査回路用接地端子と、第2の検査回路用接地端子と、短絡故障判定電圧端子と、検査接地電圧端子と、前記半導体集積回路の前記接地電極に接続された接地電極接続端子と、を具備するとともに、
    前記第1の検査回路用接地端子と前記接地電極接続端子との間に電流経路を形成し、前記接地電極接続端子に対して前記第1の検査回路用接地端子が高電位になると、その電位差の増加に応じて増加する電流を前記電流経路に流し、前記接地電極接続端子に対して前記第1の検査回路用接地端子が低電位になると、電源電流制御信号により制御された電流を前記電流経路に流す電源電流制御手段と、
    前記接地電極接続端子の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の前記電源電極と前記接地電極との間が短絡故障しているか否かを判定し、その判定結果を示す短絡故障判定結果を生成する短絡故障判定手段と、
    前記短絡故障判定結果を短絡故障情報として記憶する記憶手段と、
    前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合、前記検査接地電圧端子と前記接地電極接続端子との電位差が小さくなるように前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合、前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する制御信号生成手段と、を具備する
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 前記検査回路は、前記半導体集積回路内に含まれることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記電源電流制御手段は、第1と第2のNチャネルMOSトランジスタにより構成され、
    前記第1のNチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用接地端子に、ドレイン端子は前記接地電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用接地端子に、ゲート端子はソース端子にそれぞれ接続され、
    前記第2のNチャネルMOSトランジスタのソース端子は前記第1の検査回路用接地端子に、ドレイン端子は前記接地電極接続端子に、基板端子は前記第2の検査回路用接地端子にそれぞれ接続され、ゲート端子は前記電源電流制御信号を入力とする
    ことを特徴とする請求項5もしくは6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記記憶手段は、不揮発性記憶素子を含む記憶素子により構成されることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置がマトリクス状に配列された半導体ウェハであって、
    第1の検査回路用電源電極と、第2の検査回路用電源電極と、検査回路用接地電極と、短絡故障判定電圧電極と、検査電源電圧電極とがそれぞれ1つ以上設けられ、
    第1の検査回路用電源共通配線と、第2の検査回路用電源共通配線と、検査回路用接地共通配線と、短絡故障判定電圧共通配線と、検査電源電圧共通配線とが設けられ、
    前記第1の検査回路用電源電極と前記各半導体装置の第1の検査回路用電源端子、前記第2の検査回路用電源電極と前記各半導体装置の第2の検査回路用電源端子、前記検査回路用接地電極と前記各半導体装置の検査回路用接地端子、前記短絡故障判定電圧電極と前記各半導体装置の短絡故障判定電圧端子、および前記検査電源電圧電極と前記各半導体装置の検査電源電圧端子が、それぞれ前記第1の検査回路用電源共通配線、前記第2の検査回路用電源共通配線、前記検査回路用接地共通配線、前記短絡故障判定電圧共通配線、および前記検査電源電圧共通配線により接続されている
    ことを特徴とする半導体ウェハ。
  10. 前記短絡故障判定電圧電極と前記検査電源電圧電極、前記短絡故障判定電圧共通配線と前記検査電源電圧共通配線がそれぞれ共用されていることを特徴とする請求項9記載の半導体ウェハ。
  11. 請求項5ないし8のいずれかに記載の半導体装置がマトリクス状に配列された半導体ウェハであって、
    第1の検査回路用接地電極と、第2の検査回路用接地電極と、検査回路用電源電極と、短絡故障判定電圧電極と、検査接地電圧電極とがそれぞれ1つ以上設けられ、
    第1の検査回路用接地共通配線と、第2の検査回路用接地共通配線と、検査回路用電源共通配線と、短絡故障判定電圧共通配線と、検査接地電圧共通配線とが設けられ、
    前記第1の検査回路用接地電極と前記各半導体装置の第1の検査回路用接地端子、前記第2の検査回路用接地電極と前記各半導体装置の第2の検査回路用接地端子、前記検査回路用電源電極と前記各半導体装置の検査回路用電源端子、前記短絡故障判定電圧電極と前記各半導体装置の短絡故障判定電圧端子、および前記検査接地電圧電極と前記各半導体装置の検査接地電圧端子が、それぞれ前記第1の検査回路用接地共通配線、前記第2の検査回路用接地共通配線、前記検査回路用電源共通配線、前記短絡故障判定電圧共通配線、および前記検査接地電圧共通配線により接続されている
    ことを特徴とする半導体ウェハ。
  12. 前記短絡故障判定電圧電極と前記検査接地電圧電極、前記短絡故障判定電圧共通配線と前記検査接地電圧共通配線がそれぞれ共用されていることを特徴とする請求項11記載の半導体ウェハ。
  13. 請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置をマトリクス状に配列した半導体ウェハ、あるいは請求項9もしくは10のいずれかに記載の半導体ウェハを使用した半導体ウェハの検査方法であって、
    前記検査回路用接地端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用電源端子に負の電源電圧を、前記第2の検査回路用電源端子に正の電源電圧をそれぞれ印加し、前記短絡故障判定電圧端子に短絡故障判定電圧を印加して、前記短絡故障判定手段において前記半導体集積回路の前記電源電極の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の短絡故障判定を行う短絡故障検出工程と、
    前記短絡故障判定の結果を、前記記憶手段において短絡故障情報として記憶する短絡故障情報記憶工程と、
    前記検査回路用接地端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用電源端子に正の電源電圧を印加し、前記検査電源電圧端子に検査電源電圧を印加して、前記制御信号生成手段において、前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合は、前記検査電源電圧端子と前記半導体集積回路の前記電源電極の電位差が小さくなるように前記電源電流制御手段の前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合は、前記電源電流制御手段の前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する短絡故障除去工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体ウェハの検査方法。
  14. 前記短絡故障除去工程の後に、前記第1の検査回路用電源端子と前記検査回路用接地端子の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、前記短絡故障検出工程、前記短絡故障情報記憶工程、および前記短絡故障除去工程を再実施することを特徴とする請求項13記載の半導体ウェハの検査方法。
  15. 請求項5ないし8のいずれかに記載の半導体装置をマトリクス状に配列した半導体ウェハ、あるいは請求項11もしくは12のいずれかに記載の半導体ウェハを使用した半導体ウェハの検査方法であって、
    前記検査回路用電源端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用接地端子に正の電源電圧を、前記第2の検査回路用接地端子に負の電源電圧をそれぞれ印加し、前記短絡故障判定電圧端子に短絡故障判定電圧を印加して、前記短絡故障判定手段において前記半導体集積回路の前記接地電極の電位を前記短絡故障判定電圧端子の電位と比較して、前記半導体集積回路の短絡故障判定を行う短絡故障検出工程と、
    前記短絡故障判定の結果を、前記記憶手段において短絡故障情報として記憶する短絡故障情報記憶工程と、
    前記検査回路用電源端子の電位を基準として、前記第1の検査回路用接地端子に負の電源電圧を印加し、前記検査接地電圧端子に検査接地電圧を印加して、前記制御信号生成手段において、前記短絡故障情報が短絡故障なしを示す場合は、前記検査接地電圧端子と前記半導体集積回路の前記接地電極の電位差が小さくなるように前記電源電流制御手段の前記電流経路を制御する前記電源電流制御信号を生成し、前記短絡故障情報が短絡故障ありを示す場合は、前記電源電流制御手段の前記電流経路を遮断する前記電源電流制御信号を生成する短絡故障除去工程と、
    を備えたことを特徴とする半導体ウェハの検査方法。
  16. 前記短絡故障除去工程の後に、前記検査回路用電源端子と前記第1の検査回路用接地端子の電位差が、印加すべき電源電圧に達しないことを検出して、前記短絡故障検出工程、前記短絡故障情報記憶工程、および前記短絡故障除去工程を再実施することを特徴とする請求項15記載の半導体ウェハの検査方法。
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