JP2008111620A - 建物の換気システムおよびこの換気システムを利用した高断熱・高気密建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】自然換気を効率良く併用し、機械換気の負荷の低減と建物の小屋裏の熱こもりを防止し、加えて強風時にも自然換気装置が破損しない実用性に優れた建物の換気システムを提供する。
【解決手段】建物の内外温度差を利用して建物の外部に排気する自然換気手段34と、室内の空気を機械的な駆動力を利用して建物の外部に排気する機械換気手段32が備えられ、建物外部への自然換気手段における第1排気通路36および、機械換気手段における第2排気通路38を合流させて共通排気通路とするとともに、機械換気手段における第2排気通路にモータの動力で駆動される換気ファン42を配置し、この換気ファンの駆動力により室内の空気を建物の外部に強制的に排気するに際し、この機械換気手段による空気の流れに伴って自然換気手段の第1排気通路からの室内空気を吸引、換気する自然換気手段を、機械換気手段に相乗させ、室内の空気を前記建物の外部に排気する。
【選択図】図2
【解決手段】建物の内外温度差を利用して建物の外部に排気する自然換気手段34と、室内の空気を機械的な駆動力を利用して建物の外部に排気する機械換気手段32が備えられ、建物外部への自然換気手段における第1排気通路36および、機械換気手段における第2排気通路38を合流させて共通排気通路とするとともに、機械換気手段における第2排気通路にモータの動力で駆動される換気ファン42を配置し、この換気ファンの駆動力により室内の空気を建物の外部に強制的に排気するに際し、この機械換気手段による空気の流れに伴って自然換気手段の第1排気通路からの室内空気を吸引、換気する自然換気手段を、機械換気手段に相乗させ、室内の空気を前記建物の外部に排気する。
【選択図】図2
Description
本発明は、建物の居室の換気を行うのに好ましい建物の換気システムおよびこの換気システムを利用した高断熱・高気密建物に関するもので、詳しくは、自然換気と機械換気の両方の換気を一台のファンで効率的に行うことのできる建物の換気システムおよびこの換気システムを利用した高断熱・高気密建物に関する。
近年の建物では、一年を通じて省エネ性を確保しながら快適な室内環境を確保するために、様々な提案がなされている。
特に、木造建物では、季節、気象条件、地域差、敷地条件などにより熱的環境が大きく異なるため、快適な居住空間を提供することが困難である。
特に、木造建物では、季節、気象条件、地域差、敷地条件などにより熱的環境が大きく異なるため、快適な居住空間を提供することが困難である。
従来、快適な室内環境を確保するこの種の技術としては、特許文献1〜特許文献3が知られている。
特許文献1では、換気扇が収容された内筒と、これを取り巻く外筒との間に空気通路が確保され、内筒内の換気扇により強制換気を行ない、内外筒間に構成される空気通路を介して自然換気を行なっている。
特許文献1では、換気扇が収容された内筒と、これを取り巻く外筒との間に空気通路が確保され、内筒内の換気扇により強制換気を行ない、内外筒間に構成される空気通路を介して自然換気を行なっている。
特許文献2では、吹き抜け部を有する建物における換気システムが開示されている。この換気システムでは、各階の各室に屋外からの給気口を設け、上層階各室の天井に排気グリルを設け、また下層階各室から吹き抜け部への通気口を設け、さらに吹き抜け部天井に吸込グリルを設けている。
特許文献3では、既存の建物にも容易に取り付けることのできる自然換気装置が開示されている。この換気装置では、外部を流れる風を風力羽根で受けて回転軸を回転させ、さらに回転軸に固設された換気羽根を回転させ、これにより外部への排出空気の流れを積極的に生じさせている。
特開平10−176851号公報
特開平11−310967号公報
特開平11−201516号公報
しかし、高断熱・高気密建築物では快適な室内環境を確保するために、従来から室内(居室)の機械換気が提案されている。また、2003年7月1日施行の改正建築基準法で
はホルムアルデヒドなどの化学物質の室内濃度を下げるための規則が設けられ、室内の機械換気が義務づけられた。
はホルムアルデヒドなどの化学物質の室内濃度を下げるための規則が設けられ、室内の機械換気が義務づけられた。
仮に建物の内外温度差が小さい場合や建物の外部風力による空気の圧力差が大きくならないと自然換気が効率良く行えないという問題が生じる。
特許文献1に開示された従来の換気システムでは、換気扇による機械換気通路と、換気扇を使用しない自然換気通路との両方の通路を有しているものの、これらは別個の独立した構成であるため、仮に室内外の温度差が小さい場合などには、自然換気が行われなくなることになる。このため、例えば法規制などにより、室内の空気を、0.5以上(回/1時間)置換する場合には、機械換気で補助する必要がある。また、特許文献1の自然換気は、建物の外部風力がある程度、存在すると換気能力が達成できるが、室内外の温度差お
よび強風による空気の圧力差が生じないと自然換気を効率良く行えないという問題がある。
特許文献1に開示された従来の換気システムでは、換気扇による機械換気通路と、換気扇を使用しない自然換気通路との両方の通路を有しているものの、これらは別個の独立した構成であるため、仮に室内外の温度差が小さい場合などには、自然換気が行われなくなることになる。このため、例えば法規制などにより、室内の空気を、0.5以上(回/1時間)置換する場合には、機械換気で補助する必要がある。また、特許文献1の自然換気は、建物の外部風力がある程度、存在すると換気能力が達成できるが、室内外の温度差お
よび強風による空気の圧力差が生じないと自然換気を効率良く行えないという問題がある。
特許文献2は、特許文献1の場合と同様に、建物の外部風力がある程度、存在すると換気能力が達成できる一方、無風状態が予測される夏場の昼などにおいて、小屋裏空間および吹き抜け部の角部に熱ごもりが生じ易く、快適な居住空間を確保することが困難になる場合がある。さらに、特許文献2では、建物の内外温度差が小さい場合や建物の外部風力による空気の圧力差が大きくならない場合には、自然換気能力が低下する問題がある。
特許文献3の換気装置も特許文献1,2の場合と同様に、建物の外部風力がある程度、存在すると換気能力が達成できるが、台風に代表される強風時には、過剰な換気量が発生して冷暖房空調の室内環境を損なう恐れや換気装置である回転羽根の損傷が懸念される。また、建物の外部風力が無風時には換気量が不足して換気計画が実施できない問題がある。
本発明は、このような従来の実情に鑑み、建物の内外温度差などで発生する自然自然換気に新たに、建物の外風力および換気装置が排出する気流を受けて得られる上昇気流で室内空気を吸引させる自然換気を効率良く併用し、機械換気の負荷の低減(省エネ)および、室内の換気計画を確保できると共に、建物の小屋裏の熱こもりを防止できる、加えて強風時にも自然換気装置が破損する恐れがなく実用性に優れた建物の換気システムおよびこの換気システムを利用した高断熱・高気密建物を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための請求項1の建物の換気システムは、建物の内外温度差などで得られる空気の浮力を利用して建物の外部に排気する自然換気手段と、
前記室内の空気を機械的な駆動力を利用して建物の外部に排気する機械換気手段が備えられ、
前記建物外部への自然換気手段における第1排気通路および、前記機械換気手段における第2排気通路を合流させて共通排気通路とするとともに、前記機械換気手段における前記第2排気通路にモータの動力で駆動される換気ファンを配置し、
前記換気ファンの駆動力により、前記室内の空気を前記建物の外部に強制的に排気するに際し、この機械換気手段による空気の流れに伴って前記自然換気手段の第1排気通路からの室内空気を吸引、換気する自然換気手段を、前記機械換気手段に相乗させ、前記室内の空気を前記建物の外部に排気することを特徴とする建物の換気システムである。
前記室内の空気を機械的な駆動力を利用して建物の外部に排気する機械換気手段が備えられ、
前記建物外部への自然換気手段における第1排気通路および、前記機械換気手段における第2排気通路を合流させて共通排気通路とするとともに、前記機械換気手段における前記第2排気通路にモータの動力で駆動される換気ファンを配置し、
前記換気ファンの駆動力により、前記室内の空気を前記建物の外部に強制的に排気するに際し、この機械換気手段による空気の流れに伴って前記自然換気手段の第1排気通路からの室内空気を吸引、換気する自然換気手段を、前記機械換気手段に相乗させ、前記室内の空気を前記建物の外部に排気することを特徴とする建物の換気システムである。
請求項2の建物の換気システムは、前記共通排気通路には、建物外部の風力で回転する回転翼が配設され、この回転翼が回転されることにより、前記自然換気手段の前記第1排気通路を介して前記室内の空気が前記建物の外部に排出されることを特徴とする建物の換気システムである。
請求項3の建物の換気システムは、前記自然換気手段の前記第1排気通路内には、前記回転翼が取り付けられた軸が収容され、前記第1排気通路における少なくとも前記共通排気通路部分に、回転羽根が取り付けられていることを特徴とする建物の換気システムである。
請求項4の建物の換気システムは、前記機械換気手段の第2排気通路と小屋裏空間の換気を行う第3排気通路が接続され、この第3排気通路を流れる空気流が前記第2排気通路の空気流に加わって、前記共通排気通路から外部に排出されるようにしたことを特徴とする建物の換気システムである。
請求項5に記載の建物の換気システムは、前記回転翼が取り付けられた軸において、軸と回転翼との間は着脱自在な連結手段が介在されているか、または前記回転翼が収納自在な折りたたみ構造が設けられていることを特徴とする建物の換気システムである。
請求項6に記載の建物の換気システムは、前記回転翼の折り畳み構造は、前記回転翼を直接支持している水平方向に軸が折り畳まれることを特徴とする建物の換気システムである。
請求項7に記載の換気システムは、前記回転翼において、外部風力を取り入れる開口部が設けられており、この開口部を遮蔽する開閉可能なシャッター手段が講じられていることを特徴とする建物の換気システムである。
請求項8に記載の換気システムは、前記換気ファンの負荷率をコントロールパネルに表示することを特徴とする建物の換気システムである。
本発明に係る請求項9の、建物の換気システムを利用した高断熱・高気密建物は、建物内部に吹き抜け部を有し、吹き抜け部に隣接する居室の天井付近に、前記吹き抜け部に向かって空気移動するバイパスが形成されていることを特徴とする高断熱・高気密建物である。
本発明に係る請求項9の、建物の換気システムを利用した高断熱・高気密建物は、建物内部に吹き抜け部を有し、吹き抜け部に隣接する居室の天井付近に、前記吹き抜け部に向かって空気移動するバイパスが形成されていることを特徴とする高断熱・高気密建物である。
本発明に係る建物の換気システムによれば、一台の換気ファンにより機械換気を行いつつ、その排気風力の一部を活用して自然換気量を促進させて自然換気を併用することができる。
また、回転翼を着脱自在な連結手段や収納可能な構造や建物の外部風力を取り入れる開口部を遮断する構造を採用し得るので、機械の破損防止が図れ、実用性に優れている。
また、実風量を検知して換気計画風量の不足分を機械換気で補うので、換気計画を常時確保できると共に機械換気による換気を低減でき省エネ性を極めて有効に図ることができる。
また、実風量を検知して換気計画風量の不足分を機械換気で補うので、換気計画を常時確保できると共に機械換気による換気を低減でき省エネ性を極めて有効に図ることができる。
さらに、機械換気装置である換気ファンの電流値ないし回転数等を負荷率としてコントロールパネルに表示、可視化することで、生活者が換気装置の省エネを実感できる。
また、この換気システムを利用した高断熱・高気密建物によれば、一年を通じて省エネ性を確保しながら快適な室内環境を確保することができる。
また、この換気システムを利用した高断熱・高気密建物によれば、一年を通じて省エネ性を確保しながら快適な室内環境を確保することができる。
以下、本発明を実施形態により更に詳細を説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限り、適宜変更可能である。
この建物20は、いわゆる外断熱・二重通気工法による木造建物で、建物全体が例えば、発泡合成樹脂からなる断熱材で囲繞されるとともに、壁体の内側と外側に通気層が形成されている。なお、この断熱材は、壁体内に装填されたグラスウールなどの断熱材あるいは現場発泡の断熱材であっても良い。
この建物20は、いわゆる外断熱・二重通気工法による木造建物で、建物全体が例えば、発泡合成樹脂からなる断熱材で囲繞されるとともに、壁体の内側と外側に通気層が形成されている。なお、この断熱材は、壁体内に装填されたグラスウールなどの断熱材あるいは現場発泡の断熱材であっても良い。
図1に示した建物20では、壁を構成する外装材1と内装材3との間に二重の通気層2,4を備えた壁構造を有している。そして、室外側の通気層2と室内側の通気層4との間は、発泡合成樹脂からなる板状の断熱材6によって仕切られている。
このように、木造建物の壁部に、二重の通気層2,4を形成することにより、日射や温度などの外気条件の影響を室外側の通気層2で抑制すると共に、外気の条件に合わせて床下に設置された床下開口部11を閉じて室内側の空気を循環させる。また、床下空間10
と小屋裏空間8とが室内側の通気層4を介して連通されているので、床下開口部11から給気して小屋裏空間8から排気することができる。
と小屋裏空間8とが室内側の通気層4を介して連通されているので、床下開口部11から給気して小屋裏空間8から排気することができる。
一方、床下空間10には、夏の間に開とされる床下開口部11が配設されている。このような床下開口部11は、夏の間は開放することで、基礎コンクリート13で冷やされた空気が小屋裏ファンで吸引、通気層を通過することで躯体内を冷やす効果がある。また、冬の間は反対に床下換気口11を閉じることで、床下の基礎コンクリート13で暖められた空気が上昇して躯体内を暖める効果がある。
しかし、高断熱・高気密住宅では快適な室内環境を確保するために、従来から室内(居室)の機械換気が採用されている。また、2003年7月1日施行の改正建築基準法ではホルムアルデヒドなどの化学物質の室内濃度をさげるため室内の機械換気が義務づけられ、その機械換気により一時間当たり0.5回以上行うことが制定されているが、室内の温度及び熱環境を地域に即した快適な状態にするためには、室内の空気を置換することが第一条件となる。
そこで、本実施例の建物20では、このような換気システムを構築するにあたり、小屋裏空間8内に、図2に示したような換気装置30が設置されている。
この換気装置30は、各室12内に設置された給気口7より建物20の外部の空気を取り入れ、各室12内の排気口9に連結される換気ファン42により建物20の屋外に室内で汚染された空気を排出する機械換気手段32と、さらに前記各室12内の給気口7より導入された空気を室内の扉(ドア)の連通口、廊下、吹き抜け部等の建物内部で通気する箇所を通して、換気装置30を介して建物の外部に室内の汚染空気を排出する自然換気手段34と、さらに建物20の壁には小屋裏空間8と連通する二重通気層2,4を介して床下開口部11から建物外部の空気を導入し、小屋裏空間8の熱ごもりを換気ファン42により建物20の屋外に排気する小屋裏換気手段71で構成され、自然換気手段34には第1排気通路36が、機械換気手段32には第2排気通路38が、それぞれ具備されている。そして、第1排気通路36と第2排気通路38とは空気流の下流側で互いに合流され、この合流地点40の上流側に、例えば家庭用電源で駆動される換気ファン42が搭載されている。
この換気装置30は、各室12内に設置された給気口7より建物20の外部の空気を取り入れ、各室12内の排気口9に連結される換気ファン42により建物20の屋外に室内で汚染された空気を排出する機械換気手段32と、さらに前記各室12内の給気口7より導入された空気を室内の扉(ドア)の連通口、廊下、吹き抜け部等の建物内部で通気する箇所を通して、換気装置30を介して建物の外部に室内の汚染空気を排出する自然換気手段34と、さらに建物20の壁には小屋裏空間8と連通する二重通気層2,4を介して床下開口部11から建物外部の空気を導入し、小屋裏空間8の熱ごもりを換気ファン42により建物20の屋外に排気する小屋裏換気手段71で構成され、自然換気手段34には第1排気通路36が、機械換気手段32には第2排気通路38が、それぞれ具備されている。そして、第1排気通路36と第2排気通路38とは空気流の下流側で互いに合流され、この合流地点40の上流側に、例えば家庭用電源で駆動される換気ファン42が搭載されている。
なお、空気流の上流側、下流側とは、換気ファン42を基点として、空気を給気する方向を上流側、空気を排気する方向を下流側としている。
以下に、換気ファン42について説明する。
以下に、換気ファン42について説明する。
換気装置30に用いられる電動モータは、直流モータ(DCモータ)、交モータ(ACモータ)、変速モータ、VSモータ、ブレーキ付き変速モータ、サーボモータ、ブレーキ付きギヤードモータ、ギヤードモータ、高圧モータ等から選定できる。可変できる制御系が内蔵された電動機およびインバータに代表される可変できる制御系と電動モータを組み合せて採用することが好適である。汎用性、形状、メンテナンス性を考慮するとブラシレス直流モータが特に好ましい。これらの電動モータを採用すれば、設計した換気能力(風量)の確保および換気風量の可変(常時)を容易に行うことができる。
換気装置30に用いられる羽根(ファン)はシロッコ、エアホイル、ターボ、プレート等から選定できる。流出風量、静風圧、効率、騒音などを考慮して採用することが好ましい。大風量の確保および低静風圧の点よりシロッコが特に好ましい。また、換気装置においては電動モータと羽根(ファン)が予め組み合わされた換気ファンを採用できる。その中でDC(直流)ブラシレスシロッコファンが室内換気量を可変制御でき且つ、大風量、低騒音、小型、軽量、汎用性より特に好ましい。
設計した換気能力(風量)の確保については、機械換気手段32による室内換気および小屋裏換気手段71による小屋裏換気を一台の換気ファン42で併用しておこなう場合、室内換気風量は自然換気手段34で得られた自然換気風量に、機械換気手段32で得られる常時可変する機械換気風量を加えた換気風量となる。この時に使用される換気ファン42において、最大風量(使用風量)以外に、電圧ないし周波数のいずれかで風量を変更できる制御系が内蔵された換気ファンを用いることが好ましい。風量が1〜4段階で変更できるものが好適である。風量変更が不可の場合は、室内換気、小屋裏換気が併用して運転できない。風量変更が4段階を超える場合は制御系が複雑となる傾向が見受けられる。風量変更が3〜4段階が、汎用性且つ、多くの品種を抱えることもなく在庫低減より特に好ましい。また、室内換気を1台のファン、小屋裏換気を1台の換気ファンでそれぞれ換気する場合は、設計した換気風量を満たした換気ファンを選定して運転すれば良い。
換気装置30に用いられる電圧については単相100V、単相200V、三相200V等から選択できる。保安、メンテナンス性、汎用性より最も家庭に供給される家庭用の配電電圧の100Vを採用することが好ましい。
換気装置30に用いられる風量検知方法については、風量計、流量計、風速計、微差圧計、差圧流量計等から選択できる。風量計、流量計(気体測定用)は排気通路を流れる空気の量を直接、検知する利点がある。風速計については排気通路を流れる空気の流量は換算しないと判らないが、空気の速度を測定できる利点がある。微差圧計、差圧流量計については、ピート管およびオリフィス等の付帯設備が必要となるが、正確な風量を求められる利点がある。汎用性、メンテナンス性、信頼性、形状(小型)等の点より風量計が特に好ましい。
以上の構成であれば建物20の機械換気手段32において、常時風量が可変する機械換気量となる。すなわち、設計換気風量に気候に左右されて変動する自然換気風量を除した風量が機械換気風量に求められ、その変動する不足分を常に機械換気で補うことで換気計画が確保できると共に、機械換気風量をつねに最小エネルギーでの運転を保つので、省エネが最大限に発揮される。
風量計等を設置する場所としては、自然換気手段34の第1排気通路36内または機械換気手段32の第2排気通路38内に設置することができる。自然換気量の不足分を機械換気で補う換気システムの性状より、風量計等は自然換気量自然換気手段34の第1排気通路36内に設置するのが好適である。
例えば、換気ファン42より下流側の共通排気通路44を構成する素材においては、通常使用されるブリキ板を用いても良い。軽量、剛性、加工性、汎用性より汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、合成樹脂に他種類の素材を併用した複合材料などを用いることが好ましい。
また、寒冷地においては共通排気通路44の壁面などで結露が懸念されるので、適宜保温材を施工しても良い。
前記共通排気通路44の構造については構成要件を満足していれば限定されるものではない。
前記共通排気通路44の構造については構成要件を満足していれば限定されるものではない。
形状は円筒形、三角形、四角形、多角形、楕円形等が挙げられるが、共通排気通路44内に配設される回転羽根50が接触しない形状且つ共通排気通路44内を流れる空気に停滞部を作らない観点より円筒形が好ましい。
共通排気通路44については、換気風量が漏出しないようにパッキン、シール材等で気
密性を確保できる。大きさについては、換気ファン42とほぼ同径にすることが排気風量の乱流防止、施工性容易化より好適である。換気ファン42と共通排気通路44の径が異なる場合、流路が絞られるために発生する圧損、乱入等を考慮すれば、異径同士を合わせるレデューサ等を用いれば、気密性が確保できて接続が可能となる。
密性を確保できる。大きさについては、換気ファン42とほぼ同径にすることが排気風量の乱流防止、施工性容易化より好適である。換気ファン42と共通排気通路44の径が異なる場合、流路が絞られるために発生する圧損、乱入等を考慮すれば、異径同士を合わせるレデューサ等を用いれば、気密性が確保できて接続が可能となる。
長さについては、0.5〜1.5mで設計されるのが好適である。0.5m未満の場合、装置小型化の利点があるが、メンテナンス性悪化や設置場所が限定される傾向が見受けられる。1.5mを越える場合、装置が大型化となり、圧損等の影響を受けて排気風量が悪化する傾向が見受けられる。
共通排気通路44には、建物20の外部風力を受けて回転する回転翼46が配設される。この回転翼46の駆動によって回転羽根50が上昇気流を発生させて室内の空気を建物20の外部に排気する。回転翼46の形状としては、プロペラ型風車、オランダ型風車、三角帆型風車、多翼型風車、セルウイング型風車、S字型風車、パドル型風車、ダリウス型風車、ジャイロミル型風車、サボニュース型風車、クロスフロー型風車、ガイドベーン付きクロスフロー型風車等から選択できる。プロペラ型風車、オランダ型風車、三角帆型風車、多翼型風車、セルウィング型風車においては建物20の外部風力を効率良く捕らえる利点はあるものの、回転羽根50と方向が異なるので、ギア(歯車)、ベルト等を介して方向を変える必要がある。S字型風車、パドル型風車、ダリウス型風車、ジャイロミル型風車、サボニュース型風車、クロスフロー型風車、ガイドベーン付きクロスフロー型風車においては、回転羽根50が駆動方向と同一になる利点がある。方向性が定まらない建物20の外部風力を全てキャッチできる効率性、汎用性よりパドル式風車が好ましい。
また、回転翼46は金属製の材料を使用すると重量が重くなる影響を受けて回転力が鈍くなり、本来必要な上昇気流が得られ難い傾向になると共に外部の影響を受けて錆びが発生して耐久性が劣る傾向が見受けられる。軽量、剛性、耐久性より汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、合成樹脂に他種類の素材を併用した複合材料などを用いることが好ましい。
前記回転翼46の大きさは特に限定されないが、直径50mm〜100mmが好ましい。直径50mm未満だと半球状のパドルが風を効率良く捕まえられない傾向がある。直径100mmより過剰だと装置が大型化となる傾向となる。
また、各パドルの大きさは同等が好ましい。大きさが異なるパドルが混在すると、大きなパドルが風を遮断、抵抗となり小さなパドルが風を効率良く捕まえることができない傾向が見受けられる。
前記回転翼46の枚数は2枚以上が好ましい。風を受けるパドルが1枚だと、パドルが半球状になっているためにパドルの反対面(凸部)にも風が当たるため、回転方向に風の抵抗が加わり回転速度が上がらない傾向が見受けられる。パドルの受風面(凹部)に風を捕まえるには2枚以上が好ましい。
汎用性より3枚ないし4枚が更に好ましい。4枚より過剰になるとパドルが抵抗となり風を効率よく捕まえられない傾向が見受けられる。
また、風を効率良く捕まえるためにパドルの位置は対称かつ、均等に配設されていることが好ましい。さらにパドルの向きは建物20の外部風力を受け止める方向を向いていれば良い。
また、風を効率良く捕まえるためにパドルの位置は対称かつ、均等に配設されていることが好ましい。さらにパドルの向きは建物20の外部風力を受け止める方向を向いていれば良い。
本発明の前記回転翼46は台風等に代表される強風時において、回転羽根50への駆動を解除する構造が設けられている。このような構造であれば、強風時の影響による室内換
気の過剰防止ができ換気計画を実施する上で有効であり、また回転翼46あるいは回転羽根50の破損を図れる利点がある。
気の過剰防止ができ換気計画を実施する上で有効であり、また回転翼46あるいは回転羽根50の破損を図れる利点がある。
この駆動解除の構造としては、回転翼46が取り付けられた軸において、軸と回転翼46との間は着脱自在な連結手段が介在されていることが好ましい。
さらに、本発明では、前記回転翼46が収納自在な折り畳み手段が講じられることもできる。回転翼46を直接支持している水平方向の軸47が略直角方向に折り畳まれることが、装置を複雑化しない上で特に好ましい。この構造であれば、強風時に影響による室内換気の過剰防止ができ換気計画を実施する上で有効であり、また回転翼46あるいは回転羽根50の破損防止を図れる利点がある。
さらに、本発明では、前記回転翼46が収納自在な折り畳み手段が講じられることもできる。回転翼46を直接支持している水平方向の軸47が略直角方向に折り畳まれることが、装置を複雑化しない上で特に好ましい。この構造であれば、強風時に影響による室内換気の過剰防止ができ換気計画を実施する上で有効であり、また回転翼46あるいは回転羽根50の破損防止を図れる利点がある。
さらに、本発明では前記回転翼46において建物20の外部風力を取り入れる開口部が設けられており、この開口部を遮蔽する開閉可能なシャッター手段が講じても良い。この構造であれば、強風時の影響による室内換気の過剰防止ができ換気計画を実施する上で有効であり、また回転翼46あるいは回転羽根50の破損防止を図れる利点がある。
以上の構成であれば、回転翼46により方向が定まらない建物20の外部風力を全て捕まえることができるので、自然換気風量を促進させる回転羽根50をより効率良く駆動できると共に、安全装置により強風時の室内換気過剰、装置破壊
防止が図ることができる。
防止が図ることができる。
自然換気手段34の第1排気通路36には、建物の外部風力で回転する回転羽根50が設置されている。回転羽根50の形状はプロペラファン、シロッコファン、ターボファン、傾流ファン、ラインフローファン等より選定できる。回転羽根の本来の機能である上昇気流を発生させると共に、排気風量が滞留しない、抵抗を受けにくい構造、且つ軽量、剛性、耐久性よりプロペラファンが好ましい。
また、回転羽根50は金属製の材料を使用すると重量が重くなる影響を受けて回転が鈍り本来、必要な上昇気流が得られにくい傾向になると共に外気の影響を受けて錆びが発生して耐久性が劣る傾向が見受けられる。軽量、剛性、耐久性より汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、複合材料等を用いることが好ましい。
この回転羽根50は、第1排気通路36内に収容された軸48に取り付けられており、さらにこの軸48には、回転羽根50が一箇所以上に設置されている。回転羽根50が2箇所未満だと排気風量が室内に逆流して室内環境を汚染する傾向が見受けられる。4箇所より過剰な場合、装置が大型化となり、回転羽根50の自重で上昇気流発生を疎外する傾向が見受けられる。尚、回転羽根50は、好ましくは、3箇所以上が均等に配設されていることが好ましい。また、回転羽根50が一箇所につき1枚だと、偏芯がぶれて軸の回転を円滑に作動させるためのベアリングの損傷が早くなり実用性が悪化する傾向が見受けられる。回転羽根50は1箇所につき2枚以上が好ましい。汎用性より3枚ないし4枚が更に好ましい。4枚より過剰になると羽根が抵抗となり排風を効率よく捕まえられない傾向が見受けられる。
また風を効率よく捕まえるために羽根の位置は対象且つ、均等に配設されていることが好ましい。
さらに回転羽根50の方向は室内側から室外側の空気を送る方向、すなわち上昇気流を発生させる向きである。
さらに回転羽根50の方向は室内側から室外側の空気を送る方向、すなわち上昇気流を発生させる向きである。
共通排気通路44側壁に支持される軸48の固定方法としては、一般的に知られている回転や往復運動する相手部材に接して、過重を受け、軸などを支持できる軸受け「ベアリ
ング」を使用して固定できる。
ング」を使用して固定できる。
前記回転羽根50の大きさは特に限定されないが、直径150mm〜300mmが好ましい。直径150mm未満だと排気通路が小型化できる利点があるが、上昇気流の発生が劣る傾向が見受けられる。直径300mmより過剰だと装置が大型化となり、羽根の自重で上昇気流を阻害する傾向が見受けられる。
また回転羽根50の大きさは同等が好ましい。大きさが異なる羽根が混在すると大きな羽根が風を遮断、抵抗となり小さな羽根の上昇気流発生を阻害する傾向が見受けられる。
また回転羽根50の大きさは同等が好ましい。大きさが異なる羽根が混在すると大きな羽根が風を遮断、抵抗となり小さな羽根の上昇気流発生を阻害する傾向が見受けられる。
さらに、回転羽根50は、合流地点40よりも少なくとも排気風量を受ける位置である下流側に取付けられていれば良い。
以上の構成であれば、機械換気手段32によって排気される風力を受けて、共通排気通路44内の回転羽根50がその力を受けて回転されるので、上昇気流を発生する。この上昇気流の発生で室内側の空気を共通排気通路44内に吸引することができる。すなわち、結果として自然換気手段34の室内換気量を増大させることができる。
以上の構成であれば、機械換気手段32によって排気される風力を受けて、共通排気通路44内の回転羽根50がその力を受けて回転されるので、上昇気流を発生する。この上昇気流の発生で室内側の空気を共通排気通路44内に吸引することができる。すなわち、結果として自然換気手段34の室内換気量を増大させることができる。
さらに、本発明では、機械換気手段32の第2排気通路38と小屋裏空間8の換気を行う第3排気通路56が接続され、この第3排気通路56を流れる空気流が前記第2排気通路38の空気流に加わって、前記共通排気通路44から外部に排出されることが好ましい。
この第3排気通路56は、小屋裏空間8内において換気ファン42よりも上流側に接続されるもので、本実施例では、この第3排気通路56を介して小屋裏空間8内の排気を行うことが可能とされている。
ここで、小屋裏空間8内は、特に夏場において積極的に排気を行なわないと熱こもりが発生し、快適な居住性が阻害される。これまで、屋根から伝わる小屋裏空間8内への熱授受が大きいために風量が大きい換気ファンを小屋裏内に別途、設置する必要があった。しかしながら、この第3排気通路56を自然換気併用の換気ファン42に接続すれば、小屋裏換気ファンの設置が省けると共に、小屋裏の熱ごもりを排気できる。
小屋裏空間8の換気においては、室内機械換気ファンと別途の専用の換気ファンを用いて換気する方法や排気通路を共通排気通路44に接続して室内機械換気ファンと併用、1台の換気装置で換気する方法のどちらかを採用できる。専用の換気ファンを用いる場合において、換気装置の制御系が単独系になる利点があるものの共通排気通路の装置大型化、接続箇所が複雑化する傾向となる。メンテナンス性、施工性より室内換気ファンと併用して換気する方法の採用が特に好ましい。
前記小屋裏換気において、換気ファンの上流側すなわち給気側に開口部を遮蔽するダンパーが配設されている。ダンパーの開閉装置については電動式ダンパー、空気駆動式ダンパー、手動式ダンパー等が挙げられるが、汎用性、装置の小型化、操作性より電動式ダンパーを用いるのが好ましい。
ダンパーの形状においては開口部を遮蔽する構造であればよい。開口部に遮蔽する開閉装置がないと開口部より空気を給気することになり室内換気手段である換気能力が低下し、その結果換気計画が損なわれる。
また、ダンパーに使用される材料は合成樹脂、金属が挙げられる。熱変形が少なく、耐久性を考慮してメッキや防錆を含む塗料が施した金属製ダンパーを採用してもよい。また、軽量、剛性、耐久性、熱変形性が少ない汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、複合材料等を用いてもよい。
また、ダンパーに使用される材料は合成樹脂、金属が挙げられる。熱変形が少なく、耐久性を考慮してメッキや防錆を含む塗料が施した金属製ダンパーを採用してもよい。また、軽量、剛性、耐久性、熱変形性が少ない汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、複合材料等を用いてもよい。
電動ダンパーの開閉操作において、コントロールパネルにスイッチを設けて必要時にON−OFFする方法や小屋裏空間に温度センサーを設置して所定の温度を超えた場合に電気信号を発生する制御系を配置して自動に開閉させる方法が挙げられる。操作性より温度センサーで自動開閉させる方法が特に好ましい。
なお、小屋裏換気、室内換気における給気口の開口部の大きさ(径)については、換気流路内を通過する風速を安定させるために、換気ファン下流の開口径と同様となるように設計するのが好適である。また、室内給気口および小屋裏換気給気口の開口径については、換気流路内を通過する風速を同様にすれば良い。必要換気量比と開口面積比に差異が生じると、換気流路内に設計した風速、風量が得られない傾向が見受けられる。
夏季においては、建物20の内外温度差などで得られる空気の浮力が少なく自然換気能力が低下する傾向となる。その結果、室内換気はほぼ機械換気に委ねられてしまう。夏季におこる小屋裏空間8の熱ごもりを解消するための小屋裏換気の排気風量は、そのほとんどが建物20の外部に排出するだけであった。小屋裏の排気風量を共通排気通路44に連結すると、共通排気通路44内に配設された回転羽根50が小屋裏の排気風力を受けて回転し、上昇気流を発生することとなる。その結果、その上昇気流の影響により、室内側の空気が吸引されて自然換気能力の低下を抑制できる。
以上の構成であれば、小屋裏の暑くなった空気を建物外部に排気することができる。また、この建物20の壁には、二重通気層2,4が形成されているので、小屋裏に通じる壁体内の空気を吸引するので、例えば、夏場に建物20の外気より温度が低い、床下で冷やされた空気を小屋裏空間8に導くことができる。さらに、排気だけで外部に放出していた小屋裏換気の運動エネルギーを有効活用して自然換気手段34の室内換気量の増大を図ることができる。
また、第2排気通路38の室内排気口54にフレキシブルダクトを介して接続するチャンバーが配設されている。チャンバーと室内排気口54とを接続するフレキシブルダクトは通常のダクトや消音ダクト等、汎用の物が適用できる。このようにフレキシブルダクトを接続するセントラル方式を採用すれば、換気経路の明確性、換気ファン選定(馬力)の容易性、騒音性、室内のデザイン性より好ましい。
第3排気通路56には風量調節弁58が設置されて、この風量調節弁58の開度を調整することにより、室内換気風量を一定量に調節することができる。この風量調節弁の形状は多くで知られるように仕切り板をチャンバー部に挿入して、給気口の開口面積を予め設計した値に設定できる構造の物やシリコーンゴム製のバルーンが流出する風量によって膨らんだり、縮んだりして開口面積を任意に変更する構造の物、汎用の風量調節弁を採用できる。
なお、小屋裏換気、室内換気における給気口の開口部の大きさ(径)については、換気流路内を通過する風速を安定させるために、換気ファン下流の開口径と同様となるように設計するのが好適である。また室内換気給気口および小屋裏換気給気口の開口径については、換気流路内を通過する風速を同等とするために、必要換気量比と開口面積比を同等にすることが望ましい。必要換気量比と開口面積比に差異が生じると、換気流路内に設計した風速、風量が得られない傾向が見受けられる。
このような換気装置30を備えた建物20では、小屋裏空間8内に滞留する熱の篭った小屋裏の空気が、小屋裏空間8に開口した第3排気通路56から第2排気通路38内に案内され、換気ファン42、第1排気通路36の共通排気通路44を介して外部に排出され
る。また、第2排気通路38からも換気ファン42による通常の機械排気が行われる。このように、第2排気通路38、第3排気通路56側からの排気により、換気ファン42の下流側に設置された回転羽根50がその排気空気を受けて回転するので、第1排気通路36内では上昇気流により、建物20の外部風力の有無に係り無く自然換気が行われることになる。
る。また、第2排気通路38からも換気ファン42による通常の機械排気が行われる。このように、第2排気通路38、第3排気通路56側からの排気により、換気ファン42の下流側に設置された回転羽根50がその排気空気を受けて回転するので、第1排気通路36内では上昇気流により、建物20の外部風力の有無に係り無く自然換気が行われることになる。
また、通常、風がある日であればその外部の風を受けて回転翼46が効率的に回転する。その結果、回転翼46、軸48に連結している回転羽根50が一層速く回転することになるので、上昇気流が増大する。こうして、小屋裏換気および機械換気手段32が排気する空気によって、より自然換気風量の促進が図れることになる。
自然換気手段34の第1排気通路36または機械換気手段32の第2排気通路38などに、設置された風力計で検知された換気風量をコントロールパネルに表示して、居住者に可視化させても良い。さらに、換気ファン42の回転速度、電圧、電流などいずれか1種を負荷率としてコントロールパネルに表示して、居住者に可視化させても良い。
上記換気装置20を小屋裏空間8に一台設置すれば、冬季において運転が不要になる小屋裏排気ファンの設置を削減でき、施工性、メンテナンス性が大幅に改善できる。
また、本実施例では、強風対策として自然換気手段34に、安全対策が実施されることが好ましい。
また、本実施例では、強風対策として自然換気手段34に、安全対策が実施されることが好ましい。
この安全対策は、制御盤などから自然換気手段34あるいは機械換気手段32による風量を検知し、その結果に基いて行なっても良く、外部風力に基いて行なっても良い。外部風力を検知する場合、予測がつかない突風等が発生すると制御が追いつかず安全装置が働かないことが懸念されるので、共通排気通路44で安定した風力を検知する方法が特に好適である。例えば、自然換気手段34の風量が所定以上となった場合に、回転翼46から軸48への動力の伝達を切断することができる。これにより、必要以上の風力が軸48を介して回転羽根50に伝わるのを防止することができる。
この場合、例えば、図3(A),(B)に示したように、軸48と回転翼46との間に電磁石70などの連結手段を介在させ、通常の風力であれば、図3(B)のように電磁石70を接続し、強風時には図3(A)に示したように、回転翼46を軸48から電気的に切り離すことができる。ここで、自然換気手段34の換気量を検知している場合には、例えば、換気計画より算出された必要換気風量の上限値を規定していけば、この上限値を超えた場合に、安全装置且つ換気過剰防止として回転翼46が軸48から切り離される。
この場合、例えば、図3(A),(B)に示したように、軸48と回転翼46との間に電磁石70などの連結手段を介在させ、通常の風力であれば、図3(B)のように電磁石70を接続し、強風時には図3(A)に示したように、回転翼46を軸48から電気的に切り離すことができる。ここで、自然換気手段34の換気量を検知している場合には、例えば、換気計画より算出された必要換気風量の上限値を規定していけば、この上限値を超えた場合に、安全装置且つ換気過剰防止として回転翼46が軸48から切り離される。
電磁石の代わりに電磁クラッチ・ブレーキを設けても良い。電磁クラッチ・ブレーキとして、摩擦板式に代表される乾式単板電磁クラッチ、乾式多板電磁クラッチ、湿式多板電磁クラッチ、噛み合い式に代表される歯型式電磁クラッチ、空隙式に代表されるパウダー式電磁クラッチ、ヒステリシス式電磁クラッチ、インダクション式電磁クラッチおよび無励磁作動ブレーキから選択すれば着脱による安全対策の効果を同様に得ることができる。
同様に台風等に代表される強風時には内蔵されているトルク制御の機能より連結を解除、強風下以外では連結できる摩擦式クラッチ、噛みあいクラッチ、遠心クラッチ等に代表される機械式クラッチを用いても良い。
また、供給電源として回転する機械に固定部から電力または信号を通電または受電するためのスリップリングを採用すると電源ケーブル等の回転体へ巻きつけトラブルを未然に防止できるので好適である。
さらに、回転翼46に必要以上の力が作用しないように、図4(A),(B)に示した
安全対策を実施することもできる。
この図4(A),(B)では、回転翼46を支える水平方向の軸47をモータ51により垂直方向の軸48に対して折り畳み自在とする。また、垂直方向の軸48と水平方向の軸47との間に補助軸49を配設する。そして、通常の風力であれば、図3(A)に示したように、軸47を水平方向に保持し、強風時には、図3(B)に示したように、モータ51の駆動により軸47を折り畳んで、回転翼46に風が当たらないようにする。このようにして、強風時に回転翼46に風が当たらないようにすることもできる。
安全対策を実施することもできる。
この図4(A),(B)では、回転翼46を支える水平方向の軸47をモータ51により垂直方向の軸48に対して折り畳み自在とする。また、垂直方向の軸48と水平方向の軸47との間に補助軸49を配設する。そして、通常の風力であれば、図3(A)に示したように、軸47を水平方向に保持し、強風時には、図3(B)に示したように、モータ51の駆動により軸47を折り畳んで、回転翼46に風が当たらないようにする。このようにして、強風時に回転翼46に風が当たらないようにすることもできる。
また、回転翼46を、図5に示したように、2枚の板材53,55を重ね合わせてなる箱体の内部に収容し、強風時には、2枚の板材53,55を相対的に移動させることにより、風の入る開口54を自動的に覆うようにしても良い。すなわち、図5に示したように、一方の板材53に複数の開口54を連設するとともに、この板材53に重ね合わせるように、スライド自在な他の板材55を配設し、モータ57の駆動により、他方の板材55を左右方向に移動させれば、図6に示したように、開口54を開閉調整することができる。
モータ駆動として、リミットスイッチ、近接スイッチなどにより一定位置で遮蔽板が停止する方法を採用できる。また、界磁側にある駆動コイルにパルスを1つ入れると回転子が1極分だけ回転(作動)するステッピングモータは、開口部を遮蔽する定位置や開口部を空ける定位置に操作できる同様の効果があり、特に採用するのが好適である。
前記安全装置のいずれか1つまたは2つ以上を組み合せることで、建物の外風力が台風で代表される強風時、突発的な強風が発生した場合においても、換気装置の安全対策が図れる。
ここで、換気ファン42の駆動力および回転翼46の安全装置には、シーケンス回路の基本形となる図7(ロジック図)で示したようなシーケンス制御が適用できる。すなわち、建物20の室内の必要換気量を予め計算し、これを風量設定値として規定する。この風量設定値に対し、実測された換気量との差異を常時、比較演算してその差異を風量偏差とする。風量偏差が過不足の場合には、自然換気に加えて、換気ファン42の駆動による機械換気が行なわれる。この時、風量偏差は自然換気量の影響を受けて絶えず変動するので、その風量設定値を確保するために、制御回路で電圧、周波数等を変化させて換気ファン42を駆動させる。その結果、換気ファン42は常に可変風量運転を行なうことができるので室内の必要換気量が確保できると共に、機械換気の省エネ運転が行なわれる。また、同時に建物の外部風力を正常と見なして補助装置の安全装置は解除されず、運転が継続される。一方、風量偏差が過剰な場合は、換気ファン42の駆動を停止して自然換気のみが行なわれる。また、同時に建物の外部風力を異常(強風)と見なして補助装置の安全装置を解除する。これにより、自然換気手段34による換気風量の過剰防止および回転翼46、回転羽根50、付帯機器等の補助装置の破損防止が図れる。
換気ファン42の駆動および回転翼の安全装置には、シーケンス制御方法に代表されるプログラマブルロジックコントローラ、プリント基板、有接点シーケンス制御等を用いることができる。汎用性、メンテナンス性よりプログラマブルロジックコントローラが特に好適である。
また、シーケンス制御における風量偏差については、タイマー、メモリー機能等の組み合わせ等により、風量偏差を算術平均できるようにすれば、突風等の急激な変化を吸収して、その結果、換気風量のバラツキを抑えることができると共に、換気ファン42の瞬間的な過負荷運転(オーバーラン)が防止できる。
また、シーケンス制御における安全装置については、プログラマブルロジックコントローラの機能に代表されるカウント回路、SET回路(セット回路)、RST回路(リセット回路)等を組み合わせることが好適である。各回路を1つまたは2つ以上組み合わせることで、安全装置の動作回数を制限できる。すなわち、風量偏差値が過剰の領域で繰り返し変動した場合に、安全装置の解除、作動の繰り返し動作(瞬時)を回避できる。
またシーケンス制御における換気ファン42および補助装置は操作スイッチの切および電気回路故障の信号がない場合、常時運転される。さらに補助装置である電磁石の作動応答信号(アンサー信号)を組み合わせると電磁石の故障による自然換気能力低下の検知、機械換気のみの誤作動、メンテナンス性からより効果的である。この電磁石の作動応答信号においては、建物20の外風力が強雨等で解除された場合や換気システムを初動運転する場合には、電磁石は切り離されて作動応答信号がない状態なので、タイマーを組み合わせて制御作動時間の遅延、リセット回路等を組み合わせて初期状態に戻す方法が採用できる。
以上の構成であれば、信頼性、安定性、長期性に優れた換気装置30の電気的な制御を行なうことができるので、自然換気手段34の換気能力を常時、補い必要な換気量が確保できる。また、従来は一定風量を流して室内換気をおこなっていた機械換気において、換気風量を可変調整できることによって省エネが確保できる。
本発明の建物20における換気経路は、各室12に配設された給気口7より建物20の外部の空気を各室12に取り入れ、室内の排気口9を通じて建物20の屋外に室内で汚染された空気を排出する機械換気経路と、同じく給気口7から導入された空気を室内に取付けられる扉(ドア)の連通口、廊下、階段、吹き抜け部を経由して共通排気通路44から建物20の屋外に汚染空気が排出される自然換気経路の2つで構成される。各室12に配設される給気口7、排気口9および扉に設置される連通口は汎用の物を適用できる。
本実施例の換気システムにおける機械自然併用換気装置は、外断熱・二重通気構造の建物に有効に適用可能である。一台の換気ファン42により、小屋裏換気と室内環境を整える室内機械換気および外部風力を活用した自然換気を併用して行うことができる。また、共通排気通路44内には、回転羽根50による上昇気流により機械換気や小屋裏換気の室内への逆流が防止でき、各室毎の員数規模、居室規模、部位別規模等から算出される必要換気量の確保、外気の新鮮な空気を室内に導入して、建物20の屋外に排出する換気経路の明確化、24時間並びに1年中、強いては長期間に安定して換気する3要素で成り立つ換気計画が構築できる。
さらに、本実施例では、駆動源として一台の換気ファン42のみを設置すればよいので、取り付け工事が容易であるとともに、ランニングコストも安価である。
また、外断熱・二重通気構造の建物に限らず、他の建物にも適用可能である。
また、外断熱・二重通気構造の建物に限らず、他の建物にも適用可能である。
さらに、このような換気装置30は、建物の吹き抜け部の排熱にも適用できる。吹く抜け部を備えた建物に適用すれば、この吹き抜け部の熱を積極的に排熱することができる。
すなわち、図8に示した建物100は、内部に吹き抜け80を有している。また、各居室12A,12B,82は、各々独立しており、外気を取り入れる給気口90を介して年中外気が取り入れられている。また、小屋裏空間8内に、上記と略同様の換気装置30が設置されている。
すなわち、図8に示した建物100は、内部に吹き抜け80を有している。また、各居室12A,12B,82は、各々独立しており、外気を取り入れる給気口90を介して年中外気が取り入れられている。また、小屋裏空間8内に、上記と略同様の換気装置30が設置されている。
吹き抜け部80に隣接する居室12A,12B,82の天井付近に、吹き抜け部80に向かって自然に空気移動するバイパス84A,84B,84Cが形成されている。なお、バイパス84A,84B,84Cは、ダクトなどの中空の管体でなくとも単に開口だけで
構成されていても良い。要は、自然の流れで空気が吹き抜け部80に導入される構造であれば良い。
構成されていても良い。要は、自然の流れで空気が吹き抜け部80に導入される構造であれば良い。
居室12A,12B,82には、建物全体を強制的に換気できるダクト86A,86B,86Cが別途配設され、これらのダクト86A,86B,86Cは、小屋裏空間8内に配設された換気ファン42に接続されている。
上記居室82には、勾配天井が設けられている。したがって、居室82内では熱のこもった暖かい空気は上方の狭い空間部へと案内され、一部に熱が停滞してしまうことはない。よって、居室82内では、暖かい空気は自然状態ではバイパス84Cを介して吹き抜け部80に案内される、さらに、その暖かい空気は吹き抜け部80から自然換気手段34の第1の排気通路36を介して、建物100の外部に空気が排出される。
上記居室12Aでは、天井部に窪み92が形成され、この窪み92内にバイパス86Aが接続されている。したがって、居室12Aでは、熱のこもった暖かい空気は、この窪み92からバイパス86Aを介して吹き抜け部80に案内される。そして、その暖かい空気は吹き抜け部80から自然換気手段34の第1の排気通路36を介して、建物100の外部に空気が排出される。さらに、換気装置30の換気ファン42は、夏場にのみ使用され、冬場に強制換気は使用されない。また、小屋裏の換気装置30の自然換気は、年中開とされている。
このような高断熱・高気建物に、上記のような換気システムを採用し、吹き抜け部80の排熱に利用すれば、吹き抜け部80の熱こもりを効果的に除去することが可能になる。
20 建物
2,4 通気層
6 断熱材
7 給気口
8 小屋裏空間
9 排気口
10 床下空間
12 室
12A,12B,82 室
30 換気装置
32 機械換気手段
34 自然換気手段
36 第1排気通路
38 第2排気通路
40 合流地点
42 換気ファン
44 共通排気通路
46 回転翼
48 軸48
50 回転羽根
56 第3排気通路
58 電動ダンバー
71 小屋裏換気手段
80 吹き抜け部
100 建物
2,4 通気層
6 断熱材
7 給気口
8 小屋裏空間
9 排気口
10 床下空間
12 室
12A,12B,82 室
30 換気装置
32 機械換気手段
34 自然換気手段
36 第1排気通路
38 第2排気通路
40 合流地点
42 換気ファン
44 共通排気通路
46 回転翼
48 軸48
50 回転羽根
56 第3排気通路
58 電動ダンバー
71 小屋裏換気手段
80 吹き抜け部
100 建物
Claims (9)
- 建物の内外温度差などで得られる空気の浮力を利用して建物の外部に排気する自然換気手段と、
前記室内の空気を機械的な駆動力を利用して建物の外部に排気する機械換気手段が備えられ、
前記建物外部への自然換気手段における第1排気通路および、前記機械換気手段における第2排気通路を合流させて共通排気通路とするとともに、前記機械換気手段における前記第2排気通路にモータの動力で駆動される換気ファンを配置し、
前記換気ファンの駆動力により、前記室内の空気を前記建物の外部に強制的に排気するに際し、この機械換気手段による空気の流れに伴って前記自然換気手段の第1排気通路からの室内空気を吸引、換気する自然換気手段を、前記機械換気手段に相乗させ、前記室内の空気を前記建物の外部に排気することを特徴とする建物の換気システム。 - 前記共通排気通路には、建物外部の風力で回転する回転翼が配設され、この回転翼が回転されることにより、前記自然換気手段の前記第1排気通路を介して前記室内の空気が前記建物の外部に排出されることを特徴とする請求項1に記載の建物の換気システム。
- 前記自然換気手段の前記第1排気通路内には、前記回転翼が取り付けられた軸が収容され、前記第1排気通路における少なくとも前記共通排気通路部分に、回転羽根が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の建物の換気システム。
- 前記機械換気手段の第2排気通路と小屋裏空間の換気を行う第3排気通路が接続され、この第3排気通路を流れる空気流が前記第2排気通路の空気流に加わって、前記共通排気通路から外部に排出されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建物の換気システム。
- 前記回転翼が取り付けられた軸において、軸と回転翼との間は着脱自在な連結手段が介在されているか、または前記回転翼が収納自在な折りたたみ構造が設けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の建物の換気システム。
- 前記回転翼の折り畳み構造は、前記回転翼を直接支持している水平方向に軸が折り畳まれることを特徴とする請求項5に記載の建物の換気システム。
- 前記回転翼において、外部風力を取り入れる開口部が設けられており、この開口部を遮蔽する開閉可能なシャッター手段が講じられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建物の換気システム。
- 前記換気ファンの負荷率をコントロールパネルに表示することを特徴とする請求項1に記載の建物の換気システム。
- 建物内部に吹き抜け部を有し、吹き抜け部に隣接する居室の天井付近に、前記吹き抜け部に向かって空気移動するバイパスが形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の建物の換気システムが備えられた高断熱・高気密建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006295767A JP2008111620A (ja) | 2006-10-31 | 2006-10-31 | 建物の換気システムおよびこの換気システムを利用した高断熱・高気密建物 |
Applications Claiming Priority (1)
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