JP2008109737A - 連続捲きコイル、ステータ、連続捲きコイル製造治具、及び連続捲きコイルの製造方法 - Google Patents

連続捲きコイル、ステータ、連続捲きコイル製造治具、及び連続捲きコイルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各相のコイル間の接続数を減少させることにより、コストダウンを図ることの可能な連続捲きコイル、電機子を提供すること。
【解決手段】対向する2辺の組を少なくとも2組有する形状のコイルユニット11、11´が複数連続的に隣接するように繋がっている、線材を捲き回すことにより形成された連続捲きコイルユニット1であって、コイルユニット11の第1の組を構成する2辺11aの11c、における、線材の捲き始め12と捲き終わり13によって特定される各々の積層方向11i、11kは、互いに実質上同一方向であり、隣接するコイルユニット11、11´は、コイルユニット11の第1の組を構成する辺11cと、コイルユニット11´の第1の組を構成する辺11a´が隣り合っており、隣り合っている辺11cと、辺11a´とにおける積層方向11k、11i´は、実質上反対向きである、連続捲きコイルユニット1である。
【選択図】図14

Description

本発明は、モーターや発電機に使用される連続捲きコイル、連続捲きコイル製造治具、及び連続捲きコイル製造方法に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド車用に用いられている電動モーターは、円筒形のステータコイルと、ステータコイルの内側に配置された円柱形のローターと、ローターに接続されているシャフトから構成されている。このステータコイルとしては、内歯形状のステータ鉄芯の内歯に、ステータ鉄芯の径方向内側から捲き線を捲き付けて構成したものがあり、この捲き線をステータ鉄芯の内歯に自動で捲き付ける捲き線装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。又、ステータに用いられる他のコイルの構成として、例えば特許文献2に開示されているコイルが挙げられる。
図48は、特許文献1に記載の捲線装置によって作成された、従来のステータの構成斜視図である。又、図49は、図48のステータの部分拡大図である。
図48に示すように、従来のステータ2130は、3相8極の分布捲きステータである。ステータ2120は、平面視リング状で48ヶのティース(内歯)2131及びスロット2132を有するステータ鉄心2130を有している。また、ステータ2120は、各々8ヶのU相コイル2151、V相コイル2161、W相コイル2171を有している。
又、図49に示すように、各コイルユニットは、ステータ鉄心2130の外周から中心軸2130X方向に向かって、U相コイル2151、V相コイル2161、W相コイル2171の順に配置されている。又、U相コイル2151、V相コイル2161の各渡り部2152、2162は、3種類のコイルが干渉しないように、ステータ鉄心の外周よりに配置されている。
図50は、特許文献1に記載の捲線装置の構成図である。図50に示すように、捲線装置2100は、ステータ鉄心2130を保持するステータ保持部2151と、素線吐出装置2110と、素線をステータ鉄心2130のスロット2132へと押し込むためのアーム2220とを備えている。
又、図51は、素線吐出装置2110の構成図である。図51に示すように、素線吐出装置2110は、U相、V相、又はW相コイルを形成する素線をスロット2132の方向に、一列に吐出する直線状ノズル2113を有している。この直線状ノズル2113の長手方向と直交する方向に軸を有する第1ローラ2114及び第2ローラ2115が設置されている。素線2140は、素線吐出装置2110の上方から2群に分けて供給され、ローラを介して、1列に配置され吐出されることになる。
図52は、U相コイル2151のみを配置したステータの拡大図である。
素線吐出装置2110の直線状ノズル2113から吐出された、1列に配置された素線2140は、所定のスロット2132aに挿入される。そして、素線吐出装置2110の上下動作、及びステータ保持部2151の回転動作によって、素線2140は、スロット2132aと、対応するスロット2132bに捲き回される。さらに、素線2140は、アーム2220によって、スロット2132aとスロット2132bに押し込まれ、その渡り部2152が、後に形成されるV相コイル2161とW相コイル2171と干渉しないようにステータ鉄心2130の外周側よりに配置される。このように素線2140を捲き回すことによりU相コイル2151を作成し、同様に、V相コイル2161、及びW相コイル2171も作成され、図50に示すステータを製造することができる。
特開2004―194435号公報 特開2006−238687号公報
しかしながら、素線2140を捲き回すことによりステータ鉄芯2130に8個のU相コイル2151、V相コイル2161、及びW相コイル2171を作成した後、各相のコイルの端部を接続し、各相ごとに圧着端子にまとめて、共通端子を形成する必要がある。このように各コイルの端部を接続する工程は、非常に時間がかかり、コストアップに繋がっていた。
本発明は、上記従来のステータの課題を考慮して、各相のコイル間の接続数を減少させることの可能な連続捲きコイル、ステータ、連続捲きコイル製造治具、及び連続捲きコイルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
対向する2つの辺を1つの組として少なくとも第1及び第2の組を有するコイル部材が、複数連続的に隣り合うように繋がっている連続捲きコイルであって、
前記第1の組を構成する前記2つの辺における、前記線材の捲き始めと捲き終わりによって特定される各々の積層方向は、互いに実質上同一方向であり、
前記隣り合っているコイル部材は、一方の前記コイル部材の前記第1の組を構成する一方の辺と、他方の前記コイル部材の前記第1の組を構成する他方の辺が隣り合っており、
前記隣り合っている前記一方の辺と前記他方の辺とにおける前記積層方向は、実質上反対向きである、連続捲きコイルである。
又、第2の本発明は、
前記コイル部材は、単一のコイルであり、
前記単一のコイルの捲き始めと捲き終わりが、前記コイル部材の捲き始めと捲き終わりにそれぞれ対応している、第1の本発明の連続捲きコイルである。
又、第3の本発明は、
前記コイルの、前記第2の組を構成する一方の辺と他方の辺における前記積層方向は、互いに実質上反対向きであり、且つ前記第1の組を構成する2辺の前記積層方向に対して実質上垂直方向である、第2の本発明の連続捲きコイルである。
又、第4の本発明は、
前記コイル部材は、複数のコイルが連続的に繋がっているコイルユニットであり、
前記連続的に繋がっている複数のコイルの両端のコイルのうち、最初のコイルの捲き始めが、前記コイル部材の捲き始めに対応しており、
前記両端のコイルのうち、最後のコイルの捲き終わりが、前記コイル部材の捲き終わりに対応している、第1の本発明の連続捲きコイルである。
又、第5の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する一方の辺は、前記各々の一方の辺の積層面が互いに隣接するように配置されており、
前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する他方の辺は、前記各々の他方の辺の積層面が互いに隣接するように配置されており、
前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部又は少なくとも一部が互いに重なっており、
前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部又は少なくとも一部が互いに重なっている、第4の本発明の連続捲きコイルである。
又、第6の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記コイルは、前記第2の組を構成する一方の辺と他方の辺における前記積層方向が、互いに実質上反対向きであり、且つ前記第1の組を構成する2辺の前記積層方向に対して実質上垂直方向である、第5の本発明の連続捲きコイルである。
又、第7の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面は、前記連続的に繋がっている前記コイル間で隣接しており、
前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面は、前記連続的に繋がっている前記コイル間で隣接している、第6の本発明の連続捲きコイルである。
又、第8の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する一方の辺の一方の積層表面よりに、又は他方の積層表面よりに配置されている、第7の本発明の連続捲きコイルである。
又、第9の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する中央の前記コイルよりに配置されている、第7の本発明の連続捲きコイルである。
又、第10の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する2つの辺が、実質上円筒形状のステータのスロットに挿入される前記連続捲きコイルであって、
前記複数のコイルユニットの各々の前記第1の組を構成する2つの辺における前記積層方向に対して垂直な方向の前記線材の幅が、前記スロットの幅以下であり、
前記複数のコイルユニットの各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記ステータの外周側よりに配置されている、第8の本発明の連続捲きコイルである。
又、第11の本発明は、
前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する2つの辺が、実質上円筒形状のステータのスロットに挿入される前記連続捲きコイルであって、
前記複数のコイルユニットの各々の前記第1の組を構成する2つの辺における前記積層方向に対して垂直な方向の前記線材の幅が、前記スロットの幅以下であり、
前記複数のコイルユニットの各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記ステータの内周側よりに配置されている、第8の本発明の連続捲きコイルである。
又、第12の本発明は、
実質上円筒形状の、その中心軸に向かって形成された複数のコア及びスロットを有するステータコアと、
連続捲きU相コイルユニットとして用いられる第10の本発明の連続捲きコイルと、
連続捲きV相コイルユニットとして用いられる第9の本発明の連続捲きコイルと、
連続捲きW相コイルユニットとして用いられる第11の本発明の連続捲きコイルとを備え、
前記連続捲きU相コイルユニット、前記連続捲きV相コイルユニット、及び前記連続捲きW相コイルユニットは、前記スロットに各々のコイルユニットの前記第1の組を構成する2つの辺が挿入されることにより前記コアに装着されており、
前記連続捲きU相コイルユニットは前記ステータの外周側よりに配置され、前記連続捲きW相コイルユニットは前記ステータの内周側よりに配置され、前記連続捲きV相コイルユニットは、前記連続捲きU相コイルユニット及び前記連続捲きW相コイルユニットの間に配置されており、
前記連続捲きU相コイルユニット、前記連続捲きV相コイルユニット、及び前記連続捲きW相コイルユニットの、前記第1の組を構成する2つの辺の高さが一致している、ステータである。
又、第13の本発明は、
前記線材は、平角線である、第1の本発明の連続捲きコイルである。
又、第14の本発明は、
前記平角線は、前記平角線の厚み方向に積層されている、第13の本発明の連続捲きコイルである。
又、第15の本発明は、
前記コイル部材は、1つ又は複数の線材が捲き回されて形成されている、第1の本発明の連続捲きコイルである。
又、第16の本発明は、
全周に一つ又は複数重ねた線材を巻き付けるための溝が複数形成された分解可能な連続捲きコイル製造治具であって、
前記線材を1つの前記溝から隣り合う前記溝へと渡すためのわたり溝を備え、
前記溝は、底面に向かう方向が実質上反対方向である2つの溝部を1つの組として、少なくとも第1及び第2の組を有し、
前記複数の溝は、
前記線材を捲き始める前記溝の第1の組の溝部の底面の位置を基準にして、前記捲き始める溝から遠い溝の前記第1の組の溝部の底面の位置の方が、近い溝の前記第1の組の溝部の底面の位置よりも大きくスライドしている、連続捲きコイル製造治具である。
又、第17の本発明は、
前記複数の溝が前記スライドしているとは、前記第1の組のうちのいずれか一方の溝部に前記線材を積層する際の積層方向に沿ってずれていることである、第16の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第18の本発明は、
前記スライドの幅は、1つの前記溝に捲き回される線材の積層数に対応している、第17の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第19の本発明は、
前記わたり溝は、前記第1の組のいずれか一方の溝部に設けられている、第16の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第20の本発明は、
各々の前記溝における、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が実質上一致している、第16の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第21の本発明は、
前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、
前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向へのずれており、
前記底面の位置の、前記積層方向と実質上同一方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されている、第16の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第22の本発明は、
前記所定数の溝における中央側の前記溝の方が、捲き始め及び捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、
前記捲き始めの前記溝と前記捲き終わりの前記溝とにおける、前記第2の組を構成する一方の前記溝部の底面の位置及び他方の前記溝部の底面の位置は実質上一致しており、
前記所定数の溝が所定の回数繰り返されている、第16の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第23の本発明は、
前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、
前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、
前記底面の位置の、前記積層方向と実質上反対方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されている、第16の本発明の連続捲きコイル製造治具である。
又、第24の本発明は、
第16の本発明の連続捲きコイル製造治具を用いて、連続捲きコイルを製造する連続捲きコイルの製造方法であって、
1つ又は複数重ねた前記線材を、前記線材を捲き始める溝に配置し、所定の回数捲き回し、
前記捲き回された前記線材を、その溝から前記わたり溝を経て、その溝に隣り合う前記溝に配置し、所定の回数捲き回す工程を前記複数の溝の数に基づいて行う捲き回しステップと、
前記連続捲きコイル製造治具を分解し、捲き回された前記線材を取り外すステップと、
隣接する前記溝における、一方の前記溝の第1の組を構成するいずれかの溝部によって形成された部分と、他方の前記溝の前記いずれかの溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合い、前記一方の溝の第1の組を構成する他の溝部によって形成された部分と、前記他方の溝の前記他の溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合う状態から互いに遠ざかる状態になるように、前記捲き回された線材を形成する変形ステップと、
前記隣り合う部分を、それらの積層端面が対向するようにねじるステップとを備えた、連続捲きコイルの製造方法である。
又、第25の本発明は、
第16の本発明の連続捲きコイル製造治具を用いて、連続捲きコイルを製造する連続捲きコイルの製造方法であって、
1つ又は複数重ねた前記線材を、前記線材を捲き始める溝に配置し、所定の回数捲き回し、
前記捲き回された前記線材を、その溝から前記わたり部を経て、その溝に隣り合う前記溝に配置し、所定の回数捲き回す工程を前記複数の溝の数に基づいて行う捲き回しステップと、
前記連続捲きコイル製造治具を分解し、捲き回された前記線材を取り外すステップと、
隣接する所定数毎の前記溝における、一方の前記所定数の溝の前記第1の組を構成するいずれかの溝部によって形成された部分と、他方の前記所定数の溝の前記いずれかの溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合い、前記一方の所定数の溝の第1の組を構成する他の溝部によって形成された部分と、前記他方の所定数の溝の前記他の溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合う状態から互いに遠ざかる状態になるように、前記捲き回された線材を形成する変形ステップと、
前記隣り合う部分を、それらの積層端面が対向するようにねじるステップとを備えた、連続捲きコイルの製造方法である。
又、第26の本発明は、
前記連続捲きコイル製造治具は、前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、
前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、前記底面の位置の、前記積層方向と実質上同一方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されており、
前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集め、
前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集めるステップを更に備えた、第25の本発明の連続捲きコイルの製造方法である。
又、第27の本発明は、
前記コイル製造治具は、前記所定数の溝における中央側の前記溝の方が、捲き始め及び捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、前記捲き始めの前記溝と前記捲き終わりの前記溝とにおける、前記第2の組を構成する一方の前記溝部の底面の位置及び他方の前記溝部の底面の位置は実質上一致しており、前記所定数の溝が所定の回数数繰り返されており、
前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集め、
前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集めるステップを更に備えた、第25の本発明の連続捲きコイルの製造方法である。
又、第28の本発明は、
前記連続捲きコイル製造治具は、前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、
前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、前記底面の位置の、前記積層方向と実質上反対方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されており
前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集め、
前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集めるステップを更に備えた、第25の本発明の連続捲きコイルの製造方法である。
本発明によれば、各相のコイル間の接続数を減少させることの可能な連続捲きコイル、ステータ、連続捲きコイル製造治具、及び連続捲きコイルの製造方法を提供することができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイルの一例である、実施の形態1の連続巻きU相コイルユニットについて説明する。
詳しくは、実施の形態10にて後述するが、ここでは簡単に本実施の形態1のU相コイルユニットが用いられた3相8極のステータについて説明する。図1(a)は、ステータ500の斜視図である。図1(b)はステータの平面図であり、図1(c)はステータの側面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、ステータ500は、円柱形状の、本発明のステータコアの一例であるステータ鉄芯100と3相8極のコイルから構成されている。又、3相8極のコイルは、ステータ鉄芯100の外周側に交互に配置されている計8個のU相コイルユニット11、11´と、ステータ鉄芯100の内側に交互に配置されている計8個のW相コイルユニット31、31´と、U相コイルユニット11、11´とW相コイルユニット31、31´の間に交互に配置されているV相コイルユニット21、21´を有している。
上記交互に配置されているU相コイルユニット11、11´は、4個が継ぎ目無く連接した連続捲きU相コイルユニット1を構成している。
図2は、本発明にかかる実施の形態1の連続巻きU相コイルユニット1を、ステータ鉄芯100に挿入された状態を想定して外周側から見た外観図である。又、図3は図2に示す連続巻きU相コイルユニット1を中心軸500a側から見た外観図である(図1参照)。
図2に示す連続巻きU相コイルユニット1は、交互に配置されたU相コイルユニット11とU相コイルユニット11´が4つ連続して隣接して継ぎ目無く繋がっているものであり、図1に示すステータ鉄芯100の外周に沿って湾曲しており、上方から見ると半円を形成している。この半円の中心軸を1aとする(後述する図14の平面図参照)。
又、図2に示す連続巻きU相コイルユニット1は、一本の平角線5を捲き回して形成されたものであり、捲き始め部12と巻き終わり部13を有している。捲き始め部12から捲き終わり部13への方向を基準として、捲き始め部12を有する一番目のU相コイルユニット11とそれと隣り合う2番目のU相コイルユニット11´は中心側の接続部14によって接続されており、2番目のU相コイルユニット11´と3番目のU相コイルユニット11は外周側の接続部15によって接続されており、3番目のU相コイルユニット11と4番目のU相コイルユニット11´の間は内周側の接続部14によって接続されている。
又、1番目及び3番目のU相コイルユニット11は外周側から見て反時計回りに平角線5が捲き回されて形成されており、2番目及び4番目のU相コイルユニット11は時計回りに平角線5が捲き回されて形成されている(図2中矢印参照)。
次に、上記1番目のU相コイルユニット11について説明する。
図4は、U相コイルユニット11を外周側から見た正面斜視図である。又、図5(a)〜(d)は、それぞれ図4に示されているU相コイルユニット11の正面図、平面図、右側面図、及び左側面図を示している。ここで、図4及び図5(a)〜(d)は、各座標軸においてZ軸+方向は奥行き方向を示しており、ステータ鉄芯100に配置した状態ではステータ500の外側から見てステータ500の中心軸500a(中心軸1a)方向を示している(図1参照)。
図4及び図5(a)の正面図に示すように、U相コイルユニット11は正面から見て実質上矩形状であり巻き回された平角線5によって中央空間19が形成されている。
図5(a)の正面図において、U相コイルユニット11は中央空間19のX軸−方向側に位置する第1辺部11a、Y軸−方向側に位置する第2辺部11b、X軸+方向側に位置する第3辺部11c、及びY軸+方向側に位置する第4辺部11dを備えている。
又、U相コイルユニット11は第1辺部11aと第2辺部11bとを連結する曲がり部11eを備えており、第2辺部11b、第3辺部11c、第4辺部11d、第1辺部11aとをそれぞれ連結する曲がり部11f、11g、11hを備えている。
又、平角線5は図4のP部拡大図に示すように厚み5hと、幅5wを有している。また、幅5wを有する平面の一方を平面5aとし、他方の平面を5bとする。又、厚み5hを有する一方の端を5cとし、他方の端を5dとする。この平角線5は図4に示すように第1辺部11a及び第3辺部11cにおいて幅5wを有している面がZ軸−方向を向くように配置されている。更に、第2辺部11b及び第4辺部11dでは、幅5wを有している面がY軸+−方向を向くように配置されている。
又、第1辺部11a及び第3辺部11cでは、厚み5h方向に複数の平角線5が積層されている。捲き始め部12から接続部14への平角線5の捲き回し方向を基準として、第1辺部11aにおける平角線5の積層方向を第1方向11i、第3辺部11cにおける積層方向を第3方向11kとする。すると、図5(b)に示すように、この第1方向1iはZ軸+方向に対してθ度、X軸+方向に傾いており、第3方向11kはZ軸+方向に対してθ度、X軸−方向に傾いている。
又、第2辺部11bは、図5(c)、(d)に示すようにZ軸+方向に向かって順に配置された3つの辺部11b〜11bから構成されている。又、第4辺部11dも、Z軸+方向に向かって順に配置された3つの辺部11d〜11dから構成されている。第2辺部11bの3つの辺部11b〜11bにおける平角線5の各々の積層方向は、図5(c)、(d)に示すように、同一方向であり第2方向11jとする。又、第4辺部11dの3つの辺部11d〜11dにおける平角線2の各々の積層方向も同一方向であり第4方向11Lとする。第2方向11jは、実質上Y軸−方向であり、第4方向11Lは実質上Y軸+方向である。
すなわち、第2方向11jと第4方向11Lが実質上反対方向になるように、本実施の形態1のU相コイルユニット11は形成されている。
本実施の形態1のU相コイルユニット11は、上記辺部1b及び辺部1dを含む第1コイル16と、辺部1b及び辺部1dを含む第2コイル17と、辺部1b及び辺部1dを含む第3コイル18とを備えている。
以下に、コイルについて説明を行う。
図6は、本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11の各コイルの間隔を説明のために意図的に離した斜視図である。
図6に示すように、捲き始め部12から、平角線5を捲き回していくに従って、第1コイル16、第2コイル17、及び第3コイル18の順に形成されている。また、隣接するU相コイルユニット11´への接続部14は第3コイル18に形成されている。尚、本実施の形態1における各コイルでの平角線5の捲き回しの回数(以下、ターン数という)は12回である。
又、Z軸−方向側から見て、各コイルは矩形状である。そして、図6に示すように第1コイル16は、中央空間19のX軸−方向側に位置する第1辺部16a、Y軸−方向側に位置する第2辺部16b、X軸+方向側に位置する第3辺部16c、Y軸+方向側に位置する第4辺部16dを有している。又、同様に第2コイル17は、第1辺部17a、第2辺部17b、第3辺部17c、及び第4辺部17dを備え、第3コイル18は、第1辺部18a、第2辺部18b、第3辺部18c、及び第4辺部18dを備えている。
又、図6に示すように、第1コイル16の第1辺部16aと第2辺部16bの間には、曲がり部16eが形成されており、同様に、第2辺部16b、第3辺部16c、第4辺部16d、第1辺部16aの各間には、曲がり部16f、16g、16hが形成されている。図6に示すように第2コイル17及び第3コイル18においても同様に曲がり部が形成されている。
又、各コイルは12ターンで構成されているため、これら第1〜4辺部、曲がり部は各々12本の平角線5が積層された構成となっている。
次に、各コイル間における各辺部の位置関係の説明を行う。
上述したように、各コイルの各辺部は、積層した平角線5によって形成されており、図4及び図6に示されているように、第1辺部16a、17a、18aは、各平角線5の5wを表面5aと裏面5bが対向するように順に実質上Z軸+方向に重ねて配置されており、第3辺部16c、17c、18cも、順に実質上Z軸+方向に重ねて配置されている。
又、図6第2辺部16b、17b、18bは、平角線5の端5cと5dが対向するように順に実質上Y軸−方向に重ねて配置されており、第4辺部16d、17d、18dも同様に順に実質上Y軸+方向に重ねて配置されている。尚、第2辺部16b、17b、18bと、第4辺部16d、17d、18dは図4に示すように実質上隙間なく配置されている。
ここで、図5において説明した第2辺部11bの3つの辺部11b、11b、11bが各々、図6における各コイルの第2辺部16b、17b、18bに相当する。又、辺部11d、11d、11d、が、各々、各コイルの第4辺部16d、17d、18dに相当する。
又、図5(c)、(d)に示すように、側面から見て本実施の形態1のU相コイルユニット11は、第2辺部11b及び第4辺部11dの位置が、第1辺部11a及び第3辺部11cのZ軸−方向端のY軸方向延長線11v近傍に配置されるように形成されている。尚、このY軸方向延長線11vは、図5(c)、(d)において一点鎖線で示されている。
次に、コイルの構造について説明する。
図7は、本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット1の第1コイルの1〜3ターンの間隔を説明のために意図的に離した斜視図である。尚、平角線5の一方の面5aには斜線を、他方の面5bには点を施すことによって各面の区別が図示されている。
尚、上述したように各コイルは12ターンで構成されているため、図7に示すように第1コイル16(図6参照)の第1ターンの第1辺部16aを第1辺部16aとし、第2ターンの第1辺部16aを第1辺部16aと、第12ターンまで順に番号を付す。尚、第1辺部16aというように下付文字の番号を付していない場合は、第1辺部16aは、16a〜16a12の全体を指している。又、各辺部、及び各コイルにおいても同様に番号を付すものとする。
第1コイル16を例に挙げて、コイル構造について説明する。図6に示すように、捲き始め部12は、第1辺部16aに繋がっている。平角線5は、第1辺部16aと第3辺部16cでは、面5aがZ軸−方向側(正面側)を向き、第2辺部16bでは、面5aがY軸+方向側を向き、第4辺部16dでは、面5aがY軸−方向側を向くように配置されている。
そして、例えば、曲がり部16eでは、面5aが正面(Z軸−方向)側からY軸+方向側に向くように、捲き始め部12から接続部14に向かう平角線5の長さ方向を基準にして平角線5は反時計回りにねじられている。又、曲がり部16fでは、面5aがY軸+方向側からZ軸−方向側を向くように平角線5は長さ方向を基準にして時計回りにねじられている。又、曲がり部16gでは、面5aがZ軸−方向側からY軸−方向側に向くように平角線5は長さ方向に反時計回りにねじられている。又、曲がり部16hでは、面5aがY軸−方向側からZ軸−方向側に向くように平角線5は長さ方向に時計回りにねじられている。
次に、第1ターンから第12ターン間での各辺部の位置関係について説明する。
ここでも、図6に示す第1コイル16を例に挙げて説明する。第1コイル16における第1辺部16a、第2辺部16b、第3辺部16c、及び第4辺部16dの各々における各第1ターンから第12ターンの平角線5の積層方向を第1方向16i、第2方向16j、第3方向16k、第4方向16Lとする。
この第1方向16iは、図5(b)に示す第1方向11iと同様にZ軸+方向からθ度、X軸+方向に傾いている。又、第3方向16kは、図5(b)に示す第3方向11kと同様にZ軸+方向からθ度、X軸−方向に傾いている。又、第2方向16jは、Y軸−方向を向いており、第4方向16LもY軸+方向を向いている。
言い換えると、第1辺部16aにおける積層方向である第1方向16iと、第3辺部16cにおける積層方向である第3方向16kは、Z軸+方向に向うに従って互いに近づく関係にある。又、第2コイル17及び第3コイルにおいても、第1コイル16の各辺部と同様の積層方向に平角線5が積層されている。
これを大雑把にとらえると、各コイルにおいて、第1辺部及び第3辺部における平角線の積層方向は、実質上Z軸+方向である。又、第2辺部における平角線の積層方向はY軸+方向であり、第4辺部における平角線の積層方向はY軸−方向となっており、第2辺部と第4辺部における積層方向は、互いに実質上反対向きであり、第1辺部及び第3辺部における積層方向と実質上垂直方向となっている。
なお、上述したU相コイルユニット11における第1方向11i(図5(b)参照)、第2方向11j(図5(c)参照)、第3方向11k(図5(b)参照)、第4方向11L(図5(c)参照)は、第1コイル6における第1方向16i(図6参照)、第2方向16j(図6参照)、第3方向16k(図6参照)、第4方向16L(図6参照)とそれぞれ一致する。
図7に示すように平角線5は、第1辺部16aから捲き始められ、第2辺部16b、第3辺部16c、第4辺部16dと順に捲き回されることにより第1コイル16の第1ターンが形成されている。そして、第2ターンの第1辺部16aが、第1辺部16a1のZ軸+方向側に形成され、第2辺部16bが、第2辺部16bのY軸−方向側に形成されている。尚、図7では、第2辺部16b及び第4辺部16dは、Z軸+方向に配置されているように見えるが、これは説明のために各ターンを図中において手前側に引き出した状態を表しているためである。
続いて、第3辺部16cが、第3辺部16cのZ軸+方向側に形成され、第4辺部16dが、第4辺部16dのY軸+方向側に形成されている。同様に、第12ターンの第4辺部16d12までが形成されている。
次に、各コイル間の連接について説明すると、第1コイル16の第12ターンの第4辺部16d12に続いて、第2コイル17の第1ターンの第1辺部17aが形成され、第1コイル16と同様に、第2コイル17が形成される。各コイルの第12ターンの第4辺部と、次のコイルの第1ターンの第1辺部によって各コイル間は継ぎ目無く連接されている。そして、第3コイル18の第12ターン目の第4辺部19d12から接続部14へと継ぎ目無く連接されている。
尚、第3番目のU相コイルユニット1は、第1番目のU相コイルユニット1に対して、捲き始め部12が接続部15に代わる点以外は同一の構造である。
次に、図2に示す連続巻きU相コイルユニット1を構成する2番目のU相コイルユニット11´について説明する。
図8(a)は、U相コイルユニット11´をZ軸−方向側から見た正面斜視図である。尚、Z軸+方向は奥行き方向を示しており、ステータ鉄芯100に挿入された状態を想定して、ステータ500の外側から見てステータ500の中心軸500a(中心軸1a)方向を示している。又、図8(b)は、U相コイルユニット11´をZ軸+方向側から見た背面斜視図である。
又、図9は、U相コイルユニット11´を構成する各コイルを分離した状態を示した正面斜視図である。
図8(a)、(b)、及び図9に示すように、U相コイルユニット11´は、上述したU相コイルユニット11と基本的な構成は同様であり、第1コイル16´、第2コイル17´、及び第3コイル18´から構成されているが、U相コイルユニット11とは平角線5を捲き回す方向が逆となっている点と、各ひねり部におけるひねり方が異なる。
したがって、U相コイルユニット11´については、U相コイルユニット11との相違点を中心に説明する。尚、U相コイルユニット11´の各構成要素の符号は、U相コイルユニット11の各構成要素の符号に´を付したものである。
U相コイルユニット11´は、第3コイル18´に設けられている接続部14から、第1コイル16´に設けられている接続部15へと平角線5が捲き回されて形成されている。すなわち、U相コイルユニット11´では、平角線5を捲き回すことにより、U相コイルユニット11とは逆に、第3コイル18´、第2コイル17´、第1コイル16´の順に形成されていくことになる。尚、接続部14では、上述したU相コイルユニット11の捲き終りから、U相コイルユニット11´の捲き始めを繋ぎ目なく連続的に接続している。
図10は、図3に示す接続部14の拡大図である。図3及び図10に示すように、接続部14では、捲き始め部12から捲き終わり部13に向かう平角線5の長さ方向(図10中矢印参照)に対して反時計周りに捻られている。
図11(a)〜(d)は、それぞれ図8に示されているU相コイルユニット11´の正面図、平面図、右側面図、及び左側面図を示している。図11(b)に示すように、U相コイルユニット11´は、第1辺部11a´における積層方向である第1方向11i´と、第2辺部11b´における積層方向である第3方向11k´が、U相コイルユニット11と反対方向になっている。すなわち、第1方向11i´は、Z軸−方向からθ度、X軸−方向よりであり、第3方向11kは、Z軸−方向からθ度X軸+方向よりとなっている。
又、図11(c)、(d)に示すように、側面から見て本実施の形態1のU相コイルユニット11´は、第2辺部11b´及び第4辺部11d´の位置が、第1辺部11a´及び第3辺部11c´のZ軸−方向端のY軸方向延長線11v´近傍に配置されるように形成されている。尚、このY軸方向延長線11v´は、図5(c)、(d)において一点鎖線で示されている。

次に、U相コイルユニット11´のコイルの構造について説明する。
図12は、図9に示すU相コイルユニット11´の第3コイル18´の1〜3ターンの間隔を説明のために意図的に離した裏面斜視図である。尚、各ターンの第4辺部にて各ターン間の間隔を離すように図示している。尚、図7と同様に平角線5の一方の面5aには斜線を、他方の面5bには点を施すことによって各面が図示されている。
図7とは異なり、平角線5を捲き回すことにより、第3コイル18´から形成されているため、第3コイル18´の第1ターンの第1辺部18a´を第1辺部18a´とし、第2ターンの第1辺部18a´を第1辺部18a´と、第12ターンまで順に番号が付されている。尚、第1辺部18aという様に、下付文字の番号を付していない場合は、第1辺部18a´は、18a´〜18a12´の全体を指している。又、各辺部、及び各コイルにおいても同様に番号が付されている。
第3コイル18´を例に挙げて、コイル構造について説明する。図12に示すように、U相コイルユニット11からの接続部14は、第4辺部18d´に繋がっており、第3辺部18c´、第2辺部18b´、第1辺部18a´、第4辺部18d´、第3辺部18c´、第2辺部18b´、第1辺部18a´と順に第3コイル18´は形成されている。
又、平角線5は、第1辺部18a及び第3辺部18cでは、面5bがZ軸+方向側を向いている。すなわち、U相コイルユニット11と同様に、面5aが正面(Z軸−方向)側を向いている。又、第2辺部18bでは、面5aがY軸+方向側を向き、第4辺部18dでは、面5aがY軸−方向側を向くように平角線5は配置されている。
そして、曲がり部18g´では、平角線5は面5aがY軸+方向側からZ軸−方向側に向くように、接続部14から接続部15に向かって長さ方向に時計周りに捻じられており、曲がり部18f´では、面5aがZ軸−方向側からY軸−方向側に向くように平角線5は長さ方向に反時計回りに捻られている。又、曲がり部18e´では、面5aがY軸−方向側からZ軸−方向側に向くように平角線5は長さ方向に時計回りに捻られており、曲がり部18h´では、面5aがZ軸−方向側からY軸+方向側を向くように長さ方向に反時計回りに捻られている。
次に、第1ターンから第12ターン間での各辺部の位置関係について説明する。
ここでも、第3コイル18´を例に挙げて説明する。図9に示すように第3コイル18´における第1辺部18a´、第2辺部18b´、第3辺部18c´、及び第4辺部18d´の各々における各第1ターンから第12ターンの平角線5の積層方向を第1方向18i´、第2方向18j´、第3方向18k´、第4方向18L´とする。
この第1方向18i´は、図11(b)に示す第1方向11i´と同様にZ軸−方向からθ度、X軸−方向に傾いている。又、第3方向18k´は、図11(b)に示す第3方向11k´と同様にZ軸−方向からθ度、X軸+方向側に傾いている。又、第2方向18j´は、Y軸−方向を向いており、第4方向18L´もY軸+方向を向いている。
言い換えると、第1辺部18a´における積層方向である第1方向18i´と、第3辺部18c´における積層方向である第3方向18k´は、Z軸−方向に向うに従って互いに遠ざかる関係にある。又、第2コイル17´及び第1コイル16´においても、第3コイル18´の各辺部と同様の積層方向に平角線5が積層されている。
これを大雑把にとらえると、各コイルにおいて、第1辺部及び第3辺部における平角線の積層方向は、実質上Z軸−方向である。又、第2辺部及び第4辺部における平角線の積層方向は、Y軸+−方向と互いに実質上反対向きであり、第1辺部及び第3辺部における積層方向と実質上垂直方向となっている。
なお、上述したU相コイルユニット11´における第1方向11i´(図11(b)参照)、第2方向11j´(図11(c)参照)、第3方向11k´(図11(b)参照)、第4方向11L´(図11(c)参照)は、第3コイル18´における第1方向18i´、第2方向18j´、第3方向18k´、第4方向18L´とそれぞれ一致する。
図12に示すように、平角線5は、第4辺部18d´から巻き始められ、第3辺部18c´、第2辺部18b´、第1辺部18a´、と形成することにより第3コイル18の第1ターンが形成されている。そして、第2ターンの第4辺部18dが第4辺部1daのY軸+方向側に形成され、第2ターンの第1辺部18aが第1辺部18aのZ軸−方向側に形成され、第2ターンの第2辺部18bが第2辺部18bのY軸−方向側に形成され、第2ターンの第3辺部18cが第3辺部18cのZ軸−方向側に形成されている。
又、第4番目のU相コイルユニット11´は、第2番目のU相コイルユニット11に対して、接続部15が捲き終り部13に代わる点以外は同一の構造である。
次に、上述した接続部14について詳しく説明する。
捲き始め部12から数えて1番目のU相コイルユニット11と2番目のU相コイルユニット11´の間と、3番目のU相コイルユニット11と4番目のU相コイルユニット11´の間は、同様の構成の接続部14で接続されている。図10は、接続部14を中心側から見た拡大斜視図である。図10に示すように、この接続部14において、平角線5は、U相コイルユニット11の第3コイル18の第4辺部18c12から、面5bが中心側から上方向に向くように平角線5の長さ方向を基準として反時計回りに捻られながら、隣のU相コイルユニット11´の第3コイル18´の第4辺部18dに継ぎ目無く連続的に繋がっている。
次に、捲き始め部12から数えて2番目のU相コイルユニット11´と3番目のU相コイルユニット11間の接続部15について説明する(図2参照)。図13は、接続部15を外周側から見た拡大斜視図である。図2及び図13に示すように、接続部15において、平角線5は、U相コイルユニット11´の第1コイル16´の第4辺部16d12から、捲き始め部12から捲き終わり部13に向かう平角線5の長さ方向(図13中矢印参照)を基準として反時計回りに捻られながら、隣のU相コイルユニット11の第1コイル16の第1辺部16aに継ぎ目無く連続的に繋がっている。
図14は、図2に示した連続捲きU相コイルユニット1の平面図である。4つのU相コイルユニット11、11´で形成される連続捲きU相コイルユニット1は実質上半円を形成しており、この半円の中心を1aとすると、図14に示すU相コイルユニット11の第1方向11i及び第3方向11kは、上記半円の半径上に沿って、外周側から中心1aに向かっている。また、U相コイルユニット11´の第1方向11i´及び第3方向11k´は中心1aから上記半円の半径上に沿って外周側に向かっている。
これを大雑把に見ると、U相コイルユニット11における第1辺部11a及び第3辺部11cにおける各々の積層方向である第1方向11i及び第3方向は実質上同一方向であり、それと隣り合うU相コイルユニット11´における第1辺部11a´及び第3辺部11c´における各々の積層方向である第1方向11i´及び第3方向11k´は実質上同一方向であり、U相コイルユニット11の第3方向11kと、それに隣り合うU相コイルユニット11´の第1方向11i´は実質上反対向きであると言える。
以下に、本発明と本実施の形態1との対応関係について説明する。
本発明の「コイル部材」は、例えば、本実施の形態1のU相コイルユニット11、U相コイルユニット11´に相当する。
又、本発明の「第1の組」の一例は、本実施の形態1の第1辺部11a及び第3辺部11cから構成される組に相当し、第1辺部11a´及び第3辺部11c´から構成される組に相当する。
又、本発明の「第2の組」の一例は、本実施の形態1の第2辺部11b及び第4辺部11dから構成される組に相当し、第2辺部11b´及び第4辺部11d´から構成される組に相当する。
又、本発明の「前記第1の組を構成する前記2つの辺における、前記線材の捲き始めと捲き終わりによって特定される各々の積層方向は、互いに実質上同一方向であり」とは、例えば、本実施の形態1のU相コイルユニット11の第1方向11i及び第3方向11kが実質上同一方向であり、U相コイルユニット11´の第1方向11i´及び第3方向11k´が実質上同一方向であることに相当する。
又、本発明の「隣り合っているコイル部材」とは、例えば、本実施の形態1では、図2に示すU相コイルユニット11とU相コイルユニット11´に相当する。
又、本発明の「前記隣接するコイル部材は、一方の前記コイル部材の前記第1の組を構成する一方の辺と、他方の前記コイル部材の前記第1の組を構成する他方の辺が隣り合っており」とは、例えば、本実施の形態1では、図14に示すようにU相コイルユニット11と隣り合っているU相コイルユニット11´において、第1辺部11aと第3辺部11c´が隣り合っており、第3辺部11cと第1辺部11a´が隣り合っていることに相当する。
又、本発明の「前記隣り合っている前記一方の辺と前記他方の辺とにおける前記積層方向は、実質上反対向きである」とは、例えば、本実施の形態1では、第1辺部11aの第1方向11iと、その第1辺部11aに隣り合っている第3辺部11c´の第3方向11k´の向きが実質上反対方向であることに相当し、第3辺部11cの第3方向11kと、その第3辺部11cに隣り合っている第1辺部11a´の第1方向11i´の向きが実質上反対方向であることに相当している。
又、本発明の「前記連続的に繋がっている複数のコイルの両端のコイル」とは、例えば、本実施の形態1のU相コイルユニット11の第1コイル16と第3コイル18に相当し、U相コイルユニット11´の第1コイル16´と第3コイル18´に相当する。
又、本発明の「最初のコイルの捲き始めが、前記コイル部材の捲き始めに対応しており」とは、例えば、本実施の形態1の第1コイル16の捲き始めが、U相コイルユニット11の捲き始めに相当し、第3コイル18´の捲き始めが、U相コイルユニット11´の捲き始めに相当する。
又、本発明の「最後のコイルの捲き終わりが、最後のコイルの捲き終わりに対応している」とは、例えば、本実施の形態1では第3コイル18の捲き終わりが、U相コイルユニット11の捲き終わりに対応していることに相当し、第1コイル16´の捲き終わりがU相コイルユニット11´の捲き終わりに対応していることに相当する。
又、本発明の「積層面」とは、例えば、本実施の形態1の第1コイル16において平角線5の幅5wを有する面によって形成された、第1辺部16aのZ軸−方向側及びZ軸+方向側に位置する面に相当する。
又、本発明の「前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する一方の辺は、前記各々の一方の辺の積層面が互いに隣接するように配置されており」とは、例えば、本実施の形態1の第1方向11iが実質上Z軸+方向であり、第1方向16i、第1方向17i、第1辺部18iも実質上Z軸+方向であることに相当する。又、例えば、本実施の形態1の第1方向11i´が実質上Z軸−方向であり、第1方向18i、第1方向17i、第1方向16iも実質上Z軸−方向であることに相当する。
又、本発明の「前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する他方の辺は、前記各々の他方の辺の積層面が互いに隣接するように配置されており」とは、例えば、本実施の形態1の第3方向11kが実質上Z軸+方向であり、第3方向16k、第3方向17k、第3方向18kも実質上Z軸+方向であることに相当する。又、例えば、本実施の形態1の第3方向11k´が実質上Z軸−方向であり、第3方向18k´、第3方向17k´、第3方向18k´も実質上Z軸−方向であることに相当する。
又、本発明の「積層端面」とは、例えば、例えば、本実施の形態1の第1コイル16において複数の平角線5の端5cから構成された面、又は端5dから構成された面に相当する。この面は図6にてS部として示されている。
又、本発明の「前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部が互いに重なっており」とは、例えば、本実施の形態1において第2辺部16b、17b、18bが順にZ軸+方向に配置されていることにより、第2辺部16bの積層端面の垂直方向であるZ軸+−方向から見ると、第1コイルから第3コイルにおける第2辺部の側面が実質上Z軸方向に重なっていることに相当する。尚、U相コイルユニット11´においても同様である。
又、本発明の「前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部が互いに重なっている」とは、例えば、本実施の形態1において第4辺部16d、17d、18dが順にZ軸+方向に配置されていることにより、第4辺部16dの積層端面の垂直方向であるZ軸+−方向から見ると、第1コイルから第3コイルにおける第4辺部の側面が実質上Z軸方向に重なっていることに相当する。尚、U相コイルユニット11´においても同様である。
又、本発明の「前記第2の組を構成する一方の辺と他方の辺における前記積層方向が、互いに実質上反対向きであり、且つ前記第1の組を構成する2辺の前記積層方向に対して実質上垂直方向である」とは、例えば、本実施の形態1のU相コイルユニット11において、第2方向11jと第4方向11Lが互いに実質上反対方向であり、第1方向11i及び第3方向11kに対して実質上垂直方向であることに相当する。又、U相コイルユニット11´において第2方向11j´と第4方向11L´が互いに実質上反対方向であり、第1方向11i´及び第3方向11k´に対して実質上垂直方向であることに相当する。
又、本発明の「前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面は、前記連続的に繋がっている前記コイル間で隣接しており」とは、例えば、本実施の形態1では、第2辺部16bと第2辺部17bと第2辺部18bの積層端面が隣接していることに相当する。又、第2辺部16b´と第2辺部17b´と第2辺部18b´についても同様である。
又、本発明の「前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面は、前記連続的に繋がっている前記コイル間で隣接している」とは、例えば、本実施の形態1では、第4辺部16dと第4辺部17dと第4辺部18dの積層端面が隣接していることに相当する。又、第4辺部16d´と第4辺部17d´と第4辺部18d´についても同様である。尚、積層端面については上述したように図6に、その一例が示されている。
又、本発明の「前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する一方の辺の一方の積層表面よりに、又は他方の積層表面よりに配置されている」とは、例えば、本実施の形態1では、第2辺部11b及び第4辺部11dの位置が、第1辺部11a及び第3辺部11cにおけるZ軸−方向端11vのY軸延長線近傍に配置されていることに相当する。
尚、本実施の形態1では、連続捲きU相コイルユニット1は、4つのU相コイルユニットを連接した構成をしているが、4つ以上連接されていてもよい。
又、図2及び3で示したU相コイルユニット11の代わりに図15(a)に示す第1コイル16を用い、U相コイルユニット11´の代わりに図15(b)に示す第1コイル16´を配置してもよい。この第1コイル16は、図6において説明したものであり、U相コイル16´は、図9において説明した第1コイル16´に相当するものである。
又、この第1コイル16、16´が、本発明の「コイル部材」の一例に相当し、第1コイル16、16´が本発明の「単一のコイル」に相当する。
(実施の形態2)
以下、本発明の連続捲きコイルの一例である、実施の形態2における連続捲きV相コイルユニットについて説明する。
本実施の形態2における連続捲きV相コイルユニット2は、図2及び図3に示す実施の形態1の連続捲きU相コイルユニット1と基本的な構成は同じであるが、実施の形態1において説明したU相コイルユニット11の代わりにV相コイルユニット21が配置され、U相コイルユニット11´の代わりにV相コイルユニット21´が配置されている点が異なる。従って、V相コイルユニット21のU相コイルユニット11と異なる点を中心に説明する。
次に、本実施の形態2のV相コイルユニット21について説明する。
図16は、本実施の形態2におけるV相コイルユニット21のZ軸−方向側から見た正面斜視図である。又、図17(a)〜(d)は、それぞれV相コイルユニット21の正面図、平面図、左側面図、右側面図である。本実施の形態2におけるV相コイルユニット21は、実施の形態1におけるU相コイルユニット11と基本的な構成は同じであるが、第1辺部及び第3辺部を基準として、第2辺部及び第4辺部の位置が、実施の形態1のU相コイルユニット11と異なる。従って、本相違点を中心に説明する。尚、本実施の形態2のV相コイルユニット21における各部分を示す符号は、U相コイルユニット11の各部分を示す符号に10を足したものとしており、主要部のみ説明を行う。
本実施の形態2におけるV相コイルユニット21の第1方向21i及び第3方向21kは、実施の形態1の第1方向11i及び第3方向11kと同一方向を示している。また、図16及び図17に示されているように、本実施の形態2のV相コイルユニット21における、第2方向21jは、実質上Y軸−方向であり、第4方向21Lは、実質上Y軸+方向である。
図16及び図17に示されているように、本実施の形態2のV相コイルユニット21は、実施の形態1と同様に、第1辺部21a、第2辺部21b、第3辺部21c、及び第4辺部21dを有しており、捲き始め部22から接続部24まで第1コイル26、第2コイル27、及び第3コイル28の3つのコイルから構成されている。又、本実施の形態2のV相コイルユニット21の第4辺部21dは、図17(b)に示すように、3つの辺部21d、21d、21dから構成されている。尚、第2辺部21bも、3つの辺部21b、21b、21bから構成されている(図17(c)、(d)参照)。
図18は、図16に示す第1コイル26の斜視図である。図に示すように、第1コイル26は、第2辺部26bと第4辺部26dを有しており、それぞれ、辺部21bと辺部21d(図17(b)参照)に相当している。又、第1コイル26は、第1辺部26aと第3辺部26cを有しており、それぞれ第1辺部21aと第3辺部21cの一部を構成している。
又、図17(c)、(d)に示すように、側面から見て、本実施の形態2のV相コイルユニット21は、第1辺部21a及び第3辺部21cのZ軸方向中央位置におけるY軸方向延長線21v近傍に、第2辺部21b及び第4辺部21dが配置されるように形成されている。尚、このY軸方向延長線21vは、図17(c)、(d)において一点鎖線で示されている。
又、本実施の形態2のV相コイルユニット21´は、U相コイルユニット11´を用いて説明すると、第2辺部11b´及び第1辺部11d´の位置が、第1辺部11a及び第3辺部11cのZ軸方向中央位置におけるY軸方向延長線近傍に配置されているコイルユニットである。従って、V相コイルユニット21´についての説明は省略する。
尚、本発明の「前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する中央の前記コイルよりに配置されている」とは、例えば、第1辺部21a及び第3辺部21cのZ軸方向中央位置におけるY軸方向延長線21v近傍に、第2辺部21b及び第4辺部21dが配置されるように形成されていることに相当する。
尚、図2及び図3に示すU相コイルユニット11の代わりに図18に示す第1コイル26をV相コイルとして用い、U相コイルユニット11´の代わりにV相コイルユニット21´の第1コイルを用いても良い。又、この第1コイル26が、本発明の「コイル部材」の一例に相当し、本発明の「単一のコイル」に相当する。
(実施の形態3)
以下、本発明の連続捲きコイルの一例である、実施の形態3における連続捲きW相コイルユニットについて説明する。
本実施の形態2における連続捲きW相コイルユニット3は、図2及び図3に示す実施の形態1の連続捲きU相コイルユニット1と基本的な構成は同じであるが、実施の形態1において説明したU相コイルユニット11の代わりにW相コイルユニット31が配置され、U相コイルユニット11´の代わりにW相コイルユニット31´が配置されている点が異なる。従って、W相コイルユニット31のU相コイルユニット11と異なる点を中心に説明する。
次に、本実施の形態3のW相コイルユニット31について説明する。
図19は、本実施の形態3におけるW相コイルユニット31のZ軸−方向側から見た正面斜視図である。又、図20(a)〜(d)は、それぞれW相コイルユニット31の正面図、平面図、左側面図、右側面図である。本実施の形態3におけるW相コイルユニット31は、実施の形態1におけるU相コイルユニット11と基本的な構成は同じであるが、第1辺部及び第3辺部を基準として、第2辺部及び第4辺部の位置が、実施の形態1のU相コイルユニット11と異なる。従って、本相違点を中心に説明する。
尚、本実施の形態3のW相コイルユニット31における各部分を示す符号は、U相コイルユニット11の各部分を示す符号に20を足したものとしており、主要部のみ説明を行う。
また、本実施の形態3における第1方向31i及び第3方向31kは、実施の形態1の第1方向11i及び第3方向11kと同一方向を示している。また、図19及び図20に示されているように、本実施の形態3のV相コイルユニット31における、第2方向31jは、実質上Y軸−方向であり、第4方向31Lは、実質上Y軸+方向である。
図19及び図20に示されているように、本実施の形態3のW相コイルユニット31は、実施の形態1と同様に、第1辺部31a、第2辺部31b、第3辺部31c、及び第4辺部31dを有しており、捲き始め部32から接続部34まで第1コイル36、第2コイル37、及び第3コイル38の3つのコイルから構成されている。又、本実施の形態3のW相コイルユニット31の第4辺部31dは、図20(b)に示すように、3つの辺部31d、31d、31dから構成されている。尚、第2辺部31bも、3つの辺部31b、31b、31bから構成されている。
図21は、図19に示す第1コイル36の斜視図である。図に示すように、第1コイル36は、第2辺部36bと第4辺部36dを有しており、それぞれ、辺部31bと辺部31d(図20(b)参照)に相当している。又、第1コイル36は、第1辺部36aと第3辺部36cを有しており、それぞれ第1辺部31aと第3辺部31cの一部を構成している。
図20(c)、(d)に示すように、側面から見て、本実施の形態3のW相コイルユニット31は、第2辺部31b及び第4辺部31dの位置が、第1辺部31a及び第3辺部31cのZ軸+方向端のY軸方向延長線31v近傍に配置されるように形成されている。尚、このY軸方向延長線31vは、図20(c)、(d)において一点鎖線で示されている。
又、本実施の形態3のW相コイルユニット31´は、U相コイルユニット11´を用いて説明すると、第2辺部11b´及び第1辺部11d´の位置が、第1辺部11a及び第3辺部11cのZ軸+方向端のY軸延長線近傍に配置されているコイルユニットである。
尚、第1辺部31a及び第3辺部31cのZ軸+方向端のY軸方向延長線31v近傍に、第2辺部31b及び第4辺部31dの位置が配置されていることが、本発明の「前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する一方の辺の一方の積層表面よりに、又は他方の積層表面よりに配置されている」ことの一例に相当する。
尚、図2及び図3に示すU相コイルユニット11の代わりに図21に示す第1コイル36をW相コイルとして用い、U相コイルユニット11´の代わりにW相コイルユニット31´の第1コイルを用いても良い
(実施の形態4)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイル製造治具の一例である、実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具について説明する。
図22は、本実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具4の斜視図である。本実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具4は、実施の形態1の連続捲きU相コイルユニット1を作成するための治具である。
本実施の形態4の連続捲きU相コイルユニット製造治具4は、周囲に溝49が形成された治具であり、溝49は12周形成されている。これら12周の溝を形成するように、連続捲きU相コイルユニット製造治具4は、13枚の板状の側壁部材48を有している。図22において、最も左端よりの側壁部材48には、平角線5が挿入される挿入口47が形成されている。又、溝49の幅は、平角線5の幅の大きさと実質上同一になるように形成されている。
詳しくは後述するが、挿入口47に近い方の3周分の溝49によって、実施の形態1で説明した、捲き始め部12から数えて1番目のU相コイルユニット11が形成される。次の、3周分の溝49によって2番目のU相コイルユニット11´が形成され、次の3周分の溝49によって3番目のU相コイルユニット11が形成され、最後の3周分の溝49によって4番目のU相コイルユニット11´が形成される。
始めに、1番目のU相コイルユニット11を製造するための第1番目から第3番目までの3周分の溝49と、それらの溝49を形成するための4枚分の板状の側壁部材48とを有する部分について説明する。
図23(a)は、U相コイルユニット製造治具41の当該部分の正面図であり、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は左側面図、(e)は底面図、(f)は背面図である。図24は、U相コイルユニット製造治具の分解図斜視図である。又、図25(a)、(b)は、図23(c)、(b)の拡大図である。
図23、図24、及び図25に示すように、U相コイルユニット製造治具41の3本の溝49を有している部分は、4枚の側壁部材48と、それらの間に挟まれた、溝49の底面を構成する底面部材46とによって構成されている。
ここで、挿入口47が形成されている側壁部材48を48とし、順に48、48、48と番号を付す。そして、それらの間に挟まれた底面部材46についても同様に、挿入口47に近い方から順に、46、46、46と番号を付す。又、溝49についても、挿入口47に近い方から順に、溝49、49、49と番号を付す。
図23(a)には、点線で底面部材46が図示されている。溝49は、底面部材46の周囲に形成され、正面から見て4辺を有する矩形状である。この4辺のうち上辺を第4溝部49dと符号を付し、反時計回りに第1溝部49a、第2溝部49b、第3溝部49cと符号を付している。尚、溝49と同様に他の溝49についても第1溝部、第2溝部、第3溝部、及び第4溝部について符号を付している。
上述した平角線5の挿入口47は、第4溝部49dに沿って形成されている。
又、溝49から隣の溝49へと平角線5を渡すための渡り部45、45、45が側壁部材48、48、48に形成されている。この渡り部45は、溝49の第3溝部49cと溝49の第3溝部49cの間に形成されており、渡り部45は、溝49の第3溝部49cと溝49の第3溝部49cの間に形成されている。また、渡り部45は、側壁部材48の第3溝部49cと、図23には図示していない第3溝部49cの間に形成されている。
又、図26は、図22に示す連続巻きU相コイルユニット製造治具4の右側面図である。又、図27は、図22に示す連続巻きU相コイルユニット製造治具4の上面図である。ここで、図24及び図25(b)に示すように底面部材46の、第1溝部49aの底面を形成する部分を底面部46aとし、第2溝部49bの底面を形成する部分を底面部46bとし、第3溝部49cの底面を形成する部分を底面部46cとし、第4溝部49dの底面を形成する部分を底面部46dとする。図26に示すように、底面部材46は12枚配置されているため、底面部材46〜4612まで同様に符号を付す。
図26に示すように、底面部材461、46、46において、順に挿入口47から遠ざかるに従って各底面部材46の上下方向の長さが長くなっている。すなわち、第4溝部49d、第4溝部49d、第4溝部49dの底面を形成する底面部46d、46d、46dの順に位置が高くなっている。そして、底面部46d、46d、4612dの位置は、底面部46dと同じ位置になっており、底面部46d、46d、4611dの位置は底面部46dの位置と同じであり、底面部46d、46d、4610dの位置は底面部46dの位置と同じである。
すなわち、底面部46d、46d、46dの順に位置が高くなり、底面部46d、46d、46dと位置が低くなり、底面部46d、46d、46dの順に位置が高くなり、底面部4610d、4611d、4612dの順に位置が低くなっている。
このように底面部46d、46d、46dの順に位置が高くなることが、本発明の「前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれて」いることの一例に相当する。又、底面部46d、46d、46dと位置が低くなることが、本発明の「前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向へずれて」いることの一例に相当する。
又、底面部材461、46、46において、第2溝部49b、第2溝部49b、第2溝部49bの底面を形成する底面部46b、46b、46bの順に位置が低くなっている。そして、底面部46b、46b、4612bの位置は、底面部46bと同じ位置になっており、底面部46b、46b、4611bの位置は底面部46bの位置と同じであり、底面部46b、46b、4610bの位置は底面部46bの位置と同じである。
すなわち、底面部46b、46b、46bの順に位置が低くなり、底面部46b、46b、46bと位置が高くなり、底面部46b、46b、46bの順に位置が低くなり、底面部4610b、4611b、4612bの順に位置が高くなっている。
このように底面部46b、46b、46bの順に位置が低くなることが、本発明の「前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれて」いることの一例に相当する。又、底面部46b、46b、46bと位置が高くなることが、本発明の「前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向へずれて」いることの一例に相当する。
又、図27に示すように、底面部材46、462、46、46、46、46、46、46、46、4610、4611、4612と順に、渡り部45が形成されている溝部方向にスライドして配置されている。このスライド間隔は、溝49に捲き回す回数と平角線5の厚みの積と実質上等しくなるように構成されている。
尚、図24の分解斜視図に示すように各側壁部材48及び底面部材46は上下2本のネジによって固定されているため、本実施の形態のU相コイル製造治具は分解可能に構成されている。
本発明の「第1の組の溝部」の一例は、本実施の形態4の第1溝部49aと第3溝部49cの組に相当する。又、本発明の「第2の組の溝部」の一例は、本実施の形態4の第2溝部49bと第4溝部49dの組に相当する。又、本発明の「渡り溝」の一例は、本実施の形態の渡り部45に相当する。
(実施の形態5)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイルの製造方法の一例である、実施の形態5における連続巻きU相コイルユニットの製造方法について説明する。
図28は、実施の形態4で説明した連続捲きU相コイルユニット製造治具4に平角線5を捲き回している状態の斜視図である。尚、図28では、側壁部材48〜48までを図示している。図28に示すように、挿入口47から挿入された平角線5は、面5aが底面部46aと対向するように第1溝部49aに配置される。そして、次に底面部46bと対向するように第2溝部49bに配置され、同様に第3溝部49c、第4溝部49dに配置される。
続いて、平角線5は、その面5aが第4溝部49dにすでに配置されている平角線5の面5bと対向するように載置され、同様に、第1溝部49a、第2溝部49b、49cと捲き回され、平角線5は12回、溝49に捲き回される。
そして、平角線5は、図29(a)の側面図に示すように、12週目で第3溝部49cから渡り部45を経由して、隣接する溝49に配置される。図29(b)は、(a)のXX´間を切断した平面模式図である。実施の形態4においても説明したが、図29(a)示すように底面部材46〜4612が順にスライドしている間隔は、溝49に捲き回す回数と平角線5の厚みの積と実質上等しくなるように構成されているため、11周目の平角線5の面5a(図中βとして示す)と次の溝49の底面(底面部46c)の位置は実質上同一平面上となっている。このため、平角線5をスムーズに溝49から溝49へと渡らすことが出来る。
そして、平角線5は、溝49に面5bと溝49の底面(底面部46c)が対向するように配置され、12回捲き回される。同様の作業が、溝49〜4912まで行われる。
以上のように、U相コイルユニット製造治具4に平角線5を捲き回す工程が、本発明の「捲き回しステップ」の一例に相当する。
上述したように、連続巻きU相コイルユニット製造治具4に平角線5が捲き回された後、連続捲きU相コイルユニット製造治具4は、ネジをゆるめることにより分解され、捲き回された平角線5(以下、捲き線50という)が取り出される。この工程が、本発明の「取り外すステップ」に相当する。
図30は連続捲きU相コイルユニット製造治具4から取り出した、捲き線50の斜視図である。図30では、捲き線50のうち、溝49〜溝49によって形成された部分のみを示している。溝49によって形成された平角線5が捲き回された線材部分を線材部50とし、溝49によって形成された平角線5が捲き回された部分を線材部50と、順に符号を付している。図30では線材部50まで図示されている。
また、線材部50は、第1溝部49aによって形成された辺部分である辺部50aと、第2溝部49bによって形成された部分である辺部50bと、第3溝部49cによって形成された部分である辺部50cと、第4溝部49dによって形成された部分である辺部50dとを有している。各線材部502〜50についても同様である。又、図示していないが、線材部は50〜5012まで形成されており、全ての線材部が4つの辺部を有している。また、各線材部50c〜5012cの間には、図26において説明した渡り部45によって形成される渡り部51〜5111が形成されている。又、図30には、図3に示されている、捲き始め部12が図示されている。
図31は捲き線50の平面図である。又、図32は、捲き線50の側面図である。実施の形態4の連続捲きU相コイルユニット製造治具4の底面部材46の上下方向の長さの変化に対応して、治具から取り出した捲き線50の各線材部は、線材部50〜50において上下方向の中心軸Oを基準として上下方向に長さが順に長くなっており、線材部50〜50では逆に短くなっている。又、線材部50〜50では、線材部50〜50と同様に上下方向に長さが長くなり、線材部5010〜5012においては逆に短くなっている。
又、図27に示したように底面部材46がスライドしているため、例えば、図31に示す渡り部51は、線材部50の辺部50cの最外周側と、線材部50の辺部50cの最内周側とを同一平面上で接続している。尚、この同一平面は、図31において紙面垂直方向であって、2点鎖線Sで示されている。
図31及び図32に示す線材部50〜50から図3において説明した1番目のU相コイルユニット11が形成されることになる。又、線材部50〜50から2番目のU相コイルユニット11´が形成され、線材部50〜50から3番目のU相コイルユニット11が形成され、線材部5010〜5012から4番目のU相コイルユニット11´が形成されることになる。
治具から取り出した捲き線50を線材部50〜50、線材部50〜50、線材部50〜50、及び線材部5010〜5012をそれぞれかたまりとして、図33に示すように線材を折り曲げる。線材部50と線材部50の間の渡り部51によって図3及び図4において説明した接続部14が形成され、線材部50と線材部50の間の渡り部51によって接続部15が形成され、線材部50と接続部50の間の渡り部51によって接続部14が形成される。本発明の隣接する所定数の溝とは、例えば、実施の形態4の溝49〜49と溝49〜49に相当する。又、本発明の「変形ステップ」における「隣接する所定数毎の前記溝における、一方の前記所定数の溝の前記第1の組を構成するいずれかの溝部によって形成された部分と、他方の前記所定数の溝の前記いずれかの溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合い、前記一方の所定数の溝の第1の組を構成する他の溝部によって形成された部分と、前記他方の所定数の溝の前記他の溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合う状態から互いに遠ざかる状態になるように、前記捲き回された線材を形成する変形ステップ」とは、例えば、本実施の形態5の図33において示されているように、隣接する線材部50〜50と線材部50〜50における、辺部501〜3cと辺部504〜6cが隣り合い、辺部501〜3aと辺部504〜6aが遠ざかる状態に相当する。又、隣接する線材部50〜50と線材部50〜50における、辺部504〜6aと辺部507〜9aが隣り合い、辺部504〜6cと辺部507〜9cが遠ざかる状態に捲き線50を変形するステップに相当する。
尚、図33では、以下の説明において外周側、中心側という文言を用いるために略円周上に各単位の線材部を配置しているのであって、直線上に配置しても良い。又、接続部14、15は説明のために意図的に長く図示している。又、この円周上の中心軸を50aとする。この中心軸50aは、図14に示す中心軸1aと一致する。
次に、線材部50〜50からU相コイルユニット11が形成されるステップについて説明する。
図34(a)は、線材部50〜50の部分の平面模式図である。図33に示した状態から、図34(a)の矢印に示すように辺部50a、50a、50aを約90度ひねる。また、辺部50c、50c、50cも矢印方向に約90度ひねる(図30参照)。この捻った状態の線材部50〜50を図34(b)に示す。この工程が、本発明の「ねじるステップ」の一例に相当する。すなわち、辺部50a、50a、50a及び辺部50c、50c、50cの最内周側の平角線5の面5aが、図33における外周側に向くように線材部50〜50が形成される。例として、図34(a)(b)において、線材部50の辺部50a及び辺部50cの最内周部分をP、Qで示す。
次に、図34(b)に示されている状態から、矢印(図33における外周側)に示すように辺部50d側に辺部50dと辺部50dを寄せ集める。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態5の辺部50d、辺部50d、及び辺部50dに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態5の底面部46dによって形成された辺部50dに相当する。
又、辺部50b、辺部50b、辺部50bについても同様に、辺部50bに辺部50bと辺部50bを寄せ集める。寄せ集めた状態の線材部50〜50を図34(c)に示す。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態5の辺部50b、辺部50b、及び辺部50bに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態5の底面部46bによって形成された辺部50bに相当する。
ここで、図34(c)の状態にするためには、辺部50d、辺部50d、50dの順に外周側に大きく移動させる必要がある。すなわち、辺部50dと繋がる辺部50c及び辺部50aを、辺部50dと繋がる辺部50c及び辺部50aよりも大きく曲げる必要がある。一方、図32の側面図において示したように線材部501、502、50の順に上下方向の長さが長くなっているため、寄せた状態の後には、辺部50a、辺部50a、辺部50aの高さは等しくなっており、辺部50c、辺部50c、辺部50cの高さも等しくなっている(辺部50a〜50aから最終的に形成される、図5(c)に示す第1辺部11a参照)。
このとき、辺部50a、50a、50aを重ねて1つの辺部501〜3aとし、辺部50c、50c、50cも重ねて1つの辺部501〜3cとする。すると、上述した渡り部51と渡り部51は、辺部50c、50c、50cの間に挟まれることになる。
次に、図34(c)に示されている状態から、外周側に膨らむように、辺部50d、辺部50d、辺部50d、及び辺部50b、辺部50b、辺部50bを湾曲させる。これと同時に、辺部501〜3a及び辺部501〜3cの中心側の部分S、Tは、それらの間隔が狭まるように矢印方向に移動する。この状態を図34(d)に示す。この図34(d)は、製造されたU相コイルユニット11の平面図に相当する。
図34(d)は、図5(b)と同じ状態を示す図である。本実施の形態5において形状が整えられた捲き線50と、図5において説明した各辺部との対応関係について説明する。辺部501〜3aは辺部11aに相当し、辺部501〜3cは辺部11cに相当する。又、辺部50dは辺部11dに相当し、辺部50dは辺部11dに相当し、辺部50dは辺部11dに相当する。又、辺部50bは辺部11bに相当し、辺部50bは辺部11bに相当し、辺部50bは辺部11bに相当する。
又、線材部50が第1コイル16に相当し、線材部50が第2コイル17に相当し、線材部50が第3コイル18に相当する。
以上の工程により、実施の形態1において説明したU相コイルユニット11が製造される。
尚、上記工程と同様に、図33に示す線材部50、50、50からU相コイルユニット11が形成される。上記捲き始め部12が接続部15に対応し、上記線材部50が線材部50に対応し、上記線材部50が線材部50に対応し、上記線材部50が線材部50に対応することになる。
次に、線材部50〜50からU相コイルユニット11´が形成される工程について説明する。
図35(a)は、線材部50〜50の部分の平面図模式図である。図35(a)の矢印に示すように辺部50a、50a、50aを約90度ひねる。また、辺部50c、50c、50cも矢印方向に約90度ひねる。この捻った状態の線材部50〜50を図35(b)に示す。すなわち、辺部50a、50a、50a及び辺部50c、50c、50cの最外周側の平角線5の面5aが、図33における外周側に向くように線材部50〜50が形成される。例として、図35(a)において、線材部50の辺部50a及び辺部50cの最外周部分をV、Wで示す。
次に、図35(b)に示されている状態から、矢印(図33における外周側)に示すように辺部50d側に辺部50dと辺部50dを寄せ集める。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態5の辺部50d、辺部50d、及び辺部50dに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態5の底面部46dによって形成された辺部50dに相当する。
又、辺部50b、辺部50b、辺部50bについても同様に、辺部50bに辺部50bと辺部50bを寄せ集める。この寄せた状態の線材部50〜50を図35(c)に示す。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態5の辺部50b、辺部50b、及び辺部50bに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態5の底面部46bによって形成された辺部50bに相当する。
ここで、図35(c)の状態にするためには、辺部50d、辺部50d、50dの順に外周側に大きく移動させる必要がある。すなわち、辺部50dと繋がる辺部50c及び辺部50aを、辺部50dと繋がる辺部50c及び辺部50aよりも大きく曲げる必要がある。一方、図32の側面図において示したように線材部506、505、50の順に上下方向の長さが長くなっているため、寄せ集めた後には、辺部50a、辺部50a、辺部50aの高さは等しくなっており、辺部50c、辺部50c、辺部50cの高さも等しくなっている(辺部50a〜50aから最終的に形成される、図11(c)に示す第3辺部11c´参照)。
このとき、辺部50a、50a、50aを重ねて1つの辺部504〜6aとし、辺部50c、50c、50cも重ねて1つの辺部504〜6cとする。すると、渡り部51と渡り部51は、辺部50c、50c、50cの間に挟まれる。
次に、図35(c)に示されている状態から、外周側に膨らむように、辺部50d、辺部50d、辺部50d、及び辺部50b、辺部50b、辺部50bを湾曲させる。これと同時に、辺部504〜6a及び辺部504〜6cの中心側の部分X、Yは、それらの間隔が狭まるように矢印方向に移動する。この状態を図35(d)に示す。図35(d)は、U相コイルユニット11´の平面図に相当する。
図35(d)は、図11(b)と同じ状態を示す図である。本実施の形態5において製造した線材部における辺部と、図11において説明した辺部との対応関係について説明する。辺部504〜6aは辺部11c´に相当し、辺部504〜6cは第1辺部11a´に相当する。又、辺部50dは辺部11d´に相当し、辺部50dは辺部11d´に相当し、辺部50dは辺部11d´に相当する。又、辺部50bは辺部11bに相当し、辺部50bは辺部11bに相当し、辺部50bは辺部11bに相当する。
又、線材部50が第1コイル16´に相当し、線材部50が第2コイル17´に相当し、線材部50が第3コイル18´に相当する。
以上の工程により、実施の形態1において説明したU相コイルユニット11´が製造される。
尚、上記工程と同様に、図33に示す線材部5010、5011、5012からU相コイルユニット11´が形成される。上記接続部15が捲き終り部13に対応し、上記線材部50が線材部5011に対応し、上記線材部50が線材部5012に対応し、上記線材部50が線材部5012に対応することになる。
上述したように、線材部50〜50からU相コイルユニット11を、線材部50〜50からU相コイルユニット11´を、線材部50〜50からU相コイルユニット11を、線材部5010〜5012からU相コイルユニット11´を作製することにより、実施の形態1で説明した連続捲きU相コイルユニット1を製造することが出来る。
(実施の形態6)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイル製造治具の一例である、実施の形態6における連続捲きV相コイルユニット製造治具6について説明する。本実施の形態6の連続捲きV相コイルユニット製造治具6は、実施の形態4の連続捲きU相コイルユニット製造治具4と基本的な構成は同じであるが、底面部の位置が異なる。従って本相違点を中心に説明する。
図36は、本実施の形態6における連続捲きV相コイルユニット製造治具6の側面図である。尚、本実施の形態6の連続捲きV相コイルユニット製造治具6の各構成要素の符号は、実施の形態4の連続捲きU相コイルユニット製造治具4の符号に20を足している。尚、図中、主要な符号についてのみ説明を行う。
図36に示すように、底面部材66、66、66は、底面部材66と66が同じ長さであり、底面部材66が他の2つよりも短くなっている。
更に詳しく説明すると、底面部66dと底面部66dの位置が同じであり、底面部66dの位置が、底面部66d、66dの位置よりも低くなっている。又、底面部66d、66d、66d、66d、6610d、6612dの上下方向の位置は、底面部66dの位置と同じである。又、底面部66d、66d、6611dの上下方向の位置は、底面部66dの位置と同じである。
言い換えると、底面部66d〜66dにおけるそれぞれの底面部の位置関係、底面部66d〜66dにおけるそれぞれの底面部の位置関係、及び底面部6610d〜6612dにおけるそれぞれの底面部の位置関係は、底面部66d〜66dにおけるそれぞれの位置関係と同様になっており、この位置関係が繰り返されていることになる。
又、底面部66bと底面部66bの位置が同じであり、底面部66bの位置が、底面部66b、66bの位置よりも低くなっている。又、底面部66b、66b、66b、66b、6610b、6612bの高さ方向の位置は、底面部66bの位置と同じである。又、底面部66b、66b、6611bの高さ方向の位置は、底面部66bの位置と同じである。
言い換えると、底面部66b〜66bにおけるそれぞれの底面部の位置関係、底面部66b〜66bにおけるそれぞれの底面部の位置関係、及び底面部6610b〜6612bにおけるそれぞれの底面部の位置関係は、底面部66b〜66bにおけるそれぞれの位置関係と同様になっている。
尚、上記のように底面部66dと底面部66dの位置が同じであり、底面部66dの位置が、底面部66d、66dの位置よりも低くなっていることが、本発明の「前記所定数の溝における中央側の前記溝の方が、捲き始め及び捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれて」いることの一例に相当する。
又、上記のように底面部66bと底面部66bの位置が同じであり、底面部66bの位置が、底面部66b、66bの位置よりも低くなっていることが、本発明の「前記所定数の溝における中央側の前記溝の方が、捲き始め及び捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれて」いることの一例に相当する。
(実施の形態7)
以下、本発明にかかる連続捲きコイルの製造方法の一例である、実施の形態7における連続捲きV相コイルユニットの製造方法について説明する。
本実施の形態7の連続捲きV相コイルユニットの製造方法は、実施の形態5において説明した連続捲きU相コイルユニットの製造方法と基本的に同じ工程であるが、図34(c)において説明した3つの辺部を寄せる工程が異なる。そのため本相違点を中心に説明する。尚、本実施の形態7における各構成要素の符号は、実施の形態5における符号に20を足したものとし、主要な符号についてのみ説明する。又、図中の符号22は、図16において説明した捲き始め部22を示している。
図37は、実施の形態6で説明した連続捲きV相コイルユニット製造治具に平角線5を捲き回すことにより形成された捲き線70(線材部701〜7012)の側面図である。実施の形態6の連続捲きV相コイルユニット製造治具6の底面部材66の上下方向の長さの変化に対応して、治具から取り出した捲き線70の各線材部は、線材部70〜70において、上下方向の中心軸Oを基準として、真ん中の線材部70の上下方向に長さが最も短くなっている。又、線材部70及び線材部70における上下方向の長さは同じ長さになっている。線材部70〜70、線材部70〜70、及び線材部7010〜7012も線材部70から70と同様の関係になっている。
図38(a)〜(d)は、図34(a)〜(d)に対応する図であって連続捲きV相コイルユニット2の製造工程を示す平面図である。
図38(a)では、図34(a)と同様に矢印方向に辺部70a、70a、70a及び辺部70c、70c、70cを捻る。
そして、図38(b)において、辺部70d及び辺部70dを、辺部70dへと寄せ集める。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態5の辺部70d、辺部70d、及び辺部70dに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態7の底面部66dによって形成された辺部70dに相当する。
又、辺部70b及び辺部70bについても、同様に辺部70b側へと寄せ集める。寄せ集めた状態を図38(c)に示す。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態7の辺部70b、辺部70b、及び辺部70bに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態7の底面部66bによって形成された辺部70bに相当する。
ここで、図38(c)の状態にするためには、辺部70d、70dを辺部70dに寄せる必要があるため、辺部70dと繋がる辺部70c及び辺部70aと、辺部70dと繋がる辺部70c及び辺部70aを曲げる必要がある。一方、図37の側面図において示したように線材部70と線材部70の上下方向の長さは同じであり、線材部70の長さが一番短くなっているため、寄せた状態の後には、辺部70a、辺部70a、辺部70aの高さは等しくなっており、辺部70c、辺部70c、辺部70cの高さは等しくなっている(辺部70a〜70aから最終的に形成される、図17(c)に示す第1辺部21a参照)。
次に、外周側に膨らむように、辺部70d、辺部70d、辺部70d、及び辺部70b、辺部70b、辺部70bを湾曲させる。これと同時に、辺部701〜3a及び辺部701〜3cの中心側は、それらの間隔が狭まるように矢印方向に移動し、図38(d)に示すV相コイルユニット21を製造することが出来る。又、同様に線材部70〜70からV相コイルユニット21を製造することが出来る。
図38(d)は、図17(b)と同じ状態を示す図である。本実施の形態7において製造した捲き線70における辺部と、図17において説明した辺部との対応関係について説明する。辺部701〜3aは第1辺部21aに相当し、辺部701〜3cは第3辺部21cに相当する。又、辺部70dは辺部21dに相当し、辺部70dは辺部21dに相当し、辺部70dは辺部21dに相当する。又、辺部70bは辺部21bに相当し、辺部70bは辺部21bに相当し、辺部70bは辺部21bに相当する。
又、線材部70が第1コイル26に相当し、線材部70が第2コイル27に相当し、線材部70が第3コイル28に相当する。
又、線材部70〜70、及び線材部7010〜7012から作成されるV相コイルユニット21´の製造方法についても、上記V相コイルユニット21の製造方法と同様に辺部を寄せ集める位置を中央の辺部としている点が、実施の形態5と異なるだけであるため説明を省略する。
以上のように、線材部70〜70からV相コイルユニット21を、線材部70〜70からV相コイルユニット21´を、線材部70〜70からV相コイルユニット21を、線材部7010から7012からV相コイルユニット21´を作製することにより、実施の形態2で説明した連続捲きV相コイルユニット2を製造することが出来る。
(実施の形態8)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイル製造治具の一例である、実施の形態8における連続捲きW相コイルユニット製造治具8について説明する。本実施の形態8の連続捲きW相コイルユニット製造治具8は、実施の形態4の連続捲きU相コイルユニット製造治具4と基本的な構成は同じであるが、底面部の位置が異なる。従って本相違点を中心に説明する。
図39は、本実施の形態8における連続捲きW相コイルユニット製造治具8の側面図である。尚、本実施の形態8の連続捲きW相コイルユニット製造治具8の各構成要素の符号は、実施の形態4の連続捲きU相コイルユニット製造治具4の符号に40を足したものである。尚、図中、主要な符号についてのみ説明を行う。
図39に示すように、底面部材86、86、86の順に挿入口87から遠ざかるに従って各底面部材86の上下方向の長さは、短くなっている。すなわち、溝の底面を形成する底面部86d、86d、86dの順に位置が低くなっている。そして、底面部86d、86d、8612dの位置は、底面部86dと同じ位置になっており、底面部86d、86d、8611dの位置は底面部86dの位置と同じであり、底面部86d、86d、8610dの位置は底面部86dの位置と同じである。
すなわち、底面部86d、86d、86dの順に位置が低くなり、底面部86d、86d、86dと位置が高くなり、底面部86d、86d、86dの順に位置が低くなり、底面部8610d、8611d、8612dの順に位置が高くなっている。
このように底面部86d、86d、86dの順に位置が低くなることが、本発明の「前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれて」いることの一例に相当する。又、底面部86d、86d、86dと位置が高くなることが、本発明の「前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向へずれて」いることの一例に相当する。
又、溝の底面を形成する底面部86b、86b、86bの順に位置が高くなっている。そして、底面部86b、86b、8612bの位置は、底面部86bと同じ位置になっており、底面部86b、86b、8611bの位置は底面部86bの位置と同じであり、底面部86b、86b、8610bの位置は底面部86bの位置と同じである。
すなわち、底面部86b、86b、86bの順に位置が低くなり、底面部86b、86b、86bと位置が高くなり、底面部86b、86b、86bの順に位置が低くなり、底面部8610b、8611b、8612bの順に位置が高くなっている。
このように底面部86b、86b、86bの順に位置が高くなることが、本発明の「前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれて」いることの一例に相当する。又、底面部86d、86d、86dと位置が低くなることが、本発明の「前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向へずれて」いることの一例に相当する。
(実施の形態9)
以下、本発明にかかる連続捲きコイル製造方法の一例である、実施の形態9における連続捲きW相コイルユニットの製造方法について説明する。
本実施の形態9の連続捲きW相コイルユニットの製造方法は、実施の形態5において説明した連続捲きU相コイルユニットの製造方法と基本的に同じ工程を有しているが、図34(c)において説明した3つの辺部を寄せる工程が異なる。そのため本相違点を中心に説明する。尚、本実施の形態9における各構成要素の符号は、実施の形態5における符号に40を足したものとし、主要な符号についてのみ説明する。又、図中の符号32は、図19において説明した捲き始め部32を示している。
図40は、実施の形態8で説明した連続捲きW相コイルユニット製造治具8に平角線5を捲き回すことにより形成された捲き線90(線材部901〜9012)の側面図である。実施の形態8で説明した連続捲きW相コイルユニット製造治具8の底面部材86の上下方向の長さの変化に対応して、治具から取り出した平角線5の各線材部は、線材部90〜90において上下方向の中心軸Oを基準として上下方向に長さが順に短くなっており、線材部90〜90では逆に長くなっている。又、線材部90〜90では、線材部90〜90と同様に上下方向に長さが短くなり、線材部9010〜9012においては逆に長くなっている。
図41(a)〜(d)は、図34(a)〜(d)に対応する図であって連続捲きW相コイルユニットの製造工程を示す平面図である。
図41(a)では、図34(a)と同様に矢印方向に辺部90a、90a、90a及び辺部90c、90c、90cを捻る。
そして、図41(b)において、矢印(中心側)に示すように、辺部90d側に辺部90dと辺部90dとを寄せ集める。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態9の辺部90d、辺部90d、及び辺部90dに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態9の底面部86dによって形成された辺部90dに相当する。又、辺部90b、辺部90b、辺部90bについても同様に、辺部90bに辺部90bと辺部90bとを寄せ集める。この寄せ集めた状態の線材部90〜90を図41(c)に示す。尚、本発明の「前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分」とは、例えば、本実施の形態9の辺部90b、辺部90b、及び辺部90bに相当する。又、本発明の「底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分」とは、例えば、本実施の形態9の底面部86bによって形成された辺部90bに相当する。
ここで、図41(c)の状態にするためには、辺部90d、辺部90d、90dの順に中心側に大きく移動させる必要がある。すなわち、辺部90dと繋がる辺部90c及び辺部90aを、辺部90dと繋がる辺部90c及び辺部90aよりも大きく曲げる必要がある。一方、図40の側面図において示したように線材部90、90、90の順に上下方向の長さが短くなっているため、寄せ集めた後には、辺部90a、辺部90a、辺部90aの高さは等しくなっており、辺部90c、辺部90c、辺部90cの高さも等しくなっている(辺部90a〜90aから最終的に形成される、図20(d)に示す第1辺部11a、及び辺部90c〜90cから最終的に形成される、図20(c)に示す第3辺部11c参照)。
次に、外周側に膨らむように、辺部90d、辺部90d、辺部90d、及び辺部90b、辺部90b、辺部90bを湾曲させる。これと同時に、辺部901〜3a及び辺部901〜3cの中心側の部分S、Tは、それらの間隔が狭まるように矢印方向に移動する。
以上の工程により、図41(d)に示すW相コイルユニット31を製造することが出来る。又、同様に線材部90〜90からV相コイルユニット21を製造することが出来る。
図41(d)は、図20(b)と同じ状態を示す図である。本実施の形態9において製造した捲き線90における辺部と、図20において説明した辺部との対応関係について説明する。辺部901〜3aは第1辺部31aに相当し、辺部901〜3cは第3辺部31cに相当する。又、辺部90dは辺部31dに相当し、辺部90dは辺部31dに相当し、辺部90dは辺部31dに相当する。又、辺部90bは辺部31bに相当し、辺部90bは辺部31bに相当し、辺部90bは辺部31bに相当する。
又、線材部90が第1コイル36に相当し、線材部90が第2コイル37に相当し、線材部90が第3コイル38に相当する。
又、線材部90〜90、及び線材部9010〜9012から作成されるW相コイルユニット31´の製造方法についても、実施の形態5のU相コイルユニット11´の製造方法と、辺を寄せ集める位置が中心側となる点のみが異なっているため説明を省略する。
以上のように、線材部90〜90からW相コイルユニット31を、線材部90〜90からW相コイルユニット31´を、線材部90〜90からW相コイルユニット31を、線材部9010から9012からW相コイルユニット31´を作製することにより、実施の形態3で説明した連続捲きW相コイルユニット3を製造することが出来る。
(実施の形態10)
以下に、実施の形態1の連続捲きU相コイルユニット1と実施の形態2の連続捲きV相コイルユニット2と実施の形態3の連続捲きW相コイルユニット3を用いた、本発明にかかる実施の形態10におけるステータについて説明する。
上述したように、図1は本実施の形態10におけるステータの斜視図である。図1(b)は、(a)に示したステータの平面図である。図1(c)は、(a)に示したステータの側面図である。図1(a)に示すように、本実施の形態10におけるステータの外周側には4つのU相コイルユニット11と4つのU相コイルユニット11´が交互に配置されている。その内側には、4つのV相コイルユニット21とV相コイルユニット21´が交互に配置されている。更にその内側には、4つのW相コイルユニット31とW相コイルユニット31´が交互に配置されている。
図42(a)、(b)は、ステータ鉄芯100の上面図である。又、図42(c)は拡大図である。尚、図42(a)、(b)は同一の図であるが、符号が示している構成要素をわかりやすくするために、図42(a)には、連続捲きW相コイルユニット3の符号を示さず、図42(b)には、連続捲きV相コイルユニット2の符号を示していない。又、図42には、U相コイルユニット11、11´、V相コイルユニット21、21´及びW相コイルユニット31、31´の位置関係を明確にするために各コイルユニットを模式的に示している。
図42に示すように、ステータ鉄芯100は実質上円筒形状であり、その内側に、円筒形状の中心100aに向かって突出するように形成されている48個のティース101を有している。又、図42(c)の拡大図に示すように、ステータ鉄芯100は、各々のティース101の間に形成された、中心側に挿入口103を持つスロット102を有している。これらティース101の中心100a方向先端部には、円周方向に沿うように両側に鍔101aが形成されている。この鍔101aによって、中心側に位置しているスロット102への挿入口103が狭められている。
次に、ステータ鉄芯100に連続捲きU相コイルユニット1、連続捲きV相コイルユニット2、及び連続捲きW相コイルユニット3を挿入し、ステータ500を作成する手順について説明する。
U相コイルユニット11は、スロット102にU相コイルユニット11の第1辺部11a及び第3辺部11cが挿入され、第4辺部11dがステータ鉄芯100の上面に位置するように配置される。又、ステータ鉄芯100の外周側から中心100aを見て、左側に第1辺部11aが、右側に第3辺部11cが配置されることとなる。この第3辺部11cが挿入されている右側に隣接するスロット102には、U相コイルユニット11に連接しているU相コイルユニット11´の第1辺部11a´が挿入されている。このようにして、図2及び3に示した連続捲きU相コイルユニット1がステータ鉄芯100に配置される。
尚、ステータ鉄芯100には8個のU相コイルユニットが配置されているため、実施の形態1で説明した連続捲きU相コイルユニット1を2個配置する必要がある。
上記のように連続捲きU相コイルユニット1をステータ鉄芯100に挿入した後、2個の連続捲きV相コイルユニット2がステータ鉄芯100に挿入配置される。又、連続捲きV相コイルユニット2が挿入されるスロット102は、連続捲きU相コイルユニット1、1´が挿入されているスロット102の位置から時計回りに2つ分移動して配置されているものである。
このように連続捲きV相コイルユニット2がステータ鉄芯100に配置された後に、連続捲きW相コイルユニット3が挿入される。又、連続捲きW相コイルユニット3は、連続捲きV相コイルユニット2が挿入されているスロット102の位置から時計回りに2つ分移動した位置のスロット102に挿入して配置されている。
次に、2個の連続捲きU相コイルユニット1の間、2個の連続捲きV相コイルユニット2の間、2個の連続捲きW相コイルユニット3の間をそれぞれ電気的に接続し、ステータ500が製造される。
以上のように、従来では8相3極の全てのコイルユニットを接続する必要があったが、本実施の形態では4つのコイルユニットが継ぎ目無く連続的に繋がっているため、接続工程を減少することが出来る。
又、電気的に接続するためには、線材の被覆を剥離する必要があり、上記実施の形態で用いた平角線では、丸線と比較して被覆を剥離することが困難であるため、接続工程の大幅な減少につながる。
尚、本発明の「前記複数のコイルユニットの各々の前記第1の組を構成する2つの辺における前記積層方向に対して垂直な方向の前記線材の幅が、前記スロットの幅以下であり」とは、例えば、U相コイルユニット11の第1辺部11a及び第2辺部11bの幅(平角線5の幅5wに相当する)がスロット102の幅以下であることに相当する。
又、本発明の「前記複数のコイルユニットの各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記ステータの外周側よりに配置されている」とは、例えば、図1及び図42に示すようにU相コイルユニット11の第2辺部11b及び第4辺部11dがステータ鉄芯100の外周側に配置されていることに相当する。
又、本発明の「前記複数のコイルユニットの各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記ステータの内周側よりに配置されている」とは、例えば、図1及び図42に示すようにW相コイルユニット31の第2辺部31b及び第4辺部31dがステータ鉄芯100の内周側に配置されていることに相当する。
尚、実施の形態1においても説明したように、連続捲きU相コイルユニット1の連接するU相コイルユニットの数を8個とした場合には連続捲きコイルユニット1´は必要なくなり、各コイルユニット間を接続する必要はなくなるため、更に工数を削減することが出来る。
又、本実施の形態10のU相コイルユニット11、11´、V相コイルユニット21、21´及びW相コイルユニット31、31´の第2辺部及び第4辺部は、実質上ステータ鉄芯の外周に沿って湾曲している。
又、図1(c)に示すように、U相コイルユニット11、11´、V相コイルユニット21、21´、及びW相コイルユニット31、31´の高さは一致している。
又、上述した実施の形態1〜3で用いたコイルユニットは、3つのコイルから構成されており、各コイルは12ターンとなっているが、これらの数に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である
又、実施の形態1から実施の形態3におけるU相コイルユニット11、11´、V相コイルユニット21、21´、及びW相コイルユニット31、31´の第1方向11i、11i´21i、21i´、31i、31i´及び第3方向11k、11k´、21k、21k´、31k、31k´のZ軸+方向に対する角度θは、スロット102の数によって割り出される角度によって決まる。
例えば、実施の形態1のU相コイルユニット11で述べると、第1辺部11aが挿入されているスロット102をスロット102uとし、第3辺部11cが挿入されているスロット102をスロット102u´とすると、スロット102uとスロット102u´間のステータ鉄芯100における中心角が、θ度の2倍(第1方向1iと第3方向1kの角度)に相当する。ここで、本実施の形態4では、3種類のコイルユニットが8個ずつ配置されるため、各コイルユニットが挿入される2つのスロットの中心角は、約37.5度となり、θは、約18.25度となる。このように、θ度はステータ鉄芯の形状によって決定される。
又、実施の形態1〜3のコイルユニットにおいて、捲き始め部及び接続部は第1辺部に連接し、接続部及び捲き終わり部は第4辺部に連接しているため、第1方向及び第3方向の平角線2の積層数は同一となっている。このように同一の積層数すなわち捲数となっている為にステータ鉄芯100に挿入した際にコイルユニットのZ軸方向の厚みも一定となる。これによりティースに発生する磁界強度も安定しコッキングを防ぐことが可能となるため、より好ましい。更に、U、V、W相コイルユニットはほぼ同じ線長、及び抵抗値(インピーダンス)である方がより好ましい。
尚、本実施の形態10に用いる連続捲きU相コイルユニット1、連続捲きV相コイルユニット2、連続捲きW相コイルユニット3として、図43の斜視図に示すような連続捲きU相コイルユニット111、連続捲きV相コイルユニット112、及び連続捲きW相コイルユニット113を用いても良い。
この連続捲きU相コイルユニット111を構成するU相コイルユニット1111は、実施の形態1におけるU相コイルユニット11の第2辺部11b及び第4辺部11dをZ軸−方向(外周方向)に折り曲げたものに実質上相当する(図4参照)。U相コイルユニット1111の斜視図を図53(a)に示し、平面図を図53(b)に示す。又、連続捲きU相コイルユニット111を構成するU相コイルユニット1111´についても、実施の形態1で説明したU相コイルユニット11´の第2辺部11b´及び第4辺部11d´をZ軸−方向に折り曲げたものに実質上相当する(図8(a)参照)。但し、折り曲げる前における各コイル間の高さは実施の形態1の図32の側面図と異なり、同じになるように捲き回されている。又、実施の形態1のU相コイルユニット11、11´は、3つのコイルから構成され、各コイルは12ターンを有しているが、このU相コイルユニット1111、1111´は、4つのコイルから構成され、各コイルは9ターンを有している。
又、図53(a)に示されているように、U相コイルユニット1111の水平に配置されている上方の辺を辺部1111dとし、下方の辺部を1111bとすると、この辺部1111b、1111dは、それぞれ各コイルの4つの辺部から構成されている。ここで、本発明の「前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部が互いに重なっており」とは、例えば、U相コイルユニット1111の辺部111dを構成する4つのコイルの各辺部の積層端面(図53(a)においてS1で示す)の垂直方向から見ると、4つの辺部の積層端面が4つのコイル間で全部が互いに重なっていることに相当する。尚、積層端面S1の垂直方向から見るとは、例えば、Y軸+方向側の位置から辺部1111dを見ることである。
又、連続捲きV相コイルユニット112を構成するV相コイルユニット1121は、実施の形態1におけるU相コイルユニット11の第2辺部11b及び第4辺部11dをZ軸−方向とY軸+方向の間の方向に折り曲げたものに実質上相当する(図4参照)。図54(a)は、V相コイルユニット1121の斜視図を示しており、図54(b)は、V相コイルユニット1121の平面図を示す。尚、V相コイルユニット112を構成するV相コイルユニット1121´は、実施の形態1におけるU相コイルユニット11´の第2辺部11b´及び第4辺部11d´をZ軸−方向とY軸+方向の間の方向に折り曲げたものに実質上相当する(図4参照)。但し、折り曲げる前における各コイル間の高さは図32と異なり、同じになるように捲き回されている。又、このV相コイルユニット1121、1121´は、4つのコイルから構成され、各コイルは9ターンを有している。
又、図54(a)に示されているように、V相コイルユニット1121の水平に配置されている上方の辺を辺部1121dとし、下方の辺部を1121bとすると、この辺部1111b、1111dは、それぞれ各コイルの4つの辺部から構成されている。
尚、本発明の「前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面が、前記コイル間で少なくとも一部が互いに重なっており」とは、例えば、V相コイルユニット1121の辺部1121bを構成する4つのコイルの各辺部の積層端面S2の垂直方向から見ると、4つの辺部の積層端面S2が4つのコイル間で一部が互いに重なっていることに相当する。
又、連続捲きW相コイルユニット113を構成するW相コイルユニット1131は、例えば、U相コイルユニット11を形成する工程である図34(b)において各コイルの第2及び第4辺部を寄せ集めずに、第1辺部及び第3辺部は隣接するように形成した状態に相当する。図55(a)は、W相コイルユニット1131の斜視図を示しており、図55(b)は、W相コイルユニット1131の平面図を示す。
図55(a)、(b)に示すように、U相コイルユニット11に対して第1〜3コイルの第4辺部の間に間隔αが生じている。尚、第2辺部においても間隔αが生じている。又、連続捲きW相コイルユニット113を構成するW相コイルユニット1131´は、U相コイルユニット11´の第2辺部及び第4辺部に間隔αが生じているものに実質上相当する(図35(b)参照)。尚、このW相コイルユニット1131、1131´は、コイルユニットを構成する各コイル間の高さは一致している。又、このW相コイルユニット1131、1131´は、4つのコイルから構成され、各コイルは9ターンを有している。
又、図55(a)に示されているように、W相コイルユニット1131の水平に配置されている上方の辺を辺部1131dとし、下方の辺部を1131bとすると、この辺部1111b、1111dは、それぞれ各コイルの4つの辺部から構成されている。
尚、本発明の「前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部が互いに重なっており」とは、例えば、W相コイルユニット1131の辺部1131bを構成する4つのコイルの各辺部の積層端面S3の垂直方向から見ると、4つの辺部の積層端面S3が4つのコイル間で全部が互いに重なっていることに相当する。この積層端面S3の垂直方向から見るとは、Z軸−方向側の位置から見ることに相当する。
(実施の形態11)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイル製造治具の一例である、実施の形態11における連続捲きコイル製造治具について説明する。本実施の形態10における連続捲きコイル製造治具とは、実施の形態1において変形例として説明した、U相コイルユニット11、11´の代わりにU相コイルとして第1コイル16、16´を配置した本発明の連続捲きコイルの一例である、連続捲きU相コイル120を製造するための治具である。
この連続捲きU相コイル120を製造するための連続捲きU相コイル製造治具204は、実施の形態4で説明した連続捲きU相コイルユニット製造治具4と基本的な構成は同じであるが、溝の本数と、治具を構成する底面部材の上下方向の長さが全ての溝において同一となっている点が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。尚、本実施の形態の連続捲きU相コイル製造治具204における各構成部分に対する符号は、実施の形態4におけるU相コイルユニット製造治具4の構成要素の符号に200を足したものとする。又、主要な符号についてのみ説明する。
図44は、本実施の形態11における連続捲きU相コイル製造治具204の側面図である。図44に示すように、本実施の形態11の連続捲きU相コイル製造治具204は、実施の形態4のU相コイルユニット製造治具4と異なり、溝249が4本であり、底面部246d、246d、246d、及び246dの高さが一致している。又、底面部246b、246b、246b、246bの高さも一致している。
尚、本発明の「各々の前記溝における、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が一致している」ことの一例は、上記のように底面部246d、246d、246d、及び246dの高さが一致しており、底面部246b、246b、246b、246bの高さも一致していることに相当する。
(実施の形態12)
以下に、本発明にかかる連続捲きコイルの製造方法の一例である、実施の形態12における連続捲きU相コイルの製造方法について説明する。実施の形態5と同様に、実施の形態11にて述べた連続捲きU相コイル製造治具204に平角線5が捲き回される(本発明の「捲き回しステップ」の一例に相当する)。
この捲き回された平角線5(捲き線250)がU相コイル製造治具204から取り出される(本発明の「取り外すステップ」の一例に相当する。)。
図45(a)は、捲き線250の側面図であり、図45(b)は平面図である。本実施の形態12の捲き線250の各部分の符号は、実施の形態5で述べた捲き線50の符号に200を足したものとする。尚、主要な符号についてのみ以下に説明する。
図45(a)、(b)に示すように、捲き回された平角線5は、実施の形態5と異なり、線材部250〜250と、渡り部251〜251、捲き始め部212、及び捲き終わり部213から構成されている。又、図45(a)に示すように、線材部250〜250において上下方向の中心軸Oを基準として上下方向の長さは同一となっている。
図45(b)の状態から、図46(a)の平面図に示すように各線材部250〜250が円周上に配置されるように各線材部が移動される。尚、本発明の「隣接する前記溝における、一方の前記溝の第1の組を構成するいずれかの溝部によって形成された部分と、他方の前記溝の前記いずれかの溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合い、前記一方の溝の第1の組を構成する他の溝部によって形成された部分と、前記他方の溝の前記他の溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合う状態から互いに遠ざかる状態になるように、前記捲き回された線材を形成する変形ステップ」とは、例えば、本実施の形態12の図46において示されているように、隣接する線材部250と線材部250における、辺部250cと辺部250cが隣り合い、辺部250aと辺部250aが遠ざかるように捲き線250を変形することに相当する。又、隣接する線材部250と線材部250における、辺部250aと辺部250aが隣り合い、辺部250cと辺部250cが遠ざかるように捲き線250を変形することにも相当する。
そして、図46(a)の平面図に示すように、線材部250については、辺部250aと辺部250cが、その最内周側の平角線5の面5a(図中P、Qで示す)が、4つの線材部で形成される円周の外周側に向くように90度捻られる。線材部250は線材部250と同様に形成される。
一方、線材部250については、辺部250aと辺部250cが、その最外周側の平角線5の面5a(図中v、wで示す)が4つの線材部で形成される円周の外周側に向くように90度捻られる。尚、線材部250は線材部250と同様である。このように捻った状態を図46(b)に示す。
そして、辺部250b及び辺部250dを、辺部250a及び辺部250cを基準にして外周側(矢印方向)に移動させる。辺部250b、250b、辺部250b、及び250d、辺部250b、250dについても同様に外周側に移動させ、各辺部を円周上に湾曲させる。各辺部を移動させ、湾曲させた状態を図47に示す。
以上の工程によって、図47に示した連続捲きU相コイル120を作成することが出来る。尚、連続捲きU相コイル120における捲き始め部212、捲き終わり部213、接続部214、接続部215は、図2の、捲き始め部12、捲き終わり部13、接続部14、接続部15に相当する。
各線材部と連続捲きU相コイル201の対応関係について説明する。捲き始め部212から数えて1番目のU相コイル16が、線材部250から形成され、2番目のU相コイル16´が線材部250から形成され、3番目のU相コイル16が線材部250から形成され、4番目のU相コイル16´が線材部250から形成される。又、渡り部251は、接続部214を構成し、渡り部251は、接続部215を構成している。尚、図47では、わかりやすくするために、接続部214、215を長く図示している。
又、1番目のU相コイル16の第1辺部16aは、辺部250aから形成され、第3辺部16cは辺部250cから形成される。2番目のU相コイル16´の第1辺部16a´は、辺部250cから形成され、第3辺部16c´は、辺部250aから形成される。
更に、3番目のU相コイル16の第1辺部16aは、辺部250aから形成され、第3辺部16cは辺部250cから形成される。4番目のU相コイル16´の第1辺部16a´は、辺部250cから形成され、第3辺部16c´は、辺部250aから形成される。
尚、実施の形態11で述べた連続捲きU相コイル製造治具200と同じ構成の治具を用いて、連続捲きV相コイル及び連続捲きW相コイルを製造することが出来る。連続捲きV相コイルを製造する場合には、上述した連続捲きU相コイルを製造する工程において図46(b)における辺部250〜250の外周側への移動を行わなければ良い。
又、連続捲きW相コイルを作成する場合には、上述した連続捲きU相コイルを製造する工程において図46(b)における辺部250〜250を外周側に移動せずに、内周側に移動すればよい。
尚、連続捲きU相コイル、連続捲きV相コイル、及び連続捲きW相コイルをステータ鉄芯100に挿入した際には、各コイルの高さは均一になるように形成される方が好ましい。そのため、辺部を外周側又は内周側に移動させる必要がある連続捲きU相コイル及び連続捲きW相コイルでは、連続捲きV相コイルに比べて、辺部を移動させる前の高さは高くなっている。すなわち、連続捲きV相コイル製造治具では、連続捲きU相コイル製造治具及び連続捲きW相コイル製造治具と比較して、底面部材の上下方向の長さが短くなることになる。
又、上述した実施の形態1〜12では、本発明の線材の一例として平角線5を用いたが、丸線等であってもよい。図56(a)に示すように、平角線5の代わりに丸線300を用いても良い。この場合本発明の積層面の一例は、丸線300間の中心を結ぶ線と垂直な平面301となる。又、図56(b)に示すように、丸線300を長さ方向に沿って複数配列したものを本発明の線材の一例として用いても良い。この場合、本発明の積層面の一例は点線で示す面302に相当する。
又、本発明に線材の一例として、図56(c)に示すように、3枚の平角線5を厚さ方向に重ねた線材600を用いても良い。このように、3枚の平角線5を重ねた場合、上述した実施の形態と比較して、捲き回す回数を3分の1に減らすことが出来る。
又、上記実施の形態では、ステータ用のコイル、コイルユニットについて説明したが、ローター用、リニアモーター用の各相のコイル、コイルユニットに対して適用しても良い。
本発明の連続捲きコイル、連続捲きコイル製造治具、及び連続捲きコイルの製造方法によれば、コストダウンを図ることが可能となり、モーターに用いるステータ、ローター、及び電機子等として有用である。
(a)本発明にかかる実施の形態におけるステータの斜視図、(b)本発明にかかる実施の形態のステータの平面図、(c)本発明にかかる実施の形態におけるステータの側面図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットの正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットの裏面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットを構成するU相コイルユニット11の正面斜視図 (a)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11の正面図、(b)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11の平面図、(c)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11の右側面図、(d)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11の左側面図 本発明にかかる実施の形態1における各コイル間を分離したU相コイルユニット11の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における第1コイル16の第1ターンから第3ターンを分離したU相コイルユニット11の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットを構成するU相コイルユニット11´の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットを構成するU相コイルユニット11´の裏面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における各コイル間を分離したU相コイルユニット11´の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットの接続部14の拡大図 (a)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11´の正面図、(b)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11´の平面図、(c)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11´の右側面図、(d)本発明にかかる実施の形態1におけるU相コイルユニット11´の左側面図 本発明にかかる実施の形態1における各コイル間を分離したU相コイルユニット11の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットの接続部15の拡大図 本発明にかかる実施の形態1における連続捲きU相コイルユニットの平面図 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるU相コイル16の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態1の変形例におけるU相コイル16´の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態2における連続捲きV相コイルユニットを構成するV相コイルユニット21の正面斜視図 (a)本発明にかかる実施の形態2におけるV相コイルユニット21の正面図、(b)本発明にかかる実施の形態2におけるV相コイルユニット21の平面図、(c)本発明にかかる実施の形態2におけるV相コイルユニット21の右側面図、(d)本発明にかかる実施の形態2におけるV相コイルユニット21の左側面図 本発明にかかる実施の形態2の変形例におけるV相コイル26の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態3における連続捲きW相コイルユニットを構成するW相コイルユニット31の正面斜視図 (a)本発明にかかる実施の形態3におけるW相コイルユニット31の正面図、(b)本発明にかかる実施の形態3におけるW相コイルユニット31の平面図、(c)本発明にかかる実施の形態3におけるW相コイルユニット31の右側面図、(d)本発明にかかる実施の形態3におけるW相コイルユニット31の左側面図 本発明にかかる実施の形態3のW相コイルユニット31の第1コイル36の正面斜視図 本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の正面斜視図 (a)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の正面図、(b)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の平面図、(c)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の右側面図、(d)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の左側面図、(e)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の底面図、(f)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の背面図 本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の分解斜視図 (a)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の側面図、(b)本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の一部分の平面図 本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の側面図 本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具の平面図 本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具に平角線を捲き回している状態を示す斜視図 本発明にかかる実施の形態4における連続捲きU相コイルユニット製造治具に平角線を捲き回している状態を示す平面図、 (a)のXX´間の断面図 本発明にかかる実施の形態5における捲き回された平角線を模式的に表した斜視図 本発明にかかる実施の形態5における捲き回された平角線を模式的に表した平面図 本発明にかかる実施の形態5における捲き回された平角線を模式的に表した側面図 本発明にかかる実施の形態5における捲き回された平角線から連続捲きU相コイルユニットを製造する工程を説明するための平面図 (a)〜(d)本発明にかかる実施の形態5における捲き回された平角線から連続捲きU相コイルユニットを構成するU相コイルユニット11を製造する工程を説明するための平面図 (a)〜(d)本発明にかかる実施の形態5における捲き回された平角線から連続捲きU相コイルユニットを構成するU相コイルユニット11´を製造する工程を説明するための平面図 本発明にかかる実施の形態6における連続捲きV相コイルユニット製造治具を模式的に表した側面図 本発明にかかる実施の形態7における捲き回された平角線を模式的に表した側面図 (a)〜(d)本発明にかかる実施の形態7における捲き回された平角線から連続捲きV相コイルユニットを構成するV相コイルユニット21を製造する工程を説明するための平面図 本発明にかかる実施の形態8における連続捲きW相コイルユニット製造治具を模式的に表した側面図 本発明にかかる実施の形態9における捲き回された平角線を模式的に表した側面図 (a)〜(d)本発明にかかる実施の形態9における捲き回された平角線から連続捲きW相コイルユニットを構成するW相コイルユニット31を製造する工程を説明するための平面図 本発明にかかる実施の形態10におけるステータを模式的に表した平面図 本発明にかかる実施の形態10におけるステータを模式的に表した平面図 本発明にかかる実施の形態10におけるステータの部分拡大図 本発明にかかる実施の形態10の変形例におけるステータの斜視図 本発明にかかる実施の形態11における連続捲きU相コイル製造治具を模式的に表した側面図 (a)本発明にかかる実施の形態12における捲き回された平角線を模式的に表した側面図、(b)本発明にかかる実施の形態12における捲き回された平角線を模式的に表した平面図 (a)、(b)本発明にかかる実施の形態12における捲き回された平角線から連続捲きU相コイルを製造する工程を説明するための平面図 本発明にかかる実施の形態12における連続捲きU相コイルの平面図 従来のステータの斜視図 従来のステータの部分拡大図 従来のステータ鉄芯に素線を捲き回す捲線装置の構成図 従来の素線を吐出する素線吐出装置の構成図 従来のステータにU相コイルのみを配置した部分拡大図 (a)本発明にかかる実施の形態10の変形例におけるU相コイルユニットの斜視図、(b)(a)の平面図 (a)本発明にかかる実施の形態10の変形例におけるV相コイルユニットの斜視図、(b)(a)の平面図 (a)本発明にかかる実施の形態10の変形例におけるW相コイルユニットの斜視図、(b)(a)の平面図 (a)〜(c)本発明にかかる線材の例を示す図
符号の説明
1 連続捲きU相コイルユニット
2 連続捲きV相コイルユニット
3 連続捲きW相コイルユニット
11 U相コイルユニット
12 捲き始め部
13 捲き終わり部
14 接続部
15 接続部
16 第1コイル
17 第2コイル
18 第3コイル
21 V相コイルユニット
31 W相コイルユニット

Claims (28)

  1. 対向する2つの辺を1つの組として少なくとも第1及び第2の組を有するコイル部材が、複数連続的に隣り合うように繋がっている連続捲きコイルであって、
    前記第1の組を構成する前記2つの辺における、前記線材の捲き始めと捲き終わりによって特定される各々の積層方向は、互いに実質上同一方向であり、
    前記隣り合っているコイル部材は、一方の前記コイル部材の前記第1の組を構成する一方の辺と、他方の前記コイル部材の前記第1の組を構成する他方の辺が隣り合っており、
    前記隣り合っている前記一方の辺と前記他方の辺とにおける前記積層方向は、実質上反対向きである、連続捲きコイル。
  2. 前記コイル部材は、単一のコイルであり、
    前記単一のコイルの捲き始めと捲き終わりが、前記コイル部材の捲き始めと捲き終わりにそれぞれ対応している、請求項1記載の連続捲きコイル。
  3. 前記コイルの、前記第2の組を構成する一方の辺と他方の辺における前記積層方向は、互いに実質上反対向きであり、且つ前記第1の組を構成する2辺の前記積層方向に対して実質上垂直方向である、請求項2記載の連続捲きコイル。
  4. 前記コイル部材は、複数のコイルが連続的に繋がっているコイルユニットであり、
    前記連続的に繋がっている複数のコイルの両端のコイルのうち、最初のコイルの捲き始めが、前記コイル部材の捲き始めに対応しており、
    前記両端のコイルのうち、最後のコイルの捲き終わりが、前記コイル部材の捲き終わりに対応している、請求項1記載の連続捲きコイル。
  5. 前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する一方の辺は、前記各々の一方の辺の積層面が互いに隣接するように配置されており、
    前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する他方の辺は、前記各々の他方の辺の積層面が互いに隣接するように配置されており、
    前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部又は少なくとも一部が互いに重なっており、
    前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面の垂直方向から見ると、前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面が、前記コイル間で全部又は少なくとも一部が互いに重なっている、請求項4記載の連続捲きコイル。
  6. 前記複数のコイルにおける各々の前記コイルは、前記第2の組を構成する一方の辺と他方の辺における前記積層方向が、互いに実質上反対向きであり、且つ前記第1の組を構成する2辺の前記積層方向に対して実質上垂直方向である、請求項5記載の連続捲きコイル。
  7. 前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する一方の辺の積層端面は、前記連続的に繋がっている前記コイル間で隣接しており、
    前記第2の組を構成する他方の辺の積層端面は、前記連続的に繋がっている前記コイル間で隣接している、請求項6記載の連続捲きコイル。
  8. 前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する一方の辺の一方の積層表面よりに、又は他方の積層表面よりに配置されている、請求項7記載の連続捲きコイル。
  9. 前記複数のコイルにおける各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記コイルユニットの前記第2の組を構成する中央の前記コイルよりに配置されている、請求項7記載の連続捲きコイル。
  10. 前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する2つの辺が、実質上円筒形状のステータのスロットに挿入される前記連続捲きコイルであって、
    前記複数のコイルユニットの各々の前記第1の組を構成する2つの辺における前記積層方向に対して垂直な方向の前記線材の幅が、前記スロットの幅以下であり、
    前記複数のコイルユニットの各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記ステータの外周側よりに配置されている、請求項8記載の連続捲きコイル。
  11. 前記複数のコイルにおける各々の前記第1の組を構成する2つの辺が、実質上円筒形状のステータのスロットに挿入される前記連続捲きコイルであって、
    前記複数のコイルユニットの各々の前記第1の組を構成する2つの辺における前記積層方向に対して垂直な方向の前記線材の幅が、前記スロットの幅以下であり、
    前記複数のコイルユニットの各々の前記第2の組を構成する2つの辺は、前記ステータの内周側よりに配置されている、請求項8記載の連続捲きコイル。
  12. 実質上円筒形状の、その中心軸に向かって形成された複数のコア及びスロットを有するステータコアと、
    連続捲きU相コイルユニットとして用いられる請求項10記載の連続捲きコイルと、
    連続捲きV相コイルユニットとして用いられる請求項9記載の連続捲きコイルと、
    連続捲きW相コイルユニットとして用いられる請求項11記載の連続捲きコイルとを備え、
    前記連続捲きU相コイルユニット、前記連続捲きV相コイルユニット、及び前記連続捲きW相コイルユニットは、前記スロットに各々のコイルユニットの前記第1の組を構成する2つの辺が挿入されることにより前記コアに装着されており、
    前記連続捲きU相コイルユニットは前記ステータの外周側よりに配置され、前記連続捲きW相コイルユニットは前記ステータの内周側よりに配置され、前記連続捲きV相コイルユニットは、前記連続捲きU相コイルユニット及び前記連続捲きW相コイルユニットの間に配置されており、
    前記連続捲きU相コイルユニット、前記連続捲きV相コイルユニット、及び前記連続捲きW相コイルユニットの、前記第1の組を構成する2つの辺の高さが一致している、ステータ。
  13. 前記線材は、平角線である、請求項1記載の連続捲きコイル。
  14. 前記平角線は、前記平角線の厚み方向に積層されている、請求項13記載の連続捲きコイル。
  15. 前記コイル部材は、1つ又は複数の線材が捲き回されて形成されている、請求項1記載の連続捲きコイル。
  16. 全周に一つ又は複数重ねた線材を巻き付けるための溝が複数形成された分解可能な連続捲きコイル製造治具であって、
    前記線材を1つの前記溝から隣り合う前記溝へと渡すためのわたり溝を備え、
    前記溝は、底面に向かう方向が実質上反対方向である2つの溝部を1つの組として、少なくとも第1及び第2の組を有し、
    前記複数の溝は、
    前記線材を捲き始める前記溝の第1の組の溝部の底面の位置を基準にして、前記捲き始める溝から遠い溝の前記第1の組の溝部の底面の位置の方が、近い溝の前記第1の組の溝部の底面の位置よりも大きくスライドしている、連続捲きコイル製造治具。
  17. 前記複数の溝が前記スライドしているとは、前記第1の組のうちのいずれか一方の溝部に前記線材を積層する際の積層方向に沿ってずれていることである、請求項16記載の連続捲きコイル製造治具。
  18. 前記スライドの幅は、1つの前記溝に捲き回される線材の積層数に対応している、請求項17記載の連続捲きコイル製造治具。
  19. 前記わたり溝は、前記第1の組のいずれか一方の溝部に設けられている、請求項16記載の連続捲きコイル製造治具。
  20. 各々の前記溝における、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が実質上一致している、請求項16記載の連続捲きコイル製造治具。
  21. 前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、
    前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向へのずれており、
    前記底面の位置の、前記積層方向と実質上同一方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されている、請求項16記載の連続捲きコイル製造治具。
  22. 前記所定数の溝における中央側の前記溝の方が、捲き始め及び捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、
    前記捲き始めの前記溝と前記捲き終わりの前記溝とにおける、前記第2の組を構成する一方の前記溝部の底面の位置及び他方の前記溝部の底面の位置は実質上一致しており、
    前記所定数の溝が所定の回数繰り返されている、請求項16記載の連続捲きコイル製造治具。
  23. 前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、
    前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、
    前記底面の位置の、前記積層方向と実質上反対方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されている、請求項16記載の連続捲きコイル製造治具。
  24. 請求項16記載の連続捲きコイル製造治具を用いて、連続捲きコイルを製造する連続捲きコイルの製造方法であって、
    1つ又は複数重ねた前記線材を、前記線材を捲き始める溝に配置し、所定の回数捲き回し、
    前記捲き回された前記線材を、その溝から前記わたり溝を経て、その溝に隣り合う前記溝に配置し、所定の回数捲き回す工程を前記複数の溝の数に基づいて行う捲き回しステップと、
    前記連続捲きコイル製造治具を分解し、捲き回された前記線材を取り外すステップと、
    隣接する前記溝における、一方の前記溝の第1の組を構成するいずれかの溝部によって形成された部分と、他方の前記溝の前記いずれかの溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合い、前記一方の溝の第1の組を構成する他の溝部によって形成された部分と、前記他方の溝の前記他の溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合う状態から互いに遠ざかる状態になるように、前記捲き回された線材を形成する変形ステップと、
    前記隣り合う部分を、それらの積層端面が対向するようにねじるステップとを備えた、連続捲きコイルの製造方法。
  25. 請求項16記載の連続捲きコイル製造治具を用いて、連続捲きコイルを製造する連続捲きコイルの製造方法であって、
    1つ又は複数重ねた前記線材を、前記線材を捲き始める溝に配置し、所定の回数捲き回し、
    前記捲き回された前記線材を、その溝から前記わたり部を経て、その溝に隣り合う前記溝に配置し、所定の回数捲き回す工程を前記複数の溝の数に基づいて行う捲き回しステップと、
    前記連続捲きコイル製造治具を分解し、捲き回された前記線材を取り外すステップと、
    隣接する所定数毎の前記溝における、一方の前記所定数の溝の前記第1の組を構成するいずれかの溝部によって形成された部分と、他方の前記所定数の溝の前記いずれかの溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合い、前記一方の所定数の溝の第1の組を構成する他の溝部によって形成された部分と、前記他方の所定数の溝の前記他の溝部に対応する溝部によって形成された部分が隣り合う状態から互いに遠ざかる状態になるように、前記捲き回された線材を形成する変形ステップと、
    前記隣り合う部分を、それらの積層端面が対向するようにねじるステップとを備えた、連続捲きコイルの製造方法。
  26. 前記連続捲きコイル製造治具は、前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、
    前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、前記底面の位置の、前記積層方向と実質上同一方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されており、
    前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集め、
    前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集めるステップを更に備えた、請求項25記載の連続捲きコイルの製造方法。
  27. 前記コイル製造治具は、前記所定数の溝における中央側の前記溝の方が、捲き始め及び捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面の位置が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、前記捲き始めの前記溝と前記捲き終わりの前記溝とにおける、前記第2の組を構成する一方の前記溝部の底面の位置及び他方の前記溝部の底面の位置は実質上一致しており、前記所定数の溝が所定の回数数繰り返されており、
    前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集め、
    前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集めるステップを更に備えた、請求項25記載の連続捲きコイルの製造方法。
  28. 前記連続捲きコイル製造治具は、前記所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上反対方向にずれており、
    前記線材の捲き始めから捲き終わりを基準にして、前記所定数の溝の次に配置されている、前記所定数と同数の所定数の溝における捲き始め側の前記溝の方が、捲き終わり側の前記溝よりも、前記第2の組を構成する2つの前記溝部の底面が、それぞれの前記溝部における前記線材の積層方向と実質上同一方向にずれており、前記底面の位置の、前記積層方向と実質上反対方向へのずれと、前記積層方向と実質上反対方向へのずれが周期的に繰り返されており
    前記所定数の溝における前記第2の組を構成する一方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集め、
    前記所定数の溝における前記第2の組を構成する他方の溝部によって形成された複数の部分を、底面の位置が前記線材の積層方向に対して最も反対方向に配置されている前記溝によって形成された部分の方向に寄せ集めるステップを更に備えた、請求項25記載の連続捲きコイルの製造方法。
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