JP2008108329A - ディスクチェンジャ−式の光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせる。
【解決手段】ロータリートレイが閉じられたときに、各光ディスクの空き容量の値が取得され、また、全光ディスクの空き容量の値が算出される。この後、全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間が算出される。次に、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、各光ディスクの空き容量の中で空き容量が一番少ない光ディスクが選択される。そして、前記選択された光ディスクはトレイオープン位置に移動され、ロータリートレイが開かれる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された光ディスクに対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャ−式の光ディスク装置に関し、特に、録画予約時に行われるディスク自動選択録画機能を有するディスクチェンジャ−式の光ディスク装置に関する。
近年、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)などの光ディスクに対してテレビ番組などの情報を記録したり、光ディスクに記録された情報を再生したりする光ディスク装置が普及している。また、光ディスク装置として、複数の光ディスクを載置でき、記録/再生の対象の光ディスクを交換することが可能なチェンジャー部を有し、このチェンジャー部に載置され、指定された光ディスクに対して情報の記録/再生を行う、所謂ディスクチェンジャー式の光ディスク装置も知られている。
ところで、従来からディスクチェンジャー式の光ディスク装置では、DVDなどの光ディスクに対して情報の記録/再生を行う光ディスク記録再生部と、アンテナからのテレビ放送信号を受信し、所望のチャンネルのテレビ放送信号を選択して映像音声信号として出力するチューナと、光ディスク記録再生部またはチューナから出力された映像音声信号を復号するデコーダと、チューナが受信可能な放送チャンネルを記憶すると共にシステムコントローラの動作に必要なプログラムなどを記憶するフラッシュROMと、デコーダで復号された映像信号をモニタ装置(テレビ受信機など)で表示可能な映像信号に変換する映像出力部と、デコーダで復号された音声信号をモニタ装置で出力可能な音声信号に変換する音声出力部と、リモコンから送信された赤外光の各種の指令信号を受信し、受信した赤外光の指令信号を電気信号の指令信号に変換し、この指令信号をシステムコントローラに入力するリモコン受信部と、装置全体を制御する前記システムコントローラとを備えている。
また、ディスクチェンジャー式の光ディスク装置における光ディスク記録再生部に備えられるディスクドライブ部のディスクドライブ部は、円周方向に例えば5個の光ディスクを載置できるディスク載置部を有するロータリートレイ(チェンジャートレイ)と、このロータリートレイのディスク載置部に載置された光ディスクが記録/再生位置にある光ディスクを、モータ軸を介して回転させるスピンドルモータと、光ディスクの記録面に対してレーザ光を光学レンズを介して照射すると共に、光ディスクの記録面からの反射光を光学レンズを介して受光することにより、光ディスクへの情報の書き込み/読み出しを光学的に行う光ピックアップと、この光ピックアップが固定され光ピックアップを光ディスクの半径方向に移動させるためのスレッドと、このスレッドを駆動させるためのステッピングモータとを備えている。
特開2002−369111号公報
ここで、従来のディスクチェンジャー式の光ディスク装置において、ユーザがテレビ番組の録画予約する際に行うDVDの選択操作について説明する。先ず、ロータリートレイにおいてディスク載置部に所定枚数の例えば5枚のDVDが載置できるように、ユーザがリモコンのトレイ開閉キーを操作して、ロータリートレイ上のディスク載置部のうち2つのディスク載置部が装置前面に出るようにトレイを前面方向に移動させ、ロータリートレイを少しずつ回転させて、ディスク載置部に5枚のDVDを載置する。そして、5枚のDVDのディスク載置部への載置が完了すると、ユーザが再びリモコンのトレイ開閉キーを操作することにより、トレイが装置内部に入り、ロータリートレイが閉じられる。
そして、ユーザは、録画予約したテレビ番組が全部録画できるDVDを探す必要があるので、一つ一つDVDを記録再生位置に設定する操作を行って、ディスク管理情報を読み出してディスク残量を調べて、録画予約された録画時間内に収まる録画可能時間を有するディスク残量を持つDVDを探して、該当するDVDが有れば、このDVDに対して録画できるように、録画モードなどの決定を行って、録画予約設定を行うが、該当するDVDが無ければ、ロータリートレイをオープンさせる操作を行い、録画予約された録画時間内に収まる録画可能時間を有するディスク残量を持つDVDと交換して、このDVDに対して録画できるように録画モードなどの決定を行って、録画予約設定を行う。しかし、このような録画予約設定の操作は、ユーザにとっては煩わしく、面倒であると言う課題があった。
なお、特許文献1に記載の従来技術は、記録予約情報が記録してある第1の記録媒体が挿入された場合、記録予約情報を読み取り、次に第1の演算手段で、読み出した記録予約情報から、予約記録総時間を求める。更に、第2の演算手段で、第1の記録媒体の空きデータ領域の容量を得る。そして、予約記録総時間と空きデータ領域の容量の割合から、第1の記録媒体の空きデータ領域の容量が不足する場合、記録媒体のドライブに対するチェンジャー手段を制御して記録対象を第1の記録媒体から第2の記録媒体に交換するように構成されている。
しかし、この従来技術は、記録予約時(録画予約時)に、録画予約時間内で収まる光ディスクを探し、録画予約時間内で収まる光ディスクが有れば、この光ディスクに対する録画モードを決定し、録画予約時間内で収まる光ディスクが無ければ、この光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせる機能を有していないので、上記のような課題を解決できるものではない。また、この従来技術は、記録予約(録画予約)によって記録(録画)を行う、いわゆる予約記録(予約録画)を行うための記録予約情報を記録させる前記第1の記録媒体が余分に必要となり、この第1の記録媒体を装填しなければ、予約記録を行うことができなくなるので、ユーザは余分な気遣いをしなけれならない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせる機能を有するディスクチェンジャー式の光ディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された光ディスクに対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャ−式の光ディスク装置において、前記ロータリートレイが閉じられたとき、前記ロータリートレイを回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから読み出したディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得する各空き容量取得手段と、前記取得した各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する全空き容量算出手段と、前記取得された各光ディスクの空き容量の値と前記算出された全光ディスクの空き容量の値とをメモリに格納する空き容量格納手段と、録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出する総予約録画時間算出手段と、前記メモリに格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段と、前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する総予約録画時間/録画可能時間比較手段と、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、前記メモリに格納されている各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択する少容量光ディスク選択手段と、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、前記ロータリートレイを開く制御を行うトレイ制御手段とを、有するシステムコントローラを備えたことを特徴とするディスクチェンジャ−式の光ディスク装置を提供する。
この構成において、ロータリートレイが閉じられたときに、各空き容量取得手段は、ロータリートレイを回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから順次にディスク管理情報を読み出し、各ディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得する。全空き容量算出手段は、前記取得された各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する。
次に、空き容量格納手段は、前記取得された各光ディスクの空き容量の値と前記算出された全光ディスクの空き容量の値とをメモリに格納する。ここで、この処理段階で既に録画予約されている場合、または録画予約されていない状態で録画予約操作によりが録画予約された場合、あるいは既に録画予約されている状態で、追加の録画予約がされた場合、総予約録画時間算出手段は、録画予約の総予約録画時間を算出する。
この後、録画可能時間算出手段は、メモリに格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する。次に、総予約録画時間/録画可能時間比較手段は、前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する。前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、少容量光ディスク選択手段は、メモリに格納されている各光ディスクの空き容量の値を読み出し、各空き容量の値の中で空き容量が一番少ない光ディスクを選択する。そして、トレイ制御手段は、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイを開く制御を行う。
この構成によれば、録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせることができるので、録画予約の録画時間が現在装填されている光ディスクの記録可能時間では足りない場合には、ロータリートレイがオープンすることにより、ユーザに録画予約の録画時間が足りないことを知らせることができる。また、空き容量の一番少ない光ディスクがトレイオープン位置に来るので、ユーザは、その光ディスクを空き容量が十分に有る別の光ディスクに交換すれば、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無い場合に、直ぐに対処することができる。
請求項2の発明は、複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された光ディスクに対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャ−式の光ディスク装置において、前記ロータリートレイが閉じられたときに、各光ディスクの空き容量の値を取得すると共に全光ディスクの空き容量の値を算出し、録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出すると共に、前記全光ディスクの空き容量に対する録画可能時間を算出し、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定したときに、前記各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択し、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、前記ロータリートレイを開く制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とするディスクチェンジャ−式の光ディスク装置を提供する。
この構成において、ロータリートレイが閉じられたときに、各光ディスクの空き容量の値が取得され、また、全光ディスクの空き容量の値が算出される。この後、全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間が算出される。次に、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、各光ディスクの空き容量の値の中で空き容量が一番少ない光ディスクが選択される。そして、前記選択された光ディスクはトレイオープン位置に移動され、ロータリートレイが開かれる。
この構成によれば、録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせることができるので、録画予約の録画時間が現在装填されている光ディスクの記録可能時間では足りない場合には、ロータリートレイがオープンすることにより、ユーザに録画予約の録画時間が足りないことを知らせることができる。また、空き容量の一番少ない光ディスクがトレイオープン位置に来るので、ユーザは、その光ディスクを空き容量が十分に有る別の光ディスクに交換すれば、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無い場合に、直ぐに対処することができる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記システムコントローラは、前記ロータリートレイが閉じられたとき、前記ロータリートレイを回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから読み出したディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得する各空き容量取得手段と、前記取得した各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する全空き容量算出手段と、前記取得された各光ディスクの空き容量の値と前記算出された全光ディスクの空き容量の値とをメモリに格納する空き容量格納手段と、録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出する総予約録画時間算出手段と、前記メモリに格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段と、前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する総予約録画時間/録画可能時間比較手段と、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、前記メモリに格納されている各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択する少容量光ディスク選択手段と、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、前記ロータリートレイを開く制御を行うトレイ制御手段とを有する。
したがって、前記システムコントローラは、各空き容量取得処理、全空き容量算出処理、空き容量格納処理、総予約録画時間算出処理、録画可能時間算出処理、総予約録画時間/録画可能時間比較処理、少容量光ディスク選択処理、およびトレイ制御処理を実現でき、これにより、録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせることができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るディスクチェンジャ−式の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
このディスクチェンジャ−式の光ディスク装置1は、DVDなどの光ディスク3に対して情報の記録/再生を行う光ディスク記録再生部2と、図示しないアンテナからのテレビ放送信号を受信し、所望のチャンネルのテレビ放送信号を選択して映像音声信号として出力するチューナ4と、光ディスク記録再生部2またはチューナ4から出力された映像音声信号を復号するデコーダ5と、チューナ4が受信可能な放送チャンネルを記憶すると共にシステムコントローラ10の動作に必要なプログラムなどを記憶するフラッシュROM6と、デコーダ5で復号された映像信号をモニタ装置(テレビ受信機など)12で表示可能な映像信号に変換する映像出力部7と、デコーダ5で復号された音声信号をモニタ装置12で出力可能な音声信号に変換する音声出力部8と、リモコン11から送信された赤外光の各種の指令信号を受信し、受信した赤外光の指令信号を電気信号の指令信号に変換し、この指令信号をシステムコントローラ10に入力するリモコン受信部9と、装置全体を制御する前記システムコントローラ10とを備えている。
なお、ディスクチェンジャー式の光ディスク装置1は、複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された各光ディスクに対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャー付きのDVDレコーダである。
システムコントローラ10は、本実施形態の特徴として、ロータリートレイ30が閉じられたとき、ロータリートレイ30を回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから読み出したディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得する各空き容量取得手段と、前記取得した各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する全空き容量算出手段と、前記取得された各光ディスクの空き容量の値と前記算出された全光ディスクの空き容量の値とをフラッシュROM6に格納する空き容量格納手段と、録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出する総予約録画時間算出手段と、フラッシュROM6に格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段と、前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する総予約録画時間/録画可能時間比較手段と、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、フラッシュROM6に格納されている各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択する少容量光ディスク選択手段と、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイ30を開く制御を行うトレイ制御手段とを有する。
図2は本実施形態のディスクチェンジャー式の光ディスク装置における光ディスク記録再生部に備えられるディスクドライブ部の構成を示すブロック図である。このディスクドライブ部は、円周方向に例えば5個の光ディスクを載置できるディスク載置部を有するロータリートレイ30と、このロータリートレイ30のディスク載置部に載置された光ディスクが記録/再生位置にある光ディスク3を、モータ軸29を介して回転させるスピンドルモータ28と、光ディスク3の記録面に対してレーザ光を光学レンズ25aを介して照射すると共に、光ディスク3の記録面からの反射光を光学レンズ25aを介して受光することにより、光ディスク3への情報の書き込み/読み出しを光学的に行う光ピックアップ25と、この光ピックアップ25が固定され光ピックアップ25を光ディスク3の半径方向に移動させるためのスレッド26と、このスレッド26を駆動させるためのステッピングモータ27とを備えている。
また、このディスクドライブ部は、記録再生アンプ20、光ディスク信号処理回路21、ATAPI処理回路22、光ピックアップ制御回路23、およびマイコン24を備えている。これらの構成要素の詳細については、次の動作説明で述べる。特に、光ディスク信号処理回路21は、ロータリートレイ30のディスク載置部に載置され設定された光ディスクに対して信号処理を行うことができる機能も有している。
先ず、サーボ制御について説明する。光ディスク3はスピンドルモータ28によって回転制御される一方、ステッピングモータ27の制御により、スレッド26が移動し、これに伴って光ピックアップ25が移動することで、光ディスク3上の書き込み位置もしくは読み出し位置がほぼ決定される。更に、光ピックアップ25内部の制御機能により細やかな位置制御が行われる。記録時および再生時には、光ディスク3からの反射光が、光学レンズ25aを通じて入射され、光ピックアップ25で読み取られて電気信号に変換され、この電気信号は、記録再生アンプ20で増幅された後、光ピップアップ制御回路23に入力され、この光ピックアップ制御回路23からの制御信号に従ってステッピングモータ27に対してフィードバック制御をかけるようになっている。
次に、記録/再生時の動作について説明する。記録時は、チューナ4(図1参照)からの映像音声信号が図示しない信号処理回路で所定処理されて入出力端子19に入力された記録情報(MPEGストリーム)は、ATAPI処理回路22で処理された後、光ディスク信号処理回路21で記録信号に変換される。そして、その記録信号は、記録再生アンプ20を介して光ピックアップ25に入力され、これにより、レーザ光が光学レンズ25aを通じて光ディスク3の記録面に照射され、光ディスク3に記録情報が記録される。
再生時は、光ディスク3からの反射光が、光学レンズ25aで受光した光ピックアップ25で読み取られて電気信号に変換された後、その電気信号は記録再生アンプ20で増幅される。そして、増幅された電気信号は、光ディスク信号処理回路21でMPEGストリームに戻され、このMPEGストリームは、ATAPI処理回路22を介して入出力端子19から出力されてデコーダ5に供給される。マイコン24は、ATAPI処理回路22、光ディスク信号処理回路21、および光ピックアップ制御回路23を制御する。
図3は本実施形態においてディスクチェンジャートレイの簡略化した平面図である。図3において、トレイ31の上側には、光ディスクが載置されて設定される5個のディスク載置部301〜305が円周方向に一定間隔を置いて配置されたカルーセル型のロータリートレイ30が配設されている。トレイ31は、装置本体の前面に対して前後方向に移動し、それに伴って、ロータリートレイ30も前後方向に移動する。ロータリートレイ30の下側には、光ピックアップ25が図示しないチャッキング機構によって上下移動可能に配設されている。
図4は本実施形態においてロータリートレイを閉じてから録画予約による録画が開始するまでの間の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図3を参照してロータリートレイを閉じてから録画予約による録画が開始するまでの間の処理について説明する。
先ず、ロータリートレイ30においてディスク載置部301〜305に5枚の光ディスク(DVD)が載置できるように、ユーザがリモコン11のトレイ開閉キーを操作して、ロータリートレイ30上のディスク載置部301〜305のうち2つのディスク載置部が装置前面に出るようにトレイ31を前面方向に移動させ、ロータリートレイ30を少しずつ回転させて、ディスク載置部301〜305に5枚の光ディスクを載置する。そして、5枚の光ディスクのディスク載置部301〜305への載置が完了すると、再びリモコン11のトレイ開閉キーを操作することにより、トレイ31が装置内部に入ると、システムコントローラ10は、ロータリートレイ30が閉じられたことを検知する(ステップS1)。
ロータリートレイ30が閉じられたときに、システムコントローラ10の各空き容量取得手段は、ロータリートレイ30を回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから順次にディスク管理情報を読み出し(ステップS2)、全ディスク管理情報の読み出しが完了すると(ステップS3)、各ディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得すると共に(ステップS4)、システムコントローラ10の全空き容量算出手段は、前記取得された各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する(ステップS4)。
次に、システムコントローラ10の空き容量格納手段は、前記取得された各光ディスクの空き容量の値(各空き容量の値)と前記算出された全光ディスクの空き容量の値(全空き容量の値)とをフラッシュROM6に格納する(ステップS5)。なお、各空き容量の値は、各光ディスクのディスク管理情報をそれぞれ読み出したときに、当該ディスク管理情報から当該光ディスクの空き容量の値を取得し、順次フラッシュROM6に格納させても良い。
ここで、この処理段階で既に録画予約されている場合(ステップS6でのYes)、または録画予約されていない状態で(ステップS6でのNo)リモコン11の録画予約操作によりが録画予約された場合(ステップS7でのYes)、あるいは既に録画予約されている状態で(ステップS6でのYes)追加の録画予約がされた場合(ステップS7)、システムコントローラ10の総予約録画時間算出手段は、録画予約の総予約録画時間を算出する(ステップS8)。
この後、システムコントローラ10の録画可能時間算出手段は、フラッシュROM6に格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する(ステップS9)。前記所望の録画モードとは、ユーザが好む画質で録画したい場合に、ユーザがリモコン11を操作して設定された録画モードを言う。したがって、録画モードを画質の悪い録画モードに設定すれば、録画可能時間が多くなり、録画モードを画質の良い録画モードに設定すれば、録画可能時間が少なくなるので、録画可能時間算出手段は、ユーザが所望する録画モードでの録画可能時間を算出する。
次に、システムコントローラ10の総予約録画時間/録画可能時間比較手段は、前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する(ステップS10)。前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、システムコントローラ10の少容量光ディスク選択手段は、フラッシュROM6に格納されている各光ディスクの空き容量の値を読み出し、各空き容量の値の中で空き容量が一番少ない光ディスクを選択する(ステップS11)。
この後、システムコントローラ10のトレイ制御手段は、光ディスク記録再生部2を制御して、図示しないトレイモータを駆動させることによってロータリートレイ30を回転させ、前記選択された光ディスクが載置されているディスク載置部をトレイオープン位置に移動させることによって、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイ30を開く(ステップS12)。
ロータリートレイ30が開かれると、ユーザは前記選択された光ディスクを取り出し、空き容量が十分に有る別の光ディスクをディスク載置部に載置し、リモコン11のトレイ開閉キーを操作することにより、ロータリートレイが閉じられると、ステップS2の処理に戻り、以下同様な処理が実行される。そして、ステップS10において、総録画時間が録画可能時間内に収まったときには、録画処理に移行し、録画開始時間が来ると、録画予約されたテレビ番組が空き容量の有る光ディスクに自動的に録画されることになる。
以上説明したように本実施形態によれば、録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせることができるので、録画予約の録画時間が現在装填されている光ディスクの記録可能時間では足りない場合には、ロータリートレイがオープンすることにより、ユーザに録画予約の録画時間が足りないことを知らせることができる。また、空き容量の一番少ない光ディスクがトレイオープン位置に来るので、ユーザは、その光ディスクを空き容量が十分に有る別の光ディスクに交換すれば、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無い場合に、直ぐに対処することができる。なお、本実施形態では、現在装填されている光ディスクが5枚であるとして説明したが、現在装填されている光ディスクの枚数が4枚や3枚あるいは2枚であっても、空き容量の一番少ない光ディスクがトレイオープン位置に来ることになる。
本発明は、複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された光ディスク(DVD)に対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャ−式の光ディスク装置(ディスクチェンジャー式DVDレコーダ)に利用可能であり、録画予約時に、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクを探し、録画予約の録画時間が録画可能時間内に収まる光ディスクが無ければ、これらの光ディスクのうちで空き容量が一番少ない光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、ロータリートレイをオープンさせる。
本発明の一実施形態に係るディスクチェンジャ−式の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 前記実施形態のディスクチェンジャー式の光ディスク装置における光ディスク記録再生部に備えられるディスクドライブ部の構成を示すブロック図である。 前記実施形態においてディスクチェンジャートレイの簡略化した平面図である。 前記実施形態においてロータリートレイを閉じてから録画予約による録画が開始するまでの間の処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
3 光ディスク
6 フラッシュROM(メモリ)
10 システムコントローラ(各空き容量取得手段、全空き容量算出手段、空き容量格納手段、総予約録画時間算出手段、録画可能時間算出手段、総予約録画時間/録画可能時間比較手段、少容量光ディスク選択手段、トレイ制御手段)
30 ロータリートレイ

Claims (3)

  1. 複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された光ディスクに対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャ−式の光ディスク装置において、
    前記ロータリートレイが閉じられたとき、前記ロータリートレイを回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから読み出したディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得する各空き容量取得手段と、
    前記取得した各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する全空き容量算出手段と、
    前記取得された各光ディスクの空き容量の値と前記算出された全光ディスクの空き容量の値とをメモリに格納する空き容量格納手段と、
    録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出する総予約録画時間算出手段と、
    前記メモリに格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段と、
    前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する総予約録画時間/録画可能時間比較手段と、
    前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、前記メモリに格納されている各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択する少容量光ディスク選択手段と、
    前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、前記ロータリートレイを開く制御を行うトレイ制御手段とを、有するシステムコントローラを備えたことを特徴とするディスクチェンジャ−式の光ディスク装置。
  2. 複数の光ディスクを載置できるロータリートレイを有し、このロータリートレイを回転させて記録/再生位置に設定された光ディスクに対して情報の記録/再生を行うディスクチェンジャ−式の光ディスク装置において、
    前記ロータリートレイが閉じられたときに、各光ディスクの空き容量の値を取得すると共に全光ディスクの空き容量の値を算出し、録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出すると共に、前記全光ディスクの空き容量に対する録画可能時間を算出し、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定したときに、前記各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択し、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、前記ロータリートレイを開く制御を行うシステムコントローラを備えたことを特徴とするディスクチェンジャ−式の光ディスク装置。
  3. 前記システムコントローラは、前記ロータリートレイが閉じられたとき、前記ロータリートレイを回転させて各光ディスクを記録/再生位置に設定して、各光ディスクから読み出したディスク管理情報により各光ディスクの空き容量の値を取得する各空き容量取得手段と、前記取得した各光ディスクの空き容量の値を加算して全光ディスクの空き容量の値を算出する全空き容量算出手段と、前記取得された各光ディスクの空き容量の値と前記算出された全光ディスクの空き容量の値とをメモリに格納する空き容量格納手段と、録画予約がされている場合、または録画予約された場合、あるいは録画予約されている状態で追加録画予約された場合に、録画予約の総予約録画時間を算出する総予約録画時間算出手段と、前記メモリに格納されている全光ディスクの空き容量の値に対する所望の録画モードでの録画可能時間を算出する録画可能時間算出手段と、前記総予約録画時間と前記録画可能時間とを比較し前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えるか否かを判定する総予約録画時間/録画可能時間比較手段と、前記総予約録画時間が前記録画可能時間を超えると判定されたときに、前記メモリに格納されている各光ディスクの空き容量の値に基づいて空き容量が一番少ない光ディスクを選択する少容量光ディスク選択手段と、前記選択された光ディスクをトレイオープン位置に移動させ、前記ロータリートレイを開く制御を行うトレイ制御手段とを有することを特徴とする請求項2に記載のディスクチェンジャ−式の光ディスク装置。
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