(1.システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態による商品情報検索支援システムの構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態による商品情報検索支援システムは、商品情報のうち特に医薬品の商品情報、すなわち医薬品情報の検索を支援するシステムとして構築されており、例えば、医薬品情報検索支援システム101〜105の5通りの構成を採る。医薬品情報検索支援システム101、102、103および端末装置1b、1cは何れも、病院内に設置して用いられるほか、薬局、一般家庭にも設置される。医師、看護師、薬剤師などの医療従事者のみならず、患者やその家族などの一般人、さらには医学生、薬学生と幅広い利用者に、医薬品に関する情報の入手を支援し、それによって、医療過誤、医療ミスを防止し、医療の向上に資するものである。
医薬品情報検索支援システム101は、端末装置として構成されている。すなわち、医薬品情報検索支援システム101は、端末本体1aと、データベース10とプログラム2とを有している。ここで、データベース10とプログラム2は、例えばハードディスク等の記憶媒体に記憶されるデータおよびプログラムのうち、それぞれデータベースとアプリケーションプログラムとを、便宜上分けて表したものである。すなわち、端末本体1aは、汎用のプログラムを搭載した汎用のパーソナルコンピュータなどの端末装置そのものである。
医薬品情報検索支援システム101は、インターネット5に接続されることにより、医薬品情報をアップロードして提供するウェブサーバ9a〜9eにアクセスすることが可能となっている。端末本体1aは、ウェブサーバ9a〜9eにアクセスしてウェブデータをダウンロードするブラウザを搭載している。
ウェブサーバ9a〜9eはそれぞれ、アップロードしたウェブデータやその元になるデータを蓄積したデータベース部8a〜8e、およびサーバ本体7a〜7eを有している。端末本体1aについて述べたところと同様に、サーバ本体7a〜7eはいずれも、汎用のウェブサーバコンピュータなどのサーバ装置そのものである。
医薬品情報検索支援システム102は、端末装置1b、サーバとしての医薬品情報検索支援システム103、およびそれらを接続するLAN(Local Area Network)6を有している。LAN6は、ルータを通じてインターネット5に接続されている。医薬品情報検索支援システム103は、サーバ本体4,データベース10、およびプログラム2を有している。サーバ本体4は、汎用のウェブサーバコンピュータなどのサーバ装置そのものである。端末装置1bは、ブラウザを搭載しており、LAN6を通じて医薬品情報検索支援システム103にアクセスすることにより検索支援を受けつつ、ウェブサーバ9a〜9eにアップロードされている医薬品情報等のウェブデータを、インターネット5を通じてダウンロードすることが可能となっている。
医薬品情報検索支援システム104は、医薬品情報検索支援システム103と同様にサーバとして構築されているが、医薬品情報検索支援システム103とは異なりインターネット5に接続されている。サーバ本体3も、サーバ本体4と同様に、汎用のウェブサーバコンピュータなどのサーバ装置そのものである。汎用の端末装置1cは、インターネット5に接続されることにより医薬品情報検索支援システム104にアクセスし、それによって検索支援を受けつつ、ウェブサーバ9a〜9eにアップロードされている医薬品情報等のウェブデータを、インターネット5を通じてダウンロードすることが可能となっている。端末装置1c、医薬品情報検索支援システム104、およびそれらを接続するインターネット5は、もう一つの医薬品情報検索支援システム105を構成する。
図2は、医薬品情報検索支援システム101のハードウェア構成を示すブロック図である。端末本体1a、端末装置1bおよび1c、ならびに医薬品情報検索支援システム103および104の構成も、同様に図示される。医薬品情報検索支援システム101は、コンピュータとして構成されており、主要回路部12、入力装置11、表示装置13及びハードディスク装置(HDD)14を有している。また、主要回路部12は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理部)21、ROM(Read
Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、インタフェース(I/F)24、及び読取装置25を有している。
CPU21は、ROM22及びRAM23に格納されたプログラムを実行する。ROM22には、例えば、医薬品情報検索支援システム101の立ち上げ直後にOS(Operating System)の起動やハードウェアの設定を行うBIOS(Basic
Input Output System)が格納されている。RAM23には、ハードディスク装置14に保存されているOS、アプリケーション等が必要に応じて展開され、CPU21による実行に供される。RAM23は、CPU21が処理を実行する際に生成されるデータを、一時的に格納するワークメモリとしても用いられる。
インタフェース(I/F)24は、不図示のIDE(Integrated Device Electronics)コントローラ、LANコントローラ、レガシー入出力コントローラなどを有しており、これらの回路を通じて、入力装置11等の外部装置がCPU21に接続される。CPU21、ROM22、RAM23及びインタフェース24は、バスライン26を通じて互いに接続されている。
入力装置11は、例えばキーボード、マウスなどを含み、操作者が手操作によりデータを入力するための装置である。表示装置13は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)装置であり、画像データを目視可能な画像として表示する装置である。ハードディスク装置14は、OS、アプリケーション等を格納すると共に、検索支援に要するデータベース10を格納する。読取装置25は、プログラムやデータを記録したCD−ROM等の記録媒体27から、記録された内容を読み取る装置である。医薬品情報検索支援システム101は、例えばLAN15を通じてインターネット5に接続され、TCP/IPプロトコルによる通信を実現する。LAN15は、インタフェース24に含まれているLANコントローラを通じてバスライン26に接続される。
図3は、端末本体1aが検索可能な医薬品情報とその在処を示すブロック図である。端末本体1aのみならず端末装置1bおよび1cも、同様の医薬品情報を検索可能である。検索可能な医薬品情報には、基本情報資料30、類薬情報資料40および実用情報資料50が含まれる。基本情報資料30は、医薬品情報のいわば一次情報であり、添付文書31、インタビューフォーム32、総合製品情報概要33、申請資料概要・審査報告書35、および文献・研究報告書36を含んでいる。添付文書31は、公的機関が自身のウェブサイトに公開している資料である。これに対して、インタビューフォーム32および総合製品情報概要33は、医薬品ごとにその製薬企業が自社のウェブサイトに公開している資料である。申請資料概要・審査報告書35は、添付文書31と同様に、公的機関が自身のウェブサイトに公開している資料である。文献・研究報告書36は、諸機関が、紙ベースで保有しその複製物を提供している資料である。
インタビューフォームおよび総合製品情報概要の中には、ウェブサイトに公開されておらず、製薬企業が紙媒体34の形式で提供しているものも存在する。紙媒体34は、インターネット5を介することなくPDFファイル等の電子データの形式で、ユーザからの申込みに応じて個別に提供される資料をも含んでいる。図3において、インタビューフォーム32および総合製品情報概要33は、インタビューフォームおよび総合製品情報概要のうち、ウェブサイトに公開されているものを指している。基本情報資料30のうち、文献・研究報告書36および紙媒体34については、端末本体1a等は直接には取得することはできない。
類薬情報資料40には、同種同効医薬品41、後発医薬品42、補完インタビューフォーム43、補完総合製品情報概要44および文献・研究報告書概要45が含まれる。これらの資料41〜45は、データベース10内に置かれるもので、基本情報資料30にもとづいて、データベース10の構築者によって複製され、電子データに変換され、あるいは加工されたものである。
同種同効医薬品41は、添付文書31等の情報から要点を抽出してなる要約を、互いに同種同効の関係にある医薬品の間で対比可能に表示するための資料である。また、後発医薬品42は、添付文書31等の情報から要点を抽出してなる要約を、先発・後発の関係にある医薬品の間で互いに対比可能に表示するための資料である。したがって、同種同効医薬品41および後発医薬品42は、同種同効の関係にある医薬品同士を関連づけたテーブルと、先発・後発の関係にある医薬品同士を関連づけたテーブルと、医薬品ごとにその要約を関連づけたテーブルとを含んでおり、両者は不可分である。これらの同種同効医薬品41および後発医薬品42は、データベース10の構築者によって作成される。
補完インタビューフォーム43は、紙媒体34により個別に提供されるインタビューフォームを電子データの形式でデータベース10に蓄積したものである。同様に、補完総合製品情報概要44は、紙媒体34により個別に提供される総合製品情報概要を電子データの形式でデータベース10に蓄積したものである。また、文献・研究報告書概要45は、紙媒体で提供される文献・研究報告書36の情報から要点を抽出してなる要約を、電子データの形式でデータベース10に蓄積したものである。これらの補完資料43、44および文献・研究報告書概要45は、データベース10の構築者が、紙媒体34等による情報を個別に収集し、複製したり電子データへ変換したりすることによって作成される。
補完インタビューフォーム43および補完総合製品情報概要44は、インタビューフォームおよび総合製品情報概要のうち、インターネット5を通じて取得することのできないいわば欠落部分を、データベース10内に取り込むことによって補完するものである。それによって端末本体1aは、すべての医薬品について、インタビューフォームおよび補完総合製品情報概要を、ウェブサイト上のインタビューフォーム32および総合製品情報概要33と同様に取得することが可能となる。また、文献・研究報告書概要45は、端末本体1aが、本来紙媒体でのみ提供される文献・研究報告書36を、ウェブサイト上の情報と同様に取得することを可能にする。このように、補完資料43〜45によって、端末本体1aは、すべての医薬品について、すべての基本情報を、ウェブサイト上の情報と同様に、取得することが可能となっている。
実用情報資料50は、治療の場面で有用な情報を提供するもので、くすりのしおり51、診断と治療53および医学百科52を含んでいる。これらの資料51〜53は、インターネット5上のウェブサイトに個別に公開されている。くすりのしおり51は、くすりの適正使用協議会が作成し自身のウェブサイトにアップロードしている医薬品情報であり、患者や介護者等の一般人向けに編集されたものである。診断と治療53は、米国で100年以上の歴史をもって編集が続けられている「メルクマニュアル」の日本語訳であり、万有製薬株式会社が自社のウェブサイト上にアップロードしているものである。診断と治療53は、主として医師等の医療従事者の利用に供される。医学百科52は、専門家向けの情報である診断と治療53を一般人向けに編集したものであり、万有製薬株式会社が自社のウェブサイト上にアップロードしているものである。
図4は、医薬品情報検索支援システム101のソフトウェア構成の一例を模式的に示す説明図である。医薬品情報検索支援システム101には、OS60、ブラウザ61、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーション)62(または2)、DBMS(DataBase Management System;データベース管理システム)63およびデータベース10が搭載されている。
OS60は、その上で動作するブラウザ61、アプリケーション62(または2)およびDBMS63などの実行管理や、周辺機器の制御等を行う汎用の制御プログラムである。OS60の例として、“Linux(登録商標)”や “Windows(登録商標)”が挙げられる。ブラウザ61は、指定されたURL(Uniform Resource Locator)へ、HTML(Hyper Text
Markup Language)或いはXML(eXtensible Markup Language)等で記述されたファイルを要求し、受信したHTMLファイル等に記述された言語を解読し、当該言語に基づいて画像を表示したり、HTMLファイル等に貼り付けられたスクリプトやアプレットという小型のアプリケーションを実行したりする汎用のプログラムである。ブラウザ61の例として、“Microsoft”社の “Internet Explorer”を挙げることができる。
アプリケーション62は、医薬品情報検索支援システム101に特有の検索支援処理を実現するアプリケーションレベルのプログラムであり、図1に示したプログラム2に該当する。アプリケーション62が実現する特有の処理については、後に詳述する。データベース10は、図3に一部記載し、後に詳述するように、医薬品情報の検索支援を実現するための各種のデータを蓄積したものであり、ハードディスク装置14(図2)に格納されている。DBMS63は、アプリケーション62の指示に従って、データベース10を操作する汎用のプログラムである。DBMS63の例として、“MySQL(登録商標)”を挙げることができる。
アプリケーション62は、本発明の商品情報検索支援プログラムの一実施形態に該当する。また、アプリケーション62にデータベース10を含めたプログラムも、本発明の商品情報検索支援プログラムの一実施形態に該当する。アプリケーション62およびデータベース10は、CD−ROM等の記録媒体27(図2)を通じて供給することも、LAN15やインターネット5等の伝送媒体を通じて供給することも可能である。アプリケーション62を記録した記録媒体27、あるいはさらにデータベース10をも記録した記録媒体27は、本発明の商品情報検索支援プログラム記録媒体の一実施形態に該当する。アプリケーション62だけでなく、OS61あるいはDBMS63等の他のプログラムも、同様の経路で供給することが可能である。
記録媒体27等に記録されたプログラムは、読取装置25を通じて端末本体1aに読み込まれ、ハードディスク装置14へ格納される。LAN6,15等の伝送媒体を通じて供給されるプログラムは、インタフェース24を通じて受信され、ハードディスク装置14に格納される。伝送媒体は、有線の伝送媒体に限られず、無線の伝送媒体であっても良い。また、伝送媒体は通信線路のみでなく、例えばルータなど、通信線路を中継する中継装置をも含む。
図5は、端末装置1cおよび医薬品情報検索支援システム104のソフトウェア構成の一例を模式的に示す説明図である。端末装置1bおよび医薬品情報検索支援システム103のソフトウェア構成も、同様に図示される。端末装置1cには、汎用のOS60および汎用のブラウザ61が搭載されている。ウェブサーバとして機能する医薬品情報検索支援システム104には、汎用のOS66、汎用のWEB(ウェブ)サーバソフトウェア67、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーション)68、汎用のDBMS63、およびデータベース10が搭載されている。
OS66は、ウェブサーバとしての機能を有する医薬品情報検索支援システム104の制御プログラムであり、ネットワークOSが用いられる。ネットワークOSの例として、既述の“Linux”が挙げられる。WEBサーバソフトウェア67は、WEBサーバ機能を実現するためのソフトウェアである。WEBサーバソフトウェア67の例として、
“Linux”の上で動作する“Apache”を挙げることができる。
アプリケーション68は、ブラウザ61からの要求に応じて、医薬品情報検索支援システム104に特有の検索支援処理を実現するアプリケーションである。アプリケーション68は、例えば、CGI(Common Gateway Interface)又はサーバサイドスクリプトなどのインタフェースプログラムを含んでいる。CGIとして、例えば“Perl”(Practical Extraction and Report
Language)を挙げることができる。また、サーバサイドスクリプトとして、例えば“PHP”(Hypertext Preprocessor)が挙げられる。汎用のプログラムであるDBMS63は、アプリケーション68の指示に従って、データベース10を操作する。
アプリケーション68、あるいはアプリケーション68から汎用インタープリタ“Perl”等の汎用プログラムを除いた部分は、本発明の商品情報検索支援プログラムの一実施形態に該当する。また、それらにデータベース10を含めたプログラムも、本発明の商品情報検索支援プログラムの一実施形態に該当する。それらのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体27(図2)を通じて供給することも、LAN15やインターネット5等の伝送媒体を通じて供給することも可能である。それらのプログラムを記録した記録媒体27は、本発明の商品情報検索支援プログラム記録媒体の一実施形態に該当する。
図6は、端末装置1cとウェブサーバとしての医薬品情報検索支援システム104とが、インターネット5によって接続されて成る医薬品情報検索支援システム105の構成を、機能に基づいて示すブロック図である。ブラウザ部70は、ブラウザ61がコンピュータに読み込まれることにより、コンピュータのハードウェア資源と協働することによって実現する端末装置1cの機能に対応する。構成要素70〜96は、データベース10を含むアプリケーション2がコンピュータに読み込まれることにより、コンピュータのハードウェア資源と協働することによって実現する医薬品情報検索支援システム104に特有の機能に対応している。
なお、医薬品情報検索支援システム101の構成は、入力装置11およびブラウザ部70と、構成要素72〜96との間にインターネット5が介在しない点を除いて、図6と同様に表される。同様に、医薬品情報検索支援システム102の構成は、インターネット5に代えてLAN6が介在する点を除いて、図6と同様に表される。
図6に示すように、医薬品情報検索支援システム104は、データ記憶部71、入力受付部72および出力部95を備えている。データ記憶部71は、データベース10を含むデータを記憶する構成要素であり、例えばHDD装置14によって実現される。
入力受付部72は、入力装置11あるいはブラウザ部70から命令やデータの入力を受け付けるとともに、受け付けた命令やデータに基づいて処理を行う構成要素である。また、出力部95は、ブラウザ部70へ命令やデータを出力したり、出力の前に必要な処理を行ったりする構成要素である。
入力受付部72および出力部95とブラウザ部70との間で行われる命令やデータのやり取りは、HTMLファイルに命令(URLやプログラムなど)を貼り付けておき、これを出力部95からブラウザ部70へ受け渡すことによって実現することも可能である。例えば、HTMLファイルを受け取ったブラウザ部70は、ユーザによる入力装置11の操作に基づいて、HTMLファイルに貼り付けられている特定のURLやプログラムを選択し、その結果、特定のウェブサイトにアクセスしたり、所定の処理を行ったりすることができる。
入力受付部72は、商品名入力受付部73、商品提供者サイトアクセス指示受付部74、認証データ入力部75、商品情報提供者サイトアクセス指示受付部77、選択受付部78、類似商品名選択受付部79、要約出力要求受付部80、および検索キーワード出力要求受付部81を備えている。また、出力部95は、認証データ出力部76、検索キーワード出力部82、付加情報出力部83、要約出力部84、類似商品名出力部85、ガイド情報取得部86、ガイド情報出力部87、商品名出力部88、商品名自動入力部89、商品名入力欄判定部90、認証データ自動入力部91、認証データ入力欄判定部92、アドレス取得部93、アドレス受渡部94、および要約取得部96を備えている。
医薬品情報検索支援システム105の構成要素70〜96の機能については、フローチャートを参照しつつ行う動作説明の中で同時に説明する。
(2.データベースの構成)
図7〜図20は、データベース10として予め準備される一群のテーブルの例を概念的に示す概念図である。データベース10は、各種の項目(属性)を相互に関連づけて記憶する点を本質とするものである。したがって、図7〜図20に示す一群のテーブルは、項目同士の関係を変えることなく、例えば正規化を進めるなどにより、別の一群のテーブルに置き換えることも可能である。この意味においても、図7から図20は、データベース10の構成の一例に過ぎない。
図7に示すテーブル201は、医薬品に関する項目からなる医薬品マスタテーブルであり、商品名、一般名、企業識別符号(以下、企業ID)、薬効分類および識別コードを、互いに関連づけて格納している。ここで商品名は、医薬品の商品名であり、医薬品を唯一に特定することのできる名称である。商品名とともに、医薬品を唯一に特定する商品識別符号(商品ID)を格納しても良く、この場合には、他のテーブルに格納される商品名は、商品IDに置き換えても良い。テーブル201は、10,000を超える医薬品に対応して、10,000を超える行(タプル)を有する。一般名は、医薬品の一般名称である。企業IDは、医薬品の製薬企業を唯一に特定する識別符号であり、データベース10の構築者により任意に付与することができる。薬効分類は、日本標準商品分類番号のうちの大分類と薬効分類とに該当する番号であり、例えば、解熱鎮痛消炎剤であるアスピリンに付与されている「87114」を意味する。識別コードは、医薬品を識別するために錠剤等に刻印される符号である。テーブル201は、例えば、後述するテーブル202とともに、ユーザが入力した商品名の医薬品のインタビューフォームを公開する製薬企業のウェブサイトに、自動アクセスするのに用いられる。
図8に示すテーブル202は、製薬企業に関する項目からなる製薬企業マスタテーブルであり、企業ID、企業名、およびウェブページのアドレスであるURLを、互いに関連づけて格納している。企業名は企業の名称であり、URLは対応する企業が開設するウェブサイトのトップページから医薬品情報が置かれるページまでの各ページの一部または全部のURLである。図8の例では、トップページを含む3階層のページのURLが格納されている。製薬企業の数は100を超えており、それに対応して、テーブル202は100を超える行を有する。
図9に示すテーブル203は、補完インタビューフォーム43および補完総合製品情報概要44としてデータベース10に蓄積される補完資料に関する項目からなるテーブルである。テーブル203は、商品名、補完インタビューフォームを記録したPDFファイルの名称、その作成/改訂年月、補完総合製品情報概要を記録したPDFファイルの名称、その作成/改訂年月を、互いに関連づけて格納している。テーブル203は、各商品名の医薬品について補完資料があるか否かを判別し、補完資料がある場合にはそのファイル名と作成/改訂年月を表示するのに用いられる。なお、テーブル203を準備する代わりに、テーブル203の補完資料に関する項目をテーブル201に追加しても良い。
図10に示すテーブル204は、製薬企業、公的機関などが開設するウェブサイト内で、医薬情報の在処を探索するための操作手順を案内するためのガイド情報を、ウェブページのURLと関連づけて格納するものである。後述するように、テーブル204に格納されるURLにブラウザ部70がアクセスする毎に、対応するガイド情報がウェブデータと同時並列に表示される。図10の上3行に例示するように、一つのウェブページ(図10の例ではトップページ)からその下位階層のページ毎に、URLに対応づけてガイド情報が準備されても良い。この場合、ユーザの操作によりブラウザ部70が表示するウェブページが、それら複数層の間で変わる毎に、対応するガイド情報がテーブル204から読み出されて表示される。一方、第4行に例示するように、一つのウェブページ(図10の例ではトップページ)のURLに、その下位階層を含めた複数層のウェブページのガイド情報を関連づけて格納しても良い。この場合、ユーザの操作によりブラウザ部70が表示するウェブページが、それら複数層の間で変わっても、テーブル204に格納される別のURLのウェブページを閲覧するまでは、これら複数層分のガイド情報が同時に表示されることとなる。
図11に示すテーブル205は、製薬企業が開設するウェブサイトへのアクセスを許可するための本人認証データを、企業IDと関連づけて格納するものである。図11の例では、本人認証データは、製薬企業に登録された会員IDとパスワードである。テーブル205は、本人認証データの自動入力を実行するのに用いられる。なお、テーブル205を準備する代わりに、テーブル205の本人認証データに関する項目をテーブル202に追加しても良い。
図12に示すテーブル206は、ユーザに本人認証データの入力を求める認証データ入力欄を表示するウェブページのURLと、認証データ入力欄の表示位置などの認証データ入力欄情報とを、関連づけて格納するものである。テーブル206は、テーブル202とともに、本人認証データを自動入力する際に、入力すべき認証データ入力欄を識別するのに用いられる。
図13に示すテーブル207は、医薬品の商品名とその承認年月とを関連づけて格納するものである。テーブル207は、公的機関が開設するウェブサイト内で申請資料概要・審査報告書35を検索する際に、目的とする医薬品の承認年月を表示することで、検索を支援するのに用いられる。
図14に示すテーブル208は、ユーザに商品名の入力を求める商品名入力欄を表示するウェブページのURLと、商品名入力欄の表示位置などの商品名入力欄情報とを、関連づけて格納するものである。テーブル208は、テーブル202とともに、商品名を自動入力する際に、入力すべき商品名入力欄を識別するのに用いられる。
図15に示すテーブル209は、互いに同種同効の関係にある医薬品の商品名を、互いに関連づけて格納するものである。テーブル209は、検索の対象として既に入力されている商品名の医薬品と同種同効の関係にある医薬品の商品名を表示し、新たな検索対象としてユーザに選択させるのに用いられる。
図16に示すテーブル210は、互いに先発・後発の関係にある医薬品の商品名を、互いに関連づけて格納するものである。テーブル210は、検索の対象として既に入力されている商品名の医薬品と先発・後発の関係にある医薬品の商品名を表示し、新たな検索対象としてユーザに選択させるのに用いられる。
図17に示すテーブル211は、各医薬品について、添付文書等の医薬品情報から要点を抽出してなる要約を格納するものである。より詳細には、要約を構成する項目である医薬品の剤型、効能・効果、用法・用量、薬物動態、使用上の注意、および特徴が、商品名に関連づけて格納されている。
テーブル211は、テーブル209と組み合わせることにより、図18に示すテーブル212を作成して表示するのに用いられる。テーブル212は、検索の対象として既に入力されている商品名の医薬品と同種同効の関係にある医薬品との間で互いに対比可能な形式で、要約を表示するものである。テーブル211はまた、テーブル210と組み合わせることにより、図19に示すテーブル213を作成して表示するのにも用いられる。テーブル213は、検索の対象として既に入力されている商品名の医薬品と先発・後発の関係にある医薬品との間で互いに対比可能な形式で、要約を表示するものである。
テーブル212および213は、テーブル209および210とテーブル211とを組み合わせて生成するのではなく、データベース10として予め作成しておいても良い。また、テーブル211を準備する代わりに、テーブル211の要約を構成する剤型、効能・効果などの項目をテーブル201に追加しても良い。
図20に示すテーブル214は、添付文書31、申請資料概要・審査報告書35、くすりのしおり51、診断と治療53および医学百科52のように、医薬品情報を集約した資料をウェブサイトに公開する公的機関等に関する項目からなる機関マスタテーブルである。テーブル214は、機関識別符号(以下、機関ID)、機関名およびウェブページのURLを、互いに関連づけて格納している。機関IDは、上記の医薬品情報を公開する機関を唯一に特定する識別符号であり、データベース10の構築者により任意に付与することができる。機関名は機関の名称であり、ウェブページのURLは、対応する機関が開設するウェブサイトのトップページから医薬品情報が置かれるページまでの各ページの一部または全部のURLである。図20の例では、トップページを含む3階層ないしそれ以上のページのURLが格納されている。
(3.システムの動作)
(3.1 インタビューフォームの一般検索の例)
以下、フローチャートと画面図を参照しつつ、また既に述べた図1〜20を適宜参照しつつ医薬品情報検索支援システム105の動作について説明する。以下に述べる動作は、システム101および102においても同様である。
図21は、端末装置1cのユーザが、医薬品情報検索支援システム104を利用しつつ医薬品情報を検索する際の操作手順の一例を示すフローチャートであり、特にインタビューフォーム32を検索する際の手順を示している。ユーザが、インターネット5を通じて端末装置1cを医薬品情報検索支援システム104に接続するところから、図21の手順が始まる。端末装置1cが医薬品情報検索支援システム104に接続されると、端末装置1cの表示装置13には、図22に示すメニュー画面170が表示される。メニュー画面170の表示は、出力部95がHTMLファイルを作成してブラウザ部70に送信することにより達成される。
より詳細に述べると、医薬品情報検索支援システム104を使用するには、ユーザは端末装置1cを立ち上げた後、ブラウザ61を立ち上げ、医薬品情報検索支援システム104のURLを入力する。或いはユーザが、リンクの張られた医薬品情報検索支援システム104のURLの表示をマウス等でクリックすることによって、端末装置1cが自動的にブラウザ61を立ち上げる。それにより、端末装置1cから医薬品情報検索支援システム104へのアクセスが行われる。すなわち、ブラウザ部70が、医薬品情報検索支援システム104に対してHTMLファイルを要求する。入力受付部72は、該要求を受信すると、これに応答して、メニュー画面170を表示するHTMLファイルを出力部95に生成させる。出力部95は、生成したHTMLファイルをブラウザ部70へ送信する。ブラウザ部70は、該HTMLファイルを受信すると、該HTMLファイルを解読することによりメニュー画面170を表示装置13へ表示する。
出力部95は、メニュー画面170の前に、医薬品情報検索支援システム104がユーザに予め付与したユーザ識別符号(ユーザID)とパスワードとの入力を、ユーザに求めるログイン画面を表示するHTMLファイルを、ブラウザ部70へ送信しても良い。この場合、入力受付部72は、ユーザが入力したユーザIDおよびパスワードを受信し、予めデータベース10に登録されているものと一致すると判断した場合に限り、出力部95にメニュー画面170を送信させる。
図22に示すように、メニュー画面170には、医薬品情報検索支援システム104が果たすべき主要な機能の種類、いわゆるメインメニューを選択するためのボタンが表示されている。メニュー画面170を表示するHTMLファイルには、出力部95によって、これらのボタンに関連づけてURLやプログラムが貼り付けられている。すなわち、ユーザがいずれかのボタンをクリックすると、ブラウザ部70は当該ボタンに関連づけられたURLやプログラムにしたがって、アクセスや所定の処理を実行する。このことを、便宜上、URLやプログラムが「ボタンに貼り付けられている」と記載する。
より詳細に述べると、メニュー画面170には、検索対象とする医薬品の商品名等を入力するための検索対象入力欄180が表示される。検索対象入力欄180には、商品名を入力するための商品名入力欄181と、識別コードを入力するための識別コード入力欄182とが、GUI(Graphical User Interface)部品としてのテキストボックスの形態で表示される。
メニュー画面170にはさらに、各資料を検索するためのボタンが表示されている。添付文書検索ボタン171は、添付文書の検索を選択するためのボタンである。インタビューフォーム検索ボタン172は、インタビューフォームの検索を選択するためのボタンである。総合製品情報概要検索ボタン173は、総合製品情報概要の検索を選択するためのボタンである。申請資料概要検索ボタン174は、申請資料概要・審査報告書の検索を選択するためのボタンである。文献・研究報告書検索ボタン183は、文献・研究報告書の検索を選択するためのボタンである。同種同効医薬品表示ボタン175は、検索対象となる医薬品と同種同効の関係にある医薬品について要約を表示させるためのボタンである。後発医薬品表示ボタン176は、検索対象となる医薬品と先発・後発の関係にある医薬品について要約を表示させるためのボタンである。診断と治療検索ボタン177は、診断と治療の検索を選択するためのボタンである。医学百科検索ボタン178は、医学百科の検索を選択するためのボタンである。また、くすりのしおり検索ボタン179は、「くすりのしおり」の検索を選択するためのボタンである。
例えば添付文書検索ボタン171など、一つの資料の検索を選択するボタンとして左右一対のボタンが並んで配置されているものがある。左右一対のボタンが並ぶものについては、右側のボタンは資料を公開するウェブサイトのトップページにアクセスすること(「一般検索」と仮称する)を選択するためのボタンであり、左側のボタンは資料が置かれているページにより近い下層のページに直接にアクセスすること(「常時検索」と仮称する)を選択するためのボタンである。右側のボタンを一般検索ボタン、左側のボタンを常時検索ボタンと仮称する。
メニュー画面170が表示装置13に表示されると、ユーザは、商品名入力欄181に、医薬品の商品名、商品名の一部分(例えば、前方2文字など)、一般名、あるいは一般名の一部分を表す文字列を入力することができ、識別コード入力欄182に識別コードまたはその一部分を表す文字列を入力することができる。ユーザが商品名入力欄181または識別コード入力欄182に文字列を入力した後、右隣の検索ボタンをマウス等でクリックすると、ブラウザ部70は、文字列と共に検索命令を医薬品情報検索支援システム104へ送信する。この動作は、例えば、検索ボタンに貼り付けられたプログラムが、医薬品情報検索支援システム104のアプリケーション68に用意された検索用のCGIプログラムのURLを指定し、入力された文字列を送信することにより実現する。
入力受付部72の商品名入力受付部73は、文字列と探索命令を受け付けると、商品名入力欄181に入力された文字列を商品名または一般名に含む行、または識別コード入力欄182に入力された文字列を識別コードに含む行をテーブル201から検索する。そして、出力部95は、検索された行に格納されている商品名を含む項目、例えば商品名と一般名と識別コードを表示するHTMLファイルをブラウザ部70へ送信する。ブラウザ部70は、受信した商品名等を表示する小画面を、例えばメニュー画面170に重ねて、あるいは並列に表示する。ユーザが、表示された商品名の一つをクリックにより選択すると、ブラウザ部70は、選択された商品名を医薬品情報検索支援システム104へ送信する。商品名入力受付部73は、送信された商品名を受け付けると、検索対象商品名97としてデータ記憶部71に記憶させる(以上、図21のステップS1)。
次に、ユーザがメニュー画面170のインタビューフォーム検索ボタン172のうち、特に一般検索ボタンをクリックしたものとする(ステップS2)。そうすると、ブラウザ部70は、当該ボタンに対応する選択データを医薬品情報検索支援システム104へ送信する。入力受付部72の商品提供者サイトアクセス指示受付部74が、送信された選択データを受け付けると、付加情報出力部83は、データ記憶部71に記憶されている検索対象商品名97に関連づけられたインタビューフォーム(以下、適宜「IF」と略記する)のPDFファイルをテーブル203から検索する。
付加情報出力部83が、目的とするPDFファイルを見出し得ない場合には(ステップS3でNo)、アドレス取得部93は、データ記憶部71に記憶される検索対象商品名97に関連づけられた企業IDをテーブル201から検索し、検索した企業IDに関連づけられたウェブサイトのトップページのURLをテーブル202から検索する。アドレス受渡部94は、アドレス取得部93が検索したURLをブラウザ部70へ、アクセスすべきウェブページのURLとして送信する。それと同時に、ガイド情報取得部86は、アドレス取得部93が検索したURLに関連づけられたガイド情報を、テーブル204から検索する。ガイド情報出力部87は、ガイド情報取得部86が検索したガイド情報を表示するHTMLファイルと、図23に示すフレーム画面160を表示するHTMLファイルとを、ブラウザ部70へ送信する。フレーム画面160は、フレーム161、162およびフレーム163の3フレームに画面を分割する。フレーム画面160は、ヘッド部であるフレーム161にはツールバーを表示し、メイン画面であるフレーム162には、ブラウザ部70がウェブサイトからダウンロードしたウェブページを表示し、フレーム163のうち、ガイド領域163aにはガイド情報を表示し、メニュー領域163bにはメニュー情報を表示するものである。
ガイド情報出力部87は、フレーム画面160を表示するHTMLファイルと同時に、メニュー領域163bに表示すべきメニュー情報をも、HTMLファイルの形式で送信する。メニュー情報は、メニュー画面170に戻るための指示ボタン、医薬品情報検索支援システム104をログオフするための指示ボタン、メモの書き込みや画面に表示された文字データのコピーを可能にするメモ帳を開くための指示ボタンを表示するものである。アドレス受渡部94は、送るべきURLを、ガイド情報出力部87が送り出す3種のHTMLファイルのいずれかに貼り付けて送っても良い。
ブラウザ部70は、ガイド情報出力部87から送られた3種のHTMLファイルと、アドレス受渡部94から送られたURLとを受信すると、当該URLが付与されたウェブページへアクセスし、トップページのHTMLファイルをダウンロードする。ブラウザ部70はさらに、フレーム画面160を表示するHTMLファイルの記述に基づいて、ダウンロードしたウェブページをフレーム162に表示する(ステップS4)。ブラウザ部70は同時に、ガイド情報をガイド領域163aにスクロール表示し(ステップS101)、メニュー情報をメニュー領域163bに表示する。
図24は、図21の操作にともなって表示装置13に表示される画面の一例を示す画面図である。ステップS4およびステップS101では、表示装置13には、図24(a)に例示する画面が表示される。図24(a)のフレーム162には、検索対象商品名97の医薬品情報が公開されている製薬企業のウェブサイトのトップページが表示される。図24(a)の例では、表示されるトップページには、その上部にメニューバー110が表示され、そのうちの右端に医療関係者向け情報111というボタンが表示されている。医療関係者向け情報111には、インタビューフォームへ向かう第2のページへのリンクが張られており、目的とするインタビューフォームへの第1の入り口となっている。この入口を案内すべく、フレーム163aにはガイド情報として、入口の在処と為すべき操作とを教示するメッセージが表示されている。
図21では、図示を略しているが、フレーム163bには、メニュー情報として各種の指示ボタンが表示される。ユーザが表示装置13の画面上でこれらの指示ボタンをクリックすると、ブラウザ部70は、指示ボタンに対応した指示データを医薬品情報検索支援システム104へ送信する。メニュー情報を表示するHTMLファイルには、かかるブラウザ部70の動作を規定する命令が、ガイド情報出力部87によって予め貼り付けられている。入力受付部72は、受信した指示データに従って所定の処理を行う。
ユーザがガイド情報に案内されて、医療関係者向け情報111をクリックすると、ブラウザ部70は、リンク先である第2ページを表示するHTMLファイルを、製薬企業のウェブサイトに要求する。ブラウザ部70は、要求に応じて送信されたHTMLファイルを解読することにより、第2ページをフレーム162に表示する(ステップS5)。
ブラウザ部70はまた、ダウンロードを要求した第2ページのHTMLファイルのURLとともに、ガイド情報の送信要求を医薬品情報検索支援システム104へ送る。このようなブラウザ部70の動作は、例えば、フレーム画面160を表示するHTMLファイルにガイド情報出力部87が命令を貼り付けておくことによって達成される。入力受付部73がガイド情報の送信要求とURLとを受信すると、ガイド情報取得部86は、当該URLに関連づけられたガイド情報をテーブル204から検索する。ガイド情報出力部87は、ガイド情報取得部86が検索したガイド情報を表示するHTMLファイルを、ブラウザ部70へ送信する。ブラウザ部70は、ガイド情報を表示するHTMLファイルを解読することにより、フレーム162に表示される第2ページに対応したガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS102)。
図24(b)は、この段階で表示装置13に表示される画面を例示している。図24(b)の例では、表示される第2ページには、その左上に「あなたは医療関係者ですか」という問いかけが表示され、その下に「はい」および「いいえ」の二つのボタンが表示されている。この「はい」ボタンには、インタビューフォームへ向かう第3のページへのリンクが張られており、目的とするインタビューフォームへの第2の入り口となっている。この入口を案内すべく、フレーム163aにはガイド情報として、入口の在処と為すべき操作とを教示するメッセージが表示されている。
ユーザがガイド情報に案内されて、「はい」ボタンをクリックすると、前回と同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、第3ページを表示するHTMLファイルを製薬企業のウェブサイトから受け取り、この第3ページをフレーム162に表示する(ステップS6)。ブラウザ部70はまた、ダウンロードを要求した第3ページのHTMLファイルのURLとともに、ガイド情報の送信要求を医薬品情報検索支援システム104へ送る。前回と同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、第3ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS103)。
図24(c)は、この段階で表示装置13に表示される画面を例示している。図24(c)の例では、表示される第3ページには、その左端にメニューバー114が表示され、そのうちの下端に、目的とするインタビューフォームへの第3の入り口である製品基本情報115というメニューが表示されている。この入口を案内すべく、フレーム163aにはガイド情報として、入口の在処と為すべき操作とを教示するメッセージが表示されている。
ユーザがガイド情報に案内されて、製品基本情報115をクリックすると、前回と同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、第4ページを表示するHTMLファイルを製薬企業のウェブサイトから受け取り、この第4ページをフレーム162に表示する(ステップS7)。ブラウザ部70はまた、前回と同様の処理を経ることにより、第4ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS104)。
図24(d)は、この段階で表示装置13に表示される画面を例示している。図24(d)の例では、第4ページには、商品名とPDFファイルのアイコンとが対照可能に並べて表示されている。PDFファイルのアイコンには、対応するPDFファイルへのリンクが張られている。インタビューフォームの列に表示されたPDFファイルのアイコンが、インタビューフォームへの最終の入り口となる。フレーム163aにはガイド情報として、為すべき操作を教示するメッセージが表示されている。
ユーザがガイド情報に案内されて、例えば、インタビューフォームの列に表示されたPDFファイルのアイコンの一つをクリックすると、前回と同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、対応するPDFファイルを製薬企業のウェブサイトから受け取り、受け取ったPDFファイルを開いて、第5ページとしてフレーム162に表示する(ステップS8)。ブラウザ部70はまた、前回と同様の処理を経ることにより、第5ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS105)。PDFファイルには、目次としての「しおり」が添付されていることがあり、その場合には、「しおり」によって目的の項目を検索すべきこと、そうでない場合には、「検索」ボタンにより検索すべきことを教示するガイド情報が、フレーム163aに表示される。
以上により、検索対象商品名97に対応する補完インタビューフォーム43がデータベース10に存在しない場合(ステップS3でNo)の検索手順が終了する。
一方、ステップS3において、検索対象商品名97に対応する補完インタビューフォーム43がデータベース10に存在する場合、すなわち、目的とするPDFファイルを付加情報出力部83が見出した場合には(ステップS3でYes)、付加情報出力部83は、当該PDFファイルの名称をテーブル203から取得する。付加情報出力部83はさらに、取得したPDFファイルの名称と検索対象商品名97とを表示し、ユーザによる選択を促すHTMLファイルを生成し、ブラウザ部70へ送信する。
このとき、ガイド情報出力部87は、フレーム画面160、ガイド情報、およびメニュー情報を表示する各HTMLファイルを送信する。その結果、ブラウザ部70は、付加情報出力部83から送られたHTMLの内容をフレーム162に表示し(ステップS9)、ガイド情報をフレーム162aに表示し(S104と同等)、メニュー情報をフレーム163bに表示する。このときの表示装置13に表示される画面は、図24(d)と同等のものとなる。フレーム162に表示されるPDFファイルのアイコンには、対応するPDFファイルの送信を医薬品情報検索支援システム104に要求するためのブラウザ部70に対する命令が貼り付けられている。
フレーム163aに表示されるガイド情報は、例えば、補完インタビューフォーム43を識別する符号と関連づけてテーブルに予め格納しておくと良い。この場合には、付加情報出力部83が、補完インタビューフォーム43としてのPDFファイルを見出した場合には、ガイド情報取得部86は、補完インタビューフォーム43を識別する符号と関連づけられたガイド情報をテーブルから検索し、ガイド情報出力部87に受け渡す。
ユーザがガイド情報に案内されて、例えば、インタビューフォームの列に表示されたPDFファイルのアイコンの一つをクリックすると、ブラウザ部70は、アイコンに貼り付けられている命令にしたがって、所定の命令を医薬品情報検索支援システム104へ送信する。入力受付部72が当該命令を受け付けると、付加情報出力部83は、検索対象商品名97に関連づけられたPDFファイルをデータベース10から検索し、ブラウザ部70へ送信する。ブラウザ部70は、当該PDFファイルを受け取り、受け取ったPDFファイルを開いてフレーム162に表示する(ステップS8)。
それと同時に、ガイド情報取得部86は、PDFファイルのためのガイド情報をデータベース10から検索し、ガイド情報出力部87へ受け渡す。このガイド情報は、データベース10の構築者によって、データベース10に予め格納されている。ガイド情報出力部87は、受け渡されたガイド情報を表示するHTMLファイルをブラウザ部70へ送信する。その結果、ブラウザ部70は、PDFファイルに対応したガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS105)。
以上により、検索対象商品名97に対応する補完インタビューフォーム43がデータベース10に存在する場合(ステップS3でYes)の検索手順が終了する。
上記の例では、フレーム162に表示されるウェブページが変わる毎に、それに対応するガイド情報がフレーム163に表示された。これに対して、図10の第4行のように、一つのURLに対して、その下位階層を含む複数ページに対応したガイド情報を準備しても良い。この場合には、ユーザがガイド情報に案内されて、目的の情報に向かって次々とウェブページを開いてゆく中で、複数ページにわたって同一のガイド情報が更新されることなく表示される。複数層にわたるガイド情報が、フレーム163の広さを超える場合には、ユーザはフレーム163bのスクロールバーを適宜操作することにより、開いているウェブページに該当するガイド情報の部分を表示させることができる。
以上のように、医薬品情報検索支援システム104を用いることによって、ユーザは、目的とする医薬品情報を提供する製薬企業のウェブサイトのアドレスを自ら探し出す手間を要することなく、商品名を入力するだけで、当該ウェブサイトにアクセスすることができる。このように、ユーザは、複数の製薬企業が開設するウェブサイトに分散する一群の医薬品情報を一元的に検索し、利用することが可能となる。ユーザは基本的に、商品提供者たる製薬企業による医薬品情報、すなわち医薬品情報における一次情報にアクセスし、利用するものであるので、医薬品情報に対する信頼性が高い。しかも、医薬品情報検索支援システム104の構築に要する負担も軽減される。
また、ブラウザ部70がダウンロードしたウェブデータとガイド情報とが、フレーム画面160の中で、同時並列に表示されるので、ユーザは対応するガイド情報に導かれつつ、ウェブデータ上で医薬品情報に到達するための所定の操作を容易に行うことができる。すなわち、一般にウェブサイト毎に異なる医薬品情報へ至る操作を、ガイド情報に導かれることによって、円滑に行うことが可能となる。その結果、一つの薬物治療に係わり要していた平均的に数時間の検索時間が、医薬品情報検索支援システム104を用いることにより、20分程度にまで劇的に短縮される。
さらに、ユーザは一般検索を選択することによって、製薬企業のウェブサイトのトップページから閲覧できるので、目的とする医薬品情報だけでなく、製薬企業の関連情報、例えば使用上の注意などをも参照することができ、それによりウェブサイト開設者の広報目的をも叶えることができる。
加えて、製薬企業がウェブサイトを通じて提供していないインタビューフォーム(総合製品情報概要も同様)については、補完インタビューフォーム43が準備され、ユーザはいずれであるかを意識することなく、目的とするインタビューフォームを検索することが可能である。医薬品情報については、すべての医薬品について情報の欠損がないという網羅性への要求が高いところ、医薬品情報検索支援システム104は、当該要求に応えるものである。また、補完インタビューフォーム43(補完総合製品情報概要44も同様)は、製薬企業から提供される一次情報であるので、情報への信頼性を損なうことなく、情報の網羅性が充足される。
図25は、図21と同様に、端末装置1cのユーザが医薬品情報検索支援システム104を利用しつつ、インタビューフォーム32を検索する際の操作手順を示している。ただし図25は、図21とは異なり、ブラウザ部70がアクセスした製薬企業のウェブサイトが、本人認証のために会員IDおよびパスワードの入力を求める場合の操作手順を示している。ユーザが、インターネット5を通じて端末装置1cを医薬品情報検索支援システム104に接続した後、ステップS1〜S4までの手順は、図21と同様である。
ステップS4では、例えば図24(a)に例示する画面が表示される。ユーザがガイド情報に案内されて、医療関係者向け情報111をクリックすると、既に述べたところと同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、第2ページを表示するHTMLファイルを製薬企業のウェブサイトから受け取り、この第2ページをフレーム162に表示する(ステップS12)。ブラウザ部70はまた、既に述べたところと同様の処理を経ることにより、第2ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS110)。
図26は、図25の操作にともなって表示装置13に表示される画面の一例を示す画面図である。ステップS12およびステップS110では、表示装置13には、図26(a)に例示する画面が表示される。図26(a)のフレーム162には、本人認証データの入力を求める認証データ入力欄120が表示される。認証データ入力欄120には、本人認証データとしての会員IDとパスワードとを入力するための欄が、GUI部品としてのテキストボックスの形態で表示される。認証データ入力欄120には、さらにログインボタン121が表示されている。ログインボタン121には、入力された会員IDとパスワードとを付してログイン要求を製薬企業のウェブサイトに送信するための命令が貼り付けられている。
フレーム163aには、ガイド情報として、会員IDとパスワードの入力を促すメッセージとともに、認証データ検索ボタンが表示されている。ガイド情報取得部86は、認証データ検索ボタンの付いたガイド情報を検索すると、検索対象商品名97に関連づけられた企業IDをテーブル201から検索し、検索した企業IDに関連づけられた企業名をテーブル202から検索し、企業IDに関連づけられた会員IDとパスワードとをテーブル205から検索する。ガイド情報取得部86が、認証データ検索ボタンが付いているガイド情報を検索することを可能にするには、例えば、テーブル204において、認証データ検索ボタンが付いているか否かを示すフラグを付してガイド情報を格納しておくと良い。
ガイド情報出力部87は、ガイド情報取得部86が検索した企業名、会員IDおよびパスワードを表示させる命令を、ガイド情報を表示するHTMLファイルの認証データ検索ボタンに貼り付けて、ブラウザ部70に送信する。したがって、ユーザがフレーム163aに表示された認証データ検索ボタンをクリックすると(ステップS13)、フレーム163aには、当該製薬企業の企業名と、当該企業に登録されている会員IDおよびパスワードとが表示される。図26(b)は、この段階で表示装置13に表示される画面を例示している。
ユーザは、表示された会員IDとパスワードとを、画面上でいわゆるコピー・アンド・ペースト操作することにより、フレーム162に表示された認証データ入力欄120に入力することができる。その後、ユーザがログインボタン121をクリックすると、ブラウザ部70は、会員IDとパスワードとを付して、ログイン要求を製薬企業のウェブサイトへ送信する(ステップS14)。そうすると、図21のステップS9で「はい」をクリックしたときと同様の処理が行われる。ユーザは、図21のステップS6以下と同様の操作を行うことにより、目的とするインタビューフォーム32を取得することができる。
ステップS14において、ユーザがコピー・アンド・ペースト操作により、会員IDとパスワードとを認証データ入力欄120に入力する代わりに、例えば、表示された会員IDとパスワードの上で、ユーザがワンクリック操作をすることにより、表示している会員IDとパスワードとを認証データ入力欄120へ自動的に入力させることも可能である。それには、ワンクリック操作に応答してこのような処理をブラウザ部70に行わせるための命令を、ガイド情報を表示するHTMLファイルに貼り付けておくと良い。ガイド情報出力部87は、かかる命令を貼り付ける際に、入力すべき認証データ入力欄120の位置等の情報を必要とするが、認証データ入力欄120を表示するウェブページのURLは、入力受付部72により受信されており、ガイド情報出力部87は、当該URLに対応する認証データ入力欄情報をテーブル206から検索することができる。
テーブル205に格納されている会員IDとパスワードは、ユーザが、端末装置1cを通じて登録操作を行うことにより、テーブル205に格納される。このときユーザは、端末装置1cを通じて、企業IDと会員IDとパスワードとを、互いに関連づけて入力する。認証データ入力部75は、これらのデータの入力を受け付けるとともに、互いに関連づけてテーブル205に格納する。
このように、ダウンロードされたウェブデータに認証データ入力欄120が含まれるときに、ガイド情報を利用することにより、該当する製薬企業に登録済みの会員IDおよびパスワードが認証データ入力欄120に自動入力される。このためユーザは、認証データ入力欄120が現れる度に、製薬企業毎に異なる会員IDおよびパスワードの入力作業を省くことができる。それによって、ユーザはウェブデータが提供する医薬品情報の検索を能率良く行うことが可能となる。
あるいは、表示された会員IDおよびパスワードをマウス操作等によりコピーし、認証データ入力欄120にペーストすることによっても、ユーザは、認証データ入力欄120が現れる度に、製薬企業毎に異なる会員IDおよびパスワードの入力作業を、簡便に、しかも誤りを少なくして行うことが可能となる。それによって、ユーザはウェブデータが提供する医薬品情報の検索を能率良く行うことが可能となる。
図25の例は、表示装置13にウェブページを表示する際に、ガイド情報を表示するものであったが、本発明は、ガイド情報を表示しない形態を採ることも可能である。この場合にも、会員IDとパスワードとをブラウザ部70に自動入力させることが可能である。そのためには、ブラウザ部70は、ウェブページをダウンロードしたときに、当該ウェブページのURLと、何らかの入力欄があればその入力欄の位置、大きさ等に関する情報である入力欄情報とを、医薬品情報検索支援システム104へ送信する。そのためには、例えば、フレーム画面160を表示するHTMLファイルに、かかるブラウザ部70の動作を規定する命令が、ガイド情報出力部87によって予め貼り付けられていると良い。
送信されたURLと入力欄情報とを入力受付部72が受信すると、認証データ入力欄判定部92は、受信されたURLに関連づけられた認証データ入力欄情報をテーブル206から検索し、検索した認証データ入力欄情報と受信された入力欄情報とが一致するか否かを判定する。両者が一致しているとの判定結果が得られると、認証データ自動入力部91は、当該URLに関連づけられた企業IDをテーブル202から検索し、検索された企業IDに関連づけられた会員IDとパスワードとを、テーブル205から検索する。認証データ自動入力部91は、さらに、検索した会員IDとパスワードとを、命令とともにブラウザ部70に送り、認証データ入力欄120に入力させる。
認証データ自動入力部91は、会員IDとパスワードとを自動入力させる代わりに、ダウンロードされているウェブデータと同時に画面表示させてもよい。ユーザは、表示された会員IDとパスワードとをコピー・アンド・ペースト操作により、認証データ入力欄120へ入力することができる。この場合、テーブル206は、認証データ入力欄120の情報として、位置、大きさ等の詳細な情報は必要ではなく、URLに該当するウェブページに認証データ入力欄120が存在することを示す情報のみが格納されておれば足りる。ダウンロードされたウェブページに認証データ入力欄120が存在することさえ確認できれば、会員IDとパスワードとを画面表示させても支障がないからである。
したがって、ブラウザ部70は、ダウンロードしたウェブページのURLのみを送信すればよく、入力欄情報を送信する必要はない。送信されたURLを入力受付部72が受信すると、認証データ出力部76は、受信されたURLに関連づけられた認証データ入力欄情報をテーブル206から検索し、認証データ入力欄情報が存在すれば、当該URLに関連づけられた企業IDをテーブル202から検索し、検索された企業IDに関連づけられた会員IDとパスワードとを、テーブル205から検索する。認証データ出力部76は、さらに、検索した会員IDとパスワードとを、ブラウザ部70に送り、表示装置13に表示させる。
(3.2 インタビューフォームの常時検索の例)
図27は、図21と同様に、端末装置1cのユーザが医薬品情報検索支援システム104を利用しつつ、インタビューフォーム32を検索する際の操作手順を示している。ただし図27は、図21とは異なり、ステップS2においてユーザが、常時検索ボタンをクリックした場合の操作手順を示している。ユーザが、インターネット5を通じて端末装置1cを医薬品情報検索支援システム104に接続した後、ステップS2へ至るまでの手順は、図21と同様である。ステップS2において、ユーザがメニュー画面170(図23)のインタビューフォーム検索ボタン172のうち、常時検索ボタンをクリックしたものとする。そうすると図21の処理と同様に、ブラウザ部70は、当該ボタンに対応する選択データを医薬品情報検索支援システム104へ送信する。入力受付部72の商品提供者サイトアクセス指示受付部74が、送信された選択データを受け付けると、付加情報出力部83は、図21の処理と同様に、データ記憶部71に記憶されている検索対象商品名97に関連づけられたインタビューフォームのPDFファイルをテーブル203から検索する。
付加情報出力部83が、目的とするPDFファイルを見出し得ない場合には(ステップS3でNo)、アドレス取得部93は、図21の処理と同様に、データ記憶部71に記憶される検索対象商品名97に関連づけられた企業IDをテーブル201から検索する。しかし図21の処理とは異なり、アドレス取得部93は次に、検索した企業IDに関連づけられたウェブページのうち、トップページよりも下位階層でインタビューフォームが置かれている階層以上の予め定められたウェブページ(これを、「標的ウェブページ」と仮称する)のURLを、テーブル202から検索する。標的ウェブページは、インタビューフォームが置かれている階層、またはそれに最も近いウェブページに定めるのが望ましい。
これを実現するためには、例えば、テーブル202に格納されるURLとフラグとを関連づけて格納したテーブルを準備しておくと良い。フラグの値として、例えば、標的ウェブページでないものについては「0」を、標的ウェブページであるものについては「1」を付与すると良い。あるいは、テーブル202において、複数階層のURLのうち標的ウェブページのURLについては、その旨を示すフラグを付して格納したり、標的ウェブページのURLのみを格納したテーブルを別に準備したりしても良い。
アドレス取得部93が標的ウェブページのURLを検索すると、図21の処理と同様に、アドレス受渡部94は、検索されたURLをブラウザ部70へ、アクセスすべきウェブページのURLとして送信する。それと同時に、ガイド情報取得部86は、アドレス取得部93が検索したURLに関連づけられたガイド情報を、テーブル204から検索する。ガイド情報出力部87は、ガイド情報取得部86が検索したガイド情報を表示するHTMLファイルと、図23に示すフレーム画面160を表示するHTMLファイルと、メニュー情報を表示するHTMLファイルとを、ブラウザ部70へ送信する。
ブラウザ部70は、ガイド情報出力部87から送られた3種のHTMLファイルと、アドレス受渡部94から送られたURLとを受信すると、当該URLが付与されたウェブページへアクセスし、標的ウェブページのHTMLファイルをダウンロードする。ブラウザ部70はさらに、ダウンロードした標的ウェブページをフレーム162に表示する(ステップS7)とともに、ガイド情報をガイド領域163aにスクロール表示し(ステップS104)、メニュー情報をメニュー領域163bに表示する。ここで、標的ウェブページは、図21に例示した第4ページであると仮定している。
ステップS7以降の操作手順、およびステップS3での判定が「Yes」である場合のそれ以降の操作手順は、図21と同様であるので、説明を略する。
図28は、図27と同様に、端末装置1cのユーザが医薬品情報検索支援システム104を利用しつつ、インタビューフォーム32を検索する際に、ステップS2において常時検索ボタンをクリックした場合の操作手順を示している。ただし図28は、図27とは異なり、ブラウザ部70がアクセスした製薬企業のウェブサイトが、本人認証のために会員IDおよびパスワードの入力を求める場合の操作手順を示している。このため、図28の処理手順は、図25の処理手順の多くの部分と共通する。
ユーザが、インターネット5を通じて端末装置1cを医薬品情報検索支援システム104に接続した後、ステップS1〜S3までの手順は、図27と同様である。ステップS3において、付加情報出力部83が、目的とするPDFファイルを見出し得ない場合には(ステップS3でNo)、アドレス取得部93は、図27と同様の処理を経ることにより、検索した企業IDに関連づけられたウェブページのうち、標的ウェブページのURLをテーブル202から検索する。トップページからインタビューフォームが置かれているウェブページまでのアクセス経路において、本人認証データの入力を求めるウェブページが有る場合には、当該ページを標的ウェブページとするのが望ましい。このため、図28の例では、標的ウェブページは、図25における第2ページに設定されている。
アドレス取得部93が標的ウェブページのURLを検索すると、図27と同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、ガイド情報出力部87から送られた3種のHTMLファイルと、アドレス受渡部94から送られたURLとを受信すると、当該URLが付与されたウェブページへアクセスし、標的ウェブページである第2ページのHTMLファイルをダウンロードする。ブラウザ部70はさらに、ダウンロードした標的ウェブページをフレーム162に表示する(ステップS12)とともに、ガイド情報をガイド領域163aにスクロール表示し(ステップS110)、メニュー情報をメニュー領域163bに表示する。
ステップS12以降の操作手順、およびステップS3での判定が「Yes」である場合のそれ以降の操作手順は、図25と同様であるので、説明を略する。
図27および図28に例示したように、ユーザは、常時検索を選択することにより、目的とするインタビューフォームの検索をよりスムーズに行うことが可能となる。また、一般検索と常時検索とが選択可能であるために、例えば初回のアクセスでは製薬企業のウェブサイトに掲げられる関連情報をも参照し、2度目以降のアクセスでは目的とする情報へのアクセスを急ぎたいという、ユーザの要望に応えることができる。
総合製品情報概要33を検索するために、メニュー画面170に表示される総合製品情報概要検索ボタン173(図22)を、ユーザがクリックしたときの操作手順および処理は、図21〜図28を参照しつつ説明したインタビューフォーム32の検索のための操作手順および処理と同様であるので、説明を略する。
(3.3 添付文書と申請資料概要の検索の例)
図29は、端末装置1cのユーザが、医薬品情報検索支援システム104を利用しつつ医薬品情報を検索する際の操作手順の一例を示すフローチャートであり、特に添付文書31を検索する際の手順を示している。ユーザが、インターネット5を通じて端末装置1cを医薬品情報検索支援システム104に接続した後、ステップS1までの手順は、図21と同様である。ステップS1において商品名の入力が終了すると、ユーザは、メニュー画面170の添付文書検索ボタン171のうち、一般検索ボタンか常時検索ボタンをクリックする(ステップS30)。そうすると、ブラウザ部70は、当該ボタンに対応する選択データを医薬品情報検索支援システム104へ送信する。入力受付部72の商品情報提供者サイトアクセス指示受付部77が、送信された選択データを受け付けると、アドレス取得部93は、添付文書31を提供する機関の機関IDに関連づけられたURLをテーブル214から検索する。一般検索ボタンがクリックされている場合には、アドレス取得部93は、複数階層のウェブページのURLからトップページのURLを取得する。一方、常時検索ボタンがクリックされている場合には、アドレス取得部93は、複数階層のウェブページのURLから標的ウェブページのURLを取得する。
標的ウェブページの検索を実現するためには、テーブル202について既に説明したように、例えば、テーブル214に格納されるURLとフラグとを関連づけて格納したテーブルを準備しておくと良い。あるいは、テーブル214において、複数階層のURLのうち標的ウェブページのURLについては、その旨を示すフラグを付して格納したり、標的ウェブページのURLのみを格納したテーブルを別に準備したりしても良い。
アドレス取得部93が標的ウェブページのURLを検索すると、図21の処理と同様に、アドレス受渡部94は、検索されたURLをブラウザ部70へ、アクセスすべきウェブページのURLとして送信する。それと同時に、ガイド情報取得部86は、アドレス取得部93が検索したURLに関連づけられたガイド情報を、テーブル204から検索する。ガイド情報出力部87は、ガイド情報取得部86が検索したガイド情報を表示するHTMLファイルと、図23に示すフレーム画面160を表示するHTMLファイルと、メニュー情報を表示するHTMLファイルとを、ブラウザ部70へ送信する。
ブラウザ部70は、ガイド情報出力部87から送られた3種のHTMLファイルと、アドレス受渡部94から送られたURLとを受信すると、当該URLが付与されたウェブページへアクセスし、標的ウェブページのHTMLファイルをダウンロードする。ブラウザ部70はさらに、ダウンロードした標的ウェブページをフレーム162に表示する(ステップS31またはS34)とともに、ガイド情報をガイド領域163aにスクロール表示し(ステップS201またはS204)、メニュー情報をメニュー領域163bに表示する。ここで、標的ウェブページは、添付文書31を公開するウェブサイトの第4ページであると仮定している。
図21と同様の処理が行われることにより、ユーザはフレーム163aに表示されるガイド情報に導かれつつ、表示装置13の画面上で操作を行うことができる。すなわちユーザは、ステップS30で一般検索を選択した場合には、同時並列に表示されるステップS201〜S206を参照しつつ、ステップS31〜S36の操作を行うことができ、ステップS30で常時検索を選択した場合には、同じく同時並列に表示されるステップS204〜S206を参照しつつ、ステップS34〜S36の操作を行うことができる。
図30は、図29の操作にともなって表示装置13に表示される画面の一例を示す画面図である。ステップS34およびステップS204では、表示装置13には、図30(a)に例示する画面が表示される。図30(a)のフレーム162には、商品名又は一般名の入力を求める商品名入力欄124と、商品名の検索実行を指示するための検索実行ボタン125とが表示される。商品名入力欄124は、GUI部品としてのテキストボックスの形態で表示される。検索実行ボタン125には、入力された商品名等を付して検索要求を、添付文書31を公開する公的機関等のウェブサイトに送信するための命令が貼り付けられている。
フレーム163aには、ガイド情報として、商品名入力欄124の入力スペースをクリックし、続いて検索実行ボタンをクリックするように促すメッセージが表示されている。ガイド情報取得部86は、商品名入力欄124を表示するウェブページへのガイド情報を検索すると、検索対象商品名97をデータ記憶部71から取得する。ガイド情報取得部86が、検索ボタンが付いているガイド情報を検索することを可能にするには、例えば、テーブル204において、対応するウェブページに商品名入力欄124が付いているか否かを示すフラグを付してガイド情報を格納しておくと良い。
ガイド情報出力部87は、ガイド情報取得部86が検索した検索対象商品名97を、商品名入力欄124の入力スペースのクリックに応答して当該入力スペースに入力させるための命令を、ガイド情報を表示するHTMLファイルに貼り付けて、ブラウザ部70に送信する。したがって、ユーザがガイド情報にしたがって商品名入力欄124の入力スペースをクリックすると、ブラウザ部70は、命令にしたがって、検索対象商品名97を入力スペースに入力する。
ガイド情報出力部87は、かかる命令をガイド情報を表示するHTMLファイルに貼り付ける際に、入力すべき商品名入力欄124の位置等の情報を必要とするが、商品名入力欄124を表示するウェブページのURLは、ガイド情報の送信要求とともに入力受付部72により受信されており、ガイド情報出力部87は、当該URLに対応する商品名入力欄情報をテーブル208から検索することができる。
別の形態として、ガイド情報出力部87は、検索対象商品名97を商品名入力欄124に入力させるための命令に代えて、検索対象商品名97を表示させるための命令を、ガイド情報を表示するHTMLファイルに貼り付けてブラウザ部70に送信しても良い。この場合、ブラウザ部70は、例えばフレーム163のいずれかの部位に、検索対象商品名97を表示する。ユーザは、表示された検索対象商品名97を、いわゆるコピー・アンド・ペースト操作により、商品名入力欄124の入力スペースに貼り付けることができる。
次に、ユーザが検索ボタン125をクリックすると、ブラウザ部70は、商品名を付して、検索要求をウェブサイトへ送信する(以上、ステップS34)。そうすると、ブラウザ部70は、命令に応じて送信される第5ページを表示するHTMLファイルを公的機関等のウェブサイトから受け取り、この第5ページをフレーム162に表示する(ステップS35)。ブラウザ部70はまた、ダウンロードした第5ページのHTMLファイルのURLとともに、ガイド情報の送信要求を医薬品情報検索支援システム104へ送る。その結果、ブラウザ部70は、第5ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS205)。
ステップS35およびステップS205では、表示装置13には、図30(b)に例示する画面が表示される。図30(b)のフレーム162には、検索によって得られた商品名が列挙される。ステップS34において、ユーザが手操作により一般名を入力した場合や、商品名の一部のみを入力した場合には、入力されたキーワードを含む複数の商品名が列挙されることとなる。しかし、医薬品情報検索支援システム104の支援により、目的とする医薬品を唯一に特定する識別名である商品名が自動的に入力されるので、フレーム162にはただ一つの商品名が表示されることとなる。
商品名には、対応する添付文書が記録されたHTMLファイルまたはPDFファイルへのリンクが張られている。したがって、ユーザが、フレーム163aに表示されたガイド情報に導かれて商品名をクリックすると、ブラウザ部70は、対応するHTMLファイルまたはPDFファイルを、公的機関等のウェブサイトから受け取り、受け取ったファイルを開いて、第6ページとしてフレーム162に表示する(ステップS36)。ブラウザ部70はまた、前回と同様の処理を経ることにより、第6ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS206)。
以上のように、ユーザは、インタビューフォームや総合製品情報概要など、医薬品を個別に提供する製薬企業による医薬品情報だけでなく、公的機関等がすべての医薬品について一括して提供する添付文書をも含めて、さらには後述する申請資料概要・審査報告書等をも含めて、一元的に検索することができる。すなわち、医薬品情報検索支援システム104は、基本情報資料を漏れなく検索することを可能にするものであり、情報の網羅性という医薬品に特に求められる要求をも充足するものである。
また、ダウンロードされたウェブデータに商品名入力欄124が含まれるときに、ガイド情報を利用することにより、ユーザが目的とする商品名である検索対象商品名97が商品名入力欄124に自動入力され、あるいは検索対象商品名97がコピー・アンド・ペースト可能に表示される。このため、商品名入力欄124が現れる度に行うべき商品名の入力作業を省略し、あるいは簡便に、しかも誤りを少なくして行うことが可能となる。それによって、ユーザはウェブデータが提供する商品情報の検索を能率良く行うことが可能となる。
図29の例は、表示装置13にウェブページを表示する際に、ガイド情報を表示するものであったが、本発明は、ガイド情報を表示しない形態を採ることも可能である。この場合にも、商品名をブラウザ部70に自動入力させることが可能である。そのためには、ブラウザ部70は、ウェブページをダウンロードしたときに、当該ウェブページのURLと、何らかの入力欄があればその入力欄の位置、大きさ等に関する情報である入力欄情報とを、医薬品情報検索支援システム104へ送信する。そのためには、例えば、フレーム画面160を表示するHTMLファイルに、かかるブラウザ部70の動作を規定する命令が、ガイド情報出力部87によって予め貼り付けられていると良い。
送信されたURLと入力欄情報とを入力受付部72が受信すると、商品名入力欄判定部90は、受信されたURLに関連づけられた商品名入力欄情報をテーブル208から検索し、検索した商品名入力欄情報と受信された入力欄情報とが一致するか否かを判定する。両者が一致しているとの判定結果が得られると、商品名自動入力部89は、検索対象商品名97をデータ記憶部71から取得し、取得した検索対象商品名97と、当該検索対象商品名97の入力を指示する命令とを、ブラウザ部70に送り、検索対象商品名97を商品名入力欄124に入力させる。
商品名自動入力部89は、検索対象商品名97を自動入力させる代わりに、ダウンロードされているウェブデータと同時に検索対象商品名97を画面表示させてもよい。ユーザは、表示された検索対象商品名97をコピー・アンド・ペースト操作により、商品名入力欄124へ入力することができる。この場合、テーブル208は、商品名入力欄124の情報として、位置、大きさ等の詳細な情報は必要ではなく、URLに該当するウェブページに商品名入力欄124が存在することを示す情報のみが格納されておれば足りる。
したがって、ブラウザ部70は、ダウンロードしたウェブページのURLのみを送信すればよく、入力欄情報を送信する必要はない。送信されたURLを入力受付部72が受信すると、商品名出力部88は、受信されたURLに関連づけられた商品名入力欄報をテーブル208から検索し、商品名入力欄情報が存在すれば、検索対象商品名97をデータ記憶部71から取得し、取得した検索対象商品名97と命令とをブラウザ部70に送り、検索対象商品名97を表示装置13に表示させる。
また、検索対象商品名97を、表示装置13に常時表示しても良い。この場合には、商品名出力部88は、データ記憶部71に検索対象商品名97が記録された以後の任意の時期に、検索対象商品名97を例えばポップアップ形式で画面表示させるための命令を、ブラウザ部70に出力すれば足りる。
また、図28では、常時検索が選択されたときに最初にアクセスすべき標的ウェブページとして、商品名入力欄124を表示する第4ページが選択された。しかし、医薬品情報検索支援システム104では、商品名を自動入力することが可能であるため、第5ページあるいは第6ページを標的ウェブページとすることも可能である。例えば、第5ページあるいは第6ページのURLが、商品名を含んでいる場合がある。この場合には、アドレス取得部93は、添付文書31を提供する機関の機関IDに関連づけられた標的ウェブページである第5ページまたは第6ページのURL(ただし、商品名の部分が例えばデフォルトになっている)を、テーブル214から取得する。アドレス取得部93はさらに、データ記憶部71から検索対象商品名97を取得し、当該検索対象商品名97を、標的ウェブページのURLに組み込む。
図29と同様の処理を経ることにより、標的ウェブページのURLがブラウザ部70へ伝えられることにより、ブラウザ部70は、標的ウェブページである第5または第6ページへ直接にアクセスし、当該標的ウェブページのHTMLファイルをダウンロードする。それにより、図29における処理は、ステップS40からステップS45またはステップS46へ、一気に飛躍することとなる。これによって、ユーザは、より迅速に目的とする添付文書に到達することが可能となる。
図31は、端末装置1cのユーザが、医薬品情報検索支援システム104を利用しつつ医薬品情報を検索する際の操作手順の一例を示すフローチャートであり、特に申請資料概要・審査報告書35を検索する際の手順を示している。ユーザが、インターネット5を通じて端末装置1cを医薬品情報検索支援システム104に接続した後、ステップS1までの手順は、図21と同様である。ステップS1において商品名の入力が終了すると、ユーザは、メニュー画面170の申請資料概要検索ボタン174のうち、一般検索ボタンか常時検索ボタンをクリックする(ステップS40)。
そうすると、図30のステップS30の後の処理と同様の処理を経ることにより、ブラウザ部70は、申請資料概要・審査報告書35を提供する機関の機関IDに関連づけられ、テーブル214に格納されたURLを、アクセスすべきウェブページのURLとしてアドレス受渡部94から受け取る。一般検索が選択されている場合には、ブラウザ部70は、複数階層のウェブページのURLのうちのトップページのURLを受け取り、常時検索が選択されている場合には、標的ウェブページのURLを受け取る。それと同時に、ブラウザ部70は、ガイド情報を表示するHTMLファイルと、図23に示すフレーム画面160を表示するHTMLファイルと、メニュー情報を表示するHTMLファイルとをガイド情報出力部87から受け取る。
ブラウザ部70は、ガイド情報出力部87から送られた3種のHTMLファイルと、アドレス受渡部94から送られたURLとを受信すると、当該URLが付与されたウェブページへアクセスし、標的ウェブページのHTMLファイルをダウンロードする。ブラウザ部70はさらに、ダウンロードした標的ウェブページをフレーム162に表示する(ステップS41またはS44)とともに、ガイド情報をガイド領域163aにスクロール表示し(ステップS301またはS304)、メニュー情報をメニュー領域163bに表示する。ここで、標的ウェブページは、申請資料概要・審査報告書35を公開するウェブサイトの第4ページであると仮定している。
図21と同様の処理が行われることにより、ユーザはフレーム163aに表示されるガイド情報に導かれつつ、表示装置13の画面上で操作を行うことができる。すなわちユーザは、ステップS40で一般検索を選択した場合には、同時並列に表示されるステップS301〜S306を参照しつつ、ステップS41〜S46の操作を行うことができ、ステップS40で常時検索を選択した場合には、同じく同時並列に表示されるステップS304〜S306を参照しつつ、ステップS44〜S46の操作を行うことができる。
図32は、ステップS44およびステップS404において表示装置13に表示される画面の一例を示す画面図である。図32のフレーム162には、医薬品を検索するための一種の検索キーワードに相当する医薬品の承認年月の選択を求める承認年月選択欄が表示される。各々の承認年月は選択ボタンとなっており、当該選択ボタンには、対応する承認年月に該当する医薬品の商品名一覧を表示するHTMLファイルの送信要求を、申請資料概要・審査報告書35を公開する公的機関等のウェブサイトに送信するための命令が貼り付けられている。
フレーム163aには、ガイド情報として、「承認年月検索」と表示された承認年月検索ボタンをクリックするように促すメッセージが表示されている。承認年月検索ボタンには、目的とする医薬品の承認年月を表示させるための命令が貼り付けられている。この命令は、テーブル204に格納されているガイド情報のうち、承認年月検索ボタンを表示するものに、予め貼り付けておくと良い。あるいは、ガイド情報取得部86が、承認年月検索ボタンが付いているガイド情報を検索したときに、ガイド情報出力部87が、ガイド情報を表示するHTMLファイルの承認年月検索ボタンに当該命令を貼り付けて、ブラウザ部70に送信してもよい。後者の場合、ガイド情報取得部86が、承認年月検索ボタンが付いているガイド情報を検索することを可能にするには、例えば、テーブル204において、承認年月検索ボタンが付いているか否かを示すフラグを付してガイド情報を格納しておくと良い。
ユーザが、フレーム163aに表示された承認年月検索ボタンをクリックすると、ブラウザ部70は、命令にしたがって、目的とする医薬品の承認年月を表示させるための命令を、医薬品情報検索支援システム104へ送信する。検索キーワード出力要求受付部81がこの命令を受信すると、検索キーワード出力部82は、検索対象商品名97をデータ記憶部71から取得し、取得した検索対象商品名97に関連づけられた一般名をテーブル201から検索し、同時に検索対象商品名97に関連づけられた承認年月をテーブル207から検索する。検索キーワード出力部82はさらに、検索した検索対象商品名97、一般名、および承認年月を、これらを表示するための命令とともに、ブラウザ部70に送信する。その結果、図32に示すように、商品名と関連づけて承認年月等を表示する承認年月表示画面130が、例えばポップアップ画面の形式でフレーム162に表示される。
ユーザは、フレーム163aに表示されるガイド情報に導かれつつ、承認年月表示画面130に表示される承認年月に一致する選択ボタンを、フレーム162に表示される承認年月選択欄から選択しクリックする。そうすると、ブラウザ部70は、当該選択ボタンに対応する承認年月に該当する医薬品の商品名一覧を表示する第5ページを送信するよう、公的機関等のウェブサイトに要求する(以上、ステップS44)。その結果、ブラウザ部70は、命令に応じて公的機関等から送信される第5ページを表示するHTMLファイルを受け取り、この第5ページをフレーム162に表示する(ステップS45)。ブラウザ部70はまた、ダウンロードした第5ページのHTMLファイルのURLとともに、ガイド情報の送信要求を医薬品情報検索支援システム104へ送る。その結果、ブラウザ部70は、第5ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS305)。
ステップS35では、フレーム162には第5ページとして、承認年月に該当する医薬品の商品名の一覧が表示される。それぞれの商品名には、対応する申請資料概要・審査報告書が記録されたHTMLファイルまたはPDFファイルへのリンクが張られている。したがって、ユーザが、フレーム163aに表示されたガイド情報に導かれて商品名をクリックすると、ブラウザ部70は、対応するHTMLファイルまたはPDFファイルを、公的機関等のウェブサイトから受け取り、受け取ったファイルを開いて、第6ページとしてフレーム162に表示する(ステップS46)。ブラウザ部70はまた、前回と同様の処理を経ることにより、第6ページに対応したガイド情報を表示するHTMLファイルをガイド情報出力部87から受け取り、当該ガイド情報をフレーム163aに表示する(ステップS306)。
医薬品の承認年月を別途の資料にもとづいて割り出すのは時間と労力を要する。また、承認年月が並んだウェブページ上で、すべての承認年月のページを逐一開いて閲覧するのは、なおさら現実的ではない。特に、申請資料概要・審査報告書は、平成11年以後の承認分しか整備されていないために、目的とする医薬品がそれより前に承認されたものであれば、すべての承認年月のページを開かざるを得ず、その徒労は計り知れない。医薬品情報検索支援システム104を利用することにより、承認年月表示画面130が表示されるために、ユーザは目的とする医薬品の申請資料概要・審査報告書への入り口を容易に特定することができ、それにより目的とする資料を迅速に取得することができる。
(3.4 その他の資料の検索の例)
図22に戻って、ユーザが、メニュー画面170に表示される診断と治療検索ボタン177、医学百科検索ボタン178、またはくすりのしおり検索ボタン179をクリックしたときの処理および操作手順は、図29あるいは図31に示した添付文書検索ボタン171あるいは申請資料概要検索ボタン174をクリックしたときのものと同様であるので、説明を略する。また、ユーザが文献・研究報告書検索ボタン183をクリックしたときの処理および操作手順は、一般の文献検索と変わりがないので説明を略する。
ユーザが、メニュー画面170に表示された同種同効医薬品検索ボタン175をクリックしたときの処理および操作手順は、以下の通りである。図21のステップS1に該当する商品名の入力は、既に終了しているものとする。同種同効医薬品検索ボタン175がクリックされると、ブラウザ部70は、当該ボタンに対応する選択データ、すなわち要約出力要求を医薬品情報検索支援システム104へ送信する。要約出力要求受付部80が、送信された要約出力要求を受け付けると、要約取得部96は、検索対象商品名97をデータ記憶部71から取得し、取得した検索対象商品名97の医薬品と同種同効の関係にある医薬品の商品名を、テーブル209から検索する。要約取得部96は、次に、検索した検索対象商品名97に関連づけられた要約と、同種同効医薬品の商品名に関連づけられた医薬品情報の要約とをテーブル211から検索する。
要約出力部84は、検索された検索対象商品名97およびその医薬品情報の要約と、同種同効医薬品の商品名およびその医薬品情報の要約とを、互いに対比可能に並べた形式、すなわち図18に例示するテーブル212の形式で表示するHTMLファイルを作成し、ブラウザ部70へ送信する。その結果、ブラウザ部70は、テーブル212の形式の画面を、表示装置13に表示する。それにより、ユーザは検索対象商品名97の医薬品と、その同種同効医薬品との間で対比しつつ、それらの医薬品情報の要約を参照することが可能となる。
要約出力部84が作成したHTMLファイルでは、商品名の部分がボタンとなっており、当該商品名ボタンがクリックされると、対応する商品名を医薬品情報検索支援システム104へ送るための命令が当該HTMLファイルに貼り付けられている。類似商品名選択受付部79は、商品名ボタンがクリックされることにより送られた商品名を受け取ると、当該商品名を新たな検索対象商品名97としてデータ記憶部71に記録する。それによりユーザは、所望する同種同効医薬品についての医薬品情報を、分散するウェブサイトから迅速に検索することが可能となる。
このように、ユーザが入力した商品名の医薬品とそれの同種同効医薬品とについて、医薬品情報の要約が医薬品間で対比可能な形式で表示されるので、ユーザは表示された要約を互いに対比し参照することにより、その一つを容易に選択することができる。ユーザが表示された商品名の一つを選択すると、新たな検索対象商品名97としてデータ記憶部71に記憶されるので、ユーザは、新たに選択した商品名の医薬品に関する医薬品情報を、分散するウェブサイトから容易に検索することが可能となる。
なお、ユーザが同種同効医薬品175をクリックしたときに、同種同効医薬品について要約を画面表示する代わりに、同種同効医薬品の商品名だけを画面表示するように、医薬品情報検索支援システム104を構成することも可能である。すなわち、同種同効医薬品検索ボタン175がクリックされることにより、ブラウザ部70が、当該ボタンに対応する選択データ、すなわち同種同効商品名出力要求を医薬品情報検索支援システム104へ送信すると、入力受付部72は当該要求を受け付ける。そうすると、類似商品名出力部85は、検索対象商品名97をデータ記憶部71から取得し、取得した検索対象商品名97の医薬品と同種同効の関係にある医薬品の商品名を、テーブル209から検索する。類似商品名出力部85、次に、検索された検索対象商品名97と、同種同効医薬品の商品名とを、互いに対比可能に並べた形式、すなわち図15に例示するテーブル209の形式で表示するHTMLファイルを作成し、ブラウザ部70へ送信する。その結果、ブラウザ部70は、テーブル209の形式の画面を、表示装置13に表示する。
商品名出力部85が作成したHTMLファイルでは、商品名の部分がボタンとなっており、当該商品名ボタンがクリックされると、対応する商品名を医薬品情報検索支援システム104へ送るための命令が当該HTMLファイルに貼り付けられている。類似商品名選択受付部79は、商品名ボタンがクリックされることにより送られた商品名を受け取ると、当該商品名を新たな検索対象商品名97としてデータ記憶部71に記録する。
ユーザが、メニュー画面170に表示された後発医薬品検索ボタン176をクリックしたときの処理および操作手順は、テーブル209の代わりにテーブル210が参照され、テーブル212の代わりにテーブル213の形式の画面が表示される点を除いて、上記の同種同効医薬品検索ボタン175をクリックしたときのものと同様である。このため、その詳細な説明は略する。
なお、商品名入力受付部73および類似商品名選択受付部79は、受け付けた商品名を検索対象商品名97としてデータ記憶部71に記憶させる際に、先に記憶されている商品名があるときに、これを上書きする形態を採る代わりに、追加して記憶させることも可能である。この場合、データ記憶部71に記憶される検索対象商品名97が複数となることがある。このとき、アドレス取得部93は、商品提供者サイトアクセス指示部74がアクセスの指示を受け付けると、最新に記憶された検索対象商品名97に関連づけられたURLをテーブル202から検索する形態を採ることが可能である。あるいは、アドレス取得部93は、商品提供者サイトアクセス指示受付部74がアクセスの指示を受け付けると、検索対象商品名97をブラウザ部70に出力させ、ユーザがいずれかを選択する指示を受け付け、指示を受け付けた検索対象商品名97に関連づけられたURLをテーブル202から検索する形態を採ることも可能である。