JP2008107195A - 巻尺 - Google Patents
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Abstract
【課題】
巻尺における測定テープの目盛り表示を、ケースにおける測定者が最も見易いケース後方より読み取れるようにして、巻尺を穴等の陥凹の深さ(深度)測定に用いた際、測定者が安全かつ正確に測定作業を行うことができる巻尺を提供する。
【解決手段】
測定テープ8の先端に設けたフック9の前面9aからケース2の前部2aおける前端2cまでの距離を示す目盛りを測定テープ8の引き出し長さに対応するよう測定テープ8の裏面8aに表示し、かつ前記距離を示す位置の目盛りを、ケース2の後部2eに配設する第一の窓3を通してより読み取ることができるように構成した。
【選択図】 図2
巻尺における測定テープの目盛り表示を、ケースにおける測定者が最も見易いケース後方より読み取れるようにして、巻尺を穴等の陥凹の深さ(深度)測定に用いた際、測定者が安全かつ正確に測定作業を行うことができる巻尺を提供する。
【解決手段】
測定テープ8の先端に設けたフック9の前面9aからケース2の前部2aおける前端2cまでの距離を示す目盛りを測定テープ8の引き出し長さに対応するよう測定テープ8の裏面8aに表示し、かつ前記距離を示す位置の目盛りを、ケース2の後部2eに配設する第一の窓3を通してより読み取ることができるように構成した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、測定テープ自動巻取り式の巻尺に関し、より詳しくは、巻尺を穴等の陥凹の深さ(深度)測定に用いた場合、測定テープの目盛り表示が、ケースにおける測定者が最も見易い位置に表示される巻尺に関する。
従来、巻尺における測定長さを表示する測定テープの目盛りは測定テープの上面側すなわち測定テープ表面に表示していて、長さを測定する際は、巻尺のケース前部下方のテープ出入口から引き出した測定テープを被測定物の上に沿わせ、測定テープ表面に表示する目盛りを読み取って長さを測定している。
そして、この測定テープ表面に表示する目盛りを用いて行う長さ測定が、巻尺の通常の使用形態である。
そして、この測定テープ表面に表示する目盛りを用いて行う長さ測定が、巻尺の通常の使用形態である。
また、上述する測定テープの裏面にも測定長さを表示する目盛りを設け、かつこの目盛りにおける測定テープ進退方向のケース前端から後端までの距離を加えた位置の目盛り表示をケースの上方より読み取ることができるようにして、凹状部の対側壁間(内測)の測定にも対応させた巻尺もある。
しかしながら、穴等の陥凹の深さ(深度)測定に対応する巻尺は現在のところ市場に供されておらず、この穴等の深さを測定する場合は、巻尺のケース前部下方のテープ出入口から引き出した測定テープを被測定穴に挿入し、測定テープ表面に表示する目盛りを読み取って長さを測定している。
そして、穴が床面等の低い位置に開口している場合は、測定者は、先端を穴の中に挿入した測定テープの、穴の開口縁に位置する目盛りを正確に読まなければならないため、測定者はしゃがんだり膝を付いたりして低い姿勢をとるとともに、不自然な体勢で頭部を床面に近づけなければならない。
しかしながら、被測定穴の周囲に例えば配管などの設備があるような場所では、測定者が上述する頭部を床面に近づける姿勢をとることにより、その部材に測定者の頭部が衝突したりまた目を突いたりという事故が発生する恐れがあり、非常に危険を伴う測定姿勢であるとともに、この不自然、不安定な姿勢により測定者の身体への負担が大であるという問題もある。
本発明は、巻尺における測定テープの目盛り表示を、ケースにおける測定者が最も見易いケースの後方から読み取ることができるようにして、巻尺を穴等の陥凹の深さ(深度)測定の際、測定者が安全かつ正確に、しかも体に負担を掛けることのない自然な体勢で測定作業を行うことができる巻尺を提供できるようにした。
また、凹状底部の対側壁間(内測)測定に対応させた巻尺に対しても、上述のように穴等の深さ(深度)測定に対応できるようにして、巻尺の測定に対する取扱の容易性を向上させるようにした。
上述した課題を解決するために、本発明に係る巻尺は、ケース内に、測定テープを周囲に巻き回し、同測定テープを巻き取り方向に付勢する付勢手段を内装する回転ドラムが回転自在に支持され、測定テープの出入口をケースの前部に備える巻尺であって、前記測定テープ先端に設けたフックの前面から前記ケースの前端までの距離を示す目盛りを、測定テープの引き出し長さに対応するよう測定テープ裏面に表示し、かつ前記距離を示す位置の目盛りを、ケースの後部に形成する開口を通して視認できるように構成したものとしてある。
さらに前記距離に、前記ケースの前端から後端までの距離を加えた第二の距離を示す位置の目盛りを、ケースの上部に形成する開口を通して視認できるように構成したものとしてある。
また、ケース内に、測定テープを周囲に巻き回し、同測定テープを巻き取り方向に付勢する付勢手段を内装する回転ドラムが回転自在に支持され、測定テープの出入口をケースの前部に備える巻尺であって、前記測定テープ先端に設けたフックの前面から前記ケースの前端までの第一の距離を示す第一の目盛りと、前記フックの前面から前記ケースの後端までの第二の距離を示す第二の目盛りを、測定テープの引き出し長さに対応するようともに測定テープ裏面に表示し、かつ前記第一の距離を示す位置の目盛りを、ケースの後部に形成した開口を通して視認でき、また前記第二の距離を示す位置の目盛りを、ケースの上部に形成した開口を通して視認できるように構成したものとしてある。
また前記第一、第二の目盛りの色を、互いに異なる色で表示したものとしてある。
さらに、前記開口に透光性を有する閉止部材で塞ぎ、この閉止部材に目盛りの読み取り位置を示す目印を設けた構成のものとしてある。
また前記ケースの前端位置を、ケース前部の測定テープ出入口の上、下部分となるように設定し、前記ケースの後端位置を、ケース後部のケース底部に隣接する下方部分となるように設定したものとしてある。
本発明の巻尺によれば、穴の深さを測定する場合は、巻尺のケース前部下方の測定テープ出入口を穴底方向に向け、この測定テープ出入口から引き出した測定テープを被測定穴に挿入して測定テープ先端のフック前面を穴底に当接させるとともに、ケース前部の前端を穴の開口外縁に当接し、そしてケース後部の開口内に見える測定テープ裏面の読み取り位置を示す目印に合う目盛りを読むことによって穴の深さの測定ができる。
したがって、本巻尺は穴の深さを示す測定テープ目盛りをケース後方より読み取ることができるので、被測定穴が床面等の低い位置にある場合でも、測定者は低い姿勢をとり、目を下方に向けるだけでケース後部の開口内に見える目盛りを容易かつ正確に読み取ることができる。
また測定作業において、従来のように、測定者が低い姿勢をとった後にさらに姿勢を崩して頭部を床面に近づけることがないので頭部の衝突等の事故が生じるおそれはまずなく、測定作業における測定者の安全を確保でき、また、身体への負担を軽減することができる。
そして、上述の穴の深さを示す測定テープ目盛りをケース後方より読み取れるようにした構造を、凹状部の対側壁間(内測)測定に対応させた巻尺に対して付加することで、巻尺の測定に対する取扱容易性を向上させることができる。
以下、本発明の巻尺を添付図面に基づいて説明する。
巻尺1は、図1に示されるように、ケース2の後部2dと上部2fのそれぞれに、透光性を有する閉止部材にそれぞれ目印3aと目印4aとを設けて塞いだ第一の窓3と第二の窓4を備え、これら第一の窓3、第二の窓4から、図2に示すように、ケース2内の軸5に支持された回転ドラムに巻回する測定テープ8の裏面8aに表示している図4に示す共通目盛り10aを視認できるようにしている。
巻尺1は、図1に示されるように、ケース2の後部2dと上部2fのそれぞれに、透光性を有する閉止部材にそれぞれ目印3aと目印4aとを設けて塞いだ第一の窓3と第二の窓4を備え、これら第一の窓3、第二の窓4から、図2に示すように、ケース2内の軸5に支持された回転ドラムに巻回する測定テープ8の裏面8aに表示している図4に示す共通目盛り10aを視認できるようにしている。
また巻尺1は、ケース2の前部2b、後部2d、上部2f、底部2gの測定テープ8の進退方向における左右辺部を同じ長さにしてあって、正四角柱に構成してある。
そして、共通目盛り10aにおける第一の窓3の目印3aが示す位置は、図2示すように、測定テープ8の先端に設けているフック9の前面9aからケース2の前部2bにおける前端2cまでの距離(図2中の記号A)としている。
また第二の窓4の目印4aが示す位置は、図2示すように、測定テープ8の先端に設けているフック9の前面9aからケース2の後部2dまでの距離(図2中の記号B)としている。
さらに、測定テープ8の裏面8aに表示す目盛りは、図5に示すように、深度(第一の距離)用目盛り10bと内測(第二の距離)用目盛り10cをそれぞれ表示する場合もある。
この場合は、図6に示すように、ケース2の後部2dに設ける第一の窓3とケース2の上部2fに設ける第二の窓4の位置を、測定テープ8の裏面8aに表示する深度用目盛り10bと内測用目盛り10cの表示位置にそれぞれ対応させて設ける場合もある。またこれら深度用目盛り10bと内測用目盛り10cの表示色を変えて測定テープ8の裏面8aに表示する場合もある。
この場合は、図6に示すように、ケース2の後部2dに設ける第一の窓3とケース2の上部2fに設ける第二の窓4の位置を、測定テープ8の裏面8aに表示する深度用目盛り10bと内測用目盛り10cの表示位置にそれぞれ対応させて設ける場合もある。またこれら深度用目盛り10bと内測用目盛り10cの表示色を変えて測定テープ8の裏面8aに表示する場合もある。
そして、図7に示すように、ケース2の前部2bにおけるテープ出入口2aの上部、下部と、後部2dの底部2gと隣接する下方部を測定テープ8の進退方向における外方に突出させそれぞれケース2の前端2c、後端2eとして、測定の際に前端2c、後端2eが安定よく被測定物へ当接できるようにする場合もある。
またケース2の前部2b、後部2dの突出長さにより、第一の窓3、第二の窓4の目印3a、4aのそれぞれの窓内における位置が統一性に欠けたものとなる場合は、図8に示すように、測定テープ8の裏面8aに表示する目盛りにおける深度用目盛り10bと内測用目盛り10cの0基点位置をずらして表示する場合もある。
そして、巻尺1を用いて行う穴の深さの測定方法は、図9に示すように、巻尺1のケース2における前部2dのテープ出入口2aを穴12の穴底12a方向に向け、テープ出入口2aから引き出した測定テープ8を穴12内に挿入してフック9の前面9aを穴底12aに当接させ、またケース2の前部2dにおける前端2cを穴12の開口外縁12b部に当接させる。
次に、図9中の矢印方向より、ケース2における後部2dの第一の窓3の目印3aが指し示す測定テープ8の裏面8aの目盛りを読むことにより、穴12の深さの測定ができる。
図9中(a)は、穴12の径が、巻尺1のケース2における前部2dの上下幅より小の場合を示していて、この場合は、ケース2の前端2cとなる前部2dを穴12の縁に掛け渡し、また穴12のり開口外縁12b部に当接させてケース2を安定させた例である。
そして、図9中(b)は、穴12の径が、巻尺1のケース2における前部2dの上下幅より大の場合を示していて、この場合は、ケース2の前端2cとなるテープ出入口2aの上方2部分の前部2bを穴12の開口外縁12b部に載せてケース2を安定させた例である。
また、巻尺1を用いて行う溝13の左右側壁13b間における内測の測定方法は、図10に示すように、溝13内の側壁13b間に、巻尺1のケース2におけるテープ出入口2aから引き出した測定テープ8のフック9の前面9aを溝13内の一方の側壁13bに当接させ、またケース2の後部2dにおける後端2eを溝13内の他方の側壁13bに当接させる。
次に、図10中の矢印方向より、ケース2における上部2fの第二の窓4の目印4aが指し示す測定テープ8の裏面8aの目盛りを読むことにより、溝13の左右側壁13b間の距離すなわち内測の測定ができる。
図1中の符号10は、測定テープ8の表面に表示する通常目盛り、図2中の符号7は、回転ドラム6を測定テープ8の巻き取り方向に付勢するための巻き取りばね、図2中の符号11は、測定テープ8を第一の窓3、第二の窓4に平行かつ近接して通過させるためのガイドローラである。
また、本実施例に示す巻尺1、1aは、測定テープ8をケース2より引き出した際、任意の引き出し位置で停止させるためのテープブレーキと、巻き取りばね7の付勢力によって測定テープ8が巻き取られた際、測定テープ8がケース2のテープ出入口2aに衝突する際の衝撃を緩和する衝撃吸収ダンパーを備えているが、図示は省略した。
1 巻尺
1a 巻尺
2 ケース
2a テープ出入口
2b 前部
2c 前端
2d 後部
2e 後端
2f 上部
2g 底部
3 第一の窓
3a 目印
4 第二の窓
4a 目印
5 軸
6 回転ドラム
7 巻き取りばね
8 測定テープ
8a 裏面
9 フック
9a 前面
10 通常目盛り
10a 共通目盛り
10b 深度用目盛り
10c 内測用目盛り
11 ガイドローラ
12 穴
12a 穴底
12b 開口外縁
13 溝
13a 溝底
13b 側壁
1a 巻尺
2 ケース
2a テープ出入口
2b 前部
2c 前端
2d 後部
2e 後端
2f 上部
2g 底部
3 第一の窓
3a 目印
4 第二の窓
4a 目印
5 軸
6 回転ドラム
7 巻き取りばね
8 測定テープ
8a 裏面
9 フック
9a 前面
10 通常目盛り
10a 共通目盛り
10b 深度用目盛り
10c 内測用目盛り
11 ガイドローラ
12 穴
12a 穴底
12b 開口外縁
13 溝
13a 溝底
13b 側壁
Claims (7)
- ケース内に、測定テープを周囲に巻き回し、同測定テープを巻き取り方向に付勢する付勢手段を内装する回転ドラムが回転自在に支持され、測定テープの出入口をケースの前部に備える巻尺であって、前記測定テープ先端に設けたフックの前面から前記ケースの前端までの距離を示す目盛りを、測定テープの引き出し長さに対応するよう測定テープ裏面に表示し、かつ前記距離を示す位置の目盛りを、ケースの後部に形成する開口を通して視認できるように構成してなる巻尺。
- 前記距離に、前記ケースの前端から後端までの距離を加えた第二の距離を示す位置の目盛りを、ケースの上部に形成する開口を通して視認できるように構成してなる請求項1に記載の巻尺。
- ケース内に、測定テープを周囲に巻き回し、同測定テープを巻き取り方向に付勢する付勢手段を内装する回転ドラムが回転自在に支持され、測定テープの出入口をケースの前部に備える巻尺であって、前記測定テープ先端に設けたフックの前面から前記ケースの前端までの第一の距離を示す第一の目盛りと、前記フックの前面から前記ケースの後端までの第二の距離を示す第二の目盛りを、測定テープの引き出し長さに対応するようともに測定テープ裏面に表示し、かつ前記第一の距離を示す位置の目盛りを、ケースの後部に形成した開口を通して視認でき、また前記第二の距離を示す位置の目盛りを、ケースの上部に形成した開口を通して視認できるように構成してなる巻尺。
- 前記第一、第二の目盛りの色を、互いに異なる色で表示してなる請求項3に記載の巻尺。
- 前記開口に透光性を有する閉止部材で塞ぎ、この閉止部材に目盛りの読み取り位置を示す目印を設けてなる請求項1または請求項3に記載の巻尺。
- 前記ケースの前端位置を、ケース前部の測定テープ出入口の上、下部分に設定してなる請求項1または請求項3に記載の巻尺。
- 前記ケースの後端位置を、ケース後部におけるケース底部に隣接する下方部分となるように設定してなる請求項2または請求項3に記載の巻尺。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289921A JP2008107195A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 巻尺 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289921A JP2008107195A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 巻尺 |
Publications (1)
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---|---|
JP2008107195A true JP2008107195A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39440661
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006289921A Pending JP2008107195A (ja) | 2006-10-25 | 2006-10-25 | 巻尺 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008107195A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110836622A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-02-25 | 傲基科技股份有限公司 | 电子式可读数拉尺的计算方法、装置及可读存储介质 |
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-
2006
- 2006-10-25 JP JP2006289921A patent/JP2008107195A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091023 |
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|
A02 | Decision of refusal |
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