JP2008106642A - 吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1吸気管および第3吸気管に連通する第1連通路261に逆止弁262を備え、第2吸気管および第3吸気管に連通する第2連通路271に、第2吸気管内の圧力と第3吸気管内の圧力との圧力差に応じて作動する作動部材272を備え、さらに第1連通路261に、作動部材272とともに作動することにより第1連通路261を開閉する開閉弁263を備える。そして、逆止弁262は、第1吸気管内の圧力P1が第3吸気管内の圧力P4よりも小さい場合に第1連通路261を開き、作動部材272は、第2吸気管内の圧力P2が第3吸気管内の圧力P4よりも大きい場合に開閉弁263が第1連通路261を開く向きに作動する。
【選択図】図1
Description
そして、第1吸気管21および第2吸気管22は第1連結管31で連結され、第3吸気管23および第4吸気管24は第2連結管32で連結されている。第1連結管31および第2連結管32には、第1逆止弁311および第2逆止弁321がそれぞれ配置されている。これらの逆止弁311、321は、第2吸気管22および第3吸気管23への吸入空気の流入のみを許可し、第1吸気管21および第4吸気管24への吸入空気の流入を禁止している。
一方、第2気筒#2の吸気行程が実行される際において、第1逆止弁311は第2吸気管22への吸入空気の流入のみを許可する向きに配置されているため、第2気筒#2の吸気行程による吸入圧力(負圧)により第1吸気管21から第2吸気管22へ吸入空気が流れることとなる。すると、第2気筒#2への吸入空気量が増大してしまい、内燃機関10のアイドル運転時における燃費悪化を招いてしまう。
そこで、本発明の目的は、内燃機関のアイドル運転時における燃費向上を図る吸気装置を提供することにある。
また、第1気筒の吸気行程の際には、上記条件を満たすことはないため第1連通路が開くことはない。よって、第1気筒の吸気行程の際には、第1吸気管と第3吸気管とが連通して第3吸気管から第1吸気管へ吸入空気が流れることはなく、第1気筒への吸入空気量が増大してしまうことはない。
なお、第2吸気管と第3吸気管との連通は作動部材により仕切られている。よって、第3気筒の吸気行程の際に第2吸気管から第3吸気管へ吸入空気が流れることはなく、第3気筒の吸気行程の際には、第3気筒への吸入空気量が増大してしまうことはない。また、第2気筒の吸気行程の際に第3吸気管から第2吸気管へ吸入空気が流れることはなく、第2気筒の吸気行程の際には、第2気筒への吸入空気量が増大してしまうことはない。
この点に鑑み、請求項2記載の発明では、第1連通管および第2連通管は、スロットルバルブの空気流れ下流側に配置されているため、第1気筒の吸気行程の際に、P1<P4かつP4<P2の条件を満たして第1連通路が開く時間を確実に確保することができる。よって、アイドル時の吸入空気量、アイドル回転数を抑え、燃費向上の実現性を確実にできる。
(第1実施形態)
先ず、本発明の第1実施形態に係る吸気装置の構造を図1および図2を用いて説明する。図1は、吸気装置としての吸気量調整装置20の要部構造を示す模式図であり、図2は、図1に示す吸気装置が内燃機関としてのガソリンエンジン10に搭載された状態を示すとともに、吸気量調整装置20が多連式であることを示す模式図である。
従って、ピストン14の吸気行程により燃焼室に負圧が発生すると、図示しないエアクリーナを通過した空気が吸入空気としてサージタンク15に流入し、各気筒#1〜#4に向けて分岐する。そして、分岐した吸入空気はインテークマニホールド14内を流通した後、吸気量調整装置20により流量調整される。そして、流量調整された吸入空気は吸気ポート13から各気筒#1〜#4の燃焼室内に流入する。
吸気管21〜24は、シリンダヘッド12に形成された各気筒#1〜#4に対応する吸気ポート13の各々に接続されており、燃焼室に吸入空気を導く吸気通路211、221、231、241を内部に形成する。また、吸気管21〜24の材質はアルミニウム合金等の金属製または樹脂製である。なお、特許請求の範囲に記載の第1吸気管、第2吸気管および第3吸気管は、吸気管21、22、24にそれぞれ相当する。
電動モータ253は回転軸251を駆動させるアクチュエータであり、電動モータ253の作動はECU254により制御される。
吸気量調整装置20は、吸気管21(第1吸気管)と吸気管24(第3吸気管)とを接続する第1連通管26と、吸気管22(第2吸気管)と吸気管24(第3吸気管)とを接続する第2連通管27とを備えている。また、第1連通管26および第2連通管27は、スロットルバルブ252の空気流れ下流側に配置されている。
また、第2連通管27は内部に第2連通路271を形成している。そして、第2連通管27の一端は吸気管22内部の吸気通路221と連通し、第2連通管27の他端は吸気管24内部の吸気通路241と連通する。
開閉弁263と作動部材272とは、連結部材28により連結されている。よって、上述のように作動部材272が作動すると、その作動に連動して開閉弁263は第1連通路261を開閉する。
以上により、P1<P4かつP4<P2の条件を満たした場合に、逆止弁262および開閉弁263は第1連通路261を開き、吸気通路211と吸気通路241とは連通する。
図3中の符号L1、L3、L4およびL2に示す実線は、各気筒#1、気筒#3、気筒#4、気筒#2に対応する吸気管21、23、24、22の内部の圧力P1、P3、P4、P2の変化を示している。なお、これらの実線L1〜L4は、本願の発明者による試験結果に基づくものである。また、各圧力P1〜P4の計測場所は、吸気通路211、221、231、241のうちスロットルバルブ252の下流側近傍である。また、実線L1〜L4は、本第1実施形態の要部である第1連通管26および第2連通管27を備えていない構成の吸気量調整装置を対象とした計測値を示し、図3中の点線は、本第1実施形態に係る吸気量調整装置20を対象とした計測値を示す。
そして、図4に示す試験結果により、本第1実施形態の吸気量調整装置20によれば、気筒#4の吸気行程期間T4中における気筒#4への吸入空気量が減少することが確認できる。
本発明の第2実施形態に係る吸気量調整装置201を、図5に示す模式図を用いて以下に説明する。
上記第1実施形態では、第1連通管26は吸気管21(第1吸気管)と吸気管24(第3吸気管)とを接続し、第2連通管27は吸気管22(第2吸気管)と吸気管24(第3吸気管)とを接続しているのに対し、本第2実施形態では、第1連通管26は吸気管23と吸気管24とを接続し、第2連通管27は吸気管21と吸気管24とを接続している。つまり、本第2実施形態では、特許請求の範囲に記載の第1吸気管が吸気管23に相当し、第2吸気管が吸気管21に相当し、第3吸気管が吸気管24に相当する。
本発明の第3実施形態に係る吸気量調整装置202を、図6に示す模式図を用いて以下に説明する。
本第3実施形態では、第1連通管26は吸気管24と吸気管21とを接続し、第2連通管27は吸気管23と吸気管21とを接続している。つまり、本第3実施形態では、特許請求の範囲に記載の第1吸気管が吸気管24に相当し、第2吸気管が吸気管23に相当し、第3吸気管が吸気管21に相当する。
換言すれば、本第3実施形態では、クランクシャフトの回転角度が互いに360度ずれた気筒#4、#1に接続された吸気管24、21を第1吸気管および第3吸気管とし、気筒#4から180度遅れた気筒#3に接続された吸気管23を第2吸気管としている。
上記実施形態では、複数のスロットルバルブ252を有する多連スロットル式の吸気装置20を採用しているが、吸気装置20をインテークマニホールド14の上流側に配置して、1つのスロットルバルブ252を有する吸気装置20を採用してもよい。この場合には、吸気装置20はサージタンク15の上流側に配置されることとなる。
また、上記実施形態では1つの回転軸251に複数のスロットルバルブ252を固定して、複数のスロットルバルブ252が全て同じ開度となるように構成しているが、各々のスロットルバルブ252を独立して回転制御する所謂独立スロットルを採用してもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
Claims (3)
- 内燃機関が有する第1気筒に吸入空気を導く第1吸気管と、
前記第1気筒の吸気行程と異なる期間で吸気行程が行われる第2気筒に吸入空気を導く第2吸気管と、
前記第1気筒の吸気行程および前記第2気筒の吸気行程と異なる期間で吸気行程が行われる第3気筒に吸入空気を導く第3吸気管と、
前記第1吸気管に一端が連通するとともに前記第3吸気管に他端が連通する第1連通路を形成する第1連通管と、
前記第2吸気管に一端が連通するとともに前記第3吸気管に他端が連通する第2連通路を内部に形成する第2連通管と、
前記第1連通路に配置され、前記第1連通路を開閉する逆止弁と、
前記第2吸気管と前記第3吸気管との連通を仕切るように前記第2連通路に配置され、前記第2吸気管内の圧力と前記第3吸気管内の圧力との圧力差に応じて作動する作動部材と、
前記第1連通路に配置され、前記作動部材に連結されて前記作動部材とともに作動することにより前記第1連通路を開閉する開閉弁と、
を備え、
前記逆止弁は、前記第1吸気管内の圧力が前記第3吸気管内の圧力よりも小さい場合に前記第1連通路を開き、
前記作動部材は、前記第2吸気管内の圧力が前記第3吸気管内の圧力よりも大きい場合に前記開閉弁が前記第1連通路を開く向きに作動し、かつ、前記第2吸気管内の圧力が前記第3吸気管内の圧力よりも小さい場合に前記開閉弁が前記第1連通路を閉じる向きに作動することを特徴とする吸気装置。 - 前記第1吸気管、前記第2吸気管および前記第3吸気管の各々に配置され、前記第1気筒、前記第2気筒および前記第3気筒に導かれる吸入空気の流量を調整するスロットルバルブを備え、
前記第1連通管および前記第2連通管は、前記スロットルバルブの空気流れ下流側に配置されている請求項1記載の吸気装置。 - 前記複数のスロットルバルブに接続された回転軸を備え、
前記回転軸の回転にともない、前記複数のスロットルバルブが連動して回転する請求項2記載の吸気装置。
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JPS5857066A (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-05 | Toyota Motor Corp | 多気筒内燃機関 |
JPS5911152U (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-24 | 三國工業株式会社 | 内燃機関の吸入管装置 |
JPH01227819A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-12 | Mazda Motor Corp | エンジンの吸気装置 |
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