JP2008105643A - ブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子制御ユニット基板を収納する基板室などの呼吸作用を、ワイヤハーネスに設けられてコネクタの室内に開口する呼吸チューブによって行わせる負圧発生防止装置にして、コネクタの室内に水を吸い込んだ場合にも、ブレーキ液圧制御装置に悪影響を与えない負圧発生防止装置を提供する。
【解決手段】 基板室(15)に収納された電子制御ユニット基板(16)にコネクタを介して接続されるワイヤハーネス(35)に呼吸チューブ(37)が設けられ、該呼吸チューブの一端が、互いに結合されたユニット側コネクタ(33)と車両側コネクタ(36)との間に形成されるコネクタ室(38)に開口し、他端が水の掛からない場所に開口し、呼吸チューブのコネクタ室への開口位置(49)と、コネクタ室と基板室とを連通する連通穴(48)のコネクタ室への開口位置(50)とがオフセットされている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ブレーキ液圧制御装置の電子制御ユニット基板を収納する基板室などが呼吸作用によって負圧になることを防止するブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置に関するものである。
特許文献1に記載された電子的な制御ユニットを含む自動車制御装置では、ハウジングに液密的に形成された内部空間に電子デバイスが収容され、電子デバイスをワイヤハーネスで外部と電気的に接続するためのコネクタがハウジングに設けられている。そして、ハウジングの内部空間が呼吸可能なように、ワイヤハーネスの通気性を利用してハウジングの内部空間が外部と連通されている。
特許文献2に記載された負圧防止装置では、呼吸チューブがワイヤハーネスと束ねて設けられ、該ワイヤハーネスがケースとハウジングとの間に収納された基板に端子で接続され、基板に向けてケースに穿設された連通穴に呼吸チューブが接続されている。
特開2002−337676号公報(段落〔0006〕、図3) 特開平5−273289号公報(段落〔0013〕、図1)
特許文献1に記載のものでは、ハウジングの内部空間はワイヤハーネスの通気性を利用して外部と連通されるが、その図1および図2に示されているように、呼吸時にワイヤハーネスの通気抵抗等によってハウジング内に負圧が発生し、この負圧が無くなるまでにかなりの時間を必要とする。このために、内部空間をシールするパッキンが僅かに劣化するだけで、水が内部空間に浸入しシール保証ができなくなる危険性がある。
特許文献2に記載のものでは、ワイヤハーネスとは別に呼吸チューブが設けられているので、万一、水が呼吸チューブから吸い込まれると、基板室に直接浸入してしまう。
本発明は、電子制御ユニット基板を収納する基板室などの呼吸作用を、ワイヤハーネスに設けられてコネクタの室内に開口する呼吸チューブによって行わせる負圧発生防止装置にして、コネクタの室内に水を吸い込んだ場合にも、ブレーキ液圧制御装置に悪影響を与えない負圧発生防止装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、ケースとカバーとの間に電子制御ユニット基板を収納する基板室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースとハイドロユニットとの間に制御機器を収容する収容室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースに設けられたユニット側コネクタに前記電子制御ユニット基板に接続される複数の端子が設けられ、一端に前記ユニット側コネクタと結合される車両側コネクタが設けられ、他端が水のかからない場所に配線されるワイヤハーネスを備えたブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置において、前記ワイヤハーネスには、前記車両側コネクタが前記ユニット側コネクタに結合されると一端が前記両コネクタ間に液密的に形成されるコネクタ室に開口し、他端が前記水のかからない場所に開口する呼吸チューブが設けられ、該呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置と、前記コネクタ室と前記基板室とを連通する連通穴の前記コネクタ室への開口位置とがオフセットされていることである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置が、前記コネクタ室と前記基板室とを連通する連通穴の前記コネクタ室への開口位置より下方にオフセットされていることである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する区画部と、前記連通穴が開口する区画部とに僅かな連通部を残して区分する仕切板が前記コネクタ室内に設けられていることである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項3において、前記仕切板は、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する下区画と前記連通穴が開口する上区画とに区分する水平仕切板、およびコネクタの結合時に前記車両側コネクタを案内するために前記ユニット側コネクタの内部に垂直方向に形成されて前記コネクタ室を前記呼吸チューブおよび前記連通穴の一方が開口する左区画と他方が開口する右区画とに僅かな連通部を残して区分する案内板の少なくとも一方であることである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、ケースとカバーとの間に電子制御ユニット基板を収納する基板室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースとハイドロユニットとの間に制御機器を収容する収容室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースに設けられたユニット側コネクタに前記電子制御ユニット基板に接続される複数の端子が設けられ、一端に前記ユニット側コネクタと結合される車両側コネクタが設けられ、他端が水のかからない場所に配線されるワイヤハーネスを備えたブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置において、前記ワイヤハーネスには、前記車両側コネクタが前記ユニット側コネクタに結合されると一端が前記両コネクタ間に形成されるコネクタ室に開口し、他端が前記水のかからない場所に開口する呼吸チューブが設けられ、該呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置と、前記コネクタ室に配列された前記複数の端子のうちの微小電流が流れる端子の配列位置とがオフセットされていることである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、請求項5において、前記呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置が、前記複数の端子のうちの微小電流が流れる端子の位置より下方にオフセットされていることである。
請求項7に記載の発明の構成上の特徴は、請求項5において、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する区画部と、前記微小電流が流れる端子が位置する区画部とに僅かな連通部を残して区分する仕切板が前記コネクタ室内に設けられていることである。
請求項8に記載の発明の構成上の特徴は、請求項7において、前記仕切板は、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する下区画と前記微小電流が流れる端子が位置する上区画とに区分する水平仕切板、およびコネクタの結合時に前記車両側コネクタを案内するために前記ユニット側コネクタの内部に垂直方向に形成されて前記コネクタ室を前記呼吸チューブの開口および前記微小電流が流れる端子の一方が開口する左区画と他方が開口する右区画とに僅かな連通部を残して区分する案内板の少なくとも一方であることである。
請求項9に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至8のいずれか1項において、前記制御板室、収納室およびハイドロユニットの内室が互いに連通されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、基板室に収納された電子制御ユニット基板にコネクタを介して接続されるワイヤハーネスに呼吸チューブが設けられ、該呼吸チューブの一端が、互いに結合された車両側コネクタとユニット側コネクタとの間に形成されるコネクタ室に開口し、他端が水のかからない場所に開口し、呼吸チューブのコネクタ室への開口位置と、コネクタ室と基板室とを連通する連通穴のコネクタ室への開口位置とがオフセットされているので、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、この水が呼吸チューブから連通穴に直接流入して基板室に流入し、電子制御ユニットを誤作動、故障させる等、ブレーキ液圧制御装置に悪影響を与えることを防止することができる。さらに、呼吸時の空気の移動は呼吸チューブを通って円滑に行われ、基板室等の内部空間が負圧にならないので、水等がパッキンを通過して内部空間に浸入することを防止することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、呼吸チューブのコネクタ室への開口位置が、コネクタ室と基板室とを連通する連通穴のコネクタ室への開口位置より下方にオフセットされているので、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、この水はコネクタ室内で流下して下方に溜まり、コネクタ室で呼吸チューブより上方に開口された連通穴から基板室に流入することを確実に防止することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、コネクタ室が仕切板によって呼吸チューブが開口する区画部と、連通穴が開口する区画部とに僅かな連通部を残して区分されているので、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、この水が呼吸チューブから連通穴にコネクタ室内で移動することが仕切板によって遮られ、基板室に流入することが一層確実に防止される。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、コネクタ室を呼吸チューブが開口する下区画と連通穴が開口する上区画とに僅かな連通部を残して区分する水平仕切板、および結合時に車両側コネクタを案内するためにユニット側コネクタの内部に垂直方向に形成されてコネクタ室を呼吸チューブおよび連通穴の一方が開口する左区画と他方が開口する右区画とに僅かな連通部を残して区分する案内板の少なくとも一方によってコネクタ室が区分されている。これにより、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、水平仕切板が設けられている場合は、呼吸チューブの開口から下区画に流入した水は、連通穴が開口する上区画に移動することを水平仕切板によって阻止される。呼吸チューブおよび連通穴の一方が垂直方向に設けられた案内板の左側の左区画室に、他方が右側の右区画室に開口する場合は、呼吸チューブを通ってコネクタ室に流入した水が基板室に流入することを既存の案内板を利用して防止することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、基板室に収納された電子制御ユニット基板にコネクタを介して接続されるワイヤハーネスに呼吸チューブが設けられ、該呼吸チューブの一端が、互いに結合された車両側コネクタとユニット側コネクタとの間に形成されるコネクタ室に開口し、他端が水のかからない場所に開口し、呼吸チューブのコネクタ室への開口位置と、ユニット側コネクタに設けられてコネクタ室に配列された複数の端子のうちの微小電流が流れる端子の配列位置とがオフセットされているので、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、この水が、例えばセンサからの微小電流が流れる端子にかかることがなく、微小電流の流れる端子が錆びて微少電流を遮断し、電子制御ユニットを誤作動、故障させる等、ブレーキ液圧制御装置に悪影響を与えることを防止することができる。さらに、呼吸時の空気の移動は呼吸チューブを通って円滑に行われ、基板室等の内部空間が負圧にならないので、水等がパッキンを通過して内部空間に浸入することを防止することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、呼吸チューブのコネクタ室への開口位置が、微小電流の流れる端子の位置より下方にオフセットされているので、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、この水はコネクタ室内で流下して下方に溜まり、コネクタ室で呼吸チューブが開口する位置より上方に位置する微小電流が流れる端子にかかることを確実に防止することができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、コネクタ室が仕切板によって呼吸チューブが開口する区画部と、微小電流が流れる端子が位置する区画部とに僅かな連通部を残して区分されているので、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、この水が呼吸チューブから微小電流が流れる端子にコネクタ室内で移動することが仕切板によって遮られ、微小電流が流れる端子にかかることが一層確実に防止される。
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、コネクタ室を呼吸チューブが開口する下区画と微小電流が流れる端子が位置する上区画とに僅かな連通部を残して区分する水平仕切板、および結合時に車両側コネクタを案内するためにユニット側コネクタの内部に垂直方向に形成されてコネクタ室を呼吸チューブの開口および微小電流が流れる端子の一方が位置する左区画と他方が位置する右区画とに僅かな連通部を残して区分する案内板の少なくとも一方によってコネクタ室が区分されている。これにより、万一、水が呼吸チューブを通ってコネクタ室内に吸い込まれても、水平仕切板が設けられている場合は、呼吸チューブの開口から下区画に流入した水は、微小電流が流れる端子が位置する上区画に移動することが水平仕切板によって阻止される。呼吸チューブの開口および微小電流が流れる端子の一方が垂直方向に設けられた案内板の左側の左区画室に、他方が右側の右区画室に位置する場合は、呼吸チューブを通ってコネクタ室に流入した水が微小電流の流れる端子にかかることを既存の案内板を利用して防止することができる。
上記のように構成した請求項9に係る発明においては、基板室、収納室およびハイドロユニットの内室が互いに連通されて大きい内部空間を形成しており、呼吸時の空気の移動量が多くなるが、かかる空気の移動は呼吸チューブを通って円滑に行われ、基板室等の内部空間が負圧にならないので、水等がパッキンを通過して内部空間に浸入することを確実に防止することができる。
以下本発明の実施形態に係るブレーキ液圧制御装置10の負圧発生防止装置11について説明する。車両のブレーキ液圧制御装置10は、図略のブレーキペダルの操作によって液圧を発生するマスタシリンダと車輪に設けられたブレーキのホイールシリンダとの間に接続され、車輪に付与される制動力を制御するものである。ブレーキ液圧制御装置10は、車両取付け時の上下方向を図3における上下方向と一致させて車両に取り付けられる。
図1に示すように、ブレーキ液圧制御装置10は、ケース12の側壁13の一端面にカバー14が振動溶着されて両者間に基板室15が大気に対して液密的に形成され、電子制御ユニットを構成する基板16(以下、電子制御ユニット基板という。)が基板室15内でケース12の隔壁17の上面に固定されている。ケース12の側壁13の他端面にはパッキン18が装着されるシール溝19が刻設され、ケース12はハイドロユニット20の本体21の表面にパッキン18を圧接させた状態で固定され、ケース12と本体21との間に制御機器を収容する収容室22が大気に対して液密的に形成されている。収容室22には、ハイドロユニット20に装備された複数の電磁弁のソレノイド23が本体21の表面から突出し制御機器として収容室22内に収容されている。ソレノイド23の端子は隔壁17を貫通して基板室15に入って電子制御ユニット基板16に接続されている。収容室22と基板室15とは隔壁17に穿設された通穴24によって連通されている。
ハイドロユニット20の本体21には、液圧ポンプ(図示せず)、リザーバ26、および各車輪に設けられたブレーキのホイールシリンダを液圧ポンプ又はリザーバ26に接続し、又は油圧を制御するための複数の電磁制御弁等が設けられている。リザーバ26は、本体21に形成された有底の摺動穴27に嵌合され圧縮スプリング28によって前方に付勢されるピストン29の前端面と摺動穴27の底部とによって画成される。摺動穴27のピストン29の背面側と収容室22とは通穴30によって連通されている。本体21にはモータ室31が形成され、モータ室31に液圧ポンプを回転駆動するモータ32が収納されている。モータ室31と摺動穴27のピストン29の背面側とは通穴61によって連通されている。基板室15、収容室22、およびハイドロユニット20の摺動穴27のピストン29の背面側、モータ室31等のハイドロユニット20の本体21の内室は互いに連通されて大きい内部空間を形成している。
図2、図4に示すように、隔壁17の側壁13の外側まで延在した部分にはユニット側コネクタ33が形成され、ユニット側コネクタ33の内部には、電子制御ユニット基板16に接続される複数の端子34が設けられている。ユニット側コネクタ33には、ワイヤハーネス35の一端に設けられた車両側コネクタ36が結合され、ワイヤハーネス35の他端は車室など水の掛からない場所に配線されている。ワイヤハーネス35には芯線を入れない被覆が呼吸チューブ37として設けられ、呼吸チューブ37は、互いに結合されたユニット側コネクタ33と車両側コネクタ36との間に形成されるコネクタ室38に一端が開口し、他端が前述の水の掛からない場所に開口する。
図3に示すように、ユニット側コネクタ33は細長い形状をなし、ブレーキ液圧制御装置10が車両に取り付けられると、その長手方向が上下方向となる。ユニット側コネクタ33には、その外周壁39で囲まれた細長い内部40に、上方から順に動力線用の端子41、Gセンサ、車輪速センサ等のセンサからの信号線用の微小電流が流れる端子42、制御線、通信線用の端子43、および動力線用の端子41が複数の端子34として複数列設けられオス型コネクタ部44を形成している。ユニット側コネクタ33に車両側コネクタ36が結合されると、電子制御ユニットは、Gセンサ、車輪速センサなどから入力した信号に基づいてハイドロユニット14の液圧ポンプを回転駆動するモータ32、電磁弁のソレノイド23を制御して、通常のブレーキ制御、アンチロックブレーキ制御、横滑り防止制御などの制御を行う。
図4に示すように、車両側コネクタ36には、オス型のコネクタ部44が係入するメス型のコネクタ部45と、外周壁39が嵌る環状溝46が形成され、環状溝46の底部でパッキン47がメス型コネクタ部45の外周に嵌着されている。ユニット側コネクタ33に車両側コネクタ36が結合されると、パッキン47が外周壁39の内周面に圧接されてユニット側コネクタ33の細長い内部40は液密的に閉鎖されコネクタ室38となる。ユニット側コネクタ33の細長い内部40の上方底肉部には、コネクタ室38と基板室15とを連通する連通穴48が穿設されている。図3において、呼吸チューブ37はコネクタ室38の下方で車両側コネクタ36のメス型コネクタ部45の端面に開口され、連通穴48はユニット側コネクタ33の内部40の上方に開口されることによって、呼吸チューブ37のコネクタ室38への開口位置49と、連通穴48のコネクタ室38への開口位置50とがオフセットされている。開口位置49と開口位置50とのオフセットは、開口位置49,50を左右にずらしてオフセットしてもよく、呼吸チューブ37をコネクタ室38の上方に開口し、連通穴48を下方に開口してもよい。
これにより、万一、水が呼吸チューブ37を通ってコネクタ室38内に吸い込まれても、この水が呼吸チューブ37から連通穴48に直接流入して基板室15に流入し、電子制御ユニットを誤作動、故障させることを防止できる。そして、呼吸時の空気の移動は呼吸チューブ37を通って円滑に行われので、基板室15等の内部空間が負圧になることがなく、水等がパッキン18を通過して内部空間に浸入することを防止することができる。呼吸チューブ37のコネクタ室38への開口位置49が、連通穴48のコネクタ室38への開口位置50より下方にオフセットされている場合は、万一、水が呼吸チューブ37を通ってコネクタ室38内に吸い込まれても、この水はコネクタ室38内で流下して下方に溜まり、コネクタ室38で呼吸チューブ37より上方に開口された連通穴48から基板室15に流入することを確実に防止することができる。
図3、図4に示すように、呼吸チューブ37はコネクタ室38の下方で車両側コネクタ36のメス型コネクタ部45の端面に開口され、ユニット側コネクタ33に設けられた複数の端子34のうちの微小電流が流れる端子42は、ユニット側コネクタ33の細長い内部40の上方に配列されることによって、呼吸チューブ73のコネクタ室38への開口位置49と、コネクタ室38に配列された複数の端子34のうちの微小電流が流れる端子42の配列位置51とがオフセットされている。開口位置49と配列位置51とのオフセットは、開口位置49と配列位置50を左右にずらしてオフセットしてもよく、呼吸チューブ37をコネクタ室38の上方に開口し、微小電流が流れる端子42を下方に配列してもよい。
これにより、万一、水が呼吸チューブ37を通ってコネクタ室38内に吸い込まれても、この水が、例えばセンサからの微小電流が流れる端子42にかかることがなく、微小電流の流れる端子42が錆びて微少電流を遮断し、電子制御ユニットを誤作動、故障させることを防止できる。さらに、呼吸時の空気の移動は呼吸チューブ37を通って円滑に行われ、基板室15等の内部空間が負圧になることがなく、水等がパッキン18を通過して内部空間に浸入することを防止することができる。呼吸チューブ37のコネクタ室38への開口位置49が、微小電流が流れる端子42の配列位置51より下方にオフセットされている場合は、万一、水が呼吸チューブ37を通ってコネクタ室38内に吸い込まれても、この水はコネクタ室38内で流下して下方に溜まり、コネクタ室38で呼吸チューブ37が開口する位置より上方に配列されている微小電流が流れる端子42にかかることを確実に防止することができる。
図5、図6に示すユニット側コネクタ33の内部40には、上下の動力線用の端子41を微小電流が流れる端子42、制御線、通信線用の端子43から分離するために、外周壁39より背が低い上下2枚の分離板52が設けられるとともに、微小電流が流れる端子42を制御線、通信線用の端子43から分離するために、外周壁39より背が低い水平仕切板53が外周壁39の両側壁部分の間に設けられている。さらに、ユニット側コネクタ33の内部40には、コネクタの結合時に車両側コネクタ36を案内するために、外周壁39と同じ高さの案内板54が内部40を垂直方向に2分割するように上下の分離板52間に形成されている。車両側コネクタ36のメス型のコネクタ部45には、コネクタの結合時に、分離板52、水平仕切板53および案内板54が嵌り込むスリットが形成されている。メス型コネクタ部45のスリットに嵌り込んだ分離板52および水平仕切板53の端面と、メス型コネクタ部45に嵌着されたパッキン47との間には僅かな隙間が残るように分離板52および水平仕切板53の高さが設定されているので、コネクタ室15はこの隙間を介して全室が通じている。
このように、コネクタ室15は、水平仕切板53によって上区画55と下区画56とに区分され、案内板54によって左区画57と右区画58に区分される。そして、図5の場合は、呼吸チューブ37は、下区画56の左区画57に開口され、コネクタ室38と基板室15とを連通する連通穴48は、上区画55の右区画58に開口され、微小電流が流れる端子42は、上区画55の左右区画57,58に配列されている。
水平仕切板53と案内板54は、両者共に設ける必要はなく、少なくとも一方を設ければよく、水平仕切板53が設けられている場合は、万一、水が呼吸チューブ37を通ってコネクタ室15内に吸い込まれても、呼吸チューブ37の開口から下区画56に流入した水は、連通穴48が開口する上区画55に移動することが水平仕切板53によって阻止され、基板室15に流入することが一層確実に防止されるとともに、微小電流が流れる端子42が位置する上区画55に移動することが水平仕切板53によって阻止され、この水が微小電流の流れる端子42にかかることが一層確実に防止される。
呼吸チューブ37および連通穴48のコネクタ室38への開口位置49,50の一方が、垂直方向に設けられた案内板54の左側の左区画57に、他方が右側の右区画58に位置されている場合は、呼吸チューブ37を通ってコネクタ室15に流入した水が基板室15に流入することを既存の案内板54を利用して一層確実に防止することができる。そして、呼吸チューブ37の開口位置49および微小電流が流れる端子42の配列位置51の一方が、垂直方向に設けられた案内板54の左側の左区画57に、他方が右側の右区画58に開口されている場合は、呼吸チューブ37を通ってコネクタ室15に流入した水が微小電流の流れる端子42にかかることを既存の案内板54を利用して防止することができる。
水平仕切板53と案内板54とを設けた場合は、両者が相乗効果を発揮し、水が連通穴48から基板室15に流入すること、および微小電流の流れる端子42にかかることをほぼ確実に防止することができる。この場合、連通穴48の開口位置50と微小電流が流れる端子42の配列位置51は、案内板54の同じ側に位置させる。
図7に示すように、コネクタ室38と基板室15とを連通する連通穴48は、ユニット側コネクタ33の細長い内部40の上方底肉部に端子34に沿わせて穿設してもよい。これにより、コネクタに多数の端子34を設ける場合に、連通穴48を内部40の上方底肉部に独立して穿設する場合に比してスペースを有効に利用することができる。
さらに、図8に示すように、吸気チューブ37は、ワイヤハーネス35の1本の素線の被覆60を径方向に広げて芯線59との間のクリアランスを大きくすることにより通気抵抗を低減して構成してもよい。これにより、コネクタに多数の端子を設ける場合に、呼吸チューブ37をワイヤハーネス35に独立して設けるよりスペースを有効に利用することができる。
本発明に係る負圧発生防止装置を備えたブレーキ液圧制御装置の断面図。 ブレーキ液圧制御装置の側面図。 ユニット側コネクタを正面から見た図。 図3の4−4断面図。 ユニット側コネクタの他の例を正面から見た図。 図5の6−6断面図。 連通穴の他の例を示す図。 呼吸チューブの他の例を示す図。
符号の説明
10…ブレーキ液圧制御装置、11…負圧防止装置、12…ケース、13…側壁、14…カバー、15…基板室、16…電子制御ユニット基板、17…隔壁、18…パッキン、19…シール溝、20…ハイドロユニット、21…本体、22…収容室、23…ソレノイド(制御機器)、24,30,61…通穴、26…リザーバ、31…モータ室、33…ユニット側コネクタ、34…端子、35…ワイヤハーネス、36…車両側コネクタ、37…呼吸チューブ、38…コネクタ室、39…外周壁、40…内部、41…動力線用の端子、42…微小電流が流れる端子、43…制御線、通信線用の端子、44…オス型のコネクタ部、45…メス型のコネクタ部、46…環状溝、47…パッキン、48…連通穴、49,50…開口位置、51…微小電流が流れる端子の配列位置、53…水平仕切板、54…案内板、55…上区画、56…下区画、57…左区画、58…右区画、59…芯線、60…被覆。

Claims (9)

  1. ケースとカバーとの間に電子制御ユニット基板を収納する基板室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースとハイドロユニットとの間に制御機器を収容する収容室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースに設けられたユニット側コネクタに前記電子制御ユニット基板に接続される複数の端子が設けられ、一端に前記ユニット側コネクタと結合される車両側コネクタが設けられ、他端が水のかからない場所に配線されるワイヤハーネスを備えたブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置において、
    前記ワイヤハーネスには、前記車両側コネクタが前記ユニット側コネクタに結合されると一端が前記両コネクタ間に液密的に形成されるコネクタ室に開口し、他端が前記水のかからない場所に開口する呼吸チューブが設けられ、
    該呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置と、前記コネクタ室と前記基板室とを連通する連通穴の前記コネクタ室への開口位置とがオフセットされていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  2. 請求項1において、前記呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置が、前記コネクタ室と前記基板室とを連通する連通穴の前記コネクタ室への開口位置より下方にオフセットされていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  3. 請求項1において、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する区画部と、前記連通穴が開口する区画部とに僅かな連通部を残して区分する仕切板が前記コネクタ室内に設けられていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  4. 請求項3において、前記仕切板は、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する下区画と前記連通穴が開口する上区画とに区分する水平仕切板、およびコネクタの結合時に前記車両側コネクタを案内するために前記ユニット側コネクタの内部に垂直方向に形成されて前記コネクタ室を前記呼吸チューブおよび前記連通穴の一方が開口する左区画と他方が開口する右区画とに僅かな連通部を残して区分する案内板の少なくとも一方であることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  5. ケースとカバーとの間に電子制御ユニット基板を収納する基板室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースとハイドロユニットとの間に制御機器を収容する収容室が大気に対して液密的に形成され、前記ケースに設けられたユニット側コネクタに前記電子制御ユニット基板に接続される複数の端子が設けられ、一端に前記ユニット側コネクタと結合される車両側コネクタが設けられ、他端が水のかからない場所に配線されるワイヤハーネスを備えたブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置において、
    前記ワイヤハーネスには、前記車両側コネクタが前記ユニット側コネクタに結合されると一端が前記両コネクタ間に形成されるコネクタ室に開口し、他端が前記水のかからない場所に開口する呼吸チューブが設けられ、
    該呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置と、前記コネクタ室に配列された前記複数の端子のうちの微小電流が流れる端子の配列位置とがオフセットされていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  6. 請求項5において、前記呼吸チューブの前記コネクタ室への開口位置が、前記複数の端子のうちの微小電流が流れる端子の位置より下方にオフセットされていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  7. 請求項5において、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する区画部と、前記微小電流が流れる端子が位置する区画部とに僅かな連通部を残して区分する仕切板が前記コネクタ室内に設けられていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  8. 請求項7において、前記仕切板は、前記コネクタ室を前記呼吸チューブが開口する下区画と前記微小電流が流れる端子が位置する上区画とに区分する水平仕切板、およびコネクタの結合時に前記車両側コネクタを案内するために前記ユニット側コネクタの内部に垂直方向に形成されて前記コネクタ室を前記呼吸チューブの開口および前記微小電流が流れる端子の一方が開口する左区画と他方が開口する右区画とに僅かな連通部を残して区分する案内板の少なくとも一方であることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項において、前記制御板室、収納室およびハイドロユニットの内室が互いに連通されていることを特徴とするブレーキ液圧制御装置の負圧発生防止装置。
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