JP2008103996A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プログラマブル入出力ポート端子の機能設定を、効率的に、プログラム効率の低下を生じさせることなく行なう。
【解決手段】各ポート端子に対する出力機能選択データを格納するレジスタを、X方向およびY方向においてアクセス可能なレジスタ回路(10)で構成する。この変換機能付きレジスタ回路においてビット位置に応じて、その選択機能に優先順位を付ける。
【選択図】図8

Description

この発明は半導体集積回路装置に関し、特に、内部回路の機能をレジスタの格納情報に従って設定することのできるプログラマブル機能回路を有する半導体集積回路装置に関する。より特定的には、この発明は、マイクロコントローラにおいて、入出力ポートの機能をレジスタ格納値に従って設定するマイクロコントローラのポート機能設定のための構成に関する。
マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサを用いる処理システムが、種々の用途において用いられている。このような処理システムは、用途または仕様に応じて、制御対象や信号の種類が異なる。各用途または仕様に応じて、これらのプロセッサまたはコントローラをカスタム化して製造した場合、製品の種類が多くなり、製造工程、設計効率が悪くなり、また製品管理も煩瑣となる。
そこで、従来、マスタースライス方式を用いて、共通の構成を有するプロセッサまたはコントローラを作製し、用途または仕様に応じて、スライス工程で、その端子等のチップの機能を設定することが、行なわれる。入出力ポートの機能を設定する場合、スライス工程でのマスク配線により、1つの端子を、入力端子、出力端子、入出力端子、またはプルアップ機能を有する端子に設定する。しかしながら、マスク配線で、各端子の機能を設定する場合、スライス工程後、入出力ポートの回路形式(各端子の機能)を変更することは不可能であり、他用途に転用するのは困難となる。また、マスク配線を利用するため、機能設定のために配線工程が必要となり、製造時間が長くなり、またコストが増大する。
そこで、このようなマスク配線による端子機能の設定の問題を解消することを図る構成が、特許文献1(特開平05−291405号公報)に示されている。
この特許文献1に示される構成においては、この1つの端子に割当てられる可能性のある機能それぞれに電気的に書換え可能な読出専用メモリセルを設け、用途に応じてこれらの読出専用メモリセルの記録情報を設定して、その端子と内部の機能回路の接続経路を設定する。
特許文献1は、この書換可能な読出専用メモリセルを利用することにより、端子(ボンディングパッド)に対する各種内部回路の接続経路を変更/設定することにより、入出力ポートの回路形式を容易に変更することを図る。
特開平05−291405号公報
この特許文献1に示される構成においては、端子(ボンディングパッド)の機能としては、プルアップ/プルダウンの終端機能、入力端子、出力端子、入出力端子のいずれかに設定する。各機能に応じて、電気的に書換可能な読出専用メモリセルを配置する。このメモリセルは、1トランジスタ型セルであり、このメモリセルトランジスタのオン/オフを制御するビットを制御レジスタに格納する。この制御レジスタの格納値に従って高圧デコーダを用いて選択的に高電圧を発生して、対応のメモリセルトランジスタのプログラム(オン/オフの状態の設定)を行なう。したがって、このメモリセルのプログラムのために、高電圧が必要とされ、高電圧発生用の回路が必要となる。
また、各機能に応じて、端子を入力端子、出力端子、入出力端子または開放状態のいずれかに設定する。各機能に対応して、伝達される信号の種類は1種類である(1つの内部機能回路が選択される)。しかしながら、複数種類の信号が、1つの機能(入力、出力、または入出力)に割当てられている場合、これらの複数種類の信号からさらに1つを選択して1つの機能に割当てる構成に対しては、この特許文献1に示される構成では対応することができない。
たとえば車載マイコン(マイクロコンピュータ)の場合、1つの車両に数十個のマイクロコンピュータが用いられる。車両においては、種々の電子制御システムが用いられており、通常、CAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)と呼ばれるシリアル通信プロトコルを用いて、制御システムが構築される。このCANにおいては、複数のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)がゲートウェイを介して相互接続される。各LANにおいては、エンジン/ブレーキ制御系、ITS(インテリジェント・トランスポート・システム:高度道路交通システム)の制御系、センサ、エアコンまたはパワーウインドウなどのモータ/スイッチ制御系、ナビゲーション/オーディオ制御系等複数のサブネットワークが設けられる。各サブネットワークにおいて、同一構成のマイクロコンピュータが利用される。
この場合、各用途に応じて、その端子の機能を割当てる場合、1つの端子に対し複数種類の機能が割当てられる。たとえば、車載マイコンにおいては、1つのマイクロコンピュータにおいて1つのポート(端子およびバッファ回路)に対し、たとえば、タイマ、三相モータ制御、シリアルインターフェイス、インテリジェントI/O、CANポートのいずれかの機能が割当てられる。このような複数の機能/種類の1つを選択してポートの機能を設定するためには、各機能/種類に対応してレジスタを設け、このレジスタのビット値に従って端子機能を設定することが考えられる。この場合、例えば、各レジスタを所定のシーケンスで順次スキャンして値を読出し、その読出したレジスタのビット値に従って、端子の機能/種類を設定する。したがって、この機能/種類に応じたレジスタを順次スキャンする必要があり、端子の機能/種類設定に時間を要する。また、このような場合、端子の機能/種類設定のためのプログラムのステップ数が増大し、プログラム効率が低下する。
また、これに代えて、1つのレジスタの複数ビットを利用して、各ポートの機能/種類を設定することも考えられる。この場合、複数ビットをデコードして対応のポートの機能/種類を設定する必要があり、各ポートごとにデコード動作を行って機能を設定する必要があり、ポート数が増大するとポートの機能/種類の設定に時間を要し、また、ポートごとにビット値を設定する必要があり、プログラム効率が低下する。
それゆえ、この発明の目的は、効率的に端子/ポートの機能/種類を設定することのできる半導体集積回路装置を提供することである。
この発明の一実施の形態に従う半導体集積回路装置は、内部回路と、この内部回路の機能を設定する情報を格納するレジスタ回路を備える。このレジスタ回路は、第1の方向とこの第1の方向と交差する第2の方向各々からアクセス可能である。
一実施例においては、内部回路は、出力端子(パッド)を駆動するバッファ回路である。複数種類の出力信号の1つを、レジスタの格納情報にしたがって選択する。
一実施例においては端子(ポート)である内部回路の機能を設定する制御データを格納するレジスタ回路を、第1および第2の方向からアクセス可能とする。これにより、ポート機能設定用のレジスタにおいて、複数の機能設定レジスタのビットを並列に読出すことが可能となり、効率的に一実施例においてポートである内部回路の機能を設定することができる。また、少ないアクセス回数で、例えばポートである内部回路の機能を設定することができる。これにより、プログラムのステップ数を低減することができ、プログラム効率を改善することができる。
また、一実施例において、このレジスタ回路のビット位置に機能選択の優先順位をつける。これにより、少ないビット数でポートなどの内部回路の機能/種類を設定することができ、プログラム効率が改善される。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。この図1に示す半導体集積回路装置1は、外部装置との間の信号/データのインターフェイス部となるポートP0−P9と、制御動作、演算動作などを行なう処理ユニット(コア回路)2と、この処理ユニット2の処理データおよび各種制御データを格納するメモリ3と、周辺機能回路4を含む。
これらの処理ユニット2、メモリ3、周辺機能回路およびポートP0−P9は、内部バス5を介して相互に結合される。ポートP0−P9は、それぞれ、端子(パッド)および入力/出力用のバッファ回路を含む。これらのポートの機能/種類は、後に詳細に説明するように、プログラム可能である。
メモリ3は、特殊機能レジスタSFRを含ム。この特殊機能レジスタSFRの格納する制御ビットにより、ポートP0−P9の機能(信号の種類/データ転送方向を含む)を設定する。すなわち、ポートP0−P9は、入力ポート、出力ポート、および入出力ポートのいずれかに設定され、出力ポート(入出力ポートを含む)に設定されたとき、周辺機能回路4の生成する信号のうちの選択された信号を出力する。
この周辺機能回路4は、一例として、タイマ、三相モータ駆動用信号発生回路、クロック発生回路、車載用のCANコントローラ、UATR(汎用非同期送受信器)の送受信回路、シリアル入出力ポートのデータ、および車載用途において用いられるインテリジェント入出力信号(センサ出力等)の処理を行なう回路を含む。
半導体集積回路装置1は、さらに、内部バス5に結合される変換機能付きレジスタ回路10を含む。この変換機能付きレジスタ回路10は、メモリ3の特殊機能レジスタSFRに含まれる制御機能選択レジスタからのビットを格納し、そのビット配列の直交変換(X方向データのY方向データへの変換またはその逆の変換)を行なって出力する。この発明の実施の形態1においては、この変換機能付きレジスタ回路10は、ポートP0−P9のうちの1つのポートに対して設けられる。しかしながら、この変換機能つきレジスタ回路10は、複数のポートに対して共通に設けられても良い。プログラマブルI/Oポートに対して、この変換機能付きレジスタ回路10が設けられる。
後に詳細に説明するように、たとえばポートP7は、複数種類の機能が割当てられる。これらの複数の機能から1つの機能を選択するために、図示しない複数の機能選択レジスタ(Aレジスタ、B1レジスタ…Eレジスタ等)のビット値が、設定される。これらの機能選択レジスタのビット値が変換機能付きレジスタ回路10に格納される。この変換機能付きレジスタ回路10自体が、機能選択レジスタとして利用されてもよい。
ポートP0−P9は、各々、複数ビット幅を有しており、各ビット単位でポートP0−P9の端子機能を設定することができる。ポートの所定数の端子(またはボンディングパッド)のみが、たとえば制御信号またはアナログ信号の入力または出力に用いられ、他の端子が不使用とされることがあるためである。
この変換付きレジスタ回路10を利用することにより、ポートの各端子の機能を並列に設定して、プログラム効率および処理効率を改善する。
図2は、1つのポートPiに関連する入出力部の構成を概略的に示す図である。図2においては、処理ユニット2および周辺機能回路4も併せて示す。
図2において、ポートPiは、プログラマブル入出力ポート20と、方向レジスタ回路18と、機能選択レジスタ回路15を含む。
方向レジスタ回路18は、このプログラマブル入出力ポート20の入力/出力の方向を設定する。機能選択レジスタ回路15は、このプログラマブル入出力ポート20の出力ポートに設定された場合の、出力機能を選択する。このポートPiに対して、図1に示す変換機能付きレジスタ回路10が設けられている場合、この機能選択レジスタ回路15は、変換機能付きレジスタ回路10で置換される。ポートPiがデータ入出力ポートの場合、単に使用/不使用およびデータ転送方向が機能選択レジスタ回路15の格納値にしたがって設定される。このポートPiが、出力ポートに設定され、かつその出力信号の種類として複数の候補が存在する場合に、変換機能付きレジスタ回路10が用いられる。
この方向レジスタ回路18および機能選択レジスタ回路(変換機能付きレジスタ回路)15(10)は、このポートPiの各ビットごとに、その機能を設定することができる。機能選択レジスタ回路15(以下、変換機能付きレジスタ回路10と称す)および方向レジスタ回路18は、図1に示す特殊機能レジスタSFRに格納されるデータに従って処理ユニット2の制御の下にその記憶値が設定される。
プログラマブル入出力ポート20は、出力ポート(入出力ポートを含む)に設定された場合、周辺機能回路4のいずれかの機能を選択して、対応の信号を出力する(各ビット単位)。
図3は、ポートPiの1つの端子に関連する部分の構成を概略的に示す図である。図3において、プログラマブル入出力ポート20は、ポート端子Pi_jに対応して設けられるプログラマブル入出力回路30と、このプログラマブル入出力回路30の方向を設定する方向レジスタ25を含む。
周辺機能回路4は、一例として、タイマ22、および三相モータ駆動信号発生回路24を含む。特に限定されないが、車載用途においては、周辺機能回路4は、この他に、前述のように、シリアル信号、インテリジェント信号等を処理する回路部分を含む。
このプログラマブル入出力回路30は、変換機能付きレジスタ回路10(機能選択レジスタ回路15)から与えられるビットbjに従って、ポート端子Pi_jの機能を選択する機能選択回路32を含む。
この機能選択回路32は、一例として、周辺機能回路4に含まれるタイマ22、三相モータ駆動信号発生回路24等の機能回路、およびメモリ3のいずれかを選択する。
プログラマブル入出力回路30は、さらに、方向レジスタ25により、信号/データの転送方向が設定される出力回路34および入力回路36を含む。これらの出力回路34および入力回路36は、方向レジスタ25の格納ビット値に従って、イネーブル/ディスエーブルが設定される。出力回路34は、機能選択回路32により選択された回路部からの信号/データの出力を行なう。入力回路36は、ポート端子Pi_jから与えられた信号を入力して機能選択回路32により選択された回路部に入力信号を転送する。
機能選択回路32は、ビットbjに従ってプログラマブル入出力回路30が入出力回路に設定された場合、メモリ3を選択し、このプログラマブル入出力回路30が出力ポートに設定された場合、周辺機能回路4に含まれる周辺回路のいずれかの要素を選択する。
この入力回路36が、常時イネーブル状態とされて、外部からのセンサ等のアナログ信号を常時入力する構成が用いられても良い。本実施の形態1においては、対応のポート端子Pi_jが出力端子(入出力端子を含む)に設定された場合の、出力信号/データの種類を選択して、ポートの機能を設定する。この入力回路36の制御の形態については特に限定されない。
図4は、機能選択レジスタ回路15(または変換機能付きレジスタ回路10)の一般的構成を概略的に示す図である。図4において、この機能選択レジスタ回路15(変換機能付きレジスタ回路10)は、X方向に沿って配列される複数のレジスタRG0−RGmを含む。これらのレジスタRG0−RGm各々は、Y方向に沿って、対応のポートPiのビット幅と同じビット幅を有する。これらのレジスタRG0−RGmのY方向において同一ビット位置のビット値に従って、このプログラマブル入出力回路30の機能/方向が設定される。
図5は、ポート端子の機能設定の態様を模式的に示す図である。図5において、機能選択レジスタ回路として、機能選択レジスタA1、B1、…Eを示す。この機能選択レジスタ回路15(10)のレジスタRG0−RGmにおいて、同一ビット位置のビット値が参照される。また、これら機能選択レジスタA1、B1、…Eには、優先順位が付けられており、その参照順位も予め定められている。機能選択レジスタA1、B1、…Eは、レジスタRG0−RGmそれぞれに対応してもよい。しかしながら、本実施の形態1においては、X方向に沿って整列するビットで、これらの機能選択レジスタA1、B1、…E各々を構成する。以下では、本実施の形態1の効果を明確にするために、先ず、これらの機能選択レジスタA1、B1、・・・Eが、それぞれ、レジスタ回路RG0−RGmで構成されるとして説明する。
まず、機能選択用レジスタRG0(A1レジスタ)の対応のビット値が0のときには、対応のポート端子は、入出力ポートに設定される。このビット値が“1”のときには、次のレジスタRG1(B1レジスタ)の対応のビット値が参照される。このレジスタRG1の対応のビット値が“0”のときに、対応のポート端子の出力信号として、タイマ出力TAOUTが選択される。以降、優先順位に従って各レジスタの対応のビットが参照される。対応のビット値が“0”のときに、指定された周辺機能回路が選択され、ビット値が“1”のときには、次の下位の機能選択レジスタのビット値が参照される。最後の機能選択レジスタRGmにおいて、ビット値が“0”のとき、たとえば送信データTXDが選択され、ビット値が“1”のとき、インテリジェントデータIIOが選択される。
これらの複数の機能選択レジスタのビット値を参照することにより、1つのポート端子に対し複数の機能を割付けることができる。一例として、たとえば、ポートP7_6の出力機能選択を行なう場合、レジスタA1、B1、C、D1、およびE1が用いられる。用途に応じて、たとえばCANに関連する制御信号も選択可能である。しかしながら、この選択される出力信号/データの用途/種類は特に限定されない。
この場合、各ポート端子ごとにレジスタ回路の対応のビットを順次参照してポート端子の機能を設定すると、機能設定のために時間がかかり、また、プログラムも煩瑣となり、プログラム効率が低下する。これを避けるために、本実施の形態1において変換機能付レジスタ回路10を利用する。
図6は、図4においてレジスタ回路として示される変換機能付きレジスタ回路10の構成をより具体的に示す図である。図6において、X方向およびY方向に沿って、1ビットレジスタRMが配置される。Y方向に沿って整列して配列される1ビットレジスタにより、Y方向機能レジスタが形成される。X方向に沿って整列して配置される1ビットレジスタRMにより、X方向機能レジスタが形成される。
図6においては、一例として、1ビットレジスタRMが、8行8列に配列され、Y方向機能レジスタY0−Y7およびX方向機能レジスタX0−X7が設けられる。この変換機能付きレジスタ回路10は、X方向およびY方向いずれの方向からもアクセス可能であり、この二次元的なアクセス(X方向およびY方向各々からのアクセス)を可能とするために、Yアクセス回路40およびXアクセス回路42が設けられる。ここで、「アクセス」は、書込および読出を示す。
Yアクセス回路40は、与えられたアドレス信号(図示せず)に従って、Y方向機能レジスタY0−Y7のいずれかYjを選択してアクセスする。選択されたY方向機能レジスタYjのビットb0−b7が、並列にアクセスされる。
Xアクセス回路42は、、与えられたアドレス信号に従って、X方向機能レジスタX0−X7のうちからX方向機能レジスタXkを選択する。選択されたX方向機能レジスタXkの8ビットが並列にアクセスされる。
図7は、図6に示す1ビットレジスタRMの構成の一例を示す図である。図7において、1ビットレジスタRMは、データを記憶するフリップフロップFFと、記憶データをアクセスするアクセストランジスタTM0−TM3を含む。
フリップフロップFFは、CMOSインバータラッチで構成される。アクセストランジスタTM0およびTM1は、Y方向ワード線WLY上の信号に従ってフリップフロップFFのストレージノードSNおよびZSNをそれぞれ、Y方向ビット線BLYおよびZBLYに結合する。アクセストランジスタTM2およびTM3は、X方向ワード線WLX上の信号に従ってストレージノードSNおよびZSNを、X方向ビット線BLXおよびZBLXにそれぞれ結合するを含む。
Y方向ワード線WLYは、図6に示すY方向に沿って連続的に延在し、1つのY方向機能レジスタを選択する。X方向ワード線WLXは、図6に示すX方向に延在し、1つのX方向機能レジスタを選択する。
Y方向ビット線BLYおよびZBLYは、図6に示すX方向に連続的に延在し、ストレージノードSNおよびZSNとYアクセス回路40に含まれる書込/読出回路との間で相補データビットを転送する。X方向ビット線BLXおよびZBLXは、図6に示すY方向に連続的に延在する。図6に示すXアクセス回路42に含まれる書込/読出回路により、X方向ビット線BLXおよびZBLXを介してストレージノードSNおよびZSNに対するデータの書込/読出が実行される。
図7に示すデュアルポートメモリセルを1ビットレジスタRMとして利用することにより、X方向に整列するデータビットを、Y方向に整列するデータビットに変換して、またその逆の変換を行なって、データの転送を行なうことができる。
図8は、変換機能付きレジスタ回路10の制御データの格納態様を概略的に示す図である。図8において、変換機能付きレジスタ回路10において、X方向レジスタ回路X0−X4が、それぞれ、機能選択レジスタA1、B1、C1およびD1およびEにそれぞれ割当てられる。すなわち、Y方向においてビット位置b0が、最も優先順位の高い機能を割当てる。順次、ビット位置が高くなるにつれて、優先順位が低くなるように、選択される機能を割付ける。たとえば、このポートPiの全端子Pi_0−Pi_7を、すべて入出力ポートに設定する場合、Y方向のビット位置b0に、「00000000」Bを書込む「B」は、2進数を示す。これにより、Xアクセス回路42を介して、機能選択レジスタA1に対応するX方向レジスタ回路X0に、1回アクセスするだけで、このポートPiの全端子Pi_0−Pi_7の機能を設定することができる。ここで、ポート端子の機能の選択においては、ビット“0”が設定されたときに対応の機能が選択されると仮定する。
したがって、Y方向レジスタ回路Y0−Y7に、それぞれ順次アクセスして、ビット位置b0に、データを書込む必要がなく、アクセス回数が低減され、また、プログラム効率も簡略化される。図1に示すメモリの特殊機能レジスタSFRの機能選択レジスタ回路A1の内容を読出し、Xアクセス回路42から、Y方向のビット位置b0に読出したデータを並列に書込むことにより、容易に、この書込は実現される。
また、これに代えて、変換機能付きレジスタ回路10を、特殊機能レジスタSFRと別途設け、そのメモリ空間上でのアドレス領域を固定して、ポートPi専用の機能選択レジスタ回路としてこの変換機能付きレジスタ回路を用いてもよい。
ポートPiの端子ごとに個々に機能を設定する場合には、Yアクセス回路40を介してY方向レジスタ回路を選択することにより、各ポート端子ごとに順次、機能を設定することができる。
ポートPiの選択可能な機能が、たとえば5つ存在する場合、X方向レジスタ回路の優先順位に従って各機能をXレジスタ回路に割当てるとともに、各端子ごとに機能を設定するビット値を設定する。Xアクセス回路42を介して最大5回アクセスすることにより、ポートPiの端子の機能を設定することができる。
なお、機能の優先順位については、Y方向のビット位置b7に最も高い優先順位が割当てられても良い。
図9は、ポートPiの出力機能を設定する部分の構成を概略的に示す図である。図9において、ポート端子Pi_0−Pi_7それぞれに対応して、プログラマブル入出力回路30_0−30_7が設けられる。変換機能付きレジスタ回路10においてY方向レジスタ回路が、プログラマブル入出力回路30_0−30_7それぞれに対応して設けられる。
これらのプログラマブル入出力回路30_0−30_7に対し、変換機能付きレジスタ回路10から、Xアクセス回路を介して、8ビットデータの各ビットがそれぞれ与えられ、また、変換機能付きレジスタ回路10から、Yアクセス回路を介して8ビットデータが、それぞれ個々に与えられる。X方向の8ビットデータによる機能設定時には、プログラマブル入出力回路30_0−30_7をそれぞれイネーブルし、転送したビットに従ってそれぞれの機能を選択する。Y方向レジスタ回路のデータの読出時においては、選択ポート端子に応じて対応のプログラマブル入出力回路をイネーブルして、Y方向レジスタ回路からの8ビットデータに従って機能を選択する。
図10は、このプログラマブル入出力回路30_0−30_7各々における選択機能設定部の構成の一例を概略的に示す図である。プログラマブル入出力回路30_0−30_7各々においては、図3に示すように機能選択回路32が設けられ、周辺機能回路4の機能が、与えられたビット値に従って選択される。
この機能選択回路32に対し、以下の構成のデータ切換回路が設けられる。このデータ切換回路は、データを選択する選択回路45と、選択回路45の出力データを転送する選択駆動回路47と、選択駆動回路47からのデータをラッチするラッチ回路49とを含む。
選択回路45は、X方向データおよびY方向データの一方を選択する方向データ選択信号X/Yに従って、Y方向データビットYk0−Yk7およびX方向データビットXjkの一方を選択する。
選択回路45は、8ビットデータそれぞれに対応して設けられる選択ゲートSELを含み、切換信号X/Yに従って、各ビット単位で、X方向データビットXjkおよびY方向データビットYk0−k7の一方を選択する。
選択駆動回路47は、イネーブル信号EN0−EN7に従って、選択回路45の出力信号を転送する。選択駆動回路47は、選択ゲートSELそれぞれに対応して設けられるトライステートバッファTBF0−TBF7を含む。これらのトライステートバッファTBF0−TBF7は、それぞれイネーブル信号EN0−EN7に従って活性化され、活性化時、対応の選択ゲートSELから与えられたデータをバッファ処理する。
イネーブル信号EN0−EN7は、X方向データビットXjkの転送回数(X方向レジスタ回路のアクセス回数)に応じて選択的に活性化される。また、Y方向データ選択時、イネーブル信号EN0−EN7は、すべて活性化される。
ラッチ回路49は、8ビットのラッチLAを含み、機能選択回路32へ8ビットデータを並列に転送する。ラッチLAは、たとえばインバータラッチで構成され、与えられたデータをラッチする。
機能選択回路32は、たとえばプライオリティエンコーダの構成を含み、ラッチ回路49からの8ビットデータのビット値に従って機能を選択する。すなわち、機能選択回路32は、選択状態を示す“0”のビット位置(最も優先順位の高いビット位置)に従って対応の機能を選択する。
上述の変換機能付きレジスタ回路10を利用することにより、最も優先順位の低い機能を選択する場合においても、機能選択レジスタのビットを順次読出す構成に比べて、大幅にアクセス回数を短縮することができる。また、データ書込時においても、優先順位に従って、機能を割付け、機能を選択するときに対応のビット位置に論理値“0”を書込む。残りのビット位置は、“1”に設定する。これにより、ポートの各端子単位での機能選択を行なうプログラムを、簡略化することができる。
図11は、この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置におけるポートの設定シーケンスを示すフロー図である。以下、図11を参照して、このポート機能設定シーケンスについて説明する。このポート機能設定の動作制御は、図2に示す処理ユニット2の制御の下に実行される。
まず、ポート機能を設定するか否かの判定が行なわれる(ステップS1)。このポート機能設定は、たとえば、リセット後またはシステム立上げ時に行なわれる。ポート機能の設定の要求が存在しない場合、ポートはすべての正常にその機能が設定されていると判定される。
一方、ポート機能を設定する必要があると判定されると、次いで、ポートの各端子ごとに機能を設定するか否かの判定が行なわれる(ステップS2)。端子ごとに機能を設定する場合、変換機能付きレジスタ回路10に対し、Y方向アドレスを設定し、Y方向レジスタをアクセスする。また、対応のポート端子をイネーブルし、プログラマブル入出力回路の値を設定可能とする(ステップS3)。
このY方向レジスタの内容に従って、ポートの対応の端子の機能が設定された場合、次いで、このポートの機能設定の必要な端子すべてについて機能が設定されたかの判定が行なわれる(ステップS4)。これは、単に残りのポートに対する機能設定要求があるか見ることにより判定される。または、これに代えて、リセット時、ポートの全端子の機能を設定する必要がある場合、ポートの端子すべての機能が設定されたかを見ることにより判定される(機能設定完了ポート端子から、設定完了フラグを送出することにより、この判定は行なうことができる(ステップS4))。
必要なポート端子すべての機能設定がまだ完了していない場合には、次いで、機能変換付きレジスタ回路のY方向アドレスを更新する(ステップS5)。機能設定要求の必要のあるポートアドレスを見ることにより、Y方向アドレスレジスタ回路を選択するY方向アドレスを設定する。次いで、再び、ステップS3からS5の処理を繰返し、ポートの必要なすべての端子の機能を設定する。
一方、ステップS2において、ポートの端子すべて共通に、機能を設定する必要があると判定された場合、変換機能付きレジスタ回路のX方向アドレスを設定する。このとき、も優先順位の高いビット位置に対するX方向アドレスを決定し、X方向レジスタをアクセスする。また、ポートの全端子をイネーブルして、それらの機能設定が可能な状態に設定する(ステップS6)。
次いで、ポートの全端子の機能の設定が完了したかの判定が行なわれる(ステップS7)。この場合、ポート端子において、機能設定が完了した端子から、機能設定完了フラグを立てることにより、この判定は行なうことができる。
すべてのポート端子の機能の設定が完了していない場合、次のX方向アドレスを設定する(ステップS8)。この場合、単に、X方向アドレスにおいて、次の優先順位の高い機能を選択するアドレスに設定する。以降、再び、ステップS6からステップS8を繰返し、このポートの端子すべての機能設定を完了する。
ステップS4またはS7において、この必要な端子またはすべての端子の機能設定が完了したと判定されると、ポート機能の設定が完了する。
したがって、逐次、ポートの端子に対し、機能選択レジスタAからEの内容を順次読出して、ポートの端子の機能を設定する構成に比べて、全端子共通に機能設定を行なうことにより、処理効率が改善される。また、各端子に対し必要とされる機能に対応するビット位置の設定ビット値(たとえば“0”)を書込むことにより、ポート端子の機能を設定することができ、プログラム効率が改善される。
また、各ポート端子ごとに、機能設定を可能としており、各ポート端子のテストを、個々に行なうことができる。ポート端子に対して複数の機能が割当てられている場合、正確に意図する機能をポート端子に割当てることができたかを検出することができる。
[変更例]
図12は、この発明の実施の形態1の変更例に従う機能選択レジスタ(Y方向レジスタ回路)の構成を概略的に示す図である。この図12に示す機能選択レジスタ50は、各ポート端子ごとに設けられる。この機能選択レジスタ50は、たとえば8ビットb0−b7のビット幅を有し、その下位3ビットb0−b2のビットパターンに従って、機能を選択する。図12においては、一例として、対応の端子Pi_jが、入出力ポート、タイマ出力TA3OUT、送信データ出力端子、CAN系出力信号CAN0OUTを出力する端子、インテリジェント信号IIO_3の出力端子、入力端子、および送信制御信号RTS3の出力端子のいずれかに設定される場合を示す。送信制御信号RTS3は、たとえばシリアル信号の送信制御またはUART信号の送信タイミングを設定する。
この図12に示す機能選択レジスタ50を利用する場合、ポート端子Pi_jごとに、1回のアクセスで機能を設定することができる。しかしながら、ポートPiが、たとえば8ビットPi_0−Pi_7を有する場合、ポート端子の機能を逐次設定するためには、各端子ごとに、機能選択レジスタ50の内容を8回読出すことが必要とされる。この場合においても、図6に示す変換機能付きレジスタ回路10を利用し、各ポート端子ごとに、Y方向レジスタに機能選択レジスタ50の内容を格納する。X方向レジスタ回路の内容を読出すことにより、並行してポート端子の機能を設定する。3回のアクセスでポート端子Pi_0−Pi_7の機能を設定することができる。
図13は、この発明の実施の形態1の変更例のポート端子Pi_jに対するプログラマブル入出力回路30に関連する部分の構成を概略的に示す図である。プログラマブル入出力回路30に対し、ポート端子機能制御回路60が対応して設けられる。ポートPiの各ポート端子(たとえばPi_0−Pi_7)に共通に、変換機能付きレジスタ回路10が設けられる。変換機能付きレジスタ回路10は、X方向レジスタX0−X7およびY方向レジスタY0−Y7を含み、X方向およびY方向についてそれぞれアクセス可能である。Y方向レジスタY0−Y7各々が、図12に示す機能選択レジスタ50に対応し、それぞれ対応のポート端子の機能を設定するデータビットを格納する。
ポート端子機能制御回路60は、機能制御データを格納するシフトレジスタ62と、シフトレジスタ62の格納データをデコードするデコーダ64を含む。シフトレジスタ62は、機能変換付きレジスタ回路10からのX方向レジスタX0−X2から順次読出されるb0−b2を、順次シフトして格納する(全ポート全端子に並行して機能を設定する場合)。デコーダ64は、シフトレジスタ62からの3ビットまたは変換機能付きレジスタ回路10のY方向レジスタから読出された3ビットb0−b2のいずれかをデコードして機能選択信号を生成する。
このデコーダ64は、各ポート端子ごとに機能を設定する場合には、Y方向レジスタYjから読出された内容のうちの3ビットb0−b2をデコードする。このデータの切換の構成は、図13においては明確に示していないが、X方向レジスタおよびY方向レジスタのいずれを選択するかに応じてデコーダ64に対する接続経路が切換えられればよい。
デコーダ64は、この与えられた3ビットデータをデコードし、図12に示す機能のいずれかを選択する信号を生成する。
プログラマブル入出力回路30は、機能選択回路66および入力/出力回路68を含む。機能選択回路66は、デコーダ64からのデコード信号に従って対応の機能を選択する。入力/出力回路68は、デコーダ64の出力信号に従って入出力ポート、出力ポート端子および入力ポート端子のいずれかに設定される。
図13に示すように、変換機能付きレジスタ回路10のXレジスタの内容を読出した場合、ポートPiの各端子において並行して、シフトレジスタ62に対応のビットが順次シフトインされて格納される。したがって、3ビットb0−b2で各端子の機能を設定する場合、3回、変換機能付きレジスタ回路10にアクセスすることにより、ポートPiの端子機能を設定することができる。また、Y方向レジスタYjの内容を読出すことにより、このポートPiの端子Pi_jの機能を単独で設定することができる。
なお、Y方向レジスタY0−Y7各々において、8ビットb0−b7の領域を用い、この3ビットデータ(図12参照)をデコードした信号を格納する構成が用いられてもよい。すなわち、ビットb0の位置がビット値“0”のときに、入出力ポートの機能が選択され、ビット位置b1が“0”のときに、タイマ出力を選択するように、順次1ビットのみを機能選択ビットとして“0”(たとえば)に設定する構成が用いられてもよい。この場合、図13に示すデコーダ64が不要となり、先の図8および図9に示す構成と同様、ポート全端子を入出力ポートに設定する場合、単にビット値b0を“0”に設定することにより、1回のアクセスで、ポートPiの全端子を入出力ポートに設定することも可能となる。この場合、先の図10に示す構成と同様の構成を、ポート端子機能制御回路60に設けることにより、対応することができる。
また、この変更例におけるポート端子の機能を設定する処理は、図11に示すフロー図と同じ処理シーケンスで実行することができる。
以上のように、この発明の実施の形態1に従えば、ポートの機能設定用レジスタの内容を、X方向およびY方向で変換可能とし、何れの方向からもアクセス可能としている。したがって、ポート端子の機能設定を全端子並行して行なうことができ、機能設定を効率的に行なうことができる。また、このレジスタのビット位置に応じて、機能の優先順位を付けている。したがって、ポート各端子の設定される機能を、この優先順位に応じたビット位置に設定用ビット(ビット値“0”)を書込むことにより設定することができる。応じて、機能設定時に他の機能選択用レジスタの内容を考慮する必要がなくなり、プログラム効率が改善される。
[実施の形態2]
図14は、この発明の実施の形態2に従う半導体集積回路装置(マイクロコンピュータ)の要部の構成を概略的に示す図である。この図14に示す半導体集積回路装置の構成においては、変換機能付きレジスタ回路10に対し、グルーピング情報テーブル70と、デコード回路72と、経路設定回路(ルータ)74とが設けられる。
デコード回路72は、グルーピング情報テーブル70に格納されるレジスタアドレスをデコードする。経路設定回路(ルータ)74は、デコード回路72の出力信号に従って、この変換機能付きレジスタ回路10のX方向データビットの転送経路を設定する。
この変換機能付きレジスタ回路10においては、図1に示すメモリ3の特殊機能レジスタSFRに格納されるポート出力機能選択レジスタの内容が、グルーピング情報テーブル70に設定されるレジスタアドレスに従って格納される。従って、このグルーピング情報テーブル70により、機能設定用のポート端子が決定され、複数のポートの、同様の機能が割り当てられるポート端子について並行して機能を設定する。これらのグルーピング情報テーブル70、処理ユニット2、メモリ3、変換機能付きレジスタ回路10は、それぞれ内部バス5により相互接続される。変換機能付きレジスタ回路10は、実施の形態1と同様、X方向およびY方向からアクセス可能である。
このグルーピング情報テーブル70には、各アドレスZ0−Z7の領域に、それぞれ並行して処理すべきポート端子に対応して配置されるレジスタを示すアドレスが格納される。図1に示すメモリ3内の特殊機能レジスタSFRにおいて、各ポート端子ごとに、出力機能選択レジスタが設けられている場合、ユーザが、ポート端子に対応するレジスタのアドレスを指定する。図2に示す処理ユニット2の制御の下に、この特殊機能レジスタ領域SFR内の指定されたアドレスを、グルーピング情報テーブル70に順次書込む。処理ユニット2は、また、このグルーピング情報テーブル70を参照して、このメモリ3内の対応のアドレスから、出力機能選択レジスタの内容を読出し、変換機能付きレジスタ回路10にY方向に沿って順次格納する(Y方向レジスタY0−Y7に順次格納する)。実施の形態1の場合のように、各ポート端子に対応して機能選択レジスタが設けられている場合、容易に、グルーピング情報テーブル70の内容に従って、ポート端子ごとのレジスタのデータを読出して格納することができる。
一方、特殊機能レジスタ領域SFRにおいて、各ポートごとに、ポート端子共通に機能選択レジスタ(A1、…E)が設けられる構成の場合(図5のレジスタ回路の順次参照により機能設定を行う構成の場合)、これらの機能選択レジスタのビット位置がポート端子に対応する。この場合、図示しないX/Y変換回路を利用して、データ配列変換を行なって、必要なポート端子のデータを読出す。
すなわち、通常、マイクロコンピュータにおいては、画像処理操作における画像の回転処理などのために、X/Y変換回路が設けられる。処理ユニット2は、このグルーピング情報テーブル70に格納されたアドレスを参照して、特殊機能レジスタ領域SFRから対応のレジスタの内容を読出し、X/Y変換回路へ例えばY方向から格納する。次いで、テーブル70に指定されたポート端子に対応するアドレスの内容を、このX/Y変換回路のX方向から順次読出す。これにより、各ポート端子ごとの内容が読出され、変換機能付きレジスタ回路10に、Y方向から順次格納する。これにより、たとえばポートの端子に共通に、レジスタA1、…E等が設けられる構成の場合においても、図示しない処理データ配列変換用のX/Y変換回路を利用することにより、出力機能選択のためのレジスタの内容を、変換機能付きレジスタ回路10に格納することができる。
なお、グルーピング情報テーブル70に格納されるレジスタアドレスとしては、出力機能選択を行なうポート端子が同じ属性を有する場合、または割当てられた出力機能が多いポート端子、または同じ用途において利用されるポート端子を指定するアドレスが一例として用いられる。同一用途のポート端子としては、たとえばクロック信号、送受信制御信号、シリアル送信信号を出力するポート端子、また、画像処理用途におけるD/Aコンバータ(デジタル/アナログ変換器)およびA/Dコンバータ(アナログ/デジタル変換器)の出力信号および転送制御信号のポート端子、また、車載用途に用いられる三相モータ駆動制御信号の出力ポート端子およびタイマの出力ポート端子が考えられる。同一属性のポート端子としては、タイマの出力ポート、またセンサなどのインテリジェント信号を出力する端子が考えられる。ユーザが、一括して機能設定を行なうとプログラムの効率が改善されると考えられるポート端子の組に対応して設けられる出力機能選択レジスタのアドレスが、グルーピング情報デーブル70に設定されればよい。
この実施の形態2においても、変換機能付きレジスタ回路10において、X方向に沿ったビット位置に応じて、選択される機能の優先順位が規定されても良く、また、1つのY方向レジスタの複数ビットにより対応のポート端子の出力機能が設定されても良い。何れの構成においても、実施の形態1と同様にして、グルーピングされたポート端子に対し、容易に、機能設定を行なうことができる。
なお、図14において、このグルーピング情報テーブル70において、ポート端子P7_0、P7_1、P8_0、P8_1、P9_0−P9_3に対する出力機能選択レジスタが、1つのグループとして指定される場合を一例として示す。しかしながら、このグルーピングされるポート端子はこれに限定されない。上述の属性または関係が満たされるポート端子の出力機能選択レジスタが指定されればよい。
また、経路設定回路(ルータ)74は、デコード回路72の出力信号に従って変換機能付きレジスタ回路10からのX方向レジスタの出力データの転送経路を設定する。この経路設定回路(ルータ)74において、一例として、以下の構成が設けられる。各ポート端子に対するトライステートバッファが設けられる。デコード回路72の出力信号に従って、対応のトライステートバッファがイネーブルされて、対応のポート端子に対し、出力機能選択ビットが転送される。この経路設定回路(ルータ)74を利用することにより、テーブルに格納されるレジスタアドレスに対応するポート端子に対して確実に制御データを転送することができる。
各ポート端子に対して設けられるプログラマブル入出力回路については、先の実施の形態1と同様の構成が利用されればよい(実施の形態1における各ポート端子のプログラマブル入出力回路に対するイネーブル信号を、このグルーピング情報テーブル70に格納されるレジスタアドレスに従って選択的に活性化する)。
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、一括して出力機能設定を行うポート端子の情報をテーブルにユーザが設定可能とし、この設定情報に従って、対応の出力機能選択レジスタ回路の内容を変換機能付きレジスタ回路に格納している。従って、実施の形態1の効果に加えて、出力機能の選択を行なう制御データを格納するレジスタ回路を、ユーザが自由に設定することができる。これにより、設定されたポート端子に対するプログラム効率を改善することができ、また、機能設定操作を高速化することができる。
なお、この変換機能付きレジスタ回路10のビット幅は、X方向およびY方向それぞれ8ビットに設定されている。しかしながら、このビット幅としては、他のビット幅が用いられてもよく、入出力ポートの端子数、選択すべき出力機能の数に応じて、適当なビット幅が用いられればよい。また、グルーピング情報テーブル70のアドレスも、8アドレスに限定されず、一括して操作するのが望ましいポート端子の数に応じて適切に定められればよい。
[実施の形態3]
図15は、この発明の実施の形態3に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。図15において、半導体集積回路装置100は、複数の機能ブロック102a−102nを含む。インターフェイス(I/F)104が、これらの機能ブロック102a−102nに内部バス103を介して共通に結合され、外部装置との間のインターフェイスを取る。この半導体集積回路装置100の内部動作の制御は、主制御回路107により行われる。
機能ブロック102a−102nは、それぞれ、複数の機能を実現可能であり、変換機能付きレジスタ回路110に格納される多ビットデータ105a−105nにより、それぞれの実行すべき機能が設定される。
機能設定データ105a−105nにおいて、選択機能に優先順位が存在する場合、これらの機能設定データ105a−105nを、先の実施の形態1および2と同様の構成を有する変換機能付きレジスタ回路110に格納する。
すなわち、図16に示すように、これらの機能設定データ105a−105nを、変換機能付きレジスタ回路110に、Y方向から順次格納する。レジスタ回路110のY方向レジスタYa−Ynに格納された機能設定データ105a−105nを、順次、X方向から読出し、機能ブロック102a−102nに、読出したデータをそれぞれ与える。この場合、一例として、X方向レジスタXa−Xkにおいては、そのビット位置に応じて優先順位が設定された機能を示すビットが格納される。これにより、機能ブロック102a−102nにおいて、並列に、その機能を設定することができる。
なお、この図15に示す構成において、機能ブロック102a−102nがそれぞれ個々に、機能設定データ105a−105nに従ってその機能が設定されている。しかしながら、この機能設定データ105a−105nにより、たとえば、処理データのビット幅、動作クロック周波数の設定等の異なる動作特性が設定されてもよい。この場合、これらのデータ105a−105nにおいて、半導体集積回路装置100における内部機能および動作特性が設定される(機能ブロックとしては、1つの処理回路ブロックが存在する構成となる)。
また、機能/特性に優先順位が割当てられ、その優先順位がビット位置により決定されるのではなく、複数ビットの組合わせにより、機能/特性が決定される場合、変換機能付きレジスタ回路110のX方向レジスタ回路の必要なデータビットを順次読出して、各機能ブロックにおいて並行して、機能/特性の設定が行なわれても良い(実施の形態1の変更例参照)。
また、変換機能付きレジスタ回路110に格納されるデータ105a−105nは、外部からシステム立ち上げ時に設定されても良い。またこれに代えて、この半導体集積回路装置内の図示しないメモリ(ROM)の格納データが、システム立ち上げ時に主制御回路107の制御の下に転送されて格納されても良い。
以上のように、この発明の実施の形態3に従えば、半導体集積回路装置内の内部動作/特性が、複数ビットデータの組合せにより設定される場合において、各特性/機能ごとのデータを、変換機能付きレジスタ回路に格納して、ビット配列を変換するように構成している。これにより、この半導体集積回路装置の内部動作特性/機能を容易に設定することができる。また、各特性/機能特定データブロックにおいても、そのビット位置に割当てられた機能/特性の優先順位に従ってビット値を設定すればよく、プログラムの効率が改善される。
この発明に係る半導体集積回路装置は、一般の、マイクロコンピュータに適用することができる。特に、本発明に従うレジスタ回路の構成を、オーディオ、デジタルカメラ、通信機器、携帯機器、また車載マイコン等に対して用いられる1つのポート端子に複数の出力機能が割当てられるポート構成を有するマイクロコンピュータに対して適用することにより、ポート機能設定のためのプログラム効率が改善される。また、高速で、入出力ポートの機能を設定することができる。
また、上述の用途に限定されない。この発明は、一般に、内部機能/動作特性が複数のデータにより設定される半導体集積回路装置に対して、この発明に従う一実施例として示された変換機能付きレジスタ回路の構成を適用することができる。この場合でも、各機能/特性の設定のためのプログラムが容易となり、また高速で、機能を設定することができる。
この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置の1つのポートに関連する部分の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置の1つのポート端子に関連する部分の構成を概略的に示す図である。 レジスタ回路の構成を概略的に示す図である。 図2に示すプログラマブル入出力ポートの各ポート端子の出力機能設定シーケンスを模式的に示す図である。 図1に示す変換機能付きレジスタ回路の構成を概略的に示す図である。 図6に示す1ビットレジスタの構成の一例を示す図である。 図6に示す変換機能付きレジスタ回路のアクセス態様を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1における各ポート端子の機能設定時の出力機能選択ビットの転送経路を概略的に示す図である。 図9に示すプログラマブル入出力回路における機能選択制御部の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態1に従う半導体集積回路装置の出力機能選択シーケンスを示すフロー図である。 この発明の実施の形態1の変更例に従う出力機能選択レジスタのビットと対応の選択機能を示す図である。 この発明の実施の形態1の変更例における変換機能付きレジスタ回路の出力ビットと対応のプログラマブル入出力回路との転送経路およびポート端子制御回路の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態2に従う半導体集積回路装置の要部の構成を概略的に示す図である。 この発明の実施の形態3に従う半導体集積回路装置の全体の構成を概略的に示す図である。 図15に示す変換機能付きレジスタ回路110を利用した際の各機能ブロックへのデータ転送経路を概略的に示す図である。
符号の説明
1 半導体集積回路装置、P0−P9 ポート、10 変換機能付きレジスタ回路、2 処理ユニット(コア回路)、3 メモリ、SFR 特殊機能レジスタ領域、4 周辺機能回路、18 方向レジスタ回路、20 プログラマブル入出力ポート、25 方向レジスタ、32 機能選択回路、34 出力回路、36 入力回路、22 タイマ、24 三相モータ駆動信号発生回路、40 Yアクセス回路、42 Xアクセス回路、30_0−30_7 プログラマブル入出力回路、50 出力機能選択レジスタ、60 ポート端子制御回路、62 シフトレジスタ、64 デコーダ、66 機能選択回路、68 入力/出力回路、70 グルーピング情報テーブル、72 デコード回路、74 経路設定回路、100 半導体集積回路装置、102a−102n 機能ブロック、105a−105n 機能選択データ、110 変換機能付きレジスタ回路。

Claims (5)

  1. 内部回路、および
    前記内部回路の機能を設定する情報を格納するレジスタ回路を備え、前記レジスタ回路は、第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向各々からアクセス可能である、半導体集積回路装置。
  2. 前記内部回路は、複数の内部回路ブロックを備え、
    前記レジスタ回路は、前記第1の方向に沿って複数の機能選択レジスタに分割され、
    前記半導体集積回路装置は、さらに、
    前記内部回路の複数の内部回路ブロックを指定するレジスタアドレスを格納するテーブルと、
    前記テーブルの内容に従って、指定された内部回路ブロックの機能選択データを前記レジスタ回路に前記第1の方向からアクセスして格納する回路をさらに備える、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記テーブルのレジスタアドレスをデコードして、前記レジスタ回路から第2の方向から読出されたデータの転送経路を指定する信号を生成するデコード回路をさらに備える、請求項2記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記内部回路は、複数のプログラマブル入出力回路を備え、
    前記レジスタ回路には、前記複数のプログラマブル入出力回路が出力ポートに設定されたときの機能を指定するデータが格納される、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記レジスタ回路は、前記第1の方向に沿って複数の機能選択レジスタに分割され、
    前記内部回路は、前記複数の機能レジスタの同一ビット位置のデータにより機能が設定される複数の内部回路ブロックを備える、請求項1に記載の半導体集積回路装置。
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