JP2008102660A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は消費電力を抑えつつ、使用者が機器状態などを確認できる利便性の高い情報処理装置を提供する。
【解決手段】 液晶ディスプレー22と、該液晶ディスプレー22の上に重ねて配置される電子ペーパー21と、前記液晶ディスプレー22を制御するディスプレー制御部3と、前記電子ペーパー21を制御する電子ペーパー制御部4と、通常モード及び節電モードを判別するモード判別手段と、を備え、前記モード判別手段により通常モードであると判別されると、前記ディスプレー制御部22は所定の情報を前記液晶ディスプレー22に表示するとともに、前記電子ペーパー制御部4は前記電子ペーパー21を透明状態に制御し、前記モード判別手段により節電モードであると判別すると、を前記液晶ディスプレー22はOFFにしつつ、前記電子ペーパー制御部4は前記電子ペーパー21に所定の情報を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置に関し、特に、所定の情報を使用者に表示する表示装置を備えた情報処理装置に関する。
近年、情報処理装置に備わる表示装置は液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)が主流となっており、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置等の様々な情報処理装置に用いられている。
ところで、こうした情報処理装置は、近年の省エネルギー化の要求や電池での長時間使用の要求から、低電力消費であることが強く望まれている。中でも、情報処理装置に備わる表示装置は、表示している間は常に電力を消費するので、より消費電力を抑える必要がある。
そこで、太陽光の下で使用する場合など明るい環境で使用する場合には、バックライトを点灯せずに外光を反射させて表示装置を視認可能に表示することで、バックライトの消費電力を抑制する発明が開示されている(例えば特許文献1及び特許文献2)。また、消費電力を抑えるモードに設定されたときには、表示装置の電源を遮断する製品が種々販売されている。
特開2001−265294号公報 特開2005−181728号公報
しかし、バックライトを点灯しない場合でも表示装置の表示のために一定の電力消費は抑えられず、また、室内などの比較的暗い環境では表示装置の表示が見えにくいという問題がある。また、表示装置の電源を遮断した場合には機器の状態などの情報が確認できず使用者が不便を強いられることとなる。
そこで、本発明は消費電力を抑えつつ、使用者が機器状態などを確認できる利便性の高い情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明にかかる情報処理装置は、所定の情報を表示するディスプレーと、当該ディスプレーの上に重ねて配置され所定の情報を表示可能な薄板状の電子ペーパーと、前記ディスプレーの表示を制御する画像制御手段と、前記電子ペーパーの表示を制御する電子ペーパー制御手段と、電力消費を抑制しない通常モード及び電力消費を抑制する節電モードを判別するモード判別手段と、を備え、前記モード判別手段により通常モードであると判別されると、前記ディスプレー制御手段は所定の情報を前記ディスプレーに表示するとともに、前記電子ペーパー制御手段は前記電子ペーパーを透明状態に制御し、前記モード判別手段により節電モードであると判別すると、前記電子ペーパー制御手段は前記電子ペーパーに所定の情報を表示することを特徴とする。
この構成によれば、情報処理装置には、所定の情報が表示可能なディスプレーと、所定の情報が表示可能な電子ペーパーと、画像制御手段と、電子ペーパー制御手段と、モード判別手段と、が備わる。電子ペーパーは、薄板状でディスプレーの上に重ねて配置される。画像制御手段により、ディスプレーの表示は制御され、電子ペーパー制御手段により、電子ペーパーの表示は制御される。また、モード判別手段により、電力消費を抑制しない通常モードと電力消費を抑制する節電モードとは判別される。モード判別手段により通常モードであると判別されると、ディスプレー制御手段により、所定の情報は前記ディスプレーに表示されるとともに、電子ペーパー制御手段により、電子ペーパーは透明状態に制御される。モード判別手段により節電モードであると判別されると、電子ペーパー制御手段により、電子ペーパーに所定の情報が表示される。
ここで、本発明に係る「情報処理装置」は、電力を消費して情報を処理するあらゆる装置に適応可能である。例えば、ファクシミリ装置、コピー機、プリンター、スキャナ装置、上記の複合機(MFP:Multi Function Peripherals)、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、デジタルカメラやICレコーダーのように音や映像を記録する装置、各種ポータブルプレーヤーのように音や映像を再生する装置などの装置に適用できる。また、本発明の「ディスプレー」は、液晶ディスプレー、有機EL表示装置、LEDドットマトリクス表示装置、蛍光表示管(VFD:Vacuum Flourescent Display)など静止画や動画を表示するあらゆる装置に適用できる。なお、本発明の「ディスプレー」は画像表示面が平坦なフラットディスプレーであることが好ましいが、画像表示面が膨らんでいるブラウン管(CRT:Cathode Ray Tube)等のディスプレーを用いることもできる。
また、本発明の「電子ペーパー」とは、電気的に表示された情報の書き換えを制御可能であって、且つ、電気的に透明状態に制御可能であって、長時間にわたってほぼ無電力で情報の表示を維持可能な表示媒体である。「電子ペーパー」としては、液晶タイプのもの、有機ELタイプのもの、及び、ペーパーライクタイプのもの等が種々提案されているが、どのようなタイプのものであっても良い。液晶タイプのものとしては、例えば、コレステリック型液晶や光書き込み型(光アドレス型)液晶及び高分子分散型液晶等を用いることができる。また、有機ELタイプのものとしては、例えば、カラーフレキシブル有機EL等を用いることができる。また、ペーパーライクタイプのものとしては、例えば、ツイストボール方式のものを用いることができる。なお、本発明の「電子ペーパー」としては、情報が表示された状態と透明状態とのいずれもほぼ電力消費なしに維持可能な双安定のものが好ましいが、少なくとも、情報が表示された状態でほぼ消費電力が必要ないものであれば用いることができる。
また、本発明の「通常モード」は、節電モードに比べて電力消費の大きいモードであり、情報処理装置の処理命令に対する反応速度を早くすることができる。なお、本発明の情報処理装置は、「通常モード」及び「節電モード」の2つのモードに限定されるものではない。例えば、情報処理装置の状態に合わせて、「通常モード」と「節電モード」との間に段階的に消費電力を少なくすることが可能なモードがあっても良い。また、本発明の「透明状態」とは、外光やバックライト装置などにより充分な光がある状態において、使用者が「電子ペーパー」を透過してその下にある「液晶ディスプレー」を見た場合に、「液晶ディスプレー」に表示されている情報が視認可能な状態をいう。すなわち、外光やバックライト装置などの光の反射や屈折が極めて少ない状態をいう。
また、本発明の「所定の情報」は、例えば、「情報処理装置」の状態を使用者に報知する情報が挙げられるが、例えば、使用者が選択した所定の画像などであっても良い。また、本発明の「所定の情報を表示」とは、外光やバックライト装置などにより充分な光がある状態において、使用者がその情報を視認できる程度に明確に表示されることをいう。
このように、通常モード中にはディスプレーに所定の情報が表示され、ディスプレー上に配置された電子ペーパーは透明状態に制御されるので、情報処理装置の使用者は、透明な電子ペーパーを透過して、ディスプレイに表示された所定の情報を視認できる。これにより、通常モード中は、従来からある表示装置と同様の表示機能及び操作性を発揮できる。一方、節電モード中には電子ペーパーに所定の情報が表示される。これにより、使用者は電子ペーパーに表示される情報を視認することができる。電子ペーパーは情報の表示を維持するためにほぼ無電力で所定の情報の表示を維持することができるので、節電モード中には、殆ど消費電力なしに所定の情報の表示を維持できる。したがって、節電モード中には消費電力を極めて抑えつつ、使用者が機器状態などの所定の情報を確認できる。
請求項2に係る情報処理装置は、請求項1に係る情報処理装置において、前記電子ペーパーは電圧を印加しない状態で、所定の情報を表示する状態及び透明状態をそれぞれ維持可能であり、前記電子ペーパーは電圧を印加した状態で、表示する所定の情報の書き換え、及び、所定の情報を表示する状態と透明状態との間で変更が、可能であることを特徴とする。
この構成によれば、電子ペーパーに電圧が印加されない状態において、電子ペーパーには所定の情報が表示される状態及び透明状態をそれぞれ維持可能である。また、電子ペーパーに電圧を印加した状態において、電子ペーパー制御手段により電子ペーパーに表示する所定の情報の書き換え、及び、所定の情報を表示する状態と透明状態との間で変更が、可能である。なお、本発明の「電圧を印加しない」とは、「電子ペーパー」以外のディスプレーに表示した情報を維持する場合に比べて、極めて少ない電圧を印加する場合を含む。
このように、電子ペーパーは、電圧が印加されない状態で、所定の情報が表示される状態のみならず透明状態をも維持することができるので、通常モード中においても電子ペーパーの透明状態の維持に電力の消費を必要とせず、よりいっそう節電できる。
請求項3の発明にかかる情報処理装置は請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、前記ディスプレーは液晶表示装置であることを特徴とする。
この構成によれば、ディスプレーは従来から広範囲で使用されている液晶表示装置であるので、従来からある表示装置上に電子ペーパーを重ねて配置する表示装置を用いることで、本発明の情報処理装置とすることができるので、比較的安価に本発明の情報処理装置を提供することができる。
以下、本発明に係る情報処理装置の一例として複合機1について、適宜図面を参照しつつ説明する。複合機1は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、インターネットファクシミリ機能を一体的に備えた多機能装置(MFP:Multi Function Peripherals)である。
まず、図1に基いて、複合機1の構成について説明する。図1は、複合機1の構成例を示したブロック図である。この複合機1は、MPU(Micro Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、原稿読取部104、画像処理部105、コーデック(CODEC:Coder and Decoder)106、画像メモリ107、プリンタ108、FAX通信部109、LAN−I/F(Local Area Network Interface)110、表示部2、液晶ディスプレー制御部3、電子ペーパー制御部4、操作部5を備えており、それぞれの構成は、バス111によって通信可能に接続されている。
MPU101は、予め定められた条件にしたがって複合機1の状態を通常モード及び節電モードのいずれであるか判別し、判別されたモードに応じてROM102に格納されている制御プログラムに従って、複合機1の各部の動作を制御する。ROM102は、MPU101によりこの複合機1の各部の動作を制御するための前記制御プログラム等を格納する。RAM103は、複合機1の動作に用いる設定情報等の各種データ等を、読み出し及び書き込みが可能な状態で記憶するものである。なお、MPU101は、複合機1の状態を通常モードまたは節電モードのいずれの状態であるか判別したとき、その判別結果をRAMの所定領域にある節電フラグのON、OFFにより記憶させる。
原稿読取部104は、原稿の画像を読み取って画像データを生成するものであり、図示しないが、例えば、透明な原稿載置板に載置された原稿を読み取るフラット・ベッド・スキャナ(FBS:Flat Bed Scanner)や、原稿トレイに載置された原稿を読み取るべく、その原稿を搬送する自動原稿給送装置(ADF:Automatic Document Feeder)を備えている。
画像処理部105は、原稿読取部104から出力された画像データに対して、色調整、色空間変換、2値化等の処理を行うものである。コーデック106は、画像処理部105によって処理された画像データや外部機器から入力した画像データを符号化(エンコード)し、また、符号化された画像データを復号(デコード)するものである。コーデック106に入力された画像データは、JPEG、MH、MR、MMR、JBIG方式等に基づいて符号化され、画像メモリ107に記憶される。
プリンタ108は、画像メモリ107から読み出され、コーデック106によって復号された画像データを印刷出力するものである。
FAX通信部109は、原稿の画像データをファクシミリ通信するものであり、図示しないが、モデム(MODEM:MOdulator-DEModulator)及びNCU(Network Control Unit)を備えている。モデムは、例えばITU−T(国際電気通信連合電気通信標準化部門)の勧告V.34規格又はこれと同様のものに従った送受信データの変調及び復調を行うものである。NCUは、電話回線を制御して電話をかけたり、切ったりする回線網制御装置であり、PSTN(公衆交換電話網)に接続される。PSTNには、複合機1の他にG3ファクシミリ装置等が通信可能に接続され、複合機1は、G3ファクシミリ装置等との間で画像データをファクシミリ送受信することが可能である。
LAN−I/F110は、複合機1をLAN(Local Area Network)に接続可能にするものである。LANには、クライアントPC等が接続され、複合機1はクライアントPC等との間でデータの通信が可能である。また、LANは、ルータを介してインターネットに接続されている。したがって、複合機1は、インターネット上に接続されたインターネットファクシミリ装置等との間でインターネットファクシミリ通信を行うことも可能である。
表示部2は電子ペーパー21、液晶ディスプレー22及びバックライト装置23を備え、下からバックライト装置23、液晶ディスプレー22、電子ペーパー21の順に重ねて配置されるものである。液晶ディスプレー制御部3はMPU301、ROM302、及び、RAM303を備え、制御部101から送信されるコマンドに基いて液晶ディスプレー22の表示を制御するものである。電子ペーパー制御部4はMPU401、ROM402、及び、RAM403を備え、制御部101から送信されるコマンドに基いて電子ペーパー21の表示を制御するものである。なお、後述するように、この電子ペーパー21及び液晶ディスプレー22を複合機1の状態が通常モードであるか節電モードであるかに応じて制御することで、表示部2の消費電力を極めて少なくすることができる。
操作部5は、図2に示すように、原稿の種類を指示する原稿種類キー501、コピーや印刷の濃度を設定する濃度キー502、スキャナやコピーの原稿サイズからの倍率を指定する倍率キー503、FAX通信とコピーとを判別するためのFAX/コピーキー504、電話番号やFAX番号等を入力するためのテンキー505、メールアドレス等を入力するためのアルファベットキー506、予め登録したFAX番号をワンタッチで指定するためのワンタッチキー507、複合機1の各種処理を強制終了する中止キー508、表示部に表示されたカーソルを移動させたり表示項目を選択するための十字キー509、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー510、画面の表示に基いて各種機能を操作する画面操作キー511、及びモード選択キー512を有する。使用者は、この操作部5を操作することで複合機1の各種機能を使用することができる。例えば、使用者は操作部5のモード選択キー512を操作することによって、複合機1の状態を消費電力を節約しない通常モードと消費電力を節約する節電モードとを切り替えることができる。
次に、表示部2の構成の一例について、図3を参照しつつ詳細に説明する。図3は電子ペーパー21及び液晶ディスプレー22の概略を示す断面図である。表示部2は前述の通り液晶ディスプレー22に電子ペーパー21を重ねた構成である。電子ペーパー21は上から順に、透明基板210、透明電極211、コレステリック液晶212、透明電極213、透明基板214の各層からなる。透明基板210、214は、例えばガラス基板などのように光を透過する基板である。透明電極211、213は、透明基板210、214上に形成された、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)電極等のように、透明な電極である。この透明電極211、213を用いて、コレステリック液晶212に電圧を印加することができる。なお、コレステリック液晶の詳細については後述するが、コレステリック液晶は、光を透過するか反射するかの2つの状態を、電力を加えずに維持することができる「双安定」という特徴を持つ液晶である。したがって、電子ペーパー21は、透明状態及び情報を表示した状態をそれぞれ、電圧を印加せずに維持することができる。
液晶ディスプレー22は、上から順に偏光板221、透明電極222、配向膜223、ネマティック液晶224、配向膜225、透明電極226、偏光板227の各層からなる。偏光板221、227は、図示しない偏光膜を保護フィルムで挟んで構成されており、例えば、ヨウ素を吸着させたPVA(ポリビニルアルコール:polyvinyl alcohol)膜などを引き延ばして形成されたものである。透明電極222、226は、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウムスズ酸化物)電極等のように、透明な電極である。配光膜223、225は、例えばポリイミド樹脂を一定方向にラビング(Rubbing)して形成される膜である。ネマティック液晶224は、分子が棒状になっており、重心位置に秩序がない液晶であり、液晶ディスプレーの液晶材料として広く使用されているものである。
液晶ディスプレー22の下には、更に拡散シート231、導光板232、反射板233、LED234(Light Emitting Diode)からなるバックライト装置が配設されている。LED234が発光すると光が導光板232内に導かれ液晶ディスプレーをほぼ均一に照らすことができる。
次に、図4から図6を用いて、コレステリック液晶212に電圧が印加された状態及び電圧が印加されない状態について説明する。図4は、電圧無印加時であって、電子ペーパー21に情報が表示されたときのコレステリック液晶212の概略断面図である。図5は電圧弱印加時のコレステリック液晶212の概略断面図である。図6は電圧強印加時のコレステリック液晶212の概略断面図である。
コレステリック液晶212は棒状分子の層状構造をもち、層内では分子がほぼ一定方向を向いており、各層の分子配列方向がらせん状となっている。そして、らせん状構造は、らせんピッチに応じて光を選択的に反射させるので、色を変化させることができる。したがって、図4に示すように、例えば白色を反射させるらせんピッチと青を反射させるらせんピッチとを選択的に配置するように制御することによって、所定の情報を表示することができる。
図4に示すように、電圧無印加時であって、電子ペーパー21に情報が表示されたときには、らせん軸が透明基板210、213に対して略垂直となっている。この場合、透明基板210の上方から進入した外光Lのうち、らせんの周期と波長が等しく、かつ、らせん巻きと同じ向きの円偏光を反射し、その他の光は反射しない。これにより、透明基板210上の外部から見ると、反射された光のみが観察できる。したがって、電子ペーパー21に所定の情報を表示することができる。
図5に示すように、電圧弱印加時には、らせん軸が透明基板210、213に対して略並行となる。この場合、透明基板210の上方から進入した外光Lはコレステリック液晶を透過する。これにより、電子ペーパーは透明状態となる。また、電圧弱印加時に電源を遮断しても、らせん軸は透明基板210、213に対して略並行のまま維持される。したがって、電圧無印加時に電子ペーパー21を透明状態に維持できる。
図6に示すように、電圧強印加時には、らせん軸が透明基板210、213に対して略並行となる。この場合、透明基板210の上方から進入した外光Lはコレステリック液晶を透過する。これにより、電子ペーパーは透明状態となる。また、電圧強印加時に電源を遮断すると、らせん状構造は反発して、らせん軸が透明基板210、213に対して略垂直状態となる。したがって、この場合、図4で示す状態に戻ることとなり、電子ペーパーに所定の情報を表示することができる。
次に、制御部101、ディスプレー制御部3、及び、電子ペーパー制御部4が行う複合機1のモード選択処理について説明する。図7は、複合機1のモード選択処理のルーチンの一例を示すフローチャートである。なお、このモード選択処理は、所定の時間(例えば10ミリ秒)毎に定常的にルーチンを開始するものである。モード選択処理では、制御部101は、まず、所定の時間内に、新たに操作部5への入力があったか否か判断する(S601)。すなわち、使用者が複合機1に対して何らかの操作を行ったか否か判断する。所定時間内に、操作部5への入力があったと判断すると(S601:YES)、次に、制御部101は節電モード中であることを表す節電フラグがONであるか否か判断する(S602)。節電フラグがONであると判断すると(S602:YES)、すなわち、節電モード中であると判断すると、制御部101は節電フラグをOFFにする(S603)。
節電フラグをOFFにすると、複合機1の状態が節電モードから通常モードに変更されることとなる。そこで、制御部101はROM102に格納されているプログラムにしたがって、複合機1の各種処理を開始できる状態にするように各部を制御する。また、制御部101はディスプレー制御部3に対して液晶ディスプレー22に表示すべき情報をコマンドとして送信するとともに、液晶ディスプレー22及びバックライト装置23に電力供給を開始する。これにより、バックライト装置23が点灯され、液晶ディスプレー22の表示がONにされる(S604)。
そして、制御部101は電子ペーパー制御部4に対して電子ペーパーを透明状態に制御するようにコマンドを送信し、電子ペーパー21に電力供給を開始する。これにより、電子ペーパー制御部4は電子ペーパー21に弱電圧を印加するよう制御し、電子ペーパー21を透明状態に制御した後、電子ペーパーへの電源供給を遮断する。電子ペーパー21は弱電圧を印加した後、電源を遮断しても透明に維持されるので、これにより、電子ペーパーを透明状態にすることができる(S605)。その後、節電モードに移行するタイミングを計るタイマをセットして(S606)、モード選択処理のルーチンを終了する。
一方、ステップS602に戻って、節電フラグがONでないと判断すると(S602:NO)、すなわち複合機1の状態が節電モードでないと判断すると、制御部101はモード選択キー512が押下されたか否か判断する(S607)。モード選択キー512が押下されなかったと判断すると(S607:NO)、すなわちモード選択キー512以外の操作部5への操作がなされたときには、モード変更は行わず、タイマをセットして(S606)、モード選択処理のルーチンを終了する。モード選択キー512が押下されたと判断すると(S607:YES)、次にステップS610に進む。
ステップS601に戻って、所定時間内に操作部5への入力が無かったと判断すると(S601:No)、次に、制御部101はセットされたタイマが5分以上を示しているか否か判断する(S608)。タイマが5分以上を示していると判断すると(S608:YES)、すなわち5分以上操作部5が操作されていない場合には、ステップS610に進む。タイマが5分未満であると(S608:NO)、そのまま、モード選択処理のルーチンを終了する。
ステップS610に進むと、すなわち、モード選択キー512が押下されるか(S607:YES)、タイマが5分以上経過していることを示すか(S608:YES)すると、節電フラグをONにする(S610)。すなわち、複合機1の状態を通常モードから節電モードに変更することとなる。そこで、制御部101はROM102に格納されているプログラムにしたがって、複合機1の各部の消費電力を抑制するように各部を制御する。また、制御部101は液晶ディスプレー制御部3に対して液晶ディスプレー22の表示をOFFにする旨のコマンドを送信すると共に、液晶ディスプレー22及びバックライト装置23への電力供給を遮断して、液晶ディスプレー22の表示をOFFにする(S611)。
そして、制御部101は電子ペーパー制御部4に対して液晶ディスプレー22に表示されていた情報を電子ペーパー21に表示するようコマンドを送信すると共に、電子ペーパー21に電力供給を開始する。これにより、電子ペーパー制御部4は電子ペーパー21に強電圧を印加するように制御し、電子ペーパー21に対して所定の情報を表示するように制御して、電力供給を遮断するように制御する。電子ペーパー21は強電圧印加後に電源を遮断すると選択された色の光のみを反射する状態となるので、電圧無印加で所定の情報を表示した状態を維持することができる(S612)。その後、制御部101は、モード選択処理のルーチンを終了する。
以上のように制御することで、複合機1は比較的電力が必要な各種操作を行うときには、電力消費を抑えない通常モードで処理し、各種操作を行わないときには電力消費を大幅に抑制する節電モードで処理することができる。すなわち、使用者がモード選択キー512を操作することにより節電モードとすること、及び、一定時間以上操作部5の操作がなされないことにより、消費電力を節約することができる。
通常モード中には、複合機1の表示部2は、図8に示すように電子ペーパー21は透明状態に制御され、液晶ディスプレー22には所定の情報が表示される。したがって、使用者は、透明な電子ペーパー21を透過して液晶ディスプレー22の表示をみることとなる。このように、複合機1の各種処理が行われ、操作部5の操作が行われているときには、表示スピードが速く、処理の結果や操作内容がすぐに更新できる液晶ディスプレー22に情報が表示される。一方、節電モード中には、図9に示すように、複合機1の表示部2には電力供給をしないので、液晶ディスプレー22に所定の情報を表示することができない。しかし、電子ペーパー21は電力を必要としないので、機器の状態等の所定の情報を表示することができる。したがって、この節電モード中にも、電力を消費することなしに、所定の情報の表示を維持することができるので、使用者の利便性を高めることができる。
なお、本発明の実施形態は上述の形態に限らず、種々に変更してもよい。本実施形態では、本発明の「電子ペーパー」の一例としてコレステリック液晶方式を用いた電子ペーパー22を挙げたが、これでなくても良い。例えば、本発明の「電子ペーパー」の他の一例としてペーパーライクタイプのツイストボール方式の電子ペーパー70を用いても良い。
ペーパーライクタイプのツイストボール方式の電子ペーパー70の構成例について、図10及び図11を参照しつつ説明する。なお、上述のコレステリック液晶方式を用いた電子ペーパー22と同一の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。図10は透明状態の電子ペーパー70を示す概略断面図である。図11は情報を表示している状態の電子ペーパー70を示す概略断面図である。この電子ペーパー70は、上から順に透明基板210、透明電極211、白色用シート71、黒色用シート72、透明電極213、透明基板214で構成されている。
白色用シート71は例えば透明なエラストマーでできたシートの中に、球体の白色回転素子73を複数配置してなり、白色回転素子73はその中心点を通る平面に、円形薄板状の白色素子74が備わり、白色素子の外側部分には透明な透明素子75が備わる。黒色用シート72は例えば透明なエラストマーでできたシートの中に、球体の黒色回転素子7376を複数配置してなり、黒色回転素子76はその中心点を通る平面に、円形薄板状の黒色素子77が備わり、黒色素子の外側部分には透明な透明素子75が備わる。
白色回転素子73と黒色回転素子76とは、透明電極211、213からの電圧の印加によって、姿勢を制御されるものであって、薄板形状の白色素子74及び黒色素子77の面が透明基板210、214に対して垂直となる状態と平行となる状態とに制御可能である。
図10は、白色素子74及び黒色素子77が透明基板210、214に対して垂直となる状態に制御されている。このとき白色素子74及び黒色素子77の面は電子ペーパーの横方向を向いていることとなるので、電子ペーパー70の上方又は下方から来た光は、白色素子74及び黒色素子77に殆ど反射されない。したがって、電子ペーパー70はほぼ透明に制御される。
一方、図11は、白色素子74及び黒色素子77が、選択的に透明基板210、214に対して平行となる状態に制御されている。このとき選択された白色素子74及び黒色素子77の面は電子ペーパーの上下方向を向いていることとなるので、電子ペーパー70の上方又は下方から来た光は、白色素子74及び黒色素子77に反射されることとなる。したがって、電子ペーパー70には所定の情報が表示されることとなる。
以上のように、本発明の「電子ペーパー」にペーパーライクタイプのツイストボール方式の電子ペーパー70を用いることができる。なお、本発明の「電子ペーパー」はこれに限られるものではなく、光書き込み型(光アドレス型)液晶によるものや高分子分散型液晶によるものカラーフレキシブル有機ELによるもの等種々の電子ペーパーを用いることができる。
本発明は、例えば、コピー、FAX、プリンタ等の機能を備えた装置に適用可能である。
本発明に係る情報処理装置の一例としての複合機1の構成例を示すブロック図である。 複合機1の操作部5及び表示部2を示す概略正面図である。 複合機1の表示部2の概略断面図である。 電子ペーパー21に情報が表示されている時の状態を示す概略断面図である。 電圧弱印加時の電子ペーパー21の状態を示す概略断面図である。 電圧強印加時の電子ペーパー21の状態を示す概略断面図である。 複合機1が行うモード選択処理のルーチンを示すフローチャートである。 通常モード時の複合機1の表示部2を示す分解図である。 節電モード時の複合機1の表示部2を示す分解図である。 本発明の電子ペーパーの他の一例として、ペーパーライクタイプのツイストボール方式の電子ペーパー70の透明状態を示す概略断面図である。 ペーパーライクタイプのツイストボール方式の電子ペーパー70が情報を表示する状態を示す概略断面図である。
符号の説明
1 複合機(情報処理装置)
2 表示部
3 ディスプレー制御部(画像制御手段)
4 電子ペーパー制御部(電子ペーパー制御手段)
21 電子ペーパー
22 液晶ディスプレー(ディスプレー)
70 電子ペーパー

Claims (3)

  1. 所定の情報を表示するディスプレーと、当該ディスプレーの上に重ねて配置され所定の情報を表示可能な薄板状の電子ペーパーと、前記ディスプレーの表示を制御する画像制御手段と、前記電子ペーパーの表示を制御する電子ペーパー制御手段と、電力消費を抑制しない通常モード及び電力消費を抑制する節電モードを判別するモード判別手段と、を備え、
    前記モード判別手段により通常モードであると判別されると、前記ディスプレー制御手段は所定の情報を前記ディスプレーに表示するとともに、前記電子ペーパー制御手段は前記電子ペーパーを透明状態に制御し、
    前記モード判別手段により節電モードであると判別すると、前記電子ペーパー制御手段は前記電子ペーパーに所定の情報を表示することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記電子ペーパーは電圧を印加しない状態で、所定の情報を表示する状態及び透明状態をそれぞれ維持可能であり、
    前記電子ペーパーは電圧を印加した状態で、表示する所定の情報の書き換え、及び、所定の情報を表示する状態と透明状態との間で変更が、可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ディスプレーは液晶表示装置であることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
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