JP2008102441A - 光ファイバの被覆除去具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバから被覆を除去する作業時の作業性並びに安全性を向上させることが可能な光ファイバの被覆除去具を提供すること。
【解決手段】光ファイバの被覆を除去して光ファイバ素線を露出させる光ファイバの被覆除去具1は、光ファイバの被覆を除去する除去刃5が取り付けられた除去部材2と、手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部に除去部材を装着する装着ベルト3とを備え、装着ベルトによって支持部に装着した除去部材上に作業者の他方の手によって除去刃を横切って光ファイバを配置し、作業者の一方の手の除去部材を装着していない指の腹によって光ファイバを除去刃に押圧しつつ光ファイバを他方の手によって除去刃に直交する方向に移動させて被覆を除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバの被覆除去具に関するものである。
従来、光ファイバを接続する場合、前処理として光ファイバの端部から被覆を除去している。このような被覆を除去する装置として、種々の被覆除去装置が提案されており、作業者が手に持って被覆を除去するものが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−171098号公報
ところで、光ファイバの接続作業を行う場合、多数組の光ファイバを接続することが多い。このため、被覆の除去作業においては、光ファイバから被覆を除去する都度、被覆除去装置を作業台等から取ったり置いたりしなければならず、被覆を除去する際の作業性が悪かった。しかも、被覆除去装置を作業台等から取ったり置いたりする際に、被覆除去装置を落としてしまうことがあり、高所作業車のバケット等に乗って作業している場合には、下にいる者の安全確保の上で問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光ファイバから被覆を除去する作業時の作業性並びに安全性を向上させることが可能な光ファイバの被覆除去具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る光ファイバの被覆除去具は、光ファイバの被覆を除去して光ファイバ素線を露出させる光ファイバの被覆除去具であって、前記光ファイバの被覆を除去する除去刃が取り付けられた除去部材と、作業者の一方の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部に前記除去部材を装着する装着ベルトと、を備え、前記装着ベルトによって前記支持部に装着した前記除去部材上に前記作業者の他方の手によって前記除去刃を横切って前記光ファイバを配置し、前記作業者の一方の手の前記除去部材を装着していない指の腹によって前記光ファイバを前記除去刃に押圧しつつ前記光ファイバを前記他方の手によって前記除去刃に直交する方向に移動させて前記被覆を除去することを特徴とする。
また、請求項2に係る光ファイバの被覆除去具は、上記の発明において、前記装着ベルトは、装着する前記支持部の太さに合わせて装着長さを調整する互いに係脱自在な形止部材が取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項3に係る光ファイバの被覆除去具は、上記の発明において、前記除去部材は、当該除去部材の上面に前記光ファイバを位置決めするファイバ溝が前記除去刃に直交する方向に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に係る光ファイバの被覆除去具は、上記の発明において、前記装着ベルトは、前記除去部材を相対回転自在に支持する支持部材に取り付けられ、前記除去部材及び前記支持部材は、固定手段によって互いの相対回転位置が固定されることを特徴とする。
また、請求項5に係る光ファイバの被覆除去具は、上記の発明において、前記除去部材は、前記光ファイバを把持したホルダを位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項6に係る光ファイバの被覆除去具は、光ファイバの被覆を除去して光ファイバ素線を露出させる光ファイバの被覆除去具であって、前記光ファイバの被覆を除去する除去刃が取り付けられた除去部材と、前記除去刃と対応する位置に蓋側除去刃が設けられ、前記除去部材の上面を開閉自在に覆う蓋と、作業者の一方の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部に前記除去部材を装着する装着ベルトと、を備え、前記装着ベルトによって前記支持部に装着した前記除去部材上に前記作業者の他方の手によって前記除去刃を横切って前記光ファイバを配置した後、前記蓋を閉じて前記除去部材と前記蓋とによって前記光ファイバを把持し、前記光ファイバを前記他方の手によって前記除去刃に直交する方向に移動させることにより前記除去刃と前記蓋側除去刃とによって前記被覆を除去することを特徴とする。
本発明の光ファイバの被覆除去具は、装着ベルトによって作業者の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部、例えば、作業者の指に装着して使用されるので、光ファイバから被覆を除去する除去作業の際に、被覆除去具を作業台等から取ったり置いたりする必要がないうえ、落とす心配がないので、光ファイバから被覆を除去する作業時の作業性並びに安全性を向上させることができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下に、本発明の光ファイバの被覆除去具にかかる実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、実施の形態1の光ファイバの被覆除去具を示す斜視図である。図2は、図1に示す光ファイバの被覆除去具の正面図である。図3は、図1に示す光ファイバの被覆除去具の除去部材2に設けられる除去刃を示す斜視図である。
光ファイバの被覆除去具1(以下、単に「被覆除去具」という)は、図1に示すように、除去部材2と装着ベルト3とを備えており、作業者の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部、例えば、作業者の手の指に装着して使用される。
除去部材2は、図1及び図2に示すように、本体2aの上面に除去刃5を固定する凹溝2bが形成されると共に、本体2a上面の凹溝2bと直交する方向に光ファイバを位置決めするファイバ溝2cが設けられている。除去部材2は、本体2a下面にD環状の係止具2d,2eが一体に形成され、係止具2d,2eに装着ベルト3が係止されている。ここで、ファイバ溝2cは、横断面形状が円弧状に成形されているが、光ファイバを位置決めすることができれば円弧状の横断面形状に限定されるものではない。また、係止具2d,2eは、被覆除去動作を円滑に行う上で、本体2a下面の凹溝2b両側に対応する位置に形成することが好ましい。
装着ベルト3は、作業者の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部、例えば、作業者の手の指に除去部材2を装着するベルトであり、図1及び図2に示すように、一端が除去部材2の係止具2dに固定され、他端は除去部材2の係止具2dに形止して巻き返され、巻き返した際に対向する面に取り付けた面ファスナー3a,3bによって端部が係止される。装着ベルト3は、装着する指等を含む支持部の太さに合わせて面ファスナー3a,3bによって装着長さを調整することができる。このため、被覆除去具1は、作業者の指や腕或いは作業者近傍の構築物、例えば、高所作業車のバケット内のハンドレール、作業現場の柱やハンドレール等を含む支持部に装着ベルト3によって装着して使用することができる。
除去刃5は、図3に示すように、平板状の本体5aの上部中央に光ファイバの被覆を除去する刃部5bが形成されている。刃部5bは、本体5aの上部中央に平面を厚さ方向に僅かに残して斜めに切り欠いて形成されている。このように上部中央の厚さを薄くすることにより、除去刃5は、光ファイバを押圧した際、上部中央の厚さを薄くしないものに比べて刃部5bが被覆に噛み込み易くなり、円滑に被覆を除去することができる。但し、除去刃5は、刃部5bを設けなくとも、光ファイバを押圧した際、光ファイバの被覆が刃部5bに対応する位置の上部の角に引っ掛けられるので、被覆を除去することができる。
以上のように構成される被覆除去具1は、光ファイバの融着接続作業をする際等に、予め装着ベルト3によって作業者の手の親指以外の指、例えば、図4に示すように、右手Rの人差し指Fに装着して使用される。このとき、装着ベルト3は、人差し指Fの概ね第一関節と第二関節の間に装着することが好ましい。また、装着ベルト3は、係止具2d側の端部に面ファスナー3a,3bが設けられているので、作業者の指の太さに合わせて装着長さを簡単に調整することができ、作業者の作業のし易さに応じて人差し指と中指の両方に跨って装着して使用し、或いは中指、更には親指等に装着して使用することも可能である。このようにして人差し指Fに装着すると、被覆除去具1は、図示のように、除去部材2のファイバ溝2cが人差し指Fと略並行した状態になる。
そして、この状態で、被覆を除去する部分を除去刃5に合わせて除去部材2から前方へ所望長さ延出させてファイバ溝2cに単心の光ファイバ7を位置決めし、人差し指Fと親指Tで除去部材2を挟むようにして親指Tの腹で光ファイバ7を除去刃5に押圧する。このとき、親指Tは、長手方向と並行するようにして除去刃5の上に配置されるが、刃部5bの上面は平面であるので、除去刃5に沿って長手方向に動かしても何ら危険はない。
次に、図5に示すように、除去刃5に押圧した光ファイバ7を、除去刃5に直交する矢印で示す方向へ移動させる。すると、除去刃5に押圧された光ファイバ7は、刃部5bが被覆に噛み込むと共に、被覆が刃部5b上部の角に引っ掛けられた状態で移動するため、被覆が刃部5bによって削られるようにして除去される。これにより、光ファイバ7は、図6に示すように、被覆7aが除去されて先端に光ファイバ素線7bが露出する。
被覆除去具1は、以上のようにして光ファイバ7から被覆7aを簡単に除去することができる。従って、被覆除去具1は、人差し指に装着した状態で被覆を除去すると共に、引き続く光ファイバのクリニングや接続等の作業を行うことができる。このため、被覆除去具1は、被覆除去具を作業台等に置いたり取ったりする必要がないうえ、指に装着していることから被覆の除去作業中に落とす心配がないので、被覆を除去する際の作業性及び安全性が向上する。また、被覆除去具1は、向きを逆にすれば左手の指に装着して使用することができる。上述のように、被覆除去具1は、光ファイバ7から被覆7aを除去する除去部材2と、作業者の指に装着するための装着ベルト3があればよいので、非常に小型であり、指に装着しても他の作業の邪魔になることはない。
ここで、除去部材2は、必ずしも光ファイバ7を位置決めするファイバ溝2cを設けなくてもよい。但し、ファイバ溝2cがないと、親指Tの腹で除去刃5に押圧しているにも拘わらず、被覆除去の際に光ファイバ7が除去刃5に沿って長手方向へ滑り、光ファイバ素線7bに傷を付けてしまうことがある。このため、除去部材2にファイバ溝2cを設けない場合、除去刃5は、刃部5bの上部に光ファイバ7を位置決めする半円状の凹部5c(図7参照)又はV溝状の凹部5d(図8参照)を設けるとよい。このような凹部5c,5dを除去刃5に設けると、被覆除去具1は、光ファイバ7が凹部5c又は凹部5dに位置決めされて被覆7aが円滑に除去されるうえ、光ファイバ素線7bに傷が付くことを回避することができる。
(変形例1)
実施の形態1の被覆除去具は、図9及び図10に示す被覆除去具10のように、除去部材2を着脱自在に支持する支持部材4に装着ベルト3を取り付け、除去部材2を支持部材4に着脱自在に支持させると共に、支持部材4に対する相対回転位置を調整して除去部材2を支持部材4に固定するようにしてもよい。
このとき、支持部材4は、図11に示すように、本体4aの中央にねじ孔4bが、ねじ孔4bの近傍に係合突起4cが、それぞれ設けられている。また、支持部材4は、係止具2d,2eに代えて装着ベルト3を係止するD環状の係止具4d,4eが下面に形成されている。
また、除去部材2は、図12に示すように、本体2aの底面に支持部材4のねじ孔4bと同じ大きさのねじ穴2fが設けられると共に、ねじ穴2fを中心としてねじ孔4bと係合突起4cとの距離を半径とする円周上に係合突起4cが係脱自在に係合する複数の係合穴2gが等間隔に設けられている。
このような構成とすることにより、被覆除去具10は、係合突起4cが係合する係合穴2gを変更して除去部材2の支持部材4に対する相対回転位置を調整して組み付けることができる。そして、被覆除去具10は、相対回転位置を調整して組み付けた後、支持部材4の底部からねじ孔4bに挿通するねじ6(図10参照)によって除去部材2を支持部材4に固定することができる。このため、被覆除去具10は、被覆除去具1と同様にして光ファイバ7から被覆7aを簡単に除去することができ、被覆除去の作業性が向上する。しかも、被覆除去具10は、右手のみならず、左手の指に装着して使用することができ、除去部材2の支持部材4に対する相対回転位置を調整することができるので、使用上の自由度が被覆除去具1に比べて格段に向上する。
ここで、被覆除去具10は、除去部材2の支持部材4に対する相対回転位置を調整することができれば、係合突起を除去部材2に設け、複数の係合穴を支持部材4に形成してもよいし、係合突起や複数の係合穴を設けることなく、ねじ孔4bに挿通するねじ6によって相対回転位置を調整した除去部材2と支持部材4とを固定するようにしてもよい。
(変形例2)
また、実施の形態1の被覆除去具は、図13に示す被覆除去具15のように、光ファイバ7を把持したホルダ9を除去部材2に対して位置決めする位置決め部2hが本体2aに連設されていてもよい。位置決め部2hは、ホルダ9の形状に対応した凹部2iが中央に形成され、凹部2iによってホルダ9を位置決めする。このようにして光ファイバ7の被覆を除去すると、光ファイバ7を把持した状態のホルダ9をそのまま融着接続機へ移動して接続作業をすることができる。ここで、ホルダ9は、支持台9aに蓋9bがヒンジを介して開閉自在に取り付けられ、支持台9aと蓋9bに設けた磁石によって蓋9bを閉状態に保持して光ファイバ7を把持する。
(実施の形態2)
次に、本発明の光ファイバの被覆除去具にかかる実施の形態2を図面に基づいて詳細に説明する。実施の形態1の被覆除去具は、除去部材の上部が開放され、光ファイバを作業者の親指の腹で除去刃に押圧して光ファイバから被覆を除去した。これに対して、実施の形態2の被覆除去具は、除去部材を覆う蓋を有しており、除去部材に設けた除去刃と蓋に設けた蓋側除去刃とによって光ファイバの被覆を除去する。図14は、実施の形態2の被覆除去具の蓋を開放した状態を示す斜視図である。図15は、実施の形態2の被覆除去具の蓋を閉じて光ファイバを把持した状態を示す斜視図である。
被覆除去具20は、図14に示すように、除去部材21に蓋22が開閉自在に取り付けられ、作業者の手の親指以外の指に除去部材21を装着する装着ベルト23を有しており、作業者の左手の指に装着する際の配置を示している。但し、被覆除去具20は、実施の形態1の被覆除去具1と同様に、作業者の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部、例えば、作業者の手の指に装着して使用することができる。
除去部材21は、図14に示すように、本体21aの上面に除去刃25が固定され、除去刃25と隣接する位置に除去した光ファイバの被覆を収納する収納溝21bが設けられている。除去部材21は、収納溝21bを挟む本体21a上面の一方に磁石21cが埋設され、他方に凹部21dが形成されている。そして、除去部材21は、図14及び図15に示すように、端部の除去刃25の中央に対応する位置に凹溝21eが形成され、本体21a下面にD環状の係止具21f,21gが形成されている。
蓋22は、図14に示すように、除去部材21の上面に被着される本体22aの被着面22bに蓋側除去刃となる除去刃25が固定され、除去部材21に埋設した磁石21cと対応する位置に磁石22cが埋設されている。蓋22は、端部の除去刃25の中央に対応する位置に凹部22dが形成され、側面下部に設けたヒンジ部22eを凹部21dに配置して除去部材21と開閉自在に連結されており、除去部材21に対して全開することができる。
装着ベルト23は、作業者の手の親指以外の指に除去部材21を装着するベルトであり、図14及び図15に示すように、係止具21f,21gに挿通して係止され、端部を相互に係止する面ファスナー23a,23b(図17〜図19参照)が取り付けられている。装着ベルト23は、装着する前記親指等を含む支持部の太さに合わせて面ファスナー23a,23bによって装着長さを調整することができる。このため、被覆除去具20は、作業者の手の指や腕或いは作業者近傍の構築物、例えば、高所作業車のバケット内のハンドレール、作業現場の柱やハンドレール等を含む支持部に装着ベルト23によって装着して使用することができる。
除去刃25は、図14に示すように、平板状の本体25aの中央に光ファイバの被覆を除去する刃部25bが形成されている。刃部25bは、本体25aの上部中央に平面を厚さ方向に僅かに残して斜めに切り欠いて形成され、長手方向両側に比べて僅かに上方へ突出している。このため、刃部25bは、蓋22を閉じたときに、光ファイバを押圧して上下から被覆に噛み込みむので、1回の除去操作で被覆を除去することができる。但し、除去刃25は、刃部25bを設けなくとも、光ファイバを押圧した際、光ファイバの被覆が刃部25bに対応する位置の上部の角に引っ掛けられるので、被覆を除去することができることは除去刃5と同じである。
以上のように構成される被覆除去具20は、図14に示す配置から装着ベルト23を作業者の左手の親指以外の指、例えば、人差し指に係止して除去部材21を装着し、被覆を除去する位置を除去刃25の刃部25bに合わせて光ファイバを配置する。ここで、被覆除去具20は、実施の形態1の被覆除去具1と同様に、作業者の作業のし易さに応じて人差し指と中指の両方に跨って装着して使用し、或いは中指、更には親指等に装着して使用することも可能である。
次に、この状態で蓋22を閉じて蓋22の被着面22bを除去部材21の上面に被着すると、磁石21c,22cの磁力によって、図15に示すように、光ファイバ7が除去部材21と蓋22とによって把持される。このとき、除去刃25は、刃部25bが長手方向両側に比べて僅かに上方へ突出しているため、蓋22を閉じると、刃部25bが光ファイバ7の被覆に上下から噛み込む。
次いで、光ファイバ7を右手の指で挟み、図15の右方へ移動させる。これにより、光ファイバ7は、上下から被覆に噛み込んだ刃部25bによって、1回の除去操作で被覆を簡単に除去することができる。このとき、作業者は、左手の人差し指と親指で除去部材21と蓋22を挟むと、光ファイバ7を移動させる際に被覆除去具20がぐらつかないので、被覆を円滑に除去することができる。このように、被覆除去具20は、被覆除去具を作業台等に置いたり取ったりする必要がないうえ、指に装着して使用することから被覆の除去作業中に落とす心配がないので、被覆を除去する際の作業性及び安全性が向上する。しかも、被覆除去具20は、除去された光ファイバ7の被覆が除去部材21の収納溝21bに回収されるので、被覆除去具1に比べて除去した光ファイバ7の被覆のゴミ処理も容易となる。
(変形例)
ここで、実施の形態2の被覆除去具20は、図16に示すように、除去部材21と蓋22との間に蓋22を半開状態に保持するばね27を配置してもよい。このとき、蓋22は、磁石22cを埋設するのに代えて、図17に示すように、除去部材21に埋設した磁石21cと対応する位置に凹部22fを形成し、凹部22fにばね27の一端を連結すると共に、ばね27の他端に磁石22cを取り付ける。ここで、図17〜図19は、ばね27と磁石21c,22cの関係を明示することを優先するため、除去刃25を省略すると共に、部材相互の大小関係を無視して描いている。
このように、蓋22を半開状態に保持すると、被覆除去具20は、被覆を除去する位置を除去刃25の刃部25bに合わせた光ファイバ7の配置作業を妨げることがないうえ、人差し指に被覆除去具20を装着した左手の親指によって蓋22を閉じることができ、片手で簡単に閉操作をすることができる。このとき、被覆除去具20は、蓋22を閉じると、図18に示すように、ばね27が圧縮されて磁石22cと共に凹部22fに収容される。そして、被覆除去具20は、磁石21cと磁石22cとの吸着を解除して蓋22を開けば、蓋22を全開状態にすることができる。
なお、実施の形態2の被覆除去具20は、例えば、図14示す配置から水平面内で向きを180°回転し、除去刃25を左側に配置すれば、作業者の右手の指に装着して使用することができる。
また、被覆除去具20は、実施の形態1の変形例1で説明した被覆除去具10のように、除去部材21を着脱自在に支持する支持部材に装着ベルト23を取り付け、除去部材21を支持部材に着脱自在に支持させると共に、支持部材に対する相対回転位置を調整して除去部材21を支持部材に固定するようにしてもよい。
更に、被覆除去具20は、実施の形態1の変形例2で説明した被覆除去具15のように、光ファイバ7を把持したホルダ9を除去部材21に対して位置決めする位置決め部が本体21aに連設されていてもよい。
なお、実施の形態1,2の被覆除去具は、単心の光ファイバ7から被覆を除去する場合について説明した。しかし、本発明の被覆除去具は、単心の光ファイバのみならず、多心の光ファイバであっても被覆を除去することができる。
実施の形態1の被覆除去具を示す斜視図である。 図1に示す被覆除去具の正面図である。 図1に示す被覆除去具の除去部材に設けられる除去刃を示す斜視図である。 図1に示す被覆除去具を人差し指に装着した状態を示す斜視図である。 人差し指に装着した図4に示す被覆除去具において、親指によって除去刃に押圧した光ファイバを移動し、被覆を除去する様子を示す斜視図である。 被覆が除去されて先端に光ファイバ素線が露出した光ファイバの正面図である。 除去刃の変形例を示す斜視図である。 除去刃の他の変形例を示す斜視図である。 実施の形態1の変形例1に係る被覆除去具を示す斜視図である。 図9に示す被覆除去具の正面図である。 図9に示す被覆除去具から除去部材を除去した斜視図である。 図9に示す被覆除去具の除去部材を下方から見た斜視図である。 実施の形態1の変形例2に係る被覆除去具を示す斜視図である。 実施の形態2の被覆除去具の蓋を開いた状態を示す斜視図である。 実施の形態2の被覆除去具の蓋を閉じて光ファイバを把持した状態を示す斜視図である。 実施の形態2の被覆除去具の変形例を示す斜視図である。 図16に示す被覆除去具を一部破断して示す正面図である。 図17に示す被覆除去具の蓋を閉じた状態を示す正面図である。 図17に示す被覆除去具の蓋を全開にした状態を示す正面図である。
符号の説明
1 被覆除去具
2 除去部材
2a 本体
2b 凹溝
2c ファイバ溝
2d,2e 係止具
2f ねじ穴
2g 係合穴
2h 位置決め部
2i 凹部
3 装着ベルト
3a,3b 面ファスナー
4 支持部材
4a 本体
4b ねじ孔
4c 係合突起
4d,4e 係止具
5 除去刃
5a 本体
5b 刃部
5c,5d 凹部
7 光ファイバ
7a 被覆
7b 光ファイバ素線
9 ホルダ
10,15 被覆除去具
20 被覆除去具
21 除去部材
21a 本体
21b 収納溝
21c 磁石
21d 凹部
21e 凹溝
21f,21g 係止具
22 蓋
22a 本体
22b 被着面
22c 磁石
22d 凹部
22e ヒンジ部
22f 凹部
23 装着ベルト
23a,23b 面ファスナー
25 除去刃
25a 本体
25b 刃部
27 ばね
F 人差し指
T 親指

Claims (6)

  1. 光ファイバの被覆を除去して光ファイバ素線を露出させる光ファイバの被覆除去具であって、
    前記光ファイバの被覆を除去する除去刃が取り付けられた除去部材と、
    作業者の一方の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部に前記除去部材を装着する装着ベルトと、
    を備え、
    前記装着ベルトによって前記支持部に装着した前記除去部材上に前記作業者の他方の手によって前記除去刃を横切って前記光ファイバを配置し、前記作業者の一方の手の前記除去部材を装着していない指の腹によって前記光ファイバを前記除去刃に押圧しつつ前記光ファイバを前記他方の手によって前記除去刃に直交する方向に移動させて前記被覆を除去することを特徴とする光ファイバの被覆除去具。
  2. 前記装着ベルトは、装着する前記支持部の太さに合わせて装着長さを調整する互いに係脱自在な形止部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの被覆除去具。
  3. 前記除去部材は、当該除去部材の上面に前記光ファイバを位置決めするファイバ溝が前記除去刃に直交する方向に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバの被覆除去具。
  4. 前記装着ベルトは、前記除去部材を相対回転自在に支持する支持部材に取り付けられ、
    前記除去部材及び前記支持部材は、固定手段によって互いの相対回転位置が固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバの被覆除去具。
  5. 前記除去部材は、前記光ファイバを把持したホルダを位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の光ファイバの被覆除去具。
  6. 光ファイバの被覆を除去して光ファイバ素線を露出させる光ファイバの被覆除去具であって、
    前記光ファイバの被覆を除去する除去刃が取り付けられた除去部材と、
    前記除去刃と対応する位置に蓋側除去刃が設けられ、前記除去部材の上面を開閉自在に覆う蓋と、
    作業者の一方の手の指,腕或いは作業者近傍の構築物を含む支持部に前記除去部材を装着する装着ベルトと、
    を備え、
    前記装着ベルトによって前記支持部に装着した前記除去部材上に前記作業者の他方の手によって前記除去刃を横切って前記光ファイバを配置した後、前記蓋を閉じて前記除去部材と前記蓋とによって前記光ファイバを把持し、前記光ファイバを前記他方の手によって前記除去刃に直交する方向に移動させることにより前記除去刃と前記蓋側除去刃とによって前記被覆を除去することを特徴とする光ファイバの被覆除去具。
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