JP2008102268A - 放電生成物除去装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

放電生成物除去装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帯電に伴って生じる像担持体上の放電生成物を除去する放電生成物除去装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で提供する。
【解決手段】表面に静電潜像が形成される像担持体21に対して接触配置され、該像担持体21の帯電に伴って生成された放電生成物を、その表面に保持する無端ベルト状の保持部材265と、その表面に弾性層263が形成され、この弾性層263と保持部材265の内周面との接触により、保持部材265を回転駆動する弾性回転体260とを備え、保持部材265の内周面と弾性回転体260の外周面との間には、回転状態において、互いに非接触となる非接触領域R0が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体の表面に生成された放電生成物を除去する放電生成物除去装置及びこれを用いた画像形成装置に係り、特に、画像形成装置の像担持体上に形成された放電生成物をトナーと共に除去する放電生成物除去装置の改良に関するものである。
特開昭62−112188号公報
従来、電子写真方式の画像形成装置では、像担持体である感光体ドラム上に残る転写残トナーや、感光体ドラムの帯電に伴って生じる放電生成物を除去するクリーニング装置が知られている。例えば、特許文献1には、円柱状の弾性層の周囲に不織布を巻き付けて感光体ドラムの表面に接触させる回転ロールを備え、この回転ロールの回転速度を調整することで感光体ドラムの磨耗量が調整可能なドラムクリーニング装置が開示されている。
また、近年では、長寿命化等を狙いとして感光体ドラムの表面に高硬度な樹脂をオーバーコートして、この感光体ドラムを帯電させる画像形成装置も知られている。
本発明の目的とするところは、帯電に伴って生じる像担持体上の放電生成物を除去する放電生成物除去装置及びこれを用いた画像形成装置を簡易な構成で提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の放電生成物除去装置は、表面に静電潜像が形成される像担持体に対して接触配置され、該像担持体の帯電に伴って生成された放電生成物を、その表面に保持する無端ベルト状の保持部材と、その表面に弾性層が形成され、この弾性層と前記保持部材の内周面との接触により、前記保持部材を回転駆動する弾性回転体とを備え、前記保持部材の内周面と弾性回転体の外周面との間には、回転状態において、互いに非接触となる非接触領域が形成されていることを特徴とするものである。
ここで、放電生成物の保持形態としては、保持部材の表面に放電生成物を直接付着させて保持する形態や、トナーやトナー外添剤に放電生成物を付着させてそれらを保持部材により保持する形態が挙げられる。
請求項2に記載の放電生成物除去装置は、請求項1に記載の構成において、前記保持部材は、その内周長が前記弾性回転体の外周長よりも長いことを特徴とするものである。
請求項3に記載の放電生成物除去装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記保持部材は、前記像担持体上の転写残トナーの回収を兼ねることを特徴とするものである。
請求項4に記載の放電生成物除去装置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の構成において、前記保持部材は、無端ベルト状に形成された支持部材と、この支持部材の表面に形成された、トナーを保持するトナー保持部材とから構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の放電生成物除去装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成において、前記保持部材の内周面と弾性回転体の外周面との摩擦係数は、保持部材の外周面と像担持体表面との摩擦係数よりも大きくなるように形成されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の放電生成物除去装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の構成において、前記保持部材に接触し、該保持部材の表面に保持された回収物を除去する導電性ロールを備え、前記保持部材の内周面と弾性回転体の外周面との摩擦係数は、保持部材の外周面と導電性ロール表面の摩擦係数よりも大きくなるように形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の放電生成物除去装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の構成において、前記保持部材の表面は、不織布またはスウェードからなることを特徴とするものである。
ここで、不織布とは、織らない布をいい、例えば、繊維を一定方向やランダムに集積して接着樹脂で化学的に結合させたり、機械的に絡ませたり、熱融着繊維で結合させたものをいうものとする。また、スウェードとは、その表面に起毛加工が施された繊維部材をいうものとする。
請求項8に記載の画像形成装置は、請求項1ないし7のいずれかに記載の放電生成物除去装置と、記録媒体に所望の画像を形成する画像形成手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、非接触領域により、ニップ内の歪みの発生を未然に防止して、ニップ内の応力分布を均一に維持すると共に、像担持体の磨耗の増大を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、保持部材と弾性回転体との間の非接触領域を容易に実現することができる。
請求項3に記載の発明によれば、小型化、コストダウンに寄与することができる。
請求項4に記載の発明によれば、トナー保持部材の剛性を補強すると共に、放電生成物とトナーとの円滑な一体回収に寄与することができる。
請求項5に記載の発明によれば、像担持体との速度差を調整可能として、像担持体に対する磨耗の増大を抑制すると共に、像担持体上の放電生成物及びトナーをより効果的に除去回収することができる。
請求項6に記載の発明によれば、導電性ロールとの速度差を確保して、保持部材上に保持されたトナー及び放電生成物をより効果的に回収すると共に、放電生成物除去手段と残留トナーの回収手段との兼用を容易に実現することができる。
請求項7に記載の発明によれば、その表面にトナーと共に放電生成物を保持するトナー保持部材を容易に実現することができる。
請求項8に記載の発明によれば、帯電に伴って生じる放電生成物の適切な除去を可能とする画像形成装置を提供することができる。
以下に、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の概略構成について、図1を参照して説明する。図1は本発明に係るタンデム型カラー画像形成装置の全体構成図である。
図1において、画像形成装置は、プラテン11上の原稿12を読取る原稿読取り装置10と、例えば電子写真方式にて四つの各色成分(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)画像(トナー画像)を形成する画像形成ユニット20(本実施の形態では、イエロー画像形成ユニット:20a、マゼンタ画像形成ユニット:20b、シアン画像形成ユニット:20c、ブラック画像形成ユニット:20d)と、各画像形成ユニット20にて形成された各色成分画像を順次転写(一次転写)保持する無端状の中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30上に転写された重ね画像を記録用紙100に一括転写(二次転写)する二次転写装置50と、一括転写された画像を記録用紙100上に定着させる定着装置70と、一括転写部位に記録用紙100を供給する用紙搬送系80等とを備えたものである。
本実施の形態において、原稿読取り装置10は、例えば、プラテンガラス11の下方に配置されて原稿12面に光を照射する光源13と、原稿12面からの反射光を電気信号に変換するCCD等の光電変換素子14と、原稿12面からの反射光を光電変換素子14に導く経路を形成する適宜数のミラー15と、原稿12面からの反射光を光電変換素子14の結像面上で結像させる結像レンズ16とを備え、原稿12からの反射光像を所定の解像度で読み取るようにあなっている。
また、各画像形成ユニット20a〜20dは、各々感光体ドラム21a〜21dを有し、各感光体ドラム21a〜21dの周囲には、感光体ドラム21a〜21dが帯電される帯電装置22a〜22d、帯電された感光体ドラム21a〜21d上に静電潜像(主に光電変換素子14で読み込まれた画像データ又は他の記録媒体等から取り込まれた画像データに基づく静電潜像)が書き込まれるレーザ走査装置等の露光装置23a〜23d、感光体ドラム21a〜21d上に書き込まれた静電潜像が各色成分トナーにて現像される現像装置24a〜24d、感光体ドラム21a〜21d上のトナー画像が中間転写ベルト30に転写される転写ロール等の一次転写装置25a〜25d及び感光体ドラム21a〜21d上の放電生成物を除去する放電生成物除去装置26a〜26dがそれぞれ配設されている。
ここで、各画像形成ユニット20a〜20dは同様な構成であり、これらの構成機器(例えば、感光体ドラム21a〜21d)についても同様な構造であるため、以下、簡単のため、各符号は総称表記(例えば、感光体ドラム21)とする。
本実施の形態における感光体ドラム21は、矢印方向に回転する金属製ドラムの表面に、例えば、有機系感光材料、アモルファスセレン系感光材料、アモルファスシリコン系感光材料等の電荷輸送性を有する架橋樹脂からなる感光層が被膜形成されており、帯電ロール22は、対応する感光体ドラム21の表面と接触し、直流電圧/電流に交流電圧/電流を重畳したバイアスにより、該感光層を所定の電位に帯電するように構成されている。この帯電ロール22は、一定荷重及び食込み量にて、感光体ドラム21に当接され、この当接部の摩擦力により感光体ドラム21の回転に従動して感光体ドラム21と同速回転するようになっている。
本実施の形態に係る帯電ロール22は、ステンレス等の金属からなる芯金の表面に、導電性の合成樹脂や合成ゴム等からなる導電性弾性層を被覆して構成されたロール状部材の表面に抵抗値が所定の値に調整された抵抗制御層が積層されたものであり、必要に応じて、抵抗制御層の表面にさらに離型層が形成されている。そして、芯金に、例えば、直流電圧が重畳された交流電圧を印加することによって、帯電ロール22と感光体ドラム21との間の微小ギャップにおいてギャップ放電を発生させ、当該放電によって感光体ドラム21の表面を帯電するようになっている。
また、中間転写ベルト30は、これらの画像形成ユニット20a〜20dで順次形成された各色のトナー像が、互いに重ね合わされた状態で転写される中間転写体であり、各画像形成ユニット20に対応する各感光体ドラム21に対向して配設される各一次転写ロール25との間に挿通され、複数の支持ロール31〜34等に掛け渡されて、矢印方向に循環移動可能に形成されている。
さらに、支持ロール31に対向した中間転写ベルト30表面側には、二次転写後の中間転写ベルト30上の残留トナーを除去するためのベルトクリーナ35が中間転写ベルト30に対してリトラクト自在に設けられていると共に、二次転写装置50の用紙搬送方向下流側には、搬送ベルト53及び定着装置70が配設されている。
なお、本実施の形態における中間転写ベルト30は、例えば、可撓性を有するポリイミド樹脂製のフィルム状の無端ベルトとして形成されている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の画像形成プロセスについて説明する。
まず、感光体ドラム21は、所定の直流電圧/電流に交流電圧/電流が重畳されたバイアス電圧/電流が帯電ロール22に印加されることにより、その表面が一様に帯電される。次に、例えば、原稿読取り装置10にて読取られた各色成分画像(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)の画像データが各画像形成ユニット20(20a〜20d)の露光装置23に送出されると、各画像形成ユニット20の感光体ドラム21上には各色成分毎の静電潜像が形成されると共に、対応する各色トナーが収容された現像装置24にて各色未定着トナー像が形成される。
そして、各色成分の未定着トナー像は、各感光体ドラム21と中間転写ベルト30とが圧接する一次転写部位において、一次転写ロール25にて中間転写ベルト30の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより、圧接力及び静電吸引力によって中間転写ベルト30表面に順次重ね合わせて一次転写される。このようにして中間転写ベルト30に一次転写された未定着トナー像は、前記中間転写ベルト30の回転に伴って記録材としての記録用紙100の搬送経路に面した二次転写部位へと搬送される。
二次転写部位では、二次転写ロール51が中間転写ベルト30を介して中間転写ベルト30内の空間に配されたバックアップロール34に押圧され、給紙トレイ82からフィードロール81により所定のタイミングで搬出された記録用紙100が所定数の搬送ロール83を経て二次転写ロール51と中間転写ベルト30との間に挿通される。
そして、バックアップロール34と二次転写ロール51との間に形成される転写電界にて、中間転写ベルト30上に保持された未定着トナー像は二次転写部位において一括して記録用紙100に静電転写される。
その後、未定着トナー像が転写された記録用紙100は、搬送ベルト53を介して定着装置70に送り込まれて、この定着装置70によって熱及び圧力で未定着トナー像が記録用紙100上に定着される。なお、未定着トナー像の記録用紙100への転写が終了した中間転写ベルト30については、ベルトクリーナ35によって残留トナーが除去される。
ところで、前述したように感光体ドラム21の帯電装置22として、接触式の帯電ロールを用いた場合には、感光体ドラム21と帯電ロール22との間の微小ギャップでの放電により放電生成物が発生し、当該放電生成物が感光体ドラム21に付着して、この放電生成物により画像欠陥等が発生する虞が生じる。従って、このような感光体ドラム21上に付着した放電生成物を除去する必要が生じる。
そこで、本実施の形態における画像形成装置においては、このような感光体ドラム21の表面に付着した放電生成物を除去する放電生成物除去手段として、帯電ロール22の上流側であって一次転写ロール25の下流側に、感光体ドラム21に対して接触配置された放電生成物除去装置26を備えている。
次に、本発明に係る放電生成物除去装置26について、図2を参照してさらに説明する。図2は、本発明に係る放電生成物除去装置の構成を示す模式図である。
図2に示すように、本発明に係る放電生成物除去装置26は、感光体ドラム21の回転方向(本例では、時計回り方向)と逆方向に回転する(本例では、反時計回り方向)弾性回転体260と、感光体ドラム21との所定のニップ領域Rn1において、その外周面が感光体ドラム21と接触すると共に、その内周面が弾性回転体260の表面と当接し、かつ、弾性回転体260に従動回転して、その表面にトナーと共に放電生成物を保持する保持部材265と、上記ニップ領域Rn1の下流側の所定のニップ領域Rn2にて、保持部材265を介して弾性回転体260と当接する導電性ロールである従来公知のデトーニングロールDRと、このデトーニングロールDR表面の回収物を掻き取るスクレーパSCとを備えている。
本実施の形態における弾性回転体260は、回転シャフト261の表面に形成された弾性層263を備えている。また、保持部材265は、弾性回転体260の弾性層263の一部表面(ニップ領域Rn1,Rn2に対応する表面)と接触し、弾性回転体260の外周長よりも長い内周長を有する無端ベルト状のゴム又は樹脂からなる支持部材267と、その表面にトナーが保持可能なように、支持部材267の表面に形成された不織布又はスウェードからなるトナー保持部材269とから構成されている。なお、本実施の形態では、トナー保持部材269の強度を補強するという観点から、その内側(弾性回転体260側)に支持部材267を設けた構成としているが、この支持部材267は省略してもよい。さらに、トナー保持部材269としては、その表面にトナーを保持できる部材であればよく、不織布やスウェードに限定されるものではない。
また、本実施の形態に係る弾性回転体260及び保持部材265は、感光体ドラム21との所定のニップ領域Rn1及びデトーニングロールDRとの所定のニップ領域Rn2と接触すると共に、このニップ領域Rn1及びRn2において、弾性層263が感光体ドラム21及びデトーニングロールDRから押圧されるように両者の間に配設されている。
そして、回転状態において、弾性層263の外周面と支持部材267の内周面との間には、弾性層263の外周長と支持部材267の内周長との差に伴う非接触領域R0が、ニップ領域Rn1及びRn2の両側に形成されている。
このように構成した本発明に係る放電生成物除去装置26においては、放電生成物を回収する際、保持部材265上のトナーを感光体ドラム21の表面に接触させることで放電生成物を当該トナー表面に移動させて、トナーごと放電生成物を感光体ドラム21上から除去回収するようになっている。具体的には、感光体ドラム21の帯電により生成された放電生成物をトナーと共に、トナー保持部材269により除去回収し、その後、この除去回収された放電生成物は、下流側に配置されたデトーニングロールDR及びスクレーパSCによりトナーと共に除去されるようになっている。
一般に、放電生成物を除去する手段として、例えば、従来のような弾性層を有する回転ロールを用いた場合には、その食込み量を増加させることによって急激にニップ圧力が増大してしまい、適度なニップ圧力を安定して均一に得ることが難しくなる。また、食込み量のバラツキによって感光体ドラム21の磨耗量の増加や、放電生成物の除去不足が生じてしまう。
これに対して、本発明に係る放電生成物除去装置26においては、弾性層263と支持部材267との間に形成された非接触領域R0により、感光体ドラム21とのニップ領域Rn1及びデトーニングロールDRとのニップ領域Rn2の両側方が開放され、押圧によるニップ内における歪みの発生を抑制し、ニップ領域(特に、感光体ドラム21とのニップ領域Rn1)内において均一な応力分布を得ることができる。これにより、弾性層263による安定したニップ圧を確保すると共に、放電生成物に起因した色抜け等の画像欠陥の発生を未然に防止し、かつ、感光体ドラム21の磨耗の増大を回避することが可能となる。
なお、保持部材265を確実に回転シャフト261の回転に従動させて、感光体ドラム21との速度差を調整可能として、感光体ドラム21に対する磨耗の増大を抑制すると共に、感光体ドラム21上の放電生成物及びトナーをより効果的に除去回収するという観点からは、図3に示すように、保持部材265の内周面(本例では、支持部材267の内周面)と弾性層263の外周面との摩擦係数μ1は、保持部材265の外周面(本例では、トナー保持部材269の外周面)と感光体ドラム21の外周面との摩擦係数μ2よりも大きいことが好ましい。すなわち、μ1>μ2の関係を満たすように、放電生成物除去装置26を構成する各部材(弾性層263、支持部材267、トナー保持部材269)の材質を選定することが好ましい。
また、デトーニングロールDRとの速度差を確保して放電生成物除去装置26によって除去されたトナー及び放電生成物をより効果的に回収するという観点からは、同様に、保持部材265の内周面(本例では、支持部材267の内周面)と弾性層263の外周面との摩擦係数μ1は、保持部材265の外周面(本例では、トナー保持部材269の外周面)とデトーニングロールDRとの摩擦係数μ3よりも大きいことが好ましい。
次に、上述のように構成した放電生成物除去装置26を備えた画像形成装置を用い、従来構成の画像形成装置と対比して、その性能を検証評価した結果を実施例として以下に説明する。
まず、本実施例では、放電生成物が発生し易い高温高湿環境(温度28℃、湿度80%)にて、プロセススピードを260mm/secに設定し、放電生成物除去装置26の感光体ドラム21に対する食い込み量を変化させて、A4サイズの記録用紙600,000枚に画像形成した際の白抜けの発生状況及び感光体ドラム21の磨耗量について実験検証した。なお、検証評価に当たっては、保持部材265と弾性回転体260との間に、非接触領域R0が形成されないように、保持部材265の内周長と弾性回転体260の外周長とを略同等に設定した回転ロールを用いた画像形成装置を従来構成として、この従来構成の画像形成装置と対比して比較評価を行った。
また、保持部材265としては、不織布(商品名WP−8085:日本バイリーン社製)を用い、弾性層263としては、発泡ウレタン製のスポンジ(商品名ECS:イノアックコーポレーション社製、硬さ107.9±22.6N)を用い、スポンジ厚さ5mm、ニップ幅5mmとなるように設定した。
その他の主要部材の仕様、及び主要な電気仕様は下記の通りとした。
・感光体ドラム21:直径約30.0mmの有機感光体
帯電電位V0=−500V(背景部電位)
露光後電位VL=−200v(画像部電位)
・プロセス速度:260mm/秒
・現像方式:乾式二成分現像方式
・接触帯電器22:半導電性ロールからなる帯電ロール
DC+AC接触帯電方式
IAC=0.7mA(AC成分電流値)
周波数=614Hz(AC成分の電圧波形)
VDC=−520v(DC成分電圧値)
・露光装置23:レーザ波長=780nm
・現像ロール24:直径=16.0mm
スリーブ回転速度=400mm/秒
回転方向は感光体ドラム21の回転方向と逆方向
現像バイアス:VDC=−400v(DC成分電圧値)
Vpp=1.5kv(AC成分電圧値)
周波数=6kHz(AC成分電圧波形)
・現像ギャップ(感光体ドラム21と現像ロール24との間隔):約0.3mm
・中間転写ベルト30:ポリイミド製
・一次転写ロール25:転写バイアス +500v〜+1000v、10μA
・二次転写ロール51:転写バイアス +1600v
以上のような条件で比較検証した結果を図3に示す。
図3から理解されるように、従来構成(非接触領域R0が存在しない回転ロール)の画像形成装置の場合には、食い込み量が1.0mm以上で磨耗量が10nm/cyc以上となり、磨耗量の許容範囲を超え、一方、食い込み量が1.5mm以下で画像の白抜けが発生していることが分かる。すなわち、感光体ドラム21の磨耗量を許容磨耗量(10nm/cyc以下)内に収めると共に画像白抜けの発生を防止することができる食い込み量は存在しないことが理解される。
これに対して、本発明に係る放電生成物除去装置26を備えた画像形成装置では、いずれの食い込み量でも画像白抜けは発生せず、一方、食い込み量が2.5mm以下で感光体ドラム21の磨耗量を許容磨耗量内に収めることができることが分かる。すなわち、本発明に係る放電生成物除去装置26を備えた画像形成装置では、2.5mm以下の食い込み量にて、画像白抜けの発生防止及び磨耗量の増大抑制を両立できることが理解される。これにより、本発明に係る画像形成装置によれば、従来構成の画像形成装置に比して、より良好な放電生成物除去性能が得られることが確認できた。
なお、本実施の形態では、デトーニングロールDRを用いた構成を例示して、放電生成物及び転写残トナーの一体回収を可能としたが、本発明に係る放電生成物除去装置は、このような構成に限定されるものではない。例えば、デトーニングロールDRを省略して、下流側に転写残トナー回収用の従来公知のクリーニングブレードを別途設け、放電生成物除去装置26により放電生成物を回収すると共に、クリーニングブレードにより転写残トナーを回収し、両者の役割を分担することにより、それぞれの機能に最適な構成部材の選定を可能とするように構成してもよい。
また、本実施の形態では、いわゆるタンデム型の画像形成装置について例示したが、本発明の放電生成物除去装置26が適用される画像形成装置は、このようなタンデム型の画像形成装置に限定されるものではなく、ロータリー型等の任意の構成の画像形成装置に適用可能であり、特に、放電生成物の除去が問題となる、感光体ドラム21の表面が高硬度の樹脂でオーバーコーティングされ、この表面を直流成分に交流成分を重畳させて帯電する方式の画像形成装置に好適に適用可能である。
本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明に係る放電生成物除去装置の構成を示す模式図である。 本発明に係る弾性回転体と保持部材との間の摩擦係数及び保持部材と感光体ドラムとの間の摩擦係数の関係を説明するための模式図である。 本発明に係る画像形成装置と従来構成の画像形成装置との比較検証を行った結果を示す図である。
符号の説明
20a-20d:画像形成ユニット、21a-21d:感光体ドラム、22a-22d:帯電装置、23a-23d:露光装置、24a-24d:現像装置、25a-25d:一次転写装置、26a-26d:放電生成物除去装置、30:中間転写ベルト、35:ベルトクリーナ、50:二次転写装置、70:定着装置、80:用紙搬送系、100:記録用紙、260:弾性回転体、261:回転シャフト、263:弾性層、265:保持部材、267:支持部材、269:トナー保持部材、DR:デトーニングロール、SC:スクレーパ、R0:接触領域、Rn1,Rn2:ニップ領域、μ1,μ2,μ3:摩擦係数

Claims (8)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体に対して接触配置され、該像担持体の帯電に伴って生成された放電生成物を、その表面に保持する無端ベルト状の保持部材と、
    その表面に弾性層が形成され、この弾性層と前記保持部材の内周面との接触により、前記保持部材を回転駆動する弾性回転体と
    を備え、
    前記保持部材の内周面と弾性回転体の外周面との間には、回転状態において、互いに非接触となる非接触領域が形成されていることを特徴とする放電生成物除去装置。
  2. 前記保持部材は、その内周長が前記弾性回転体の外周長よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の放電生成物除去装置。
  3. 前記保持部材は、前記像担持体上の転写残トナーの回収を兼ねることを特徴とする請求項1又は2に記載の放電生成物除去装置。
  4. 前記保持部材は、無端ベルト状に形成された支持部材と、この支持部材の表面に形成された、トナーを保持するトナー保持部材とから構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の放電生成物除去装置。
  5. 前記保持部材の内周面と弾性回転体の外周面との摩擦係数は、保持部材の外周面と像担持体表面との摩擦係数よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の放電生成物除去装置。
  6. 前記保持部材に接触し、該保持部材の表面に保持された回収物を除去する導電性ロールを備え、前記保持部材の内周面と弾性回転体の外周面との摩擦係数は、保持部材の外周面と導電性ロール表面の摩擦係数よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の放電生成物除去装置。
  7. 前記保持部材の表面は、不織布またはスウェードからなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の放電生成物除去装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の放電生成物除去装置と、記録媒体に所望の画像を形成する画像形成手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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