JP2008101215A - バイオマスのガス化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトなガス化炉であっても生成ガス中の水素ガス濃度を高めることができるバイオマスのガス化装置を提供する。
【解決手段】バイオマス1を供給するホッパ11,スクリュフィーダ11aと、酸素3及び水蒸気2を含有するガス化剤を供給する供給ノズル13等と、バイオマス1とガス化剤とを内部で反応させてバイオマス1をガス化させるガス化炉12とを備えたバイオマス1のガス化装置10において、下方側に高温燃焼部12aを有すると共に上方側にガス化反応部12bを有するガス化炉12の高温燃焼部12aの水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように壁面12aaを傾斜配向させ、供給ノズル13からのガス化剤によりスクリュフィーダ11aからのバイオマス1をガス化炉12の高温燃焼部12a内で上下方向に循環させるようにガス化炉12にスクリュフィーダ11a及び供給ノズル13を連結した。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマスのガス化装置に関する。
環境保全等の観点から、現在、石油や石炭等の化石燃料に代えてメタノールを燃料に用いることが検討されている。特に、草木等のバイオマスを原料に用いてメタノールを製造するようにすれば、メタノールの使用によって生成する二酸化炭素を消費して成長する植物からメタノールを製造することができるので、循環型のエネルギサイクルを確立することができると共に、有機物系の廃棄物の発生量を著しく減少させることができる。
このようなバイオマスを原料に用いてメタノールを製造するには、図4に示すように、乾燥して粉砕したバイオマス1と水蒸気2および酸素(または空気)3を含有するガス化剤とをガス化装置のガス化炉112内に送給してバイオマス1を部分燃焼または水蒸気ガス化させることにより生成ガス(主に一酸化炭素と水素ガスとの混合ガス)4を生じさせ、この生成ガス4を冷却塔で冷却した後、メタノール合成塔に送給して当該ガス4中の一酸化炭素と水素ガスとを反応させてメタノールを生成させている。
特表2001−506288号公報 特開平11−294726号公報 特開平10−279959号公報 特開昭61−145295号公報 特開平06−184550号公報 特開平11−035949号公報 特開2000−351979号公報
前述したようなバイオマス1からメタノールを製造するに際しては、ガス化炉112内でバイオマス1を効率よく部分燃焼させて生成ガス4中の水素ガス濃度をできるだけ高くすることが強く望まれている。そのため、ガス化炉112の長さを十分に長くしてガス化炉112中でのバイオマス1の滞留時間を長くすることが考えられるが、ガス化炉112の設置スペースが広大なものとなってしまう。
このようなことから、本発明は、コンパクトなガス化炉であっても生成ガス中の水素ガス濃度を高めることができるバイオマスのガス化装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、バイオマスを供給するバイオマス供給手段と、酸素および水蒸気を含有するガス化剤を供給するガス化剤供給手段と、前記バイオマスと前記ガス化剤とを内部で反応させて当該バイオマスをガス化させるガス化炉とを備えたバイオマスのガス化装置において、下方側に高温燃焼部を有すると共に上方側にガス化反応部を有する前記ガス化炉の当該高温燃焼部の水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように少なくとも一部の壁面が傾斜配向し、前記ガス化炉の下部側に火格子が設けられ、前記ガス化剤供給手段からの前記ガス化剤により前記バイオマス供給手段からの前記バイオマスを前記ガス化炉の前記高温燃焼部内で上下方向に循環させるように当該ガス化炉に対して当該バイオマス供給手段および当該ガス化剤供給手段が連結されていることを特徴とする。
第二番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第一番目の発明において、前記ガス化剤供給手段が前記ガス化炉の下部側に連結され、前記バイオマス供給手段が前記ガス化炉と前記ガス化剤供給手段との間または前記ガス化炉に接続していることを特徴とする。
第三番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第一番目又は第二番目の発明において、前記ガス化炉の下部側に流動材を敷設したことを特徴とする。
第四番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記ガス化炉に連結されて当該ガス化炉からの生成ガスを冷却する冷却塔と、前記ガス化炉と前記冷却塔との間に配設されたサイクロンセパレータとを備えることを特徴とする。
第五番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第四番目の発明において、前記冷却塔と前記サイクロンセパレータとの間にタール分解塔を設けたことを特徴とする。
第六番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第五番目の発明において、酸素および水蒸気のうちの少なくとも一方を含む補助ガスを前記タール分解塔に供給する補助ガス供給手段を設けたことを特徴とする。
第一番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、バイオマスを供給するバイオマス供給手段と、酸素および水蒸気を含有するガス化剤を供給するガス化剤供給手段と、前記バイオマスと前記ガス化剤とを内部で反応させて当該バイオマスをガス化させるガス化炉とを備えたバイオマスのガス化装置において、下方側に高温燃焼部を有すると共に上方側にガス化反応部を有する前記ガス化炉の当該高温燃焼部の水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように少なくとも一部の壁面が傾斜配向し、前記ガス化炉の下部側に火格子が設けられ、前記ガス化剤供給手段からの前記ガス化剤により前記バイオマス供給手段からの前記バイオマスを前記ガス化炉の前記高温燃焼部内で上下方向に循環させるように当該ガス化炉に対して当該バイオマス供給手段および当該ガス化剤供給手段が連結されていることから、コンパクトなガス化炉であっても、バイオマスを効率よくガス化させて、タールの発生を抑制することができると共に生成ガス中の水素ガス濃度を高めることができ、さらに、バイオマスをガス化炉の高温燃焼部内で上下方向に循環させることが効率よく実施できるだけでなく、ガス化剤により噴き上がらなかったバイオマスの比較的大きな粗粒子も高温加熱してガス化することができ、バイオマスを有効利用することができる。
第二番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第一番目の発明において、前記ガス化剤供給手段が前記ガス化炉の下部側に連結され、前記バイオマス供給手段が前記ガス化炉と前記ガス化剤供給手段との間または前記ガス化炉に接続しているので、バイオマスをガス化炉内で上下方向に循環させることが簡単に実施できる。
第三番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第一番目又は第二番目の発明において、前記ガス化炉の下部側に流動材を敷設したので、ガス化剤により噴き上がらなかったバイオマスの比較的大きな粗粒子のガス化効率をさらに高めることができる。
第四番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第一番目から第三番目の発明のいずれかにおいて、前記ガス化炉に連結されて当該ガス化炉からの生成ガスを冷却する冷却塔と、前記ガス化炉と前記冷却塔との間に配設されたサイクロンセパレータとを備えることから、ガス化炉からの生成ガス中に混在する粒子を取り除くことができるので、生成ガス中の粒子に付着しているタール成分を除去することができ、冷却塔へのタール成分の付着を抑制することができると共に、さらに後流側の機器のタールに起因する障害を大幅に抑制することができる。
第五番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第四番目の発明において、前記冷却塔と前記サイクロンセパレータとの間にタール分解塔を設けたことから、粒子の除去された生成ガスのガス化を推進して、生成ガス中に混在するタール成分のガス化を推進して当該タール成分を分解することができるので、冷却塔へのタール成分の付着をさらに抑制することができると共に、生成ガス中の水素ガス濃度をさらに高めることができる。
第六番目の発明によるバイオマスのガス化装置は、第五番目の発明において、前記タール分解塔に酸素および水蒸気のうちの少なくとも一方を供給する補助ガス供給手段を設けたので、生成ガスのガス化をさらに推進して、生成ガス中に残留するタール分をさらに確実に分解することができる。
本発明によるバイオマスのガス化装置の実施の形態を以下に説明するが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
[第一番目の実施の形態]
本発明によるバイオマスのガス化装置の第一番目の実施の形態を図1を用いて説明する。図1は、バイオマスのガス化装置の概略構成図である。
図1に示すように、乾燥粉砕された草木等のバイオマス(CH2O)1(数mm程度)を貯蔵するホッパ11の下部には、当該バイオマス1を送り出すスクリュフィーダ11aの受入側が連絡している。スクリュフィーダ11aの送出側は、下方側に高温燃焼部12aを有すると共に上方側にガス化反応部12bを有するガス化炉12の当該高温燃焼部12aに連結している。
ガス化炉12の上記高温燃焼部12aは、水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように、前記スクリュフィーダ11aの連結する壁面と対向する壁面12aaが傾斜配向すると共に、内部を900〜1200℃の温度に保持することができるようになっている。
前記ガス化炉12のガス化反応部12bは、前記高温燃焼部12aのスクリュフィーダ11aの連結する壁面側の内壁面に切り返し用のデアーチ12baを有している。さらに、当該ガス化反応部12bは、内部を900℃程度の温度に保持することができるようになっている。
前記ガス化炉12の前記高温燃焼部12aの下部には、比較的大きな粗粒子(数mm以上)5を回収する回収チャンバ12cが連絡部12dを介して連結されている。連絡部12dの途中には、供給ノズル13が連結されている。この供給ノズル13は、水蒸気2を供給する図示しない水蒸気供給源および酸素(または空気)3を供給する図示しない酸素供給源にバルブ等を介して連結している。
前記ガス化炉12のガス化反応部12bの上部(下流側)には、サイクロンセパレータ14の受入口(上流側)が連結している。サイクロンセパレータ14の粒子6の送出口には、回収チャンバ14aが連結している。サイクロンセパレータ14の生成ガス4の送出口には、タール分解塔15の上端側(上流側)が連結しており、当該タール分解塔15は、内部を800〜900℃の温度に保持することができるようになっている。このタール分解塔15には、当該タール分解塔15内に水蒸気2および酸素(または空気)3のうちの少なくとも一方を含む補助ガスを噴射する図示しない補助ガス供給手段が設けられている。
前記タール分解塔15の下端側(下流側)には、生成ガス4を冷却(200〜300℃)する熱交換器16aを内部に備えた冷却塔16の上端側(上流側)が連結している。冷却塔16の下部には、回収チャンバ16bが連結している。冷却塔16の下方側(下流側)には、生成ガス4を送出する送出管17が連結している。
なお、本実施の形態では、ホッパ11、スクリュフィーダ11a等によりバイオマス供給手段を構成し、供給ノズル13、前記水蒸気供給源、前記酸素供給源等によりガス化剤供給手段を構成している。
このようなバイオマスのガス化装置10を使用するバイオマスのガス化方法を次に説明する。
前記水蒸気供給源および前記酸素供給源を作動して供給ノズル13から前記連絡部12d内に水蒸気2および酸素3を含有するガス化剤を供給し(流速:約5〜20m/s程度)、当該ガス化剤をガス化炉12の高温燃焼部12a内に供給して(流速:約1〜6m/s程度)、乾燥粉砕されたバイオマス1をホッパ11内からスクリュフィーダ11aを介してガス化炉12の高温燃焼部12a内に供給すると、バイオマス(CH2O)1は、ガス化炉12の高温燃焼部12a内で下記の化学式(1),(2)に示すような反応を主に生じた後、ガス化反応部12b内に送給されて(流速:0.2〜1m/s程度)、下記の化学式(3)に示すような反応を主に生じて生成ガス(CO,H2)4となる。
CH2O+O2 →CO2+H2O (1)
CH2O →CO +H2 (2)
CO+H2O←→CO2+H2 (3)
ここで、ガス化炉12内において、前記水蒸気供給源および前記酸素供給源からのガス化剤が供給ノズル13および前記連絡部12dを介して高温燃焼部12aの下部から上方へ向けて噴き上がるようにして供給されるため(流速:約1〜6m/s程度)、バイオマス1が高温燃焼部12a内を上下方向に循環するように移動する。このため、バイオマス1を高温空間(900〜1200℃)中でまんべんなく分散させることができるので、バイオマス1を効率よくガス化させてタール(Cnm)の発生を抑制することができ、生成ガス4中の水素ガス濃度を高めることができる。
また、ガス化炉12の下部側の高温燃焼部12aの前記壁面12aaが前述したように傾斜配向しているので、バイオマス1の上下方向への循環移動が効率よく行われる。
さらに、バイオマス1がガス化炉12の上部側のガス化反応部12b内にまで噴き上がったとしても、デアーチ12baが噴き上りを切り返すので、ガス化を十分に行われていないバイオマス1を高温燃焼部12a内に戻すことができ、ガス化を十分に行われていないバイオマス1のガス化炉12の下流側への送出(ショートパス)を防止することができる。
なお、ガス化炉12内に供給された粗粒子5は、前記ガス化剤により噴き上がらずに前記連絡部12d内を落下して回収チャンバ12c内に回収される。
このようにしてガス化炉12内で発生した生成ガス4は、ガス化反応部12bの上部からサイクロンセパレータ14内に送給され(流速:約15〜60m/s程度)、含有する粒子6が回収チャンバ14a内に回収除去される。この回収された粒子6は、ホッパ11内またはガス化炉12の高温燃焼部12a内に再び供給されてガス化に使用される。
サイクロンセパレータ14からの生成ガス4は、タール分解塔15に送給され(流速:0.5〜2m/s程度)、前記補助ガス供給手段から前記補助ガスを供給されることにより、ガス化がさらに推進されて、含有するタール成分が分解された後、冷却塔16に送給されて熱交換器16aで冷却される。
このとき、生成ガス4中には、タール成分がほとんど含まれていないので、冷却塔16の熱交換器16aへのタール成分の付着を大幅に抑制することができると共に、さらに後流側の機器のタールに起因する障害を大幅に抑制することができる。
冷却された生成ガス4は、送出管17から送出されてメタノールの原料等として利用される。一方、前記サイクロンセパレータ14でも回収しきれなかった微粒子7は、回収チャンバ16bに回収される。なお、この回収された微粒子7は、前記粒子6と同様に、ホッパ11内またはガス化炉12の高温燃焼部12a内に再び供給されてガス化に使用することも可能である。
したがって、本実施の形態のバイオマスのガス化装置10によれば、コンパクトなガス化炉14であっても、バイオマス1を効率よくガス化させて、タールの発生を抑制することができると共に生成ガス4中の水素ガス濃度を高めることができる。
また、ガス化炉12の下方側の高温燃焼部12aの前記壁面12aaを前述したように傾斜配向させているので、バイオマス1の上下方向への循環移動を効率よく行うことができる。
また、ガス化炉12の上方側のガス化反応部12bにデアーチ12baを設けたので、バイオマス1がガス化反応部12bにまで噴き上がったとしても、ガス化を十分に行われていないバイオマス1を高温燃焼部12a内に戻すことができ、ガス化を十分に行われていないバイオマス1のガス化炉12の下流側への送出(ショートパス)を防止することができる。
また、サイクロンセパレータ14により、ガス化炉12からの生成ガス4中に混在する粒子6を取り除くことができるので、生成ガス4中の粒子6に付着しているタール成分を除去することができ、冷却塔16の熱交換器16aへのタール成分の付着を抑制することができると共に、さらに後流側の機器のタールに起因する障害を大幅に抑制することができる。
また、タール分解塔15により、粒子6の除去された生成ガス4のガス化を推進して、生成ガス4中に混在するタール成分のガス化を推進して当該タール成分を分解することができるので、冷却塔16の熱交換器16aへのタール成分の付着をさらに抑制することができると共に、生成ガス4中の水素ガス濃度をさらに高めることができる。
なお、本発明で用いられるバイオマス1としては、エネルギ源または工業原料として利用できる生物資源(例えば、農業生産物やこの副産物、木材、植物等)が挙げられ、具体的には、例えば、スイートソルガム、ネピアグラス、スピルリナ等が挙げられる。また、糠、木屑、間伐材等のような農林系廃棄物も挙げられる。因みに、煩雑さを避けるためにバイオマス1の組成をCH2Oとして説明したが、バイオマス1の組成は、一般的に(Cx2yn(但し、xは1.1〜1.2、yは0.8〜0.9)として表されている。
また、本実施の形態では、下方側の高温燃焼部12aの水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように前記ガス化炉12の当該高温燃焼部12aの壁面12aaを傾斜配向させたが、当該高温燃焼部12aの水平方向の断面積が上下両側共に等しくなるように上記壁面を垂直配向させておくことも可能である。しかしながら、本実施の形態の場合のように、下方側の高温燃焼部12aの水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように前記ガス化炉12の当該高温燃焼部12aの壁面12aaを傾斜配向させると、バイオマス1の上下方向への循環移動を効率よく行うことができ、特に、前記壁面12aaの外面側と水平方向とのなす角度θが60〜80°であると、より効率よく行うことができるので、好ましい結果を得ることができる。
[第二番目の実施の形態]
本発明によるバイオマスのガス化装置の第二番目の実施の形態を図2を用いて説明する。図2は、ガス化装置の要部の抽出拡大図である。なお、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な部分については、その説明を省略する。
図2に示すように、本実施の形態によるガス化装置20は、ガス化炉22の前記連絡部12dの途中に高温加熱(900〜1200℃)可能な可動式の火格子22eを有している。上記連絡部12dの途中には、先端を上記火格子22eの上方へ位置させると共に上方へ向けた供給ノズル23が連結されている。連絡部12dの下部には、先端を上記火格子22eの下方へ位置させると共に上方へ向けた供給ノズル28が連結されている。
前記供給ノズル23,28には、水蒸気2を供給する水蒸気供給源29aおよび酸素(または空気)3を供給する酸素供給源29bがバルブ29c〜29fを介して各々連結している。
つまり、本実施の形態によるガス化装置20は、前述した第一番目の実施の形態のガス化装置10のガス化炉12の回収チャンバ12cに代えて火格子22eを設け、火格子22eの上方および下方に供給ノズル23,28をそれぞれ設けると共に、水蒸気供給源29aおよび酸素供給源29bからの水蒸気2および酸素3をバルブ29c〜29fを介して流量比を調整しながら分岐させて送給できるようにしたのである。
このような本実施の形態のガス化装置20においては、前述した第一番目の実施の形態のガス化装置10の場合と同様に、バイオマス1をホッパ11内からスクリュフィーダ11aを介してガス化炉12の高温燃焼部12a内に供給すると共に、水蒸気供給源29aおよび酸素供給源29bからの水蒸気2および酸素3の流量比を前記バルブ29c〜29fで調整しながら前記供給ノズル23,28からガス化剤としてそれぞれ供給して、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様に、バイオマス(CH2O)1は、ガス化炉12の高温燃焼部12a内で反応して生成ガス(CO,H2)4となる。
このとき、前記ホッパ11内からガス化炉12内に供給されたバイオマス1の粗粒子5は、前記ガス化剤により噴き上がらずに前記連絡部12d内を通過して火格子22e上に落下して受け止められることにより、高温加熱(900〜1200℃)されてガス化される。
したがって、本実施の形態によれば、前述した第一番目の実施の形態の場合と同様な効果を得ることができるのはもちろんのこと、粗粒子5もガス化させることができるので、バイオマス1をさらに有効利用することができる。
なお、粗粒子5のガス化により火格子22e上に残った粒子6は、火格子22eの下方の供給ノズル28から供給する前記ガス化剤の酸素3の供給量を増やして完全燃焼させることにより、高温燃焼部12aの熱源として利用することも可能である。
すなわち、通常は、前記ホッパ11からスクリュフィーダ11aを介してガス化炉12内に供給されるバイオマス1の完全燃焼に要する酸素量に対して、前記供給ノズル23,28から供給する酸素3の量を0.2〜0.9の範囲にすることにより(具体的な値は諸条件に基づいて設定される。)、当該バイオマス1をガス化させるが、完全燃焼に要する酸素量に対して1.0〜1.2倍の量の酸素3を前記供給ノズル28から供給すれば、火格子22e上に落下した粗粒子5を完全燃焼させて高温燃焼部12aの熱源として利用することができるのである。
[第三番目の実施の形態]
本発明によるバイオマスのガス化装置の第三番目の実施の形態を図3を用いて説明する。図3は、ガス化装置の要部の抽出拡大図である。なお、前述した第一,二番目の実施の形態と同様な部分については、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態によるガス化装置30は、ガス化炉32の前記連絡部12dの途中に目皿32eを有している。目皿32e上には、粒状の流動材32fが敷設されている。
このような本実施の形態のガス化装置30においては、火格子22eの下方の供給ノズル28からの前記ガス化剤により流動材32fが流動する。このとき、ガス化炉12内に供給された粗粒子5は、前記ガス化剤により噴き上がらずに前記連絡部12d内に落下すると、流動材32fと共に流動しながら高温加熱(900〜1200℃)されてガス化される。
つまり、前述した第二番目の実施の形態によるガス化装置20では、粗粒子5を火格子22eで受け止めた状態で加熱してガス化させるようにしたが、本実施の形態によるガス化装置30では、粗粒子5を流動材32fにより流動させながら加熱してガス化させるようにしたのである。
したがって、本実施の形態によれば、前述した第一,二番目の実施の形態の
場合と同様な効果を得ることができるのはもちろんのこと、前述した第二番目の実施の形態の場合よりも、粗粒子5のガス化効率をさらに高めることができる。
[他の実施の形態]
なお、前述した第一〜三番目の実施の形態では、バイオマス1を前記高温燃焼部12a内にホッパ11からスクリュフィーダ11aにより直接押し込んで供給するようにしたが、他の実施の形態として、例えば、上記スクリュフィーダ11aの送出口を前記供給ノズル13,23の基端寄りに接続し、当該スクリュフィーダ11aから押出供給されたバイオマス1を前記ガス化剤と共に高温燃焼部12a内に供給する(気流搬送)するようにすることも可能である。
また、前述した第一〜三番目の実施の形態では、前記スクリュフィーダ11aの連結する壁面と対向する高温燃焼部12aの壁面12aaのみを傾斜配向させたが、高温燃焼部12aの水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように当該高温燃焼部12aのすべての壁面を傾斜配向させることも可能である。
また、前述した第一〜三番目の実施の形態では、タール分解塔15に補助ガス供給手段を設けたが、各種条件等によっては上記噴射供給を省略することも可能である。
本発明によるバイオマスのガス化装置の第一番目の実施の形態の概略構成図である。 本発明によるバイオマスのガス化装置の第二番目の実施の形態の要部の抽出拡大図である。 本発明によるバイオマスのガス化装置の第三番目の実施の形態の要部の抽出拡大図である。 従来のバイオマスのガス化炉の概略構成図である。
符号の説明
1 バイオマス
2 水蒸気
3 酸素(または空気)
4 生成ガス
5 粗粒子
6 粒子
7 微粒子
10 ガス化装置
11 ホッパ
11a スクリュフィーダ
12 ガス化炉
12a 高温燃焼部
12aa 壁面
12b ガス化反応部
12ba デアーチ
12c 回収チャンバ
12d 連絡部
13 供給ノズル
14 サイクロンセパレータ
14a 回収チャンバ
15 タール分解塔
16 冷却塔
16a 熱交換器
16b 回収チャンバ
17 送出管
20 ガス化装置
22 ガス化炉
22e 火格子
23,28 供給ノズル
29a 水蒸気供給源
29b 酸素供給源
29c〜29f バルブ
30 ガス化装置
32 ガス化炉
32e 目皿
32f 流動材

Claims (6)

  1. バイオマスを供給するバイオマス供給手段と、
    酸素および水蒸気を含有するガス化剤を供給するガス化剤供給手段と、
    前記バイオマスと前記ガス化剤とを内部で反応させて当該バイオマスをガス化させるガス化炉と
    を備えたバイオマスのガス化装置において、
    下方側に高温燃焼部を有すると共に上方側にガス化反応部を有する前記ガス化炉の当該高温燃焼部の水平方向の断面積が下方側ほど小さくなるように少なくとも一部の壁面が傾斜配向し、
    前記ガス化炉の下部側に火格子が設けられ、
    前記ガス化剤供給手段からの前記ガス化剤により前記バイオマス供給手段からの前記バイオマスを前記ガス化炉の前記高温燃焼部内で上下方向に循環させるように当該ガス化炉に対して当該バイオマス供給手段および当該ガス化剤供給手段が連結されている
    ことを特徴とするバイオマスのガス化装置。
  2. 請求項1において、
    前記ガス化剤供給手段が前記ガス化炉の下部側に連結され、
    前記バイオマス供給手段が前記ガス化炉と前記ガス化剤供給手段との間または前記ガス化炉に接続している
    ことを特徴とするバイオマスのガス化装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記ガス化炉の下部側に流動材を敷設した
    ことを特徴とするバイオマスのガス化装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
    前記ガス化炉に連結されて当該ガス化炉からの生成ガスを冷却する冷却塔と、
    前記ガス化炉と前記冷却塔との間に配設されたサイクロンセパレータと
    を備えることを特徴とするバイオマスのガス化装置。
  5. 請求項4において、
    前記冷却塔と前記サイクロンセパレータとの間にタール分解塔を設けた
    ことを特徴とするバイオマスのガス化装置。
  6. 請求項5において、
    酸素および水蒸気のうちの少なくとも一方を含む補助ガスを前記タール分解塔に供給する補助ガス供給手段を設けた
    ことを特徴とするバイオマスのガス化装置。

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