JP2008100162A - 薄膜形成方法、液滴吐出装置及び電気光学装置 - Google Patents

薄膜形成方法、液滴吐出装置及び電気光学装置 Download PDF

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JP2008100162A JP2006284684A JP2006284684A JP2008100162A JP 2008100162 A JP2008100162 A JP 2008100162A JP 2006284684 A JP2006284684 A JP 2006284684A JP 2006284684 A JP2006284684 A JP 2006284684A JP 2008100162 A JP2008100162 A JP 2008100162A
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Yuji Iwata
裕二 岩田
Hirotsuna Miura
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Abstract

【課題】複数の吐出ヘッドから吐出した液滴により形成される薄膜の膜厚均一性を向上し
た薄膜形成方法、液滴吐出装置、及び電気光学装置を提供する。
【解決手段】第1吐出ヘッドH1が、X矢印方向に配列された複数の第1吐出ノズルN1
を有し、各第1吐出ノズルN1から吐出距離だけ離れた吐出直線L上の第1吐出位置P1
に向けて第1吐出角θ1で第1液滴Fa1を吐出する。第2吐出ヘッドH2が、X矢印方
向に配列された複数の第2吐出ノズルN2を有し、各第2吐出ノズルN2から前記吐出距
離だけ離れた吐出直線L上の第2吐出位置P2に向けて第2吐出角θ2で第2液滴Fa2
を吐出する。そして、制御部が、第1液滴Fa1及び第2液滴Fa2を同じタイミングで
吐出させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、薄膜形成方法、液滴吐出装置及び電気光学装置に関する。
一般的に、液晶表示装置の製造工程は、配向膜やカラーフィルタなどの各種薄膜の形成
工程を数多く含む。薄膜形成工程は、生産性の向上を図るため、薄膜材料の液滴を基板に
吐出し、基板に着弾した液滴を乾燥させて薄膜を形成するインクジェット法が利用される
インクジェット法は、液滴の吐出領域が吐出ヘッドの幅よりも大きくなると、吐出ヘッ
ドを吐出領域上で改行走査し、吐出領域の全体にわたり液滴を吐出させる。この際、先行
走査によって着弾した液滴群は、後続走査によって着弾する液滴よりも早く乾燥し始める
。この結果、インクジェット法は、吐出ヘッドを改行させるたびに、先行走査の液滴群と
後続走査の液滴群との間に段差(改行ムラ)を形成し、膜厚の均一性を劣化させる問題が
あった。
そこで、インクジェット法では、上記改行ムラを解消させる提案がなされている(例え
ば、特許文献1)。特許文献1は、複数の吐出ヘッドを走査方向と交差する一方向に沿っ
て配列し、複数の吐出ヘッドから一斉に液滴を吐出して一回の走査により吐出領域の全体
に液滴を着弾させる。これによれば、改行走査を回避させることができ、改行ムラを解消
させることができる。
特開2004−347694号公報
しかしながら、複数の吐出ヘッドを一方向に配列させる場合、薄膜の解像度を均一にさ
せるため、走査方向から見た各吐出ノズルの配列ピッチを略等距離にさせる必要がある。
そのため、以下の問題を招いていた。
すなわち、図9に示すように、吐出ヘッドH1,H2は、一般的に、列状に配列された
複数の吐出ノズルN1,N2を等間隔で有する。複数の吐出ノズルN1,N2は、その加
工精度を得るため、また、吐出ヘッドH1,H2と各種ケーブルとの結線空間を確保させ
るため、吐出ヘッドH1,H2の長手方向両端部を除いた領域に形成される。こうした吐
出ヘッドH1,H2を配列し、各吐出ノズルN1,N2の配列ピッチを一方向で等間隔に
させるためには、隣接する吐出ヘッドH1,H2の長手方向端部を互いに走査方向(Y矢
印方向)で重ねなければならない。
隣接する吐出ヘッドH1,H2を互いに走査方向で重ねると、吐出ノズルN2の位置が
、吐出ヘッドH1の幅HWの分だけ、吐出ノズルN1の位置よりも走査方向に先行する。
そのため、吐出ヘッドH2から吐出される液滴は、吐出ヘッドH1から吐出される液滴に
比べ、幅HWの分だけ先行して着弾し、基板上で早く乾燥し始める。
この結果、吐出ヘッドH1,H2を一方向に配列させるだけでは、吐出ヘッドH1から
吐出した液滴と吐出ヘッドH2から吐出した液滴との間に段差が形成され、膜厚の均一性
を向上し難いものであった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の吐出ヘ
ッドから吐出した液滴により形成される薄膜の膜厚均一性を向上した薄膜形成方法、液滴
吐出装置、及び電気光学装置を提供することである。
本発明の薄膜形成方法は、基板と所定の方向に配列された複数の第1吐出ノズルとを、
前記所定の方向と交差する走査方向に相対移動させ、前記第1吐出ノズルから前記基板上
の前記所定の方向に沿う一直線上に向けて薄膜材料の液滴を吐出し薄膜を形成する薄膜形
成方法であって、前記第1吐出ノズルから前記液滴を吐出するとき、前記第1吐出ノズル
の走査方向側に配設されて前記所定の方向に配列された複数の第2吐出ノズルから前記一
直線の近傍に向けて、前記基板の法線方向に対して傾斜する吐出角で前記薄膜材料の液滴
を吐出する。
本発明の薄膜形成方法によれば、第1吐出ノズルから液滴を吐出するとき、第2吐出ノ
ズルからも液適を吐出させることができ、かつ、第1吐出ノズルからの液滴と、第2吐出
ノズルからの液滴と、を略同一の直線上に向けて吐出させることができる。したがって、
第1吐出ノズルから吐出した液滴と、第2吐出ノズルから吐出した液滴と、を略同じタイ
ミングで、かつ、略同一の直前上に着弾させることができる。この結果、第1吐出ノズル
からの液滴と、第2吐出ノズルからの液滴と、を均一に合一させることができる。ひいて
は、第1吐出ノズルから吐出した液滴によって形成する薄膜と、第2吐出ノズルから吐出
した液滴によって形成する薄膜と、の間の境界領域の膜厚を均一にさせることができ、薄
膜の膜厚均一性を向上させることができる。
この薄膜形成方法は、前記基板の法線方向から見て前記第1吐出ノズルと前記第2吐出
ノズルとの間に位置する前記一直線に向けて、前記第1吐出ノズルから前記基板の法線方
向に傾斜した吐出角で前記液滴を吐出する構成であってもよい。
この薄膜形成方法によれば、第1吐出ノズル及び第2吐出ノズルが、それぞれ法線方向
に対して傾斜した吐出角で液滴を吐出し、かつ、第1吐出ノズルと第2吐出ノズルとの間
に位置する一直線上に向けて液滴を吐出する。したがって、第1吐出ノズルと第2吐出ノ
ズルとの間に一直線を設定する分だけ、第2吐出ノズルから吐出した液滴の飛行距離と、
第1吐出ヘッドから吐出した液滴の飛行距離と、を均一にさせることができる。この結果
、第2吐出ノズルから吐出した液滴の着弾精度と、第1吐出ノズルから吐出した液滴の着
弾精度と、をより均一にさせることができる。よって、第1吐出ノズルから吐出した液滴
と、第2吐出ノズルから吐出した液滴と、をより均一に一直線上に着弾させることができ
る。
本発明の液滴吐出装置は、所定の方向に配列された複数の第1吐出ノズルを有し、前記
複数の第1吐出ノズルから基板上に規定された前記所定の方向に沿う一直線上に向けて液
滴を吐出する第1吐出ヘッドと、前記所定の方向と交差する走査方向に前記第1吐出ヘッ
ドと前記基板とを相対移動させ、前記液滴を前記走査方向で合一させる相対移動手段と、
を備えた液滴吐出装置であって、前記第1吐出ヘッドの走査方向側に配設され、前記所定
の方向に配列された複数の第2吐出ノズルを有し、前記基板の法線方向に対して傾斜した
吐出角で前記一直線の近傍に向けて前記液滴を吐出する第2吐出ヘッドと、前記第1吐出
ヘッドと前記第2吐出ヘッドとを駆動し、前記第1吐出ノズルの吐出動作と前記第2吐出
ノズルの吐出動作を同期させる吐出制御手段と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、吐出制御手段が、第1吐出ノズルの吐出動作と、第2
吐出ノズルの吐出動作と、を同期させ、第1吐出ヘッド及び第2吐出ヘッドの各々から略
同一の直線上に向けて液滴を吐出させる。したがって、第1吐出ヘッドから吐出した液滴
と、第2吐出ヘッドから吐出した液滴と、を略同じタイミングで、かつ、略同一の直前上
に着弾させることができる。この結果、第1吐出ヘッドからの液滴と、第2吐出ヘッドか
らの液滴と、を均一に合一させることができる。ひいては、第1吐出ヘッドから吐出した
液滴からなる薄膜パターンと、第2吐出ヘッドから吐出した液滴からなる薄膜パターンと
、の間の境界領域の膜厚を均一にさせることができ、液滴からなるパターンの膜厚均一性
を向上させることができる。
この液滴吐出装置において、前記第1吐出ヘッドは、前記基板の法線方向から見て前記
第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドとの間に位置する前記一直線上に向けて前記基板の
法線方向に傾斜した吐出角で液滴を吐出する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、第1吐出ヘッド及び第2吐出ヘッドが、それぞれ法線方向
に対して傾斜した吐出角を有し、第1吐出ヘッドと第2吐出ヘッドとの間に位置する一直
線上に向けて液滴を吐出する。したがって、第1吐出ヘッドが傾斜角で液滴を吐出する分
だけ、第2吐出ヘッドから吐出する液滴の飛行距離を、第1吐出ヘッドから吐出する液滴
の飛行距離に近づけることができる。この結果、第2吐出ヘッドから吐出した液滴の着弾
精度を、第1吐出ヘッドから吐出した液滴の着弾精度に近づけることができる。よって、
第1吐出ヘッドから吐出した液滴と、第2吐出ヘッドから吐出した液滴と、をより確実に
一直線上に着弾させることができる。
この液滴吐出装置において、前記第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドのいずれか一方
は、前記走査方向から見て他方よりも前記法線方向に位置する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、第1吐出ヘッドと第2吐出ヘッドのいずれか一方が他方よ
りも法線方向に位置する分だけ、第1吐出ヘッドと第2吐出ヘッドとの間の物理的な干渉
を防止させることができる。
本発明の電気光学装置は、上記液滴吐出装置によって形成された薄膜を有する。
本発明の電気光学装置によれば、電気光学装置に設けられる薄膜の膜厚を、より均一に
することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。まず、電気光学
装置としての液晶表示装置10について説明する。図1は、液晶表示装置10の斜視図で
あり、図2は、図1のA−A線断面図である。
図1において、液晶表示装置10の下側には、LEDなどの光源11を有して四角板状
に形成されたエッジライト型のバックライト12が備えられている。バックライト12の
上方には、バックライト12と略同じサイズに形成された四角板状の液晶パネル13が備
えられている。バックライト12は、光源11から出射された光を液晶パネル13の全面
に照射する。
液晶パネル13には、相対向する素子基板14と対向基板15が備えられている。素子
基板14と対向基板15は、光硬化性樹脂からなる四角枠状のシール材16により貼り合
わされて、その間隙に液晶17を封入する。
素子基板14の下面(バックライト12側の側面)には、偏光板や位相差板などの光学
基板18が貼り合わされている。光学基板18は、バックライト12からの光を直線偏光
にして液晶17に出射する。素子基板14の上面(対向基板15側の側面:素子形成面1
4a)には、一方向(X矢印方向)略全幅にわったって延びる複数の走査線Lxが配列形
成されている。各走査線Lxは、それぞれ素子基板14の一側に配設される走査線駆動回
路19に電気的に接続されている。各走査線Lxには、走査線駆動回路19からの走査信
号が所定のタイミングで入力される。また、素子形成面14aには、Y矢印方向略全幅に
わたって延びる複数のデータ線Lyが配列形成されている。各データ線Lyは、それぞれ
素子基板14の他側に配設されるデータ線駆動回路21に電気的に接続されている。各デ
ータ線Lyには、データ線駆動回路21からの表示データに基づくデータ信号が所定のタ
イミングで入力される。素子形成面14aであって、走査線Lxとデータ線Lyとの交差
する位置には、対応する走査線Lx及びデータ線Lyに接続されてマトリックス状に配列
される複数の画素22が形成されている。各画素22には、それぞれTFTなどの図示し
ない制御素子や、透明導電膜などからなる光透過性の画素電極23が備えられている。
図2において、各画素22の上側全体には、ラビング処理などによる配向処理の施され
た薄膜としての配向膜24が積層されている。配向膜24は、配向性ポリイミドなどの配
向性高分子からなる薄膜であって、対応する画素電極23の近傍で液晶17の配向を規定
する。この配向膜24は、本発明の薄膜形成方法によって形成されている。すなわち、配
向膜24は、配向性高分子の分散した配向膜形成液(薄膜材料)を液滴にして各画素22
の上側全体に吐出し、合一した液滴からなる液状膜を乾燥させることにより形成される。
対向基板15の上面には、光学基板18からの光と直交する直線偏光の光を外方(図2
における上方)に向けて出射する偏光板25が配設されている。対向基板15の下面(素
子基板14側の側面:電極形成面15a)全体には、各画素電極23と相対向する光透過
性の導電膜(対向電極26)が積層されている。対向電極26は、データ線駆動回路21
に電気的に接続され、データ線駆動回路21から所定の共通電位を受ける。対向電極26
の下面全体には、ラビング処理などによる配向処理の施された薄膜としての配向膜27が
積層されている。この配向膜27は、配向膜24と同じく、本発明の薄膜形成方法によっ
て形成され、対向電極26の近傍で液晶17の配向を規定する。
走査線駆動回路19は、各走査線Lxを線順次走査に基づいて1本ずつ所定のタイミン
グで選択し、各画素22の制御素子をそれぞれ選択期間中だけオン状態にする。オン状態
の制御素子は、表示データに基づくデータ信号をデータ線Lyから受けて、対応する画素
電極23にデータ信号を出力する。各画素電極23は、それぞれ画素電極23と対向電極
26との間の電位差に基づいて対応する液晶17の配向状態を変調し、光学基板18から
の光の偏光状態を画素22ごとに変調する。変調された光は、偏光板25を通過するか否
かによって、表示データに基づく画像を液晶パネル13の上側に表示する。
次に、上記配向膜27を形成するための液滴吐出装置30を図3〜6に従って説明する

図3において、液滴吐出装置30には、直方体形状に形成された基台31が備えられて
いる。基台31の上面には、その長手方向(Y矢印方向)に沿って延びる一対の案内溝3
2が形成されている。一対の案内溝32には、基台31に設けられたY軸モータの出力軸
に駆動連結されて相対移動手段を構成する基板ステージ33が取着されている。基板ステ
ージ33は、Y軸モータが正転又は逆転するとき、案内溝32に沿って所定の速度でX矢
印方向又は反X矢印方向に移動する(走査方向に沿って走査される)。基板ステージ33
の上面には、対向電極26の表面(吐出面26a)を上側にした状態で対向基板15を載
置する載置面34が形成されている。基板ステージ33は、対向基板15を基板ステージ
33に対して位置決め固定する。
基台31のX矢印方向両側には、門型に形成されたガイド部材35が架設されている。
ガイド部材35の上側には、インクタンク36が配設されている。インクタンク36は、
配向膜形成液Fを収容し、液滴吐出ヘッドに対して配向膜形成液Fを所定の圧力で供給す
る。
ガイド部材35には、X矢印方向に延びる上下一対のガイドレール37が形成されてい
る。上下一対のガイドレール37には、ガイド部材35に設けられたX軸モータMXの出
力軸に駆動連結されるキャリッジ38が取着されている。キャリッジ38は、X軸モータ
が正転又は逆転するとき、ガイドレール37に沿ってX矢印方向又は反X矢印方向に移動
する。キャリッジ38の下側には、複数の液滴吐出ヘッドが搭載されている。
図4は、各液滴吐出ヘッドHの配列を説明する図であって、各液滴吐出ヘッドHを下方
(対向基板15側)から見た図である。図5(a)は、各液滴吐出ヘッドHの内部を説明
する図であって、各液滴吐出ヘッドHを反X矢印方向から見た図である。図5(b)は、
各液滴吐出ヘッドHの吐出動作を説明する図であって、各液滴吐出ヘッドHを下方から見
た図である。
図4において、各液滴吐出ヘッドHは、X矢印方向に延びる直方体状に形成され、X矢
印方向に沿って2列に配列されている。本実施形態では、各液滴吐出ヘッドHの中で反Y
矢印方向に配列された液滴吐出ヘッドHを、第1吐出ヘッドH1とし、Y矢印方向に配列
された液滴吐出ヘッドHを、第2吐出ヘッドH2とする。
第1吐出ヘッドH1の下側には、第1ノズルプレートT1が備えられている。第1ノズ
ルプレートT1の下面には第1ノズル形成面T1aが形成され、その第1ノズルプレート
T1には第1ノズル形成面T1aの法線方向に貫通する複数の貫通孔(第1吐出ノズルN
1)がX矢印方向に沿って等間隔に配列形成されている。
第2吐出ヘッドH2の下側には、第2ノズルプレートT2が備えられている。第2ノズ
ルプレートT2の下面には第2ノズル形成面T2aが形成され、その第2ノズルプレート
T2には第2ノズル形成面T2aの法線方向に貫通する複数の貫通孔(第2吐出ノズルN
2)がX矢印方向に沿って等間隔に配列形成されている。
各第2吐出ヘッドH2は、それぞれY矢印方向から見て、X矢印方向に連続する2つの
第1吐出ヘッドH1と重なる位置に配設されている。また、各第2吐出ヘッドH2の長手
方向両側端の第2吐出ノズルN2は、それぞれY矢印方向から見て、その反Y矢印方向に
配設された第1吐出ヘッドH1の長手方向一側端の第1吐出ノズルN1と重なる位置に配
設されている。各第1吐出ヘッドH1及び各第2吐出ヘッドH2は、それぞれ最もX矢印
方向に位置する第1吐出ノズルN1及び第2吐出ノズルN2からの液滴の吐出動作を停止
する。これにより、各第1吐出ヘッドH1及び各第2吐出ヘッドH2は、Y矢印方向から
見て、X矢印方向に沿って等間隔に配列されたノズル群(第1吐出ノズルN1及び第2吐
出ノズルN2)を形成し、描画対象の解像度をX矢印方向に沿って均一にする。
図5(a)において、第1ノズル形成面T1aの法線は、吐出面26aの法線に対して
反Y矢印方向側に傾斜している。本実施形態では、第1ノズル形成面T1aの法線方向を
、第1吐出方向とし、吐出面26a上の位置であって、かつ、各第1吐出ノズルN1の第
1吐出方向の位置を、それぞれ第1吐出位置P1とする。また、本実施形態では、第1吐
出方向と、吐出面26aの法線方向と、のなす角度を第1吐出角θ1とし、第1吐出ノズ
ルN1と、対応する第1吐出位置P1と、の間の距離を吐出距離とする。
各第1吐出ノズルN1の反第1吐出方向には、それぞれインクタンク36に連通する第
1キャビティC1が形成されている。第1キャビティC1は、インクタンク36からの配
向膜形成液Fを対応する第1吐出ノズルN1に供給する。各第1キャビティC1の反第1
吐出方向には、第1吐出方向及び反第1吐出方向に振動可能な第1振動板V1が貼り付け
られて、対応する第1キャビティC1の容積を拡大・縮小可能にする。第1振動板V1の
反第1吐出方向には、それぞれ第1圧電素子PZ1が配設されている。
各第1圧電素子PZ1は、それぞれ第1圧電素子PZ1を駆動するための信号を受ける
とき、第1吐出方向に収縮・伸張し、対応する第1振動板V1を振動する。第1キャビテ
ィC1は、対応する第1振動板V1が振動するとき、対応する第1吐出ノズルN1のメニ
スカスを第1吐出方向に振動させ、所定重量の配向膜形成液Fを対応する第1吐出ノズル
N1から第1液滴Fa1として吐出させる。吐出される第1液滴Fa1は、吐出面26a
の法線方向に対して傾斜する第1吐出角θ1で吐出され、吐出距離を飛行して吐出面26
a上の第1吐出位置P1に着弾する。
すなわち、第1吐出ヘッドH1は、X矢印方向に配列された各第1吐出ノズルN1から
第1液滴Fa1を吐出し、X矢印方向に沿う吐出面26a上の各第1吐出位置P1(吐出
直線L上の各点)に第1液滴Fa1を着弾させる。各第1吐出位置P1上に着弾した第1
液滴Fa1は、図5(b)に示すように、それぞれ吐出面26aの面方向に沿って濡れ広
がり、吐出直線Lに沿う帯状の第1帯状液膜LF1を形成する。
図5(a)において、第2ノズル形成面T2aの法線は、吐出面26aの法線に対して
Y矢印方向側に傾斜している。本実施形態では、第2ノズル形成面T2aの法線方向を、
第2吐出方向とし、第2吐出方向と、吐出面26aの法線方向と、のなす角度を第2吐出
角θ2とする。また、本実施形態では、吐出面26a上の位置であって、かつ、各第2吐
出ノズルN2の第2吐出方向の位置を、それぞれ第2吐出位置P2とする。各第2吐出位
置P2は、それぞれ前記吐出直線L上にあって、かつ、対応する第2吐出ノズルN2との
間の距離を前記吐出距離にする。
各第2吐出ノズルN2の反第2吐出方向には、それぞれインクタンク36に連通する第
2キャビティC2が形成されている。第2キャビティC2は、インクタンク36からの配
向膜形成液Fを対応する第2吐出ノズルN2に供給する。各第2キャビティC2の反第2
吐出方向には、第2吐出方向及びその反第2吐出方向に振動可能な第2振動板V2が貼り
付けて、対応する第2キャビティC2の容積を拡大・縮小可能にする。第2振動板V2の
反第2吐出方向には、それぞれ第2圧電素子PZ2が配設されている。
各第2圧電素子PZ2は、それぞれ第1圧電素子PZ1が駆動するとき、第2圧電素子
PZ2を駆動するための信号を受け、第2吐出方向に収縮・伸張し、対応する第2振動板
V2を振動する。第2キャビティC2は、対応する第2振動板V2が振動するとき、対応
する第2吐出ノズルN2のメニスカスを第2吐出方向に振動させ、所定重量の配向膜形成
液Fを対応する第2吐出ノズルN2から第2液滴Fa2として吐出させる。吐出される第
2液滴Fa2は、吐出面26aの法線方向に対して傾斜する第2吐出角θ2で吐出され、
吐出距離を飛行して吐出面26a上の第2吐出位置P2に着弾する。
すなわち、第2吐出ヘッドH2は、第1吐出ヘッドH1が第1液滴Fa1を吐出すると
き、X矢印方向に配列された各第2吐出ノズルN2から第2液滴Fa2を吐出する。吐出
された各第2液滴Fa2は、第1液滴Fa1が対応する第1吐出位置P1に着弾するとき
、対応する吐出直線L上の第2吐出位置P2に着弾する。各第2吐出位置P2上に着弾す
る第2液滴Fa2は、図5(b)に示すように、それぞれ吐出面26aの面方向に沿って
濡れ広がり、吐出直線Lに沿う帯状の第2帯状液膜LF2を形成する。第1帯状液膜LF
1に隣接する第2帯状液膜LF2は、第1帯状液膜LF1と同じタイミングで形成される
ため、第1帯状液膜LF1と第2帯状液膜LF2との間を均一に合一させる。これにより
、各第1吐出ヘッドH1と各第2吐出ヘッドH2は、吐出面26aのX矢印方向略全幅に
わたり、吐出直線Lに沿って均一な膜厚を呈した帯状の帯状液膜LFを形成する。
次に、上記のように構成した液滴吐出装置30の電気的構成を図6に従って説明する。
図6において、吐出制御手段を構成する制御部51には、CPU、ROM、RAMなど
が備えられている。制御部51は、RAMやROMなどに格納された各種データ及び各種
プログラムに従って、基板ステージ33及びキャリッジ38を移動させるとともに、第1
吐出ヘッドH1及び第2吐出ヘッドH2を駆動制御させる。
制御部51には、第1ビットマップデータBMD1及び第2ビットマップデータBMD
2が格納されている。第1及び第2ビットマップデータBMD1,BMD2は、それぞれ
2次元描画平面(吐出面26a)上の格子点に各ビットの値(0あるいは1)を対応させ
たデータであって、各ビットの値に応じて、それぞれ第1圧電素子PZ1及び第2圧電素
子PZ2のオンあるいはオフを規定したものである。すなわち、第1及び第2ビットマッ
プデータBMD1,BMD2は、吐出面26aが走査方向に走査されるとき、所定の吐出
周波数ごとに第1圧電素子PZ1及び第2圧電素子PZ2のオンあるいはオフを規定する
ものである。
制御部51には、起動スイッチ、停止スイッチ等の操作スイッチを有した入出力装置5
2が接続されている。制御部51には、配向膜27を描画するための第1ビットマップデ
ータBMD1及び第2ビットマップデータBMD2が入出力装置52から入力される。
制御部51には、X軸モータ駆動回路53が接続されて、X軸モータ駆動回路53に対
応する駆動制御信号を出力する。X軸モータ駆動回路53は、制御部51からの駆動制御
信号に応答してX軸モータMXを正転又は逆転させる。制御部51には、Y軸モータ駆動
回路54が接続されて、Y軸モータ駆動回路54に対応する駆動制御信号を出力する。Y
軸モータ駆動回路54は、制御部51からの駆動制御信号に応答してY軸モータMYを正
転又は逆転させる。
制御部51には、X軸モータ回転検出器55が接続されて、X軸モータ回転検出器55
からの検出信号が入力される。制御部51は、X軸モータ回転検出器55からの検出信号
に基づいて、キャリッジ38の移動方向及び移動量、すなわち、第1吐出ヘッドH1及び
第2吐出ヘッドH2の移動方向及び移動量を演算する。制御部51は、演算結果に基づい
て、各第1吐出位置P1及び各第2吐出位置P2を、それぞれ吐出面26a上に配置する
制御部51には、Y軸モータ回転検出器56が接続されて、Y軸モータ回転検出器56
からの検出信号が入力される。制御部51は、Y軸モータ回転検出器56からの検出信号
に基づいて、基板ステージ33の移動方向及び移動量、すなわち、対向基板15の移動方
向及び移動量を演算する。制御部51は、演算結果に基づいて、吐出面26aの各位置が
吐出直線Lを通過するタイミングで第1ヘッド駆動回路58及び第2ヘッド駆動回路59
にそれぞれ吐出タイミング信号LPを出力する。
制御部51には、対向基板15の端縁を検出する基板検出装置57が接続されている。
制御部51は、基板検出装置57からの検出信号に基づいて、対向基板15の初期位置を
演算する。
制御部51には、第1ヘッド駆動回路58が接続されている。制御部51は、第1ヘッ
ド駆動回路58に吐出タイミング信号LPを出力する。制御部51は、第1圧電素子PZ
1を駆動するための信号(圧電素子駆動電圧COM)を所定のクロック信号に同期させて
第1ヘッド駆動回路58に出力する。制御部51は、第1ビットマップデータBMD1に
基づいて所定の基準クロック信号に同期した第1吐出制御信号SI1を生成し、その第1
吐出制御信号SI1を第1ヘッド駆動回路58にシリアル転送する。第1ヘッド駆動回路
58は、制御部51からの第1吐出制御信号SI1をそれぞれ各第1圧電素子PZ1に対
応させて順次シリアル/パラレル変換する。
第1ヘッド駆動回路58は、制御部51からの吐出タイミング信号LPを受けるとき、
第1吐出制御信号SI1に基づいて選択された第1圧電素子PZ1にそれぞれ圧電素子駆
動電圧COMを供給する。
制御部51には、第2ヘッド駆動回路59が接続されている。制御部51は、第2ヘッ
ド駆動回路59に吐出タイミング信号LPを出力する。制御部51は、第2圧電素子PZ
2を駆動するための信号(圧電素子駆動電圧COM)を所定のクロック信号に同期させて
第2ヘッド駆動回路59に出力する。制御部51は、第2ビットマップデータBMD2に
基づいて所定の基準クロック信号に同期した第2吐出制御信号SI2を生成し、その第2
吐出制御信号SI2を第2ヘッド駆動回路59にシリアル転送する。第2ヘッド駆動回路
59は、制御部51からの第2吐出制御信号SI2をそれぞれ各第2圧電素子PZ2に対
応させて順次シリアル/パラレル変換する。
第2ヘッド駆動回路59は、制御部51からの吐出タイミング信号LPを受けるとき、
第2吐出制御信号SI2に基づいて選択された第2圧電素子PZ2にそれぞれ圧電素子駆
動電圧COMを供給する。
次に、液滴吐出装置30を利用して配向膜27を形成する方法について説明する。
まず、図3に示すように、吐出面26aが上側にした対向基板15が、基板ステージ3
3に載置固定される。このとき、対向基板15は、第1吐出ヘッドH1及び第2吐出ヘッ
ドH2よりも反Y矢印方向側に配置される。
この状態から、第1ビットマップデータBMD1及び第2ビットマップデータBMD2
が、入出力装置52を介して制御部51に格納される。制御部51は、第1ビットマップ
データBMD1及び第2ビットマップデータBMD2を格納すると、X軸モータ駆動回路
53を介してX軸モータMXを駆動制御し、吐出面26aの走査径路上に第1吐出ヘッド
H1及び第2吐出ヘッドH2を配置する。
制御部51は、キャリッジ38をセットすると、Y軸モータ駆動回路54を介してY軸
モータMYを駆動制御し、対向基板15のY矢印方向への搬送を開始する。制御部51は
、対向基板15の走査を開始すると、基板検出装置57及びX軸モータ回転検出器55か
らの検出信号に基づいて、吐出面26aのY矢印方向側端部が吐出直線Lに到達したか否
か判断する。
この間、制御部51は、第1ヘッド駆動回路58に第1吐出制御信号SI1を出力し、
第2ヘッド駆動回路59に第2吐出制御信号SI2を出力する。制御部51は、吐出面2
6aのY矢印方向側願部が吐出直線Lに到達すると、第1ヘッド駆動回路58及び第2ヘ
ッド駆動回路59に吐出タイミング信号LPの出力を開始する。
制御部51は、吐出タイミング信号LPを第1ヘッド駆動回路58に出力すると、第1
ヘッド駆動回路58を介し、第1吐出制御信号SI1に基づいて選択された第1圧電素子
PZ1にそれぞれ圧電素子駆動電圧COMを供給する。すなわち、制御部51は、第1ビ
ットマップデータBMD1に基づいて選択された第1吐出ノズルN1から一斉に第1液滴
Fa1を吐出させる。吐出された第1液滴Fa1は、それぞれ対応する第1吐出位置P1
(吐出直線L上の各点)に着弾し、吐出直線Lに沿う帯状の第1帯状液膜LF1を形成す
る。
また、制御部51は、吐出タイミング信号LPを第2ヘッド駆動回路59に出力すると
、第2ヘッド駆動回路59を介し、第2吐出制御信号SI2に基づいて選択された第2圧
電素子PZ2にそれぞれ圧電素子駆動電圧COMを供給する。すなわち、制御部51は、
第2ビットマップデータBMD2に基づいて選択された第2吐出ノズルN2から一斉に第
2液滴Fa2を吐出させる。吐出された第2液滴Fa2は、それぞれ対応する第2吐出位
置P2(吐出直線L上の各点)に着弾し、吐出直線Lに沿う帯状の第2帯状液膜LF2を
形成する。
すなわち、制御部51は、第1吐出ヘッドH1の吐出動作と第2吐出ヘッドH2の吐出
動作を吐出タイミング信号LPにより同期させ、第1吐出ヘッドH1及び第2吐出ヘッド
H2にそれぞれ第1帯状液膜LF1及び第2帯状液膜LF2を同じタイミングで形成させ
る。隣接する第1帯状液膜LF1及び第2帯状液膜LF2は、その境界で液滴を均一に合
一させ、吐出直線Lに沿う均一な帯状液膜LFを形成する。
以後、同様に、制御部51は、対向基板15をY矢印方向に搬送しながら所定の吐出周
波数で帯状液膜LFを形成し、複数の帯状液膜LFの合一した液状膜を吐出面26aの全
体に形成する。そして、吐出面26aに形成された液状膜を乾燥させることにより均一な
膜厚を有した配向膜27を形成させることができる。
次に、上記のように構成した本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、第1吐出ヘッドH1が、X矢印方向に配列された複数の
第1吐出ノズルN1を有し、各第1吐出ノズルN1から吐出距離だけ離れた吐出直線L上
の第1吐出位置P1に向けて第1液滴Fa1を吐出する。また、第2吐出ヘッドH2が、
X矢印方向に配列された複数の第2吐出ノズルN2を有し、各第2吐出ノズルN2から吐
出距離だけ離れた吐出直線L上の第2吐出位置P2に向けて第2液滴Fa2を吐出する。
そして、制御部51が、第1ヘッド駆動回路58及び第2ヘッド駆動回路59に同じタイ
ミングで吐出タイミング信号LPを供給し、第1液滴Fa1及び第2液滴Fa2を同じタ
イミングで吐出させる。
したがって、液滴吐出装置30は、第1液滴Fa1及び第2液滴Fa2を共通する吐出
直線L上に同じタイミングで着弾させることができる。すなわち、液滴吐出装置30は、
隣接する第1帯状液膜LF1及び第2帯状液膜LF2を同じタイミングで形成させること
ができる。この結果、第1吐出ヘッドH1により形成される第1帯状液膜LF1と、第2
吐出ヘッドH2により形成される第2帯状液膜LF2と、の間の境界で膜厚を均一にさせ
ることができる。よって、配向膜27の膜厚均一性を向上させることができる。
(2)しかも、第1吐出ヘッドH1及び第2吐出ヘッドH2の双方が、それぞれ対向基
板15の法線方向に対して傾斜した第1吐出角θ1及び第2吐出角θ2を有し、第1吐出
ヘッドH1と第2吐出ヘッドH2との間に位置する吐出直線L上に向けて第1液滴Fa1
及び第2液滴Fa2を吐出する。
したがって、第1液滴Fa1の着弾精度と、第2液滴Fa2の着弾精度と、を同程度に
させることができ、第1帯状液膜LF1と、第2帯状液膜LF2と、の間の均一性を向上
させることができる。ひいては、配向膜27の膜厚均一性を、さらに向上させることがで
きる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、図7に示すように、吐出面26aに対する第1吐出ヘッドH
1の高さ位置と、吐出面26aに対する第2吐出ヘッドH2の高さ位置と、が異なる構成
であってもよい。
すなわち、第2吐出ヘッドH2の高さ位置を第1吐出ヘッドH1の高さ位置よりも高く
し、第1吐出ヘッドH1と第2吐出ヘッドH2とがそれぞれ吐出面26aの法線方向で重
なる構成にしてもよい。
これによれば、第1吐出ヘッドH1と第2吐出ヘッドH2とが法線方向で重なる分だけ
、第1吐出角θ1及び第2吐出角θ2を小さくさせることができる。この結果、第1吐出
方向の速度成分(吐出面26aの接線方向の速度成分)による第1液滴Fa1の濡れ広が
り、又は、第2吐出方向の速度成分(吐出面26aの接線方向の速度成分)による第2液
滴Fa2の濡れ広がりを抑制させることができ、第1液滴Fa1及び第2液滴Fa2を、
より等方的に濡れ広がらせることができる。よって、液状膜の膜厚均一性を、さらに向上
させることができ、ひいては、配向膜27の膜厚均一性を向上させることができる。
尚、第2吐出ヘッドH2の高さ位置を第1吐出ヘッドH1の高さ位置よりも高くする場
合、図8に示すように、第1液滴Fa1の飛行距離と、第2液滴Fa2の飛行距離と、の
差に応じて、第2吐出位置P2を第1吐出位置P1の走査方向側(Y矢印方向)に離間さ
せる構成であってもよい。
すなわち、第1吐出ノズルN1と第1吐出位置P1との間の距離を、第1吐出距離D1
とし、第2吐出ノズルN2と第2吐出位置P2との間の距離を、第2吐出距離D2とする
。また、第1液滴Fa1及び第2液滴Fa2の飛行する速度を、飛行速度Vaとし、吐出
面26aの搬送される速度を、搬送速度Vyとする。吐出面26aに着弾した第1液滴F
a1は、第2液滴Fa2が着弾するまでに、(D2−D1)・Vy/Va(=着弾遅延距
離W)だけ走査方向に移動する。
そこで、第2吐出位置P2を、予め第1吐出位置P1よりも着弾遅延距離Wの分だけ走
査方向側に離間させる。また、第2ヘッド駆動回路59が吐出タイミング信号LPを受け
るとき、(D2−D1)/Va(=遅延時間)だけ第2ヘッド駆動回路59を待機させ、
その後、選択された第2圧電素子PZ2に圧電素子駆動電圧COMを供給させる。
これによれば、第1液滴Fa1の着弾するタイミングと第2液滴Fa2の着弾するタイ
ミングとが遅延時間の分だけ異なる一方で、第1液滴Fa1と第2液滴Fa2をそれぞれ
共通する吐出直線L上に着弾させることができる。したがって、第1液滴Fa1と第2液
滴Fa2を略同時に着弾させることができ、かつ、第1吐出距離D1と第2吐出距離D2
の差に起因した着弾位置の位置ズレを補償させることができる。
・上記実施形態では、相対移動手段を基板ステージ33で構成した。これに限らず、例
えば、相対移動手段をキャリッジ38で構成し、キャリッジ38の往復動により液状膜を
形成させる構成にしてもよい。
・上記実施形態では、第1吐出ノズルN1及び第2吐出ノズルN2を、それぞれ一列だ
け備える構成にした。これに限らず、例えば、第1吐出ノズルN1を複数列備える構成に
してもよく、又は、第2吐出ノズルN2を複数列備える構成にしてもよい。
・上記実施形態では、薄膜を、液晶表示装置10の配向膜27に具体化した。これに限
らず、例えば、薄膜を、液晶表示装置10に設けられる各種金属配線やカラーフィルタに
具体化してもよい。あるいは、薄膜を、電子放出素子から放出された電子による蛍光物質
の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSEDなど)に設けられる各種薄膜に具体化
してもよい。すなわち、薄膜は、着弾した液滴によって形成されるものであればよい。
・上記実施形態では、基板を、液晶表示装置10の対向基板15に具体化した。これに
限らず、基板を、シリコン基板やフレキシブル基板、あるいは金属基板などに具体化して
もよい。
・上記実施形態では、電気光学装置を、液晶表示装置10に具体化した。これに限らず
、例えば、電気光学装置を、エレクトロルミネッセンス装置、あるいは電子放出素子から
放出された電子による蛍光物質の発光を利用した電界効果型装置(FEDやSEDなど)
に具体化してもよい。
本実施形態における液晶表示装置を示す斜視図。 同じく、液晶表示装置を示す断面図。 同じく、液滴吐出装置を示す斜視図。 同じく、液滴吐出ヘッドを示す平面図。 同じく、(a)及び(b)は、液滴吐出ヘッドを説明する図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 変更例における液滴吐出ヘッドを説明する図。 変更例における液滴吐出ヘッドを説明する図。 従来例の液滴吐出ヘッドを示す平面図。
符号の説明
Fa1…第1液滴、Fa2…第2液滴、H1…第1吐出ヘッド、H2…第2吐出ヘッド、
L…吐出直線、N1…第1吐出ノズル、N2…第2吐出ノズル、θ1…第1吐出角、θ2
…第2吐出角、10…電気光学装置としての液晶表示装置、15…基板としての対向基板
、27…薄膜としての配向膜、30…液滴吐出装置、33…相対移動手段を構成する基板
ステージ、51…吐出制御手段を構成する制御部。

Claims (6)

  1. 基板と所定の方向に配列された複数の第1吐出ノズルとを、前記所定の方向と交差する
    走査方向に相対移動させ、前記第1吐出ノズルから前記基板上の前記所定の方向に沿う一
    直線上に向けて薄膜材料の液滴を吐出し薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    前記第1吐出ノズルから前記液滴を吐出するとき、前記第1吐出ノズルの走査方向側に
    配設されて前記所定の方向に配列された複数の第2吐出ノズルから前記一直線の近傍に向
    けて、前記基板の法線方向に対して傾斜する吐出角で前記薄膜材料の液滴を吐出すること

    を特徴とする薄膜形成方法。
  2. 請求項1に記載の薄膜形成方法であって、
    前記基板の法線方向から見て前記第1吐出ノズルと前記第2吐出ノズルとの間に位置す
    る前記一直線に向けて、前記第1吐出ノズルから前記基板の法線方向に傾斜した吐出角で
    前記液滴を吐出すること、
    を特徴とする薄膜形成方法。
  3. 所定の方向に配列された複数の第1吐出ノズルを有し、前記複数の第1吐出ノズルから
    基板上に規定された前記所定の方向に沿う一直線上に向けて液滴を吐出する第1吐出ヘッ
    ドと、
    前記所定の方向と交差する走査方向に前記第1吐出ヘッドと前記基板とを相対移動させ
    、前記液滴を前記走査方向で合一させる相対移動手段と、
    を備えた液滴吐出装置であって、
    前記第1吐出ヘッドの走査方向側に配設され、前記所定の方向に配列された複数の第2
    吐出ノズルを有し、前記基板の法線方向に対して傾斜した吐出角で前記一直線の近傍に向
    けて前記液滴を吐出する第2吐出ヘッドと、
    前記第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドとを駆動し、前記第1吐出ノズルの吐出動作
    と前記第2吐出ノズルの吐出動作を同期させる吐出制御手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液滴吐出装置であって、
    前記第1吐出ヘッドは、
    前記基板の法線方向から見て前記第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドとの間に位置す
    る前記一直線上に向けて前記基板の法線方向に傾斜した吐出角で液滴を吐出することを特
    徴とする液滴吐出装置。
  5. 請求項3又は4に記載の液滴吐出装置であって、
    前記第1吐出ヘッドと前記第2吐出ヘッドのいずれか一方は、前記走査方向から見て他
    方よりも前記法線方向に位置することを特徴とする液滴吐出装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1つに記載の液滴吐出装置によって形成された薄膜を有するこ
    とを特徴とする電気光学装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107051822A (zh) * 2017-06-12 2017-08-18 山东大学 基于双压电致动器的喷射装置

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