JP2008099054A - ゴースト除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタの係数の更新時間を適宜調整するともに、フィルタ係数の更新時における画面上の違和感を減らすゴースト除去装置を提供する。
【解決手段】単位時間倍率n変更手段30と、反映比率a変更手段31と、y(n)とy0(n)の差分による差分演算変更手段33と、パラメータ切替手段33、34とを備える。カウント数に応じて、単位時間倍率n変更手段30により単位時間倍率nを変更し、反映比率a変更手段31により、反映比率aを変更する。また、GCR信号演算手段21からのy0(n)、y(n)に応じて、単位時間倍率n及び反映比率aを変更する。変更した単位時間倍率n及び反映比率aを入力手段1、GCR信号演算手段に対して出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は伝送されてくるTV映像信号の伝送歪みやゴーストを除去するための適切かつ安定性のあるフィルタを形成するゴースト除去装置に関する。
一般的に、TV局から送信されたテレビジョン信号を受信する場合、建物や山等の障害物の反射波等の影響によりテレビジョン受像機にゴースト画像やその他伝送路の環境変化による歪みのある画像が現れ、その画像は大変見づらいものとなる。そのため、TV局から送信される映像信号に、ゴースト除去用のGCR(Ghost Cancellation Reference)信号が挿入されており、このGCR信号を用いたゴースト除去装置が開発されている。
以下に、受信した映像信号の中からGCR信号を抽出する方法と抽出したGCR信号に基づいてゴースト等を除去する従来のゴースト除去装置の構成・動作について簡単に説明する。
まず、受信されたGCR信号の抽出方法について説明する。
上記GCR信号は、図8(a)〜(h)に示すように、垂直帰線消去期間の第18番目の水平走査期間(18H)および第281番目の水平走査期間(281H)に8フィールドシーケンスと呼ばれるシーケンスで挿入されている。
ここで、図8(a)において、80は、垂直同期信号であり、81は、バースト信号である。
この8フィールドシーケンスは、第1、3、6、8フィールドにGCR信号(S1、S3、S6、S8)が重畳されており、第2、4、5、7フィールドにはGCR信号は重畳されておらず、黒レベルのみの信号(S2、S4、S5、S7)となっている。
上記8フィールド時間を1単位処理時間(T)として、例えば下記式(1)に示す演算を行うことによって、水平同期信号、バースト信号等が相殺されたステップ形状のみのGCR信号(以下、SGCRと記す)を算出することができる。
GCR=1/4{(S1−S2)+(S3−S4)−(S5−S6)−(S7−S8)}・・・・・・・(1)
図9には、このように算出、抽出されたGCR信号の波形例を示している。
図9(a)は、GCR信号が重畳された水平走査期間1ライン(例えば、第1フィールド)を示す波形図であり、(b)は、上記(1)式により算出、抽出されたステップ形状のSGCRを示す波形図である。
ところで、図9(b)に示したSGCR82は、あくまでも理想的な波形を示したものであって、伝送路中に受けるゴースト、歪(ザグ)、ノイズ(インパルス的なノイズ等)等のさまざまな影響を受けるため、実際の抽出したSGCR82は、この理想的な波形から変形したものとなる。
通常、従来のゴースト除去装置は、伝送路の影響を受けた上記SGCR82と、内部に記憶している基準GCR信号とを時間領域又は周波数領域において比較し、比較した時間成分又は周波数成分の誤差量等に基づいて、SGCR82の波形が基準GCR信号の波形と略同等となるようにフィルタを生成(逆伝達関数の形成)し、生成されたフィルタに映像信号を通過させることによって、伝送路での歪みやゴーストを低減している。
次に、抽出されたGCR信号に基づいて、ゴースト等を除去するゴースト除去装置の構成について図10を用いて説明する。
図10は、従来のゴースト除去装置90の基本的なブロック図の例である。
図に示すように、受信した映像信号x(n)からSGCRを抽出するGRC信号抽出部90と、装置内部で記憶されている基準GCR信号とSGCRとの時間領域における誤差成分(E(n))を演算する誤差検出部94と、この誤差信号からゴースト除去フィルタの係数(例えば、FIRフィルタの係数)を生成するフィルタ係数生成部93と、生成された係数に基づいてゴーストを除去するゴースト除去フィルタ91と、を備えて構成されている。
このように、構成されたゴースト除去装置90は、基準GCR信号と受信した映像信号から抽出したSGCRとの差分によって得られる誤差量(伝送路で発生したゴーストや波形ひずみによる変化成分)に従ってフィルタ係数値を更新し、適宜、ゴースト等の変化に対応し、適切なフィルタを形成しながらゴーストを除去するという動作を基本としている。
なお、一般的に、特許文献1に開示されているように、近いゴーストについては、ゴースト除去フィルタとして、FIR型フィルタが使用され、遠いゴーストについては、IIR型フィルタが使用される。
特開平6−70202号公報
ところで、前述したように、SGCRの抽出は、8Fields単位の単位時間(T)(以下、単位時間(T)と略称する)毎に演算されるが、フィルタ係数の演算更新時間をこの単位時間(T)とすると、フィルタ係数の更新速度は早いが、伝送路で発生するゴースト等の変化に対応した適切なフィルタ係数が生成されず、フィルタ形成が不安定になる場合があるとともに、このような不適切なフィルタの形成が行われると、ゴースト等を除去した結果の映像が元の映像とかなりかけ離れた映像となってしまうという問題点がある。
また、フィルタ係数の演算処理時間を長くした場合(例えば、単位時間(T)の整数倍nの単位時間;以下、単位時間(nT)、nを単位時間倍率と称する)には、フィルタ形成は安定するが、単位時間(nT)が短い(nが小さい)場合に比べて更新速度が遅くなり、ゴーストの変化に追従することが困難となるという欠点が生じる場合がある。
さらに、フィルタ係数の更新を行う際、単位時間(T)毎に得られる現在のSGCRの演算結果のみでフィルタ係数の更新を行う(過去に得られたSGCRをフィルタ係数の更新には反映させない)と、画面上の雰囲気がフィルタ係数の更新ごとに大きく変化してしまうことがあるという問題点もある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑みて、提案されたものであって、フィルタの係数の更新時間を適宜調整するともに、フィルタ係数の更新時における画面上の違和感を減らし、安定性のある適切なフィルタ生成を行うゴースト除去装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係るゴースト除去装置は、以下の特徴を備えている。
本発明に係るゴースト除去装置は、GCR信号を含む映像信号を入力し、該入力した映像信号から単位時間毎に演算し、抽出した前記GCR信号と内部に記憶している基準GCR信号とを比較して、フィルタ係数を生成させるGCR解析部と、ゴースト除去動作開始からの経過時間を測定する単位時間カウント部と、を備え、前記GCR解析部は、前記単位時間を変更するパラメータ変更手段を有し、前記パラメータ変更手段は、前記単位時間カウント部によって測定された前記経過時間に従って、前記単位時間を変更し、安定したフィルタを形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、現在算出されているGCR信号及び現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号に対してそれぞれの前記反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算するGCR信号演算手段を備え、前記パラメータ変更手段は、前記単位時間カウント部によって測定された前記経過時間に従って、前記反映比率を変化させ、安定したフィルタ形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号と、現在算出されているGCR信号と、過去に算出されたGCR信号に対してそれぞれの反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算するGCR信号演算手段を備え、前記パラメータ変更手段は、前記単位時間カウント部によって測定された前記経過時間に従って、前記反映比率を変化させ、安定したフィルタ形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、ゴースト除去開始直後から前記経過時間に従って、前記反映比率を減少するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、ゴースト除去開始直後から前記経過時間に従って、前記反映比率を1/反映回数となるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、前記経過時間に従って、前記GCR信号演算手段によって算出された前記現在算出されているGCR信号及び前記新たに算出されたGCR信号との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上である場合に反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映量を小さくする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、前記GCR信号演算手段によって算出された前記現在使用しているGCR信号と前記新たに算出されたGCR信号との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在使用しているGCR信号と前記過去に算出されたGCR信号との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくすることを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、前記差分演算結果が所定の値以上である場合に前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、抽出した前記GCR信号と内部に記憶している前記基準GCR信号とから受信映像信号に重畳されているノイズ量を検出するノイズ量検出手段を備え、前記パラメータ変更手段は、前記ノイズ量検出手段により検出したノイズ量が大きいほど、前記単位時間を長くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、前記ノイズ量検出手段により検出したノイズ量が一定のレベル以上である場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくし、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、現在の単位時間内の計算によって新たに抽出した前記GCR信号と内部に記憶している前記基準GCR信号とから検出されたノイズ量と、現在算出されているノイズ量と、過去に検出されたノイズ量とに対してそれぞれの重み係数を掛けて合成し、新たなノイズ量を算出するノイズ量検出手段と、を備え、前記パラメータ変更手段は、前記ノイズ量検出手段によって算出された前記現在算出されているノイズ量と新たに検出されたノイズ量との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在算出されているノイズ量と前記過去に算出されたノイズ量との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくするとともに、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記ノイズ量検出手段は、映像信号に重畳されているノイズの周波数成分を解析する解析手段を備え、前記解析手段は、前記ノイズの周波数成分量を算出し、前記周波数成分量に基づいて前記GCR信号の反映比率又は/及び前記単位時間を変化させる制御に切り替えたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、さらに、ザグ量検出手段を備え、前記パラメータ変更手段は、前記ザグ量検出手段により検出したザグ量が大きいほど、前記単位時間を長くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、前記ザグ量検出手段により検出したザグ量が一定のレベル以上である場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくし、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、現在検出されたザグ量と、現在算出されているザグ量と、過去に検出されたザグ量に対してそれぞれの重み係数を掛けて合成し、新たなザグ量を算出するザグ量検出手段と、を備え、前記パラメータ変更手段は、前記ザグ量検出手段によって算出された前記現在算出されているザグ量と新たに検出されたザグ量との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在算出されているザグ量と前記過去に算出されたザグ量との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくするとともに、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記パラメータ変更手段は、前記GCR信号演算手段に対して、前記反映比率を変化させる場合において、前記単位時間を変化させないようにしたことを特徴とする。
本発明に係るゴースト除去装置は、GCR信号を含む映像信号を入力し、該入力した映像信号から単位時間毎に演算し、抽出した前記GCR信号と内部に記憶している基準GCR信号とを比較して、フィルタ係数を生成させるGCR解析部と、ゴースト除去動作開始からの経過時間を測定する単位時間カウント部と、を備え、前記GCR解析部は、現在算出されているGCR信号及び現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号に対してそれぞれの前記反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算する第1のGCR信号演算手段と、該GCR信号演算手段により算出された前記新たなGCR信号の周波数成分と基準GCR信号の周波数成分との変化成分を算出する第1の周波数変化情報算出手段とからなり、前記第1の周波数変化情報算出手段は、任意の周波数の周波数変化成分量に応じて前記経過時間に従って、単位時間を変更し、安定したフィルタを形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記第1の周波数変化情報算出手段は、新たな単位時間で算出された任意の周波数の周波数変化成分量が、所定の基準値と大きく異なる場合、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映量を小さくするように制御したことを特徴とする。
本発明に係るゴースト除去装置は、前記GCR解析部は、前記第1のGCR信号演算手段と、前記第1の周波数変化情報算出手段の代わりに、現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号と、現在使用しているGCR信号と、過去に算出されたGCR信号に対してそれぞれの反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算する第2のGCR信号演算手段と、現在の単位時間内の計算によって新たに算出された周波数変化成分量と、現在算出されている周波数変化成分量と、過去に検出された周波数変化成分量とに対してそれぞれの重み係数を掛けて合成し、新たな周波数変化成分量を算出する第2の周波数変化情報算出手段とからなり、前記第2の周波数変化情報算出手段は、前記現在算出されている周波数変化成分量と前記新たに算出された周波数変化成分量との差分演算を行い、差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在算出されている周波数変化成分量と前記過去に算出された周波数変化成分量との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくするように制御したことを特徴とする。
また、本発明に係るゴースト除去装置において、前記GCR解析部は、前記周波数変化情報算出手段の代わりに、前記新たなGCR信号と基準GCR信号との時間領域での時間変化成分を算出する時間変化情報算出手段を備えたことを特徴とする。
以上説明したような構成を備えた本発明に係るゴースト除去装置によれば、下記の効果を奏することができる。
本発明に係るゴースト除去装置によれば、GCR信号演算手段から出力される現在及び過去のGCR信号演算結果の差分量又は経過時間に応じて単位時間(nT)の変更や反映比率を変化させて、フィルタ係数の演算更新時間を適宜制御することにより、不適切なフィルタ形成や不安定なフィルタ形成を防止することができる。
さらには、差分量又は経過時間の他に、ノイズ、サグ量を算出し、これら算出量の組み合わせや切替等により、単位時間(nT)の変更や反映比率を変化させて、より効果的に、不適切なフィルタ形成や不安定なフィルタ形成を防止することが可能である。
また、本発明に係るゴースト除去装置によれば、演算したGCR信号と基準GCR信号の周波数成分の差分量によって、単位時間(nT)や反映比率を変化させて、不適切なフィルタ形成や不安定なフィルタ形成を防止することができる。
さらには、本発明に係るゴースト除去装置によれば、不適切なフィルタ形成や不安定なフィルタ形成が行われた場合でも、即座に、正常なフィルタ形成が行われるように復帰させることも可能である。
以下、本発明に係るゴースト除去装置1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図8は、本発明に係るゴースト除去装置1の実施形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わすものである。
まず、図1を用いて、本発明のゴースト除去装置1の構成とその基本動作について説明する。
図1は、本発明に係るゴースト除去装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、GCR信号を含む受信した映像信号からSGCRを単位時間(T)毎に算出し抽出するGCR信号抽出部12と、抽出されたSGCRと比較するための基準GCR信号を発生する基準GCR信号発生部14と、SGCRと基準GCR信号との比較演算(伝達関数の演算)を行うGCR信号解析部13とからなる波形解析部11と、GRC信号解析部13からの演算結果を受けてフィルタ係数を生成するGCRフィルタ係数生成部16と、入力した映像信号からゴースト等を除去するGCRフィルタ部15と、単位時間(T)をカウントし、ゴースト等の除去開始後の経過時間(カウント数)を出力する単位時間カウント部10と、を備えて構成されている。
上記のように構成されたゴースト除去装置1の全体動作について以下に概略説明する。
ゴースト除去装置1の動作を説明するにあたって、SGCRを単位時間(T)毎に抽出するGCR信号抽出部12と、抽出されたSGCRと比較するための基準GCR信号を発生する基準GCR信号発生部14と、GRC信号解析部13からの演算結果を受けてフィルタ係数を生成するGCRフィルタ係数生成部16と、入力した映像信号からゴースト等を除去するGCRフィルタ部15については、従来の技術と同等な動作を行うため、ここでは説明を省き、主としてSGCRと基準のGCR信号とを比較演算(伝達関数の演算)を行うGCR信号解析部13及び単位時間(T)カウント部10について説明する。
波形解析部11のCR信号解析部13は、GCR信号抽出部12によって算出・抽出されたSGCRと装置内部に記憶している基準GCR信号に対してそれぞれFFTを施し、チャンネル周波数レスポンス(SGCRと基準GCR信号との伝達関数)を計算し、さらに、IFFTを行い、SGCRを基準GCR信号に戻すためのチャンネルインパルスレスポンスを算出し、GRフィルタ係数生成部16へ出力する。
上記算出されたチャンネルインパルスレスポンスに基づいて、伝送路中で受けたゴーストや歪み成分をキャンセルするフィルタ係数が生成され、このフィルタ係数を用いてGCRフィルタ15はゴースト等を除去する。
ここで、SGCRと基準GCR信号は、上記FFT演算により、各周波数成分が得られているため、後述するように、各の周波数成分の差分演算を行い、周波数領域における変化情報を容易に取得することが可能である。
また、単位時間カウント部10は、単位時間(T)毎のフィールドをGCRフィルタ部15によるゴースト除去開始時点からカウントし、そのカウント数(経過時間に対応する)をGCR信号解析部13に出力する。
後述するように、このカウント数又は周波数領域における変化情報を基準にして、GCR信号解析部13は、SGCRの更新速度やSGCRの演算係数の変更制御を行うことで、安定したフィルタ形成を行う。
<第1の実施形態の説明>
次に、波形解析部11の第1の実施形態に係るGCR信号解析部13の動作について図2を用いて詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態に係るGCR信号解析部13のブロック図である。
まず、GCR信号解析部13の入力手段1(20)において、上記y(T)を入力し、パラメータ変更手段23により単位時間倍率nが与えられて、y(n)を定め、後段のGCR信号演算手段21に出力する。
ここで、y(T)は、GCR信号抽出部12において単位時間(T)毎に算出されるSGCRであり、y(n)は、上記与えられた単位時間倍率nに基づいて、単位時間(nT)毎にy(T)から選択されたSGCRである。
GCR信号演算手段21は、現在までの演算結果y0(n)に新たに演算された結果y(n)を反映させ、安定なフィルタの形成等のために以下の漸化式の演算を行う。
y0(n)=(1−a)×y0(n)+a×y(n)・・・・・(2)
上式において、係数aは、新たな結果y(n)を現在までの結果y0(n)にどの程度反映させるかを示す反映比率(忘却係数ともいう)である。
ここで、過去の結果情報を反映させない場合には、a=1とする。すなわち、y0(n)=y(n)となる。
また、新たな結果を全く使用しない場合、すなわち、伝送路の環境状態が変動せずに新たな情報を必要としない場合には、a=0とし、式(2)は、y0(n)=y0(n)となる。
また、単位時間倍率nを強制的に“1”とすることにより、nを変更させない構成とすることもできる。
パラメータ変更手段23は、上述したカウント数に応じて、単位時間倍率n及び反映比率aを変更することも、GCR信号演算手段21からのy0(n)、y(n)に応じて、単位時間倍率n及び反映比率aを変更することもできる構成となっており、変更した単位時間倍率n及び反映比率aを入力手段1(20)、GCR信号演算手段21に対して出力する。
なお、パラメータ変更手段23による単位時間倍率n及び反映比率aを変更する動作については後述する。
続いて、GCR信号演算手段21から出力されるy0(n)及び基準GCR信号xとからチャンネルインパルスレスポンスz(n)を算出する動作について説明する。
GCR信号演算手段21から出力されるy0(n)に対してFFTを施し、FFT22によってY0(k)を算出する。
一方、入力手段2(24)によって入力された基準GCR信号xに対してFFTを施し、FFT25によってX(k)を算出する。
y0(n)が伝送路においてゴーストや歪みを受けると、その周波数成分が基準GCR信号の周波数成分とからずれてくることから、その周波数領域での比(周波数レスポンスY0(k)/X(k))を算出(伝達関数計算手段26)し、IFFT27によりIFFTすることによって、簡単にチャンネルインパルスレスポンスz(n)を求めることが可能である。
このチャンネルインパルスレスポンスz(n)をフィルタ係数生成部16に出力し、フィルタ係数生成部16は、チャンネルインパルスレスポンスz(n)に基づいて、フィルタ係数を生成することができる。
上記のように、周波数領域での解析のほか、y0(n)に対して、微分演算を行い、この微分波形の応答から、どれくらい遅延した場所にゴースト等があるか、また、ゴースト等の大きさ、位相などを解析し、その場所にフィルタを形成することによりゴースト等を低減することも可能である。
次に、GCR信号解析部13のパラメータ変更手段23の構成及び動作について図3を用いて詳細に説明する。
図3に示すように、パラメータ変更手段23は、単位時間倍率n変更手段30と、反映比率a変更手段31と、y(n)とy0(n)の差分による差分演算変更手段33と、パラメータ切替手段33、34とから構成されている。
単位時間倍率n変更手段30は、カウント数から、単位時間倍率を決定する。決定の方法としては、図に示すようなグラフを数式で表し、関数演算により決定しても良いし、テープルにカウント数と単位時間倍率nとを記憶しておき、この表を読み出すようにしても良い。
図に示す関数は、単位時間倍率nを小さく設定し、カウント数がN1に達するまで、所定の傾きで単位時間倍率nを徐々に増加し、その後は一定とするものである。
この関数によれば、ゴースト除去開始直後に生成されたフィルタが不安定であり、フィルタの形成が破綻する可能性が高いことから、フィルタの形成が破綻した場合、できる限り早く破綻から復帰することができる。
一方、反映比率a変更手段31は、図に示す例では、ゴースト除去開始時に、反映比率aを大きくし、カウント数がN2に達するまで、所定の傾きで単位時間倍率nを徐々に減少させ、その後は一定とするものである。なお、ゴースト除去開始直後の一回目の反映比率aの値は「1」であり、y0(n)=y(n)である。
上記のような関数とすることにより、不適切なフィルタが形成された場合のリカバリを早くすることができる。そして、経過時間が長くなるに従って反映比率aの値を徐々に小さくすることによってフィルタの更新時の画面上の違和感を減らすことが可能である。
なお、反映比率a変更手段も単位時間倍率n変更手段30と同様にテーブル方式によって反映比率aを決定するようにしてもよい。
また、反映比率a変更する他の例としては、反映比率aを1/反映回数で変化させるようにすることも可能である。すなわち、一回目a=1、2回目a=1/2、3回目a=1/3、4回目a=1/4・・・・10回目a=1/10とするようにする。
ところで、図には図示していないが、パラメータ変更手段23は、単位時間倍率n変更手段30と反映比率a変更手段31は、独立に動作可能で、両方の変更手段を同時に動作させることも、また、どちらか一方の変更手段のみを動作することも可能である。
次に、単位時間倍率n変更手段30の他の実施例について図4を用いて説明する。
(a)に例では、ゴースト除去開始直後は、単位時間倍率nを大きく設定し、カウント数がNaに達するまで、所定の傾きで単位時間倍率nを徐々に減少させ、その後は一定とするものであり、図3の場合と逆の動作を行うものである。
この例では、フィルタが安定するまでに時間がかかることからフィルタの形成までの時間を大きく取ることができ、安定後は、小さい単位時間nを設定してゴースト変化への追従性を上げることが可能である。
さらに、フィルタ効果までの時間が長くなるが、ゴースト除去開始直後の不適切なフィルタ形成を避ける効果を有する。
同図(b)の例では、1回目の演算時(Nb)までは単位時間nを大きくし、2回目以降、所定の傾きで単位時間倍率nを徐々に増加させ、カウント数がNcに達した後は、一定とするものであり、最初のフィルタ形成の不安定性を避けることが可能である。
次に、単位時間倍率n変更手段30と反映比率a変更手段31のようなオープン制御型のものに加えて、GCR信号演算手段21の出力であるy(n)及びy0(n)を利用して単位時間倍率nと反映比率aを変更する差分演算変更手段33について説明する。
この差分演算変更手段33は、現在の新たな結果y(n)とこれまでの結果y0(n)との差分を演算し、その結果、所定の値よりも大きく異なる場合に、反映比率a=0とし、現在の演算結果y(n)をy0(n)に反映させず、また、単位時間倍率nを大きく設定し、単位時間(nT)を長くするようにしたものである。
また、反映比率aを小さくし、y0(n)に対する反映を小さくするようにしても良い。
これにより、GCR信号を含む映像信号又はy(n)の演算結果が突然不安定となった場合にゴースト除去動作の破綻を防ぐことが可能である。
さらに、反映比率aを大きくするようにしてもよく、また、単位時間倍率nを小さくする、すなわち、単位時間(nT)を短くするように制御してもよい。
これにより、GCR信号を含む映像信号又はy(n)の演算結果が突然変化した場合にゴースト除去動作の追従性を早くする効果を有するとともに、ゴースト除去動作の破綻から早く復帰させる効果もある。
上記差分演算変更手段33の他の実施例について説明する。
<実施例1>
上述したGCR信号演算手段21では、現在の演算結果y0(n)と新たな演算結果y(n)を用いて式(2)の演算を行って、新たな現在の演算結果y0(n)を算出する方法について説明したが、ここでは、新たな演算結果y(n)に対して、さらに1つ過去の演算結果y2(n)を用いた下式の例で説明する。
y0(n)=(1−a1−a2)×y0(n)+a1×y(n)+a2×y2(n)
・・・・・(3)
上記式(3)において、a1は、新たな演算結果y(n)に対する反映比率であり、a2は、新たな演算結果y(n)の1つ前の過去に算出された演算結果y2(n)の反映比率である。
差分演算変更手段33は、式(3)において、新たな演算結果y(n)と、現在算出されている演算結果y0(n)とを比較し(ε=y(n)−y0(n))、その値εが所定の値よりも大きい場合、さらに、y2(n)とy(n)との比較及びy2(n)とyo(n)との比較を行い、y(n)とy2(n)のそれぞれの反映比率を設定する。
例えば、yo(n)とy(n)が大きく異なっており、y2(n)がyo(n)と近い場合、a1=0とし、y(n)の結果は無視し、y2(n)の結果のみ使用する。
またはa1をとても小さい値に設定し、y(n)をできる限り無視するようにすると同時に単位時間倍率nの値も小さくする。また、単位時間倍率nを大きくする、すなわち、単位時間(nT)を長くするように制御してもよい。
これにより、一瞬発生する大きなノイズなど、瞬間的な変化を無視し、画質を安定させることが可能となり、システムの安定度を高めたり、より瞬間的な変化に対応することができる。
また、現在使用していたフィルタy0(n)とy(n)が大きく異なっており、y(n)とy2(n)が近い場合、a1+a2=1とし、y0(n)の結果を無視し、y(n)とy2(n)の結果のみ使用することも可能であり、または、a1+a2を1に近い値(a1+a2?1)に設定し、y0(n)をできる限り無視するように制御することも可能である。
これにより、突然ゴーストの状況が変化した場合にも速やかに対応することが可能である。
なお、y2(n)の他に、y3(n)、y4(n)、・・・などの多くの過去の情報を使用することも可能である。
<実施例2>
ここでは、受信映像信号のノイズ量を検出し、これらの量に応じて、単位時間倍率nや反映比率aを変化させる例を説明する。
GCR信号解析部13は、受信映像信号のノイズ量やザグ量を検出するノイズ/ザグ量検出手段28と、検出されたノイズ量に応じて、単位時間倍率nや反映比率aを変化させるパラメータ変更手段23の差分演算変更手段33と、を備えて、構成されている。
ここで、上記ノイズ等を検出する方法には種々の方法があり、例えば、8フィールドシーケンスの第1、3、6、8フィールドにGCR信号が重畳されている2つのフィールド信号の差分を取り、さらに、基準GCR信号間のノイズの量を測定することができる。
もちろん黒レベルのみ送られているフィールドの映像信号の差分を取ることでも同様にノイズの量を検知することができる。
図5(a)は、検知したノイズ量と単位時間倍率nとの関係を示す図である。
図に示すように、検知したノイズ量が多いほど単位時間倍率nを大きくして、単位時間(nT)を長くすることで、ノイズによる不適切なフィルタの形成を防ぐことができる。
また、例えば、検知したノイズ量のMAX値がある閾値を超えた時、単位時間倍率nを小さくすることで、ノイズによる不適切なフィルタ形成から早く復帰するようにすることもできる。
次に、GCR信号演算手段21が上記式(2)を演算する場合において、測定したノイズ量に従って反映比率a、単位時間倍率nを制御する場合について説明する。
パラメータ変更手段23は、検知したノイズ量が一定量以上の場合、反映比率aを“0”(a=0)とし、ノイズによる不適切なフィルタの形成を防ぐことが可能である。
また、例えば、図5(b)に示すように、ノイズ量に合わせて反映比率aを制御することも可能で、ノイズ量が大きい時、反映比率aを小さくし、ノイズ量が小さいときは反映比率aを大きくする。
これにより、上記と同様に、ノイズによる不適切なフィルタの形成を防ぐことが可能である。
さらに、突然、ノイズ量が所定の量よりも大きくなった場合、反映比率aを“0”(a=0)とし、同時に、単位時間倍率nを小さくする。
これにより、一瞬発生したノイズを無視し、また、ノイズが収まった後の反映を早くすることが可能である。もちろん、ノイズが収まった後、反映比率aを大きくすることでも、反映を早くすることが可能である。
次に、GCR信号演算手段21及びノイズ量検出手段28が式(3)に従って演算する同一の構成を有する場合において、パラメータ変更手段23が、測定したノイズ量に従って反映比率a1、a2等及び単位時間倍率nを制御する例について説明する。
ノイズ量検出手段28のノイズ量の検出の演算式の例を下記に示す。
N0(n)=(1−b1−b2)×N0(n)+b1×N(n)+b2×N2(n)
・・・・・(4)
上式において、N(n)は、現在の単位時間内の計算によって新たに抽出した前記GCR信号と内部に記憶している前記基準GCR信号とから検出されたノイズ量、N0(n)は、現在算出されているノイズ量、N2(n)は、新たな演算結果N(n)の1つ前の過去に算出されたノイズ量、b1、b2は、重み係数である。
新たなノイズ測定結果N(n)と、現在算出されているノイズ測定結果N0(n)とを比較し、その値が所定の値より異なっている場合、ノイズ測定結果N2(n)と現在のノイズ測定結果N0(n)とが近い場合、a1+a2=1とし、y0(n)の結果を無視し、y(n)とy2(n)のみに反映率a1、a2を設定するとともに、単位時間倍率nも小さくする制御を行う。なお、反映比率a1、a2の割り振りは、どちらのノイズ量を重視するかで決定する。
これにより、突然ゴーストの状況が変化した場合でも速やかに対応することが可能となる。
上記説明したノイズ量の検知の代わりに、ノイズの周波数成分量を算出し、この量に応じて、反映比率、単位時間倍率nを変化させる方法であってもよい。
ノイズの周波数成分算出手段をノイズ量検出手段28に含ませるようにしてもよい。
ノイズの周波数成分算出手段によって、例えば、ノイズの周波数成分が高い場合は、ノイズの形状がインパルス的な急峻な波形であることから、不安定なフィルタ形成が行われる可能性が高いことから、単位時間倍率nを大きくするとともに、反映比率を小さくすることで、ノイズの影響を減少し、不適切なフィルタ形成を防ぐことが可能である。
また、過去のGCR信号を参照する場合では、例えば、反映率a1を“0”とし、y(n)の結果を無視するようにしてもよい。
<実施例3>
次に、単位時間倍率n又は反映率a等のパラメータを変化させる情報としてザグ量の場合について説明する。
ザグ量の検出方法は、種々の方法があり、例えば、各フィールドや各ラインの垂直同期信号の底辺の変化量から検出することが可能である。
GCR信号解析部13は、上記実施例2で説明した構成と同様であり、ノイズ量検出手段28の代わりに、ザグ量検出手段が入れ替わるだけである。
なお、ノイズ量検出手段28にザグ量検出手段の機能を含ませるようにしても良い。
図5(a)に示すように、検知したザグ量が多いほど単位時間倍率nを大きくして、単位時間(nT)を長くすることで、ザグによる不適切なフィルタの形成を防ぐことができる。
また、例えば、検知したザグ量のMAX値がある閾値を超えた時、単位時間倍率nを小さくすることで、ザグによる不適切なフィルタ形成から早く復帰するようにすることもできる。
次に、GCR信号演算手段21が上記式(2)に従って演算する場合において、ノイズ量の場合と同様に、測定したザグ量に従って、反映比率a及び単位時間倍率nを制御する例について説明する。
パラメータ変更手段23は、検知したザグ量が一定量以上の場合、反映比率aを“0”(a=0)とし、ザグによる不適切なフィルタの形成を防ぐことが可能である。
また、例えば、図5(b)に示すように、ザグ量に合わせて反映比率aを制御することも可能で、ザグ量が大きい時、反映比率aを小さくし、ザグ量が小さいときは反映比率aを大きくする。
これにより、上記と同様に、ザグによる不適切なフィルタの形成を防ぐことが可能である。
さらに、突然、ザグ量が所定の量よりも大きくなった場合、反映比率aを“0”(a=0)とし、同時に、単位時間倍率nを小さくする。
これにより、一瞬発生したザグを無視し、また、ザグが収まった後の反映を早くすることが可能である。もちろん、ザグが収まった後、反映比率aを大きくすることでも、反映を早くすることが可能である。
次に、GCR信号演算手段21及びノイズ量検出手段28が式(3)に従って演算する同一の構成を有する場合において、パラメータ変更手段23は、測定したザグ量に従って反映比率a、単位時間倍率nを制御する例について説明する。
ザグ量検出手段28のザグ量の検出の演算式の例を下記に示す。
Z0(n)=(1−c1−c2)×Z0(n)+c1×Z(n)+c2×Z2(n)
・・・・・(5)
上式において、Z(n)は、現在の単位時間内の計算によって新たに検出されたザグ量、Z0(n)は、現在算出されているザグ量、Z2(n)は、新たな演算結果Z(n)の1つ前の過去に算出されたザグ量、c1、c2は、重み係数である。
新たなザグ測定結果Z(n)と、現在算出されているザグ測定結果Z0(n)とを比較し、その値が所定の値より異なっている場合、ザグ測定結果Z2(n)と現在のザグ測定結果Z0(n)とが近い場合、a1+a2=1とし、y0(n)の結果を無視し、y(n)とy2(n)のみに反映率a1,a2を設定するとともに、単位時間倍率nも小さくする制御を行う。なお、ノイズの場合と同様に、反映比率a1,a2の割り振りは、どちらのザグ量を重視するかで決定する。
これにより、突然ゴーストの状況が変化した場合でも速やかに対応することが可能となる。
<第2の実施形態の説明>
以下に、波形解析部11の第2の実施形態に係るGCR信号解析部13の動作について図6、図7を用いて詳細に説明する。
図6は、第2の実施形態に係るGCR信号解析部13のブロック図である。
図6に示すように、本実施形態のGCR信号解析部13は、前述した第1の実施形態において説明したGCR信号演算手段21(ここでは、第1のGCR信号演算手段と呼ぶ)から出力される時間領域でのy0(n)、y(n)等のデータを直接使用して、単位時間倍率nや反映比率aを変更する(第1の実施形態のパラメータ変更手段23)のではなく、y0(n)及び基準GCR信号xをFFTした結果の周波数領域における周波数変化成分のデータに基づいて、単位時間倍率nや反映比率aを変更するようにした周波数変化情報算出手段60(ここでは、第1の周波数変化情報算出手段と呼ぶ)を備えて構成されている。
この周波数変化情報算出手段60は、y0(n)及び基準GCR信号xをFFTした結果の周波数領域における周波数変化成分である周波数変化情報Fを算出する。
下式に周波数変化情報Fを示す。
F(k)=X(k)―Y0(k)・・・・・・・(6)
ここで、X(k)は、基準GCR信号xをFFT25によりFFTした結果であり、Y0(k)は、GCR信号演算手段21の出力信号y0(n)のFFT22によりFFTした結果である。なお、kは、離散周波数を表すインデックスである。
上記式(6)によって算出されるFFT後変化情報F(k)において、例えば、任意の周波数f1の値をd1とすれば、d1がスレショールド値TH1より大きくなると、単位時間倍率nを一定量だけ大きくし、d1が上記TH1より小さくなると、単位時間倍率nを一定量だけ小さくする。これによって、周波数変化成分d1の大きさの変化に応じて、単位時間倍率nを変化させて、不適切なフィルタの形成を防ぐことが可能である。
勿論、一点の周波数で判断するばかりでなく、複数の周波数を利用することもでき、例えば、周波数f1の成分値をd1、周波数f2の成分値をd2、周波数f3の成分値をd3とすると、d1、d2、d3それぞれの平均値(d=(d1+d2+d3)/3)を使用することも可能である。
次に、GCR信号演算手段21が式(2)の演算を行い、反映比率aを制御する場合について説明するが、任意の周波数成分値dがスレショールド値TH2より大きくなった場合(d>TH2)に、第1の実施形態で説明した場合と同様に、反映比率aを“0”とし、現在新たに算出した結果y(n)を反映させないようにすることが可能である。
もちろん、いくつかの周波数を使用することもでき、f1の値をd1、f2の値をd2、f3の値をd3とすると、d1 or d2 or d3>TH2ならば、a=0とすることが可能である。
また、d1、d2、d3に対応するスレショールド値をTH1、TH2、TH3とすれば、d1>TH1 or d2>TH2 or d3>TH3のとき、a=0とすることも可能である。
さらに、(d1+d2+d3)/3>THのとき、a=0とする方法としてもよい。
もちろん、d1>TH1の時、a=0、d1=TH1〜TH2の時、a=0.3、d1=e2〜e3の時、a=0.5、・・・、などのように設定することも可能である。
ここで、d1>TH1の時、a=0、d2=TH1〜TH2の時、a=0.3、d3=TH2〜TH3の時、a=0.5、・・・、などのように設定することも可能である。
また、一瞬周波数が大きく変化した場合、反映比率a=0、単位時間倍率nを小さくして、反映比率aと単位時間倍率nとを同時に変化させてもよい。
これにより、一瞬の周波数の乱れの影響を無視し、周波数の乱れが収まった後のフィルタ更新の反映を早くすることが可能である。
もちろん、周波数の乱れが収まった後、反映比率aの値を大きくすることでもフィルタ更新の反映を早くすることが可能である。
図7は、反映比率aと単位時間倍率nとを同時に変化させた場合のGCR信号解析部13の代表的な動作例を示すフローチャートである。
図7に示すように、ステップS101の処理で、F(k)の算出を行い、ステップS102からステップS104までの処理で、周波数成分d1により単位時間倍率nを変化させる処理を示している。
また、ステップS105からステップS107の処理で、周波数成分d2により反映比率aを変更する場合の処理を示している。
次に、GCR信号演算手段21及び周波数変化情報算出手段60が式(3)に従って演算する同一の構成を有する場合において、演算した周波数変化量に従ってGCR信号演算手段21の反映比率a1、a2等及び単位時間倍率nを同時に制御する例について説明する。ここでは、上記GCR信号演算手段21及び周波数変化情報算出手段60をそれぞれ第2のGCR信号演算手段21及び第2の周波数変化情報算出手段60と呼ぶことにする。
周波数変化情報算出手段60の周波数変化量の算出の演算式の例を下記に示す。
F0(n;k)=(1−g1−g2)×F0(n;k)+g1×F(n;k)+g2×F2(n;k)・・・・(7)
上式において、F(n;k)は、現在の単位時間内の計算によって新たに算出された周波数変化量、F0(n;k)は、現在算出されている周波数変化量、F2(n;k)は、新たな演算結果F(n;k)の1つ前の過去に算出された周波数変化量、g1、g2は、重み係数である。
新たな周波数変化算出結果F(n;k)と、現在算出されている周波数変化算出結果F0(n;k)とを比較し、その値が所定の値より異なっている場合、周波数変化算出結果F2(n;k)と現在の周波数変化算出結果F0(n;k)とが近い場合、a1+a2=1とし、y0(n)の結果を無視し、y(n)とy2(n)のみに反映率a1、a2を設定するとともに、単位時間倍率nも小さくする制御を行う。なお、反映比率a1、a2の割り振りは、どちらの周波数変化量を重視するかで決定する。
以上説明したように、突然周波数の変化状況が変化した場合でも速やかに対応することが可能となる。
なお、単位時間倍率nを経過時間に応じて変化させることも勿論可能である。また、演算した周波数変化量に従ってGCR信号演算手段21の反映比率a1、a2等及び単位時間倍率nを単独で制御することも可能である。
図6に示すように、周波数変化情報算出手段60により演算される周波数変化量の他に、変化情報算出手段61により算出されるGCR変化情報(gcr(n)=x?y(n))により、GCR信号演算手段21の反映比率a1、a2等及び単位時間倍率nを制御することも可能である。
なお、GCR変化情報は、周波数領域における変化量ではなく、時間領域におけるy(n)と基準GCR信号x間の変化量であり、GCR信号演算手段21の反映比率a1、a2等及び単位時間倍率nを制御する方法は、周波数変化情報算出手段60と同様に行うことができる。
尚、本発明に係るゴースト除去装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係るゴースト除去装置1の構成を示すブロック図である。 波形解析部11の第1の実施形態に係るGCR信号解析部13のブロック図である。 GCR信号解析部13のパラメータ変更手段23のブロック図である。 経過時間(カウント数)対単位時間倍率nの関係を示すグラフである。 ノイズ・ザグ量対単位時間倍率及び反映比率の関係を示すグラフである。 、第2の実施形態に係るGCR信号解析部13のブロック図である。 反映比率aと単位時間倍率nとを同時に変化させた場合のGCR信号解析部13の代表的な動作を示すフローチャートである。 (a)〜(h)は、8フィールドシーケンスと呼ばれるシーケンスで挿入されているGCR信号を示す図である。 (a)は、GCR信号が重畳された水平走査期間1ラインを示す波形図であり、(b)は、算出、抽出されたステップ形状のSGCRを示す波形図である。 従来のゴースト除去装置の基本的なブロック図の例である。
符号の説明
1 ゴースト除去装置
10 単位時間カウント部
11 波形解析部
12 GCR信号抽出部
13 GCR信号解析部
14 基準GCR信号発生部
15 GCRフィルタ部
16 GCRフィルタ係数生成部
20 入力手段1
21 GCR信号演算手段
22、25 FFT
23 パラメータ変更手段
24 入力手段2
26 伝達関数計算手段
27 IFFT
28 ノイズ量検出手段
30 単位時間倍率n変更手段
31 反映比率a変更手段
33 差分演算変更手段
34 パラメータ切替手段
60 周波数変化情報算出手段
61 変化情報算出手段
62 パラメタ切替手段
80 垂直同期信号
81 バースト信号
82 GCR信号
90 従来のゴースト除去装置
91 ゴースト除去フィルタ
92 GCR信号抽出部
93 フィルタ係数生成部
94 誤差検出部

Claims (20)

  1. GCR信号を含む映像信号を入力し、該入力した映像信号から単位時間毎に演算し、抽出した前記GCR信号と内部に記憶している基準GCR信号とを比較して、フィルタ係数を生成させるGCR解析部と、
    ゴースト除去動作開始からの経過時間を測定する単位時間カウント部と、を備え、
    前記GCR解析部は、前記単位時間を変更するパラメータ変更手段を有し、
    前記パラメータ変更手段は、前記単位時間カウント部によって測定された前記経過時間に従って、前記単位時間を変更し、安定したフィルタを形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とするゴースト除去装置。
  2. 前記GCR解析部は、現在算出されているGCR信号及び現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号に対してそれぞれの前記反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算するGCR信号演算手段を備え、
    前記パラメータ変更手段は、前記単位時間カウント部によって測定された前記経過時間に従って、前記反映比率を変化させ、安定したフィルタ形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のゴースト除去装置。
  3. 前記GCR解析部は、現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号と、現在算出されているGCR信号と、過去に算出されたGCR信号に対してそれぞれの反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算するGCR信号演算手段を備え、
    前記パラメータ変更手段は、前記単位時間カウント部によって測定された前記経過時間に従って、前記反映比率を変化させ、安定したフィルタ形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のゴースト除去装置。
  4. 前記パラメータ変更手段は、ゴースト除去開始直後から前記経過時間に従って、前記反映比率を減少するようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のゴースト除去装置。
  5. 前記パラメータ変更手段は、ゴースト除去開始直後から前記経過時間に従って、前記反映比率を1/反映回数となるようにしたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  6. 前記パラメータ変更手段は、前記経過時間に従って、前記GCR信号演算手段によって算出された前記現在算出されているGCR信号及び前記新たに算出されたGCR信号との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上である場合に反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映量を小さくする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のゴースト除去装置。
  7. 前記パラメータ変更手段は、前記GCR信号演算手段によって算出された前記現在使用しているGCR信号と前記新たに算出されたGCR信号との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在使用しているGCR信号と前記過去に算出されたGCR信号との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくすることを特徴とする請求項3に記載のゴースト除去装置。
  8. 前記パラメータ変更手段は、前記差分演算結果が所定の値以上である場合に前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項4又は請求項7に記載のゴースト除去装置。
  9. 前記GCR解析部は、抽出した前記GCR信号と内部に記憶している前記基準GCR信号とから受信映像信号に重畳されているノイズ量を検出するノイズ量検出手段を備え、
    前記パラメータ変更手段は、前記ノイズ量検出手段により検出したノイズ量が大きいほど、前記単位時間を長くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  10. 前記パラメータ変更手段は、前記ノイズ量検出手段により検出したノイズ量が一定のレベル以上である場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくし、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項9に記載のゴースト除去装置。
  11. 前記GCR解析部は、現在の単位時間内の計算によって新たに抽出した前記GCR信号と内部に記憶している前記基準GCR信号とから検出されたノイズ量と、現在算出されているノイズ量と、過去に検出されたノイズ量とに対してそれぞれの重み係数を掛けて合成し、新たなノイズ量を算出するノイズ量検出手段と、を備え、
    前記パラメータ変更手段は、前記ノイズ量検出手段によって算出された前記現在算出されているノイズ量と新たに検出されたノイズ量との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在算出されているノイズ量と前記過去に算出されたノイズ量との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は小さくし、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくするとともに、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  12. 前記ノイズ量検出手段は、映像信号に重畳されているノイズの周波数成分を解析する解析手段を備え、
    前記解析手段は、前記ノイズの周波数成分量を算出し、前記周波数成分量に基づいて前記GCR信号の反映比率又は/及び前記単位時間を変化させる制御に切り替えたことを特徴とする請求項10から請求項11のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  13. 前記GCR解析部は、さらに、ザグ量検出手段を備え、
    前記パラメータ変更手段は、前記ザグ量検出手段により検出したザグ量が大きいほど、前記単位時間を長くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項2から請求項12のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  14. 前記パラメータ変更手段は、前記ザグ量検出手段により検出したザグ量が一定のレベル以上である場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくし、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項13に記載のゴースト除去装置。
  15. 前記GCR解析部は、現在検出されたザグ量と、現在算出されているザグ量と、過去に検出されたザグ量に対してそれぞれの重み係数を掛けて合成し、新たなザグ量を算出するザグ量検出手段と、を備え、
    前記パラメータ変更手段は、前記ザグ量検出手段によって算出された前記現在算出されているザグ量と新たに検出されたザグ量との差分演算を行い、該差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在算出されているザグ量と前記過去に算出されたザグ量との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくするとともに、前記単位時間を短くする制御に切り替えるようにしたことを特徴とする請求項2から請求項12のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  16. 前記パラメータ変更手段は、前記GCR信号演算手段に対して、前記反映比率を変化させる場合において、前記単位時間を変化させないようにしたことを特徴とする請求項2から請求項15のいずれか1項に記載のゴースト除去装置。
  17. GCR信号を含む映像信号を入力し、該入力した映像信号から単位時間毎に演算し、抽出した前記GCR信号と内部に記憶している基準GCR信号とを比較して、フィルタ係数を生成させるGCR解析部と、
    ゴースト除去動作開始からの経過時間を測定する単位時間カウント部と、を備え、
    前記GCR解析部は、現在算出されているGCR信号及び現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号に対してそれぞれの前記反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算する第1のGCR信号演算手段と、該GCR信号演算手段により算出された前記新たなGCR信号の周波数成分と基準GCR信号の周波数成分との変化成分を算出する第1の周波数変化情報算出手段とからなり、
    前記第1の周波数変化情報算出手段は、任意の周波数の周波数変化成分量に応じて前記経過時間に従って、単位時間を変更し、安定したフィルタを形成して前記ゴーストや波形ひずみを除去するようにしたことを特徴とするゴースト除去装置。
  18. 前記第1の周波数変化情報算出手段は、新たな単位時間で算出された任意の周波数の周波数変化成分量が、所定の基準値と大きく異なる場合、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は小さくし、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映量を小さくするように制御したことを特徴とする請求項17に記載のゴースト除去装置。
  19. 前記GCR解析部は、前記第1のGCR信号演算手段と、前記第1の周波数変化情報算出手段の代わりに、現在の単位時間内の計算によって新たに算出され前記GCR信号と、現在使用しているGCR信号と、過去に算出されたGCR信号に対してそれぞれの反映比率を掛けて合成し、新たなGCR信号を演算する第2のGCR信号演算手段と、現在の単位時間内の計算によって新たに算出された周波数変化成分量と、現在算出されている周波数変化成分量と、過去に検出された周波数変化成分量とに対してそれぞれの重み係数を掛けて合成し、新たな周波数変化成分量を算出する第2の周波数変化情報算出手段とからなり、
    前記第2の周波数変化情報算出手段は、前記現在算出されている周波数変化成分量と前記新たに算出された周波数変化成分量との差分演算を行い、差分演算結果が所定の値以上であり、さらに、前記現在算出されている周波数変化成分量と前記過去に算出された周波数変化成分量との差分演算を行い、所定の値以内の場合に、前記新たに算出され前記GCR信号の反映比率を“0”又は“0”に近づけ、前記現在使用しているGCR信号に反映させず、又は反映を小さくするように制御したことを特徴とする請求項17に記載のゴースト除去装置。
  20. 前記GCR解析部は、前記第1の周波数変化情報算出手段及び第2の前記周波数変化情報算出手段の代わりに、前記新たなGCR信号と基準GCR信号との時間領域での時間変化成分を算出する時間変化情報算出手段を備えたことを特徴とする請求項18から請求項19に記載のゴースト除去装置。
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