JP2008098837A - デジタルカメラ - Google Patents

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洋一郎 奥村
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Abstract

【課題】スルー画表示機能、ダストリダクション機能および防振機能を搭載したデジタルカメラにおいて、使い勝手のよいデジタルカメラを提供する。
【解決手段】撮影レンズを通過した被写体光束を受けて被写体像信号を出力する撮像素子211と、この撮像素子211の出力に基づいて被写体をスルー画表示する液晶モニタ26と、手振れ信号に応じて手振れを打ち消すように撮像素子211を移動させるシフト機構217と、撮像素子211の前側に配置された防塵フィルタ207と、塵埃を除去するために防塵フィルタ207を振動させる圧電素子208を備え、液晶モニタ26にスルー画表示を行っている状態で、手振れを打ち消すように防塵フィルタ207の振動と(#149)、シフト機構217による手振れ補正動作の停止(#145)を交互に行うようにする。
【選択図】 図10

Description

本発明は、スルー画表示機能、ダストリダクション機能および防振機能を有するデジタルカメラに関する。
デジタル一眼レフカメラの中には、可動ミラーを撮影光路から退避させると共にフォーカルプレーンシャッタを全開状態にして被写体像を撮像素子に導き、それによって得られた被写体像を連続的に液晶モニタ等の表示装置に表示するようにしたいわゆるスルー画表示機能(ライブビュー表示機能、電子ファインダ機能とのも言う)を有しているものがある(例えば、特許文献1参照)。また、撮像素子の撮像面に塵埃が付着すると、その影が写り込んで画質の低下を招くため、撮像素子の前面に防塵フィルタを配置し、この防塵フィルタを超音波振動させることによって付着した塵埃を除去する、いわゆるダストリダクション機能を有するものもある(特許文献2参照)。特許文献2に開示されたダストリダクション装置では、防塵フィルタの周縁部に圧電素子を固着し、この圧電素子に交流電圧を印加することで振動させ、それによって防塵フィルタに振動波を発生するようになっている。
特開2002−369222号公報 特開2003−319222号公報
さらに、手振れ検出信号に応じて撮像素子を光軸直交平面内で移動させることで、手振れによる画像劣化を防止する、いわゆる撮像素子シフト方式の手振れ補正機能を有するものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開平6−46322号公報
このようにデジタルカメラにおいては、機能向上のために種々の機能が備えられている。ここで、上述した3つの機能、すなわちスルー画表示機能、ダストリダクション機能および防振機能を搭載したデジタルカメラにおいて、すべての機能を同時に動作させる場合には、消費電力が大きくなって、カメラが不作動状態になる虞がある。また、電源供給に余裕があったとしても、防振機能を動作させる際に、超音波振動等により高周波ノイズが手振れ補正信号に重畳し、手振れ補正が正確に動作しなくなったり、スルー画像が不自然に揺れてしまう虞があるなど、使い勝手が悪くなってしまうという問題ある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、スルー画表示機能、ダストリダクション機能および防振機能を搭載したデジタルカメラにおいて、使い勝手のよいデジタルカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係わるデジタルカメラは、撮影レンズを通過した被写体光束を受けて、被写体像信号を出力する撮像手段と、この撮像手段の出力に基づいて被写体の動画像を表示する表示手段と、手振れ状態を検出して手振れ信号を出力する手振れ検出手段と、上記手振れ信号に応じて、手振れを打ち消すように上記撮像手段を撮像光軸に直交する平面内で移動させる手振れ補正手段と、上記撮像手段の撮像面の前側に配置された防塵フィルタと、この防塵フィルタに付着した塵埃を除去するために上記防塵フィルタを振動させる加振手段を具備し、上記手振れ補正手段による手振れ補正動作と上記表示手段による動画表示動作を行っている状態で上記加振手段によって上記防塵フィルタを振動させる際には、上記手振れ補正手段による手振れ補正動作と、上記加振手段による上記防塵フィルタの振動動作を交互に行う。
また、第2の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記手振れ補正動作と上記防塵フィルタの振動動作は、上記撮像手段の読出しのフレームレートに応じて交互に切り替える。
さらに、第3の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記加振手段が上記振動動作を行う際には、上記撮像手段は読出しのフレームレートを変更する。
さらに、第4の発明に係わるデジタルカメラは、上記第3の発明において、上記フレームレートの変更は通常の読出しより遅くする。
さらに、第5の発明に係わるデジタルカメラは、上記第1の発明において、上記加振手段による上記防塵フィルタの振動動作にあたって、所定振動周波数からスイープを行い、中断された場合には、中断解除後にスイープを再開する。
上記目的を達成するため第6の発明に係わるデジタルカメラは、撮影レンズを通過した被写体光束を受けて、被写体像信号を出力する撮像手段と、この撮像手段の撮像面またはその前側に配置された光学素子に付着した塵埃を除去する塵埃除去手段と、上記撮像手段の出力に基づいて被写体の動画像を表示する表示手段と、手振れ状態を検出して手振れ信号を出力する手振れ検出手段と、上記手振れ信号に応じて、手振れを打ち消す防振動作を行う手振れ補正手段と、上記表示手段で動画表示中に上記塵埃除去手段によって上記塵埃の除去動作を行う際には、上記手振れ補正手段による防振動作と上記塵埃除去手段による除塵動作を時分割で実行する制御手段を具備する。
第7の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記防振動作と上記除塵動作は、上記撮像手段の画像信号の読出しのフレームレートに応じて、交互に切り替える。
また、第8の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記除塵動作を開始すると、上記撮像手段の画像信号の読出しのフレームレートを変更する。
さらに、第9の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記塵埃除去手段は、上記撮像面または上記光学素子を振動させ、または空気流によって塵埃を吹き払い、または静電気によって集塵し、または加速度によって塵埃を払い落とす。
さらに、第10の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記手振れ補正手段は、上記撮像素子もしくは上記撮影レンズを、上記手振れ状態を打ち消すように移動させる。
さらに、第11の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記手振れ補正手段は、上記表示手段による上記動画像の表示開始、または上記表示手段による上記動画像の表示中に指示がなされた際に、上記防振動作を開始する。
さらに、第12の発明に係わるデジタルカメラは、上記第6の発明において、上記塵埃除去手段による上記除塵動作は、上記除塵動作を指示する手動操作部材の操作時、パワーオンリセット時、撮影動作準備時、撮影動作時、または交換レンズの装着時のいずれかに動作を開始する。
本発明によれば、スルー画表示機能、ダストリダクション機能および防振機能を搭載したデジタルカメラにおいて、使い勝手のよいデジタルカメラを提供することができる。
以下、図面に従って本発明を適用したデジタル一眼レフカメラを用いて好ましい第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るデジタル一眼レフカメラについて電気系を主とする全体構成を示すブロック図である。このデジタルカメラは、撮影レンズによって形成される被写体像を撮像素子上に結像させ、この撮像素子の出力に基づいて被写体像観察用として液晶モニタ等の表示装置に動画像を表示する所謂スルー画表示機能を有している。また、撮影者からの撮影指示に応じて静止画像を取得し、記録媒体に記録可能である。さらに、カメラ本体に加えられた手振れを検出し、この手振れを打ち消すように撮像素子を移動させる防振機能を有しており、また振動波を利用した塵埃除去機能(ダストリダクション機能)も有している。
本実施形態に係わるデジタル一眼レフカメラは、交換レンズ100とカメラ本体200とから構成される。本実施形態では、交換レンズ100とカメラ本体200は別体で構成され、通信接点300にて電気的に接続されているが、交換レンズ100とカメラ本体200を一体に構成することも可能である。
交換レンズ100の内部には、焦点調節および焦点距離調節用のレンズ101、102と、開口量を調節するための絞り103が配置されている。レンズ101、102はレンズ駆動機構107によって駆動され、絞り103は絞り駆動機構109によって駆動されるよう接続されている。レンズ駆動機構107、絞り駆動機構109はそれぞれレンズCPU111に接続されており、このレンズCPU111は通信接点300を介してカメラ本体200に接続されている。レンズCPU111は交換レンズ100内の制御を行うものであり、レンズ駆動機構107を制御してピント合わせや、ズーム駆動を行うとともに、絞り駆動機構109を制御して絞り値制御を行う。
カメラ本体200内には、被写体像を観察光学系に反射するためにレンズ光軸に対して45度傾いた位置と、被写体像を撮像素子211に導くために跳ね上がった位置との間で、回動可能な可動反射ミラー201が設けられている。この可動反射ミラー201の上方には、被写体像を結像するためのフォーカシングスクリーン203が配置され、このフォーカシングスクリーン203の上方には、被写体像を左右反転させるためのペンタプリズム204が配置されている。このペンタプリズム204の出射側(図1で右側)には被写体像観察用の接眼レンズ205が配置され、この脇であって被写体像の観察に邪魔にならない位置に測光センサ206が配置されている。この測光センサ206は被写体像を分割して測光する多分割測光素子で構成されている。測光センサ206の出力は、測光処理回路212に接続されており、測光処理回路212は測光センサ206の出力に基づいて、被写体輝度に応じた被写体輝度信号を出力する。
上述の可動反射ミラー201の中央付近はハーフミラーで構成されており、この可動反射ミラー201の背面には、ハーフミラー部で透過した被写体光をカメラ本体200の下部に反射するためのサブミラー202が設けられている。このサブミラー202は、可動反射ミラー201に対して回動可能であり、可動反射ミラー201が跳ね上がっているときには、ハーフミラー部を覆う位置に回動し、可動反射ミラー201が被写体像観察位置にあるときには、図示する如く可動反射ミラー201に対して開いた位置にある。この可動反射ミラー201は可動ミラー駆動機構222によって駆動されている。また、サブミラー202の下方には測距センサ218が配置されており、この測距センサ218の出力は測距回路219に接続されている。測距センサ218と測距回路219によって、レンズ101、102によって結像される被写体像の焦点ズレ量を測定することができる。
可動反射ミラー201の後方には、露光時間制御用のフォーカルプレーンタイプのシャッタ213が配置されており、このシャッタ213はシャッタ駆動機構221によって駆動制御される。シャッタ213の後方には撮像素子211が配置されており、レンズ101、102によって結像される被写体像を電気信号に光電変換する。なお、撮像素子211としては、CCD(Charge Coupled Devices)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の二次元撮像素子を使用することができる。上述のシャッタ213と撮像素子211の間には、除塵機構を構成する防塵フィルタ207とこの防塵フィルタ207の周縁部に固着された圧電素子208が配置されている。この圧電素子208は防塵フィルタ駆動回路220によって駆動される。防塵フィルタ駆動回路220の詳細は図3および図4を用いて後述する。
防塵フィルタ207と撮像素子211との間には、被写体像の高周波成分をカットし、低周波のみを通過させるための光学的ローパスフィルタ209と、赤外光成分をカットする赤外カットフィルタ210とが配置されている。これらの防塵フィルタ207、圧電素子208、ローパスフィルタ209、赤外カットフィルタ210および撮像素子211は、撮像素子ユニット224を構成しており、この撮像素子ユニット224は、塵埃等が侵入し難いように、隙間が少なくなるように構成されている。撮像素子ユニット224は、シフト機構217によって、撮影レンズを構成するレンズ101、102の撮像光軸に直交する平面内で移動可能である。
カメラ本体200に加えられた手振れを検出する手振れ検出センサ214の出力は、手振れ補正回路215に接続されている。この手振れ補正回路215は入出力回路239によって制御信号を入力すると共に、手振れ補正信号をシフト機構駆動回路216に出力する。シフト機構駆動回路216内のアクチュエータによって、シフト機構217は撮像素子ユニット224を移動させる。したがって、手振れセンサ214の出力に基づいて、手振れ補正回路215は手振れの動きを打ち消すようにシフト機構駆動回路216に駆動信号を出力し、シフト機構217はシフト機構駆動回路216内のアクチュエータによって、撮像素子ユニット224を移動させる。なお、シフト機構217は、撮像光軸と直交する平面内の第1の方向と、この第1の方向と直交する第2の方向に、撮像素子ユニット224を移動させることができる。撮像素子ユニット224、シフト機構217およびシフト機構駆動回路216の詳細は、図2および図3を用いて後述する。
撮像素子211は撮像素子駆動回路223に接続され、入出力回路239からの制御信号によって駆動制御される。撮像素子駆動回路223によって、撮像素子221から出力された光電アナログ信号が増幅され、アナログデジタル変換(AD変換)される。撮像素子駆動回路223はASIC(Application Specific Integrated Circuit 特定用途向け集積回路)262内の画像処理回路227に接続され、この画像処理回路227によってデジタル画像データのデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、白黒・カラーモード処理、スルー画像処理といった各種の画像処理がなされる。
画像処理回路227は、データバス261に接続されている。このデータバス261には、画像処理回路227の他、後述するシーケンスコントローラ(以下、「ボディCPU」と称す)229、圧縮伸張回路231、ビデオ信号出力回路233、SDRAM制御回路237、入出力回路239、通信回路241、記録媒体制御回路243、フラッシュメモリ制御回路247、スイッチ検知回路253が接続されている。
データバス261に接続されているボディCPU229は、このデジタルカメラの動作を制御するものである。またデータバス261に接続されている圧縮伸張回路231はSDRAM238に記憶された画像データをJPEG等の静止画用の圧縮形式で圧縮し、また画像再生時に伸張するための回路である。なお、画像圧縮はJPEGに限らず、他の圧縮方法も適用できる。データバス261に接続されたビデオ信号出力回路233は液晶モニタ駆動回路235を介して背面液晶モニタ26に接続される。ビデオ信号出力回路233は、SDRAM238、または記録媒体245に記憶された画像データを、背面液晶モニタ26に表示するためのビデオ信号に変換するための回路である。
背面液晶モニタ26はカメラ本体200の背面に配置されるが、撮影者が観察できる位置であれば、背面に限らないし、また液晶に限らず他の表示装置でも構わない。SDRAM238は、SDRAM制御回路237を介してデータバス261に接続されており、このSDRAM238は、画像処理回路227によって画像処理された画像データまたは圧縮伸張回路231によって圧縮された画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリである。上述の測光処理回路212、手振れ補正回路215、シフト機構駆動回路216、測距回路219、防塵フィルタ駆動回路220、シャッタ駆動機構221、可動ミラー駆動機構222、撮像素子駆動回路223に接続される入出力回路239は、データバス261を介してボディCPU229等の各回路とデータの入出力を制御する。レンズCPU111と通信接点300を介して接続された通信回路241は、データバス261に接続され、ボディCPU229等とのデータのやりとりや制御命令の通信を行う。
データバス261に接続された記録媒体制御回路243は、記録媒体245に接続され、この記録媒体245への画像データ等の記録の制御を行う。記録媒体245は、xDピクチャーカード(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDメモリカード(登録商標)またはメモリスティック(登録商標)等の書換え可能な記録媒体のいずれかが装填可能となるように構成され、カメラ本体200に対して着脱自在となっている。その他、マイクロドライブ(登録商標)などの様なハードディスクユニットや無線通信ユニットを接続可能に構成してもよい。
データバス261に接続されているフラッシュメモリ制御回路247は、フラッシュメモリ(Flash Memory)249に接続され、このフラッシュメモリ249は、カメラのフローを制御するためのプログラムが記憶されている。ボディCPU229はこのフラッシュメモリ249に記憶されたプログラムに従ってデジタルカメラの制御を行う。なお、フラッシュメモリ249は、電気的に書換可能な不揮発性メモリである。
カメラ本体200や交換レンズ100のパワー供給の制御を行うためのパワースイッチレバーに連動してオン・オフするパワースイッチ257と、シャッタレリーズ釦に連動するスイッチ、再生モードを指示する再生釦に連動するスイッチ、背面液晶モニタ26の画面でカーソルの動きを指示する十字釦に連動するスイッチ、スルー画表示の切り替えを行う表示切換釦に連動するスイッチ、撮影モードを指示するモードダイヤルに連動するスイッチ、選択された各モード等を決定するOK釦に連動するOKスイッチ、除塵スイッチ256、着脱検知スイッチ259等の各種スイッチ255は、スイッチ検知回路253を介してデータバス261に接続されている。
なお、レリーズ釦は、撮影者が半押しするとオンする第1レリーズスイッチと、全押しするとオンする第2レリーズスイッチを有している。この第1レリーズスイッチ(以下、1Rと称する)のオンによりカメラは焦点検出、撮影レンズのピントあわせ、被写体輝度の測光等の撮影準備動作を行い、第2レリーズスイッチ(以下、2Rと称する)のオンにより撮像素子の出力に基づいて被写体像の画像データの取り込みを行う撮影動作を実行する。また、除塵スイッチ256は、撮影者が除塵動作を指示する際に操作する除塵釦に連動するスイッチである。着脱検知スイッチ259は、カメラ本体200に交換レンズ100が装着状態にあるか否かを検知するスイッチである。
次に、撮像素子ユニット224およびシフト機構217の構成について図2を用いて説明する。図2(A)は撮像素子ユニット224およびシフト機構217をシャッタ213側からみた斜視図であり、図2(B)はA−A断面図である。平板の硬質電気回路基板で構成された第1基板350は、カメラ本体200に固定されている。第1基板350上には、前述のASIC262等の制御系回路を搭載するメイン基板371が固定されている。
第1基板350の前面側には、この第1基板350と並行に平板で構成された第2基板351が固定されている。第2基板351には、4つのピン365a、365b、365c、365dが植設されている。第1スライダ353の長孔353a、353bにこれら4つのピン365a、365b、365c、365dが嵌合し、第1スライダ353は上下方向に摺動自在となっている。すなわち、上下方向に配列されたピン365aとピン365bは長孔353aに嵌合しており、同じく上下方向に配列されたピン365cとピン365dは長孔353bに嵌合しており、第1スライダ353は、上下方向に摺動自在であり、左右方向には摺動することはない。
第1スライダ353には、4つのピン367a、367b、367c、367dが植設されている。これら4つのピン367a、367b、367c、367dに、第2スライダ355の長孔355a、355bが嵌合し、左右方向に摺動自在となっている。すなわち、左右方向に配列されたピン367aとピン367bは長孔355aに嵌合しており、同じく左右方向に配列されたピン367cとピン367dは長孔355bに嵌合しており、第2スライダ355は、左右方向に摺動自在であり、上下方向には摺動することはない。
Y方向シフト用アクチュエータとしてのDCモータ(以下モータと略す)357は、第2基板351の左辺付近のL字状突起部351aに固定されており、モータ357の駆動軸357aは、駆動歯車359と一体に固着されている。この駆動歯車359は第1スライダ353の左辺部の側壁に形成された平歯車353cに噛合しており、駆動歯車359と平歯車353cによって、いわゆるラックアンドピニオンを構成している。したがって、モータ357が回転すると、駆動歯車359が回転し、これと噛合する第1スライダ353は上下方向に摺動する。なお、図2においては、モータ357の駆動力伝達系に歯車として、駆動歯車359しか描かれていないが、モータ357の回転を減速するために、複数の歯車列を設けても、勿論構わない。
第1スライダ353に設けたL字状突起部353dに、X方向シフト用アクチュエータとしてのDCモータ(以下モータと略す)361が固定されており、モータ361の駆動軸361aは、駆動歯車363と一体に固着されている。この駆動歯車363は第2スライダ355の下辺部の側壁に形成された平歯車355cに噛合しており、駆動歯車359と平歯車355cによって、いわゆるラックアンドピニオンを構成している。したがって、モータ361が回転すると、駆動歯車363が回転し、これと噛合する第2スライダ355は左右方向に摺動する。なお、上下方向の駆動の場合と同じく、図2においては、モータ361の駆動力伝達系に歯車としては駆動歯車363しか描かれていないが、モータ361の回転を減速するために、複数の歯車列を設けても、勿論構わない。
第2スライダ355のほぼ中央の開口部の内側には、撮像基板373が設けられている。この撮像基板373には、前述の撮像素子211が固定されおり、その前面側には赤外カットフィルタ210、さらに前面側には光学的ローパスフィルタ209が配置されている。また、第2スライダ355の開口部の周縁部の取り付け部355dには、開口部の円周に沿って圧電素子208が固着されている。そして図示しない振動伝達体を介して防塵フィルタ207が配置されている。防塵フィルタ207は留め金具369によって、振動伝達体を介して圧電素子208に圧接している。レンズ101、102によって形成される被写体像は、防塵フィルタ207、光学的ローパスフィルタ209および赤外カットフィルタ210を通過して撮像素子211上に結像する。
このように、撮像素子ユニット224とシフト機構217は構成されているので、モータ357が回転すると、第1スライダ353は第2基板351上を上下方向(Y方向)に摺動可能である。同様に、モータ361が回転すると、第2スライダ355は第1スライダ353上を左右方向(X方向)に摺動可能である。つまり、モータ357とモータ361を各々駆動制御することにより、撮像素子211を固定する第2スライド355は、撮影光軸に直交する平面内のX方向およびY方向に自由自在に移動できる。したがって、手振れセンサ214の出力に基づいて、手振れ補正回路215は手振れを打ち消すように、シフト機構駆動回路216のモータ357およびモータ361に信号を出力し、撮像素子211を空間的に移動させ、手振れを打ち消すことができる。また、圧電素子208が後述する防塵フィルタ駆動回路220から駆動信号を受けると可聴周波数より高周波で振動し、振動波を発生することにより、防塵フィルタ207に付着した塵埃を除去することができる。
なお、本実施形態においては、第1スライダ353および第2スライダ355の駆動範囲は、長孔353a、353b、355a、355bと、ピン365a、365b、365c、365d、367a、367b、367c、367dによって決まる範囲となっているが、この長孔とピンの構成に限らず、例えば、第2基板351と第1スライダ353に当接部を設け、また、第1スライダ353と第2スライダ355に当接部を設け、この間で移動するようにしても良い。その場合、第1スライダ353のような可動部材に当接部を設けると、駆動機構に悪影響を与える虞があるので、当接部は固定された部材上に設けることが望ましい。
また、本実施形態においては、X方向シフト用アクチュエータとしてDCモータ361をY方向シフト用アクチュエータとしてDCモータ357を設けたが、これに限らず、ステッピングモータや超音波モータを採用するようにしても良い。ステッピングモータを採用する場合には、印加パルス数をカウントすることにより、基準位置から移動した位置を検出することができるという利点がある。また、第1スライダ353、第2スライダ355は互いに直交する方向としたが、これに限らず、例えば、円弧状を互いに移動するように構成しても良い。さらに、撮像素子211のシフト機構217として、ラックアンドピニオンを利用した構成としたが、これに限らず、例えば、圧電素子を利用したシフト機構等、種々の構成を利用することができる。
次に、図3を用いて、本実施形態における手振れセンサ214、手振れ補正回路215およびシフト機構駆動回路216の構成について説明する。手振れセンサ214は、第1の方向としてのカメラ本体200の長手方向(X方向)の手振れを検出する手振れセンサX214aと第2の方向としてのカメラ本体200の高さ方向(Y方向)の手振れを検出する手振れセンサY214bとからなる。ここで、手振れセンサは、公知のジャイロ、角速度センサ、加速度センサまたはショックセンサ等で構成される。
手振れ補正回路215は、X信号処理回路215aと、Y信号処理回路215bとこれらの回路の出力に接続された手振れ演算回路215cとから構成されている。X信号処理回路215aは手振れセンサX214aの出力が入力されるように接続されており、X軸方向の手振れに関する信号を処理し、手振れ演算回路215cに出力する。また、Y信号処理回路215bは手振れセンサY214bの出力が入力されるように接続されており、Y軸方向の手振れに関する信号を処理し、手振れ演算回路215cに出力する。手振れ演算回路215cは、それぞれX軸方向およびY軸方向の手振れを打ち消すに必要な駆動量を演算し、シフト機構駆動回路216に出力する。
シフト機構駆動回路216は、ドライバ216aと、X方向シフト用アクチュエータとしてのモータ361とY方向シフト用アクチュエータとしてのモータ357とを有する。これらのアクチュエータは前述した、図2のモータ361とモータ357に相当する。X方向シフトアクチュエータ361とY方向シフトアクチュエータ357は、それぞれドライバ216aからの出力に従って駆動される。
ドライバ216aには、手振れ補正回路215の手振れ演算回路215cの出力が入力されるように接続されている。そして、ドライバ216aが手振れ補正回路215の出力に従って、X方向シフト用アクチュエータ361、Y方向シフト用アクチュエータ357を駆動制御することで、手振れ補正動作が行なわれる。
手振れ補正回路215には、入出力回路239を介してボディCPU229から出力される手振れ補正動作開始/停止制御信号が印加され、この制御信号に従って、手振れ補正の開始と停止の制御がなされる。そして手振れ補正動作の開始制御がなされたら、手振れ補正回路215はシフト機構駆動回路216のドライバ216aに制御信号を出力する。なお、本実施形態においては、防振機能として、手振れ検出用の手振れセンサ214の出力に基づいて、撮像素子211を移動させていたが、これに限らず、撮影レンズの一部を移動させて、手振れを打ち消すようにしても勿論構わない。
次に、図4及び図5を用いて塵埃除去動作を行う防塵フィルタ駆動回路220とその周辺回路について説明する。防塵フィルタ駆動回路220内に配置されたN進カウンタ41は、入出力回路239内のクロックジェネレータ55から出力されるクロックパルス(Sig1)を入力し、また入出力回路239の出力IOポートであるD_NCnt端子から出力されるカウンタ設定値Nを入力する。N進カウンタ41はクロックパルスをカウントしてカウンタ設定値Nとなるとパルス(Sig2)を出力する。このパルスSig2を入力するDフリップフロップから構成される1/2分周回路42は、パルスSig2の立ち上がり信号を入力するたびに出力(Sig3)が反転する分周回路である。
1/2分周回路42の出力端子はインバータ43の入力端子に接続され、このインバータ43の出力端子は、MOSトランジスタ(Q02)44cのゲートに接続される。MOSトランジスタ(Q02)44cのソースはトランス45の一次側の一端に接続され、ドレインは電源オン・オフ用のMOSトランジスタ(Q00)44aのドレインに接続しており、このMOSトランジスタ(Q00)44aのゲートは、入出力回路239のIOポートであるP_PwCont端子に接続され、このトランジスタのソースは接地されている。また、1/2分周回路42の出力端子はMOSトランジスタ(Q01)44bのゲートにも接続され、MOSトランジスタ(Q01)44bのソースはトランス45の一次側の他端に接続され、ドレインはMOSトランジスタ(Q02)44cのドレインに接続されている。
トランス45の一次側中間タップは、抵抗(R00)46を介して電源回路53aに接続されている。また、トランス45の二次側の一端は、圧電素子208の一端に接続され、圧電素子208の他端は接地されている。圧電素子208はトランス45による昇圧交流電圧(Sig4)を受け、超音波振動を行う。
以上のように、防塵フィルタ駆動回路220とその周辺回路は構成されている。まず、MOSトランジスタ(Q00)44aのゲートに、入出力回路239のP_PwCont端子からHレベル信号が印加されると、トランジスタ(Q00)44aはnチャネルタイプであることから、導通し、電源回路53aから電源電圧がトランス45の一次側中間タップに印加される。
この状態で、入出力回路239のクロックジェネレータ55からクロックパルス(図5のSig1参照)がN進カウンタ41に出力されると、N進カウンタ41はカウントを開始し、入出力回路239のD_NCntを介して設定された設定値Nまでカウントすると、出力端子からパルス信号Sig2を出力する(図5のSig2参照)。N進カウンタ41からのパルス信号Sig2を入力する1/2分周回路42によって、デューティ比が50%のパルス信号(図5のSig3)に変換され、このパルス信号はMOSトランジスタ(Q01)44bのゲートと、インバータ43を介してMOSトランジスタ(Q02)44cに印加される。
MOSトランジスタ(Q01)44bとMOSトランジスタ(Q02)44cは交互にオン状態となり、トランス45の一次側には中間タップを介して電源回路53aから電源電圧が印加され、トランス45の巻線数比に従って昇圧された電圧(図5のSig4)が二次側から出力され、圧電素子208に印加される。圧電素子208に印加される高圧電圧の周波数は入出力回路239のD_NCnt端子から設定される設定値Nによって変化させることができるので、圧電素子208の共振周波数となるように設定値Nを決めれば効率よく塵埃を除去することができる。共振周波数は可聴周波数より高く、例えば、超音波周波数からなる。なお、入出力回路239から防塵フィルタ駆動回路220に供給される信号は、ボディCPU229の制御によるものである。
なお、本実施形態において、塵埃除去は、防塵フィルタ207上に設けた圧電素子208を可聴周波数より高周波数の振動波を発生させることによって行っているが、振動は防塵フィルタ207以外の赤外フィルタ210や光学的ローパスフィルタ209等の光学素子に与えても良く、また撮像素子211の撮像面に設けるようにしても構わない。また、振動を利用する以外にも、撮像素子自体もしくは撮像素子の前面側に配設された光学素子に付着した塵埃を除去できるものであれば、例えば、空気ポンプ等を利用して空気流によって吹き飛ばすものや、静電気を利用して塵埃を集塵して除去するもの等、種々の方法に適宜、置き換えても勿論構わない。また、撮像素子ユニット自体を振動駆動し、その際撮像素子ユニット224に加わる加速度を利用して、塵埃を除去するようにしても構わない。
次に、本実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの動作を図6乃至図13に示すフローチャートとタイムチャートを用いて説明する。まず、カメラ本体200に電源電池が装填される等により、パワーオンリセットがなされると、初期設定を行う(#1)。初期設定では、各電子素子のポートやメモリが初期化され、また機械部品が初期位置となるようにリセット動作がなされる。続いて、パワースイッチ257の状態を検出する(#3)。検出の結果、パワースイッチ257がオフ状態の場合には、このステップ#3を繰り返し実行する待機状態となる。また、検出の結果、オフ状態からオン状態に変化した場合には、ステップ#5に進み、除塵動作1を行う。電源オフ時に交換レンズ100が離脱され、マウント開口部から防塵フィルタ207に塵埃が付着する可能性もあることから、電源オン時に除塵動作を行うようにしている。この除塵動作1では、防塵フィルタ駆動回路220が圧電素子208に駆動信号を印加し振動させて塵埃を除去する。この除塵動作1の詳細は、図9を用いて後述する。
ステップ#5の除塵動作1が終わるか、ステップ#3でパワースイッチ257がオン状態であることを検出すると、次に、1Rスイッチ、2Rスイッチ、撮影モードスイッチ、メニュースイッチ等の各種スイッチ255、除塵スイッチ256および着脱スイッチ259の状態を、スイッチ検知回路253によって検出する(#7)。続いて、スイッチ検出によって得られた撮影モードスイッチやメニュースイッチの状態に基づいて、撮影モードや画質モード等のモード変更処理を行う(#9)。次に、ステップ#7のスイッチ検出で得られた表示切換釦に連動するスイッチの状態に基づいて、スルー画表示モードであるか否かの判定を行う(#11)。判定の結果、スルー画表示モードが設定されている場合には、光学式ファインダによる被写体像観察から、背面液晶モニタ26によるスルー画表示による被写体像観察に切り替えるために、図7に示すステップ51に進むが、詳細は後述する。
ステップ#11における判定の結果、スルー画表示モードでなかった場合には、次に、除塵スイッチ256がオンであるかオフであるかの判定を行う(#13)。判定の結果、オンであった場合には、すなわち、撮影者が除塵釦を操作し、塵埃除去動作を指示した場合には、ステップ#15に進み、ステップ#5と同様に、除塵動作1を実行する。除塵動作1が終わると、ステップ#7のスイッチ検出で得た検出結果に基づいて、1Rスイッチの状態を判定する。判定の結果、1Rスイッチがオフであった場合には、ステップ#3に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップ#17において、1Rスイッチがオンであった場合、すなわち撮影者がレリーズ釦の半押しを行っていた場合には、測距とレンズ駆動量の演算を行う(#19)。測距及びレンズ駆動量演算は、測距センサ218および測距回路219からの出力に基づいて、撮影レンズを構成するレンズ101、102の焦点ズレ量を公知のTTL位相差法によって検出し、これに基づいて合焦位置に駆動するためのレンズ駆動量を演算により求める。続いて、焦点ズレ量またはレンズ駆動量に基づいて、合焦範囲内に入っているか否かの判定を行う(#21)。判定の結果、合焦範囲内に入っていない場合には、ステップ#19で求めたレンズ駆動量をレンズCPU111に送信し、レンズ駆動機構107を制御して撮影レンズを合焦位置に駆動する(#23)。合焦動作が終了すると、またはステップ#13において除塵スイッチ256がオフであった場合には、ステップ#17に進み、前述のステップを繰り返す。
ステップ#21において、判定の結果、合焦範囲に入っていた場合には、2Rスイッチの状態を検出する(#25)。2Rスイッチがオフの場合、すなわち撮影者がレリーズ釦を全押ししていない場合には、続いて1Rスイッチの状態を検出し(#27)、1Rスイッチがオンであった場合には、ステップ#25に戻り、また1Rスイッチがオフであった場合には、ステップ#3に戻り、前述のステップを繰り返す。つまり、レリーズ釦が半押し状態の場合には、ステップ#25と#27を繰り返し検出する待機状態となり、レリーズ釦から撮影者の手が離れると、ステップ#3に戻る。
ステップ#25において、検出の結果、2Rスイッチがオンとなると、撮像素子211の出力に基づいて静止画像を記録する撮像動作に移る。撮像動作に入ると、まず測光および露出量演算を行う(#29)。このステップでは、測光センサ206の出力に基づいて被写体輝度の測定を行い、ここで得た被写体輝度に基づいてシャッタ速度及び/又は絞り値を演算により求める露光量演算を行う。続いて、手振れによって被写体像がぶれることを防止するために手振れ補正機構動作を開始させる(#31)。手振れ補正機構の動作開始は、手振れ補正回路215(図3参照)に、入出回路239を介して手振れ補正動作開始信号を送信することにより行い、これによってシフト機構駆動回路216のモータ357、361が、手振れを打ち消すように、撮像素子211を駆動する。
次に、可動反射ミラー201のアップ動作を行う(#33)。可動反射ミラー201のアップ前(すなわちダウン状態)は、撮影レンズのレンズ101、102を通過した被写体光束は可動反射ミラー201によって反射され、フォーカシングスクリーン203上に結像しており、被写体像は光学ファインダによって観察することができる。この状態では、被写体光束は撮像素子211に導かれることはないが、可動反射ミラー201がアップすることにより、撮像素子211に導かれることが可能となる。続いて、シャッタ213の先幕が走行を開始し、シャッタ213が開放状態となる(#35)。これによって、撮像素子211上に被写体像が結像し、露出を開始する(#37)。
ステップ#9において設定された撮影モードに従い、設定されたシャッタ速度またはステップ#29において演算で求めたシャッタ速度に応じた露出時間が経過すると、シャッタ213の後幕を走行させ、シャッタ閉じを行う(#39)。続いて、可動反射ミラー201のダウン動作とシャッタ213のチャージ動作を行う(#41)。これで露出動作が終了するので、手振れ補正機構の動作を停止する(#43)。
本実施形態においては、ファインダ光学系による被写体像観察時における撮像動作では、画像データを取得する前後のステップ#31からステップ#43の間で、シフト機構217、シフト機構駆動回路216、手振れ補正回路215および手振れセンサ214からなる手振れ補正機構によって、カメラ本体に加えられた振れの影響を打ち消すように撮像素子211を駆動している。なお、手振れ補正機構は、ステップ#37の露出動作の前後で動作すれば良く、例えば、測光露出演算の前に開始しても良く、また後述するメディア記録の後に動作を停止しても良い。
次に、撮像素子211から画像データの読出しを行い(#45)、画像処理回路227等によって画像処理を行って(#49)、記録媒体245に静止画像の記録を行う。静止画像の記録が終わると、ステップ#3に戻り、前述のステップを繰り返す。以上のステップにより、光学ファインダによって被写体像を観察している際に、撮影者がレリーズ釦を全押しすると、撮像素子211によって得られた画像データが記録媒体245される。
ステップ#11に戻り、表示切換釦の操作によりスルー画表示モードが選択されていた場合には、図7のステップ#51に進み、ステップ#31と同様にして、手振れ補正機構動作を開始する。これによって、スルー画表示中に、手振れによって背面液晶モニタ26に表示される動画像がぶれて見苦しくなることを防止する。続いて、ステップ#29と同様にして、測光・露出量演算を行う(#53)。次に、ステップ#33と同様に、可動反射ミラー201のアップ動作を行い(#55)、アップ動作が終わると、ステップ#35と同様に、シャッタ213の開放動作を行う(#57)。これによって、可動反射ミラー201が撮影光軸から退避し、シャッタ213が開放状態となるので、撮像素子211上に被写体像が結像する。
この後、撮像素子211の駆動にあたっての電子シャッタスピードと感度の条件設定を行うために、ステップ#53で求めた測光・露光量の演算結果を用いてスルー画条件設定1のサブルーチンを実行する(#59)。このサブルーチンの実行によって背面液晶モニタ26に適切な明るさ(明度)の像を表示することができる。このサブルーチンの詳細については図11を用いて後述する。スルー画条件設定1が終了すると、スルー画表示の準備ができたので、背面液晶モニタ26に被写体像の動画によるスルー画表示を開始させる(#61)。本実施形態では、スルー画表示のフレームレートは、30fps(flame per sec)であり、フレーム間隔は33msecとなる(図13参照)。なお、スルー画表示動作の制御はこの開始指示を受けて画像処理回路227にて行われる。
続いて、ステップ#7と同様に、スイッチ検出を行い(#63)、ステップ#9と同様に、モード変更処理を行う(#65)。スイッチ検出の際に得られた表示切換スイッチの状態に基づいて、スルー画表示モードか否かの判定を行い(#67)、スルー画表示モードではなかった場合には、スルー画表示モードを解除し、光学ファインダで被写体像を表示するために、ステップ#71以下を実行する。
まず、背面液晶モニタ26でのスルー画表示を停止させ(#71)、続いて、ステップ#39と同様に、シャッタ213を閉じる(#73)。これによって撮像素子211上には、被写体像が導かれなくなる。続いて、可動反射ミラー201をダウンさせ、シャッタ213のシャッタチャージを行う(#75)。この一連の動作によって、スルー画表示は停止するので、手振れ補正機構による手振れ防止動作は必要なくなり、この手振れ補正機構の動作を停止する(#77)。手振れ補正機構の動作を停止すると、ステップ#3に戻り、前述のステップを繰り返す。
ステップ#67に戻り、判定の結果、スルー画表示モードが選択されていた場合には、次にパワースイッチ257の状態を検出する(#69)。検出の結果、オフであった場合には、電源オフのために、前述のステップ#71以下に進み、スルー画表示を解除してから、ステップ#3に戻る。
ステップ#69において、判定の結果、パワースイッチ257がオンであった場合には、除塵スイッチ256の状態を検出する(#81)。検出の結果、オンであった場合には、撮影者より除塵動作が指示されたので、除塵動作2を行う(#83)。除塵動作1は、スルー画表示がなされていない状態で除塵動作を行うものであるが、この除塵動作2はスルー画表示がなされている際に行う除塵動作であり、詳しくは図10を用いて後述する。
除塵動作2が終了、またはステップ#81において除塵スイッチ256がオフであった場合には、2Rスイッチの状態を検出する(#85)。検出の結果、オフであった場合には、スルー画条件の設定2を実行する(#87)。このスルー画条件の設定2は、液晶モニタ26におけるスルー画表示の明度を適切に保つことを目的とするサブルーチンである。ステップ#59のスルー画条件設定1はスルー画表示前であったので、測光センサ206の出力に基づいて行ったが、スルー画条件設定2では、狙いとする明度と前回撮像結果に基づく画面明度と差分から次回撮像時の電子シャッタスピードと感度を決定する。なお、ここで、明度とは、例えば、撮像素子211の各画素出力の加重平均値に対応した値である。
このように、ステップ#11において、スルー画表示モードであると判定されると、まずステップ#51において手振れ補正機構の動作を開始させ、手振れによる像ブレを防止する。このためステップ#61において背面液晶モニタ26でのスルー画表示を開始した際に、像ブレのために見苦しくなることがない。ステップ#61においてスルー画表示を開始した後は、スルー画表示モードが維持され、パワースイッチ257がオンである限りは、ステップ#63〜#69、#81〜#87を実行し、ステップ#63に戻るループを実行し続ける。この間、除塵釦が操作され除塵スイッチ256がオンとなると、除塵動作2を実行する。
ステップ#85に戻り、スルー画表示中に、2Rスイッチがオンとなると、撮像素子211の出力に基づいて静止画像を記録する撮像動作に移る。撮像動作に入ると、まず、スルー画表示の停止を行い(#91)、シャッタ213の閉じ動作(#93)と、チャージ動作を行う(#97)。シャッタ213はスルー画表示中、開放状態となっているが、露出動作に入る前に、露光時間を制御するシャッタ213を一旦閉じさせチャージを行うことにより、シャッタ213の初期化を行い、露光時間制御を可能とする。
続いて、シャッタ213のシャッタ先幕の走行を開始させシャッタを開放する(#97)。これによって撮像素子211上に被写体像が結像し、露出を開始する(#99)。ステップ#9において設定された撮影モードに従い、設定されたシャッタ速度またはステップ#53において演算で求められたシャッタ速度に応じた露出時間が経過すると、シャッタ213の後幕を走行させ、シャッタ閉じを行う(#101)。続いて、可動反射ミラー201のダウン動作とシャッタ213のチャージ動作を行う(#103)。この後、画像データの読出し(#105)、画像処理(#107)およびメディア記録(#109)を行う。これらのステップは前述のステップ#45、#47および#49と同様であるので、詳細は省略する。メディア記録が終わると、ステップ#53に戻り、スルー画表示モードで動作する。
なお、スルー画表示を行わずファインダ光学系で被写体像の表示を行う場合には、ステップ#19〜#23において自動焦点調節を行っていたが、スルー画表示の際には測距センサ218に被写体光束が導かれないために、自動焦点調節を行っていない。しかし、撮像素子211の出力から高周波成分を抽出して行う、いわゆるコントラストAF等の測距機能を搭載すれば、スルー表示モードでも自動焦点調節を行うことができる。
次に、ステップ#5および#15における除塵動作1のサブルーチンについて、図9に示すフローチャートと図12に示すタイムチャートを用いて説明する。除塵釦が操作され除塵動作1のサブルーチンに入ると、まず入出力回路239のD_NCnt端子(図4参照)に、30kHzの振動周波数に対応するデータNを設定する(#121)。続いて、入出力回路239のP_PwCont端子(図4参照)から“H”レベルを出力する(#123、図12のt1のタイミング)。P_PwCont端子を“H”レベルとすることによりトランジスタ(Q00)44aはオンとなり、防塵フィルタ駆動回路220からSig4が出力され、圧電素子208は振動を開始し、除塵動作を行う。
トランジスタ(Q00)44aをオンとさせたら、次に20msecタイマをスタートさせ(#125)、20msecが経過するのを待つ(#127)。20msecが経過すると、D_NCnt端子に、直前の振動周波数より1kHzだけ高周波となるデータNを設定し(#129)、このデータNが41kHzに対応する振動周波数となったかを判定する(#131)。判定の結果、41kHzになっていなければ、ステップ#125に戻り、前述のステップを繰り返す。すなわち、最初の20msecは30kHzで圧電素子208を振動させ、次の20msecは31kHzで振動させ、順次、1kHzごとに振動周波数の周波数をあげていく。そして41kHzと判定されると、次のステップに移行する。この結果、図12に示すように、20msec間隔で、振動周波数は30kHzから40kHzまでスイープすることになる。
これは、圧電素子208の共振点は、製品ごとに少しずつ異なり、また同じ製品でも環境温度等によっても変化するために、共振点の存在する周波数領域の中で振動周波数をスイープすることにより、共振点で振動し、効率的に塵埃を除去するためにある。なお、本実施形態においては、このようにオープンループ制御によって共振点で振動するようにしているが、フィードバック制御により共振点において振動するようにしても勿論良い。また、本実施形態ではスイープする振動周波数は、30kHzから40kHzとしているが、これは個々の装置に応じて最適な値に変更すればよい。
ステップ#131において、41kHzとなると、スイープを停止するために、入出力回路239のP_PwCont端子から“L”レベルを出力する(#133、図12のt12のタイミング)。P_PwCont端子を“L”レベルとすることによりトランジスタ(Q00)44aはオフとなり、防塵フィルタ駆動回路220からSig4の出力が停止され、圧電素子208は振動を止め、除塵動作が終了する。続いて、20msecタイマを停止させ、元のステップに戻る。なお、タイマの計時時間は20msecに限らず、適宜、変更しても良い。
本実施形態においては、ステップ#141からステップ#163によって、30kHzから40kHzの振動周波数でスイープし、40kHzの振動周波数で除塵動作が終わると、元のフローに戻っている。このため、通常状態では、スイープが中断することはないが、何らかの理由により中断した場合には、D_NCntに設定されているデータNに基づいて、スイープを再開すれば良い。
次に、ステップ#83における除塵動作2のサブルーチンについて、図10に示すフローチャートと図13に示すタイムチャートを用いて説明する。除塵スイッチ256がオンとなり(図13のt21のタイミング)、除塵動作2のサブルーチンに入ると、ステップ#121と同様に、入出力回路239のD_NCntに30kHzに相当するデータNを設定する(#141)。続いて、スルー画表示のために行っている撮像素子211の撮像動作が完了したかを判定する(#143)。判定の結果、撮像が完了すると(図13のt22のタイミング)、入出力回路239から手振れ補正回路215に手振れ補正動作停止制御信号を送り、手振れ補正機構動作の中断を行う(#145、図13のt23のタイミング)。この後、フローチャートには記載されていないが、所定時間経過すると、20msecタイマをスタートさせる(#147)。これと同時に、入出力回路239のP_PwCont端子を“H”レベルに設定して、トランジスタ(Q00)44aをオンにする(#149、図13のt24のタイミング)。これによって、圧電素子208は振動を開始し、塵埃除去動作を行う。
塵埃除去動作を開始後、タイマによる計時動作によって、20msecが経過したかを判定し(#151)、20msecが経過すると(図13のt25のタイミング)、入出力回路239のP_PwCont端子を“L”レベルに設定して、トランジスタ(Q00)44aをオフにする(#153、図13のt24のタイミング)。これによって、圧電素子208は振動を停止し、塵埃除去動作を中断する。また、P_PwCont端子を“L”レベルに設定すると共に、20msecタイマの計時動作をストップする(#155)。
次に、手振れ補正回路215に手振れ補正動作開始制御信号を送り、手振れ補正機構の動作を再開させる(#157、図13のt26のタイミング)。この後、所定時間経過するのを待ち(#159)、所定時間経過すると、入出力回路239のD_NCntに直前に設定されていたデータNに1kHz高周波に対応するデータNを設定する(#161)。そして、この設定されたデータNが41kHzに対応するデータかを判定する(#163)。判定の結果、41kHzに達していない場合には、ステップ#143に戻り、前述のステップを繰り返す。一方、データNが41kHzに達した場合には、元のフローに戻る。
なお、ステップ#159において所定時間経過するのを待つのは、次のような理由である。手振れ補正機構の動作を再開させるタイミングt26は、その直前の撮像動作の完了のタイミングt27よりも遅いタイミングの場合には問題ないが、撮像動作によっては、t26のタイミングがt27のタイミングより早いタイミングとなる場合もある。そこで、本実施形態では、ステップ#159において所定時間待つことにより、t28における撮像完了のタイミングで次の手振れ補正機構の動作の中断(#145)を確実に行えるようにしている。
このように、本実施形態の除塵動作2では、ステップ#145において手振れ補正機構の動作を中断させてから、ステップ#149において除塵動作を開始している。また、ステップ#153において除塵動作を停止させてから、ステップ#157において手振れ補正機構の動作を再開させている。このため、除塵動作と防振動作が同時、行われることがなく、消費電流が増大し、カメラ動作が不安定になるおそれが少なくなる。また、除塵動作の際に発生するノイズによって防振動作に悪影響を与えるおそれも少なくなる。
また、除塵動作1と同様に、除塵動作2でも、圧電素子208の共振点は30kHzから40kHzまで振動周波数をスイープさせることにより、検出している。このようなオープン制御からフィードバック制御に変更することもできる。また、本実施形態ではスイープする振動周波数は、30kHzから40kHzとしているが、これは個々の装置に応じて最適な値に変更すればよい。また、20msecに亘って除塵動作を行い、その間防振動作を停止しているが、撮像を行っていない期間は除塵動作を行い、撮像を行っている期間は防振動作を行うように、除塵時間を変更しても良い。この場合には、撮像を行っている期間は防振動作が作動するので、手振れの影響のない画像を表示することができる。
次に、「スルー画条件の設定1」と「スルー画条件設定2」について図11を用いて説明する。このサブルーチンは前述したように、背面液晶モニタ26に被写体画像を表示する際の画像明度の調整を行うためのものである。まず、スルー画条件設定1のサブルーチンに入ると、ステップ#201において、測光センサ206の出力BVsに基づいて次回撮像時の電子シャッタスピードTV1と感度SV1の決定を行う。スルー画表示時における絞り値は開放絞りであるので、この絞り値をAVsとすると、
AVs+TV1=BVs+SV1
の関係があり、
BVs−AVs=TV1−SV1
となる。
この式の左辺は既知の値であるので、左辺の値からTV1とSV1を適宜、プログラムラインやテーブルに従って求めればよい。この後、決定された電子シャッタスピードTV1と感度SV1をそれぞれのレジスタに記憶・設定する(#207)。撮像素子駆動回路223は、ここで設定・記憶されたTV1とSV1に基づいて撮像素子211の駆動制御を行い、光電変換信号の読み出しを行う。ステップ#207にてTV1およびSV1の設定が終了すると元のフローに戻る。
次に、「スルー画条件設定2」を説明する。設定2のサブルーチンに入ると、まず、狙いの画像明度(所定値)と前回撮像時の画像明度との差ΔEVを算出する(#203)。続いて、画像明度が一定となるように、次回撮像時の電子シャッタスピードTV1と感度SV1を決定する(#205)。この決定にあたっては、次の要素から求める。
・開放絞り値AV0
・前回撮像時の電子シャッタスピードTV0
・前回撮像時の感度SV0
・狙いの画像明度と前回撮像時の画像明度との差ΔEV
まず、露出条件の基本式として
AV0+TV0=BV0+SV0
である。
ここで、BV0は前回の輝度であるが、真の値は分からず、上記基本式では仮の値としている。真の輝度値BV0は、狙いとの差、即ち、ΔEVだけ外れていることから、
BV0=AV0+TV0−SV0+ΔEV
=AV1+TV1−SV1
となり、この関係式からTV1とSV1を求める。ここで、差ΔEVは、例えば、撮像素子の各画素の出力の加重平均と狙いとする値との差から求めればよい。このステップ#205を終了すると、前述したステップ#207に進み、このステップを実行した後、元のフローに戻る。
以上のように本発明の第1実施形態のおいては、光学式ファインダで被写体像を観察する場合に、除塵釦が操作された場合には、図12に示すように、除塵動作を連続的に実行しており、このときには手振れ補正機構は動作しない。一方、スルー画表示中に除塵釦が操作された場合には、図13に示すように、手振れアクチュエータを動作させる防振動作中は、P_PwCont端子を“L”レベルに設定して除塵動作を行わないようにしている。すなわち、防振動作と除塵動作を時分割で交互に行うようにし、一時的に消費電力が増加してカメラ動作が不安定となることを防止すると共に、除塵動作の際に発生するノイズによって防振動作が悪影響を受けることを防止している。
また、本実施形態では、除塵動作と防振動作を時分割で行っているが、フレームレート程度で時分割であることから、ユーザは時分割で切り替えていることは分からず、同時に除塵動作と防振動作を行っているように見え、非常に使い勝手がよい。また、除塵動作と防振動作は、フレームレートに同期して行っているので、撮像中に除塵や防振の切り換わり、見苦しくなることがない。
なお、本実施形態においては、除塵動作は除塵釦が操作されると、30kHzから40kHzで振動周波数をスイープし終わると、除塵動作を一旦終了しているが、これに限らず、除塵釦が操作されている間は、振動周波数のスイープを繰り返すようにしても良い。
次に、本発明の第2実施形態を、図14および図15を用いて説明する。第1実施形態においては、スルー画表示動作中に、除塵釦が操作されても、撮像のフレームレートを変更することはなかったが、第2実施形態においては、除塵釦が操作され除塵動作を行う場合には、撮像のフレームレートを変更するようにしている。
第1実施形態を示す図13において、タイミングt27で読み出された画像データは手振れ補正機構が不作動の状態で撮像されており、一方、タイミングt28で読み出された画像データは手振れ補正機構が動作している状態で撮像されている。このためスルー画表示で1フレームおきに手振れ補正機構が動作した画像と不作動の画像が表示され、見苦しくなるおそれがある。そこで、第2実施形態においては、フレームレートや撮像のタイミング等を変更して、手振れ補正機構が動作している状態で撮像した画像データをスルー画表示している。
第2実施形態の構成は、図10における除塵動作2のサブルーチンを図14に示す除塵動作2のサブルーチンに変更し、これに伴い図13に示すタイミングチャートを図15に示すタイミングチャートに変更する以外は、第1実施形態と同様であるので、相違点のみを説明する。
スルー画表示中に除塵釦が操作され、除塵動作2のサブルーチンに入ると、まず、ステップ#121と同様に、入出力回路239のD_NCnt端子に30kHzに相当するデータNを設定する(#171)。続いて、フレームレートを30fpsから15fpsに変更する(#173)。これによって、撮像間隔は33msecから66msecに変更され、背面液晶モニタ26に表示されるスルー画も30fpsから15fpsとなり、フレーム更新の周期が2倍となる。
次に、撮像素子211による撮像が完了したか否かの判定を行うステップ#175に進むが、このステップからステップ#193までは、第1実施形態におけるステップ#143からステップ#157、およびステップ#161、#163と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、第1実施形態においては、ステップ#159において所定時間経過するのを待った。しかし、第2実施形態においては、撮像素子211の撮像タイミングを変更し、防振動作が行われている間に、撮像するようにしているので、特に所定時間待つ必要がない。
ステップ#193において、データNに対応する振動周波数が41kHzとなると、次に、撮像素子のフレームレートの設定を15fpsから30fpsに戻し(#195)、元のフローに戻る。
本発明の第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、手振れ補正機構の動作を中断させてから(#177)、除塵動作を行い(#181〜#185)、その後、手振れ補正動作を再開している(#189)。このため、防振動作と防塵動作を同時に行うことがなく、カメラの動作が安定し、また防塵動作によって発生するノイズによって防振動作が悪影響を受けることがない。
さらに、第2実施形態の除塵動作2においては、撮像素子211の撮像のタイミングを変更している。移動速度の速い被写体に対してはフレームレートが遅くなるために追従性が悪くなるおそれがあるが、手振れ補正のなされた画像で表示することができるというメリットがある。なお、移動速度の速い被写体を撮影する撮影モード、例えば、スポーツモードが選択されている場合には、フレームレートはそのままにし、静止している被写体を撮影する撮影モード、例えば、風景モードやポートレートモードが選択された場合には、第2実施形態のようにフレームレートを遅くするように自動的に切り替えるようにしても良い。また、メニューモードで、フレームレートを選択するようにしても勿論構わない。
なお、第1及び第2実施形態において、除塵動作はパワーオンリセット時と除塵釦が操作されたときのみ実行していたが、これに限らず、例えば、レリーズ釦が半押しされ撮影準備動作に入るときや、撮影動作が終了した時点等に除塵動作を行うカメラにおいて、スルー画表示と共に手振れ補正動作を行っている場合には、第1または第2実施形態と同様に、手振れ補正動作と除塵動作を時分割で行うようにしても良い。
また、手振れ補正停止指示を出力してから、除塵開始指示を出力するようにしていたが、除塵動作の開始にあたって、消費電力が急激に増加しなければ、これとは逆の順に指示を出力するようにしても構わない。さらに、本実施形態においては、スルー画表示となると、併せて手振れ補正動作も開始していたが、スルー画表示に切り替えに連動して手振れ補正動作を開始せずに、別途、防振釦等により防振動作の指示がなされてから、防振動作を開始するようにしても良い。
また、本発明の第1及び第2実施形態においては、撮像素子としては撮像素子211のみを備えたデジタル一眼レフカメラであったが、これに限らず、複数の撮像素子を備え、これらの撮像素子の出力を切り替えてスルー画表示するカメラにも、本発明を適用することができる。
本発明の実施形態の説明にあたっては、デジタル一眼レフカメラを例に挙げたが、これに限らず、防振機能とノイズリダクション機能を有すると共に、撮像素子を有し、この撮像素子の出力に基づいてスルー画を表示することのできるデジタルカメラや電子撮像装置であれば適用できることは勿論である。
本発明の第1実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの全体構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における撮像素子ユニットおよびシフト機構の構成を示す図であって、(A)は外観斜視図であり、(B)はA−A断面図である。 本発明の第1実施形態における手振れセンサ、手振れ補正回路およびシフト機構駆動回路の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における防塵フィルタ駆動回路とその周辺回路の回路構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態における防塵フィルタ駆動回路とその周辺回路の動作を説明するための図4中の各部における信号波形を表すタイムチャート図である。 本発明の第1実施形態におけるパワーオンリセットのフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるパワーオンリセットのフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるパワーオンリセットのフローチャートである。 本発明の第1実施形態における除塵動作1のフローチャートである。 本発明の第1実施形態における除塵動作2のフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるスルー画条件の設定1とスルー画条件の設定2のフローチャートである。 本発明の第1実施形態における除塵動作1の実行時のタイムチャートである。 本発明の第1実施形態における除塵動作2の実行時のタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における除塵動作2のフローチャートである。 本発明の第2実施形態における除塵動作2の実行時のタイムチャートである。
符号の説明
26 背面液晶モニタ
201 可動反射ミラー
207 防塵フィルタ
208 圧電素子
209 光学的ローパスフィルタ
210 赤外カットフィルタ
211 撮像素子
212 測光処理回路
213 シャッタ
214 手振れセンサ
215 手振れ補正回路
216 シフト機構駆動回路
217 シフト機構
220 防塵フィルタ駆動回路
223 撮像素子駆動回路
224 撮像素子ユニット
227 画像処理回路
229 ボディCPU
256 除塵スイッチ
350 第1基板
351 第2基板
353 第1スライダ
355 第2スライダ
357 Y方向シフト用アクチュエータ(モータ)
361 X方向シフト用アクチュエータ(モータ)

Claims (12)

  1. 撮影レンズを通過した被写体光束を受けて、被写体像信号を出力する撮像手段と、
    この撮像手段の出力に基づいて被写体の動画像を表示する表示手段と、
    手振れ状態を検出して手振れ信号を出力する手振れ検出手段と、
    上記手振れ信号に応じて、手振れを打ち消すように上記撮像手段を撮像光軸に直交する平面内で移動させる手振れ補正手段と、
    上記撮像手段の撮像面の前側に配置された防塵フィルタと、
    この防塵フィルタに付着した塵埃を除去するために上記防塵フィルタを振動させる加振手段と、
    を具備し、
    上記手振れ補正手段による手振れ補正動作と上記表示手段による動画表示動作を行っている状態で上記加振手段によって上記防塵フィルタを振動させる際には、上記手振れ補正手段による手振れ補正動作と、上記加振手段による上記防塵フィルタの振動動作を交互に行うことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 上記手振れ補正動作と上記防塵フィルタの振動動作は、上記撮像手段の読出しのフレームレートに応じて交互に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 上記加振手段が上記振動動作を行う際には、上記撮像手段は読出しのフレームレートを変更することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  4. 上記フレームレートの変更は通常の読出しより遅くすることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
  5. 上記加振手段による上記防塵フィルタの振動動作にあたって、所定振動周波数からスイープを行い、中断された場合には、中断解除後にスイープを再開することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  6. 撮影レンズを通過した被写体光束を受けて、被写体像信号を出力する撮像手段と、
    この撮像手段の撮像面またはその前側に配置された光学素子に付着した塵埃を除去する塵埃除去手段と、
    上記撮像手段の出力に基づいて被写体の動画像を表示する表示手段と、
    手振れ状態を検出して手振れ信号を出力する手振れ検出手段と、
    上記手振れ信号に応じて、手振れを打ち消す防振動作を行う手振れ補正手段と、
    上記表示手段で動画表示中に上記塵埃除去手段によって上記塵埃の除去動作を行う際には、上記手振れ補正手段による防振動作と上記塵埃除去手段による除塵動作を時分割で実行する制御手段と、
    を具備することを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 上記防振動作と上記除塵動作は、上記撮像手段の画像信号の読出しのフレームレートに応じて、交互に切り替えることを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
  8. 上記除塵動作を開始すると、上記撮像手段の画像信号の読出しのフレームレートを変更することを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
  9. 上記塵埃除去手段は、上記撮像面または上記光学素子を振動させ、または空気流によって塵埃を吹き払い、または静電気によって集塵し、または加速度によって塵埃を払い落とすことを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
  10. 上記手振れ補正手段は、上記撮像素子もしくは上記撮影レンズを、上記手振れ状態を打ち消すように移動させることを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
  11. 上記手振れ補正手段は、上記表示手段による上記動画像の表示開始、または上記表示手段による上記動画像の表示中に指示がなされた際に、上記防振動作を開始することを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
  12. 上記塵埃除去手段による上記除塵動作は、上記除塵動作を指示する手動操作部材の操作時、パワーオンリセット時、撮影動作準備時、撮影動作時、または交換レンズの装着時のいずれかに動作を開始することを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
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