JP2008097796A - 光ディスクおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ディスクにID情報を含むICを搭載することにより、光ディスクに記録されたコンテンツを検索可能で、さらに、光ディスクドライブにディスクを挿入しない状態でも記録されたコンテンツを検索可能な光ディスクおよびリモコン装置を提供する。
【解決手段】光ディスクに,アンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDを備える。
【選択図】図5
【解決手段】光ディスクに,アンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDを備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、光ディスクとその製造方法に関する。
近年、ID情報の重要性は増している。ID情報を含んだICを様々な商品に内蔵する実験も試みられている。今後この応用は進むと期待されている(例えば、特許文献1)。
可搬型光ディスクは、その可搬性によりコンテンツを記録した後、その所在が分散するのが一般的である。このため、可搬性光ディスクには、一旦記録されたコンテンツを検索する方法が要求されている。
可搬型光ディスクにID情報を含むICを設けた光ディスクを物理的に探索する方法が提案されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の提案では、光ディスクの内周部に送受信アンテナ(231)を設け、ID情報を持つ送受信IC(230)と接続したICモジュール(201)を形成し、光ディスクの基板に埋め込む。このように光ディスクにID情報を含むICを搭載し、所定のリモコン装置と協働させることにより、光ディスクに記録されたコンテンツを検索することを可能にしている。しかし、たとえば光ディスクがスタックされた状態では、リモコンにて、いずれかの光ディスクの内容を確認することができるが、目的のディスクを物理的に検索することができないでいた。
この他、本願発明に関連して光ディスク製造に関する技術を開示するものとして、特許文献3〜9の各文献が挙げられる。
この他、本願発明に関連して光ディスク製造に関する技術を開示するものとして、特許文献3〜9の各文献が挙げられる。
したがって、本発明は、光ディスクにID情報を含むICを搭載することにより、光ディスクに記録されたコンテンツを検索することを可能にし、さらに、光ディスクドライブにディスクを挿入することなく、たとえば、スピンドルケースにディスクをスタックしたままの状態で、記録されたコンテンツを検索することを可能とする、光ディスクおよびリモコン装置を提供することを目的とする。
本発明では、光ディスクの内周部に送信アンテナと受信アンテナとを設け、これらのアンテナにその光ディスクのID情報を記憶した送受信ICを接続し、さらにLED(Light Emitting Diode)を配置した。内周部にLEDを設けることで、記録層や、反射層で反射したLEDの光がポリカーボネート基板内を伝導し、外周部エッジ部に伝わりわずかに発光する。
この光ディスクにより、リモコン装置から無線で各光ディスクのID情報を検索でき、たとえば、スピンドルケースにディスクをスタックしたままの状態で検索する場合、ディスクに配置されたLEDが発光し、ディスクの特定と、記録されたコンテンツを検索することを可能となる。
即ち本発明は、下記(1)〜(15)の技術的特徴を有する光ディスク、光ディスクの製造方法、および光ディスクの記録再生方法である。
(1):記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層と、アンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、前記無線電波の送信または受信に対応して発光する発光素子とを備えたことを特徴とする光ディスクである。
(1):記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層と、アンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、前記無線電波の送信または受信に対応して発光する発光素子とを備えたことを特徴とする光ディスクである。
(2):前記発光素子はLEDであることを特徴とする上記(1)に記載の光ディスクである。
(3):前記アンテナと前記ICと前記LEDは、前記光ディスクの内周部に設けられており、前記情報層は、前記光ディスクの外周部に設けられていることを特徴とする上記(2)に記載の光ディスクである。
(4):前記LEDは、前記光ディスクの内周部に円周方向に沿って設けられていることを特徴とする上記(2)に記載の光ディスクである。
(5):埋込穴を有するディスク形状の第1の基板を備え、前記発光素子が前記基板の前記埋込穴に埋め込まれていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の光ディスクである。
(6):埋込穴を有するディスク形状の第1の基板と、ICが取り付けられた配線基板とを備え、前記配線基板が前記第1の基板の前記埋込穴に埋め込まれていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の光ディスクである。
(7):前記第1の基板に対向するディスク形状の第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる接着層とをさらに備えたことを特徴とする上記(5)または(6)に記載の光ディスクである。
(8):上記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、前記発光素子の発光により、光ディスクの外周部エッジ端面が発光することを特徴とする光ディスクである。
(9):前記ICは、前記無線電波を受信する受信部と、前記光ディスクを識別するためのID情報を記憶するID情報記憶部と、前記受信部から出力される信号に応答して、前記ID情報を含む信号を発生する信号発生部と、前記信号を送信する送信部とを含むことを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の光ディスクである。
(10):前記アンテナは、前記光ディスクの外周部から内周部に向かうに従って半径が小さくなるうず巻き状のアンテナ配線を有しており、前記アンテナ配線には、前記アンテナ配線の半径が変化する複数の折れ曲がり部が設けられていることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の光ディスクである。
(11):情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層をさらに備え、前記情報層は金属反射膜を含み、前記金属反射膜の厚さおよび組成と前記アンテナの少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、前記金属反射膜と前記アンテナとが形成されていることを特徴とする上記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の光ディスクである。
(12):上記(1)〜(11)いずれか1項に記載の光ディスクにおいて、前記発光素子とICがLED付送受信ICであることを特徴とする光ディスクである。
(13):記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層を形成する工程と、
アンテナ及び前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと共に、前記無線電波の送信または受信に対応して発光する発光素子を組み込む工程とを備えたことを特徴とする光ディスクの製造方法である。
アンテナ及び前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと共に、前記無線電波の送信または受信に対応して発光する発光素子を組み込む工程とを備えたことを特徴とする光ディスクの製造方法である。
(14):上記(1)〜(12)いずれか1項に記載の光ディスクにおいて、前記ICの情報を、光ディスクを非回転状態で記録または再生することを特徴とする光ディスクの記録再生方法である。
本発明によれば、ディスクにID情報をもつ無線送受信ICと発光素子をとりつけることにより、各ディスクの特定とID管理が可能となる。また、本発明の製造方法により、ディスクに、ID情報をもつ無線送受信ICとLEDをとりつけた光ディスクの製造が容易になる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下では、本発明をディスク形状の記録媒体に適用した場合の実施の形態を説明する。
(光ディスクの構成)
図1は、本発明の実施の形態の光ディスク1の構成の一例を示す(上面図)。光ディスク1の内周部には、送信アンテナ2と受信アンテナ3とが設けられている。送信アンテナ2、受信アンテナ3は、光ディスク1の円周方向に沿って形成されている。この例では、送信アンテナ2と受信アンテナ3とは、いずれも、ダイポール形アンテナである。
図1は、本発明の実施の形態の光ディスク1の構成の一例を示す(上面図)。光ディスク1の内周部には、送信アンテナ2と受信アンテナ3とが設けられている。送信アンテナ2、受信アンテナ3は、光ディスク1の円周方向に沿って形成されている。この例では、送信アンテナ2と受信アンテナ3とは、いずれも、ダイポール形アンテナである。
光ディスク1の内周部には、さらに送信アンテナ2と受信アンテナ3とに接続された送受信IC部および発光素子としてLEDを含み構成されたLED付き送受信IC4が設けられている。このLED付き送受信IC4は、受信アンテナ3を介して無線電波を受信し、送信アンテナ2を介して無線電波を送信する。この例では、LED付き送受信IC4はチップ上に形成されている。また、発光素子としては電気を流すことにより発光すればよく、材料は有機材料、半導体材料などを適宜選択できる。
光ディスク1の中心部には、光ディスク1を回転させる回転部に装着するための穴5が設けられている。光ディスク1の外周部には、情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層6が設けられている。情報層6は、基板7と透明層8との間に形成されている。基板7と情報層6との間に接着層9が形成されている。光ディスクの内周部には、アンテナを介して無線電波を送受信するICと、無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDとが組み込まれている。
図2の(a)は、図1に示される送信アンテナ2、受信アンテナ3の付近を拡大して示す図である。送信アンテナ2は、送信アンテナ部2a、2bを有している。受信アンテナ3は、受信アンテナ部3a、3bを有している。送信アンテナ部2a、2bと受信アンテナ部3a、3bとは90°方向をずらして配置されている。
図2の(b)は、図1に示されるLED付き送受信IC4の付近を拡大して示す上面図である。受信アンテナ部3a、3bは、中継基板11を介してLED付き送受信IC4に接続されている。送信アンテナ部2a、2bは、配線10a、10bと中継基板11とを介してLED付き送受信IC4に接続されている。無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDが光ディスクの内周部に円周方向に沿って組み込まれている。配線10aは送信アンテナ部2aを延長するためのものであり、配線10bは送信アンテナ部2bを延長するためのものである。配線10a、10bは互いに平行である。
図2の(a)のB−B’断面図に示されるように、中継基板11が配置される基板7の部分は、厚さdだけ掘り下げられている。厚さdは、光ディスク1を記録再生装置に装着した際にLED付き送受信IC4が記録再生装置と接触しないように設計される。ここで、記録再生装置とは、光ディスク1に情報を記録する記録動作および光ディスク1に記録された情報を再生する再生動作のうちの少なくとも一方を行う装置をいう。
ダイポール形アンテナの送信アンテナ部2a、2b(もしくは受信アンテナ部3a、3b)の長さをLとし、波長をλとすると、L=λ/4、λ=300/fであるから、2.4GHzの周波数に対して、λ=125mm、L=31.3mmとなる。このため、直径120mmの標準の光ディスクの内周部に送信アンテナ2と受信アンテナ3とを設けることができる。
図3は、本発明の実施の形態の光ディスク1の構成の他の一例を示す。この例では、ダイポール形アンテナの代わりに、ループ型のアンテナが用いられている。光ディスク1の内周部には、送信アンテナ2と受信アンテナ3とが設けられている。送信アンテナ2、受信アンテナ3は、光ディスク1の円周方向に沿って形成されている。この例では、送信アンテナ2と受信アンテナ3とは、いずれも、ループ型のアンテナであり、受信アンテナ3は、送信アンテナ2の外周側に配置されている。光ディスク1の内周部には、送信アンテナ2と受信アンテナ3とに接続され、無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDが組み込まれたLED付き送受信IC4(図4参照)がさらに設けられている。送受信IC4は、受信アンテナ3を介して無線電波を受信し、送信アンテナ2を介して無線電波を送信する。
図4は、図3に示されるAの部分を拡大した図である。送信アンテナ2の端子2a、2bと受信アンテナ3の端子3a、3bとが中継基板11を介して送受信IC4に接続されている。LEDは、前記光ディスクの内周部に円周方向に沿って設けられている。ループ型のアンテナの円周の長さをLとし、波長をλとすると、L=λとなるようにアンテナを設置する。λ=300/fであるから、L=125mmとなる。アンテナの膜厚は、経験則から周波数をfGHzとすると、2/√fμmとなる。従ってf=2.45GHzの場合、アンテナの膜厚は1.5μm以上あればよいことがわかる。
このように、光ディスク1の円周方向に沿って形成されたアンテナと、そのアンテナを介して無線電波を送受信するLED付き送受信IC4とを含む光ディスク1は、本発明の範囲内である。なお、光ディスク1に形成されるアンテナは、上述した2種類のアンテナ(ダイポール形アンテナ、ループ型アンテナ)に限定されない。
また、図16に示すように、ディスク内周部にLED114を円状に配置することもできる。これにより、より明確にLEDの発光の様子がディスク外周部基盤エッジに伝わり、例えばディスクをスタックした状態でも目的のディスクを検出することができる。
また、図16に示すように、ディスク内周部にLED114を円状に配置することもできる。これにより、より明確にLEDの発光の様子がディスク外周部基盤エッジに伝わり、例えばディスクをスタックした状態でも目的のディスクを検出することができる。
(リモコンによるID取得方法)
図5は、光ディスク1、リモコン15、記録再生装置35および表示部100の外観を示す。図6は、光ディスク1、リモコン15および記録再生装置35の構成の一例を示す。
リモコン15のビューボタン16が押されると、送信部17と送信アンテナ18から光ディスク1に矢印19aに示すように特定の周波数(例えば2.45GHz)を有する電波が照射される。この電波は光ディスク1の受信アンテナ3で受信され、受信回路20の検波部21で検波され、電力22と信号とが得られる。電力22は信号発生部23に送られ、コンデンサ等の電力蓄積部24に一旦蓄積される。この微弱な電力を利用して、ID番号記憶部26の中のID25が読み出され、ID番号発生部27と変調部28とによりID番号を含む変調信号が生成される。この電力はまた後述するようにLEDを発光させる。変調信号は時間調整部29によって時定数30に応じた時間だけ遅延される。時定数30は、送受信IC4ごとに互いに異なるように送受信IC4の製作時に予め設定されている。
図5は、光ディスク1、リモコン15、記録再生装置35および表示部100の外観を示す。図6は、光ディスク1、リモコン15および記録再生装置35の構成の一例を示す。
リモコン15のビューボタン16が押されると、送信部17と送信アンテナ18から光ディスク1に矢印19aに示すように特定の周波数(例えば2.45GHz)を有する電波が照射される。この電波は光ディスク1の受信アンテナ3で受信され、受信回路20の検波部21で検波され、電力22と信号とが得られる。電力22は信号発生部23に送られ、コンデンサ等の電力蓄積部24に一旦蓄積される。この微弱な電力を利用して、ID番号記憶部26の中のID25が読み出され、ID番号発生部27と変調部28とによりID番号を含む変調信号が生成される。この電力はまた後述するようにLEDを発光させる。変調信号は時間調整部29によって時定数30に応じた時間だけ遅延される。時定数30は、送受信IC4ごとに互いに異なるように送受信IC4の製作時に予め設定されている。
ID25は、光ディスク1を識別するための固有の情報である。ID25はID情報とも呼ばれる。ID25は番号に限定されない(英数字、記号などの組み合わせであってもよい)。ID25の文字列の特定位置の一部をグループ分けのために用いて同一グループのものについては共通にしておく等の運用も考えられる。信号発生部23は、受信回路(受信部)20から出力される信号に応答してID情報を含む信号を発生する。
図7は、リモコン15から受信した受信信号、その受信信号に対する複数の光ディスク1(#1〜#4)からの応答信号およびリモコン15によって検出される検出信号の波形の一例を示す。光ディスク#1、#2、#3、#4では、リモコン15からの受信信号に対する応答時間がt1、t2、t3、t4とそれぞれ異なっている。これは、光ディスク#1〜#4にそれぞれ装着された送受信IC4内の時定数30がそれぞれ異なっているからである。このため、光ディスク#1〜#4からの応答信号の波形は、図7に示されるようにそれぞれ異なっている。
リモコン15によって検出される検出信号の波形は、図7に示されるようになる。光ディスク#1〜#4からの応答信号が時間的に分離されるため、リモコン15からの電波が到達可能な範囲内に複数の光ディスク1が存在する場合でも、リモコン15は、複数の光ディスク1から送信された信号を時間的に分離して検出することができる。これにより、複数の光ディスク1からの応答信号が衝突することを防止することができる。
リモコン15では、時間分離手段32(図6)によって複数の光ディスク1からの応答信号が時間的に分離される。これにより、各光ディスク1のIDを安定して特定することができる。なお、LED付き送受信IC4ごとに互いに異なるように時定数30を予め設定しておく代わりに、時定数をランダムに発生させる乱数発生部34を設けることによっても同様の効果が得られる。
図8は、リモコン15から受信した受信信号、その受信信号に対する複数の光ディスク1(#1〜#4)からの応答信号およびリモコン15によって検出される検出信号の波形の他の一例を示す。
光ディスク#1、#2、#3、#4では、リモコン15からの受信信号(例えば、特定の中心周波数を有する励起信号)に対する応答信号の中心周波数のずれ量がf1、f2、f3、f4とそれぞれ異なっている。これは、光ディスク#1〜#4にそれぞれ装着された送受信IC4内の周波数設定部31によって設定される周波数がそれぞれ異なっているからである。このため、光ディスク#1〜#4からの応答信号の波形は、図8に示されるようにそれぞれ異なっている。
リモコン15によって検出される検出信号の波形は、図8に示されるようになる。光ディスク#1〜#4からの応答信号が周波数で分離されるため、リモコン15からの電波が到達可能な範囲内に複数の光ディスク1が存在する場合でも、リモコン15は、複数の光ディスク1から送信された信号を周波数で分離して検出することができる。これにより、複数の光ディスク1からの応答信号が衝突することを防止することができる。
リモコン15では、周波数分離手段33(図6)によって複数の光ディスク1からの応答信号が周波数で分離される。これにより、各光ディスク1のIDを同じ時間帯でも安定して特定することができる。
なお、図7および図8に示される例において、受信信号に対して応答する光ディスク1の数は4に限定されない。受信信号に対してn個の光ディスク1が応答するようにしてもよい。ここで、nは1以上の任意の整数である。
また、図6に示される例では、時間調整部29および周波数設定部31の両方が信号発生部23に含まれている。このことは、複数の光ディスク1からの応答信号を時間的に分離することができるとともに周波数でも分離することができる点で好ましい。しかし、時間調整部29および周波数設定部31の一方のみが信号発生部23に含まれるようにしてもよい。この場合には、時間分離手段32および周波数分離手段33の一方のみがリモコン15の受信部に含まれるようにすればよい。
また、図6に示される例では、時間調整部29および周波数設定部31の両方が信号発生部23に含まれている。このことは、複数の光ディスク1からの応答信号を時間的に分離することができるとともに周波数でも分離することができる点で好ましい。しかし、時間調整部29および周波数設定部31の一方のみが信号発生部23に含まれるようにしてもよい。この場合には、時間分離手段32および周波数分離手段33の一方のみがリモコン15の受信部に含まれるようにすればよい。
図9は、ディスク情報ファイル53のデータ構造の一例を示す。ディスク情報ファイル53では、ID情報37に対してディスク管理番号57が割り当てられている。これは、ID情報37が100ビット以上のデータ(例えば、128ビットのデータ)であるため、ID情報37よりデータ量の少ない仮想的なIDであるディスク管理番号57(例えば、”04”)を用いることにより、少ないデータ量でIDを管理することを可能にするためである。
ディスク情報ファイル53は、IDごとに、ディスク物理属性情報54とディスク論理情報55とを含む。ディスク物理属性情報54には、そのディスクの総記憶容量58、そのディスクの残容量59、そのディスクの種類60(再記録可能か1回記録型かROMかなど)、そのディスクの層数61(1層か2層かなど)などを示すデータが記録されている。ディスク論理情報55には、そのディスクに記録された番組に関する情報(番組情報70)が記録されている。番組情報70には、番組の属性データやコンテンツに関する情報やコンテンツのサムネイルなどが記録されている。
図10は、ディスク論理情報55の中の番組情報70の一例として、番組情報70a、70bを示す。番組情報70aは、番組1の番組情報を示す。番組情報70aは、番組ID71と属性データ72とコンテンツデータ86とを含む。属性データ72は、開始アドレス73、終了アドレス74と、総記録時間75と、この番組の後につながる番組のID(リンク先番組ID)76と、記録の開始と終了の日時(記録日時)77と、記録したソース又はTVチャンネル番号78と、番組タイトル79と、番組の内容属性情報80(番組のジャンル81、番組に登場した人物の人名82、地域83、番組内容84)とを含む。また、Webにリンクした番組の場合には、属性データ72は、リンク先のWebのアドレス(URL)85をさらに含む。
コンテンツデータ86は、静止画87(例えば、番組1の最初の画面のJPEGなどの静止画)と、最初の数秒間の動画データ88(MPEG4などの低解像度動画89、MPEG2などの高速レートの高解像度動画90などの代表画面(サムネイル(thumbnail))とを含む。コンテンツデータ86は、サムネイルを集めたサムネイルデータ91を含んでいてもよい。
図11、図12のフローチャートを参照して、IDを入手しそのIDを用いて該当するディスクの属性情報やコンテンツのサムネイルを表示させる方法を説明する。ステップ95aにおいて、記録再生装置35はリモコン15から送られてくるID情報の入手を待つ。ステップ95bにおいて、記録再生装置35が現在入手しているID情報と異なる新しいID情報を入手すると、ステップ95cにおいて、処理部51は、新しいID情報をn番目のID情報(すなわち、ID(n))として定義する。ステップ95dにおいて、処理部51は、検索部52を用いてディスク情報ファイル53(図9、図10)を検索する。ステップ95eにおいて、処理部51は、ディスク情報ファイル53の中にID(n)に関するデータがあったか否かを判定する。ステップ95eにおける判定が”Yes”の場合(すなわち、ディスク情報ファイル53の中にID(n)に関するデータがあった場合)には、ステップ95fにおいて、処理部51は、リモコン15に画像を表示する能力があるか、または、リモコン15から画像表示要求があるかを判定する。ステップ95fにおける判定が”Yes”の場合には、ステップ95gにおいてm=0とし、ステップ95hにおいてmを1つインクリメントする。ステップ95jにおいて、処理部51は、検索部52を用いてID(n)に対応するm番目の番組情報72(番組m)の画像データ(動画データ89、90または静止画データ87またはサムネイルデータ91(図10))をディスク情報ファイル53から読み出す。ステップ95kにおいて、処理部51は、通信路(送信部45、送信アンテナ49)を介してリモコン15に画像データを伝送する。ステップ95mにおいて、リモコン15の受信部43は画像データを受信し、ステップ95nにおいて、処理部38は、受信した画像データを画像デコーダ100を用いて伸長し、伸長された画像データを表示部39に表示する(図13の(d))。これによって、光ディスク1を記録再生装置35に装着しなくてもリモコン15を光ディスク1に近づけるだけで、各々の光ディスク1の中に記録されたコンテンツの中身のサムネイルを動画もしくは静止画で確認できる。ステップ95pにおいて、処理部38は、画像データの表示が完了したか否かを判定し、その画像データの表示が完了するまでその画像データの表示を続行する。その画像データの表示が完了した後でも、ステップ95qにおいて、処理部38は、次の新しい画像の表示の要求があるまで、もしくは一定時間が経過するまでその画像データの表示を続行する。次の新しい画像の表示の要求は、例えば、リモコン15の次画面ボタン101(図5)を使用者が押すことによって行われる。次の新しい画像の表示の要求があった場合には、ステップ95qにおける判定が”Yes”となり、処理はステップ95yに進む。ステップ95yにおいて、mが最後か否かを判定し、mが最後でない場合には、処理はステップ95hに進む。ステップ95hにおいてmを1つインクリメントする。ステップ95jにおいて、処理部38は、次の新しい画像を表示部39に表示する。
例えば、番組のサムネイルを動画でリモコン15の表示部39に表示する場合には、記録再生装置35(サーバー)からリモコン15に動画データが送信される。処理部51は、番組1のサムネイルを示す動画データ(例えば、番組1の最初の5秒分の動画データ)をディスク情報ファイル53から読み出し、リモコン15に送信する。動画データは、例えば、MPEG4グレードの低解像度動画データ89である。処理部38は、動画データを受信し、それを表示部39に表示する(図13の(d))。使用者がリモコン15の次画面ボタン101を押すと、処理部51は、番組2のサムネイルを示す動作データ(例えば、番組2の最初の5秒分の動画データ)をディスク情報ファイル53から読み出し、リモコン15に送信する。処理部38は、動画データを受信し、それを表示部39に表示する(図13の(d))。
ステップ95qにおいて、次の画像の表示の要求があった場合、もしくは、使用者がリモコン15の前画面ボタン102を押すことにより前の画面の表示の要求を行った場合には、ステップ95yにおいてmが最終であれば最初のステップ95aに戻り、次のID情報の入手を持つ。その後は今までの説明と同じ動作を行う。
本実施の形態では、通常画質画像および低解像度動画89の双方をディスク情報ファイル53に記録する例を説明したが、ディスク情報ファイルs53に記録するのは通常画質画像のみであってもよい。この場合には、通常画質画像の出力時に、通常画質画像(例えば、6MbpsのMPEG2画像)に対してレート変換を行うことにより、低解像度動画89(例えば、384kbpsのMPEG4画像)を得て、この低解像度動画89をリモコン15に送信するようにしてもよい。
(該当するディスクIDを検索する方法)
次に、ディスク情報ファイルの属性情報を用いて検索し、所望のディスクID情報、さらには物理的にディスクを探し出す方法を述べる。
次に、ディスク情報ファイルの属性情報を用いて検索し、所望のディスクID情報、さらには物理的にディスクを探し出す方法を述べる。
まず、図22のステップ135aにおいてコンテンツの属性情報を入力する。
ディスクの容量や残容量といった物理情報から、番組の主演俳優の名前や商品名や地名といったコンテンツの属性情報を入力する。ステップ135bにおいて、入力されたコンテンツの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135cにおいてコンテンツの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135dにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135dにおける判定が”Yes”の場合(すなわち、そのIDの光ディスクが所望のものである場合)には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135dにおける判定が”No”の場合には、ステップ135eにおいてディスクの属性情報(例えば、残容量等)を入力する。ステップ135fにおいて、入力されたディスクの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135gにおいてディスクの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135hにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135gにおける判定が”Yes”の場合には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135gにおける判定が”No”の場合には、ステップ135iへ進み、通信手段を用いて他のマシン(例えば、ネットワークに接続されたサーバー)にアクセスし、ディスク情報ファイルを検索する。この場合、ステップ135jで該当IDがあると、ステップ135kに進み、該当IDを記録再生装置の表示部とリモコンの表示部に表示する。ステップ135jにおける判定が”No”の場合には、ステップ135mに進み、表示部に該当なしと表示して終了する。
ディスクの容量や残容量といった物理情報から、番組の主演俳優の名前や商品名や地名といったコンテンツの属性情報を入力する。ステップ135bにおいて、入力されたコンテンツの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135cにおいてコンテンツの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135dにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135dにおける判定が”Yes”の場合(すなわち、そのIDの光ディスクが所望のものである場合)には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135dにおける判定が”No”の場合には、ステップ135eにおいてディスクの属性情報(例えば、残容量等)を入力する。ステップ135fにおいて、入力されたディスクの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135gにおいてディスクの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135hにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135gにおける判定が”Yes”の場合には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135gにおける判定が”No”の場合には、ステップ135iへ進み、通信手段を用いて他のマシン(例えば、ネットワークに接続されたサーバー)にアクセスし、ディスク情報ファイルを検索する。この場合、ステップ135jで該当IDがあると、ステップ135kに進み、該当IDを記録再生装置の表示部とリモコンの表示部に表示する。ステップ135jにおける判定が”No”の場合には、ステップ135mに進み、表示部に該当なしと表示して終了する。
(光ディスクを物理的に探す方法)
図23のフローチャートを参照して、図22のフローチャートの続きを説明する。ステップ135kにおいて探したい光ディスクのID番号が特定できた。次に、特定されたID番号を持つ光ディスクを探す方法を説明する。
図23のフローチャートを参照して、図22のフローチャートの続きを説明する。ステップ135kにおいて探したい光ディスクのID番号が特定できた。次に、特定されたID番号を持つ光ディスクを探す方法を説明する。
ステップ136aにおいて”ディスクを探しますか”という質問が表示部に表示される。ディスクを探す場合(ステップ136bの判定が”Yes”の場合)には、ステップ136cにおいて検索用の電波を発信する。例えば、図24の(a)に示すように、送信アンテナ18a、18b、18cから検索用の電波を3方向に時分割で発信する。光ディスクは応答信号を返すと同時に光ディスク内のLEDが発光する。LEDの光は、記録層や、反射層で反射してポリカーボネート基板内を伝導し、外周部エッジ部に伝わりわずかに発光する。これにより、ユーザは当該ディスクを容易に視認することができる。図24の(b)に示すように、光ディスクからの応答信号はタイムスロットA、B、Cに時分割されているので容易に分離できる。ステップ136dにおいて受信信号139a、139b、139cのそれぞれからIDを読み、ステップ136eにおいて該当IDか否かを判定する。該当IDがあれば、ステップ136fにおいてその該当IDを表示する。例えば、図24の(c)に示すように、リモコン15の表示部39に矢印140aを表示する。矢印140aは、その矢印の方向に探している光ディスクがあることを示す。ステップ136gにおいてアラーム音を鳴らす。ステップ136fにおける該当IDの表示と同時にアラーム音を鳴らすようにしてもよい。ステップ136hにおいて探している光ディスクのすべてについて検索が完了したか否かを判定し、完了した場合には全てのIDを表示し(ステップ136i)停止する(ステップ136j)。未完了の場合には残りのIDの数を表示し(ステップ136k)ステップ136cへ戻る。
(アンテナの製造方法)
本発明のアンテナの製造方法にはICとアンテナとコンデンサ等の部品と配線を一体化したICモジュールを作成し、ディスク基板に接着等により固定する第1の方法と、アンテナもしくは配線もしくはコンデンサをディスク基板上に直接形成する第2の方法がある。この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。まずモジュール工法から説明する。
本発明のアンテナの製造方法にはICとアンテナとコンデンサ等の部品と配線を一体化したICモジュールを作成し、ディスク基板に接着等により固定する第1の方法と、アンテナもしくは配線もしくはコンデンサをディスク基板上に直接形成する第2の方法がある。この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。まずモジュール工法から説明する。
(モジュール方式アンテナ部の製造方法)
アンテナの表皮深さ(Skin depth)は送受信周波数が13.5MHz又は2.5GHzの場合、各々8μm、0.6μmとなる。13.5MHzの電波を効率よく受信するにはアンテナの膜厚は8μm以上必要となる。従って通常のプリント基板の製造工程で用いられる電解メッキのような厚膜工程により、アンテナ部を形成することが感度が必要な用途には適している。工程としては、まずICモジュールを埋め込むための埋め込み穴を設けた基板7を作成する。この基板7は光ディスクの基板として使用され得る。別途、ICモジュール201を作成し、基板7の埋め込み穴にICモジュール201を埋め込む。2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクの場合は、2枚の基板を貼り合せた後、ラベル印刷を行うことにより、光ディスクが完成する。
アンテナの表皮深さ(Skin depth)は送受信周波数が13.5MHz又は2.5GHzの場合、各々8μm、0.6μmとなる。13.5MHzの電波を効率よく受信するにはアンテナの膜厚は8μm以上必要となる。従って通常のプリント基板の製造工程で用いられる電解メッキのような厚膜工程により、アンテナ部を形成することが感度が必要な用途には適している。工程としては、まずICモジュールを埋め込むための埋め込み穴を設けた基板7を作成する。この基板7は光ディスクの基板として使用され得る。別途、ICモジュール201を作成し、基板7の埋め込み穴にICモジュール201を埋め込む。2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクの場合は、2枚の基板を貼り合せた後、ラベル印刷を行うことにより、光ディスクが完成する。
図25を用いて詳細に説明する。図25の(a)は、接着層を加えたICモジュール201の形状を示す。ICモジュール201を埋め込むための埋込穴202が基板7側に形成されるように、スタンパ206には埋込み用凸部212が設けられている。埋込み用凸部212の一端から距離Lgの間ガードバンド203が設けられており、その外周部に情報の記録もしくは再生が可能な情報層6を形成するための凸部がスタンパ206に設けられている。ガードバンド203は、後の貼り合せ工程において、埋込穴202の存在により生じる接着層の流れの乱れが情報層6に影響することを防ぐために設けられている。このため、ガードバンド203の巾をLgとするとLg≧1mmとなるようにガードバンド203の巾が設定されている。このことにより貼り合わせディスクにおいて情報層6に接着層が安定して形成されるため、2層ディスクの場合の接着層の光学特性の劣化が防止される。また1層ディスクにおいても貼り合わせ部の隙間がなくなるため、長時間経過後の環境による情報層の劣化が防止される。
図25の(b)は、射出成型工程の全体の工程を示す。まずスタンパ206をスタンパホルダー204に装着し、固定金型205と対向させて固定する。固定金型205には樹脂の射出穴207から樹脂208が矢印209方向に射出され、カットパンチ210により、中心穴が打ちぬかれた後、イジェクター211によりスタンパ206から分離される。このようにして、樹脂208から形成された基板7を取り出すことができる。この基板7にはドーナツ形の埋込穴202が形成されるので図25の(a)に示したICモジュール201を隙間なく収容することができる。
図25の(c)は、ICモジュールの201の埋め込み凸部212をスタンパ206ではなく、スタンパホルダー204に形成したものである。この場合、スタンパ206には情報層6のピット213又はトラック214の凸部を形成するだけでよいためスタンパ206の製作が簡単になるという効果がある。
基板7の情報層6がある側にICモジュール201が形成される。図27の(a)に示すように、情報層が形成されていない基板215と情報層6が形成されている基板7とを接着層216により貼り合わせることにより、1枚の光ディスク217が完成する。この場合、ICモジュール201が接着層216により保護されるので、保護層を形成する工程を省略できるという顕著な効果がある。
図27の(c)は、基板7を読み取り側から遠い側に形成し、この基板7の中で情報層とICモジュール201とを読み取り側に形成したものである。この場合、ラベル側からICモジュール201のIC部がみえることを防止できるため、デザイン的によいという効果がある。
図27の(d)は、基板7を読み取り側に設けた場合を示す。この場合、2枚の基板のそれぞれの厚さを0.55〜0.64mmの範囲内、接着層216の厚さを0.055±0.015mmに設定することによりDVD規格のプレーヤで再生することができるという効果が得られる。図27の(e)は、青色レーザを用いる場合を示す。基板7の厚み1.1mm以下、接着層の厚さを0.025mmに設定する。
2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクにおいて、1枚の基板のみに情報層6が形成されている光ディスクの場合には、もう1枚の基板215には情報層6が形成されていない。この場合、図27の(b)に示すように光ディスク217の読み取り側とは反対側に基板215aを形成するとともに、ICモジュール201を形成する。タイトル毎に情報層の内容が異なるので、図25の(b)や図25の(c)の方式であるとICモジュールの不良の場合と情報層6の不良の場合のいずれの場合にも光ディスク217は不良となり、全体の不良数が増える。しかし、図27の(b)の方式であると基板215aの不良と基板7の不良とを独立させることができる。基板215aの良品のみを基板7に貼り合わせることにより、完成した光ディスク217の不良数を減らすことができるという効果がある。
次に、図26を用いて基板215aの製造方法を説明する。まず埋め込み凸部212を設けたスタンパホルダー204aを固定金型205に固定させ、次に樹脂208を射出させて基板7を形成する。
(角度識別マークの形成)
従来の方式の光ディスクであると光ディスクの基板の角度を特定する必要はない。このため工程用の角度を識別するマークは入っておらず、基板の文字や記号を認識する程度の手段しかない。このため角度位置の高い検出精度を得ることはできない。本発明のようにICやアンテナや部品を基板に実装する場合は、角度位置を高い精度で合わせる必要がある。このため、図28の(a)に示すような機械的な角度識別凹部220をスタンパホルダー204の液溜り凸部222のA−A’面に深さdmmの切り欠き220を高い精度で設ける。このように切り欠き220を設けることにより、図28の(b)に示すように、光ディスクの基板7の円周状の溝の中に高さdの突起からなる角度識別マーク223が形成される。角度識別マーク223を用いることにより後のICモジュール201等の取りつけ工程や後で述べるアンテナ直接成膜工程やIC実装工程において、高い精度での実装や形成が可能となる。
また、スタンパホルダー204のC−C’断面には図28の(c)に示すように角度θの位置に角度識別凸部221が設けられている。図28の(d)に示すように埋込凸部224にも対応した角度識別凹部が設けられているので、両者を勘合させることにより、高い角度の相対位置で基板7上に埋込穴202と角度識別マーク223とが形成される。図28の(e)はスタンパホルダー204と埋込凸部224の断面図を示す。
従来の方式の光ディスクであると光ディスクの基板の角度を特定する必要はない。このため工程用の角度を識別するマークは入っておらず、基板の文字や記号を認識する程度の手段しかない。このため角度位置の高い検出精度を得ることはできない。本発明のようにICやアンテナや部品を基板に実装する場合は、角度位置を高い精度で合わせる必要がある。このため、図28の(a)に示すような機械的な角度識別凹部220をスタンパホルダー204の液溜り凸部222のA−A’面に深さdmmの切り欠き220を高い精度で設ける。このように切り欠き220を設けることにより、図28の(b)に示すように、光ディスクの基板7の円周状の溝の中に高さdの突起からなる角度識別マーク223が形成される。角度識別マーク223を用いることにより後のICモジュール201等の取りつけ工程や後で述べるアンテナ直接成膜工程やIC実装工程において、高い精度での実装や形成が可能となる。
また、スタンパホルダー204のC−C’断面には図28の(c)に示すように角度θの位置に角度識別凸部221が設けられている。図28の(d)に示すように埋込凸部224にも対応した角度識別凹部が設けられているので、両者を勘合させることにより、高い角度の相対位置で基板7上に埋込穴202と角度識別マーク223とが形成される。図28の(e)はスタンパホルダー204と埋込凸部224の断面図を示す。
(ICモジュールの説明)
このICモジュールは、特許文献2のものと類似したものである。図29の(a)は、2回巻のアンテナ231とIC230と絶縁層232と配線233とを有するICモジュール201の上面図を示す。図29の(b)は、図29の(a)のA−A’断面を示す。
図29の(b)を参照してICモジュール201の製造工程を説明する。
フレキシブル基板等の10〜20μmの薄いシート状の配線基板234を準備する。具体的には大きな面積のシートで複数個配線をまとめて作成し、完成後、図29の(a)に示すようなドーナツ形状に切り抜くことにより大量に生産できる。内周もしくは外周の特定の角度位置に切り欠きを設け同様の角度識別マーク223aを形成することにより、後の工程でICモジュール201を光ディスクの基板7に接着する時に、角度識別マーク223aと基板7の角度識別マーク223とを対応させることによりお互いの角度の相対位置を正確に合わせることができるため、ICモジュール201を埋込穴に角度方向に精度よく埋め込むことができるという効果がある。なお、光ディスクは、もともと、円周方向に精度よく製作されているため円周方向の取り付け精度をとるための特別の手段を追加する必要はない。
このICモジュールは、特許文献2のものと類似したものである。図29の(a)は、2回巻のアンテナ231とIC230と絶縁層232と配線233とを有するICモジュール201の上面図を示す。図29の(b)は、図29の(a)のA−A’断面を示す。
図29の(b)を参照してICモジュール201の製造工程を説明する。
フレキシブル基板等の10〜20μmの薄いシート状の配線基板234を準備する。具体的には大きな面積のシートで複数個配線をまとめて作成し、完成後、図29の(a)に示すようなドーナツ形状に切り抜くことにより大量に生産できる。内周もしくは外周の特定の角度位置に切り欠きを設け同様の角度識別マーク223aを形成することにより、後の工程でICモジュール201を光ディスクの基板7に接着する時に、角度識別マーク223aと基板7の角度識別マーク223とを対応させることによりお互いの角度の相対位置を正確に合わせることができるため、ICモジュール201を埋込穴に角度方向に精度よく埋め込むことができるという効果がある。なお、光ディスクは、もともと、円周方向に精度よく製作されているため円周方向の取り付け精度をとるための特別の手段を追加する必要はない。
図29の(b)を参照して、工程1では、アンテナ231(231a、231b、231c)を形成する。アンテナ231が厚膜の場合には、例えば、無電解メッキや印刷工法で製作することができる。工程2では、絶縁層232を形成する。工程3では、絶縁層232の上にブリッジの配線233を形成しアンテナ231bをこのブリッジでまたがせる。工程4では、IC230をアンテナ231の両端子にボンディングにより取り付ける。ボンディング方法としては、例えば、異方性導電シート等を用いて取り付ける。この方式であると配線基板234の裏側が平坦になるため基板の貼り合わせ工程における接着剤樹脂の流れを妨げることがなくなるため光学特性が悪くならない。図29には示していないが図42を用いて後で述べるように共振用のコンデンサを取り付けることにより、実質的にアンテナ感度を高めることができる。また絶縁層232を形成する代わりにブリッジ用の配線233を配線基板234の裏側に形成し配線基板234に2個のスルーホールを設けて接続してもよい。
(ICモジュールの取り付け方法)
ICモジュール201を図30の工程1に示した光ディスクの基板7の埋込穴202に取り付ける方法を述べる。図30の工程2に示すように、ICモジュール201のIC部等の最大高さをd4とすると、シートの厚さd2で最大深さd4の接着シート235を用いて基板7に取り付ける。工程3で加熱や紫外線等により接着シートを硬化させて光ディスクの基板7へのICモジュール201の固定は完了する。図30に示すように完成したディスクの基板7の表面に対してICモジュール201は平坦である。またICモジュール201と情報層6との間には距離Lgのガードバンドを設けてある。2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスク(例えば、図27の(c)に示した光ディスク)の場合には、図31の(a)に示すように作成した光ディスクの基板7ともう1枚の基板218とを0.025mm〜0.05mmの空隙をもたせて対向させて光透過性のある接着剤236を空隙に封入する。矢印237方向に接着剤236は流れる。この時、図30に示す構造を有するICモジュール201の場合、基板7の表面と同じ高さで平坦であるため接着剤236の流れが矢印237a、237b、237cに示すように、ICモジュール201の取り付け部においても平坦であるため接着剤236の流れに乱れを生じない。このため、空隙の間隔精度がとれると同時に接着剤236の流れに影響を与えないため接着剤236の硬化後の複屈折率等の光学特性が劣化しないという顕著な効果が得られる。図30の工程3に示すようにICモジュール201と基板表面との高さの差の平坦度d5を±0.015mm以内に収めることにより、DVD等の規格を満たすことができる。接着剤236として紫外線硬化樹脂を用いた場合には、紫外線照射により接着剤236を硬化させることにより、接着層216が形成される(図31の(b))。このようにして2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクが完成する。ガードバンドの巾Lgを1mm以上とることによりICモジュール201の追加による情報層6の接着層の光学特性への影響をなくすことができる。
ICモジュール201を図30の工程1に示した光ディスクの基板7の埋込穴202に取り付ける方法を述べる。図30の工程2に示すように、ICモジュール201のIC部等の最大高さをd4とすると、シートの厚さd2で最大深さd4の接着シート235を用いて基板7に取り付ける。工程3で加熱や紫外線等により接着シートを硬化させて光ディスクの基板7へのICモジュール201の固定は完了する。図30に示すように完成したディスクの基板7の表面に対してICモジュール201は平坦である。またICモジュール201と情報層6との間には距離Lgのガードバンドを設けてある。2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスク(例えば、図27の(c)に示した光ディスク)の場合には、図31の(a)に示すように作成した光ディスクの基板7ともう1枚の基板218とを0.025mm〜0.05mmの空隙をもたせて対向させて光透過性のある接着剤236を空隙に封入する。矢印237方向に接着剤236は流れる。この時、図30に示す構造を有するICモジュール201の場合、基板7の表面と同じ高さで平坦であるため接着剤236の流れが矢印237a、237b、237cに示すように、ICモジュール201の取り付け部においても平坦であるため接着剤236の流れに乱れを生じない。このため、空隙の間隔精度がとれると同時に接着剤236の流れに影響を与えないため接着剤236の硬化後の複屈折率等の光学特性が劣化しないという顕著な効果が得られる。図30の工程3に示すようにICモジュール201と基板表面との高さの差の平坦度d5を±0.015mm以内に収めることにより、DVD等の規格を満たすことができる。接着剤236として紫外線硬化樹脂を用いた場合には、紫外線照射により接着剤236を硬化させることにより、接着層216が形成される(図31の(b))。このようにして2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクが完成する。ガードバンドの巾Lgを1mm以上とることによりICモジュール201の追加による情報層6の接着層の光学特性への影響をなくすことができる。
(非平坦なICモジュールを実装する方法)
基板7側に凸凹の埋込穴を予め設けることにより埋込後の基板面を平坦にする方法を前に説明したが、ここでは逆に平坦な埋込穴238を基板7に形成する方法について述べる。図32の(a)に示すようにスタンパ206に高さd7の埋込凸部212を設けて射出成型することにより深さd7の平坦な埋込穴238をもつ基板7ができる。この場合も、情報層6と埋込穴238との間にはLg≧1mmを満たすガードバンドを設けることにより情報層6の透明な基板7もしくは接着層216の複屈折率等の光学特性の劣化を防止するという効果が得られる。また、図32の(b)に示すように、スタンパ206に埋込凸部212を設ける代わりに、スタンパホルダー204に埋込凸部212を設ける構成をとることにより、スタンパ206の製作時間を短縮するという効果がある。
基板7側に凸凹の埋込穴を予め設けることにより埋込後の基板面を平坦にする方法を前に説明したが、ここでは逆に平坦な埋込穴238を基板7に形成する方法について述べる。図32の(a)に示すようにスタンパ206に高さd7の埋込凸部212を設けて射出成型することにより深さd7の平坦な埋込穴238をもつ基板7ができる。この場合も、情報層6と埋込穴238との間にはLg≧1mmを満たすガードバンドを設けることにより情報層6の透明な基板7もしくは接着層216の複屈折率等の光学特性の劣化を防止するという効果が得られる。また、図32の(b)に示すように、スタンパ206に埋込凸部212を設ける代わりに、スタンパホルダー204に埋込凸部212を設ける構成をとることにより、スタンパ206の製作時間を短縮するという効果がある。
図33は、ICモジュールの基板への実装方法を示す図である。工程1では、上述の基板7の埋込穴238に接着シート235を介してIC230の取り付けと反対側の配線基板234側からICモジュール201を実装する。工程2は、ICモジュール201を埋込穴238に埋め込んだ状態を示す。この場合、IC230の基板面からの高さをd11とし、配線基板234と基板面との高さをd12とすると、d11+d12の和を±0.015mmの範囲つまり0.03mm以内に収めることにより光ディスクの規格を満足するため互換性がとれるという効果がある。
また、d11の範囲内のICモジュール201の体積(すなわち、基板7の貼り合わせ側の面に対して突出しているICモジュール201の部分の体積の総和)とd12の範囲内のアンテナやICを除く空隙部の体積(すなわち、基板7の貼り合わせ側の面に対してへこんでいる部分の空隙部の体積の総和)とがほぼ同一となるように、IC230とアンテナ231とを配線基板234の上に形成する。この構成により、工程3に示す基板7と基板218との貼り合わせ工程において、接着剤236を封入した場合、体積を平均化すると差引き0となる。このため、ICモジュール部201の埋め込み部は基板7の貼り合わせ側の面と同じ高さであると等価的にみなせる。等価的に同じ高さであるため、ICモジュール領域も基板部も情報層6の部分にも同じ体積分の接着剤が封入されるため、均一の厚さに接着剤236が分布することになる。このため接着層216の厚さが均一になるという効果がある。また、この構成であると角度方向の位置決めは不要となるため角度識別マークが不要となるだけでなく、角度方向の位置合わせ工程を省略できるという効果がある。
また、d11の範囲内のICモジュール201の体積(すなわち、基板7の貼り合わせ側の面に対して突出しているICモジュール201の部分の体積の総和)とd12の範囲内のアンテナやICを除く空隙部の体積(すなわち、基板7の貼り合わせ側の面に対してへこんでいる部分の空隙部の体積の総和)とがほぼ同一となるように、IC230とアンテナ231とを配線基板234の上に形成する。この構成により、工程3に示す基板7と基板218との貼り合わせ工程において、接着剤236を封入した場合、体積を平均化すると差引き0となる。このため、ICモジュール部201の埋め込み部は基板7の貼り合わせ側の面と同じ高さであると等価的にみなせる。等価的に同じ高さであるため、ICモジュール領域も基板部も情報層6の部分にも同じ体積分の接着剤が封入されるため、均一の厚さに接着剤236が分布することになる。このため接着層216の厚さが均一になるという効果がある。また、この構成であると角度方向の位置決めは不要となるため角度識別マークが不要となるだけでなく、角度方向の位置合わせ工程を省略できるという効果がある。
(ICをICモジュールのディスク基板側に取り付ける方法)
図34は、IC230とブリッジ用の配線233を基板の埋込穴側に設けるとともに、アンテナ231を基板7の埋込穴の反対側に設けた場合の実施の形態を示す。
図34の(a)に示すように、配線基板234の上面(表面)には2回巻のアンテナ231が形成されている。図34の(b)に示すように、配線基板234の裏面にはブリッジ用の配線233と配線239とIC230とが形成されている。このように、配線基板234の表裏面に部品を形成することにより、ICモジュールが作製される。
図34の(c)は、図34の(b)に示されるICモジュールのA−A’断面を示す。アンテナ231の厚さd17は前述のように13.5MHzで表皮深さ(Skin depth)の8μmとする。配線基板234の厚さd13は15〜20μm、配線239の厚さd14は8μm、IC230の厚さd19は50μm、接着層の厚さd16=15μmとすると、最大厚さd22は100μmになり、埋込穴がないと貼り合わせ部の接着層216の範囲55±15μmに収めることはできない。
図34の(e)は、基板7の断面を示す。基板7の埋込穴202の最大深さd20は約90μmであり、最小深さd21は約30μmである。
図34の(f)は、ICモジュール(図34の(c))を接着層(図34の(d))を介して基板7(図34の(e))に接着した状態を示す。図34の(e)に示されるように、アンテナ231が基板7の埋込穴の反対側となり、ブリッジ用の配線233と配線239とIC230とが基板7の埋込穴側となるように、ICモジュールが接着層を介して基板7に接着される。図34の(f)から、配線基板234やIC230は、基板7の表面の下にうまく収まり、基板7の表面の上に突出するのはアンテナ231のみであることがわかる。アンテナ231の突出高さd22は13.5MHzの場合8μmであるので、埋込穴により接着層216の厚さの範囲55±15μmに収容することができるという効果がある。
なお、図33の工程2で説明したようにICモジュール201の高さが等価的に基板表面の高さになるようにICモジュール201をより深く埋め込むことにより、貼り合わせ工程において接着剤236の流れがよくなり光学特性が劣化しなくなるとともに接着層216の厚さがより均一になるという効果がある。また、角度識別マーク223aがICモジュールに設けられているため、基板の埋込穴とICモジュールが角度方向に精度よく実装できるという効果がある。
以上のようにICモジュールを作成し、このICモジュールを基板の貼り合わせ側に設けた埋込穴に実装して貼り合わせる。このため、まずICモジュールは特別に保護層作成工程を設けなくても接着層により保護されるため保護層形成の工程の数を減らせるとともに、耐環境信頼性が向上するという効果がある。またICモジュールはディスクの約0.6mm又は1.1mmの内部にある貼り合わせ部に存在するため、完成した貼り合わせディスクの外部から機械的接触により破壊されることが防止されるという効果がある。これらの効果は次に述べるアンテナ直接形成法においても同様の効果が得られる。
図34は、IC230とブリッジ用の配線233を基板の埋込穴側に設けるとともに、アンテナ231を基板7の埋込穴の反対側に設けた場合の実施の形態を示す。
図34の(a)に示すように、配線基板234の上面(表面)には2回巻のアンテナ231が形成されている。図34の(b)に示すように、配線基板234の裏面にはブリッジ用の配線233と配線239とIC230とが形成されている。このように、配線基板234の表裏面に部品を形成することにより、ICモジュールが作製される。
図34の(c)は、図34の(b)に示されるICモジュールのA−A’断面を示す。アンテナ231の厚さd17は前述のように13.5MHzで表皮深さ(Skin depth)の8μmとする。配線基板234の厚さd13は15〜20μm、配線239の厚さd14は8μm、IC230の厚さd19は50μm、接着層の厚さd16=15μmとすると、最大厚さd22は100μmになり、埋込穴がないと貼り合わせ部の接着層216の範囲55±15μmに収めることはできない。
図34の(e)は、基板7の断面を示す。基板7の埋込穴202の最大深さd20は約90μmであり、最小深さd21は約30μmである。
図34の(f)は、ICモジュール(図34の(c))を接着層(図34の(d))を介して基板7(図34の(e))に接着した状態を示す。図34の(e)に示されるように、アンテナ231が基板7の埋込穴の反対側となり、ブリッジ用の配線233と配線239とIC230とが基板7の埋込穴側となるように、ICモジュールが接着層を介して基板7に接着される。図34の(f)から、配線基板234やIC230は、基板7の表面の下にうまく収まり、基板7の表面の上に突出するのはアンテナ231のみであることがわかる。アンテナ231の突出高さd22は13.5MHzの場合8μmであるので、埋込穴により接着層216の厚さの範囲55±15μmに収容することができるという効果がある。
なお、図33の工程2で説明したようにICモジュール201の高さが等価的に基板表面の高さになるようにICモジュール201をより深く埋め込むことにより、貼り合わせ工程において接着剤236の流れがよくなり光学特性が劣化しなくなるとともに接着層216の厚さがより均一になるという効果がある。また、角度識別マーク223aがICモジュールに設けられているため、基板の埋込穴とICモジュールが角度方向に精度よく実装できるという効果がある。
以上のようにICモジュールを作成し、このICモジュールを基板の貼り合わせ側に設けた埋込穴に実装して貼り合わせる。このため、まずICモジュールは特別に保護層作成工程を設けなくても接着層により保護されるため保護層形成の工程の数を減らせるとともに、耐環境信頼性が向上するという効果がある。またICモジュールはディスクの約0.6mm又は1.1mmの内部にある貼り合わせ部に存在するため、完成した貼り合わせディスクの外部から機械的接触により破壊されることが防止されるという効果がある。これらの効果は次に述べるアンテナ直接形成法においても同様の効果が得られる。
(アンテナ直接形成法:単巻線型)
以上の説明ではICモジュールを作成し、このICモジュールを基板の埋め込み部に取り付ける方法を主に述べた。ここではアンテナを直接ディスク基板上に形成する方法について述べる。なお、この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。13.5MHz、2.5GHzの場合、表皮深さ(Skin depth)は各々8μm、0.6μmになる。従って2.5GHzの場合はスパッタリング等の薄膜工法で充分形成可能である。また13.5MHzの場合でもアンテナの電界強度は図37に示すように金属膜の深さが増えるに従いexponentialで減っていく。エネルギーは電界の2乗の積分値であるため、1μm程度の膜厚でも感度はそれ程低下せず、受信距離が短くなるだけである。このため用途を選べば薄膜工法は両者に適用可能である。また2.5GHzの場合でも同様で0.07〜0.1μm程度でも動作する。このため銀合金やアルミ合金をポリカーボネートの光ディスク基板上に形成する工程は既に量産工場で永年の実績があり信頼性も確立されている。この工法を兼用できる。
以上の説明ではICモジュールを作成し、このICモジュールを基板の埋め込み部に取り付ける方法を主に述べた。ここではアンテナを直接ディスク基板上に形成する方法について述べる。なお、この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。13.5MHz、2.5GHzの場合、表皮深さ(Skin depth)は各々8μm、0.6μmになる。従って2.5GHzの場合はスパッタリング等の薄膜工法で充分形成可能である。また13.5MHzの場合でもアンテナの電界強度は図37に示すように金属膜の深さが増えるに従いexponentialで減っていく。エネルギーは電界の2乗の積分値であるため、1μm程度の膜厚でも感度はそれ程低下せず、受信距離が短くなるだけである。このため用途を選べば薄膜工法は両者に適用可能である。また2.5GHzの場合でも同様で0.07〜0.1μm程度でも動作する。このため銀合金やアルミ合金をポリカーボネートの光ディスク基板上に形成する工程は既に量産工場で永年の実績があり信頼性も確立されている。この工法を兼用できる。
図36を参照して、単巻線型のアンテナを形成する方法を述べる。
図36の(a)の工程1では、光ディスクの基板7の円周方向に沿ってアンテナ231が形成される。
図36の(b)を参照して、裸(bare)のICチップを基板7に直接取り付ける工程を述べる。工程1では、円周方向に長い埋込穴240を基板7上に射出成型により予め作成しておく。工程2では、マスク241により局所的に切り欠き部242のあるアンテナ231をスパッタリングにより形成する。工程3では、IC230をアンテナ231の切り欠き部242の部分にボンディングする。ワイヤボンディングや異方性導電シートによるボンディング等によりIC230を固定させる。この後、2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクの場合には、図33の工程3に示すようにもう1枚を基板を対向させ接着剤236を封入することにより、光ディスクが完成する。この場合、接着剤236によりIC230が封入されるため、保護層の工程が不要となる。ICチップをボンディングした後から貼り合わせ工程に至る過程において、もし記録層等のスパッタリング工程が実施される場合は、図36の(b)の工程4に示すようにIC230の上に保護層243を設けることにより、後の工程のスパッタリングによるICへの影響を排除することができる。
図36の(a)の工程1では、光ディスクの基板7の円周方向に沿ってアンテナ231が形成される。
図36の(b)を参照して、裸(bare)のICチップを基板7に直接取り付ける工程を述べる。工程1では、円周方向に長い埋込穴240を基板7上に射出成型により予め作成しておく。工程2では、マスク241により局所的に切り欠き部242のあるアンテナ231をスパッタリングにより形成する。工程3では、IC230をアンテナ231の切り欠き部242の部分にボンディングする。ワイヤボンディングや異方性導電シートによるボンディング等によりIC230を固定させる。この後、2枚の基板を貼り合わせるタイプの光ディスクの場合には、図33の工程3に示すようにもう1枚を基板を対向させ接着剤236を封入することにより、光ディスクが完成する。この場合、接着剤236によりIC230が封入されるため、保護層の工程が不要となる。ICチップをボンディングした後から貼り合わせ工程に至る過程において、もし記録層等のスパッタリング工程が実施される場合は、図36の(b)の工程4に示すようにIC230の上に保護層243を設けることにより、後の工程のスパッタリングによるICへの影響を排除することができる。
図36の(c)の工程3ではサブ基板244を作成し、工程4ではIC230をサブ基板244に取り付けた小型のICブロック247を作成し、工程5では接着シート235を取り付け、工程6では小型ICブロック247を基板の埋込穴240に装着させる。この工程ではIC230がサブ基板244により保護される。このため、この工程の後にスパッタリング工程を実施できるという効果がある。後に述べるように記録層の成膜工程によりコンデンサ等を作成する場合にスパッタリングが必要なため、スパッタリングによるICへの影響を防止できるため効果が高い。
なお、スパッタリング等による薄膜の成膜工程では、サブミクロン程度の薄い膜厚のアンテナ導線が形成されるため、低い周波数を使用する場合にはアンテナ導線の厚さが表皮深さ(skin depth)に到達せず、アンテナの送受信効率が落ちる場合がある。このような低い周波数を使用する場合には、例えば、電解メッキもしくは電極なしの無電解メッキをアンテナ導線に施すようにすればよい。電解メッキは、例えば、アンテナ導線に電極をつけ、それ以外の金属部や記録膜部を保護膜で覆い、電解液に浸して電解メッキ槽に入れることにより行われる。電解メッキもしくは電極なしの無電解メッキをアンテナ導線に施すことにより、アンテナ導線の厚さを増やすことができ、アンテナ導線の厚さを表皮深さに近づけることができる。こうしたメッキ工程を薄膜形成工程の後に追加することにより、アンテナ導線の厚さを増やすことができる。その結果、アンテナの送受信効率を向上させることが可能になる。
なお、スパッタリング等による薄膜の成膜工程では、サブミクロン程度の薄い膜厚のアンテナ導線が形成されるため、低い周波数を使用する場合にはアンテナ導線の厚さが表皮深さ(skin depth)に到達せず、アンテナの送受信効率が落ちる場合がある。このような低い周波数を使用する場合には、例えば、電解メッキもしくは電極なしの無電解メッキをアンテナ導線に施すようにすればよい。電解メッキは、例えば、アンテナ導線に電極をつけ、それ以外の金属部や記録膜部を保護膜で覆い、電解液に浸して電解メッキ槽に入れることにより行われる。電解メッキもしくは電極なしの無電解メッキをアンテナ導線に施すことにより、アンテナ導線の厚さを増やすことができ、アンテナ導線の厚さを表皮深さに近づけることができる。こうしたメッキ工程を薄膜形成工程の後に追加することにより、アンテナ導線の厚さを増やすことができる。その結果、アンテナの送受信効率を向上させることが可能になる。
(ICを取り付けた後にアンテナを形成する方法)
図36の場合は、アンテナ231を形成してからICを実装するという手順であったが、図37ではIC230の実装後、アンテナ231を形成する方法について述べる。
図37の(a)に示すように図36の場合と同様に工程1で円周方向に長い長方形の埋込穴240を射出形成時に形成する。図37の(b)の工程2では厚さd25のサブ基板244を作成し、工程3ではサブ基板244の周囲に2分割した電極245、246を形成し、工程4ではIC230を取り付ける。工程5では接着シート235を取り付け、工程6では埋込穴240にサブ基板244を取り付ける。上面図に示すように電極245と電極246とが露出する。図37の(c)の工程7においてスパッタリング等によりアンテナ231の端子231a、231bを形成することにより、アンテナ231とIC230とは電気的に結合される。この場合、IC230はサブ基板244により保護されるので後の工程でスパッタリング工程を実施することができる。また、電極245、246と基板面とは同一の高さで連続しているため、薄膜工程でアンテナ231を形成して、接続しても、後で破壊する可能性が低くなり信頼性が向上するという効果がある。また、工程3の電極付きのサブ基板は1枚の長いシート状の基板の両端に2つの電極を設け、短冊状に切るだけで1度に大量に製造できるので1つのサブ基板は極めて低いコストで実現できる。アルミ合金や銀合金の金属膜をスパッタリングで形成する工程はRAM型もしくはROM型の光ディスクの製造工程で実施されている。本発明ではこの金属膜の形成工程を利用して、アンテナを形成することにより成膜工程を増加させることなくアンテナや配線を光ディスクの内周部に形成することができるためICのコスト以外のコストの増加なしにRF−IDのICとアンテナを光ディスク内に形成できるという顕著な効果がある。
図36の場合は、アンテナ231を形成してからICを実装するという手順であったが、図37ではIC230の実装後、アンテナ231を形成する方法について述べる。
図37の(a)に示すように図36の場合と同様に工程1で円周方向に長い長方形の埋込穴240を射出形成時に形成する。図37の(b)の工程2では厚さd25のサブ基板244を作成し、工程3ではサブ基板244の周囲に2分割した電極245、246を形成し、工程4ではIC230を取り付ける。工程5では接着シート235を取り付け、工程6では埋込穴240にサブ基板244を取り付ける。上面図に示すように電極245と電極246とが露出する。図37の(c)の工程7においてスパッタリング等によりアンテナ231の端子231a、231bを形成することにより、アンテナ231とIC230とは電気的に結合される。この場合、IC230はサブ基板244により保護されるので後の工程でスパッタリング工程を実施することができる。また、電極245、246と基板面とは同一の高さで連続しているため、薄膜工程でアンテナ231を形成して、接続しても、後で破壊する可能性が低くなり信頼性が向上するという効果がある。また、工程3の電極付きのサブ基板は1枚の長いシート状の基板の両端に2つの電極を設け、短冊状に切るだけで1度に大量に製造できるので1つのサブ基板は極めて低いコストで実現できる。アルミ合金や銀合金の金属膜をスパッタリングで形成する工程はRAM型もしくはROM型の光ディスクの製造工程で実施されている。本発明ではこの金属膜の形成工程を利用して、アンテナを形成することにより成膜工程を増加させることなくアンテナや配線を光ディスクの内周部に形成することができるためICのコスト以外のコストの増加なしにRF−IDのICとアンテナを光ディスク内に形成できるという顕著な効果がある。
(多巻線型アンテナの直接形成法)
前項で単巻線型アンテナの場合の実施の形態を説明した2.5GHzの場合には、単巻線でも問題ないが、13.5MHzの場合には感度が低下する。感度を上げたい用途にはn回巻いた多巻線型アンテナが必要となる。
図38の(a)は、多巻線型アンテナを設けた光ディスクの上面図を示す。図37の(b)を用いて前に説明した長方形のICブロック247の、電極位置をずらしたICブロック247を基板7の長方形の埋込穴240に埋め込み、その両端部に3回巻きのアンテナ231の両端子をスパッタリングにより形成する。
図38(b)の断面図を用いて詳しく説明すると、工程1でICブロック247を埋込穴240に接着シート235で固定する。電極245、246は基板面に露出する。工程2ではこの露出した電極245、246の上にアンテナ231の両端をスパッタリングで形成する。こうして電極245、246とアンテナ231の両端の端子231a、231dとはそれぞれ電気的に結合される。
図38の(c)は上述の工程1と工程2とを上からみた図である。図38の(d)は液状接着剤を用いて接着した場合の断面図である。基板7とICブロック247の電極245、246の間には若干の接着剤の盛り上がりがみられるが両者間の接合はより強固になる。このため工程2に示すようにスパッタリングでアンテナ231の端子を形成した場合、断線の可能性を低くすることができる。
図38の(e)は、図38の(a)のアンテナ231の配線に4ヵ所の折れ曲がり部248a、248b、248c、248dを設けた例を示す。この例では、光ディスクの外周部から内周部に向うに従って半径が小さくなるうず巻き状のアンテナ231の配線において、光ディスクの外周部から内周部に向かって、折れ曲がり部248b、248a、248d、248cの順にアンテナ231の配線の折れ曲がり部が形成されている。折れ曲がり部248b、248a、248d、248cのそれぞれでは、アンテナ231の配線(巻き線)の半径が変化する。図38の(e)に示される例では、外周端から折れ曲がり部248bまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が大きなくなり、折れ曲がり部248bから折れ曲がり部248aまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が一旦小さくなり、折れ曲がり部248aから折れ曲がり部248dまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が大きくなり、折れ曲がり部248dから折れ曲がり部248cまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が一旦小さくなり、折れ曲がり部248cから内周端までの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が大きくなる。折れ曲がり部248b、248a間のアンテナ231の配線をまたぎ、かつ、折れ曲がり部248d、248c間のアンテナ231の配線をまたぐブリッジ部(ICブロック247もしくは金属の導線)が設けられている。ブリッジ部は、アンテナ231の配線の内周端とアンテナ231の配線の外周端とに接続されている。
このようにアンテナの巻き線を配置することにより、より小さな円周の中にアンテナを収容できるという効果がある。光ディスクの場合、記録領域は半径23mm前後から始まるため、この内周部から中心穴に至る狭い領域しかアンテナ領域に利用できない。光ディスクの場合この折れ曲がりを形成することにより、より多くの巻数のアンテナを収容できるため効果が高い。
前項で単巻線型アンテナの場合の実施の形態を説明した2.5GHzの場合には、単巻線でも問題ないが、13.5MHzの場合には感度が低下する。感度を上げたい用途にはn回巻いた多巻線型アンテナが必要となる。
図38の(a)は、多巻線型アンテナを設けた光ディスクの上面図を示す。図37の(b)を用いて前に説明した長方形のICブロック247の、電極位置をずらしたICブロック247を基板7の長方形の埋込穴240に埋め込み、その両端部に3回巻きのアンテナ231の両端子をスパッタリングにより形成する。
図38(b)の断面図を用いて詳しく説明すると、工程1でICブロック247を埋込穴240に接着シート235で固定する。電極245、246は基板面に露出する。工程2ではこの露出した電極245、246の上にアンテナ231の両端をスパッタリングで形成する。こうして電極245、246とアンテナ231の両端の端子231a、231dとはそれぞれ電気的に結合される。
図38の(c)は上述の工程1と工程2とを上からみた図である。図38の(d)は液状接着剤を用いて接着した場合の断面図である。基板7とICブロック247の電極245、246の間には若干の接着剤の盛り上がりがみられるが両者間の接合はより強固になる。このため工程2に示すようにスパッタリングでアンテナ231の端子を形成した場合、断線の可能性を低くすることができる。
図38の(e)は、図38の(a)のアンテナ231の配線に4ヵ所の折れ曲がり部248a、248b、248c、248dを設けた例を示す。この例では、光ディスクの外周部から内周部に向うに従って半径が小さくなるうず巻き状のアンテナ231の配線において、光ディスクの外周部から内周部に向かって、折れ曲がり部248b、248a、248d、248cの順にアンテナ231の配線の折れ曲がり部が形成されている。折れ曲がり部248b、248a、248d、248cのそれぞれでは、アンテナ231の配線(巻き線)の半径が変化する。図38の(e)に示される例では、外周端から折れ曲がり部248bまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が大きなくなり、折れ曲がり部248bから折れ曲がり部248aまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が一旦小さくなり、折れ曲がり部248aから折れ曲がり部248dまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が大きくなり、折れ曲がり部248dから折れ曲がり部248cまでの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が一旦小さくなり、折れ曲がり部248cから内周端までの区間でアンテナ231の配線(巻き線)の半径が大きくなる。折れ曲がり部248b、248a間のアンテナ231の配線をまたぎ、かつ、折れ曲がり部248d、248c間のアンテナ231の配線をまたぐブリッジ部(ICブロック247もしくは金属の導線)が設けられている。ブリッジ部は、アンテナ231の配線の内周端とアンテナ231の配線の外周端とに接続されている。
このようにアンテナの巻き線を配置することにより、より小さな円周の中にアンテナを収容できるという効果がある。光ディスクの場合、記録領域は半径23mm前後から始まるため、この内周部から中心穴に至る狭い領域しかアンテナ領域に利用できない。光ディスクの場合この折れ曲がりを形成することにより、より多くの巻数のアンテナを収容できるため効果が高い。
(記録ディスクの成膜工程を利用して回路もしくは部品の一部を形成する方法)
記録型ディスクの場合、記録領域は6〜8層の成膜工程により形成される。この中には光を反射させるための金属層があり電気伝導率は高い。また光の吸収を調整するための誘電体層が複数層あり、これらは電気伝導率が低い絶縁体である。また、半導体層もある。これはスパッタリング工法で形成される。蒸着を用いても形成できる。本発明では上記の金属層、誘電体、半導体の成膜工程を利用して、アンテナやコンデンサ、抵抗、配線を同一工程で形成することが特徴である。これらによりアンテナ、配線等の工程を一部もしくは全部を削減することにより短時間、低コストで実現できる。
例えば、情報の記録及び再生のうち少なくとも一方が可能な情報層に含まれる金属反射膜の成膜工程を利用して、アンテナの少なくとも一部を形成することができる。この場合、金属反射膜の厚さおよび組成とアンテナの少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、金属反射膜とアンテナとが形成される。
記録型ディスクの場合、記録領域は6〜8層の成膜工程により形成される。この中には光を反射させるための金属層があり電気伝導率は高い。また光の吸収を調整するための誘電体層が複数層あり、これらは電気伝導率が低い絶縁体である。また、半導体層もある。これはスパッタリング工法で形成される。蒸着を用いても形成できる。本発明では上記の金属層、誘電体、半導体の成膜工程を利用して、アンテナやコンデンサ、抵抗、配線を同一工程で形成することが特徴である。これらによりアンテナ、配線等の工程を一部もしくは全部を削減することにより短時間、低コストで実現できる。
例えば、情報の記録及び再生のうち少なくとも一方が可能な情報層に含まれる金属反射膜の成膜工程を利用して、アンテナの少なくとも一部を形成することができる。この場合、金属反射膜の厚さおよび組成とアンテナの少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、金属反射膜とアンテナとが形成される。
図39を参照して、現在の記録型ディスクの情報層の構成例を説明する。図39の一番下の層は基板7であり、ポリカーボネートの透明層からなり、厚みは貼り合わせディスクの場合0.6mm、1.1mm、0.075mm、単板の場合0.8mmまたは1.2mmである。基板7の上に厚さ100nmの誘電体層251があり、誘電体層251の上に厚さ数nm誘電体からなる界面層252、記録層253、界面層254、厚さ30nmの誘電体層255、厚さ10nmの光吸収層256、厚さ100nmのAg合金やAl合金からなる反射層257が形成される。基板7側から読み取る場合は上の順で成膜される。しかし基板7の反射側から読み取る場合には当然逆の順序つまり基板7の上に反射層257、その上に光吸収層256等々を形成していく。この場合も本発明の工程順序を逆にすることで実現できる。
(複数巻アンテナとコンデンサの製造工程)
図40と図41とを参照して、光ディスクの情報層の成膜工程を利用してアンテナやコンデンサを製造する方法を述べる。この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。
図40や図41の(a)に示すように工程1で基板7に埋込穴202を設け、工程2でICブロック247を取り付け、図40の工程3に示すようにマスク260aを用いて金属のターゲット261aによるスパッタリングを行い、図41のようなアンテナ231を形成する。工程4では誘電体のターゲット261bによるスパッタリングを行いマスク260bによって記録領域とコンデンサの領域に誘電体層255を形成する。図41の工程4が上面図を示す。工程5ではアンテナ231やコンデンサ263の領域をマスク260cで覆い、記録領域にスパッタリングにより次々と図39に示すような界面層254や記録層253を形成していく。工程6ではアンテナ231の一部にマスク260dを施した上でアルミや銀合金の金属のターゲット261dによりスパッタリングを行い、反射層257と電極262が形成される。
このようにして、情報層に含まれる金属反射膜の成膜工程を利用して、アンテナ231の少なくとも一部を形成することができる。この場合、金属反射膜の厚さおよび組成とアンテナ231の少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、金属反射膜とアンテナとが形成される。また、情報層に含まれる誘電体膜の成膜工程を利用して、コンデンサ263の少なくとも一部を形成することができる。この場合、誘電体膜の厚さおよび組成とコンデンサ263の少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、誘電体膜とコンデンサ263とが形成される。
図40と図41とを参照して、光ディスクの情報層の成膜工程を利用してアンテナやコンデンサを製造する方法を述べる。この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。
図40や図41の(a)に示すように工程1で基板7に埋込穴202を設け、工程2でICブロック247を取り付け、図40の工程3に示すようにマスク260aを用いて金属のターゲット261aによるスパッタリングを行い、図41のようなアンテナ231を形成する。工程4では誘電体のターゲット261bによるスパッタリングを行いマスク260bによって記録領域とコンデンサの領域に誘電体層255を形成する。図41の工程4が上面図を示す。工程5ではアンテナ231やコンデンサ263の領域をマスク260cで覆い、記録領域にスパッタリングにより次々と図39に示すような界面層254や記録層253を形成していく。工程6ではアンテナ231の一部にマスク260dを施した上でアルミや銀合金の金属のターゲット261dによりスパッタリングを行い、反射層257と電極262が形成される。
このようにして、情報層に含まれる金属反射膜の成膜工程を利用して、アンテナ231の少なくとも一部を形成することができる。この場合、金属反射膜の厚さおよび組成とアンテナ231の少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、金属反射膜とアンテナとが形成される。また、情報層に含まれる誘電体膜の成膜工程を利用して、コンデンサ263の少なくとも一部を形成することができる。この場合、誘電体膜の厚さおよび組成とコンデンサ263の少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、誘電体膜とコンデンサ263とが形成される。
(コンデンサの容量)
ここでコンデンサ263を形成したのはアンテナのインダクタンスをLとするとき、図42の(a)、(b)、(c)に示すような共振回路を作るためである。f=1/2π(Route LC)を送受信の周波数に設定することにより、総合的なアンテナ感度を向上させることができるという効果がある。
ここでコンデンサ263を形成したのはアンテナのインダクタンスをLとするとき、図42の(a)、(b)、(c)に示すような共振回路を作るためである。f=1/2π(Route LC)を送受信の周波数に設定することにより、総合的なアンテナ感度を向上させることができるという効果がある。
(アンテナ部の製造方法)
図43の(a)は、図40の工程3に用いるマスク260bの上面図である。このマスク260bを用いてスパッタリングすることによりアンテナ231が形成される。光ディスクの量産工程においてはAg合金の0.05μmの反射膜形成に1秒を要している。従って感度を上げるために2.5GHzにおける表皮深さ0.6μmを成膜するには冷却しても10秒近くかかる。工場のスパッタリングのタクトを短くするため図43の(b)に示すように4枚同時にスパッタリング用のチェンバーに入れることによりタクトは1/4になり、1枚あたり2〜3秒になる。このためタクトの面から量産工程のラインに導入可能となる。薄膜工程で13.5MHzにおける表皮深さ8μmを実現するのはタクトの面から量産ラインに導入することは困難である。1〜2μm程度の膜厚にしてアンテナ感度を下げ、本発明のコンデンサにおける共振回路を導入することにより実質的な感度を上げることにより量産工程を実現できる。
図43の(a)は、図40の工程3に用いるマスク260bの上面図である。このマスク260bを用いてスパッタリングすることによりアンテナ231が形成される。光ディスクの量産工程においてはAg合金の0.05μmの反射膜形成に1秒を要している。従って感度を上げるために2.5GHzにおける表皮深さ0.6μmを成膜するには冷却しても10秒近くかかる。工場のスパッタリングのタクトを短くするため図43の(b)に示すように4枚同時にスパッタリング用のチェンバーに入れることによりタクトは1/4になり、1枚あたり2〜3秒になる。このためタクトの面から量産工程のラインに導入可能となる。薄膜工程で13.5MHzにおける表皮深さ8μmを実現するのはタクトの面から量産ラインに導入することは困難である。1〜2μm程度の膜厚にしてアンテナ感度を下げ、本発明のコンデンサにおける共振回路を導入することにより実質的な感度を上げることにより量産工程を実現できる。
(別の共振回路の製造法)
図41の構成から図42の(a)の共振回路ができる。ここでは図42の(b)の形の共振回路のアンテナ部の製造方法を図46を用いて述べる。この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。図41とはまずICブロック245の構造が異なる。図44の(a)に示すように工程1で一方の電極246が電極246aと電極246bとに分離されている。工程2で電極246aにIC230が接続されている。工程3でICブロック247を実装し、工程4でアンテナの一方の端子231bが電極246bと電気的に結合するようにアンテナ231を形成する。工程5で誘電体層251を形成し、工程6で電極262がアンテナ231の端子231bと電気的に結合するようにスパッタリングにより反射層257を形成する。こうして記録膜の成膜工程とを兼用させながら図44の(c)に示すような共振回路をもつアンテナ、IC部を製造することができる。
図41の構成から図42の(a)の共振回路ができる。ここでは図42の(b)の形の共振回路のアンテナ部の製造方法を図46を用いて述べる。この方法は、特許文献2に開示のものと同等のものである。図41とはまずICブロック245の構造が異なる。図44の(a)に示すように工程1で一方の電極246が電極246aと電極246bとに分離されている。工程2で電極246aにIC230が接続されている。工程3でICブロック247を実装し、工程4でアンテナの一方の端子231bが電極246bと電気的に結合するようにアンテナ231を形成する。工程5で誘電体層251を形成し、工程6で電極262がアンテナ231の端子231bと電気的に結合するようにスパッタリングにより反射層257を形成する。こうして記録膜の成膜工程とを兼用させながら図44の(c)に示すような共振回路をもつアンテナ、IC部を製造することができる。
(アンテナと反射膜を同一工程で製造する方法)
図40ではアンテナ231と反射膜を同一工程で製造する例を述べたが、図45の(a)のようなマスク260eを用いることにより図45の(b)のようなアンテナ231と反射層257とを同一の成膜工程で作成することができる。ROMディスクの場合には、反射膜と保護膜の2工程しかないため、この工法の効果が高い。
図46の(a)のようなマスク260fを用いることにより、AlやAgのターゲット260によりスパッタリングを行うと図46の(b)のような1回巻アンテナ231と反射膜257とが形成される。埋込穴240を設けIC230をボンディングするだけでアンテナ・IC付ディスクを形成できる。ICボンディングの1工程の追加だけでよいため、極めて簡単に低コストで製造できるという効果がある。この工法はRAMディスクにもROMディスクにも適用できる。またIC230が内側にくるように2枚のディスクが貼り合わせられて、1枚のディスクが作成できるため、アンテナやICが外部環境から保護されるため、高い信頼性が得られる。一番簡単なのはRF−ID用のアンテナ付のICを用いて、ディスクの基板7の埋込穴240に埋め込み、このICが内側にくるように貼り合わせる方法である。こうしたICのコストが下がれば、この工法で簡単に信頼性の高いディスクができる。
図40ではアンテナ231と反射膜を同一工程で製造する例を述べたが、図45の(a)のようなマスク260eを用いることにより図45の(b)のようなアンテナ231と反射層257とを同一の成膜工程で作成することができる。ROMディスクの場合には、反射膜と保護膜の2工程しかないため、この工法の効果が高い。
図46の(a)のようなマスク260fを用いることにより、AlやAgのターゲット260によりスパッタリングを行うと図46の(b)のような1回巻アンテナ231と反射膜257とが形成される。埋込穴240を設けIC230をボンディングするだけでアンテナ・IC付ディスクを形成できる。ICボンディングの1工程の追加だけでよいため、極めて簡単に低コストで製造できるという効果がある。この工法はRAMディスクにもROMディスクにも適用できる。またIC230が内側にくるように2枚のディスクが貼り合わせられて、1枚のディスクが作成できるため、アンテナやICが外部環境から保護されるため、高い信頼性が得られる。一番簡単なのはRF−ID用のアンテナ付のICを用いて、ディスクの基板7の埋込穴240に埋め込み、このICが内側にくるように貼り合わせる方法である。こうしたICのコストが下がれば、この工法で簡単に信頼性の高いディスクができる。
(薄膜アンテナの製造法)
図47の(a)は、薄膜アンテナ231gの裏面図である。内周部のアンテナ231hには貫通穴271a、271bが設けられている。図47の(b)は上面図であり、アンテナ231dが形成されている。図47の(e)を用いて貫通穴の製造工程を述べる。工程1では基板7の貫通穴271に表面から金属のターゲット261を用いてスパッタリングを行い貫通穴271の上半分に金属層272aが形成される。工程2では裏面側から貫通穴271の下半分に金属層272bが形成されるため表面側の金属層272aと裏面側の金属層272bは電気的に結合される。工程3で裏面にIC230をボンディングすることにより、アンテナとIC部が完成する。図47の(d)に示すようにこのディスクともう1枚のディスクを貼り合わせることにより1枚のディスクが完成する。この場合貼り合わせ用の接着剤236が貫通穴に流入し、穴をふさぐので外部環境の影響は内部のIC等には及ばない。上面部のアンテナ231cを保護するため保護層272が形成される。このアンテナは表面と裏面の2極があるためダイポールアンテナとしても機能する。
図47の(a)は、薄膜アンテナ231gの裏面図である。内周部のアンテナ231hには貫通穴271a、271bが設けられている。図47の(b)は上面図であり、アンテナ231dが形成されている。図47の(e)を用いて貫通穴の製造工程を述べる。工程1では基板7の貫通穴271に表面から金属のターゲット261を用いてスパッタリングを行い貫通穴271の上半分に金属層272aが形成される。工程2では裏面側から貫通穴271の下半分に金属層272bが形成されるため表面側の金属層272aと裏面側の金属層272bは電気的に結合される。工程3で裏面にIC230をボンディングすることにより、アンテナとIC部が完成する。図47の(d)に示すようにこのディスクともう1枚のディスクを貼り合わせることにより1枚のディスクが完成する。この場合貼り合わせ用の接着剤236が貫通穴に流入し、穴をふさぐので外部環境の影響は内部のIC等には及ばない。上面部のアンテナ231cを保護するため保護層272が形成される。このアンテナは表面と裏面の2極があるためダイポールアンテナとしても機能する。
(リモコンの構成とLEDの動作)
図5を用いて説明したリモコン15の構成をより詳しく述べる。
図48の(a)は、リモコン15の上面図、図48の(b)は側面図を示す。リモコン15にはアンテナ282と起動スイッチ280とスピーカ281とが内蔵されている。図48の(b)に示すようにリモコン15を通常に水平に置いた状態では起動スイッチ280は押されないため起動しない。図48の(d)に示すように斜めにして光ディスク1に押しつけると、図49の1や図50の1に示すように起動スイッチ280がONになり電源が入りRF信号が送信されて、光ディスク1のアンテナ231により受信され、IC230はアンテナ231よりIDを含む応答信号を送信する。光ディスクは応答信号を返すと同時に光ディスク内のLEDが発光する。LEDの光は、記録層や、反射層で反射してポリカーボネート基板内を伝導し、外周部エッジ部に伝わりわずかに発光する。これにより、ユーザは当該ディスクを容易に視認することができる。リモコン15側では、光ディスクからの応答信号をアンテナ282で受信してスピーカ281より確認音を出して操作者に通知する。一定時間経つと送信回路への電源供給は停止する。
リモコン15には小容量の電池が搭載されているため、RF信号の送信回路の動作をできる限り少なくする必要がある。図48の方法であるとディスク1にスイッチ280を押し当てる時に電源投入とRF信号の送信とID検知が一定時間行われるだけなので電源消費を少なくし、リモコン電池の寿命が延びるという効果がある。
図5を用いて説明したリモコン15の構成をより詳しく述べる。
図48の(a)は、リモコン15の上面図、図48の(b)は側面図を示す。リモコン15にはアンテナ282と起動スイッチ280とスピーカ281とが内蔵されている。図48の(b)に示すようにリモコン15を通常に水平に置いた状態では起動スイッチ280は押されないため起動しない。図48の(d)に示すように斜めにして光ディスク1に押しつけると、図49の1や図50の1に示すように起動スイッチ280がONになり電源が入りRF信号が送信されて、光ディスク1のアンテナ231により受信され、IC230はアンテナ231よりIDを含む応答信号を送信する。光ディスクは応答信号を返すと同時に光ディスク内のLEDが発光する。LEDの光は、記録層や、反射層で反射してポリカーボネート基板内を伝導し、外周部エッジ部に伝わりわずかに発光する。これにより、ユーザは当該ディスクを容易に視認することができる。リモコン15側では、光ディスクからの応答信号をアンテナ282で受信してスピーカ281より確認音を出して操作者に通知する。一定時間経つと送信回路への電源供給は停止する。
リモコン15には小容量の電池が搭載されているため、RF信号の送信回路の動作をできる限り少なくする必要がある。図48の方法であるとディスク1にスイッチ280を押し当てる時に電源投入とRF信号の送信とID検知が一定時間行われるだけなので電源消費を少なくし、リモコン電池の寿命が延びるという効果がある。
以上説明した実施の形態では、光ディスク内のLEDは応答信号を返す時に発光するようになっているが、異なる利用形態もある。リモコン15から探索用の信号を送信して、該当する光ディスク内のLEDを発光させて、より簡易に光ディスクを見つけ出すことができる。
(該当するディスクIDを検索する方法)
次に、この実施形態でのディスク情報ファイルの属性情報を用いて、所望のディスクID情報、さらには物理的にディスクを探し出す方法を説明する。所望のディスクID情報を得るまでの過程は、前実施形態で先の図22で示したのと全く同様で良い。すなわち、ここで繰り返せば、まず、図22のステップ135aにおいて、ディスクの容量や残容量といった物理情報から、番組の主演俳優の名前や商品名や地名といったコンテンツの属性情報を入力する。ステップ135bにおいて、入力されたコンテンツの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135cにおいてコンテンツの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135dにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135dにおける判定が”Yes”の場合(すなわち、そのIDの光ディスクが所望のものである場合)には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135dにおける判定が”No”の場合には、ステップ135eにおいてディスクの属性情報(例えば、残容量等)を入力する。ステップ135fにおいて、入力されたディスクの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135gにおいてディスクの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135hにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135gにおける判定が”Yes”の場合には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135gにおける判定が”No”の場合には、ステップ135iへ進み、通信手段を用いて他のマシン(例えば、ネットワークに接続されたサーバー)にアクセスし、ディスク情報ファイルを検索する。この場合、ステップ135jで該当IDがあると、ステップ135kに進み、該当IDを記録再生装置の表示部とリモコンの表示部に表示する。ステップ135jにおける判定が”No”の場合には、ステップ135mに進み、表示部に該当なしと表示して終了する。
次に、この実施形態でのディスク情報ファイルの属性情報を用いて、所望のディスクID情報、さらには物理的にディスクを探し出す方法を説明する。所望のディスクID情報を得るまでの過程は、前実施形態で先の図22で示したのと全く同様で良い。すなわち、ここで繰り返せば、まず、図22のステップ135aにおいて、ディスクの容量や残容量といった物理情報から、番組の主演俳優の名前や商品名や地名といったコンテンツの属性情報を入力する。ステップ135bにおいて、入力されたコンテンツの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135cにおいてコンテンツの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135dにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135dにおける判定が”Yes”の場合(すなわち、そのIDの光ディスクが所望のものである場合)には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135dにおける判定が”No”の場合には、ステップ135eにおいてディスクの属性情報(例えば、残容量等)を入力する。ステップ135fにおいて、入力されたディスクの属性情報をキーワードとして用いてディスク情報ファイルを検索する。ステップ135gにおいてディスクの属性情報に該当するIDがみつかった場合には、ステップ135hにおいてそのIDの光ディスクが所望のものか否かを判定する。ステップ135gにおける判定が”Yes”の場合には、ステップ135kに進み、そこで終結処理を行う。ステップ135gにおける判定が”No”の場合には、ステップ135iへ進み、通信手段を用いて他のマシン(例えば、ネットワークに接続されたサーバー)にアクセスし、ディスク情報ファイルを検索する。この場合、ステップ135jで該当IDがあると、ステップ135kに進み、該当IDを記録再生装置の表示部とリモコンの表示部に表示する。ステップ135jにおける判定が”No”の場合には、ステップ135mに進み、表示部に該当なしと表示して終了する。
(光ディスクを物理的に探す方法)
次に、特定されたID番号を持つ光ディスクを探す方法を説明する。この過程は、該当するIDがみつかった場合に、”ディスクを探しますか”という質問が表示部に表示される。ディスクを探す場合(ステップ136bの判定が”Yes”の場合)には、検索用の電波を発信する(前実施形態における図23のフローチャート冒頭部と略同様)。但し、この電波には特定されたID番号が重畳されている。
次に、特定されたID番号を持つ光ディスクを探す方法を説明する。この過程は、該当するIDがみつかった場合に、”ディスクを探しますか”という質問が表示部に表示される。ディスクを探す場合(ステップ136bの判定が”Yes”の場合)には、検索用の電波を発信する(前実施形態における図23のフローチャート冒頭部と略同様)。但し、この電波には特定されたID番号が重畳されている。
この電波は光ディスク1の受信アンテナ3で受信され、受信回路20の検波部21で検波され、電力22と信号とが得られる。電力22は信号発生部23に送られ、コンデンサ等の電力蓄積部24に一旦蓄積される。なお、図24の(a)にて示したように、送信アンテナ18a、18b、18cから検索用の電波を3方向に時分割で発信すると好適である。各光ディスクでは、この微弱な電力を利用して、ID番号記憶部26の中のID25が読み出され、受信した該当IDか否かを判定する。両者が一致した場合にのみ、光ディスク内のLEDを発光させる。LEDの光は、記録層や、反射層で反射してポリカーボネート基板内を伝導し、外周部エッジ部に伝わりわずかに発光する。これにより、ユーザは当該ディスクを容易に視認することができる。
なお、光ディスクの記憶部26の中にディスク情報ファイルの属性情報を持たせる(書き換え可能にしても良い)ようにして、リモコンからの検索用の電波(検索信号)に所望のディスク情報ファイルの属性情報を重畳して発信するような構成も考えられ、より多くの情報を検索に用い、この情報に合致(一部を含む等の条件判断も含む)した情報を含む光ディスクのみが発光するようにすれば、利便性は更に向上する。
また、前実施形態において既に説明したディスク情報ファイルの属性情報を用いて検索し、所望のディスクID情報、さらには物理的にディスクを探し出す方法を同時に行うように構成して検索に併用しても良い。この場合には、ID番号発生部27と変調部28とによりID番号を含む変調信号も生成され応答信号が返送される。リモコン15側の動作は、先に説明したと同様で良く説明は省略する。リモコン15を光ディスク1に近づけるだけで、各々の光ディスク1の中に記録されたコンテンツの中身のサムネイルを動画もしくは静止画で確認できる。
少なくとも以下のものは、本発明の範囲内である。
A1.光ディスクの円周方向に沿って形成されたアンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDとを備えた、光ディスク。
A2.情報の記録及び再生のうち少なくとも一方が可能な情報層をさらに備えた、前記A1.に記載の光ディスク。
A3.前記アンテナと前記ICと前記LEDは、前記光ディスクの内周部に設けられており、前記情報層は、前記光ディスクの外周部に設けられている、前記A2.に記載の光ディスク。
A4.前記ICは、前記無線電波を受信する受信部と、前記光ディスクを識別するためのID情報を記憶するID情報記憶部と、前記受信部から出力される信号に応答して、前記ID情報を含む信号を発生する信号発生部と、前記信号を送信する送信部とを含む、前記A1.に記載の光ディスク。
さらに、少なくとも以下のものも、本発明の範囲内である。
B2.埋込穴を有するディスク形状の第1の基板と、IC及びLEDが取り付けられた配線基板とを備え、前記配線基板が前記第1の基板の前記埋込穴に埋め込まれている、光ディスク。
B3.前記第1の基板に対向するディスク形状の第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる接着層とをさらに備えた、前記B2.に記載の光ディスク。
B4.前記第1の基板には、所定の角度を示す角度識別マークが形成されている、前記B2.に記載の光ディスク。
B5.前記ICと前記配線基板とはICモジュールに含まれており、前記ICモジュールが前記第1の基板の前記埋込穴に埋め込まれており、前記第1の基板の面の高さと前記埋込穴に埋め込まれた前記ICモジュールの面の高さとがほぼ同一である、前記B2.に記載の光ディスク。
B6.前記ICと前記配線基板とはICモジュールに含まれており、前記ICモジュールの一部が前記第1の基板の面から突出しており、前記第1の基板の面に対して突出している部分の体積の総和と前記第1の基板の面に対してへこんでいる部分の空隙部の体積の総和とがほぼ同一である、前記B2.に記載の光ディスク。
B7.前記ICに接続されたアンテナをさらに備え、前記ICは、前記アンテナを介して無線電波を送受信する、前記B2.に記載の光ディスク。
B8.前記ICと前記配線基板と前記アンテナとはICモジュールに含まれており、前記アンテナは、前記配線基板の面であって前記第1の基板とは反対側の面に形成されており、前記ICは、前記配線基板の面であって前記第1の基板側の面に形成されている、前記B7.に記載の光ディスク。
B9.前記アンテナは、前記光ディスクの外周部から内周部に向かうに従って半径が小さくなるうず巻き状のアンテナ配線を有しており、前記アンテナ配線には、前記アンテナ配線の半径が変化する複数の折れ曲がり部が設けられている、前記B7.に記載の光ディスク。
B10.情報の記録及び再生のうち少なくとも一方が可能な情報層をさらに備え、前記情報層は金属反射膜を含み、前記金属反射膜の厚さおよび組成と前記アンテナの少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、前記金属反射膜と前記アンテナとが形成されている、前記B7.に記載の光ディスク。
B11.埋込穴を有するディスク形状の第1の基板を形成する工程と、IC及びLEDが取り付けられた配線基板を前記埋込穴に埋め込む工程とを包含する、光ディスクの製造方法。
B12.前記第1の基板に対向するディスク形状の第2の基板を形成する工程と、接着層を介して前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程とをさらに包含する、前記B11.に記載の光ディスクの製造方法。
A1.光ディスクの円周方向に沿って形成されたアンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、無線電波の送信または受信に対応して発光するLEDとを備えた、光ディスク。
A2.情報の記録及び再生のうち少なくとも一方が可能な情報層をさらに備えた、前記A1.に記載の光ディスク。
A3.前記アンテナと前記ICと前記LEDは、前記光ディスクの内周部に設けられており、前記情報層は、前記光ディスクの外周部に設けられている、前記A2.に記載の光ディスク。
A4.前記ICは、前記無線電波を受信する受信部と、前記光ディスクを識別するためのID情報を記憶するID情報記憶部と、前記受信部から出力される信号に応答して、前記ID情報を含む信号を発生する信号発生部と、前記信号を送信する送信部とを含む、前記A1.に記載の光ディスク。
さらに、少なくとも以下のものも、本発明の範囲内である。
B2.埋込穴を有するディスク形状の第1の基板と、IC及びLEDが取り付けられた配線基板とを備え、前記配線基板が前記第1の基板の前記埋込穴に埋め込まれている、光ディスク。
B3.前記第1の基板に対向するディスク形状の第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる接着層とをさらに備えた、前記B2.に記載の光ディスク。
B4.前記第1の基板には、所定の角度を示す角度識別マークが形成されている、前記B2.に記載の光ディスク。
B5.前記ICと前記配線基板とはICモジュールに含まれており、前記ICモジュールが前記第1の基板の前記埋込穴に埋め込まれており、前記第1の基板の面の高さと前記埋込穴に埋め込まれた前記ICモジュールの面の高さとがほぼ同一である、前記B2.に記載の光ディスク。
B6.前記ICと前記配線基板とはICモジュールに含まれており、前記ICモジュールの一部が前記第1の基板の面から突出しており、前記第1の基板の面に対して突出している部分の体積の総和と前記第1の基板の面に対してへこんでいる部分の空隙部の体積の総和とがほぼ同一である、前記B2.に記載の光ディスク。
B7.前記ICに接続されたアンテナをさらに備え、前記ICは、前記アンテナを介して無線電波を送受信する、前記B2.に記載の光ディスク。
B8.前記ICと前記配線基板と前記アンテナとはICモジュールに含まれており、前記アンテナは、前記配線基板の面であって前記第1の基板とは反対側の面に形成されており、前記ICは、前記配線基板の面であって前記第1の基板側の面に形成されている、前記B7.に記載の光ディスク。
B9.前記アンテナは、前記光ディスクの外周部から内周部に向かうに従って半径が小さくなるうず巻き状のアンテナ配線を有しており、前記アンテナ配線には、前記アンテナ配線の半径が変化する複数の折れ曲がり部が設けられている、前記B7.に記載の光ディスク。
B10.情報の記録及び再生のうち少なくとも一方が可能な情報層をさらに備え、前記情報層は金属反射膜を含み、前記金属反射膜の厚さおよび組成と前記アンテナの少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、前記金属反射膜と前記アンテナとが形成されている、前記B7.に記載の光ディスク。
B11.埋込穴を有するディスク形状の第1の基板を形成する工程と、IC及びLEDが取り付けられた配線基板を前記埋込穴に埋め込む工程とを包含する、光ディスクの製造方法。
B12.前記第1の基板に対向するディスク形状の第2の基板を形成する工程と、接着層を介して前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる工程とをさらに包含する、前記B11.に記載の光ディスクの製造方法。
1 光ディスク
2 送信アンテナ
3 受信アンテナ
4 送受信ICおよびLED(LED付き送受信IC4)
5 穴
6 情報層
7 基板
8 透明層
9 接着層
15 リモコン
2 送信アンテナ
3 受信アンテナ
4 送受信ICおよびLED(LED付き送受信IC4)
5 穴
6 情報層
7 基板
8 透明層
9 接着層
15 リモコン
Claims (14)
- 記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層と、アンテナと、前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと、前記無線電波の送信または受信に対応して発光する発光素子とを備えたことを特徴とする光ディスク。
- 前記発光素子はLEDであることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
- 前記アンテナと前記ICと前記LEDは、前記光ディスクの内周部に設けられており、前記情報層は、前記光ディスクの外周部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク。
- 前記LEDは、前記光ディスクの内周部に円周方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光ディスク。
- 埋込穴を有するディスク形状の第1の基板を備え、
前記発光素子が前記基板の前記埋込穴に埋め込まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ディスク。 - 埋込穴を有するディスク形状の第1の基板と、ICが取り付けられた配線基板とを備え、
前記配線基板が前記第1の基板の前記埋込穴に埋め込まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ディスク。 - 前記第1の基板に対向するディスク形状の第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる接着層とをさらに備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の光ディスク。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ディスクにおいて、前記発光素子の発光により、光ディスクの外周部エッジ端面が発光することを特徴とする光ディスク。
- 前記ICは、前記無線電波を受信する受信部と、
前記光ディスクを識別するためのID情報を記憶するID情報記憶部と、
前記受信部から出力される信号に応答して、前記ID情報を含む信号を発生する信号発生部と、
前記信号を送信する送信部とを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の光ディスク。 - 前記アンテナは、前記光ディスクの外周部から内周部に向かうに従って半径が小さくなるうず巻き状のアンテナ配線を有しており、
前記アンテナ配線には、前記アンテナ配線の半径が変化する複数の折れ曲がり部が設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の光ディスク。 - 情報の記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層をさらに備え、
前記情報層は金属反射膜を含み、
前記金属反射膜の厚さおよび組成と前記アンテナの少なくとも一部の厚さおよび組成とが実質的に同一となるように、前記金属反射膜と前記アンテナとが形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の光ディスク。 - 請求項1〜11いずれか1項に記載の光ディスクにおいて、前記発光素子とICがLED付送受信ICであることを特徴とする光ディスク。
- 記録及び再生のうちの少なくとも一方が可能な情報層を形成する工程と、
アンテナ及び前記アンテナを介して無線電波を送受信するICと共に、前記無線電波の送信または受信に対応して発光する発光素子を組み込む工程とを備えたことを特徴とする光ディスクの製造方法。 - 請求項1〜12いずれか1項に記載の光ディスクにおいて、前記ICの情報を、光ディスクを非回転状態で記録または再生することを特徴とする光ディスクの記録再生方法。
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