JP2008097449A - コンテンツ配信システム - Google Patents

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政利 福川
Akihiro Shindo
晃浩 新藤
Tomohiro Nishida
知弘 西田
Hideo Satake
秀夫 佐竹
Takatsugu Motooka
孝嗣 本岡
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Abstract

【課題】 レンタカーの予約情報に基づいて試聴コンテンツ等の配信情報を提供することができるコンテンツ配信システムを提供する。
【解決手段】
レンタカー事業者センタ局170は、予約受付部で受け付けた予約情報を車両登録IDに関連付けてデータベースに登録する。また、レンタカー事業者センタ局170は、登録した予約情報をフィルタフィリングしてコンテンツプロバイダセンタ局180に提供する。コンテンツプロバイダセンタ局は、提供された予約情報に含まれる嗜好キーワード及び予め蓄積した嗜好相関データベースに基づきユーザの嗜好を考慮した試聴コンテンツを特定し、車内端末100へ配信する。また、コンテンツプロバイダセンタ局は、車内端末からフィードバックされたレイティング情報に基づいて嗜好相関データベースを更新し、その後の試聴コンテンツの特定に役立てる。
【選択図】図8

Description

本発明は、コンテンツ配信システムに関し、特に、レンタカーに音楽や映像などの試聴コンテンツを配信するためのコンテンツ配信システムに関する。
一般に、車の中で任意の音楽を聴くには、その音楽が記録された記録媒体(カセットテープ、CD,MDなど)を車内に持ち込む必要がある。自家用車であれば、一旦記録媒体を車内に持ち込めばそれを置いたままにすることができるが、レンタカーの場合は利用のたびに持ち込み、持ち出さなければならない。
このような不便をなくした従来のコンテンツ配信システムとして、レンタカーを予約する際に楽曲配信事業者システムに対して選曲情報を登録することで、レンタカーの利用開始までに車載機に楽曲データがダウンロードされるシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、自家用車用のシステムではあるが、ホームサーバと車載端末との間を、無線LANを介して接続し、ホームサーバに記憶させておいた楽曲データを車載端末から読み出すことができるようにしたシステムがある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、車載端末が特定の場所以外の様々な場所からホームサーバにアクセスするためには、単一の無線LANのみならず、種々のネットワークに接続できることが望まれる。これを実現する技術として、移動デバイスが、複数のネットワークインタフェースを管理し、実質的に常にインターネットに接続できるようにしたシステムがある(例えば、特許文献3又は4参照。)。
特開2004−361723号公報 特開2004−37981号公報 特表2005−532759号公報 特開2005−27026号公報
従来のコンテンツ配信システムは、レンタカーの利用者が予め登録した選曲情報に基づいて楽曲データを提供するものであるため、利用者に対して何ら新たな情報を提供することができないという問題点がある。
また、何か適当な音楽等のコンテンツを見繕って欲しいというレンタカー利用者の要望に応えることができないという問題点もある。
そこで、本発明は、レンタカーの予約情報に基づいて試聴コンテンツ等の配信情報を提供することができるコンテンツ配信システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の要旨によれば、インターネットを介して利用者からのレンタカーの予約を受け付け、予約情報を生成して固有の車両登録IDと関連付けて予約情報記憶手段に記憶させる予約受付手段と、前記予約情報に基づいて前記利用者の嗜好を考慮した配信情報を生成して前記車内端末へ配信する情報配信手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第2の要旨によれば、上記第1の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記予約受付手段と前記予約情報記憶手段を備えるレンタカー事業者システムと、前記情報配信手段と前記予約情報記憶手段の記憶内容と実質的に同一の記憶内容を持つ複製記憶手段を備えるコンテンツプロバイダシステムとがネットワーク接続され、前記予約情報記憶手段の記憶内容の変更を前記複製記憶手段に反映させる記憶内容反映手段をさらに備えることを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第3の要旨によれば、前記第2の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記記憶情報反映手段が、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に含まれる情報の一部をフィルタリングするフィルタリング手段を有していることを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第4の要旨によれば、上記第1、第2または第3の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記情報配信手段が、前記読み出した予約情報と予め蓄積された嗜好相関データベースとに基づいて、予め用意された複数の配信情報候補の中から少なくとも一つを配信すべき配信情報として特定する配信情報特定手段を含むことを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第5の要旨によれば、上記第4の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記予約情報には、前記利用者が任意に選択したコンテンツの名称及びそのコンテンツのレイティング情報を含むコンテンツリスト情報が含まれていることを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第6の要旨によれば、上記第1乃至第5のいずれか一つの要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記レンタカーに搭載され、前記無線ネットワークを介して前記配信情報を受信する受信手段と、受信した配信情報を記憶する内部記憶媒体とを備えた車内端末をさらに含むことを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第7の要旨によれば、上記第6の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記配信情報が試聴コンテンツであり、前記車内端末が、前記試聴コンテンツのレイティング情報を生成し前記情報配信手段へフィードバックする手段を備え、前記情報配信手段が、フィードバックされたレイティング情報に基づいて前記試聴コンテンツと前記利用者情報またはコンテンツリスト情報との嗜好相関データベースを更新する手段を備えている、ことを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第8の要旨によれば、上記第7の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記車内端末に対して前記内部記憶媒体に記録された前記試聴コンテンツの消去を命令する消去命令手段をさらに備えるとともに、前記車内端末は、前記消去命令手段からの消去命令を受けて、前記内部記憶媒体に記録された情報をアップロードする手段と、前記試聴コンテンツを消去し、消去完了を前記消去命令手段に通知する消去完了通知手段を備えている、ことを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第9の要旨によれば、上記第6、第7または第8の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記車内端末は、互いに異なる複数の無線通信メディアのうち使用可能な無線通信メディアから予め設定された優先情報を用いて使用する無線通信メディアを特定する通信メディア特定手段を備え、前記受信手段は、前記特定された無線通信メディアを使用して前記配信情報を受信することを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第10の要旨によれば、上記第6乃至第9のいずれか一つの要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記予約情報は、利用者が使用する車内端末が内部に持つ前記車内端末に固有の鍵情報を含み、前記情報配信手段は、前記鍵情報を用いて前記試聴コンテンツを暗号化して配信し、前記受信手段は受信した前記試聴コンテンツを前記鍵情報で復号することを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第11の要旨によれば、上記第6乃至第10のいずれか一つの要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記予約受付手段は、前記レンタカーの予約受付と同時にコンテンツの登録を受け付け、前記車内端末からの要求に応じて前記登録されたコンテンツを提供するコンテンツ提供手段をさらに備えていることを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第12の要旨によれば、上記第11の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記車内端末が、前記インターネットを介してユーザ端末へアクセスし、該ユーザ端末に予め格納されているコンテンツをダウンロードする手段を有していることを特徴とするコンテンツ配信システムが得られる。
また、本発明の第13の要旨によれば、上記第8または第11の要旨に係るコンテンツ配信システムにおいて、前記車内端末に対して無線通信のための認証を与える認証手段をさらに備えていることを特徴とするコンテンツ通信システム。
また、本発明の第14の要旨によれば、インターネットを介して利用者からのレンタカーの予約を受け付け、予約情報を生成して固有の車両登録IDと関連付けて予約情報記憶手段に記憶させるステップと、前記予約情報に基づいて前記利用者の嗜好を考慮した配信情報を生成して前記車内端末へ配信するステップと、を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法が得られる。
さらに、本発明の第15の要旨によれば、第14の要旨に係るコンテンツ配信方法において、前記予約受付手段と前記予約情報記憶手段を備えるレンタカー事業者システムから、前記情報配信手段と前記予約情報記憶手段との記憶内容と実質的に同一の記憶内容を持つ複製記憶手段を備え、前記レンタカー事業者システムにネットワーク接続されたコンテンツプロバイダシステムに対して、前記予約情報記憶手段の記憶内容の変更を前記複製記憶手段に反映させるステップを、さらに備えることを特徴とするコンテンツ配信方法が得られる。
本発明によれば、レンタカーの予約時に作成される予約情報に基づいて試聴コンテンツ等の配信情報を生成するようにしたことで、利用者が登録した選曲情報に基づく楽曲データとは異なる新たな配信情報であって、利用者の嗜好を考慮した試聴コンテンツ等の配信情報をその利用者の利用するレンタカーの車内端末に対してのみ配信することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に本発明の一実施の形態に係るコンテンツ配信システムを含むネットワークシステムを示す。
図示のネットワークシステムは、レンタカー10に搭載された車内端末100、車内端末100と無線接続可能な互いに異なる複数の無線ネットワーク(ここでは、WWAN(Wireless Wide Area Network)(WWANサービスエリア110)、WLAN(Wireless Local Area Network)(WLANサービスエリア120)、WMAN(Wireless Metro Area Network)(WMANサービスエリア130)、及びWPAN(Wireless Personal Area Network)(WPANサービスエリア140)とする。)、これらの無線ネットワークをインターネット210に接続するためのアクセス網160、及びインターネット210に接続されたレンタカー事業者センタ局170、コンテンツプロバイダセンタ局180、及びユーザ(利用者)端末200を含むホームネットワーク(ホームネットワークエリア190)を有している。
本実施の形態に係るコンテンツ配信システムは、上記構成のうち、車内端末100と、レンタカー事業者店舗150に設けられたWLAN(WLANサービスエリア120)と、インターネット210に接続されたレンタカー事業者センタ局170及びコンテンツプロバイダセンタ局180とを含む。
なお、以下の説明から明らかであるが、コンテンツプロバイダセンタ局180は、必ずしもレンタカー事業者センタ局170と別個独立に設ける必要はない。これらを統合するならば、構成をほぼ半分にすることができる。しかしながら、実際の運用面から別々に構成したほうが好都合な場合が多いので、本実施の形態では、レンタカー事業者センタ局170とコンテンツプロバイダセンタ局180とを別々に設け、それぞれ別の事業者により運営されているものとする。
また、レンタカー事業者店舗150のWLANシステムは、レンタカー事業者センタ局170を含むものであってもよいが(あるいは専用線で接続されていてもよいが)、ここでは、インターネット210及びアクセス網160を介してレンタカー事業者センタ局170に接続されているものとする。
また、レンタカー10は、レンタカー事業者がユーザ(利用者)に有料で一定期間提供する車であって、通常、複数存在するものであるが、ここでは説明の便宜のため、1台だけ示す。
さらに、ユーザ端末200は、インターネット210に接続された全ての端末で有り得るが、ここでは説明の便宜のため1台だけ示す。
車内端末100は、記録媒体20とモニタ30とを有するカーナビ40と、互いに異なる複数の通信メディアカードを挿入接続することが可能なモバイル・ルータ90とを含む。モバイル・ルータ90に挿入接続可能な通信メディアカードの数及び種類は、特に限定されるものではないが、ここでは、WWANカード50、WMANカード60、WLANカード70、WPANカード80の4つとする。これにより、車内端末100は、WWANサービスエリア110、WLANサービスエリア120、WMANサービスエリア130、及びWPANサービスエリア140の各エリア内に位置するとき、対応するネットワークと無線接続可能となる。また、車内端末100は、これらWWAN等のネットワーク、アクセス網160及びインターネット210を介して、レンタカー事業者センタ局170、コンテンツプロバイダセンタ局180接続可能である。さらに、車内端末100は、WWAN等のネットワーク、アクセス網160、インターネット210、及びホームネットワークを介してユーザ端末200に接続可能である。
図2に、車内端末100の内部構成の詳細を示す。図示のように、カーナビ40は、記録媒体20及びモニタ30のほかに、車内端末100に車両登録ID350を格納するための車両データベース340、モバイル・ルータに接続される通信インタフェース390、カーナビ40の動作をプログラム制御するCPU400、モニタ30への画像表示を制御する画像制御ユニット410及びモニタ30に実装されたタッチパネル制御ユニット420を有している。
タッチパネル制御ユニット420は、図示しないタッチパネルを含み、タッチパネルへの操作に応じた信号をCPU400へ出力する。このタッチパネルの操作により、カーナビ40は、インターネット210等のネットワークを介して、各種アプリケーションソフトウェアや地図データをダウンロードすることができる。また、タッチパネルの操作により、記録媒体20への任意のデータの保存・消去が可能である。ただし、記録媒体20に記録されたデータを外部へ出力する出力端子(外部接続端子)は備えていない。なお、記録媒体20は、大容量のデータを記録することができるハードディスクやフラッシュメモリである。
また、モバイル・ルータ90は、種々の通信メディアカード(例えば、図1の通信メディアカード50,60,70,80)が挿入接続される第1乃至第4の通信インタフェース270,280,290及び300、これら通信インタフェースが接続されるハブ(HUB)310、第1乃至第4の通信インタフェース270,280,290及び300に接続された通信メディアカードのうちの一つを選択する通信メディア切り替え制御ユニット320、モバイル・ルータ90の動作をプログラム制御するCPU330、及びカーナビ40に接続される通信インタフェース380を有している。
通信メディア切り換え制御ユニット320は、常時あるいは所定周期で、各通信メディアカードが受信する受信電波強度を比較し、より受信電波強度の強いネットワークへ接続されるように、通信メディアの切り換え制御を行う。この場合、予め優先情報を設定しておき、通信メディア切り換え制御の際に参照するようにしてもよい。例えば、ある一定以上の受信電波強度の通信メディアが複数存在する場合には、より通信コストの低いほうを優先的に選択させるようにすることができる。こうして、車内端末100が異なる通信メディアのサービスエリア間を移動する場合であっても、いずれかのサービスエリア内に位置する限り、いつでもどこでもインターネット210への接続が可能となる。
例えば、車内端末100が、図1において、WWANサービスエリア110、WLANサービスエリア120、WMANサービスエリア130及びWPANサービスエリア140のどこに位置しても、またこれらのサービスエリア間を移動しても、車内端末100は、アクセス網160及びインターネット210を介してホームエリアネットワークエリア190のユーザ端末200にアクセスすることが可能である。
なお、ホームネットワーク(ホームネットワークエリア190)には、ホームサーバ、パーソナルコンピュータ、情報家電などが接続されており、いずれもがユーザ端末となり得る。また、ホームネットワークを構成することなく、直接パーソナルコンピュータをインターネットに接続するようにしてもよい。ホームサーバやパーソナルコンピュータには、予め音楽や映像などのコンテンツを保存しておくことができる。また、情報家電には、TV番組やその関連情報などを録画・保存しておくことができる。
図3を参照すると、レンタカー事業者センタ局170は、インターネット210に接続されたルータ530、ルータ530に接続されたセンタサーバ440、センタサーバ440に接続された認証サーバ(例えば、RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)サーバ)430、予約管理情報記憶部445、コンテンツ登録データベース450、コンテンツ・プレイリスト登録データベース460、レンタカー車両登録データベース470、レンタカー車両登録IDデータベース480及びユーザ情報管理データベース520を有している。
なお、予約管理情報記憶部445、コンテンツ登録データベース450、コンテンツ・プレイリスト登録データベース460、レンタカー車両登録データベース470、レンタカー車両登録IDデータベース480及びユーザ情報管理データベース520は、センタサーバ440内に設けられてもよい。
センタサーバ440は、インターネット210を介してアクセス可能なウェブサイトを開設している。レンタカー10の利用を希望するユーザは、ホームネットワークエリア190内のユーザ端末200からインターネット210を介してレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にアクセスすることができる。
レンタカー事業者センタ局170が開設するウェブサイトには、レンタカーの予約登録を行うためのウェブページが含まれる。また、予約したレンタカー及びその利用期間に関連付けて、レンタカー内で視聴しようとする楽曲データや映像データなどのコンテンツ及びそのリスト(プレイリスト:コンテンツ名やそのコンテンツに対するレイティング情報を含む)を登録するためのウェブページが含まれる。ユーザは、ユーザ端末200よりインターネット210を介してレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にアクセスし、レンタカーの予約と、コンテンツ及びプレイリストの登録を行うことができる。
図4に示すように、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、インターネット210及びアクセス網160を介してレンタカー事業者店舗150のWLAN(WLANサービスエリア120)に接続されている。
レンタカー事業者店舗150のWLANは、インターネット210に接続されたルータ260、ルータ260に接続されたL(レイヤー)3スイッチ250、L3スイッチ250に接続されたアクセスポイント230及び認証サーバ(例えば、RADIUSサーバ)240を有している。なお、アクセスポイント230は、レンタカー事業者店舗150の車両ピットエリア220をカバーするように設置されている。
車両ピットエリア220にレンタカー10が進入すると、車内端末100(図2参照)のカーナビ40のCPU400は、予め設定されている車両登録IDを用い、アクセスポイント230にアクセスする。認証サーバ240は、車内端末に対して無線通信を許可してよいか否かの認証判断を行う。認証サーバ240により、車両登録IDが認識されると、車内端末100は、アクセスポイント230、L3スイッチ250、ルータ260及びインターネット210を介して、レンタカー事業者センタ局170のサーバにアクセスすることができる。
レンタカー事業者店舗150のセンタサーバ440は、車内端末100からアクセスがあると、予約管理情報に基づいてレンタカーの利用開始前と判断した場合は、当該車内端末100に関連付けられたコンテンツのダウンロードを許容する。あるいは、予約管理情報に基づいてレンタカーの利用終了後と判断した場合は、車内端末100の記録媒体20に記録された情報のアップロードを許容し、データ消去命令を送信する。
車内端末100は、レンタカー事業者店舗150のセンタサーバ440からのデータ消去命令を受けると、記録媒体20に記録されたデータを消去し、消去完了通知をレンタカー事業者センタ局170へ送信する。消去完了通知は、コンテンツプロバイダセンタ局180にも通知され、ユーザが予め登録したあて先宛(例えば、ユーザ端末200)にも通知するようにしてもよい。
なお、車内端末100がレンタカー事業者店舗150のセンタサーバ440にアクセスしたとき、地図データの更新などを行うようにしてもよい。また、車内端末100に、保守運用や業務効率化のための車両情報の収集機能を設け、収集した情報をレンタカー事業者店舗105のセンタサーバ440へアップロードするようにしてもよい。さらに、レンタカー事業者センタ局170のユーザ情報管理データベース520(図3参照)に基づいて、ユーザに対して、割引クーポンやポイント等を発行するようにしてもよい。割引クーポンやポイント等を発行は、リピータおよび新規顧客層の囲い込みのツールとしてそれを利用できる。
再び図3を参照すると、コンテンツプロバイダセンタ局180は、インターネットに接続されたルータ550、ルータに接続されたセンタサーバ570、センタサーバ570に接続された認証サーバ(例えば、RADIUSサーバ)560、配信情報記憶部575、コンテンツ登録データベース580、コンテンツ・プレイリスト登録データベース590、嗜好キーワード検索エンジン600、試聴コンテンツデータベース610、コンテンツ購入予約鍵データベース630、及びユーザ情報管理データベース620を有している。
なお、コンテンツ登録データベース580、コンテンツ・プレイリスト登録データベース590、嗜好キーワード検索エンジン600、試聴コンテンツデータベース610、コンテンツ購入予約鍵データベース630、及びユーザ情報管理データベース620は、センタサーバ570内に設けられてもよい。
レンタカー事業者とコンテンツプロバイダとは、業務提携しており、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、レンタカー事業者センタ局170のユーザ情報管理データベース520にアクセスすることが許可されている。また、レンタカーの予約を受け付ける度に、その予約情報または更新通知をレンタカー事業者センタ局170からコンテンツプロバイダセンタ局180へ送信するように構成されている。なお、レンタカー事業者が取得したユーザの住所の一部や氏名などについては、プライバシー保護の観点から、ユーザが望む場合には、コンテンツプロバイダに対して秘匿する。ユーザの住所の一部や氏名を秘匿しても、コンテンツプロバイダは、車両登録IDを用いることでそのユーザを特定することができる。
コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、レンタカー事業者センタ局170からの通知により、新たなユーザ情報が登録、または更新されたこと認識する。そして、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、レンタカー事業者センタ局170のユーザ情報管理データベースを参照し、新たなユーザ情報、あるいは更新されたユーザ情報を入手する。そして、嗜好キーワード検索エンジン600を用いて、入手したユーザ情報に含まれる嗜好キーワードを検索し、検索結果に基づいてそのユーザの嗜好に適合すると思われる配信情報(コンテンツ広告、試聴コンテンツなど、以下では試聴コンテンツとするが、種々の有償無償の音楽や映像コンテンツ、あるいは広告で有り得る。)を作成する。また、センタサーバ570は、作成した試聴コンテンツを、予約情報に含まれる車両登録IDに対応する車内端末100に限定して配信する。
また、車内端末100からコンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570にアクセスすることも可能であり、センタサーバ570により提供される複数の試聴コンテンツ(配信情報候補)の中から1以上の試聴コンテンツを任意に選択することも可能である。
コンテンツプロバイダセンタ局180から配信される試聴コンテンツは、特定の車内端末に対してのみ配信され、不特定多数の人に配信されるものではないので、著作権に関する管理を容易に行える。
また、コンテンツプロバイダセンタ局180のユーザ情報管理データベース620に蓄積されたユーザ情報を利用して、コンテンツの拡販に役立てることが出来る。
次に、図1乃至図4に加え、図5乃至図7を参照して、本実施の形態に係るコンテンツ配信システムの動作について説明する。なお、以下で説明する動作に含まれるデータ通信は、IPSec(Security Architecture for Internet Protocol)やSSL−VPN(Secure Socket Layer Virtual Private Network)等の技術により、暗号化されているものとする。
まず、レンタカー10の利用を希望するユーザは、ホームネットワークエリア190内のユーザ端末200より、レンタカー事業者が開設するレンタカー事業者センタ局170のウェブサイトにアクセスする(図5のステップA1)。
レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、ユーザ端末200からの要求に応じて、予約管理情報記憶部445に記憶されているレンタカー予約登録情報をユーザ端末220に提示する(図5のステップA2)。レンタカー予約登録情報には、レンタカー事業者が提供するレンタカー各々の予約・利用状況に関する情報が含まれる。
ユーザ端末200は、提示されたレンタカー予約登録情報のうち、希望するレンタカーに関する予約登録情報を参照し(図5のステップA3)、利用可能であれば予約の申し込み(予約登録)を行う(図5のステップA4)。予約申し込みには、希望するレンタカーの車種(あるいはファミリータイプ、スポーツタイプといった自動車のタイプ)、利用期間、行き先、借出し店舗及び返却店舗や、個人情報、例えば、住所、氏名、年齢、性別、電話番号、電子メールアドレスなど、の選択/入力が含まれる。
レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、レンタカーの予約登録がなされると、レンタカーで視聴するための音楽データや映像データの登録が可能である旨を提示する。これは、ユーザがCDやMDなどの記録媒体をレンタカーに持ち込まなくても済むようにするためである。
ユーザは、レンタカー内で視聴したい音楽や映像などのコンテンツを有している場合には、そのコンテンツ(音楽データや映像データ)をそのプレイリストともにプレイリスト情報として、ユーザ端末200からレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440へ送信(登録)する(図5のステップA5)。プレイリストには各コンテンツのコンテンツ名及びレイティング情報を含ませることができる。
レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、ユーザ端末200からの予約操作終了信号を受けると、レンタカー予約登録情報を更新する。また、予約の対象となったレンタカーに関する情報、及びユーザ端末200からレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440へ送信されたプレイリスト情報を先に入力された個人情報とともに、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440の管理下にある各データベースに登録する(図5のステップA6)。
例えば、図4において、コンテンツA490はコンテンツ登録データベース450に登録される。コンテンツ・プレイリストA500はコンテンツ・プレイリスト登録データベース460に登録される。ユーザが希望するレンタカーAの所定の情報(車種など)510はレンタカー車両登録データベース470に登録される。また、そのレンタカーに割り当てられる車両登録ID350がレンタカー車両登録IDデータベース480に登録される。さらに、各データベースに登録された情報は、個人情報(ユーザA370及びその他360)とともにユーザ情報として、ユーザ情報管理データベース520に一括登録され、管理される(図5のステップA8)。こうして、センタサーバ440は、予約情報を車両登録IDに関連付けてユーザ情報管理データベース520に格納する予約受付手段として機能する。また、ユーザ情報管理データベース520は予約情報記憶手段として機能する。
なお、車両登録ID350は、各ユーザ情報に固有の情報である。即ち、同一のレンタカーについて日時を異にする2以上の予約が存在する場合、そのレンタカーに対して予約毎に車両登録ID350が割り当てられる。このように車両登録ID350は、各ユーザ情報に固有の情報であるため、後に暗号化・復号化の鍵として利用できる。
レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、予約情報を各データベースに登録した(図5のステップA6)ならば、借出し店舗となるレンタカー事業者店舗150のWLANに接続された端末に、予約の対象となったレンタカーの車種、利用時間、車両登録ID等の必要な情報を通知する。また、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、ユーザ情報管理データベース520にユーザ情報を登録した(図5のステップA8)ならば、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570に、ユーザ情報の新規登録・更新を通知する(図5のステップA9)。
レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440から通知を受けたレンタカー事業者店舗150では、従業員が、利用開始時間に間に合うように予約対象であるレンタカー10を用意し、通知された車両登録ID350を車内端末100のカーナビ40内の車両データベース340に設定する(図5のステップA7)。
また、レンタカー事業者店舗150の従業員は、貸し出し前の車両点検を行うため、レンタカー10を車両ピットエリア220に駐車する(図5のステップA14)。
レンタカー10の車内端末100は、WLANサービスエリア120のアクセスポイント230を検出すると、先に設定された車両登録ID350を用いて、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440へのアクセスを試みる。RADIUSサーバ240の働きにより、車両登録ID350が認証されたならば(図5のステップA15)、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440へのアクセスが認められる(図5のステップA10)。
車内端末100は、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にアクセスすると、車両登録ID350に関連付けれられている予約情報を検索し、検索された予約情報に含まれるコンテンツA490及びコンテンツ・プレイリストA500をダウンロードする(図5のステップA16)。このとき、センタサーバ440は、コンテンツ提供手段として機能する。それから、車内端末100は、ダウンロードしたコンテンツA490及びコンテンツ・プレイリストA500を、カーナビ40に実装されている記録媒体20に保存する(図5のステップA17)。
以上のように、本実施の形態では、ユーザ端末からアップロードされた大容量のコンテンツ等を、レンタカー事業者店舗150に設置されたWLANを利用して、車内端末100にダウンロードするようにしたことで、WWAN(携帯電話網など)を利用する場合に比べ、通信コストを削減することができる。また、ユーザは、自己の所有物であるコンテンツを利用するので、著作権の問題も発生せず、コンテンツプロバイダに対して利用料を払う必要もない。
一方、レンタカー事業者センタ局170からユーザ情報管理データベース520の新規登録・更新の通知を受けたコンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にアクセスする。そして、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、レンタカー事業者センタ局170のユーザ情報管理データベース520に格納されているユーザ情報を読み出す。このとき、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440とコンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570とは、協働して記憶内容反映手段として機能する。
次に、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、自サーバの管理下にある各データベースに読み出したデータを格納する(図5のステップA11)。例えば、図4においてコンテンツA490は、コンテンツ登録データベース580に登録され、コンテンツ・プレイリストA500は、コンテンツ・プレイリスト登録データベース590に登録される。また、センタサーバ570は、各データベースに登録された情報をユーザ情報管理データベース620に登録し、それを管理する。ここで、ユーザ情報管理データベース620は、予約情報記憶手段(ユーザ情報管理データベース520)の記憶内容と実質的に同一の記憶内容を持つ複製記憶手段として機能する。なお、「実質的に同一」とは、下記のフィルタリングにより変更された内容を除いて同一であることを意味する。また、「複製」は記憶内容が略同じであることを意味し、ハードウェアも同じであることを意味しない。
コンテンツプロバイダセンタ局180において、各データベースにデータを格納する際、ユーザ個人を特定する氏名や住所などの個人情報(例えば、ユーザA370及びその他360)は、フィルタリング手段として機能するレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にてフィルタリングされ、世代(例えば、30歳台など)や居住地域(例えば、東京都江東区など)の情報に変更される。ただし、ユーザが希望する場合(割引クーポンやポイントの発行を希望する場合)には、電子メールアドレス等の連絡先は、その他(のデータ)360に含まれる。
次に、センタサーバ570は、嗜好キーワード検索エンジン600を起動し、登録されたコンテンツA490、コンテンツ・プレイリストA500、その他360などに含まれる嗜好キーワードを用いて、該当するユーザが利用する車内端末に配信する試聴コンテンツを特定する(図5のステップA12)。このとき、センタサーバ570は、配信情報特定手段として機能する。
詳述すると、嗜好キーワード検索エンジン600は、コンテンツプロバイダセンタ局180の配信情報記憶部575に予め蓄積された嗜好相関データベースと、ユーザ情報管理データベース620に登録されたユーザごとの予約情報とを用いて、配信情報記憶部575に予め蓄積される複数の試聴コンテンツの中から該当するユーザが利用する車内端末に配信する試聴コンテンツを特定する。
嗜好相関データベースは、たとえば、試聴コンテンツと予約情報の各項目(嗜好キーワード)との相関指数データの集まりとすることができる。
相関指数は、対象となる試聴コンテンツが予約情報の該当する項目を持つユーザに好まれる度合いの数値である。例えば、((好ましいと判断された回数)−(好ましくないと判断された回数))/判断回数、とすることができる。
また、嗜好指数は、予めアンケートなどによって求められる固定的な値とすることもできるが、本実施の形態では、後述するように車内端末からフィードバックされるレイティング情報によって統計的により好適な値に動的に更新するようにしている。
嗜好キーワード検索エンジン600による試聴コンテンツの特定方法は、たとえば、嗜好相関データベースを用いてコンテンツプロバイダセンタ局の配信情報記憶部575に記憶された試聴コンテンツごとに相関数値を求め、相関数値が高い試聴コンテンツから順に予め定められた個数だけ配信することができる。ここで、相関数値は、たとえば、次式で表される相関指数の和として求められる。
ユーザ属性が下記の場合:
年齢:20代
性別:男性
レンタカー車種:セダン。
試聴コンテンツSの相関数値=Xs(age=20)+Xs(gen=man)+Xs(car=sedan)
ここで、Xs(age=20)は試聴コンテンツSと20代のユーザとの相関指数、Xs(gen=man)は試聴コンテンツSと男性ユーザとの相関指数、Xs(car=sedan)は試聴コンテンツSとセダン車種のレンタルカーを借りたユーザとの相関指数を表す。なお、ここでは、一例として相関指数の対象となる予約情報の項目を年齢、性別、レンタカー車種としたが、他の項目として、たとえば、住所、旅行先やコンテンツ・プレイリストに含まれる各コンテンツ、歌手名、タイトル名などを使用することができる。さらに、必ずしも年齢、性別、レンタカー車種の全てを含む必要は無く、これら項目のうち少なくとも一つ以上の項目に対する相関指数の和を相関数値とすることができる。また、相関数値を求める際の対象指数を、試聴コンテンツやコンテンツ・プレイリストに含まれる各コンテンツの代わりに、該当するコンテンツの属性情報(ジャンルや作者)とすることもできる。また、試聴コンテンツを特定するにあたって、ユーザが所有するコンテンツは特定対象から除外してもよい。
試聴コンテンツを特定するために用いられるユーザAのユーザ情報に代わる、世代、性別、居住地域や、レンタカーのタイプ(スポーツタイプ、ファミリータイプなど)、目的地等の情報はその他のデータ360に含まれる。
センタサーバ570は、嗜好キーワード検索エンジン600により特定された1以上の試聴コンテンツ候補を、配信すべき配信情報(即ち、特別試聴コンテンツ640)として試聴コンテンツデータベース610に保存する。
その後、車内端末100からアクセスがあると、センタサーバ570は、車両登録IDに関連付けられた特別試聴コンテンツ640を、その車内端末100に対してのみ限定して配信する(図5のステップA13)。このとき、センタサーバ570は、情報配信手段として機能する。センタサーバ570は、配信に当たり、車両登録IDを暗号化鍵として試聴コンテンツ640を暗号化する。
配信された試聴コンテンツ640は、車内端末100によって受信され、記憶媒体20に保存される(図5のステップA17)。このとき、車内端末100のモバイル・ルータ90は受信手段として機能する。
その後、ユーザの操作により、記憶媒体20に保存された試聴コンテンツは再生される(図6のステップA21−1)。再生に当たり、カーナビ40のCPU400は、車両登録IDを復号化鍵として試聴コンテンツを復号する。CPU400は、また、試聴コンテンツの再生回数をレイティング情報として記録媒体20に記録する。
CPU400は、試聴コンテンツの再生回数のみならず、レンタカー事業者センタ局170と介してダウンロードしたコンテンツについてもレイティング情報を生成し記録する。そして、CPU400は、例えばコンテンツが再生されるたびに、あるいは所定時間ごとに、記録媒体20に記録されたレイティング情報をコンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570に通知する(図6のステップA21−2)。このとき、CPU400はフィードバック手段として機能する。
コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、車内端末100からフィードバックされたレイティング情報に基づき、嗜好相関データベースを更新する(図5のステップA13)。具体的には、その試聴コンテンツに関する相関指数を更新する。このフィードバック機能は、評価したユーザ自身のためだけでなく、その後レンタカーを利用する全てのユーザのための統計データを確立するために役立てられる。
このようにして、各試聴コンテンツの相関指数を更新することで、例えば、レイティング情報が1(とても嫌い)のフィードバックが多く、相関数値が低い場合は、その試聴コンテンツを特定しないように補正することが可能となる。こうして、嗜好キーワード検索エンジン600によって検索された複数の試聴コンテンツの中から、より相関数値の高いものを配信情報として特定することが可能となる。複数の試聴コンテンツを配信する場合は、より相関数値の高いものを所定数選択すればよい。逆に、相関数値の低いものは、配信情報候補から外すこともできる。その結果、このフィードバック機能により、コンテンツプロバイダは、よりユーザの嗜好に適した(より購入が期待できるる)確度の高い試聴コンテンツを配信することが可能となる。
試聴コンテンツの提供に関連する情報の流れを纏めると、図8に示すようになる。
図8において、レンタカー事業者センタ局は、予約受付部からの予約情報を車両ID(車両登録ID)と関連付けてデータベース(DB)に登録する。また、DBに登録された情報に含まれる所定の情報をフィルタリング部でフィルタリングし、予約情報送信部よりフィルタリングされた情報をコンテンツプロバイダセンタ局に提供する。
コンテンツプロバイダセンタ局は、予約情報受信部でレンタカー事業者センタ局から提供された情報をDBに登録する。DBには、複数の試聴コンテンツ及び嗜好相関データベースが登録されており、嗜好キーワード検索エンジンにより、予約情報に基づいて、ユーザの嗜好を考慮した1以上の試聴コンテンツが特定される。特定された試聴コンテンツは、配信情報送信部より特定の車両IDを持つ車内端末へ送信される。
車内端末は、配信情報受信部にて受信した試聴コンテンツをDBに登録する。コンテンツ再生部により試聴コンテンツが再生されると、レイティング情報が評価送信部よりコンテンツプロバイダセンタ局へ送信される。
コンテンツプロバイダセンタ局は、評価受信部が受信した車内端末からのレイティング情報に基づいて嗜好相関データベースを更新する。
以上のようにして、試聴コンテンツの配信と、それに基づく嗜好相関データベースの更新が行なわれる。
レンタカー利用中に、ユーザが希望するならば、カーナビ40のCPU400の制御の下、レンタカー10利用中に車内端末100からインターネット210等を介してユーザ端末200にアクセスし、ユーザ端末200に保存されているコンテンツをダウンロードすることもできる(図6のステップA18−A20)。即ち、カーナビ40のCPU400はコンテンツダウンロード手段として機能する。
車内端末100のモバイル・ルータ90は、周期的にWWAN、WMAN、WLAN及びWPANへの接続が可能か否か、通信メディアカード50、60、70及び80が受信する電波強度をチェックする。モバイル・ルータ90の通信メディア切り換えユニット320は、より受信電波強度の強い通信メディアカードを選択する。あるいは、予め設定された優先順位に従い、所定の受信電波強度以上の通信メディアカードを選択する。こうして、通信メディア切り換えユニット320が通信メディア特定手段としての機能することにより、車内端末100は、いずれかのネットワークのサービスエリア内に位置する限り、そのネットワーク及びインターネット210を介して、ホームネットワークエリア190内のユーザ端末200にアクセスすることができる。また、レンタカー10が異なる通信メディアのサービスエリア間を移動する場合も同様に、いずれかのネットワークを介してユーザ端末200にアクセスすることができる。
車内端末100は、ユーザ端末200にアクセスしたならば(図6のステップA18)、ユーザ端末200に保存されているコンテンツ(図6のステップA19)をダウンロードし、それをカーナビ40に実装されている記録媒体20に保存する(図6のステップA20)。
記録媒体20に保存されたコンテンツは、レンタカー事業者センタ局を介してダウンロードしたものか否かにかかわらず、ユーザの操作により、車内端末100によりいつでも再生することができる(図6のステップA21−1)。
なお、コンテンツプロバイダは、レンタカー事業者の許可の下、予め車内端末100の記憶媒体20に1または複数のコンテンツを記録しておき、暗証番号を入力することにより所定回数だけ再生できるようにしておくこともできる。この場合、ユーザは、車内端末100を操作して車両登録IDをレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440またはコンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570へ送信することにより、センタサーバ440又は570から暗証番号を入手する。再生回数に応じて暗証番号を変えれば、1回だけ再生、10回だけ再生といったことも可能である。カーナビ40のCPU400は、コンテンツ毎の再生回数をカウントし、レイティング情報として、記録媒体20に記録する。レイティング情報は、コンテツンの再生ごと、あるいは所定時間周期で上述したようにコンテンツプロバイダセンタ局180へフィードバックされる(図6のステップA21−2)。
コンテンツプロバイダセンタ局180から配信された試聴コンテンツ640を車内端末100で再生したユーザは、試聴コンテンツ(広告の対象)が気に入ったならば(図6のステップA22でYes)、車内端末100を操作してコンテンツプロバイダセンタ局180に対しコンテンツ購入予約通知を送信する(図6のステップA23)。車内端末100からコンテンツプロバイダセンタ局180へのアクセスは、ユーザ端末200へのアクセスと同様に行われる。
コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570は、車内端末100からのコンテンツ購入予約通知を受け取ると、コンテンツ購入予約鍵を生成し、コンテンツ購入予約鍵データベース630に保存する。また、センタサーバ570は、ユーザ情報管理データベース620にも登録する(図6のステップA24)。さらに、センタサーバ570は、コンテンツ購入予約通知にて通知された携帯電話やインターネットに接続されたパーソナルコンピュータ(例えば、ユーザ端末100)に対し、Eメール等の手段により、コンテンツ購入予約通知とコンテンツ購入予約鍵650を送信する(図6のステップ24)。
その後、ユーザは、コンテンツ購入予約通知及びコンテンツ購入予約鍵650を受け取った携帯電話またはパーソナルコンピュータからコンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570にアクセスし、そのコンテンツを購入することができる(図6のステップA27)。
レンタカー10が、レンタカー事業者店舗150に返却されると、従業員は、車両ピットエリア220にレンタカーを駐車する(図7のステップA28)。
車内端末100は、WLANサービスエリア120に設置されたアクセスポイント230にアクセスし、認証サーバ240により車両登録IDの認証を受けて(図7のステップA29)、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にアクセスする(図7のステップA30)。
センタサーバ440は、車内端末100から送信された車両登録ID及び予約管理情報からレンタカー返却時のアクセスであると判断すると、データ消去命令を送信する。このとき、センタサーバ440は、消去命令手段として機能する。
データ消去命令を受けた車内端末100のモニタ30には、データ消去ボタン(アイコン)が表示される。従業員がデータ消去ボタン(モニタ30)にタッチすると、車内端末100は、記録媒体20に保存されているデータをレンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440にアップロードする(図7のステップA31)。このとき、車内端末100のCPU400は、アップロード手段として機能する。
レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、車内端末100からアップロードされたデータをユーザ情報管理データベース520に保存・更新する(図7のステップA32)。それから、センタサーバ440は、ユーザ情報管理データベース520の保存・更新を確認した後、車内端末100宛にデータ消去実行通知を送信する(図7のステップA33)。
データ消去実行通知を受信した車内端末100は、カーナビ40の記録媒体20に保存されたデータを消去する(図7のステップA34)。記録媒体20のデータの消去が完了した後、車内端末100は、データ消去完了通知をレンタカー事業者センタ局170及びコンテンツプロバイダセンタ局180に送信する(図7のステップA35)。また、ユーザが希望する場合には、予め登録しておいた携帯電話やユーザ端末200へもデータ消去完了通知を送信する。このとき、車内端末100のCPU400は、消去完了通知手段として機能する。
なお、車内端末100は、記録媒体20に記録されたデータをアップロードした後、直ちに、記録媒体20に記録されたデータを消去するように構成されてもよい。この場合、センタサーバ440は、車内端末100宛にデータ消去実行通知を送信する必要はない。
レンタカー事業者センタ局170及びコンテンツプロバイダセンタ局180の各センタサーバ440,570は、車内端末100から送信されたデータ消去完了通知を受信すると(図7のステップA36)、それぞれ、ユーザ情報管理データベース520,620を更新する(図7のステップA37)。
また、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、ユーザ情報管理データベース520の更新を機に、電子メール等を利用して、割引クーポンやポイントをユーザ端末200に対して発行する(図7のステップA38)。また、ユーザが希望する場合には、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンササーバ570からもユーザ端末200に対して割引クーポンやポイントの発行がなされる。
ユーザは、ユーザ端末200または携帯電話にて、レンタカー事業者センタ局170及びコンテンツプロバイダセンタ局180からの割引クーポンまたはポイントを受領する(図7のステップA39)。
レンタカー事業者及びコンテンツプロバイダは、割引クーポンやポイントを発行することにより、ユーザに再利用の動機付けを与得ることができ、競合他社とのサービスの差別化を図り、新・旧顧客層の囲い込みが可能となる(図7のステップA40)。
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係るコンテンツ配信システムは、レンタカー事業者が開設するポータルサイトのレンタカー予約登録サイトに、レンタカーを利用するユーザが、希望するレンタカーと予めドライブで楽しむ為のお気に入りのコンテンツ及びコンテンツ・プレイリスト等のユーザ情報をレンタカーと関連付けて登録する登録手段と、リモートエリアからホームネットワークエリア内に車内端末からアクセス網やインターネットを介してアクセスし、ユーザ端末上に録画・保存したコンテンツをダウンロードできるダウンロード手段と、レンタカー事業者店舗内の車両ピットエリアにレンタカーを駐車すると、WLANサービスエリアに設置されたアクセスポイントとRADIUS認証を介して車両登録IDが認識され、レンタカー事業者センタ局サーバに登録したコンテンツ及びコンテンツ・プレイリストをその関連付けされた車内端末に限定して、カーナビの記録媒体にダウンロードするダウンロード手段と、レンタカーを利用するユーザが事前に登録したコンテンツ及びコンテンツ・プレイリスト等のユーザ情報をもとに、その情報に含まれた嗜好キーワードを検索し、提携したコンテンツプロバイダセンタ局がレンタカーを利用するユーザの嗜好にあった特別試聴コンテンツやレンタカーを利用するユーザが直接選択した視聴コンテンツを関連付けされた車内端末に限定して配信する配信手段と、コンテンツプロバイダセンタ局から配信された試聴コンテンツでお気に入りのものがあれば、レンタカーを利用しているユーザはWWANサービスエリア、WMANサービスエリア、WLANサービスエリア、WPANサービスエリアといった異なる通信メディアのサービスエリアやその間の移動においても、車内端末がそのサービスエリアから発せられる電波強度を感知し、その電波強度の状況に応じて通信メディアを切り替える手段を利用して、それを予約することが出来る予約手段と、予約したコンテンツは、いつでも携帯電話やユーザ端末からコンテンツ予約購入鍵を利用して購入することが出来る購入手段と、レンタカーの利用後にレンタカー事業者店舗内の車両ピットエリアにレンタカーを駐車すると、WLANサービスエリアに設置されたアクセスポイントとRADIUS認証を介して車両登録IDが認識され、カーナビの記録媒体に保存されたデータをレンタカー事業者センタ局サーバにアップロードした後に、それを消去する消去手段と、消去が完了した後に、消去完了通知をコンテンツプロバイダセンタ局、レンタカー事業者センタ局、そして、レンタカーを利用するユーザが任意に登録したあて先に通知する通知手段を有する。
そしてこれらの手段を備える本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにより、レンタカーを利用するユーザは、お気に入りのコンテンツを持ち運ぶ為の記憶媒体を携帯する煩わしさから開放される。
また、互いに異なる複数の通信メディアのサービスエリアやその間の移動においても、レンタカーに実装した車内端末からホームネットワークエリア内のユーザ端末にアクセスすることができる。それゆえ、限定された通信サービスエリアだけでなく、いつでも、どこでも、自宅のリビングにいるようにお気に入りのコンテンツを楽しむことが出来るという効果がある。
また、レンタカーの利用を希望するユーザが、予めお気に入りのコンテンツ及びコンテンツ・プレイリストをレンタカー事業者センタ局にアップロードし、その情報は利用するレンタカーの車内端末に関連付けて登録するようにしたことにより、レンタカー事業者の各拠点店舗に設置したWLANサービスエリアから関連付けされた車内端末に限定してダウンロードすることができる。これにより、個人情報及び著作権保護の問題を回避することが出来る。また、WWANに代表される3Gのみの通信回線を利用する場合に比べ、ダウンロード効率の向上と通信コストの削減を実現できるといった効果がある。
さらに、提携コンテンツプロバイダは、レンタカーを利用するユーザに関して、好みのコンテンツ、コンテンツ・プレイリスト、その他の情報として、客層の世代やレンタカーの車両タイプ、旅行する地域の情報を参照することが可能な為、よりユーザの嗜好にあったコンテンツサービスを提供できる。つまり、コンテンツプロバイダは、ユーザの嗜好に絞った特別試聴コンテンツを効率的に作成でき、それをコンテンツ販売の促進に利用できるという効果がある。
また、試聴コンテンツに対し、ユーザの購入確度をより高める為に、レイティング情報のフィードバック機能を持ち、コンテンツプロバイダは、そこから得た情報を用いて嗜好相関データベースを更新し、ユーザがより興味の沸く試聴コンテンツを提供することが出来る。
加えて、コンテンツプロバイダから配信される試聴コンテンツやホームエリアネットワークのユーザ端末からダウンロードしたデータなど、カーナビの記録媒体に保存された全てのデータはレンタカー利用後、レンタカー事業者の管理データベースにアップロードされた後、全て消去される。このようなシステムを提供することにより、不特定多数のユーザに対する試聴コンテンツの配信から来るコンテンツプロバイダ側の著作権侵害等の不安をなくし、レンタカー事業者が管理する車内端末宛のみに試聴コンテンツの配信先を限定することで、不正コピーや情報流失の事故防止の効果がある。
レンタカー事業者にとっても、保守運用や業務効率化の為の車両情報の収集、地図データの更新等、他の用途にも応用が可能となる。
レンタカー事業者と提携したコンテンツサービスプロバイダがお互いの顧客データを参照可能とし、そのユーザの嗜好をデータベース化することにより、リピータ客の再利用動機付けと、特に競合他社とのサービスの差別化を模索しているサービス事業者であれば、本開発で説明したビジネスシステムは、新・旧客層の囲い込みを可能とする効果は顕著である。
以上、本発明について一実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形等が可能である。たとえば、上記実施の形態では、試聴コンテンツについてのレイティング情報のフィードバックを所定時間ごとに行うようにしたが、レンタカー返却時に実行されるアップロードに基づいて行うようにしてもよい。この場合、レンタカー事業者センタ局170のセンタサーバ440は、アップロードされた情報の中から試聴コンテンツについてのレイティング情報を、コンテンツプロバイダセンタ局180のセンタサーバ570へ通知するようにすることができる。
本発明の一実施の形態に係るコンテンツ配信システムを含むネットワークシステムを示す図である。 本発明の一実施の形態に係るコンテンツ配信システムに含まれる車内端末の内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るコンテンツ配信システムに含まれるレンタカー事業者センタ局及びコンテンツプロバイダセンタ局の構成を示すブロック図である。 図1のネットワークにおける車内端末とレンタカー事業者センタ局との間の接続を説明するための図である。 本実施の形態に係るコンテンツ配信システムの動作を説明するためのシーケンス図である。 本実施の形態に係るコンテンツ配信システムの動作を説明するためのシーケンス図であって、図5に続く図である。 本実施の形態に係るコンテンツ配信システムの動作を説明するためのシーケンス図であって、図6に続く図である。 本実施の形態に係るコンテンツ配信システムにおける試聴コンテンツに関連する各種情報の流れを説明するためのブロック図である。
符号の説明
10 レンタカー
20 記録媒体
30 モニタ
40 カーナビ
50 WWANカード
60 WMANカード
70 WLANカード
80 WPANカード
90 モバイル・ルータ
100 車内端末
110 WWANサービスエリア
120 WLANサービスエリア
130 WMANサービスエリア
140 WPANサービスエリア
160 アクセス網
170 レンタカー事業者センタ局
180 コンテンツプロバイダセンタ局
190 ホームネットワークエリア
200 ユーザ端末
210 インターネット
220 車両ピットエリア
230 アクセスポイント
240 RADIUSサーバ
250 L3スイッチ
260 ルータ
270,280,290,300 通信インタフェース
310 HUB
320 通信メディア切り替え制御ユニット
330 CPU
340 車両データベース
350 車両登録ID
360 その他の情報
370 ユーザA
380 通信インタフェース
390 通信インタフェース
400 CPU
410 画像制御ユニット
420 タッチパネル制御ユニット
430 RADIUSサーバ
440 センタサーバ
445 予約管理情報記憶部
450 コンテンツ登録データベース
460 コンテンツ・プレイリスト登録データベース
470 レンタカー車両登録データベース
480 レンタカー車両登録IDデータベース
490 コンテンツA
500 コンテンツ・プレイリストA
510 レンタカーAの所定の情報
520 ユーザ情報管理データベース
530 ルータ
550 ルータ
560 RADIUSサーバ
570 センタサーバ
575 配信情報記憶部
580 コンテンツ登録データベース
590 コンテンツ・プレイリスト登録データベース
600 嗜好キーワード検索エンジン
610 試聴コンテンツデータベース
620 ユーザ情報管理データベース
630 コンテンツ購入予約鍵データベース

Claims (15)

  1. インターネットを介して利用者からのレンタカーの予約を受け付け、予約情報を生成して固有の車両登録IDと関連付けて予約情報記憶手段に記憶させる予約受付手段と、
    前記予約情報に基づいて前記利用者の嗜好を考慮した配信情報を生成して前記車内端末へ配信する情報配信手段と、
    を備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  2. 請求項1に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記予約受付手段と前記予約情報記憶手段を備えるレンタカー事業者システムと、前記情報配信手段と前記予約情報記憶手段の記憶内容と実質的に同一の記憶内容を持つ複製記憶手段を備えるコンテンツプロバイダシステムとがネットワーク接続され、前記予約情報記憶手段の記憶内容の変更を前記複製記憶手段に反映させる記憶内容反映手段をさらに備えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  3. 請求項2に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記記憶情報反映手段が、前記予約情報記憶手段に記憶された予約情報に含まれる情報の一部をフィルタリングするフィルタリング手段を有していることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  4. 請求項1,2または3に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記情報配信手段が、前記予約情報と予め蓄積された嗜好相関データベースとに基づいて、予め用意された複数の配信情報候補の中から少なくとも一つを配信すべき配信情報として特定する配信情報特定手段を含むことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  5. 請求項4に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記予約情報には、前記利用者が任意に選択したコンテンツの名称及びそのコンテンツのレイティング情報を含むコンテンツリスト情報が含まれていることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記レンタカーに搭載され、前記無線ネットワークを介して前記配信情報を受信する受信手段と、受信した配信情報を記憶する内部記憶媒体とを備えた車内端末をさらに含むことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  7. 請求項6に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記配信情報が試聴コンテンツであり、
    前記車内端末が、前記試聴コンテンツのレイティング情報を生成し前記情報配信手段へフィードバックする手段を備え、
    前記情報配信手段が、フィードバックされたレイティング情報に基づいて前記試聴コンテンツと前記利用者情報またはコンテンツリスト情報との嗜好相関データベースを更新する手段を備えている、
    ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  8. 請求項7に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記車内端末に対して前記内部記憶媒体に記録された前記試聴コンテンツの消去を命令する消去命令手段をさらに備えるとともに、
    前記車内端末は、前記消去命令手段からの消去命令を受けて、前記内部記憶媒体に記録された情報をアップロードする手段と、前記試聴コンテンツを消去し、消去完了を前記消去命令手段に通知する消去完了通知手段を備えている、
    ことを特徴とするコンテンツ配信システム。
  9. 請求項6,7または8に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記車内端末は、互いに異なる複数の無線通信メディアのうち使用可能な無線通信メディアから予め設定された優先情報を用いて使用する無線通信メディアを特定する通信メディア特定手段を備え、前記受信手段は、前記特定された無線通信メディアを使用して前記配信情報を受信することを特徴とするコンテンツ配信システム。
  10. 請求項6乃至9のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記予約情報は、利用者が使用する車内端末が内部に持つ前記車内端末に固有の鍵情報を含み、前記情報配信手段は、前記鍵情報を用いて前記試聴コンテンツを暗号化して配信し、前記受信手段は受信した前記試聴コンテンツを前記鍵情報で復号することを特徴とするコンテンツ配信システム。
  11. 請求項6乃至10のいずれか一つに記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記予約受付手段は、前記レンタカーの予約受付と同時にコンテンツの登録を受け付け、
    前記車内端末からの要求に応じて前記登録されたコンテンツを提供するコンテンツ提供手段をさらに備えていることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  12. 請求項11に記載のコンテンツ配信システムにおいて、
    前記車内端末が、前記インターネットを介してユーザ端末へアクセスし、該ユーザ端末に予め格納されているコンテンツをダウンロードする手段を有していることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  13. 請求項8または11に記載のコンテンツ通信システムにおいて、
    前記車内端末に対して無線通信のための認証を与える認証手段をさらに備えていることを特徴とするコンテンツ配信システム。
  14. インターネットを介して利用者からのレンタカーの予約を受け付け、予約情報を生成して固有の車両登録IDと関連付けて予約情報記憶手段に記憶させるステップと、
    前記予約情報に基づいて前記利用者の嗜好を考慮した配信情報を生成して前記車内端末へ配信するステップと、
    を含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。
  15. 請求項14に記載のコンテンツ配信方法において、
    前記予約受付手段と前記予約情報記憶手段を備えるレンタカー事業者システムから、前記情報配信手段と前記予約情報記憶手段の記憶内容と実質的に同一の記憶内容を持つ複製記憶手段を備え、前記レンタカー事業者システムにネットワーク接続されたコンテンツプロバイダシステムに対して、前記予約情報記憶手段の記憶内容の変更を前記複製記憶手段に反映させるステップを、さらに備えることを特徴とするコンテンツ配信方法。
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