JP2008097380A - アンケート処理装置、システム、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

アンケート処理装置、システム、方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】いい加減な読み飛ばしによる不良回答を防ぎ、設問に対する回答精度を高めるように設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集する。
【解決手段】サーバ10は、設問情報と回答選択肢情報とを関連付け、所定の動作をなすように設定したアンケートプログラムを第一記憶部DB1に記憶する。サーバ10は、回答者端末20から送信された設問要求情報の受信に応じ、第一記憶部を参照してアンケートプログラムを抽出し、回答者端末へ送信する。回答者端末20は、サーバ10より送信されたアンケートプログラムを受信し、アンケートプログラムを実行する。回答者端末20では、最初に設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示する。回答者端末20は、応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、サーバ10へ送信し、サーバ10は、回答情報を受信し、回答者ごとに回答情報DB2に記憶する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンケートなどの設問に対する回答精度を高めるように回答者へ設問を配信する技術に関するものである。
近年、コンピュータやインターネット等のネットワークの普及に伴い、アンケートなどの設問に対する回答の収集方法の一つとして、通信ネットワークを介して設問を送信し、回答者から当該設問に対する回答の返信を求めることが行なわれている。
ところが、アンケートなどの設問が文章だけの場合、回答者は設問に答えていくうちに疲労して設問に回答するのが煩わしくなり、設問文の読み間違えや読み飛ばしによるいい加減な不良回答が多くなり、回答精度を低下させてしまう問題があった。
そこで、回答者に対する負担や回答の煩わしさを解消し、容易に回答が出来、精度の高い回答を得ることを目的とするアンケートの実施システムが幾つか提案されている(たとえば、特許文献1、2、及び3参照)。
しかしながら、上述した今までの手段では何れも、アンケートなどの設問と、当該設問に対する回答選択肢とが、回答者の利用する通信端末に同時(一緒)に表示されるものであることから、設問文をきちんと読まなくても選択肢を選んで回答することが出来てしまうため、いい加減な読み飛ばし回答によって回答精度を低下させてしまう虞が多分に残るものであった。しかも、一定の回答が連続する場合や、明らかな論理的矛盾の発生する規則性のある不良回答は、スクリーニングによって排除することが出来るが、規則性のない不良回答は検出が難しく見過ごされてしまう虞が高く、アンケートなどの回答精度を落とすものであった。
また、設問文を読んでいる最中に回答選択肢が目に入ってしまうと、無意識に急いで回答しなければいけないといった無用のプレッシャーを受け、いい加減な読み飛ばし回答を助長するものでもあった。
特開2004−139317号公報 特開2002−41755号公報 特開2002−140488号公報
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、いい加減な読み飛ばしによる不良回答を防ぎ、設問に対する回答精度を高めるように設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにした仕組みを提供することを目的とする。
本発明のアンケート処理装置は、設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにしたアンケート処理装置であって、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現する動作をコンピュータに行わせるアンケートプログラムを記憶する第一記憶手段、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する設問要求受信手段、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して当該設問のアンケートプログラムを抽出し、当該アンケートプログラムを前記回答者端末に対して送信する送信手段、前記アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する回答情報受信手段、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する第二記憶手段を有することを特徴とする。
また、本発明のアンケート処理装置は、前記第一記憶手段が、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて構成する設問が複数有り、最初に一つの設問情報が出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作し、さらに、前記回答選択肢情報の中から、前記回答者が回答選択肢を選択した回答情報及び応答操作が終了したことを知らせる応答終了情報を前記回答者端末が受信したとき、引き続き次の設問情報が出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作することを、前記設問の数だけ順次行なうように設定したアンケートプログラムを記憶するものとしてもよい。
さらに、本発明のアンケート処理装置は、前記第一記憶手段が、前記設問情報が出題されることに伴い、音声を伴って当該設問情報を読み上げるように動作し、前記設問情報の読み上げ動作が終了した後、当該設問情報に対する回答選択肢情報が前記回答者端末に出現するように動作する設定がなされたアンケートプログラムを記憶するものとしても良い。
また、本発明のアンケート処理システムは、通信ネットワークを介して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにしたアンケート処理システムであって、設問に応答する回答者が利用する回答者端末と、該回答者端末と通信ネットワークを介して接続されたアンケート処理装置とを備え、前記アンケート処理装置は、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現する動作をコンピュータに行わせるアンケートプログラムを記憶する第一記憶手段、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する設問要求受信手段、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラムを前記回答者端末に対して送信するアンケートプログラム送信手段、前記アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する回答情報受信手段、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する第二記憶手段を少なくとも有し、前記回答者端末は、設問の配信を要求する設問要求情報を前記アンケート処理装置に対して送信する設問要求送信手段、前記設問要求情報の送信後、前記アンケート処理装置から送信された前記設問ファイル及びアンケートプログラムを受信するアンケートプログラム受信手段、受信した前記設問ファイル及びアンケートプログラムを記憶し、当該アンケートプログラムを実行するアンケートプログラム実行手段、前記アンケートプログラムの実行に伴い、最初に前記設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示する設問表示手段、前記回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、当該回答情報を前記アンケート処理装置に対して送信する回答情報送信手段を有することを特徴とする。
また、本発明のアンケート処理方法は、通信ネットワークを介して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにした設問の管理方法であって、設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続されたアンケート処理装置の第一記憶手段が、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作する設定がなされた設問を記憶するステップ、前記回答者端末の設問要求送信手段が、設問の配信を要求する設問要求情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、前記アンケート処理装置の設問要求受信手段が、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信するステップ、前記アンケート処理装置のアンケートプログラム送信手段が、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラム及び設問ファイルを前記回答者端末に対して送信するステップ、前記回答者端末のアンケートプログラム受信手段が、前記設問要求情報の送信後、前記アンケート処理装置から送信された前記アンケートプログラム及び設問ファイルを受信するステップ、前記回答者端末のアンケートプログラム実行手段が、受信した前記アンケートプログラムを実行するステップ、前記回答者端末の設問表示手段が、前記アンケートプログラムの実行に伴い、最初に前記設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示するステップ、前記回答者端末の回答情報送信手段が、前記回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、当該回答情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、前記アンケート処理装置の回答情報受信手段が、前記アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信するステップ、前記アンケート処理装置の第二記憶手段が、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶するステップを有することを特徴とする。
また、本発明のアンケート処理プログラムは、アンケートの設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作するアンケートプログラムを記憶する第一記憶手段をあらかじめ有し、前記回答者端末に対して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集することを実行させるためにコンピュータを、設問の配信を要求する設問要求情報を前記回答者端末から受信する手段、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラム及び設問ファイルを前記回答者端末に対して送信する手段、前記アンケートプログラム及び設問ファイルの送信後、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を前記回答者端末から受信する手段、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごと第二記憶手段に記憶する手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明のアンケート処理装置は、設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、アンケートを配信すると共にこのアンケートに対する回答を収集するようにしたアンケート処理装置であって、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けてた設問ファイルを記憶する第三記憶手段、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する設問要求受信手段、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問ファイルを前記回答者端末に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信する設問送信手段、前記設問情報及び前記回答選択肢情報の送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する回答情報受信手段、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する第四記憶手段を少なくとも有していることを特徴とする。
また、本発明のアンケート処理方法は、通信ネットワークを介して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにした設問の管理方法であって、設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続されたアンケート処理装置の第三記憶手段が、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて設問ファイルを記憶するステップ、前記回答者端末の設問要求送信手段が、設問の配信を要求する設問要求情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、前記アンケート処理装置の設問要求受信手段が、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信するステップ、前記アンケート処理装置の設問送信手段が、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問情報だけを前記回答者端末に対して送信するステップ、前記回答者端末の設問受信手段が、前記設問要求情報の送信後、前記アンケート処理装置から送信された前記設問情報を最初に受信するステップ、前記回答者端末の設問実行手段が、前記設問情報の受信に伴い、設定された指示動作を実行するステップ、前記回答者端末の設問表示手段が、前記指示動作に従い、前記設問情報を表示するステップ、前記アンケート処理装置の設問送信手段が、前記設問情報の送信後、時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信するステップ、前記回答者端末の設問受信手段が、前記設問情報の受信後、引き続き前記アンケート処理装置から送信された前記回答選択肢情報を受信するステップ、前記回答者端末の設問実行手段が、前記回答選択肢情報の受信に伴い、設定された指示動作を実行するステップ、前記回答者端末の設問表示手段が、前記指示動作に従い、引き続き前記回答選択肢情報を表示するステップ、前記回答者端末の回答情報送信手段が、前記回答者が当該設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、当該回答情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、前記アンケート処理装置の回答情報受信手段が、前記設問情報及び回答選択肢情報の送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信するステップ、前記アンケート処理装置の第四記憶手段が、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶するステップを有することを特徴とする。
また、本発明のアンケート処理プログラムは、設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて設問ファイルを記憶する第三記憶手段をあらかじめ有し、前記回答者端末に対して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集することを実行させるためにコンピュータを、設問の配信を要求する設問要求情報を前記回答者端末から受信する手段、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問情報だけを前記回答者端末に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信する手段、前記設問情報及び前記回答選択肢情報の送信後、前記回答者が設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を前記回答者端末から受信する手段、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごと第四記憶手段に記憶する手段として機能させることを特徴とする。
本発明の第1の観点にかかるアンケート処理装置(以下、「第一アンケート処理装置」とも呼ぶ。)は、設問に応答する回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けてアンケートプログラムを構成し、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作する設定がなされた設問を記憶する第一記憶手段を備える。そして、第一アンケート処理装置では、設問要求受信手段が、前記回答者が利用する回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信したとき、アンケートプログラム送信手段によって、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラムを前記回答者端末に対して送信する。
これにより、前記回答者端末では、第一アンケート処理装置より送信されたアンケートプログラムの受信に伴って当該アンケートプログラムを実行し、最初に設問情報だけが出題され、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現することになるので、回答者は、設問文を読んでいる最中に回答選択肢が目に入ってしまうということがなく、設問文を読むことに集中し、きちんと設問に回答することが出来る。しかも、設問情報だけが出題された後、回答選択肢情報が出現するまでに設けられた時間が精神的な余裕となって、設問を読み飛ばすこと無く回答意識を和らげ、回答疲労を感じることなく、設問へのきちんとした応答を促すことが出来る。
ゆえに、第一アンケート処理装置では、より精度の高い回答情報を受信することが出来ることとなる。
したがって、本発明では、いい加減な読み飛ばしによる不良回答を防ぎ、設問に対する回答精度を高めるように設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにしたアンケート処理装置、アンケート処理システム、アンケート処理方法、及びアンケート処理プログラムを提供することができる。
本発明の第2の観点に係るアンケート処理装置(以下、「第二アンケート処理装置」とも呼ぶ。)は、設問に応答する回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて設問を構成し記憶する第三記憶手段と、前記回答者が利用する回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問情報だけを前記回答者端末に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信する設問送信手段とを備える。そして、第二アンケート処理装置では、設問要求受信手段が、前記回答者が利用する回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信したとき、設問送信手段によって、前記第三記憶手段を参照して最初に設問情報だけを前記回答者端末に対して送信し、前記設問情報の送信後、時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信する。
これにより、前記回答者端末では、第二アンケート処理装置より送信された設問情報の受信に伴って当該設問情報だけを表示(出題)し、その後時間差をおいて、引き続き第二アンケート処理装置より送信された回答選択肢情報の受信に伴って当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を表示(出現)させることになるので、回答者は、設問文を読んでいる最中に回答選択肢が目に入ってしまうということがなく、設問文を読むことに集中し、きちんと設問に回答することが出来る。しかも、設問情報だけが出題された後、回答選択肢情報が出現するまでに設けられた時間が精神的な余裕となって、設問を読み飛ばすこと無く回答意識を和らげ、回答疲労を感じることなく、設問へのきちんとした応答を促すことが出来る。
ゆえに、第二アンケート処理装置では、より精度の高い回答情報を受信することが出来ることとなる。
したがって、本発明では、いい加減な読み飛ばしによる不良回答を防ぎ、設問に対する回答精度を高めるように設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにしたアンケート処理装置、アンケート処理システム、アンケート処理方法、及びアンケート処理プログラムを提供することができる。
以下、図面を参照しながら、設問に対する回答精度を高めるように回答者へ設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにした本発明に係る実施の形態について説明する。
まず、本発明は、設問情報と回答選択肢情報の表示動作を、回答者端末側で制御する第一構造のものと、アンケート処理装置側で制御する第二構造のものとに大きく分けることができる。
<第一実施形態>
まず、本発明の第一実施形態として第一構造のものについて説明する。
図1は、本発明に係る第一構造のアンケート処理装置(以下、「本サーバ」という)の実施形態の一例を示すブロック図である。符号10は本サーバを示す。以下に説明する第一実施形態では、たとえば企業が新製品等の企画・開発を目的として、顧客の意見や要望、感覚等を収集するため実施するアンケートを設問とし、通信ネットワークを介したサイトからアンケート実施用のアンケートプログラムをダウンロードすることによって、回答者端末側だけで当該アンケートを実施する場合について説明する。
図1に示すように、本サーバ10は、回答者端末20と情報の送受信が可能となるよう通信ネットワークNWを介して接続され、アンケートに対する回答精度を高めるようにアンケートを回答者端末20へ送信すると共に、前記回答者端末20から送信(返信)された当該アンケートに対する回答の収集を行なう装置である。
したがって、本実施形態では、本サーバ10から回答者端末20に対して前記アンケートプログラムが送信され、このアンケートプログラムを受信した回答者端末20側にて実行することで、回答精度を高めるようにアンケートが実施され、当該アンケートに対して回答者端末20より入力が受け付けられたアンケート結果(応答)である回答情報を、当該回答者端末20から本サーバ10に対して送信(返信)するようにしたものである。
通信ネットワークNWの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)などのコンピュータ通信網がある。本サーバ10及び回答者端末20は、専用線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等の通信回線を介して通信ネットワークNWと接続している。
回答者端末20は、アンケートに応答する回答者が利用する端末であり、設問要求送信部21と、受信部22と、プログラム実行部23と、設問表示部24と、回答情報送信部25と、を少なくとも有している。
この回答者端末20は、本サーバ10と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機などで実現される。なお、図示例では一つの回答者端末20しか通信ネットワークNWを介して本サーバ10に接続されていないが、本サーバ10は複数の回答者の回答者端末20と接続されていても良いものである。
また、回答者端末20は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、マウスやキーボード等の入力装置、ディスプレイやスピーカ等の出力装置、OS(オペレーティング・システム)、WWWブラウザ等を有する。
設問要求送信部21は、応答する設問を選択する情報の入力受け付けに応じて発信された、設問の配信を要求する設問要求情報を本サーバ10に対して送信する処理を行なう。
受信部22は、前記設問要求情報の送信後、本サーバ10から送信(ダウンロード)されたアンケートプログラムを受信する処理を行なう。受信部22で受信されたアンケートプログラムは、プログラム実行部23へ送られる。
プログラム実行部23は、受信した前記アンケートプログラムを記憶し、当該アンケートプログラムの動作を実行する処理を行なう。プログラム実行部23でのアンケートプログラムの実行に伴って出題される設問情報及び、その後時間差をおいて出現する複数の回答選択肢情報は、設問表示部24へ送られる。
また、プログラム実行部23は、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を設問表示部24より受け付け、当該回答情報を一時的に記憶し、設問の終了に伴って回答情報送信部25へ送る処理も行なう。
さらに、プログラム実行部23は、受信部22で受信されたアンケートプログラムの実行に伴って当該設問情報を読み上げる情報をスピーカ等へ送る処理も行なう。
設問表示部24は、アンケートプログラムの実行に伴い、最初に前記設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示する処理を行なう。
また、設問表示部24は、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、プログラム実行部23へ送る処理も行なう。
回答情報送信部25は、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報をプログラム実行部23より受け付け、当該回答情報を本サーバ10に対して送信(返信)する処理を行なう。
このように、アンケートプログラムが回答者端末20にダウンロードされると、設問情報と回答選択肢情報の表示動作は回答者端末20側だけで制御されるものとなるので、設問への応答中に、通信速度や通信障害の影響を受けることなくスムーズに設問に対する応答が行なえ、回答情報を容易に収集することが出来る。
次に、本サーバ10の構成について説明する。
本サーバ10は、設問・回答選択肢情報DB1と、回答情報DB2と、設問要求受信部11と、アンケート送信部12と、回答情報受信部13と、を少なくとも有して
また、本サーバ10は、図示しないが、CPU(中央処理装置)やプログラム記憶部等を有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本サーバ10の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本サーバ10が使用する各種プログラムを記憶している。
なお、本サーバ10では、本発明に係るアンケート処理プログラム(以下、「本プログラム」という。)が動作して本サーバ10内の各手段を制御することで、以下に説明するアンケート処理方法(以下、「本方法」という。)を実現する。
また、本プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(以下、「本記録媒体」という。)を用いれば、図示しないコンピュータを本サーバ10と同様に機能させることができる。すなわち、図示しないコンピュータが、本記録媒体から本プログラムを読み取り、それを実行することで、本方法を実現することができる。
設問・回答選択肢情報DB1は、回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報(以下、「回答選択多肢情報」という。)とを予め関連付けた設問ファイルと、この設問ファイルに基づいて最初に設問情報だけが出題されるようにし、その後所定の時間をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するようにコンピュータを動作させてアンケートを実施するアンケートプログラムを記憶する手段である。
このアンケートプログラムは、映像や画像、音声を再生できるプログラムであり、たとえばアドビシステムズ社(旧マクロメディア社)のFlashによって作られたものを挙げることができる。したがって、前記回答者端末20のWWWブラウザには、Flashによるアンケートの設問、回答欄を閲覧するために必要なプレイヤとして、アドビシステムズ社のFlash Playerが事前にインストールされている。なお、このFlash
Playerは、無料で配布されており、現在では、多くのパーソナルコンピュータや携帯電話機等の通信端末に搭載されているので、回答者端末20の所有者に余計な負担を強いることなく、本発明を容易に実施することが出来る。
また、設問・回答選択肢情報DB1に記憶されたアンケートプログラムは、設問が複数含まれている場合、前記回答選択多肢情報が出現するように動作した後、さらに、前記回答選択肢情報の中から、前記回答者が回答選択肢を選択した回答情報及び応答操作が終了したことを知らせる応答終了情報を前記回答者端末20が受信したとき、引き続き次の設問情報が出題されるようにコンピュータを動作させ、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作させることを、前記設問の数だけ順次行なうプログラムもある。
さらに、設問・回答選択肢情報DB1に記憶されたアンケートプログラムは、前記設問情報が出題されることに伴い、音声を伴って当該設問情報を読み上げるように動作させ、前記設問情報の読み上げ動作が終了した後、当該設問情報に対する回答選択多肢情報が前記回答者端末20に出現するように動作させる設定のプログラムもある。
図2は、設問・回答選択肢情報記憶部DB1に記憶されている情報の例を示す図である。
設問・回答選択肢情報記憶部DB1に記憶されている情報は、設問情報と回答選択多肢情報から構成される設問・回答選択肢情報からなるアンケートを識別するために、アンケートプログラムごとに付与されたアンケート識別情報(以下、「設問ID」という。)をインデックスとしている。
たとえば、図2に示す設問・回答選択肢情報記憶部データベースでは、設問ID「EN001」として「EN001.swf」という設問ファイルとアンケートプログラム、設問ID「EN002」として「EN002.swf」という設問ファイルとアンケートプログラム、設問ID「EN003」として「EN003.swf」という設問ファイルとアンケートプログラム、・・・が記憶されていることを示している。
回答情報DB2は、回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する手段である。
図3は、回答情報記憶部DB2に記憶されている情報の例を示す図である。
回答情報記憶部DB2に記憶されている情報は、回答者ごとに付与された回答者識別情報(以下、「回答者ID」という。)をインデックスとして、回答したアンケート(アンケートプログラム)を特定する設問IDと、当該回答者ID付与時に回答者より取得した回答者情報、各設問情報の回答情報を1レコードとするデータベースを構成する。
たとえば、図3に示す回答情報データベースでは、回答者ID「AN001」が付与された、男性(m)、17歳、東京都在、学生、未婚(no)という回答者情報の回答者が、設問ID「EN001」というアンケート(アンケートプログラム)に対する設問に回答し、第一設問情報(Q1)が「はい(1)」、第二設問情報(Q2)が「はい(1)」・・・、また、回答者ID「AN002」が付与された、男性(m)、16歳、鹿児島県在、学生、未婚(no)という回答者情報の回答者が、設問ID「EN001」というアンケートに対する設問に回答し、第一設問情報(Q1)が「はい(1)」、第二設問情報(Q2)が「いいえ(0)」・・・、また、回答者ID「AN003」が付与された、女性(w)、16歳、奈良在、学生、未婚(no)という回答者情報の回答者が、設問ID「EN001」というアンケートに対する設問に回答し、第一設問情報(Q1)が「いいえ(0)」、第二設問情報(Q2)が「いいえ(0)」・・・、といった回答を行なったことを示している。
設問要求受信部11は、回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する処理を行なう。設問要求受信部11で受信された設問要求情報は、アンケート送信部12へ送られる。
この設問要求情報には、アンケートを識別する設問IDが含まれていても良い。これにより、アンケートの実施を求めるアンケートプログラムが複数あっても、回答者が回答者端末20を介して送信してきた設問要求情報に応じ、該設問IDに基づいてアンケートを実施するために送信(返信)するアンケートプログラムを特定することができる。したがって、アンケートプログラムが一つしかない場合は、設問要求情報にアンケートを識別する設問IDが含まれていなくても良い。
また、設問要求情報は、たとえばサイト上に掲載されたバナー広告等を回答者が回答者端末20より選択(入力)することによって発信する情報であり、アンケートプログラムが複数ある場合にアンケートプログラムを特定することができれば、設問要求情報に含まれる設問IDとして、アンケートごとに付与される識別情報の他、たとえば企業ごと付与される識別情報であっても良い。
アンケート送信部12は、設問要求情報の受信に応じ、前記設問・回答選択肢情報DB1を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラムを回答者端末20に対して送信(ダウンロード)する処理を行なう。
回答情報受信部13は、アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末20から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する処理を行なう。
また、回答情報受信部13では、前記回答情報と共に、回答者ID及び当該回答者ID付与時に回答者より取得した回答者情報も併せて受信する。
そして、回答情報受信部13で受信された回答情報は、回答情報DB2へ送られ、回答者IDに基づいて前記回答者ごとに記憶される。
次に、図1に示した本サーバ10により実行される方法の一例を図7に基づき説明する。図7は、以上のように構成された本発明の実施形態に係る本サーバ10において、通信ネットワークNWを介して接続された回答者端末20から送信された設問要求情報に基づいて、所定の動作をなすように設定したアンケートプログラム及び設問ファイルを当該回答者端末20に対して送信(返信)し、前記アンケート対する回答情報を前記回答者端末20より受信することによって、設問に対する回答精度を高めるように回答者へ設問を配信すると共に、この設問に対する回答を収集するようにした場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、本サーバ10は、設問に応答する回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する回答選択多肢情報とを予め関連付け、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作する設定がなされたFlashファイル形式で構成された設問を、設問・回答選択肢情報記憶部DB1に記憶させておく((11)参照)。
そして、回答者は、設問に回答するため、たとえば回答者端末20のディスプレイに表示されたサイト上に掲載されているバナー広告等の選択ボタンを一つ選択(クリック)することによって、設問の配信を要求する設問要求情報を回答者端末20より本サーバ10対して送信する((12)参照)。
この設問の選択は、たとえば図7に示すような形で表すことが出来る。図7は、本サーバと接続した回答者端末20のディスプレイに表示された設問選択ボタンの表示・選択の一例を示す図である。この設問選択画面30には、アンケートAの選択ボタン31、アンケートBの選択ボタン32、アンケートCの選択ボタン33が表示され、ここではアンケートAの選択ボタン31にマウスのポインタを合わせてクリックし、選択した状態を示したものとなっている。
これにより、設問要求情報、又はアンケートAを識別する情報と共に設問要求情報が、回答者端末20から本サーバ10へ送信される。
本サーバ10は、回答者端末20より送られた設問要求情報を受信する((13)参照)。
次いで、本サーバ10は、設問要求情報の受信に応じて設問・回答選択肢情報記憶部DB1を参照し、該当するアンケートプログラムを抽出する((14)参照)。この際、設問・回答選択肢情報記憶部DB1にアンケートプログラムが多数記憶されている場合には、設問要求情報に含まれる設問IDに基づいて該当するアンケートプログラムを特定する。
さらに、本サーバ10は、抽出したアンケートプログラム及び設問ファイルを前記回答者端末20に対して送信する((15)参照)。
回答者端末20は、前記設問要求情報の送信後、前記本サーバ10から送信されたアンケートプログラム及び設問ファイルを受信する((16)参照)。すなわち、本サーバ10よりアンケートプログラムをダウンロードする。
次いで、回答者端末20は、受信したアンケートプログラムを記憶し、当該アンケートプログラムを実行する((17)参照)。たとえばアンケートプログラムでのプログラム設定により、本サーバ10からのアンケートプログラムのダウンロード完了後、直ちに当該アンケートプログラムを実行する。
回答者端末20では、アンケートプログラムの実行に伴い、まず、設問に応答する回答者の性別や年齢といった回答者情報の入力を求める。
回答者情報の入力は、たとえば図8に示すような形で表すことが出来る。図8は、回答者端末20のディスプレイに表示された回答者情報入力の一例を示す図である。この回答者情報入力画面40には、設問要求情報の受信に伴うアンケートプログラムの送信時に、回答者IDとしてAN001が付与されたことを示す回答者ID表示欄41、回答者の性別として男性が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の性別入力欄42、年齢として17(歳)が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の年齢入力欄43、住所として東京都が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の住所入力欄44、職業として学生が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の職業入力欄45、結婚の有無として未婚が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の結婚入力欄46、を示したものとなっている。また、この回答者情報入力画面40には、これら入力された回答者情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン48と、同回答者情報を登録し、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン49が表示されている。
したがって、設問に応答する場合は、回答者情報入力画面40において回答者情報の入力後、NEXTボタン49を選択(クリック)する。
次に、回答者端末20は、最初に設問情報を表示する((18)参照)。
設問情報の表示は、たとえば図9に示すような形で表すことが出来る。図9は、回答者端末20のディスプレイに表示された設問情報表示の一例を示す図である。この設問表示画面50には、設問情報表示欄51と、回答選択多肢情報表示欄52とが設けられ、設問情報表示欄51に設問文だけが表示されたものとなっている。
これにより、設問文を読まずに直ちに回答をすることが出来なくなり、回答精度の低下を招く読み飛ばし回答を防止することができるものとなる。
そして、回答者端末20は、前記設問情報の表示に伴い、音声を伴って当該設問情報を読み上げる((19)参照)。
なお、設問情報の表示によっては、設問情報の読み上げに代えて、設問情報表示部又はその背景の色彩を変化させるようにする場合もある。
これにより、設問情報への注意を引き付けると共に、黙読による負荷を減らして、読み間違えによる誤った理解や、細かい部分の読み飛ばしを防止し、設問に対する回答精度を高めることができるものとなる。
次いで、回答者端末20は、前記設問情報の表示後、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択多肢情報を表示する((20)参照)。
回答選択多肢情報の表示は、たとえば図10に示すような形で表すことが出来る。図10は、回答者端末20のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示の一例を示す図である。この設問表示画面50には、設問情報表示欄51と、回答選択多肢情報表示欄52とが設けられ、設問情報表示欄51に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄52に、回答Aとして第一回答選択多肢53a、回答Bとして第二回答選択多肢53b、回答Cとして第三回答選択多肢53c、回答Dとして第四回答選択多肢53d、がそれぞれ表示されたものとなっている。
引き続き、回答者端末20は、設問表示画面50の回答選択多肢情報表示欄52に表示された複数の回答選択肢の中から、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定(選択)する情報の入力を受け付ける((21)参照)。図10に示す例では、第一回答選択多肢53aが選択回答されたものとなっている。この際、選択回答された回答情報は、回答者端末20側に一時的に記憶された状態となっている。
これにより、設問文を読み終える(読み上げる)までの所定の時間、回答選択多肢情報は表示されないので、設問文を読んでいる最中に回答選択肢が目に入ってしまうといった虞が回避され、設問情報と回答選択多肢情報とが同時に表示されると引き起こされてしまう虞の高い、回答精度の低下を招く読み飛ばし回答を防止することができるものとなる。
また、この設問表示画面50には、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン58と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン59が表示されている。すなわち、アンケートプログラムに複数の設問が含まれ、現在表示されている設問以外に未だ設問が存在する場合はNEXTボタン59が表示され、他に設問がなければ終了ボタンが表示される。したがって、ここではNEXTボタン59を選択することで、次の設問を表示する設問表示画面が表示されることになる。
その後、アンケートプログラム及び設問ファイルに含まれる設問の数だけ設問情報の表示・読み上げ、回答選択肢情報の表示、回答選択肢の特定(選択)を繰り返し、回答者端末20は、終了ボタンを選択する情報の入力を受け付けると、前記設問情報に対して特定(選択)した回答情報を本サーバ10へ送信する((22)参照)。
本サーバ10は、アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末20から送信された、前記回答情報を受信する((23)参照)。
そして、本サーバ10は、回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに回答情報DB2に記憶する((24)参照)。
このように、Flashによるアンケートプログラムの場合、スクリプト言語を用いたプログラムによって最初に設問情報としての設問文だけが表示され、この設問文をナレーションし、その後回答選択多肢が表示されるように制御したり、マウスやキーボードからの入力に連動した制御をしたりすることで、インタラクティブな感覚でアンケート等の設問に対して回答することが出来る。
また、回答選択多肢情報表示欄に表示される回答選択多肢情報は、図10に示す設問表示画面50のような列挙型以外の表示方法で行なっても良い。
たとえば、図11に示すような形で表すことが出来る。図11は、回答者端末20のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示の他の例を示す図である。この設問表示画面60には、設問情報表示欄61と、回答選択多肢情報表示欄62とが設けられ、設問情報表示欄61に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄62には、一つの設問情報に対して、回答選択多肢を選択することを複数求める場合、一つずつ回答を選択するマトリクス型の回答選択多肢63a・・が表示され、最初の回答選択多肢63aのセルを表示し、選択回答が得られた後に、引き続き次の回答選択多肢63b・・・のセルを一つずつ表示するようにしている。図11に示す例では、最初の回答選択多肢63aとして2回が選択回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面60にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン68と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン69が表示されている。
これにより、回答選択多肢が非常に見やすくなるので、最初から回答選択多肢が複数表示されることによって縦と横を見ながら回答する負荷により生じる誤った位置ずれ回答の虞を低くし、誤回答が発生することを防ぐことができるようになる。
また、回答選択多肢情報は、図12に示すような形で表すことが出来る。図12は、回答者端末20のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示のさらに他の例を示す図である。この設問表示画面70には、設問情報表示欄71と、回答選択多肢情報表示欄72とが設けられ、設問情報表示欄71に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄72には、複数の選択回答を可能とする複数一覧型の回答選択多肢73a、73b・・72m・・72pが表示されている。図12に示す例では、回答選択多肢73aと回答選択多肢73eと回答選択多肢7hと回答選択多肢73oが選択回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面70にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン78と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン79が表示されている。
これにより、スムーズで直感的な回答が可能となるので、より精度の高い回答情報を得ることができるようになる。
また、回答選択多肢情報は、図13に示すような形で表すことが出来る。図13は、回答者端末20のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示のさらに他の例を示す図である。この設問表示画面80には、設問情報表示欄81と、回答選択多肢情報表示欄82とが設けられ、設問情報表示欄81に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄82には、商品画像84a,84b・・をサムネイル状に示した商品画像表示欄84と、当該商品に対するイメージを回答する回答グラフ欄85が設けられ、商品画像84a,84b・・をマウス等でドラッグして、回答グラフ欄85上に配置するマッピング型の回答選択多肢83が表示されている。図13に示す例では、商品画像84aが回答グラフ欄85の右上、商品画像84eが同中央左、商品画像84gが同右下に回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面80にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン88と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン89が表示されている。
これにより、商品画像を直接動かして回答グラフ欄上に配置することで、感覚的に回答者の微妙な心情を適切に表した回答情報を得ることができるようになる。
さらに、回答選択多肢情報は、図14に示すような形で表すことが出来る。図14は、回答者端末20のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示のさらに他の例を示す図である。この設問表示画面90には、設問情報表示欄91と、回答選択多肢情報表示欄92とが設けられ、設問情報表示欄91に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄92には、回答Aとして目盛り上でつまみを動かすつまみ型の第一回答選択多肢93a及び、その目盛りの数値データを表示する数値表示欄94a、回答Bとして同第二回答選択多肢93b及び、同数値表示欄94b、回答Cとして同第三回答選択多肢93c及び、同数値表示欄94c、回答Dとして同第四回答選択多肢93d及び、同数値表示欄94d、がそれぞれ表示されている。図14に示す例では、回答Aが4、回答Bが2、回答Cが−5、回答Dが4、として選択回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面90にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン98と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン99が表示されている。
これにより、目盛り上のつまみを動かすことで、感覚的に回答者の微妙な心情を適切に表した回答情報を得ることができるようになる。しかも、つまみの数値データを表示することが出来るので、細かい値を表現した回答情報を得ることができるものとなる。
次に、以上のような構成による本サーバ10の基本的な動作の一例を、図5を参照しながら説明する。図5は、上記構成の本サーバ10での流れを示すフローチャートである。
図5に示されるように、まず、設問要求受信部11が、回答者端末20より送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信したか否か判断する(S11)。この際、本サーバ10にてアンケートプログラムを記憶する設問・回答選択肢情報DB1が複数のアンケートプログラムを記憶している場合には、この設問要求情報には、アンケートプログラムを特定する設問IDが含まれている。
その結果、設問要求受信部11が設問要求情報を受信した場合(Y)は、この設問要求情報をアンケート送信部12へ送る。
次に、アンケート送信部12は、設問要求情報の受信に応じ、前記設問・回答選択肢情報DB1を参照して(アンケートプログラムが複数記憶されている場合は設問IDに基づき)アンケートプログラム及び設問ファイルを抽出する(S12)。
そして、アンケート送信部12は、抽出した該アンケートプログラム及び設問ファイルを前記回答者端末20に対して送信する(S13)。
一方、設問要求受信部11が設問要求情報を受信していない場合(N)は、次に、回答情報受信部13が、回答者端末20より送信された、設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信したか否か判断する(S14)。
その結果、回答情報受信部13が回答情報を受信した場合(Y)は、この回答情報を回答者ごとに回答情報DB2に記憶する(S15)。
これにより、本サーバ10での一連の動作は終了(エンド)する。
一方、回答情報受信部13が回答情報を受信していない場合(N)は、再度、設問要求受信部11が設問要求情報を受信したか否か判断を繰り返す(S11)。
次に、上記本サーバ10から送信されたアンケートプログラム及び設問ファイルの受信、実行によって収集した回答情報を本サーバ10へ送信(返信)する回答者端末20での基本的な動作の一例を、図6を参照しながら説明する。図6は、上記構成の回答者端末20での流れを示すフローチャートである。
まず、本サーバと接続した回答者端末20のディスプレイに表示されたサイト上に掲載されているバナー広告等の選択ボタンを一つ選択(クリック)することによって、設問要求送信部21が、設問の配信を要求する設問要求情報を本サーバ10対して送信する。
前記設問要求情報の送信後、受信部22が、前記本サーバ10から送信されたアンケートプログラム及び設問ファイルを受信(ダウンロード)する。
そして、受信したアンケートプログラム及び設問ファイルは、プログラム実行部23に送信され、記憶される。
次に、プログラム実行部23は、当該アンケートプログラムを実行し、設問ファイルに基づいて設問に応答する前提として回答者情報の入力を求める回答者情報入力画面を設問表示部24に表示し、回答者情報の入力指示を行なう(S21)。
次いで、プログラム実行部23が、回答者情報の入力を受けたか否か判断する(S22)。
その結果、プログラム実行部23が所定の回答者情報の入力済と判断した場合(Y)は、次に、プログラム実行部23が、最初の設問の設問情報だけを設問表示部24へ出力し、設問表示部24が当該設問情報を表示する(S23)。
一方、プログラム実行部23が所定の回答者情報の入力済と判断していない場合(N)は、再度、回答者情報の入力を受けたか否か判断を繰り返す(S22)。
設問表示部24が設問情報を表示すると、前記アンケートプログラムに当該設問情報を読み上げる情報が含まれていた場合、プログラム実行部23が、当該設問情報を読み上げる情報をスピーカへ送り、回答者端末20のスピーカより当該設問情報を読み上げる音声を出力する(S24)。
次いで、プログラム実行部23が、プログラム実行部23が設問情報の読み上げを完了するだけの時間差をおいて、引き続き当該設問情報に対する回答選択多肢情報を設問表示部24へ出力し、設問表示部24が当該回答選択多肢情報を表示する(S25)。
そして、設問表示部24が、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付けたか否か判断する(S26)。
その結果、設問表示部24が、回答情報の入力済と判断した場合(Y)は、プログラム実行部23が、当該回答情報を一時的に記憶する(S27)。
一方、設問表示部24が、回答情報の入力済と判断していない場合(N)は、再度、回答情報の入力を受けたか否か判断を繰り返す(S26)。
プログラム実行部23が回答情報を一時的に記憶すると、引き続きプログラム実行部23が、設問の終了か否か判断する(S28)。
その結果、プログラム実行部23が、設問の終了と判断した場合(Y)は、プログラム実行部23は一時的に記憶していた回答情報を回答情報送信部25へ送信し、回答情報送信部25が当該回答情報を全て本サーバ10対して送信する(S29)。
これにより、回答者端末20での一連の動作は終了(エンド)する。
一方、プログラム実行部23が、設問の終了と判断していない場合(N)は、プログラム実行部23が、次の設問情報だけを設問表示部24へ出力し、設問表示部24が当該設問情報を表示することを繰り返す(S23)。
以上のように、本実施形態では、設問情報と回答選択肢情報の表示動作を回答者端末側で制御することで、いい加減な読み飛ばしによる不良回答を防ぎ、設問に対する回答精度を高めるように設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集することが出来る。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態として第二構造のものについて説明する。
図15は、本発明に係る第二構造のアンケート処理装置(以下、「本サーバ」という)の実施形態の一例を示すブロック図である。符号110は本サーバを示す。以下に説明する第二実施形態では、たとえば企業が新製品等の企画・開発を目的として、顧客の意見や要望、感覚等を収集するため実施するアンケートを設問とし、通信ネットワークを介したサイトから、所定の動作をなすように指示するアンケート実施用の情報をその都度受信することによって、本サーバと回答者端末の双方による情報の送受信により当該アンケートを実施する場合について説明する。
図15に示すように、本サーバ110は、回答者端末120と情報の送受信が可能となるよう通信ネットワークNWを介して接続され、アンケートに対する回答精度を高めるようにアンケートを回答者端末120へ送信すると共に、前記回答者端末120から送信(返信)された当該アンケートに対する回答の収集を行なう装置である。
通信ネットワークNWの例としては、インターネットやLAN(Local Area Network)などのコンピュータ通信網がある。本サーバ110及び回答者端末120は、専用線、公衆交換電話網(PSTN)、無線電話網、CATV網、衛星通信網等の通信回線を介して通信ネットワークNWと接続している。
回答者端末120は、アンケートに応答する回答者が利用する端末であり、設問要求送信部121と、設問受信部122と、設問指示実行部123と、設問表示部124と、回答情報送信部125と、を少なくとも有している。
この回答者端末120は、本サーバ110と情報の送受信が可能な情報処理装置であればよく、たとえば、パーソナルコンピュータをはじめ、データ通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機などで実現される。なお、図示例では一つの回答者端末120しか通信ネットワークNWを介して本サーバ110に接続されていないが、本サーバ110は複数の回答者の回答者端末120と接続されていても良いものである。
また、回答者端末120は、図示しないが、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、マウスやキーボード等の入力装置、ディスプレイやスピーカ等の出力装置、OS(オペレーティング・システム)、WWWブラウザ、等を有する。
設問要求送信部121は、応答する設問を選択する情報の入力受け付けに応じて発信された、設問の配信を要求する設問要求情報を本サーバ110に対して送信する処理を行なう。
設問受信部122は、前記設問要求情報の送信後、本サーバ110からその都度送信された所定の動作を指示する情報、具体的には、最初に本サーバ110から設問情報だけを受信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を受信する処理を行なう。設問受信部122で受信された指示情報は、設問指示実行部123へ送られる。
設問指示実行部123は、設問受信部122で受信された指示情報に従い、動作を実行する処理を行なう。設問指示実行部123での指示情報の実行に従って出題される設問情報及び、その後時間差をおいて出現する複数の回答選択肢情報は、設問表示部124へ送られる。
また、設問実行部123は、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を設問表示部124より受け付け、当該回答情報を回答情報送信部25へ送る処理も行なう。
さらに、設問指示実行部123は、設問受信部122で受信された指示情報に従って当該設問情報を読み上げる情報をスピーカ等へ送る処理も行なう。
設問表示部124は、指示情報の実行に従い、最初に前記設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示する処理を行なう。
また、設問表示部124は、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け処理も行なう。設問表示部124で受け付けた回答情報は、設問実行部123へ送られる。
回答情報送信部125は、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を設問実行部123より受け付け、当該回答情報を本サーバ110に対して送信(返信)する処理を行なう。
このように、設問受信部122が所定の動作を指示する情報をその都度受信し、設問実行部123が指示情報に従って動作を実行することで、設問情報と回答選択肢情報の表示動作の指示は本サーバ側で制御されるものとなるので、設問への応答中に、後続指示の変更が容易に行なえ、状況に応じた回答情報を容易に収集することが出来る。
次に、本サーバ110の構成について説明する。
本サーバ110は、設問・回答選択肢情報DB3と、回答情報DB4と、設問要求受信部111と、設問送信部112と、回答情報受信部113と、を少なくとも有して
また、本サーバ110は、図示しないが、CPU(中央処理装置)とプログラム記憶部とを有する。CPUは、プログラム記憶部に記憶されたプログラムに従い、本サーバ110の各構成要素を統制制御し、プログラム処理を実行する。プログラム記憶部は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成され、本サーバ110が使用する各種プログラムを記憶している。
なお、本サーバ110では、本発明に係るアンケート処理プログラム(以下、「本プログラム」という。)が動作して本サーバ110内の各手段を制御することで、以下に説明するアンケート処理方法(以下、「本方法」という。)を実現する。
また、本プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体(以下、「本記録媒体」という。)を用いれば、図示しないコンピュータを本サーバ110と同様に機能させることができる。すなわち、図示しないコンピュータが、本記録媒体から本プログラムを読み取り、それを実行することで、本方法を実現することができる。
設問・回答選択肢情報DB3は、回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報(以下、「回答選択多肢情報」という。)とを予め関連付けてアンケートプログラムを構成し記憶する手段である。
図16は、設問・回答選択肢情報記憶部DB3に記憶されている情報の例を示す図である。
設問・回答選択肢情報記憶部DB3に記憶されている情報は、設問情報と回答選択多肢情報から構成される設問・回答選択肢情報としてのアンケート(アンケートプログラム)を識別するために、設問ごとに付与された設問識別情報(以下、「設問ID」という。)をインデックスとする。
また、設問・回答選択肢情報記憶部DB3には、設問情報の送信後、時間差をおいて送信する回答選択多肢情報の送信時間差値を併せて記憶するものとしても良い。
たとえば、図16に示す設問・回答選択肢情報記憶部データベースでは、設問ID「EN001」として「EN001.swf」というアンケートプログラム及び設問ファイルが記憶され、回答選択多肢情報の送信時間差値が8秒、設問ID「EN002」として「EN002.swf」というアンケートプログラム及び設問ファイルが記憶され、回答選択多肢情報の送信時間差値が8秒、設問ID「EN003」として「EN003.swf」というアンケートプログラム及び設問ファイルが記憶され、回答選択多肢情報の送信時間差値が5秒、・・・にそれぞれ設定されていることを示している。なお、前記回答選択多肢情報の送信時間差値は、後述する回答者端末120側で設問情報を読み上げる時間と等しく設定すると望ましい。
回答情報DB4は、回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する手段である。
図17は、回答情報記憶部DB4に記憶されている情報の例を示す図である。
回答情報記憶部DB4に記憶されている情報は、回答者ごとに付与された回答者識別情報(以下、「回答者ID」という。)をインデックスとして、応答したアンケートプログラムを特定する設問IDと、当該回答者ID付与時に回答者より取得した回答者情報、各設問情報の回答情報を1レコードとするデータベースを構成する。
たとえば、図17に示す回答情報データベースでは、回答者ID「AN001」が付与された、男性(m)、17歳、東京都在、学生、未婚(no)という回答者情報の回答者が、設問ID「EN001」というアンケートプログラムに対する設問に応答し、第一設問情報(Q1)が「はい(1)」、第二設問情報(Q2)が「はい(1)」・・・、また、回答者ID「AN002」が付与された、男性(m)、16歳、鹿児島県在、学生、未婚(no)という回答者情報の回答者が、設問ID「EN001」というアンケートプログラムに対する設問に応答し、第一設問情報(Q1)が「はい(1)」、第二設問情報(Q2)が「いいえ(0)」・・・、また、回答者ID「AN003」が付与された、女性(w)、16歳、奈良在、学生、未婚(no)という回答者情報の回答者が、設問ID「EN001」というアンケートプログラムに対する設問に応答し、第一設問情報(Q1)が「いいえ(0)」、第二設問情報(Q2)が「いいえ(0)」・・・、といった応答を行なったことを示している。
設問要求受信部111は、回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する処理を行なう。設問要求受信部111で受信された設問要求情報は、設問送信部112へ送られる。
この設問要求情報には、アンケートプログラムを識別する設問IDが含まれていても良い。これにより、アンケートの実施を求めるアンケートプログラムが複数あっても、回答者が回答者端末120を介して送信してきた設問要求情報に応じ、該設問IDに基づいてアンケートを実施するために送信(返信)するアンケートプログラムを特定することができる。したがって、アンケートプログラムが一つしかない場合は、設問要求情報にアンケートプログラムを識別する設問IDが含まれていなくても良い。
また、設問要求情報は、たとえばサイト上に掲載されたバナー広告等を回答者が回答者端末120より選択(入力)することによって発信する情報であり、アンケートプログラムが複数ある場合にアンケートプログラムを特定することができれば、設問要求情報に含まれる設問IDとして、アンケートプログラムごとに付与される識別情報の他、たとえば企業ごと付与される識別情報であっても良い。
設問送信部112は、設問要求情報の受信に応じ、前記設問・回答選択肢情報DB3を参照してアンケートプログラムを抽出し、最初に設問情報だけを回答者端末120に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択多肢情報を前記回答者端末120に対して送信する処理を行なう。
また、設問送信部112は、前記処理を行なうだけでなく、アンケートプログラムに設問が複数含まれている場合、前記設問情報及び前記回答選択多肢情報を前記回答者端末120に対して送信した後、さらに、回答情報受信部113が回答情報を受信したとき、引き続き次の設問情報を前記回答者端末120に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択多肢情報を前記回答者端末120に対して送信することを、前記設問の数だけ順次行なう処理を行うものでもある。
さらに、設問送信部112は、前記設問情報を回答者端末120に対して送信した後、音声を伴った当該設問情報の読み上げが終了したことを知らせる設問読上げ終了情報を前記回答者端末120から受信したとき、当該設問情報に対する回答選択多肢情報を前記回答者端末120に対して送信する処理を行うものでもある。
回答情報受信部113は、アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末120から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する処理を行なう。
また、回答情報受信部113では、前記回答情報と共に、回答者ID及び当該回答者ID付与時に回答者より取得した回答者情報も併せて受信する。
そして、回答情報受信部113で受信された回答情報は、回答情報DB4へ送られ、回答者IDに基づいて前記回答者ごとに記憶される。
次に、図15に示した本サーバ110により実行される方法の一例を図18に基づき説明する。図18は、以上のように構成された本発明の実施形態に係る本サーバ110において、通信ネットワークNWを介して接続された回答者端末120から送信された設問要求情報に基づいて、所定の動作をなすように指示する情報をその都度受信することによって、設問に対する回答精度を高めるように回答者へ設問を配信すると共に、この設問に対する回答を収集するようにした場合の処理の流れを示すシーケンス図である。
まず、本サーバ110は、設問に応答する回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する回答選択多肢情報とを予め関連付けて構成されたアンケートプログラムを、設問・回答選択肢情報記憶部DB3に記憶させておく((111)参照)。
そして、回答者は、設問に回答するため、たとえば回答者端末120のディスプレイに表示されたサイト上に掲載されているバナー広告等の選択ボタンを一つ選択(クリック)することによって、設問の配信を要求する設問要求情報を回答者端末120より本サーバ110対して送信する((112)参照)。
この設問の選択は、たとえば図7に示すような形で表すことが出来る。図7は、本サーバと接続した回答者端末120のディスプレイに表示された設問選択ボタンの表示・選択の一例を示す図である。この設問選択画面30には、アンケートAの選択ボタン31、アンケートBの選択ボタン32、アンケートCの選択ボタン33が表示され、ここではアンケートAの選択ボタン31にマウスのポインタを合わせてクリックし、選択した状態を示したものとなっている。
これにより、設問要求情報、又はアンケートAを識別する情報と共に設問要求情報が、回答者端末120から本サーバ110へ送信される。
本サーバ110は、回答者端末120より送られた設問要求情報を受信する((113)参照)。
次いで、本サーバ110は、設問要求情報の受信に応じて設問・回答選択肢情報記憶部DB3を参照し、該当するアンケートプログラム及び設問ファイルを抽出する((114)参照)。この際、設問・回答選択肢情報記憶部DB3にアンケートプログラムが多数記憶されている場合には、設問要求情報に含まれる設問IDに基づいて該当するアンケートプログラムを特定する。
さらに、本サーバ110は、抽出したアンケートプログラムを実行し、設問ファイルから最初に設問情報だけを前記回答者端末120に対して送信する((115)参照)。
回答者端末120は、前記設問要求情報の送信後、前記本サーバ110から送信された設問情報を受信する((116)参照)。
次いで、回答者端末120は、受信した設問情報にしたがって、まず、設問に応答する回答者の性別や年齢といった回答者情報の入力を求める。
回答者情報の入力は、たとえば図8に示すような形で表すことが出来る。図8は、回答者端末120のディスプレイに表示された回答者情報入力の一例を示す図である。この回答者情報入力画面40には、設問要求情報の受信に伴うアンケートプログラムの送信時に、回答者IDとしてAN001が付与されたことを示す回答者ID表示欄41、回答者の性別として男性が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の性別入力欄42、年齢として17(歳)が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の年齢入力欄43、住所として東京都が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の住所入力欄44、職業として学生が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の職業入力欄45、結婚の有無として未婚が選択されたことを示すプルダウンメニュー式の結婚入力欄46、を示したものとなっている。また、この回答者情報入力画面40には、これら入力された回答者情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン48と、同回答者情報を登録し、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン49が表示されている。
したがって、設問に応答する場合は、回答者情報入力画面40において回答者情報の入力後、NEXTボタン49を選択(クリック)する。
次に、回答者端末120は、受信した設問情報を表示する((117)参照)。
設問情報の表示は、たとえば図9に示すような形で表すことが出来る。図9は、回答者端末120のディスプレイに表示された設問情報表示の一例を示す図である。この設問表示画面50には、設問情報表示欄51と、回答選択多肢情報表示欄52とが設けられ、設問情報表示欄51に設問文だけが表示されたものとなっている。
これにより、設問文を読まずに直ちに回答をすることが出来なくなり、回答精度の低下を招く読み飛ばし回答を防止することができるものとなる。
そして、回答者端末120は、前記設問情報の表示に伴い、音声を伴って当該設問情報を読み上げる((118)参照)。
なお、設問情報の表示によっては、設問情報の読み上げに代えて、設問情報表示部又はその背景の色彩を変化させるようにする場合もある。
これにより、設問情報への注意を引き付けると共に、黙読による負荷を減らして、読み間違えによる誤った理解や、細かい部分の読み飛ばしを防止し、設問に対する回答精度を高めることができるものとなる。
次いで、本サーバ110は、前記設問情報の送信後、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択多肢情報を前記回答者端末120に対して送信する((119)参照)。
回答者端末120は、前記設問情報の読み上げ後、前記本サーバ110から送信された回答選択多肢情報を受信する((120)参照)。
次いで、回答者端末120は、前記設問情報の表示に引き続き、受信した回答選択多肢情報を表示する((121)参照)。
回答選択多肢情報の表示は、たとえば図10に示すような形で表すことが出来る。図10は、回答者端末120のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示の一例を示す図である。この設問表示画面50には、設問情報表示欄51と、回答選択多肢情報表示欄52とが設けられ、設問情報表示欄51に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄52に、回答Aとして第一回答選択多肢53a、回答Bとして第二回答選択多肢53b、回答Cとして第三回答選択多肢53c、回答Dとして第四回答選択多肢53d、がそれぞれ表示されたものとなっている。
引き続き、回答者端末120は、設問表示画面50の回答選択多肢情報表示欄52に表示された複数の回答選択肢の中から、回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定(選択)する情報の入力を受け付ける((122)参照)。図10に示す例では、第一回答選択多肢53aが選択回答されたものとなっている。この際、選択回答された回答情報は、回答者端末20側に一時的に記憶された状態となっている。
これにより、設問文を読み終える(読み上げる)までの所定の時間、回答選択多肢情報は表示されないので、設問文を読んでいる最中に回答選択肢が目に入ってしまうといった虞が回避され、設問情報と回答選択多肢情報とが同時に表示されると引き起こされてしまう虞の高い、回答精度の低下を招く読み飛ばし回答を防止することができるものとなる。
また、この設問表示画面50には、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン58と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン59が表示されている。すなわち、アンケートプログラム及び設問ファイルに複数の設問が含まれ、現在表示されている設問以外に未だ設問が存在する場合はNEXTボタン59が表示され、他に設問がなければ終了ボタンが表示される。したがって、ここではNEXTボタン59を選択することで、次の設問を表示する設問表示画面が表示されることになる。
その後、回答者端末120は、終了ボタンを選択する情報の入力を受け付けると、前記設問情報に対して特定(選択)した回答情報を本サーバ110へ送信する((123)参照)。
本サーバ110は、前記設問情報及び前記回答選択多肢情報の送信後、前記回答者端末120から送信された、前記回答情報を受信する((124)参照)。
そして、本サーバ110は、回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに回答情報DB4に記憶する((125)参照)。
そして、本サーバ110では、アンケートプログラム及び設問ファイルに含まれる設問の数だけ設問情報の送信、回答選択肢情報の送信、回答情報の受信、回答情報DB4への記憶を繰り返す。
一方、回答者端末120では、アンケートプログラム及び設問ファイルに含まれる設問の数だけ設問情報の受信・表示・読み上げ、回答選択肢情報の受信・表示、回答選択肢の特定(選択)、回答情報の送信を繰り返す。
また、回答選択多肢情報表示欄に表示される回答選択多肢情報は、図10に示す設問表示画面50のような列挙型以外の表示方法で行なっても良い。
たとえば、図11に示すような形で表すことが出来る。図11は、回答者端末120のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示の他の例を示す図である。この設問表示画面60には、設問情報表示欄61と、回答選択多肢情報表示欄62とが設けられ、設問情報表示欄61に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄62には、一つの設問情報に対して、回答選択多肢を選択することを複数求める場合、一つずつ回答を選択するマトリクス型の回答選択多肢63a・・が表示され、最初の回答選択多肢63aのセルを表示し、選択回答が得られた後に、引き続き次の回答選択多肢63b・・・のセルを一つずつ表示するようにしている。図11に示す例では、最初の回答選択多肢63aとして2回が選択回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面60にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン68と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン69が表示されている。
これにより、回答選択多肢が非常に見やすくなるので、最初から回答選択多肢が複数表示されることによって縦と横を見ながら回答する負荷により生じる誤った位置ずれ回答の虞を低くし、誤回答が発生することを防ぐことができるようになる。
また、回答選択多肢情報は、図12に示すような形で表すことが出来る。図12は、回答者端末120のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示のさらに他の例を示す図である。この設問表示画面70には、設問情報表示欄71と、回答選択多肢情報表示欄72とが設けられ、設問情報表示欄71に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄72には、複数の選択回答を可能とする複数一覧型の回答選択多肢73a、73b・・72m・・72pが表示されている。図12に示す例では、回答選択多肢73aと回答選択多肢73eと回答選択多肢7hと回答選択多肢73oが選択回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面70にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン78と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン79が表示されている。
これにより、スムーズで直感的な回答が可能となるので、より精度の高い回答情報を得ることができるようになる。
また、回答選択多肢情報は、図13に示すような形で表すことが出来る。図13は、回答者端末120のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示のさらに他の例を示す図である。この設問表示画面80には、設問情報表示欄81と、回答選択多肢情報表示欄82とが設けられ、設問情報表示欄81に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄82には、商品画像84a,84b・・をサムネイル状に示した商品画像表示欄84と、当該商品に対するイメージを回答する回答グラフ欄85が設けられ、商品画像84a,84b・・をマウス等でドラッグして、回答グラフ欄85上に配置するマッピング型の回答選択多肢83が表示されている。図13に示す例では、商品画像84aが回答グラフ欄85の右上、商品画像84eが同中央左、商品画像84gが同右下に回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面80にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン88と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン89が表示されている。
これにより、商品画像を直接動かして回答グラフ欄上に配置することで、感覚的に回答者の微妙な心情を適切に表した回答情報を得ることができるようになる。
さらに、回答選択多肢情報は、図14に示すような形で表すことが出来る。図14は、回答者端末120のディスプレイに表示された回答選択多肢情報表示のさらに他の例を示す図である。この設問表示画面90には、設問情報表示欄91と、回答選択多肢情報表示欄92とが設けられ、設問情報表示欄91に設問文が表示され、回答選択多肢情報表示欄92には、回答Aとして目盛り上でつまみを動かすつまみ型の第一回答選択多肢93a及び、その目盛りの数値データを表示する数値表示欄94a、回答Bとして同第二回答選択多肢93b及び、同数値表示欄94b、回答Cとして同第三回答選択多肢93c及び、同数値表示欄94c、回答Dとして同第四回答選択多肢93d及び、同数値表示欄94d、がそれぞれ表示されている。図14に示す例では、回答Aが4、回答Bが2、回答Cが−5、回答Dが4、として選択回答されたものとなっている。なお、この設問表示画面90にも、選択回答された回答情報の取り消しを求めるALLCLEARボタン98と、引き続き設問の表示を求めるNEXTボタン99が表示されている。
これにより、目盛り上のつまみを動かすことで、感覚的に回答者の微妙な心情を適切に表した回答情報を得ることができるようになる。しかも、つまみの数値データを表示することが出来るので、細かい値を表現した回答情報を得ることができるものとなる。
次に、以上のような構成による本サーバ110の基本的な動作の一例を、図19を参照しながら説明する。図19は、上記構成の本サーバ110での流れを示すフローチャートである。
図19に示されるように、まず、設問要求受信部11が、回答者端末120より送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信したか否か判断する(S111)。この際、本サーバ110にてアンケートプログラムを記憶する設問・回答選択肢情報DB3が複数のアンケートプログラムを記憶している場合には、この設問要求情報には、アンケートプログラムを特定する設問IDが含まれている。
その結果、設問要求受信部111が設問要求情報を受信した場合(Y)は、この設問要求情報を設問送信部112へ送る。
次に、設問送信部112は、設問要求情報の受信に応じ、前記設問・回答選択肢情報DB3を参照して(アンケートプログラムが複数記憶されている場合は設問IDに基づき)アンケートプログラムを抽出する(S112)。
そして、設問送信部112は、抽出した該アンケートプログラムから最初に設問情報だけを前記回答者端末120に対して送信する(S113)。この際、設問情報と併せて、当該設問情報を読み上げる情報を前記回答者端末120に対して送信するものとしても良い。
その後、設問送信部112は、前記設問・回答選択肢情報DB3を参照し、前記設問IDに基づき回答選択肢情報送信時間差値を抽出し、前記設問情報送信後の時間と比較して所定の時間差を経過したか否か判断する(S114)。
その結果、設問送信部112が所定の時間差を経過したと判断した場合(Y)は、引き続き前記設問情報に対する回答選択多肢情報を前記回答者端末120に対して送信する(S115)。
なお、設問送信部112が所定の時間差を経過したと判断していない場合(N)は、再度、抽出した前記回答選択肢情報送信時間差値と前記設問情報送信後の時間と比較して所定の時間差を経過したか否か判断を繰り返す(S114)。
次に、設問送信部112が前記設問情報及び前記回答選択肢情報を回答者端末120へそれぞれ送信した後、回答情報受信部113が、回答者端末120より送信された、設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信したか否か判断する(S116)。
一方、設問要求受信部111が設問要求情報を受信していない場合(N)も、次に、回答情報受信部113が、回答者端末120より送信された、設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信したか否か判断する(S116)。
その結果、回答情報受信部113が回答情報を受信した場合(Y)は、この回答情報を回答者ごとに回答情報DB4に記憶する(S117)。
なお、回答情報受信部113が、回答者端末120より送信された、設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信していない場合(N)は、再度、回答情報受信部113が、回答者端末120より送信された、設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信したか否か判断を繰り返す(S116)。
また、前記回答情報の回答情報DB4への記憶後、設問送信部112が、抽出した前記アンケートプログラムに次設問が有るか否か判断する(S118)。
その結果、設問送信部112が、前記アンケートプログラムに次設問が有ると判断した場合(Y)は、引き続き抽出したアンケートプログラムより、送信した設問情報の次の設問情報だけを前記回答者端末120に対して送信する(S119)。
そして、設問送信部112は、再度、前記設問・回答選択肢情報DB3を参照し、前記設問IDに基づき回答選択肢情報送信時間差値を抽出し、前記設問情報送信後の時間と比較して所定の時間差を経過したか否か判断を繰り返す(S114)。
一方、設問送信部112が、前記アンケートプログラムに次設問が無いと判断した場合(N)は、これにより、本サーバ110での一連の動作は終了(エンド)する。
一方、回答者端末20は、上記本サーバ10側での制御によってアンケートプログラムからの指示がその都度送信され、当該指示にしたがってそれぞれ動作するものであり、上述した本サーバ10の動作と対を成すものである。したがって、ここでは回答者端末20での動作についての説明は行なわない。
以上のように、本実施形態では、設問情報と回答選択肢情報の表示動作を本サーバ側で制御することで、いい加減な読み飛ばしによる不良回答を防ぎ、設問に対する回答精度を高めるように設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集することが出来る。
なお、本発明は、アンケートに限らず、高校や大学等といった学校の受験、各種資格試験における設問の送信(配信)及び、当該設問に対する回答の収集にも適用することができるものである。
本発明に係る第一アンケート処理装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。 本発明に係る第一アンケート処理装置が備える設問・回答選択肢情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。 本発明に係る第一アンケート処理装置が備える回答情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。 本発明に係る第一アンケート処理方法の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明に係る第一アンケート処理装置側での情報処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る第一アンケート処理装置と接続した回答者端末側での情報処理の一例を示すフローチャートである。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された設問要求情報入力の一例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された回答者情報入力の一例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された設問情報表示の一例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された回答選択肢情報表示の一例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された設問表示の他の例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された設問表示のさらに他の例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された設問表示のさらに他の例を示す模式図である。 本発明に係るアンケート処理装置と接続した回答者端末のディスプレイに表示された設問表示のさらに他の例を示す模式図である。 本発明に係る第二アンケート処理装置の実施形態の一例を示すブロック構成図である。 本発明に係る第二アンケート処理装置が備える設問・回答選択肢情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。 本発明に係る第二アンケート処理装置が備える回答情報記憶部に記憶されているデータベース構造の一例である。 本発明に係る第二アンケート処理方法の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明に係る第二アンケート処理装置側での情報処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
DB1 設問・回答選択肢情報記憶部(第一記憶部)、DB2 回答情報記憶部(第二記憶部)、DB3 設問・回答選択肢情報記憶部(第三記憶部)、DB4 回答情報記憶部(第四記憶部)、NW 通信ネットワーク、10,110 アンケート処理装置(サーバ)、20,120 回答者端末、11,111 設問要求受信部、12 アンケート送信部、13,113 回答情報受信部、21,121 設問要求送信部、22 受信部、23 プログラム実行部、24,124 設問表示部、25,125 回答情報送信部、112 設問送信部、122 設問受信部。

Claims (9)

  1. 設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにしたアンケート処理装置であって、
    前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現する動作をコンピュータに行わせるアンケートプログラムを記憶する第一記憶手段、
    前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する設問要求受信手段、
    前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照して当該設問のアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラムを前記回答者端末に対して送信する送信手段、
    前記アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する回答情報受信手段、
    前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する第二記憶手段、
    を有することを特徴とするアンケート処理装置。
  2. 前記第一記憶手段は、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて構成する設問が複数有り、最初に一つの設問情報が出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作し、さらに、前記回答選択肢情報の中から、前記回答者が回答選択肢を選択した回答情報及び応答操作が終了したことを知らせる応答終了情報を前記回答者端末が受信したとき、引き続き次の設問情報が出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作することを、前記設問の数だけ順次行なうように設定したアンケートプログラムを記憶するものであることを特徴とする請求項1に記載のアンケート処理装置。
  3. 前記第一記憶手段は、前記設問情報が出題されることに伴い、音声を伴って当該設問情報を読み上げるように動作し、前記設問情報の読み上げ動作が終了した後、当該設問情報に対する回答選択肢情報が前記回答者端末に出現するように動作する設定がなされたアンケートプログラムを記憶するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンケート処理装置。
  4. 通信ネットワークを介して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにしたアンケート処理システムであって、
    設問に応答する回答者が利用する回答者端末と、該回答者端末と通信ネットワークを介して接続されたアンケート処理装置とを備え、
    前記アンケート処理装置は、
    前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現する動作をコンピュータに行わせるアンケートプログラムを記憶する第一記憶手段、
    前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する設問要求受信手段、
    前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラムを前記回答者端末に対して送信するアンケートプログラム送信手段、
    前記アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する回答情報受信手段、
    前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する第二記憶手段、
    を少なくとも有し、
    前記回答者端末は、
    設問の配信を要求する設問要求情報を前記アンケート処理装置に対して送信する設問要求送信手段、
    前記設問要求情報の送信後、前記アンケート処理装置から送信された前記設問ファイル及びアンケートプログラムを受信するアンケートプログラム受信手段、
    受信した前記設問ファイル及びアンケートプログラムを記憶し、当該アンケートプログラムを実行するアンケートプログラム実行手段、
    前記アンケートプログラムの実行に伴い、最初に前記設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示する設問表示手段、
    前記回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、当該回答情報を前記アンケート処理装置に対して送信する回答情報送信手段、
    を有することを特徴とするアンケート処理システム。
  5. 通信ネットワークを介して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにした設問の管理方法であって、
    設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続されたアンケート処理装置の第一記憶手段が、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作する設定がなされた設問を記憶するステップ、
    前記回答者端末の設問要求送信手段が、設問の配信を要求する設問要求情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、
    前記アンケート処理装置の設問要求受信手段が、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信するステップ、
    前記アンケート処理装置のアンケートプログラム送信手段が、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラム及び設問ファイルを前記回答者端末に対して送信するステップ、
    前記回答者端末のアンケートプログラム受信手段が、前記設問要求情報の送信後、前記アンケート処理装置から送信された前記アンケートプログラム及び設問ファイルを受信するステップ、
    前記回答者端末のアンケートプログラム実行手段が、受信した前記アンケートプログラムを実行するステップ、
    前記回答者端末の設問表示手段が、前記アンケートプログラムの実行に伴い、最初に前記設問情報を表示し、時間差をおいて当該設問情報に対する回答選択肢情報を表示するステップ、
    前記回答者端末の回答情報送信手段が、前記回答者が前記設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、当該回答情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、
    前記アンケート処理装置の回答情報受信手段が、前記アンケートプログラムの送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信するステップ、
    前記アンケート処理装置の第二記憶手段が、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶するステップ、
    を有することを特徴とするアンケート処理方法。
  6. アンケートの設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けた設問ファイルに基づいて、最初に設問情報だけが出題されるように動作し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報が出現するように動作するアンケートプログラムを記憶する第一記憶手段をあらかじめ有し、前記回答者端末に対して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集することを実行させるためにコンピュータを、
    設問の配信を要求する設問要求情報を前記回答者端末から受信する手段、
    前記設問要求情報の受信に応じ、前記第一記憶手段を参照してアンケートプログラムを抽出し、該アンケートプログラム及び設問ファイルを前記回答者端末に対して送信する手段、
    前記アンケートプログラム及び設問ファイルの送信後、前記回答者が出題された設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を前記回答者端末から受信する手段、
    前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごと第二記憶手段に記憶する手段、
    として機能させることを特徴とするアンケート処理プログラム。
  7. 設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、アンケートを配信すると共にこのアンケートに対する回答を収集するようにしたアンケート処理装置であって、
    前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けてた設問ファイルを記憶する第三記憶手段、
    前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信する設問要求受信手段、
    前記設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問ファイルを前記回答者端末に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信する設問送信手段、
    前記設問情報及び前記回答選択肢情報の送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信する回答情報受信手段、
    前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶する第四記憶手段、
    を少なくとも有していることを特徴とするアンケート処理装置。
  8. 通信ネットワークを介して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集するようにした設問の管理方法であって、
    設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続されたアンケート処理装置の第三記憶手段が、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて設問ファイルを記憶するステップ、
    前記回答者端末の設問要求送信手段が、設問の配信を要求する設問要求情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、
    前記アンケート処理装置の設問要求受信手段が、前記回答者端末から送信された、設問の配信を要求する設問要求情報を受信するステップ、
    前記アンケート処理装置の設問送信手段が、前記設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問情報だけを前記回答者端末に対して送信するステップ、
    前記回答者端末の設問受信手段が、前記設問要求情報の送信後、前記アンケート処理装置から送信された前記設問情報を最初に受信するステップ、
    前記回答者端末の設問実行手段が、前記設問情報の受信に伴い、設定された指示動作を実行するステップ、
    前記回答者端末の設問表示手段が、前記指示動作に従い、前記設問情報を表示するステップ、
    前記アンケート処理装置の設問送信手段が、前記設問情報の送信後、時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信するステップ、
    前記回答者端末の設問受信手段が、前記設問情報の受信後、引き続き前記アンケート処理装置から送信された前記回答選択肢情報を受信するステップ、
    前記回答者端末の設問実行手段が、前記回答選択肢情報の受信に伴い、設定された指示動作を実行するステップ、
    前記回答者端末の設問表示手段が、前記指示動作に従い、引き続き前記回答選択肢情報を表示するステップ、
    前記回答者端末の回答情報送信手段が、前記回答者が当該設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報の入力を受け付け、当該回答情報を前記アンケート処理装置に対して送信するステップ、
    前記アンケート処理装置の回答情報受信手段が、前記設問情報及び回答選択肢情報の送信後、前記回答者端末から送信された、前記回答者が設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を受信するステップ、
    前記アンケート処理装置の第四記憶手段が、前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごとに記憶するステップ、
    を有することを特徴とするアンケート処理方法。
  9. 設問に応答する回答者が利用する回答者端末と通信ネットワークを介して接続され、前記回答者が応答する設問情報と該設問情報に対する複数の回答選択肢情報とを予め関連付けて設問ファイルを記憶する第三記憶手段をあらかじめ有し、前記回答者端末に対して設問を配信すると共にこの設問に対する回答を収集することを実行させるためにコンピュータを、
    設問の配信を要求する設問要求情報を前記回答者端末から受信する手段、
    前記設問要求情報の受信に応じ、前記第三記憶手段を参照して最初に設問情報だけを前記回答者端末に対して送信し、その後時間差をおいて当該設問情報に対する複数の回答選択肢情報を前記回答者端末に対して送信する手段、
    前記設問情報及び前記回答選択肢情報の送信後、前記回答者が設問情報に対して応答した回答選択肢を特定する回答情報を前記回答者端末から受信する手段、
    前記回答情報の受信に応じ、当該回答情報を前記回答者ごと第四記憶手段に記憶する手段、
    として機能させることを特徴とするアンケート処理プログラム。
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