JP2008097090A - 通信インターフェースカード、通信インターフェースカードアダプタおよびホスト機器 - Google Patents

通信インターフェースカード、通信インターフェースカードアダプタおよびホスト機器 Download PDF

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Yoshikane Nishikawa
良謙 西川
Hiroshi Mitani
浩 三谷
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Abstract

【課題】通信不可の状態であることが検出できないホスト機器は、通信不可の状態と通信相手が変更になった場合との識別ができないため、内部に保持しているファイルデータと通信相手であるファイルサーバに保持されているファイルデータとの間で矛盾が生じ、内部に保持しているファイルデータと同じファイルデータを読み出すことができないという利便性の悪さを改善する必要がある。
【解決手段】ホスト機器は、通信インターフェースカードとファイルサーバとの間の通信状態を監視する機能を有する通信インターフェースカードが、通信が途切れていることを認知したことに対応する動作により及ぼされる作用を検知し、その作用を検知したとき、通信インターフェースカードがメモリカードスロットから一旦抜かれた後再び装着されたと判断して機器内部に何のファイルデータも保持しないように制御する。
【選択図】図22

Description

本発明は、ネットワークを通じて送られてくるリクエストに応答して、ファイルを提供するファイルサーバと、本来はネットワークを通じてファイルサーバにアクセスすることを意図せずに設計された機器で、かつ、メモリカードからの読み出しを行う機能を有する機器のメモリカードスロットに装着され、ファイルサーバへのリクエストの送出とファイルサーバからのファイルの受け取りを可能とする通信およびインターフェース機能を備えたカード(以下、通信インターフェースカードと称す)と、これらを用いたリモートファイルアクセスシステムに関するものである。
近年の微細な半導体製造技術の進展により、非常に小型のメモリカードに大容量の情報記録が可能となってきた。これにより、音楽や写真、映像などをメモリカードに記録する応用が広がり、メモリカードスロットを備える機器が増えてきている。
また、メモリカードを小型化するために、少ない接点数でデータのやり取りが可能なシリアル通信が、メモリカードを使用する機器とメモリカード間のインターフェースとして使用されている。
例えば、SD(Secure Digital)規格のメモリカードでは、クロック、コマンド、データの信号線からなるメモリカードバスを用い、シリアル通信を行う(例えば、非特許文献1参照)。クロック信号線には、メモリカードバスをメモリカードが装着される機器側で終端するホストが、シリアル通信のタイミングを規定するクロックパルスを供給する。コマンド信号線では、バスホストがメモリカードにバスコマンドを送り、メモリカードがバスコマンドを受け取ったことを伝えるためにバスレスポンスをバスホストに送り返す。バスホストはバスレスポンスを受け取り、バスコマンドがメモリカードによって受け取られたことを認識する。データ信号線では、メモリカードに書き込む場合、バスホストが書き込むデータを送り、一方、メモリカードから読み出す場合、メモリカードが読み出したデータをデータ信号線に送る。バスコマンドには、メモリカードを読み出すためのメモリカード読み出し要求と、メモリカードに書き込むためのメモリカード書き込み要求がある。また、メモリカードには、その動作の制御を行う制御レジスタと、データを記録再生するためのメモリ領域があり、両者はバスコマンドに含まれるアドレス情報によって区別される。
すなわち、バスホストがメモリカードを読み出す場合は、まず、バスホストはメモリ領域に対するメモリカード読み出し要求のバスコマンドをコマンド信号線に送る。これを受けたメモリカードは、バスコマンドを受け取ったことを示すバスレスポンスをコマンド信号線に送り返し、さらに、メモリ領域から読み出したデータをデータ信号線に送る。バスホストはデータ信号線からデータを受け取り、メモリカードの読み出しが完了する。
一方、バスホストがメモリカードに書き込む場合は、バスホストは、まず、メモリ領域に対するメモリカード書き込み要求のバスコマンドをコマンド信号線に送り、次に、書き込むデータをデータ信号線に送る。これを受けたメモリカードは、バスコマンドに対してバスレスポンスをコマンド信号線に送り返し、さらに、データ信号線から受け取ったデータをメモリ領域に記録する。
なお、メモリカードの制御レジスタに対する読み書きでは、書き込むデータはバスコマンドに、読み出されたデータはバスレスポンスに含まれ、ともにコマンド信号線を使って受け渡しされるので、データ信号線が使われることはない。
上記のメモリカードスロットを備える機器が、装着されたメモリカード以外にファイルサーバにリモートアクセスできると、機器が扱うコンテンツを集約できるなど、コンテンツの記録再生におけるメモリカードの制約がなくなるため、さらに利便性が高まる。
ところが、機器にメモリカードに対する記録再生機能に加えて、ネットワークを使ったリモートアクセス機能を付加しようとすると、通信インターフェースのハードウェアを設け、通信プロトコルを処理し、サーバへのアクセスを行うソフトウェアを新たに追加する必要がある。
そこで、このような新たな追加をすることなくリモートアクセスを可能とするために、
例えば、メモリカードのようなストレージに通信機能を付加したストレージが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図31は、前記特許文献1に記載された従来の通信機能つきストレージの一例のブロック図である。
図31において、通信機能つきストレージ3010は、CPU3011と、メモリカードインターフェース3012と、キャッシュメモリ3013と、通信制御手段3014と、接続情報記録手段3015と、更新情報記録手段3016とを有して構成される。
CPU3011は、周辺部の制御、データの通信や制御に関わる各種プログラムの実行を行う手段である。メモリカードインターフェース3012は、ホスト機器となる機器とのインターフェースをつかさどる手段である。キャッシュメモリ3013は、メモリカードインターフェース3012を通して読み書きされるデータを一時的に保存するために使用する手段である。通信制御手段3014は、メモリカードインターフェース手段3012を通して読み書きされるデータを保存するサーバとのデータの送受信を制御する手段である。接続情報記録手段3015は、メモリカードインターフェース3012を介して読み書きされるデータを保存するサーバに接続するための情報を保持する手段である。更新情報記録手段3016は、サーバにおいて情報の更新が行われたか否かの情報を保持する手段である。
次に、通信機能つきストレージ3010のCPU3011が有する処理機能について説明する。通信機能つきストレージ3010のCPU3011は、ホスト機器からの指示によって接続情報記録手段3015から読み出した接続先情報を読み出す接続先情報読み出し機能F111と、接続情報記録手段3015から読み出した接続先へデータ読み出し要求を送出するデータ読み出し要求送出機能F112と、接続情報記録手段3015から読み出した接続先へデータ書き込み要求を送出するデータ書き込み要求送出機能F113と、ホスト機器からの指示によって接続情報記録手段3015に格納された接続先情報を更新する接続先情報更新機能F114と、接続情報記録手段3015に記憶されたサーバ上のデータが更新されたことを知るデータ更新検出機能F115と、データ更新検出機能F115によりサーバ上のデータの更新を検出した場合、ホスト機器へのデータの更新を通知するデータ更新通知機能F116と、接続情報記録手段3015に記録されたサーバ上のデータをキャッシュするキャッシュ機能F117とを有している。これらの各機能は、CPU3011の処理によって機能達成手段として働く。
上記のように構成された通信機能つきのストレージ3010のホスト機器では、ストレージにアクセスする要領で、サーバとの通信・リモートアクセスが可能となる。すなわち、ホスト機器では通信のための通信プロトコル処理や、サーバにアクセスするためのファイルクライアントが不要である。
次に、従来のメモリカードスロットにおけるメモリカードの挿抜の検出方法の一例について説明する。なお、図32は、従来のメモリカードスロットにおけるメモリカードの挿抜の検出を示す図である。
図32において、状態A3100は、メモリカード3107がメモリカードスロット300から抜き出された状態を示しており、メモリカードスロット300の接触部3104がメモリカード3107の挿入方向部3108と離れ、接触部3104と可動する同一部材の他の端部に配置された接点3105が、接地点3103に接続されて接地(アース)された他の接点3102と接触した状態となっている。また、接点3105は、予め設定された電位が与えられている挿抜検出端子3106と接続されており、状態A3100に示すように、メモリカード3107がメモリカードスロット300から抜き出され接点3105が接点3102と接触した状態になると、挿抜検出端子3106の電位は予め設定された電位から零電位に変化する。このように、挿抜検出端子3106の電位が予め設定された電位から零電位に変化したことにより、メモリカード3107が挿入された状態から抜き出された状態になったことを検出することができる。
状態B3101は、メモリカード3107がメモリカードスロット300に挿入されている状態を示しており、メモリカードスロット300の接触部3104がメモリカード3107の挿入方向部3108と接触し、接触部3104と可動する同一部材の他の端部に配置された接点3105が、接地(アース)された他の接点3102と接続を解除した(離れた)状態となっている。この場合、挿抜検出端子3106の電位が零電位から予め設定された電位に変化したことにより、メモリカード3107が抜き出された状態から挿入された状態になったことを検出することができる。
また、従来のメモリカード3107の信号ピンの配置と信号表の一例として、SD(Secure Digital)メモリカードの規格に定められたSDメモリカードの信号ピンの配置と信号表3200を図33に示す。
「SD Memory Card Specifications」SD Card Association 特開2005−100103号公報
しかしながら、上記の従来技術においては、次のような課題がある。
第1に、ホスト機器から通信機能つきストレージへ読み書きなどのアクセスするにおいて、ホスト機器から通信機能つきストレージを見た際、このストレージは、(1)本来のストレージ部分、(2)サーバ上のデータをアクセスできる部分、そして(3)接続情報を保存する部分からなり、これらを区別して読み書きする必要がある。つまり、ホスト機器は通信処理のためのソフトウェア負荷を負う必要はないが、通信を行うということは意識しなければならない。すなわち、もっぱらメモリカードの読み書きを行うことだけを想定して設計された既存のホスト機器には適用できない。
第2に、キャッシュを持つ場合は、更新の検出など、キャッシュのコヒーレンシを保持するための監視、通知、更新/無効化処理が必要となる。すなわち、CPUの処理が煩雑になる。特に、ストレージがメモリカードの形態である場合、メモリカードの物理的大きさは規格によって決められているので、この限られた物理的大きさに複雑な処理をこなす高速なCPUを収めることは困難を伴う可能性がある。また、物理的大きさの制約以外にも発熱による温度上昇や消費電力にも制約がある。さらに、メモリは高価であるため、安価に実現する際の妨げになる。
第3に、通信機能つきストレージの接続先の情報が記憶された接続情報記録手段の保持する接続先情報を更新するには、ホスト機器側から行う必要がある。このため、通信に先立って、サーバと、通信機能つきストレージの接続されたホスト機器の両方において設定を行う必要がある。したがって、通信機能つきストレージの接続情報記録手段の保持する接続先情報を更新する機能のないホスト機器に、通信機能つきストレージが接続され、サーバとの間で通信を行う場合には、一旦、通信機能つきストレージを切り離し、接続先情報を更新する機能を持つホスト機器に接続し、接続先情報を更新した後、再び、通信機能つきストレージを切り離し、元の接続先情報を更新する機能のないホスト機器に接続しなければならない。これは甚だ煩雑である。
また、本来はネットワークを通じてファイルサーバにアクセスすることを意図せずに設計されたホスト機器で、かつ、メモリカードからの読み出しを行う機能を有するホスト機器のメモリカードスロットに装着され、ファイルサーバへのリクエストの送出とファイルサーバからのファイルの受け取りを可能とする通信インターフェースカードを、上記の従来技術において使用した場合、次のような課題(第4の課題)がある。
通信インターフェースカードとファイルサーバ間で正常に通信が行われ、ホスト機器がファイルサーバのハードディスクから任意のデータを取得した状態で、通信インターフェースカードがホスト機器からバスコマンドを受領した際に、通信インターフェースカードとファイルサーバとの通信が途切れている場合、ホスト機器はバスデータの受領待ち状態となる。この状態のままでは、何の状態変化もない状態が続くために、一般的には、ホスト機器は一定時間経過すると、発行したバスコマンドが正常に終了しなかったものと判断し、エラー処理に遷移する。ここで、ホスト機器がバスコマンド発行前の状態に戻る場合、ホスト機器は、通信インターフェースカードとファイルサーバ間の通信が異常である状態から正常に戻ったのか、通信相手のファイルサーバが別のファイルサーバに変更されるなどのために、通信インターフェースカードがメモリカードスロットから一旦抜かれた後に、再び挿入されたのかが判別できない。通信インターフェースカードとファイルサーバ間の通信が異常である状態から正常に戻った場合、ホスト機器のファイルデータ保持手段に保持されたファイルデータは、通信インターフェースカードの通信相手であるファイルサーバのハードディスクに記憶されたファイルデータである為に、ホスト機器がファイルデータ保持手段に保持しているファイルデータと同じファイルデータを読み出すバスコマンドを発行すると、ファイルデータ保持手段に保持しているものと同じファイルデータがファイルサーバから伝送されるために支障はないが、通信インターフェースカードの通信相手であるファイルサーバが別のファイルサーバに変更されたことによって、通信インターフェースカードがメモリカードスロットから一旦抜かれた後に、再び挿入された場合、ホスト機器のファイルデータ保持手段に保持されたファイルデータを再び読み出すバスコマンドを発行すると、ファイルデータ保持手段に保持しているものと同じファイルデータは新しく通信相手となったファイルサーバにないために、別のファイルデータが読み出されるなどの不具合が生じ、利便性が悪い。
本発明は、上記第1〜第3の課題を解決するファイルサーバ、通信インターフェースカードおよびリモートファイルアクセスシステムに関連し、特に通信インターフェースカードに関連する上記第4の課題を解決するもので、通信インターフェースカードとファイルサーバ間で正常に通信が行われ、ホスト機器がファイルサーバのハードディスクから任意のデータを取得した状態で、通信インターフェースカードがホスト機器からバスコマンドを受領した際に、通信インターフェースカードとファイルサーバとの通信が途切れている場合は、ホスト機器が、通信インターフェースカードがメモリカードスロットから一旦抜かれた後、再び装着されたと判断してエラー処理に移行することができる通信インターフェースカード、通信インターフェースカードアダプタおよびホスト機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願の第1の発明(請求項1に対応)の通信インターフェースカードは、バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着され、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに装着されることでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードであって、前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、前記通信インターフェースカードにおける一部分を構成し、4つの角部の内の1つの角部に配置され、前記メモリカードスロットへの挿抜方向に稼動する挿入方向部と、前記通信手段が出力する前記通信状態監視結果に応じて前記挿入方向部を挿抜方向に稼動させる動作手段を具備し、前記通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記ホスト機器が、前記挿抜検出手段により前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことを検出し、該検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御するように、前記動作手段は前記メモリカードスロットから前記挿入方向部を引き抜く方向に稼動させることを特徴とするものである。
また、本願の第2の発明(請求項2に対応)の通信インターフェースカードは、本願の第1の発明の通信インターフェースカードにおいて、動作手段が挿入方向部を挿抜方向に稼動させることにより、通信インターフェースカードのコネクタとメモリカードスロットとの各接続端子の全ての、あるいは一部の電気的接続がONからOFFに、あるいはOFFからONになるようにすることを特徴とするものである。
また、本願の第3の発明(請求項3に対応)の通信インターフェースカードは、本願の第1の発明または第2の発明の通信インターフェースカードにおいて、動作手段が挿入方向部を稼動させるための電源供給手段を備えた、あるいは、前記動作手段が前記挿入方向部を稼動させるための電源供給端子を備えたことを特徴とするものである。
また、本願の第4の発明(請求項4に対応)の通信インターフェースカードは、本願の第1の発明の通信インターフェースカードにおいて、通信インターフェースカードをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードの各接続端子と、前記各接続端子に各々接続される前記通信インターフェースカード内部の各構成手段との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段をさらに備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つの前記スイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことと等価の検出をするようにしたことを特徴とするものである。
また、本願の第5の発明(請求項5に対応)の通信インターフェースカードは、バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着され、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに装着されることでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードであって、前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、通信インターフェースカードをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードの各接続端子と、前記各接続端子に各々接続される前記通信インターフェースカード内部の各構成手段との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段を備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つの前記スイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、前記挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードの一部または全部が、前記メモリカードスロットから電気的に引き抜かれたことを検出するようにしたことを特徴とするものである。
また、本願の第6の発明(請求項6に対応)の通信インターフェースカードは、本願の第4または第5の発明の通信インターフェースカードにおいて、スイッチ制御手段がスイッチ手段を稼動させるための電源供給手段を備えた、あるいは、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段を稼動させるための電源供給端子を備えたことを特徴とするものである。
また、本願の第7の発明(請求項7に対応)の通信インターフェースカードアダプタは、バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードまたはカードアダプタの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着することができるとともに、通信インターフェースカードを挿入することができ、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに前記通信インターフェースカードを挿入した状態で装着することでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードアダプタであって、前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、前記通信インターフェースカードアダプタにおける一部分を構成し、4つの角部の内の1つの角部に配置され、前記メモリカードスロットへの挿抜方向に稼動する挿入方向部と、前記通信手段が出力する前記通信状態監視結果に応じて前記挿入方向部を挿抜方向に稼動させる動作手段を具備し、前記通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記ホスト機器が、前記挿抜検出手段により前記通信インターフェースカードアダプタの一部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことを検出し、該検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御するように、前記動作手段は前記メモリカードスロットから前記通信インターフェースカードアダプタの前記挿入方向部を引き抜く方向に稼動させることを特徴とするものである。
また、本願の第8の発明(請求項8に対応)の通信インターフェースカードアダプタは、本願の第7の発明の通信インターフェースカードアダプタにおいて、動作手段が挿入方向部を挿抜方向に稼動させることにより、通信インターフェースカードアダプタのコネクタとメモリカードスロットとの各接続端子の全ての、あるいは一部の電気的接続がONからOFFに、あるいはOFFからONになるようにすることを特徴とするものである。
また、本願の第9の発明(請求項9に対応)の通信インターフェースカードアダプタは、本願の第7または第8の発明の通信インターフェースカードアダプタにおいて、動作手段が挿入方向部を稼動させるための電源供給手段を備えた、あるいは、前記動作手段が前記挿入方向部を稼動させるための電源供給端子を備えたことを特徴とするものである。
また、本願の第10の発明(請求項10に対応)の通信インターフェースカードアダプタは、本願の第7の発明の通信インターフェースカードアダプタにおいて、通信インターフェースカードアダプタをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(A)と、通信インターフェースカードを前記通信インターフェースカードアダプタに挿入することにより前記通信インターフェースカードの各端子に接触して接続されるとともに、前記各接続端子(A)と各々接続される通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(B)との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段をさらに備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つのスイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードアダプタの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことと等価の検出をするようにしたことを特徴とするものである。
また、本願の第11の発明(請求項11に対応)の通信インターフェースカードアダプタは、バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードまたはカードアダプタの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着することができるとともに、通信インターフェースカードを挿入することができ、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに前記通信インターフェースカードを挿入した状態で装着することでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードアダプタであって、前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、通信インターフェースカードアダプタをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(A)と、通信インターフェースカードを前記通信インターフェースカードアダプタに挿入することにより前記通信インターフェースカードの各端子に接触して接続されるとともに、前記各接続端子(A)と各々接続される通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(B)との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段をさらに備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つのスイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、前記挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードアダプタの一部または全部が前記メモリカードスロットから電気的に引き抜かれたことを検出するようにしたことを特徴とするものである。
また、本願の第12の発明(請求項12に対応)の通信インターフェースカードアダプタは、本願の第10または第11の発明の通信インターフェースカードアダプタにおいて、スイッチ制御手段がスイッチ手段を稼動させるための電源供給手段を備えた、あるいは、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段を稼動させるための電源供給端子を備えたことを特徴とするものである。
また、本願の第13の発明(請求項13に対応)のホスト機器は、バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードの挿抜を検出する挿抜検出手段を備え、前記メモリカードスロットに請求項1乃至6記載の通信インターフェースカードを装着し、メモリカードバスによって前記通信インターフェースカードと接続することによりファイルクライアントを構成するホスト機器であって、前記通信インターフェースカードの通信手段が出力する通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた、あるいは前記引き抜かれたと等価の状態になったことを検出し、または、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた状態から挿入された、あるいは前記引き抜かれた状態から挿入されたと等価の状態になったことを検出し、該挿抜検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御することを特徴とするものである。
また、本願の第14の発明(請求項14に対応)のホスト機器は、バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードまたはカードアダプタの挿抜を検出する挿抜検出手段を備え、前記メモリカードスロットに請求項7乃至12記載の通信インターフェースカードアダプタを装着することができ、メモリカードバスによって通信インターフェースカードを挿入した前記通信インターフェースカードアダプタと接続することによりファイルクライアントを構成するホスト機器であって、前記通信インターフェースカードアダプタの通信手段が出力する通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた、あるいは前記引き抜かれたと等価の状態になったことを検出し、または、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードアダプタの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた状態から挿入された、あるいは前記引き抜かれた状態から挿入されたと等価の状態になったことを検出し、該挿抜検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御することを特徴とするものである。
以上のように、本発明の通信インターフェースカード、通信インターフェースカードアダプタおよびホスト機器によれば、通信インターフェースカードとファイルサーバ間で正常に通信が行われ、ホスト機器がファイルサーバのハードディスクから任意のデータを取得した状態で、通信インターフェースカードがホスト機器からバスコマンドを受領した際に、通信インターフェースカードとファイルサーバとの通信が途切れている場合は、この通信が途切れていることに対応して動作する通信インターフェースカード、または通信インターフェースカードが挿入された通信インターフェースカードアダプタの動作/作用によって、ホスト機器が、通信インターフェースカードまたは通信インターフェースカードが挿入された通信インターフェースカードアダプタがメモリカードスロットから一旦抜かれた後、再び装着されたと判断してファイルデータ保持手段をファイルデータが保持されない状態に制御するため、ファイルサーバとの通信が途切れてエラー状態になると、直ちにエラー処理としてのファイルデータ保持手段の初期化が行われるので、利便性が向上する。
以下に、本発明または本発明に関連する発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、上述の第1〜第3の課題を解決するための実施の形態については、実施の形態1〜実施の形態3において図1〜図11を用いて説明する。また、上述の第4の課題を解決するための実施の形態、すなわち、本発明の実施の形態については、実施の形態6〜実施の形態9において図20〜図30を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における通信インターフェースカード109の構成を示すブロック図である。
図1において、コネクタ100は、通信インターフェースカード109とホスト機器とのメモリカードバス信号の受け渡しを行う。メモリカードバス信号のうちコマンド信号線101は、ホスト機器内にあるバスホストが発行したバスコマンドを通信インターフェースカード109に送るとともに、通信インターフェースカード109からのレスポンスをバスホストに返すために使用される。
リクエスト生成手段102では、コマンド信号線101経由で受け取ったバスコマンドのうち、読み出し要求のみを取り出し、これをサーバリクエスト103として通信手段104に送る。バスホストからの読み出し要求は、メモリカードへのアドレス情報に基づいて行われるが、リクエスト生成手段102では、そのままの形式で通信手段104に送る。
コマンド信号線101は、レスポンス生成手段105にも繋がっている。レスポンス生成手段105では、バスホストが送ったすべてのバスコマンドに対して、これを通信インターフェースカード109が受け取ったことをバスホストに通知するバスレスポンスを生成し、バスホストに送り返す。
通信手段104は、まず、ファイルサーバとの通信経路を確立する。その後、リクエスト生成手段102から受け取ったサーバリクエスト103を通信経路に送出できる形に通信パケット化し、これを要求メッセージとしてファイルサーバに送信する。そして、ファイルサーバから応答メッセージを受け取り、通信パケットからサーバレスポンス106を取り出して、バスデータ生成手段107に出力する。
サーバレスポンス106を受け取ったバスデータ生成手段107は、サーバレスポンス106をメモリカードバス信号のデータ信号線108に載る形式のバスデータに変換し、バスホストへ返す。ファイルサーバの返すサーバレスポンス106は、サーバリクエスト103に対応するものであるので、バスデータ生成手段107は、リクエスト生成手段102がバスホストから受け取った読み出しのバスコマンドに対応するバスデータをバスホストに送り返す。
ところで、メモリカードの物理的な形状および大きさは、メモリカードの規格によって規定されている。そこで、図1の通信インターフェースカードも、メモリカードスロットに装着できるように規格に規定された形状と大きさを有するメモリカード状の筐体に収める。
図2は、本発明の実施の形態1におけるファイルサーバ209の構成を示すブロック図である。
図2において、通信手段200は、まず、通信インターフェースカードとの通信経路を確立する。その後、通信インターフェースカード109とそれを装着したホスト機器からなるファイルクライアントからの要求メッセージを運ぶ通信パケットを受け、要求メッセージに含まれるサーバリクエスト201を取り出す。
サーバリクエスト201を受けたサーバデータ読み出し手段202は、サーバリクエスト201からホスト機器のバスホストが発行した読み出しのバスコマンド203を取り出し、そこに含まれるメモリカードへのアドレス情報に基づいてメモリカードイメージ保持手段204を読み取る。
メモリカードイメージ保持手段204には、メモリカードイメージ生成手段205によって、仮想的なメモリカードのイメージが書き込まれている。すなわち、メモリカードイメージ保持手段204には、ファイル記憶手段であるハードディスク206の記憶するファイルのうち、ファイルクライアントに対してその要求に応じて提供する共有ファイルのファイルデータと、ファイルデータのファイル名やサイズ、記録位置などからなるファイル管理情報が、メモリカードのフォーマットに従って記録される。従って、メモリカードイメージ保持手段204に対してはメモリカードへのアドレス情報によって、読み出しを行うことができる。
サーバデータ読み出し手段202は、ファイルデータ207を取り出し、これをサーバレスポンス208として通信手段200に返す。
通信手段200は、受け取ったサーバレスポンス208を通信経路に送出できる形に通信パケット化し、これを応答メッセージとしてファイルクライアントに送信する。
図3は、本発明の実施の形態1におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図である。
図3において、ファイルクライアント305は、ホスト機器302と、そのメモリカードスロット300に装着された通信インターフェースカード109とから構成され、リモートファイルアクセスシステム304は、通信経路303を介して互いに通信を行うファイルクライアント305とファイルサーバ209から構成される。
通信インターフェースカード109は、ホスト機器302のメモリカードスロット300と、コネクタ100が結合し、バスホスト301と接続される。ホスト機器302が既に電源投入状態にあるときに通信インターフェースカード109が接続された時、あるいは、通信インターフェースカード109が接続された状態で電源が投入された時、バスホスト301は、まず、メモリカードバスを通じて、メモリカードの有無の検出を行うバスコマンドを発行する。通信インターフェースカード上のレスポンス生成手段105がこれに応答すると、バスホスト301は、次に、メモリカードバスでの通信パラメータを設定するため、通信インターフェースカード109に対して制御レジスタへのメモリカード書き込み要求のバスコマンドを発行する。通信インターフェースカード109がこのバスコマンドを受けると、通信インターフェースカード109上の制御レジスタへの書き込みが行われるとともに、レスポンス生成手段105がこれに応答する。
以上により、通信インターフェースカード109はホスト機器302と通信可能になり、通信インターフェースカード109はメモリカードとしての応答を完全に模擬するので、ホスト機器302は通信インターフェースカード109をメモリカードであると認識する。
一方、ファイルサーバ209においては、まず、仮想的なメモリカードイメージの生成を行う。
メモリカードイメージ生成手段205は、ファイルサーバ209の汎用メモリ上にメモリカードイメージを生成する領域を確保し、ハードディスク206に記憶されたファイルのうち、予め選ばれたファイルクライアント305におけるホスト機器302と共有するファイルを読み出し、メモリカードイメージの中の記録領域へメモリカードフォーマットに従って書き込んでいく。
ハードディスク206からのファイル読み出しは、ファイルサーバ209のオペレーティングシステムを介して行うので、ファイル名によってファイルを選択し、そのファイル先頭からのオフセットと読み出しサイズを指定することでファイルの読み出しを行う。このようにオペレーティングシステムを介して読み出しを行うので、メモリカードイメージ生成手段205は、ハードディスク206の記録フォーマットを意識する必要はない。ホスト機器302との共有ファイルの書き込みが完了した後、メモリカードイメージ生成手段205はメモリカードイメージの中で、ひとつひとつのファイルがどの位置に記録されているかを示すアドレス情報を収集し、これもメモリカードイメージの中のファイル管理情報の領域に記録する。
以上によって、メモリカードイメージ保持手段204にホスト機器302との共有ファイルを記録した仮想的なメモリカードのイメージが生成される。
次に、ファイルサーバ209は、通信インターフェースカード109との通信経路303を確立する。
まず、ファイルサーバ209の通信手段200は、通信インターフェースカード109の通信手段104に付与された固有識別情報、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスと、ファイルサーバ209のネットワーク上のアドレス情報を含むホスト機器探索のメッセージを、ブロードキャスト通信を使ってネットワーク上のすべての機器に対して送信する。
通信インターフェースカード109の通信手段104では、自分の固有識別情報を含む探索メッセージを受信すると、ファイルサーバ209がネットワーク上に存在することを認識することができる。そして同時に、探索メッセージに含まれるファイルサーバ209のネットワークアドレス情報を取得する。
通信インターフェースカード109は、自分に対する探索メッセージを送ってきたファイルサーバ209に対して、自分のネットワークアドレス情報を含む応答メッセージを返す。これにより、ファイルサーバ209に対して、探索メッセージを受信したことを伝えることができる。
ファイルクライアント305からの応答メッセージを受け取ったファイルサーバ209は、ファイルクライアント305の存在を認識し、ファイルクライアント305のネットワークアドレスを取得できる。これ以降、ファイルサーバ209は、通信インターフェースカード109との間でネットワークアドレスによる通信を行うことが可能となり、通信経路303を確立することができる。
次に、通信経路303を確立した後、ホスト機器302においてメモリカードの読み出しを行う場合について説明する。
ホスト機器302がメモリカードからのファイル読み出しを行う場合、次の手順に従う。まず、ファイルの一覧情報を取得し、次にファイルの実体を取得する。
ファイル一覧情報の取得は、メモリカード上ではメモリカードの記録フォーマットで規定された特定のアドレスの領域にファイルの管理情報が記録されているので、特定のアドレスに対する読み出し要求のバスコマンドを発行することによって行う。
ホスト機器302のバスホスト301が発行した読み出しのバスコマンドは、通信インターフェースカード109のリクエスト生成手段102によって受け取られ、読み出し要求のバスコマンドであるので、通信手段104にサーバリクエスト103として送られる。同時にレスポンス生成手段105は、このバスコマンドに対してバスレスポンスを返す。
通信インターフェースカード109の通信手段104は、通信経路303を通じて、ファイルサーバ209に対し、バスホスト301が発行した読み出しのバスコマンドを要求メッセージとして送信する。ファイルサーバ209の通信手段200は通信手段104からの要求メッセージを受信し、サーバリクエスト201を取り出す。サーバリクエスト201を受けたサーバデータ読み出し手段202は、サーバリクエスト201からホスト機器のバスホストが発行した読み出し要求のバスコマンド203を取り出し、そこに含まれるメモリカードへのアドレス情報に基づいてメモリカードイメージ保持手段204を読み取る。
この場合は、ファイル一覧情報を取得するための読み取りであるので、メモリカードイメージ保持手段204のファイル管理情報の読み取りとなる。ここでは、メモリカードイメージ保持手段204がファイルの管理情報を記録しており、共有ファイルひとつひとつのファイル名、ファイルのサイズ、そしてファイルの記録位置を示すアドレス情報等が記録されている。
サーバデータ読み出し手段202の読み出したファイルデータ207は、サーバレスポンス208として通信手段200に送られ、通信手段200はこれを応答メッセージとして、通信経路303を通じて通信インターフェースカード109に送り返す。
通信インターフェースカード109の通信手段104は、通信手段200からの応答メッセージを受け、サーバレスポンス106をバスデータ生成手段107に出力する。サーバレスポンス106を受け取ったバスデータ生成手段107は、メモリカードバスのバスデータの形式でバスデータを生成し、そのバスデータを、バスデータ信号線108を通してバスホスト301に対して送り返す。
ホスト機器302は、メモリカードのファイルの一覧情報がすべて取得できるまで、上記の動作を繰り返し、通信インターフェースカード109とファイルサーバ209は、通信経路303を通じて通信しながら、メモリカードイメージ保持手段204のファイル管理情報をホスト機器302に送り返す。
ホスト機器302は、ファイルの一覧情報が取得できたので、次に手順に従いファイルの実体の取り出しを行う。ファイルの実体の取り出しについては、ファイルのメモリカードイメージ保持手段204上での記録位置を示すアドレス情報がファイル管理情報に含まれているので、このアドレス情報に基づいて、読み出し要求のバスコマンドを発行することによって行う。
ホスト機器302は、メモリカードのファイルの実体の全ての情報が取得できるまで、ファイル管理情報のアドレス情報に基づいて読み出し要求のバスコマンドの発行を繰り返し、通信インターフェースカード109とファイルサーバ209は、通信経路303を通じて互いに通信しながら、メモリカードイメージ保持手段204に記録された共有ファイルのファイルデータをホスト機器302に送り返す。以上のようにして、ホスト機器302は、ファイルサーバ209の提供する共有ファイルにアクセスすることができる。
上記のように、本発明の実施の形態1に係るリモートファイルアクセスシステムにおいては、通信のための新規なハードウェアやソフトウェアを全く必要とせず、ホスト機器302は、通信やファイルサーバを一切意識することなく、通常のメモリカードアクセスのファイルを読み出す手順に従ってリモートファイルアクセスを行うことができる。
また、通信経路303においては、ホスト機器302内部のメモリカードバスと異なり、一般にある程度の伝送遅延が発生し、一方前述のように、バスコマンドに対しては、一定時間以内にバスコマンドを受け取ったことを知らせるバスレスポンスを返す必要があるが、バスコマンドに対するバスレスポンスは、通信インターフェースカード109内部のレスポンス生成手段105が生成してバスホストに返すので、通信経路303での伝送遅延の大小にかかわらず、メモリカードバス規格に規定される上限値以内にバスレスポンスを返すことができる。
また、ファイルサーバ209が、能動的にファイルクライアント305を探索し、ファイルクライアント305の通信インターフェースカード109は、受動的にファイルサーバ209からの探索メッセージを受け入れることによって通信経路303を確立するので、ファイルサーバ209と通信インターフェースカード109の間の通信に先立って、通信インターフェースカード109に対してサーバのネットワークアドレスに類する情報を設定する必要がない。
また、通信インターフェースカード109の内部においては、ファイル管理情報へのアクセスであっても、共有ファイルのファイルデータの実体へのアクセスであっても、バスコマンドをそのままファイルサーバ209に送るように構成されている。つまり、バスコマンドの解釈は、読み出し要求であるかどうかの判断だけで、それ以外の判断は一切行わず、例えば、一般のファイルサーバが受け付けるようなファイル名での読み出し要求に書き換えたりする必要が全くない。このため構成を簡素化することができる。
さらに、通信インターフェースカード109の内部に、読み出したファイルをキャッシュするデータメモリを持たないため、ファイルサーバ209上のファイルデータとキャッシュとの整合性を取る必要もないので処理が簡単であり、また高価なメモリを持たないため、安価に通信インターフェースカードを構成することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における通信インターフェースカード109の通信手段104の内部構成を示すブロック図である。なお、図4において、図1および図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図4において、パケット生成手段400は、サーバリクエスト103を受け取り、通信相手情報保持手段401からファイルサーバ209の識別情報(例えば、ネットワーク上のIPアドレス情報)を、また、通信情報保持手段402から通信インターフェースカード109の識別情報(例えば、IPアドレス情報)をそれぞれ取り出し、これらを使ってリクエスト生成手段102から受け取ったサーバリクエスト103を通信パケット化する。
送信手段403では、パケット生成手段400で通信パケット化されたサーバリクエストを通信経路303上に送り出せる状態に変調する。例えば、通信経路がIEEE802.11規格に準拠する無線LANである場合は、電波として送信できるように高周波信号を変調し、要求メッセージとしてファイルサーバ209に向けて送信する。
受信手段404は、通信経路303を経てファイルサーバ209から返された応答メッセージを受信し、復調することによって通信パケットを取り出す。受信した通信パケットのうち、その宛て先情報が、通信情報保持手段402に保持された識別情報に一致するかどうかを通信情報判定手段405において判定を行う。受信手段404は、通信情報判定手段405で判定した結果、通信情報保持手段402に保持された識別情報と一致した通信パケットを通信相手情報判定手段406に送り、一致しなかった通信パケットについてはその通信パケットを破棄する。
通信相手情報判定手段406は、受信手段404から受け取った通信パケットの送り元情報が、通信相手情報保持手段401に保持された識別情報と一致するかどうかを判定し、一致した通信パケットについては、その通信パケットに含まれるサーバレスポンス106を取り出して出力し、一致しなかった通信パケットについては、ファイルサーバ209からの通信パケットではないと判断して破棄する。
送信手段403と受信手段404が使用する無線通信のチャネル情報は、通信チャネル設定手段407に保持されている。送信手段403は、通信パケットを変調する際にこのチャネル情報に従って変調を行い、受信手段404は、このチャネル情報のチャネルにおいて受信を行う。
図5は、図4のパケット生成手段400における通信パケット化の様子を示す模式図である。
図5において、バスコマンド504は、ホスト機器302のバスホスト301が出力するバスコマンドの構造を示すものであり、スタート(S)ビット500、コマンド(CMD)ビット列501、アドレス(ADDR)ビット列502、エンド(E)ビット503の順に並んでいる。
スタートビット500は、バスコマンド504の開始を表すビットである。コマンドビット列501は、バスコマンド504の操作内容を規定するビット列であり、読み出し要求や書き込み要求などの種別や、読み書きの対象となるデータのサイズなどの情報を含んでいる。アドレスビット列502は、読み書きの対象となるデータのアドレス情報を含んでいる。
通信パケットには、通信の送り元情報と宛て先情報が必要であるので、バスコマンド504を通信パケット化する際には、バスコマンド504の先頭に送り元情報である通信情報506と、宛て先情報である通信相手情報505を付加する。これにより、バスコマンド504を通信パケット507に通信パケット化することができる。
図6は、本発明の実施の形態2におけるファイルサーバ209の通信手段200の内部構成を示すブロック図である。なお、図6において、図2および図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図6において、受信手段600は、通信経路303を経て通信インターフェースカード109から送られてきた要求メッセージを受信し、復調することによって通信パケットを取り出す。通信情報判定手段601は、受信した通信パケットのうち、その宛て先情報が、通信情報保持手段602に保持された識別情報に一致するかどうかの判定を行う。受信手段600は、通信情報判定手段601で判定した結果、通信情報保持手段602に保持された識別情報と一致した通信パケットについては通信相手情報判定手段603に送り、一致しなかった通信パケットについてはその通信パケットを破棄する。
通信相手情報判定手段603は、受信手段600から受け取った通信パケットの送り元情報が、通信相手情報保持手段604に保持された識別情報と一致するかどうかを判定し、一致した通信パケットについては、その通信パケットに含まれるサーバリクエスト201を取り出してサーバデータ読み出し手段202に出力する。一致しなかった通信パケットについては、ファイルクライアント305の通信インターフェースカード109からの通信パケットではないと判断して破棄する。
パケット生成手段605は、サーバデータ読み出し手段202からサーバレスポンス208を受け取り、通信相手情報保持手段604からファイルクライアント305の通信インターフェースカード109の識別情報(例えば、ネットワーク上のIPアドレス情報)を、また、通信情報保持手段602からファイルサーバ209の識別情報(例えば、ネットワーク上のIPアドレス情報)をそれぞれ取り出し、これらの識別情報を使ってサーバデータ読み出し手段202から受け取ったサーバレスポンス208を通信パケット化する。
送信手段606は、パケット生成手段605において通信パケット化されたサーバレスポンスを、通信経路303上に送り出せる状態に変調する。例えば、通信経路がIEEE802.11規格に準拠する無線LANである場合は、電波として送信できるように高周波信号を変調し、応答メッセージとして通信インターフェースカード109に向けて送信する。
送信手段606と受信手段600が使用する無線通信のチャネル情報は、通信チャネル設定手段607に保持されており、送信手段606は、通信パケットを変調する際にこの通信チャネル設定手段607に保持されているチャネル情報に従って変調を行い、受信手段600は、この通信チャネル設定手段607に保持されているチャネル情報のチャネルにおいて受信を行う。
図7は、図6の通信相手情報判定手段603における通信パケットからバスコマンドを取り出す際の様子を示す模式図である。
図7において、通信パケット700は、バスコマンド701の先頭部に通信の送り元情報である通信相手情報505と、宛て先情報である通信情報506が付加された形式であるので、受信手段600で受信した通信パケット700のうち、その宛て先情報がファイルサーバ209の識別情報に一致し、かつ、送り元情報がファイルクライアント305の通信インターフェースカード109の識別情報に一致する通信パケットは、ファイルクライアント305からの要求メッセージであることが判る。このファイルクライアント305からの要求メッセージであることが判明した通信パケット700から、通信相手情報505と通信情報506を取り除けば、バスコマンド701を得ることができる。
なお、図4の送信手段403、受信手段404、および、図6の受信手段600、送信手段606が無線通信を使用する場合、本発明の実施の形態1で説明した探索メッセージと応答メッセージによるファイルサーバ209のファイルクライアント305の発見や通信経路303の確立に先立って、無線通信において使用するチャネルを一致させる必要がある。
通信チャネルを一致させる第1の方法は、自動で行う方法である。この場合、ファイルサーバ209と通信インターフェースカード109のいずれか一方がアクセスポイント、他方がステーションとなる。アクセスポイントとなる側の送信手段(送信手段403あるいは送信手段606)は、無線通信で使用する通信チャネルを知らせる目的で、ビーコンと呼ばれる無線信号を送信する。通信チャネル設定手段(通信チャネル設定手段607あるいは通信チャネル設定手段407)に任意の使用しようとするチャネル情報を設定し、そのチャネルにビーコンを送信する。
他方のステーションとなる側の受信手段(受信手段600あるいは受信手段404)は、通信チャネル設定手段(通信チャネル設定手段607あるいは通信チャネル設定手段407)で受信するチャネルを順次切り替えながらビーコンの受信を試みる。ビーコンを受信できれば、通信チャネル設定手段(通信チャネル設定手段607あるいは通信チャネル設定手段407)にその使用するチャネルを設定する。これにより、チャネルを一致させることができる。
この場合、最初にアクセスポイントが使用する通信チャネルの選択は任意であるため、多数の通信チャネルが混雑している場合でも、適宜、空いたチャネルを探してそのチャネルにビーコンを送信することで、自動的にステーションが使用するチャネルを合わせるので、混信を避けることができる。
通信チャネルを一致させる第2の方法は、手動で行う方法である。この場合、チャネル情報を予め決めておき、ファイルサーバ209の通信チャネル設定手段607と、通信インターフェースカード109の通信チャネル設定手段407のそれぞれに、そのチャネル情報を設定する。
この場合、ステーションがビーコンの受信や受信するチャネルを切り替えながらアクセスポイントを探す手順が不要であるため、通信経路303の確立に要する時間を短くすることができる。
上記のようにして無線の通信チャネルを一致させることができれば、本発明の実施の形態1で説明した探索メッセージと応答メッセージによるファイルサーバ209のファイルクライアント305の発見、および通信経路303の確立を行うことが可能である。
本発明の実施の形態2においては、通信手段として無線通信を使用しており、ケーブルなどで機器を接続する必要がないため、ファイルサーバ209あるいはファイルクライアント305のいずれか、または、両方が移動する携帯型の機器である場合に好適である。
図8は、図2あるいは図3に示されたファイルサーバ209において、メモリカードイメージ生成手段205が、メモリカードイメージ保持手段204の保持する仮想的なメモリカードのイメージを、メモリカードイメージ保持手段204内に生成する手順を示すメモリマップである。
図8において、矩形領域はメモリカードのある領域に対応し、高さ方向の座標はメモリカード上の記録アドレスの位置に対応する。
まず、メモリカードイメージ生成手段205は、メモリカードイメージ保持手段204内にメモリカードイメージを記憶するメモリカードイメージ領域800を確保する。これは、ファイルサーバ209の汎用メモリから、生成しようとするメモリカードの大きさの領域を取り出し、メモリカードイメージ領域800とすることによって実現される。
次に、メモリカードイメージ領域800を、メモリカードの記録フォーマットに従って複数の領域に分割する。一般的なFAT(File Allocation Table)ファイルフォーマットにおいては、メモリカードイメージ領域800を、アドレスの下位側から順に、ブートコード領域801、パーティション情報領域802、FAT1領域803、FAT2領域804、ルートディレクトリ領域805およびデータ領域806に分割し、フォーマット済みのメモリカードイメージ領域807を作成する。
各領域の詳細な説明は省略するが、ファイルを記録再生する場合に関係する領域は、主に、FAT1領域803、FAT2領域804、データ領域806である。この段階では、メモリカードイメージ領域807のFAT1領域803、FAT2領域804およびデータ領域806は、何も記録されていないブランク状態である。
次に、メモリカードイメージ生成手段205は、予め選ばれた共有ファイルをハードディスク206から読み出し、ブランクになっているデータ領域806に記録していく。すべての共有ファイルについての記録が完了すると、データが記録されたデータ領域808ができる。これにより、メモリカードイメージ領域809が作成される。
次に、FAT1領域803とFAT2領域804の書き込みを行う。FAT2領域804は、FAT1領域803の破損やデータ消失に備えたバックアップのための領域であり、記録されるデータはFAT1領域803に記録されているデータと同一である。データ領域808に記録された共有ファイルのすべてについて、ファイルの名前、サイズ、そしてファイルが記録されたデータ領域808における位置、すなわちアドレス情報などの、各ファイルのファイル管理情報を集め、FAT1領域803とFAT2領域804に書き込んでいく。すべての共有ファイルについて、それぞれのファイル管理情報の記録が完了すると、データが記録されたFAT1領域810とFAT2領域811ができる。これにより、メモリカードイメージ領域812が作成される。
以上の手順で、仮想的なメモリカードのイメージが、メモリカードイメージ保持手段204に生成される。以降は、メモリカード上での記録位置を示すアドレス情報に基づいて、メモリカードイメージを読み出すことが可能となる。なお、上記の中で説明を省略した、ブートコード領域801、パーティション情報領域802およびルートディレクトリ領域805については、フォーマットによって規定される固定的なデータを記録する。これらの領域への書き込みは、データ領域808やFAT1領域810、およびFAT2領域811の生成の書き込みの前後いずれでもよい。
以上のようにして、ファイルサーバ209内部にメモリカードのイメージを持つことができるので、ファイルサーバ209からの共有ファイルの取り出しは、メモリカードアクセスの手順で行うことができる。
すなわち、ファイルクライアント305側のホスト機器302は、ファイルの概念に基づいてメモリカードを読み出すためのバスコマンドを発行するが、それを受ける通信インターフェースカード109のすべて、およびファイルサーバ209の通信手段200、サーバデータ読み出し手段202は、メモリカードの読み出しの概念のみで動作しており、ファイルの概念は取り扱っていない。このため、一般のファイルサーバが受け付けるファイル単位のアクセスを行う場合に比べて、本発明のリモートファイルアクセスシステムは、簡素な構成とすることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3におけるファイルサーバの変換テーブルを示す図である。図9において、変換テーブル900のCMD(コマンド)アドレスの欄には、仮想メモリカード上の共有ファイルが記録されたデータ領域808に振られたすべてのアドレスが記入される。メモリカード上のすべての領域はセクタあるいはクラスタと呼ばれる単位で扱われ、これらのセクタあるいはクラスタのすべてにメモリカード上の記録位置を示すアドレスが付与されている。セクタはメモリカードにアクセスする際の最小単位であり、クラスタは、ある程度まとまったセクタの集まりをアクセス対象とする場合の単位である。
例えば、メモリカードからデータを読み出す際には、先頭から何番目のセクタ、あるいは、先頭から何番目のクラスタという方法で、読み出す対象となるセクタあるいはクラスタを指定する。データ領域808もセクタそしてクラスタの集合体であり、これらひとつひとつのセクタやクラスタがアドレスを持っている。
データ領域808には共有ファイルが記録されているが、一つのファイルは、一つあるいは複数のセクタあるいはクラスタにわたって記録される。従って、ファイルを読み出すには、ファイルが記録されたすべてのセクタあるいはクラスタのアドレスを次々と指定していく必要がある。ここで使用されるセクタあるいはクラスタのアドレスのすべてが、図9の変換テーブル900のCMDアドレスの欄に記入されている。
変換テーブル900のサーバファイルアドレスの欄には、ファイル記憶手段であるハードディスク206にファイルアクセスする際に必要な形式、つまり、ファイルの名前、ならびにファイル先頭からのオフセットならびに読み出しサイズの形式で、CMDアドレスの欄に記入されたアドレスのセクタあるいはクラスタが保持しているファイルの名前と、そのセクタあるいはクラスタが元のファイルのどの部分にあたるのかを示すファイル先頭からのオフセットと、サイズの情報を記入する。
図9の変換テーブル900を持つことによって、ファイルサーバ209は、読み出し要求のサーバリクエストを受けたときに、変換テーブル900を参照してファイル保持手段であるハードディスク206を読み出すことができる。
図10は、本発明の実施の形態3におけるファイルサーバの構成を示すブロック図である。なお、図10において、図1および図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図10において、ファイルサーバ1002は、変換テーブル900と、参照手段1000と、初期設定手段1001とを持っている。参照手段1000は、内部に実施の形態2で説明したメモリカードイメージを持ち、読み出し要求のバスコマンド203をサーバデータ読み出し手段202から受け取ると、その読み出しアドレスを調べる。
もし、読み出しアドレスがメモリカードイメージの管理領域、すなわち、図8のブートコード領域801、パーティション情報領域802、FAT1領域803、FAT2領域804、ルートディレクトリ領域805のうちのいずれかに対するものである場合は、メモリカードイメージから読み出し、それをファイルデータ207としてサーバデータ読み出し手段202に返す。
もし、読み出しアドレスがメモリカードイメージのデータ領域、すなわち、図8のデータ領域808に対するものである場合は、まず変換テーブル900を参照し、メモリカードイメージのアドレスに対応するハードディスク206へのファイルアクセス情報を得る。次に、ハードディスク206に対して読み出しを行い、読み出されたデータをファイルデータ207としてサーバデータ読み出し手段202に返す。
初期設定手段1001は、参照手段1000がメモリカードイメージを生成した後、その結果に基づいて図9に示す変換テーブル900を作成する。
図11は、本発明の実施の形態3におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図である。
図11において、ファイルクライアント305は、ホスト機器302と、そのメモリカードスロット300に装着された通信インターフェースカード109とから構成され、リモートファイルアクセスシステム1100は、通信経路303を介して互いに通信を行うファイルクライアント305とファイルサーバ1002から構成される。
次に、図11を用いて本発明の実施の形態3におけるリモートファイルアクセスシステムの動作について説明する。なお、図11において、図1および図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
ファイルサーバ1002において、まず、仮想的なメモリカードイメージの生成を行う。参照手段1000は、ファイルサーバ1002の汎用メモリ上にメモリカードイメージを生成する領域を確保し、ハードディスク206に記憶されたファイルのうち、予め選ばれたホスト機器302と共有する共有ファイルを読み出し、その読み出した共有ファイルを、メモリカードイメージの中の記録領域へメモリカードフォーマットに従って書き込んでいく。
参照手段1000は、さらに、共有ファイルの書き込みを完了させた後、メモリカードイメージの中で、ひとつひとつのファイルがどの位置に記録されているかを示すアドレス情報を収集し、この収集したアドレス情報をメモリカードイメージの中のファイル管理情報の領域に記録する。以上のようにして、ファイルサーバ1002の汎用メモリ上に共有ファイルを記録した仮想的なメモリカードのイメージが生成される。
参照手段1000がメモリカードのイメージを生成すると、初期設定手段1001は、参照手段1000が生成したメモリカードイメージに基づいて、メモリカードイメージのデータ記録領域部分について変換テーブル900の生成を行う。ファイルサーバ1002は、参照手段1000がメモリカードイメージを生成し、初期設定手段1001が変換テーブル900を生成し終えてから、通信インターフェースカード109との通信経路303を確立する。
通信経路303を確立した後、ホスト機器302は、まず、ファイルの一覧情報の取得を行う。このとき、サーバデータ読み出し手段202が参照手段1000に送る読み出し要求のバスコマンドは、ファイル一覧情報を取得するためのバスコマンドであるので、参照手段1000の内部に保持するメモリカードイメージのファイル管理情報への読み出しとなる。
ファイルの一覧情報を取得した後、ホスト機器302は、さらにファイルの実体の取り出しを行う。ファイルの実体の取り出しについては、ファイルのメモリカードイメージでの記録位置を示すアドレス情報がファイル管理情報に含まれているので、このアドレス情報に基づいて読み出し要求のバスコマンドを発行することによって行う。この場合、共有ファイルの実体のファイルデータの取得になるので、参照手段1000は、変換テーブル900を参照し、ファイル保持手段であるハードディスク206を読み取る。
上記のように、本発明の実施の形態3においては、ファイルサーバ1002の参照手段1000が保持するメモリカードイメージのデータ領域は、変換テーブル900を生成する際に使用するだけなので、それ以降は不要である。従って、変換テーブル900を生成した後、データ領域については削除してもかまわない。これによれば、ファイルサーバ1002の汎用メモリの使用量を減らすことができ、特に、大量のファイルを共有する際に有効である。
次に、本来はネットワークを通じてファイルサーバにアクセスすることを意図せずに設計されたホスト機器で、かつ、メモリカードからの読み出しを行う機能を有するホスト機器のメモリカードスロットに装着され、ファイルサーバへのリクエストの送出とファイルサーバからのファイルの受け取りを可能とする上述の通信インターフェースカードを、上記の従来技術において使用した場合の、さらなる課題(第5の課題)について説明する。
通信インターフェースカードがホスト機器からバスコマンドを受領した際に、通信インターフェースカードとファイルサーバとの通信が途切れている場合、ホスト機器はバスデータの受領待ち状態となる。この状態のままでは、何の状態変化もない状態が続くために、一般的には、ホスト機器はバスコマンドを発行してから一定時間が経過すると、発行したバスコマンドが正常に終了しなかったものと判断し、エラー処理に遷移する。このエラー処理の内容は一意である必要はなく、実装に依存する。
このような場合、ホスト機器がバスコマンドを発行してからエラー処理へ遷移するまでに、バスコマンドが通信インターフェースカードからファイルサーバへ伝達される時間と、ホスト機器が監視するバスコマンドを発行してからの一定時間の合計時間の間、状態の遷移が全く起こらない状態が続くために非常に応答性が悪く、利便性が悪い。
このような課題(第5の課題)を解決するための実施の形態について、実施の形態4〜
実施の形態5において図12〜図19を用いて以下に説明する。
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図12において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図12において、通信インターフェースカード1202は、通信手段1200とレスポンス生成手段1203を備えており、通信手段1200は、通信相手である後述するファイルサーバ1301の通信手段1300と通信し、また、ファイルサーバ1301の通信手段1300との通信状態を監視し、通信状態が、例えば、通信可能である、あるいは、通信不可であるなどの通信状態監視結果1201をレスポンス生成手段1203へ出力する。
レスポンス生成手段1203は、ホスト機器302からリクエスト生成手段102とともにバスコマンドを受け取り、バスコマンドを受け取った時は必ず受領したことを示すバスレスポンスを生成してホスト機器302へ返し、バスコマンドを受領した際に、通信手段1200から出力される通信状態監視結果1201が通信可能である場合は、バスコマンドを正常に受領したことを示すレスポンスを生成して出力し、通信状態監視結果1201が通信不可である場合は、バスコマンドを正常に受領できないことを示すレスポンスを生成して出力する。
図13は、本発明の実施の形態4におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図である。なお、図13において、図1、図2、図3および図12と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図13において、リモートファイルアクセスシステム1302は、通信インターフェースカード1202の通信手段1200との通信状態を監視する通信手段1300を有するファイルサーバ1301と、ホスト機器302と、ファイルサーバ1301の通信手段1300との通信状態を監視する通信手段1200を有する通信インターフェースカード1202とで構成されている。
かかる構成によれば、通信手段1200と通信手段1300はお互いに相手との通信状態を監視し、通信手段1200は、通信手段1300との通信状態監視結果1201をレスポンス生成手段1203へ通知する。レスポンス生成手段1203は、通信インターフェースカード1202がホスト機器302からバスコマンドを受領した際に、通信状態監視結果1201が通信可能である場合は、バスコマンドを正常に受領したことを示すレスポンスを生成し、通信状態監視結果1201が通信不可である場合は、バスコマンドを正常に受領できないことを示すレスポンスを生成し、それぞれの生成したレスポンスをホスト機器302へ伝送する。
次に、通信手段1200と通信手段1300がお互いに相手との通信状態を監視する方法について説明する。
通信手段1200は、通信状態を確認するパケットを通信手段1300へ伝送し、通信手段1300からの応答パケットを待つ。通信手段1300は、通信手段1200からの通信状態を確認するパケットを受信すると、応答パケットを生成して通信手段1300へ伝送する。通信手段1200は、通信手段1300からの応答パケットを待って、応答パケットを受信すると、通信可能という通信状態監視結果1201を出力し、応答パケットを受信できないと、通信不可という通信状態監視結果1201を出力する。
図14は、本発明の実施の形態4におけるリモートファイルアクセスシステム1302の通信経路303上の通信状態を示す状態図である。
図14において、時間軸1400上で、通信手段1200の通信状態監視結果1201が通信可能1401である際には、通信インターフェースカード1202がバスホスト301からバスコマンド1403を時間T1に受領し、通信インターフェースカード1202のレスポンス生成手段1203からバスホスト301へ正常にバスコマンドを受領したことを示す正常バスレスポンス1404を時間T2に伝送する。
次に、通信インターフェースカード1202はバスホスト301へバスデータ(サーバデータ)1405を時間T3に伝送する。その後、時間T100において、通信手段1200における通信状態監視結果が通信不可1402となり、通信インターフェースカード1202がバスホスト301からバスコマンド1406を時間T101で受領すると、通信インターフェースカード1202のレスポンス生成手段1203は、バスホスト301へバスコマンドを正常に受領できないことを示す異常バスレスポンス1407を伝送する。
かかる構成によれば、通信インターフェースカード1202のレスポンス生成手段1203は、通信状態監視結果1201が通信可能1401であれば、バスホスト301へバスコマンド1403に対する正常バスレスポンス1404を伝送し、通信インターフェースカードは、バスホスト301へバスデータ1405を伝送するので、バスホスト301は正常バスレスポンス1404を受信後、あるいは、バスデータ1405を受信後に次の状態へ遷移可能となる。
また、通信状態監視結果が通信不可1402であれば、レスポンス生成手段1203は、バスホスト301へバスコマンド(CMD)1406に対する異常バスレスポンス1407を伝送するので、バスホスト301は異常バスレスポンス1407を受信後に次の状態へ遷移可能となる。
図15は、本発明の実施の形態4における通信インターフェースカード1202に備えられた通信手段1200の構成を示すブロック図である。なお、図15において、図1、図3、図4および図12と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図15において、通信状態監視手段1500は、通信手段1300との通信状態を確認するパケットを生成し、その生成したパケットをパケット生成手段400と送信手段403を経てファイルサーバ1301の通信手段1300へ伝送する。
また、通信状態監視手段1500は、ファイルサーバ1301の通信手段1300から通信状態を確認するパケットに対する応答を受信手段404と通信相手情報判定手段406を経て受信すると、通信状態が通信可能であると判定して通信可能という通信状態監視結果1201を出力し、また、ファイルサーバ1301の通信手段1300から、通信状態を確認するパケットに対する応答を受信できなければ、通信状態が通信不可であると判定して通信不可という通信状態監視結果1201を出力する。
かかる構成によれば、通信インターフェースカード1202のレスポンス生成手段1203は、通信インターフェースカード1202の通信手段1200に備えられた通信状態監視手段1500から出力される通信状態監視結果1201によって、すなわち、通信インターフェースカード1202とファイルサーバ1301の通信手段1300との通信状態を確認した結果である通信状態監視結果1201によって、通信状態が通信可能と通信不可の何れの状態であるかを把握することができる。
図16は、本発明の実施の形態4におけるファイルサーバ1301に備えられた通信手段1300の構成を示すブロック図である。なお、図16において、図2、図3、図6および図13と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図16において、通信状態監視手段1600は、通信インターフェースカード1202の通信手段1200から伝送された通信状態を確認するパケットを、受信手段600と通信相手情報判定手段603を介して受信し、通信状態を確認するパケットに対して応答するパケットを生成して、通信インターフェースカード1202の通信手段1200へパケット生成手段605と送信手段606を経て伝送する。
かかる構成によれば、通信インターフェースカード1202から伝送される通信状態を確認するパケットを受信したということは通信状態が通信可能であることから、通信状態監視手段1600で通信可能の応答パケットを生成し、その生成した通信可能の応答パケットをパケット生成手段605と送信手段606を経て、通信インターフェースカード1202へ伝送する。
図17は、本発明の実施の形態4における通信手段1200が通信状態を確認する時間間隔を示す状態図である。なお、図17において、図14と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図17において、通信インターフェースカード1202の通信手段1200と、ファイルサーバ1301の通信手段1300との間で通信状態を確認する時間1700は、ファイルサーバ1301が処理するサーバデータ1405の伝送時間、つまり、時間T3と時間T4の差分時間、すなわち、サーバデータ1405を通信速度で除算した時間以下とする。
かかる構成によれば、通信状態を確認する時間1700は、ファイルサーバ1301が処理するサーバデータ1405の伝送時間、つまり、時間T3と時間T4の差分時間、すなわち、サーバデータを通信速度で除算した時間以下であれば、サーバデータ1405がファイルサーバ1301から伝送される前に通信状態を確認することが可能となる。
ここで、サーバデータ1405について説明する。ファイルサーバ1301がファイルデータを扱う単位に、セクタサイズとクラスタサイズの2種類がある。クラスタサイズは、セクタサイズが1つ、あるいは複数集められた単位であり、
セクタサイズ≦クラスタサイズ (式1)
の関係が成り立つ。
ゆえに、サーバデータ1405は、セクタサイズ、あるいはクラスタサイズであることを意味する。但し、通信手段1300が生成する伝送経路303上のサーバデータ伝送パケットに含める伝送データパケット長は有限であるが故に、
伝送データパケット長≦クラスタサイズ (式2)
の関係が成り立つ場合、サーバデータ1405は伝送データパケット長であることを意味する。
なお、本発明の実施の形態4において、通信状態監視手段1500が判定した通信状態監視結果1201を、通信可能1401と通信不可1402の2つとしたが、他の通信状態監視結果を得るようにしても良い。
また、通信状態監視手段1500において通信状態を確認するパケットを生成するとしたが、通信状態監視手段1500が通信状態を確認するタイミングやトリガを生成し、通信状態監視手段1500以外で通信状態を確認するパケットを生成するようにしても良い。
また、通信状態監視手段1500を通信手段1200に備えるとしたが、通信インターフェースカード1202あるいはホスト機器302に備えても良い。
また、通信状態監視手段1500は、通信状態を監視するためのパケットを生成して伝送するとしたが、通信状態を監視するためのパケットを生成せず、あるいは伝送せずに、
送信手段403がバスコマンドを伝送した後に受信手段404でサーバデータを受信した場合は通信状態を通信可能と判定し、送信手段403がバスコマンドを伝送した後に受信手段404でサーバデータを受信しなければ通信状態を通信不可と判定するようにしても良い。
また、通信状態監視手段1600を通信手段1300に備えるとしたが、ファイルサーバ1301に備えるようにしても良い。
また、通信状態監視手段1600が通信手段1200から伝送される通信状態を確認するパケットを受信し、それに対応して通信可能というパケットを伝送するとしたが、受信手段600が通信手段1200から伝送されるバスコマンドを受信したことで通信可能と判定し、通信可能の応答パケットを生成し伝送するようにしても良い。
また、通信状態監視手段1600は通信手段1200から伝送される通信状態を確認するパケットを受信して、通信可能の応答パケットを生成し伝送するとしたが、通信手段1300が一定時間データを受信しない場合に通信不可の応答パケットを生成し伝送するようにしても良い。
また、上記(式2)の関係が成り立つ場合、サーバデータ1405は伝送データパケット長であることを意味するとしたが、(式2)の関係が成り立たなくとも、サーバデータ1405は伝送データパケット長であることを意味する、としても良い。
(実施の形態5)
図18は、本発明の実施の形態5における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図18において、図1および図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図18において、通信インターフェースカード1800は、通信相手であるファイルサーバの通信手段1300と通信し、また、通信手段1300との通信状態を監視し、通信状態監視結果1201をバスデータ生成手段1801へ出力する通信手段1200と、通信状態監視結果1201が通信不可である場合、ファイルサーバ1301から伝送されるサーバデータが終わりであることを示すEnd of File(以下、EOFと称す)を示すデータを生成して、バスホスト301へ伝送するバスデータ生成手段1801等で構成されている。
かかる構成によれば、バスデータ生成手段1801は、通信インターフェースカード1800がバスホスト301からバスコマンドを受信した際、通信状態監視結果1201が通信不可であると、EOFを示すデータを生成してバスホスト301へ伝送する。バスホスト301は、バスデータ生成手段1801から送信されたEOFを受信すると、次の状態へ遷移できる。
図19は、本発明の実施の形態5におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図である。なお、図19において、図1、図2、図3、図12、図13および図18と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図19において、リモートファイルアクセスシステム1900は、通信状態監視結果1201の内容によって、EOFを生成し出力するバスデータ生成手段1801を備えた通信インターフェースカード1800と、ファイルサーバ1301と、ホスト機器302と、で構成されている。
かかる構成によれば、通信インターフェースカード1800とファイルサーバ1301との通信が通信不可である際に、通信インターフェースカード1800がバスホスト301からバスコマンドを受領すると、通信インターフェースカード1800がバスホスト301へEOFを伝送することにより、バスホスト301は発行したバスコマンドを終了し、次の状態へ遷移できる。
次に、上述の第4の課題を解決するための実施の形態、すなわち、本発明の実施の形態について、実施の形態6〜実施の形態9において図20〜図30を用いて以下に説明する。
(実施の形態6)
図20は、本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの動作を説明する図である。なお、図20において、図1および図12と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図20において、通信インターフェースカード2002は、通信状態監視結果1201が通信不可であると、挿入方向部2000を動作方向2003に沿って動作させる動作手段2001と挿入方向部2000を備えている。
かかる構成によれば、通信状態監視結果1201の内容によって、挿入方向部2000が動作する。
図21は、本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの動作を説明する図である。なお、図21において、図3、図20および図32と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図21において、挿入方向部2000が動作する前の状態である状態B3101においては、接点3102が接点3105と接触しておらず、バスホスト301は挿抜検出端子3106を検出することで、通信インターフェースカード2002がメモリカードスロット300に挿入されていると識別する。
通信状態監視結果1201が通信不可になると、状態C2100に遷移し、動作手段2001によって挿入方向部2000が動作方向2003に沿って動作する。この動作によって、接点3105と接点3102が接触し、挿抜検出端子3106の電位が変化する。
バスホスト301は、挿抜検出端子3106の電位の変化を検出することで、通信インターフェースカード2002がメモリカードスロット300から抜かれたと識別する。
図22は、本発明の実施の形態6におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図である。なお、図22において、図1、図2、図3、図12、図13および図20と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図22において、リモートファイルアクセスシステム2200は、ファイルサーバ1301と、通信インターフェースカード2002と、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2002が抜かれた際に、ファイルサーバ1301から伝送されたファイルデータを保持するファイルデータ保持手段2201に、何のファイルデータも保持されていない状態にする制御を行うホスト機器2202と、で構成されている。
かかる構成によれば、通信手段1200が通信手段1300との通信状態を監視し、通信状態監視結果1201が通信不可となると、動作手段2001は挿入方向部2000を動作方向2003に沿って動作させ、ホスト機器2202は、挿入方向部2000が動作することで挿抜検出端子3106の電位が変化し、メモリカードスロット300から、通信インターフェースカード2002が抜かれたと識別して、ファイルデータ保持手段2201に何のデータも保持されていない状態に制御する。
図23は、本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図23において、図1、図12および図20と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図23において、通信インターフェースカード2301は、動作手段2001が挿入方向部2000を動作方向2003に動作させることで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2301が抜かれたと識別した際に、コネクタ100から電源が供給されないが、このような場合に、バスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2301が挿入されたと識別するまで、動作手段2001が挿入方向部2000を動作させるための電源供給手段2300を備えたものである。
かかる構成によれば、動作手段2001が挿入方向部2000を動作方向2003に動作させることで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2301が抜かれたと識別した際に、コネクタ100から電源が供給されなくなるが、その場合においても、電源供給手段2300によってバスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2301が挿入されたと識別するまで、動作手段2001が挿入方向部2000を動作させることが可能となる。
図24は、本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図24において、図1、図12および図20と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図24において、通信インターフェースカード2401は、動作手段2001が挿入方向部2000を動作方向2003に動作させることで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2401が抜かれたと識別した際に、コネクタ100から電源が供給されないが、このような場合に、バスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2401が挿入されたと識別するまで、動作手段2001が挿入方向部2000を動作させるための電源供給端子2400をコネクタ100とは別に備えたものであり、電源供給端子2400へはホスト機器2202から電源が供給されている。
かかる構成によれば、動作手段2001が挿入方向部2000を動作方向2003に動作させることで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2401が抜かれたと識別した際に、コネクタ100から電源が供給されなくなるが、その場合においても、電源供給端子2400によってバスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2401が挿入されたと識別するまで、動作手段2001が挿入方向部2000を動作させることが可能となる。
なお、本発明の実施の形態6において、動作手段2001は通信状態監視結果1201が通信不可であると挿入方向部2000を動作させるとしたが、動作手段2001は通信状態監視結果1201が通信可能から通信不可に変化した際に、挿入方向部2000を動作させるようにしても良い。
また、挿入方向部2000が動作することで、接点3105と接点3102が接触し、挿抜検出端子3106の電位が変化するとしたが、挿入方向部2000が動作することで、接点3105と接点3102が接触し、挿抜検出端子3106の電位が変化し、さらにその後、挿入方向部2000が動作することで、接点3105と接点3102が接触しなくなると、この場合も挿抜検出端子3106の電位が変化する。
また、ホスト機器2202において、バスホスト301がファイルデータ保持手段2201に何のデータも保持されていない状態にする制御を行うとしたが、ファイルデータ保持手段2201に何のデータも保持されていない状態にする制御を行うものはバスホスト301に限るものではない。
また、メモリカードスロット300への通信インターフェースカード2401の挿抜動作においては、通信インターフェースカード2401の一部分である挿入方向部2000のみが挿抜動作をする例を示したが、通信インターフェースカード2401全体が挿抜動作をするように構成してもよい。
また、ファイルデータ保持手段2201に何のデータも保持されていない状態に制御するのは、通信状態監視結果1201が通信不可である場合としたが、通信状態監視結果1201が通信可能から通信不可に変化した場合に、あるいは、通信状態監視結果1201が通信不可から通信可能に変化した場合に、あるいは、通信インターフェースカード2401がメモリカードスロット300より引き抜かれた状態から挿入された場合に、ファイルデータ保持手段2201に何のデータも保持されていない状態に制御するようにしてもよい。
(実施の形態7)
図25は、本発明の実施の形態7における通信インターフェースカードアダプタの動作を説明する図である。なお、図25において、図1、図3、図12、図23および図32と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図25において、通信インターフェースカードアダプタ2500は、メモリカードスロット300に挿入することができるとともに、通信インターフェースカード109を挿入することができる。通信インターフェースカードアダプタ2500には通信手段1200が備えられており、この通信手段1200がファイルサーバ1301の通信手段1300との通信状態を監視し、その監視結果を動作手段2001に伝える。動作手段2001は、通信手段1200から伝えられた通信状態監視結果1201が通信不可ならば、挿入方向部2000を動作方向2003に沿って動作させる。また、通信インターフェースカードアダプタ2500には、電源供給手段2300が接続されている。
かかる構成によれば、通信インターフェースカードがファイルサーバ1301との通信状態を監視できない通信インターフェースカード109であっても、通信状態を監視できる通信手段1200や、挿入方向部2000や動作手段2001を備えた通信インターフェースカードアダプタ2500を備えることで、通信インターフェースカード109とファイルサーバ1301との通信状態が通信不可である場合においても、ホスト機器2202が、ファイルデータ保持手段2201に何のファイルデータも保持されないように制御することが可能となる。すなわち、通信インターフェースカードアダプタ2500を備えることで、通信インターフェースカードがファイルサーバ1301との通信状態を監視できる機能を有していないものであっても、本発明の実施の形態6に示した通信インターフェースカードと同等の機能・効果を発揮することができる。
なお、本発明の実施の形態7において、通信インターフェースカードアダプタ2500に電源供給手段2300を接続するとしたが、通信インターフェースカードアダプタ2500に電源供給手段2300を内蔵するようにしても良いし、また、電源供給端子を設けるようにしても良い。
(実施の形態8)
図26は、本発明の実施の形態8における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図26において、図1および図12と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図26において、通信インターフェースカード2603は、コネクタ100のそれぞれのpinに、それぞれのSW(SWITCH)2600が接続されているSW(SWITCH)部2601と、SW部2601を制御するSW制御手段2602が備えられた通信インターフェースカードである。
SW部2601におけるそれぞれのSW2600は通常ONであり、1pin3201、2pin3202、3pin3203、4pin3204、5pin3205、6pin3206、7pin3207、8pin3208および9pin3209が、リクエスト生成手段102、あるいはレスポンス生成手段1203、あるいはバスデータ生成手段107とそれぞれ接続された状態になっている。
かかる構成を有する通信インターフェースカード2603において、通信手段1200がファイルサーバ1301の通信手段1300との通信状態を監視して通信状態監視結果1201を出力するが、この通信状態監視結果1201が通信不可である場合、SW制御手段2602は、SW2600の1pin3201〜9pin3209の何れか1つのpin、あるいは複数のpinをOFFにする。このことにより、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2603が抜けたと識別する。
図27は、本発明の実施の形態8におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図である。なお、図27において、図1、図2、図3、図12、図13、図22、図26および図33と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図27において、リモートファイルアクセスシステム2700は、ホスト機器2202と通信インターフェースカード2603とファイルサーバ1301とで構成されている。
かかる構成によれば、通信手段1200が通信手段1300との通信状態を監視し、その通信状態監視結果1201が通信不可である場合、SW制御手段2602はSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御する。SW部2601における少なくとも1つのpinがOFF状態になると、バスホスト301は、通信インターフェースカード2603がメモリカードスロット300から抜かれたと識別し、ファイルデータ保持手段2201に何のファイルデータも保持されていない状態になるように制御することができる。
すなわち、本発明の実施の形態8に示すSW部2601とSW制御手段2602を具備する通信インターフェースカード2603は、本発明の実施の形態6において示した通信インターフェースカード2002または2301または2401と等価の機能・効果を発揮するものである。
図28は、本発明の実施の形態8における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図28において、図1、図12、図26および図33と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図28において、通信インターフェースカード2801は、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御することで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2801が抜かれたと識別し、コネクタ100を介して通信インターフェースカード2801に電源が供給されない場合に、少なくともバスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2801が挿入されたと識別するまでの間、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態からON状態になるように制御するための電源供給手段2800を備えた通信インターフェースカードである。
かかる構成によれば、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御することで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2801が抜かれたと識別し、コネクタ100を介して通信インターフェースカード2801に電源が供給されない場合に、少なくともバスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2801が挿入されたと識別するまでの間、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態からON状態になるように制御することが可能となる。
図29は、本発明の実施の形態8における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図である。なお、図29において、図1、図12、図26および図33と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図29において、通信インターフェースカード2901は、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御することで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2901が抜かれたと識別し、コネクタ100を介して通信インターフェースカード2901に電源が供給されない場合に、少なくともバスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2901が挿入されたと識別するまでの間、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態からON状態になるように制御するための電源供給端子2900を備えた通信インターフェースカードであり、電源供給端子2900へはホスト機器2202から電源が供給されている。
かかる構成によれば、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御することで、バスホスト301がメモリカードスロット300から通信インターフェースカード2901が抜かれたと識別し、コネクタ100を介して通信インターフェースカード2901に電源が供給されない場合に、少なくともバスホスト301がメモリカードスロット300に通信インターフェースカード2901が挿入されたと識別するまでの間、SW制御手段2602がSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態からON状態になるように制御することが可能となる。
なお、本発明の実施の形態8において、SW制御手段2602は通信状態監視結果1201が通信不可である場合にSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御するとしたが、SW制御手段2602は通信状態監視結果1201が通信可能から通信不可に変化した際に、SW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFFに制御する、としても良い。
また、SW制御手段2602は通信状態監視結果1201が通信不可であるとSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態になるように制御するとしたが、SW制御手段2602は通信状態監視結果1201が通信不可であるとSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態になるように制御した後、さらに、SW制御手段2602はSW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をOFF状態からON状態になるように制御する、としても良い。
また、本発明の実施の形態8に係る通信インターフェースカード2603は、その構成に加え、本発明の実施の形態6に係る通信インターフェースカード2002の構成を取り込んだものであっても良い。すなわち、SW部2601とSW制御手段2602に加えて挿入方向部2000と動作手段2001を具備し、通信手段1200による通信状態監視結果1201が通信不可である場合、SW部2601とSW制御手段2602の動作/作用、あるいは挿入方向部2000と動作手段2001の動作/作用のいずれか一方の動作/作用により、ホスト機器2202の挿抜検出手段が通信インターフェースカード2603がメモリカードスロット300から抜かれた、あるいは抜かれたと等価の状態になったと識別し、ファイルデータ保持手段2201に何のファイルデータも保持されていない状態になるように制御するようにしてもよい。
(実施の形態9)
図30は、本発明の実施の形態9における通信インターフェースカードアダプタの動作を説明する図である。なお、図30において、図1、図3、図12、図22、図25、図26および図28と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図30において、通信インターフェースカードアダプタ3000は、メモリカードスロット300に挿入することができ、また、通信インターフェースカード109を挿入することができるカードアダプタである。
通信インターフェースカードアダプタ3000には、通信手段1200とSW制御手段2602が備えられており、通信手段1200はファイルサーバ1301の通信手段1300との通信状態を監視して通信状態監視結果1201を出力し、SW制御手段2602は通信手段1200が出力する通信状態監視結果1201が通信不可ならば、SW部2601の1つ、あるいは複数のSW2600をON状態からOFF状態になるように制御する。また、通信インターフェースカードアダプタ3000には、電源供給手段2800が接続されている。
かかる構成によれば、ファイルサーバ1301との通信状態を監視できない通信インターフェースカード109であっても、通信状態を監視できる通信手段1200やSW部2601やSW制御手段2602を備えた通信インターフェースカードアダプタ3000を用いることで、通信インターフェースカード109とファイルサーバ1301との通信状態が通信不可である場合、ホスト機器2202が、ファイルデータ保持手段2201に何のファイルデータも保持されないように制御することが可能となる。
すなわち、本発明の実施の形態9に示すSW部2601とSW制御手段2602を具備する通信インターフェースカードアダプタ3000は、本発明の実施の形態7において示した通信インターフェースカードアダプタ2500と等価の機能・効果を発揮するものである。
なお、本発明の実施の形態9において、通信インターフェースカードアダプタ3000に電源供給手段2800を接続するとしたが、通信インターフェースカードアダプタ3000に電源供給手段2800を内蔵する、あるいは、電源供給端子を設けるようにしても良い。
また、本発明の実施の形態9に係るインターフェースカードアダプタは、その構成に加え、本発明の実施の形態7に係るインターフェースカードアダプタの構成を取り込んだものであっても良い。すなわち、SW部2601とSW制御手段2602に加えて挿入方向部2000と動作手段2001を具備し、通信手段1200による通信状態監視結果1201が通信不可である場合、SW部2601とSW制御手段2602の動作/作用、あるいは挿入方向部2000と動作手段2001の動作/作用のいずれか一方の動作/作用により、ホスト機器2202の挿抜検出手段が通信インターフェースカードアダプタ3000がメモリカードスロット300から抜かれた、あるいは抜かれたと等価の状態になったと識別し、ファイルデータ保持手段2201に何のファイルデータも保持されていない状態になるように制御するようにしてもよい。
本発明にかかる通信インターフェースカードは、もっぱらメモリカードの読み書きを行うことだけを想定して設計された既存のメモリカードスロットを有するホスト機器であっても、該ホスト機器に適用することによりリモートファイルアクセスを行うことができる。例えば、メモリカードスロットを持つテレビやプロジェクタに適用すれば、パーソナルコンピュータのハードディスクに蓄えられた静止画ファイルを隣室の大画面のテレビ用ディスプレイに表示したり、部屋の高い位置に取り付けられたプロジェクタに表示させたりすることができる。また、メモリカードスロットを持つプリンタに適用すれば、パーソナルコンピュータやデジタルスチルカメラの内部に蓄えられた静止画ファイルを印刷することができる。また、メモリカードスロットを持つ携帯音楽プレーヤに適用すれば、パーソナルコンピュータなどの内部に蓄えられた音楽ファイルを再生することができる。
このように本発明は、広く普及するメモリカードスロットを持つ機器に適用することが可能で、リモートファイルアクセスの利便性を提供することができるとともに、リモートファイルアクセス動作時の不具合な動作を改善することができる。
本発明の実施の形態1における通信インターフェースカードのブロック図 本発明の実施の形態1におけるファイルサーバの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2における通信インターフェースカードの通信手段の構成を示すブロック図 通信パケット化の様子を示す模式図 本発明の実施の形態2におけるファイルサーバの通信手段の構成を示すブロック図 通信パケットからバスコマンドを取り出す際の様子を示す模式図 仮想的なメモリカードのイメージを生成する手順を示すメモリマップを示す図 本発明の実施の形態3におけるファイルサーバの変換テーブルを示す図 本発明の実施の形態3におけるファイルサーバの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における通信状態を示す状態図 本発明の実施の形態4における通信インターフェースカードの通信手段の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4におけるファイルサーバの通信手段の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4における通信状態を確認する時間間隔を示す状態図 本発明の実施の形態5における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態5におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの動作を説明する図 本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの動作を説明する図 本発明の実施の形態6におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態7における通信インターフェースカードアダプタの動作を説明する図 本発明の実施の形態8における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8におけるリモートファイルアクセスシステムの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8における通信インターフェースカードの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態9における通信インターフェースカードアダプタの動作を説明する図 従来の通信機能つきストレージの構成の一例を示すブロック図 従来のメモリカードスロットにおけるメモリカードの挿抜の検出を示す図 従来のメモリカードの信号ピンの配置と信号表の一例を示す図
符号の説明
100 コネクタ
101 コマンド信号線
102 リクエスト生成手段
103 サーバリクエスト
104 通信手段
105 レスポンス生成手段
106 サーバレスポンス
107 バスデータ生成手段
108 データ信号線
109 通信インターフェースカード
200 通信手段
201 サーバリクエスト
202 サーバデータ読み出し手段
203 バスコマンド
204 メモリカードイメージ保持手段
205 メモリカードイメージ生成手段
206 ハードディスク
207 ファイルデータ
208 サーバレスポンス
300 メモリカードスロット
301 バスホスト
302 ホスト機器
303 通信経路
304 リモートファイルアクセスシステム
305 ファイルクライアント
400 パケット生成手段
401 通信相手情報保持手段
402 通信情報保持手段
403 送信手段
404 受信手段
405 通信情報判定手段
406 通信相手情報判定手段
407 通信チャネル設定手段
500 スタートビット
501 コマンドビット列
502 アドレスビット列
503 エンドビット
504 バスコマンド
505 通信相手情報
506 通信情報
507 通信パケット
600 受信手段
601 通信情報判定手段
602 通信情報保持手段
603 通信相手情報判定手段
604 通信相手情報保持手段
605 パケット生成手段
606 送信手段
607 通信チャネル設定手段
700 通信パケット
701 バスコマンド
800 メモリカードイメージ領域
801 ブートコード領域
802 パーティション情報領域
803 FAT1領域
804 FAT2領域
805 ルートディレクトリ領域
806 データ領域
807 メモリカードイメージ領域
808 データ領域
809 メモリカードイメージ領域
810 FAT1領域
811 FAT2領域
812 メモリカードイメージ領域
900 変換テーブル
1000 参照手段
1001 初期設定手段
1002 ファイルサーバ
1100 リモートファイルアクセスシステム
1200 通信手段
1201 通信状態監視結果
1202 通信インターフェースカード
1203 レスポンス生成手段
1300 通信手段
1301 ファイルサーバ
1302 リモートファイルアクセスシステム
1400 時間軸
1401 通信可能
1402 通信不可
1403 バスコマンド
1404 正常バスレスポンス
1405 サーバデータ
1406 バスコマンド
1407 異常バスレスポンス
1500 通信状態監視手段
1600 通信状態監視手段
1700 通信状態を確認する時間
1800 通信インターフェースカード
1801 バスデータ生成手段
1900 リモートファイルアクセスシステム
2000 挿入方向部
2001 動作手段
2002 通信インターフェースカード
2003 動作方向
2100 状態C
2200 リモートファイルアクセスシステム
2201 ファイルデータ保持手段
2202 ホスト機器
2300 電源供給手段
2301 通信インターフェースカード
2400 電源供給端子
2401 通信インターフェースカード
2500 通信インターフェースカードアダプタ
2600 SW(SWITCH)
2601 SW部
2602 SW制御手段
2603 通信インターフェースカード
2700 リモートファイルアクセスシステム
2800 電源供給手段
2801 通信インターフェースカード
2900 電源供給端子
2901 通信インターフェースカード
3000 通信インターフェースカードアダプタ
3010 通信機能つきストレージ
3011 CPU
3012 メモリカードインターフェース
3013 キャッシュメモリ
3014 通信制御手段
3015 接続情報記録手段
3016 更新情報記録手段
F111 接続先情報読み出し機能
F112 データ読み出し要求送出機能
F113 データ書き込み要求送出機能
F114 接続先情報更新機能
F115 データ更新検出機能
F116 データ更新通知機能
F117 データキャッシュ機能
3100 状態A
3101 状態B
3102 接点
3103 グランド
3104 接触部
3105 接点
3106 挿抜検出端子
3107 メモリカード
3108 挿入方向部
3200 信号表
3201 1pin
3202 2pin
3203 3pin
3204 4pin
3205 5pin
3206 6pin
3207 7pin
3208 8pin
3209 9pin

Claims (14)

  1. バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着され、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに装着されることでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードであって、
    前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、
    前記通信インターフェースカードにおける一部分を構成し、4つの角部の内の1つの角部に配置され、前記メモリカードスロットへの挿抜方向に稼動する挿入方向部と、
    前記通信手段が出力する前記通信状態監視結果に応じて前記挿入方向部を挿抜方向に稼動させる動作手段を具備し、
    前記通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記ホスト機器が、前記挿抜検出手段により前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことを検出し、該検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御するように、前記動作手段は前記メモリカードスロットから前記挿入方向部を引き抜く方向に稼動させることを特徴とする通信インターフェースカード。
  2. 動作手段が挿入方向部を挿抜方向に稼動させることにより、通信インターフェースカードのコネクタとメモリカードスロットとの各接続端子の全ての、あるいは一部の電気的接続がONからOFFに、あるいはOFFからONになるようにすることを特徴とする請求項1に記載の通信インターフェースカード。
  3. 動作手段が挿入方向部を稼動させるための電源供給手段、あるいは、電源供給端子を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の通信インターフェースカード。
  4. 通信インターフェースカードをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードの各接続端子と、前記各接続端子に各々接続される前記通信インターフェースカード内部の各構成手段との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段をさらに備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つの前記スイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことと等価の検出をするようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信インターフェースカード。
  5. バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着され、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに装着されることでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードであって、
    前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、
    通信インターフェースカードをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードの各接続端子と、前記各接続端子に各々接続される前記通信インターフェースカード内部の各構成手段との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段を備え、
    通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つの前記スイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、前記挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードの一部または全部が、前記メモリカードスロットから電気的に引き抜かれたことを検出するようにしたことを特徴とする通信インターフェースカード。
  6. スイッチ制御手段がスイッチ手段を稼動させるための電源供給手段、あるいは、電源供給端子を備えたことを特徴とする請求項4または5記載の通信インターフェースカード。
  7. バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードまたはカードアダプタの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着することができるとともに、通信インターフェースカードを挿入することができ、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに前記通信インターフェースカードを挿入した状態で装着することでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードアダプタであって、
    前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、
    前記通信インターフェースカードアダプタにおける一部分を構成し、4つの角部の内の1つの角部に配置され、前記メモリカードスロットへの挿抜方向に稼動する挿入方向部と、
    前記通信手段が出力する前記通信状態監視結果に応じて前記挿入方向部を挿抜方向に稼動させる動作手段を具備し、
    前記通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記ホスト機器が、前記挿抜検出手段により前記通信インターフェースカードアダプタの一部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことを検出し、該検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御するように、前記動作手段は前記メモリカードスロットから前記通信インターフェースカードアダプタの前記挿入方向部を引き抜く方向に稼動させることを特徴とする通信インターフェースカードアダプタ。
  8. 動作手段が挿入方向部を挿抜方向に稼動させることにより、通信インターフェースカードアダプタのコネクタとメモリカードスロットとの各接続端子の全ての、あるいは一部の電気的接続がONからOFFに、あるいはOFFからONになるようにすることを特徴とする請求項7に記載の通信インターフェースカードアダプタ。
  9. 動作手段が挿入方向部を稼動させるための電源供給手段を備えた、あるいは、前記動作手段が前記挿入方向部を稼動させるための電源供給端子を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の通信インターフェースカードアダプタ。
  10. 通信インターフェースカードアダプタをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(A)と、通信インターフェースカードを前記通信インターフェースカードアダプタに挿入することにより前記通信インターフェースカードの各端子に接触して接続されるとともに、前記各接続端子(A)と各々接続される通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(B)との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、
    前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段をさらに備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つのスイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードアダプタの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれたことと等価の検出をするようにしたことを特徴とする請求項7に記載の通信インターフェースカードアダプタ。
  11. バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードまたはカードアダプタの挿抜を検出する挿抜検出手段が備えられたホスト機器の前記メモリカードスロットに装着することができるとともに、通信インターフェースカードを挿入することができ、メモリカードバスによって前記ホスト機器と接続され、前記ホスト機器の前記メモリカードスロットに前記通信インターフェースカードを挿入した状態で装着することでファイルクライアントを構成する通信インターフェースカードアダプタであって、
    前記ファイルサーバからの探索メッセージを受信し、前記探索メッセージに含まれる通信インターフェースカードの固有識別情報を自身の固有識別情報と比較し、前記2つの固有識別情報が一致した場合に、前記ファイルサーバに対して前記探索メッセージに対する応答メッセージを返すことにより前記ファイルサーバとの通信経路を確立するとともに、前記ファイルサーバとの間の通信状態を監視し、その監視結果である通信状態監視結果を出力する通信手段と、
    通信インターフェースカードアダプタをメモリカードスロットに挿入することにより前記メモリカードスロットの各端子に接触して接続される前記通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(A)と、通信インターフェースカードを前記通信インターフェースカードアダプタに挿入することにより前記通信インターフェースカードの各端子に接触して接続されるとともに、前記各接続端子(A)と各々接続される通信インターフェースカードアダプタの各接続端子(B)との間に配置され、各々独立に動作する複数のスイッチで構成されるスイッチ手段と、前記複数のスイッチのON/OFFをそれぞれ制御するスイッチ制御手段をさらに備え、通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記スイッチ制御手段が前記スイッチ手段の少なくとも1つのスイッチをON状態からOFF状態に、あるいはOFF状態からON状態になるように制御することにより、前記挿抜検出手段が前記通信インターフェースカードアダプタの一部または全部が前記メモリカードスロットから電気的に引き抜かれたことを検出するようにしたことを特徴とする通信インターフェースカードアダプタ。
  12. スイッチ制御手段がスイッチ手段を稼動させるための電源供給手段、あるいは、電源供給端子を備えたことを特徴とする請求項10または11記載の通信インターフェースカードアダプタ。
  13. バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードの挿抜を検出する挿抜検出手段を備え、前記メモリカードスロットに請求項1乃至6記載の通信インターフェースカードを装着し、メモリカードバスによって前記通信インターフェースカードと接続することによりファイルクライアントを構成するホスト機器であって、
    前記通信インターフェースカードの通信手段が出力する通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた、あるいは前記引き抜かれたと等価の状態になったことを検出し、または、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた状態から挿入された、あるいは前記引き抜かれた状態から挿入されたと等価の状態になったことを検出し、該挿抜検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御することを特徴とするホスト機器。
  14. バスホストとメモリカードスロットとファイルサーバから受信したファイルデータを保持するファイルデータ保持手段と前記メモリカードスロットへのカードまたはカードアダプタの挿抜を検出する挿抜検出手段を備え、前記メモリカードスロットに請求項7乃至12記載の通信インターフェースカードアダプタを装着することができ、メモリカードバスによって通信インターフェースカードを挿入した前記通信インターフェースカードアダプタと接続することによりファイルクライアントを構成するホスト機器であって、
    前記通信インターフェースカードアダプタの通信手段が出力する通信状態監視結果が通信不可である場合、または通信可能から通信不可に変化した場合、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた、あるいは前記引き抜かれたと等価の状態になったことを検出し、または、前記挿抜検出手段により、前記通信インターフェースカードアダプタの一部または全部が前記メモリカードスロットから引き抜かれた状態から挿入された、あるいは前記引き抜かれた状態から挿入されたと等価の状態になったことを検出し、該挿抜検出に基づき前記ファイルデータ保持手段に何のファイルデータも保持されていない状態に制御することを特徴とするホスト機器。
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