JP2008096412A - バイオセンサーの製造方法 - Google Patents
バイオセンサーの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008096412A JP2008096412A JP2006316838A JP2006316838A JP2008096412A JP 2008096412 A JP2008096412 A JP 2008096412A JP 2006316838 A JP2006316838 A JP 2006316838A JP 2006316838 A JP2006316838 A JP 2006316838A JP 2008096412 A JP2008096412 A JP 2008096412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- carboxyl group
- alkanethiol
- substrate
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 0 C(CC1)CN1*(N1CCCC1)(N1CCCC1)[n]1nnc2c1C=CC#CC2 Chemical compound C(CC1)CN1*(N1CCCC1)(N1CCCC1)[n]1nnc2c1C=CC#CC2 0.000 description 4
- XXAQHEVFBJEYJX-UHFFFAOYSA-O C[NH+](CCO)c1nc(OC)nc(OC)n1 Chemical compound C[NH+](CCO)c1nc(OC)nc(OC)n1 XXAQHEVFBJEYJX-UHFFFAOYSA-O 0.000 description 1
- HSQNDBABNARFRK-UHFFFAOYSA-N NCCCCN=C=[N-] Chemical compound NCCCCN=C=[N-] HSQNDBABNARFRK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- HJBLUNHMOKFZQX-UHFFFAOYSA-N ON1N=Nc(cccc2)c2C1=O Chemical compound ON1N=Nc(cccc2)c2C1=O HJBLUNHMOKFZQX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Abstract
【解決手段】アミノ基を有する有機層で被覆した基板表面に、活性化されたカルボキシル基を含有するポリマーを接触させて、該有機層に該ポリマーを結合させることを特徴とする、バイオセンサーの製造方法。
【選択図】なし
Description
ルの層が金膜に結合することでバリアー層を形成する。この金膜上でバリアー層のヒドロキシル基はエピクロロヒドリンで処理することによりエポキシ活性化される。次の段階でデキストランをエーテル結合を介してバリアー層に付着させる。次にデキストランマトリックスに対してブロモ酢酸を反応させることで、カルボキシメチル基を導入する。
好ましくは、基板は金属表面または金属膜である。
好ましくは、金属は金、銀、銅、白金またはアルミニウムのいずれかである。
好ましくは、アミノ基を有するアルカンチオールは、アルキル鎖を介してチオール基とアミノ基が連結している化合物、又は末端にカルボキシル基を有するアルカンチオールとヒドラジドまたはジアミンとの反応により得られる化合物のいずれかである。
好ましくは、親水性基を有するアルカンチオールの該親水性基は、水酸基あるいはオリゴエチレングルコール基である。
好ましくは、アミノ基を有するアルカンチオールと親水性基を有するアルカンチオールとの混合物中のモル比は1/1〜1/1,000,000の範囲である。
好ましくは、アミノ基を有するアルカンチオールの分子長は、親水基を有するアルカンチオールの分子長よりも長い。
好ましくは、カルボキシル基を含有するポリマーの平均分子量は1000〜5000000である。
好ましくは、スピンコート法またはスプレーコート法により、基板上に薄膜を形成させる。
好ましくは、フェノール誘導体の電子吸引性基のσ値が0.3以上である。
好ましくは、ポリマー中のカルボキシル基に対する含窒素化合物の混合モル比は1×10-7〜1である。
好ましくは、本発明のバイオセンサーは非電気化学的検出に使用され、さらに好ましくは、表面プラズモン共鳴分析に使用される。
好ましくは、生理活性物質と相互作用する物質を非電気化学的方法により検出または測定し、さらに好ましくは表面プラズモン共鳴分析により検出または測定する。
テトラアミン、ジヘキサメチレントリアミン、1.4−ジアミノシクロヘキサン等の脂肪族ジアミン、パラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、パラキシリレンジアミン、メタキシリレンジアミン、4,4‘−ジアモノビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4‘−ジアミノジフェニルケトン、4,4‘−ジアミノジフェニルスルホン酸等の芳香族ジアミンが挙げられる。バイオセンサー表面の親水性を向上させるという観点から、2つのアミノ基をエチレングリコールユニットで連結した化合物(一般式5)を用いることも可能である。本発明に用いるジアミンとしては、好ましくはエチレンジアミンまたは一般式A−5(一般式A−5において、n及びmは、それぞれ独立に1から20の整数を示す)で表される化合物であり、より好ましくは、エチレンジアミンまたは1,2-ビス(アミノエトキシ)エタン(一般式A−5において、n=2,m=1)である。
NA、又は化学合成DNAの何れでもよい。
免疫グロブリン結合性蛋白質としては、例えばプロテインAあるいはプロテインG、リウマチ因子(RF)等を使用することができる。
糖結合性蛋白質としては、レクチン等が挙げられる。
脂肪酸あるいは脂肪酸エステルとしては、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、ステアリン酸エチル、アラキジン酸エチル、ベヘン酸エチル等が挙げられる。
られる(例えば特開平6−167443号公報参照)。上記の系を用いる表面プラズモン測定装置は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されて試料液などの被測定物質に接触させられる金属膜と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックと金属膜との界面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して表面プラズモン共鳴の状態、つまり全反射減衰の状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
する光ビームを、上記反射角の変化に同期して移動する小さな光検出器によって検出したり、反射角の変化方向に沿って延びるエリアセンサによって検出することができる。一方後者の場合は、種々の反射角で反射した各光ビームを全て受光できる方向に延びるエリアセンサによって検出することができる。
ード測定装置も知られている。この漏洩モード測定装置は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面に形成されたクラッド層と、このクラッド層の上に形成されて、試料液に接触させられる光導波層と、光ビームを発生させる光源と、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックとクラッド層との界面で全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して導波モードの励起状態、つまり全反射減衰状態を検出する光検出手段とを備えてなるものである。
本実施例は、タンパク質を固定するためのセンサーチップの作製に関するものである。
カルボキシメチルデキストランが結合した表面として、Biacore社センサーチップCM-5
(research grade)を、そのまま試料1として用いた。
(2−1)OH基を有する基板の作成
センサーチップ上に金膜のみが形成されている表面として、Biacore社センサーチップAuを用いて実験を行った。センサーチップAuを12分間、UVオゾン処理を行った後、5.0mMの16-ヒドロキシヘキサデカンチオール(Frontier Scientific社製)を溶解したエタノール/水(80/20)混合溶液中に浸漬し、40℃の振盪インキュベーターで20分間インキュベートした後、水で5回、50mlのエタノール/水(80/20)で5回、50mlの水で5回洗浄した。
20mlの0.4M水酸化ナトリウム、20mlのジエチレングリコールジメチルエーテル、2.0ml
のエピクロロヒドリンの混合溶液中に、上記基板を浸漬し、25℃の振盪インキュベーター中で4時間反応後、50mlのエタノールで2回、50mlの水で5回洗浄した。
水40.5ml、デキストラン(T500, Pharmacia)13.5g、1M水酸化ナトリウム4.5mlの混合溶液中に、上記基板を浸漬し、25℃の振盪インキュベーターで20時間反応後、50mlの50℃の水で15回洗浄した。
ブロモ酢酸3.5g、2M水酸化ナトリウム溶液27gの混合溶液中に、上記基板を浸漬し、28℃の振盪インキュベーターで16時間反応後、水洗した。再度、ブロモ酢酸溶液による16時間反応、水洗を行い、試料2を得た。
(3−1)アミノ基を有する基板の作成
センサーチップ上に金膜のみが形成されている表面として、Biacore社センサーチップAuを用いて実験を行った。センサーチップAuを12分間、UVオゾン処理を行った後、8mLのエタノールと2mLの超純水に45μmol の11-Hydroxy-1-undecanethiol(Aldrich社製)と4μmol の16-Mercaptohexadecanoic acid(Aldrich社製)を溶解させた溶液中で40℃1時間反応させ、エタノールで1回、超純水で1回洗浄した。上記基板上にEDC(0.4M) /
NHS(0.1M)混合溶液を100 μl滴下し、室温で15 分反応させ活性化した後、超純水で1回洗浄した。上記基板に1,2-ビス(アミノエトキシ)エタンを50 μl滴下し、室温で1 時間反応させた後、超純水で1回洗浄した。
超純水に0.5重量%となるようにCMD(名糖産業製:分子量100万)を溶解した後、全量反応した場合にカルボキシル基の2%が活性化される計算量のEDC(1-(3-Dimethylaminopropyl)-3-ethylcarbodiimide)(0.4M)/NHS(N-Hydroxysuccinimide)(0.1M)混合溶液を加え、室温で5分間攪拌した。
(3−1)で作成された基板の上に、(3−2)で作成された活性エステル化されたCMD溶液を200 μl滴下し、7000 rpmで45秒スピンコートすることで、アミノ基を有する基
板上に活性エステル化されたカルボキシメチルデキストラン薄膜を形成させた。室温で1 時間反応させた後、0.1 N NaOHで1回、超純水で1回洗浄することで、試料3を得た。
本実施例は、実施例1で得られたセンサーチップに対するタンパク質の固定に関するものである。タンパク質としては、CA(Carbonic Anhydrase:SIGMA社製)を用いた。用い
たCAは、ATTO社のAE-8150を用いた電気泳動実験で、同時測定したマーカー(Broad pI Kit, pH 3.5-9.3:Amersham Biosciences社製)との比較から、等電点が5.8程度であることを確認した。1mgのCAを1mlのHBS-EPバッファー(ビアコア社製、0.01M HEPES pH7.4, 0.15M NaCl, 0.005%Surfactant P20, 3mM EDTA)に溶解した溶液を10μl秤量し、90μlの酢酸バッファー(ビアコア社製、pH5.0)を加えることで、0.1mg/mlのCA溶液(pH5.0,
0.1mg/ml)を調整した。
本実施例は、実施例1で得られたセンサーチップに対する、低分子化合物の非特異吸着に関するものである。低分子化合物としては、Cyclin-Dependent Kinasesのinhibitorで
あるCGP74514、および界面活性剤であるTween20を選択し、センサーチップ表面への非特
異吸着抑制能について検討した。各試料に、CGP74514(50μM)を2分、その後Tween20(0.005wt%)を2分流した場合に得られたセンサーグラムを図3に示す。
本実施例は、スピンコートするCMD濃度を変化させた場合における、センサーチップの
作成に関するものである。
CMD濃度を0.2%に変更した以外は試料3と同様の操作を行うことで、試料4を得た。
CMD濃度を0.1%に変更した以外は試料3と同様の操作を行うことで、試料5を得た。
CMD濃度が0.08%に変更した以外は試料3と同様の操作を行うことで、試料6を得た。
CMD濃度が0.05%に変更した以外は試料3と同様の操作を行うことで、試料7を得た。
CMD濃度が0.02%に変更した以外は試料3と同様の操作を行うことで、試料8を得た。
本実施例は、実施例1および実施例4で得られたセンサーチップに対するタンパク質のプレコンセントレーションに関するものである。タンパク質としては、BSA(Bovine
Serum Albumin:SIGMA社製)を用いた。用いたBSAは、ATTO社のAE-8150を用いた電気泳動実験で、同時測定したマーカー(Broad pI Kit, pH 3.5-9.3:Amersham Biosciences社製)との比較から、等電点が6.1程度であることを確認した。1mgのBSAを1mlのHBS-EPバッファー(ビアコア社製、pH7.4)に溶解した溶液を10μl秤量し、90μlの酢酸バッファー(ビアコア社製、pH5.0)を加えることで、0.1mg/mlのBSA溶液(pH5.0, 0.1mg/ml)を調整した。
置であるBiacore3000にセットし、BSA溶液(pH5.0, 0.1mg/ml)を5分間流した場合のプ
レコンセントレーションについて検討した。得られた結果を表1に要約する。
プレコンセントレーション量の制御が可能であることが証明された。高い濃度の活性エステル化CMD溶液から得られたスピンコート薄膜ほど、基板表面に固定されるCMD量が増加するために、結果的にタンパク質のプレコンセントレーション量が増加すると考察される。
本実施例は、CMD以外のカルボンキシル基含有ポリマーの基板表面への結合に関するも
のである。
ポリマーをCMDからアルギン酸ナトリウム500〜600(和光純薬)に変更した以外は試料
3と同様の操作を行うことで、試料9を得た。
本実施例は、実施例1および実施例6で得られたセンサーチップに対するタンパク質のプレコンセントレーションに関するものである。タンパク質としてCAを用い、実施例2と同様の操作で、CAの固定について検討した。結果を図4に示す。
本実施例は、実施例1および実施例6で得られたセンサーチップに対する、低分子化合物の非特異吸着に関するものである。実施例3と同様の操作で、低分子化合物であるCGP74514とTween20の、センサーチップ表面への非特異吸着抑制能について検討した。得られたセンサーグラムを図5に示す。
1と比較して、低分子化合物の非特異吸着抑制能に優れることから、CMD以外のカルボ
キシル基含有ポリマーを用いた場合にも、市販のCMD結合表面よりも低分子非特異吸着抑
制能に優れる表面が、簡便に作成可能であることが証明された。
水溶解性の高いSAM化合物を用いて蛋白を固定できるヒドロゲル膜を作成し、蛋白質の
固定量、および非特異吸着性能を評価した。
6-Hydroxy-1-undecanethiol(Aldrich社製)と8-Amino-1-octanethiol, hydrochloride(同仁化学社製)の混合水溶液(6-Hydroxy-1-undecanethiol 4.995mM /8-Amino-1-octanethiol, hydrochloride 0.005mM)を作成した。この溶液をA液と呼ぶ。
0.1重量%のCMD(名糖産業製:分子量100万)溶液4.95mlを溶解した後、全量反応した場合にカルボキシル基の2%が活性化される計算量のEDC(1-Ethyl-3-[3-Dimethylaminopropyl]carbodiimide Hydrochloride)(0.4M) / NHS(N-hydroxysulfosuccinimide)(0.1M)混合溶液50μlを加え、室温で攪拌した。
(1)で作成された基板の上に、(2)で作成された活性エステル化されたCMD溶液を500μl滴下し、1000 rpmで45 秒スピンコートすることで、アミノ基を有する基板上に活性エステル化されたカルボキシメチルデキストラン薄膜を形成させた。室温で1 時間反応させた後、0.1 N NaOHで5回、超純水で5回洗浄することで、試料1を得た。
実施例10は、実施例9で得られたセンサー試料に対する蛋白質の固定に関するものである。蛋白質としては、CA(Carbonic Anhydrase:SIGMA社製)を用いた。
実施例11は、実施例9で得られたセンサー試料に対する、低分子化合物の非特異吸着に関するものである。低分子化合物としては、Cyclin-Dependent KinasesのinhibitorであるCGP74514、および界面活性剤であるTween20を選択し、センサー試料表面への非特異吸着抑制能について検討した。
水溶解性の高いSAM化合物を用いて蛋白を固定できるヒドロゲル膜を作成し、蛋白質の固定量を評価した。
6-Amino-1-Hexanethiol, hydrochloride(同仁化学社製)の1mM水溶液を作成した。この溶液をA液と呼ぶ。
1重量%のCMD(名糖産業製:分子量100万、置換度0.65)溶液10g(カルボキシル基量:3.3×10-2mol)を溶解した後、表2に記載された量のカルボジイミド誘導体であるEDC(1-Ethyl-3-[3-Dimethylaminopropyl]carbodiimide Hydrochloride)、及び表2に記載された種類と量の水酸基を有する含窒素化合物(NHS(N-Hydroxysuccinimide)又は HOBt (1-Hydroxybenzotriazole))の混合水溶液10mlを加え、室温で1時間攪拌した。
(1)で作成された基板の上に、(2)で作成された活性エステル化されたCMD溶液を1ml滴下し、1000 rpmで45 秒スピンコートすることで、アミノ基を有する基板上に活性エステル化されたカルボキシメチルデキストラン薄膜を形成させた。室温で15分間反応させた後、1 N NaOH水溶液に30分浸漬し、超純水で5回洗浄することで、試料1−A〜8−Aを得た。
(i)OH基を有する基板の作成
16-Hydroxy-1-hexadecanethiol(Frontier Scientific社製)の5mM溶液(エタノール/水=8/2)を作成した。この溶液をB液と呼ぶ。次に、実施例12と同様にしてセンサースティックに50nmの金膜を形成し、B液に40℃60分間浸漬し、エタノールで5回、50mlのエタノール/水(80/20)で1回、50mlの超純水で5回洗浄した。
20mlの0.4M水酸化ナトリウム、20mlのジエチレングリコールジメチルエーテル、2.0mlのエピクロロヒドリンの混合溶液中に、上記基板を浸漬し、25℃の振盪インキュベーター中で4時間反応後、50mlのエタノールで2回、50mlの水で5回洗浄した。
水40.5ml、デキストラン(T500, Pharmacia)13.5g、1M水酸化ナトリウム4.5mlの混合溶液中に、上記基板を浸漬し、25℃の振盪インキュベーターで20時間反応後、50mlの50℃の水で15回洗浄した。
ブロモ酢酸3.5g、2M水酸化ナトリウム溶液27gの混合溶液中に、上記基板を浸漬し、28℃の振盪インキュベーターで16時間反応後、水洗した。再度、ブロモ酢酸溶液による16時間反応、水洗を行い、試料9を得た。
実施例13は、実施例12および比較例3で得られたセンサー試料に対する蛋白質の固定に関するものである。蛋白質としては、CA(Carbonic Anhydrase:SIGMA社製)を用いた。
水溶解性の高いSAM化合物を用いて蛋白を固定できるヒドロゲル膜を作成し、蛋白質の固定量、および非特異吸着性能を評価した。
6-Amino-1-octanethiol, hydrochloride(同仁化学社製)の1mM水溶液を作成した。この溶液をA液と呼ぶ。
1重量%のCMD(名糖産業製:平均分子量100万、糖1ユニット当たりのカルボキシメチル基置換度0.65)溶液10gを調製した後、カルボジイミド誘導体であるEDC(1-Ethyl-3-[3-Dimethylaminopropyl]carbodiimide Hydrochloride)の0.4M水溶液0.5mlと、超純水9.5mlを加え、室温で5分間攪拌した。
(1)で作成された基板の上に、(2)で作成した活性化されたCMD溶液を200μl滴下後、ブレードで引き伸ばし、アミノ基を有する基板上に活性エステル化されたカルボキシメチルデキストラン膜を形成させた。25℃10%RH室温で60分間反応させた後、1 N NaOH水溶液に60分浸漬し、超純水で15回洗浄することで、試料1を得た。
実施例10と同様の方法で、実施例14で得られたセンサー試料を評価した。CA固定量は、6300RUであった。
実施例11と同様の方法で、実施例14で得られたセンサー試料を評価した。非特異吸着量は、CGP74514が2RU、Tween20が4RUであった。
20 全反射プリズム(光学ブロック)
21 プリズム本体
21a 上面
22 把持部
22a 溝
23 突出部
25 金属膜(薄膜層)
26 ポリマー膜
27 系合爪
28 係合部
28a 系合面
29a 基準平面
30 流路部材
31 第1流路
32 第2流路
33 本体部
34 取付部
35 系合孔
36 開口
SS1 センサ面
SS2 センサ面
Claims (24)
- アミノ基を有する有機層で被覆した基板表面に、活性化されたカルボキシル基を含有するポリマーを接触させて、該有機層に該ポリマーを結合させることを特徴とする、バイオセンサーの製造方法。
- 活性化されたカルボキシル基が、活性エステル化されたカルボキシル基である、請求項1に記載の方法。
- 基板が金属表面または金属膜である、請求項1又は2に記載の方法。
- アミノ基を有する有機層で被覆した基板表面が、アミノ基を有するアルカンチオールで被覆した基板表面である、請求項1から3の何れかに記載の方法。
- アミノ基を有するアルカンチオールが、アルキル鎖を介してチオール基とアミノ基が連結している化合物、又は末端にカルボキシル基を有するアルカンチオールとヒドラジドまたはジアミンとの反応により得られる化合物のいずれかである、請求項4に記載の方法。
- アミノ基を有する有機層で被覆した基板表面が、アミノ基を有するアルカンチオールと親水性基を有するアルカンチオールとの混合物で被覆した基板表面である、請求項1から5の何れかに記載の方法。
- 親水性基を有するアルカンチオールの該親水性基が、水酸基あるいはオリゴエチレングルコール基である、請求項6に記載の方法。
- アミノ基を有するアルカンチオールの分子長が、親水基を有するアルカンチオールの分子長よりも長い、請求項6又は7に記載の方法。
- カルボキシル基を含有するポリマーが多糖類である、請求項1から8の何れかに記載の方法。
- 活性化されたカルボキシル基を含有するポリマーを、基板上に薄膜を形成させた状態で、アミノ基を有する有機層と反応させる、請求項1から9の何れかに記載の方法。
- 活性化されたカルボキシル基を含有するポリマーが、カルボキシル基を含有するポリマーを、カルボジイミド誘導体、含窒素化合物、又はフェノール誘導体で活性化することにより得られたものである、請求項1から10の何れかに記載の方法。
- カルボジイミド誘導体が水溶性である、請求項11に記載の方法。
- フェノール誘導体が、電子吸引性基を有する化合物である、請求項11に記載の方法。
- フェノール誘導体の電子吸引性基のσ値が0.3以上である、請求項16に記載の方法。
- カルボキシル基を含有するポリマーを活性化する際に、カルボジイミド誘導体と含窒素化合物、又はカルボジイミド誘導体とフェノール誘導体を併用する、請求項11に記載の方法。
- ポリマー中のカルボキシル基に対するカルボジイミド誘導体、又はモルホリン誘導体の混合モル比が1×10-4〜1である、請求項11から13の何れかに記載の方法。
- ポリマー中のカルボキシル基に対する含窒素化合物の混合モル比が1×10-7〜1である、請求項11、14又は15に記載の方法。
- 請求項1から21の何れかに記載の方法により製造される、バイオセンサー。
- 非電気化学的検出に使用される、請求項22に記載のバイオセンサー。
- 表面プラズモン共鳴分析に使用される、請求項22又は23に記載のバイオセンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006316838A JP4372142B2 (ja) | 2005-11-25 | 2006-11-24 | バイオセンサーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005340105 | 2005-11-25 | ||
JP2006045616 | 2006-02-22 | ||
JP2006250383 | 2006-09-15 | ||
JP2006316838A JP4372142B2 (ja) | 2005-11-25 | 2006-11-24 | バイオセンサーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008096412A true JP2008096412A (ja) | 2008-04-24 |
JP4372142B2 JP4372142B2 (ja) | 2009-11-25 |
Family
ID=39379390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006316838A Active JP4372142B2 (ja) | 2005-11-25 | 2006-11-24 | バイオセンサーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4372142B2 (ja) |
-
2006
- 2006-11-24 JP JP2006316838A patent/JP4372142B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4372142B2 (ja) | 2009-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4270511B2 (ja) | バイオセンサー | |
JP4053579B2 (ja) | バイオセンサー | |
JP2009075016A (ja) | バイオセンサーの製造方法及びバイオセンサー | |
JP5026815B2 (ja) | バイオセンサー及び生理活性物質の固定化方法 | |
JP2003075448A (ja) | バイオセンサー用表面 | |
JP2006266707A (ja) | バイオセンサー | |
JP4435708B2 (ja) | バイオセンサー | |
US20080090306A1 (en) | Method for immobilizing biomolecules | |
JP4231888B2 (ja) | バイオセンサーの製造方法 | |
JP2006090781A (ja) | バイオセンサー | |
JP4538395B2 (ja) | バイオセンサー | |
JP2008185494A (ja) | 生理活性物質固定化基板 | |
US20090068746A1 (en) | Method for measuring interaction between physiologically active substance and test substance | |
JP4372142B2 (ja) | バイオセンサーの製造方法 | |
EP1953554B1 (en) | A method for production of a surface plasmon resonance device. | |
JP2006266742A (ja) | バイオセンサー | |
JP5021408B2 (ja) | バイオセンサー | |
US8580571B2 (en) | Method for producing a biosensor | |
JP2006266743A (ja) | バイオセンサー | |
JP4943888B2 (ja) | バイオセンサーの製造方法 | |
JP2006234729A (ja) | バイオセンサー | |
US20070040244A1 (en) | Substrate for sensors | |
JP5255247B2 (ja) | 基質の結合と反応生成物を同時に検出できるバイオセンサー | |
JP2008286775A (ja) | 生理活性物質固定基板の製造方法及び基板 | |
JP2006214796A (ja) | バイオセンサー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080312 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20080423 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20080520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080729 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090116 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090901 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4372142 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |