JP2008095977A - 熱風炉 - Google Patents

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JP2008095977A JP2006274634A JP2006274634A JP2008095977A JP 2008095977 A JP2008095977 A JP 2008095977A JP 2006274634 A JP2006274634 A JP 2006274634A JP 2006274634 A JP2006274634 A JP 2006274634A JP 2008095977 A JP2008095977 A JP 2008095977A
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Haruhiko Ueno
治彦 上野
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Abstract

【課題】被加熱物の温度ばらつきを小さくするとともに、炉内の揮発成分濃度を一定以下に保つ。
【解決手段】炉体1に上下一対の熱風Hの供給路4a、4bと、上下一対の炉内空気Fの排気路5a、5bを接続する。供給路4a、4bおよび排気路5a、5bを周期的かつ同期的にダンパ7によって交互に開閉することにより、炉体1に導入される熱風Hの風向(送風方向)を上向きまたは下向きに切替える。炉内空気Fをブロアー6によって熱風炉から排気することで、炉内の揮発成分濃度が上昇するのを防ぐ。また、必要に応じて排気路5a、5bから排出される炉内空気Fの一部Fdを熱風Hの供給側へ環流させるための循環路8を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、揮発性の高い物質を含有する被加熱物を加熱するための熱風炉に関するものである。
一般に発泡ゴムローラー等の加熱や加硫に用いられる熱風炉は、炉体に吸気口と排気口を対面に設けて、排気を循環させ、熱風を一方向に流すことにより、被加熱物を加熱している。
例えば図2に示すように、炉体101の中央に設けたファン102の付近に必要容量に応じたヒーター103を設置し、ファン102により外気Eを吸入し、炉内の熱風Hを循環していた。しかしこのような熱風炉は、多数の被加熱物W0 を均一に加熱することが困難であり、例えば吸気口付近と排気口付近とで温度差が生じてしまう。
特に被加熱物が複数個ある場合は、吸気口付近の被加熱物と排気口付近の被加熱物では、その温度差は更に大きくなり品質のばらつきとなる。
この温度ばらつきを少なくするために、熱風循環路の中間部に両方向吐出形送風機を設置して、炉体の一端部から前記送風機に至る熱風循環路の開口端部に前記送風機の一方の吐出口を接続した構成が知られている(例えば特許文献1)。炉体の他端部から前記送風機に至る熱風循環路の開口端部には前記送風機の他方の吐出口を接続し、前記両開口端部に連通する吸気路に前記送風機の吸込口を接続する。そして、前記送風機の吐出方向を切替える吐出方向切替ダンパと、前記吸気路に設けられ前記送風機の吸込方向を切替える吸込方向切替ダンパを用いてクローズド循環を行う。
特開平5−18681号公報
しかしながら、上記構成によるクローズド循環においては、被加熱物が揮発性の高い物質であると炉内の揮発成分濃度が上昇し、爆発の危険性や揮発成分の再付着などの問題がある。
本発明は、上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、被加熱物の温度ばらつきを小さくするとともに、炉内の揮発成分濃度を一定以下に保つことが可能である熱風炉を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明の熱風炉は、被加熱物を収容する炉体と、前記炉体に形成された少なくとも一対の通風口と、前記一対の通風口からそれぞれ前記炉体内に熱風を供給するための一対の供給路と、前記一対の供給路を交互に開閉するための第1の開閉手段と、前記一対の通風口からそれぞれ炉内空気を前記炉体外へ排出するための一対の排気路と、前記一対の排気路を交互に開閉するための第2の開閉手段と、前記炉内空気の一部を前記一対の供給路に環流させるための循環路と、を有し、前記第1および前記第2の開閉手段によって前記炉体内の前記熱風の送風方向を切替えるように構成されていることを特徴とする。
送風方向を周期的に切替えることで温度のばらつきを低減し、且つ排気の一部または全量を排出することで、加熱された被加熱物の揮発成分を除去し、炉内の揮発成分濃度を一定に保つことができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、被加熱物W1 を載置するパレットを積上げた炉体1に上下一対の通風口を設け、一方の通風口により熱風Hを供給し他方より排気する。炉内に熱風Hを供給する手段は、外気E等を吸入する吸入用のブロアー2と、ヒーター3と、炉体1の上下一対の通風口にそれぞれ接続された一対の供給路4a、4bと、を有する。炉体1から排気される炉内空気Fは、炉体1の上下の通風口にそれぞれ接続された一対の排気路5a、5bと、排気用のブロアー6によって炉外へ排出される。
炉体1の上下に設置した供給路4a、4bおよび排気路5a、5bは、それぞれの配管内にダンパ7(第1および第2の開閉手段)を有し、4個のダンパ7を周期的かつ同期的に稼動させることで、炉体1に対する熱風Hの上下の送風方向を任意に切替えられる。配管に内包したダンパ7の稼動手段には図示しないシリンダー等を用いる。
熱効率を考慮し、必要に応じて炉内空気Fの一部Fdを吸入用のブロアー2へ戻す循環路8を設ける。循環路8には、循環風量の調整を可能とするためにダンパ9を内包する。
図1の装置において、被加熱物W1 として、外径13mm、長さ260mmの発泡ゴムローラーをピッチ18mm間隔で24本載置したパレットを14段に積み上げる。14段に段積みしたパレットを一山とし搬送ベルト1aにより炉内に搬送する。炉体1の上端と下端には、上下の通風口をそれぞれ囲むようにフード1bが配設される。
熱風Hは、炉体1の上下の供給路4a、4bおよび排気路5a、5bに内包のダンパ7の切替えにより風向(送風方向)を切替える。ダンパ7の開閉駆動は図示しないエアーシリンダにより行われる。上下の排気路5a、5bから排気される炉内空気Fは、その一部Fdが循環路8によってブロアー2の吸気側に導入自在である。循環路8による循環風量はダンパ9によって調整される。
熱風送風用のブロアー2とヒーター3には、100口径の8.7m3 /minのブロアーと、24kWのヒーターを用いる。排気内のブロアー6には、送風側のブロアー2と同等のブロアーを用いる。
炉内の設定温度は130℃とし、風向切替え周期は、1分サイクルとする。
本実施例と同様に、複数本の発泡ゴムローラーを1枚のパレットに並べた複数段からなる段積みパレットを、図2に示す従来の熱風炉で加熱した場合と、本実施例を比較した結果を表1に示す。この表からわかるように従来例では、上下のパレットでローラー温度にばらつきは生じないが、複数段重ねたパレットの中段位置に属するローラーは上下段のパレットのローラーに比べ低温度にしかならず温度ばらつきが生じた。
これに対して本実施例では、上下一対の通風口を周期的に風向を切替えることで、段積みパレットの上段、中段、下段いずれの箇所も温度ばらつきの少ない加熱処理を行うことができた。
また、従来例による熱風炉と本実施例による熱風炉で加熱した発泡ゴムローラーの揮発成分の残量を測定した結果、本実施例の熱風炉で加熱したローラーは従来例の熱風炉で加熱したローラーより残留成分を約35%少なくすることができた。
Figure 2008095977
一実施例による熱風炉を示す模式図である。 一従来例を示す模式図である。
符号の説明
1 炉体
2、6 ブロアー
3 ヒーター
4a、4b 供給路
5a、5b 排気路
7、9 ダンパ
8 循環路

Claims (2)

  1. 被加熱物を収容する炉体と、前記炉体に形成された少なくとも一対の通風口と、前記一対の通風口からそれぞれ前記炉体内に熱風を供給するための一対の供給路と、前記一対の供給路を交互に開閉するための第1の開閉手段と、前記一対の通風口からそれぞれ炉内空気を前記炉体外へ排出するための一対の排気路と、前記一対の排気路を交互に開閉するための第2の開閉手段と、前記炉内空気の一部を前記一対の供給路に環流させるための循環路と、を有し、前記第1および前記第2の開閉手段によって前記炉体内の前記熱風の送風方向を切替えるように構成されていることを特徴とする熱風炉。
  2. 前記熱風の送風方向を周期的に切替えることを特徴とする請求項1記載の熱風炉。
JP2006274634A 2006-10-06 2006-10-06 熱風炉 Pending JP2008095977A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101464077B1 (ko) 2012-04-26 2014-11-21 파나소닉 주식회사 열풍 순환식 가열 장치
CN114353326A (zh) * 2021-12-30 2022-04-15 徐州新风空调设备有限公司 一种送风机的环保型加热器

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