JP2008095559A - 内燃機関のスロットル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動系部品を収容する密閉された収容空間に呼吸作用を与えると共に、その収容空間に対する水分や塵埃、ブローバイガス等の浸入を抑えること。
【解決手段】スロットル装置1は、エンジンの吸気通路に連通するボア8と、大気に対し密閉可能に設けられる収容空間20とを含むスロットルボディ2と、ボア8を開閉するスロットルバルブ4と、スロットルバルブ4をスロットルボディ2に回動可能に支持するスロットルシャフト3と、収容空間20に収容され、スロットルバルブ4を駆動する駆動系部品6,7とを備える。スロットルボディ2は、ボア8と収容空間20との間を連通させる二つの呼吸孔31が設けられる。各呼吸孔31は、全閉位置から全開位置まで回動されるスロットルバルブ4に対し上流側となる位置であって、スロットルシャフト3の近傍にてボア8に開口する。各呼吸孔31には、絞り部材32が設けられる。
【選択図】図1
【解決手段】スロットル装置1は、エンジンの吸気通路に連通するボア8と、大気に対し密閉可能に設けられる収容空間20とを含むスロットルボディ2と、ボア8を開閉するスロットルバルブ4と、スロットルバルブ4をスロットルボディ2に回動可能に支持するスロットルシャフト3と、収容空間20に収容され、スロットルバルブ4を駆動する駆動系部品6,7とを備える。スロットルボディ2は、ボア8と収容空間20との間を連通させる二つの呼吸孔31が設けられる。各呼吸孔31は、全閉位置から全開位置まで回動されるスロットルバルブ4に対し上流側となる位置であって、スロットルシャフト3の近傍にてボア8に開口する。各呼吸孔31には、絞り部材32が設けられる。
【選択図】図1
Description
この発明は、内燃機関の吸気通路にて空気流量を調節するために使用される内燃機関のスロットル装置に関する。
従来、この種の装置として下記の特許文献1及び2に記載される装置が知られている。ここで、特許文献1に記載の装置は、内燃機関(エンジン)の吸気通路に通じるボアを有するスロットルボディと、そのスロットルボディにてスロットルシャフトを介して回転可能に支持されボアを開閉するスロットルバルブと、そのスロットルバルブを直接的に駆動するモータとを備える。スロットルボディは、モータハウジングがその内部を密閉するように結合され、スロットルボディの結合面にはモータハウジングの内部とボアとを連通する呼吸孔が設けられる。すなわち、スロットルボディの一側に設けられる取付筒部の端面には、環状の凹溝が設けられ、モータハウジングの内部と連通する環状空間が形成される。呼吸孔は、この環状空間とボアとの間の壁部を貫通して形成される。この呼吸孔は、スロットルバルブより上流に位置してモータハウジングの内部とボアとを連通する。従って、モータハウジングの内部は、スロットルボディの呼吸孔を介してボアに連通して大気開放されることで、モータハウジングの内部に呼吸作用が与えられる。ここで、スロットルボディのボアには、エンジンのエアクリーナを通じて浄化された清浄な空気が吸入されるので、上記呼吸作用は清浄な空気を利用して行われることとなる。
ところが、特許文献1に記載の装置では、呼吸孔が、スロットルボディとボアとの間の壁部を単に貫通させて形成されるだけであり、その呼吸孔の配置や形状については、詳しい検討がなされていなかった。また、エアクリーナで捕捉できない水分や極微細な塵埃等については、吸気通路からボアに吸入される懸念があった。このため、呼吸孔からモータハウジングの内部に、水分や塵埃等が浸入するおそれがあり、モータの動作を阻害したり、モータの耐久性を低下させたりするおそれがあった。
ここで、スロットルバルブを、例えば、ギア機構を介してモータにより駆動するようにしたスロットル装置として、ギア機構及びモータ等の駆動系部品をスロットルボディの一側に設けた収容空間に収容し、その収容空間を密閉して構成したものが既に周知である。この場合にも、収容空間を大気に連通させて呼吸作用を与えるために、スロットルボディに呼吸孔を設けることが考えられるが、収容空間に水分や極微細な塵埃等を極力浸入させないようにする必要がある。
一方、クランクケース換気装置を備えたエンジンは、可燃性の炭化水素を含むクランクケース放出ガス(ブローバイガス)を再び吸気通路へ戻してエンジンで再燃焼させ、それと同時にクランクケース内を強制的に換気するようになっている。ここで、ブローバイガスは、スロットルバルブより下流の吸気通路に放出されるように構成される。また、クランクケース内を強制的に換気する換気通路は、エンジンのシリンダヘッドカバーとスロットルバルブより上流の吸気通路との間を連通させて設けられる。従って、エンジンのアイドル運転時等、吸気通路に負圧が発生するときには、換気通路にも負圧が作用して、ブローバイガスが吸気通路に逆流するおそれがあった。このため、換気通路から吸気通路へブローバイガスが逆流したときには、ボアに開けた呼吸孔から収容空間等にブローバイガスが浸入するおそれがあり、駆動系部品がデポジットにより汚損するおそれがあった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、駆動系部品を収容する密閉された収容空間に呼吸作用を与えると共に、その収容空間に対する水分や塵埃等、或いはブローバイガス等の浸入を抑えることを可能とした内燃機関のスロットル装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内燃機関の吸気通路に連通するボアと、大気に対し密閉可能に設けられる収容空間とを含むスロットルボディと、ボアを開閉するスロットルバルブと、スロットルバルブをスロットルボディに回動可能に支持するスロットルシャフトと、収容空間に収容され、スロットルバルブを駆動する駆動系部品とを備えた内燃機関のスロットル装置において、スロットルボディに設けられ、ボアと収容空間との間を連通させる少なくとも一つの呼吸孔と、呼吸孔は、全閉位置から全開位置まで回動されるスロットルバルブに対し上流側となる位置であって、スロットルシャフトの近傍にてボアに開口することとを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、駆動系部品を収容した収容空間が大気に対し密閉可能に設けられるので、収容空間はスロットルボディ外部の水分や粉塵等から原則的には遮断される。ここで、収容空間に対する呼吸作用は、スロットルボディにてボアと収容空間との間を連通する呼吸孔により与えられる。ここで、エアクリーナを通じて浄化された清浄な空気が吸気通路に吸入されボアに流れることにより、呼吸孔による収容空間に対する呼吸作用は清浄な空気を利用して行われることとなる。また、呼吸孔は、全閉位置から全開位置までスロットルシャフトを中心に回動されるスロットルバルブに対し上流側となる位置であって、スロットルシャフトの近傍にてボアに開口するので、呼吸孔はボアにおける空気流の変化の影響を受け難くなり、呼吸孔に吸気圧の変化が作用し難くなる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、呼吸孔に絞りが設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、呼吸孔に設けられた絞りにより、収容空間に対する吸気圧変化の作用が妨げられる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、絞りは、呼吸孔に対し直列に二つ設けられた2段絞りであることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、絞りが2段絞りであることから、収容空間に対する吸気圧変化の作用がより一層妨げられる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、絞りは、ボア側に開口する縮径孔と、縮径孔から収容空間側へ徐々に広がるテーパ孔とから構成されることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、絞りの縮径孔のボア側にテーパ孔がないので、縮径孔に水分や塵埃等が集まり難くなる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、二つの絞りは、孔中心が互いにオフセットして設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項3又は4に記載の発明の作用に加え、2段絞りを構成する二つの絞りは、孔中心が互いにオフセットして設けられるので、ボア寄りの一方の絞りから浸入した塵埃等が、収容空間寄りの他方の絞りに直接入り難くなり、収容空間に対する塵埃等の浸入が更に妨げられる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の内燃機関のスロットル装置を吸気通路に設けた内燃機関の吸気装置であって、内燃機関は、クランクケースからのブローバイガスをスロットルバルブより下流の吸気通路へ戻すためのブローバイガス通路と、クランクケースを強制換気するためにスロットルバルブより上流の吸気通路に連通する換気通路とを含むクランクケース換気装置を備えることと、換気通路に設けられ、換気の逆流を規制する逆流規制手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、換気通路に逆流規制手段が設けられるので、スロットルバルブより上流の吸気通路に負圧が作用しても、クランクケースからのブローバイガスが換気通路を通じて吸気通路へ逆流することがない。従って、クランクケース換気装置を備えた吸気装置であっても、スロットル装置へブローバイガスが流れることがない。
請求項1に記載の発明によれば、駆動系部品を収容する密閉された収容空間に呼吸孔を通じて呼吸作用を与えることができ、その収容空間に対する水分や塵埃等の浸入を抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、呼吸孔に絞りを設けない場合と比べ、収容空間に対する水分や塵埃等の浸入を更に抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、絞りが一つの場合に比べ、収容空間に対する水分や塵埃等の浸入をより一層抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、縮径孔の両端にテーパ孔を有する絞りを設けた場合に比べ、収容空間に対する水分や塵埃等の浸入をより一層抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、単に2段絞りを設けただけの場合と比べ、収容空間に対する水分や塵埃等の浸入をより確実に抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、スロットル装置において呼吸孔から収容空間へブローバイガスが浸入することを防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態における内燃機関のスロットル装置1を正断面図により示す。このスロットル装置1は、主要な構成要素として、スロットルボディ2、スロットルシャフト3、スロットルバルブ4、DCモータ5、減速機構6及びオープナ機構7を備える。
この実施形態で、スロットルボディ2は、内燃機関(エンジン)の吸気通路(図示略)に連通するボア8を含むアルミ製又は合成樹脂製のバルブハウジング9と、同ハウジング9の開口端を閉鎖する合成樹脂製のエンドフレーム10とを含む。スロットルシャフト3及びスロットルバルブ4は、それぞれバルブハウジング9に収容され支持される。すなわち、スロットルシャフト3は、ボア8を貫通して配置され、その両端がベアリング11,12を介してバルブハウジング9に回転可能に支持される。スロットルバルブ4は、スロットルシャフト3上にネジ13で固定されて設けられ、ボア8内に配置される。
図2に、スロットル装置1を右側面図により示す。エンドフレーム10は、スロットルハウジング9に対し複数のリベット14で固定される。図1に示すように、エンドフレーム10の内側には、スロットルシャフト3の一端部に対応して、スロットルバルブ4の開度(スロットル開度)を検出するためのスロットルセンサ30が同フレーム10と一体に設けられる。このセンサ30は、ホールIC等により構成され、スロットルシャフト3の回転角度をスロットル開度として検出するように構成される。図3に、エンドフレーム10を取り外した状態のバルブハウジング9を右側面図により示す。図1,3に示すように、スロットルシャフト3の一端には、スロットルギア15が固定される。スロットルギア15とバルブハウジング9との間には、スロットルバルブ4を閉方向へ付勢するためのリターンスプリング16が設けられる。リターンスプリング16は、オープナ機構7を構成する一要素でもある。
この実施形態で、DCモータ5は、バルブハウジング9に形成された収容凹部9aに収容され支持される。すなわち、DCモータ5は、収容凹部9aに収容された状態で、ブラケット21を介して複数のネジ22によりバルブハウジング9に固定される。DCモータ5は、スロットルバルブ4を開方向へ駆動するために減速機構6を介してスロットルシャフト3に駆動連結される。すなわち、DCモータ5の出力軸5a上には、モータギア17が固定される。モータギア17が、中間ギア18を介してスロットルギア15に連結される。中間ギア18は、大径ギア18aと小径ギア18bを含む二段ギアであり、ピンシャフト19を介してバルブハウジング9に回転可能に支持される。大径ギア18aには、モータギア17が連結され、小径ギア18bには、スロットルギア15が連結される。この実施形態で、DCモータ5、減速機構6及びオープナ機構7は、本発明の駆動系部品に相当する。この実施形態では、減速機構6を構成する各ギア15,17,18として、それぞれ軽量化のために主として樹脂材料よりなる樹脂歯車が使用される。
図1に示すように、DCモータ5を収容する収容凹部9aと、減速機構6及びオープナ機構7を収容するためにバルブハウジング9とエンドフレーム10との間に形成された空間とにより、本発明の収容空間20が構成される。バルブハウジング9とエンドフレーム10との接合部分にはゴム製のガスケット23が介在する。図3に示すように、ガスケット23は、バルブハウジング9の開口端面にてDCモータ5、減速機構6及びオープナ機構7を取り囲むように形成された凸条9bの外周に配置される。このように、バルブハウジング9とエンドフレーム10との間にガスケット23が介在することで、収容空間20が大気に対して密閉可能に設けられる。図3において、ガスケット23の外側には、上記したリベット14のための貫通穴9cが複数形成される。
従って、図1に示すように、スロットルバルブ4の全閉状態から、DCモータ5が通電により作動して出力軸5aが正方向へ回転し、モータギア17が回転することにより、その回転が中間ギア18により減速されてスロットルギア15に伝達される。これにより、スロットルシャフト3及びスロットルバルブ4が、リターンスプリング16の付勢力に抗して回動され、ボア8が開かれる。すなわち、スロットルバルブ4が開弁される。また、スロットルバルブ4をある開度に保持するために、DCモータ5に通電により回転力を発生させることにより、その回転力がモータギア17、中間ギア18及びスロットルギア15を介し保持力としてスロットルシャフト3及びスロットルバルブ4に伝達される。この保持力がリターンスプリング16の付勢力に均衡することにより、スロットルバルブ4がある開度に保持される。
図4に、図3の状態から駆動系部品に相当するDCモータ5、減速機構6及びオープナ機構7を取り外した状態のバルブハウジング9を右側面図により示す。図5に、図1のA−A線断面図を示す。図1,3〜5に示すように、バルブハウジング9には、ボア8と収容空間20との間を連通させる二つの呼吸孔31が設けられる。これら呼吸孔31を介して収容空間20がボア8に連通して大気開放されることで、収容空間20に呼吸作用が与えられる。スロットル装置1の動作時に、DCモータ5の発熱等により収容空間20の内気圧力が上昇するようなときには、呼吸孔31による呼吸作用により、収容空間20の内気圧力の変化が抑えられる。二つの呼吸孔31は、互いに近接して形成される。二つの呼吸孔31は、図5に示すように、全閉位置P1から全開位置P2まで回動されるスロットルバルブ4に対し空気流の上流側となる位置であって、スロットルシャフト3の近傍にてボア8に開口するように形成される。すなわち、二つの呼吸孔31は、スロットルバルブ4が回動する範囲内には位置せず、かつ、スロットルシャフト3の中心からスロットルバルブ4の半径の約半分の距離の範囲内に配置される。この位置に配置されることで、スロットルバルブ4の表面近くに生じる空気層流や空気渦流の影響を呼吸孔31が受け難くなるのである。
図6に、図1の鎖線円S1の中を拡大して断面図により示す。この実施形態では、二つの呼吸孔31のそれぞれに、本発明の絞りを構成する絞り部材32が設けられる。絞り部材32は、呼吸孔31に装填されて固定される。絞り部材32は、中央に形成される縮径孔32aと、その縮径孔32aの両端に対応して形成され、縮径孔32aから徐々に広がるテーパ孔32b,32cとを含む。
以上説明したこの実施形態のスロットル装置1によれば、エンジンの吸気通路に装着された状態では、モータ5、減速機構6及びオープナ機構7を収容した収容空間20が大気に対し密閉可能に設けられるので、収容空間20はスロットルボディ2の外部の水分や粉塵等から原則的に遮断されることとなる。ここで、収容空間20に対する呼吸作用は、スロットルボディ2にてボア8と収容空間20との間を連通する呼吸孔31により与えられる。この呼吸作用により、収容空間20の内気圧力の変化が抑えられる。これにより、圧力変化に起因するエンドカバー10の変形を緩和することができる。この結果、エンドカバー10に設けられたスロットルセンサ30の変形を抑えることができ、これにより、同センサ30の検出精度を確保することができる。この実施形態では、二つの呼吸孔31が設けられるので、一方の呼吸孔31に空気が流入し、他方の呼吸孔31から空気が流出することで、空気の微弱な循環流が生じることがあり、これにより、収容空間20に対する呼吸作用をより効果的なものにすることができる。
ここで、スロットルボディ2のボア8に、エアクリーナを通じて浄化された清浄な空気が吸気通路に吸入されボア8を流れることにより、収容空間20に対する呼吸作用は、清浄な空気を利用して行われることとなる。このため、原則的には、呼吸孔31から収容空間20に粉塵等が浸入することがない。また、呼吸孔31は、全閉位置P1から全開位置P2までスロットルシャフト3を中心に回動されるスロットルバルブ4に対し上流側となる位置であって、スロットルシャフト3の近傍にてボア8に開口しているので、呼吸孔31はボア8における空気流の変化の影響を受け難くなり、呼吸孔31に吸気圧の変化が作用し難くなる。このため、収容空間20に対する水分や極微細な塵埃等の浸入を抑えることができ、駆動系部品であるモータ5、減速機構6及びオープナ機構7を微細な塵埃等から保護することができる。
この実施形態では、各呼吸孔31に設けられた絞り部材32により、収容空間20に対する吸気圧変化の作用が妨げられる。このため、各呼吸孔31に絞り部材32を設けない場合と比べ、収容空間20に対する水分や塵埃等の浸入を更に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する各実施形態(第2実施形態を含む)において、第1実施形態と同じ構成については同一符合を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
図7に、バルブハウジング9に形成された呼吸孔35を拡大断面図により示す。図8に、呼吸孔35のボア8の側を正面図により示す。呼吸孔35は、第1実施形態と同様に二つ設けられたうちの一方を示すものである。この呼吸孔35の中にも、本発明の絞りに相とする絞り部材36が装填され、固定される。絞り部材36は、呼吸孔35の一端側、すなわち収容空間20寄りに配置される。絞り部材36は、ボア8の側に開口する縮径孔36aと、縮径孔36aから収容空間20の側へ徐々に広がるテーパ孔36bとから構成される。また、呼吸孔35の他端側、すなわちボア8に開口する部分には、呼吸孔35の内径より小さい内径を有する孔が絞り37として形成される。つまり、この実施形態では、呼吸孔35に対し絞り37と絞り部材36が直列に設けられることで2段絞りが構成される。絞り37と絞り部材36との間に位置する呼吸孔35の部分は、両者37,36に比べて拡径した空間をなす。
従って、この実施実施形態では、呼吸孔35に設けられる絞りが2段絞りであることから、収容空間20に対する吸気圧変化の作用が2段階に妨げられ、絞りが一つの場合に比べ、吸気圧の作用がより一層妨げられる。例えば、ボア8の側の絞り37から塵埃等が呼吸孔35に浸入したとしても、絞り37に比べ拡径した呼吸孔35の空間に塵埃等が捕捉されこととなり、絞り部材36の縮径孔36aに入り難くなり、収容空間20への塵埃等の浸入を一層妨げることとなる。このため、絞りが一つの場合に比べ、収容空間20に対する水分や塵埃等の浸入をより一層抑制することができる。
また、この実施形態では、絞り部材36の縮径孔36aのボア8側にテーパ孔がないので、水分や塵埃等が縮径孔36aに集まり難く、これによって収容空間20に対する水分や塵埃等の浸入が妨げられる。このため、縮径孔32aの両端にテーパ孔32b,32cを有する絞り部材32を設けた場合に比べ、収容空間20に対する水分や塵埃等の浸入をより一層抑制することができる。その他の作用効果については、第1実施形態のそれと同じである。
[第3実施形態]
次に、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図9に、バルブハウジング9に形成された呼吸孔35を拡大断面図により示す。図10に、呼吸孔35のボア8の側を正面図により示す。呼吸孔35は、第2実施形態と同様に二つ設けられたうちの一方を示すものである。この呼吸孔35の中にも、絞り部材36が装填され、固定される。この実施形態では、ボア8の側に設けられる絞り38の点で第2実施形態と異なる。すなわち、絞り38は、4つの孔38aにより構成され、図10に示すように、各孔38aが呼吸孔35の軸線を中心に等角度間隔に配置される。これにより、絞り38の各孔38aの中心と絞り部材36の縮径孔36aの中心とが互いにオフセットして設けられる。その他の構成は、第2実施形態のそれと同じである。
従って、この実施形態では、2段絞りを構成する絞り38と絞り部材36は、各孔38aの中心と縮径孔36aの中心が互いにオフセットして設けられるので、ボア8寄り位置の絞り38の各孔38aから浸入した塵埃等が、収容空間20寄り位置の絞り部材36の縮径孔36aに直接入り難くなり、収容空間20に対する塵埃等の浸入が更に妨げられる。このため、第2実施形態の2段絞りを設けた場合と比べ、収容空間20に対する水分や塵埃等の浸入をより確実に抑制することができる。その他の作用効果については、第2実施形態のそれと同じである。
[第4実施形態]
次に、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明における内燃機関のスロットル装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図11に、この実施形態における内燃機関のスロットル装置41を正断面図により示す。この実施形態では、前述した絞り部材32,36や絞り37,38が各呼吸孔31に設けられていない点で前記各実施形態と構成が異なる。従って、この実施形態でも、前述した絞り部材32,36及び絞り37,38、並びに、2段絞りの作用効果を除き、前記各実施形態と同等の作用効果を得ることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明における内燃機関の吸気装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明における内燃機関の吸気装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図12に、エンジン51の吸気通路52に設けられた内燃機関の吸気装置を概略構成図により示す。吸気通路52の入口には、エアクリーナ53が設けられる。吸気通路52には、前記第1〜第4の実施形態で説明したスロットル装置1,41のうちの何れかが設けられる。また、スロットル装置1,41より下流の吸気通路52には、吸気通路52を構成するサージタンク54が設けられる。エンジン51は、クランクケース換気装置を備える。このこの換気装置は、クランクケース55からのブローバイガスをスロットルバルブ4より下流のサージタンク54へ戻すためのブローバイガス通路56を備える。ブローバイガス通路56は、エンジン51のシリンダヘッドカバー57とサージタンク54との間に設けられる。このガス通路56には、PCVバルブ58が設けられる。このPCVバルブ58は、エンジン51の各種運転条件に対して、クランクケース55内の換気作用を常に適切に行うためにブローバイガスの流量調整を行うようになっている。また、この換気装置は、クランクケース55を強制換気するために、スロットルバルブ4より上流の吸気通路52に連通する換気通路59を備える。換気通路59は、シリンダヘッドカバー57と吸気通路52との間に設けられる。更に、換気通路59内には、換気の逆流を規制する本発明の逆流規制手段に相当する逆止弁60が設けられる。この逆止弁60は、吸気通路52からシリンダヘッドカバー57へ向かう大気の流れを許容し、その逆のガスの流れを阻止するように構成される。
従って、この実施形態では、換気通路59に逆止弁60が設けられるので、スロットルバルブ4より上流の吸気通路52に負圧が作用しても、クランクケース55からのブローバイガスの流れが逆止弁60により阻止され、換気通路59を通じて吸気通路52へ逆流することがない。従って、この実施形態のようにクランクケース換気装置を備えた吸気装置であっても、スロットル装置1,41へブローバイガスが流れることがない。このため、スロットル装置1,41において呼吸孔31,35から収容空間20へブローバイガスが浸入することを防止することができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
例えば、前記各実施形態では、二つの呼吸孔31,35をバルブハウジング9に設けたが、呼吸孔の数は、1つであっても、3つ以上の適宜な数であってもよい。
1 スロットル装置
2 スロットルボディ
3 スロットルシャフト
4 スロットルバルブ
5 DCモータ(駆動系部品)
6 減速機構(駆動系部品)
7 オープナ機構(駆動系部品)
8 ボア
20 収容空間
31 呼吸孔
32 絞り部材(絞り)
35 呼吸孔
36 絞り部材(絞り)
36a 縮径孔
36b テーパ孔
37 絞り
38 絞り
38a 孔
41 スロットル装置
51 エンジン(内燃機関)
52 吸気通路
53 エアクリーナ
54 サージタンク(吸気通路)
55 クランクケース
56 ブローバイガス通路
59 換気通路
60 逆止弁(逆流規制手段)
P1 全閉位置
P2 全開位置
2 スロットルボディ
3 スロットルシャフト
4 スロットルバルブ
5 DCモータ(駆動系部品)
6 減速機構(駆動系部品)
7 オープナ機構(駆動系部品)
8 ボア
20 収容空間
31 呼吸孔
32 絞り部材(絞り)
35 呼吸孔
36 絞り部材(絞り)
36a 縮径孔
36b テーパ孔
37 絞り
38 絞り
38a 孔
41 スロットル装置
51 エンジン(内燃機関)
52 吸気通路
53 エアクリーナ
54 サージタンク(吸気通路)
55 クランクケース
56 ブローバイガス通路
59 換気通路
60 逆止弁(逆流規制手段)
P1 全閉位置
P2 全開位置
Claims (6)
- 内燃機関の吸気通路に連通するボアと、大気に対し密閉可能に設けられる収容空間とを含むスロットルボディと、
前記ボアを開閉するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブを前記スロットルボディに回動可能に支持するスロットルシャフトと、
前記収容空間に収容され、前記スロットルバルブを駆動する駆動系部品と
を備えた内燃機関のスロットル装置において、
前記スロットルボディに設けられ、前記ボアと前記収容空間との間を連通させる少なくとも一つの呼吸孔と、
前記呼吸孔は、全閉位置から全開位置まで回動される前記スロットルバルブに対し上流側となる位置であって、前記スロットルシャフトの近傍にて前記ボアに開口することと
を備えたことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。 - 前記呼吸孔に絞りが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロットル装置。
- 前記絞りは、前記呼吸孔に対し直列に二つ設けられた2段絞りであることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のスロットル装置。
- 前記絞りは、前記ボア側に開口する縮径孔と、前記縮径孔から前記収容空間側へ徐々に広がるテーパ孔とから構成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関のスロットル装置。
- 前記二つの絞りは、孔中心が互いにオフセットして設けられることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関のスロットル装置。
- 請求項1乃至5の何れかに記載の内燃機関のスロットル装置を前記吸気通路に設けた内燃機関の吸気装置であって、
前記内燃機関は、クランクケースからのブローバイガスを前記スロットルバルブより下流の前記吸気通路へ戻すためのブローバイガス通路と、前記クランクケースを強制換気するために前記スロットルバルブより上流の前記吸気通路に連通する換気通路とを含むクランクケース換気装置を備えることと、
前記換気通路に設けられ、換気の逆流を規制する逆流規制手段と
を備えたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006275596A JP2008095559A (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | 内燃機関のスロットル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006275596A JP2008095559A (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | 内燃機関のスロットル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008095559A true JP2008095559A (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=39378670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006275596A Withdrawn JP2008095559A (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | 内燃機関のスロットル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008095559A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5626597B2 (ja) * | 2010-01-28 | 2014-11-19 | アイシン精機株式会社 | インテークマニホールド |
WO2017159132A1 (ja) * | 2016-03-17 | 2017-09-21 | 本田技研工業株式会社 | スロットル装置 |
-
2006
- 2006-10-06 JP JP2006275596A patent/JP2008095559A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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