JP2008095465A - 断熱パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】真空断熱材が用いられた断熱パネルの強度をより高くする。
【解決手段】断熱パネル1は、対向する2枚の面材20,23と、面材20,23の縁に沿って2枚の面材20,23の間に配置される枠材22と、面材20,23と枠材によって形成される空間に配置される真空断熱体10とを有するものである。そして、面材20,23の縁には、内側に折り曲げることによって枠材22の外周面の一部と当接するフランジ部40c,43cが形成されるものであって、フランジ部40c,43cには重なるように折り返して形成される折り返し部52を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、真空断熱体を用いた断熱パネルに関する。
従来から、冷却ユニットを備えた食品保管用のプレハブ倉庫や簡易倉庫などには、断熱性を有する建材が使用されている。また、冷凍食品の製造工場や卸業者(物流センター)などに設置される大型の冷凍倉庫の建材としても、断熱性を有するパネル材が用いられている。従来から、建築物の断熱材としては、グラスウールなどの断熱材を採用するのが一般的であり、現在においても多用されている。しかし、近時、グラスウールに比べて高い断熱性を有する断熱パネルが開発されている。
特許文献1には、このような食品保管庫や冷凍倉庫の壁材として採用される断熱パネルが開示されている。特許文献1に開示された断熱パネルは、所定間隔をおいて配した合板と、その周縁部に設けた枠材および仕切板とによりフレーム部を形成し、各フレーム部内に発泡性樹脂材料を注入して断熱層を一体的に形成した構造を有する。
しかし、特許文献1に開示された断熱パネルは、断熱材として硬質発泡ウレタンなどの発泡性樹脂材料を用いることから、断熱性に不満を残すものであった。そこで、近時、断熱性の向上を図った真空断熱体を採用した断熱パネルが開発され実用されている。特許文献2には、このような真空断熱体を採用した断熱パネルが開示されている。
特許文献2に開示された断熱パネルは、コアー材をガスバリア性の外被材で覆い、外被材の内部を減圧して真空封入した真空断熱体を使用したものである。そして、2面の面材同士の間に枠材を配して方形のパネルを形成し、面材同士の間に真空断熱体を配すると共に発泡樹脂を注入して充填硬化させた構造を有するものである。
特許文献2に開示された断熱パネルは、真空断熱体を採用することにより断熱性が高く、この断熱パネルを食品保管庫や冷凍倉庫の建材として採用することにより、保冷性能の向上に伴って冷却に要するエネルギーを削減することが可能である。また、同一の保冷性能を確保するための断熱パネルの厚さを削減することができ、省スペース化を図ることも可能である。
特開平10−169032号公報 特開平11−022050号公報
ところで、このような断熱パネルは、使用時などに曲げなどの力がかかることがある。このような場合であっても、断熱パネルに変形や破損等が発生しないように強度を確保する必要があるが、通常は、面材を厚くするなどして、断熱パネルを高強度となるようにしていた。しかし、面材を厚くすると、断熱パネルを用いた構造物が、大きくなってしまい、また、断熱パネルが重くなってしまう。
そこで、本発明は、重量や大きさをほとんど変えることなく、より高強度とすることが可能である断熱パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の断熱パネルは、対向する2枚の面材と、前記面材の縁に沿って2枚の前記面材の間に配置される枠材と、前記面材と前記枠材によって形成される空間に配置される真空断熱体とを有するものであり、前記面材の縁は内側に折り曲げることによって前記枠材の外周面の一部と当接するフランジ部が形成されるものであって、前記フランジ部には重なるように折り返して形成される折り返し部を有することを特徴とするものである。
これによって、面材の縁のフランジ部に形成された折り返し部は、重なるように折り返して2重になって縁の部分が補強されており、面材の縁のフランジ部に、重なるように折り返して折り返し部を形成するだけで、重量や大きさをほとんど変えることなく、断熱パネルをより高強度とすることができる。
本発明の断熱パネルによれば、面材の縁のフランジ部に、重なるように折り返して折り返し部を形成するだけで、重量や大きさをほとんど変えることなく、断熱パネルをより高強度とすることができる。そのため、湾曲が起こるような力が加わった場合などにも、断熱パネルの変形をしにくくすることができる。
請求項1に記載の断熱パネルの発明は、対向する2枚の面材と、前記面材の縁に沿って2枚の前記面材の間に配置される枠材と、前記面材と前記枠材によって形成される空間に配置される真空断熱体とを有するものであり、前記面材の縁は内側に折り曲げることによって前記枠材の外周面の一部と当接するフランジ部が形成されるものであって、前記フランジ部には重なるように折り返して形成される折り返し部を有することを特徴とするものであり、面材の縁のフランジ部に形成された折り返し部は、重なるように折り返して2重になって縁の部分が補強されており、面材の縁のフランジ部に、重なるように折り返して折り返し部を形成するだけで、重量や大きさをほとんど変えることなく、断熱パネルをより高強度とすることができる。そのため、湾曲が起こるような力が加わった場合などにも、断熱パネルの変形をしにくくすることができる。
請求項2に記載の断熱パネルの発明は、請求項1に記載の発明におけるフランジ部の折り返し部が、フランジ部の内側に向かって折り返されているものであり、フランジ部の折り返し片が露出しないようにすることができる。フランジ部の折り返し片が浮き上がるのを防止でき、折り返し片の先端で傷を付けるのを防止できる。
請求項3に記載の断熱パネルの発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記面材と前記枠材によって形成される空間のうち前記真空断熱体以外の空間にウレタン樹脂発泡体が充填発泡され、前記真空断熱体の両面には接着剤が用いられ、前記真空断熱体の一方の面は一方の前記面材と接着され、他方の面は前記ウレタン樹脂発泡体と接着されていることを特徴とするものであり、真空断熱体の両面には接着剤が用いられ、真空断熱体の一方の面は一方の面材と接着され、他方の面はウレタン樹脂発泡体と接着されていることにより、2枚の面材同士の相対移動を小さくすることができ、高強度とすることができる。
請求項4に記載の断熱パネルの発明は、請求項3に記載の発明における前記接着剤がゴム系であることを特徴とするものであり、ゴム系接着剤は緩衝性が良好なため、面材表面に細かな凹凸があっても、面材と真空断熱体を確実に接着することができる。
請求項5に記載の断熱パネルの発明は、請求項3に記載の発明における前記接着剤がウレタン系であることを特徴とするものであり、ウレタン系接着剤は再剥離性が良好なため真空断熱体を面材に貼り付けたとき、正規の位置に貼り付けることができず、真空断熱体を面材から剥離させる場合でも、比較的容易に真空断熱体を面材から剥離することができ、真空断熱体を傷つけることによる断熱性能の低下を抑制することができる。
請求項6に記載の断熱パネルの発明は、請求項3に記載の発明における前記接着剤がアクリル系であることを特徴とするものであり、アクリル系接着剤は耐熱性に優れた特長を有していることから、断熱パネルが高温雰囲気下で使用された場合でも、接着力の低下を抑制することができ、長期の信頼性を維持することができる。
請求項7に記載の断熱パネルの発明は、請求項3に記載の発明における前記接着剤がシリコーン系であることを特徴とするものであり、シリコーン系接着剤は低温での接着性に優れた特長を有していることから、低温雰囲気下での断熱パネル製造時においても、接着力の低下を抑制することができる。
以下、本発明の断熱パネルの実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものでない。
(実施の形態1)
図1の(a)は本発明の実施の形態1に係る断熱パネルに採用する真空断熱体を示す斜視図、(b)は(a)のA−A矢視断面斜視図、(c)は(a)の真空断熱体の縁部を折曲した状態を示す斜視図である。図2の(a)、(b)は本発明の実施の形態1に係る断熱パネルの組み立て手順を示す斜視図である。図3の(a)、(b)は図2に続いて行う断熱パネルの組み立て手順を示す斜視図である。図4の(a)は図3(b)のB−B矢視断面図、図4の(b)は図3(b)のC−C矢視断面図である。図5の(a)は図2(b)のA部を拡大した斜視図であり、図5の(b)は図3(a)のA部を拡大した斜視図である。図6は、本発明の実施の形態1の断熱パネルに使用される面材の折り曲げ部付近を示した説明図である。図7から図9は、変形例の面材の折り曲げ部付近を示した説明図である。
本発明の実施の形態1における断熱パネル1は、図2から図4に示されるように、真空断熱体10、面材20,23、枠材21,22、樹脂発泡体25を有するものである。そして、枠材21,22は、長方形状の対向する2枚の面材20,23の縁に沿って2枚の面材20,23の間に配置され、面材20,23と枠材21,22によって空間が形成されている。また、この面材20,23と枠材21,22によって形成された空間に、真空断熱体10と樹脂発泡体25とを配置している。
面材20,23は長方形の板状の部材であり、金属板を切断して変形させることにより形成されるものである。そして、一方の面材20には平面部20aと、一対の長辺20c及び長辺より短い一対の短辺20bが設けられている。短辺20bや長辺20cは、平面部20aの縁に位置するものであり、それぞれ内側に折り曲げることによって枠材21,22の外周面の一部と当接するフランジ部40b,40cが設けられている。
また、他方の面材23にも、平面部23aと、一対の長辺23c及び長辺より短い一対の短辺23bが設けられ、短辺23bや長辺23cは、平面部23aの縁に位置するものであり、それぞれ内側に折り曲げることによって枠材21,22の外周面の一部と当接するフランジ部43b,43cが設けられている。
一方の面材20のフランジ部40b,40cは、平面部20aに対して同じ方向に突出するように、折り曲げ部50で折り曲げて形成される。そして、折り曲げ部50での折り曲げの角度は、約90°である。
また、他方の面材23についても、フランジ部43b,43cが、平面部23aに対して同じ方向に突出するように、折り曲げ部53で折り曲げて形成される。そして、真空断熱材1では、面材20,23を、フランジ部40b,40cとフランジ部43b,43cとが向き合うように配置されるものであり、面材20,23同士の間であってフランジ部40b,43b,40c,43cが形成された側(内側)に、真空断熱体10と樹脂発泡体25とが配置される空間が形成される。
なお、本実施の形態の面材20,23では、図2から図4に示されるように、フランジ部40b,43bは短辺20b,23bの全長に設けられており、また、フランジ部40c,43cは長辺20c,23cの全長に設けられておらず、端部付近が欠落するように形成されているが、欠落の有無や位置は特に限定されるものでない。
また、図5(a)、(b)、図6に示されるように、フランジ部40b,40cには、折り返されて形成される折り返し部52が設けられている。この折り返し部52は、折り返し端52aで折り返されて、折り返し片52bが形成されるものであり、板が重なって二重になっている部分である。なお、図6では、一方の面材20のフランジ部40cを示したものであるが、他のフランジ部40b,43b,43cについても同様に、折り返し端52aで折り返された折り返し部52を有している。そして、本実施の形態では、フランジ部40b,43b,40c,43cの全域(幅方向及び長さ方向)が重なって折り返し部52が形成されており、フランジ部40b,43b,40c,43c全体が二重になっている。
また、図5(a)、(b)、図6に示されるように、フランジ部40b,40cには、折り返されて形成される折り返し部52が設けられている。この折り返し部52は、折り返し端52aで折り返されて、折り返し片52bが形成されるものであり、板が重なって二重になっている部分である。なお、図6では、一方の面材20のフランジ部40cを示したものであるが、他のフランジ部40b,43b,43cについても同様に、折り返し端52aで折り返された折り返し部52を有している。そして、本実施の形態では、フランジ部40b,43b,40c,43cの全域(幅方向及び長さ方向)が重なって折り返し部52が形成されており、フランジ部40b,43b,40c,43c全体が二重になっている。
本実施の形態の折り返し部52の折り返す方向は、フランジ部40bの内側(平面部20a側)に折り返され、折り返し片52bが内側に位置しているが、図7に示すように、フランジ部40bの外側に向かって折り返して、折り返し片52bが外側に配置されるようにしてもよい。
また、図8に示すように、折り返し片52bの長さを短くして、折り曲げ部50に至らないものであっても良く、また、図9に示すように、折り返し片52bの長さを長くして、折り曲げ部50を超えて平面部20aの内側まで至るようなものであっても良い。
次に、真空断熱体10について説明する。真空断熱体10の構造は、図1(a)、(b)に示されるように、芯材13をガスバリア性の外被材11,12で覆い、外被材11,12で覆われた内部を減圧して真空としたものである。
芯材13に使用する材料は、気相比率90%前後の多孔体をシート状または板状に加工したものであり、工業的に利用できるものとして、発泡体、粉体、および繊維体等がある。
このうち、発泡体としては、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォーム等の連続気泡体が利用できる。また、粉体としては、無機系、有機系、および、これらの混合物を利用できるが、工業的には、乾燥シリカ、湿式シリカ、パーライト等を主成分とするものが使用できる。
また、繊維体としては、無機系、有機系、および、これらの混合物を利用できるが、コストと断熱性能の観点から無機繊維が有利である。無機繊維の一例としては、グラスウール、グラスファイバー、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、シリカ繊維、ロックウール等、公知の材料を使用することができる。また、これらの発泡体、粉体、及び繊維体等の混合物を適用することができる。
外被材11,12は、最内層を熱溶着層とし、中間層にはガスバリア層として、金属箔、或いは金属蒸着層を有し、最外層には表面保護層を設けたラミネートフィルムが適用できる。また、外被材11,12は、金属箔を有するラミネートフィルムと金属蒸着層を有するラミネートフィルムの2種類のラミネートフィルムを組み合わせて適用しても良い。
なお、熱溶着層としては、低密度ポリエチレンフィルム、鎖状低密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、或いは、それらの混合体等を用いることができる。表面保護層としては、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルムの延伸加工品など、公知の材料が利用できる。
芯材13は、真空断熱体10の内部を真空にした場合に、内部の空間を維持するためのものであり、本実施の形態においては繊維材が用いられている。そして、芯材13は、繊維材を所定の温度、圧力で加熱圧縮成形し、繊維材が圧縮方向(繊維材の厚さ方向)と交差する方向へ配向されている。これにより、繊維材を介して配向方向に沿って伝導する熱量に比べて、繊維材の配向方向と交差する方向(繊維材の厚さ方向)に沿って伝導される熱量は著しく低減し、繊維材を配向しない場合に比べて、芯材13の厚さ方向への熱伝導率が著しく低減される。
芯材13に用いる繊維材としては、グラスウールやグラスファイバーなどの無機繊維が好ましい。また、成形時に固化のためにバインダーを使用する場合には、有機材料よりは、無機材料を用いることが好ましい。バインダーに無機材料を用いることにより、経時変化に伴うバインダーからのガスの発生を抑制し、真空断熱体10の断熱性能の経時劣化を防止している。
また、本実施の形態の真空断熱体10は、芯材13の繊維材を配向させた構成として断熱性の向上を図っているが、繊維材を配向しない構成とすることにより、断熱性を維持しつつ製造性の向上および省コスト化を図った真空断熱体とすることも可能である。
真空断熱体10の製作は、図1(a)に示されるように、外被材11,12を重ね合わせて三方の縁部10d,10e,10fを加熱溶着して袋状とし、残りの縁部10cに形成される開口部分を介して前記手順で製した芯材13を袋内に挿入し、さらに、縁部10cの開口部分から袋内を減圧してほぼ真空状態とし、縁部10cを加熱溶着して封止して行われる。このようにして製作された真空断熱体10は、ガスバリア性を有する外被材11,12の内部にスペーサとして機能する芯材13が真空封入された構造を有する。
真空断熱体10は、断熱パネル1の製造に先立って、予め、縁部10c,10d,10e,10fの折曲を行い、縁部10c〜10fを上面10aに重ね合わせる。そして、断熱にほとんど寄与しない縁部10c〜10fが真空断熱体10の周囲から突出することがなく、断熱パネル1に装着する際の断熱に寄与する真空断熱体10の占有面積(被覆率)の向上を図ることができる。
次に、図1(c)の様に予備加工された真空断熱体10と枠材21,22とを一方の面材20に固定する工程を行う。
真空断熱体10を面材20に固定する際は、接着剤15を用いて行われる。本実施の形態の接着剤15は、真空断熱体10及び面材20に対して接着性を有するゴム系接着剤であり、熱で溶融させたものをロールコーター等の接着剤塗布装置(図示せず)を用い、図2(a)の様に、面材20の平面部20aに接着剤15を配置して、真空断熱体10を下面(一方の面)10b側で固定する。真空断熱体10をこのようにして固定すると、ラミネートフィルムで形成された外被材12側が接着剤15によって一方の面材20に固定される。この接着剤15は、ウレタン系のものや、アクリル系のものや、シリコーン系の接着剤や、接着成分を溶媒などで分散させた流動状のものや、ホットメルト系のものや、両面テープなどの基材に接着層を設けたものを用いても良い。
また、図2(b)に示すように、真空断熱体10の上面(他方の面)10a側にも接着剤15aを配置する。この接着剤15aの配置方法は、面材20との接着に用いる接着剤15と同じでもよく、別の方法を用いても良い。さらに、この接着剤15aは、面材20との接着に用いる接着剤15と同じものを用いてもよく、別のものを用いても良い。なお具体的な接着剤15aの具体的な種類は、上記した接着剤15で説明したものと同じものを用いることができる。
続いて、図2(b)の様に、面材20に枠材21,21および枠材22,22を仮固定する。枠材21は、合成樹脂材を成形加工して製造された長尺材であり、面材20の短辺20bの長さと略等しい長さを有している。枠材21,21および枠材22,22を配置する位置は、フランジ部40b,40cの内側である。
枠材21の一面には、全長に渡って外方へ突出する凸条部21aが形成されると共に、反対面には全長に渡って内方へ退入する凹条部21bが形成されている。これらの凸条部21aと凹条部21bは嵌合可能な形状であり、一つの枠材21の凸条部21aと別の枠材21の凹条部21bとを嵌合させて係合可能な形状とされている。
枠材22は、枠材21と同様に、凸条部22aおよび凹条部22bを有した合成樹脂で製造された長尺材であるが、枠材21よりも長く、面材20の長辺20cとほぼ等しい長さのものである。また、一方の枠材22は、長手方向の略中央部に、凹条部22bから凸条部22aにかけて貫通する注入孔22cを備えている。
さらに、図3(a)の様に、枠材21,22に面材23の仮固定を行う。具体的には、図3(a)の様に、面材23の短辺23bや長辺23cの折り曲げ部分であるフランジ部43b,43cの各々の内面に両面テープ16を貼付する。そして、面材23を面材20に貼付した真空断熱体10を覆うようにして枠材21,22に被せ、短辺23bや長辺23cのフランジ部43b,43cに当接させて仮固定する。
また、図3(b)の様に、枠材21,22の当接部位に生じる4カ所の隙間27に各々、ウレタンフォームなどの詰め物(図示せず)を押し込んで封鎖する。尚、詰め物の装着は、図3(a)の面材23を仮固定する前に行っても良い。
以上の工程により、図3(b)の様に、断熱パネル1の内部に樹脂発泡体を注入する準備が完了する。
なお、他方の面材23の内側や、真空断熱体10の表面に接着剤を塗布し、樹脂発泡体25との接着をより確実に行うこともできる。なお、樹脂発泡体25には、自己接着性を有しているので、このような接着剤を用いなくても他方の面材23や、真空断熱体10との接着は可能である。
次に、図3(b)の様に組み立てられた断熱パネル1の枠材22に設けた注入孔22cに注入ノズル24を挿入して、真空断熱体10の周りの面材20,23と枠材21,22で囲まれる空間に樹脂を注入して樹脂発泡体25を形成する。
本実施の形態で用いられる樹脂発泡体25は、発泡剤が添加された硬質ウレタン樹脂が用いられている。また、この発泡剤としてはシクロペンタンや水などの公知の発泡剤が用いられている。尚、この樹脂には、硬質ウレタン樹脂の他にも、フェノールフォームなどの難燃性素材やスチルフォームなどを用いることができる。
また、樹脂の硬化時間は任意であり、製造時間の許容される範囲で発泡硬化時間の長いものを用いることにより、断熱パネル1内に注入した樹脂発泡体を内部の隅々までスムーズに充填させることができる。
注入ノズル24を枠材22に設けた注入孔22cに挿入して、上記した樹脂を注入する時には、図3(b)の様に、断熱パネル1をプレス装置(図示せず)に載置し、面材20,23を近接するように軽く押圧する。これにより、硬質ウレタン樹脂の発泡圧によって面材20,23が外方へ湾曲することが防止される。また、面材20,23の縁では、枠材21,22が、面材20,23のフランジ部40b,40c,43b,43cによって外方への移動が防止される。
注入ノズル24からウレタン樹脂を噴射して断熱パネル1の内部に充填し、充填が完了すると、注入ノズル24を抜き取り、注入孔22cをテープなどで仮止めして硬質ウレタン樹脂を発泡硬化させる。そして、発泡硬化が完了すると、プレスを解除して断熱パネル1の製造が完了する。
本実施の形態の断熱パネル1は、図4(a)、(b)の様に、面材20と面材23の間に真空断熱体10が配され、真空断熱体10の周りの空間に樹脂発泡体25が充填されている。そして、本実施の形態の断熱パネル1は、鋼板で成る面材20,23の間に極めて高い断熱性を有する真空断熱体10を配すると共に、その隙間に断熱性を有する樹脂発泡体25を充填した構造であり、断熱性能および強度、剛性を兼ね備えた優れた断熱パネル1とすることができる。特に、本実施の形態の断熱パネル1では、面材20,23のフランジ部40b,43b,40c,43cには折り返し部52が形成されているので、特に、高強度とすることができる。
そして、断熱パネル1の枠材21,22に凸条部21a,22aおよび凹条部21b,22bを設けているので、上下左右に隣接する断熱パネル1,1同士の凸条部21a,22aと凹条部21b,22bとを嵌合させて断熱パネル1を容易に平面状に敷設することができ、作業性の向上を図ることができる。
尚、本実施の形態の断熱パネル1では、2枚の外被材11,12を用いた真空断熱体10を使用するものであったが、1枚の外被材を用いて略全面を被覆した真空断熱体を用いてもよい。
以上のように本発明にかかる断熱パネルは、変形しにくく高強度であるので、食品保管庫や冷凍倉庫の建材など、パネル厚を厚くすることなく、耐熱性と強度を高めた断熱パネルが求められる分野に適用できる。
(a)本発明の実施の形態1に係る断熱パネルに採用する真空断熱体を示す斜視図(b)図1(a)のA−A矢視断面斜視図(c)図1(a)の真空断熱体の縁部を折曲した状態を示す斜視図 (a)本発明の実施の形態1に係る断熱パネルの組み立て手順を示す斜視図(b)本発明の実施の形態1に係る断熱パネルの組み立て手順を示す斜視図 (a)図2に続いて行う断熱パネルの組み立て手順を示す斜視図(b)図2に続いて行う断熱パネルの組み立て手順を示す斜視図 (a)図3(b)のB−B矢視断面図(b)図3(b)のC−C矢視断面図 (a)図2(b)のA部を拡大した斜視図(b)図3(a)のA部を拡大した斜視図 本発明の実施の形態1の断熱パネルに使用される面材の折り曲げ部付近を示した説明図 変形例の面材の折り曲げ部付近を示した説明図 変形例の面材の折り曲げ部付近を示した説明図 変形例の面材の折り曲げ部付近を示した説明図
符号の説明
1 断熱パネル
10 真空断熱体
10a 上面(他方の面)
10b 下面(一方の面)
15,15a 接着剤
20,23 面材
21,22 枠材
40b,40c,43b,43c フランジ部
52 折り返し部

Claims (7)

  1. 対向する2枚の面材と、前記面材の縁に沿って2枚の前記面材の間に配置される枠材と、前記面材と前記枠材によって形成される空間に配置される真空断熱体とを有するものであり、前記面材の縁は内側に折り曲げることによって前記枠材の外周面の一部と当接するフランジ部が形成されるものであって、前記フランジ部には重なるように折り返して形成される折り返し部を有することを特徴とする断熱パネル。
  2. フランジ部の折り返し部は、フランジ部の内側に向かって折り返されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
  3. 前記面材と前記枠材によって形成される空間のうち前記真空断熱体以外の空間にウレタン樹脂発泡体が充填発泡され、前記真空断熱体の両面には接着剤が用いられ、前記真空断熱体の一方の面は一方の前記面材と接着され、他方の面は前記ウレタン樹脂発泡体と接着されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
  4. 前記接着剤がゴム系であることを特徴とする請求項3に記載の断熱パネル。
  5. 前記接着剤がウレタン系であることを特徴とする請求項3に記載の断熱パネル。
  6. 前記接着剤がアクリル系であることを特徴とする請求項3に記載の断熱パネル。
  7. 前記接着剤がシリコーン系であることを特徴とする請求項3に記載の断熱パネル。
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