JP2008094600A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙厚検知を環境変化によらず安定的に行うことができ、しかも良好な用紙搬送が行われるようにする。
【解決手段】用紙Pが検知されたときに、レバー体駆動部36を作動させ、レバー体34を上方へ回動させて、用紙Pを上側の用紙ガイド板28a方向へ押圧して、用紙Pを上側の用紙ガイド板28a方向に押し付けるようにし、用紙Pのカールや波打ちの状態を抑制することにより用紙Pの状態を安定化させる。このとき、すなわち用紙Pの形状が安定した状態になっているとき、発光素子30をオンにして用紙Pの厚さ方向に光を出射させ、用紙Pの透過光を受光素子31に受光させ、この受光量に基づいて演算処理を行い用紙厚さを検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種用紙を所定部位に搬送する用紙搬送装置に係り、特に良好な厚紙搬送を可能にする技術に関するものである。
近年、フルカラーの画像形成装置の普及が拡大し、その使用用途が多方面に広がっている。このため、画像形成装置において従来使用されていた以上の厚手の用紙であっても、支障なく使用できることが要望されている。
一方、画像形成装置において、厚紙の通紙に際しては、普通紙に比して定着熱量や転写条件が異なるだけでなく、透過光により紙厚を検出している構成では、透過光の光量が普通紙より少なくなるために、紙厚センサ出力のSN比が低下する。
透過出力は紙の位置,姿勢などの状態により、その値が増減する。普通紙ではセンサ出力のSN比が高いことから、位置バラツキはセンサ出力に対し無視できる程度であるが、センサ出力のSN比の小さい厚紙では、誤検知に対する余裕度を下げる要因となる。
厚紙は、周辺環境によりカールが発生しやすく、紙のコシが強いために矯正することが難しく、紙の状態が普通紙などに比べ変化することが多い。このような用紙の変形であるカールや波打ちに対応して、良好に用紙の搬送を行うための構成として特許文献1〜3に記載されたものがある。
特開平8−151143号公報 特開平11−208940号公報 特開2001−154558号公報
上述したように、厚紙では周辺環境によりカールが発生しやすく、しかも、このカール量は環境条件により変動するため、前記のように透過光により紙厚を検出している構成のものでは、前記カール量の変化の影響を受け、環境変化に対応して透過出力が変動し、正確な厚さ検出が行えないという問題が生じる。
本発明は、前記従来の問題を解決し、紙厚検知を環境変化によらず安定的に行うことができ、しかも良好な用紙搬送が行われる用紙搬送装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、相対向して配されて用紙を所定部位に搬送案内する用紙ガイド板と、前記所定部位に用紙が搬送されたことを検知する用紙検知手段と、前記一方の用紙ガイド板方向に用紙を押圧する押圧手段と、前記所定位置に進入した用紙の厚さ方向に光を出射させ、該用紙の透過光に基づいて用紙厚さを検出する用紙厚さ検出手段を備えてなる用紙搬送装置において、前記用紙検知手段が用紙を検知したときに前記押圧手段を動作させて用紙を押圧することを特徴とし、この構成によって、用紙を一方の用紙ガイド板方向に押し付け、用紙のカールや波打ちの状態を抑制することにより用紙の状態を安定化させて、透過光に基づく用紙厚さ検出の精度を高めることができ、しかも、用紙の押し付けと用紙の所定部位への進入とのタイミングを同期させることにより、紙厚検出の際にのみ用紙の押し付けが行われるため用紙搬送に影響を与えず、厚手の用紙であっても良好な用紙搬送が行われる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の用紙搬送装置において、押圧部材を、一方の用紙ガイド板と用紙間の間隙を確保して、用紙を押圧するように設置したことを特徴とし、この構成によって、用紙ガイド板に倣わない曲げ剛性の高い厚紙であっても、用紙位置を規制することで接触させずに、過大な搬送抵抗が発生することを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の用紙搬送装置において、押圧部材に用紙と接触する回転可能なローラを設けたことを特徴とし、この構成によって、用紙搬送時の押圧部材との搬送抵抗を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2項記載の用紙搬送装置において、押圧部材における用紙との接触部を円筒形状にしたことを特徴とし、この構成によって、用紙搬送時の押圧部材との搬送抵抗を低減することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2記載の用紙搬送装置において、押圧部材に用紙と接触するベルト部材を設けことを特徴とし、この構成によって、用紙搬送時の押圧部材との搬送抵抗を低減することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項記載の用紙搬送装置において、押圧部材を、用紙を搬送方向下流側に押圧するように設けたことを特徴とし、この構成によって、用紙先端の所定部位に対するバラツキの発生を抑制することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6いずれか1項記載の用紙搬送装置において、押圧部材を、搬送されてくる用紙に画像がある場合には動作させないように制御することを特徴とし、この構成によって、用紙上に形成されている画像に対して押圧部材が影響を与えないようにすることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7いずれか1項記載の用紙搬送装置において、押圧部材を、厚紙が搬送されるときに動作させるように制御することを特徴とし、この構成によって、厚紙の搬送時のみで普通紙の搬送の場合には押圧部材が用紙に作用しないため、一般的な用紙搬送が安定する。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8いずれか1項記載の用紙搬送装置において、先行用紙が厚紙であり、重送がなくかつ用紙交換がない場合に、後行用紙の搬送に対して前記押圧部材を動作させるように制御することを特徴とし、この構成によって、通紙1枚ごとに紙厚検出を行う必要がなくなり、効率のよい搬送が行われる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9いずれか1項記載の用紙搬送装置において、用紙が所定部位から搬送方向下流側にさらに搬送されるときには、押圧部材を用紙押圧位置から退避するように制御することを特徴とし、この構成によって、次工程への用紙搬送に対して押圧部材の押圧が影響しないようにすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1記載の用紙搬送装置において、用紙厚さ検出手段から複数レベルの光量を出射可能にしたことを特徴とし、この構成によって、十分なSN比の検出信号が得られない場合には、光量を変えることでSN比の改善を行うことができる。
請求項12に記載の発明は、請求項1または11記載の用紙搬送装置において、用紙厚さ検出手段に設けられた受光素子の内部抵抗を切り替えて、同一電流で出力電圧レベルを調整可能にしたことを特徴とし、この構成によって、素子の内部抵抗を変更することにより電流に対する出力電圧を増加することができるため、結果的にSN比を向上することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1または11記載の用紙搬送装置において、用紙ガイド板を可動構造にし、用紙が所定部位に進入したときに用紙厚さ検出手段を構成する発光素子と受光素子との隙間を狭めることを特徴とし、この構成によって、用紙に対する光透過が確実になり、高精度の検出結果が得られるようになる。
請求項14に記載の発明は、請求項1,11または13記載の用紙搬送装置において、用紙厚さ検出手段を構成する発光素子として、指向性に優れた発光素子を用いたことを特徴とし、この構成によって、光の乱反射の発生を小さくして、用紙の位置変動に対する出力変動を抑制することができる。
本発明によれば、用紙を一方の用紙ガイド板方向に押し付け、用紙のカールや波打ちの状態を抑制することにより用紙の状態を安定化させて、透過光に基づく用紙厚さ検出の精度を高めることができ、しかも、用紙の押し付けと用紙の所定部位への進入とのタイミングを同期させることにより、紙厚検出の際にのみ用紙の押し付けが行われるため用紙搬送に影響を与えず、厚手の用紙であっても良好な用紙搬送が行われる用紙搬送装置が実現する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る用紙搬送装置が搭載される一例としての画像形成装置を説明するための概略構成図であり、装置本体1内の中央に画像形成部2が設置され、画像形成部2に対して下部に給紙部3が配設され、上部に画像読取部4が配設されている。さらに、画像読取装置4上方のコンタクトガラス5上には原稿自動搬送装置6が配設されている。
画像形成部2は、電子写真方式のものであって、複数のローラ7に架設されて周方向へ移動する中間転写ベルト8を具備し、この中間転写ベルト8の上側面にイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色に対応するドラム状の感光体9が並設されている。各色の感光体9からなる各作像ステーションはそれぞれ同一構成のものであって、1つの作像ステーションのみ説明すれば、感光体9の周囲に帯電部10,トナー現像部11,中間転写部12などが配設されている。画像形成部2の上部には光走査部13が設置されている。
光走査部13は、本例では公知の構成のものであって、画像読取部4にて得られた原稿の画像情報に基づき変調されたレーザ光Lが偏向して出射し、各色に対応する感光体9を露光して感光体表面に潜像を形成する。
原稿自動搬送装置6では、原稿セット台14に載置された原稿を複数の原稿搬送ローラ15にてコンタクトガラス5上へ搬送し、原稿排紙トレイへと排紙するようになっている。コンタクトガラス5において、原稿は画像読取部4の走査体16により光学的に読み取られ、光学的信号が画像情報として光電変換され、光走査部13に出力される。
給紙部3には、複数の給紙カセット/トレイTと、各給紙カセット/トレイTに対応して、給紙コロおよび搬送ローラ18などからなる用紙搬送路Rがそれぞれ設置されている。
前記画像形成部2において、各感光体9に形成された潜像に対してトナー現像部11によりイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色のトナー像が形成され、これらのトナー像が各感光体9の中間転写部12によって中間転写ベルト8に転写されることにより、中間転写ベルト8にカラー像が形成されることになる。このカラー像は、中間転写ベルト8の下側部に設けられた転写部17により、搬送されてくる用紙Pに転写される。
転写部17に搬送される用紙Pは、選択されたサイズの用紙Pが収納されている給紙カセット/トレイTから、給紙コロおよび搬送ローラ18により送り出されてレジストローラ19に送られ、レジストローラ19にて中間転写ベルト8の転写部17に対してタイミングを取って給紙され、前記のように中間転写ベルト8上のカラー像が用紙Pに転写される。
転写後の未定着トナー像を有する用紙Pは、搬送ベルト20により定着部21へ搬送され、定着部21において定着ローラ22と加熱ローラ23により加圧,加熱を受けて、トナー像の定着が行われる。その後、排紙ローラ24により装置本体1外部に延出する排紙トレイ25に排紙される。
図2は図1の用紙搬送装置の実施形態であるレジストローラ付近の構成を示す拡大図であり、19aと19bとは駆動側のレジストローラと従動側のレジストローラであって、給紙部3から搬送される用紙Pの用紙ガイド板26と、手差しカセット27から搬送される用紙Pの用紙ガイド板28との合流部29における用紙搬送方向下流側に設置されている。合流部29は、前記用紙ガイド板26と前記用紙ガイド板28とから延出し、用紙Pをレジストローラ19(19a,19b)方向へ搬送案内するため、対向設置された用紙ガイド板26a,28aからなっている。
30と31は用紙厚さ検出手段を構成する発光手段と受光手段であって、用紙ガイド板26a,28aにそれぞれ形成された通孔32に光路が配されかつ光軸が一致するように、合流部29の用紙ガイド板26a,28aの外側に相対向して配設されている。33は用紙Pの先端が合流部29に達したことを検知する用紙検知手段である光学センサ、34は上側の用紙ガイド板28aの通孔32方向へ用紙を押圧する押圧手段であるレバー体である。
レバー体34は、駆動側のレジストローラ19aの駆動軸35に回動可能に軸支され、レバー体駆動部36にて回動され、反時計方向の回動にて下側の用紙ガイド板26aから、上側の用紙ガイド板28aへ回動して用紙搬送路を狭めるようにしている。
また、レバー体34の回動上限において、上側の用紙ガイド板28aと少なくとも1mm程度の隙間を確保することにより、カールが大きくかつコシが強くて用紙Pを搬送する場合、該用紙Pが用紙ガイド板28aに接触して搬送抵抗が大きくことを防ぎ、未然に搬送抵抗が過大となることを避けることができる。
また、レバー体34は、先端部の反時計方向の回動によって、搬送される用紙Pをレジストローラ19の設置方向へ押し込むように作用し、これにより搬送を確実にする。このように、用紙Pにレジストローラ19に対して押し込む方向に力を加えることにより、レジストローラ19に突き当てられた用紙P先端が、より確実にレジストローラ19に押し付けられることになるため、用紙先端バラツキの発生を防止することができる。
レバー体34は、用紙Pとの接触部34aを摩擦の低い材質で構成し、用紙Pの搬送方向(矢印A方向)に直交する面(用紙の幅方向の面)で、用紙面と平行面に対して接触線が直線形状をなすように形成されている。
図3は本実施形態における制御系の構成を示すブロック図であり、レバー体34は、制御部37にてコントロールされるソレノイド装置や駆動ギヤなどからなるレバー駆動部36により回動駆動される。制御部37は、CPU(中央演算処理ユニット)やメモリ素子であるRAM,ROMなどからなり、受光素子31および光学センサ33からの検知情報を受け、データ処理して用紙厚さおよび用紙先端検知に関する情報を得て、所定のタイミングで各部へコントロール信号を出力したり、発光素子30オン/オフ制御を行う。
図4は本実施形態における用紙厚さ検出に係るフローチャートであり、用紙搬送に際して、制御部37が光学センサ33による用紙検知を監視しており、用紙Pが検知されたときに(S1−1のYES)、レバー体駆動部36を作動させ(S1−2)、レバー体34を所定範囲(上側の用紙ガイド板28aと所定隙間、少なくとも1mm程度になった時点)まで回動させて(S1−3のYES)、用紙Pを上側の用紙ガイド板28a方向へ押圧して、用紙Pを上側の用紙ガイド板28a方向に押し付けるようにし、用紙Pのカールや波打ちの状態を抑制することにより用紙Pの状態を安定化させる。このとき、すなわち用紙Pの形状が安定した状態になっているとき、制御部37は、発光素子30をオンにして用紙Pの厚さ方向に光を出射させ(S1−4)、用紙Pの透過光を受光素子31に受光させ、この受光量に基づいて演算処理を行い用紙厚さを検出する(S1−5)。
このように用紙Pの状態を安定化させることにより、透過光に基づく用紙厚さ検出の精度を高めることができ、しかも、用紙Pの押し付けと用紙Pの所定部位(本例ではレジストローラ19の設置位置)への進入のタイミングを同期させることにより、紙厚検出の際にのみ用紙Pの押し付けが行われるようにするため、レバー体34の押し付けによる搬送抵抗が、用紙搬送に影響を与えることを少なくすることができ、厚手の用紙であっても良好な用紙搬送が行われる。
図5,図6は本実施形態におけるレバー体の変形例を示す図であり、図5に示す例では、レバー体40における用紙Pとの接触部にローラ41を設けたり、あるいは接触部をローラ形状,円筒形状にしている。このようにして、ローラ形状や円筒形状にしたり、あるいはローラ41を設けたりして、それらと用紙P間の回転摺動を小さくすることにより、用紙Pに与える搬送抵抗を低減することができる。
さらに、ローラ41を設けた場合、用紙との接触線が用紙搬送方向と直交(用紙の幅方向)するように設置する。用紙Pの幅方向に少なくとも最小用紙幅を超える幅であれば、用紙Pが撓んだときにシワを発生しにくい構成とすることができる。
また、図6に示す例のように、レバー体42の用紙Pへの接触面が搬送方向に対し順方向となるように動作するベルト43にて構成することもできる。ベルト43は複数の支持ローラ44にて周方向へ移動可能なものである。
ベルト43は、用紙Pとの接触面以外の這い回しに自由度が持たせられるようにするために、レバー体42を用紙搬送面から退避させた際に、用紙ガイド板26aからの突出量が小さくなるような構成にするとよい。
前記ローラ41,ベルト43は、用紙Pの幅方向に断続的あるいは連続的に並設する構成が考えられるが、発光素子30,受光素子31,光学センサ33などのセンサ類の光路を遮らないように配置する必要がある。
また、レバー体34,40,42は、厚さ検出が終了した後、レジストローラ19の搬送に影響を与えないように、用紙搬送路外の退避位置に回動させ待機させておく構成にしてもよい。
また、図1に示す画像形成装置のように、用紙搬送装置において、用紙Pの表裏面に対する画像形成を可能にするために、定着部21の用紙出口側の搬送路に搬送路切替爪部45を設けて、一面に画像形成した用紙Pの他面を上側にしてレジストローラ19へ搬送する用紙反転搬送装置46を設置したものでは、本実施形態のように、用紙厚さ検出手段として発光素子30と受光素子31とを設置し、用紙Pを透過する光を検出して厚さを判定する構成であると、裏面に画像が形成されている場合には、その光検知による厚さ判断が正確に行われないおそれがあるため、両面画像形成時には厚さ検知を行わないようにする。
具体的には、本実施形態の制御部37において、図7に示すフローチャートのように制御を行う。すなわち、両面画像形成モードが設定されたときには(S2−1のYES)、用紙Pの裏面がレジストローラ19へ搬送されても、発光素子30をオンさせず(S2−2)、かつレバー体34(40,42)を駆動させない(S2−3)。
これにより、不正確な用紙厚さ検出が行われないようにすることができ、しかも、レバー体34が画像の形成された紙面に接触することがないため、画像面へ悪影響を及ぼすことを避けることができる。
また、本実施形態では、ユーザが画像形成装置に設置される操作部にて厚紙を指定した場合、あるいは先行紙が動作した場合に透過検知出力が超厚紙の出力領域であった場合、あるいは重送が発生していないと判断できる場合にのみ、後行紙に対してレバー体34(40,42)を動作させるようにしている。
レバー体34の使用は、コシの強い厚紙に有効であり、普通紙であれば積極的に用いなくとも透過出力の検知が可能であるため、不必要な場合に動作を制限することにより制御を単純化することができる。
また、レバー体34,40,42の代わりに、合流部29における用紙ガイド板26a,28aの少なくともいずれか一方を回動可能にして搬送路を狭め、用紙Pを対向する用紙ガイド板に押しつけるようにする構成も考えられる。この構成は、用紙進入時には用紙ガイド板入口を開いておく必要があると共に、用紙通過に必要な最低ガイド板間隔の確保が必要になり、厚紙通紙時において紙間距離の広い場合に実現可能な構成である。
また、本実施形態では、用紙厚さ検出手段を構成する発光素子30と受光素子31に内蔵されたキャリブレーション用の回路を用いて発光量を校正する際に、校正ターゲット値を複数用意し、各々のターゲット値と等しい透過出力が得られる発光電圧を記憶手段に記憶するようにしている。通常、超厚紙の透過率は普通紙に比べ低いために、透過出力は普通紙のものに比べて低くなることが予想されるため、従来のターゲット値T1に加えより高いターゲット値T2を設定する。
具体的には、図8に示すフローチャートのように、記録紙の通紙時において、先ずターゲット値T1に対応する発光電圧V1を用いて発光素子30をオンにし(S3−1)、このときの出射光の透過出力により紙種判定を行った後に、受光素子31の受光量がターゲット値T1未満である場合(S3−2のYES)、ターゲット値T2(T2>T1)に対応する発光電圧V2(V2>V1)を切り替えて発光素子30をオンにし(S3−3)、超厚紙の重送判定を行う(S3−4)。このようにすることにより、透過出力の絶対値が上がり、よって、SN比が向上しているため、普通紙と同等の判定精度の確保が期待できる。
しかし、発光素子30として半導体を使用する場合であって、発光量の増大に対して、その電流値に温度依存した上限値が設けられ、かつ上限値を超える可能性があるものについては、図8に示すような手段は適用できない。
また、受光素子31に出力用抵抗回路を複数備え、少なくとも1つの回路に搭載される抵抗の値を従来値よりも大きく設定することも考えられる。このようにすることによって、受光素子31は、受けた光量に応じた電流を回路に流すため抵抗値を増せば出力電圧を大きくすることができ、電流値が同等でも出力を拡大することができる。ただし、透過率の高い紙を通紙した場合には透過出力が飽和するおそれがあるため、普通紙でも複数設定値の回路の搭載が必須となる。
また、厚紙のカールにより用紙厚さ検出手段の両素子間との距離が変動することにより、透過出力に誤差変動が生じるとき、光指向性の優れた発光素子30を用いれば、用紙の乱反射成分を小さくすることができ、これにより用紙の位置変動に対する透過出力誤差を小さくすることができる。
発光素子30の発光量は、あらかじめ設定された時点で受光素子30の検知出力が指定値となるように調整される。本実施形態では、用紙Pを搬送する所定部位がレジストローラ19の設置位置として説明したが、この場合、用紙Pに対してレジストローラ19で先端位置の補正を行う必要があるため、用紙Pにたるみを作っている。
したがって本実施形態では、図9のフローチャートに示すように、用紙検知手段である光学センサ33により用紙Pの進入を確認した後(S4−1のYES)、時間t1経た後にレバー体34を動作させ(S4−2)、さらに時間t2後に搬送方向上流側の搬送ローラ19を停止する(S4−3)。この後、時間t3後に発光素子30をオンさせ(S4−4)、受光素子31の出力に基づき、進入した用紙Pの透過率に応じた透過出力を得て、紙厚を判断する(S4−5)。この後、この間停止しているレジストローラ19を、転写される画像と用紙先端とが同期する時点で再駆動させ、かつ、この再駆動と同期してレバー体34の用紙Pに対する押圧を解除するようにレバー体34を退避方向へ回動させる(S4−6)。
前記レバー体34の解除タイミングは、受光素子31が透過出力を得た後から、レジストローラ19の同期駆動までの間において任意である。
また、前記用紙ガイド板26a,28aを可動構造にし、用紙Pが所定部位に進入したときに、用紙ガイド板26a,28aを保持する発光素子30と受光素子31との隙間を狭めることができる構成にすれば、用紙Pに対する光透過が確実に行われることになり、高精度の紙厚検出が行われる。
本発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリ装置、あるいは、それらの複合機などの各種画像形成装置において、各種用紙を所定部位に搬送する用紙搬送装置に係り、特に良好な厚紙搬送を可能にする用紙搬送装置として有効である。
本発明に係る用紙搬送装置が搭載される一例としての画像形成装置を説明するための概略構成図 図1の用紙搬送装置の実施形態であるレジストローラ付近の構成を示す拡大図 本実施形態における制御系の構成を示すブロック図 本実施形態における用紙厚さ検出に係るフローチャート 本実施形態におけるレバー体の変形例を示す図 本実施形態におけるレバー体の変形例を示す図 本実施形態の制御部における制御動作に係るフローチャート 本実施形態の制御部における制御動作に係るフローチャート 本実施形態の制御部における制御動作に係るフローチャート
符号の説明
19 レジストローラ
26,26a,28,28a 用紙ガイド板
29 合流部
30 発光素子
31 受光素子
33 光学センサ
34,40,42 レバー体
36 レバー体駆動部
37 制御部
41 ローラ
43 ベルト

Claims (14)

  1. 相対向して配されて用紙を所定部位に搬送案内する用紙ガイド板と、前記所定部位に用紙が搬送されたことを検知する用紙検知手段と、前記一方の用紙ガイド板方向に用紙を押圧する押圧手段と、前記所定位置に進入した用紙の厚さ方向に光を出射させ、該用紙の透過光に基づいて用紙厚さを検出する用紙厚さ検出手段を備えてなる用紙搬送装置において、前記用紙検知手段が用紙を検知したときに前記押圧手段を動作させて用紙を押圧することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記押圧部材を、前記一方の用紙ガイド板と用紙との間に間隙を確保して、用紙を押圧するように設置したことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 前記押圧部材に用紙と接触する回転可能なローラを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の用紙搬送装置。
  4. 前記押圧部材における用紙との接触部を円筒形状にしたことを特徴とする請求項1または2項記載の用紙搬送装置。
  5. 前記押圧部材に用紙と接触するベルト部材を設けことを特徴とする請求項1または2記載の用紙搬送装置。
  6. 前記押圧部材を、用紙を搬送方向下流側に押圧するように設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の用紙搬送装置。
  7. 前記押圧部材を、搬送されてくる用紙に画像がある場合には動作させないように制御することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の用紙搬送装置。
  8. 前記押圧部材を、厚紙が搬送されるときに動作させるように制御することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の用紙搬送装置。
  9. 先行用紙が厚紙であり、重送がなくかつ用紙交換がない場合に、後行用紙の搬送に対して前記押圧部材を動作させるように制御することを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の用紙搬送装置。
  10. 用紙が前記所定部位から搬送方向下流側にさらに搬送されるときには、前記押圧部材を用紙押圧位置から退避するように制御することを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載の用紙搬送装置。
  11. 前記用紙厚さ検出手段から複数レベルの光量を出射可能にしたことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  12. 前記用紙厚さ検出手段に設けられた受光素子の内部抵抗を切り替えて、同一電流で出力電圧レベルを調整可能にしたことを特徴とする請求項1または11記載の用紙搬送装置。
  13. 前記用紙ガイド板を可動構造にし、用紙が前記所定部位に進入したときに前記用紙厚さ検出手段を構成する発光素子と受光素子との隙間を狭めることを特徴とする請求項1または11記載の用紙搬送装置。
  14. 前記用紙厚さ検出手段を構成する発光素子として、指向性に優れた発光素子を用いたことを特徴とする請求項1,11または13記載の用紙搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012158399A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Ricoh Co Ltd 搬送装置、及び、画像形成装置
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US8340563B2 (en) 2009-04-30 2012-12-25 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying apparatus and image forming apparatus

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