JP2008091542A - 基板保持装置及び方法 - Google Patents

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博司 柴田
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勝福 崔
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Abstract

【課題】基板に生じる熱歪みを抑制することを目的とする。
【解決手段】基板12をステージ14上に載置し、吸着装置84により基板12をステージ14に吸着させる。その際、基板12がステージ14に接触してから、基板の熱容量C、基板の温度上昇許容量ΔTp、基板と保持部材との間の熱抵抗R、基板と保持部材との温度差ΔTとに応じて決定した所定時間t以内に、基板12をステージ14に吸着させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、基板を保持する基板保持装置及び方法に関する。
ガラス基板等の基板に露光によりパターンを形成するレーザ露光装置において、露光対象である基板が歪みを持つと、基板に精度良くパターンを形成することが困難になる。ここで、基板が歪みを持つ要因として、基板を保持する保持部材から基板に伝わる熱により、基板に非線形な温度分布が形成されることによって基板に熱歪みが生じることが挙げられる。この熱歪みを抑制することを目的として、これまで様々な対策が考案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
特開平6−37172号公報 特開2004−165472号公報 特開平8−8173号公報
本発明は、上記事情に鑑み、基板の熱歪みを抑制することを目的とする。
請求項1に記載の基板保持装置は、基板を保持する保持部材と、前記基板が前記保持部材に接触してから所定時間t以内に前記基板を前記保持部材に吸着させる吸着手段と、を備えており、前記所定時間tは、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間であることを特徴とする
請求項1に記載の基板保持装置では、保持部材によって保持された基板が、吸着手段によって保持部材に吸着される。この吸着手段は、基板が保持部材に接触してから所定時間t以内に、基板を保持部材に吸着させる。
ところで、基板が吸着手段によって保持部材に吸着された後は、吸着手段の吸着力によって、基板が拘束されるので、基板の熱歪みが抑制される。一方、基板が保持部材に接触してから保持部材に吸着されるまでの間は、基板に対して拘束力が働かないので、基板の熱歪みが抑制されることはない。
ここで、上記所定時間tは、基板が温度上昇を開始してから、基板の温度上昇量が基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間となっており、基板に熱歪みが生じ始める前に基板が保持部材に吸着されるので、基板の熱歪みを抑制することが可能である。
請求項2に記載の基板保持装置は、基板を保持する保持部材と、前記保持部材に対して前記基板を、湾曲形状で保持しながら移動させる移動部材と、前記基板を前記保持部材に吸着させる吸着手段と、を備え、前記基板の凸部が前記保持部材に接触してから所定時間t以内に前記基板の全面が前記保持部材に吸着されるように制御されており、前記所定時間tは、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間であることを特徴とする。
請求項2に記載の基板保持装置では、保持部材によって基板が保持される。この基板は、移動部材によって、保持部材に対して、湾曲形状で保持されながら移動され、保持部材によって保持されると、吸着手段によって保持部材に吸着される。ここで、基板の凸部が保持部材に接触してから所定時間t以内に、基板の全面が保持部材に吸着されるように、制御されている。
ところで、基板が吸着手段によって保持部材に吸着された後は、吸着手段の吸着力によって、基板が拘束されるので、基板の熱歪みが抑制される。一方、基板が保持部材に接触してから保持部材に吸着されるまでの間は、基板に対して拘束力が働かないので、基板の熱歪みが抑制されることはない。
ここで、上記所定時間tは、基板が温度上昇を開始してから、基板の温度上昇量が基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間となっており、基板に熱歪みが生じ始める前に基板が保持部材に吸着されるので、基板の熱歪みを抑制することが可能である。
請求項3に記載の基板保持装置は、請求項1又は請求項2に記載の基板保持装置であって、前記所定時間tを、前記基板の熱容量C、前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔT、前記基板と前記保持部材との間の熱抵抗R、及び前記基板と前記保持部材との温度差ΔTに応じて決定したことを特徴とする。
請求項3に記載の基板保持装置では、上記所定時間tを、上記所定時間tと相関関係を有する、基板の熱容量C、基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔT、基板と保持部材との間の熱抵抗R、基板と保持部材との温度差ΔTに応じて決定している。
これによって、基板に熱歪みが生じ始める前に基板を保持部材に吸着させることが可能となり、基板の熱歪みを抑制することが可能となる。
請求項4に記載の基板保持装置は、請求項3に記載の基板保持装置であって、前記所定時間tを、下記(1)式に基づいて決定したことを特徴とする。
t=αCΔTR/ΔT…(1)
ただし、αは、比例定数
請求項4に記載の基板保持装置では、上記許容時間tを、上記許容時間tと、基板の熱容量Cと、基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTと、基板と保持部材との間の熱抵抗Rと、基板と保持部材との温度差ΔTとの関係を示す上記(1)式に基づいて決定している。
これによって、基板に熱歪みが生じ始める前に基板を保持部材に吸着させることが可能となり、基板の熱歪みを抑制することが可能となる。
請求項5に記載の基板保持装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の基板保持装置であって、前記吸着手段は、前記基板の複数に分割されたエリアを順次、前記保持部材に真空吸着させる真空吸着手段であることを特徴とする。
請求項5に記載の基板保持装置では、真空吸着手段が基板の複数に分割されたエリアを順次、保持部材に真空吸着させていく。これによって、基板の全体を保持部材に一斉に真空吸着させる場合と比較して、排気体積が少なくなるので、基板が保持部材に接触してから真空吸着されるまでの時間を短縮することが可能となる。
請求項6に記載の基板保持方法は、前記所定時間tを、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間としたことを特徴とする。
請求項6に記載の基板保持方法では、基板が保持部材に接触してから保持部材に吸着されるまでの時間を、所定時間t以内としている。
ここで、上記所定時間tは、基板が温度上昇を開始してから、基板の温度上昇量が基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間となっており、基板に熱歪みが生じ始める前に基板が保持部材に吸着されるようになっているので、基板の熱歪みを抑制することが可能である。
請求項7に記載の基板保持方法は、基板を保持する保持部材に、湾曲した基板の凸部が接触してから所定時間t以内に前記基板の全面を前記保持部材に吸着させており、前記所定時間tを、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間としたことを特徴とする。
請求項7に記載の基板保持方法では、湾曲した基板の凸部が保持部材に接触してから基板の全面が保持部材に吸着されるまでの時間を、所定時間t以内としている。
ここで、上記所定時間tは、基板が温度上昇を開始してから、基板の温度上昇量が基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間となっており、基板に熱歪みが生じ始める前に基板が保持部材に吸着されるようになっているので、基板の熱歪みを抑制することが可能である。
請求項8に記載の基板保持方法は、請求項6又は請求項7に記載の基板保持方法であって、前記所定時間tを、前記基板の熱容量C、前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔT、前記基板と前記保持部材との間の熱抵抗R、及び前記基板と前記保持部材との温度差ΔTに応じて決定したことを特徴とする。
請求項8に記載の基板保持方法では、上記所定時間tを、上記所定時間tと相関関係を有する、基板の熱容量C、基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔT、基板と保持部材との間の熱抵抗R、基板と保持部材との温度差ΔTに応じて決定している。
これによって、基板に熱歪みが生じ始める前に基板を保持部材に吸着させることが可能となり、基板の熱歪みを抑制することが可能となる。
請求項9に記載の基板保持方法は、請求項8に記載の基板保持方法であって、前記所定時間tを、下記(1)式に基づいて決定したことを特徴とする。
t=αCΔTR/ΔT…(1)
但し、αは比例定数
請求項9に記載の基板保持方法では、上記許容時間tを、上記許容時間tと、基板の熱容量Cと、基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTと、基板と保持部材との間の熱抵抗Rと、基板と保持部材との温度差ΔTとの関係を示す上記(1)式に基づいて決定している。
これによって、基板に熱歪みが生じ始める前に基板を保持部材に吸着させることが可能となり、基板の熱歪みを抑制することが可能となる。
請求項10に記載の基板保持方法は、請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載の基板保持方法であって、前記吸着手段を、前記基板の複数に分割されたエリアを順次、前記保持部材に真空吸着させることを特徴とする。
請求項10に記載の基板保持方法では、真空吸着手段が基板の複数に分割されたエリアを順次、保持部材に真空吸着させていく。これによって、基板の全体を保持部材に一斉に真空吸着させる場合と比較して、排気体積が少なくなるので、基板が保持部材に接触してから真空吸着されるまでの時間を短縮することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、基板の熱歪みを抑制することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図15を参照して説明する。なお、図中矢印+Yは基板の往路での移動方向(以下、往動方向という)、図中矢印−Yは、基板の復路での移動方向(以下、復動方向という)を、図中矢印Xは、基板の往復移動方向(搬送方向)と直交する方向(以下、X方向という)を示している。
図1に示すように、本発明の一実施形態の基板保持装置10を備えるレーザ露光装置100は、矩形厚板状の設置台22と、露光対象である矩形平板状の基板12を表面に吸着して保持する矩形箱状のステージ14と、基板12を往動方向及び復動方向に搬送する搬送機構16と、を備えている。
搬送機構16は、設置台22の上面に長手方向に沿って配設され、ステージ14を往復移動可能に支持する2本のガイド24と、ステージ14を往復移動させる駆動部28とを備えている。2本のガイド24は、ステージ14を長手方向が移動方向を向くように支持しており、駆動部28が駆動されると、ステージ14がガイド24に沿って移動する。
なお、搬送機構16は、従来から知られているスライド機構と駆動力伝達機構とを組み合わせて構成すれば良い。スライド機構としては、例えば、レール上で移動台を移動させるボール・レールシステム、又は、エアスライドシステム等を採用でき、駆動力伝達機構としては、例えば、カム機構、リンク機構、ラック・ピニオン機構、ボールネジ・ブッシュ機構、エアスライド機構、又は、ピストン・シリンダ機構等を採用できる。
また、基板12には、その被露光面上の描画領域における露光位置の基準を示す複数個のアライメントマークが設けられている。なお、基板12としては、プリント配線基板、ディスプレイ用やカラーフィルタ用のガラス基板等を作成するための基材上に感光材料を塗布したもの等を用いることができる。
また、設置台22の長手方向中央部には、ステージ14の移動経路を跨ぐようにコ字状のゲート30が設けられている。ゲート30は、両端部がそれぞれ設置台22に固定されており、ゲート30の往動方向下流側には基板12を露光する露光ユニット32が設けられている。
図2に示すように、露光ユニット32の内部には、m行n列(例えば2行4列)の略マトリックス状に配列された複数(例えば8個)の露光ヘッド38A、38B、…が設置されている。そして、露光ヘッド38A、38B、…による露光エリア40は、例えば、基板12の移動方向を長辺とする矩形状に構成されている。従って、基板12には、その移動動作に伴って、露光ヘッド38A、38B、…毎に帯状の露光済み領域42A、42B、…(以下、これらをまとめて露光済み領域42ともいう)が移動方向の逆方向に相当する走査方向に形成される。
また、帯状の露光済み領域42が移動方向(走査方向)と直交する幅方向に隙間無く並ぶように、ライン状に配列された各行の露光ヘッド38A、38B、…の各々は、配列方向に所定間隔(露光エリア40の長辺の自然数倍)ずらして配置されている。このため、例えば、露光ヘッド38Aによる露光エリア40と露光ヘッド38Bによる露光エリア40との間の露光できない部分は、露光ヘッド38Fによる露光エリア40とすることができる。
図3に示すように、各露光ヘッド38A、38B、…は、入射されたレーザビームを画像データに応じて各画素毎に変調する空間光変調素子としてのデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)48を備えている。このDMD48は、画像データ処理部11とミラー駆動制御部13とを備えたコントローラ36に接続されている。
コントローラ36の画像データ処理部11では、入力された画像データに基づいて、各露光ヘッド38A、38B、…毎にDMD48の制御すべき領域内の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。また、ミラー駆動制御部13では、画像データ処理部11で生成した制御信号に基づいて、各露光ヘッド38A、38B、…毎にDMD48における各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。
また、各露光ヘッド38A、38B、…におけるDMD48の光入射側には、図1に示すように、マルチビームをレーザ光として出射する照明装置44から引き出されたバンドル状の光ファイバー46が接続されている。照明装置44は、その内部に複数の半導体レーザチップから出射されたレーザ光を合波して光ファイバー46に入力する合波モジュールが複数個設置されている。各合波モジュールから延びる光ファイバー46は、合波したレーザ光を伝搬する合波光ファイバーであって、複数の光ファイバーが1つに束ねられてバンドル状の光ファイバーとして形成されている。
また、図3に示すように、DMD48の光入射側には、光ファイバー46から射出された光LをDMD48に向けて反射するミラー50が配設され、また、DMD48の光射出側には、結像光学系52が配設されている。
この結像光学系52は、DMD48の側から基板12の側へ向う光路に沿って順に配置されたレンズ系54、56、マイクロレンズアレイ58、対物レンズ系60、62により構成されており、照明装置44から射出された光Lを基板12上に結像させる。
また、図1に示すように、ゲート30の露光ユニット32の反対側(往動方向上流側)には、複数台のCCDカメラ34が設けられている。 複数台のCCDカメラ34は、ステージ14の移動経路の上方に、X方向に並べて配設されており、基板12に設けられた複数のアライメントマークが複数台のCCDカメラ34の撮像エリアを通過するようになっている。
また、2本のガイド24の間には、リニアエンコーダ25が配設されている。このリニアエンコーダ25は、設置台22上に配置されたリニアスケール25Aと、ステージ14に配置された読取部25Bとで構成されており、ステージ14の搬送方向位置を示す信号をコントローラ36(図4参照)へ出力する。
図4に示すように、コントローラ36には、カメラ動作制御部29が設けられている。このカメラ動作制御部29では、露光ステージ動作制御信号が入力されると、CCDカメラ34に対して起動信号を送出する。この起動信号によりCCDカメラ36は起動し撮影待機状態になる。
また、コントローラ36には、トリガ信号生成部31が設けられている。このトリガ信号生成部31では、リニアエンコーダ25の出力パルスをカウントするパルスカウンタが所定のカウント値をとると(例えば、往路移動するステージ14に搬送された基板12のアライメントマークがCCDカメラ34の撮影画角内に入った位置に対応するパルス数をカウントした際)、トリガ信号を生成してカメラ動作制御部29及びストロボ発光制御部33へ送出する。
このトリガ信号の入力タイミングで、カメラ動作制御部29ではCCDカメラ34に対してタイミング信号を送出し、CCDカメラ34は撮影を行う。また、ストロボ発光制御部33ではストロボ光源34Aに対してタイミング信号を送出し、ストロボ光源34AはCCDカメラ34の撮影動作に連動して発光する。
このように、ステージ14の動作タイミング(移動動作)と、CCDカメラ34による撮影タイミング及びストロボ光源34Aの発光タイミングとは同期がとられている。また、CCDカメラ34の撮影動作中において、ステージ14は、設置台22上の往路を定速度移動する。このため、ステージ14上に載置されている基板12に付与されたアライメントマークがCCDカメラ34によって撮影される。
ここで、コントローラ36には、CCDカメラ34により撮影された撮影データが送出される撮影データ解析部35が設けられている。この撮影データ解析部35では、CCDカメラ34により撮影された撮影データの解析が行われる。基本的には、撮影された画像データはアナログデータ(光電変換直後は、光量が電圧に変換される)であるため、このアナログデータをデジタル画像データに変換し、当該デジタル画像データが位置データと共に数値(濃度値)管理される。
また、コントローラ36には、マーク抽出部37と、マーク照合部39と、露光位置補正係数演算部41と、マークデータメモリ43とが設けられている。撮影データ解析部35で解析されたデジタル画像データは、マーク抽出部37へ送出され、マーク抽出部37は、マークを抽出し、マーク照合部39へ送出する。一方、前記デジタル画像データに対応付けられた位置データは、露光位置補正係数演算部41へ送出される。
マーク照合部39では、抽出したマークの画像データと、予めマークデータメモリ43に記憶されたマークデータとを照合し、一致/不一致を示す信号を前記露光位置補正係数演算部41へ送出する。
露光位置補正係数演算部41では、照合の結果、一致していると判別されたマークデータに対応する位置データと、本来の(設計上の)マークの位置データとの誤差を認識し、露光位置(ステージ14の移動方向における露光開始位置並びに、ステージ14の幅方向におけるドットのシフト位置)の補正係数を演算し、露光制御系へ送出する。そしてこの補正係数に基づき、基板12上に記録する画像の位置を適正位置に補正するよう、露光ユニット32の各露光ヘッド38による画像記録開始時期等を補正する。
また、図1に示すように、基板12をステージ14上に載置し、また、露光済みの基板12をステージ14上から取り除く基板搬送装置200がステージ14の往路の移動開始位置の近傍に配設されている。
基板搬送装置200は、基板12を保持する一対のフォーク62と、一対のフォーク62を昇降させ、且つ昇降方向に沿った軸回りに回転させる回転昇降機構64と、一対のフォーク62を略水平方向にスライドさせるスライド機構66とを備えている。
フォーク62は、略水平な方向に略平行に並んだ3本の長尺板状の腕部62Aを備えたE字状の板材であり、3本の腕部62Aの長手方向一端部が、腕部62Aと略直交する長尺板状の基部62Bによって結合されている。各腕部62Aの上面には、複数の吸盤68が、腕部62Aの長手方向に沿って配設されている。
また、回転昇降機構64は、エアシリンダや電動シリンダ等の昇降機構70と、昇降機構70の上部に設けられ、フォーク62を重力方向に沿った軸回りに回転させる回転機構72とを備えている。また、スライド機構66は、昇降機構70の上部に配置されたエアシリンダや電動シリンダ等であり、上下左右に略平行に配列され略水平方向に伸縮可能に延在する多段式の4本のシャフト部66Aを備えている。
左右一対のシャフト部66Aの先端部には、フォーク取付部材74を介してフォーク62の基部62Bが取り付けられており、左右一対のシャフト部66Aによって、フォーク62が略水平に支持されている。
図1、図5に示すように、基板搬送装置200の側方には、基板12が載置される基板載置台76が配設されている。基板載置台76の上面には、複数のピン80が縦横に立設されており、基板12は、ピン80の上に載置され、基板12と基板載置台76の上面との間には隙間ができるようになっている。
ここで、ピン80の長さは、基板12と基板載置台76の上面との間にフォーク62を挿入できるように設定されている。また、基板載置台76は、フォーク62のスライド移動範囲内に配置されている。このため、基板載置台76に載置された基板12をフォーク62により保持し、また、フォーク62により保持した基板12を基板載置台76上に載置することができる。
また、基板搬送装置200は、往路の移動開始位置まで移動したステージ14が、フォーク62のスライド移動範囲内に入るように配置されており、フォーク62により保持した基板12をステージ14上に載置することができるようになっている。
ここで、後述するように、ステージ14上に載置された基板12は、移動部材としてのリフトピン81、82の上昇により、ステージ14の上面14Aから浮いた状態となり、この状態で基板12とステージ14の上面14Aとの間にフォーク62を挿入できるように、リフトピン81、82の上昇量が設定されている。このため、ステージ14上に載置された基板12をフォーク62により保持することができる。
次に、基板保持装置10について説明する。
図6に示すように、基板保持装置10は、上述の保持部材としてのステージ14と、吸着手段としての吸着装置84(図7参照)と、上述の複数本(本実施形態では4本)のリフトピン81と、上述の複数本(本実施形態では、24本)のリフトピン82とを備えている。
ステージ14の上面14Aには、多数のピン86が縦横に立設されており、基板12は、このピン86の上に載置される。また、上面14Aには、リフトピン81、82が挿通される複数の挿通孔78と、複数の吸引孔88と、上面14Aを複数に仕切るリブ102A、102B、102C、102Dが形成されている。
挿通孔78は、矩形状の上面14Aの対角線上及び上面14Aの周縁部に沿った直線上に配設されており、上面14Aの中央部に矩形状に配設された4個の挿通孔78にはリフトピン81が挿通され、その他の挿通口78にはリフトピン82が挿通されている。即ち、リフトピン81は、上面14Aの中央部に矩形状に配設され、リフトピン82は、リフトピン81の周囲で上面14Aの対角線上及び上面14Aの周縁部に沿った直線上に配設されている。
リフトピン81、82は、挿通孔78を通って上下動するように構成されており、最下位では、ステージ14内に引っ込み、最上位では、基板12とステージ14の上面14Aとの間に、フォーク62を挿入可能な隙間を確保する。
ここで、リフトピン81から上面14Aの最もステージ14のX方向外側に配設されたリフトピン82にかけて次第に上面14Aからの突出量が大きくなっている。また、リフトピン81の先端部には吸盤83が設けられている。
また、リブ102Aは、上面14Aの周縁部に沿って1周し、リブ102Bは、リブ102Aの内周側でリブ102Aと略平行に1周し、リブ102Cは、リブ102Bの内周側でリブ102Bと略平行に1周し、さらにリブ102Dは、リブ102Cの内周側でリブ102Cと略平行に1周している。
また、複数の吸引孔88のうちの1個の吸引孔88は、リブ102Dの内周側に配設され、その他の吸引孔88は、リブ102Aとリブ102Bとの間、リブ102Bとリブ102Cとの間、リブ102Cとリブ102Dとの間にそれぞれ、リブ102A、102B、102Cに沿って配設されている。
また、図7に示すように、吸着装置84は、ポンプ90と、ポンプ90と吸引孔88とを接続するホース92と、ホース92を開閉する開閉弁94A、94B、94C、94Dとを備えており、ポンプ90の作動により、基板12とリブ102A、102Bと上面14Aとに囲まれた空気室104A、基板12とリブ102B、102Cと上面14Aとに囲まれた空気室104Bと、基板12とリブ102C、102Dと上面14Aとに囲まれた空気室104Cと、基板12とリブ102Dと上面14Aとに囲まれた空気室104Dとから排気が行われて空気室104A、104B、104C、104Dが真空状態になり、基板12が上面14Aに真空吸着される。
また、開閉弁94Aは、ポンプ90と空気室104Aとを接続するホース92に、開閉弁94Bは、ポンプ90と空気室104Bとを接続するホース92に、開閉弁94Cは、ポンプ90と空気室104Cとを接続するホース92に、開閉弁94Dは、ポンプ90と空気室104Dとを接続するホース92にそれぞれ設けられている。なお、ポンプ90及び開閉弁94は、吸着装置制御部96によって制御されている。
次に、以上のような構成のレーザ露光装置100の動作について説明する。
まず、図1に示すように、基板搬送装置200が、スライド機構66、回転昇降機構64を作動させて上側のフォーク62により基板載置台76上に載置された未露光の基板12を保持する。この際、基板12は、上側のフォーク62の各腕部62Aの上面に設けられた複数の吸盤68により吸着保持される。
そして、基板搬送装置200は、スライド機構66、回転昇降機構64を作動させて上下のフォーク62をステージ14に向けた後、図5に示すように、上側のフォーク62上の基板12をステージ14の上方に配置する。そして、図8に示すように、基板搬送装置200は、回転昇降機構64を作動させて上側のフォーク62上の基板12をリフトピン81、82上に載置する。
この際、ステージ14の上面14Aの中央部に配置されたリフトピン81から上面14の最もX方向外側に配設されたリフトピン82にかけて次第に上面14Aからの突出量が大きくなっていることにより、リフトピン81、82上に載置された基板12は、X方向中央部が下側へ凹んだ状態で湾曲する。
そして、基板搬送装置200は、スライド機構66を作動させて上側のフォーク62を基板12と上面14Aとの間から抜き出した後、図9に示すように、スライド機構66、回転昇降機構64を作動させて、上側のフォーク62を基板載置台76上に載置された未露光の基板12と基板載置台76の上面との間へ挿入する。その後、基板搬送装置200は、回転昇降機構64、スライド機構66を作動させて、上側のフォーク62により該基板12を保持しステージ14に向ける。基板搬送装置200は、この状態で待機する。
一方で、図10乃至図12に示すように、基板保持装置10では、リフトピン81、82が下降して基板12をステージ14に載置する。この際、基板12は、湾曲した状態で下降するので、始めにX方向中央部(凸部)をステージ14に接触させ、次第にステージ14との接触範囲をX方向両端側へ広げていく。
また、基板12がステージ14に載置される際、ポンプ90、開閉弁94が吸着装置制御部96により制御されて、空気室104A、104B、104C、104Dから排気が行われ、基板12がステージ14に吸着される。
この際、まず、吸着装置制御部96により開閉弁94Dのみ開かれ、開閉弁94A、94B、94Cは閉じた状態にされる。これにより、空気室104Dからの排気が行われて空気室104Dが真空状態(負圧)になり、基板12が上面14Aのリブ102Dに囲まれた範囲に吸着される。
次に、吸着装置制御部96により開閉弁94Dが閉じられ、開閉弁94Cが開かれる。これにより、空気室104Cからの排気が行われて空気室104Cが真空状態になり、基板12が上面14Aに吸着される範囲が、リブ102Cに囲まれた範囲に広がる。
次に、吸着装置制御部96により開閉弁94Cが閉じられ、開閉弁94Bが開かれる。これにより、空気室104Bからの排気が行われて空気室104Bが真空状態になり、基板12が上面14Aに吸着される範囲が、リブ102Bに囲まれた範囲に広がる。
そして、吸着装置制御部96により開閉弁94Bが閉じられ、開閉弁94Aが開かれる。これにより、空気室104Aからの排気が行われて空気室104Aが真空状態になり、基板12が上面14Aに吸着される範囲が、リブ102Aに囲まれた範囲に広がる。その後、開閉弁94Aは吸着装置制御部96により閉じられる。
ここで、基板12と上面14Aとの間にできる空気室を複数に分割し、分割された各空気室毎に排気を行うように構成したことにより、基板12と上面14Aとの間にできる空気室の全体から一斉に排気を行う場合と比較して、排気体積を少なくすることが出来、基板12の各部が上面14Aに接触してから吸着されるまでに要する時間を短縮できる。
次に、ステージ14が往路での移動を開始し、基板12がCCDカメラ34によるアライメント検出工程へと搬送される。
まず、コントローラ36により搬送機構16の駆動部28が制御され、基板12を上面に吸着・保持したステージ14が、ガイド24に沿って往動方向に一定速度で移動を開始する。そして、上述したように、CCDカメラ34がコンローラ36により所定タイミングで作動され、各アライメントマークがそれぞれ、各CCDカメラ34におけるレンズの光軸上(各CCDカメラ34の真下)に達すると、各CCDカメラ34は、それぞれ所定のタイミングでストロボ光源34Aを発光し、各アライメントマークを撮影する。そして、上述したように、コントローラ36において、撮影された画像データから各アライメントマークの位置が算出される。
画像データ処理部11は、算出された各アライメントマークの位置と、そのアライメントマークを撮影したときのステージ14の位置及び各CCDカメラ34の位置から、演算処理によって、ステージ14上における基板12の位置ずれ、移動方向に対する傾き、寸法精度誤差等を把握し、基板12の被露光面に対する適正な露光位置を算出する。
ここで、露光パターンに応じた画像データは、コントローラ36内のメモリに一旦記憶されている。したがって、露光ユニット32による画像露光時に、そのメモリに記憶されている露光パターンの画像データに基づいて生成する制御信号を、上記した適正な露光位置に合わせ込んで画像露光する補正制御(アライメント)を実行する。なお、この画像データは、画像を構成する各画素の濃度を2値(ドットの記録の有無)で表したデータである。
こうして、各CCDカメラ34による各アライメントマーク18の測定(撮影)が完了すると、ステージ14は搬送機構16により、ガイド24に沿って一旦露光位置を通過した後、復路で移動し、露光位置を通過する。そして、基板12はステージ14の移動に伴い、各露光ヘッド38の下方を移動し、被露光面の描画領域が露光開始位置に達すると、各露光ヘッド38はレーザビームを照射して基板12の被露光面(描画領域)に対する画像露光を開始する。
すなわち、コントローラ36のメモリに記憶された画像データが複数ライン分ずつ順次読み出され、データ処理部11で読み出された画像データに基づいて各露光ヘッド38毎に制御信号が生成される。この制御信号には、補正制御(アライメント)により、アライメント測定した基板12に対する露光位置ずれの補正が加えられている。そして、ミラー駆動制御部13は、生成及び補正された制御信号に基づいて各露光ヘッド38毎にDMDのマイクロミラーの各々をオン・オフ制御する。
照明装置44の光ファイバー46から出射されたレーザ光がDMDに照射されると、DMDのマイクロミラーがオン状態のときに反射されたレーザ光が、レンズ系により基板12の被露光面上に結像される。つまり、照明装置44から出射されたレーザ光が画素毎にオン・オフされて、基板12がDMDの使用画素数と略同数の画素単位で露光される。
そして、基板12がステージ14と共に一定速度で移動されることにより、基板12が各露光ヘッド38によってステージ14の復動方向と反対の方向、即ち走査方向に露光され、各露光ヘッド38毎に帯状の露光済み領域42が形成される(図2参照)。各露光ヘッド38による基板12への画像露光が完了すると、ステージ14は搬送機構16により、基板12が載置された初期位置に復帰される。
ステージ14が初期位置へ復帰移動すると、リフトピン81、82が上昇し、基板12のステージ14の上面14Aへの吸着が解除される。そして、図13に示すように、上下のフォーク62をステージ14へ向けた状態で待機している基板搬送装置100が、スライド機構66、回転昇降機構64を作動させて下側のフォーク62により露光済みの基板12を保持する。
そして、図14に示すように、基板搬送装置100は、スライド機構66、回転昇降機構64を作動させて露光済みの基板12をステージ14から取り除くと共に、未露光の基板12を保持した上側のフォーク62により未露光の基板12をリフトピン81、82上に載置する。
そして、図15に示すように、基板搬送装置100は、回転調整機構64、スライド機構66を作動させて下側のフォーク62により露光済みの基板12を基板載置台76上に載置する。そして、基板載置台76上に載置された露光済みの基板12は、機外の搬送コンベア(図示省略)へ搬送され、次工程へ搬送される
ところで、基板12の一部(凸部)がステージ14に接触してから所定時間t(本実施形態では0.9sec)以内で基板12の全面がステージ14に吸着されるように、ポンプ90及び開閉弁94が、吸着装置制御部96により制御され、また、リフトピン81、82の降下速度が制御されている。
この所定時間tは、基板12の温度上昇が始まってから基板12に熱歪みが生じ始めるまでの時間であり、下記(1)式に基づいて設定されている。
t=αCΔTpR/ΔT…(1)
但し、αは比例係数(本実施形態では9.04×10−9)、Cは基板12の熱容量(本実施形態では452.5721[cal/℃])、ΔTpは基板12の温度上昇許容量(本実施形態では0.1[℃])、Rは基板12とステージ14との間の熱抵抗値(本実施形態では7.70×10[K/W])、ΔTは基板12とステージ14との間の温度差(本実施形態では0.35[℃])であり、所定時間tとは、上記(1)式で示される相関関係を有する。
なお、基板12の温度上昇許容量とは、基板12の熱歪みに対して許容できる温度上昇値であり、基板12の温度上昇量が温度上昇許容量ΔTpを超えると、基板12に熱歪み が発生する。
ここで、基板12がステージ14に載置されてからステージ14に吸着されるまでの間は、基板12が拘束されないので、この間に基板12の温度上昇量が温度上昇許容量ΔTpを超えると基板12に熱歪みが生じる。一方、基板12がステージ14に吸着されてしまうと、基板12がステージ14との間の吸着力により拘束され、基板12の伸縮が抑制されるので、基板12の熱歪みが抑制される。
このため、基板12がステージ14に接触してから、ステージ14からの受熱により基板12に熱歪みが生じ始めるまでの間に、基板12の全体をステージ14に吸着させるという本実施形態によると、基板12の熱歪みを抑制することが可能である。
以上、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは陶業者にとって明らかである。例えば、本実施形態では、本発明の基板保持装置及び方法を、レーザ露光装置に適用したが、検査装置等の他の装置にも適用可能である。
また、本実施形態では、基板12がステージ14に載置されてからステージ14に吸着されるまでの時間を所定時間t以内に抑えるために、基板12とステージ14との間の空気室からの排気体積を小さくするという方法を用いたが、大容量のポンプを使用する、ポンプの台数を増やす等のポンプの能力を高くするという方法を用いても良い。
さらに、本実施形態では、基板12をステージ14に吸着させる吸着手段を、真空吸着方式を用いた吸着装置84としたが、吸着手段としては、静電吸着方式等の他の方式を用いた吸着装置も適用可能である。
レーザ露光装置を示す概略斜視図である。 露光ユニットと基板とステージとを示す概略斜視図である。 露光ヘッドを示す概略側面図である。 コントローラの概略構成を示すブロック図である。 レーザ露光装置を示す概略斜視図である。 基板保持装置を示す概略斜視図である。 基板保持装置を示す概略断面図である。 レーザ露光装置を示す概略斜視図である。 レーザ露光装置を示す概略斜視図である。 基板保持装置を示す概略断面図である。 基板保持装置を示す概略断面図である。 基板保持装置を示す概略断面図である。 レーザ露光装置を示す概略斜視図である。 レーザ露光装置を示す概略斜視図である。 レーザ露光装置を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 基板保持装置
12 基板
14 ステージ(保持部材)
81 リフトピン(移動部材)
82 リフトピン(移動部材)
84 吸着装置(吸着手段、真空吸着手段)

Claims (10)

  1. 基板を保持する保持部材と、
    前記基板が前記保持部材に接触してから所定時間t以内に前記基板を前記保持部材に吸着させる吸着手段と、を備えており、
    前記所定時間tは、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間であることを特徴とする基板保持装置。
  2. 基板を保持する保持部材と、
    前記保持部材に対して前記基板を、湾曲形状で保持しながら移動させる移動部材と、
    前記基板を前記保持部材に吸着させる吸着手段と、を備え、
    前記基板の凸部が前記保持部材に接触してから所定時間t以内に前記基板の全面が前記保持部材に吸着されるように制御されており、
    前記所定時間tは、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間であることを特徴とする基板保持装置。
  3. 前記所定時間tを、前記基板の熱容量C、前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔT、前記基板と前記保持部材との間の熱抵抗R、及び前記基板と前記保持部材との温度差ΔTに応じて決定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板保持装置。
  4. 前記所定時間tを、下記(1)式に基づいて決定したことを特徴とする請求項3に記載の基板保持装置。
    t=αCΔTR/ΔT…(1)
    但し、αは比例定数
  5. 前記吸着手段は、前記基板の複数に分割されたエリアを順次、前記保持部材に真空吸着させる真空吸着手段であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の基板保持装置。
  6. 基板を保持する保持部材に基板が接触してから所定時間t以内に前記基板を前記保持部材に吸着させており、
    前記所定時間tを、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間としたことを特徴とする基板保持方法。
  7. 基板を保持する保持部材に、湾曲した基板の凸部が接触してから所定時間t以内に前記基板の全面を前記保持部材に吸着させており、
    前記所定時間tを、前記基板が温度上昇を開始してから、前記基板の温度上昇量が前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔTpに達するまでの時間としたことを特徴とする基板保持方法。
  8. 前記所定時間tを、前記基板の熱容量C、前記基板の熱歪みに対する温度上昇許容量ΔT、前記基板と前記保持部材との間の熱抵抗R、及び前記基板と前記保持部材との温度差ΔTに応じて決定したことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の基板保持方法。
  9. 前記所定時間tを、下記(1)式に基づいて決定したことを特徴とする請求項8に記載の基板保持方法。
    t=αCΔTR/ΔT…(1)
    但し、αは比例定数
  10. 前記基板の複数に分割されたエリアを順次、前記保持部材に真空吸着させることを特徴とする請求項6乃至請求項9の何れか1項に記載の基板保持方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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